JP2009231743A - 半導体装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】略板状に形成されたヒートシンク3の表面3aに基板5及び半導体チップ7を順次重ねて固定されると共に、ヒートシンク3の裏面3bが外方に露出するように、ヒートシンク3、基板5及び半導体チップ7をモールド樹脂9により埋設して構成され、基板5は、ヒートシンク3の表面3aに沿う基板5の少なくとも一方向の長さ寸法が前記一方向に沿うヒートシンク3の長さ寸法よりも長くなるように形成され、基板5は、その一方向の端部55がヒートシンク3の表面3aの周縁から突出するように配されている半導体装置1を提供する。
【選択図】図1
Description
さらに、この半導体装置では、ベース基板501の側面及び裏面が外方に露出するように、ベース基板501、セラミック基板502及び半導体チップ503をモールド樹脂504により埋設しており、これらベース基板501及びモールド樹脂504の側面がケース505によって囲まれている。
従来では、より大きな放熱性能を確保するためにベース基板501の容積を大きく形成することが好ましいことから、ベース基板501をセラミック基板502よりも大きく形成している。すなわち、セラミック基板502はベース基板501の表面の周縁よりも内側に配されている。
そして、この半導体装置は、予め、ベース基板501、セラミック基板502及び半導体チップ503を重ね合わせた状態で半田等により接合した後に、モールド樹脂504を形成して製造される。
また、半導体装置を使用する環境によっては、ベース基板501の表面とモールド樹脂504との隙間が生じ、この隙間に水が浸入することがあるが、水が隙間を通って半導体チップ503に到達すると電気的な不具合が発生するため、水の侵入経路を延長して、半導体チップ503を保護することが望まれている。なお、ケース505はベース基板501の表面から側面にかけて覆っているが、接着はされていないため、前述した水の侵入経路には含まれない。
また、ヒートシンクの裏面側において、モールド樹脂との間から半導体装置の内部に水分が浸入したとしても、半導体チップに到達するまでの水分の侵入経路は、ヒートシンクとモールド樹脂との隙間だけではなく、ヒートシンクから突出する基板の裏面及び表面とモールド樹脂との隙間も含むことになる。したがって、水分の侵入経路をより長く形成することが可能となる。
さらに、この半導体装置の製造において、ヒートシンクに基板を接合する際には同一の冶具によってヒートシンク及び基板の相対的な位置決めを容易におこなうことができる。すなわち、冶具上にヒートシンク及び基板を重ねて配した際には、基板の端部がヒートシンクの面方向に突出するため、この基板の端部を利用することで、ヒートシンク及び基板をそれぞれ冶具に対して高精度に位置決めすることが可能となる。
図1,2に示すように、この実施形態に係る半導体装置1は、厚板状のヒートシンク3の表面3aに、セラミック基板(基板)5及び半導体チップ7を順次重ねて配すると共に、ヒートシンク3の裏面3bが外方に露出するように、ヒートシンク3、セラミック基板5及び半導体チップ7をモールド樹脂9により埋設して構成されている。また、セラミック基板5の表面5aには、半導体チップ7と同様に、複数(図1においては2つ)の外部接続リード11が配されており、一部(図1においては1つ)の外部接続リード11Bは、導電性を有する板状の接続板13を介して半導体チップ7と電気接続されている。
このヒートシンク3の表面3aに沿う長手方向(図2におけるY軸方向)の両端部31,32は、モールド樹脂9の外方に突出している。また、このヒートシンク3の両端部31,32には、半導体装置1を固定するためのマウント部33,34が形成されている。
なお、図2における第1凹部35の領域は、ヒートシンク3の幅方向の両側部(仮想線L1)から底面35aに至るまでの領域であり、図2における第2凹部36の領域は、底面35aの長手方向の両端部分(仮想線L2)からヒートシンク3の幅方向内側に窪んだ領域である。すなわち、図2においては、仮想線L2が第1凹部35の領域と第2凹部36の領域との境界を示している。
以上のように構成されるセラミック基板5は、その裏面5bをなす第3配線パターン54を介して、ヒートシンク3の表面3aに配されており、具体的には半田(不図示)を介してセラミック板51の裏面51bに形成された第3配線パターン54に固定されている。ここで、セラミック基板5の配置についてさらに詳述すると、セラミック基板5は、ヒートシンク3の長手方向の中間部分に配されている。また、セラミック基板5は、その幅方向(X軸方向)の側端部(端部)55が、幅方向に沿うヒートシンク3の両側部の縁から外側に突出するように配されている。
ここで、セラミック基板5の短辺の長さ寸法は、前述の長手方向に沿う第1凹部35の長さ寸法よりも短く設定されており、セラミック基板5は、長手方向に沿う第1凹部35の両端よりも内側に配されている。なお、さらに詳述すると、セラミック基板5は、長手方向に沿う第1凹部35の両端に形成された2つの第2凹部36よりもさらに内側に配されている。
そして、セラミック基板5の長辺の長さ寸法は、第1凹部35の形成部分におけるヒートシンク3の幅方向の長さ寸法よりも長く形成されているため、セラミック基板5の幅方向の両側端部55が第1凹部35の底面35aよりも幅方向の外側に突出している。
垂直板部112は、外部接続リード11をセラミック基板5に固定した状態において、セラミック基板5の表面5aから上方に延びるように配される。また、突出部114は、セラミック基板5の面方向に沿ってセラミック基板5から離れるように延出すると共に、モールド樹脂9の外方に突出している。
すなわち、これら複数の外部接続リード11は、いずれもヒートシンク3と同様にセラミック基板5に固定されているが、セラミック基板5によってヒートシンク3と電気的に絶縁されている。
その後、一体固定されたヒートシンク3、セラミック基板5、半導体チップ7、外部接続リード11及び接続板13をモールド樹脂9成形用の金型内に入れ、金型内に溶融した樹脂を流し込む。これにより、モールド樹脂9が形成され、半導体装置1の製造が完了する。
また、ヒートシンク3の裏面3b側において、モールド樹脂9との間から半導体装置1の内部に水分が浸入したとしても、半導体チップ7に到達するまでの水分の侵入経路は、ヒートシンク3とモールド樹脂9との隙間だけではなく、ヒートシンク3の縁から突出するセラミック基板5の裏面5b及び表面5aとモールド樹脂9との隙間も含むことになる。したがって、水分の侵入経路をより長く形成することが可能となり、結果として、半導体チップ7を確実に保護することができる。
すなわち、ヒートシンク3上にセラミック基板5を重ねて配置する際には、セラミック基板5の両側端部55がヒートシンク3の両側部から突出するように、セラミック基板5が配されるため、ヒートシンク3を支持する冶具に、セラミック基板5の両側端部55に接触してセラミック基板5をその面方向から挟み込む形状を容易に形成することができる。このように、セラミック基板5の両側端部55を利用することで、ヒートシンク3及びセラミック基板5をそれぞれ冶具に対して高精度に位置決めすることが可能となる。その結果、半導体装置1を容易に製造することができる。
例えば、セラミック基板5の幅方向の両側端部55がヒートシンク3の表面3aの両側部の縁から突出するとしたが、少なくともセラミック基板5の一部(端部)がヒートシンク3の表面3aの周縁から突出していればよい。したがって、例えば、セラミック基板5の両側端部55の一方(端部)のみがヒートシンク3の両側部の一方の縁から突出していてもよい。
また、ヒートシンク3やセラミック基板5の平面視形状は、上記実施形態の形状に限らず、少なくともセラミック基板5の一部がヒートシンク3の表面3aの周縁から突出する形状に形成されていればよく、任意の形状とすることが可能である。したがって、例えばヒートシンク3の平面視形状を第1凹部35や第2凹部36の無い単純な矩形状としたり、セラミック基板5の平面視形状を正方形状としたりしてもよい。
さらに、セラミック基板5は、配線パターン52〜54を形成して構成されるとしたが、少なくともヒートシンク3や半導体チップ7、外部接続リード11を固定できるように構成されていればよく、例えばセラミック板51のみによって構成されてもよいし、あるいは、導電性を有する基板としてもよい。
なお、配線パターン52〜54を形成しない場合、半導体チップ7の一の外部接続リード11Aとの電気接続には、例えば上記実施形態の接続板13のように別途導電性の板部材を用いてもよい。また、セラミック基板5が導電性を有する基板である場合には、例えば、電気絶縁性を有する接着剤等を介して半導体チップ7やヒートシンク3、外部接続リード11を基板に接着すればよい。
3 ヒートシンク
3a 表面
3b 裏面
5 セラミック基板(基板)
7 半導体チップ
9 モールド樹脂
55 側端部(端部)
Claims (2)
- 略板状に形成されたヒートシンクの表面に基板及び半導体チップを順次重ねて固定されると共に、前記ヒートシンクの裏面が外方に露出するように、前記ヒートシンク、基板及び半導体チップをモールド樹脂により埋設して構成され、
前記基板は、前記ヒートシンクの表面に沿う前記基板の少なくとも一方向の長さ寸法が前記一方向に沿う前記ヒートシンクの長さ寸法よりも長くなるように形成され、
前記基板は、その一方向の端部が前記ヒートシンクの表面の周縁から突出するように配されていることを特徴とする半導体装置。 - 前記ヒートシンクは、その表面に沿う前記一方向の直交方向の長さ寸法が前記直交方向に沿う前記基板の長さ寸法よりも長くなるように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
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JP2008078288A JP5037398B2 (ja) | 2008-03-25 | 2008-03-25 | 半導体装置 |
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JP2009231743A true JP2009231743A (ja) | 2009-10-08 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012253118A (ja) * | 2011-06-01 | 2012-12-20 | Denso Corp | 半導体装置 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09232341A (ja) * | 1996-02-21 | 1997-09-05 | Fuji Electric Co Ltd | 半導体装置 |
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2008
- 2008-03-25 JP JP2008078288A patent/JP5037398B2/ja active Active
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