JP2009227184A - エアバッグ装置 - Google Patents

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Yukifumi Shibayama
幸史 柴山
Yuji Sato
祐司 佐藤
Kensaku Honda
健作 本田
Atsushi Nagata
篤 永田
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Abstract

【課題】
エアバッグ装置について、内圧の高い膨張部から内圧の低い膨張部へのガスの移動を抑制する構成とする。
【解決手段】
エアバッグ装置10のエアバッグ20は、上側膨張部23及び下側膨張部24を有する。エアバッグ20の内部であって、上側膨張部23及び下側膨張部24とが連通する連通部25に、可撓性を有する面状部材61から成る、ガスの移動を抑制する弁体60が、インフレータ30を内部に挿入されたリテーナ40に取付けられている。
【選択図】図2

Description

本発明は自動車に搭載されるエアバッグ装置に関する。
自動車が側面衝突された場合、乗員の側面を保護するエアバッグ装置が知られている。
特開2000−177527号公報
特許文献1に記載のエアバッグ装置においては、乗員の胸用の保護膨張部と腰用の保護膨張部を区画し、それぞれの膨張部の内圧に差が付く様に構成されている。しかしながら、この構成では、所定の瞬間に於ける内圧の差、すなわち、ガス発生器がガスを供給している段階に於ける内圧の差は確保出来るものの、ガスの供給が終わった後に於いては、それぞれの膨張部が連通しているために、内圧の高い側から内圧の低い側へのガスの移動が容易に発生してしまう。
本発明は、前述の課題を解決するために、下記のような構成を備えるエアバッグ装置であることを特徴とする。
本発明に係るエアバッグ装置は、エアバッグと、エアバッグの内部に配置されるとともに、ガス噴出部を有する略円筒状のガス発生器と、エアバッグの内部に配置されるとともに、自身の内部が空洞の略筒状であって、少なくともガス噴出部の一部が該内部に挿入され、かつ、少なくともその一端側に、ガス噴出部から噴出されるガスを、エアバッグに流出可能な開口を有するリテーナと、から成るエアバッグ装置であって、可撓性を有するとともに略矩形の第1の面状部材と、略矩形の第2の面状部材と、から成り、第1の面状部材と第2の面状部材とを積層するとともに、その一方の端部の側を、第1の面状部材と第2の面状部材とが積層された状態を維持して固定する固定部位とし、固定部位と対向する側であって、第1の面状部材と第2の面状部材とが分離可能な側に於ける、第1の面状部材の端部を第1の起点とし、固定部位と対向する側であって、第1の面状部材と第2の面状部材とが分離可能な側に於ける、第2の面状部材の端部を第2の起点とし、第1の起点から、前記固定部位までの領域を、第1の領域とし、第2の起点から、固定部位までの領域を、第2の領域とし、第1の面状部材と第2の面状部材とが積層された状態に於いて、第2の領域と対向している、第1の領域の面を、リテーナの開口に対向させる様に、第1の領域を、第2の領域から離れる様に起こして、開口を閉塞する蓋部とし、第2の面状部材を、エアバッグ若しくはリテーナに取り付ける取付部とした、弁体を有することを特徴とする。
この場合、第1の面状部材と第2の面状部材とが、固定部位の側で連結され、第1の起点から、第1の所定の寸法だけ離れた部位に於いて、第1の面状部材若しくは第2の面状部材の長辺に交差する方向を折り線として、積層する様に折り返されていることが望ましい。
また、この場合、第1の面状部材と第2の面状部材とが、複数のシート状部材が積層されて成るとともに、第1の起点から、固定部位よりも第1の起点の側に位置する、第2の所定の寸法の部位までの領域に於いて、シート状部材同士の、シート状部材の積層方向への移動と、積層方向と略直交する方向への移動とが、規制されていることが望ましい。
また、この場合、シート状部材が、エアバッグを構成する基布と同等の布材から成ることが望ましい。
また、この場合、シート状部材はコーティング層を有し、コーティング層が、開口に対向していることが望ましい。
本発明に係るエアバッグ装置は、エアバッグと、エアバッグの内部に配置されるとともに、ガス噴出部を有する略円筒状のガス発生器と、エアバッグの内部に配置されるとともに、自身の内部が空洞の略筒状であって、少なくともガス噴出部の一部が該内部に挿入され、かつ、少なくともその一端側に、ガス噴出部から噴出されるガスを、エアバッグに流出可能な開口を有するリテーナと、から成るエアバッグ装置であって、可撓性を有するとともに略矩形の第1の面状部材と、略矩形の第2の面状部材と、から成り、第1の面状部材と第2の面状部材とを積層するとともに、その一方の端部の側を、第1の面状部材と第2の面状部材とが積層された状態を維持して固定する固定部位とし、固定部位と対向する側であって、第1の面状部材と第2の面状部材とが分離可能な側に於ける、第1の面状部材の端部を第1の起点とし、固定部位と対向する側であって、第1の面状部材と第2の面状部材とが分離可能な側に於ける、第2の面状部材の端部を第2の起点とし、第1の起点から、前記固定部位までの領域を、第1の領域とし、第2の起点から、固定部位までの領域を、第2の領域とし、第1の面状部材と第2の面状部材とが積層された状態に於いて、第2の領域と対向している、第1の領域の面を、リテーナの開口に対向させる様に、第1の領域を、第2の領域から離れる様に起こして、開口を閉塞する蓋部とし、第2の面状部材を、エアバッグ若しくはリテーナに取り付ける取付部とした、弁体を有する。
従って、ガス発生器からガスの供給が行われている間は、弁体が可撓性を有する部材から構成されているため、ガスの流れの勢いによって弁体の一部がヒンジ部として撓むことで、蓋部がリテーナの開口から離れて、エアバッグの各膨張部にガスの供給が行われ、ガス発生器からのガスの供給が終わった後に於いては、リテーナの開口が弁体の蓋部によって閉塞されることから、エアバッグの各膨張部同士の連通が抑制され、内圧の高い側から内圧の低い側へのガスの移動が容易に発生することが抑制される。故に、ガス発生器からのガスの供給が終わった後に於いても、エアバッグの各膨張部同士の内圧の差が、維持されることとなる。
また、本発明に係るエアバッグ装置では、第1の面状部材と第2の面状部材とが、固定部位の側で連結され、第1の起点から、第1の所定の寸法だけ離れた部位に於いて、第1の面状部材若しくは第2の面状部材の長辺に交差する方向を折り線として、積層する様に折り返されている。
従って、面状部材を積層する際に、2つの別々の部材を重ねなくても、連結されている部材を折り曲げて積層するだけで済むことから、位置合わせがし易く、工程が簡便になる。
また、本発明に係るエアバッグ装置では、第1の面状部材と第2の面状部材とが、複数のシート状部材が積層されて成るとともに、第1の起点から、固定部位よりも第1の起点の側に位置する、第2の所定の寸法の部位までの領域に於いて、シート状部材同士の、シート状部材の積層方向への移動と、積層方向と略直交する方向への移動とが、規制されている。
従って、弁体自体を構成する部材が、可撓性を有するシート状部材から成っていても、蓋部自体はそれなりの剛性を有する板状の状態となり、リテーナの開口の閉塞の確実性が向上する。
また、本発明に係るエアバッグ装置では、シート状部材が、エアバッグを構成する基布と同等の布材から成る。
従って、基布の原反からエアバッグを構成する部材を切り出す際、適宜、効率的な部材配置(レイアウト)を採用してシート状部材を同時に切り出すか、若しくは、現状の部材配置(レイアウト)の余白部分からシート状部材を切り出し可能であれば、弁体を比較的安価に製造可能となる。
また、本発明に係るエアバッグ装置では、シート状部材はコーティング層を有し、コーティング層が、開口に対向している。
従って、ガス発生器からガスの供給が行われる際、蓋部に高温のガスが噴き付けられる態様となっても、蓋部が溶融することが抑制される。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1に、実施形態のエアバッグ装置10を示す。なお、本明細書中における上下、前後、左右の各方向は、特にことわりのない限り、車両の通常の進行方向の側を前とし、車両の通常の進行方向の側を向いて着座している乗員から見た方向を基準としている。また、図1は、車両の右方側から見た図である。
エアバッグ装置10は、エアバッグ20と、ガス発生器としてのインフレータ30と、リテーナ40と、スペーサ50と、弁体60とから構成されている。そして、エアバッグ20を折り畳んだ状態で、車両のシートの背凭れ部に於ける、車両外方側に配置され、通常は、背凭れの内部に取付けられる。背凭れ部への取付けは、後述するリテーナ40に設けられた2本のボルト42を、背凭れ部の内部に配設されるシートフレームに設けられた2箇所の穴にそれぞれ挿通し、それぞれナットを用いて螺合することで成される。なお、図1では、エアバッグ20を平面状に展開した状態で図示している。
エアバッグ20は、1枚の基布21を折り曲げて重合するか、2枚の同じ形状の基布21を重合し、外周部を縫製22によって縫合されて成る。実施形態のエアバッグ20は、上側に乗員の胸部周辺を保護する上側膨張部23と、下側に乗員の腰部周辺を保護する下側膨張部24とを有する。エアバッグ20の後方側の端部、かつ、上下の略中央付近には、上側膨張部23と下側膨張部24とを連通する連通部25が設けられている。上側膨張部23と下側膨張部24とは、外周部の縫製22を、エアバッグ20の前方側の端部、かつ、上下の略中央付近よりやや下方側の部位から、後方側へ延設することで、連通部25よりも前方側で区画されている。そして、リテーナ40に設けられた2本のボルト42を挿通する穴26が2箇所設けられている。なお、実施形態では、エアバッグ20は、1枚の基布21を折り曲げて重合して形成しており、後方側の端部は、この折り曲げ部分で構成されているが、エアバッグ20を、2枚の同じ形状の基布21を重合して形成した場合は、後方側の端部は、外周部の縫製22で構成されることとなる。
図1と図2に示す様に、インフレータ30は、略円筒状の外形を成し、内部にガス発生剤若しくは高圧状態の圧縮ガスが封入された本体部31と、その一端側に設けられたガス噴出部32と、他端側に設けられた嵌合部33とから成る。ガス噴出部32は本体部31よりも小径かつ短い略円筒状であり、その円周状の面に、ガス噴出穴を複数備えている。嵌合部33には、ハーネスのコネクタ部が嵌合される。
図1と図2に示す様に、リテーナ40は、内部が空洞の略筒状の外形を成し、略筒状の周壁部41と、エアバッグ装置10をシートへ取付けるための部材としての、2本のボルト42とから成る。略筒状の周壁部41は、その一端側に設けられた開口43と、他端側に設けられた開口45と、周壁部41自体に開けられた開口44とを有する。リテーナ40には、開口43の側にガス噴出部32の側が位置すると同時に、開口45の側に嵌合部33の側が位置する様に、その内部にインフレータ30が挿入されている。そして、インフレータ30は、周壁部41の一部を変形させるカシメ等の方法によって、リテーナ40に固定されている。なお、インフレータ30をリテーナ40へ固定する方法はカシメ以外の方法でも良く、特に限定されない。
また、リテーナ40は、開口43を下向きにして、開口43の位置が、連通部25の下端(下側膨張部24の上端)の位置と略同じ位置となる様に、エアバッグ20の内部に配置されている。リテーナ40は、その大半が上側膨張部23の内部に配置されているが、開口43側の一部によって、連通部25を実質的に略占有している。開口44は、その下端部が、連通部25の上端(上側膨張部23の下端)と略同じ位置か、それよりも上方の位置となる様に設けられており、上側膨張部23へ向かってガスを流出可能に開口している。リテーナ40の開口43側には、下側に配設されるボルト42を利用して、後述する弁体60が取付けられている。また、上側に配設されるボルト42には、後述するスペーサ50が取付けられている。
リテーナ40の内部にインフレータ30を挿入する際、ガス噴出部32は、周壁部41に全て囲まれた(覆われた)状態にある。つまり、ガスを一旦リテーナ40の周壁部41の内側に当ててから、リテーナ40の開口43・44を介してエアバッグ20の内部に供給する、すなわち、インフレータ30からエアバッグ20の内部へ直接ガスを供給しない構成としている。これはガスが有する熱を下げたり、ガスの流れを整流する目的で成されるが、この点を考慮しなければ、ガス噴出部32が、開口43・44から直接的にガスをエアバッグ20の内部に供給する構成となっていても良い。但し、この実施形態に於いては、前述した様に、1つ(1箇所)のガス噴出部32から噴出するガスを、リテーナ40の少なくとも2つ(2箇所)の開口43・44から、エアバッグ20の上側膨張部23と下側膨張部24とに分配する構成となっていることから、ガス噴出部32から噴出するガスの少なくとも一部は、リテーナ40によって整流される必要がある。換言すれば、少なくともガス噴出部32の一部が、リテーナ40の内部に挿入されている(周壁部41に囲まれている)構成が必要である。
図1と図2に示す様に、スペーサ50は、後述する弁体60と同様に、エアバッグ20を構成する基布と同等の布材から成る。スペーサ50は、略円盤状の外形を成し、略中心に、ボルト42を挿通可能な穴51が1つ設けられている。スペーサ50の厚みT2は、後述する弁体60の取付座74の厚みT1と同等に設定されている。このスペーサ50は、弁体60の取付けに起因する段差(弁体60の取付座74の厚みT1)を解消し、エアバッグ装置10のシートフレームへの取付状態の安定性を向上させるためのものであるが、同等の効果が得られれば、材質や形状は特に問わない。また、他の構成にて同等の効果が得られるか、若しくは、段差自体の影響が然程大きく無ければ、スペーサ50自体を廃止しても良い。
図1から図6に示す様に、弁体60は、可撓性を有するとともに、略矩形の、面状部材61を、後述する折り曲げや固定などの工程を経て形成される。面状部材61は、シート状部材としての基布素材62,63,64から成る。基布素材62,63,64は、エアバッグ20を構成する基布と同等の布材であって、例えばポリアミドやポリエステルから成る樹脂繊維を織った基布から成る。この基布はコーティング材を塗布していないノンコート布でも良いが、シリコンなどから成るコーティング材が少なくとも片面に塗布された、コーティング層を有するコート布を用いることが望ましい。実施形態では、コーティング層が塗布された面を図5に於ける上側に向けた、3枚の同じ外形形状を有する基布素材62,63,64が、図5に於ける上下方向、すなわち、基布の積層方向SHに沿って積層する様に重合されている。
図5、図6に示す様に、面状部材61は、主に蓋部72を構成する第1の面状部材61Aと、主に取付座74を構成する第2の面状部材61Bとから成る。第1の面状部材61Aと第2の面状部材61Bとは一体的に構成されており、後述する固定部位KB側の端部(後述する折り返し部の外側の部位76)で連結された態様となっている。第2の面状部材には、弁体60のリテーナ40への取付部としての取付座74となる部位に、ボルト42を挿通する穴68が、積層方向SHに沿う方向に貫通する様に、1つ設けられている。そして、後述する蓋部72となる部位には、略U字状の縫製69が施されており、この部位に於いて、3枚の基布素材62,63,64同士の、積層方向SHへの移動と、積層方向SHと略直交する方向への移動とが、規制されていることとなる。
面状部材61は、図5に於ける右側の端部を第1の起点65とし、図5に於ける左側の端部を第2の起点66とする。この端部を第1の起点65として第2の起点66の側へ向かい、第1の所定の寸法L1となる部位を、第1の部位B1とする。この第1の部位B1に於いて、面状部材61の長辺67に交差(略直交)する方向を、折り線Sとする。この折り線Sに沿って、面状部材61を積層する様に折り返して重合すると、図5に示す様な状態となる(図5の矢印及び二点鎖線部参照)。
図3,図5に示す様に、第1の起点65から、折り線Sの側へ向かい、第3の所定の寸法L3となる部位を、第3の部位B3とする。この第3の部位B3に、面状部材61の長辺67に交差(略直交)する方向に沿って、直線状の縫製70が施されている。この縫製70が、面状部材61の積層された状態(第1の面状部材61Aと第2の面状部材61Bとを積層した状態)を維持して固定した固定部位KBを形成している。また、縫製70と略直交して、面状部材61の積層された状態を維持する固定を補強する直線状の縫製71が2箇所施されており、固定部位KB(B3)から、面状部材61の折り返し部の外側の部位76までの範囲に、面状部材61の積層された状態を維持する固定としての固定範囲KHを形成している。なお、この折り返し部の外側の部位76は、第1の面状部材61Aと第2の面状部材61Bとを積層する際に、第1の面状部材61Aと第2の面状部材61Bとが積層された状態を維持して固定する固定部位KBとなる、第1の面状部材61Aと第2の面状部材61Bとが積層された状態での、一方の端部の側である。
図3から図6に示す様に、積層された面状部材61同士、すなわち、第1の面状部材61Aと第2の面状部材61Bとが分離可能な側で、かつ、固定部位KBと対向する側にある第1の面状部材61Aの端部(第1の起点65)を起点とし、固定部位KB(B3)までの領域を第1の領域R1とする。また、積層された面状部材61同士、すなわち、第1の面状部材61Aと第2の面状部材61Bとが分離可能な側で、かつ、固定部位KB(B3)と対向する側にある第2の面状部材61Bの端部(第2の起点66)を起点とし、固定部位KB(B3)までの領域を第2の領域R2とする(特に、図3及び図4の様に、面状部材61が積層されて、縫製70が施された状態を参照)。この第1の領域R1を、第2の領域R2から離れる様に、強制的に起こす(図3の矢印及び実線部参照)。このとき、第1の領域R1と第2の領域R2とは、共に平面状、すなわち、板状であり、かつ、それぞれの平面が、略直交する態様に起こす。この第1の領域R1による平面状の部分が、蓋部72を形成する。また、この第2の領域R2による平面状の部分が、取付座74を形成する。
第1の領域R1に於いて、第1の起点65を起点とし、第1の部位B1よりも第1の起点65の側に位置する、第2の所定の寸法L2の部位となる部位を、第2の部位B2とする。この第1の領域R1に於ける、第1の起点65から第2の部位B2までの領域を第3の領域R3とする。この第3の領域R3に於いて、面状部材61のU字状の縫製69(図3、図5、図6の縫製範囲HHを参照)によって、3枚の基布素材62,63,64同士の、積層方向SHへの移動と、積層方向SHと略直交する方向への移動とが、規制されており、この第3の部位B3は、第2の領域R2と略直交する様に起こされた第1の領域R1の平面状となっている部分に含まれている。更に、第1の領域R1に於ける、第2の部位B2と固定部位KBとの間の部分は、略L字状に屈曲した状態で、ヒンジ部75を形成している。なお、第1の領域R1と第2の領域R2、すなわち、蓋部72と取付座74とは強制的に起こしているだけなので、単体で放置すれば、ヒンジ部75が元の状態に戻ろうとする復元力によって、図3の二点鎖線線で示される様な形状に戻ることとなる。なお、固定部位KBとなる縫製70は、ヒンジ部75がヒンジとして撓み、屈曲する部位に沿って隣接している。
前述の各工程を経て形成された弁体60は、図3に示される様に、全体的な雰囲気として、アルファベットのrの文字を左に90度回転して左右を反転した様な形状を成す。そして、図2に示される様に、取付座74に設けられた穴68に、リテーナ40のボルト42を挿通して、リテーナ40の開口43が、弁体60の蓋部72で閉塞される様に取付られる。その際、弁体60に於ける、第1の領域R1を第2の領域R2から離れる様に起こす以前に、第1の領域R1に於いて、第2の領域R2と対向していた側の面73を、リテーナ40の開口43に対向させている。そして、この面73は、コーティング材が塗布されており、開口43にコーティング層が対向していることとなる。また、蓋部72は、前述のヒンジ部75の復元力によって、開口43に当接する方向に付勢されている。従って、ヒンジ部75の復元力が高くなる様に設定する程、開口43に対する密着性が向上する。なお、蓋部72は、開口43の全域を閉塞可能な大きさに設定されている。なお、取付座74は、リテーナ40とエアバッグ20に挟持され、更にエアバッグ20の外側にシートフレームが介在する態様で、ボルト42にナットを螺合することで、エアバッグ装置10のシートへの取付けの際に、強固に固定される。
次に、エアバッグ装置10の作動について説明する。車両の側面衝突が発生したことを、車両に搭載されたセンサーが検知すると、車両側の制御回路から作動信号がインフレータ30に向けて送られる。インフレータ30は、制御回路と接続されたハーネス及びコネクタ部を介して作動信号を受けて、本体部31の内部に封入されたガスを、ガス噴出部32に設けられたガス噴出穴から噴出する。
ガスは、リテーナ40の開口44を通じてエアバッグ20の上側膨張部23へ供給され、リテーナ40の開口43を通じてエアバッグ20の下側膨張部24へ、それぞれ供給される。すなわち、リテーナ40には、エアバッグ20の各膨張部に対応した、個別の開口が設けられている。更に言い換えれば、各膨張部に対して、独立した開口が設けられている。そして、実施形態のエアバッグ装置10においては、インフレータ30から下側膨張部24へ供給されるガスが、インフレータ30から上側膨張部23へ供給されるガスよりも多くなる様に設定されている。すなわち、ガスの供給途中及び供給終了直後においては、下側膨張部24の内圧が、上側膨張部23の内圧よりも高い状態となる様に設定されている。この設定は、各開口43,44の開口面積の比率や、ガス噴出穴やインフレータ30自体の配置位置など、任意の方法で分配される様にすれば良く、特に限定されない。
このインフレータ30から供給されるガスが、下側膨張部24に向かってリテーナ40の開口43から流出する際、ガスの流出の勢いに、ヒンジ部75の復元力が抗い切れないために、弁体60の蓋部72が下方側へ押されて、ヒンジ部75を回転中心として回動する様に撓み、開口43から蓋部72が離れてしまうため、開口43が閉塞状態から開放状態となる(図2の矢印及び二点鎖線部参照)。従って、下側膨張部24にガスが供給されることとなる。この状態に於いては、各膨張部に供給中のガスが逆流して、他の膨張部へ移動することは実質的に発生しないものの、エアバッグ20の状態としては、リテーナ40を介して、上側膨張部23と下側膨張部24とが、連通部25にて連通した状態である。更に詳細には、連通部25を実質的に略占有しているリテーナ40に於ける、周壁部41とインフレータ30との間に形成される間隙を介して、連通した状態である。
インフレータ30に封入されたガスが全て流出すれば、各膨張部へのガスの供給も行われなくなる。すなわち、弁体60の蓋部72に対する、ガスの流出の勢い(負荷)が失われることとなる。すると、弁体60のヒンジ部75の復元力によって、蓋部72は再びリテーナ40の開口43に向かって付勢されることとなる。また、ガスの供給が終了した直後は、下側膨張部24の内圧が、上側膨張部23の内圧よりも高い状態であるため、下側膨張部24の内部に蓄えられたガスが、内圧の低い上側膨張部23へ向かって流れ様とする(換言すれば、蓋部72が、下側膨張部24の高い内圧によって、上側膨張部23の低い内圧の側へ付勢される)。しかしながら、弁体60の蓋部72はヒンジ部75の復元力によって、開口43へ近付く方向へ付勢され、更に、上側膨張部23へ向かって流れ様とするガスの流れ様とする(換言すれば、下側膨張部24の高い内圧によって、上側膨張部23の低い内圧の側へ付勢される)方向が同じであるため、蓋部72は更に付勢されることとなることから、下側膨張部24の内圧が、上側膨張部23の内圧よりも高い状態のまま、蓋部72は開口43を閉塞することとなる。更に、下側膨張部24の内圧が、上側膨張部23の内圧よりも高い状態であれば、蓋部72は常に開口43に向かって付勢されることとなり、蓋部72は開口43に当接するとともに密着することとなる。すなわち、上側膨張部23と下側膨張部24について、連通部25に於ける連通が実質的に遮断されることとなる。
この後、エアバッグ20による乗員の拘束が開始すると、各膨張部はそれぞれ対応した部位を保護することとなる。実施形態のエアバッグ20に於いては、上側膨張部23が乗員の胸部周辺を保護し、下側膨張部24が乗員の腰部周辺を保護しているが、人体の耐性に於いては、一般的には胸部よりも腰部の方が耐性が高いため、腰部を保護する膨張部の内圧を、他の部位を保護する膨張部の内圧よりも高めることが望ましく、更に、その状態を維持しつつ、乗員を拘束(保護)することが望ましい。そしてこの拘束(保護)の際には、乗員によるエアバッグ20の押圧によって、各膨張部の内圧が一旦上昇し、エアバッグ20が有する所定の排気特性によって、ガスが各膨張部から抜けることによって、各膨張部の内圧が下がってゆく過程の中で、乗員への負荷が、エアバッグ20によって吸収されて低減され、やがて拘束が終了する。
そして、このエアバッグ装置10では、各膨張部へのガスの供給による、折り畳み状態からのエアバッグ20の膨張及び展開が完了した後、更に、各膨張部へのガスの供給が終了した後、そして更に、乗員の拘束の開始からに終了までの間に於いても、下側膨張部24の内圧が、上側膨張部23の内圧よりも高い状態であれば、その関係を維持して、の高い下側膨張部24の側から、内圧の低い上側膨張部23の側へのガスの移動を抑制することとなる。すなわち、エアバッグ20に於ける各膨張部同士の連通が抑制され、内圧の高い側から内圧の低い側へのガスの移動が容易に発生することが抑制され、インフレータ30からのガスの供給が終わった後に於いても、エアバッグ20に於ける各膨張部同士の内圧の差が、維持されることとなる。
また、エアバッグ20が有する所定の排気特性によって、上側膨張部23の内圧が下側膨張部24の内圧よりも高くなった場合は、ガスの供給の時と同様に、弁体60の蓋部72が、リテーナ40の開口43から離れる方向に付勢されるため、蓋部72が開口43から離れることとなる。その際は、上側膨張部23と下側膨張部24とが連通し、互いの内圧が等しくなるまで、上側膨張部23から下側膨張部24へガスが流入する。更に、拘束の過程で、再び下側膨張部24の内圧が上側膨張部23の内圧よりも高くなった場合は、再び蓋部72が開口43を閉塞することとなる。すなわち、この弁体60は、上側膨張部23の内圧を、常に下側膨張部24の内圧以下に調整する、調圧弁としても機能することとなる。なお、エアバッグ20が有する所定の排気特性は、基布21自体が有する気体の透過率や、ベントホールなどで適宜設定されれば良く、排気特性自体や、その実現方法は、特に限定されない。
ところで、前述した様に、弁体60は、エアバッグ20の基布21と同等の布材から形成されている。従って、基布21の原反からエアバッグ20を構成する部材を切り出す際、適宜、効率的な部材配置(レイアウト)を採用して、面状部材61を形成するシート状部材としての、3枚の基布素材62,63,64を同時に切り出すか、若しくは、現状の部材配置(レイアウト)の余白部分から、面状部材61を形成するシート状部材としての、3枚の基布素材62,63,64を切り出し可能であれば、弁体60を比較的安価に製造可能となる。
また、蓋部72は、その殆どが、前述の第3の領域R3で形成されている。この第3の領域R3は、面状部材61を形成する3枚の基布素材62,63,64同士を、U字状の縫製69によって縫合することで、積層方向SHへの移動と、積層方向SHと略直交する方向への移動とが規制されている。このため、弁体60自体を構成する部材が、可撓性を有する基布素材62,63,64、すなわち、エアバッグ20の基布21と同等の布材から成っていても、蓋部72自体はそれなりの剛性を有する板状の状態となり、リテーナ40の開口43の閉塞の確実性が向上することとなる。なお、蓋部72について、この様に剛性を有する板状にする方法としては、U字状の縫製69に限定されない。同等以上の剛性が得られれば良く、様々な形状の縫製パターンを適用しても良い。また更に、3枚の基布素材62,63,64同士の積層方向SHへの移動(換言すれば、基布素材62,63,64同士の剥離)と、積層方向SHと略直交する方向への移動(換言すれば、基布素材62,63,64同士の位置ずれ)とを規制する方法も、U字状の縫製69に限定されない。実施形態と同等以上に各移動が規制されれば良いため、接着や溶着など、他の固定手段を用いても良いし、その適用範囲が部分的であっても良い。また、蓋部72の剛性を得るための基布素材62,63,64の数量も、必要に応じて適宜変更して良く、3枚に限定されなくとも良い。
また、蓋部72に於ける、開口43に対向する面73には、コーティング材が塗布され、コーティング層が形成されていることから、インフレータ30からガスの供給が行われる際、蓋部72に高温のガスが噴き付けられる態様となっても、蓋部72が溶融することが抑制される。実施形態では3枚の基布素材62,63,64それぞれにコーティング層が形成されているが、この様な耐溶融性が同等以上であれば、面73のみにコーティング材が塗布された態様としても良い。また、この耐溶融性を考慮しなくても良ければ、基布素材62,63,64コーティング材が塗布された面の向きの不統一や、コート布とノンコート布の混在、ノンコート布のみの構成としても良い。逆に、耐溶融性を更に向上するために、両面にコーティング層が施されたコート布を用いたり、別のコーティング材を面73に塗布する等の方法を用いても良い。
弁体60は、面状部材61の積層されたを維持する固定としての、固定範囲KHを有している。この固定範囲KHは、ヒンジ部75の復元力を得るために必要な部位であり、実施形態では、非常に強固な構成としている。しかしながら、このヒンジ部75の復元力を得るために最低限必要な部位は、固定部位KB(B3)の位置であり、この部位さえ強固に固定されていれば、固定範囲KHに於けるその他の固定は然程重要ではなく、省略しても良い。なお、実施形態では、ガスの供給時に於ける蓋部72及びヒンジ部75とその周辺の部位への負荷の高さを考慮し、固定部位KB(B3)の縫製70が破壊され、第1の部位B1の折り曲げ状態の維持が不能となって、ヒンジ部75の復元力が低減若しくは喪失されることが抑制される様に、補強の縫製71を施している。この固定範囲KHの固定方法も、同等以上の固定強度が得られるのであれば、特に縫製70・71に限定されない。適宜、他の縫製パターンや、接着等の他の方法を用いても良い。
弁体60は、第3の領域R3について、3枚の基布素材62,63,64同士の積層方向SHへの移動と、積層方向SHと略直交する方向への移動を規制しているが、他の領域を、全て若しくは部分的に、同様に規制しても良い。また、縫製69などによるこの規制は、面状部材61が平面状になっている最初の状態で施すことが好ましい。
面状部材61は、実施形態では3枚のシート状部材としての基布素材62,63,64から構成されているが、同様の可撓性を有する布材であれば良く、エアバッグ20の基布21と同等の布材以外の布材を採用しても良い。或いは、シート状部材として、別の素材、例えば、樹脂やゴムなどから成るものを採用しても良く、その場合は積層せずに、1枚で面状部材61を構成しても良い。また、厚みT1も任意に設定して良く、3枚の基布素材62,63,64の場合の様に、積層せずに、1枚の基布素材62のみで面状部材61として形成しても良い。更に、実施形態では、面状部材61を折り曲げて積層する構成としているため、面状部材61を積層する際に、2つの別々の面状部材61(第1の面状部材61Aと第2の面状部材61B)を重ねなくても、1つの部材を折り曲げて積層するだけで済むことから、積層する際の位置合わせがし易く、工程が簡便になる。しかしながら、この点を考慮しなければ、面状部材61が固定範囲KHに於ける任意の位置で分断されている様な、2枚の(2つの別々の)第1の面状部材61Aと第2の面状部材61Bとを積層した態様として構成しても良い。
更に、他の変更例として、リテーナ40の開口43側を、連通部25の下端を越えて、下側膨張部24の内部に突出して配置される様に、周壁部41が延設された態様としても良い。また、所望の内圧差が確保出来る様に、連通部25を蓋部72で充分に閉塞可能であれば、リテーナ40が連通部25を略占有していなくても良く、その場合は、弁体60をリテーナ40に取付ける構成とせずに、エアバッグ20の内部に直接取付ける構成としても良い。また、インフレータ30とリテーナ40とは、嵌合部33の側や、開口45の側が、エアバッグ20(上側膨張部23)の外側に突出した構成となっていても良い。更に、リテーナ40には、少なくともインフレータ30に於けるガス噴出部32の一部が、その内部に挿入されていれば良い。そして、リテーナ40は、少なくともその一端側に、インフレータ30から噴出されるガスを、エアバッグ20に流出可能な開口43を有している構成としても良い。なお、リテーナ40が開口43しか有していない場合は、上側膨張部23へのガスの供給は、下側膨張部24へ供給されるガスが、連通部25とリテーナ40との間に形成される間隙から漏洩するガスによるものとなる。
また、弁体60をリテーナ40へ取り付けるための取付座74を形成する第2の面状部材61Bは、前述した様に第1の面状部材61Aと別体でも良く、その場合、可撓性を有さなくとも良い。更に、実施形態では、弁体60のエアバッグ20への組付作業性の観点から、弁体60を取付座74を介してリテーナ40に先に取付けておくことで、弁体60のエアバッグ20への取り付けを、リテーナ40を介して行っているが、この点を考慮しなければ、弁体60を、直接エアバッグ20の内部に組付ける構成(例えば、エアバッグ20に、取付座74を逢着する構成など)を採用しても良い。またその場合は、第2の面状部材61Bを省略して、第1の面状部材61Aのみをエアバッグ20の内部に組付ける構成(この場合は、エアバッグ20の基布21自体が、第2の面状部材61Bを構成している)としても良い。なお、第1の面状部材61Aと第2の面状部材61Bとが別体の場合、固定部位KBが形成されるまで別々の状態でも良いが、面状部材61として積層する際の作業性を鑑み、折り返し易さを考慮して、連結しておいても良い。なお実施形態の面状部材61の場合は、前述した様に、第1の面状部材61Aと第2の面状部材61Bとが一体的に形成された状態として、連結されている。
実施形態では、エアバッグ装置10として、シートに取付けられる側突用エアバッグ装置を、弁体60を効果的に活用可能な例として説明したが、これに限らず、同様の内圧差の維持が所望されるエアバッグ装置であれば、適宜採用可能である。
以上、採用可能と思われる、様々な変更例も織り交ぜて説明したが、実施形態においては、前述した図1〜6に示す弁体60とエアバッグ装置10の構成が、もっともコストパフォーマンスのバランスが取れており、好ましい。
本発明に係る第1実施形態のエアバッグ装置の、右方側からみた構成を示す図である。 図1に示す実施形態のエアバッグ装置に於ける、特にリテーナとインフレータの構成を示す断面図である。 図1に示す実施形態のエアバッグ装置に於ける、特に弁体の製造過程(工程)を示す図である。 図3に示す実施形態の弁体を、図3に於ける上方側からみた構成を示す図である。 図1に示す実施形態のエアバッグ装置に於ける、特に弁体の別の製造過程(工程)を示す図である。 図5に示す実施形態の弁体を、図5に於ける上方側からみた構成を示す図である。
符号の説明
B1 : 第1の部位
B2 : 第2の部位
B3 : 第3の部位
HH : 縫製範囲
KB : 固定部位
KH : 固定範囲
L1 : 第1の所定の寸法
L2 : 第2の所定の寸法
L3 : 第3の所定の寸法
R1 : 第1の領域
R2 : 第2の領域
R3 : 第3の領域
S : 折り線
SH : 積層方向
T1 : 厚み
T2 : 厚み
10 : エアバッグ装置
20 : エアバッグ
21 : 基布
22 : 縫製
23 : 上側膨張部
24 : 下側膨張部
25 : 連通部
26 : 穴
30 : インフレータ
31 : 本体部
32 : ガス噴出部
33 : 嵌合部
40 : リテーナ
41 : 周壁部
42 : ボルト
43 : 開口
44 : 開口
45 : 開口
50 : スペーサ
51 : 穴
60 : 弁体
61 : 面状部材
61A : 第1の面状部材
61B : 第2の面状部材
62 : 基布素材
63 : 基布素材
64 : 基布素材
65 : 第1の起点
66 : 第2の起点
67 : 長辺
68 : 穴
69 : 縫製
70 : 縫製
71 : 縫製
72 : 蓋部
73 : 面
74 : 取付座
75 : ヒンジ部
76 : (折り返し部の外側の)部位

Claims (5)

  1. エアバッグと、
    前記エアバッグの内部に配置されるとともに、ガス噴出部を有する略円筒状のガス発生器と、
    前記エアバッグの内部に配置されるとともに、自身の内部が空洞の略筒状であって、少なくとも前記ガス噴出部の一部が該内部に挿入され、かつ、少なくともその一端側に、前記ガス噴出部から噴出されるガスを、前記エアバッグに流出可能な開口を有するリテーナと、
    から成るエアバッグ装置であって、
    可撓性を有するとともに略矩形の第1の面状部材と、
    略矩形の第2の面状部材と、から成り、
    前記第1の面状部材と前記第2の面状部材とを積層するとともに、その一方の端部の側を、前記第1の面状部材と前記第2の面状部材とが積層された状態を維持して固定する固定部位とし、
    前記固定部位と対向する側であって、前記第1の面状部材と前記第2の面状部材とが分離可能な側に於ける、前記第1の面状部材の端部を第1の起点とし、
    前記固定部位と対向する側であって、前記第1の面状部材と前記第2の面状部材とが分離可能な側に於ける、前記第2の面状部材の端部を第2の起点とし、
    前記第1の起点から、前記固定部位までの領域を、第1の領域とし、
    前記第2の起点から、前記固定部位までの領域を、第2の領域とし、
    前記第1の面状部材と前記第2の面状部材とが積層された状態に於いて、前記第2の領域と対向している、前記第1の領域の面を、前記リテーナの前記開口に対向させる様に、前記第1の領域を、前記第2の領域から離れる様に起こして、前記開口を閉塞する蓋部とし、
    前記第2の面状部材を、前記エアバッグ若しくは前記リテーナに取り付ける取付部とした、
    弁体を有することを特徴とするエアバッグ装置。
  2. 前記第1の面状部材と前記第2の面状部材とが、前記固定部位の側で連結され、
    前記第1の起点から、第1の所定の寸法だけ離れた部位に於いて、前記第1の面状部材若しくは前記第2の面状部材の長辺に交差する方向を折り線として、積層する様に折り返されていることを特徴とする請求項1に記載のエアバッグ装置。
  3. 前記第1の面状部材と前記第2の面状部材とが、複数のシート状部材が積層されて成るとともに、
    前記第1の起点から、前記固定部位よりも前記第1の起点の側に位置する、第2の所定の寸法の部位までの領域に於いて、前記シート状部材同士の、前記シート状部材の積層方向への移動と、前記積層方向と略直交する方向への移動とが、規制されていることを特徴とする請求項1若しくは請求項2に記載のエアバッグ装置。
  4. 前記シート状部材が、前記エアバッグを構成する基布と同等の布材から成ることを特徴とする請求項3に記載のエアバッグ装置。
  5. 前記シート状部材はコーティング層を有し、
    前記コーティング層が、前記開口に対向していることを特徴とする請求項3若しくは請求項4に記載のエアバッグ装置。
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