JP2009229488A - 電子楽器の鍵盤装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 良好な鍵タッチ感触を得ることができるようにしたうえで、フレームを簡単に一体成型できるようにする。
【解決手段】 鍵23を支持するフレーム22は、前後方向に所定距離だけ隔てた前板部22a及び後板部22bと、前板部22aと後板部22bの前後方向の間に位置にて下方に位置する中間板部22cと、前板部22aの後端面及び後板部22bの前端面から横方向の所定箇所にて下方に延設されて下端にて中間板部22cの上面に接続されたリブ部22dとからなる。中間板部22cの前後方向幅を前板部22aと後板部22bの前後方向の間隔以下にすることにより、良好な鍵タッチ感を得るために鍵23を長くしても、フレーム22は上型及び下型を用いて簡単に一体成型される。
【選択図】 図1A

Description

本発明は、電子オルガン、電子ピアノなどの電子楽器の鍵盤装置に関する。
従来から、下記特許文献1に示されるとともに図5に示すように、ピアノのような自然楽器の鍵タッチ感触に近い重量感のある鍵タッチ感触を実現するために、ハンマーと呼ばれる金属棒状の質量体14を備えた電子楽器は知られている。この電子楽器は、演奏者によって操作される鍵11の下方に位置して支持部材12に固定されるフレーム13を備え、フレーム13は鍵11の後端部を回転可能に支持して鍵11の前端の上下動を許容する。質量体14は、鍵11の下方にて位置して中間部にて支持部材12に回転可能に支持され、前端部にて鍵11に係合し、鍵11の押離鍵操作に連動して回動する。また、この鍵盤装置においては、質量体14の後端部の下方への変位を規制して鍵11の前端の上限位置を規定するフェルトからなる下限ストッパ15と、質量体14の後端部の上方への変位を規制して鍵11の前端の下限位置を規定するフェルトからなる上限ストッパ16とが、フレーム13に固着されている。
特開2007−25602号公報
上記のように構成した鍵盤装置においては、ある程度ピアノのような自然楽器の鍵タッチ感触が得られるものの、鍵11の前後方向の長さが短いと、鍵11の慣性モーメントが小さく、必ずしも良好な鍵タッチ感が得られないという問題がある。そこで、近年、鍵11の慣性モーメントを大きくしてゆったりした良好な鍵タッチ感触を得るために、鍵11の長さを長くすることが提案されている。すなわち、図6に示すように、フレーム13の後部水平部分を後方に延長して、鍵11の前後方向の長さを大きくすることが可能な鍵盤装置が提案されている。
しかし、前記図6に示すようなフレーム13においては、後方に延長したフレーム13の後水平部13aが、下限ストッパ15を固着するために後方に延設されたストッパ固定部13bに対向する空間Aが存在することになる。一方、このようなフレーム13は、通常、上型及び下型を用いて樹脂で一体成型されるものであるが、前記空間Aの存在により、上型と下型との間に樹脂を注入した後、上型を鍵11に対して上方へ取り外すとともに、下型を鍵11に対して下方へ取り外すという単純な作業ではなく、前記A部分に位置する金型を水平方向に大きくスライドさせる必要があり、フレーム13を簡単に一体成型することができなくなるという問題が発生する。なお、図5の構成においても、質量体14の先端部が上下に通過するフレーム13の開口部に関しては、単に上型及び下型を単純に上下に取り外すことは不能であるが、フレーム13は比較的薄いので、前記図6の鍵盤装置に比べれば、フレーム13の一体成型は容易である。
本発明は前記問題に対処するためになされたもので、その目的は、良好な鍵タッチ感触を得ることができるとともに、フレームを簡単に一体成型できるようにした電子楽器の鍵盤装置を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明の特徴は、演奏者によって操作される鍵と、鍵の下方に位置して支持部材に固定されるとともに、鍵の後端部を回転可能に支持して鍵の前端の上下動を許容するフレームと、鍵の下方に位置して中間部にて支持部材に回転可能に支持されるとともに、前端部にて鍵に係合し、鍵の操作に連動して回動する質量体とを備えた電子楽器の鍵盤装置において、フレームは、前後方向に所定距離だけ隔てて横方向に延設されて、鍵の前部分及び後部分の下方にそれぞれ位置する前板部及び後板部と、前板部及び後板部の下方であって前板部及び後板部の前後方向の間に位置して横方向に延設されるとともに、前板部と後板部の前後方向の間隔以下の前後方向の幅を有する中間板部と、前板部及び後板部の横方向の所定箇所にて、前板部の後端面及び後板部の前端面から下方に延設されて下端にて中間板部の上面に接続された第1リブ部とを備えて、前板部、後板部、中間板部及び第1リブ部を一体形成してなり、中間板部上に質量体の後端部の下方への変位を規制する下限ストッパを設けたことにある。
上記のように構成した本発明において、中間板部の前後方向の幅は前板部と後板部の前後方向の間隔以下であり、すなわち前板部の前端から後板部の後端までの距離以下である。そして、この中間板部上に、質量体の後端部の下方への変位を規制する下限ストッパが設けられている。したがって、鍵の前後方向の長さを長くしても、すなわち前板部の前端から後板部の後端までの長さを長くしても、下限ストッパが設けられた中間板部は、上下方向において、前板部及び後板部に対向しない。これにより、フレームを樹脂で一体成型する場合、上型と下型との間に樹脂を注入した後、少なくともに中間板部の上型及び下型の取り外しに関しては、金型を水平方向にスライドさせることなく、上型を鍵に対して上方へ取り外すとともに、下型を鍵に対して下方へ取り外すという単純な作業で済む。その結果、本発明に係る鍵盤装置においては、フレームを簡単に樹脂で一体成型することができるようになる。
また、本発明の他の特徴は、第1リブ部の下部に後端面及び前端面のうちの一方の端面から前後方向に延びた第1の切り欠きを設け、中間板部における前記第1の切り欠きに対向する位置に、前記第1リブ部の一方の端面と対応する中間板部の一方の端面側から前後方向に延びるとともに第1リブ部の横方向の厚さ以上の横幅を有する第2の切り欠きを設け、中間板部の後部及び前部のうちの前記第1リブ部の一方の端面側部分の上面に、下限ストッパを横方向に延設して設けるようにしたことにある。これによれば、中間板部の後部及び全部のうちの前記第1リブ部の一方の端面側部分の上方に横方向に連続した空間が形成されるので、横方向に長尺状に形成した下限ストッパを、第1リブと干渉することなく、中間板部上に設けることができ、下限ストッパの中間板部に対する組み付け作業が簡素化される。また、前記のように第1リブ部に第1の切り欠きを設けても、中間板部に第2の切り欠きを設けたことにより、第1の切り欠きの端面の下方には、中間板部を構成する部材が存在しないので、フレームを簡単に樹脂で一体成型することができるようになる。
また、本発明の他の特徴は、中間板部の下面に、横方向に延設した第2リブ部をフレームに一体形成したことにある。この場合、前記のように、第1リブ部に第1の切り欠きを設けるとともに、中間板部に第2の切り欠きを設けた場合には、中間板部の後部及び前部のうちで前記第1リブ部の一方の端面側部分と反対側の端面側部分の下面に、第2リブ部を形成すればよい。これによれば、中間板部を薄く構成し、又は第1リブを設ける横方向の間隔を大きくしても、中間板部の横方向の強度が補強されて同強度をある程度大きく保つことができ、中間板部の横方向に沿った上下方向への曲げを防止することができる。
本発明の他の特徴は、中間板部の横方向の所定箇所にて下方に延設されて、フレームを下方から支持部材に固定するためのボス部をフレームに一体形成したことにある。この場合、前記のように、第2リブ部を設けた場合には、第2リブ部の横方向の所定箇所にて下方に延設されるように、ボス部を形成すればよい。これによれば、フレームを支持部材に固定する際に、前板部と後板部の間にて上方から中間板部にねじ、工具などを挿入する必要がなくなり、中間板部を支持部材の下方からねじなどにより固定することができるようになり、フレームの支持部材に対する組み付け作業が簡単になる。
a.第1実施形態
以下、本発明の第1実施形態について図面を用いて説明すると、図1Aは第1実施形態に係る電子楽器の鍵盤装置の縦断側面図である。図1Bは図1Aのフレーム22の後部分を上方から見た拡大部分平面図であり、図1Cは図1BのC−C線に沿って見たフレーム22の部分背面図である。この鍵盤装置は、支持部材(支持台)21に固定されたフレーム22を有する。フレーム22には、横方向に配列されて、演奏者によって押離鍵操作される複数の白鍵23及び黒鍵23が組み付けられている。以下、これらの白鍵23及び黒鍵23を単に鍵23として説明する。
フレーム22は、樹脂により一体成型され、前板部22a、後板部22b、中間板部22c及びリブ部22dを有する。前板部22aは、横方向に水平に延設されて、鍵23の前部下方に位置する。後板部22bは、前板部22aと同一水平面上にて、横方向に延設されて、鍵23の後部下方に位置する。中間板部22cは、前板部22aと後板部22bの前後方向の間隔よりも小さな前後方向の幅を有し、前板部22a及び後板部22bの下方にて横方向に水平に延設されている。中間板部22cは、その横方向の適宜位置にて、ねじ24により支持部材21に固定されている。リブ部22dは、前板部22a及び後板部22bの横方向の所定箇所にて、前板部22aの後端面及び後板部22bの前端面から下方に垂直に延設されて、下端にて中間板部22cの上面に接続されている。リブ部22dは、横方向から見て上方から下方に向かって幅狭となる台形状であり、その前端面は下方に向かって前板部22aの後端面から斜め後方に傾斜しており、その後端面は下方に向かって後板部22bの前端面から斜め前方に傾斜している。
後板部22bの後端部には、フレーム22の一部として一体形成された立ち上がり部22eが設けられている。立ち上がり部22eは、横方向に延設されるとともに、後板部22bの後端部から垂直上方に起立している。この立ち上がり部22eに、鍵23が、その後端部にて支点23aを中心に紙面と垂直軸線周りに回転可能に組み付けられている。これにより、鍵23の前端の上下動が許容される。前板部22aの前端部には、フレーム22の一部として一体形成された立ち下がり部22fが設けられている。立ち下がり部22fは、横方向に延設されるとともに、前板部22aの前端部から垂直下方に延びている。立ち下がり部22fの下端部には、前方に突出した突出部22gが設けられている。突出部22gも、フレーム22の一部として一体形成されて、横方向に水平に延設されている。突出部22gは、その横方向の適宜位置にて、ねじ25により支持部材21に固定されている。
鍵23は、前後方向に延設されるとともに、下方に開放された縦断面コ字状を有する形状に樹脂により一体成型されている。鍵23は、その前部下面から下方に突出した一体形成された駆動部23bを有する。前板部22aの中間部には、上下に貫通する貫通孔22a1が設けられており、駆動部23bはこの貫通孔22a1を貫通して前板部22aの下方に突出している。駆動部23bの横断面形状は、後方に開放したコ字状に形成されるとともに、下端部内に互いに対向する一対の水平板を備えている。この一対の水平板の間には、後方に開放された方形状の空間が形成され、この方形状の空間内に揺動レバー26の後端部が侵入して駆動部23bに係合している。
揺動レバー26は、所謂ハンマーと呼ばれるもので、金属材料で棒状に形成した質量体で構成されており、その後端部は中間板部22c上に位置する。なお、揺動レバー26の後部を折り曲げて、揺動レバー26の質量を大きくするようにしてもよい。特に、低音側の揺動レバー26の後部の質量を大きくするとよい。揺動レバー26は、その前部分の所定位置にて、回転中心26aを中心に紙面垂直軸線周りに回転可能に支持部材21により支持されている。揺動レバー26は、鍵23の駆動部23bとの係合により、鍵23の前端を常時上方に付勢している。
中間板部22c上には、隣接するリブ部22dで挟まれる範囲ごとに、下限ストッパ27が固着されている。下限ストッパ27は、フェルトなどの衝撃吸収部材により横方向に長尺状に構成されていて、鍵23の離鍵時に、揺動レバー26の後端の下方への変位を規制して、鍵23の前端の上方への変位を規制する。前板部22aの後端部下面には、上限ストッパ28が固着されている。上限ストッパ28は、フェルトなどの衝撃吸収部材により横方向に長尺状に構成されていて、鍵23の押鍵時に、揺動レバー26の後端の上方への変位を規制して、鍵23の前端の下方への変位を規制する。なお、前板部22aの上面には、鍵23の押鍵操作を検出するための鍵スイッチが設けられているが、この鍵スイッチは本発明に直接関係しないので省略されている。
次に、上記のように構成した第1実施形態に係る鍵盤装置の動作を説明する。鍵23を押鍵操作しない状態では、揺動レバー26の後端部はその自重により下限ストッパ27に当接している。この状態では、鍵23の前端は、駆動部23bと揺動レバー26の後端部との係合により図1Aの状態に保たれる。鍵23が押鍵操作されると、鍵23は揺動レバー26の自重に抗して、支点23aを中心にして、図1Aにて反時計回りに回転し始める。そして、鍵23が所定の深さまで押鍵されると、揺動レバー26の後端部が上限ストッパ28に当接して鍵23の前端部の下方への変位が規制される。このとき、図示しない鍵スイッチにより鍵23の押鍵操作が検出されて、この押鍵操作の検出に応答して、電気回路で構成した図示しない楽音信号発生回路が押鍵操作された鍵23に対応した鍵音高の楽音信号を発生する。
前記押鍵された鍵23が離鍵されると、揺動レバー26が自重により図1Aにて時計回りに回転して、揺動レバー26の後端部が下限ストッパ27上に当接する。これにより、揺動レバー26の回転は停止する。この揺動レバー26の回転に連動して、鍵23の前端部はふたたび前記図1Aの状態に復帰する。そして、前記図示しない鍵スイッチにより鍵23の離鍵操作が検出されて、この離鍵操作の検出に応答して、前記図示しない楽音信号発生回路が前記楽音信号の発生を停止する。
上記のように構成するとともに作動する鍵盤装置においては、揺動レバー26が、ピアノのような自然楽器の鍵タッチ感触に近い重量感のある鍵タッチ感触を与えるために、鍵タッチ感が良好となる。また、鍵23の前後方向の長さが長く構成されているので、鍵23自体の慣性モーメントが大きく、より良好な鍵タッチ感が得られる。
また、上記のように構成した鍵盤装置においては、中間板部22cの前後方向の幅は前板部22aと後板部22bの前後方向の間隔以下であり、すなわち前板部22aの前端から後板部22bの後端までの距離以下である。そして、この中間板部22c上に、下限ストッパ27が設けられている。したがって、鍵23の前後方向の長さを長くしても、すなわち前板部22aの前端から後板部22bの後端までの長さを長くしても、下限ストッパ27が設けられた中間板部22cは、上下方向において、前板部22a及び後板部22bに対向しない。これにより、フレーム22を樹脂で一体成型する場合、上型と下型との間に樹脂を注入した後、中間板部22cの上型及び下型の取り外しに関しては、金型を水平方向にスライドさせることなく、上型を鍵23に対して上方へ取り外すとともに、下型を鍵23に対して下方へ取り外すという単純な作業で済む。その結果、上記第1実施形態の鍵盤装置においては、フレーム22を簡単に樹脂で一体成型することができるようになる。
b.第2実施形態
次に、本発明の第2実施形態について図面を用いて説明する。図2Aは第2実施形態に係る電子楽器の鍵盤装置の縦断側面図である。図2Bは図2Aのフレーム22の後部分を上方から見た拡大部分平面図であり、図2Cは図2BのC−C線に沿って見たフレーム22の部分背面図である。
この第2実施形態に係る鍵盤装置においては、リブ部22dの下部に後端面から前方に延びた切り欠き22d1を設けている。具体的には、リブ部22dにおいて、中間板部22cの上面位置から上方に所定長さだけ隔てた中間位置までの範囲で、リブ部22dの後端面から所定の長さだけ前方に切り欠いた方形状の切り欠き22d1が設けられている。また、中間板部22cにおける前記切り欠き22d1に対向する位置には、中間板部22cの後端面から前後方向に延びるとともにリブ部22dの横方向の厚さ(板厚)以上の横幅を有する切り欠き22c1が設けられている。具体的には、リブ部22dに設けた切り欠き22d1の下方に中間板部22cを構成する部材が存在しないように、前記切り欠き22d1の上面及び側面が下方向にて対向する面を全て包含するように、中間板部22cには後端面から方形状の切り欠き22c1が設けられている。この第2実施形態においては、切り欠き22c1の横幅はリブ部22dの板厚よりも大きく、また切り欠き22c1の前端面はリブ部22dの切り欠き22d1の前端面と一致している。
この切り欠き22d1により、中間板部22cの後側部分の上方には、横方向に連続した空間が形成されている。そして、この空間を利用して、中間板部22cの後部側の上面に、長尺の下限ストッパ27が横方向に延設されて固着されている。なお、下限ストッパ27の下方における切り欠き22c1を設けた位置には、中間板部22cを構成する部材が存在しないが、この部分は揺動レバー26が当接する下限ストッパ27の横方向位置からずれているので、切り欠き22c1を設けたことによる下限ストッパ27の強度の問題はない。
上記のように構成した第2実施形態においても、上記第1実施形態と同様に、鍵23の押離鍵操作に応じて楽音信号の発生が制御される。そして、この第2実施形態においても、揺動レバー26及び前後方向に長く形成した鍵23により、良好な鍵タッチ感が得られる。さらに、この第2実施形態においては、横方向に長尺状に形成した下限ストッパ27を、リブ部22dと干渉することなく、中間板部22c上に設けることができ、下限ストッパ27の中間板部22cに対する組み付け作業が簡素化される。また、この場合には、リブ部22dに切り欠き22d1を設けるのに加えて、中間板部22cにも切り欠き22c1を設けたので、中間板部22cは、上下方向において、前板部22a、後板部22b、及びリブ部22dに設けた切り欠き22d1の端面に対向しない。その結果、この第2実施形態においても、フレーム22を簡単に樹脂で一体成型することができる。
c.第3実施形態
次に、本発明の第3実施形態について図面を用いて説明する。図3Aは第3実施形態に係る電子楽器の鍵盤装置の縦断側面図である。図3Bは図3Aのフレーム22の後部分を上方から見た拡大部分平面図であり、図3Cは図3BのC−C線に沿って見たフレーム22の部分背面図である。
この第3実施形態に係る鍵盤装置においては、上記第2実施形態の中間板部22cの下面に、横方向に延設した補強用リブ部22c2をフレーム22に一体形成したことにある。この場合、中間板部22cを、後方に向かうに従って下方に傾斜して形成して、切り欠き22c1の前端面よりも前方に位置する中間板部22cの前端部分の下面に、縦断面形状を方形状とする横方向に延設された補強用リブ部22c2が一体形成されている。そして、この補強用リブ部22c2は、上下方向において、前板部22a、後板部22b、及びリブ部22dに設けた切り欠き22dの端面に対向しないように中間板部22cに設けられている。なお、この場合、ねじ24は、この補強用リブ部22c2を貫通して、中間板部22cを支持部材21に固定している。他の構成は、上記第2実施形態と同じである。
上記のように構成した第3実施形態においても、上記第1及び第2実施形態と同様に、鍵23の押離鍵操作に応じて楽音信号の発生が制御される。そして、この第3実施形態は、前述のように、第2実施形態に係る鍵盤装置における中間板部22cに補強用リブ部22c2を設けた点だけ第2実施形態と相違する。したがって、この第3実施形態によれば、上記第2実施形態の効果に加え、中間板部22cを薄く構成し、又はリブ部22dを設ける横方向の間隔を大きくしても、中間板部22cの横方向の強度が補強されて同強度をある程度大きく保つことができ、中間板部22cの横方向に沿った上下方向への曲げを防止することができる。
d.第4実施形態
次に、本発明の第4実施形態について図面を用いて説明する。図4Aは第4実施形態に係る電子楽器の鍵盤装置の縦断側面図である。図4Bは図4Aのフレーム22の後部分を上方から見た拡大部分平面図であり、図4Cは図4BのC−C線に沿って見たフレーム22の部分背面図である。
この第4実施形態に係る鍵盤装置においては、上記第3実施形態の中間板部22cの下面に、支持部材21に固定するためのボス部22c3を一体形成したことにある。具体的には、円柱状のボス部22c3が、上記第3実施形態の補強用リブ部22c2の下面に、中間板部22cの横方向に所定間隔を隔てて一体形成されている。また、この場合も、ボス部22c3は、上下方向において、前板部22a、後板部22b、及びリブ部22dに設けた切り欠き22dの端面に対向しないように中間板部22cに設けられている。なお、この場合、中間板部22cを支持部材21に固定するためのねじ24は、この支持部材21の下面側から支持部材21を通過し、ボス部22c3の下面からボス部22c3内に侵入する。他の構成は、上記第3実施形態と同じである。
上記のように構成した第4実施形態においても、上記第1乃至第3実施形態と同様に、鍵23の押離鍵操作に応じて楽音信号の発生が制御される。そして、この第4実施形態は、前述のように、第3実施形態に係る鍵盤装置における中間板部22cにボス部22c3を設けた点だけ第3実施形態と相違する。したがって、この第4実施形態によれば、上記第3実施形態の効果に加え、フレーム22を支持部材21に固定する際に、前板部22aと後板部22bの間にて上方から中間板部22cにねじ、工具などを挿入する必要がなくなり、中間板部22cを支持部材21の下方からねじ24により固定することができるようになり、フレーム22の支持部材21に対する組み付け作業が簡単になる。
e.その他の変形例
さらに、本発明の実施にあたっては、上記第1乃至第4実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
上記第1乃至第4実施形態においては、中間板部22cの前後幅は、前板部22aと後板部22bの間隔よりも小さくした。しかし、中間板部22cが、上下方向において、前板部22a及び後板部22bに対向しなければ、型をスライドさせる必要がないので、上記第1乃至第4実施形態における中間板部22cの前後幅は、前板部22aと後板部22bの間隔以下であればよい。
上記第2乃至第4実施形態においては、リブ部22dの下部に後端面から前方に延びた切り欠き22d1を設けるようにした。しかし、これに代えて、リブ部22dの下部に前端面から後方に延びた切り欠きを設けるようにしてもよい。具体的には、リブ部22dにおいて、中間板部22cの上面位置から上方に所定長さだけ隔てた中間位置までの範囲で、リブ部22dの前端面から所定の長さだけ後方に切り欠いた方形状の切り欠きを設けてもよい。この場合、この切り欠きにより、中間板部22cの前側部分の上方に横方向に連続した空間が形成されるので、中間板部22cの前部側の上面に、長尺の下限ストッパ27を横方向に延設して固着するとよい。
上記第3実施形態においては、上記第2実施形態に係る鍵盤装置、すなわち切り欠き22c1を設けた中間板部22cに補強用リブ部22c2を設けるようにした。しかし、これに限らず、切り欠き22c1を有さない中間板部22cすなわち上記第1実施形態の中間板部22cの下面に、上記第3実施形態の補強用リブ部22c2と同様な補強用リブを一体形成するようにしてもよい。これによっても、中間板部22cを薄く構成しても、中間板部22cの横方向の強度が補強されて同強度をある程度大きく保つことができ、中間板部22cの横方向に沿った上下方向への曲げを防止することができる。
上記第4実施形態においては、上記第3実施形態に係る鍵盤装置、すなわち補強用リブ部22c2を設けた中間板部22cにボス部22c3を設けるようにした。しかし、これに限らず、補強用リブ部22c2を有さない中間板部22cすなわち第1及び第2実施形態の中間板部22cの下面に、上記第4実施形態のボス部22c3と同様なボス部を一体形成するようにしてもよい。これによっても、中間板部22cを支持部材21の下方からねじ24により固定することができるようになり、フレーム22の支持部材21に対する組み付け作業が簡単になる。
本発明の第1実施形態に係る電子楽器の鍵盤装置の縦断側面図である。 図1Aのフレームの後部分を上方から見た拡大部分平面図である。 図1BのC−C線に沿って見たフレームの部分背面図である。 本発明の第2実施形態に係る電子楽器の鍵盤装置の縦断側面図である。 図2Aのフレームの後部分を上方から見た拡大部分平面図である。 図2BのC−C線に沿って見たフレームの部分背面図である。 本発明の第3実施形態に係る電子楽器の鍵盤装置の縦断側面図である。 図3Aのフレームの後部分を上方から見た拡大部分平面図である。 図3BのC−C線に沿って見たフレームの部分背面図である。 本発明の第4実施形態に係る電子楽器の鍵盤装置の縦断側面図である。 図4Aのフレームの後部分を上方から見た拡大部分平面図である。 図4BのC−C線に沿って見たフレームの部分背面図である。 従来例を示す電子楽器の鍵盤装置の縦断側面図である。 他の従来例を示す電子楽器の鍵盤装置の縦断側面図である。
符号の説明
21…支持部材、22…フレーム、22a…前板部、22b…後板部、22c…中間板部、22c1…切り欠き、22c2…補強用リブ部、22c3…ボス部、22d…リブ部、22d1…切り欠き、23…鍵、26…揺動レバー、27…下限ストッパ、28…上限ストッパ

Claims (4)

  1. 演奏者によって操作される鍵と、
    前記鍵の下方に位置して支持部材に固定されるとともに、前記鍵の後端部を回転可能に支持して前記鍵の前端の上下動を許容するフレームと、
    前記鍵の下方に位置して中間部にて前記支持部材に回転可能に支持されるとともに、前端部にて前記鍵に係合し、前記鍵の操作に連動して回動する質量体とを備えた電子楽器の鍵盤装置において、
    前記フレームは、
    前後方向に所定距離だけ隔てて横方向に延設されて、前記鍵の前部分及び後部分の下方にそれぞれ位置する前板部及び後板部と、
    前記前板部及び後板部の下方であって前記前板部及び後板部の前後方向の間に位置して横方向に延設されるとともに、前記前板部と後板部の前後方向の間隔以下の前後方向の幅を有する中間板部と、
    前記前板部及び後板部の横方向の所定箇所にて、前記前板部の後端面及び前記後板部の前端面から下方に延設されて下端にて前記中間板部の上面に接続された第1リブ部とを備えて、前記前板部、後板部、中間板部及び第1リブ部を一体形成してなり、
    前記中間板部上に前記質量体の後端部の下方への変位を規制する下限ストッパを設けたことを特徴とする電子楽器の鍵盤装置。
  2. 請求項1に記載の電子楽器の鍵盤装置において、
    前記第1リブ部の下部に後端面及び前端面のうちの一方の端面から前後方向に延びた第1の切り欠きを設け、
    前記中間板部における前記第1の切り欠きに対向する位置に、前記第1リブ部の一方の端面と対応する前記中間板部の一方の端面側から前後方向に延びるとともに前記第1リブ部の横方向の厚さ以上の横幅を有する第2の切り欠きを設け、かつ
    前記中間板部の後部及び前部のうちの前記第1リブ部の一方の端面側部分の上面に、前記下限ストッパを横方向に延設して設けるようにしたことを特徴とする電子楽器の鍵盤装置。
  3. 請求項1又は2に記載の電子楽器の鍵盤装置において、
    前記中間板部の下面に、横方向に延設した第2リブ部を前記フレームに一体形成したことを特徴とする電子楽器の鍵盤装置。
  4. 請求項1乃至3のうちのいずか一つに記載の電子楽器の鍵盤装置において、
    前記中間板部の横方向の所定箇所にて下方に延設されて、前記フレームを下方から前記支持部材に固定するためのボス部を前記フレームに一体形成したことを特徴とする電子楽器の鍵盤装置。
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