JP2009228282A - ウインドガラス取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】ウインドガラス固定式とウインドガラス昇降式のドアの共通化を図って製造コストを低減しなから、ウインドガラスの固定位置の調整や固定を確実に行えて作業性のよいウインドガラス取付構造を提供する。
【解決手段】本発明にかかるウインドガラス取付構造は、車両3に形成された開口を塞ぐドア2に装備されるウインドガラス1と、ドア2のインナーパネル6とアウターパネル5の間に形成された内部空間8にウインドガラスを案内可能な案内手段10との間に、ウインドガラス1の案内手段での案内を規制するとともにウインドガラス1の昇降方向の取付位置を調整する着脱可能なアジャスタ20を設けた。
【選択図】図3

Description

本発明は、ドアに装備されるウインドガラスの取付構造に関し、特に昇降可能なウインドガラスを固定ガラスとして利用するための取付構造に関する
従来、車両の種類に応じてドアに装備されるウインドガラスを昇降可能とするものや固定するものがある。一般にウインドガラスを固定するドアの構造は、昇降機構が不要なためプレスドアが多く、これに対しウインドガラスを昇降可能とするドアの構造は、昇降機能などが必要なため固定式のドア構造よりも構造が複雑になる傾向になる。
このように、ウインドガラスを固定するドアとウインドガラスを昇降可能とするドアの構造は、大きく異なっているため、同一車種であっても異なるガラスの昇降の有無によって異なるドアを車体に装着しなければならず、ドアの共有化を図るのが難しかった。
そこで、特許文献1では、昇降式のウインドガラスと固定式のウインドガラスを1つのドアで兼用するために、ウインドガラスを固定するときには、インナーパネルとアウターパネルの上縁を接合/離間させることで、昇降式のウインドガラスと固定式のウインドガラスに対応するように構成している。
特開平11−5139165号公報
引用文献1の構成であると、昇降式のウインドガラスと固定式のウインドガラスの双方に適用することはできるが、車幅方向にガラスの位置が異なってしまう。すなわち、運転席や助手席の横にあるフロントドアのウインドガラスは、利便性から昇降可能とされており、リアシートの横にあるリアドアにおいては固定式のガラスの場合も多い。そして、固定式とする場合には、一般にドアの外側からウインドガラスをドアに嵌め込むように固定する。これに対しウインドガラスを昇降させる場合には、インナーパネルとアウターパネルの上縁を離間させて、その間からガラスを昇降させるのでウインドガラスを閉じたときの車幅方向へのガラス位置と固定式のウインドガラスをドアに嵌め込んだときの車幅方向へのガラス位置が異なってしまうので、車体デザイン上の制約を受けることになる。制約を受けないようにするためには、ドアパネルの形状を変更しなければ対応できない。
また、引用文献1の構成では、ウインドガラスを固定式とする場合、ドアの窓枠全周に設けたガスケットでウインドガラスを挟み込んでいるだけなので、固定という点では強度的な面に不安が残る。
本発明は、ウインドガラス固定式とウインドガラス昇降式のドアの共通化を図って製造コストを低減しなから、ウインドガラスの固定位置の調整や固定を確実に行えて作業性のよいウインドガラス取付構造と取付方法を提供することを、その目的とする。
上記課題を解決するため、本発明にかかるウインドガラス取付構造は、車両に形成された開口を塞ぐドアに装備されるウインドガラスと、ドアのインナーパネルとアウターパネルの間に形成された空間に配備され、ウインドガラスを空間に案内可能な案内手段と、ウインドガラスと案内手段との間に設置され、ウインドガラスの前記案内手段での案内を規制するとともにウインドガラスの昇降方向の取付位置を調整する着脱可能なアジャスタとを備えることを特徴としている。
アジャスタは、ウインドガラス側に設けられ複数の係合手段を備えたガラス側アジャスタと、案内手段側に設けられガラス側アジャスタの係合手段と噛み合う複数の凹凸部を備えた案内側アジャスタとを有することを特徴としている。
案内手段としてウインドガラスの昇降方向に延びるガイドレールを備える場合、案内側アジャスタをガイドレールに固定したことを特徴としている。
ウインドガラスに備えられ車両前後方向に延びるガイドレールを備える場合、ガラス側アジャスタを車両前後方向に延びるガイドレールに固定し、案内側アジャスタをガイドレールに沿って摺動可能に案内手段に固定したことを特徴としている。
さらに、本発明の構成としては、案内側アジャスタとガラス側アジャスタとを、ウインドガラスの締め切り位置で互いに噛合した状態で締結手段により固定する構成としても良い。
本発明によれば、ドアのインナーパネルとアウターパネルの間に形成された空間に配備されてウインドガラスを空間に案内可能とする案内手段と、ウインドガラスと案内手段との間に設置され、ウインドガラスの案内手段での案内を規制するとともにウインドガラスの昇降方向の取付位置を調整する着脱可能なアジャスタとを備えるので、案内手段でドアの空間に昇降可能とされたウインドガラスを固定する場合にはアジャスタを装着することで昇降方向の案内の規制と取付位置を調整することができる。このため、従来のようにドアの構造を変更することなく、ウインドガラスを昇降可能とするドア構造のままウインドガラスの取付位置を調整することができ、ウインドガラスを固定式とするドアと昇降式とするドアの共通化を図れて製造コストを低減することができるとともに、固定式と昇降式のガラスの車幅方向への位置が同じであるので、ガラス取付構造の違いによるデザイン上の制約を少なくすることができる。
本発明によれば、アジャスタは、ウインドガラス側に設けられ複数の係合手段を備えたガラス側アジャスタと、案内手段側に設けられガラス側アジャスタの係合手段と噛み合う複数の凹凸部を備えた案内側アジャスタとを有するので、双方のアジャスタの係合手段と凹凸部を噛み合わせることで、ウインドガラスを任意な位置で保持することができるので、組付け時の作業性が向上する。また、ウインドガラスの位置を係合手段と凹凸部を噛み合わせ位置をずらすことで調整することができるので、ドアの組み付け精度にバラつきがある場合でも、昇降方向でのガラス固定位置を調整することができ、ウインドガラスの組付け精度を高めることができる。
本発明によれば、案内側アジャスタとガラス側アジャスタとを、ウインドガラスの締め切り位置で互いに噛合した状態で締結手段により固定するので、ウインドガラスが切り位置で係合手段と凹凸部を噛み合わせによる引っかかりと締結部材の締結力により固定されるので、ウインドガラスの取付けが係合手段と凹凸部を噛み合わせて保持する場合よりも安定させることができる。案内側アジャスタとガラス側アジャスタとの固定に際しては、ガラス側アジャスタに締結穴、案内手段及び案内手段側アジャスタに締付穴として縦長の穴を設け、アジャスタの噛合位置に応じて締結部材により固定可能な構造としても良い。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
(第1の実施形態)
図1に示すウインドガラス取付構造は、ウインドガラス1を昇降可能とするドア2に適用されるものである。ドア2は、車両3に形成された開口となる後部乗降部4を塞ぐもので、車両外側に位置するアウターパネル5と、アウターパネル5と車室内側で接合されるインナーパネル6と、インナーパネル6側の上部に固定されウインドガラス1によって開閉される開口を形成するとともに、ウインドガラス1の昇降時にガラス前後縁部を昇降方向に案内するドアサッシュ7とを備えている。
ウインドガラス1は、アウターパネル5とインナーパネル6の間に形成されたドア2の内部空間8に配備されウインドガラス1を内部空間8に案内可能な案内手段10によって昇降自在に支持されている。
案内手段10は、図2に示すように、ウインドガラス1の昇降方向に延びる1本のガイドレール11と、ガイドレール11に昇降自在に支持されたスライダーとしてのキャリアプレート12と、キャリアプレート12を昇降する周知の電動ウインドレギュレータ部13とを備えている。本形態において、電動ウインドレギュレータ部13はインナーパネル6に着脱可能に装着されていて、ウインドガラス1を固定式にする場合にはドア2に装着せず、ウインドガラス1を昇降式にする場合にドア2に装着するように構成されている。
ガイドレール11はドア2の前後方向における略中央に配置されていて、インナーパネル6に固定されている。キャリアプレート12はガイドレール11に対して昇降方向に摺動自在に支持されている。キャリアプレート12には、電動ウインドレギュレータ部13によって巻取り/送り出されるワイヤー14の一部が装着されていて、電動ウインドレギュレータ部13の駆動部となる電動モータの作動によりワイヤー14が巻取り/送り出されることで昇降方向に移動するように構成されている。キャリアプレート12の上部にはウインドガラス1の下部中央1Aを保持するガラスホルダ15A,15Bが固定されている。ウインドガラス1は、キャリアプレート12が最下位置を占めるときには全開状態を占め、キャリアプレート12が締切位置となる最上位置を占めるときには閉状態を占める。
ウインドガラス1と案内手段10との間には、ウインドガラス1の案内手段10での案内を規制するとともにウインドガラス1の昇降方向の取付位置を調整するアジャスタ20が設置されている。アジャスタ20は、図3に示すように、ウインドガラス側となるキャリアプレート12に設けられたガラス側アジャスタ21と、案内手段となるガイドレール11に設けられた案内側アジャスタ22とで構成されている。
本形態において、ガラス側アジャスタ21は、キャリアプレート12が樹脂製の場合にはキャリアプレート12と一体成形し、キャリアプレート12が板金製の場合には樹脂インジェクションでキャリアプレート12と同時成型することで、キャリアプレート12に固定されている。なおガラス側アジャスタ21の成型位置は、キャリアプレート12の昇降やガラス保持の妨げにならない部位に成型している。ガラス側アジャスタ21のインナーパネル6側の面には係合手段として昇降方向に向かって複数の爪21Aが形成されている。
案内側アジャスタ22は樹脂製であって昇降方向に長く成型されている。案内側アジャスタ22の上下端の一方には、図4に示すようにガイドレール11に形成された取付穴11aに挿入されるフック部23が、他方にはガイドレール1に形成された固定穴11bから挿入される取付ボルト24が螺合する取付ネジ部25がそれぞれ形成されている。ガイドレール11の固定穴11bは、キャリアプレート12が締切位置を占めたときに、インナーパネル6に形成された作業用開口6Aと対向する位置に形成されている。無論取付穴11aを作業用開口6Aと対向する位置に形成してもよい。案内側アジャスタ22は、フック部23を取付穴11aに挿入した状態で固定穴11bから取付ボルト24を取付ネジ部25に螺合することでキャリアプレート12に固定され、取付ボルト24を取り外すことでキャリアプレート12から離脱可能とされている。
案内側アジャスタ22のフック部23と反対側の面、すなわちキャリアプレート12との対向する面には、ガラス側アジャスタ21の爪21Aと噛み合う複数の凹凸部22Aが昇降方向に向かって形成されている。
爪21Aと凹凸部22Aとは、キャリアプレート12が上昇方向に移動するときにはその移動を許し、下降方向に移動しようとするときには互いに噛み合い、キャリアプレート12の移動を妨げる形状とされている。爪21Aと凹凸部22Aの1つあたりのピッチは、図面では形状を明確にするために誇張して記載しているが0.5から1mm程度の大きさであり、締切位置近傍において細かな移動ができるように構成されている。爪21Aと凹凸部22Aは、ドア2やキャリアプレート12の製造上の誤差を吸収してウインドガラス1が正規な締切位置を占めるように調整可能とされている。
ガイドレール11とガラス側アジャスタ21と案内側アジャスタ22には、図3に示すようにキャリアプレート12が締切位置を占めた状態のときに、互いに重合する固定部26,27,28が形成されている。ガイドレール11及び案内側アジャスタ22の固定部26,27は締結部材となるロック用ボルト29が挿通可能な昇降方向に延びる長穴に形成されていて、ガラス側アジャスタ21の固定部28はロック用ボルト29が締結するネジ穴に形成されている。このため、作業用開口6A側から固定部26,27にロック用ボルト28を挿通し、固定部29に絞め込むことでガラス側アジャスタ21と案内側アジャスタ22とが互いに噛合した状態で固定状態とされる。これら固定部26〜28及びロック用ボルト29で締結手段30が構成される。
このような構成において、ウインドガラスを固定する場合には、ガラス側アジャスタ21をキャリアプレート12と予め一体成型しておくと共に、ガイドレール11にも取付穴11aと固定穴11bを形成しておき、アウターパネル5側からガイドレール11に案内側アジャスタ22を装着してフック部23を取付穴11aに挿入した状態で固定穴11bから取付ボルト24を取付ネジ部25に螺合してガイドレール11に予め固定しておく。また、電動ウインドレギュレータ部13は不要なのでインナーパネル6に装着しない。
次にキャリアプレート12にガラスホルダ15A,15Bを介してウインドガラス1を装着し、作業者がキャリアプレート12と一体化されたウインドガラス1を締切位置に向かって上昇させる。すると、締切位置に近くなるとガラス側アジャスタ21と案内側アジャスタ22の爪21Aと凹凸部22Aが噛み合うことになるので、ウインドガラス1は締切位置の近くで作業者が手で持たなくても良く、アジャスタ20によって保持される。この状態で作業者はウインドガラス1の締切位置をドア2の現状に合わせて微調整し、調整が終了したら作業用開口6A側から固定部26,27にロック用ボルト29を挿通し、固定部28に締め込んで、ガラス側アジャスタ21と案内側アジャスタ22とを互いに噛合した状態で固定する。こののち、インナーパネル6に作業用開口6Aを覆うように図示しないインナートリムが装着することで作業用開口6Aは車室内に露呈することはなく、美観を損なうことはない。
ウインドガラス1を昇降式とする場合には、ガイドレール11に案内側アジャスタ22を装着せず、代わりに電動ウインドレギュレータ部13をインナーパネル6に装着することで対応することができる。
このようなウインドガラス取付構造によると、ドア2の内部空間8に配備されてウインドガラス1を空間に案内可能とする案内手段10の一部を構成するガイドレール11とウインドガラス1と一体に移動するキャリアプレート12と、ウインドガラス1の案内手段10での案内を規制するとともにウインドガラス1の昇降方向の取付位置を調整する着脱可能なアジャスタ20を備えるので、案内手段10で昇降可能とされたウインドガラス1を固定する場合にはアジャスタ20を装着することで昇降方向への取付位置を調整できるとともに、締切位置に固定することができる。このため、従来のようにウインドガラス1を固定式する場合と昇降式とする場合とでドア2の構造を変更する必要がなくなり、ウインドガラス1を昇降可能とするドア構造のままウインドガラス1の取付位置の調整と固定をすることができ、ウインドガラス1が固定式と昇降式のドア2の共通化を図れて製造コストを低減することができる。また、ウインドガラス1を固定式とする場合でも昇降式とする場合でも、ウインドガラス1はインナーパネル6に固定したガイドレール11に沿って移動するので、車幅方向への位置が変化することがなく、ガラス取付構造の違いによるデザイン上の制約を少なくすることができる。
アジャスタ20が、複数の爪21Aを備えたガラス側アジャスタ21と、ガラス側アジャスタの爪21Aと噛み合う複数の凹凸部22Aを備えた案内側アジャスタ22で構成したので、双方のアジャスタの爪部21Aと凹凸部22Aを噛み合わせることで、ウインドガラス1を任意な位置で保持することができ、組付け時の作業性が向上する。また、ウインドガラス1の位置を爪部21Aと凹凸部22Aを噛み合わせ位置をずらすことで調整することができるので、ドア2の組み付け精度にバラつきがある場合でも、昇降方向でのガラス固定位置を調整することができ、ウインドガラス1の組付け精度を高めることができる。
さらに、ガラス側アジャスタ21と案内側アジャスタ22とを、ウインドガラス1の締切位置で互いに噛合した状態でロック用ボルト29により固定するので、ウインドガラス1が締切位置で爪部21Aと凹凸部22Aによる噛み合わせによる引っかかりとロック用ボルト29の締結力により固定されるので、振動などにより爪部21Aと凹凸部22Aとの噛み合わせ状態が外れてウインドガラス1の固定状態が緩むことを防止でき、ウインドガラス1の取付け状態をよりも安定させることができる。案内側アジャスタ22とガラス側アジャスタ21との固定に際しては、ガラス側アジャスタ21に固定部と成るねじ穴28、ガイドレール11及び案内側アジャスタ22に長穴として昇降方向に延びる固定部26,27を設け、アジャスタの噛合位置に応じてロック用ボルト29により固定可能な構造としても良い。また、ウインドガラス1を固定式とする場合には、重量ある電動ウインドレギュレータ部13をドア2に装着しないので、ドア2を軽量化することができる。
(第2の実施形態)
図5は、本発明の第2の実施形態に係るウインドガラス取付構造を示す。第1の実施の形態との違いは、案内手段として1本のガイドレール11を用いるものではなく、X状に配置したアーム部材を用いる点にある。ドア2の構造そのものは第1の実施形態と同様であるので、詳細な説明は省略する。
本形態に係るウインドガラス取付構造は、ウインドガラス1に備えられ車両前後方向に延びるガイドレール40と、案内手段41として2つのアーム部材42,43と、それを可動する電動ウインドレギュレータ部44とを備えている。
ガイドレール40は、ドア2を構成するインナーパネル6に略水平に図示しないボルトによって固定されている。アーム部材42,43は、X状を成すように配置されていて、その中心部を回動自在に支持されている。アーム部材42,43の一端42a、43aはガイドレール40にスライダー47,48を介してそれぞれ摺動自在に支持されている。アーム部材43の他端43bは、ガイドレール40と平行となるようにインナーパネル6に固定されたレール45に摺動自在に支持されている。アーム部材42の他端42bはレール45の延長線縁でインナーパネル6に装着したベースプレート49に回動自在に支持されているとともに、電動ウインドレギュレータ部44の駆動源となる電動モータ44Aの作動により円弧状に往復移動する扇形歯車46とボルトで連結可能とされている。案内手段41は、電動モータ44Aが作動して扇形歯車46が時計周りに円弧状に移動するとウインドガラス1を上昇させ、扇形歯車46が反時計周りに円弧状に移動するとウインドガラス1を下降させる周知の構成である。
本形態において、ウインドガラス1と案内手段41との間には、ウインドガラス1の昇降方向の取付位置を調整するアジャスタ50が設置される。アジャスタ50は、ウインドガラス側となるガイドレール40に設けられたガラス側アジャスタ51と、案内手段41を構成するアーム部材42の一端42aのスライダー47に設けた案内側アジャスタ52とで構成されている。
ガラス側アジャスタ51は、図6に示すように、ウインドガラス1が締切位置を占めたときにスライダー47が位置するガイドレール40の領域に取付ボルト53で着脱可能に固定されている。案内側アジャスタ52はアーム部材43のスライダー48に一体的に成型されている。ガラス側アジャスタ51の一面にはガイドレール40の延設方向に複数の爪51Aが形成されていて、案内側アジャスタ52のガラス側アジャスタ51と対向する面には、ガラス側アジャスタ51の爪51Aと噛み合う複数の凹凸部52Aがガイドレール40の延設方向、すなわちアーム43の移動方向に向かって形成されている。
爪51Aと凹凸部52Aとは、アーム部材43がウインドガラス1を上昇させる方向に移動するときにはその移動を許し、アーム部材43がウインドガラス1を下降させる方向に移動しようとするときには互いに噛み合い、アーム部材43の移動を妨げる形状とされている。爪51Aと凹凸部52Aの1つあたりのピッチは第1の実施形態同様、0.5から1mm程度の大きさであり、ウインドガラス1の締切位置近傍において、細かな移動ができるように構成されていて、ドア2やアーム部材42,43の製造上の誤差や、レール45や電動ウインドレギュレータ部44の取付誤差を吸収してウインドガラス1が正規な締切位置を占めるように調整可能とされている。
本形態において、ウインドガラス1を固定式とする場合には、図7に示すように電動ウインドレギュレータ部44は装着せず、ウインドガラス1を昇降式とする場合には、図8に示すようにガラス側アジャスタ51をガイドレール40には装着せず、電動ウインドレギュレータ部44をインナーパネル6に装着し、アーム部材43の他端43bを扇形歯車46とボルトで連結して一体化する。
このような構成において、ウインドガラス1を固定する場合には、図7に示すようにウインドガラス1の中央下部1Aに装着されているガイドレール40にガラス側アジャスタ51を取付ボルト53で固定し、案内側アジャスタ52をアーム部材42の一端42aのスライダー47に一体成型しておく。そして、アーム部材42,43とレール45とをインナーパネル6に組み付けながら装着する。また、電動ウインドレギュレータ部44は不要なのでインナーパネル6に装着しない。
次に作業者がガイドレール40と一体化されたウインドガラス1を締切位置に向かって上昇させると、アーム部材42,43のスライダー47,48がガイドレール40内を移動する。そして、締切位置に近くなると図6に示すようにガラス側アジャスタ51と案内側アジャスタ52の爪51Aと凹凸部52Aが互いに噛み合うため、ウインドガラス1は締切位置に近くで作業者が手で持たなくてもなるアジャスタ50によって保持される。この状態で作業者はウインドガラス1の締切位置をドア2の現状に合わせて微調整する。
ウインドガラス1を昇降式とする場合には、図8に示すようにガイドレール40にガラス側アジャスタ51を装着せず、代わりに電動ウインドレギュレータ部44をインナーパネル6に装着することで対応することができる。
このようなウインドガラス取付構造によると、ドア2の内部空間8に配備されてウインドガラス1を内部空間8に案内可能とする案内手段41の一部を構成するアーム部材42とウインドガラス1と一体に移動するガイドレール40と、ウインドガラス1の案内手段での案内を規制するとともにウインドガラス1の昇降方向の取付位置を調整する着脱可能なアジャスタ50を備えるので、案内手段41で昇降可能とされたウインドガラス1を固定する場合にはアジャスタ50を装着することで昇降方向への取付位置を調整できるとともに、締切位置に固定することができる。このため、従来のようにウインドガラス1を固定式とする場合と昇降式とする場合とでドア2の構造を変更する必要がなくなり、ウインドガラス1を昇降可能とするドア構造のままウインドガラス1の取付位置の調整と固定をすることができ、ウインドガラス1が固定式と昇降式のドア2の共通化を図れて製造コストを低減することができる。また、ウインドガラス1は固定式とする場合でも昇降式とする場合でも、双方の場合の共通部材となるインナーパネル6に固定したレール44と、アーム部材42,43によって支持されるので、取付形態が異なっても車幅方向への位置が変化することがなく、ガラス取付構造の違いによるデザイン上の制約を少なくすることができる。
アジャスタ50が、複数の爪51Aを備えたガラス側アジャスタ51と、ガラス側アジャスタの爪51Aと噛み合う複数の凹凸部52Aを備えた案内側アジャスタ52で構成されているので、双方のアジャスタの爪部51Aと凹凸部52Aを噛み合わせることで、ウインドガラス1を任意な位置で保持することができ、組み付け時の作業性が向上する。また、ウインドガラス1の位置を爪部51Aと凹凸部52Aを噛み合わせ位置をずらすことで調整することができるので、ドア2の組み付け精度にバラつきがある場合でも、昇降方向でのガラス固定位置を調整することができ、ウインドガラス1の組付け精度を高めることができる。
なお、本形態では、第1の実施形態のように爪部51Aと凹凸部52Aとを噛み合わせた状態で締結する締結手段は省略したが、無論両者を噛み合わせた状態で締結するようにしてもよい。この場合には、ウインドガラス1が締切位置で固定されれば良いので、図9に示すように、アーム部材43の他端43bを扇形歯車46に固定する際に用いる取付穴42cを利用してアーム部材42がウインドガラス1を下降する方向への移動を妨げるようにベースプレート49に形成したねじ孔56にロック用ボルト55で締結してもよい。このような構成とする場合、取付穴42cとベースプレート49に形成したねじ孔56とロック用ボルト55で締結手段60が構成されることになる。
このようにすると、爪部51Aと凹凸部52Aとが噛み合った状態で固定されるので、振動などによるずれやウインドガラス1のガタつきを防止でき、ガラスの固定状態がより安定する。
本形態のような、所謂Xアーム方式の案内手段41でウインドガラス1を昇降可能に支持する場合、アジャスタ50の取付位置は、ガイドレール40とアーム部材42の一端42aに限定されるものではなく、例えば、図10に示すようにアーム部材42の他端42bにガラス側アジャスタ51を、アーム部材42の他端42bの回動領域内でウインドガラス1が上昇して締切位置を占めたときにアーム部材42の他端42bが位置するベースプレート49やインナーパネル6の部位に、案内側アジャスタ52を設ける形態であってもよい。また、ウインドガラス1を固定式とする場合には、重量ある電動ウインドレギュレータ部44をドア2に装着しないので、ドア2を軽量化することができる。
本発明のウインドガラス支持構造が適用されるドアの概略構成を示す分解斜視図である。 本発明の第1の実施形態で用いる案内手段の構成を示す拡大図である。 第1の実施形態で用いるアジャスタと締結手段の構成を示す拡大図である。 第1の実施形態で用いる案内側アジャスタの構成を示す拡大斜視図である。 本発明の第2の実施形態で用いる案内手段とアジャスタの構成を示す拡大図である。 第2の実施形態で用いるガラス側アジャスタと案内側アジャスタの噛み合い状態を示す図である。 ウインドガラスを固定する場合の案内手段とアジャスタの構成を示す図である。 ウインドガラスを昇降させる場合の案内手段とアジャスタの構成を示す図である。 第2の実施形態で用いる締結手段の構成を示す拡大図である。 第2の実施形態で用いるアジャスタの取り付け位置の別な形態を示す図である。
符号の説明
1 ウインドガラス
2 ドア
3 車両
6 インナーパネル
5 アウターパネル
8 空間
10,41 案内手段
11,40 ガイドレール
20,50 アジャスタ
21,51 ガラス側アジャスタ
21a,51a 複数の爪
22,52 案内側アジャスタ
22b,52b 複数の凹凸部
30,60 締結手段

Claims (5)

  1. 車両に形成された開口を塞ぐドアに装備されるウインドガラスと、
    前記ドアのインナーパネルとアウターパネルの間に形成された空間に配備され、前記ウインドガラスを前記空間に案内可能な案内手段と、
    前記ウインドガラスと前記案内手段との間に設置され、前記ウインドガラスの前記案内手段での案内を規制するとともに前記ウインドガラスの昇降方向の取付位置を調整する着脱可能なアジャスタとを備えることを特徴とするウインドガラス取付構造。
  2. 前記アジャスタは、前記ウインドガラス側に設けられ複数の係合手段を備えたガラス側アジャスタと、前記案内手段側に設けられ前記ガラス側アジャスタの係合手段と噛み合う複数の凹凸部を備えた案内側アジャスタとを有することを特徴とする請求項1記載のウインドガラス取付構造。
  3. 前記案内手段は、前記ウインドガラスの昇降方向に延びるガイドレールを備え、
    前記案内側アジャスタを前記ガイドレールに固定したことを特徴とする請求項2記載のウインドガラス取付構造。
  4. 前記ウインドガラスに備えられ車両前後方向に延びるガイドレールを備え
    前記ガラス側アジャスタを前記ガイドレールに固定し、前記案内側アジャスタを前記ガイドレールに沿って摺動可能に前記案内手段に固定したことを特徴とする請求項2記載のウインドガラス取付構造。
  5. 前記案内側アジャスタとガラス側アジャスタとを、前記ウインドガラスの締め切り位置で互いに噛合した状態で締結手段により固定したことを特徴とする請求項2ないし4の何れかに記載のウインドガラス取付構造。
JP2008074270A 2008-03-21 2008-03-21 ウインドガラス取付構造 Withdrawn JP2009228282A (ja)

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