JP2009232274A - 画像形成システム、データ転送処理プログラム - Google Patents

画像形成システム、データ転送処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】無駄なデータ移動を抑止することのできる画像形成システムを提供する。
【解決手段】複数の画像形成装置が通信回線を介して接続される画像形成システムでは、画像形成装置は、1以上の画像形成装置と通信回線を介して接続され、データを記憶する記憶手段と、所定の事象が発生したときに、前記記憶手段に記憶されているデータであってデータの移動に関する所定の条件に適合または対応するデータを前記1以上の画像形成装置の中の所定の画像形成装置に向けて送信する制御を行う制御手段と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、画像形成システム、データ転送処理プログラムに関する。
スキャナ機能およびプリンタ機能を有する複数の画像形成装置がネットワークを介して接続されるシステムがある。このようなシステムでは、任意の画像形成装置は、そのスキャナ機能によって読み取った原稿画像をハードディスクドライブ(HDD)の記憶領域に蓄積する場合、当該任意の画像形成装置のHDDの空き容量と、ネットワークに接続されている他の画像形成装置のHDDの空き容量とを確認し、各HDDの空き容量を比較し、最多の空き容量と判断されたHDDを備える画像形成装置に対し、原稿画像に対応するデータを送信する。すなわち、原稿画像に対応するデータは、最多の空き容量のHDDに保存される。
なお、このようなシステムとしては、特許文献1に記載されたものが知られている。この特許文献1では、ネットワークに接続された複数の画像形成装置の各HDDの空き容量に応じてデータを分散して記憶させる。そのデータを印刷する場合は、複数の画像形成装置のHDDに分散されて記憶されているデータ(分割データ)を取得する必要がある。
また、スキャナ、パーソナルコンピュータなどの画像供給機器とプリンタなどの複数の画像出力機器とがネットワークを介して接続されるシステムがある。このようなシステムにおいては、画像供給機器(パーソナルコンピュータ)が、ユーザによって設定される優先順位および代替出力先情報を出力情報(印刷データ)に付加するとともに、この付加情報が付加された出力情報を画像出力機器(プリンタ)に送付した場合に、当該画像出力機器は、出力情報の印刷処理の実行が困難なときは、当該出力情報を、これに付加されている優先順位および代替出力先情報を基に代替画像出力機器に転送する。
なお、このようなシステムとしては、特許文献2に記載されたものが知られている。この特許文献2においては、デジタル複写機Aは、プリント出力を開始後、故障や紙詰まりなどのエラーが発生した場合、パーソナルコンピュータから受信したプリント設定および電子データを、代替出力先情報に基づくデジタル複写機Bに向けて出力し、一方、デジタル複写機Bは、受信したプリント設定および電子データに基づいてその電子データを画像データに変換し、プリント出力する。
すなわち、デジタル複写機Bは、デジタル複写機Aによって電子データの途中までプリンタ出力された場合であっても、その電子データのすべてを画像データに変換し、プリント出力する。
特開2006−155301号公報 特開2000−259377号公報
本発明は、無駄なデータ移動を抑止することのできる画像形成システム、データ転送処理プログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の本発明の画像形成システムは、データを記憶する記憶手段を備える複数の画像形成装置が通信回線を介して接続され、前記複数の画像形成装置のうち所定の画像形成装置は、所定の事象が発生したときに、前記記憶手段に記憶されているデータであってデータの移動に関する所定の条件に適合または対応するデータを前記複数の画像形成装置の中の他の画像形成装置に向けて送信する制御を行う制御手段、を有し、前記制御手段は、前記所定の事象が発生したことに起因して、前記複数の画像形成装置の記憶手段の空き容量を確認し、各記憶手段の空き容量を比較する比較手段と、前記比較手段によって最多の空き容量であると判断された記憶手段を有する画像形成装置が当該所定の画像形成装置以外の他の画像形成装置のときは、当該所定の画像形成装置の記憶手段に記憶されているデータの中で前記所定の条件に適合するデータを抽出する抽出手段と、前記抽出手段によって抽出されたデータを前記他の画像形成装置に向けて送信する送信制御手段と、を有することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、上記請求項1に記載の発明において、前記所定の事象は、前記所定の画像形成装置に対するデータの蓄積処理の要求が発生した場合、前記所定の画像形成装置の記憶手段に記憶されているデータの削除処理の要求が発生した場合、前記所定の画像形成装置で印刷すべきデータが他の画像形成装置の記憶手段に記憶されているときに当該所定の画像形成装置による当該データの印刷処理の要求が発生した場合、記憶すべきデータを前記所定の画像形成装置の記憶手段に記憶するようにしたときに、当該記憶すべきデータのデータ量と既に記憶済みのデータのデータ量とを加算した加算値が当該記憶手段の記憶容量を超える場合、および記憶すべきデータを前記所定の画像形成装置の記憶手段に記憶するようにしたときに、当該記憶すべきデータのデータ量と既に記憶済みのデータのデータ量とを加算した加算値が、当該記憶手段の記憶容量よりも少ない閾値としての容量を超える場合、の何れかである、ことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、上記請求項1または2に記載の発明において、前記抽出手段は、前記所定の条件としての当該所定の画像形成装置による印刷処理に与える影響の少ないものであることの条件に適合するデータを前記記憶手段に記憶されているデータの中から抽出する、ことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、上記請求項1または2に記載の発明において、前記所定の画像形成装置は、当該所定の画像形成装置にかかわるデータに関する管理情報を記憶する第1の管理情報記憶手段と、当該所定の画像形成装置の記憶手段に記憶されている他の画像形成装置にかかわるデータに関する管理情報を記憶する第2の管理情報記憶手段と、を更に備え、前記抽出手段は、前記第1の管理情報記憶手段および前記第2の管理情報記憶手段のそれぞれに記憶されている管理情報を基に、前記所定の条件としての当該所定の画像形成装置による印刷処理に与える影響の少ないものであることの条件に適合するデータを前記記憶手段に記憶されているデータの中から抽出する、ことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、上記請求項4に記載の発明において、前記第1の管理情報記憶手段は、所定の画像形成装置にかかわるジョブデータ毎に、当該ジョブデータの記憶先情報、当該ジョブデータのデータ量情報、当該ジョブデータに対する印刷処理するためにアクセスされたアクセス日付情報、当該ジョブデータに対するアクセスのアクセス頻度情報を記憶し、前記第2の管理情報記憶手段は、当該所定の画像形成装置の記憶手段に記憶されている他の画像形成装置にかかわるジョブデータ毎に、当該他の画像形成装置情報、当該ジョブデータのデータ量情報、当該ジョブデータに対する印刷処理するためにアクセスされたアクセス日付情報、当該ジョブデータに対するアクセスのアクセス頻度情報を記憶する、ことを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、上記請求項5に記載の発明において、前記抽出手段は、前記記憶手段に前記他の画像形成装置にかかわるデータが記憶されているときは、前記第2の管理情報記憶手段の管理情報を参照し、そのデータの中で最新のアクセス日付に対応するデータおよび最多のアクセス頻度に対応するデータの少なくとも一方のデータを抽出する、ことを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、上記請求項5に記載の発明において、前記抽出手段は、前記記憶手段に前記他の画像形成装置以外のさらに他の画像形成装置にかかわるデータが記憶されているときは、前記第2の管理情報記憶手段の管理情報を参照し、そのデータの中で最新のアクセス日付に対応するデータおよび最多のアクセス頻度に対応するデータの少なくとも一方のデータを抽出する、ことを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、上記請求項5に記載の発明において、前記抽出手段は、前記記憶手段に当該所定の画像形成装置にかかわるデータのみが記憶されているときは、前記第1の管理情報記憶手段の管理情報を参照し、そのデータの中で最古のアクセス日付に対応するデータおよび最少のアクセス頻度に対応するデータの少なくとも一方のデータを抽出する、ことを特徴とする。
上記課題を解決するため、請求項9に記載の本発明のデータ転送処理プログラムは、1つ以上の画像形成装置の第1の記憶手段の空き容量と所定の画像形成装置の第2の記憶手段の空き容量とを確認し、各記憶手段の空き容量を比較する比較処理過程と、前記比較処理過程により最多の空き容量であると判断された記憶手段を有する画像形成装置が前記1つ以上の画像形成装置の中の特定の画像形成装置のときは、前記第2の記憶手段に記憶されている前記特定の画像形成装置にかかわるデータの中で所定の条件に適合するデータを抽出する抽出処理過程と、前記抽出処理過程により抽出されたデータを前記特定の画像形成装置に向けて転送させる制御を行う送信制御処理過程と、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、所定の条件に適合するデータを、複数の画像形成装置の記憶手段の中で最多の空き容量を有する他の画像形成装置に向けて転送することができるので、無駄なデータ移動を抑止することができる。
請求項2記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、所定の事象が発生したときに、所定の条件に適合するデータを、複数の画像形成装置の記憶手段の中で最多の空き容量を有する他の画像形成装置に向けて転送することができるので、無駄なデータ移動を抑止することができる。
請求項3記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、所定の画像形装置による印刷処理に与える影響の少ないものであることの条件に適合するデータを、複数の画像形成装置の記憶手段の中で最多の空き容量の記憶手段を有する他の画像形成装置に向けて転送することができるので、無駄なデータ移動を抑止することができる。
請求項4記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、第1の管理情報記憶手段および第2の管理情報記憶手段のそれぞれに記憶されている管理情報を基に抽出され、当該所定の画像形成装置による印刷処理に与える影響の少ないものであることの条件に適合するデータを、複数の画像形成装置の記憶手段の中で最多の空き容量の記憶手段を有する他の画像形成装置に向けて転送することができるので、無駄なデータ移動を抑止することができる。
請求項5記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、第1の管理情報記憶手段および第2の管理情報記憶手段のそれぞれに記憶されているジョブデータの記憶先情報およびデータ量情報、アクセス日付情報、アクセス頻度情報、当該所定の画像形成装置の記憶手段に記憶されている他の画像形成装置情報などの管理情報を基に抽出され、当該所定の画像形成装置による印刷処理に与える影響の少ないものであることの条件に適合するデータを、複数の画像形成装置の記憶手段の中で最多の空き容量の記憶手段を有する他の画像形成装置に向けて転送することができるので、無駄なデータ移動を抑止することができる。
請求項6記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、所定の事象が発生したときに、当該所定の画像形成装置の記憶手段に、複数の画像形成装置の記憶手段の中で最多の空き容量の記憶手段を有する他の画像形成装置にかかわるデータが記憶されているときは、当該データに関し、第1の管理情報記憶手段および第2の管理情報記憶手段のそれぞれに記憶されている管理情報を基に抽出され、最新のアクセス日付に対応するデータおよび最多のアクセス頻度に対応するデータの少なくとも一方のデータを、前記他の画像形成装置に向けて転送することができるので、無駄なデータ移動を抑止することができる。
請求項7記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、所定の事象が発生したときに、当該所定の画像形成装置の記憶手段に、複数の画像形成装置の記憶手段の中で最多の空き容量の記憶手段を有するさらに他の画像形成装置にかかわるデータが記憶されているときは、当該データに関し、第1の管理情報記憶手段および第2の管理情報記憶手段のそれぞれに記憶されている管理情報を基に抽出され、最新のアクセス日付に対応するデータおよび最多のアクセス頻度に対応するデータの少なくとも一方のデータを、前記さらに他の画像形成装置に向けて転送することができるので、無駄なデータ移動を抑止することができる。
請求項8記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、所定の事象が発生したときに、当該所定の画像形成装置の記憶手段に、当該所定の画像形成装置にかかわるデータのみが記憶されているときは、当該データに関し、第1の管理情報記憶手段の管理情報を基に抽出され、最古のアクセス日付に対応するデータおよび最少のアクセス頻度に対応するデータの少なくとも一方のデータを、複数の画像形成装置の記憶手段の中で最多の空き容量の記憶手段を有する他の画像形成装置に向けて転送することができるので、無駄なデータ移動を抑止することができる。
請求項9記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、無駄なデータ移動を抑止させるソフトウェアを提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための図面において同一の構成要素には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1に係る画像形成システムの構成を示している。
画像形成システム1は、画像形成装置101,102,103と、画像入力装置104とが通信回線105を介して接続されている。画像入力装置104が、入力データを各画像形成装置の中の所定の画像形成装置に向けて送信する。
通信回線105としては、ローカルエリアネットワーク(LAN:Local Area Network)や電話回線などの有線通信回線、無線LANなどの無線通信回線、さらには、これらの通信回線を組み合わせたもの、などが挙げられる。
ここで、画像形成装置101,102,103はプリンタであり、画像入力装置104はスキャナである。なお、これら各画像形成装置の全部または一部は、プリンタ機能およびスキャナ機能を有する画像形成装置いわゆる複合機であってもよく、また画像入力装置も前記複合機であってもよい。
図2は、各画像形成装置の要部の機能構成を示している。
本実施の形態1では、画像形成装置101の機能構成について説明するが、他の画像形成装置102,103の機能構成も画像形成装置101と同様になっている。また、本実施の形態1では、画像形成装置101、画像形成装置102および画像形成装置103をそれぞれプリンタA、プリンタBおよびプリンタCという場合もある。
画像形成装置101は、図2に示すように、制御部110、記憶部120、空き容量情報記憶部130、第1の管理情報記憶部140および第2の管理情報記憶部150を備えている。
記憶部120は、当該画像形成装置101が管理するデータつまり印刷するべきデータを記憶するとともに、他の画像形成装置102,103が管理するデータつまり印刷するべきデータを記憶する。
空き容量情報記憶部130は、画像形成装置の記憶部毎つまり画像形成装置101,102,103の各記憶部120に対応して、その空き容量情報を記憶する。
第1の管理情報記憶部140は、当該画像形成装置101にかかわるデータに関する管理情報を記憶する。
すなわち、第1の管理情報記憶部140は、当該画像形成装置(所定の画像形成装置)101にかかわるジョブデータ毎に、当該ジョブデータの記憶先情報、当該ジョブデータのデータ量情報、当該ジョブデータに対する印刷処理するためにアクセスされたアクセス日付情報、当該ジョブデータに対するアクセスのアクセス頻度情報を記憶する。
具体的には、第1の管理情報記憶部140は、当該画像形成装置101(プリンタA)が管理するデータ(印刷するべきデータ)にかかわる管理情報が登録される、図3(a)に示す管理テーブル140Aを記憶する。
管理テーブル140Aは、図3(a)に示すように、データ管理番号141、ユーザ名142、ドキュメント名143、入力日付144、アクセス日付145、アクセス頻度(回数)146、保存先画像形成装置147およびデータ量148の各項目から構成されている。
データ管理番号141の項目には、データ(ジョブ)を認識するための番号が登録される。プリンタAが管理するデータに関しては、データ管理番号は「A」+「連番」とする。
ユーザ名142の項目には、データを入力したユーザ名あるいはユーザ識別情報(ユーザID)が登録される。
ドキュメント名143の項目には、入力されたデータのドキュメント名が登録される。
入力日付144の項目には、データが入力された日付(入力日付)が登録される。
アクセス日付145の項目には、保存されたデータを印刷するためにアクセスされた日付(アクセス日付)が登録される。一度も印刷されていない場合は、入力日付が登録される。このアクセス日付は、上記アクセス日付情報に対応する。
アクセス頻度(回数)146の項目には、保存されたデータが印刷された回数(アクセス頻度)が登録される。このアクセス頻度は上記アクセス頻度情報に対応する。
保存先画像形成装置147の項目には、「当該プリンタが管理するデータ」が保存されているプリンタのプリンタ名が登録される。この保存先画像形成装置(プリンタ名)は上記ジョブデータの記憶先情報に対応する。
例えば、データ管理番号「A1」,「A2」の各データは当該画像形成装置101(プリンタA)の記憶部120に記憶され、データ管理番号「A3」のデータは他の画像形成装置102(プリンタB)の記憶部120に記憶され、データ管理番号「A4」のデータは他の画像形成装置103(プリンタC)の記憶部120に記憶されている。
データ量148の項目には、記憶部120に保存されているデータの容量が登録される。このデータ量(データの容量)は上記ジョブデータのデータ量情報に対応する。
本実施の形態1では、管理テーブル140Aに登録される情報つまり上述した構成要素141〜148の各項目に対応して登録される情報が管理情報を意味する。
図2に示す第2の管理情報記憶部150は、当該画像形成装置101の記憶手段に記憶されている他の画像形成装置102,103にかかわるデータに関する管理情報を記憶する。
すなわち、第2の管理情報記憶部150は、当該画像形成装置(所定の画像形成装置)101の記憶部120に記憶されている他の画像形成装置にかかわるジョブデータ毎に、当該他の画像形成装置情報、当該ジョブデータのデータ量情報、当該ジョブデータに対する印刷処理するためにアクセスされたアクセス日付情報、当該ジョブデータに対するアクセスのアクセス頻度情報を記憶する。
具体的には、第2の管理情報記憶部150は、当該画像形成装置101の記憶部120に記憶されている他の画像形成装置102,103が管理しているデータにかかわる管理情報が登録される、図3(b)に示す管理テーブル150Aを記憶する。
管理テーブル150Aは、図3(b)に示すように、データ管理番号151、ユーザ名152、ドキュメント名153、入力日付154、アクセス日付155、アクセス頻度(回数)156、所有画像形成装置157およびデータ量158の各項目から構成されている。
これらの構成要素151〜158のうち、構成要素151〜156,158は、管理テーブル140Aの構成要素141〜146,148と同様の内容を意味する。
所有画像形成装置157の項目には、当該画像形成装置(所定の画像形成装置)101(プリンタA)の記憶部120に記憶されているデータ(印刷するべきデータ)を管理している他のプリンタのプリンタ名が登録される。その印刷するべきデータは、所有画像形成装置157に登録されているプリンタ名のプリンタ(画像形成装置)によって印刷処理が施される。この所有画像形成装置(プリンタ名)は上記ジョブデータの記憶先情報に対応する。
例えば、データ管理番号「B1」,「B3」,「B4」の各データは当該画像形成装置101(プリンタA)の記憶部120に記憶されているものの、これらのデータを管理しているプリンタは、プリンタ名「プリンタB」のプリンタ(画像形成装置102)である。また、データ管理番号「C1」のデータは当該画像形成装置101(プリンタA)の記憶部120に記憶されているものの、このデータを管理しているプリンタは、プリンタ名「プリンタC」のプリンタ(画像形成装置103)である。
本実施の形態1では、管理テーブル140Aおよび管理テーブル150Aに登録される情報つまり上述した構成要素141〜148の各項目および構成要素151〜158の各項目に対応して登録される情報は、上記管理情報を意味する。管理テーブル140Aおよび管理テーブル150Aは、上述したようにデータの検索や条件に適合するデータの抽出に用いられる。
再度、図2を参照して説明する。制御部110は、比較部111、抽出部112および送信制御部113を有し、所定の事象が発生したときに、記憶部120に記憶されているデータであってデータの移動に関する所定の条件に適合するデータを複数の画像形成装置101,102,103の中の他の画像形成装置に向けて送信する制御を行う。
本願明細書において、所定の事象が発生したときに所定の条件に適合するデータを他の画像形成装置に向けて送信する画像形成装置を、所定の画像形成装置と定義する。
本願明細書において、所定の事象とは、所定の画像形成装置に対するデータの蓄積処理の要求が発生した場合、所定の画像形成装置の記憶手段に記憶されているデータの削除処理の要求が発生した場合、所定の画像形成装置で印刷すべきデータが他の画像形成装置の記憶手段に記憶されているときに当該所定の画像形成装置による当該データの印刷処理の要求が発生した場合、記憶すべきデータを前記所定の画像形成装置の記憶手段に記憶するようにしたときに、当該記憶すべきデータのデータ量と既に記憶済みのデータのデータ量とを加算した加算値が当該記憶手段の記憶容量を超える場合、および記憶すべきデータを前記所定の画像形成装置の記憶手段に記憶するようにしたときに、当該記憶すべきデータのデータ量と既に記憶済みのデータのデータ量とを加算した加算値が、当該記憶手段の記憶容量よりも少ない閾値としての容量を超える場合、の何れかである。
比較部111は、所定の事象が発生したことに起因して、複数の画像形成装置の記憶部の空き容量を確認し、各記憶部の空き容量を比較する。
抽出部112は、比較部111によって最多の空き容量と判断された記憶部を有する画像形成装置が当該画像形成装置(所定の画像形成装置)101以外の他の画像形成装置102,103のときは、当該画像形成装置(所定の画像形成装置)101の記憶部120に記憶されているデータの中で所定の条件に適合するデータを抽出する。
具体的には、抽出部112は、次の(1)〜(5)の各抽出処理を実施する。
(1)第1の管理情報記憶部140(の管理テーブル140A)および第2の管理情報記憶部150(の管理テーブル150A)のそれぞれに記憶されている管理情報を基に、所定の条件としての当該画像形成装置(所定の画像形成装置)101による印刷処理に与える影響の少ないものであることの条件に適合するデータを記憶部120に記憶されているデータの中から抽出する。
(2)所定の条件としての当該画像形成装置(所定の画像形成装置)101による印刷処理に与える影響の少ないものであることの条件に適合するデータを記憶部120に記憶されているデータの中から抽出する。
(3)当該画像形成装置(所定の画像形成装置)101の記憶部120に他の画像形成装置にかかわるデータが記憶されているときは、第2の管理情報記憶部150(の管理テーブル150A)の管理情報を参照し、そのデータの中で最新のアクセス日付に対応するデータおよび最多のアクセス頻度に対応するデータの少なくとも一方のデータを抽出する。
(4)当該画像形成装置(所定の画像形成装置)101の記憶部120に他の画像形成装置以外のさらに他の画像形成装置にかかわるデータが記憶されているときは、第2の管理情報記憶部150(の管理テーブル150A)の管理情報を参照し、そのデータの中で最新のアクセス日付に対応するデータおよび最多のアクセス頻度に対応するデータの少なくとも一方のデータを抽出する。
(5)当該画像形成装置(所定の画像形成装置)101の記憶部120に当該画像形成装置(所定の画像形成装置)101にかかわるデータのみが記憶されているときは、第1の管理情報記憶部140(の管理テーブル140A)の管理情報を参照し、そのデータの中で最古のアクセス日付に対応するデータおよび最少のアクセス頻度に対応するデータの少なくとも一方のデータを抽出する。
送信制御部113は、抽出部112によって抽出されたデータを、比較部111によって最多の空き容量と判断された記憶手段を有する他の画像形成装置に向けて送信する。
図4は、各画像形成装置の機能構成を示している。
本実施の形態1では、画像形成装置101の機能構成について説明するが、他の画像形成装置102,103の機能構成も画像形成装置101と同様になっている。
画像形成装置101は、上述した制御部110、記憶部120、空き容量情報記憶部130、第1の管理情報記憶部140および第2の管理情報記憶部150に加えて、画像処理部160、印刷処理部170、表示部180および通信部190を備えている。
画像処理部160は、印刷するべきデータ(印刷データ)の色変換処理、階調補正処理、網点処理(スクリーン処理)などの画像処理を実施し、この画像処理後の画像データを印刷処理部170へ出力する。
印刷処理部170は、画像処理部160からの画像データを基に印刷処理(電子写真プロセス)を実施し、印刷処理の結果としての印刷物を出力する。
表示部180は、制御部110の制御の下、所定の表示情報を表示するものであり、例えばエラーメッセージを表示する。
通信部190は、通信回線105を介して他の画像形成装置との間でデータの送受信を行う。例えば、通信部190は、当該画像形成装置101にかかわるデータを他の画像形成装置に向けて送信するとともに、他の画像形成装置からのデータを受信する。
通信部190が受信した受信データは制御部110に入力され、制御部110によって処理される。
制御部110は、上述した所定の事象が発生したことに起因して、通信部190を介して他の画像形成装置との通信を行い、他の各画像形成装置の記憶部の空き容量情報を取得する。
また、制御部110は、取得した他の各画像形成装置の記憶部の空き容量情報、および当該画像形成装置の記憶部120の空き容量情報を基に各記憶部の空き容量を確認し、各記憶部の空き容量を比較し、この比較した結果を基に抽出処理を実行する。この抽出されたデータは、通信部190を介して他の画像形成装置に向けて送信される。
さらに、制御部110は、各記憶部の空き容量を確認した結果、全ての記憶部について、その空き容量が所定の容量以下の場合つまり使用容量が記憶部の記憶容量に達している場合は、エラーであるとし、そのエラーに対応するエラーメッセージを表示部180に表示させる。
本実施の形態1では、画像形成装置101(プリンタA)および画像形成装置103(プリンタC)の各記憶部120の記憶容量は図5に示すように500MB(メガバイト)であり、画像形成装置102(プリンタB)の記憶部120の記憶容量は図5に示すように1GB(ギガバイト)であるとする。
また、記憶部120は例えばハードディスクドライブ(HDD)に対応するので、本実施の形態1では、記憶部120の記憶容量をHDD容量とする。これは、後述する実施の形態2から実施の形態5においても適用されるものとする。
次に、画像形成システムによるデータ移動処理(データ転送処理)について、図6を参照して説明する。
図6は、そのデータ移動処理(データ転送処理)の処理手順を示すフローチャートである。
本実施の形態1では、所定の事象は、所定の画像形成装置に対するデータの蓄積処理の要求が発生した場合である。そのため、この所定の事象が発生したときに、データ移動処理が実行されるようになっている。この所定の事象の発生が「データ移動処理を実行させる条件」となる。
また、本実施の形態1では、複数の画像形成装置101〜103をそれぞれプリンタとし、複数のプリンタA〜C(画像形成装置101〜103)の中のプリンタA(画像形成装置101)に対し、蓄積要求されたデータが入力されるものとする。そのため、所定のプリンタ(所定の画像形成装置)はプリンタAとなる。なお、プリンタB,C(画像形成装置102,103)も、所定のプリンタ(所定の画像形成装置)として機能するときはプリンタAと同様のデータ移動処理を実施する。
プリンタA(画像形成装置101)では、制御部110は、通信部190を介して蓄積要求されたデータが入力されると、通信部190を介して他のプリンタB,C(画像形成装置102,103)に対し、それぞれの記憶部120の空き容量を問い合せるとともに、当該プリンタA(画像形成装置101)の記憶部120の空き容量をチェックする。
その空き容量の問い合せを受け付けたプリンタB,Cでは、制御部(プリンタB,Cの制御部110)は、記憶部(プリンタB,Cの記憶部120)の空き容量をチェックし、そのチェック結果つまり空き容量情報をプリンタAへ返信する。
プリンタAでは、制御部110は、通信部190を介して問合せに対するプリンタB,Cからの結果(空き容量情報)を取得すると、その取得した各空き容量情報と上記チェックした空き容量とを基に、全てのプリンタの記憶部120の空き容量を確認し、最多の空き容量の記憶部120を備えるプリンタ#を検出する(ステップS101)。
ステップS101での最多の空き容量の記憶部120を備えるプリンタ#の検出処理においては、制御部110は、次の(1)〜(3)の前提条件に従うものとする。
(1)当該所定のプリンタαつまり当該プリンタAの記憶部120の空き容量と他のプリンタβつまりプリンタB,Cの記憶部120の空き容量とが同じ場合は、当該プリンタAを検出したものとする。
例えば、プリンタAの記憶部120の空き容量が300MB、他のプリンタB,Cのそれぞれの記憶部120の空き容量が300MBの合は、プリンタ#として当該プリンタAが検出される。
(2)複数の他のプリンタβとしてのプリンタB,Cの記憶部120の空き容量が当該プリンタαとしてのプリンタAの記憶部120の空き容量より多く、複数の他のプリンタB,Cの記憶部120の空き容量が同じ場合は、記憶部120のHDD容量(記憶容量)が多い方のプリンタを検出したものとする。
例えば、プリンタBの記憶部120のHDD容量が1GB、空き容量が300MBであり、プリンタCの記憶部120のHDD容量が500MB、空き容量が300MBであり、当該プリンタAの記憶部120のHDD容量が500MB、空き容量が200MBである場合は、プリンタ#としてプリンタBが検出される。
(3)複数の他のプリンタβとしてのプリンタB,Cの記憶部120の空き容量が当該プリンタαとしてのプリンタAの記憶部120の空き容量より多く、複数の他のプリンタB,Cの記憶部120の空き容量およびHDD容量(記憶容量)が同じ場合は、最初に取得した空き容量情報にかかわる記憶部120に対応するプリンタを検出したものとする。
例えば、プリンタBおよびプリンタCの各記憶部120のHDD容量が1GB、空き容量が300MBであり、当該プリンタAの記憶部120のHDD容量が500MB、空き容量が200MBである場合に、プリンタCにかかわる空き容量情報が取得された時点がプリンタBにかかわる空き容量情報が取得された時点よりも早いときは、プリンタ#としてプリンタCが検出される。
さて、制御部110は、ステップS101で検出したプリンタ#は当該所定のプリンタαであるか否かを判断し(ステップS102)、この判断した結果、当該所定のプリンタα(当該プリンタA)である場合は、通信部190を介して取得した入力データがあるか否かを判断する(ステップS103)。
この例では、所定のプリンタαはプリンタAである。
ステップS103において入力データがあると判断した制御部110は、その取得した入力データを当該プリンタαつまり当該プリンタAの記憶部120に格納するとともに(ステップS104)、当該プリンタAの第1の管理情報記憶部140に記憶されている管理テーブル140Aを更新し(ステップS105)、その後、この処理を終了する。
ステップS105での管理テーブル140Aの更新処理においては、制御部110は、管理テーブル140Aの新たな行に、入力データにかかわる管理情報を追加する。ちなみに、保存先画像形成装置147にはプリンタAが登録され、アクセス頻度146には0が登録され、これら以外の要素つまりデータ管理番号141、ユーザ名142、ドキュメント名143、入力日付144、アクセス日付145、およびデータ量148には所定の情報が登録される。また、第2の管理情報記憶部150に記憶されている管理テーブル150Aは更新されない。
ところで、制御部110は、ステップ101において検出したプリンタ#が当該所定のプリンタα(当該プリンタA)ではなく他のプリンタβであると判断した場合は、当該プリンタAの記憶部120に保存済み(送信できる)データが存在するか否かを判断する(ステップS106)。
この例では、他のプリンタβはプリンタBまたはプリンタCである。
ステップS106において当該プリンタAの記憶部120に保存済みデータが存在しないと判断した制御部110は、入力データを、通信部190を介して、ステップS101において検出した他のプリンタβに向けて送信するとともに(ステップS107)、当該プリンタAの管理テーブル140Aおよび管理テーブル150Aを更新する(ステップS108)。
入力データを受信した他のプリンタβでは、制御部110(β)は、その受信した入力データを記憶部120(β)に保存するとともに、管理テーブル140A(β)および管理テーブル150A(β)を更新する(ステップS109)。
ここで、制御部110(β)、記憶部120(β)、管理テーブル140A(β)および管理テーブル150A(β)は、他のプリンタβが有する制御部110、記憶部120、管理テーブル140Aおよび管理テーブル150Aを意味する。
ステップS109が終了した場合は、この処理は終了する。
ところで、プリンタAの制御部110は、ステップ106において、当該プリンタAの記憶部120に保存済みデータが存在すると判断した場合は、当該プリンタAの管理テーブル140Aを参照して、ステップS101において検出したプリンタ#が管理するデータが記憶部120に存在するか否かを判断する(ステップS110)。
ステップS110において、ステップS101において検出したプリンタ#(他のプリンタβ)が管理するデータが記憶部120に存在すると判断した制御部110は、管理テーブル140Aにおける当該検出したプリンタ#(他のプリンタβ)が管理するデータにかかわる管理情報の中のアクセス日付を参照し、最新のアクセス日付に対応するデータを記憶部120から抽出し、この抽出したデータを、通信部190を介して、当該検出したプリンタ#(他のプリンタβ)に向けて送信する(ステップS111)。
なお、抽出されるデータは、最新のアクセス日付に対応するデータ管理番号、ユーザ名やドキュメント名で特定される。
ステップS111を終了した制御部110は、当該プリンタAの記憶部120から送信したデータを削除し(ステップS112)、当該プリンタAの管理テーブル140Aおよび管理テーブル140Bを更新する(ステップS113)。
ステップS111で送信されたデータを受信した他のプリンタβ(ステップS102で検出されたプリンタ#)では、制御部110(β)は、受信したデータを記憶部120(β)に保存し、管理テーブル140A(β)および管理テーブル150A(β)を更新する(ステップS114)。
ステップS114が終了した場合は、ステップS101に戻る。
ところで、プリンタAの制御部110は、ステップ110において、ステップS101において検出したプリンタ#(他のプリンタβ)が管理するデータが記憶部120に存在しないと判断した場合は、その検出されたプリンタ#(他のプリンタβ)以外のさらに他のプリンタγが管理するデータが当該プリンタAの記憶部120に存在するか否かを判断する(ステップS115)。
この例では、他のプリンタγは、他のプリンタβが例えばプリンタBの場合、プリンタCである。
ステップS115において、検出されたプリンタ#(他のプリンタβ)以外の他のプリンタγが管理するデータが当該プリンタAの記憶部120に存在すると判断した制御部110は、管理テーブル140Aにおける他のプリンタγが管理するデータにかかわる管理情報の中のアクセス日付を参照し、最新のアクセス日付に対応するデータを記憶部120から抽出し、この抽出したデータを、通信部190を介して、他のプリンタγに向けて送信する(ステップS116)。
なお、抽出されるデータは、最新のアクセス日付に対応するデータ管理番号、ユーザ名やドキュメント名で特定される。
ステップS116を終了した制御部110は、当該プリンタAの記憶部120から送信したデータを削除し(ステップS117)、当該プリンタAの管理テーブル140Aおよび管理テーブル150Aを更新する(ステップS118)。
ステップS116で送信されたデータを受信した他のプリンタγでは、制御部110(γ)は、受信したデータを記憶部120(γ)に保存し、管理テーブル140A(γ)および管理テーブル150A(γ)を更新する(ステップS119)。
ここで、制御部110(γ)、記憶部120(γ)、管理テーブル140A(γ)および管理テーブル150A(γ)は、他のプリンタγが有する制御部110、記憶部120、管理テーブル140Aおよび管理テーブル150Aを意味する。
ステップS119が終了した場合は、ステップS101に戻る。
ところで、プリンタAの制御部110は、ステップ115において、他のプリンタγが管理するデータが当該プリンタAの記憶部120に存在しないと判断した場合、すなわち記憶部120に当該プリンタAにかかわるデータのみ記憶されている場合は、管理テーブル140Aにおける当該プリンタAが管理するデータにかかわる管理情報の中のアクセス日付を参照し、最古のアクセス日付に対応するデータを記憶部120から抽出するとともに、この抽出したデータを、通信部190を介して、ステップS101において検出した他のプリンタβに向けて送信する(ステップS120)。
なお、抽出されるデータは、最古のアクセス日付に対応するデータ管理番号、ユーザ名やドキュメント名で特定される。
ステップS120を終了した制御部110は、当該プリンタAの記憶部120から送信したデータを削除し(ステップS121)、当該プリンタAの管理テーブル140Aおよび管理テーブル150Aを更新する(ステップS122)。
ステップS120で送信されたデータを受信した他のプリンタβでは、制御部110(β)は、受信したデータを記憶部120(β)に保存し、管理テーブル140A(β)および管理テーブル150A(β)を更新する(ステップS123)。
ステップS123が終了した場合は、ステップS101に戻る。
上述したように、当該プリンタAの記憶部120の空き容量が最多でない場合であって、当該プリンタAに保存済みデータが存在する場合は、ステップS101、ステップS102「NO」、ステップS106「NO」、ステップS110〜S123が繰り返し実行される。
そして、このような繰り返し処理の中で、ステップS102において、当該プリンタAの記憶部120の空き容量が、他のプリンタの記憶部120の空き容量と比較して最多となった場合、入力データが当該プリンタAの記憶部120に記憶される。
本実施の形態1では、制御部110は、全てのプリンタの記憶部の空き容量を確認した結果、全ての記憶部について、その空き容量が所定の容量以下の場合つまり使用容量が記憶部の記憶容量に達している場合は、エラーであるとし、そのエラーに対応するエラーメッセージ例えば「保存されたデータを削除することを促すメッセージ」を表示部180に表示させる制御を行うようになっている。
本実施の形態1では、図6に示すデータ移動処理においては、アクセス日付を基に抽出すべきデータを判断するようにしているが、同じアクセス日付のデータが存在する場合は、アクセス頻度やデータ入力日等、管理テーブル140Aおよび管理テーブル150Aに登録されている管理情報の各構成要素情報を組み合わせて判断するようにしてもよい。
次に、具体例を挙げてデータ移動処理について説明する。
(A)図5に示した各プリンタA,B,Cの記憶部120の使用状況(未使用状態)において、プリンタAに対し、蓄積要求されたデータが入力された場合のデータ移動処理について説明する。
(A−1)図7に示すように、プリンタAに対し、蓄積要求されたデータ(データ量50MB)が入力される。
各プリンタA,B,Cの記憶部120が未使用状態であるときは、各プリンタA,B,Cの管理テーブル140Aおよび管理テーブル150Aはそれぞれ図8(a)に示す内容および図8(b)に示す内容である。すなわち、いずれの管理テーブルにも管理情報は登録されていない。
(A−2)プリンタAは、記憶部120にはデータが存在しないので、図6のデータ移動処理手順に従ったデータ移動処理を実行することにより、各プリンタA,B,Cの記憶部120の空き容量の均一を優先するため、入力されたデータ量50MBのデータを、最多の空き容量の記憶部120を有するプリンタBに向けて送信する。なお、プリンタAは、プリンタB,Cに対し記憶部120の空き容量を問い合わせて、プリンタB,Cの記憶部120の空き容量情報を取得する。
この処理を終了した場合、プリンタAは、図8(a)に示す管理テーブル140Aを図9(a)に示す管理テーブル140Aに更新する。ちなみに、プリンタAが管理するデータ量50MBのデータがプリンタBに向けて送信され保存されるので、管理テーブル140Aにおいて、保存先画像形成装置147には保存先であるプリンタBを示すプリンタ情報(プリンタ名)が登録され、データ量148にはデータ量50MBを示す情報が登録される。構成要素141〜146には図9(a)に示す例の如く所定の情報が登録される。すなわち、プリンタAの管理テーブル140Aには、プリンタAの管理するデータにかかわる管理情報が登録される。
一方、図8(b)に示す管理テーブル150Aについては、他のプリンタにかかわるデータが記憶部120に記憶されないので、図9(b)に示す管理テーブル150Aの如く何も変更はない。
(A−3)プリンタBは、プリンタAからのデータ量50MBのデータを記憶部120に保存する。
この処理を終了した場合、プリンタBは、図8(b)に示す管理テーブル150Aを図10(b)に示す管理テーブル150Aに更新する。ちなみに、プリンタBは、「プリンタAが管理するデータ量50MBのデータ」を記憶部120に保存したので、管理テーブル150Aにおいて、所有画像形成装置157にはプリンタAを示すプリンタ情報(プリンタ名)が登録され、データ量158にはデータ量50MBを示す情報が登録される。構成要素141〜146には図10(b)に示す例の如く所定の情報が登録される。すなわち、プリンタBの管理テーブル150Aには、プリンタAの管理するデータにかかわる管理情報が登録される。
一方、図8(a)に示す管理テーブル150Aについては、プリンタBにかかわるデータが記憶部120に記憶されないので、図10(a)に示す管理テーブル150Aの如く何も変更はない。
(B)各プリンタA,B,Cの記憶部120の使用状況は、図11に示す内容であり、また、各プリンタA,B,Cの管理テーブル140Aおよび管理テーブル150Aは、それぞれ図12に示す内容、図13に示す内容、図14に示す内容である場合に、プリンタAに対し、蓄積要求されたデータが入力された場合のデータ移動処理について説明する。
プリンタAの記憶部120のHDD容量は500MB、使用容量は250MB、空き容量は250MBであり、プリンタBの記憶部120のHDD容量は1GB、使用容量は700MB、空き容量は300MBであり、プリンタCの記憶部120のHDD容量は500MB、使用容量は210MB、空き容量は290MBである。
(B−1)プリンタAに対し、蓄積要求されたデータ(データ量50MB)が入力される。
(B−2)プリンタAは、図6のデータ移動処理手順に従ったデータ移動処理を実行することにより、プリンタAの記憶部120に保存されているデータを、最多の空き容量の記憶部120を有するプリンタに向けて送信する。具体的には、次の(B−2−1)〜(B−2−3)の処理が実施される。
(B−2−1)プリンタAは、プリンタB、Cに対し記憶部120の空き容量を問い合わせ、この問い合わせに対するプリンタB、Cからの結果(空き容量情報)を取得するとともに、プリンタAの記憶部120の空き容量をチェックする。
また、プリンタAは、取得したプリンタB,Cの各記憶部120の空き容量情報と、チェックしたプリンタAの記憶部120の空き容量とを確認し、各プリンタの記憶部120の空き容量を比較し、これらの空き容量を比較した結果、最多の空き容量の記憶部120を有するプリンタBを検出する。
(B−2−2)プリンタAは、プリンタAの記憶部120に記憶されているデータの中で「プリンタBが管理するデータ」を検索し、この検索した結果、「プリンタBが管理するデータ」が存在する場合は、所定の条件に適合するデータを抽出し、この抽出したデータをプリンタBに向けて送信する。
この場合の所定の条件は、例えば「検出したプリンタBにかかわる最新のアクセス日付のデータであること」となる。
なお、プリンタAは、上記検索した結果、プリンタAの記憶部120に「プリンタBが管理するデータ」が存在しない場合、プリンタAの記憶部120に「プリンタCが管理するデータ」が存在するときは、所定の条件に適合する「プリンタCが管理するデータ」をプリンタBに向けて送信する。この場合の所定の条件は、例えば「検出したプリンタCにかかわる最新のアクセス日付のデータであること」となる。
また、プリンタAは、プリンタAの記憶部120に「プリンタAが管理するデータ」のみしか存在しない場合は、所定の条件に適合する「プリンタAが管理するデータ」をプリンタBに向けて送信する。この場合の所定の条件は、例えば「プリンタAにかかわる最古のアクセス日付のデータであること」となる。
(B−2−3)プリンタAは、プリンタBにデータを送信した時点で、プリンタAの記憶部120の空き容量が最多となる場合は、データ量50MBの入力データをプリンタAの記憶部120する。
しかし、プリンタAは、プリンタBに送信したデータのデータサイズが小さく、プリンタAの記憶部120の空き容量が最多とならない場合は、上記(B−2−1)から(B−2−3)の処理を繰り返し実行する。この繰り返し処理において、プリンタAは、最多の空き容量の記憶部120を備えるプリンタがプリンタCの場合は、プリンタCに対し、所定の条件に適合するデータ(「プリンタBが管理するデータ」または「プリンタCが管理するデータ」)の送信を行なう。
次に、各プリンタA,B,Cの記憶部120の空き容量に注目して、データ移動処理を具体的に説明する。
(C−1)プリンタAが、データ量50MBの入力データを受信する。
(C−2)プリンタAは、プリンタAの記憶部120の空き容量=250MB、プリンタBの記憶部120の空き容量=300MB、プリンタCの記憶部120の空き容量=290MB、の各空き容量を比較し、最多の空き容量の記憶部を有するプリンタBを検出する。
(C−3)プリンタAは、図12(b)に示す管理テーブル150Aを参照し、「プリンタBが管理するデータ」が存在する場合は、プリンタAの記憶部120から、所定の条件「検出したプリンタBにかかわる最新のアクセス日付のデータであること」に適合するデータを抽出する。
この場合、プリンタAの記憶部120からは、図12(b)の管理テーブル150Aにおける符号1201で示される管理情報に対応するデータ、すなわち上記所定の条件に適合したデータ「データ整理番号「B1」、データ量30MBのデータ」が抽出される。
そして、プリンタAは、抽出したデータ「データ整理番号「B1」、データ量30MBのデータ」をプリンタBに向けて送信する。プリンタBでは、受信したデータをプリンタBの記憶部120に保存する。
これにより、プリンタAの記憶部120の空き容量は「250MB」から「250MB+30MB=280MB」に遷移し、またプリンタBの記憶部120の空き容量は「300MB」から「300MB−30MB=270MB」に遷移する。
(C−4)次に、プリンタAは、プリンタAの記憶部120の空き容量=280MB、プリンタBの記憶部120の空き容量=270MB、プリンタCの記憶部120の空き容量=290MB、の各空き容量を比較し、最多の空き容量の記憶部を有するプリンタCを検出する。
(C−5)プリンタAは、図12(b)に示す管理テーブル150Aを参照し、「プリンタCが管理するデータ」が存在する場合は、プリンタAの記憶部120から、所定の条件「検出したプリンタCにかかわる最新のアクセス日付のデータであること」に適合するデータを抽出する。
この場合、プリンタAの記憶部120からは、図12(b)の管理テーブル150Aにおける符号1202で示される管理情報に対応するデータ、すなわち上記所定の条件に適合したデータ「データ整理番号「C2」、データ量20MBのデータ」が抽出される。
そして、プリンタAは、抽出したデータ「データ整理番号「C2」、データ量20MBのデータ」をプリンタCに向けて送信する。プリンタCでは、受信したデータをプリンタCの記憶部120に保存する。
これにより、プリンタAの記憶部120の空き容量は「280MB」から「280MB+20MB=300MB」に遷移し、またプリンタCの記憶部120の空き容量は「290MB」から「290MB−20MB=270MB」に遷移する。
(C−6)プリンタAは、プリンタAの記憶部120の空き容量=300MB、プリンタBの記憶部120の空き容量=270MB、プリンタCの記憶部120の空き容量=270MB、の各空き容量を比較し、最多の空き容量の記憶部を有するプリンタAを検出する。
(C−7)プリンタAは、検出したプリンタが当該プリンタAなので、データ容量50MBの入力データをプリンタAの記憶部120に保存する。
上述したようにして、データ容量50MBの入力データがプリンタAの記憶部120に保存された時点での各プリンタA,B,Cの管理テーブル140Aおよび管理テーブル150Aは次のようになる。
プリンタAの管理テーブル140Aおよび管理テーブル150Aは、図12に示す内容から図15に示す内容に遷移される。
すなわち、管理テーブル140Aには、図15(a)に示すように、プリンタAの記憶部120に保存された入力データ(データ容量50MB)にかかわる管理情報1501が追加されている。また、管理テーブル150Aからは、図15(b)に示すように、図12(b)の管理情報1201,1202が削除され、管理テーブル150Aには、符号1502に示す管理情報、つまり「プリンタBが管理するデータ(データ管理番号「B2」のデータ)」にかかわる管理情報および「プリンタCが管理するデータ(データ管理番号「C1」のデータ)」にかかわる管理情報が登録されている。
また、プリンタBの管理テーブル140Aおよび管理テーブル150Aは、図13に示す内容から図16に示す内容に遷移される。
すなわち、プリンタAの記憶部120に保存されていた「プリンタBが管理するデータ(データ管理番号「B1」のデータ)」が、プリンタBの記憶部120に保存されたので、図13(a)に示す管理テーブル140Aの管理情報1301は、図16(a)に示す管理テーブル140Aの管理情報1601に変更される。この場合、管理テーブル140Aの保存先画像形成装置147が「プリンタA」から「プリンタB」に変更された内容となっている。
なお、管理テーブル150Aについては、何ら変更はない(図13(b)および図16(b)参照)。
さらに、プリンタCの管理テーブル140Aおよび管理テーブル150Aは、図12に示す内容から図17に示す内容に遷移される。
すなわち、プリンタAの記憶部120に保存されていた「プリンタCが管理するデータ(データ管理番号「C2」のデータ)」が、プリンタCの記憶部120に保存されたので、図14(a)に示す管理テーブル140Aの管理情報1401は、図17(a)に示す管理テーブル140Aの管理情報1701に変更される。この場合、管理テーブル140Aの保存先画像形成装置147が「プリンタA」から「プリンタC」に変更された内容となっている。
なお、管理テーブル150Aについては、何ら変更はない(図14(b)および図17(b)参照)。
上述した例では、プリンタAの記憶部120に保存されている「プリンタBが管理するデータ」および「プリンタCが管理するデータ」を、それぞれプリンタBおよびプリンタCに戻すよう処理(データ移動処理)になっている。
しかし、プリンタAの記憶部120にプリンタAが管理するデータのみしか存在しない場合、プリンタAは、プリンタAの記憶部120からプリンタAの最古のアクセス日付のデータを抽出し、この抽出したデータを最多の空き容量の記憶部120を有するプリンタに向けて送信する。
次に、画像形成システムのデータ蓄積処理について、図18を参照して説明する。
図18は、そのデータ蓄積処理の処理手順を示すフローチャートである。
スキャナからプリンタAを指定してデータ入力の要求(データの蓄積要求)を行うと、蓄積要求された入力データを受信したプリンタAは、図18に示すように、図6に示すデータ移動処理を実行する(ステップS201)。この場合、無条件にデータ移動処理が実行される。
このデータ移動処理においては、プリンタAは、抽出されたデータおよび管理テーブル140Aまたは管理テーブル150Aに登録されている当該データにかかわる情報(管理情報)を、検出した最多の空き容量の記憶部を有する他のプリンタに向けて送信する(ステップS202)。このステップS202を終了したプリンタAは、この処理を終了する。
プリンタAから送信されたデータを受信する他のプリンタは、図18に示すように、そのデータ(抽出されたデータ、管理テーブル140Aまたは管理テーブル150Aに登録されている当該データにかかわる管理情報)を受信すると(ステップS203)、受信した抽出されたデータを、当該他のプリンタの記憶部120に保存し(ステップS204)、その保存されたデータにかかわる管理情報を、当該他のプリンタの管理テーブル140Aまたは管理テーブル150Aに登録する(ステップS205)。
このように、蓄積要求された入力データを受信したプリンタは、無条件にデータ移動処理(図6参照)を実行し、各プリンタの記憶部の空き容量を常に均一にする処理を行なうことで、各プリンタの記憶部の空き容量の均一化を図ることを優先しながら、データ管理の最適化を行なう。
図19は、実施の形態1に係る画像形成システム1の各画像形成装置(プリンタ)のハードウェア構成を示している。
ここで、画像形成装置101(プリンタA)のハードウェア構成について説明するが、画像形成装置102,103(プリンタB,C)のハードウェア構成も画像形成装置101と同様になっている
画像形成装置101は、図19に示すように、CPU(Central Processing Unit:中央演算処理装置)11、記憶装置12、ROM(Read Only Memory:読み出し専用メモリ)13、RAM(Random Access Memory:随時書き込み読み出しメモリ)14、操作パネル15、画像出力装置16および通信インタフェース(以下「通信I/F」という)17を備えている。
記憶装置12は、例えばハードディスクドライブ(HDD)で構成され、記憶部120(図4参照)の機能を果たす。また、記憶装置12には、上述したデータ移動処理の処理手順(図6参照)のうち所定の画像形成装置(所定のプリンタαに相当)が担当する処理の処理手順に対応するプログラム(データ移動処理プログラム12A)、印刷するべきデータ(印刷データ)の色変換処理、階調補正処理、網点処理(スクリーン処理)などの画像処理の処理手順に対応するプログラム(画像処理プログラム)など、所定のプログラムを格納している。
なお、データ移動処理プログラム12Aは、少なくとも次の(1)〜(3)の処理過程を含んでいる。
(1)1つ以上の画像形成装置の第1の記憶手段の空き容量と所定の画像形成装置の第2の記憶手段の空き容量とを確認し、各記憶手段の空き容量を比較する比較処理過程。
(2)上記比較処理過程により最古の空き容量であると判断された記憶手段を有する画像形成装置が前記1つ以上の画像形成装置の中の特定の画像形成装置のときは、上記第2の記憶手段に記憶されている前記特定の画像形成装置にかかわるデータの中で所定の条件に適合するデータを抽出する抽出処理過程。
(3)上記抽出処理過程により抽出されたデータを上記特定の画像形成装置に向けて転送させる制御を行う送信制御処理過程。
ROM13には、画像形成処理(電子写真プロセス)を実施するのに必要なデータやパラメータなどが記憶されている。
RAM14は、空き容量情報記憶部130(図4参照)の機能、第1の管理情報記憶部140(図4参照)の機能および第2の管理情報記憶部150(図4参照)の機能を果たす。
また、RAM14は、記憶装置12から読み出されたデータ移動処理プログラム12Aや画像処理プログラムなど所定のプログラム、ROM13から読み出されたデータやパラメータを記憶する。さらにRAM14は、通信I/F17を介して送受信されるデータ例えば蓄積要求された入力データ(受信データ)、空き容量情報(受信データ)、抽出されたデータ(送信データ)、また操作パネル15に表示されるエラーメッセージなど表示データ、など各種のデータを記憶する。
操作パネル15は、ユーザインターフェースとして動作し、ユーザに対してエラーメッセージなど各種の情報を表示する表示機能(表示手段)と、所定の指示を受け付ける操作機能(受付手段)とを有している。操作パネル15の部表示機能(表示手段)は、表示部180(図4参照)の機能を果たす。
画像出力装置16は印刷処理部170(図4参照)の機能を果たし、通信I/F17は通信部190(図4参照)の機能を果たす。
CPU11は、記憶装置12からRAM14へデータ移動処理プログラム12Aを読み込んで実行することによりデータ移動処理を遂行するとともに、記憶装置12からRAM14へ画像処理プログラムを読み込んで実行することにより画像処理部160(図4参照)の機能を実現する。また、CPU11は、画像形成装置101(プリンタA)全体を統括的に制御する。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2に係わる画像形成システムについて説明すする。
この画像形成システムの構成も図1に示した実施の形態1の画像形成システムと同様になっている。また、画像形成システムの各画像形成装置の機能構成も図2および図3に示した実施の形態1の画像形成装置と同様になっている。
本実施の形態2では、所定の事象は、少なくとも、記憶すべきデータを所定の画像形成装置の記憶手段に記憶するようにしたときに、当該記憶すべきデータのデータ量と既に記憶済みのデータのデータ量とを加算した加算値が当該記憶手段の記憶容量を超える場合である。そのため、この所定の事象が発生したときに、データ移動処理が実行されるようになっている。この所定の事象の発生が「データ移動処理を実行させる条件」となる。
次に、画像形成システムのデータ蓄積処理について、図20を参照して説明する。
図20は、そのデータ蓄積処理の処理手順を示すフローチャートである。
スキャナからプリンタAを指定してデータ入力の要求(データの蓄積要求)を行うと、蓄積要求された入力データを受信したプリンタAは、図20に示すように、データ移動処理を実行させる条件に達したか否かつまり所定の事象が発生したか否かを判断する(ステップS301)。
ここで、所定の事象は、記憶すべきデータを所定の画像形成装置としてのプリンタAの記憶部120に記憶するようにしたときに、当該記憶すべきデータのデータ量と既に記憶済みのデータのデータ量とを加算した加算値が当該記憶部120のHDD容量(記憶容量)を超える場合、あるいは、各プリンタA,B,Cの中で最少のHDD容量を閾値としたときに、所定の画像形成装置としてのプリンタAの記憶部120の使用容量がその閾値(HDD容量)を超える場合である。
そのため、上記所定の事象が発生した場合または上記所定の事象に該当する場合は、データ移動処理を実行させる条件に達したと判断されるようになっている。
さて、プリンタAは、ステップS301においてデータ移動処理を実行させる条件に達していないと判断した場合には、受信したデータをプリンタAの記憶部120に保存し(ステップS302)、保存したデータにかかわる管理情報を第1の管理情報記憶部140の管理テーブル140Aに登録し(ステップS303)、これに対しステップS301においてデータ移動処理を実行させる条件に達していると判断した場合は、データ移動処理(図6参照)を実行する(ステップS304)。
このデータ移動処理においては、プリンタAは、抽出されたデータおよび管理テーブル140Aまたは管理テーブル150Aに登録されている当該データにかかわる情報(管理情報)を、検出した最多の空き容量の記憶部を有する他のプリンタに向けて送信する(ステップS305)。
ステップS303を終了した場合、ステップS304を終了した場合、プリンタAは、この処理を終了する。
一方、プリンタAから送信されたデータを受信する他のプリンタでは、図20に示すように、図18に示す処理手順のステップS203〜S205と同様の処理を実行し(S306〜S308)、その後、この処理を終了する。
このように、蓄積要求された入力データを受信したプリンタでは、データ移動処理を実行する条件を、各プリンタの記憶部の中で最少のHDD容量(記憶容量)を閾値としたときに、使用容量がその閾値(HDD容量)を超える場合、あるいは記憶すべきデータ(入力されたデータ)を当該プリンタの記憶部に記憶するようにしたときに、当該記憶すべきデータのデータ量と既に記憶済みのデータのデータ量とを加算した加算値が当該記憶部のHDD容量(記憶容量)を超える場合とすることで、記憶部の使用率が少ないときは、テータの移動を行なわない。
このことは、入力データは、分散されて各プリンタの記憶部に保存されることなく、蓄積要求された入力データを受信したプリンタの記憶部に保存されるため、保存されたデータを印刷する際にパフォーマンス(性能)が低下しないことを意味する。また当該入力データを受信したプリンタの記憶部に印刷すべきデータ(入力データ)が保存されているので、入力データが分散されて各プリンタの記憶部に保存されている場合と比較して、データの移動を抑制することができる。
次に、具体例を挙げてデータ移動処理について説明する。
ここでは、データ移動処理を実行する条件を、各プリンタの中で最少のHDD容量(記憶容量)を閾値としたときに、蓄積要求されたデータを受信したプリンタの記憶部の使用容量がその閾値(HDD容量)を超える場合、あるいは記憶すべきデータ(入力されたデータ)を当該プリンタの記憶部に記憶するようにしたときに、当該記憶すべきデータのデータ量と既に記憶済みのデータのデータ量とを加算した加算値が当該記憶部のHDD容量(記憶容量)を超える場合とし、プリンタAに対し、蓄積要求されたデータが入力された場合のデータ移動処理について説明する。
(D)各プリンタA,B,Cの記憶部120の使用状況は図21に示す内容(未使用状態)であるとする(図5に示した例と同様である)。このような各記憶部120の使用状況のときに、プリンタAに対し、蓄積要求されたデータが入力された場合のデータ移動処理について説明する。
(D−1)図21に示すように、プリンタAに対し、蓄積要求されたデータ(データ量50MB)が入力される。
(D−2)データ移動処理(図6参照)を実行する条件を、各プリンタの中で最少のHDD容量(記憶容量)を閾値としたときに、蓄積要求されたデータを受信したプリンタの記憶部の使用容量がその閾値(HDD容量)を超える場合としているので、閾値としての最少のHDD容量はプリンタAおよびプリンタCにかかわるHDD容量の500MBとなる。
そして、各プリンタA,B,Cは、それぞれの記憶部に保存されたデータのデータ容量がデータ移動処理を実行する条件としてのHDD容量500MBの閾値を超えるまでは、データ移動処理(図6参照)が実行されることなく、入力データは該当するプリンタの記憶部に保存される。
そのため、蓄積要求されたデータ量50MBのデータが入力されたプリンタAは、記憶部の空き容量が500MBであるので、受信した入力データを当該プリンタAの記憶部に保存する。
(E)次に、各プリンタA,B,Cの記憶部120の使用状況は図22に示す内容であるとする。このような各記憶部120の使用状況のときに、プリンタAに対し、蓄積要求されたデータが入力された場合のデータ移動処理について説明する。
ちなみに、プリンタAの記憶部120のHDD容量は500MB、使用容量は490MB、空き容量は10MBである。移動処理実行条件は500MBである。
また、プリンタBの記憶部120のHDD容量は1GB、使用容量は200MB、空き容量は800MBである。移動処理実行条件は500MBである。なお、1GBは1024MBであるが、ここでは1GB=1000MBとする。
さらに、プリンタCの記憶部120のHDD容量は500MB、使用容量は210MB、空き容量は290MBである。移動処理実行条件は500MBである。
(E−1)図22に示すように、プリンタAに対し、蓄積要求されたデータ(データ量50MB)が入力される。
(E−2)データ量50MBの入力データをプリンタAの記憶部に保存しようとした場合、プリンタAの記憶部120の空き容量は10MBのため、そのHDD容量を超えてしまうので、プリンタAは、データ移動処理(図6参照)を実行しプリンタAの記憶部120の空き容量が最多となるように、プリンタAの記憶部120に保存されているデータを他のプリンタに向けて送信する。
また、プリンタAは、プリンタAの記憶部120の空き容量が最多となった場合、入力データ(データ量50MB)をプリンタAの記憶部120に保存する。
なお、詳細なデータ移動処理の処理手順は、実施の形態1で説明した(B)のデータ移動処理((B−2−1)〜(B−2−3)の処理を含む(B−2)の処理)と同様である。
(実施の形態3)
次に、実施の形態3に係わる画像形成システムについて説明すする。
この画像形成システムの構成も図1に示した実施の形態1の画像形成システムと同様になっている。また、画像形成システムの各画像形成装置の機能構成も図2および図3に示した実施の形態1の画像形成装置と同様になっている。
本実施の形態3では、所定の事象は、記憶すべきデータを所定の画像形成装置の記憶手段に記憶するようにしたときに、当該記憶すべきデータのデータ量と既に記憶済みのデータのデータ量とを加算した加算値が、当該記憶手段の記憶容量よりも少ない閾値としての容量を超える場合である。そのため、この所定の事象が発生したときに、データ移動処理が実行されるようになっている。この所定の事象の発生が「データ移動処理を実行させる条件」となる。
次に、画像形成システムのデータ蓄積処理について、図23を参照して説明する。
図23は、そのデータ蓄積処理の処理手順を示すフローチャートである。
スキャナからプリンタAを指定してデータ入力の要求(データの蓄積要求)を行うと、蓄積要求された入力データを受信したプリンタAは、図23に示すように、データ移動処理を実行させる条件に達したか否かつまり所定の事象が発生したか否かを判断する(ステップS401)。
ここで、所定の事象は、記憶すべきデータ(入力されたデータ)を記憶部120に記憶するようにしたときに、当該記憶すべきデータのデータ量と既に記憶済みのデータのデータ量とを加算した加算値が、当該記憶部120のHDD容量(記憶容量)よりも少ない閾値としての容量を超える場合である。
そのため、上記所定の事象が発生した場合または上記所定の事象に該当する場合は、データ移動処理を実行させる条件に達したと判断されるようになっている。
さて、プリンタAは、ステップS401においてデータ移動処理を実行させる条件に達していないと判断した場合には、受信したデータをプリンタAの記憶部120に保存し(ステップS402)、保存したデータにかかわる管理情報を第1の管理情報記憶部140の管理テーブル140Aに登録し(ステップS403)、これに対しステップS401においてデータ移動処理を実行させる条件に達したと判断した場合は、データ移動処理(図6参照)を実行する(ステップS404)。
このデータ移動処理においては、プリンタAは、抽出されたデータおよび管理テーブル140Aまたは管理テーブル150Aに登録されている当該データにかかわる情報(管理情報)を、検出した最も空き容量が多くなる記憶部を有する他のプリンタに向けて送信する(ステップS405)。
ステップS403を終了した場合、ステップS404を終了した場合、プリンタAは、この処理を終了する。
一方、プリンタAから送信されたデータを受信する他のプリンタでは、図23に示すように、図18に示す処理手順のステップS203〜S205と同様の処理を実行し(S406〜S408)、その後、この処理を終了する。
このように、蓄積要求された入力データを受信したプリンタでは、データ移動処理を実行する条件を、記憶すべきデータ(入力されたデータ)を当該プリンタの記憶部に記憶するようにしたときに、当該記憶すべきデータのデータ量と既に記憶済みのデータのデータ量とを加算した加算値が、プリンタAに対応して設定される閾値としての容量を超える場合とすることで、記憶部の使用率が少ないときは、テータの移動を行なわない。
このことは、入力データは、分散されて各プリンタの記憶部に保存されることなく、蓄積要求された入力データを受信したプリンタの記憶部に保存されるため、保存されたデータを印刷する際にパフォーマンス(性能)が低下しないことを意味する。また当該入力データを受信したプリンタの記憶部に印刷すべきデータ(入力データ)が保存されているので、入力データが分散されて各プリンタの記憶部に保存されている場合と比較して、データの移動を抑制することができる。
さらに、プリンタ毎に閾値としての容量(設定値)を変更することで、プリンタの構成(記憶部のHDD容量)や使用方法によって設定値を切り替えられる。
例えば、最多の空き容量の記憶部を有するプリンタに入力データを保存した場合には、設定する容量を少なくする(閾値を小さくする)。これに対し、該当するプリンタの記憶部のHDD容量(記憶容量)が多いので、入力データを、できるだけ該当するプリンタの記憶部に保存したい場合は、設定する容量を多くする(閾値を大きくする)。
次に、具体例を挙げてデータ移動処理について説明する。
ここでは、データ移動処理を実行する条件を、各プリンタの記憶部の使用容量がそれぞれ各プリンタに対応して任意に設定した容量(HDD容量よりも少ない閾値)を超える場合とし、プリンタAに対し、蓄積要求されたデータが入力された場合のデータ移動処理について説明する。
(F)各プリンタA,B,Cの記憶部120の使用状況は図24に示す内容(未使用状態)であるとする(図5に示した例と同様である)。このような各記憶部120の使用状況のときに、プリンタAに対し、蓄積要求されたデータが入力された場合のデータ移動処理について説明する。
ちなみに、プリンタAに対応して設定された容量(閾値)=移動処理実行条件は200MB、プリンタBに対応して設定された容量(閾値)=移動処理実行条件は700MB、プリンタCに対応して設定された容量(閾値)=移動処理実行条件は400MBである。
(F−1)図24に示すように、プリンタAに対し、蓄積要求されたデータ(データ量50MB)が入力される。
(F−2)データ移動処理(図6参照)を実行する条件を、該当するプリンタの記憶部の使用容量が該当するプリンタに対応して任意に設定される容量(閾値)を超える場合としているので、その任意に設定された容量を超えるまではデータ移動処理(図6参照)が実行されることなく、入力データは該当するプリンタの記憶部に保存される。
そのため、蓄積要求されたデータ量50MBのデータが入力されたプリンタAは、記憶部120の空き容量が500MBであるので、受信した入力データを当該プリンタAの記憶部に保存する。
(G)次に、各プリンタA,B,Cの記憶部120の使用状況は図25に示す内容であるとする。このような各記憶部120の使用状況のときに、プリンタAに対し、蓄積要求されたデータが入力された場合のデータ移動処理について説明する。
ちなみに、プリンタAの記憶部120のHDD容量は500MB、使用容量は240MB、空き容量は260MBである。プリンタAに対応して設定された容量(閾値)=移動処理実行条件は250MBである。
また、プリンタBの記憶部120のHDD容量は1GB、使用容量は650MB、空き容量は350MBである。なお、1GBは1024MBであるが、ここでは1GB=1000MBとする。プリンタBに対応して設定された容量(閾値)=移動処理実行条件は700MBである。
さらに、プリンタCの記憶部120のHDD容量は500MB、使用容量は200MB、空き容量は300MBである。プリンタCに対応して設定された容量(閾値)=移動処理実行条件は400MBである。
(G−1)図25に示すように、プリンタAに対し、蓄積要求されたデータ(データ量50MB)が入力される。
(G−2)データ量50MBの入力データをプリンタAの記憶部120に保存しようとした場合、プリンタAの記憶部120は空き容量260MB、使用容量240MBであるので、その使用容量が「50MB+240MB=290MB」となり、プリンタAに対応して設定された容量(閾値)250MBを超えてしまう。
(G−2−1)そのため、プリンタAは、データ移動処理(図6参照)を実行しプリンタAの記憶部120の空き容量が最多となるように、プリンタAの記憶部120に保存されているデータを他のプリンタに向けて送信する。
(G−2−2)また、プリンタAは、プリンタAの記憶部120の空き容量が最多となった場合であって、入力データ(データ量50MB)が保存されたときに、設定された容量(閾値)250MBを超えない場合は、入力データ(データ量50MB)をプリンタAの記憶部120に保存する。
なお、詳細なデータ移動処理の処理手順は、実施の形態1で説明した(B)のデータ移動処理((B−2−1)〜(B−2−3)の処理を含む(B−2)の処理)と同様である。
(実施の形態4)
次に、実施の形態4に係わる画像形成システムについて説明すする。
この画像形成システムの構成も図1に示した実施の形態1の画像形成システムと同様になっている。また、画像形成システムの各画像形成装置の機能構成も図2および図3に示した実施の形態1の画像形成装置と同様になっている。
本実施の形態4では、所定の事象は、所定の画像形成装置の記憶手段に記憶されているデータの削除処理の要求が発生した場合である。そのため、この所定の事象が発生したときに、データ移動処理が実行されるようになっている。この所定の事象の発生が「データ移動処理を実行させる条件」となる。
次に、画像形成システムのデータ移動処理について、図26を参照して説明する。
図26は、そのデータ移動処理の処理手順を示すフローチャートである。
プリンタAの記憶部120内のデータの削除要求があると、プリンタAは、図26に示すように、指定されたデータを当該プリンタAの記憶部120から削除し(ステップS501)、この削除されたデータにかかわる管理情報を管理テーブル140Aから削除する(ステップS502)。
ステップS502を終了したプリンタAは、他のプリンタB,Cに対し、それぞれの記憶部120の空き容量を問い合せるとともに、当該プリンタAの記憶部120の空き容量をチェックする。
その空き容量の問い合せを受け付けたプリンタB,Cは、該当する記憶部120の空き容量をチェックし、そのチェック結果つまり空き容量情報をプリンタAへ返信する。
プリンタAは、問合せに対するプリンタB,Cからの結果(空き容量情報)を取得すると、その取得した各空き容量情報と上記チェックした空き容量とを基に、全てのプリンタの記憶部120の空き容量を確認し、最少の空き容量の記憶部120を備えるプリンタを検出し(ステップS503)、その検出したプリンタは当該プリンタAであるか否かを判断する(ステップS504)。
次に、プリンタAは、ステップ504において、検出したプリンタは当該プリンタAではないと判断した場合には、該当する他のプリンタに対し、データ移動処理の実行を依頼する(ステップS505)。ここでは、該当する他のプリンタBに対し、データ移動処理の実行依頼が行われるものとする。
ステップS504において、検出したプリンタがプリンタAであると判断された場合、ステップS505が終了した場合は、この処理を終了する。
データ移動処理の実行依頼を受信するプリンタBは、そのデータ移動処理の実行依頼を受信すると(ステップS506)、図6に示したデータ移動処理を実行し(ステップS507)、このデータ移動処理を実行した後、この処理を終了する。
ステップS507のデータ移動処理においては、プリンタBは、抽出されたデータおよび管理テーブル140Aまたは管理テーブル150Aに登録されている当該データにかかわる情報(管理情報)を、検出した最多の空き容量の記憶部を有する他のプリンタに向けて送信する(ステップS508)。
ここでは、プリンタBは、プリンタA,B,Cの中で、データの削除処理が実施されたプリンタAの記憶部120が最多の空き容量であると判定し、他のプリンタとしてのプリンタAに対し、抽出されたデータおよび当該データにかかわる情報(管理情報)を送信するものとする。
プリンタBから送信されたデータを受信するプリンタAは、その送信されたデータを受信すると(ステップS509)、受信したデータを当該プリンタAの記憶部120に保存し(ステップS510)、その保存されたデータにかかわる情報(管理情報)を管理テーブル140Aまたは管理テーブル150Aに登録する(ステップS511)。
ところで、ステップS507のデータ移動処理においては、図6に示したデータ移動処理の処理手順のステップS103は必ず「NO」となる。なぜならば、入力データが受信されることなくデータ移動処理が実施されるからである。そのため、プリンタBの記憶部120に保存されているデータであって抽出されたデータが、他のプリンタへ送信された場合に、当該プリンタBの記憶部が最多の空き容量となったときは、このデータ移動処理が終了される。
上述したように、プリンタAの記憶部120に保存されているデータが削除された場合に、各プリンタの記憶部の中で最小の空き容量の記憶部を備えるプリンタからデータを取得し、この取得したデータを最多の空き容量の記憶部を備えるプリンタに保存することにより、各プリンタの記憶部の空き容量の均一化が図られる。
次に、具体例を挙げてデータ移動処理について説明する。
ここでは、データ移動処理を実行する条件を、プリンタAの記憶部に記憶されているデータが削除された場合とし、プリンタAに対し、保存されているデータの削除要求が入力された場合のデータ移動処理について説明する。
(H)各プリンタA,B,Cの記憶部120の使用状況は図27に示す内容であるとする。このような各記憶部120の使用状況のときに、プリンタAに対し、データ量50MBのデータの削除要求が入力された場合のデータ移動処理について説明する。なお、削除対象のデータはプリンタAが管理するデータである。
ちなみに、プリンタAの記憶部120のHDD容量は500MB、使用容量は230MB、空き容量は270MBである。
また、プリンタBの記憶部120のHDD容量は1GB、使用容量は750MB、空き容量は250MBである。なお、1GBは1024MBであるが、ここでは1GB=1000MBとする。
さらに、プリンタCの記憶部120のHDD容量は500MB、使用容量は210MB、空き容量は290MBである。
(H−1)プリンタAは、データ量50MBのデータの削除要求を受信すると、当該プリンタAの記憶部120から該当するデータを削除する。このようにデータ量50MBのデータが削除されたことにより、プリンタAの記憶部120の空き容量は「270MB+50MB=320MB」となる。
(H−2)プリンタAは、各プリンタA,B,Cの記憶部120の中で最少の空き容量の記憶部120を有するプリンタを検出する。
(H−2−1)プリンタAは、他のプリンタB,Cに対し、それぞれの記憶部120の空き容量を問い合せるとともに、当該プリンタAの記憶部120の空き容量をチェックする。
(H−2−2)その空き容量の問い合せを受け付けたプリンタB,Cは、該当する記憶部120の空き容量をチェックし、そのチェック結果つまり空き容量情報をプリンタAへ返信する。
(H−2−3)プリンタAは、問合せに対するプリンタB,Cからの結果(空き容量情報)を取得すると、その取得した各空き容量情報と上記チェックした空き容量とを基に、全てのプリンタの記憶部120の空き容量を確認し、最少の空き容量の記憶部120を備えるプリンタを検出する。この例では、プリンタBの記憶部120が最少の空き容量=250MBとなる。
(H−3)プリンタAは、検出したプリンタがプリンタA以外の他のプリンタの場合、検出した他のプリンタこの例では空き容量が250MBの記憶部120を備えるプリンタBに対し、データ移動処理(図6参照)を実行するように通知する。
(H−4)データ移動処理の実行すべき旨の通知を受けたプリンタBは、データ移動処理(図6参照)を実行する。なお、詳細なデータ移動処理の処理手順は、実施の形態1で説明した(B)のデータ移動処理((B−2−1)〜(B−2−3)の処理を含む(B−2)の処理)と同様である。
本実施の形態4では、データ移動処理の実行依頼を受信したプリンタBは無条件にデータ移動処理(図6)を実行するようにしているが、上述した実施の形態2の場合あるいは上述した実施の形態3の場合と同様に、所定の事象が発生したこと(データ移動処理を実行する条件)に起因してデータ移動処理を実行するようにしてもよい。
また、本実施の形態4では、プリンタAのデータが削除された場合に、プリンタBが、データ移動処理を実行し、プリンタAにデータを送信するようにしているが、プリンタBがデータ移動処理を実行したときに、プリンタA以外のプリンタ(例えばプリンタC)の記憶部の空き容量が最多の場合は、プリンタCに対してデータの送信を行なうようにする。
(実施の形態5)
次に、実施の形態5に係わる画像形成システムについて説明すする。
この画像形成システムの構成も図1に示した実施の形態1の画像形成システムと同様になっている。また、画像形成システムの各画像形成装置の機能構成も図2および図3に示した実施の形態1の画像形成装置と同様になっている。
本実施の形態5では、所定の事象は、所定の画像形成装置で印刷すべきデータが他の画像形成装置の記憶手段に記憶されているときに当該所定の画像形成装置による当該データの印刷処理の要求が発生した場合である。そのため、この所定の事象が発生したときに、データ移動処理が実行されるようになっている。この所定の事象の発生が「データ移動処理を実行させる条件」となる。
次に、画像形成システムのデータ移動処理について、図28を参照して説明する。
図28は、そのデータ移動処理の処理手順を示すフローチャートである。
プリンタAが管理するデータがプリンタBの記憶部120に保存されている場合に、プリンタAに対し当該データの印刷要求があると、プリンタAは、図28に示すように、プリンタBに対し、印刷要求のあったデータの送信要求を送信する(ステップS601)。
プリンタAからのデータの送信要求を受信するプリンタBは、そのデータ送信要求を受信すると(ステップS602)、当該データ送信要求にかかわるデータ(プリンタAが管理するデータ)を当該プリンタBの記憶部120から抽出し、この抽出したデータ(プリンタAが管理するデータ)をプリンタAに向けて送信し(ステップS603)、該当するデータを当該記憶部120から削除するとともに(ステップS604)、削除されたデータにかかわる管理情報を管理テーブル150Aから削除し(ステップS605)、その後、この処理を終了する。
プリンタBから送信されたデータを受信するプリンタAは、そのデータ(プリンタAが管理するデータ)を受信すると(ステップS606)、データ移動処理を実行し(ステップS607)、その後、この処理を終了する
このデータ移動処理においては、プリンタAは、抽出されたデータおよび管理テーブル140Aまたは管理テーブル150Aに登録されている当該データにかかわる情報(管理情報)を、検出した最多の空き容量の記憶部を有する他のプリンタに向けて送信する(ステップS608)。ここで、他のプリンタはプリンタBであるとする。
プリンタAから送信されたデータを受信するプリンタBは、図28に示すように、図18に示す処理手順のステップS203〜S205と同様の処理を実行し(S609〜S611)、その後、この処理を終了する。
以上説明したように、プリンタBに保存されている「プリンタAが管理するデータ」をプリンタAが印刷する場合、プリンタAが、当該「プリンタAが管理するデータ」に関する印刷要求がある毎に、プリンタBからデータ(プリンタAが管理するデータ)を送信してもらうと、データ転送が度々発生しパフォーマンス(性能)が低下する。そのため、プリンタAは、再度印刷されることを考慮し、プリンタBからデータ(プリンタAが管理するデータ)を取得するようにする。
すなわち、プリンタBに保存されている「プリンタAが管理するデータ」をプリンタAに移動させる。これにより、「プリンタAが管理するデータ」はプリンタAの記憶部120に保存されるので、再度、上記「プリンタAが管理するデータ」に関する印刷要求があった場合は、プリンタBからデータ(プリンタAが管理するデータ)を送信してもらう必要はなく、プリンタAの記憶部120に保存される印刷要求にかかわるデータに対し印刷処理を実施することができる。
また、プリンタBの記憶部120から「プリンタAが管理するデータ」が削除されたことにより、当該記憶部120の空き容量が増加し、一方、プリンタAがプリンタBからのデータをプリンタAの記憶部120に格納すると、当該記憶部120の空き容量が減少し、プリンタAの記憶部120の空き容量とプリンタBの記憶部120の空き容量とに差(容量差)が発生する。そのため、プリンタAがデータ移動処理を実行することにより、プリンタAの記憶部120に保存されているデータであって抽出されたデータがプリンタBの記憶部120に保存されるので、プリンタA,Bの記憶部120の空き容量の均一化を図ることができる。換言すれば、各プリンタA,B,Cの記憶部120の空き容量の均一化を図ることができる。
次に、具体例を挙げてデータ移動処理について説明する。
ここでは、データ移動処理を実行する条件を、プリンタAが他のプリンタに保存されている「プリンタAが管理するデータ」を印刷する場合とし、プリンタAに対し、保存データの印刷要求がった場合のデータ移動処理について説明する。
(J)各プリンタA,B,Cの記憶部120の使用状況は図29に示す内容であるとする。このような各記憶部120の使用状況のときに、プリンタAに対し、他のプリンタに保存されているデータ(プリンタAが管理するデータ)の印刷要求が入力された場合のデータ移動処理について説明する。
ちなみに、プリンタAの記憶部120のHDD容量は500MB、使用容量は230MB、空き容量は270MBである。
また、プリンタBの記憶部120のHDD容量は1GB、使用容量は700MB、空き容量は300MBである。なお、1GBは1024MBであるが、ここでは1GB=1000MBとする。
さらに、プリンタCの記憶部120のHDD容量は500MB、使用容量は210MB、空き容量は290MBである。
(J−1)プリンタAに対し、プリンタBに保存されている「プリンタAが管理するデータ(データ量50MBのデータ)」の印刷が要求される。
(J−2)プリンタAは、プリンタBに対し該当するデータつまり上記「プリンタAが管理するデータ(データ量50MBのデータ)」の移動要求を行う。
(J−3)プリンタBは、移動要求されたデータを当該プリンタBの記憶部120から抽出してプリンタAに向けて送信する。この場合、プリンタBは、当該プリンタBの記憶部120から送信データ(前記移動要求されたデータ)を削除する。そのため、プリンタBの記憶部120の空き容量は、「300MB+50MB=350MB」となる。
(J−4)プリンタAは、プリンタBから送信されたデータを入力データとして処理する。
(J−5)プリンタAは、データ移動処理(図6参照)を実行する。なお、詳細なデータ移動処理の処理手順は、実施の形態1で説明した(B)のデータ移動処理((B−2−1)〜(B−2−3)の処理を含む(B−2)の処理)と同様である。
ところで、このデータ移動処理を実行する時点の前までは、プリンタBの記憶部120から「プリンタAが管理するデータ」が削除されたことにより、当該記憶部120の空き容量が増加し、一方、プリンタAがプリンタBからのデータをプリンタAの記憶部120に格納した場合は、当該記憶部120の空き容量が減少し、プリンタAの記憶部120の空き容量とプリンタBの記憶部120の空き容量とに差(容量差)が発生する。
すなわち、プリンタAの記憶部120の空き容量は「270MB−50MB=220MB」となり、プリンタBの記憶部120の空き容量は350MBである。ちなみにプリンタCの記憶部の空き容量は290MBである。
そのため、プリンタAは、記憶部の空き容量の均一化のためにデータ移動処理を実行して、プリンタAの記憶部120から抽出したデータ(所定の条件に適合するデータ)を最多の空き容量の記憶部を有するプリンタBに向けて送信することで、当該プリンタAが最多の空き容量の記憶部を有するプリンタとなるようにする。
そして、最多の空き容量の記憶部を有するプリンタAは、入力データつまり上記(J−4)でプリンタBから送信されたデータを当該プリンタAの記憶部に格納する。
本実施の形態5では、プリンタAは無条件にデータ移動処理(図6)を実行するようにしているが、上述した実施の形態2の場合あるいは上述した実施の形態3の場合と同様に、所定の事象が発生したこと(データ移動処理を実行する条件)に起因してデータ移動処理を実行するようにしてもよい。
また、本実施の形態5では、データ移動処理(図6)においてはプリンタAからプリンタBに対してデータの送信が行われているが、プリンタAは、データ移動処理を実行する時点で、プリンタB以外のプリンタ例えばプリンタCの空き容量が最多の場合は、プリンタCに対してデータを送信するようにする。
(実施の形態6)
次に、実施の形態6に係わる画像形成システムについて説明すする。
この画像形成システムの構成も図1に示した実施の形態1の画像形成システムと同様になっている。また、画像形成システムの各画像形成装置の機能構成も図2および図3に示した実施の形態1の画像形成装置と同様になっている。
実施の形態6の画像形成システムは、図30に示すデータ移動処理の処理手順に従ってデータ移動処理を実施するようになっている。
なお、図30の処理手順を示すフローチャートは、図6に示した実施の形態1のデータ移動処理の処理手順においてステップS130を追加した処理手順になっている。
すなわち、上記図6に示したデータ移動処理の処理手順では、データ移動処理が実行されると、該当するプリンタ(所定のプリンタ)の記憶部の空き容量が最多となるまで、当該記憶部に保存されているデータの抽出、送信の処理が繰り返されるようになっている。
これに対し、本実施の形態6では、図30に示すように、データ量の条件(入力データのデータ量、削除データのデータ量)を追加することにより、実施の形態2の場合あるいは実施の形態3の場合のように一定の条件でデータ移動処理が実行される場合に、指定したデータ量のデータのみ移動することができる。
(実施の形態7)
次に、実施の形態7に係る画像形成システムについて説明する。
図31は、実施の形態7に係る画像形成システムの構成を示している。
画像形成システム300は、図31に示すように、パーソナルコンピュータ310とスキャナ装置320と複数の画像形成装置としてのプリンタ装置330,340とが通信回線350に接続された構成になっている。
パーソナルコンピュータ310は、印刷ジョブを出力するデータ処理装置であり、電子データを含む印刷ジョブをプリンタ装置330,340に向けて送信する。
スキャナ装置320は、データの送受信を行う通信インタフェース(以下「通信I/F」という。)321と、原稿を読み取りこの読み取り結果を電子データに変換するスキャナ部322とを備え、スキャナ部322によって変換された電子データを、通信I/F321を介して、通信回線350に接続された外部機器例えばパーソナルコンピュータ310、プリンタ装置330,340などを含む外部機器にデータ転送することができる。
複数のプリンタ装置330,340は、ネットワークプリンタであり、通信回線350に接続された外部機器例えばパーソナルコンピュータ310やスキャナ装置320などの外部機器からの印刷データ出力要求に応じて、電子画像データを出力画像データに変換し、この出力画像データに基づき印刷処理を実行し、最終的に印刷結果としての印刷物を出力する。このプリンタ装置の詳細については後述する。なお、本実施の形態7では、「プリンタ装置」を「ネットワークプリンタ」として説明する。
通信回線350としては、ローカルエリアネットワーク(LAN:Local Area Network)や電話回線などの有線通信回線、無線LANなどの無線通信回線、さらには、これらの通信回線を組み合わせたもの、などが挙げられる。なお、本実施の形態7では、通信回線350はLANを採用する。
図32は、ネットワークプリンタ(プリンタ装置)の機能構成を示している。
ここでは、ネットワークプリンタ330の機能構成について説明するが、ネットワークプリンタ340の機能構成もネットワークプリンタ330と同様になっている。
ネットワークプリンタ330は、図32に示すように、通信I/F331、印刷データ記憶部332、画像展開部333、ラスタデータ記憶部334、プリンタ部335、ジョブ実行検知部336、異常検知部337および制御部338を備えている。
通信I/F331は、通信回線(LAN)350に接続される外部機器、パーソナルコンピュータ310、スキャナ装置320、ネットワークプリンタ340との間でデータの送受信を行うインタフェースである。
例えば、通信I/F331は、通信回線(LAN)350を介して、パーソナルコンピュータ310から送信された印刷ジョブを受信するとともに、印刷ジョブを他のパーソナルプリンタに向けて転送する。
パーソナルコンピュータ310からは、図33に示すフォーマットの印刷ジョブが出力されるようになっている。すなわち、印刷ジョブ400は、出力先装置情報410とプリント設定情報420と出力情報430とを含んでいる。
出力先装置情報410は、複数の出力先装置のそれぞれを示す情報例えば出力先装置に対応する識別情報を意味する。しかも複数の出力先装置に対応して優先順位が設定されるようになっている。ここでは、出力先装置はネットワークプリンタとなる。なお、出力先装置情報410は、出力情報430に付加される付加情報となる。
パーソナルコンピュータ310からは優先順位の最高位の出力先装置に向けて印刷ジョブが送信される。そして、その印刷ジョブを受信した出力先装置は、印刷出力できないなどエラーが発生している場合は、印刷対象の印刷ジョブに含まれる出力先装置情報410を参照し、当該出力先装置にかかわる順位の次の順位の出力先装置に向けて、当該印刷ジョブをデータ転送するようになっている。
プリント設定情報420は、例えば印刷部数、片面印刷または両面印刷、ソート印刷、用紙サイズなど、印刷処理の処理方法に関する設定情報を意味する。
出力情報430は、電子データ(電子画像データ)であり、例えばページ記述言語(Page Description Language)で記述されたデータ(以下「PDLデータ」という。)である。
再度、図32を参照して説明する。印刷データ記憶部332は、出力情報と出力先装置情報とを含む印刷要求された印刷ジョブを記憶する印刷データ記憶手段の機能を有するものであり、例えば図33に示したフォーマットの印刷ジョブを記憶する。
画像展開部333は、電子データ(PDLデータ)を出力画像データ例えばラスタイメージ(ラスタデータ)に変換し、このラスタイメージ(出力画像データ)をプリンタ部335へ出力する。
具体的には、画像展開部333は、印刷データ記憶部332に記憶されている印刷ジョブの電子データ(PDLデータ)を、ラスタデータ記憶部334においてラスタイメージ(ラスタデータ)に展開するとともに、この展開したラスタイメージをラスタデータ記憶部334から読み出し、この読み出したラスタイメージと印刷ジョブに含まれるプリント設定情報とをプリンタ部335へ出力する。
ラスタデータ記憶部334は、電子データ(PDLデータ)に対応するラスタイメージを記憶する。
プリンタ部335は、画像展開部333からのラスタイメージ(出力画像データ)およびプリント設定情報に基づき印刷処理を実施し、印刷結果としての印刷物(印刷された用紙)を出力する。また、プリンタ部335は紙詰まり(紙ジャム)を検出するジャム検出センサ(図示せず)を備え、ジャム検出センサは紙ジャムを検出したときは、その旨を異常検知部337へ出力する。
ジョブ実行検知部336は、所定の条件に対応し印刷ジョブの実行が開始されたことを検知するジョブ実行検知手段の機能を有するものであり、画像展開部333が電子データ(PDLデータ)をラスタデータに展開しているかを監視し、電子データ(PDLデータ)をラスタデータに展開していると判断した場合は、印刷ジョブの実行が開始されたと検知し、この検知結果を制御部338へ出力する。
異常検知部337は、所定の事象としての所定の出力情報を正常に印刷出力することができない異常を検知する異常検知手段の機能を有するものであり、プリンタ部335(のジャム検出センサ)からのジャムが発生した旨を検知したときは、当該ネットワークプリンタは所定の出力情報を正常に印刷出力することができない異常(エラー)状態であると検知し、この検知結果を制御部338へ出力する。
本実施の形態7では、所定の事象とは「所定の出力情報を正常に印刷出力することができない異常」を意味し、所定の条件とは「印刷ジョブの実行が開始されたこと」を意味する。そして、当該所定の事象が発生したときに、当該所定の条件に対応するデータ(印刷ジョブ)は、当該所定の事象が発生している画像形成装置(ネットワークプリンタ)から他の画像形成装置(ネットワークプリンタ)に向けてデータ転送されるようになっている。
制御部338は、ジョブ実行検知部(ジョブ実行検知手段)336によって印刷ジョブの実行開始が検知され、かつ異常検知部(異常検知手段)337によって印刷出力の異常が検知されたときは、画像展開部333に対し、実行中の印刷ジョブにかかわる出力情報の中の印刷出力することができなかった出力情報についてラスタライズ処理を継続して実施するように指示する。
また、制御部338は、ラスタライズ処理後のデータ(ラスタイメージ)をラスタデータ記憶部334から読み出して、前記印刷ジョブに含まれる出力先装置情報に基づく出力先装置に向けて転送させる制御を行う。これにより、ラスタライズ処理後のデータ(ラスタイメージ)を含む印刷ジョブは、通信I/F331を介して、前記出力先装置に向けてデータ転送される。
さらに、制御部338は、ジョブ実行検知部(ジョブ実行検知手段)336によって印刷ジョブの実行開始が検知されないものの、異常検知部(異常検知手段)337によって印刷出力の異常が検知されたときは、当該印刷ジョブに含まれる実行前のPDLデータ(出力情報)を印刷データ記憶部332から読み出して、当該印刷ジョブに含まれる出力先装置情報に基づく出力先装置に向けて転送させる制御を行う。これにより、PDLデータ(出力情報)を含む印刷ジョブは、通信I/F331を介して、前記出力先装置に向けてデータ転送される。
本実施の形態7では、画像展開部333と制御部338との協働により、上述した制御手段の機能が実現されるようになっている。
次に、画像形成システムのデータ転送処理について、図34を参照して説明する。
図34は、そのデータ転送処理の処理手順を示すフローチャートである。
ネットワークプリンタ330は、電源投入後、ネットワークプリンタ330内の各種初期設定を行い(ステップS701)、外部機器からの印刷要求を受け付けられる状況にし、その後、ジョブ(印刷ジョブ)要求が受信したか否かを判断する(ステップS702)。
ステップS702におい印刷ジョブ要求を受信していないと判断したネットワークプリンタ330は、パーソナルコンピュータ310からの印刷ジョブ要求待ち状態となる。
この状態において、ネットワークプリンタ330に通信回線(LAN)350を介して接続されているパーソナルコンピュータ310においては、ユーザが、作成された電子データ(資料)を印刷出力すべく操作をした場合、出力先装置のプリンタとして第1指定プリンタ(第1の指定プリンタ)および第2指定プリンタ(第2の指定プリンタ)を指定可能なプリント画面がディスプレイなどの表示装置(図示せず)に表示される。
このプリント画面は、上述した第1指定プリンタおよび第2指定プリンタが指定可能なのに加えて、印刷部数、片面印刷または両面印刷、ソート印刷、用紙サイズなど、印刷処理の処理方法に関する設定情報も指定可能になっている。
本実施の形態7では、第1指定プリンタとして「ネットワークプリンタ330」を、第2指定プリンタとして「ネットワークプリンタ340」をそれぞれ指定するものとする。
ところで、ユーザがパーソナルコンピュータ310を操作して上記プリント画面に対し出力先装置を含む各種の設定情報を設定し、それらの設定情報を確定する旨のボタン例えばOKボタン(図示せず)を選択(押下)すると、パーソナルコンピュータ310は、図35に示すデータ構造のデータ(印刷ジョブ)を生成し、この生成したデータ(印刷ジョブ)をネットワークプリンタ330に向けて送信する。
図35において、第1指定プリンタIDはネットワークプリンタ330を示す識別情報であり、第2指定プリンタIDはネットワークプリンタ340を示す識別情報である。プリント設定情報は、上記プリント画面において設定された設定情報である。電子データは、印刷出力すべく操作された印刷要求対象の電子データ(資料)である。
ところで、パーソナルコンピュータ310から送信された上記データ構造のデータ(印刷ジョブ)がネットワークプリンタ330によって受信されると、ネットワークプリンタ330は、ステップS702において印刷ジョブ要求を受信したと判断し、次に、受信した印刷ジョブの電子データを印刷可能であるか否かを判断する(ステップS703)。
ここで、ステップS703において、ネットワークプリンタ330が故障あるいは紙詰まりなどのエラーのため使用不能状態のときは、電子データを印刷不可であると判断され、一方、エラーが発生していない場合は、電子データは印刷可能であると判断される。
ところで、ステップS703において電子データを印刷不可であると判断したネットワークプリンタ330は、電子データに付加されている付加情報(出力先装置情報)に、第2指定プリンタが指定されているか否かを判断する(ステップS704)。
ネットワークプリンタ330は、ステップS704において、第2指定プリンタが指定されていると判断した場合は、パーソナルコンピュータ310から受信した印刷ジョブのデータ構造(図35参照)を図36に示すデータ構造に変更した印刷ジョブを生成するとともに、該生成した印刷ジョブを、通信回線(LAN)350を介して、指定されている第2指定プリンタIDに対応する第2指定プリンタこの例ではネットワークプリンタ340に向けてデータ転送し(ステップS705)、その後、ステップS702に戻る。
ちなみに、図36に示すデータ構造は、ネットワークプリンタ340に対応する第2指定プリンタIDと、プリント設定情報(処理方法に関する情報)と、電子データ(画像データ)この例ではPDLデータとを含んでいる。
ステップS705においては、ネットワークプリンタ330の制御部338は、印刷データ記憶部332から図35に示す印刷ジョブを読み出し、この読み出した印刷ジョブから第1指定プリンタIDを削除したデータ構造つまり図36に示すデータ構造の印刷ジョブを生成し、さらにこの生成した印刷ジョブ(図36参照)を、通信I/F330を介して、第2指定プリンタIDに対応するネットワークプリンタ340に向けてデータ転送する。
ちなみに、指定されているネットワークプリンタ340では、受信した印刷ジョブに含まれるPDLデータ(印刷データ)をラスタイメージ(出力画像データ)に変換するとともに、受信した印刷ジョブに含まれるプリント設定情報に従ってラスタイメージ(出力画像データ)に対する印刷処理を実施して、印刷出力する。
ネットワークプリンタ330は、ステップS704において、第2指定プリンタが指定されていないと判断した場合は、印刷不可である旨の情報(印刷不可情報)を、印刷要求したパーソナルコンピュータ310に向けて転送し(ステップS706)、その後、ステップS702に戻る。
ところで、ネットワークプリンタ330は、ステップS703において、「ネットワークプリンタ330が現在故障していない」、「エラーでない」、「印刷中の印刷ジョブを持っていない」等の理由により印刷可能状態であると判断した場合は、受信した印刷ジョブに含まれる電子データ(PDLデータ=印刷データ)をラスタイメージ(出力画像データ)に変換するとともに(ステップS707)、印刷ジョブに含まれるプリント設定情報に従ってラスタイメージ(出力画像データ)に対する印刷処理を実行すべく印刷出力シーケンスを開始する。
次に、ネットワークプリンタ330は、印刷可能状態であると判断し、電子データのラスタイメージへの変換処理が終了した後においても、各ページの印刷出力シーケンス内において、印刷データを印刷可能であるか否かを判断し(ステップ708)、この判断した結果、印刷データを印刷可能である場合は、全ページについての画像展開処理(電子データからラスタイメージデータへの画像展開処理)が終了したか否かを判断する(ステップ709)。
そして、ネットワークプリンタ330は、ステップS709において、全てのページについて画像展開処理が終了していないと判断した場合にはステップS707に戻り、これに対し、全てのページについて画像展開処理が終了したと判断した場合はステップS702に戻る。
ところで、ネットワークプリンタ330は、ステップ708において、ネットワークプリンタ330が故障、あるいは紙詰まり等のエラーのため使用不能状態にあった場合、電子データに付加されている付加情報(出力先装置情報)に、第2指定プリンタが指定されているか否かを判断する(ステップS710)。
ネットワークプリンタ330は、ステップS710において、第2指定プリンタが指定されていると判断した場合は、パーソナルコンピュータ310から受信した印刷ジョブのデータ構造(図35参照)を図37に示すデータ構造に変更した印刷ジョブを生成するとともに、該生成した印刷ジョブを、通信回線(LAN)350を介して、指定されている第2指定プリンタIDに対応する第2指定プリンタこの例ではネットワークプリンタ340に向けてデータ転送し(ステップS711)、その後、ステップS709に進む。
ちなみに、図37に示すデータ構造は、ネットワークプリンタ340に対応する第2指定プリンタIDと、プリント設定情報(処理方法に関する情報)と、電子データ(画像データ)この例ではラスタイメージとを含んでいる。
ステップS711においては、ネットワークプリンタ330の制御部338は、画像展開部333に対し、実行中の印刷ジョブにかかわる出力情報の中の印刷出力することができなかった出力情報についてラスタライズ処理を継続して実施するように指示するので、当該プリンタ部335による印刷出力は実施されないものの、ラスタデータ記憶部334には、ラスタライズされたデータ(ラスタイメージ)が格納されることになる。
そして、制御部338は、ラスタデータ記憶部334からラスタイメージ(電子データ)を読み出すとともに、印刷データ記憶部332に記憶されている図35に示す印刷ジョブに含まれる第2指定プリンタIDおよびプリント設定情報を読み出し、さらに、この読み出したラスタイメージ(電子データ)、第2指定プリンタIDおよびプリント設定情報を基に図36に示すデータ構造の印刷ジョブを生成する。
なお、この場合、ラスタイメージ(電子データ)は、図35に示すPDLデータ(電子データ)におけるエラーが発生した時点でのページ以降のPDLデータに対応するラスタイメージ(電子データ)を意味する。例えば、図35に示すPDLデータ(電子データ)が例えば100ページに対応するPDLデータである場合に、例えば89ページ目のPDLデータに対応するラスタイメージ(電子データ)に対する印刷処理が終了した後に、90ページ目のPDLデータにかわる画像展開処理のときにエラーが発生したときは、画像展開部333は、90ページ目から100ページ目までの各ページに対応するPDLデータについて、ラスタライズ処理を実施する。
さらに、制御部338は、上記生成した印刷ジョブ(図36参照)を、通信I/F330を介して、第2指定プリンタIDに対応するネットワークプリンタ340に向けて転送する。この例では、ページ毎に、印刷ジョブが転送されるようになっている。
ちなみに、指定されているネットワークプリンタ340では、受信した印刷ジョブに含まれるプリント設定情報に従ってラスタイメージ(出力画像データ)に対する印刷処理を実施して、印刷出力する。この場合、ネットワークプリンタ340は、ラスタイメージを受信しているので、PDLデータ(印刷データ)からラスタイメージ(出力画像データ)への画像展開処理を実施することなく、プリント設定情報に従ってラスタイメージ(出力画像データ)に対する印刷処理を実施することができる。
なお、本実施の形態7では、ページ毎に、ラスタイメージ(電子データ)を含む印刷ジョブを第2指定プリンタへ転送するようになっているが、エラーが発生した時点でのページ以降のPDLデータの全てをラスタイメージ(電子データ)に画像展開した後に、このラスタイメージ(電子データ)を含む印刷ジョブを、第2指定プリンタとしてのネットワークプリンタ340に向けて転送するようにする。
例えば上述した例の場合、100ページに対応するPDLデータにおいて、90ページ目のPDLデータにかわる画像展開処理(ラスタライズ処理)のときにエラーが発生したときは、画像展開部333は、90ページ目から100ページ目までの各ページに対応するPDLデータについてラスタライズ処理を実施することになるので、90ページ目から100ページ目までの各ページに対応するラスタイメージを含む印刷ジョブが、ネットワークプリンタ340に向けてデータ転送されることになる。
以上説明したように、出力先装置には印刷不可の発生要因となった印刷ジョブも転送され、その出力先装置において印刷処理が実施されるので、印刷要求元は、「1度スケジューリングした画像形成装置からの印刷出力を待たされる」ということはない。
また、印刷中に印刷不可になった場合においても転送元で画像展開処理(ラスタデータ化つまりラスタライズ処理)を継続するため、ページ記述言語で再送する場合に比べ、途中ページからの印刷処理の再開が可能になるとともに、転送元と転送先とでフォントROMデータなどのリソースが異なる場合においても一貫した印刷イメージの再現が可能となる。
図38は、実施の形態7に係る画像形成システム300の各画像形成装置(プリンタ装置)のハードウェア構成を示している。
ここで、プリンタ装置(ネットワークプリンタ)330のハードウェア構成について説明するが、プリンタ装置(ネットワークプリンタ)340のハードウェア構成もプリンタ装置330と同様になっている
プリンタ装置(ネットワークプリンタ)330は、図38に示すように、CPU(中央演算処理装置)31、記憶装置32、ROM(読み出し専用メモリ)33、RAM(随時書き込み読み出しメモリ)34、操作パネル35、画像出力装置36および通信I/F37を備えている。
記憶装置32は、例えばハードディスクドライブ(HDD)で構成され、上述したデータ転送処理の処理手順(図34参照)に対応するプログラム(データ転送処理プログラム32A)、画像展開処理部333による画像展開処理(ラスタライズ処理)に対応するプログラム(画像展開処理プログラム)など、所定のプログラムを格納している。
なお、データ転送処理プログラム32Aは、少なくとも次の(1)〜(4)の処理過程を含んでいる。
(1)出力情報と出力先装置情報とを含む印刷要求された印刷ジョブを記憶する印刷データ記憶処理過程。
(2)所定の事象としての所定の出力情報を正常に印刷出力することができない異常を検知する異常検知処理過程。
(3)所定の条件に対応し前記印刷ジョブの実行が開始されたことを検知するジョブ実行検知処理過程。
(4)ジョブ実行検知処理過程により印刷ジョブの実行開始が検知され、かつ異常検知処理過程により印刷出力の異常が検知されたときは、実行中の印刷ジョブにかかわる出力情報の中の印刷出力することができなかった出力情報についてラスタライズ処理を実施するとともに、該ラスタライズ処理後のデータを当該印刷ジョブに含まれる出力先装置情報に基づく出力先装置に向けて転送させる制御を行う制御処理過程。
ROM33には、画像形成処理(電子写真プロセス)を実施するのに必要なデータやパラメータなどが記憶されている。
RAM34は、印刷データ記憶部332(図32参照)の機能およびラスタデータ記憶部334(図32参照)の機能を果たす。
また、RAM32は、記憶装置32から読み出されたデータ転送処理プログラム32Aや画像展開処理プログラムなど所定のプログラム、ROM33から読み出されたデータやパラメータを記憶する。さらにRAM34は、通信I/F37を介して送受信されるデータ例え印刷ジョブ(受信データ)、転送すべき印刷ジョブ(送信データ)、など各種のデータを記憶する。
操作パネル35は、ユーザインターフェースとして動作し、ユーザに対してエラーメッセージなど各種の情報を表示する表示機能(表示手段)と、所定の指示を受け付ける操作機能(受付手段)とを有している。
画像出力装置36はプリンタ部335(図32参照)の機能を果たし、通信I/F37は通信I/F331(図32参照)の機能を果たす。
CPU31は、記憶装置32からRAM34へデータ転送処理プログラム32Aを読み込んで実行することによりデータ転送処理を遂行するとともに、記憶装置32からRAM34へ画像展開処理プログラムを読み込んで実行することにより画像展開部333(図32参照)の機能を実現する。また、CPU31は、プリンタ装置(ネットワークプリンタ)330全体を統括的に制御する。
さらに、CPU31は、ジョブ実行検知部336、異常検知部337および制御部338の機能を果たす。これらの構成要素の機能を遂行させるプログラムを例えば記憶装置32に格納しておき、CPU31がこれらのプログラムを記憶装置32からRAM34へ読み込んで実行することにより、前記各構成要素の機能は実現される。
本願明細書において、画像形成装置の各機能を実現し、上記データ移動処理の処理手順(図6参照)に対応するプログラム(データ移動処理プログラム)や画像処理プログラムを含む所定のプログラム、あるいは上記データ転送処理の処理手順(図34参照)に対応するプログラムや画像展開処理プログラムを含む所定のプログラムを記録媒体としてのハードディスク等の記憶装置に記録する実施形態として説明したが、当該所定のプログラムを次のようにして提供することも可能である。
すなわち、上記所定のプログラムをROMに格納しておき、CPUが、このプログラムをこのROMから主記憶装置へローディングして実行するようにしても良い。
また、上記所定のプログラムを、DVD−ROM、CD−ROM、MO(光磁気ディスク)、フレキシブルディスク、などのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布するようにしても良い。この場合、その記録媒体に記録されたプログラムを画像形成装置がインストールした後、このプログラムをCPUが実行するようにする。このプログラムのインストール先としては、RAM等のメモリやハードディスクなどの記憶装置がある。そして、画像形成装置は、必要に応じてこの記憶装置に記憶したプログラムを主記憶装置にローディングして実行する。
さらには、画像形成装置を通信回線(例えばインターネット)を介してサーバ装置あるいはホストコンピュータ等のコンピュータと接続するようにし、当該画像形成装置が、サーバ装置あるいはコンピュータから上記所定のプログラムをダウンロードした後、このプログラムを実行するようにしても良い。この場合、このプログラムのダウンロード先としては、RAM等のメモリやハードディスクなどの記憶装置(記録媒体)がある。そして、当該画像形成装置が、必要に応じてこの記憶装置に記憶された上記プログラムを主記憶装置にローディングして実行するようにする。
本発明は、プリンタ機能、スキャナ機能など画像形成処理機能を有する複数の画像形成装置と、印刷ジョブを前記画像形成装置に向けて送信するデータ処理装置(スキャナ装置やコンピュータ)とが通信回線を介して接続される画像形成システムに適用することができる。
実施の形態1に係る画像形成システムの構成を示す構成図である。 実施の形態1に係る画像形成装置の要部の機能構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係る第1の管理情報記憶部に記憶される管理テーブルおよび第2の管理情報記憶部に記憶される管理テーブルの一例を示す図である。 実施の形態1に係る画像形成装置の機能構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係る複数の画像形成装置の記憶部の記憶容量、使用容量および空き容量を説明する図である。 実施の形態1に係る画像形成システムの所定の画像形成装置によるデータ移動処理の処理手順を示すフローチャートである。 実施の形態1に係るデータ移動処理を説明する図である。 実施の形態1に係るデータ移動処理(蓄積要求されたデータが入力された場合)の処理過程での第1の管理情報記憶部および第2の管理情報記憶部に記憶されている管理テーブルの登録内容の一例を示す図である。 実施の形態1に係るデータ移動処理(蓄積要求されたデータが入力された場合)の処理過程での第1の管理情報記憶部および第2の管理情報記憶部に記憶されている管理テーブルの登録内容の一例を示す図である。 実施の形態1に係るデータ移動処理(蓄積要求されたデータが入力された場合)の処理過程での第1の管理情報記憶部および第2の管理情報記憶部に記憶されている管理テーブルの登録内容の一例を示す図である。 実施の形態1に係るデータ移動処理(蓄積要求されたデータが入力された場合)を実施するにあたり前提条件となる各画像形成装置の記憶部の使用状況を説明する図である。 実施の形態1に係るデータ移動処理(蓄積要求されたデータが入力された場合)の他の例の処理過程(処理前)での第1の管理情報記憶部および第2の管理情報記憶部に記憶されている管理テーブルの登録内容の一例を示す図である。 実施の形態1に係るデータ移動処理(蓄積要求されたデータが入力された場合)の他の例の処理過程(処理前)での第1の管理情報記憶部および第2の管理情報記憶部に記憶されている管理テーブルの登録内容の一例を示す図である。 実施の形態1に係るデータ移動処理(蓄積要求されたデータが入力された場合)の他の例の処理過程(処理前)での第1の管理情報記憶部および第2の管理情報記憶部に記憶されている管理テーブルの登録内容の一例を示す図である。 実施の形態1に係るデータ移動処理(蓄積要求されたデータが入力された場合)の他の例の処理過程(処理後)での第1の管理情報記憶部および第2の管理情報記憶部に記憶されている管理テーブルの登録内容の一例を示す図である。 実施の形態1に係るデータ移動処理(蓄積要求されたデータが入力された場合)の他の例の処理過程(処理後)での第1の管理情報記憶部および第2の管理情報記憶部に記憶されている管理テーブルの登録内容の一例を示す図である。 実施の形態1に係るデータ移動処理(蓄積要求されたデータが入力された場合)の他の例の処理過程(処理後)での第1の管理情報記憶部および第2の管理情報記憶部に記憶されている管理テーブルの登録内容の一例を示す図である。 実施の形態1に係る画像形成システムによるデータ移動処理の処理手順を示すフローチャートである。 実施の形態1に係る画像形成システムのハードウェア構成を示す構成図である。 実施の形態2に係る画像形成システムによるデータ移動処理の処理手順を示すフローチャートである。 実施の形態2に係るデータ移動処理(蓄積要求されたデータが入力された場合)を実施するにあたり前提条件となる各画像形成装置の記憶部の使用状況を説明する図である。 実施の形態2に係るデータ移動処理(蓄積要求されたデータが入力された場合)を実施するにあたり他の前提条件となる各画像形成装置の記憶部の使用状況を説明する図である。 実施の形態3に係る画像形成システムによるデータ移動処理の処理手順を示すフローチャートである。 実施の形態3に係るデータ移動処理(蓄積要求されたデータが入力された場合)を実施するにあたり前提条件となる各画像形成装置の記憶部の使用状況を説明する図である。 実施の形態3に係るデータ移動処理(蓄積要求されたデータが入力された場合)を実施するにあたり他の前提条件となる各画像形成装置の記憶部の使用状況を説明する図である。 実施の形態4に係る画像形成システムによるデータ移動処理の処理手順を示すフローチャートである。 実施の形態4に係るデータ移動処理(保存されているデータの削除要求が入力された場合)を実施するにあたり前提条件となる各画像形成装置の記憶部の使用状況を説明する図である。 実施の形態5に係る画像形成システムによるデータ移動処理の処理手順を示すフローチャートである。 実施の形態4に係るデータ移動処理(保存されているデータの印刷要求が入力された場合)を実施するにあたり前提条件となる各画像形成装置の記憶部の使用状況を説明する図である。 実施の形態6に係る画像形成システムの所定の画像形成装置によるデータ移動処理の処理手順を示すフローチャートである。 実施の形態7に係る画像形成システムの構成を示す構成図である。 実施の形態7に係る画像形成装置の機能構成を示すブロック図である。 実施の形態7に係る印刷ジョブのフォーマットの一例を示す図である。 実施の形態7に係る画像形成システムのデータ転送処理の処理手順を示すフローチャートである。 実施の形態7に係るデータ処理装置から画像形成装置に向けて送信される電子ジョブ(PDLデータ)を含む印刷ジョブの一例を示す図である。 実施の形態7に係る画像形成装置から他の画像形成装置に向けて送信される電子ジョブ(PDLデータ)を含む印刷ジョブの一例を示す図である。 実施の形態7に係る画像形成装置から他の画像形成装置に向けて送信される電子ジョブ(ラスタイメージ)を含む印刷ジョブの一例を示す図である。 実施の形態7に係る画像形成システムの画像形成装置のハードウェア構成を示す構成図である。
符号の説明
1,300 画像形成システム
11,31 CPU
12,32 記憶装置
12A データ移動処理プログラム
13,33 ROM
14,34 RAM
15,35 操作パネル
16,36 画像出力装置
17,37 通信I/F
32A データ転送処理プログラム
101,102,103 画像形成装置
104 画像入力装置(スキャナ装置)
105 通信回線
110 制御部
111 比較部
112 抽出部
113 送信制御部
120 記憶部
130 空き容量情報記憶部
140 第1の管理情報記憶部
140A,150A 管理テーブル
150 第2の管理情報記憶部
310 パーソナルコンピュータ
320 スキャナ装置
330,340 画像形成装置(プリンタ装置)
331 通信I/F
332 印刷データ記憶部
333 画像展開部
334 ラスタデータ記憶部
335 プリンタ部
336 ジョブ実行検知部
337 異常検知部
338 制御部

Claims (9)

  1. データを記憶する記憶手段を備える複数の画像形成装置が通信回線を介して接続され、
    前記複数の画像形成装置のうち所定の画像形成装置は、
    所定の事象が発生したときに、前記記憶手段に記憶されているデータであってデータの移動に関する所定の条件に適合または対応するデータを前記複数の画像形成装置の中の他の画像形成装置に向けて送信する制御を行う制御手段、
    を有し、
    前記制御手段は、
    前記所定の事象が発生したことに起因して、前記複数の画像形成装置の記憶手段の空き容量を確認し、各記憶手段の空き容量を比較する比較手段と、
    前記比較手段によって最多の空き容量であると判断された記憶手段を有する画像形成装置が当該所定の画像形成装置以外の他の画像形成装置のときは、当該所定の画像形成装置の記憶手段に記憶されているデータの中で前記所定の条件に適合するデータを抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段によって抽出されたデータを前記他の画像形成装置に向けて送信する送信制御手段と、
    を有することを特徴とする画像形成システム。
  2. 前記所定の事象は、
    前記所定の画像形成装置に対するデータの蓄積処理の要求が発生した場合、
    前記所定の画像形成装置の記憶手段に記憶されているデータの削除処理の要求が発生した場合、
    前記所定の画像形成装置で印刷すべきデータが他の画像形成装置の記憶手段に記憶されているときに当該所定の画像形成装置による当該データの印刷処理の要求が発生した場合、
    記憶すべきデータを前記所定の画像形成装置の記憶手段に記憶するようにしたときに、当該記憶すべきデータのデータ量と既に記憶済みのデータのデータ量とを加算した加算値が当該記憶手段の記憶容量を超える場合、
    および記憶すべきデータを前記所定の画像形成装置の記憶手段に記憶するようにしたときに、当該記憶すべきデータのデータ量と既に記憶済みのデータのデータ量とを加算した加算値が、当該記憶手段の記憶容量よりも少ない閾値としての容量を超える場合、
    の何れかである、ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
  3. 前記抽出手段は、
    前記所定の条件としての当該所定の画像形成装置による印刷処理に与える影響の少ないものであることの条件に適合するデータを前記記憶手段に記憶されているデータの中から抽出する、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成システム。
  4. 前記所定の画像形成装置は、
    当該所定の画像形成装置にかかわるデータに関する管理情報を記憶する第1の管理情報記憶手段と、
    当該所定の画像形成装置の記憶手段に記憶されている他の画像形成装置にかかわるデータに関する管理情報を記憶する第2の管理情報記憶手段と、
    を更に備え、
    前記抽出手段は、
    前記第1の管理情報記憶手段および前記第2の管理情報記憶手段のそれぞれに記憶されている管理情報を基に、前記所定の条件としての当該所定の画像形成装置による印刷処理に与える影響の少ないものであることの条件に適合するデータを前記記憶手段に記憶されているデータの中から抽出する、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成システム。
  5. 前記第1の管理情報記憶手段は、
    所定の画像形成装置にかかわるジョブデータ毎に、当該ジョブデータの記憶先情報、当該ジョブデータのデータ量情報、当該ジョブデータに対する印刷処理するためにアクセスされたアクセス日付情報、当該ジョブデータに対するアクセスのアクセス頻度情報を記憶し、
    前記第2の管理情報記憶手段は、
    当該所定の画像形成装置の記憶手段に記憶されている他の画像形成装置にかかわるジョブデータ毎に、当該他の画像形成装置情報、当該ジョブデータのデータ量情報、当該ジョブデータに対する印刷処理するためにアクセスされたアクセス日付情報、当該ジョブデータに対するアクセスのアクセス頻度情報を記憶する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の画像形成システム。
  6. 前記抽出手段は、
    前記記憶手段に前記他の画像形成装置にかかわるデータが記憶されているときは、前記第2の管理情報記憶手段の管理情報を参照し、そのデータの中で最新のアクセス日付に対応するデータおよび最多のアクセス頻度に対応するデータの少なくとも一方のデータを抽出する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の画像形成システム。
  7. 前記抽出手段は、
    前記記憶手段に前記他の画像形成装置以外のさらに他の画像形成装置にかかわるデータが記憶されているときは、前記第2の管理情報記憶手段の管理情報を参照し、そのデータの中で最新のアクセス日付に対応するデータおよび最多のアクセス頻度に対応するデータの少なくとも一方のデータを抽出する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の画像形成システム。
  8. 前記抽出手段は、
    前記記憶手段に当該所定の画像形成装置にかかわるデータのみが記憶されているときは、前記第1の管理情報記憶手段の管理情報を参照し、そのデータの中で最古のアクセス日付に対応するデータおよび最少のアクセス頻度に対応するデータの少なくとも一方のデータを抽出する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の画像形成システム。
  9. 1つ以上の画像形成装置の第1の記憶手段の空き容量と所定の画像形成装置の第2の記憶手段の空き容量とを確認し、各記憶手段の空き容量を比較する比較処理過程と、
    前記比較処理過程により最多の空き容量であると判断された記憶手段を有する画像形成装置が前記1つ以上の画像形成装置の中の特定の画像形成装置のときは、前記第2の記憶手段に記憶されている前記特定の画像形成装置にかかわるデータの中で所定の条件に適合するデータを抽出する抽出処理過程と、
    前記抽出処理過程により抽出されたデータを前記特定の画像形成装置に向けて転送させる制御を行う送信制御処理過程と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とするデータ転送処理プログラム。


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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8244482B2 (en) 2003-03-28 2012-08-14 Advanced Technology Materials, Inc. Photometrically modulated delivery of reagents
JP2013091182A (ja) * 2011-10-24 2013-05-16 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成システム、画像形成装置及びプログラム
JP2013161135A (ja) * 2012-02-01 2013-08-19 Konica Minolta Inc プリントコントローラー
JP2017085659A (ja) * 2017-01-25 2017-05-18 富士ゼロックス株式会社 画像形成システム及びプログラム
JP2018182372A (ja) * 2017-04-03 2018-11-15 シャープ株式会社 画像処理システムおよび画像形成装置

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