JP2009227741A - 廃油エマルジョン燃料生成装置 - Google Patents
廃油エマルジョン燃料生成装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2009227741A JP2009227741A JP2008072417A JP2008072417A JP2009227741A JP 2009227741 A JP2009227741 A JP 2009227741A JP 2008072417 A JP2008072417 A JP 2008072417A JP 2008072417 A JP2008072417 A JP 2008072417A JP 2009227741 A JP2009227741 A JP 2009227741A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil
- fuel
- flow rate
- waste oil
- water
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Abstract
【課題】廃油、石油、水などを混合して生成するエマルジョン燃料の運用に関わる諸条件を改善する。
【解決手段】燃料混合装置51は、燃料移送設備3から移送された廃食油、重油、水、乳化剤を混合してエマルジョン燃料を生成してディーゼルエンジン発電装置1に移送する。発電装置1は、エマルジョン燃料の燃焼を行なった際の本体11の運転特性および排気ガスのNOxやPMの濃度を示す情報をディーゼルエンジン燃料混合制御装置6に出力する。混合制御装置6は発電装置1からの情報をもとに、廃食油、重油、水、乳化剤の適切な流量配分を計算する。混合制御装置6は、各種計測装置35〜38により測定した廃食油、重油、水、乳化剤の現在の単位時間あたりの流量の情報を取得し、これらの流量の配分が前述のように計算した流量配分となるようにモータ39〜42の回転数を制御する。
【選択図】 図1
【解決手段】燃料混合装置51は、燃料移送設備3から移送された廃食油、重油、水、乳化剤を混合してエマルジョン燃料を生成してディーゼルエンジン発電装置1に移送する。発電装置1は、エマルジョン燃料の燃焼を行なった際の本体11の運転特性および排気ガスのNOxやPMの濃度を示す情報をディーゼルエンジン燃料混合制御装置6に出力する。混合制御装置6は発電装置1からの情報をもとに、廃食油、重油、水、乳化剤の適切な流量配分を計算する。混合制御装置6は、各種計測装置35〜38により測定した廃食油、重油、水、乳化剤の現在の単位時間あたりの流量の情報を取得し、これらの流量の配分が前述のように計算した流量配分となるようにモータ39〜42の回転数を制御する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、廃油を燃料として再利用する廃油エマルジョン燃料生成装置に関する。
従来、ディーゼルエンジン発電システムにおいて、例えば廃食油などの廃油と使用前の液体燃料、あるいは廃油と液体燃料と水と乳化剤を微細に混合したエマルジョン燃料を生成し、これをディーゼルエンジン燃料に適用することで、従来廃棄されていた廃油を再利用するものがある。このシステムを用いれば排気ガスの性状改善および燃焼効率の改善を行なうことができるので、システム運用コストの削減および地球環境改善への寄与が行なえるものとして期待されている(例えば特許文献1参照)。
特開2001−323288号公報
前述したようなシステムでは、廃油、燃料、水などの混合割合を変化させることで、燃焼効率が高いエマルジョン燃料、または排気ガス性状の優れたエマルジョン燃料など、様々な性質のエマルジョン燃料を生成することができるが、燃料効率や排気ガス性状などの燃焼にかかる特性の所望の条件を満足させるための混合割合はディーゼルエンジンの運転状態によって異なる。しかしながら、これまで運用されていたシステムでは、エマルジョン燃料を生成するための廃油、燃料、水などの混合割合は固定の値、または手動操作による所望の値に設定されており、システムの運転状態に適合した混合割合によるエマルジョン燃料を生成できなかった。
そこで、本発明の目的は、廃油、石油、水などを混合して生成するエマルジョン燃料の運用に関わる諸条件を改善することが可能になる廃油エマルジョン燃料生成装置を提供することにある。
すなわち、本発明に係わる廃油エマルジョン燃料生成装置は、廃油、石油および水を混合してエマルジョン燃料を生成し、このエマルジョン燃料を燃焼するディーゼルエンジンの運転状態の監視結果にもとづいて、廃油供給手段により供給される廃油、石油供給手段により供給される石油、および水供給手段により供給される水の流量をそれぞれ制御することを特徴とする。
本発明に係わる廃油エマルジョン燃料生成装置では、廃油、石油および水を混合して生成したエマルジョン燃料を燃焼するディーゼルエンジンの運転状態の監視結果にもとづいて、廃油供給手段により供給される廃油、石油供給手段により供給される石油、および、水供給手段により供給される水の流量をそれぞれ制御するので、燃焼効率や排気ガス性状を適切な状態に改善することができる。
以下図面により本発明の実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態における廃食油エマルジョン燃料利用発電プラントシステムの構成例を示すブロック図である。
本発明の第1の実施形態における廃食油エマルジョン燃料利用発電プラントシステムは、ディーゼルエンジン発電装置1、燃料供給設備2、燃料移送設備3、エマルジョン燃料製造・貯蔵設備5、および、ディーゼルエンジン燃料混合制御装置6を有する。
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態における廃食油エマルジョン燃料利用発電プラントシステムの構成例を示すブロック図である。
本発明の第1の実施形態における廃食油エマルジョン燃料利用発電プラントシステムは、ディーゼルエンジン発電装置1、燃料供給設備2、燃料移送設備3、エマルジョン燃料製造・貯蔵設備5、および、ディーゼルエンジン燃料混合制御装置6を有する。
ディーゼルエンジン発電装置1は、ディーゼルエンジン発電装置本体11、運転制御装置12、および、排気ガス監視装置13を有する。ディーゼルエンジン発電装置本体11は単なるディーゼルエンジンであってもよい。
運転制御装置12は、ディーゼルエンジン発電装置本体11の駆動部分の回転数やトルクなどを制御し、この制御に関する情報をディーゼルエンジン燃料混合制御装置6に出力する。
排気ガス監視装置13は、ディーゼルエンジン発電装置本体11がエマルジョン燃料を燃焼することで発生する排気ガスの特性を監視し、この監視結果を示す情報をディーゼルエンジン燃料混合制御装置6に出力する。
具体的には、排気ガス監視装置13は、ディーゼルエンジン発電装置本体11からの排気ガス中のNOx(窒素酸化物)の濃度やPM(Particulate Matter:粒子状物質)の濃度を監視し、この監視結果を示す情報をディーゼルエンジン燃料混合制御装置6に出力する。
燃料供給設備2は、廃油の一種である廃食油を貯蔵する廃食油供給タンク21、使用前の石油の一種である重油を貯蔵する重油供給タンク22、水を貯蔵する水供給タンク23、および乳化剤を貯蔵する乳化剤供給タンク24を有する。乳化剤はエマルジョン燃料の混合状態の安定化のために用いられる。
燃料移送設備3は、廃食油移送ポンプ31、重油移送ポンプ32、水移送ポンプ33、乳化剤移送ポンプ34、廃食油流量計測装置35、重油流量計測装置36、水流量計測装置37、および乳化剤流量計測装置38を備える。これらの各種ポンプおよび計測装置の機能については後述する。
また、燃料移送設備3は、廃食油移送ポンプ31を駆動させるモータ39、重油移送ポンプ32を駆動させるモータ40、水移送ポンプ33を駆動させるモータ41、および乳化剤移送ポンプ34を駆動させるモータ42を備える。モータ39〜42の回転数は、ディーゼルエンジン燃料混合制御装置6により個別に制御される。
エマルジョン燃料製造・貯蔵設備5は、燃料混合装置51、エマルジョン燃料タンク52、エマルジョン燃料移送ポンプ53、エマルジョン燃料流量計測装置54、および再循環ポンプ56を備える。
また、エマルジョン燃料製造・貯蔵設備5は、エマルジョン燃料移送ポンプ53を駆動させるためのモータ57および再循環ポンプ56を駆動させるためのモータ58をさらに備える。モータ57,58の回転数は、ディーゼルエンジン燃料混合制御装置6により個別に制御される。
廃食油移送ポンプ31は、廃食油供給タンク21に貯蔵される廃食油を燃料混合装置51に移送する。重油移送ポンプ32は、重油供給タンク22に貯蔵される重油を燃料混合装置51に移送する。水移送ポンプ33は、水供給タンク23に貯蔵される水を燃料混合装置51に移送する。乳化剤移送ポンプ34は、乳化剤供給タンク24に貯蔵される乳化剤を燃料混合装置51に移送する。
廃食油流量計測装置35は、廃食油移送ポンプ31により移送される廃食油の単位時間あたりの流量を計測する。重油流量計測装置36は、重油移送ポンプ32により移送される重油の単位時間あたりの流量を計測する。水流量計測装置37は、水移送ポンプ33により移送される水の単位時間あたりの流量を計測する。乳化剤流量計測装置38は、乳化剤移送ポンプ34により移送される乳化剤の単位時間あたりの流量を計測する。
廃食油流量計測装置35、重油流量計測装置36、水流量計測装置37、乳化剤流量計測装置38は、計測結果を示す信号をディーゼルエンジン燃料混合制御装置6に出力する。
エマルジョン燃料製造・貯蔵設備5の燃料混合装置51は、廃食油移送ポンプ31により移送される廃食油、重油移送ポンプ32により移送される重油、水移送ポンプ33により移送される水、および乳化剤移送ポンプ34により移送される乳化剤を混合することでエマルジョン燃料を生成する。
燃料混合装置51は、超音波キャビテーション技術を応用することで、廃食油、重油、水、および乳化剤が高圧力場においてサブミクロン状態で均一に混合されたエマルジョン燃料を生成する。
エマルジョン燃料タンク52は、燃料混合装置51により生成されたエマルジョン燃料を貯蔵する。エマルジョン燃料移送ポンプ53は、エマルジョン燃料タンク52に貯蔵されたエマルジョン燃料をディーゼルエンジン発電装置本体11に移送する。ディーゼルエンジン発電装置本体11は、エマルジョン燃料移送ポンプ53により移送されたエマルジョン燃料を燃焼することで動力を得る。
エマルジョン燃料流量計測装置54は、エマルジョン燃料移送ポンプ53により移送されるエマルジョン燃料の単位時間あたりの流量を計測し、この計測結果を示す信号をディーゼルエンジン燃料混合制御装置6に出力する。
ディーゼルエンジン発電装置本体11とエマルジョン燃料タンク52の間にはオーバーフローライン55が設けられる。オーバーフローライン55は、ディーゼルエンジン発電装置本体11からオーバーフローしたエマルジョン燃料の移送路である。
ディーゼルエンジン発電装置本体11からオーバーフローしたエマルジョン燃料とは、エマルジョン燃料移送ポンプ53からディーゼルエンジン発電装置本体11に移送されたが、当該ディーゼルエンジン発電装置本体11により燃焼しなかったエマルジョン燃料である。オーバーフローライン55を通ったエマルジョン燃料はエマルジョン燃料タンク52に戻され、再利用される。
また、再循環ポンプ56は、エマルジョン燃料タンク52に貯蔵された燃料を予め定められた時間が経過するごとに燃料混合装置51に戻す。この再循環により戻された燃料は燃料混合装置51により再び混合されて新たなエマルジョン燃料となるので、ディーゼルエンジン発電装置本体11の運転停止期間が長い場合でもエマルジョン燃料の油水が分離するのを防ぐことができ、常にエマルジョン燃料の正常状態を保持することができる。
図2は、本発明の第1の実施形態における廃食油エマルジョン燃料利用発電プラントシステムのディーゼルエンジン燃料混合制御装置6の内部構成例を示すブロック図である。
図2に示すように、ディーゼルエンジン燃料混合制御装置6は、排ガス規制設定器61、演算装置62、第1出力制御装置63、第2出力制御装置64、廃食油種設定器65、および再循環ポンプ運転時間タイマ設定器66を備える。
図2に示すように、ディーゼルエンジン燃料混合制御装置6は、排ガス規制設定器61、演算装置62、第1出力制御装置63、第2出力制御装置64、廃食油種設定器65、および再循環ポンプ運転時間タイマ設定器66を備える。
排ガス規制設定器61は、運転制御装置12(図1参照)、演算装置62、および外部の上乗せ規制値記憶部7と接続される。上乗せ規制値記憶部7はディーゼルエンジン燃料混合制御装置6に内蔵してもよい。
演算装置62は、排気ガス監視装置13(図1参照)および第1出力制御装置63と接続される。
第1出力制御装置63は、各種の流量計測装置35〜38(図1参照)と接続される。また、第1出力制御装置63は、各種の移送ポンプ31〜34を駆動させるためのモータ39〜42とも接続される。
第1出力制御装置63は、各種の流量計測装置35〜38(図1参照)と接続される。また、第1出力制御装置63は、各種の移送ポンプ31〜34を駆動させるためのモータ39〜42とも接続される。
第2出力制御装置64は、運転制御装置12(図1参照)、エマルジョン燃料流量計測装置54(図1参照)、およびモータ57(図1参照)と接続される。
廃食油種設定器65は再循環ポンプ運転時間タイマ設定器66と接続され、再循環ポンプ運転時間タイマ設定器66はモータ58(図1参照)と接続される。
廃食油種設定器65は再循環ポンプ運転時間タイマ設定器66と接続され、再循環ポンプ運転時間タイマ設定器66はモータ58(図1参照)と接続される。
次に、図1および図2に示した構成の廃食油エマルジョン燃料利用発電プラントシステムのディーゼルエンジン燃料混合制御装置6の処理動作の一例について説明する。
ディーゼルエンジン燃料混合制御装置6の排ガス規制設定器61は、ディーゼルエンジン発電装置本体11の駆動部分の回転数やトルク、および、ディーゼルエンジン発電装置本体11からの排気ガスの各種有害物質の濃度の上限値を関連付けたテーブルデータを記憶する。排気ガスの各種有害物質の濃度は、NOx濃度やPM濃度である。
ディーゼルエンジン燃料混合制御装置6の排ガス規制設定器61は、ディーゼルエンジン発電装置本体11の駆動部分の回転数やトルク、および、ディーゼルエンジン発電装置本体11からの排気ガスの各種有害物質の濃度の上限値を関連付けたテーブルデータを記憶する。排気ガスの各種有害物質の濃度は、NOx濃度やPM濃度である。
排ガス規制設定器61は、運転制御装置12から入力した情報、つまりディーゼルエンジン発電装置本体11の駆動部分の現在の回転数やトルクの情報、および排ガス規制設定器61に記憶されるテーブルデータで示される情報を照合することで、ディーゼルエンジン発電装置本体11の駆動部分の現在の回転数やトルクに対応したNOxの濃度やPM濃度の上限値を決定して、これを示す情報を演算装置62に出力する。
演算装置62は、排気ガス監視装置13から入力した、現在の排気ガス中のNOx濃度や、PM濃度の値、および排ガス規制設定器61から入力した各種濃度の上限値を比較することで、廃食油移送ポンプ31からの廃食油、重油移送ポンプ32からの重油、水移送ポンプ33からの水、および乳化剤移送ポンプ34からの乳化剤の適正な流量配分を流量配分の目標値として計算し、この計算した目標値の情報を第1出力制御装置63に出力する。適正な流量配分とは、例えば排気ガスの各種濃度が前述した上限値を超えずに、かつ燃焼効率が最大限高くなるような流量配分である。
上乗せ規制値記憶部7は、ディーゼルエンジン発電装置本体11からの排気ガスの各種濃度の規制値(上限値)の上乗せ分の値の入力を受け付けて、これを記憶する機能を有する。例えば、廃食油供給タンク21に貯蔵されている廃食油をもとに生成したエマルジョン燃料を燃焼することで排出される排気ガス中のNOxの濃度の変動が激しい場合には、この変動分を上乗せ値として入力する。上乗せ規制値記憶部7に記憶された上乗せ値の情報は排ガス規制設定器61に入力される。排ガス規制設定器61は、前述のように計算した各種濃度の上限値に上乗せ規制値記憶部7からの上乗せ値を加算した値を示す情報を演算装置62に出力する。
第1出力制御装置63は、各種の流量計測装置35〜38からの、廃食油、重油、水および乳化剤の現在の単位時間あたりの流量の情報を入力し、この入力した情報をもとに、廃食油、重油、水および乳化剤の流量配分を計算する。第1出力制御装置63は、計算した流量配分の値が演算装置62からの情報で示される流量配分の目標値と一致するように各種モータ39〜42の回転数を制御する。
また、第2出力制御装置64は、運転制御装置12から入力した、ディーゼルエンジン発電装置本体11の駆動部分の現在の回転数やトルクの情報をもとに、エマルジョン燃料移送ポンプ53からのエマルジョン燃料の単位時間あたりの適正な流量を、流量の目標値として計算する。そして、第2出力制御装置64は、エマルジョン燃料流量計測装置54からの、エマルジョン燃料の単位時間あたりの現在の流量の情報を入力し、この入力した流量が前述のように計算した流量の目標値と一致するようにモータ57(図1参照)の回転数を制御する。
廃食油種設定器65は、廃食油供給タンク21に貯蔵される廃食油の種別の入力を受け付け、この入力した種別の情報を再循環ポンプ運転時間タイマ設定器66に出力する。再循環ポンプ運転時間タイマ設定器66は、廃食油種設定器65から入力した廃食油の種別に応じて、再循環ポンプ56(図1)を運転させるまでの適正な時間間隔を計算し、この時間間隔が経過した場合にはモータ58(図1参照)を制御して再循環ポンプ56を駆動させる。
以上説明したように、本発明の第1の実施形態における廃食油エマルジョン燃料利用発電プラントシステムは、従来のような単純に廃食油、重油、水、乳化剤を混合して生成したエマルジョン燃料をディーゼルエンジン発電装置に供給するシステムと異なり、ディーゼルエンジン発電装置1の負荷運転状態、排気ガス性状(NOx値、PM値)を監視し、この監視結果にしたがって、廃食油、重油、水、乳化剤の適切な流量配分を計算し、この計算した流量配分を目標値として、廃食油移送ポンプ31、重油移送ポンプ32、水移送ポンプ33、乳化剤移送ポンプ34により燃料混合装置51に移送される廃食油、重油、水および乳化剤の流量配分を制御するので、廃食油の再利用を行ないつつ、燃焼効率と排気ガス性状を適切な状態とすることが出来る。
例えば、ディーゼルエンジン発電装置1の負荷運転状態にしたがって決定した、排気ガスの各種濃度の上限値が、排気ガスの現在の各種濃度に対して余裕がある場合は、現在の排気ガスの各種濃度が上限値を超えない程度に廃食油の混合割合を増加させる制御を行なうことができる。これにより燃焼効率の改善を実現出来る。
また、廃食油移送ポンプ31から移送される廃食油が、食品工場等で取り扱われるような性状が一定している廃食油である場合には、エマルジョン燃料中の廃食油の割合を増やす制御を行なうようにすれば燃焼効率の改善が期待でき、多量の廃食油の再利用が可能となる。
また、廃食油移送ポンプ31から移送される廃食油が、料理店等で取り扱われるような性状が不均一な廃食油である場合には、排気ガス中のNOxやPMの増加が予想されるので、エマルジョン燃料中の廃食油の割合を減らす制御を行なうようにすれば排気ガス性状を規制値以下に抑える事ができ、ディーゼルエンジン発電装置1の安定運転化を図ることができる。
また、廃食油エマルジョン燃料利用発電プラントシステムが、排気ガス中のNOx濃度やPM濃度の規制が厳しい地区に設けられる場合には、エマルジョン燃料中の水分の割合を増やす制御を行なうことで燃料効率改善よりも排気ガスの各種濃度の規制を優先させることが可能になる。
また、エマルジョン燃料タンクに移送されたエマルジョン燃料は、廃食油種に応じて決定された時間間隔により燃料混合装置に再循環されるので、エマルジョン燃料の混合状態が常に良好に保たれる。よって、従来から見られたような、分離された油水によるディーゼルエンジンの不安定な運転、および排気ガス性状の悪化を防止することができる。
廃食油供給タンク21には、廃食油に限らず、廃油であれば例えば使用済みの切削油や潤滑油などを貯蔵してもよい。また、重油供給タンク22には、重油に限らず使用前の燃料であれば、例えば軽油、灯油、あるいは航空燃料などの代替え燃料を貯蔵してもよい。また、燃料混合装置51は、エマルジョン燃料の生成能力を向上させるために、混合槽を複数台設けた構成としてもよい。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。なお、本実施形態に係る廃食油エマルジョン燃料利用発電プラントシステムの構成は、図1に示したものと基本的にほぼ同様であるので、同一部分の説明は省略する。
図3は、本発明の第2の実施形態における廃食油エマルジョン燃料利用発電プラントシステムの構成例を示すブロック図である。
図3に示したように、本発明の第2の実施形態における廃食油エマルジョン燃料利用発電プラントシステムの構成は、本発明の第1の実施形態における廃食油エマルジョン燃料利用発電プラントシステムの構成(図1参照)とほぼ同様であるが、燃料混合装置51に廃食油を供給するための廃食油供給タンク21、廃食油移送ポンプ31、廃食油流量計測装置35、およびモータ39を複数組備える。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。なお、本実施形態に係る廃食油エマルジョン燃料利用発電プラントシステムの構成は、図1に示したものと基本的にほぼ同様であるので、同一部分の説明は省略する。
図3は、本発明の第2の実施形態における廃食油エマルジョン燃料利用発電プラントシステムの構成例を示すブロック図である。
図3に示したように、本発明の第2の実施形態における廃食油エマルジョン燃料利用発電プラントシステムの構成は、本発明の第1の実施形態における廃食油エマルジョン燃料利用発電プラントシステムの構成(図1参照)とほぼ同様であるが、燃料混合装置51に廃食油を供給するための廃食油供給タンク21、廃食油移送ポンプ31、廃食油流量計測装置35、およびモータ39を複数組備える。
具体的には、本発明の第2の実施形態における廃食油エマルジョン燃料利用発電プラントシステムは、本発明の第1の実施形態における廃食油エマルジョン燃料利用発電プラントシステム(図1参照)と比較して、廃食油供給タンク21、廃食油移送ポンプ31、廃食油流量計測装置35およびモータ39を備える代わりに、廃食油供給タンク21(図1参照)と同じ廃食油供給タンク21a,21b、廃食油移送ポンプ31(図1参照)と同じ廃食油移送ポンプ31a,31b、廃食油流量計測装置35(図1参照)と同じ廃食油流量計測装置35a,35b、およびモータ39と同じモータ39a,39bを備える。
廃食油供給タンク21a、廃食油移送ポンプ31a、廃食油流量計測装置35a、モータ39a、燃料混合装置51、ディーゼルエンジン燃料混合制御装置6間の設置関係、および廃食油供給タンク21b、廃食油移送ポンプ31b、廃食油流量計測装置35b、モータ39b、燃料混合装置51、ディーゼルエンジン燃料混合制御装置6間の設置関係は、図1に示した廃食油供給タンク21、廃食油移送ポンプ31、廃食油流量計測装置35、モータ39、燃料混合装置51、ディーゼルエンジン燃料混合制御装置6間の設置関係と同じである。
廃食油供給タンク21a,21bにはそれぞれ異なる種類の廃食油が貯蔵される。廃食油供給タンク21aに貯蔵された廃食油は、ディーゼルエンジン燃料混合制御装置6により制御されるモータ39aの回転駆動にしたがって廃食油移送ポンプ31a、廃食油流量計測装置35aを介して燃料混合装置51に移送される。また、廃食油供給タンク21bに貯蔵された廃食油は、ディーゼルエンジン燃料混合制御装置6により制御されるモータ39bの回転駆動にしたがって廃食油移送ポンプ31b、廃食油流量計測装置35bを介して燃料混合装置51に移送される。
この例では、燃料混合装置51に廃食油を供給するための廃食油供給タンク21、廃食油移送ポンプ31、廃食油流量計測装置35およびモータ39と同じ装置を2組備える構成としたが、さらに多くの組を備える構成としてもよい。
図4は、本発明の第2の実施形態における廃食油エマルジョン燃料利用発電プラントシステムのディーゼルエンジン燃料混合制御装置6の内部構成例を示すブロック図である。
図4に示したように、本発明の第2の実施形態における廃食油エマルジョン燃料利用発電プラントシステムのディーゼルエンジン燃料混合制御装置6の内部構成は、本発明の第1の実施形態における廃食油エマルジョン燃料利用発電プラントシステムのディーゼルエンジン燃料混合制御装置6の内部構成(図2参照)とほぼ同様であるが、複数廃食油混合比率設定器67をさらに備える。
図4に示したように、本発明の第2の実施形態における廃食油エマルジョン燃料利用発電プラントシステムのディーゼルエンジン燃料混合制御装置6の内部構成は、本発明の第1の実施形態における廃食油エマルジョン燃料利用発電プラントシステムのディーゼルエンジン燃料混合制御装置6の内部構成(図2参照)とほぼ同様であるが、複数廃食油混合比率設定器67をさらに備える。
複数廃食油混合比率設定器67は、外部の、廃食油の組合せ運転モード設定器8と接続される。廃食油の組合せ運転モード設定器8は、廃食油供給タンク21a,21bに貯蔵される各種の廃食油のうちエマルジョン燃料の生成に用いる廃食油の種別の入力を受け付け、この入力した種別の情報を複数廃食油混合比率設定器67に出力する。
また、複数廃食油混合比率設定器67は、廃食油の種別の組合せの情報、および、この組合せに属する各種の廃食油の混合割合の情報を関連付けたテーブルデータを記憶する。このテーブルデータにおける各種の廃食油の混合割合は、燃焼効率、排気ガス性状が最適となるような混合割合である。
複数廃食油混合比率設定器67は、廃食油の組合せ運転モード設定器8からの廃食油の種別の情報および複数廃食油混合比率設定器67内に記憶したテーブルデータを照合することで、廃食油の組合せ運転モード設定器8からの廃食油の種別に対応した混合割合を決定して、この混合割合の情報を演算装置62に出力する。
演算装置62は、ディーゼルエンジン発電装置本体11の運転特性の情報、ディーゼルエンジン発電装置本体11による排気ガス性状の情報、および複数廃食油混合比率設定器67からの情報で示される廃食油の混合割合にもとづいて、廃食油、重油、水、乳化剤の流量配分を決定する。ここで、廃食油の流量配分は種別ごとに決定される。
第1出力制御装置63は、各種流量計測装置35a,35b,36〜38からの、各種廃食油、重油、水および乳化剤の単位時間あたりの現在の流量の情報を入力し、この入力した情報で示される流量配分が演算装置62からの情報で示される流量配分の目標値と一致するように、各種モータ39a,39b,40〜42の回転数を制御する。廃食油移送ポンプ31a,31bからの各種の廃食油は燃料混合装置51により重油、水、乳化剤と混合されてエマルジョン燃料となる。
以上説明したように、本発明の第2の実施形態における廃食油エマルジョン燃料利用発電プラントシステムは、ディーゼルエンジン発電装置1の負荷運転状態および排気ガス性状の監視結果にしたがって、各種の廃食油、重油、水、乳化剤の適切な流量配分を計算し、この計算した流量配分を目標値として、燃料混合装置51に移送される廃食油、重油、水および乳化剤の流量配分を制御するので、複数種類の廃食油の再利用を行ないつつ、燃焼効率と排気ガス性状を適切な状態とすることが出来る。また、複数種類の廃食油の再利用を行なうことで様々な特性のエマルジョン燃料を生成することができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。なお、本実施形態に係る廃食油エマルジョン燃料利用発電プラントシステムの構成のうち、図1に示したものと同一部分の説明は省略する。
図5は、本発明の第3の実施形態における廃食油エマルジョン燃料利用発電プラントシステムの構成例を示すブロック図である。
このシステムでは、廃食油エマルジョン燃料利用発電プラントシステムにディーゼルエンジン発電装置1(図1参照)を設ける代わりにディーゼルエンジン発電装置1a,1bを設けた場合について説明する。
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。なお、本実施形態に係る廃食油エマルジョン燃料利用発電プラントシステムの構成のうち、図1に示したものと同一部分の説明は省略する。
図5は、本発明の第3の実施形態における廃食油エマルジョン燃料利用発電プラントシステムの構成例を示すブロック図である。
このシステムでは、廃食油エマルジョン燃料利用発電プラントシステムにディーゼルエンジン発電装置1(図1参照)を設ける代わりにディーゼルエンジン発電装置1a,1bを設けた場合について説明する。
この場合、ディーゼルエンジン発電装置1aと1bではディーゼルエンジン発電装置本体11の個体差、運転時間、オーバホール内容などが異なる。ここで、単一の燃料供給設備2、燃料移送設備3、およびエマルジョン燃料製造・貯蔵設備5(図1参照)を運用することで生成したエマルジョン燃料を複数台のディーゼルエンジン発電装置1a,1bにそれぞれ供給すると仮定すると、ディーゼルエンジン発電装置1a,1bのうち一番特性の悪い装置に合わせた運転制御を行なうことになってしまうため、廃食油を燃料として効率よく運用することが出来ない。
そこで、本発明の第3の実施形態における廃食油エマルジョン燃料利用発電プラントシステムは、本発明の第1の実施形態における廃食油エマルジョン燃料利用発電プラントシステムで設けた、ディーゼルエンジン発電装置1、燃料移送設備3、エマルジョン燃料製造・貯蔵設備5、ディーゼルエンジン燃料混合制御装置6を有するシステムを複数組備える。
具体的には、本発明の第3の実施形態における廃食油エマルジョン燃料利用発電プラントシステム(図5参照)は、本発明の第1の実施形態における廃食油エマルジョン燃料利用発電プラントシステム(図1参照)で設置された単一の燃料供給設備2を備えるとともに、燃料移送設備3(図1参照)と同じ燃料移送設備3a,3bを更に備え、ディーゼルエンジン発電装置1(図1参照)と同じディーゼルエンジン発電装置1a,1bを更に備え、エマルジョン燃料製造・貯蔵設備5(図1参照)と同じエマルジョン燃料製造・貯蔵設備5a,5bを更に備え、ディーゼルエンジン燃料混合制御装置6(図1参照)と同じディーゼルエンジン燃料混合制御装置6a,6bを更に備える。
燃料移送設備3a、ディーゼルエンジン発電装置1a、燃料供給設備2、エマルジョン燃料製造・貯蔵設備5a、ディーゼルエンジン燃料混合制御装置6a間の設置関係、および、燃料移送設備3b、ディーゼルエンジン発電装置1b、燃料供給設備2、エマルジョン燃料製造・貯蔵設備5b、ディーゼルエンジン燃料混合制御装置6b間の設置関係は、図1に示した燃料移送設備3、ディーゼルエンジン発電装置1、燃料供給設備2、エマルジョン燃料製造・貯蔵設備5、ディーゼルエンジン燃料混合制御装置6間の設置関係と同じである。
本発明の第3の実施形態における廃食油エマルジョン燃料利用発電プラントシステムの燃料供給設備2(図5参照)は、本発明の第1の実施形態における廃食油エマルジョン燃料利用発電プラントシステムの燃料供給設備2が備えた廃食油供給タンク21、重油供給タンク22、水供給タンク23、乳化剤供給タンク24(図1参照)を有する。
この燃料供給設備2の廃食油供給タンク21は、燃料移送設備3aの廃食油移送ポンプ31および燃料移送設備3bの廃食油移送ポンプ31に廃食油を供給する。また、燃料供給設備2の重油供給タンク22は、燃料移送設備3aの重油移送ポンプ32および燃料移送設備3bの重油移送ポンプ32に重油を供給する。
燃料供給設備2の水供給タンク23は、燃料移送設備3aの水移送ポンプ33および燃料移送設備3bの水移送ポンプ33に水を供給する。また、燃料供給設備2の乳化剤供給タンク24は、燃料移送設備3aの乳化剤移送ポンプ34および燃料移送設備3bの乳化剤移送ポンプ34に乳化剤を供給する。
燃料移送設備3aは、燃料供給設備2から供給された廃油、重油、水、乳化剤をエマルジョン燃料製造・貯蔵設備5aに移送する。燃料移送設備3bは、燃料供給設備2から供給された廃油、重油、水、乳化剤をエマルジョン燃料製造・貯蔵設備5bに移送する。
エマルジョン燃料製造・貯蔵設備5aは、燃料移送設備3aから移送された廃油、重油、水、乳化剤からエマルジョン燃料を生成し、これをディーゼルエンジン発電装置1aに移送する。また、エマルジョン燃料製造・貯蔵設備5bは、燃料移送設備3bから移送された廃油、重油、水、乳化剤からエマルジョン燃料を生成し、これをディーゼルエンジン発電装置1bに移送する。
燃料移送設備3aが備える各種ポンプ31,32,33,34を駆動するモータ39〜42の回転数は、ディーゼルエンジン発電装置1aによる燃焼効率および排気ガス性状が最適になるようにディーゼルエンジン燃料混合制御装置6aが制御し、燃料移送設備3bが備える各種ポンプ31,32,33,34を駆動するモータ39〜42の回転数は、ディーゼルエンジン発電装置1bによる燃焼効率および排気ガス性状が最適になるようにディーゼルエンジン燃料混合制御装置6bが制御する。
本発明の第3の実施形態における廃食油エマルジョン燃料利用発電プラントシステムはディーゼルエンジン発電装置統括運転制御装置9を更に備える。運転制御装置9は、システム全体の必要稼動量の大小に応じて、各組のシステムの運転の有無を個別に制御するべく、ディーゼルエンジン発電装置1a,1bおよびディーゼルエンジン燃料混合制御装置6a,6bに対し、運転、停止、負荷設定などの個別制御を行なう。
以上説明したように、本発明の第3の実施形態における廃食油エマルジョン燃料利用発電プラントシステムは、ディーゼルエンジン発電装置1(図1参照)と同じ装置が複数台設置されている場合において、個々のディーゼルエンジン発電装置本体11の特性に合わせたエマルジョン燃料の生成を行なう事ができるため、個々のディーゼルエンジン発電装置1a,1bによる燃焼効率、排気ガス特性を最適に保ちながら、廃食油を燃料として有効に運用する事が出来る。
なお、この発明は、前記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、前記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を省略してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
1…ディーゼルエンジン発電装置、2…燃料供給設備、3,3a,3b…燃料移送設備、5,5a,5b…エマルジョン燃料製造・貯蔵設備、6,6a,6b…ディーゼルエンジン燃料混合制御装置、7…上乗せ規制値記憶部、8…廃食油の組合せ運転モード設定器、9…ディーゼルエンジン発電装置統括運転制御装置、11…ディーゼルエンジン発電装置本体、12…運転制御装置、13…排気ガス監視装置、21,21a,21b…廃食油供給タンク、22…重油供給タンク、23…水供給タンク、24…乳化剤供給タンク、31,31a,31b…廃食油移送ポンプ、32…重油移送ポンプ、33…水移送ポンプ、34…乳化剤移送ポンプ、35,35a,39b…廃食油流量計測装置、36…重油流量計測装置、37…水流量計測装置、38…乳化剤流量計測装置、39,39a,39b,40,41,42,57,58…モータ、51…燃料混合装置、52…エマルジョン燃料タンク、53…エマルジョン燃料移送ポンプ、54…エマルジョン燃料流量計測装置、55…オーバーフローライン、56…再循環ポンプ、61…排ガス規制値設定器、62…演算装置、63…第1出力制御装置、64…第2出力制御装置、65…廃食油種設定器、66…再循環ポンプ運転時間タイマ設定器、67…複数廃食油混合比率設定器。
Claims (8)
- 廃油を供給する廃油供給手段と
石油を供給する石油供給手段と、
水を供給する水供給手段と、
前記供給される廃油、石油および水を混合してエマルジョン燃料を生成する燃料改質手段と、
この燃料改質手段により生成されたエマルジョン燃料をディーゼルエンジンに供給する燃料供給手段と、
この燃料供給手段により供給されたエマルジョン燃料を燃焼する前記ディーゼルエンジンの運転状態を監視する運転状態監視手段と、
この運転状態監視手段による監視結果にもとづいて、前記廃油供給手段により供給される廃油、前記石油供給手段により供給される石油、および前記水供給手段により供給される水の流量をそれぞれ制御する流量制御手段と
を備えたことを特徴とする廃油エマルジョン燃料生成装置。 - 前記ディーゼルエンジンが前記燃料供給手段により供給されたエマルジョン燃料を燃焼することで発生する排気ガスの特性を監視する排気ガス監視手段と、
前記運転状態監視手段による監視結果にもとづいて、前記排気ガスの特性の条件を計算する計算手段と
をさらに備え、
前記流量制御手段は、
前記排気ガス監視手段により監視された排気ガスの特性が前記計算手段により計算された条件を満たすように、前記廃油供給手段により供給される廃油、前記石油供給手段により供給される石油、および前記水供給手段により供給される水の流量をそれぞれ制御する
ことを特徴とする請求項1に記載の廃油エマルジョン燃料生成装置。 - 前記排気ガス監視手段は、前記ディーゼルエンジンから発生した排気ガス中の窒素酸化物の濃度および粒子状物質濃度の少なくとも一方を監視し、
前記計算手段は、前記運転状態監視手段による監視結果にもとづいて、前記排気ガス監視手段による監視対象の濃度の条件を計算し、
前記流量制御手段は、
前記排気ガス監視手段により監視された濃度が、前記計算手段により計算された条件を満たすように、前記廃油供給手段により供給される廃油、前記石油供給手段により供給される石油、および前記水供給手段により供給される水の流量をそれぞれ制御する
ことを特徴とする請求項2に記載の廃油エマルジョン燃料生成装置。 - 前記廃油供給手段により供給される廃油の流量を計測する廃油流量計測手段と、
前記石油供給手段により供給される石油の流量を計測する石油流量計測手段と、
前記水供給手段により供給される水の流量を計測する水流量計測手段と、
前記運転状態監視手段による監視結果にもとづいて、前記廃油供給手段により供給される廃油の流量、前記石油供給手段により供給される石油の流量、および前記水供給手段により供給される水の流量の条件をそれぞれ計算する計算手段と
をさらに備え、
前記流量制御手段は、
前記廃油流量計測手段、石油流量計測手段および水流量計測手段により計測された各流量が前記計算手段により計算された条件を満たすように、前記廃油供給手段により供給される廃油、前記石油供給手段により供給される石油、および前記水供給手段により供給される水の流量をそれぞれ制御する
ことを特徴とする請求項1に記載の廃油エマルジョン燃料生成装置。 - 前記燃料供給手段により前記ディーゼルエンジンに供給され、かつ、燃焼前のエマルジョン燃料を予め定められた時間間隔により前記燃料改質手段に循環させる制御を行なう燃料循環制御手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の廃油エマルジョン燃料生成装置
- 前記廃油供給手段は、複数種類の廃油を別々に供給し、
前記流量制御手段は、
前記運転状態監視手段による監視結果にもとづいて、前記廃油供給手段により供給される廃油の種類ごとの流量、前記石油供給手段により供給される石油、および前記水供給手段により供給される水の流量をそれぞれ制御する
ことを特徴とする請求項1に記載の廃油エマルジョン燃料生成装置。 - 前記流量制御手段は、前記燃料改質手段による前記各種の廃油の混合割合が予め定められた割合となるように、前記廃油供給手段により供給される廃油の流量を種類ごとに制御する
ことを特徴とする請求項6に記載の廃油エマルジョン燃料生成装置。 - 前記廃油供給手段は、前記廃油を貯蔵する廃油貯蔵手段、および、この貯蔵された廃油を移送する廃油移送手段とでなり、
前記石油供給手段は、前記石油を貯蔵する石油貯蔵手段、および、この貯蔵された石油を貯蔵する石油移送手段とでなり、
前記水供給手段は、前記水を貯蔵する水貯蔵手段、および、この貯蔵された水を移送する水移送手段とでなり、
前記ディーゼルエンジン、廃油移送手段、石油移送手段、水移送手段、燃料改質手段、燃料供給手段、運転状態監視手段、および流量制御手段を有する系統が複数あり、
前記各系統のディーゼルエンジンおよび流量制御手段の動作をそれぞれ制御する制御手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の廃油エマルジョン燃料生成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008072417A JP2009227741A (ja) | 2008-03-19 | 2008-03-19 | 廃油エマルジョン燃料生成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008072417A JP2009227741A (ja) | 2008-03-19 | 2008-03-19 | 廃油エマルジョン燃料生成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009227741A true JP2009227741A (ja) | 2009-10-08 |
Family
ID=41243519
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008072417A Pending JP2009227741A (ja) | 2008-03-19 | 2008-03-19 | 廃油エマルジョン燃料生成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009227741A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011208816A (ja) * | 2010-03-29 | 2011-10-20 | Aono Shokai:Kk | 廃棄ガソリン処理装置及び燃焼装置 |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60156160U (ja) * | 1985-02-04 | 1985-10-17 | 今治造船株式会社 | デイ−ゼルエンジン用の水、燃料油混合供給装置 |
JP2004144073A (ja) * | 2002-08-26 | 2004-05-20 | Kitashiba Electric Co Ltd | 廃油燃焼型発動発電装置 |
JP2006112666A (ja) * | 2004-10-12 | 2006-04-27 | Jfe Engineering Kk | エマルジョン燃料供給系を備えた燃焼装置 |
JP2006322463A (ja) * | 2006-09-05 | 2006-11-30 | Toshiba Plant Systems & Services Corp | 燃料改質装置および燃料改質方法 |
JP2007255297A (ja) * | 2006-03-23 | 2007-10-04 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | ディーゼル機関の燃料供給方法および燃料供給装置 |
JP2008214546A (ja) * | 2007-03-06 | 2008-09-18 | Kuraray Kiko Kk | エマルジョン燃料製造方法及び装置 |
-
2008
- 2008-03-19 JP JP2008072417A patent/JP2009227741A/ja active Pending
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60156160U (ja) * | 1985-02-04 | 1985-10-17 | 今治造船株式会社 | デイ−ゼルエンジン用の水、燃料油混合供給装置 |
JP2004144073A (ja) * | 2002-08-26 | 2004-05-20 | Kitashiba Electric Co Ltd | 廃油燃焼型発動発電装置 |
JP2006112666A (ja) * | 2004-10-12 | 2006-04-27 | Jfe Engineering Kk | エマルジョン燃料供給系を備えた燃焼装置 |
JP2007255297A (ja) * | 2006-03-23 | 2007-10-04 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | ディーゼル機関の燃料供給方法および燃料供給装置 |
JP2006322463A (ja) * | 2006-09-05 | 2006-11-30 | Toshiba Plant Systems & Services Corp | 燃料改質装置および燃料改質方法 |
JP2008214546A (ja) * | 2007-03-06 | 2008-09-18 | Kuraray Kiko Kk | エマルジョン燃料製造方法及び装置 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011208816A (ja) * | 2010-03-29 | 2011-10-20 | Aono Shokai:Kk | 廃棄ガソリン処理装置及び燃焼装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
RU2464204C2 (ru) | Устройство регулировки мощности для летательного аппарата | |
JP6923513B2 (ja) | 複数のエンジン間の負荷分担管理 | |
KR101599401B1 (ko) | 선박용 엔진 운전 방법 | |
JP6220432B2 (ja) | 電気蒸気供給システムのための方法およびシステム | |
KR20160068780A (ko) | 액화 가스 운반선용 연료 가스 공급 시스템 | |
CN101932469A (zh) | 混合动力推进系统 | |
JP2010242754A (ja) | 添加剤送給システム及び方法 | |
KR20120096498A (ko) | 스크러버 유닛 장치 | |
US20120279118A1 (en) | Fuel emulsification system | |
KR102348465B1 (ko) | 선박의 배기가스 정화 시스템 및 방법 | |
JP2010173483A (ja) | 液化燃料運搬船およびその推進システム | |
KR101851885B1 (ko) | 배기 가스 재순환 시스템 및 그것을 구비한 선박용 보일러, 그리고 배기 가스 재순환 방법 | |
JP2015113084A (ja) | 舶用蒸気システム及びその制御方法 | |
JP2009227741A (ja) | 廃油エマルジョン燃料生成装置 | |
JP2007255297A (ja) | ディーゼル機関の燃料供給方法および燃料供給装置 | |
JP6541059B2 (ja) | 液化ガス運搬船用燃料ガス供給システム | |
KR101775042B1 (ko) | Df 엔진 제어 장치 및 방법 | |
JP2015203371A (ja) | エンジンシステム及び制御方法 | |
KR101670875B1 (ko) | 액화천연가스 운반선의 bog 처리 장치 및 액화천연가스 운반선 | |
KR20180060642A (ko) | 발전엔진의 제어 시스템 및 방법 | |
JP2008069702A (ja) | 蒸気タービンの運転制御方法およびゴミ処理施設の発電装置 | |
JP2010236473A (ja) | 燃料供給切り換え装置を備えた燃焼装置 | |
US11394323B2 (en) | Generator control systems and methods | |
JP6238600B2 (ja) | 船内供給電源変換装置 | |
KR101300712B1 (ko) | 연료유 공급장치 및 그 스위칭방법 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20101022 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20121204 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20121205 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20130402 |