JP2009227114A - 車両運動制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】左右転舵時の走行性の走行感度向上と安定性向上を図る上で、より制御精度の高い車両運動制御装置を提供する。
【解決手段】前輪舵角が制御可能な前輪転舵装置4と、後輪トー角が制御可能な後輪トー角変更装置6L,6Rとを有する車両において、前輪舵角と後輪トー角とを協調制御する車両運動制御装置1Aであり、少なくとも操舵ハンドル角θh及びヨーレートγの信号を受け、擬似ヨーモーメントコマンドを算出し出力する制御部3と、擬似ヨーモーメントコマンドに対して擬似逆行列を用いて前輪転舵角と後輪トー角に分配する分配演算部5Aと、各車輪の車輪荷重に応じた前記擬似逆行列の重みを算出して取得する重み係数演算部5aと、を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、アクティブ・フロントステアリング装置と、後輪トー角が制御可能な後輪トー角変更装置とを有する車両において、前輪舵角と後輪トー角とを協調制御する車両運動制御装置に関する。
特許文献1では、所望の車体合力方向とヨーモーメントを実現する中で、車体合力を最大化する4輪独立操舵、独立制駆動制御を提示している。ここでは、各車輪のタイヤと路面との間の路面摩擦係数μの利用率は一定としてタイヤ発生力方向を操作量と考えてμの利用率を最小とする最適な制御則を導出している。
特開2005−145252号公報
しかしながら、前記従来の技術では、路面状況の変化や各車輪の接地荷重の変動によるタイヤ効きの変化を反映できず、適切なヨーモーメントが得られない場合があった。また、カウンタステアリングを行った場合に、接地荷重抜けにより摩擦円が小さくなったタイヤのコーナリングフォースが低下して、車両の挙動が不安定になるおそれがあった。
本発明は前記の事情に鑑みてなされたもので、左右転舵時の走行性の走行感度向上と安定性向上を図る上で、より制御精度の高い車両運動制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、前輪舵角が制御可能なアクティブ・フロントステアリング装置と、後輪トー角が制御可能な後輪トー角変更装置とを有する車両において、前記前輪舵角と前記後輪トー角とを協調制御して車両の旋回運動を制御する車両運動制御装置であって、少なくとも操舵ハンドルからのコマンド信号及びセンサからのフィードバック信号を受け、擬似ヨーモーメントコマンドを算出し出力する擬似コマンド出力手段と、前記出力された擬似ヨーモーメントコマンドに擬似逆行列を用いて前記前輪転舵角と前記後輪トー角に分配する分配手段と、各車輪の車輪荷重に応じた前記擬似逆行列の重みを取得する重み取得手段と、を備え、前記取得された重みにより前記擬似逆行列の重みを設定して前記前輪転舵角と前記後輪トー角の分配を行うことを特徴とする。
本発明によれば、前輪転舵角と後輪トー角を車輪荷重に応じて擬似逆行列の重みを設定して、容易に前輪転舵角と後輪トー角との分配変更を行うことができるので、車両の旋回運動中の各車輪への荷重の配分の変化に応じた適切な前輪転舵角と後輪トー角の分配ができる。
また、前記重みは、車輪荷重の変動に応じたものとするため、各車輪のサスペンションに設けられた車輪荷重センサからの荷重信号にもとづいて算出して取得することが望ましい。
若しくは、車両に設けられた車両の前後方向の加速度を検出する前後加速度センサからの前後加速度信号と、車両の横方向の加速度を検出する横加速度センサによる横加速度信号にもとづいて車輪荷重を算出し、重みを算出して取得することが望ましい。
本発明によれば、左右転舵時の走行性の走行感度向上と安定性向上を図る上で、より制御精度の高い車両運動制御装置を提供することができる。
《第1の実施形態》
以下、図面を参照しながら本発明の第1の実施形態に係る車両運動制御装置について説明する。
図1は本実施形態に係る車両運動制御装置の機能ブロック図である。
本実施形態の車両運動制御装置1Aが適用される車両は、4輪操舵車両であり、図1に示すように車両の速度を検出する車速センサSVからの車速Vを示す信号(以下、車速信号と称する)や、図示しない運転操作装置である操舵ハンドルに設けられた操舵ハンドル角センサSHからのハンドル操作角θhを示す信号(以下、ハンドル操作角信号と称する)等にもとづいて、旋回運動に必要なヨーモーメントを算出し、前輪転舵角δfを制御するステアバイワイヤ式の前輪操舵装置(アクティブ・フロントステアリング装置)4と、前記した車速信号や、ハンドル操作角信号にもとづいて左右の後輪の後輪トー角δrl,δrrを制御する後輪トー角変更装置6L,6Rと、を含んでいる。
ここで、前記した車速信号やハンドル操作角信号は、請求項に記載の「コマンド信号」に対応する。
車両運動制御装置1Aは、車両運動制御ECU(Electric Control Unit)2A、前輪操舵装置4の制御部であって前輪操舵装置4の駆動力源である電動モータ9を駆動制御する前輪転舵制御ECU7、左右の後輪それぞれに設けられる後輪トー角変更装置6L、6Rの制御部であって後輪トー角変更装置6L、6Rの駆動力源である電動モータ10L,10Rをそれぞれ駆動制御する後輪トー角変更制御ECU8L,8R、その他各種のセンサ、例えば、前記した操舵ハンドル角センサSH、車速センサSV、車両のヨーレートを検出するヨーレートセンサSYaw、各車輪のサスペンションに設けられ各車輪の荷重を検出する荷重センサSfl,Sfr,Srl,Srr等を備えている。
ここで、前輪転舵角δの添え字“f”は前輪を意味し、後輪トー角δの添え字の“rl”は左後輪を、“rr”は右後輪を意味し、荷重センサSの添えの“fl”は左前輪を、“fr”は右前輪を、“rl”は左後輪を、“rr”は右後輪を意味する。
車両運動制御ECU2Aは、操舵ハンドルの操作による車両の旋回運動制御のために、前輪転舵制御ECU7を介して前輪転舵角δfを制御したり、左右の後輪トー角δrl,δrrを後輪トー角変更制御ECU8L,8Rを介して制御したりする。
(前輪操舵装置)
次に、本実施形態における前輪操舵装置4の構成を説明する。
この前輪操舵装置4は、ステアバイワイヤを実現するものであり、図示省略の操舵ハンドルと、図示省略のステアリング機構と、前輪転舵制御ECU7と、図示省略の前輪転舵角センサとを含んでなる。
前輪転舵制御ECU7は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)及び所定の電気回路を備え、図1に示すように、車両運動制御ECU2Aとは信号伝達ケーブルを介して電気的に連結されているとともに、電動モータ9とは電力線を介して電気的に連結されている。
前輪転舵制御ECU7は、車両運動制御ECU2Aからの目標前輪転舵角δTfを示す目標前輪転舵角信号を受け取り、それに追随させるように、前記図示省略の前輪転舵角センサからの、例えば、電動モータ9の回転角、回転角速度、又は電動モータ9で左右に駆動される図示省略のステアリング機構のタイロッドの左右位置にもとづいて現在の前輪転舵角δfを算出し、目標前輪転舵角δTfと現在の前輪転舵角δfとの偏差に応じて、フィードバックして電動モータ9を駆動制御し、前輪転舵角δfを制御する。
(後輪トー角変更装置)
次に、本実施形態における後輪トー角変更装置6L,6Rの構成を説明する。
後輪トー角変更装置6Lは、図1に示すように後輪トー角変更制御ECU8Lと図示省略のアクチュエータの駆動源である電動モータ10Lと図示省略の後輪トー角センサを備えている。同様に、後輪トー角変更装置6Rは、後輪トー角変更制御ECU8Rと図示省略のアクチュエータの駆動源である電動モータ10Rと図示省略の後輪トー角センサを備えている。
後輪トー角変更制御ECU8L,8Rは、CPU,ROM,RAM及び所定の電気回路を備え、図1に示すように、車両運動制御ECU2Aとは信号伝達ケーブルであるハーネスを介して電気的に連結されているとともに、電動モータ10L,10Rとは電力線で電気的に連結されている。
後輪トー角変更制御ECU8Lは、車両運動制御ECU2Aからの目標後輪トー角δTrlを示す目標後輪トー角信号を受け取り、それに追随させるように前記図示省略の後輪トー角センサからの、例えば、電動モータ10Lの回転角、回転角速度、又は電動モータ10Lで左右に駆動される前記図示省略のアクチュエータのストローク位置にもとづいて現在の後輪トー角δrlを算出し、目標後輪トー角δTrlと現在の後輪トー角δrlとの偏差に応じてフィードバックして電動モータ10Lを駆動制御し、後輪トー角δrlを制御する。
後輪トー角変更制御ECU8Rも同様に、車両運動制御ECU2Aと通信回線で接続されており、車両運動制御ECU2Aからの目標後輪トー角δTrrを示す目標後輪トー角信号を受け取り、それに追随させるように前記図示省略の後輪トー角センサからの、例えば、電動モータ10Rの回転角、回転角速度、又は電動モータ10Rで左右に駆動される前記図示省略のアクチュエータのストローク位置にもとづいて現在の後輪トー角δrrを算出し、目標前輪転舵角δTrrと現在の後輪トー角δrrとの偏差に応じてフィードバックして電動モータ10Rを駆動制御し、後輪トー角δrrを制御する。
(車両運動制御ECUの構成)
車両運動制御ECU2Aは、CPU,ROM,RAM及び所定の電気回路を備えて構成されている。
車両運動制御ECU2Aは、機能ブロックとして制御部(擬似コマンド出力手段)3、分配演算部(分配手段)5Aを有する。制御部3には、操舵ハンドル角センサSHからのハンドル角θh、車速センサSVからの車速V、ヨーレートセンサSYawからのヨーレートγが入力され、前記した必要なヨーモーメントである擬似ヨーモーメントコマンドMを演算して分配演算部5Aに入力する。
ここで、ヨーレートセンサSYawが、請求項に記載の「センサ」に対応し、ヨーレートγが請求項に記載の「フィードバック信号」に対応する。
(センサ)
分配演算部5Aは、制御部3から出力された擬似ヨーモーメントコマンドMに対して擬似逆行列を用いて、目標前輪転舵角δTf、目標後輪トー角δTrl,δTrrを分配演算するが、この擬似逆行列の重みとして荷重センサSfl,Sfr,Srr,Srlからの信号にもとづいて重みの対角行列を重み係数演算部(重み取得手段)5aにおいて生成し、重みの対角行列を分配演算に用いる。
(制御モデル)
次に、制御部3で擬似ヨーモーメントコマンドMを演算するときに用いる制御モデルについて説明する。左右の後輪トー角δrlrrが独立に変更可能な場合の車両の運動方程式は次式(1)のように表わされる。
Figure 2009227114
そして、この運動方程式は正規化表現に書き直すと次式(2)のように表わされる。
Figure 2009227114
このように表わされた運動方程式から、ハンドル角θh、車速V等を示すコマンド信号とヨーレートγ等のフィードバック信号に対応する必要なヨーモーメント、つまり擬似ヨーモーメントコマンドMを求める制御モデルの方程式は次式(3)のように表わされる。
Figure 2009227114
ここで、前記した必要なヨーモーメントを擬似ヨーモーメントコマンドMとして次式(4)のように定義する。
Figure 2009227114
そして、分配演算部5Aにおいて、求まった擬似ヨーモーメントコマンドMから擬似逆行列を用いて目標前輪舵角δTfと目標後輪トー角δTrl,δTrrとに分配演算するときに、重み係数演算部5aにおいて(5)式のように対角行列の重みwrl,wrrを設定する。
Figure 2009227114
式(6A),(6B)における係数αは、目標後輪トー角δTrl,δTrrが大きくなり過ぎないように重みwrl,wrrを低減させるための補正係数である。また、式(6A),(6B)のように補正係数αを乗じる代わりに、車輪荷重から算出された重みwrl,wrrに対して、リミットを掛けて、重みwrl,wrrの値を所定値以上にならないように制御しても良い。
ちなみに、運動方程式の運動モデルを用いて擬似コマンド(ここでは、擬似ヨーモーメントコマンドM)を算出する方法は、公知の方法であり、例えば、特開2003−237695号公報の式(1)〜(3)にその例が記載されている。
次に、分配演算部5Aでは、制御部3で得られた擬似ヨーモーメントコマンドMに対して、擬似逆行列を用いて、次式(7)のように分配演算をすると、目標前輪舵角δTfと目標後輪トー角δTrl,δTrrが式(8)となるように分配されることになる。つまり、同じヨーモーメントを実現するとしてもヨーモーメントに対する寄与が大きくなるような接地荷重の大きな車輪に対する目標前輪舵角δTf、目標後輪トー角δTrl、又は目標後輪トー角δTrrが大きくなるように分配する。
Figure 2009227114
例えば、右旋回の擬似ヨーモーメントコマンドMが制御部3から分配演算部5Aに出力されている場合は、旋回外側の左後輪の接地荷重Frlが増大し、旋回内側の右後輪の接地荷重Frrが低下するので、左後輪の目標後輪トー角δTrlを右後輪の目標後輪トー角δTrrよりも絶対値の大きい左トー角とするように分配する。
逆に、左旋回の擬似ヨーモーメントコマンドMが制御部3から分配演算部5Aに出力されている場合は、旋回外側の右後輪の接地荷重Frrが増大し、旋回内側の左後輪の接地荷重Frlが低下するので、右後輪の目標後輪トー角δTrrを左後輪の目標後輪トー角δTrlよりも絶対値の大きい右トー角とするように分配する。
また、減速しながらの旋回運動では、前輪接地荷重(Ffl+Ffr)が定速旋回時よりも増大するので、同じヨーモーメントを実現するとしてもヨーモーメントに対する寄与が大きい前輪の目標前輪舵角δTfが定速旋回時のそれよりも大きくなるように分配される。
逆に、加速しながらの旋回運動では、逆に前輪接地荷重(Ffl+Ffr)が定速旋回時よりも減少するので、同じヨーモーメントを実現するとしてもヨーモーメントに対する寄与が小さい前輪の目標前輪舵角δTfが定速旋回時よりも小さくなるように分配される。
本実施例によれば、接地荷重変動によるタイヤ効きの変化を反映した目標前輪舵角δTfや、目標後輪トー角δTrl,δTrrの分配演算において、車両運動制御ECU2AのCPUの計算負荷の小さな方法で各車輪の接地荷重の変化を反映することができる。
その結果、タイヤ摩擦を有効利用でき、車両の旋回運動において車両が不安定になる可能性を小さくできる。
《第2の実施形態》
次に、図2を参照しながら本発明の第2の実施形態に係る車両運動制御装置について説明する。図2は本実施形態に係る車両運動制御装置の機能ブロック図である。
本実施形態における車両運動制御装置1Bと第1の実施形態の車両運動制御装置1Aとの変更点は以下の通りである。第1の実施形態においては、分配演算部5Aの重み係数演算部5aが荷重センサSfr,Sfl,Srl,Srrからの信号を用いて式(5)の重みを演算取得していた代わりに、本実施形態では分配演算部(分配手段)5Bの重み係数演算部(重み取得手段)5bが横加速度センサSGsからの車両の横方向の加速度(以下、横加速度Gsと称する)を示す横加速度信号と前後加速度センサSGaxからの車両の前後方向の加速度(以下、前後加速度Gaxと称する)を示す前後加速度信号を用いて重みを演算取得する点である。
他は、第1の実施形態と同じ構成であり、第1の実施形態と同じ構成については同じ符号を付して重複する説明を省略する。
左前輪の静荷重をWMfl、右前輪の静荷重をWMfr、左後輪の静荷重をWMrl、右後輪の静荷重をWMrrとすると、前後加速度Gax及び横加速度Gsを用いて、車両が走行中の各車輪の接地荷重Ffl,Ffr,Frl,Frrは次式(9A)〜(9D)のように表わされ、重み係数演算部5bで演算取得される。
なお、各車輪の静荷重WMfl,WMfr,WMrl,WMrrは、例えば、車両の停止時に各車輪のサスペンションに設けられたストロークセンサ等から得られるストロークから、車輪荷重に換算して車両運動制御ECU2Bで取得され、それを重み係数演算部5bで用いるものとする。
Figure 2009227114
そして、重み係数演算部5bは、式(5)の重みを前記(6A),(6B)に従って算出する。
本実施形態においても第1の実施形態と同様に、接地荷重変動によるタイヤ効きの変化を反映した目標前輪舵角δTfや、目標後輪トー角δTrl,δTrrの分配演算において、車両運動制御ECU2AのCPUの計算負荷の小さな方法で各車輪の接地荷重の変化を反映することができる。
その結果、タイヤ摩擦を有効利用でき、車両の旋回運動において車両が不安定になる可能性を小さくできる。
《第2の実施形態の変形例》
次に、図3、図4を参照しながら分配演算部5Bの重み係数演算部5bにおける重みの算出方法の変形例を説明する。図3は、第2の実施形態に係る車両運動制御装置における重み係数演算部の変形例の詳細な機能ブロック構成図であり、図4の(a)は、横加速度にもとづいて右後輪の重みwrrを設定する方法を説明する図あり、(b)は、横加速度にもとづいて左後輪の重みwrlを設定する方法を説明する図あり、(c)は、前後加速度にもとづいて補正係数αを設定する方法を説明する図である。
本変形例では、右後輪に係る重みwrrは、図3に示すように右後輪重み演算部11において横加速度センサSGsからの横加速度Gsにもとづいて設定される(図4の(a)参照)。左後輪に係る重みwrlは、左後輪重み演算部13において横加速度センサSGsからの横加速度Gsにもとづいて設定される(図4の(b)参照)。
また、補正係数αは、図3に示すように補正係数演算部15において前後加速度センサSGaxからの前後加速度Gaxにもとづいて設定される(図4の(c)参照)。
そして、更に、右後輪重み演算部11で設定された右後輪に係る重みwrrに乗算器12において補正係数αを乗じて、分配演算部5Bで用いる重みwrrとする。同様に、左後輪重み演算部13で設定された左後輪に係る重みwrlに乗算器14において補正係数αを乗じて、分配演算部5Bで用いる重みwrlとする。
これら、図4の(a),(b),(c)に示したデータは、予め車両運動制御ECU2BのROMに関数又はルックアップテーブル等の形で記憶されている。
図4の(a)は、右後輪に係る重みwrrは、左旋回により横加速度Gsが正の方向に大きくなるほど、大きくなり、右旋回により横加速度Gsが負の方向に大きくなるほど小さくなることを示している。
図4の(b)は、左後輪に係る重みwrlは、左旋回により横加速度Gsが正の方向に大きくなるほど、小さくなり、右旋回により横加速度Gsが負の方向に大きくなるほど大きくなることを示している。
図4の(c)は、補正係数αは、加速により前後加速度Gaxが正の方向に大きくなるほど、大きくなり、減速により前後加速度Gaxが負の方向に大きくなるほど小さくなることを示している。
本変形例によっても、接地荷重変動によるタイヤ効きの変化を反映した目標前輪舵角δTfや、目標後輪トー角δTrl,δTrrの分配演算において、車両運動制御ECU2BのCPUの計算負荷の小さな方法で各車輪の接地荷重の変化を反映することができる。
その結果、タイヤ摩擦を有効利用でき、車両の旋回運動において車両が不安定になる可能性を小さくできる。
第1の実施形態に係る車両運動制御装置の機能ブロック図である。 第2の実施形態に係る車両運動制御装置の機能ブロック図である。 第2の実施形態に係る車両運動制御装置における重み係数演算部の変形例の詳細な機能ブロック構成図である。 (a)は、横加速度にもとづいて右後輪に係る重みwrrを設定する方法を説明する図あり、(b)は、横加速度にもとづいて左後輪に係る重みwrlを設定する方法を説明する図あり、(c)は、前後加速度にもとづいて補正係数αを設定する方法を説明する図である。
符号の説明
1A,1B 車両運動制御装置
2A,2B 車両運動制御ECU
3 制御部(擬似コマンド出力手段)
4 前輪操舵装置(アクティブ・フロントステアリング装置)
5A,5B 分配演算部(分配手段)
5a,5b 係数演算部(重み取得手段)
6L,6R 後輪トー角変更装置
7 前輪転舵制御ECU
8L,8R 後輪トー角変更制御ECU
9,10L,10R 電動モータ
11 右後輪重み演算部
12,14 乗算器
13 左後輪重み演算部
15 補正係数演算部
H 操舵ハンドル角センサ
V 車速センサ
fl,Sfr,Srl,Srr 荷重センサ
Gs 横加速度センサ
Gax 前後加速度センサ
Yaw ヨーレートセンサ

Claims (3)

  1. 前輪舵角が制御可能なアクティブ・フロントステアリング装置と、後輪トー角が制御可能な後輪トー角変更装置とを有する車両において、前記前輪舵角と前記後輪トー角とを協調制御して車両の旋回運動を制御する車両運動制御装置であって、
    少なくとも操舵ハンドルからのコマンド信号及びセンサからのフィードバック信号を受け、擬似ヨーモーメントコマンドを算出し出力する擬似コマンド出力手段と、
    前記出力された擬似ヨーモーメントコマンドに対して擬似逆行列を用いて前記前輪転舵角と前記後輪トー角に分配する分配手段と、
    各車輪の車輪荷重に応じた前記擬似逆行列の重みを取得する重み取得手段と、を備え、
    前記取得された重みにより前記擬似逆行列の重みを設定して前記前輪転舵角と前記後輪トー角の分配を行うことを特徴とする車両運動制御装置。
  2. 前記重み取得手段は、車両の各車輪のサスペンションに設けられた荷重センサからの荷重信号にもとづいて前記重みを算出して取得することを特徴とする請求項1に記載の車両運動制御装置。
  3. 前記重み取得手段は、車両に設けられた車両の前後方向の加速度を検出する前後加速度センサからの前後加速度信号と、車両の横方向の加速度を検出する横加速度センサからの横加速度信号にもとづいて前記車輪荷重を算出し、前記重みを算出して取得することを特徴とする請求項1に記載の車両運動制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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