JP2009230308A - ファイリング用具及び管理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】小さなサイズの電子タグを用いても、各タグのデータを確実に読み取ることができるファイリング用具及び管理システムを提供する。
【解決手段】背表紙部(34)、及び背表紙部に連なる表紙部(36)を有する表紙(32)と、表紙部の内面に設置されており、外部通信手段(10)からの電波で非接触通信を行う電子タグ(40)と、背表紙部の内面に設置されており、電波を電子タグに向けて指向する反射板(50)とを具備する。つまり、ファイリング用具(30)自体が反射板を有し、この反射板が外部通信手段からの電波をタグに向けて改めて指向させる。
【選択図】図7

Description

本発明は、電子タグを取り付けたファイリング用具、及び該用具の管理システムに関するものである。
一般に、物品を管理するシステムでは、バーコードが各物品に取り付けており、このコードをバーコード用のリーダで読み取ってデータを得る手法が知られている。一方、これら各コードを当該リーダで1つずつ読み取るのではなく、RFID(Radio Frequency IDentification)を用いた手法も開示されている(例えば、特許文献1,2参照)。
詳しくは、当該手法では、電子タグ(RFタグ)が各物品に取り付けられている。このRFタグには、データの書き換え・追記機能を有するICチップが埋め込まれており、RFタグとリーダ/ライタとの間では非接触の無線通信が行われる。そして、タグをリーダ/ライタで読み取ると、タグのデータを得ることができる。
このように、RFタグを用いれば、仮に、狭い空間に多くのタグが存在する状態(高密度状態)であっても、各タグを認識し、複数のタグのデータを同時に得ることができるし、書き込むこともできる。
さらに、この手法に反射器を用いれば(例えば、特許文献3参照)、RFタグのデータ読取率が向上可能になる。
特開2006−235946号公報 特開2003−252409号公報 特開2007−129416号公報
ところで、上述した無線通信には、電磁誘導方式、例えば13.56MHz(短波:HF帯)の周波数帯による通信方式や、電波方式、例えば950MHz(極超短波:UHF帯)の周波数帯による通信方式がある。
この前者の通信方式によれば、HF帯のRFタグの向きに対する電波の届く範囲が広くなるが、読み取り可能な通信距離は短く、且つ、このHF帯のタグが高価になるため、システム全体が高価になるとの問題がある。
これに対し、後者の通信方式によれば、通信距離が上記HF帯のタグを用いた場合よりも長くなり、しかも、UHF帯のRFタグが安価になるので、システム全体が安価で済む。
一方、この通信方式では、UHF帯のタグをリーダ/ライタで読み取れない場合がある点に留意しなければならない。
具体的には、当該通信方式では、UHF帯のタグの向きに対する電波の届く範囲が上記HF帯のRFタグの向きに対する電波の届く範囲よりも狭くなるし、また、このタグは、アンテナ(ダイポールアンテナ)を搭載し、その本来の通信距離、つまり、上記HF帯のタグよりも長い通信距離を得るには、90mm×20mm程度の大きなサイズになる。
ここで、例えば、会社の伝票等が綴じられた複数のファイリング用具等を物品として管理する場合には、小さなサイズのRFタグが必要になる。
ファイリング用具に対するタグの取り付け可能な範囲は広くないからであり、さらに、このファイリング用具の如く、比較的狭い領域に密集・整列させて保管する物品の場合には、大きなサイズのタグを用いると、タグ同士の干渉が生ずるからである。
しかしながら、この小さなサイズのRFタグを用いると、当該タグのアンテナの長さが短くなり、UHF帯による通信方式を採用しているにも拘らず、通信距離が短くなってタグのデータ読取率が低下してしまうのである。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解消し、小さなサイズのタグを用いても、各タグのデータを確実に読み取ることができるファイリング用具及び管理システムを提供することである。
上記目的を達成するための第1の発明はファイリング用具である。当該用具は、少なくとも背表紙部、及び背表紙部に連なる表紙部を有する表紙と、表紙部の内面に設置されており、外部通信手段からの電波で非接触通信を行う電子タグと、背表紙部の内面に近接して設置されており、電波を電子タグに向けて指向する反射板とを具備する。
第1の発明によれば、ファイリング用具は、表紙と、電子タグと、反射板とから構成されており、この表紙は、背表紙部、及びこの背表紙部に連なる表紙部を少なくとも有している。そして、電子タグは表紙部の内面に設置され、このタグは外部通信手段との間で非接触通信を行う。
ここで、反射板は背表紙部の内面に近接して設置されており、この反射板は外部通信手段からの電波を電子タグに向けて指向する。このように、ファイリング用具自体が反射板を有し、外部通信手段からの電波を当該用具の内部でタグに向けて指向させるので、従来に比して電子タグのデータ読取率の向上に寄与する。
しかも、仮に、小さなサイズのタグを用いた場合であっても、反射板が電波をタグに向けて改めて指向すれば、この読み取り可能な通信距離の短さも解消可能になる。
第2の発明は、第1の発明の構成において、反射板は、背表紙部の内面に対し、電波を電子タグに指向させるための所定の角度を有して背表紙部に設置されていることを特徴とする。
第2の発明によれば、第1の発明の作用に加えてさらに、反射板は背表紙部の内面に設置されるが、当該反射板は、この背表紙部の内面に対して所定の角度、詳しくは、電波を電子タグに向けて改めて指向させるための角度を有して背表紙部に設置されている。よって、ファイリング用具が並べられた際にも、読み取るためにより有効な電波をタグに指向可能になり、データ読取率が向上する。
第3の発明は、第1や第2の発明の構成において、電子タグは、複数のファイリング用具に1つずつ設置されており、ファイリング用具を表紙の閉じた状態で背表紙部の背幅方向に並べた際に互いに完全に重ならない位置にて表紙部に設置されていることを特徴とする。
第3の発明によれば、第1や第2の発明の作用に加えてさらに、電子タグが、複数のファイリング用具を表紙の閉じた状態で背表紙部の背幅方向に並べた際に、互いに完全に重ならない位置にて表紙部に設置されている。これにより、タグの干渉が軽減されるため、データ読取率がより一層向上する。
第4の発明は、第1から第3の発明のファイリング用具を用いた管理システムであって、外部通信手段は、電波を送受信するアンテナを有しており、アンテナは、電子タグを設置した表紙部に対峙して配置されていることを特徴とする。
第4の発明によれば、第1から第3の発明の作用に加えてさらに、外部通信手段のアンテナが、電子タグを設置した表紙部に対峙して配置されていれば、このアンテナは、ファイリング用具の表紙部に近接した位置にて電波の送受信が可能になるし、また、上述した反射板を介した電波の送受信に加えて、当該アンテナから電子タグへの直接的な電波の送受信も可能になる。この結果、データ読取率が大幅に向上可能になる。
第5の発明は、第4の発明の構成において、システムは、外部通信手段からの電波を表紙部に向けて反射する反射器を有しており、反射器は、電子タグを設置しない表紙部に対峙して配置されていることを特徴とする。
第5の発明によれば、第4の発明の作用に加えてさらに、反射器が、電子タグを設置しない表紙部に対峙して配置されており、この場合にも表紙部に近接した位置にて電波の送受信が可能になる。よって、上述した反射板やアンテナを介した電波の送受信に加えて、反射器から電子タグへの間接的な電波の送受信も可能になるので、データ読取率が大幅に向上する。
第6の発明は、第5の発明の構成において、反射器は、凹凸面部を有していることを特徴とする。
第6の発明によれば、第5の発明の作用に加えてさらに、反射器が凹凸面部を有していることから、反射器から表紙部に向かう電波は広角に反射され、データ読取率のさらなる向上に寄与する。
第7の発明は、第4から第6の発明の構成において、電波は、極超短波の周波数帯であることを特徴とする。
第7の発明によれば、第4から第6の発明の作用に加えてさらに、極超短波による通信方式を用いれば、上述のタグが安価になり、安価なシステムを構築できる。
本発明によれば、小さなサイズの電子タグを用いても、各タグのデータを確実に読み取ることができるファイリング用具及び管理システムを提供することができる。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を用いて説明する。
図1は、本実施例に係る管理システムの全体構成図であり、当該システム1は、例えばLAN等のネットワーク4を用いて構成され、このネットワーク4には、複数台の情報処理端末(例えばパーソナルコンピュータ)2や、データベース8を備えたサーバ6がそれぞれ接続されている。
この情報処理端末2は、リーダ/ライタ(外部通信手段)10に接続されている。本実施例のリーダ/ライタ10は、例えば950MHzのUHF帯の電波を送受信するアンテナ12と、RFタグ(電子タグ)40,40・・・との通信を制御する通信制御部とを有しており、これら複数個のRFタグ40が認識可能に構成されている。
本実施例のRFタグ40は、電源を有しないパッシブタイプであり、図2に示されるように、略長方形のシート状に形成され、その長手方向の軸線が電波の進行方向に略直交する方向に沿って所定の物品に取り付けられる。なお、当該タグ40は、上述した90mm×20mm程度のサイズよりも小さなサイズで構成される。
このRFタグ40にはICチップ44が埋め込まれている。当該チップ44は、メモリへのデータの書き換え・追記機能を有し、さらに、リーダ/ライタ10との通信機能を有している。
また、このチップ44はループ状のアンテナ42に接続され、このアンテナ42がリーダ/ライタ10のアンテナ12との間でUHF帯の電波を送受信する。
これにより、これらRFタグ40とリーダ/ライタ10との間では非接触の無線通信が行われ、リーダ/ライタ10は、複数のタグ40のデータを同時に取得できるし、書き込むこともできる。
ここで、本実施例のRFタグ40はファイル(ファイリング用具)30に取り付けられ、このファイル30の詳細は情報処理端末2で閲覧できる。
詳しくは、図3には計8冊のファイル30が示されている。各ファイル30は、その開いた状態で略長方形の表紙32を備えており(図5)、樹脂製である。また、この表紙32は、その中央部分に幅狭の背表紙部34を有し、この背表紙部34の背幅方向の両側に連なる幅広の表紙部36,38を有し、その閉じた状態では略コ字状に形成される。そして、各ファイル30は、図3に示される如く、表紙32の閉じた状態で背表紙部34の背幅方向に、換言すれば、隣り合う各背表紙部34の高さ同士が当接して並べられる。
そして、各ファイル30には、例えば、会社の伝票や顧客情報等がそれぞれ綴じられている。つまり、この会社の伝票を綴じたファイル30には、当該伝票である旨を予め書き込んだRFタグ40が取り付けられ、一方、顧客情報を綴じたファイル30には、当該情報である旨を予め書き込んだRFタグ40が取り付けられており、これら各ファイル30はファイル棚22に保管される(図3)。
本実施例のシステム1では、ファイル棚22毎にリーダ/ライタ10のアンテナ12が設置されている。具体的には、このアンテナ12の送受信面14が、背表紙部34に対峙するのではなく、この棚22に向かって左側、換言すれば、表紙部36に対峙して配置される。これに対し、反射器16は、各ファイル30の小口側に対峙せず、棚22に向かって右側、つまり、表紙部38に対峙して配置されている。なお、アンテナ12が表紙部38に、反射器16が表紙部36に対峙して配置されていても良い。
この反射器16は、図4に示される如く、平面部18及び反射面部20の2層構造で構成されている。より具体的には、この反射面部20は、金属を調合した平面形状の導電性フィルムであり、その表面が格子状にエッチング加工されている。一方、平面部18は平面形状の樹脂製フィルムであり、この平面部18に反射面部20が貼付されている。そして、この反射面部20がファイル30の表紙部38に対峙して配置される。
当該ファイル30は、いわゆる薄型ファイル或いは厚型ファイルと称される用具である。図5に示されるように、背表紙部34を軸にして表紙部36,38を互いに離間させると、樹脂製の綴じ具60が、背表紙部34の内面の略中央位置にて、この背表紙部34の高さ方向に沿って設置されており、上述した会社の伝票や顧客情報等を綴じるために用いられる。なお、特許出願に関する包袋が綴じられていても良く、このRFタグには出願電子データ、社内管理番号などが書き込まれる。
ところで、この背表紙部34の内面において、綴じ具60を回避した位置には3個の反射フィルム(反射板)50,50,50が設置されている。
詳しくは、本実施例の反射フィルム50,50,50は、背表紙部34の天側及び地側、並びにこれらの略中間位置にて、背表紙部34の内面に連接してそれぞれ設けられており、各フィルム50は、平面形状の斜面部52及び支持部54から構成されている。この斜面部52もまた、上述の反射器16と同様に、導電性フィルム及び樹脂製フィルムの2層構造である。
一方、支持部54は背表紙部34の内面に立設されており、斜面部52の一端側を下方から支持している。これにより、この斜面部52は、背表紙部34の内面に対して0°よりも大きな所定の角度を有し、リーダ/ライタ10のアンテナ12からの電波を表紙部36に向けて改めて指向する。
なお、電波をRFタグ40に指向させる限り、斜面部52は、リーダ/ライタ10から反射器16を経た電波を表紙部36に向けて改めて指向しても良い。
ここで、本実施例のRFタグ40は、表紙部36の天側近傍に1個設置されている。
具体的には、RFタグ40は、表紙部36の小口側から所定のマージンを取り、このタグ40の長手方向の軸線が背表紙部34の上記高さ方向に沿って配置されている。また、当該タグ40は、表紙部36の天側からも所定のマージンを取り、背表紙部34の天側に設けられた反射フィルム50と略同等の高さに配置される。
このように、RFタグ40は複数のファイル30に1つずつ設置される。上述した背表紙部34の天側に設けられた反射フィルム50からの電波を利用する場合には、各タグ40は、このフィルム50と略同等の高さである限り、各ファイル30を表紙32の閉じた状態で背表紙部34の背幅方向に沿って棚22に並べた際に互いに完全に重ならない位置で、各表紙部36に設置することができる(図6)。なお、この完全に重ならない位置とは、各タグ40の面(詳しくはアンテナ42)同士が完全に重ならない意であり、これら面同士が部分的に重なる、或いは各タグ40の外縁の一辺同士が重なっている場合には該当しない。
そして、リーダ/ライタ10のアンテナ12から送信された電波は、表紙部36を透過してRFタグ40に向けて直接的に送信される、又は、表紙部36,38等を透過し、反射器16を経てタグ40に向けて間接的に送信される他、図7の一点鎖線で示される如く、各表紙部36を透過し、ファイル30にそれぞれ備えられた反射フィルム50の斜面部52で反射され、各RFタグ40に向けて改めて指向される。
続いて、この斜面部52で反射した電波はタグ40のアンテナ42で受信され、リーダ/ライタ10からのリクエスト信号としてICチップ44に供給される。その後、チップ44からのアンサー信号はアンテナ42から、アンテナ12に向けて直接的に、若しくは、反射器16、又は反射フィルム50を経てアンテナ12に向けて間接的に送信され、リーダ/ライタ10に供給される。
この結果、情報処理端末2では各ファイル30の詳細が閲覧可能になる。
なお、本実施例では、上述した背表紙部34の地側に設けられた反射フィルム50からの電波や、綴じ具60に重ねて設けられた反射フィルム50からの電波も利用可能である。つまり、RFタグ40を表紙部36の地側近傍、或いは小口側近傍に1つ設ければ良く(図5にてそれぞれ点線で示す)、この場合にも上記と同様に、アンテナ12との間で無線通信が可能になる。或いは、上述の反射フィルム50を背表紙部34の内面全体に亘って設置しても良く、この場合には、RFタグ40を表紙部36のいずれの位置にも設置できる。
ところで、上述した反射フィルムは、いわゆるフラットファイルと称される用具にも適用可能である。すなわち、本発明の背表紙部とは、背表紙部と表紙部との間に配置され、綴じ具を取り付ける部分も含まれる。
より詳しくは、図8に示されたファイル30Aの表紙32は紙製であり、このファイル30Aもまた、上記実施例と同様に、その表紙部36にRFタグ40が設置されている。しかし、この実施例では、背表紙部34と表紙部36との間には綴じ具代(背表紙部)34Aが形成されており、この綴じ具代34Aの表面の略中央位置に、樹脂製の綴じ具60Aが背表紙部34の高さ方向に沿って設置されている。
そして、当該実施例では、綴じ具代34Aの裏面において、綴じ具60Aを回避した位置に2個の反射フィルム(反射板)50A,50Aが設置されている。これら反射フィルム50Aもまた、導電性フィルム及び樹脂製フィルムの2層構造であり、背表紙部34の内面に対して0°よりも大きな所定の角度を有している。この実施例におけるアンテナ12からの電波の方向は、上記図7に示された電波の方向とは若干異なるものの、当該アンテナ12からの電波は、フィルム50Aで反射され、表紙部36に向けて改めて指向される。
なお、このファイル30Aでは、反射フィルム50Aを綴じ具代34Aの表面に設置し、RFタグ40を表紙部38に設けても良く、この場合にも、アンテナ12からの電波は、フィルム50Aで反射され、表紙部38に向けて改めて指向される。
一方、上述した反射器の反射面部は、平面形状の導電性フィルムの他、波形状で構成されていても良い。
より具体的には、図9(a)に示される如く、当該実施例の反射器16Bは、平面部18と、反射面部として機能する凹凸面部、例えば蛇行面部20Bとの2層構造で構成される。この蛇行面部20Bもまた、金属を調合した平面形状の導電性フィルムであり、その表面が格子状にエッチング加工されているが、正弦曲線による規則的な波形状で構成されている。
この点について詳述すると、上述した950MHzの電波は、光に近い反射特性を有しており、蛇行面部20Bに対して斜めの方向から入射された電波は正反射を生じ、この入射角に等しい角度で反射するのである。よって、この特性を利用すれば、同図(b)に示されるように、表紙部36の様々な位置に配置されたタグ40に向けて電波を照射できる。
なお、この凹凸のピッチや高さを変更すれば、波形状が容易に変化する。つまり、アンテナ12の実際の設置位置や、ファイル30の大きさ等を鑑み、種々の状況に即した反射器を構成できる。
以上のように、本発明は、RFタグの検出機会を増やす点に着目したものである。
そして、本実施例によれば、ファイル30(30A)は、表紙32と、RFタグ40と、反射フィルム50(50A)とから構成されており、この表紙32は、背表紙部34(34A)、及びこの背表紙部34(34A)の両側にそれぞれ連なる表紙部36,38を有している。そして、タグ40は表紙部36の内面に設置され、このタグ40はリーダ/ライタ10との間で非接触通信を行う。
ここで、反射フィルム50(50A)は背表紙部34(34A)に設置されており、このフィルム50(50A)はリーダ/ライタ10からのUHF帯の電波をタグ40に向けて指向している。このように、ファイル30(30A)自体がフィルム50(50A)を有し、リーダ/ライタ10からの電波を当該ファイル30(30A)の内部でタグ40に向けて改めて指向させるので、ファイル自体に反射板を有していない従来に比して、タグ40のデータ読取率の向上に寄与する。
しかも、仮に、小さなサイズのRFタグ40を用いた場合であっても、反射フィルム50(50A)が電波をタグ40に向けて改めて指向すれば、この読み取り可能な通信距離の短さも解消可能になる。
さらに、UHF帯のRFタグ40を用いれば、HF帯等のタグよりも安価で済む。
また、このフィルム50(50A)は背表紙部34(34A)に設置されるが、当該フィルム50(50A)は、この背表紙部34の内面に対して所定の角度、詳しくは、電波をタグ40に向けて改めて指向させるための角度を有して背表紙部34(34A)に設置されている。よって、ファイル30(30A)が棚22に並べられた際にも、タグ40のデータを読み取るためにより有効な電波をタグ40に指向可能になり、データ読取率が向上する。
さらに、RFタグ40が、複数のファイル30(30A)を表紙32の閉じた状態で背表紙部34の背幅方向に並べた際に、互いに完全に重ならない位置にて表紙部36に設置されている。これにより、各タグ40のアンテナ42の干渉が軽減されるため、データ読取率がより一層向上する。
さらにまた、リーダ/ライタ10のアンテナ12が、タグ40を設置した表紙部36に対峙して配置されていれば、このアンテナ12は、ファイル30(30A)の表紙部36に近接した位置にて電波の送受信が可能になる。
すなわち、当該アンテナ12からタグ40への直接的な電波の送受信に加えて、上述した反射フィルム50(50A)を介した電波の送受信も可能になり、タグ40の検出機会が1回増える。この結果、データ読取率が大幅に向上可能になる。
また、反射器16(16B)が、タグ40を設置しない表紙部38に対峙して配置されており、この場合にも表紙部38に近接した位置にて電波の送受信が可能になる。
つまり、上述したリーダ/ライタ10のアンテナ12を介した電波の送受信や、反射器16(16B)から電子タグへの間接的な電波の送受信に加えて、反射フィルム50(50A)を介した電波の送受信も可能になり、タグ40の検出機会がさらにもう1回増え、計3回になる。したがって、データ読取率が大幅に向上する。
さらに、図9に示される如く、反射器16Bが、正弦曲線による波形状の蛇行面部20Bを有していることから、反射器16Bから表紙部38に向かう電波は広角に反射され、表紙部36に配置されたタグ40のデータ読取率のさらなる向上に寄与する。
さらにまた、UHF帯による通信方式を用いれば、このタグが安価になり、安価な管理システム1を構築できる。
本発明は、上記各実施例に限定されず、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で種々の変更を行うことができる。
例えば、上記各実施例のファイル30(30A)では、綴じ具60(60A)を有しているが、必ずしもこの形態に限定されるものではなく、ボックスタイプや、ポケットを有した綴じ具を有しないファイリング用具にも当然に適用できる。また、本発明の反射板は、電波を反射する限り、上述とは異なる材質や加工を施したフィルムであっても良いし、その形状もまた、上記平面形状の他、パラボラ(放物線)形状や波形状等の周知の形状を用いることができる。
詳しくは、図10に示されたファイル30Bは、綴じ具を省略しているが、その背表紙部34にはパラボラ形状の反射フィルム50Bが設置され、電波を表紙部36に設けられたRFタグ40に向けて改めて指向している。より具体的には、このフィルム50Bは、同図(b)に示される如く、RFタグ40に向けて凹形状をなし、しかも、パラボラ形状の放物面が表紙部36に向けて傾けられている。つまり、その頂点が背表紙部34の中央位置に対峙しておらず、この中央位置よりも同図(b)でみて右側に配置されており、単にパラボラ形状のフィルムを設けた場合に比して、電波がタグ40により指向し易くされている。
また、図11(a)に示されたファイル30Cの如く、パラボラ形状の反射フィルム50Cが、RFタグ40に向けて凸形状をなし、且つ、パラボラ形状の放物面の裏面がタグ40を有する表紙部36に向けて傾けられていても良い。
さらに、上記ボックスタイプのファイル30D,30Eは、同図(b)に示されている。
当該ファイル30D,30Eは、背表紙部や表紙部の他、底面部も有しており、上述した会社の伝票や顧客情報等が同図の上方から入れて収納することができる。そして、同図の背表紙部34の外面には、収納内容等が記載可能であり、この背表紙部34の内面には反射フィルム50,50Bが設置されている。
具体的には、このファイル30Dでは、上述した背表紙部34の内面に対して所定の角度をなす反射フィルム50が背表紙部34の内面に連接して設けられており、一方、このファイル30Eでは、上述したRFタグ40に向けて凹形状をなし、且つ、パラボラ形状の放物面がタグ40に向けて傾けられた反射フィルム50Bが、背表紙部34の内面の近傍に設けられている。そして、いずれのファイル30D,30Eも、上記ファイル30(30A,30B,30C)と同様に、電波をRFタグ40に向けて改めて指向できる。
また、上記各実施例ではUHF帯の電波が用いられている。しかし、本発明の電波はマイクロ波でも良く、また、通信距離の短いHF帯やLF帯(長波)の電波にも適用可能である。
さらに、本発明の電子タグは、上記パッシブタイプの他、電源を有するアクティブタイプでも良い。
そして、これらいずれの場合にも上記と同様に、仮に、小さなサイズのタグを用いたとしても、各タグのデータを確実に読み取ることができるとの効果を奏する。
本実施例に係る管理システムの全体構成図である。 図1の電子タグの構成図である。 図1のシステムにおけるファイル棚の説明図である。 図3の反射器の説明図である。 図3のファイルの斜視図である。 図5のファイルと電子タグとの位置関係の説明図である。 図5の反射フィルムによる電波の指向状態の説明図である。 他の実施例におけるファイルの斜視図である。 さらに他の実施例における反射器の説明図である。 さらにまた他の実施例におけるファイルの説明図である。 また他の実施例におけるファイルの説明図である。
符号の説明
1 管理システム
10 リーダ/ライタ(外部通信手段)
12 アンテナ
16,16B 反射器
20B 蛇行面部(凹凸面部)
30,30A,30B,30C,30D,30E ファイル(ファイリング用具)
32 表紙
34,34A 背表紙部
36 表紙部
40 RFタグ(電子タグ)
50,50A,50B,50C 反射フィルム(反射板)

Claims (7)

  1. 少なくとも背表紙部、及び該背表紙部に連なる表紙部を有する表紙と、
    該表紙部の内面に設置されており、外部通信手段からの電波で非接触通信を行う電子タグと、
    前記背表紙部の内面に近接して設置されており、前記電波を前記電子タグに向けて指向する反射板と
    を具備することを特徴とするファイリング用具。
  2. 請求項1に記載のファイリング用具であって、
    前記反射板は、前記背表紙部の内面に対し、前記電波を前記電子タグに指向させるための所定の角度を有して該背表紙部に設置されていることを特徴とするファイリング用具。
  3. 請求項1又は2に記載のファイリング用具であって、
    前記電子タグは、
    前記複数のファイリング用具に1つずつ設置されており、
    該ファイリング用具を前記表紙の閉じた状態で前記背表紙部の背幅方向に並べた際に互いに完全に重ならない位置にて前記表紙部に設置されていることを特徴とするファイリング用具。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載のファイリング用具を用いた管理システムであって、
    前記外部通信手段は、前記電波を送受信するアンテナを有しており、
    該アンテナは、前記電子タグを設置した前記表紙部に対峙して配置されていることを特徴とする管理システム。
  5. 請求項4に記載の管理システムであって、
    該システムは、前記外部通信手段からの電波を前記表紙部に向けて反射する反射器を有しており、
    該反射器は、前記電子タグを設置しない前記表紙部に対峙して配置されていることを特徴とする管理システム。
  6. 請求項5に記載の管理システムであって、
    前記反射器は、凹凸面部を有していることを特徴とする管理システム。
  7. 請求項4から6のいずれか一項に記載の管理システムであって、
    前記電波は、極超短波の周波数帯であることを特徴とする管理システム。
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