JP2009228493A - 可変容量型斜板式圧縮機 - Google Patents

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浩明 粥川
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Abstract

【課題】リリーフバルブ作動時に圧縮機が被るダメージを低減させることができると共に、圧縮機の性能維持と地球環境保護を図ることが可能な可変容量型斜板式圧縮機を提供することにある。
【解決手段】ハウジング11内に、回転軸17及び斜板22を収容するクランク室16と、斜板22に係留されたピストン28により冷媒ガスを圧縮する圧縮室30と、該圧縮室30で圧縮された冷媒ガスを吐出する吐出室33とを備え、クランク室16の圧力を変えることにより、斜板22の傾斜角を変更し吐出容量を制御するようにした可変容量型斜板式圧縮機10において、リヤハウジング14に所定圧以上になると開弁されるリリーフバルブ39を配設し、リリーフバルブ39は、受圧口40が吐出室33に開口し、放圧口41は圧力チューブ43を介してクランク室16と接続されている。
【選択図】 図1

Description

この発明は、例えば、車両空調装置等に用いられる可変容量型斜板式圧縮機に関する。
一般的に、車両用空調装置等に用いられる圧縮機として、吐出容量を可変制御することができる可変容量型斜板式圧縮機(以下、単に「圧縮機」と呼ぶ)が知られている。
この種の圧縮機では、斜板が納められたクランク室の圧力を容量制御弁を利用して制御することにより、斜板の傾斜角を調節し各ピストンのストロークを変化させて吐出容量を変化させている。
例えば、特許文献1で開示された従来技術では、フロントハウジング1の外周部には吐出室13と連絡路26を介して連通された高圧用リリーフバルブ27が取り付けられると共に、吸入室12と連絡路28を介して連通された低圧用リリーフバルブ29が取り付けられている。これらの高圧用リリーフバルブ27及び低圧用リリーフバルブ29は互いに同一構造のリリーフバルブからなっている。
何らかの原因により吐出室13又は、吸入室12の圧力が所定値を越えて異常に上昇した場合には、高圧用リリーフバルブ27又は、低圧用リリーフバルブ29が開放されて、吐出室13又は、吸入室12内の冷媒ガスが外部に放出され、吐出室13又は、吸入室12内の圧力が低減される。よって、圧縮機の内部圧力が異常に高まる恐れを防止できるとしている。
特開2002−257043号公報(第2〜3頁、図1〜図2)
しかし、特許文献1で開示された従来技術では、吐出室13又は、吸入室12の圧力が異常高圧となった場合には、高圧用リリーフバルブ27又は、低圧用リリーフバルブ29が開放されて高圧の冷媒ガスが外部に排出される。このとき、冷媒回路内部の潤滑油も同時に外部に排出される。このため、高圧用リリーフバルブ27又は、低圧用リリーフバルブ29が頻繁に作動すると冷媒回路内の冷媒ガスや潤滑油が減少し、冷房性能の低下や潤滑性悪化に起因する圧縮機の耐久性の低下を招く恐れがある。また、外部に排出された冷媒ガスや潤滑油は大気汚染を招き、地球環境に悪影響を及ぼす問題がある。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたもので、本発明の目的は、リリーフバルブ作動時に圧縮機が被るダメージを低減させることができると共に、圧縮機の性能維持と地球環境保護を図ることが可能な可変容量型斜板式圧縮機を提供することにある。
上記課題を達成するため、請求項1記載の発明は、ハウジング内に、回転軸及び斜板を収容するクランク室と、前記斜板に係留されたピストンにより冷媒ガスを圧縮する圧縮室と、該圧縮室で圧縮された冷媒ガスを吐出する吐出圧領域とを備え、前記クランク室の圧力を変えることにより、前記斜板の傾斜角を変更し吐出容量を制御するようにした可変容量型斜板式圧縮機において、前記ハウジングに所定圧以上になると開弁されるリリーフバルブを配設し、前記リリーフバルブは、受圧口が前記吐出圧領域に開口し、放圧口は前記クランク室に連通されたことを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、吐出圧領域の圧力が所定圧以上となり高圧となったときには、リリーフバルブが開弁され吐出圧領域とクランク室が連通されるので、吐出圧領域内の高圧の冷媒ガスや潤滑油が外部に排出されずに、クランク室へ環流させることができる。
従って、クランク室内圧力が上昇されて斜板の傾斜角が減少されることにより、吐出容量を低下させることができ、特に大容量運転時において圧縮機が被るダメージを低減させることができる。
また、冷媒ガスや潤滑油を外部に排出させないでリサイクル利用することができるので、従来の外部に排出させる場合と比較して、圧縮機の冷房性能の維持や耐久性の向上を図れると共に、地球環境保護に対して好ましい影響を与えることができる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の可変容量型斜板式圧縮機において、前記吐出圧領域から前記リリーフバルブを経由して前記クランク室に至る冷媒通路の少なくとも一部が前記ハウジングの外部に配設されていることを特徴とする。
請求項2記載の発明によれば、冷媒通路の一部を外部に配設させてあるので、冷媒通路のすべてをハウジング内部に形成させる場合と比較して、大幅な設計変更を行わずに配設可能であり工数及びコスト面で有利である。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の可変容量型斜板式圧縮機において、前記吐出圧領域から前記リリーフバルブを経由して前記クランク室に至る冷媒通路を前記ハウジング内に配設したことを特徴とする。
請求項3記載の発明によれば、リリーフバルブ及び冷媒通路を外部に露出させなくても良いので、圧縮機を装置に取り付ける際に、周辺部品との干渉を考慮する必要がなく、取り付けをスムースに行える。
この発明によれば、吐出圧領域の圧力が所定圧以上となった時には、リリーフバルブを開弁してクランク室に連通させることにより、リリーフバルブ作動時に圧縮機が被るダメージを低減させることができると共に、圧縮機の性能低下の防止と地球環境保護を図ることが可能である。
(本発明の実施形態)
以下、本発明の実施形態に係る可変容量型斜板式圧縮機(以下、単に「圧縮機」と呼ぶ)を図1〜図3に基づいて説明する。
図1に示す圧縮機10には、圧縮機10の外殻であるハウジング11が形成されているが、このハウジング11は、複数のシリンダボア12aが形成されたシリンダブロック12と、そのシリンダブロック12の前部側に接合されるフロントハウジング13と、シリンダブロック12の後部側に接合されるリヤハウジング14とから構成されている。尚、図1において、左側を前部側とし、右側を後部側とする。
そして、フロントハウジング13からリヤハウジング14まで通される通しボルト15の前後方向の締め付けにより、フロントハウジング13、シリンダブロック12及びリヤハウジング14が一体的に固定され、ハウジング11が形成される。
フロントハウジング13には、クランク室16が形成され、該クランク室16は後部側がシリンダブロック12により閉鎖された状態となっている。
そして、回転軸17がそのクランク室16の中央付近を貫通するように備えられており、この回転軸17はフロントハウジング13に設けられるラジアル軸受18と、シリンダブロック12に設けられる別のラジアル軸受19により回転自在に支持されている。
この回転軸17の前部を支持するラジアル軸受18の前方に、回転軸17の周面に亘って摺接する軸封機構20が備えられている。
この実施形態における回転軸17の前端には、図示しない動力伝達機構を介して外部駆動源に連結されており、回転軸17は外部駆動源により回転可能となっている。
クランク室16における回転軸17には、ラグプレート21が一体回転可能に固着されている。
ラグプレート21の後方における回転軸17には、容量可変機構を構成する斜板22が、回転軸17の軸線方向へスライド可能及び傾動可能に支持されている。
斜板22とラグプレート21との間にはヒンジ機構23が介在され、このヒンジ機構23を介して斜板22がラグプレート21および回転軸17に対して、同期回転可能及び傾動可能に連結されている。
回転軸17におけるラグプレート21と斜板22との間にはコイルスプリング24が巻装されているほか、コイルスプリング24の押圧により後方へ付勢される摺動自在の筒状体25が回転軸17に嵌挿されている。
斜板22は、コイルスプリング24の付勢力を受けた筒状体25により常に後方、すなわち、斜板22の傾斜角度が減少する方向へ向けて押圧される。
なお、斜板22の傾斜角度とは、ここでは回転軸17と直交する面と斜板22の面により成す角度を意味している。
斜板22の前部にはストッパ部22aが突設され、図1に示すように、このストッパ部22aがラグプレート21に当接することにより、斜板22の最大傾斜位置が規制されるようになっている。斜板22の後方における回転軸17には止め輪26が取り付けられ、
斜板22の後部がコイルスプリング27を介してこの止め輪26に当接することにより斜板22の最小傾斜角位置が規制されるようになっている。尚、図1で実線で示す位置は斜板22の最大傾斜角位置を示し、図1で二点鎖線で示す位置は斜板22の最小傾斜角位置を示している。
前記シリンダブロック12の各シリンダボア12aには、片頭型のピストン28が夫々往復移動可能に収容され、これらのピストン28の首部がシュー29を介して斜板22の外周に係留されている。
そして、回転軸17の回転に伴って斜板22が回転運動されるとき、シュー29を介して各ピストン28が往復移動される。
一方、図1に示されるように、リヤハウジング14の前部側とシリンダブロック12の後部側との間は、バルブプレート31を挟持しつつ接合されている。
このリヤハウジング14内の中心側には、吸入室32が形成されており、吸入室32はバルブプレート31に設けられる吸入ポート31aによりシリンダボア12a内の圧縮室30と連通されている。
また、リヤハウジング14の外周側には、吐出室33が形成されており、この吐出室33と吸入室32は隔壁14aにより隔絶されている。
バルブプレート31はシリンダボア12aにおいてピストン28とともに圧縮室30を形成するためのものであるが、リヤハウジング14側の吸入室32と連通する吸入ポート31aと、吐出室33と連通する吐出ポート31bを有しており、それぞれ吸入弁31c及び吐出弁31dが備えられている。
また、吸入室32は吸入通路37を介して図示しない外部冷媒回路と接続されており、吐出室33は排出通路38を介して上記外部冷媒回路と接続されている。
ところで、吸入通路37を介して外部冷媒回路から吸入室32へ吸入された冷媒ガスは、ピストン28の上死点位置から下死点位置への移動により、吸入ポート31a及び吸入弁31cを介して圧縮室30内に吸入される。
圧縮室30内に吸入された冷媒ガスはピストン28の下死点位置から上死点位置への移動により所定の圧力にまで圧縮され、吐出ポート31b及び吐出弁31dを介して吐出室33へ吐出される。そして、排出通路38を通って外部冷媒回路へ排出される。
シリンダブロック12及びリヤハウジング14には、吐出室33とクランク室16とを連通する給気通路35が設けられている。この給気通路35の途中に容量制御弁34が配設されている。
この容量制御弁34の弁開度の調整を介して吐出室33からクランク室16に導入される高圧の冷媒ガスの導入量と、クランク室16と吸入室32とを連通させる抽気通路36を通じてクランク室16から吸入室32へ導出させる冷媒ガスの導出量とのバランスにより、クランク室16内のクランク室圧力Pcが決定される。
これにより、ピストン28を挟んだクランク室16内と圧縮室30内の圧力の差が変更されて、斜板22の傾斜角が変更され、ピストン28のストロークが変えられ、吐出容量が調整されるようになっている。
図1に示されるように、リヤハウジング14の外周部には吐出圧領域である吐出室33に開口してリリーフバルブ39が取り付けられている。リリーフバルブ39は、受圧口40を吐出室33側に開口させ、放圧口41をそれと反対の外部側に向けて取り付けられている。
一方、フロントハウジング13の外周部には、クランク室16に開口する接続端子42が取り付けられており、この接続端子42とリリーフバルブ39の放圧口41とは、可撓性を有する圧力チューブ43によって連結されている。なお、接続端子42はその外周にシール部材としてのOリングを装着させて、フロントハウジング13側の孔に圧入固定されている。
図2に示されるように、リリーフバルブ39は、本体44と本体44の外周部に螺合されたカバー部材46とを有し、本体44の中心軸上には受圧口40が貫通形成されている。カバー部材46内に弁体収容室47が形成されており、弁体収容室47内には弁体48がスライド可能に収容され、弁体48の本体44側の端部に弾性を有するシール部45が設けられている。そして、弁体収容室47内にて、弁体48と弁体収容室47の内壁間にはバネ49が設けられ、バネ49の付勢力によって弁体48のシール部45は本体44の受圧口40に押し付けられている。なお、弁体48の外周面と弁体収容室47の内周面との間には若干の隙間が形成されている。カバー部材46の中心軸上には放圧口41が貫通形成されている。
リリーフバルブ39は、本体44の外周部に形成されたネジ部50を、リヤハウジング14に形成されたネジ孔51に螺合させることによりハウジングに固定されている。なお、ネジ部50の根元にはシール部材としてのOリング53が装着されている。ネジ孔51と吐出室33とは連通路52によって連通されているので、リリーフバルブ39がリヤハウジング14に固定された状態においては、リリーフバルブ39の受圧口40は連通路52を介して吐出室33に開口していることになる。よって、吐出圧領域としての吐出室33からリリーフバルブ39を経由してクランク室16に至る冷媒通路は、連通路52、リリーフバルブ39、圧力チューブ43及び接続端子42とにより構成されていることになる。
吐出室33内の高圧の冷媒ガスが連通路52を通って、受圧口40に至り弁体48のシール部45と接触し、バネ49を縮める方向に弁体48を押圧するが、この冷媒の押圧力よりバネ49の付勢力は大きく設定されているので、弁体48のシール部45は本体44の受圧口40に押し付けられたままの状態が維持され、通常はリリーフバルブ39は開弁することはない。但し、何らかの原因により、冷媒の押圧力がバネ49の付勢力より大きくなると、バネ49の付勢力に抗して弁体48が下方にスライドし、弁体48のシール部45と本体44の受圧口40との間には隙間が形成され、リリーフバルブ39は開弁する。これにより、高圧の冷媒ガスと潤滑油は、受圧口40から弁体収容室47内の通路を通って放圧口41に至り、圧力チューブ43を経由してクランク室16へ環流される。
なお、図2に示されるリリーフバルブ39は閉弁状態を示し、図3に示されるリリーフバルブ39は開弁状態を示している。
次に上記のように構成された可変容量型斜板式圧縮機10について、以下に作用説明を行う。
車両エンジンなどの外部駆動源により回転軸17が回転されると、ラグプレート21及びヒンジ機構23を介して斜板22が一体回転される。この斜板22の回転運動がシュー29を介してピストン28の往復直線運動に変換され、そのピストン28がシリンダボア12a内を往復動する。このピストン28の往復動により、冷媒ガスが吸入室32から吸入ポート31a及び吸入弁31cを介して圧縮室30に吸入され、所定の圧力に達するまで圧縮されて、吐出ポート31b及び吐出弁31dを介して吐出室33へ吐出される。吐出室33へ吐出された高圧の冷媒ガスの大部分は図示しない外部冷媒回路へ導かれる。高圧の冷媒ガスの一部は、給気通路35を介してクランク室16へ導かれ、斜板22の傾斜角制御に供される。また、圧縮機10内の潤滑を行うために、冷媒ガス中には潤滑油が混入されており、この潤滑油が冷媒ガスと共に、圧縮機10内の各摺動部位に送り込まれ潤滑を行う。
この圧縮機10の運転時に、吐出室33内のガス圧力が所定値を越えて異常に高まると、リリーフバルブ39の弁体48がバネ49の付勢力に抗して下方にスライドし、受圧口40から放圧口41に至る弁体収容室47内の通路が開かれる。これにより、吐出室33内の高圧の冷媒ガス及び潤滑油が連通路52、受圧口40、弁体収容室47内の通路、放圧口41及び圧力チューブ43を介してクランク室16に放出され、吐出室33内のガス圧力が低減される。
また、高圧の冷媒ガス及び潤滑油がクランク室16に環流されることにより、クランク室16内のクランク圧力Pcが上昇する。クランク室16のクランク室圧力Pcが上げられると、ピストン28を介したクランク室16内と圧縮室30内の差圧が大きくなり、斜板22の傾斜角度が減少してピストン28のストロークが減少し、圧縮機10の吐出容量が小さくなる。
特に、圧縮機10が冷房負荷の大きい大吐出容量運転時においては、そのまま大吐出容量運転が継続されると、圧縮機10が大きなダメージを被り、最悪の場合には、破損する恐れがある。しかし、高圧の冷媒ガス及び潤滑油がクランク室16に環流されることにより圧縮機10の吐出容量が小さくなるので、圧縮機10が被るダメージを低減させることができる。
冷媒ガスや潤滑油を外部に排出させないで圧縮機10内でリサイクル利用できるので、従来の外部に排出させる場合における冷房性能の低下や潤滑性悪化に起因する耐久性の低下を防止でき、圧縮機10の冷房性能の維持と耐久性の向上を図ることが可能となる。また、冷媒ガスや潤滑油がリサイクル利用されるので、大気汚染を防止でき地球環境保護に対して好ましい影響を与えることができる。
この実施形態に係る可変容量型斜板式圧縮機10によれば以下の効果を奏する。
(1)リヤハウジング14に所定圧となると開弁されるリリーフバルブ39が配設され、
リリーフバルブ39は、受圧口40が吐出室33に開口し、放圧口41は圧力チューブ43を介してクランク室16と接続されている。よって、吐出室33のガス圧力が所定値を越えて異常に高まると、リリーフバルブ39が開弁され、吐出室33の高圧の冷媒ガスや潤滑油は外部に排出されずに、圧力チューブ43を介してクランク室16へ環流され、クランク室16のクランク室圧力Pcが上昇する。このことにより、斜板22の傾斜角度が減少して圧縮機10の吐出容量が小さくなるので、特に大吐出容量運転時において圧縮機10が被るダメージを低減させることができる。
(2)冷媒ガスや潤滑油を外部に排出させないで圧縮機10内でリサイクル利用できるので、従来の外部に排出させる場合における冷房性能の低下や潤滑性悪化に起因する耐久性の低下を防止でき、圧縮機10の冷房性能の維持と耐久性の向上を図ることが可能となる。
(3)冷媒ガスや潤滑油を外部に排出させないで圧縮機10内でリサイクル利用できるので、大気汚染を防止でき地球環境保護に対して好ましい影響を与えることができる。
(4)フロントハウジング13の外周部に取り付けられ、クランク室16に開口する接続端子42と、リヤハウジング14の外周部に取り付けられ、吐出室33に開口するリリーフバルブ39の放圧口41とは、可撓性を有する圧力チューブ43によって連結されている。従って、吐出室33からリリーフバルブ39を経由してクランク室16に至る冷媒通路の少なくとも一部が圧縮機10の外部に配設されていることになり、冷媒通路のすべてをハウジング内部に形成させる場合と比較して、大幅な設計変更を行わずに配設可能であり工数及びコストの削減を図れる。
なお、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく発明の趣旨の範囲内で種々の変更が可能であり、例えば、次のように変更してもよい。
○ 本発明の実施形態では、吐出室33からリリーフバルブ39を経由してクランク室16に至る冷媒通路の一部が圧縮機10の外部に配設されているとして説明したが、この冷媒通路をすべてハウジング内に配設させても良い。この場合には、外部に露出させなくても良いので、圧縮機を装置に取り付ける際に、周辺部品との干渉を考慮する必要がなく、取り付けをスムースに行える。
○ 本発明の実施形態では、本体44とカバー部材46とを備えたリリーフバルブ39を用いるとして説明したが、リリーフバルブはこの構成に限定されるものではなくて、どのような構成のものを使用しても構わない。
○ 本発明の実施形態では、冷媒の種類を特に指定しなかったが、冷媒の種類は特に問われず、例えば、フロン系ガスや二酸化炭素を用いることが好ましい。また、冷媒は気体又は液体でもよい。
本発明の実施形態に係る圧縮機の全体構成を示す縦断面図である。 図1におけるリリーフバルブの要部拡大断面図である。(閉弁状態) 図1におけるリリーフバルブの要部拡大断面図である。(開弁状態)
符号の説明
10 圧縮機
11 ハウジング
14 リヤハウジング
16 クランク室
17 回転軸
22 斜板
28 ピストン
30 圧縮室
33 吐出室(吐出圧領域)
39 リリーフバルブ
40 受圧口
41 放圧口
43 圧力チューブ(連絡路)

Claims (3)

  1. ハウジング内に、回転軸及び斜板を収容するクランク室と、前記斜板に係留されたピストンにより冷媒ガスを圧縮する圧縮室と、該圧縮室で圧縮された冷媒ガスを吐出する吐出圧領域とを備え、
    前記クランク室の圧力を変えることにより、前記斜板の傾斜角を変更し吐出容量を制御するようにした可変容量型斜板式圧縮機において、
    前記ハウジングに所定圧以上になると開弁されるリリーフバルブを配設し、
    前記リリーフバルブは、受圧口が前記吐出圧領域に開口し、放圧口は前記クランク室に連通されたことを特徴とする可変容量型斜板式圧縮機。
  2. 前記吐出圧領域から前記リリーフバルブを経由して前記クランク室に至る冷媒通路の少なくとも一部が前記ハウジングの外部に配設されていることを特徴とする請求項1に記載の可変容量型斜板式圧縮機。
  3. 前記吐出圧領域から前記リリーフバルブを経由して前記クランク室に至る冷媒通路を前記ハウジング内に配設したことを特徴とする請求項1に記載の可変容量型斜板式圧縮機。
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