JP2009225643A - テスト装置を備えた漏電検出器 - Google Patents

テスト装置を備えた漏電検出器 Download PDF

Info

Publication number
JP2009225643A
JP2009225643A JP2008070520A JP2008070520A JP2009225643A JP 2009225643 A JP2009225643 A JP 2009225643A JP 2008070520 A JP2008070520 A JP 2008070520A JP 2008070520 A JP2008070520 A JP 2008070520A JP 2009225643 A JP2009225643 A JP 2009225643A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
current
test
leakage detector
impedance
phase
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008070520A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Ando
賢二 安藤
Shigeru Aihara
茂 相原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tempearl Industrial Co Ltd
Original Assignee
Tempearl Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tempearl Industrial Co Ltd filed Critical Tempearl Industrial Co Ltd
Priority to JP2008070520A priority Critical patent/JP2009225643A/ja
Publication of JP2009225643A publication Critical patent/JP2009225643A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】漏電検出器の動作を確認するためのテスト装置を,定格電力や耐熱性能の高い抵抗部品を用いることなく安価で小型に構成でき,また,テスト動作に伴う発熱や,該発熱に伴う電線の断線や焼損が起こる可能性,ならびに熱による周辺部品への影響を極力低減でき,しかも,テスト動作のために消費する電力を低減できるテスト装置を備えた漏電検出器を提供すること。
【解決手段】電路を貫通させて設けられ,該電路に不平衡電流が発生した場合には二次巻線に誘導電流を出力する零相変流器と,前記二次巻線から出力された電流信号が電圧信号に変換されて入力され,該電流信号の大きさが所定値以上のとき漏電検出信号を発生する制御装置と,前記二次巻線に誘導電流を出力させるコンデンサからなるインピーダンスとテストスイッチとを備えたテスト装置と,を備えて構成されたことを特徴として漏電検出器を提供した。
【選択図】図1

Description

本発明は、交流電路や設備などにおける漏電電流を検出し,該漏電電流が所定の大きさになった場合には,漏電検出信号を出力する漏電検出器に関するものであり,特に,該漏電検出器の動作をテストするテスト装置を備えた漏電検出器に関するものである。
漏電検出器の動作をテストするために設けられるテスト装置は,例えば,特許文献1に開示されているようなものがある。図7は,特許文献1の回路構成を示したものである。
図7において,1は主回路、2は該主回路1を開閉する開閉接点、3は主回路1が貫通し,二次巻線3a及びテスト巻線3bが巻かれている零相変流器、4はこの零相変流器3の二次巻線3aの両端間に入力側が接続された制御回路、7は該制御回路4に電源を供給する整流回路で、該清流回路の交流側は電圧降下素子8を介して主回路1に接続されている。
5は上記制御回路4の出力で制御されるサイリスタで、該サイリスタ5のアノードは電磁引外し装置6を介して前記整流回路7の交流側の一端に接続された電圧降下素子8と共に主回路1に接続され、前記サイリスタのゲートは制御回路4の出力側に接続され、さらに該サイリスタ5のカソードは制御回路4の低圧側に接続されている。
電磁引外し装置6は開閉接点2と機械的に連動しており、制御回路4の出力によりサイリスタ5が導通して電磁引外し装置6が励磁されると、開閉接点2が開離作動して、主回路1が開路されるように構成されている。
制御回路4の電源の高圧側、低圧側はそれぞれ整流回路7の直流側に接続されている。
また,9はテストスイッチ、10はテスト抵抗であって、互いに直列に接続された上で零相変流器3のテスト巻線3bを介して主回路1に接続されている。
テストスイッチ9を閉じると、主回路1の交流電源からテストスイッチ9及びテスト抵抗10を介して零相変流器3のテスト巻線3bに所定の電流が流れ、これにより二次巻線3aに上述したのと同様な出力電圧が発生し、制御回路4及びサイスリタ5により電磁引外し装置6を励磁させ、遮断器2を開路する構成となっている。
このように,漏電検出器において,その動作テストを行うために,テスト巻線3bを用いて該テスト巻線に所定の大きさの電流を流して動作テストを行うことは一般的に行われていることである。また,前記テスト巻線3bに前記所定の大きさの電流を流す場合,主回路1からの電流を制限する目的でテスト抵抗10を用いることについても一般的になされていたことである。
特開平5−182579号公報 図1
しかしながら,前記テスト抵抗には,該テスト抵抗を接続する主回路の相間電圧と同じ電圧が印加されるため,総じて,定格電力が大きなテスト抵抗を用いる必要があった。即ち前記テスト抵抗を接続する主回路の相間電圧が100Vで,テスト動作に必要な電流が1Aであれば,少なくとも定格電力が1Wの抵抗部品を用いる必要があり,同じくテスト抵抗を接続する主回路の相間電圧が200Vで,テスト動作に必要な電流が1Aであれば,少なくとも定格電力が2Wの抵抗部品を用いる必要があった。
また,抵抗は電力損失が大きく,安全率を見込んで部品の選択を行うと,前述の性能を満たす抵抗部品として,より大きな定格電力の抵抗部品を用いる必要が生じ,その結果,外形が大きくなり配設スペースを多く要するという課題があった。
また,テスト動作を連続して行うような場合や,誤って電圧が連続的に印加されるような場合には,抵抗部品が発熱し,該発熱により電線が断線したり,テスト抵抗が焼損に至る可能性や,該テスト部品の周辺に配置される部品などに影響を及ぼす可能性があるという課題があった。さらに,テスト動作は適宜繰り返して行われるものであり,個々の漏電検出器におけるテスト動作に必要な電力は僅かであっても,全国大でみると数が多くなることから使用電力の合計は大きくなり,資源の有効利用,また,環境保護という観点からテスト動作のために消費する電力はできるだけ省電力であることが望ましい。
また,定格電力の大きな抵抗や,耐熱性能が高い抵抗は,コストが高くなるという課題があった。
そこで,本発明は,交流電路や設備などに流れる漏電電流を検出する漏電検出器において,該漏電検出器の動作を確認するためのテスト装置を,定格電力や耐熱性能の高い抵抗部品を用いることなく安価で小型に構成でき,また,テスト動作に伴う発熱や,該発熱に伴う電線の断線や焼損が起こる可能性,ならびに熱による周辺部品への影響を極力低減でき,しかも,テスト動作のために消費する電力を低減できるテスト装置を備えた漏電検出器を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために,本発明の請求項1では,電路を貫通させて設けられ,該電路に不平衡電流が発生した場合には二次巻線に誘導電流を出力する零相変流器と,前記二次巻線から出力された電流信号が電圧信号に変換されて入力され,該電圧信号の大きさが所定値以上のとき漏電検出信号を発生する制御装置と,前記二次巻線に誘導電流を出力させるコンデンサからなるインピーダンスとテストスイッチとを備えたテスト装置と,を備えて構成されたことを特徴として漏電検出器を提供したものである。
このような漏電検出器によれば,該漏電検出器のテスト動作の際には,コンデンサからなるインピーダンスに電流が流れるため,電圧位相から90°進んだ電流が流れることにより,電気エネルギーの消費を伴わない無効電流によるテスト動作を行うこととなる。このため,テスト動作に伴う消費電力や発熱を極力低減できるとともに,定格電力や耐熱性能の高い抵抗部品を用いることなく安価で小型な部品を用いて構成でき,安全かつ安価な漏電検出器を提供することができる。
また,前記テスト装置は,前記電路における第一の相と零相変流器の電源側にて接続され,前記第一の相とは異なる相と零相変流器の負荷側にて接続され,前記テストスイッチを操作することにより前記インピーダンスが相間に電気的に接続された場合には,前記電路に不平衡電流が発生することにより前記二次巻線に誘導電流が出力されることを特徴として漏電検出器を提供してもよい。
これにより,テスト動作のために,テスト用の電線を零相変流器を貫通させないよう配設する場合において,テスト動作に伴う消費電力や発熱を極力低減できるとともに,定格電力や耐熱性能の高い抵抗部品を用いることなく安価で小型な部品を用いて構成でき,安全かつ安価な漏電検出器を提供することができる。
また,前記テスト装置は,前記零相変流器に設けた三次巻線に接続され,前記テストスイッチの操作により前記インピーダンスが前記三次巻線に電気的に接続された場合には,該三次巻線に前記インピーダンスで所定の大きさの電流が通電されることにより,前記零相変流器に誘導電流が発生し,前記二次巻線に誘導電流が出力されることを特徴として漏電検出器を提供してもよい。
これにより,テスト動作のために,零相変流器の三次巻線にテスト用の電流を出力場合において,テスト動作に伴う消費電力や発熱を極力低減できるとともに,定格電力や耐熱性能の高い抵抗部品を用いることなく安価で小型な部品を用いて構成でき,安全かつ安価な漏電検出器を提供することができる。
また,前記インピーダンスは,更に,前記コンデンサに直列に接続された抵抗を備えて構成したことを特徴として漏電検出器を提供してもよい。
これにより,テスト動作を行う場合において,テスト装置に流れる突入電流を抑制することができ,使用部品の経年的な寿命を長く保つことができる漏電検出器を提供することができる。
また,前記インピーダンスは,更に,前記コンデンサに直列に接続されたコイルを備えて構成したことを特徴として漏電検出器を提供してもよい。
これにより,テスト動作を行う場合において,テスト装置に流れる突入電流を抑制することができるとともに使用部品の経年的な寿命を長く保つことができ,さらに,より消費電力を低減できる漏電検出器を提供することができる。
また,前記インピーダンスとして用いるコンデンサの容量は,1.0×10-3μFから1.59×103μFであることを特徴として漏電検出器を提供してもよい。
これにより,漏電電流の感度が,高感度であるものから低感度であるものまで,また,商用周波数や電路の電圧の違いを広くカバーできる漏電検出器を提供することができる。
本発明の漏電検出器によれば,交流電路や設備などに流れる漏電電流を検出する漏電検出器において,該漏電検出器の動作を確認するためのテスト装置を,定格電力や耐熱性能の高い抵抗部品を用いることなく安価で小型に構成でき,また,テスト動作に伴う発熱や,該発熱に伴う電線の断線や焼損が起こる可能性,ならびに熱による周辺部品への影響を極力低減でき,しかも,テスト動作のために消費する電力を低減できるテスト装置を備えた漏電検出器を提供することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳しく説明する。実施の形態は,いずれも商用周波数の交流電路の地絡保護に用いる漏電検出器について示したものである。また,交流電路は,三相3線式電路,三相4線式電路,単相3線式電路,単相2線式電路等,住宅用もしくは産業用の電路を想定している。なお、図面において実質的に同じ部分には同じ参照符号を付している。
(第1の実施形態)
第1の実施形態として,図1に,単相2線式の電路に適用した漏電検出器を示した。
図1において,1は交流電路であり,該交流電路1を貫通させて零相変流器103を配置している。該零相変流器103には出力のための二次巻線1031が設けられており,前記交流電路1に不平衡電流が発生した場合には,該不平衡電流の大きさに応じて発生する誘導電流を前記二次巻線1031から出力する。
前記二次巻線1031は,漏電が発生しているか否かを判定する制御装置101に入力される。該二次巻線1031の端部には,前記誘導電流を電圧信号に変換する抵抗が設けられており,該制御装置101は,前記二次巻線1031から入力される電圧信号の大きさにより漏電電流が発生しているか否かを判定し,漏電電流が発生していると判定した場合には漏電検出信号を出力する。該制御装置101には,一般的に用いられる漏電ICを用いて構成している。
なお,制御装置101として漏電ICに代えて,マイコンを用いて構成し,入力された前記電圧信号をA/D変換し,変換後の電圧データと,マイコン内部に予め定められた閾値データとを比較演算し,電圧データが前記閾値データの大きさを超えた場合に,出力信号を出力するように構成してもよい。
電路に漏電が発生したことは,前記漏電検出信号を受けて動作する漏電リレーや漏電警報機器と組み合わせることにより認知することができる。
また,漏電検出器100には,前記二次巻線1031に誘導電流を出力させるテスト装置102が設けられている。該テスト装置102は,コンデンサからなるインピーダンス1022とテストスイッチ1021を,前記電路における第一の相と零相変流器103の電源側にて接続するとともに,前記第一の相とは異なる相と零相変流器103の負荷側にて接続して設けている。
前記テストスイッチ1021を操作することにより前記インピーダンス1022が電路の相間に電気的に接続された場合には,前記電路に不平衡電流が発生することにより前記二次巻線1031に誘導電流が出力される。これにより,誘導電流は,前記二次巻線1031の端部に設けられた抵抗により電圧に変換され,前記制御装置101は,漏電電流が発生していると判定し漏電検出信号を出力する。
ここで,前記テストスイッチ1021を操作した場合に流れるテスト用の電流の大きさは,漏電検出器100の感度電流の2.5倍以下になるように前記インピーダンスの容量を定めている。テスト用の電流の大きさは,種々の要因により定められ,電路の相間の電圧,電路の電源の周波数,感度電流,安全率などに起因する。
ここで,「表1」に電路の相間の電圧,電源の周波数,感度電流を変数とした場合のインピーダンスの容量を示した。なお,コンデンサを用いた場合のインピーダンスは,
Z=1/2πfC ・・・(式1)で表され,この場合に流れる電流は,I=V/Zであることから,
C=I/2πfV ・・・(式2)と表される。
ここで,Iは感度電流で,5mAから20A,fは周波数で,50若しくは60Hz,Vは相間の電圧で,100若しくは200Vとしてインピーダンスの容量を示した。
表1
Figure 2009225643
このように,感度電流,相間の電圧,周波数に応じて,1.7×10-1μFから1.59×103μFの容量のコンデンサを用いるとよい。なお,安全率を見込む場合には,例えば安全率が2倍であれば,それぞれ容量を2倍したコンデンサを用いるとよい。
(第2の実施形態)
第2の実施形態として,図2に,単相2線式の電路に適用した漏電検出器を示した。第1の実施形態とは,テスト装置により出力されるテスト電流が電路に直接印加されない点で異なる。
図2において,1は交流電路であり,該交流電路1を貫通させて零相変流器103を配置している。該零相変流器103には出力のための二次巻線1031が設けられており,前記交流電路1に不平衡電流が発生した場合には,該不平衡電流の大きさに応じて発生する誘導電流を前記二次巻線1031から出力する。
前記二次巻線1031は,漏電が発生しているか否かを判定する制御装置101に入力される。該二次巻線1031の端部には,前記誘導電流を電圧に変換する抵抗が設けられており,該制御装置101は,前記二次巻線1031から入力される電圧の大きさにより漏電電流が発生しているか否かを判定し,漏電電流が発生していると判定した場合には漏電検出信号を出力する。該制御装置101には,一般的に用いられる漏電ICを用いて構成している。
また,前述のように,制御装置101として漏電ICに代えて,マイコンを用いて構成し,入力された前記電圧信号をA/D変換し,変換後の電圧データと,マイコン内部に予め定められた閾値データとを比較演算し,電圧データが前記閾値データの大きさを超えた場合に,出力信号を出力するように構成してもよい。
電路に漏電が発生したことは,前記漏電検出信号を受けて動作する漏電リレーや漏電警報機器と組み合わせることにより認知することができる。
また,漏電検出器100には,前記二次巻線1031に誘導電流を出力させるテスト装置102が設けられている。該テスト装置102は,電源に接続されたコンデンサからなるインピーダンス1022をテストスイッチ1021を介して,前記零相変流器103に設けた三次巻線1032に接続して設けている。なお,テスト装置の電源そのものは交流電路から取得するように構成してもよい。
前記テストスイッチ1021の操作により前記インピーダンス1022が前記三次巻線1032に電気的に接続された場合には,該三次巻線1032にコンデンサから所定の大きさの電流が出力されることにより,前記零相変流器103に誘導電流が発生し,その結果前記二次巻線1031に誘導電流が出力される
ここで,前記テストスイッチ1021を操作した場合に流れるテスト用の電流の大きさは,漏電検出器100の感度電流の2.5倍以下になるように前記インピーダンスの容量を定めている。テスト用の電流の大きさは,種々の要因により定められ,電路から電源を取得した場合には相間の電圧,電路の電源の周波数,感度電流,三次巻線の巻き数,安全率などに起因する。
ここで,「表2」に電路の相間の電圧,電源の周波数,感度電流を変数とした場合のインピーダンスの容量を示した。なお,コンデンサを用いた場合のインピーダンスは,
Z=1/2πfC ・・・(式1)で表され,この場合に流れる電流は,I=V/Zであることから,
C=I/2πfV ・・・(式2)と表される。
ここで,Iは感度電流で,5mAから20A,fは周波数で,50若しくは60Hz,Vは相間の電圧で,100若しくは200V,Nは三次巻線の巻数で,1回から100回としてインピーダンスの容量を示した。
表2−1
Figure 2009225643



表2−2
Figure 2009225643
表2−3
Figure 2009225643
表2−4
Figure 2009225643
このように,感度電流,相間の電圧,周波数,三次巻線の巻数に応じて,1.7×10-3μFから1.59×103μFの容量のコンデンサを用いるとよい。なお,安全率を見込む場合には,例えば安全率が2倍であれば,それぞれ容量を2倍したコンデンサを用いるとよい。
また,三次巻線の巻数が増えると零相変流器のコストが増加することから,20巻から50回程度の巻数が好ましく,この場合には,1.3×10-3μFから8.0×101μFの容量のコンデンサを用いるとよい。
さらに,家庭用,産業用の電路に設けられる漏電検出器としてより一般的な感度電流に対応させる場合には,感度電流が15mAから500mAに対応させて1.0×10-2μFから1.99μFの容量のコンデンサを用いるとよい。
このほか,漏電検出器を使用する電路や感度電流などの条件に応じて適宜コンデンサの容量を定めるとよい。
(第3の実施形態)
第3の実施形態として,図3に,単相2線式の電路に適用した漏電検出器を示した。第1の実施形態とは,テスト装置102に設けられたインピーダンスとして,コンデンサ1022と,該コンデンサと直列に接続した抵抗1023を用いている点で異なる。
インピーダンスとして抵抗のみを用いて構成した場合には,その抵抗値としては,例えば電路の相間電圧が200V,必要な電流が20mAである場合には,10kΩが必要となる。また必要な定格電力は4Wとなる。このため,安全率を見込み,少なくとも定格電力が4W以上で,抵抗値が10kΩ以上の抵抗部品を用いることが必要となる。
さて,本第3の実施形態のように,インピーダンスとして,コンデンサと,抵抗を用いる場合,該抵抗を用いる目的は,突入電流を抑制することである。抵抗値がゼロの場合には,瞬間的に流れる電流は短絡電流程度の大きさとなり,コンデンサに影響を及ぼす可能性があるが,例えば,300Ω程度の抵抗を用いると,突入電流は0.6A程度と,コンデンサに影響を及ぼさない程度の電流値に抑制できる。また,電圧値についても,コンデンサと抵抗とで分圧するため,各々の部品に印加される電圧値は相対的に小さくなり,必要な定格電力も小さくできる。
このように,抵抗値としては,10kΩの約30分の1の大きさの抵抗部品を使用すればよく,また定格電力も小さくてよいため,インピーダンスとして抵抗のみを用いる場合と比較して,使用する抵抗部品の外形の大きさは小さくできる。
(第4の実施形態)
第4の実施形態として,図4に,単相2線式の電路に適用した漏電検出器を示した。第2の実施形態とは,テスト装置102に設けられたインピーダンスとして,コンデンサ1022と,該コンデンサと直列に接続した抵抗1023を用いている点で異なる。
この場合においても,前述したように,インピーダンスとして抵抗のみを用いて構成した場合と比較して,例えば,抵抗値としては,10kΩの約30分の1の大きさの抵抗部品を使用すればよく,また定格電力も小さくてよいため,インピーダンスとして抵抗のみを用いる場合と比較して,使用する抵抗部品の外形の大きさが小さくできる。また,発熱が小さくてすむため,周囲の部品への影響についても低減できる。
(第5の実施形態)
第5の実施形態として,図5に,単相2線式の電路に適用した漏電検出器を示した。第3の実施形態とは,テスト装置102に設けられたインピーダンスとして,抵抗1023に代えて,コンデンサ1022と直列に接続したコイル1024を用いている点で異なる。
実施例3においては抵抗を用いているため,テスト動作に伴う消費電力が少なからず発生する。このため,コイルを接続することにより消費電力をより低減することができる。
また,本第5の実施形態のように,インピーダンスとして,コンデンサと,コイルを用いる場合,該コイルを用いる目的としては,突入電流を抑制することでもある。抵抗値がゼロの場合には,瞬間的に流れる電流は相間短絡電流程度の大きさとなり,コンデンサに影響を及ぼす可能性があるが,例えば,インダクタンスが100mHから500mH程度のコイルを用いると,突入電流は数A程度と,コンデンサに影響を及ぼさない程度の電流値に抑制できる。また,電圧値についても,コンデンサと抵抗とで分圧するため,各々の部品に印加される電圧値は相対的に小さくなり,必要な定格電力も小さくできる。
このように,インピーダンスとしてコンデンサとコイルを用いる場合,使用するインピーダンス部品の外形の大きさが小さくでき,また,テスト動作に伴う消費電力をより低減できる。
(第6の実施形態)
第6の実施形態として,図6に,単相2線式の電路に適用した漏電検出器を示した。第4の実施形態とは,テスト装置102に設けられたインピーダンスとして,抵抗1023に代えて,コンデンサ1022と直列に接続したコイル1024を用いている点で異なる。
この場合においても,前述したように,インピーダンスとして,コンデンサと抵抗を用いる構成とした場合と比較して消費電力をより低減することができ,周囲の部品への影響についても低減できる。
なお,実施の形態は単相2線式の電路における形態について説明を行ったが,その他の単相3線式や三相3線式などの電路における適用も可能であり,例えば,単相3線式の場合には,第一の電圧相と第二の電圧相に対してテスト電流を流すように構成してもよいし,電圧相と中性相に対してテスト電流を流すように構成してもよい。
本発明は,電路に発生する漏電を検出する漏電検出器に適用することで,定格電力や耐熱性能の高い抵抗部品を用いることなく安価で小型に構成でき,また,テスト動作に伴う発熱や,該発熱に伴う電線の断線や焼損が起こる可能性,ならびに熱による周辺部品への影響を極力低減でき,しかも,テスト動作のために消費する電力を低減できるテスト装置を備えた漏電検出器を提供することが可能となる。
第1の実施形態による漏電検出器の構成を示す図 第2の実施形態による漏電検出器の構成を示す図 第3の実施形態による漏電検出器の構成を示す図 第4の実施形態による漏電検出器の構成を示す図 第5の実施形態による漏電検出器の構成を示す図 第6の実施形態による漏電検出器の構成を示す図 従来例を示す図。
符号の説明
1 電路
100 漏電検出器
101 制御装置
102 テスト装置
1021 テストスイッチ
1022 コンデンサ
103 零相変流器

Claims (6)

  1. 電路を貫通させて設けられ,該電路に不平衡電流が発生した場合には二次巻線に誘導電流を出力する零相変流器と,
    前記二次巻線から出力された電流信号が電圧信号に変換されて入力され,該電圧信号の大きさが所定値以上のとき漏電検出信号を発生する制御装置と,
    前記二次巻線に誘導電流を出力させるコンデンサからなるインピーダンスとテストスイッチとを備えたテスト装置と,
    を備えて構成されたことを特徴とするテスト装置を設けた漏電検出器。
  2. 前記テスト装置は,
    前記電路における第一の相と零相変流器の電源側にて接続され,前記第一の相とは異なる相と零相変流器の負荷側にて接続され,
    前記テストスイッチを操作することにより前記インピーダンスが相間に電気的に接続された場合には,
    前記電路に不平衡電流が発生することにより前記二次巻線に誘導電流が出力されることを特徴とする請求項1記載のテスト装置を設けた漏電検出器。
  3. 前記テスト装置は,
    前記零相変流器に設けた三次巻線に接続され,
    前記テストスイッチの操作により前記インピーダンスが前記三次巻線に電気的に接続された場合には,
    該三次巻線に前記インピーダンスで所定の大きさの電流が通電されることにより,
    前記零相変流器に誘導電流が発生し,
    前記二次巻線に誘導電流が出力されることを特徴とする請求項1記載のテスト装置を設けた漏電検出器。
  4. 前記インピーダンスは,更に,前記コンデンサに直列に接続された抵抗を備えて構成したことを特徴とする請求項2又は請求項3記載のテスト装置を設けた漏電検出器。
  5. 前記インピーダンスは,更に,前記コンデンサに直列に接続されたコイルを備えて構成したことを特徴とする請求項2又は請求項3記載のテスト装置を設けた漏電検出器。
  6. 前記インピーダンスとして用いるコンデンサの容量は,1.0×10-3μFから1.59×103μFであることを特徴とする請求項1乃至請求項5記載の内いずれか一項に記載のテスト装置を設けた漏電検出器。
JP2008070520A 2008-03-19 2008-03-19 テスト装置を備えた漏電検出器 Pending JP2009225643A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008070520A JP2009225643A (ja) 2008-03-19 2008-03-19 テスト装置を備えた漏電検出器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008070520A JP2009225643A (ja) 2008-03-19 2008-03-19 テスト装置を備えた漏電検出器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009225643A true JP2009225643A (ja) 2009-10-01

Family

ID=41241819

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008070520A Pending JP2009225643A (ja) 2008-03-19 2008-03-19 テスト装置を備えた漏電検出器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009225643A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102361317A (zh) * 2011-08-17 2012-02-22 佛山市中格威电子有限公司 一种漏电保护的测试电路
CN113702867A (zh) * 2021-08-31 2021-11-26 国网江苏省电力有限公司营销服务中心 一种串接电流互感器线路的漏电检测装置及其使用方法
AU2018204677B2 (en) * 2017-07-24 2021-12-09 Cristaudo, Anthony Mining electrical outlet protection devices test unit

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50140836A (ja) * 1974-04-30 1975-11-12
JPS61205226U (ja) * 1985-06-10 1986-12-24
JPS63253818A (ja) * 1987-04-10 1988-10-20 三菱重工業株式会社 保護システムの擬似故障信号発生装置
JPH0454466A (ja) * 1990-06-22 1992-02-21 Eiji Mori 接地付単相電源の中性線と接地線とを判別する装置
JPH0819166A (ja) * 1994-06-24 1996-01-19 Mitsubishi Electric Corp 地絡検出装置
JPH09322383A (ja) * 1996-05-31 1997-12-12 Mitsubishi Electric Corp 漏電検出装置
JP2002159134A (ja) * 2000-11-16 2002-05-31 Kawamura Electric Inc 漏電検出器のテスト回路
JP2007132665A (ja) * 2005-11-08 2007-05-31 Meidensha Corp 地絡方向継電器の動作試験方法

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50140836A (ja) * 1974-04-30 1975-11-12
JPS61205226U (ja) * 1985-06-10 1986-12-24
JPS63253818A (ja) * 1987-04-10 1988-10-20 三菱重工業株式会社 保護システムの擬似故障信号発生装置
JPH0454466A (ja) * 1990-06-22 1992-02-21 Eiji Mori 接地付単相電源の中性線と接地線とを判別する装置
JPH0819166A (ja) * 1994-06-24 1996-01-19 Mitsubishi Electric Corp 地絡検出装置
JPH09322383A (ja) * 1996-05-31 1997-12-12 Mitsubishi Electric Corp 漏電検出装置
JP2002159134A (ja) * 2000-11-16 2002-05-31 Kawamura Electric Inc 漏電検出器のテスト回路
JP2007132665A (ja) * 2005-11-08 2007-05-31 Meidensha Corp 地絡方向継電器の動作試験方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102361317A (zh) * 2011-08-17 2012-02-22 佛山市中格威电子有限公司 一种漏电保护的测试电路
AU2018204677B2 (en) * 2017-07-24 2021-12-09 Cristaudo, Anthony Mining electrical outlet protection devices test unit
CN113702867A (zh) * 2021-08-31 2021-11-26 国网江苏省电力有限公司营销服务中心 一种串接电流互感器线路的漏电检测装置及其使用方法
CN113702867B (zh) * 2021-08-31 2024-04-12 国网江苏省电力有限公司营销服务中心 一种串接电流互感器线路的漏电检测装置及其使用方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6114749B2 (ja) 光起電力システムのためのセーフティデバイス
Das et al. Grounding of AC and DC low-voltage and medium-voltage drive systems
KR101320373B1 (ko) 변압기를 구비한 결상복구장치 및 그 설치공법
CN101540249B (zh) 漏电断路器
CN102792539A (zh) 用于接地故障电路中断装置的监测电路的方法及设备
CN109188278B (zh) 三相不平衡检测电路以及系统
JP4931754B2 (ja) 漏電遮断器
EP2619596B1 (en) Dc&ac current detection circuit
CN101276713B (zh) 漏电检测装置
CN108318762A (zh) 电压互感器工频铁磁谐振的判别方法
KR20130047703A (ko) 배전계통의 결상 시 결상복구기 및 그 복구방법
JP2013182680A (ja) 漏電遮断器
KR20130044247A (ko) 전력계통의 결상 시 결상복구장치 및 그 복구방법
JP5137242B2 (ja) 回路遮断器
JP2009225643A (ja) テスト装置を備えた漏電検出器
CN202585083U (zh) 仪用互感器以及铁共振抑制电路
EP3595157B1 (en) Power conversion device
El-Sherif et al. A design guide to neutral grounding of industrial power systems: The pros and cons of various methods
Pillai et al. Grounding and ground fault protection of multiple generator installations on medium-voltage industrial and commercial power systems. Part 1-the problem defined
Vasavada et al. Development of Intelligent Automatic Electronic MCB and ELCB Using Fault Diagnosis Technique
KR20020041973A (ko) 누전 차단기
JP5000546B2 (ja) サージ吸収装置
CN100470984C (zh) 剩余电流断路器
CN219659415U (zh) 继电保护系统及风力发电机组
RU2697870C2 (ru) Способ и система дистанционного отключения нагрузки при проведении замеров сопротивления изоляции и вариант устройства для его реализации

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110314

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121010

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121113

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130115

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130813