JP2009223875A - 電子ブック装置、ブックカバー装置、電子ブック処理方法、およびプログラム - Google Patents

電子ブック装置、ブックカバー装置、電子ブック処理方法、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】従来は、紙媒体の書籍を読んでいる際に感じられるべき感覚が得られない場合があるという課題があった。
【解決手段】1以上のページを有する文書情報が格納され得る文書情報格納部101と、ユーザにより行われた紙のページをめくる動作と同様の動作を検出し、検出結果を出力する動作検出部102と、動作検出部102が出力する検出結果を用いて、ページをめくる動作が行われたことを示す情報であるユーザ動作情報を取得する動作情報取得部103と、ユーザ動作情報に応じた出力であって、ページがめくられたことをユーザに知覚させるための出力であるページフリップ出力を行うページフリップ出力部104と、文書情報格納部101に格納されている文書情報から、動作情報取得部103が取得したユーザ動作情報に応じたページの情報を読み出し、表示する文書ページ表示部105とを備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、書籍等のページを画面等に表示する電子ブック装置等に関するものである。
従来の電子ブック装置として、ページ送りボタンを押すことで、ページ送りを行って画面の表示内容を切り替えるものが知られていた。(例えば、特許文献1参照)。
特開平7−168852号公報(第1頁、第1図等)
しかしながら、従来の電子ブック装置等においては、ページ送り等のページをめくるための動作を、紙でできた本物の書籍等のページめくりの動作とは異なる動作であるボタン操作で行っていたため、紙でできたページをめくりながら本物の書籍を読んでいるような感覚を読者に与えることができない、という課題があった。
また、従来の電子ブック装置等においては、ページを表示した画像が画面に表示されるだけで紙のページは存在していないため、ページめくりを行っても、本物の書籍のように、紙のページがめくれるような印象をユーザに与えることができず、本物の書籍を読んでいるような感覚を読者に与えることができない、という課題があった。
また、本物の書籍を読んでいる場合においても、読者のおかれている環境や、読者の状態によっては、本物の書籍を読んでいる時の感覚が十分に体感できない、という課題があった。例えば、騒音下で書籍を読んでいる場合においては、ページをめくっても、ページをめくる音が聞こえず、ページをめくっている感覚が感じられない場合があるという課題があった。
本第発明の電子ブック装置は、1以上のページを有する文書情報が格納され得る文書情報格納部と、ユーザにより行われた紙のページをめくる動作と同様の動作を検出し、検出結果を出力する動作検出部と、前記動作検出部が出力する検出結果を用いて、ページをめくる動作が行われたことを示す情報であるユーザ動作情報を取得する動作情報取得部と、前記ユーザ動作情報に応じた出力であって、ページがめくられたことをユーザに知覚させるための出力であるページフリップ出力を行うページフリップ出力部と、前記文書情報格納部に格納されている文書情報から、前記動作情報取得部が取得したユーザ動作情報に応じたページの情報を読み出し、表示する文書ページ表示部と、を具備する電子ブック装置である。
かかる構成により、ページをめくる操作と同様の操作を行うことで、電子ブックのページめくりを行うことができるため、ユーザに実際に紙媒体の書籍を扱っているような没入感を与えることができ、ユーザに紙媒体の書籍を読んでいる際に感じられるべき感覚を、十分に読者に与えることができる。
また、本発明の電子ブック装置は、前記電子ブック装置において、前記動作検出部は、曲がりを検出する湾曲検出手段を備えており、ユーザにより行われた、前記湾曲検出手段を曲げる動作を検出する電子ブック装置である。
かかる構成により、実際の書籍のページをめくる際と同様の曲げる動作によりページめくりが可能となり、ユーザに紙媒体の書籍を読んでいる際に感じられるべき感覚を、十分に読者に与えることができる。
また、本発明の電子ブック装置は、前記電子ブック装置において、前記ページフリップ出力部が行うページフリップ出力は、ページがめくられている状態を示す画像の表示である電子ブック装置である。
かかる構成により、ページめくりが行われていることをユーザに視覚的に認識させることができる。
また、本発明の電子ブック装置は、前記電子ブック装置において、前記動作情報取得部は、前記動作検出部が検出した動作の継続時間に応じたページ数のページをめくるユーザ動作情報を取得し、前記ページフリップ出力部は、前記ユーザ動作情報が示すページ数に応じたページをめくる画像を表示し、前記文書ページ表示部は、前記ユーザ動作情報が示すページ数を移動したページの情報を表示する電子ブック装置である。
かかる構成により、ユーザの動作に応じて、異なる数のページめくりが可能となる。
また、本発明の電子ブック装置は、前記電子ブック装置において、前記動作情報取得部は、前記動作検出部が動作を検出した回数をカウントし、カウント結果に応じたページ数のページをめくるユーザ動作情報を取得し、前記ページフリップ出力部は、前記ユーザ動作情報が示すページ数に応じたページをめくる画像を表示し、前記文書ページ表示部は、前記ユーザ動作情報が示すページ数を移動したページの情報を表示する電子ブック装置である。
かかる構成により、ユーザの動作に応じて、異なる数のページめくりが可能となる。
また、本発明の電子ブック装置は、前記電子ブック装置において、前記文書ページ表示部は、前記湾曲検出手段が検出した曲がりに応じて、ページの表示倍率を変更する電子ブック装置である。
かかる構成により、ユーザの動作に応じて、ページの表示倍率の変更が可能となる。
また、本発明の電子ブック装置は、前記電子ブック装置において、前記動作情報取得部は、前記動作検出部の検出結果から、前記湾曲検出手段に対して、前記文書ページ表示部が表示するページに対する斜め方向の曲げが行われたことを示すユーザ動作情報を取得し、前記文書ページ表示部は、前記斜め方向の曲げが行われたことを示すユーザ動作情報に応じて、ページを斜め方向にめくった状態の画像を表示する電子ブック装置である。
かかる構成により、ユーザの動作に応じた柔軟なページめくりが可能となる。
また、本発明の電子ブック装置は、前記電子ブック装置において、前記ページフリップ出力部が行うページフリップ出力は、ページをめくる音の出力を含む電子ブック装置である。
かかる構成により、ページめくりが行われていることをユーザに聴覚により認識させることができる。
また、本発明の電子ブック装置は、前記電子ブック装置において、前記ページフリップ出力部は、前記ユーザ動作情報が示す、めくるページ数に応じた音を出力する電子ブック装置である。
かかる構成により、ユーザの動作に応じて異なるページ数がめくられていることを、ユーザに、聴覚により知らせることができる。
また、本発明の電子ブック装置は、前記電子ブック装置において、前記文書情報格納部には、前記格納されている文書情報が示す文書の紙媒体を指定する情報である紙媒体指定情報が格納されており、前記ページフリップ出力部は、前記文書ページ表示部の表示対象となる文書情報の紙媒体指定情報に応じたページをめくる音を出力する電子ブック装置である。
かかる構成により、ユーザに実際の紙の書籍のように、紙媒体の違いによる感覚の違いを、ユーザに擬似的に体験させることができる。
また、本発明の電子ブック装置は、前記電子ブック装置において、前記動作情報取得部は、前記湾曲検出手段の曲がりの度合い、または、曲がりからの回復時のスピードを取得し、前記ページフリップ出力部は、前記動作情報取得部が取得した曲がりの度合い、または、曲がりからの回復時のスピードをパラメータとして、当該パラメータに応じた異なる音を出力する電子ブック装置である。
かかる構成により、ユーザの動作に応じた音を出力することができる。
また、本発明の電子ブック装置は、前記電子ブック装置において、前記ページフリップ出力部が行うページフリップ出力は、風の出力を含む電子ブック装置である。
かかる構成により、ページめくりが行われていることをユーザに体感させることができる。
また、本発明の電子ブック装置は、前記電子ブック装置において、前記ページフリップ出力部は、前記ユーザ動作情報が示す、めくるページ数に応じた風を出力する電子ブック装置である。
かかる構成により、めくるページ数に応じたページめくりを行っている感覚を、ユーザに体感させることができる。
また、本発明の電子ブック装置は、前記電子ブック装置において、前記ページフリップ出力部は、前記ユーザ動作情報が示す、めくるページ数に応じた回数の風を出力する電子ブック装置である。
かかる構成により、めくるページ数に応じたページめくりを行っている感覚を、ユーザに体感させることができる。
また、本発明の電子ブック装置は、前記電子ブック装置において、前記ページフリップ出力部は、ページがめくられている状態を示す画像の表示の途中から、風を出力する電子ブック装置である。
かかる構成により、ページめくりを行っている感覚を、実際の書籍等のように忠実にユーザに体感させることができる。
また、本発明の電子ブック装置は、前記電子ブック装置において、前記ページフリップ出力部が行うページフリップ出力は、振動の出力を含む電子ブック装置である。
かかる構成により、めくるページ数に応じたページめくりを行っている感覚を、ユーザに体感させることができる。
また、本発明の電子ブック装置は、前記電子ブック装置において、前記ページフリップ出力部は、前記文書ページ表示部の、めくられたページが配置される表示が行われる側を振動させる電子ブック装置である。
かかる構成により、ページめくりを行っている感覚を、実際の書籍等により忠実にユーザに体感させることができる。
また、本発明の電子ブック装置は、前記電子ブック装置において、前記動作検出部は、表面の接触を検出する接触検出手段を備えており、ユーザにより行われた、前記接触検出手段の表面を移動する動作を検出し、前記動作情報取得部は、前記動作検出部の湾曲検出手段と接触検出手段とが出力する検出結果との組み合わせにより、ページをめくる動作が行われたことを示す情報であるユーザ動作情報を取得する電子ブック装置である。
かかる構成により、実際の書籍等に対して行われるページめくりにより近い動作を検知して、ページめくりを行うことが可能となる。
また、本発明の電子ブック装置は、前記電子ブック装置において、前記ページフリップ出力部が行うページフリップ出力は、振動の出力を含み、前記ページフリップ出力部は、前記接触検出手段の表面がなぞられた時に振動を出力する電子ブック装置である。
かかる構成により、紙のページを指等でさすって動かしているような状況を体感させることができる。
また、本発明のブックカバー装置は、書籍の背面を覆うように配置されるブックカバー装置であって、ユーザにより行われた前記書籍に対するページをめくる動作を検出し、検出結果を出力する動作検出部と、前記動作検出部が出力する検出結果を用いて、ページをめくる動作が行われたことを示す情報であるユーザ動作情報を取得する動作情報取得部と、前記ユーザ動作情報に応じた出力であって、ページがめくられたことをユーザに知覚させるための出力であるページフリップ出力を行うページフリップ出力部と、を具備するブックカバー装置である。
かかる構成により、書籍のページがめくられたことを、脚色してユーザに知覚させることができる。これにより、従来の書籍の読書にはない新しい読書体験が可能となり、読書を楽しむことができる。
また、本発明のブックカバー装置は、前記ブックカバー装置において、前記ページフリップ出力部が行うページフリップ出力は、ページをめくる音の出力であるブックカバー装置である。
かかる構成により、ページ数がめくられている状況を、音で強調する演出ができる。
また、本発明のブックカバー装置は、前記ブックカバー装置において、前記動作情報取得部は、前記動作検出部が出力する検出結果を用いて、めくるページ数を示す情報を含むユーザ動作情報を取得し、前記ページフリップ出力部は、前記ユーザ動作情報が示す、めくるページ数に応じた音を出力するブックカバー装置である。
かかる構成により、めくるページ数に応じた音の演出が可能となる。
また、本発明のブックカバー装置は、前記ブックカバー装置において、前記ページフリップ出力部が行うページフリップ出力は、風の出力であるブックカバー装置である。
かかる構成により、ページ数がめくられている状況を、ページから出力されるように感じさせる風により強調することができる。
また、本発明のブックカバー装置は、前記ブックカバー装置において、前記動作情報取得部は、前記動作検出部が出力する検出結果を用いて、めくるページ数を示す情報を含むユーザ動作情報を取得し、前記ページフリップ出力部は、前記ユーザ動作情報が示す、めくるページ数に応じた風を出力するブックカバー装置である。
かかる構成により、ページ数に応じた風の出力を演出できる。
また、本発明のブックカバー装置は、前記ブックカバー装置において、前記ページフリップ出力部は、前記ユーザ動作情報が示す、めくるページ数に応じた回数の風を出力するブックカバー装置である。
かかる構成により、ページ数に応じた風の出力を演出できる。
また、本発明のブックカバー装置は、前記ブックカバー装置において、前記動作情報取得部は、前記動作検出部が出力する検出結果を用いて、ページめくりが開始されたことを示す情報を含む前記ユーザ動作情報を取得し、前記ページフリップ出力部は、前記ユーザ動作情報からページめくりが開始されたことを判断し、当該ページめくりの開始から所定の時間経過してから、風を出力するブックカバー装置である。
かかる構成により、実際のページめくりにより発生する風に近いタイミングで風を出力することができる。
また、本発明のブックカバー装置は、前記ブックカバー装置において、前記ページフリップ出力部が行うページフリップ出力は、振動の出力を含むブックカバー装置である。
かかる構成により、ページ数がめくられている状況を、振動により強調することができる。
また、本発明のブックカバー装置は、前記ブックカバー装置において、前記ページフリップ出力部は、前記書籍の、めくられたページが配置される側を振動させるブックカバー装置である。
かかる構成により、実際のページめくりにより発生する振動により近いタイミングで振動を発生させることができる。
また、本発明の電子ブック装置は、前記電子ブック装置において、前記動作検出部は、前記文書ページ表示部が表示するページの右側または左側の少なくとも一方における、ページが表示される面に対して反対方向である裏面方向への曲がりを検出し、前記動作情報取得部は、前記動作検出部が曲がりを検出した側のページをめくる動作が行われたことを示すユーザ動作情報を取得し、前記ページフリップ出力部は、前記ユーザ動作情報が示しているページがめくられたことを示すページフリップ出力を行う電子ブック装置である。
かかる構成により、実際の紙媒体の書籍と同様に、書籍の端を、裏面側に曲げることでページをめくることができ、ユーザに紙媒体の書籍を読んでいるときと同様の感覚を与えることができる。
また、本発明の電子ブック装置は、前記電子ブック装置において、前記動作検出部は、前記文書ページ表示部が表示するページの右側または左側の少なくとも一方における、ページが表示される面の方向である表面方向への曲がりを検出し、前記動作情報取得部は、前記動作検出部が曲がりを検出した側のページをめくる動作が行われたことを示すユーザ動作情報を取得し、前記ページフリップ出力部は、前記ユーザ動作情報が示しているページがめくられたことを示すページフリップ出力を行う電子ブック装置である。
かかる構成により、実際の紙媒体の書籍と同様に、書籍の端を、表面側につまみ上げてページをめくることができ、ユーザに紙媒体の書籍を読んでいるときと同様の感覚を与えることができる。
また、本発明の電子ブック装置は、前記電子ブック装置において、前記動作情報取得部は、前記動作検出部が曲がりを検出した側の、1ページをめくる動作が行われたことを示すユーザ動作情報を取得し、前記ページフリップ出力部は、前記ユーザ動作情報が示している1ページがめくられたことを示すページフリップ出力を行い、前記文書ページ表示部は、前記文書情報格納部に格納されている文書情報から、前記ユーザ動作情報が示す1ページをめくった後のページの情報を読み出し、表示する電子ブック装置である。
かかる構成により、実際の紙媒体の書籍と同様に、1ページをつまむ動作につき1ページのページめくりが可能となる。
また、本発明の電子ブック装置は、前記電子ブック装置において、前記動作情報取得部は、前記動作検出部が予め指定した量より大きい曲がりを検出した場合に、前記動作検出部が曲がりを検出した側の、複数ページの束をめくる動作である束めくりが行われたことを示すユーザ動作情報を取得し、前記ページフリップ出力部は、前記ユーザ動作情報が示している束めくりが行われたことを示すページフリップ出力を行い、前記文書ページ表示部は、前記文書情報格納部に格納されている文書情報から、前記ユーザ動作情報が示す束めくりを行った後のページの情報を読み出し、表示する電子ブック装置である。
かかる構成により、実際の紙媒体の書籍と同様に、複数ページの束を、一度に表面側につまみ上げてめくることができ、大量のページめくりに要する時間を短縮できる。
また、本発明の電子ブック装置は、前記電子ブック装置において、前記動作情報取得部は、一度の曲げに対して、1回だけ束めくりが行われたことを示すユーザ動作情報を取得する電子ブック装置である。
かかる構成により、複数ページの束をつまむ動作につき1束のページめくりを行うことができる。
また、本発明の電子ブック装置は、前記電子ブック装置において、前記動作情報取得部は、前記動作検出部の曲がりを検出している時間が所定の時間を経過する毎に、1ページをめくる動作が行われたことを示すユーザ動作情報を取得するものであり、前記所定の時間は、1度の曲げに対するユーザ動作情報の取得回数に応じて、短縮される電子ブック装置である。
かかる構成により、ページを探している状況が続いた場合に、高速にページめくりを行うことが可能となり、ページめくり状況に応じた動作が可能となる。
また、本発明の電子ブック装置は、前記電子ブック装置において、前記ページフリップ出力部は、予め設定されているページである束めくり先ページまでの束めくりが行われたことを示すページフリップ出力を行い、前記文書ページ表示部は、前記文書情報格納部に格納されている文書情報から、前記束めくり先ページの情報を読み出し、表示する電子ブック装置である。
かかる構成により、複数ページの束をめくっている状態であることを、ユーザに認識させることができる。
また、本発明の電子ブック装置は、前記電子ブック装置において、前記動作情報取得部は、前記文書情報格納部に格納されている文書情報に応じて、束めくり先ページを設定する電子ブック装置である。
かかる構成により、文書情報に応じた束めくりが可能となる。
また、本発明の電子ブック装置は、前記電子ブック装置において、前記動作情報取得部は、文書情報格納部に格納されている文書情報が示す文書のページ数を所定の分割数で等分割した場合における分割位置となるページであって、ページめくりを行う方向における最も近いページを、束めくり先ページに設定する電子ブック装置である。
かかる構成により、文書のページ数に応じたページ単位で束めくりが可能となる。例えばページ数の多い文書は、一回の束めくりによりめくられるページ数が、ページ数の少ない文書に比べて多くなる。
また、本発明の電子ブック装置は、前記電子ブック装置において、前記動作情報取得部は、文書情報の属性に応じて前記所定の分割数を決定する電子ブック装置である。
かかる構成により、文書の属性に応じた束めくりが可能となる。例えば、辞書や雑誌等の文書の種類や、画像が多い文書か否か等の属性に応じて、1回の束めくりでめくるページ数を変更することができる。
また、本発明の電子ブック装置は、前記電子ブック装置において、前記動作情報取得部は、文書情報格納部に格納されている文書情報が示す文書が、複数の章に区切られている場合に、ページめくりを行う方向における最も近い章の先頭を示すページを、束めくり先ページに設定する電子ブック装置である。
かかる構成により、文書の章ごとに束めくりを行うことができる。
また、本発明の電子ブック装置は、前記電子ブック装置において、前記動作情報取得部は、文書情報格納部に格納されている文書情報が示す文書に含まれるページの属性に応じて、束めくり先ページを設定する電子ブック装置である。
かかる構成により、文書を構成するページの属性において、束めくり先のページを設定することができる。例えば、画像や、特定の文字列が含まれるページ毎を束めくり先として、束めくりを行うことができる。
また、本発明の電子ブック装置は、前記電子ブック装置において、ユーザの閲覧履歴を示す情報である閲覧履歴情報を取得する閲覧履歴取得部を更に備え、前記動作情報取得部は、前記閲覧履歴取得部が取得した閲覧履歴情報を用いて、前記束めくり先ページを設定する電子ブック装置である。
かかる構成により、閲覧履歴に応じて、束めくりを行うことができる。例えば、実際の紙媒体の書籍等では、良く閲覧するページは、ページに開き癖がついて、そのページが開きやすくなるが、上記構成においては、閲覧の度合いが高いページが束めくりで開かれるようにして、実際の紙ページの開き癖を電子ブック上で実現可能となる。
また、本発明の電子ブック装置は、前記電子ブック装置において、前記閲覧履歴取得部は、文書情報が示す文書に含まれるページについての、閲覧回数または閲覧時間の少なくとも一方の情報を含む閲覧履歴情報を取得し、前記動作情報取得部は、前記閲覧履歴情報に含まれる閲覧回数または閲覧時間の少なくとも一方の情報を用いて、前記束めくり先ページを設定する電子ブック装置である。
かかる構成により、ページの閲覧回数や、閲覧時間等によって、束めくり先ページを設定することができる。
また、本発明の電子ブック装置は、前記電子ブック装置において、前記動作情報取得部は、前記閲覧履歴情報に含まれる閲覧回数または閲覧時間の少なくとも一方の情報を用いて、文書情報が示す文書に含まれる各ページについての閲覧状況を示すスコアを取得し、当該スコアが示す閲覧されたページについてのランキングに応じて、前記束めくり先ページを設定する電子ブック装置である。
かかる構成により、閲覧履歴から取得したスコアの高いページを、束めくり先ページに設定することができ、例えば、閲覧の度合いが高いページを優先的に束めくり先ページに設定することができる。
また、本発明の電子ブック装置は、前記電子ブック装置において、前記動作情報取得部は、束めくり先ページを設定する際に、他の束めくり先ページとのページ数の差が、所定数以下のページについては、束めくり先ページに設定しない電子ブック装置である。
かかる構成により、一度の束めくりによりめくられるページ数が少なくならないようにして、所定数以上の複数ページを一度にめくれるという束めくりの利点を保つことができる。
また、本発明の電子ブック装置は、前記電子ブック装置において、前記閲覧履歴情報は、ページについての閲覧回数を示す情報を少なくとも含み、前記閲覧履歴取得部は、ページについて行われた閲覧のうちの、予め設定した閾値以上の時間の閲覧のみを、閲覧回数にカウントする電子ブック装置である。
かかる構成により、単に一時的に開かれたページについては閲覧回数をカウントしないようにして、実際に閲覧したページのみについて、閲覧回数をカウントできるようにして、閲覧が行われた回数を的確にカウントすることができる。
また、本発明の電子ブック装置は、前記電子ブック装置において、前記閲覧履歴取得部は、ページについての閲覧時刻を示す情報を含む閲覧履歴情報を取得し、前記動作情報取得部は、前記閲覧履歴情報に含まれる閲覧時刻を示す情報を用いて、束めくり先ページを設定する電子ブック装置である。
かかる構成により、閲覧時刻に応じて、束めくり先ページを設定することができる。例えば、閲覧時刻が新しいページについては、最近閲覧されたページであり、現在のユーザの関心事に関連のあるページと考えられるため、再度閲覧を行う可能性が高いページであるとして、束めくり先ページとして優先的に設定されるよう、束めくり先ページを設定する際の重み付けを高くしたりすることができる。
また、本発明の電子ブック装置は、前記電子ブック装置において、前記ページが表示される面は、1以上の隅を有する面に設けられており、前記1以上の隅を有する面の、1以上の隅に対する、表面側に折り曲げる動作を検出する折り曲げ検出部と、当該折り曲げ検出部が折り曲げ動作を検出した場合に、折り曲げられた側に表示されているページを、折り曲げが行われたページに指定する情報である折り曲げ情報を取得する折り曲げ情報取得部とをさらに備えた電子ブック装置である。
かかる構成により、実際の紙媒体の文書と同様にページの隅を折り曲げるような動作によって、ユーザの望むページに印付けを行うことができる。
また、本発明の電子ブック装置は、前記電子ブック装置において、前記動作情報取得部は、前記動作検出部が予め指定した量より大きい曲がりを検出した場合に、前記折り曲げ情報取得部が取得した折り曲げ情報が指定するページまで、ページをめくるユーザ動作情報を取得する電子ブック装置である。
かかる構成により、ユーザにより隅に対して折り曲げる動作が行われたページを、複数のページをめくる際の、ページめくり先となるページに設定することができ、ユーザが印を付けたページを、瞬時に開くことが可能となる。
また、本発明の電子ブック装置は、前記電子ブック装置において、前記ページフリップ出力部は、前記折り曲げ情報取得部が取得した折り曲げ情報が指定するページをめくる速さが、他のページをめくる速さよりも遅くなるようなページめくりの画像を構成して出力する電子ブック装置である。
かかる構成により、ページめくりを行っている際に、ユーザが印を付けたページ付近では、ページめくりの速度を遅くして、ページめくりが行われているページが、印を付けたページ付近であることをユーザに通知することができる。
また、本発明の電子ブック装置は、前記電子ブック装置において、前記折り曲げ検出部は、さらに、前記1以上の隅を有する面の、1以上の隅に対する、裏面側へ折り曲げる動作である折り戻り動作を検出し、前記折り曲げ情報検出部は、折り曲げ情報が指定するページに対する、前記折り戻し動作を検出した際に、当該ページを指定する折り曲げ情報を削除する電子ブック装置である。
かかる構成により、ページの隅の折り曲げた部分を元に戻すような動作を電子ブック装置に行うことによって、ユーザによる印付けを解除することができる。
また、本発明の電子ブック装置は、前記電子ブック装置において、前記文章ページ表示部は、表示するページが、折り曲げ情報が指定するページである場合に、当該ページの画像の隅に、ページを折り曲げた画像を表示する電子ブック装置である。
かかる構成により、表示されているページが、折り曲げ情報が示すページであることを、ユーザに視覚的に通知することができる。特に、通常の文書と同様に、紙の隅が折られた画像を表示することで、文書を閲覧する際の邪魔にならないような通知が実現できる。
また、本発明の電子ブック装置は、前記電子ブック装置において、前記動作情報取得部は、さらに、前記動作検出部が検出した曲がりの速さの情報を含むユーザ動作情報を取得し、前記ページフリップ出力部が行うページフリップ出力は、ページがめくられている状態を示す動画像の表示であり、前記ページフリップ出力部は、前記ユーザ動作情報が示している曲がりの速さに応じた速さで、ページがめくられている動画像を表示する電子ブック装置である。
かかる構成により、ページめくりの速さに応じて、ページのめくる速さを変更することができ、ユーザの動作速度に合わせたページめくりの表示が可能となる。
また、本発明の電子ブック装置は、前記電子ブック装置において、前記ページフリップ出力部が行うページフリップ出力は、ページをめくる音の出力を含むものであり、前記ページフリップ出力部は、束めくりが行われている場合と束めくり以外のページめくりが行われている場合とで、異なる音を出力する電子ブック装置である。
かかる構成により、束めくりを行っていることを音でユーザに認識させることができる。
また、本発明の電子ブック装置は、前記電子ブック装置において、前記ページフリップ出力部が行うページフリップ出力は、風の出力を含むものであり、前記ページフリップ出力部は、束めくりが行われている場合と束めくり以外のページめくりが行われている場合とで、異なる強さの風を出力する電子ブック装置である。
かかる構成により、束めくりを行っていることを風の強さでユーザに認識させることができる。
また、本発明の電子ブック装置は、前記電子ブック装置において、前記ページフリップ出力部が行うページフリップ出力は、振動の出力を含むものであり、前記ページフリップ出力部は、束めくりが行われている場合と束めくり以外のページめくりが行われている場合とで、異なる強さの振動を出力する電子ブック装置である。
かかる構成により、束めくりを行っていることを振動の強さでユーザに認識させることができる。
本発明による電子ブック装置等によれば、紙媒体の書籍を読んでいる際に感じられるべき感覚を、十分に読者に与えることができる。
以下、電子ブック装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態における電子ブック装置のブロック図である。
電子ブック装置1は、文書情報格納部101、動作検出部102、動作情報取得部103、ページフリップ出力部104、文書ページ表示部105を具備する。
また、動作検出部102は、湾曲検出手段10201を具備する。
電子ブック装置1とは、テキストや画像、例えば静止画像や動画像により構成される電子的な文書情報を、記憶媒体等から読み出して、ディスプレイ等に表示する装置である。電子ブック装置1は、このような文書情報を表示することで、紙等で構成される書籍を擬似的に実現するものである。書籍とは、ここでは、本以外にも、新聞や雑誌やパンフレット等を含む概念である。本実施の形態においては、特に、電子ブック装置1が、ディスプレイに一度に表示する情報の単位として、ページという単位、もしくはこれに相当する概念を有する文書情報を表示するものである場合について説明する。電子ブックとは、例えば電子機器などディスプレイを利用した機器で読むことができる出版物である。また、電子ブックとは、書籍等のコンテンツを電子化したものと考えても良い。
文書情報格納部101は、1以上のページを有する文書情報が格納され得る。文書情報のデータ形式等は問わない。この文書情報が上述した電子ブックに相当する。文書情報は、例えば、テキストまたは画像またはそれらの組み合わせにより構成された1以上のページを有する情報である。すなわち、絵本や写真集等のようにテキストを含まないものであってもよいし、テキストのみで画像を含まないものであっても良い。画像は、静止画像であっても動画像であっても良い。文書情報においては、ページを示す領域にテキストや画像の情報が割り当てられていても良いし、単に、ページの区切りを示す情報がテキストや画像の間に配置されていても良い。文書情報の内容は問わない。例えば、文書情報は、書籍を構成するテキストや画像を含むものであってもよいし、雑誌や新聞等を構成するテキストや画像を含むものであっても良い。また、各文書情報には、文書が出力される紙媒体を指定する情報である紙媒体指定情報が対応付けられていても良い。ここで述べる出力は、仮想の出力、例えば仮想の印刷等であっても良い。紙媒体の指定とは、例えば、紙の種類や材質等の指定である。この紙媒体指定情報は、文書情報と対応付けられて、文書情報格納部101等の記録媒体等に蓄積される。文書情報格納部101は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
動作検出部102は、ユーザにより行われた紙のページをめくる動作と同様の動作を検出し、検出結果を出力する。ユーザにより行われた紙のページをめくる動作とは、実際に紙のページに対してページをめくる際に行われる動作であり、例えば、紙のページをアーチ状に曲げた後、紙のページをはじいて、紙の弾力を利用してめくる動作や、紙のページの端部を、ページめくりを行う方向に向かって摩擦を利用して指でこすりあげてページを曲げながらめくる動作等である。紙のページをめくる動作と同様の動作とは、これら紙のページをめくる動作とほぼ同じ、すなわち紙のページをめくる動作に相当すると判断可能な、電子ブック装置1に対して行われる動作を指す。言い換えれば、ページをめくる動作に相当する動作(ページめくり動作)である。例えば、ページめくりのために紙のページをアーチ状に曲げるように、電子ブック装置1の一部、あるいは全体を曲げる動作である。あるいは、ページめくりのために、電子ブック装置1の端部に対して、ページめくりを行う方向に指を滑らせる、あるいはなぞる動作等であってもよい。
動作検出部102は、例えば、ユーザ等による、電子ブック装置1の右側または左側の少なくとも一方に対する、文書のページが表示される面に対して反対方向への曲げを検出する。電子ブック装置1の右側または左側の少なくともとは、後述する文書ページ表示部105が表示デバイス等を用いて表示する文書のページの右側または左側の少なくともいずれかに位置する部分である。後述する電子ブック装置1の筐体107における、ディスプレイ106の右側に位置する領域(部分)、あるいは、左側に位置する領域(部分)と考えても良い。なお、ディスプレイ106の左右は、ディスプレイ106に表示されるページの左右と同じと考えて良い。また、電子ブック装置1のページが表示される面に対して反対の面を、ここでは裏面と呼ぶ。例えばディスプレイ106の表示面と反対側の面を裏面と呼んでも良い。また、電子ブック装置1の裏面から、当該裏面側に位置する空間へ向かう方向、すなわち電子ブック装置1のページが表示される面に対して反対方向を、ここでは裏面方向と呼ぶ。なお、電子ブック装置1のページが表示される側の面を表面と呼ぶ。
動作検出部102による「検出」とは、例えば、ユーザにより行われた動作に応じた信号を得ることであり、動作検出部102が出力する検出結果とは、例えば、ユーザにより行われた動作を信号に変換した情報である。動作検出部102は、通常、ユーザによる紙のページをめくる動作と同様の動作を検出するための手段を備えている。この手段は、例えば、各種センサ等である。このセンサ等の手段の配置される位置や数等は、ページをめくる動作が検出可能であれば、どのような配置や数であってもよい。動作検出部102による「検出」とは、例えば、これらの手段が出力する信号を得ることである。ここでは、一例として、動作検出部102が、曲がりを検出する湾曲検出手段10201を備えており、ユーザにより行われた、湾曲検出手段10201を曲げる動作を検出する場合について説明する。ただし、紙のページをめくる動作と同様の動作が検出可能であれば、他の検出手段等を備えているようにしても良い。動作検出部102の出力する信号は、アナログ信号であってもデジタル信号であっても良い。例えば、動作検出部102は、センサ等が検出した信号を増幅して出力しても良いし、アナログ信号をデジタル信号に変換して出力しても良い。動作検出部102は、例えばセンサや、センサの検知した信号を出力する出力インターフェース等により構成される。また、検知した信号に対して、増幅等の処理を行う回路や、検知した信号に対してAD変換等の処理を行うための回路や、MPUやメモリ等を備えていても良い。
湾曲検出手段10201は、ユーザにより行われた曲がりを検出する。湾曲検出手段10201は、例えば、それ自身が曲がることにより抵抗値が変化するセンサ等である。曲げが検出可能なセンサ等である。このセンサ等の抵抗値の変化により曲げが検出可能である。ここでは例として、曲げセンサ(浅草技研製)を使用している。動作検出部102は、この曲げセンサに電流を流して、電圧の変化を検出することで曲げ量を検出することが可能である。ただし、湾曲検出手段10201がどのような構成により曲げを検出するかは問わない。湾曲検出手段10201は、文書情報を表示するディスプレイ(図示せず)の両側に配置されていてもよいし、片側だけに配置されていても良い。ただし、湾曲検出手段10201を、文書情報を表示するディスプレイの両側に配置して、それぞれ、個別に曲げを検出できるようにすることが好ましい。このように、湾曲検出手段10201を電子ブックのコンテンツが表示される画像の両側にそれぞれ設けることで、湾曲検出手段10201が曲がりを検出した側のページがめくられるようにすることができる。すなわちページ送りと、ページ戻りとの両方が行える。例えば、文書情報を表示するディスプレイが、曲げることが可能なディスプレイ、有機EL(electro−luminescence)ディスプレイやTFT(Thin Film Transistor)液晶ディスプレイ、電子ペーパー等である場合、これらのディスプレイの裏面等に湾曲検出手段10201が設けられていても良い。また、湾曲検出手段10201がディスプレイの表示を妨げない程度の透過性を有している場合、ディスプレイ上に配置されていても良い。
動作情報取得部103は、動作検出部102が出力する検出結果を用いて、ページをめくる動作が行われたことを示す情報であるユーザ動作情報を取得する。動作検出部102が出力する検出結果から、ページをめくる動作が行われたか否かを判断し、その判断結果を示すユーザ動作情報を取得しても良い。動作情報取得部103は、例えば、動作検出部102が曲がりを検出した側のページをめくる動作が行われたことを示すユーザ動作情報を取得する。動作情報取得部103は、動作検出部102が出力する検出結果から、何枚のページめくりが行われたか否か、あるいは、少量、大量等、どの程度の枚数のページめくりが行われたか否かを判断して、当該めくられたページ数を決定する処理も行うようにしてもよい。また、ページめくりの状態を判断しても良い。ページめくりの状態とは、例えば、ユーザが、複数のページを連続してめくりながらブラウジングしている状態であるか1枚だけめくっている状態であるかといったことや、ユーザが1または複数のページをめくる際のスピード等の、どのようなページめくりが行われているかを示すものである。ユーザ動作情報は、例えば、ページをめくる動作に関する情報である。具体的には、ユーザ動作情報は。これらのページめくりが行われたか否かを示す情報や、何枚のページがめくられたかということを示す情報や、ページめくりの状態等を示す情報、すなわちどのような速さや時間間隔でページがめくられたか等を示す情報である。動作検出部102が、どのように、検出結果を用いて、これらのページをめくる動作等を判断するかは問わない。例えば、動作情報取得部103は、動作検出部102が検出して出力する動作を示す信号の値が、予め指定された閾値を超えた場合に、ページがめくられたことを検出する。また、動作情報取得部103は、動作検出部102が検出した動作の継続時間に応じたページ数のページをめくるユーザ動作情報を取得してもよい。動作検出部102が検出した動作とは、例えば、上述した動作検出部102が備えている湾曲検出手段10201等のセンサが検出したユーザの動作であり、ここでは、例えば湾曲検出手段10201に加えられた曲げ等である。動作検出部102が検出した動作の継続時間とは、動作検出部102が継続的に曲げを検出している時間等である。具体例をあげると、動作検出部102が検出して出力した動作を示す信号の値が、所定の周期でサンプリングされて得られた値であるとすると、動作検出部102が検出して出力した動作を示す信号の値が、一つ前に検出して出力した動作を示す信号の値、具体的には一つ前にサンプリングされた動作を示す信号の値よりも、大きい場合に、接触、あるいは曲げの動作が継続している、と判断する。そして、その動作の継続時間に比例してめくるページ数を決定しても良い。あるいは、動作情報取得部103は、動作検出部102が検出して出力する動作を示す信号の値の大小に応じて、例えば値に比例してページめくりのスピードを決定しても良い。また、動作情報取得部103は、動作検出部102が動作を連続的に検出した回数をカウント、好ましくは所定の時間内にカウントし、カウント結果に応じたページ数のページをめくるユーザ動作情報を取得してもよい。例えば、予め指定され閾値よりも多いカウント値が取得された場合には、予め指定された複数枚のページがめくられたことを判断し、予め指定された閾値よりも少ない場合には、1枚だけページがめくられたことを判断してもよい。動作情報取得部103は、動作検出部102の検出結果から、湾曲検出手段10201に対して、文書ページ表示部105が表示するページに対する斜め方向の曲げが行われたことを示すユーザ動作情報を取得するようにしてもよい。例えば、湾曲検出手段10201として、湾曲される角度等を検出できるセンサ、あるいは角度が検出できるように配置した複数のセンサを設けるようにして、湾曲検出手段10201の出力から斜め方向の曲げが行われたことを示すユーザ動作情報を取得してもよい。例えば、2つの曲げセンサのうちの一方を上端、他方を下端に配置し、下端のセンサが出力する値と、上端のセンサが出力する値との差が、閾値よりも大きい場合に、斜め方向の曲げが行われたと判断するようにしてもよい。また、動作情報取得部103は、湾曲検出手段10201の曲がりの度合い、または、曲がりからの回復時のスピードを取得、例えば算出してもよい。また、この取得した曲がりの度合いを示す値に応じて、例えば、曲がりの値の大小に応じて、ページめくりの量等を決定しても良い。あるいは回復時のスピードを示す値に応じて、例えば、値の大小に応じて、ページめくりの際のページが移動するスピードを決定しても良い。動作情報取得部103は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。動作情報取得部103の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
ページフリップ出力部104は、ユーザ動作情報に応じた出力であって、ページがめくられたことをユーザに知覚させるための出力であるページフリップ出力を行う。ページフリップ出力部104は、例えば、ユーザ動作情報が示しているページがめくられたことを示すページフリップ出力を行う。ユーザ動作情報に応じた出力とは、ユーザ動作情報がページがめくられたことを示す情報を含む場合に、少なくともページがめくられたことを知覚させることが可能な出力であればよい。例えば、めくるページ数や、ページをめくる速度や、めくるページの材質等を知覚させる出力を含んでいても良い。ユーザに知覚させるとは、例えば、ユーザの視覚や、聴覚や、触覚にページめくりが行われていることを知らしめることである。ユーザ動作情報に応じた出力とは、具体的には、ユーザ動作情報により異なる出力である。
ここで述べるページフリップ出力は、例えば、画像の表示であっても良い。具体的には、ページをめくる画像の表示であっても良い。例えば、ページフリップ出力部104は、ユーザ動作情報が示すページ数に応じたページをめくる画像を表示してもよい。例えば、ユーザ動作情報が、1枚のページをめくっていることを示す場合、1枚のページをめくる画像を表示し、ユーザ動作情報が、複数枚のページをめくっていることを示す場合、複数枚のページをめくる画像を表示しても良い。また、ユーザ動作情報が示すページ数と一致する枚数のページをめくる画像を表示しても良い。ページをめくる画像はどのように取得しても良い。例えば、ユーザ動作情報が示すページ数分のページの文書情報を取得し、当該取得した1以上のページの文書情報から、複数のページをめくる画像データを構成しても良い。例えば、ページめくりの際に移動するページの動作を示す3Dモデリングデータを、予め図示しない記憶媒体等に用意しておき、これにめくるページのデータ、可能であれば、めくる対象となるページの表面および裏面の画像データを、文書情報から読み出し、順次3Dモデリングデータにレンダリングして、ページめくりの際のフレーム画像を構成していくことでページをめくる様子を表すアニメーションを構成し、表示するようにしてもよい。このとき、ユーザ動作情報が示すめくるページ量や、速度に合わせて、3Dモデリングデータを用いて作成するアニメーション画像のフレームレート等を決定し、レンダリングを行うようにしてもよい。また、文書情報から構成しためくる対象となるページの画像を用いて、拡大縮小や、座標変換等を行った画像を順次構成することで、ページがめくられている動画像を構成しても良い。また、予め、ページをめくる様子を模式化したアニメーション画像等を図示しない記憶媒体等に予め用意しておき、これを読み出して表示させても良い。なお、予め、めくるページの量や、速さ等に合わせた複数のアニメーション画像を用意しておき、ユーザ動作情報が示すめくるページ量や、速度に合わせたアニメーション画像を読み出し、表示するようにしても良い。なお、めくるページの量や速さ等に応じたアニメーション画像をどのように構成するか等は公知技術であるので説明は省略する。また、電子ブックの文書情報が、ビデオコンテンツ等の動画像である場合、ユーザ動作情報が示すめくるページ量や、速度に合わせて、動画像の再生速度を早く、あるいは遅くしたり、コマ送りしたり、再生方向を変化させて出力しても良い。ページフリップ出力部104は、内部又は外部にディスプレイ等の画像を出力する出力デバイスを備えていることが好ましいが、外部のディスプレイ等に表示を行う場合、備えていなくても良い。また、出力デバイスを、後述する文書ページ表示部105の出力デバイスを共用するようにしても良い。また、この場合、両者の画像を重ねて表示したり、オーバーレイ等の合成を行って表示させても良い。
また、ここで述べるページフリップ出力は、ページをめくる音の出力であってもよい。特に、ユーザ動作情報が示している、めくるページ数に応じた音の出力であってもよい。めくるページ数に応じた音の出力とは、例えば、めくるページ数により異なる音の出力である。例えば、ページフリップ出力部104は、図示しない記憶媒体等に蓄積されているページをめくる音の音声情報を読み出して出力する。音声情報は、サンプリングや合成により作成した波形を示す情報であっても良いし、MIDI等の音源の音を指定する情報であっても良い。めくるページ数に応じた音の出力とは、例えば、ユーザ動作情報が示すユーザがめくったページ数の回数だけ、音声情報を繰り返し出力することであっても良い。また、ページ数が多いほど、大きな音になることであってもよいし、めくるページ数によって変化する音であっても良い。たとえば、予め、1枚のページをめくる音と、複数のページ数をめくる音とを記憶媒体等に用意しておき、ユーザ動作情報が、複数枚のページをめくっていることを示す場合、複数枚のページをめくる音を出力し、1枚のページをめくっていることを示す場合、1枚のページをめくる音を出力しても良い。
また、ページフリップ出力部104は、ページフリップ出力として、文書ページ表示部105が表示対象とする文書情報に対応付けられた紙媒体指定情報に応じたページをめくる音を、例えば合成したり読み出したりして、出力してもよい。紙媒体指定情報に応じたページをめくる音とは、例えば、紙媒体指定情報により異なるページをめくる音である。例えば、紙媒体が、厚紙である場合は厚紙の音を、紙媒体が薄い紙である場合には、薄い紙の音を出力するようにしても良い。例えば、予め、図示しない記憶媒体等に、紙媒体指定情報と、当該紙媒体指定情報が示す紙媒体をめくるときに発生する音声情報、あるいは音声情報の組とを、対に格納しておき、表示対象となっている、すなわち、現在めくられている文書情報の紙媒体指定情報に対応している音声情報を読み出して、出力しても良い。また、ページフリップ出力部104は、動作情報取得部103が取得した曲がりの度合い、または、曲がりからの回復時のスピード、すなわちユーザ動作情報が示す曲がりの度合いや回復時のスピードを示す情報をパラメータとして、当該パラメータに応じた異なる音を出力してもよい。例えば、これらのパラメータに応じて、音程や音質等を変化させたりしても良いし、予め用意されたこれらのパラメータに合致する音を取得して、出力するようにしても良い。ページフリップ出力部104は、内部又は外部にスピーカ等の音を出力する出力デバイスを備えていることが好ましいが、外部のスピーカ等を用いて出力する場合等においては出力デバイスを備えていなくても良い。
ページフリップ出力部104は、ページフリップ出力として、ページがめくられたことをユーザに知覚させるための風を出力する。風の出力方向は、例えば、文書情報が表示される面に垂直方向等である。風をどのように出力するかは問わない。例えば、ページフリップ出力部104に、出力デバイスとしては穴を開けた箱をカムとバチの組み合わせや、プランジャー等の機械やボイスコイル等を駆動させることで叩くことで孔から空気を出力するデバイスであるいわゆる空気砲や、ファン等を有する送風機等を設け、これらを駆動することにより風を出力するようにしてもよい。圧縮空気を出力するデバイスとしては、空気砲や、ブロアや、シリンダとピストン、バルブを自動開閉可能な圧縮ボンベ等が利用可能である。ページフリップ出力部104は、ユーザ動作情報が示す、めくるページ数に応じた強さの風を出力する。あるいは、ページフリップ出力部104は、ユーザ動作情報が示す、めくるページ数に応じた回数の風を出力する。めくるページ数に応じた強さ、あるいは回数とは、例えば、めくるページ数により異なる強さ、あるいは回数のことである。めくるページ数に応じた強さ、あるいは回数とは、例えば、めくるページ数の量の増加に応じて、線形的、あるいは非線形的に風の強さが強くなる、あるいは風が発生する回数が増加することである。また、ページフリップ出力部104が風を出力するタイミングは、ユーザによるページめくり動作を受け付けた後、あるいはページがめくられていると考えられる期間内であればよい。ただし、実際の本であれば、ページがめくられている途中に風が発生することから、ページフリップ出力部104が、ページがめくられている状態の画像を表示する構成も備えている場合、ページフリップ出力部104は、ページがめくられている状態を示す画像の表示の途中から、風を出力することが好ましい。ここで述べる途中とは、例えば、ページをめくる動作を検出してから、あるいは、この検出に対応したユーザ動作情報を取得してから、所定の時間経過後のタイミング等を指す。また、出力される風は、電子ブックを使用するユーザの位置を基準として、強さを調整することが好ましい。なお、ページフリップ出力部104は、内部又は外部に風を出力する出力デバイスを備えていることが好ましいが、外部の装置等を用いて風を出力する場合等においては出力デバイスを備えていなくても良い。
また、ページフリップ出力部104は、ページフリップ出力として、ユーザに対して振動を出力しても良い。振動をどのように発生させるかは問わない。例えば、携帯電話等に利用される振動モータ等を出力デバイスとして設け、当該振動モータの回転を制御することで、振動を発生させても良い。また、電圧を印加することで変形可能な圧電素子等を出力デバイスとして設け、当該圧電素子の動作を電圧で制御することで振動を発生させても良い。ページフリップ出力部104は、ページめくりをユーザに知覚させることが可能であれば、どのようなタイミングでどのような振動を発生させても良い。例えば、ページめくりが行われている最中に、ページが動いていることを示す振動を発生させても良い。また、ページをめくり終わったときに、後述する文書ページ表示部105の、めくられたページが配置される表示が行われる側を振動させるようにしてもよい。また、ページめくりのための、ページをなぞっているような動作を動作検出部102が検出し、これに応じたユーザ動作情報を動作情報取得部103が取得した場合、例えば、湾曲検出手段10201が予め指定された範囲内の湾曲を検出している最中に、ページを指との接触によりめくっていることを示す振動を、電子ブック装置1のこのような動作を検出した側で、発生させるようにしても良い。なお、振動する位置を変化させるためには、複数の振動を発生させる出力デバイスを予め設けておき、振動させたい部分の出力デバイスを振動させればよい。なお、ページフリップ出力部104は、内部又は外部に振動を出力する出力デバイスを備えていることが好ましいが、外部の装置等を用いて振動を出力する場合等においては出力デバイスを備えていなくても良い。
なお、ここで述べる出力とは、上述した出力の他に、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラム等への処理結果の引渡し等を含む概念である。ページフリップ出力部104は、上述したような出力デバイスのドライバソフトまたは、出力デバイスのドライバソフトと出力デバイス等で実現され得る。
文書ページ表示部105は、文書情報格納部101に格納されている、例えば1以上のページにより構成される文書情報から、動作情報取得部103が取得したユーザ動作情報に応じたページの情報を読み出し、ディスプレイ等の表示デバイスに表示する。ユーザ動作情報に応じたページの情報とは、ユーザ動作情報が示すページがめくられたことを示す情報に応じたページがめくられた結果として現れたページの情報である。具体的には、ユーザ動作情報が示すページがめくられたことを示す情報から、めくられたページ数を決定し、当該決定したページ数だけ移動したページの情報を読み出して表示する。例えば、文書ページ表示部105は、ユーザ動作情報が示している湾曲検出手段10201の曲げ量に応じた分のページ数を算出し、当該算出したページだけ移動したページの情報を表示する。あるいは文書ページ表示部105は、ユーザ動作情報が示しているユーザによりめくられたと判断されたページ数を移動、例えば進んだページの情報を表示する。具体的には、文書ページ表示部105が見開きのページを表示していた場合において、動作情報取得部103が1ページめくったことを示すユーザ動作情報を取得した場合、文書ページ表示部105は、1ページめくった後の見開きのページの情報を文書情報格納部101から読み出し、表示用の画像を構成してディスプレイ等に表示する。文書ページ表示部105は、ディスプレイ等の出力デバイス(図示せず)を備えている。この出力デバイスは、液晶ディスプレイや、有機ELディスプレイ等、画像が表示可能なデバイスであればどのようなものであっても良い。ただし、実際の紙でできた書籍を読んでいるような感触をユーザに体験させるためには、曲げることが可能なディスプレイ、有機ELディスプレイやTFTディスプレイ、電子ペーパー等であることがより好ましい。また、このような曲げることが可能なディスプレイの場合、湾曲検出手段10201をディスプレイの表面や裏面に設けることで、書籍のページが表示されているディスプレイを曲げることで、ページめくりの動作が可能となり、実際の書籍のようなページめくりの操作体験を、ユーザに与えることが可能となる。
また、文書ページ表示部105は、湾曲検出手段10201が検出した曲がりに応じて、ページの表示倍率を変更するようにしてもよい。具体的には、ユーザ動作情報が示す湾曲検出手段10201の曲がりを示す情報に応じて、ディスプレイに現在表示されているページの画像の表示倍率を変更するようにしても良い。例えば、ディスプレイが外側となるように、すなわちディスプレイ側が凸となるように、湾曲検出手段10201を曲げた場合、文書ページ表示部105は、現在表示されている画像を拡大して表示する。また、例えば、ディスプレイが内側となるように、すなわちディスプレイ側が凹となるように、湾曲検出手段10201を曲げた場合、文書ページ表示部105は、現在表示されている画像を縮小して表示する。なお、ユーザ動作情報に、曲がりの度合いを示す情報、言い換えれば曲げ量を示す情報が含まれる場合、その曲げ量に応じて拡大率を変更するようにしても良い。
また、上述したように、湾曲検出手段10201が、ディスプレイに対して斜め方向の曲げを検出できる場合、文書ページ表示部105は、斜め方向の曲げが行われたことを示すユーザ動作情報に応じて、ページを曲げが行われた斜め方向にめくった状態の画像を表示する。例えば、斜め半分をめくった後のページの画像、残りの半分をめくったページの裏面ページの画像を構成して、表示する。
文書ページ表示部105は、上述したような表示デバイスのドライバソフト、または表示デバイスのドライバソフトとディスプレイ等の表示デバイス等で実現され得る。また、表示用の画像を構成するためのMPUやGPU(Graphics Processing Unit)やメモリ等を備えていても良い。
また、図2は、本実施の形態における電子ブック装置1の一例を示す斜視図である。この電子ブック装置1は、筐体107と、ディスプレイ106と、湾曲検出手段10201a〜10201dと、ディスプレイ106の表示方向に風を出力するデバイスである送風デバイス108、振動を出力するデバイスである振動デバイス109a、109b、音を出力するデバイスである音出力デバイス110を備えている。なお、ここでは、デバイスや湾曲検出手段等の間の配線等は省略している。また、図1において示した電子ブック装置1の構成のうちの、図2に示されていない部分については、筐体107内に格納されているものとする。また、電子ブック装置1の各回路等に供給される電源等についても、ここでは説明を省略する。
筐体107は、表面にディスプレイ106を備えており、少なくとも、ディスプレイ106の両側が湾曲可能な材質により構成されている。この材質は、湾曲に対して復元力を有する材質であることが好ましい。ここでは、筐体107全体の材質がスポンジゴムである場合を例に挙げて説明する。ここでは厚さが5mmであるとする。筐体107のサイズは、実際の書籍程度の大きさであることが好ましい。
筐体107表面の、ディスプレイ106の左側には、湾曲検出手段10201aが、また、右側には、湾曲検出手段10201bがそれぞれ配置されている。なお、筐体107裏面の、湾曲検出手段10201aに対向する位置には湾曲検出手段10201cが、また、筐体107裏面の、湾曲検出手段10201bに対向する位置には湾曲検出手段10201dが、それぞれ設けられている。
図3は、湾曲検出手段10201b近傍の拡大図である。湾曲検出手段10201bは、筐体107に固定された湾曲可能なチューブ1022に通された曲げセンサ1021と、曲げセンサ1021の一端を筐体107に固定するテープや留め具等の固定部材1023を備えている。曲げセンサ1021は、曲げによって抵抗値が変化するセンサであり、曲げセンサ1021は、一端が筐体107に固定部材1023で固定されているが、他の部分はチューブ1022内に固定されずに挿入されていることで、曲げによる伸びに対応できるとともに、自由に動くことが可能となっている。筐体107のディスプレイ106の両側の少なくとも一方を曲げる、すなわち湾曲させると、当該曲げセンサ1021が曲がることとなる。当該曲げセンサ1021に予め一定の電圧を与えておくと、当該曲げセンサ1021が曲がると、抵抗値が変化して、曲げセンサ1021から取り出されるセンサ値、ここでは電圧が変化する。このセンサ値の変化によって、曲げセンサに対して行われた曲げを検出することが可能となる。曲げセンサ1021を用いた湾曲検出手段10201bの測定回路の回路図例を図4に示す。なお、他の湾曲検出手段10201a、10201c、10201dについても、設けられている位置が異なる点を除けば同じ構成を有している。なお、ここでは、湾曲検出手段10201a、10201bは、筐体107の端部の上方向、すなわち表方向の曲げに応じた信号だけを出力するものとし、湾曲検出手段10201c、10201dは、筐体107の端部の下方向、すなわち裏方向の曲げに応じた信号だけを出力するものとする。
送風デバイス108は、例えば空気砲を小型化したデバイスであり、穴の開いた箱を、カム等を用いて叩くことで、ディスプレイ106を見ているユーザに対して穴から風を出力する。
振動デバイス109a、109bは、振動を発生するデバイスであり、例えば振動モータ等を内蔵しており、当該モータが駆動することで、振動を発生させる。ここでは、ディスプレイ106の右側に振動デバイス109aが、左側に振動デバイス109bが設けられており、ディスプレイ106の右側を振動させたい場合には、振動デバイス109aを、また、左側を振動させたい場合には、振動デバイス109bをそれぞれ振動させる。
音出力デバイス110は、ページめくりの音を出力するデバイスであり、例えば、スピーカを備えている。また、筐体107内部には、スピーカに音を出力するアンプや音源を備えている。
次に、電子ブック装置1の動作の一例について図5のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS501)動作情報取得部103は、ページめくりを判断するタイミングを指定する時間情報であるtに「0」を代入する。
(ステップS502)文書ページ表示部105は、文書情報格納部101に格納されている文書情報の初期値として指定されているページの情報を読み出し、読み出したページの画像をディスプレイ106に表示する。
(ステップS503)動作検出部102は、湾曲検出手段10201a〜10201dのいずれかが曲がりを検出したか否かを判断する。すなわち、曲げセンサの少なくともいずれかから曲がりが発生したことを示す信号が出力されたか否かを判断する。検出した場合、ステップS504に進み、検出していない場合、ステップS503に戻る。
(ステップS504)動作情報取得部103は、湾曲検出手段10201aが出力する曲がりを示す値Sがページめくりが行われたことを示す値の閾値であるSより大きく、なおかつ湾曲検出手段10201bが出力する曲がりを示す値Sがページめくりが行われたことを示す値の閾値であるSより大きいか否かを判断する。いずれも大きい場合、ステップS509に進み、少なくともいずれかがSと同じもしくは小さい場合、ステップS505に進む。
(ステップS505)動作情報取得部103は、湾曲検出手段10201cが出力する曲がりを示す値Sがページめくりが行われたことを示す値の閾値であるSより大きく、なおかつ湾曲検出手段10201dが出力する曲がりを示す値Sがページめくりが行われたことを示す値の閾値であるSより大きいか否かを判断する。いずれも大きい場合、ステップS510に進み、少なくともいずれかがSと同じもしくは小さい場合、ステップS506に進む。
(ステップS506)動作情報取得部103は、値Sが閾値Sより大きいか否かを判断する。大きい場合、ステップS511に進み、大きくない場合、ステップS507に進む。
(ステップS507)動作情報取得部103は、値Sが閾値Sより大きいか否かを判断する。大きい場合、ステップS512に進み、大きくない場合、ステップS508に進む。
(ステップS508)動作情報取得部103は、tに「0」を代入する。そして、ステップS503に戻る。
(ステップS509)文書ページ表示部105は、現在ディスプレイに表示している文書情報のページの画像を、予め指定された倍率で縮小表示する。なお、縮小表示は、例えば、あらかじめ指定された時間が経過後終了するようにする。また、倍率は、SやSの値に応じて変化させても良い。そして、ステップS503に戻る。
(ステップS510)文書ページ表示部105は、現在ディスプレイに表示している文書情報のページの画像を、予め指定された倍率で拡大表示する。なお、縮小表示は、例えば、あらかじめ指定された時間が経過後終了するようにする。また、倍率は、SやSの値に応じて変化させても良い。そして、ステップS503に戻る。
(ステップS511)文書ページ表示部105は、ユーザの左側のページをめくりの判定処理を行う。この処理については後述する。処理後、ステップS503に戻る。
(ステップS512)文書ページ表示部105は、ユーザの右側のページをめくりの判定処理を行う。この処理については後述する。処理後、ステップS503に戻る。
なお、図5のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
次に、図5のステップS511のページめくり判定処理の詳細について図6のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS601)動作情報取得部103は、値Sが直前に得られたSの値以上であるか否かを判断する。値以上である場合、ステップS602に進み、値以上でない場合、ステップS603に進む。
(ステップS602)動作情報取得部103は、直前にページめくりを行うことを判断してから、時間tが経過したか否かを判断する。経過した場合、ステップS604に進み、経過していない場合、上位処理にリターンする。
(ステップS603)動作情報取得部103は、時間tに0を代入する。そして、上位処理にリターンする。
(ステップS604)動作情報取得部103は、時間tの値を、値Sにあわせた値に設定する。ここでは、具体例として、以下の式により算出した値をtに代入する。
=Tmin−(Tmin−Tmax)×(S−S
ただし、Tminは曲げが最小の時にページをめくる時間間隔、Tmaxは曲げが最大の時にページをめくる時間間隔であり、予め指定されている。また、Sは上述したページめくりを判断する閾値である。
(ステップS605)動作情報取得部103は、ページめくりの回数のカウントが開始されているか否かを判断する。開始されている場合、ステップS606に進み、開始されていない場合、ステップS609に進む。
(ステップS606)動作情報取得部103は、カウント開始から予め指定した所定時間が経過したか否かを判断する。経過した場合、ステップS609に進み、経過していない場合、ステップS607に進む。
(ステップS607)動作情報取得部103は、カウンターnの値を1インクリメントする。
(ステップS608)動作情報取得部103は、カウンターnの値が、複数のページめくりであるか否かを判断するための閾値k以上であるか否かを判断する。閾値k以上であれば、ステップS610に進み、閾値k以上でなければ、ステップS617に進む。
(ステップS609)動作情報取得部103は、カウンターnの値を1にリセットしてカウントを開始する。そして、ステップS607に進む。
(ステップS610)動作情報取得部103は、複数ページのページめくりを行うことを示すユーザ動作情報を取得する。ここでは、複数ページのページめくりを、例えば、フリップブラウジングと呼ぶ。
(ステップS611)ページフリップ出力部104は、予め格納されている複数ページをユーザから見て左から右にめくる動画像を、図示しない記憶媒体等から読み出し、ディスプレイ106に表示させる処理を開始する。なお、予め格納されているページをめくる画像を読み出して表示する代わりに、ページフリップ出力部104が、ユーザ動作情報が示すページめくりを行う複数ページの文書情報を文書情報格納部101から読み出し、当該読み出した複数ページの文書情報を用いて複数ページをめくる動画像等の画像を構成して出力するようにしても良い。なお、ページの情報等を用いてページをめくる画像等を構成する技術は公知技術であるので、ここでは説明を省略する。
(ステップS612)ページフリップ出力部104は、複数ページめくる音を、図示しない記憶媒体等から読み出し、音出力デバイス110から出力させる処理を開始する。例えば、めくるページ数と出力するページをめくる音とを対応付けた対応表を予め図示しない記憶媒体等に格納しておき、ページフリップ出力部104は、この対応表から、ユーザ動作情報が示すページめくりを行うページ数に対応した音を取得して、出力する。
(ステップS613)ページフリップ出力部104は、複数ページに対応した強さの振動をユーザからみて右側の振動デバイス109bから出力させる処理を開始する。例えば、めくるページ数と出力する振動の強さを示す情報とを対応付けた対応表を予め図示しない記憶媒体等に格納しておき、ページフリップ出力部104は、この対応表から、ユーザ動作情報が示すページめくりを行うページ数に対応した振動の強さを示す情報を取得して、当該強さを示す情報が示す強さの振動を出力する。
(ステップS614)ページフリップ出力部104は、複数ページに対応した強さの風を送風デバイス108から出力させる処理を開始する。例えば、めくるページ数と出力する風の強さを示す情報とを対応付けた対応表を予め図示しない記憶媒体等に格納しておき、ページフリップ出力部104は、この対応表から、ユーザ動作情報が示すページめくりを行うページ数に対応した風の強さを示す情報を取得して、当該強さを示す情報が示す強さの風を出力する。
(ステップS615)電子ブック装置1は、ステップS611からステップS614において開始したページめくり中に実行する動作を終了する。
(ステップS616)文書ページ表示部105は、文書情報格納部101に格納されている文書情報のうちの、現在表示されているページから、予め指定された複数ページをめくったページの情報を取得し、当該取得したページの画像をディスプレイ106に表示する。そして、上位処理にリターンする。
(ステップS617)動作情報取得部103は、1ページのページめくりを行うことを示すユーザ動作情報を取得する。ここでは、1ページのページめくりを、例えば、フリッピングと呼ぶ。
(ステップS618)ページフリップ出力部104は、1ページをめくる動画像を、図示しない記憶媒体等から読み出し、ディスプレイ106に表示させる処理を開始する。なお、予め格納されている1ページをめくる画像を読み出して表示する代わりに、ページフリップ出力部104が、ユーザ動作情報が示すページめくりを行う1ページの文書情報を文書情報格納部101から読み出し、当該読み出した1ページの文書情報を用いて、1ページをめくる動画像等の画像を構成して出力するようにしても良い。
(ステップS619)ページフリップ出力部104は、1ページめくる音を、図示しない記憶媒体等から読み出し、音出力デバイス110から出力させる処理を開始する。
(ステップS620)ページフリップ出力部104は、1ページに対応した強さの振動を右側の振動デバイス109aから出力させる処理を開始する。
(ステップS621)ページフリップ出力部104は、1ページに対応した強さの風を送風デバイス108から出力させる処理を開始する。
(ステップS622)電子ブック装置1は、ステップS618からステップS621において開始したページめくり中に実行する動作を終了する。
(ステップS623)文書ページ表示部105は、文書情報格納部101に格納されている文書情報のうちの、現在表示されているページから、1ページをめくったページの情報を取得し、当該取得したページの画像をディスプレイ106に表示する。そして、上位処理にリターンする。
なお、ここでは、ステップS511のページめくり判定処理について説明したが、ステップS512のユーザから見て右側のページめくり判定処理についても、値Sの代わりに値S等を用いる点や振動等を出力する振動デバイスが異なる点等を除けば上記と同様である。そのためここでは説明を省略する。
以下、本実施の形態における電子ブック装置の具体的な動作について説明する。電子ブック装置の概念図は図2である。
ここでは、電子ブック装置1に電源が投入され、ユーザにより指定された文書情報が、文書情報格納部101から読み出され、予めデフォルト等で指定されているページ、例えば、最初のページの画像がディスプレイ106に表示されているものとする。
まず、図7に示すように、ユーザが電子ブック装置1を手に取り、ユーザからみて右側(電子ブック装置1の左側)を裏面方向に曲げたとする。
電子ブック装置1の左側裏面に設けられた湾曲検出手段10201dの曲げセンサ1021が曲げられることで、湾曲検出手段10201dは、曲げセンサ1021の抵抗値変化を電圧変化として検知して、曲げ量に応じた電圧の信号を動作情報取得部103に出力する。ここでは、湾曲検出手段10201dがA/Dコンバータを備えており、曲げセンサ1021の出力する電圧を、電圧値に変換して出力する。例えば、サンプリング周期は、100Hzであるとする。
動作情報取得部103においては、湾曲検出手段10201a〜10201dが出力する値から、まず、ページの拡大縮小を行うか否かを判断する。この判断の具体例は後述する。ここでは、電子ブック装置1の左側だけが曲げられているため、拡大縮小は行わないと判断する。
次に、湾曲検出手段10201dの曲げセンサ1021の出力から、ユーザからみてディスプレイ106の右側に表示されているページをめくるか否かを判断する。
電子ブック装置1の筐体107のある程度のたわみ等を許容するために、筐体の曲げをページめくりのトリガーと判断するための閾値Sが予め指定されている。そして、湾曲検出手段10201dの出力Sが、閾値Sよりも大きいとき、ページめくり動作を行うことを判定する。また、次回にページめくり動作を行うか否かを判定するまでの経過時間tをステップS604に示した算出式等により算出する。例えば、ここでは、曲げが最小の時、すなわち出力Sが閾値に最も近い値である時にページをめくる時間間隔が例えば0.5秒、曲げが最も大きいとき、出力Sの値が最大の時、例えばS=2.65Vの時にページをめくる時間間隔Tmaxが例えば1/30秒とする。Tmin=0.5秒は、本の端に指をかけたまま、ゆっくりとページをめくるときの、1ページをめくる程度の時間であり、Tmax=1/30秒は本の端に指をかけて、見たいページを探るときの、1ページをめくる程度の時間である。また、湾曲検出手段10201dの出力Sが、直前に検出された値よりも低下した場合には、閾値を超えていても、ページ送り行うことを決定せず、ページ送り動作を行わない。これにより、曲げを戻す際の動作に関しては、ページめくりが判断されないようにすることができる。さらに、ここでは、最初のページめくりを行うことが判断されてからのページめくりを行うと判断された数をカウントし、所定時間内、例えば1000msにカウント値nが閾値k以上となった場合、動作情報取得部103は複数ページのページめくり、すなわちフリップブラウジングを行うことを判断する。そして、複数ページめくりを行うユーザ動作情報を取得する。また、カウント値nが閾値kより小さければ、動作情報取得部103は1ページのページめくり、すなわちフリッピングを行うことを判断する。そして、1ページめくりを行うユーザ動作情報、例えば「1」を取得する。
図8は、湾曲検出手段10201dが出力する信号Sを示す図である。図において縦軸は電圧、横軸は時間(単位:1ms)を示している。信号Sは実線で示している。ここでは、閾値Sが2.37Vであるとする。また、ここでは、動作情報取得部103によるページをめくるか否かの判断結果を、点線で信号Sの結果の上部に示しており、値が「H」であればページをめくることを示し、値が「L」であれば、ページをめくらないことを示す。この判断結果は、図6のステップS602においてtが経過したと判断された状態における判断結果に相当する。例えば、領域81については、湾曲検出手段10201dの曲げが小さいため、信号Sの値が小さく、領域82については、曲げが大きいため、信号Sの値が大きくなっている。
また、領域82のように、所定時間内のページめくりと判断された回数が密集しており、その回数が閾値k以上である場合には、動作情報取得部103は湾曲検出手段10201dが出力する信号Sからページめくりが行われたと判断するごとに、複数のページがめくれられたと判断する。そして、複数ページめくりを行うユーザ動作情報を取得する。例えば、動作情報取得部103は、湾曲検出手段10201dが出力する信号Sからページめくりが行われたと判断するごとに、複数のページ「n」(nは2以上の整数)がめくれられたと判断する。
また、領域83のように、所定時間内のページめくりと判断された回数が密集しておらず、その回数が閾値kに達しない場合には、動作情報取得部103は湾曲検出手段10201dが出力する信号Sからページめくりが行われたと判断するごとに、1ページ毎にページめくりが行われていると判断し、1ページめくりを行うユーザ動作情報を取得する。
ページフリップ出力部104は、動作情報取得部103がユーザ動作情報を取得するごとに、このユーザ動作情報が示す、1ページめくりを行うか、複数ページめくりを行うかを示す情報に応じて、ページめくりが行われていることをユーザに知覚させるための出力を行う。
具体的には、湾曲検出手段10201により湾曲を検出した側から、湾曲を検出していない側に向かってページめくりが行われていることを示すアニメーションをディスプレイ106に表示する。ここでは、予め、1ページめくり、および複数ページめくりを行っていることを示すアニメーションの情報(動画像情報)が、図示しない記憶媒体に格納されており、ユーザ動作情報が1ページめくりを行うことを示す情報を含んでいる場合、1ページめくりのアニメーション情報を読み出して、例えば、図9(a)のように、右から左へのページめくりが行われていることを示す画像を表示する。また、ユーザ動作情報が複数ページめくりを行うことを示す情報を含んでいる場合、複数ページめくりのアニメーション情報を読み出して、例えば、図9(b)のように表示する。なお、情報の処理能力が十分に高い場合、文書情報格納部101に格納されている文書情報から、めくられる1以上のページの情報を読み出して、ページめくりが行われているページの画像を構成し、この画像からページめくりを行っていることを示すアニメーション画像をレンダリングにより構成して表示するようにしてもよい。これにより、ユーザは視覚的にページがめくられていることを知覚することが可能となる。また、ページめくりが1ページ単位であるか、複数ページ単位であるかを視覚的に認識することが可能となる。
また、ページフリップ出力部104は、ユーザ動作情報が1ページめくりを行うことを示す情報を含んでいる場合、1ページをめくる音の情報を図示しない記憶媒体等から読み出して、音出力デバイス110から1ページをめくる音を出力する。あるいはページフリップ出力部104は、ユーザ動作情報が複数ページめくりを行うことを示す情報を含んでいる場合、複数ページをめくる音の情報を図示しない記憶媒体等から読み出して、音出力デバイス110から複数ページをめくる音を出力する。例えば、ページフリップ出力部104は、ページ数を「p」とした場合、予め用意されたf(p)というページ数に応じた音の出力強度を定義する関数(例えば、増加関数)に、ユーザ動作情報が示すページめくりを行うページ数の情報を代入して、ページをめくる音の出力強度を算出し、この算出した出力強度の音を出力するようにしても良い。これにより、ユーザは聴覚的にページがめくられていることを知覚することが可能となる。また、ページめくりが1ページ単位であるか、複数ページ単位であるかを聴覚的に認識することが可能となる。
また、ページフリップ出力部104は、ユーザ動作情報がページめくりを行うことを示す情報を含んでいる場合、ユーザ動作情報取得後に、送風デバイス108を制御して風を出力する。このとき、ユーザ動作情報が複数ページめくりを行うことを示す情報を含んでいる場合、1ページめくりを行うことを示す情報を含んでいる場合に比べて強い風を出力する。例えば、ページフリップ出力部104は、ページ数を「p」とした場合、予め用意されたg(p)というページ数に応じた風の出力強度を定義する関数(例えば、増加関数)に、ユーザ動作情報が示すページめくりを行うページ数の情報を代入して、ページをめくる際に出力する風の出力強度を算出し、この算出した出力強度の風を出力するようにしても良い。これにより、ユーザは聴覚的にページがめくられていることを知覚することが可能となる。なお、ページめくりの画像が表示されている途中から風が発生するように、ページめくり画像の表示開始から、所定時間経過後に風を発生させるようにしても良い。これにより、ユーザに風が当たることで、ユーザは触覚的にページがめくられていることを知覚することが可能となる。また、ページめくりが1ページ単位であるか、複数ページ単位であるかを触覚的に認識することが可能となる。
また、ページフリップ出力部104は、ユーザ動作情報がページめくりを行うことを示す情報を含んでいる場合、ユーザ動作情報取得後に、筐体107のユーザにより曲げられた側の反対側の振動デバイス109aを制御して振動を発生させる。このとき、ユーザ動作情報が複数ページめくりを行うことを示す情報を含んでいる場合、1ページめくりを行うことを示す情報を含んでいる場合に比べて強い振動を発生する。例えば、ページフリップ出力部104は、ページ数を「p」とした場合、予め用意されたh(p)というページ数に応じた振動の強度を定義する関数(例えば、増加関数)に、ユーザ動作情報が示すページめくりを行うページ数の情報を代入して、ページをめくる際に出力する振動の出力強度を算出し、この算出した出力強度の振動を出力するようにしても良い。なお、めくられたページが積み上げられる際に振動が発生するように、ページめくりの動画像の表示終了時に、所定時間経過後に風を発生させるようにしても良い。これにより、ページめくり時に振動が発生して、ユーザは触覚的にページがめくられていることを知覚することが可能となる。また、ページめくりが1ページ単位であるか、複数ページ単位であるかを触覚的に認識することが可能となる。なお、ページめくりの開始時に、筐体107の曲げられた側の振動デバイス109bを振動させて、ページがめくられたことをユーザに知覚させるようにしても良い。
そして、文書ページ表示部105は、ユーザ動作情報が示すページ分だけページをめくったページの文書情報を、文書情報格納部101から読み出し、ディスプレイ106に表示する。なお、ユーザ動作情報が、複数ページをめくったことを示す情報を含む場合には、予め指定したページ、例えば10ページをめくった後のページの文書情報を読み出し、そのページの画像を表示するようにすればよい。
なお、ここでは、ページを右手で下側に曲げるようにして、筐体107を曲げる場合について説明したが、例えば、ユーザが実際の本のページを指でこすりあげて、ページをめくる場合のように、図10に示すように、ユーザが筐体107の表面を指でこすった結果として筐体107が曲げられた場合においても、上記と同様に、ページめくりの判断やページめくりの処理等が行われる。これにより、ユーザが実際に本をめくる動作と同様の動作から、的確にページめくりが行われたか否かを判断することができる。
なお、ここでは、筐体107のユーザから見て右側を曲げた場合について説明したが、左側を曲げた場合についても、同様のページめくりが行われる。
つぎに、ユーザが、図11に示すように、筐体107の中央部が盛り上がるように、筐体107のディスプレイ106の両側が、筐体107の裏方向に向かうように筐体107を湾曲させたとする。この場合、湾曲検出手段10201c、10201dが曲がりを検出する。そして、これらの湾曲検出手段10201c、10201dが出力する曲がりを示す値が閾値Sを超えていると動作情報取得部103が判断した場合、文書ページ表示部105は、現在ディスプレイに表示している文書情報のページの画像を、予め指定された倍率で拡大表示する。なお、拡大表示は、例えば、予め指定された時間が経過後終了するようにする。
つぎに、ユーザが、図12に示すように、筐体107の中央部をへこませるように、筐体107のディスプレイ106の両側が、筐体107の表方向に向かうように筐体107を湾曲させたとする。この場合、湾曲検出手段10201a、10201bが曲がりを検出する。そして、これらの湾曲検出手段10201a、10201bが出力する曲がりを示す値が閾値Sを超えていると動作情報取得部103が判断した場合、文書ページ表示部105は、現在ディスプレイに表示している文書情報のページの画像を、予め指定された倍率で縮小表示する。なお、縮小表示は、例えば、あらかじめ指定された時間が経過後終了するようにする。
このように、筐体107の中央部が盛り上がるように筐体107を曲げた場合には、ディスプレイ106に表示されている文書情報の表示を拡大することで、実際の本の中央部を盛り上げて、顔に近づけた場合のようにページを大きく表示することができる。また、筐体107の中央部がへこますように筐体107を曲げた場合には、ディスプレイ106に表示されている文書情報の表示を縮小することで、実際の本の中央部をへこませて、顔に遠ざけた場合のようにページを小さく表示することができる。この結果、電子ブック装置1を曲げることで、実際の本のような直感的な操作が可能となる。
以上、本実施の形態によれば、電子ブック装置1に対してページをめくる操作と同様の操作を行うことで、ページめくりを行うことができるため、ユーザに実際に紙媒体の書籍を扱っているような没入感を与えることができ、ユーザに紙媒体の書籍を読んでいる際に感じられるべき感覚を、十分に読者に与えることができる。
特に、電子ブック装置1を曲げることによりページめくりが行われるため、冊子の端を曲げながら、ぱらぱらとページをめくる操作感や、指をページに接触させ、紙を引きずるようにしてページをめくるような操作感等の、紙媒体で実現されている操作感と同様の様々な操作感を、ユーザに与えることができ、電子ブック装置1を紙媒体の書籍と同様の操作感で、直感的に操作可能とすることができる。
また、ページめくりが行われたことをユーザに知覚させる出力を行うようにしたことで、実際の紙のページのない電子ブックにおいても、ユーザがページめくりが行われたことを感覚的に理解することができ、紙媒体の書籍において読書等を行っている場合に知覚される感覚と同様の感覚を電子ブック装置1の操作時にも体験することが可能となり、電子ブック装置1で読書等を行っている場合においても、実際の書籍による読書を行っている場合と同様の雰囲気を楽しむことができる。
なお、上記実施の形態において、動作検出部102が、湾曲検出手段10201に加えて、さらに、図13に示すように、筐体107表面のディスプレイ106の両側に、表面に指等が接触することによる静電容量の変化を感知するタッチパッド等の接触センサを備えた接触検出手段10202を備えるようにしてもよい。そして、動作情報取得部103は、動作検出部102の湾曲検出手段10201が検出する筐体107の曲げ量と、動作検出部102の接触検出手段10202が検出する筐体107表面に対する接触を示す値との組み合わせからユーザ動作情報を取得しても良い。例えば、接触検出手段10202が接触を検出しただけでは、ページめくりを検出しないようにし、接触検出手段10202が接触を検出し、なおかつ、湾曲検出手段10201が予め指定した閾値以上の湾曲を検出した場合に、ページめくりを検出しても良い。また、ページフリップ出力部104は、接触検出手段10202の表面がなぞられた時に振動を出力するようにしてもよい。
また、上記実施の形態において、例えば、図14に示すように、筐体107の裏面側の湾曲検出手段10201を、ディスプレイ106の左右の上下に、それぞれ2つずつ設けるようにして、2つの湾曲検出手段10201がそれぞれ出力する検出値の違いから、筐体107に対して斜め方向の曲げを検知できるようにしても良い。そして、斜め方向に曲げられた場合には、図15に示すように、ディスプレイ106に表示されているページを筐体107が曲げられた方向に向かって半分だけめくった画像を構成し表示するようにしても良い。なお、筐体107に対する斜めの曲げが検出可能であれば、湾曲検出手段10201の数や配置等は問わない。
(実施の形態2)
本実施の形態にかかるブックカバー装置は、上記実施の形態1にかかる電子ブック装置のページフリップ出力を行う構成を、紙媒体の書籍のブックカバーに組み込むようにしたものである。
図16は、本実施の形態2にかかるブックカバー装置の構成を示すブロック図である。
ブックカバー装置2は、動作検出部201、動作情報取得部202、ページフリップ出力部203を具備する。
動作検出部201は、ユーザにより行われた紙媒体の書籍に対するページをめくる動作を検出し、検出結果を出力する。動作検出部201は、例えば、紙媒体の書籍のページめくりを検出するための手段を備えている。この手段は、例えば、各種センサ等である。例えば、動作検出部201は、ブックカバー装置2の書籍が載置される部分の上部に配置された1以上の透過型フォトセンサ(フォトインタラプタ)や反射型フォトセンサを備えている。透過型フォトセンサとは、対向する発光部と受光部を持ち、発光部から出射される光を物体が遮るのを受光部で検出して、物体の有無等を判定するセンサである。また、透過型フォトセンサとは、発光部から出射される光が物体で反射されるのを、受光部で検出して、物体の有無等を判定するセンサである。例えば、動作検出部201は、これらのセンサの前を書籍のページが通過した場合に、ページめくりを検出する。あるいは、もしくはこれに加えて画素をライン状等に配置したラインイメージセンサを設け、このラインイメージセンサがページの動きを検知した場合にページめくりを検出するようにしても良い。動作検出部201の出力する信号は、アナログ信号であってもデジタル信号であっても良い。例えば、動作検出部201は、センサ等が検出した信号を増幅して出力しても良いし、アナログ信号をデジタル信号に変換して出力しても良い。動作検出部201は、例えばセンサや、センサの検知した信号を出力する出力インターフェース等により構成される。また、検知した信号に対して、増幅等の処理を行う回路や、検知した信号に対してAD変換等の処理を行うための回路や、MPUやメモリ等を備えていても良い。
動作情報取得部202は、動作検出部201が出力する検出結果を用いて、ページをめくる動作が行われたことを示す情報であるユーザ動作情報を取得する点を除けば、上記実施の形態の動作情報取得部103と同様であるので、ここでは説明を省略する。
ページフリップ出力部203は、動作情報取得部202が取得したユーザ動作情報に応じて、ページがめくられたことをユーザに知覚させるための出力であるページフリップ出力を行う点、および画像の表示を行わない点を除けば、上記実施の形態のページフリップ出力部104と同様であるので、ここでは説明を省略する。
また、図17は、本実施の形態におけるブックカバー装置2の一例を示す斜視図である。
ブックカバー装置2は、筐体205と、透過型フォトセンサ208a〜208dと、ラインセンサ209a、209bとを備えている。書籍が載置される面に垂直な方向に風を出力するデバイスである送風デバイス108、振動を出力するデバイスである振動デバイス109a、109b、音を出力するデバイスである音出力デバイス110を備えている。なお、ここでは、デバイスや湾曲検出手段等の間の配線等は省略している。また、図16において示したブックカバー装置2の構成のうちの、図17に示されていない部分については、筐体205内に格納されているものとする。また、ブックカバー装置2の各回路等に供給される電源等についても、ここでは説明を省略する。
また、図18は、このブックカバー装置2に書籍を取り付けた状態を示す図である。筐体205に書籍を取り付けるための構造等については問わない。また、書籍は、単に載置されているだけでも良い。
筐体205は、書籍の表紙側等に取り付けられる。筐体205の材質等は問わない。また、筐体の形状も、書籍に取り付け可能な形状であればどのような形状であっても良い。
透過型フォトセンサ208a、208b、208c、208dは、筐体上部の両端に設けられている。また、透過型フォトセンサ208a、208b、208c、208dは、筐体205の書籍が取り付けられる面に平行に、かつ筐体に取り付けられる書籍の上方から下方に向かって光を出射するよう配置されている。また、透過型フォトセンサ208a、208bは、筐体の右側(ユーザから見て左側)に配置され、透過型フォトセンサ208c、208dは、筐体の左側(ユーザから見て右側)に配置されており、透過型フォトセンサ208b、208dは、透過型フォトセンサ208a、208cよりも高い位置に設置されている。書籍のページがめくられると透過型フォトセンサ208a、208b、208c、208dの前を横切るため、透過型フォトセンサ208a、208b、208c、208dはページが横切ったことを検知した信号を出力する。なお、透過型フォトセンサ208b、208dの高さが、透過型フォトセンサ208a、208cよりも高い位置に設置されていることにより、ページの検出に時間差が生じる。このため、動作情報取得部202は、透過型フォトセンサ208aと透過型フォトセンサ208bのどちらが先にページを検出したか、あるいは透過型フォトセンサ208cと透過型フォトセンサ208dのどちらが先にページを検出したかによって、どちら側のページがめくられたかを判断するようにしてもよい。
ラインセンサ209a、209bは、筐体上部の中央よりに設けられている。また、ラインセンサ209a、209bは、受光面が、筐体205の書籍が取り付けられる面に平行に、かつ筐体に取り付けられる書籍の下方に向くように配置されている。ラインセンサ209a、209bは、ここでは、例えば、書籍の厚さの情報を取得する。動作情報取得部202は、このラインセンサ209a、209bが直前に取得した左右のページの厚さの値と、現在撮像している左右のページの厚さとを比較して、厚さの変化量を算出し、この変化量に応じて、ユーザによりめくられたページが1ページであるか、複数ページであるか、あるいは少量であるか多量であるかを判断する。
次に、ブックカバー装置2の動作について、図19のフローチャートを用いて説明する。なお、図19において、図6と同一符号は同一又は相当する処理を示している。
(ステップS1901)動作情報取得部202は、動作検出部201が、ページめくり動作を検出したか否かを判断する。検出した場合、ステップS1902に進み、検出していない場合、ステップS1901に戻る。
(ステップS1902)動作情報取得部202は、動作検出部201の検出結果から、右側のページがめくられたか、左側のページがめくられたかを判断する。
(ステップS1903)動作情報取得部202は、動作検出部201が、複数のページめくりを検出したか否かを判断する。複数のページめくりを検出した場合、ステップS610に進み、検出していない場合、ステップS617に進む。
なお、ここでは、ステップS615およびステップS622の処理の後には、ステップS1901に戻る。
また、ここでは、ステップS613やステップS619等においては、ステップS1902により判断しためくられたページ側の振動デバイス等を振動させるものとする。
なお、図19のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
次に、本実施の形態のブックカバー装置2の具体例について説明する。
図20に示すように、ユーザが、ブックカバー装置2に取り付けられた書籍の向かって右側のページをめくったとすると、まず、透過型フォトセンサ208cがページを検出し、次に透過型フォトセンサ208dがページを検出する。そして、これらのフォトセンサ208c、208dの検出結果を、動作検出部201が動作情報取得部202に出力する。
動作情報取得部202は、動作検出部201の検出結果において、透過型フォトセンサ208cの出力が、透過型フォトセンサ208dの出力よりも先に出力されているため、右側のページがめくられたと判断する。
また、めくられた右側のページが左側のページ上に積み上げられる際には、透過型フォトセンサ208bがページを検出し、次に透過型フォトセンサ208aがページを検出するが、動作情報取得部202は、動作検出部201の検出結果において、透過型フォトセンサ208aの出力が、透過型フォトセンサ208bの出力よりも先に出力されていないため、左側のページがめくられてはいないと判断する。
また、動作情報取得部202は、動作検出部201からラインセンサ209bの出力する高さを示す値を取得するが、直前の高さからの変化が、予め指定した閾値を超える変化より小さいため、1ページ単位のページめくりであると判断する。そして、上記実施の形態1と同様に、1ページのページめくりに応じた音や振動や風を、音出力デバイス110、振動デバイス109a、送風デバイス108から出力する。
また、ユーザが複数ページをめくった場合であって、動作検出部201から取得したラインセンサ209bの出力する高さを示す値の、直前の高さからの変化が、予め指定した閾値を超える変化より大きい場合、複数ページ単位のページめくりであると判断する。そして、上記実施の形態1と同様に、複数ページのページめくりに応じた音や振動や風を、音出力デバイス110、振動デバイス109a、送風デバイス108から出力する。
以上、本実施の形態によれば、ページめくりが行われたことをユーザに知覚させる出力を行うようにしたことで、書籍のページがめくられたことを、脚色してユーザに知覚させることができる。これにより、従来の書籍の読書にはない新しい読書体験が可能となり、読書を楽しむことができる。
(実施の形態3)
本実施の形態は、上記実施の形態1において説明した電子ブック装置において、電子ブック装置1のディスプレイ106の左右に位置する領域を表面側に曲げた場合に、ページめくりが行われるようにした場合について説明するためのものである。
図21は、本実施の形態における電子ブック装置のブロック図である。
電子ブック装置3は、文書情報格納部101、動作検出部302、動作情報取得部303、ページフリップ出力部304、文書ページ表示部305、閲覧履歴取得部306を備えている。
文書情報格納部101については、上記実施の形態と同様であるので、構成及び動作等の詳細な説明については省略する。
動作検出部302は、上記実施の形態において説明した動作検出部102と同様に、ユーザにより行われた紙のページをめくる動作と同様の動作を検出し、検出結果を出力する。この実施の形態においては特に、動作検出部302は、電子ブック装置3の右側または左側の少なくとも一方、具体的には文書ページ表示部304がページを表示するディスプレイ106の右側に位置する領域(部分)または左側に位置する領域(部分)の少なくとも一方における、ページが表示される面の方向である表面方向への曲がりを検出し、検出結果を出力する場合について説明する。なお、ディスプレイ106の左右は、ディスプレイ106に表示されるページの左右と同じと考えて良い。ここでは、具体例として、動作検出部302が、上記実施の形態の動作検出部102と同様に、表面方向への曲がりを検出する1以上の湾曲検出手段30201を備えており、ユーザにより行われた、湾曲検出手段30201を曲げる動作を検出する場合について説明する。つまり、湾曲検出手段30201は、ここでは、曲げる対象でもあり、曲がりを検出する手段でもあるとして説明する。[谷川英和1]なお、その他の構成等については、上記実施の形態の動作検出部102と同様であるので、詳細な説明は省略する。なお、本実施の形態の動作検出部302の構成に対して、さらに上記実施の形態1において説明した、電子ブック装置を裏面方向に曲げた場合に、ページをめくる動作を検出する動作検出部102の構成等を加えるようにしても良いことはいうまでもない。
湾曲検出手段30201は、ユーザにより行われた電子ブック装置3の曲げを検出する。湾曲検出手段30201は、例えば、上記実施の形態において説明した湾曲検出手段10201と同様の、曲げが検出可能なセンサ等である。湾曲検出手段30201は、具体的には、電子ブック装置1の、ページが表示される領域の右側または左側の少なくとも一方に位置する領域を、ページが表示される面方向への曲がりが検出可能となるように設けられている。ページが表示される領域とは、例えばディスプレイ106が設けられている領域である。電子ブック装置1の、ページが表示される領域の右側または左側の少なくとも一方に位置する領域は、電子ブック装置3の筐体107における、ディスプレイ106の右側に位置する領域(部分)、または左側に位置する領域(部分)の、少なくとも一方と考えても良い。電子ブック装置3のページが表示される面を、ここでは表面と呼ぶ。また、電子ブック装置3のページが表示される表面から、当該表面側に位置する空間へ向かう方向を、ここでは表面方向と呼ぶ。湾曲検出手段30201は、文書情報を表示するディスプレイ(図示せず)の左右の両側の領域に配置されていてもよいし、片側の領域だけに配置されていても良い。ただし、湾曲検出手段30201を、文書情報を表示するディスプレイの両側に配置して、それぞれ、個別に曲げを検出できるようにすることが好ましい。このように、湾曲検出手段30201を電子ブックのコンテンツが表示される画像の両側にそれぞれ設けることで、湾曲検出手段10201が曲がりを検出した側のページがめくられるようにすることができる。すなわちページ送りと、ページ戻りとの両方が行える。なお、その他の構成等については、上記実施の形態の湾曲検出手段30201と同様であるので、詳細な説明は省略する。
動作情報取得部303は、上記実施の形態において説明した動作情報取得部103と同様に、動作検出部302が曲がりを検出した側のページをめくる動作が行われたことを示すユーザ動作情報を取得する。例えば、動作情報取得部303は、動作検出部302が電子ブック装置3のページが表示される領域の右側または左側の領域における、表面方向への曲がりを検出した場合に、曲がりを検出した側の、1ページをめくる動作が行われたことを示すユーザ動作情報を取得する。このとき、曲げ時間にかかわらず、一回の曲げにおいては、1ページのみをめくるユーザ動作情報だけを取得するようにしても良い。また、上記実施の形態と同様に、曲がりを検出している時間の長さに応じたページ数をめくるユーザ動作情報を取得するようにしても良い。また、動作情報取得部303は、曲がりが検出されている期間において、所定の時間が経過する毎に、1ページずつ、ページめくりを行うユーザ動作情報を取得するようにしても良い。また、動作情報取得部303は、動作検出部302の曲がりを検出している時間が所定の時間を経過する毎に、1ページをめくる動作が行われたことを示すユーザ動作情報を取得するものであり、この所定の時間が、1度の曲げに対するユーザ動作情報の取得回数に応じて、短縮されるようにしてもよい。取得回数に応じてとは、取得回数が増加する毎に段階的に短縮されても良いし、取得回数の増加に比例して短縮されても良い。例えば、最初の所定回数までは、1ページをめくるユーザ動作情報を受け付けるまでの経過時間が一定であり、所定の回数を超えた場合に、経過時間が短縮されるようにしても良い。これにより、結果的にページをめくる速さが、曲げる時間の経過に応じて早くすることができる。なお、動作情報取得部303が予め記憶している閾値を用いて、動作検出部302の検出結果から、1ページめくりを行うか否かを判断するようにしても良い。このような判断を行うことで、電子ブック装置3に対するユーザ等の意図しない動作によって起こる微小な電子ブック装置3の曲がりを動作検出部302が検出したとしても、動作検出部302が出力する曲げ量を示す値が閾値より小さければ、ユーザ動作情報を取得せずに、無視することが可能となる。これにより、ページめくりの誤動作を防ぐことができる。なお、ユーザ動作情報は、ページをめくる動作が行われたことを示す判断結果を示す情報を考えても良いし、ページをめくる動作行われたことにより発生するイベント等と考えても良い。
また、動作情報取得部303は、動作検出部302が予め指定した量より大きい曲がりを検出した場合に、動作検出部302が曲がりを検出した側の、複数ページの束を、一度にまとめてめくる動作である束めくりが行われたことを示すユーザ動作情報を取得するようにしても良い。この場合、指定した量より小さい曲がりを検出した場合においては、1ページをめくる動作をおこなうようにしてもよい。あるいは、指定した量より小さい曲がりを検出した場合においては、上記実施の形態と同様に、曲がりを検出している時間の長さに応じたページ数をめくるユーザ動作情報を取得するようにしても良い。指定した量より大きいとは、指定した量と同じ場合を含むと考えるようにしても良いし含まないと考えるようにしても良い。ここで述べる量とは、例えば、曲がり量を示す値と考えても良い。例えば、上述した予め指定した量は、予め指定されている閾値である。この予め指定した量は、通常、上述した1ページめくりを行うか否かの判断に用いる閾値よりも大きい値である。上述した1ページめくりを行うか否かの判断に用いる閾値が示す曲げ量よりも、大きい曲げ量を指定する値と考えても良い。予め指定されている量は、固定値であっても良いし、変動値であっても良い。固定値の場合には、動作情報取得部303等が値を予め記憶している。束めくりにおいては、一度にめくられる複数ページの束を構成するページ数が予め指定されていても良い。あるいは、束めくりによって複数のページがめくられることで出現する1以上のページが予め指定されていても良い。また、束めくりによって複数のページがめくられることで出現する1以上のページは、電子ブック装置3で閲覧中の文書に応じて自動的に指定されても良い。束めくりによって複数のページがめくられることで出現する1以上のページを、ここでは、束めくり先ページと呼ぶ。ここでは、束めくり先ページを設定する情報を束めくり先指定情報と呼ぶ。動作情報取得部303は、例えば、束めくり先指定情報が指定する束めくり先ページの一つを、束めくり先ページに決定する。束めくり先指定情報は、後述する束めくり先指定情報格納手段30302に格納され得る。動作情報取得部303は、例えば、束めくり先指定情報格納手段30302に格納されている束めくり先指定情報を読み出し、当該読み出した束めくり先指定情報が指定するページを、束めくり先ページに決定する。束めくり先指定情報格納手段30302には、工場出荷時等に蓄積された束めくり先指定情報や、ユーザにより入力された束めくり先指定情報が、予め格納されていてもよい。また、後述する束めくり先指定情報取得手段30301が取得した束めくり先指定情報が束めくり先指定情報格納手段30302に蓄積されても良い。また、束めくり先指定情報は、後述する束めくり先指定情報取得手段30301等によって、ページ閲覧時や束めくり時に動的に生成される情報であっても良いし、予め格納されている静的な情報であっても良い。束めくり先指定情報取得手段30301が束めくり先指定情報を取得する場合の処理等については、後述する。動作情報取得部303は、通常、束めくり先指定情報格納手段30302に蓄積された1以上の束めくり先指定情報が指定するページのうちの、ページめくりを行う方向における、現在表示されているページ等に対して最も近いページを、束めくり先ページに設定する。
なお、動作情報取得部303は、一度の曲げに対して、1回だけ束めくりが行われたことを示すユーザ動作情報を取得するようにしてもよい。即ち、曲げの検出開始から曲げの検出終了までの間に、複数回、閾値を超える曲がりを検出したとしても、1度の束めくりが行われたことを示すユーザ動作情報を取得するようにしても良い。例えば最初に予め指定した量より大きい曲がりを検出した時点においてのみ、束めくりが行われたことを示すユーザ動作情報を取得するようにしても良い。
また、動作情報取得部303は、動作検出部302が検出した曲がりの速さの情報を含むユーザ動作情報を取得するようにしてもよい。例えば、曲げ量の時間当たりの変化量を取得し、曲げ量の時間当たりの上昇の度合いを計算することで、曲がりの速さを取得してもよい。また、ここで取得する速さは、折り曲げ開始から、曲げ量が所定値や最大になるまでの時間等であっても良い。曲がりの速さの情報は、例えば、後述するページフリップ出力部304がページをめくる動画像等を出力する場合等に利用可能である。
なお、ここでは、動作情報取得部303が、束めくり先指定情報取得手段30301と束めくり先指定情報格納手段30302とを備えている場合を例に挙げて説明する。
束めくり先指定情報取得手段30301は、束めくり先ページを指定する情報である束めくり先指定情報を取得する。束めくり先指定情報取得手段30301は、1以上の束めくり先ページを指定する束めくり先指定情報を一度に取得しても良いし、動作情報取得部303が、一回の束めくりが行われたことを示すユーザ指定情報を取得する毎に、一の束めくり先ページを指定する束めくり先指定情報を取得しても良い。束めくり先指定情報取得手段30301が束めくり先指定情報を取得するタイミングやトリガー等は問わない。束めくり先指定情報取得手段30301が取得した一以上の束めくり先指定情報は、後述する束めくり先指定情報格納手段30302に蓄積される。この蓄積は、一時記憶と考えても良い。
束めくり先指定情報取得手段30301は、どのように文書情報に応じて、束めくり先指定情報を取得しても良い。束めくり先指定情報取得手段30301は、例えば、文書情報格納部101に格納されている文書情報に応じて、束めくり先ページを設定する。文書情報に応じて設定するということは、具体的には、文書情報の属性に応じて設定することと考えても良いし、文書情報毎に予め設定されている束めくり先ページを設定する情報を読み出すことと考えても良い。文書情報の属性は、文書情報が有している属性を示す情報であってもよいし、文書情報と対応付けられている属性を示す情報であっても良い。あるいは、文書情報から取得可能な文書情報の属性であっても良い。文字情報の属性とは、例えば、文書の言語や文字コード等の属性であっても良いし、文書情報が示す書籍の種類、例えば辞書や雑誌、参考書等であってもよい。また、文書情報が示す書籍のジャンル、例えば、歴史や、文学、数学、技術書、等を属性と考えてもよい。束めくり先指定情報取得手段30301は、例えば、束めくり先ページに指定されるページ数や、束めくり先ページを選出する方法等が、予め属性毎に対応付けられて指定されているようにして、文書の属性に対応付けられた設定数や設定方法により束めくり先ページを指定する情報を取得する。
具体例を挙げると、束めくり先指定情報取得手段30301は、文書情報格納部101に格納されている文書情報が示す文書のページ数を所定の分割数で等分割した場合における分割位置となる1以上のページを指定する1以上の束めくり先指定情報を取得し、束めくり先指定情報格納手段30302に蓄積する。所定の分割数は、予め設定された値であってもよいし、束めくり先指定情報取得手段30301が、文書情報の属性に応じて決定した分割数であってもよい。例えば、文書情報の属性が、画像を含む文書であるか否かによって、所定の分割数を変更しても良い。あるいは、文書情報の属性の一つである文書のページ数に応じて、段階的に分割数を増加、あるいは減少させるようにしても良い。また、文書情報の属性の一つである文書のジャンルに応じて、分割数を決定しても良い。例えば文書が辞書の場合には分割数を多くし、文書が雑誌の場合には、分割数を少なくしても良い。
束めくり先指定情報取得手段30301は、文書情報格納部101に格納されている文書情報が示す文書が、複数の章に区切られている場合に、各章の先頭を示すページを指定する束めくり先指定情報を、取得するようにしてもよい。ここで述べる章とは、文書全体をいくつかに分けた大きな段落等と考えても良い。また、文書情報に、章の区切等を指定する情報が含まれる場合、この情報を、束めくり先指定情報を取得する際に利用するようにしても良い。
また、束めくり先指定情報取得手段30301は、文書情報格納部101に格納されている文書情報が示す文書に含まれるページの属性に応じて、束めくり先ページを設定しても良い。例えば、束めくり先指定情報取得手段30301は、文書情報が示す文書に含まれるページのうちの、所定の属性を有する1以上のページを、束めくり先ページに指定する束めくり先指定情報を取得しても良い。例えば、文書情報が示す文書に含まれるページのうちの、画像を含む1以上のページや、予め指定されたフォントや文字列が含まれるページを、束めくり先ページに指定する束めくり先指定情報を取得しても良い。
また、束めくり先指定情報取得手段30301は、後述する閲覧履歴取得部306が取得した閲覧履歴情報を用いて、束めくり先ページを設定するようにしてもよい。例えば、閲覧履歴情報が閲覧回数または閲覧時間の少なくとも一方の情報を含む場合、閲覧履歴情報に含まれる閲覧回数または閲覧時間の少なくとも一方の情報を用いて、束めくり先ページを設定してもよい。具体的には、閲覧履歴情報が、文書情報の各ページ、あるいは過去に閲覧されたページについての閲覧回数または閲覧時間の少なくとも一方の情報を含む場合、閲覧履歴情報に含まれる閲覧回数または閲覧時間の少なくとも一方の情報を用いて、束めくり先ページを設定してもよい。例えば、閲覧回数が他のページよりも多い所定数のページや、閲覧時間が他のページよりも多い所定数のページを指定する束めくり先指定情報を取得しても良い。また、例えば、閲覧回数に対して、予め所定の閾値を指定し、閲覧履歴情報に含まれる閲覧回数が閾値を超える1以上のページを、束めくり先ページに指定する束めくり先指定情報を取得しても良い。また、例えば、閲覧時間に対して、予め所定の閾値を指定し、閲覧履歴情報に含まれる閲覧時間が閾値を超える1以上のページを、束めくり先ページに指定する束めくり先指定情報を取得しても良い。あるいは、閲覧履歴情報に含まれる閲覧回数および閲覧時間が共に閾値を超えるページを、束めくり先ページに指定する束めくり先指定情報を取得しても良い。
また、束めくり先指定情報取得手段30301は、上述したような閲覧履歴情報に含まれる閲覧回数または閲覧時間の少なくとも一方の情報を用いて、文書情報が示す文書に含まれる各ページについての閲覧状況を示すスコアを取得、例えば算出し、当該スコアが示す閲覧されたページについての他のページとの相対的なランキングに応じて、束めくり先ページを設定する束めくり先指定情報を取得するようにしてもよい。スコアとは、点数と考えて良い。スコアの取得方法は問わない。例えば、閲覧回数をそのままスコアとしてもよいし、閲覧回数に対して段階的に、スコアを与えるようにしても良い。例えば、閲覧回数が5回までは、スコアを「10」とし、閲覧回数が6回から10回までのスコアを「20」としても良い。閲覧時間についても同様である。ランキングとは、順位と考えて良く、所定のランキング以上のランクに位置するページを束めくり先ページに設定する束めくり先指定情報を取得するようにしてもよい。ここで述べる閲覧時間とは、通常は累積した閲覧時間であるが、一回の閲覧における最長の閲覧時間であっても良い。また、スコアを取得する際に、閲覧回数を用いて得られるスコアと、閲覧時間を用いて得られるスコアとの間の、重み付けを変えるようにしても良い。また、ページ等の属性に応じて重み付けを行うようにしても良い。また、束めくり先指定情報取得手段30301は、閲覧履歴情報に閲覧時刻を示す情報が含まれる場合、この閲覧時刻の情報を用いて、束めくり先ページを設定するようにしてもよい。例えば閲覧時刻が新しいものが、高い得点となるように、スコアに対して、閲覧時刻に応じた重み付けを行うようにしても良い。ここで述べる閲覧時刻は、最終、すなわち最新の閲覧時刻と考えても良い。例えば、束めくり先指定情報取得手段30301は、現在表示されているページを除いて、閲覧履歴情報に含まれる閲覧時刻が最新であるページを束めくり先ページに指定する束めくり先指定情報を取得しても良い。また、束めくり先指定情報取得手段30301は、閲覧履歴情報に含まれる閲覧時刻が、予め指定された期間内である1以上のページを束めくり先ページに指定する1以上の束めくり先指定情報を取得しても良い。例えば、過去3日以内に閲覧されたページだけを束めくり先ページに指定する束めくり先指定情報を取得しても良い。なお、上述したスコアを得る際に、この閲覧時刻の情報を利用しても良い。例えば、閲覧時刻に応じてスコアの重み付けを行うようにしても良い。具体的には、閲覧時刻と現在の時刻との差である経過時間を算出し、この経過時間が長い場合に、連続的、あるいは段階的に、上記のように取得したスコアの重み付けが低くなるようにしても良い。例えば、経過時間が所定時間よりも長い場合に、閲覧回数または閲覧時間の少なくとも一方の情報を用いて取得したスコアが最低点となるようにしても良い。
なお、束めくり先指定情報取得手段30301は、束めくり先ページを設定する際に、他の束めくり先ページとのページ数の差が、所定数以下のページについては、束めくり先ページに設定しないようにしてもよい。ここでの所定数は一定であっても、不定であっても良い。
束めくり先指定情報取得手段30301は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。束めくり先指定情報取得手段30301の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
束めくり先指定情報格納手段30302には、束めくり先指定情報が格納され得る。束めくり先指定情報格納手段30302に格納される束めくり先指定情報は、工場出荷時等に予め蓄積された束めくり先指定情報であってもよいし、ユーザ等により図示しない受付部等を介して外部から入力された束めくり先指定情報であっても良いし、束めくり先指定情報取得手段30301が取得した束めくり先指定情報であっても良い。ここで述べる格納とは、一時記憶等も含む概念である。束めくり先指定情報格納手段30302は、不揮発性または揮発性の記録媒体で実現可能である。
なお、動作情報取得部303の、上記以外の構成等については、上記実施の形態の動作情報取得部103と同様であるので、詳細な説明は省略する。
ページフリップ出力部304は、上記実施の形態において説明したページフリップ出力部104と同様に、ユーザ動作情報が示しているページがめくられたことを示すページフリップ出力を行う。この出力は、ページフリップ出力部104が行う出力と同様の、画像の表示や、音出力や、風の出力や、振動の出力等である。例えば、動作情報取得部303が取得したユーザ動作情報が1ページのページめくりが行われたことを示す情報であった場合、上記実施の形態1と同様に、ユーザ動作情報が示す1ページがめくられたことを示すページフリップ出力を行う。また、動作情報取得部303が取得したユーザ動作情報が束めくりが行われたことを示す情報であった場合、ページフリップ出力部304は、ユーザ動作情報が示している束めくりが行われたことを示すページフリップ出力を行う。束めくりが行われたことを示すページフリップ出力とは、例えば、複数ページにより構成されるページの束が同時にめくられるような画像のディスプレイ106への表示である。このページの束がめくられる画像は、ページの束がめくられる動画像であることが好ましい。
なお、ページフリップ出力部304は、ユーザ動作情報が、曲がりの速さを示す情報を含むものである場合、ユーザ動作情報が示している曲がりの速さに応じた速さで、ページがめくられている動画像を構成し、表示するようにしてもよい。
また、ページフリップ出力部304は、ユーザ動作情報が、束めくりが行われたことを示す情報である場合と、束めくり以外のページめくりが行われたことを示す情報である場合とで、異なる音を出力するようにしてもよい。即ち、ページフリップ出力部304は、ユーザ動作情報が、束めくりが行われている場合と束めくり以外のページめくりが行われている場合とで、異なる音を出力するようにしてもよい。
また、ページフリップ出力部304は、ユーザ動作情報が、束めくりが行われたことを示す情報である場合と、束めくり以外のページめくりが行われたことを示す情報である場合とで、異なる強さの風を出力するようにしてもよい。
ページフリップ出力部304は、ユーザ動作情報が、束めくりが行われたことを示す情報である場合と、束めくり以外のページめくりが行われたことを示す情報である場合とで、異なる強さの振動を出力するようにしてもよい。
なお、ページフリップ出力部304の、上記以外の構成等については、上記実施の形態のページフリップ出力部104と同様であるので、詳細な説明は省略する。
文書ページ表示部305は、上記実施の形態の文書ページ表示部105と同様に、文書情報格納部101に格納されている文書情報から、ユーザ動作情報が示す1ページをめくった後のページの情報を読み出し、表示する。さらに、文書ページ表示部305は、束めくりが行われた場合、文書情報格納部に格納されている文書情報から、ユーザ動作情報が示す束めくりを行った後のページの情報を読み出し、表示する。例えば、文書ページ表示部304は、文書情報格納部101に格納されている文書情報から、束めくり先ページの情報を読み出して表示する。なお、束めくり先ページを表示する構成以外の構成や動作等については、上記実施の形態の文書ページ表示部305と同様であるので、ここでは、説明を省略する。
閲覧履歴取得部306は、ユーザのページの閲覧履歴を示す情報である閲覧履歴情報を取得する。閲覧履歴情報は、ユーザのページの閲覧履歴を示す情報である。例えば、閲覧履歴情報は、ユーザにより過去に閲覧されたページを示す情報を含む情報である。ページを示す情報は、例えばページ番号等のページの識別情報等である。また、閲覧履歴情報は、例えば、閲覧回数や閲覧時間を示す情報を含んでいてもよい。閲覧時間は、一回の閲覧における閲覧時間であっても良いし、過去の閲覧時間を累積した時間であっても良い。また、閲覧履歴情報は、ページを閲覧した時刻に関する情報を含んでもよい。閲覧履歴取得部306は、文書のページについて、ユーザにより閲覧された閲覧回数や、閲覧された時間の情報を取得する。閲覧履歴取得部306は、ページの閲覧時刻を示す情報を含む閲覧履歴情報を取得してもよい。閲覧時刻を示す情報は、例えば、閲覧開始時刻の情報や、閲覧終了時刻の情報や、閲覧時間の情報である。また、閲覧履歴取得部306は、文書情報が示す文書に含まれるページについての、累積した閲覧回数または閲覧時間の少なくとも一方の情報を含む閲覧履歴情報を取得してもよい。また、閲覧履歴情報は、ユーザの識別情報等を含むようにしても良い。閲覧履歴取得部306が、閲覧履歴情報を、どのようなタイミングで、どのように取得しても良い。例えば、動作情報取得部303がページめくりが行われたことを示すユーザ動作情報を取得した場合に、当該ページめくりにより現れる先のページが閲覧されたことを示す閲覧履歴情報を取得しても良い。また、文書ページ表示部305が、ページを表示した場合に、当該ページの閲覧履歴情報を取得しても良い。また、閲覧履歴取得部306は、ページについて行われた閲覧のうちの、予め設定した閾値以上の時間の閲覧のみを、閲覧回数にカウントしてもよい。例えば、閲覧履歴取得部306は、所定時間以上、継続的に一のページが閲覧された場合にのみ、閲覧履歴情報を取得しても良い。閲覧履歴取得部306が取得した閲覧履歴情報は、例えば、図示しないハードディスクやメモリ等の記憶媒体に蓄積される。閲覧履歴取得部306は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。閲覧履歴取得部306の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
図22は、本実施の形態における電子ブック装置3の一例を示す斜視図である。電子ブック装置3は、筐体107と、ディスプレイ106と、湾曲検出手段30201aおよび30201bと、ディスプレイ106の表示方向に風を出力するデバイスである送風デバイス108、振動を出力するデバイスである振動デバイス109a、109b、音を出力するデバイスである音出力デバイス110を備えている。なお、電子ブック装置3のハードウェア構成は、湾曲検出手段10201cおよび10201dを省略し、湾曲検出手段10201aおよび10201bの代わりに、湾曲検出手段30201aおよび30201bをそれぞれ設けるようにした点を除けば、図2と同様であるので、ここでは説明を省略する。なお、ここでは、例として、湾曲検出手段30201aおよび30201bは、上述した湾曲検出手段10201aおよび10201bと同様の表面方向への曲げを検出するセンサであるとする。なお、上記実施の形態と同様に、裏面方向への曲げを検出する場合、湾曲検出手段10201cおよび10201dを設けるようにしても良い。
次に、電子ブック装置の動作について図23のフローチャートを用いて説明する。なお、ここでは、電子ブック装置3の表面側への曲げを検出した場合の処理を例に挙げて説明する。また、ここでは特に、電子ブック装置3の右側の領域において、表面側への曲げを検出した場合の処理について説明する。なお、電子ブック装置3の左側の領域に対して行われた表面側への曲げに応じて、ページめくり等を行う処理については、曲げを検出する領域や、ページめくりを行う方向等が異なる点を除けば、この図23に示す動作と同様であるので、ここでは説明を省略する。なお、左右の両側に対して同時に曲げが行われた場合等の処理については、ページめくりを行わないようにしても良いし、さらに、上記実施の形態に示したように、表示画面の縮小処理等を行うようにしてもよい。また、この電子ブック装置3において、上記実施の形態1のような処理と組み合わせて、裏面方向への曲げを検出してページめくりを行うようにしたりしても良いことはいうまでもない。なお、この実施の形態において述べるページめくりが行われたか否かを判断するための時間間隔tの値は、上記実施の形態の時間間隔tの値と同じと考えても良いし、異なるものと考えてもよい。
(ステップS2301)文書ページ表示部305は、文書情報格納部101に格納されている文書情報の初期値として指定されているページの情報を読み出し、読み出したページの画像をディスプレイ106に表示する。表示する文書情報は、どのように決定されても良い。例えばユーザにより指定された文書情報を、文書ページ表示部305が表示する。
(ステップS2302)束めくり先指定情報取得手段30301は、現在表示されている文書情報について束めくり先指定情報を取得する。束めくり先指定情報をどのように取得するかは問わない。例えば、予め指定された分割数で分割した1以上のページを指定する束めくり先指定情報を取得する。あるいは、文書情報において、画像が含まれるページを検出し、当該画像が含まれるページを束めくり先ページに指定する束めくり先指定情報を取得しても良い。そして、取得した束めくり先指定情報を、束めくり先指定情報格納手段30302に蓄積する。なお、この実施の形態においては、閲覧履歴取得部306が取得した閲覧履歴情報を用いて、束めくり先指定情報を取得する場合の処理の詳細について、後述する。ただし、束めくり先指定情報を取得するために十分な量の閲覧履歴情報が蓄積されるまでは、閲覧履歴情報を用いた束めくり先指定情報を取得する処理は行わないことが好ましい。
(ステップS2303)動作情報取得部303は、カウンターkおよびカウンターjの値に初期値である「1」を代入する。また、ページめくりを検出する時間間隔を指定する値tを初期値、ここでは「0」に設定する。
(ステップS2304)動作情報取得部303は、動作検出部302の湾曲検出手段30201bが、1ページめくりを行うか否かを判断するための予め指定した値よりも大きい曲げ量を検出したか否かを判断する。具体的には、動作情報取得部303は、右側に設けられた湾曲検出手段30201bが出力する値S(t)が、予め指定した閾値Sよりも大きいか否かを判断する。ただし、ここでは、湾曲検出手段30201bが出力する現在の曲げ量を示す値を、S(t)とする。また、ここでは、1ページめくりを行うか否かを判断するための予め指定した曲げ量を示す値を閾値Sとする。値S(t)が閾値Sよりも大きい場合、ステップS2305に進み、大きくない場合、ステップS2303に戻る。
(ステップS2305)動作情報取得部303は、湾曲検出手段30201bが検出した現在の曲げ量が、湾曲検出手段30201bが直前に検出した曲げ量よりも大きいか否かを判断する。具体的には、動作情報取得部303は、右側に設けられた湾曲検出手段30201bが出力する現在の値S(t)が、直前に出力した値S(t−1)よりも大きいか否かを判断する。湾曲検出手段30201bが直前に出力した曲げ量を示す値を、S(t―1)とする。なお、湾曲検出手段30201bが直前に出力した曲げ量を示す値は、例えば、図示しないバッファ等の記憶媒体に一時記憶しておく。現在の値S(t)が、直前に出力した値S(t−1)よりも大きい場合、ステップS2306に進み、大きくない場合、ステップS2303に戻る。
(ステップS2306)動作情報取得部303は、動作検出部302の湾曲検出手段30201bが、束ページめくりを行うか否かを判断するための予め指定した値よりも大きい曲げ量を検出したか否かを判断する。具体的には、動作情報取得部303は、右側に設けられた湾曲検出手段30201bが出力する値S(t)が、予め指定した閾値Sよりも大きいか否かを判断する。ただし、ここでは、束ページめくりを行うか否かを判断するための予め指定した曲げ量を示す値を閾値Sとする。値S(t)が閾値Sよりも大きい場合、ステップS2305に進み、大きくない場合、ステップS2312に進む。
(ステップS2307)動作情報取得部303は、カウンターkに1を代入する。なお、既にカウンターkの値が1の場合、この処理はスキップしても良い。
(ステップS2308)動作情報取得部303は、前回のページめくりが行われてからの経過時間が、現在のページめくりを検出する時間間隔tよりも大きいか否かを判断する。大きい場合、ステップS2309に進み、大きくない場合、ステップS2304に戻る。ここでは、前回のページめくりが、1ページめくりであっても束ページめくりであるかは問わないものとする。なお、前回のページめくりが行われていない場合には、例えば、湾曲検出手段30201bが、ステップS2303において、カウンターj、kに1を代入した時点からの経過時間が、現在のページめくりを検出する時間間隔tよりも大きいか否かの判断を行うようにしても良い。なお、前回のページめくりが行われてからの経過時間の代わりに、前回のページめくりを行うためのイベントが発生した時点からの経過時間を用いても良い。また、前回ページめくりを行うユーザ動作情報を受け付けた時点からの経過時間を用いても良い。
(ステップS2309)動作情報取得部303は、電子ブック装置3に対して、束ページめくりのための動作が行われたことを判断して、束ページめくり動作が行われたことを示すユーザ動作情報を取得する。そして、このユーザ動作情報に応じて、束ページめくりの動作を行う。なお、この束めくり動作の詳細については、後述する。
(ステップS2310)動作情報取得部303は、カウンターjの値を、1インクリメントする。
(ステップS2311)動作情報取得部303は、ページめくりを検出する時間間隔tを更新する。例えば、カウンターjのカウント値である過去に束ページめくりが行われた回数を利用して時間間隔が更新される。過去に束ページめくりが行われた回数、即ちカウンターjのカウント値をm、ページめくりを検出する時間間隔が最小となるまでに行われるページめくり回数をmmax(mmax>2)とすると、更新する時間間隔tの値は、例えば、以下の式により算出される。
1<m<mmaxの場合、
Figure 2009223875
m≧mmaxの場合、
Figure 2009223875
ただし、ページめくりの1回目の場合の時間間隔tは、予め指定した初期値が用いられる。初期値は例えばTminである。この場合、ページめくり回数がmmax回となった時点で、ページめくり間隔が最短となる。なお、値の変更がない場合等、更新が不要な場合には、適宜、この動作情報取得部303による処理はスキップしても良い。そして、ステップS2304に戻る。
(ステップS2312)動作情報取得部303は、カウンターjに1を代入する。なお、既にカウンターjの値が1の場合、この処理はスキップしても良い。
(ステップS2313)動作情報取得部303は、前回のページめくりが行われてからの経過時間が、現在のページめくりを検出する時間間隔tよりも大きいか否かを判断する。大きい場合、ステップS2309に進み、大きくない場合、ステップS2304に戻る。前回のページめくりは、1ページめくりであっても束ページめくりであっても良い。なお、前回のページめくりが行われていない場合には、例えば、湾曲検出手段30201bが、ステップS2303において、カウンターj、kに1を代入した次元からの経過時間が、現在のページめくりを検出する時間間隔tよりも大きいか否かの判断を行うようにしても良い。
(ステップS2314)動作情報取得部303は、電子ブック装置3に対して、1ページをめくるための動作が行われたことを判断して、1ページをめくる動作が行われたことを示すユーザ動作情報を取得する。そして、このユーザ動作情報に応じて、1ページをめくる動作、即ち1ページめくり動作を行う。なお、この1ページめくり動作の詳細については、後述する。
(ステップS2315)動作情報取得部303は、カウンターkの値を、1インクリメントする。
(ステップS2316)動作情報取得部303は、ページめくりを検出する時間間隔tを更新する。例えば、カウンターkのカウント値である過去に1ページをめくる動作が行われた回数を利用して時間間隔が更新される。過去に1ページめくりが行われた回数、即ちカウンタkのカウント値をn、ページめくりを検出する時間間隔が最小となるまでに行われるページめくり回数をmmax(nmax>2)とすると、更新する時間間隔tの値は、例えば、以下の式により算出される。
1<n<nmaxの場合、
Figure 2009223875
n≧nmaxの場合、
Figure 2009223875
ただし、ページめくりの1回目の場合の時間間隔tは、予め指定した初期値が用いられる。初期値は例えばTminである。この場合、ページめくり回数がnmax回となった時点で、ページめくり間隔が最短となる。なお、値の変更がない場合等、更新が不要な場合には、適宜、この動作情報取得部303による処理はスキップしても良い。そして、ステップS2304に戻る。
なお、図23のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
次に、図23のステップS2309に相当する束ページめくりを実行する処理について、図24のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS2400)動作情報取得部303は、右側のページから左側に向かって束めくりが行われたことを示すユーザ動作情報を取得する。
(ステップS2401)閲覧履歴取得部306は、現在表示されているページについての閲覧履歴情報を更新する。具体的には、閲覧履歴取得部306は、現在表示されているページについての閲覧時間の計測を終了して、閲覧時間の情報を取得し、現在表示されているページについて図示しない格納部等に蓄積されている過去の累積された閲覧時間の情報を読み出して、新たに取得した閲覧時間の情報を加算し、再度上書きして蓄積する。また、現在表示されているページについて図示しない格納部等に蓄積されている過去の累積された閲覧回数の情報を読み出し、閲覧回数を1インクリメントして、再度上書きして蓄積する。この蓄積された閲覧時間の情報と閲覧回数の情報が、ここでは、現在表示されているページについての閲覧履歴情報である。但し、ステップS2301の処理において表示されたページについては、閲覧履歴情報を取得しないようにしても良く、その場合この処理はスキップしてもよい。
(ステップS2402)動作情報取得部303は、ステップS2401において取得したユーザ動作情報が指定する方向にページをめくった場合における、表示中のページに対して、最も近い束めくり先ページを指定する束めくり先指定情報を取得する。つまり、表示中のページの次の束めくり先ページを指定する束めくり先指定情報を取得すると考えても良い。
(ステップS2403)ページフリップ出力部304は、予め格納されている複数ページをユーザから見て右から左にページの束を一度にめくる動画像を、図示しない記憶媒体等から読み出し、ディスプレイ106に表示させる処理を開始する。なお、予め格納されているページをめくる画像を読み出して表示する代わりに、ページフリップ出力部304が、ユーザ動作情報が示すページめくりを行う複数ページの文書情報を文書情報格納部101から読み出し、当該読み出した複数ページの文書情報を用いて複数ページをめくる動画像等の画像を構成して出力するようにしても良い。なお、ページの情報等を用いてページをめくる画像等を構成する技術は公知技術であるので、ここでは説明を省略する。
(ステップS2404)ページフリップ出力部304は、ページの束をめくる音を、図示しない記憶媒体等から読み出し、音出力デバイス110から出力させる処理を開始する。例えば、予め束めくりを行った場合の音の情報を図示しない記憶媒体等に格納しておき、ページフリップ出力部304は、この束めくりに対応した音を取得して、出力する。
(ステップS2405)ページフリップ出力部304は、複数ページに対応した強さの振動をユーザからみて左側の振動デバイス109aから出力させる処理を開始する。例えば、ページの束をめくった場合の振動の強さを指定する情報を記憶媒体等に格納しておき、ページフリップ出力部304は、この束めくりに対応した振動の強さを示す情報を取得して、束めくりに応じた強さの振動を出力する。
(ステップS2406)ページフリップ出力部304は、複数ページに対応した強さの風を送風デバイス108から出力させる処理を開始する。例えば、ページの束をめくった場合の風の強さを指定する情報を記憶媒体等に格納しておき、ページフリップ出力部304は、この束めくりに対応した風の強さを示す情報を取得して、束めくりに応じた強さの風を出力する。
(ステップS2407)電子ブック装置3は、ステップS2403からステップS2407において開始したページめくり中に実行する動作を終了する。
(ステップS2408)文書ページ表示部305は、文書情報格納部101に格納されている文書情報のうちの、束めくり先指定情報が指定するページの情報を取得し、当該取得したページの画像をディスプレイ106に表示する。また、表示したページについての閲覧時間の計測を開始する。
(ステップS2409)動作情報取得部303は、ページめくりの経過時間の計時結果をリセットする。例えば「0」に設定する。
(ステップS2410)動作情報取得部303は、ページめくりの経過時間の計測を開始する。そして、上位の処理に戻る。
次に、図23のステップS2314に相当する1ページめくりを実行する処理について、図25のフローチャートを用いて説明する。なお、図6と同一符号の処理ステップは、図6と同一または相当する処理を示しており、ここでは説明を省略する。なお、ステップS617からステップS623までの処理においては、束ページめくりが行われた場合とは異なる画像や、音や、振動や、風の出力が行われるものとする。また、ページがめくられる向きは、ここでは、右から左に向かう方向であるとする。
(ステップS2500)閲覧履歴取得部306は、現在表示されているページについての閲覧履歴情報を更新する。この処理は、図24のステップS2401と同様の処理である。ただし、ここでは、ステップS623の処理においては、表示したページについての閲覧時間の計測を開始する。
(ステップS2501)動作情報取得部303は、ページめくりの経過時間の計時結果をリセットする。例えば0に設定する。
(ステップS2502)動作情報取得部303は、ページめくりの経過時間の計測を開始する。そして、上位の処理に戻る。
次に、図26のフローチャートを用いて、束めくり先指定情報を取得する処理について説明する。なお、この処理は、図23のステップS2302に相当する処理である。
(ステップS2601)束めくり先指定情報取得手段30301は、表示中の文書情報の各ページの閲覧履歴情報を読み出す。閲覧履歴情報は、ここでは、閲覧時間および閲覧回数であるとする。
(ステップS2602)束めくり先指定情報取得手段30301は、各ページについて、ステップS2601において読み出した閲覧履歴情報を用いて、スコアを算出する。スコアの算出方法は問わない。例えば、閲覧回数と閲覧時間を乗算した値をスコアとして取得しても良いし、閲覧回数および閲覧時間を、それぞれ閲覧回数および閲覧時間にあわせた段階的な値に変換し、これらの値を加算したり乗算したりしても良い。例えば、30分未満の閲覧時間を10点、30分から、2時間までの閲覧時間を20点、というように予め指定した変換表等を用いてスコア化しても良い。算出したスコアは、各ページと対応付けて、図示しないメモリ等の記憶媒体に記憶する。
(ステップS2603)束めくり先指定情報取得手段30301は、各ページを、ステップS2602で取得したスコアの高い順にランキング化し、スコアの高いものから順番に、所定の数だけページ数を選択する。
(ステップS2604)束めくり先指定情報取得手段30301は、ステップS2604で選択した所定数のページ同士において、ページ番号の低いもの(あるいは高いもの)から順に、ページ数の差が、予め指定した数より小さいページが存在しているか否かを判断していく。そして、指定数よりもページ数の差が少ないページを除外していく。
(ステップS2605)束めくり先指定情報取得手段30301は、ステップS2604の処理で除外されずに残ったページを指定する情報である束めくり先指定情報を取得する。
(ステップS2606)束めくり先指定情報取得手段30301は、ステップS2605で取得した束めくり先指定情報を、束めくり先指定情報格納手段30302に蓄積する。そして、上位の処理にリターンする。
以下、本実施の形態における電子ブック装置の具体的な動作について説明する。電子ブック装置の概念図は図22である。
ここでは、電子ブック装置3に電源が投入され、ユーザにより指定された文書情報が、文書情報格納部101から読み出され、予めデフォルト等で指定されているページ、例えば、最初のページの画像がディスプレイ106に表示されているものとする。
また、束めくり先指定情報取得手段30301によって、予め束めくり先指定情報が取得され、束めくり先指定情報格納手段30302に蓄積されているものとする。ここでは、例えば、文書情報が複数の章により構成される文書の情報であるとすると、束めくり先指定情報取得手段30301は、この文書に含まれる各章の開始ページのページ番号を、例えば章番号を示す文字列を検索したり、目次の情報等から取得して、束めくり先指定情報として束めくり先指定情報格納手段30302に蓄積する。
つぎに、図27に示すように、ユーザが電子ブック装置3を手に取り、ユーザからみて右側(電子ブック装置3の左側)を表面方向に曲げたとする。
電子ブック装置3の左側表面に設けられた湾曲検出手段30201bの曲げセンサ1021が曲げられることで、湾曲検出手段30201bは、曲げセンサ1021の抵抗値変化を電圧変化として検知して、曲げ量に応じた電圧の信号を動作情報取得部303に出力する。ここでは、湾曲検出手段30201bがA/Dコンバータを備えており、曲げセンサ1021の出力する電圧を、電圧値に変換して出力する。例えば、サンプリング周期は、100Hzであるとする。
動作情報取得部303は、湾曲検出手段10201a〜10201bが出力する値S(t)から、まず、電子ブック装置1の左側、または右側が、ページめくりを行われたことを示す量だけ曲げられているか否かを判断する。ここでは、電子ブック装置1の筐体107のある程度のたわみ等を許容するために、筐体の曲げを1ページのページめくりが行われたことを示すトリガーと判断するための第一の閾値Sが予め指定されているものとする。動作情報取得部303は、湾曲検出手段30201bだけが第一の閾値Sを超える信号を出力しているため、電子ブック装置1の左側だけが、第一の閾値Sを超える量だけ曲げられていると判断する。
次に、動作情報取得部303は、湾曲検出手段30201bの曲げセンサ1021の出力が、束めくりが行われたことを示しているか否かを判断する。ここでは、束めくりが行われたか否かを判断するための、筐体の曲げ量の閾値である第二の閾値Sが予め指定されているものとする。そして、湾曲検出手段30201bの出力の値S(t)が、この第二の閾値Sより大きければ、動作情報取得部303は、右側に積まれているページについて束めくりが行われたことを示すユーザ動作情報を取得するものとする。また、第二の閾値Sよりも小さい場合には、1ページのページめくりが行われたことを示すユーザ動作情報を取得するものとする。
まず、ここでは、湾曲検出手段30201bの出力の値S(t)が第二の閾値Sより小さかったとする。この場合、動作情報取得部303は、右側に積まれているページについて1ページをめくる動作を行うことを決定する。そして、1ページをめくるユーザ動作情報を取得する。
次に、ページフリップ出力部304は、右側のページから左側に向かって1ページのページめくりが行われたことを示す動画像を構成して、上記実施の形態の図9(a)に示すようにディスプレイ106に表示する。
また、ページフリップ出力部304は、1ページのページめくりに対して予め用意された、束めくりが行われたことを示す音や、振動や、風の出力を行う。ここで「予め用意された」とは、ページフリップ出力部304が、音や振動や風の出力を行うための情報である音情報、振動の強度の情報、風の強度の情報などを予め格納していることを言う。
そして、これらのページめくりに関する出力の終了後、文書情報のうちの、現在表示されているページの次のページの情報を読み出し、ディスプレイ106に表示する。
また、次回の束めくり動作を行うか否かを判定するまでの経過時間tを例えばステップS2316に示した算出式により算出する。例えば、ここでは、曲げが最小の時、すなわち出力S(t)が閾値Sに最も近い値である時に1ページのページめくり(以下、1ページめくりと称す)を行う時間間隔が例えば0.5秒であるとする。また、曲げが最大のとき、即ち出力S(t)の値がS以下の範囲において最大の時に1ページめくりを行う時間間隔Tmaxが例えば1/30秒とする。出力S(t)の値がS以下の範囲において最大の時とは、例えばS(t)がSの直前の値である時である。時間間隔Tmin=0.5秒は、1ページの端をつまんで、ゆっくりとページの束をめくるときにかかる時間であり、時間間隔Tmax=1/30秒は1ページの端をつまんで、できるだけ速くページを探るときの、ページの束をめくる時にかかる時間である。また、湾曲検出手段10201dの出力S(t)が、直前に検出された値よりも低下した場合には、閾値を超えていても、ページ送りを行うことを決定せず、ページ送り動作を行わない。これにより、曲げを戻す際の動作に関しては、ページめくりが判断されないようにすることができる。さらに、ここでは、最初のページめくりを行うことが判断されてからのページめくりを行うと判断された数をカウントし、そのカウント数の増加によっても、段階的に、ページをめくる速度が増加するようになっているものとする。具体的には、1ページめくりの回数が増加すると、カウンターjの値が増加するため、ステップS2316に示した式における(nmax−n)の値が減少して、その結果として1ページめくり動作を判断する間隔が短縮される。これ以降は、前回の1ページめくりからこの経過時間tが経過した場合に、次の1ページめくりを行う処理が実行されることとなる。
ここで、湾曲検出手段30201bの出力の値S(t)が第二の閾値Sより大きくなったとする。この場合、動作情報取得部303は、右側に積まれているページについて束ページめくり動作を行うことを決定して、束めくりを行うユーザ動作情報を取得する。
次に、動作情報取得部303は、現在表示されているページの右側に積まれているページを指定する束めくり先指定情報であって、最もページ番号が近いページを指定する束めくり先指定情報を、束めくり先指定情報格納手段30302から読み出す。例えば、現在表示中のページが第4章内のページであったとし、束めくり先指定情報が読み出す束めくり先指定情報が、第5章の最初のページを示すページ番号が「138」であるページを指定する束めくり先指定情報を読み出したとする。
そして、ページフリップ出力部304は、右側のページから左側に向かって複数ページの束の束めくりが行われたことを示す動画像を構成して、図28に示すようにディスプレイ106に表示する。
また、ページフリップ出力部304は、束めくりに対して予め用意された、束めくりが行われたことを示す音や、振動や、風の出力を行う。そして、これらの束めくりに関する出力の終了後、読み出した束めくり先指定情報が指定する第5章の最初のページである「138」ページの情報を文書情報から取得し、取得した文書情報から第5章の最初のページの画像を構成してディスプレイ106に表示する。なお、表示されているページについては、次のページが表示されるまでは、閲覧時間が計測されることとなり、次のページが表示される直前に、その計測結果が、表示されているページの閲覧時間の情報として取得される。また、当該ページについての閲覧回数もカウントされることとなる。この閲覧回数と閲覧時間が閲覧履歴情報である。
また、次回の束めくり動作を行うか否かを判定するまでの経過時間tをステップS2311に示した算出式等により算出する。例えば、ここでは、曲げが束めくりを行う際の最小の時、すなわち出力S(t)が閾値Sに最も近い値である時に束めくりを行う時間間隔が例えば0.5秒であるとする。また、曲げが最も大きいとき、即ち出力S(t)の値がセンサの出力可能な最大値のときの、束めくりを行う時間間隔Tmaxが例えば1/30秒とする。時間間隔Tmin=0.5秒は、複数のページの端をつまんで、ゆっくりとページの束をめくるときにかかる時間であり、時間間隔Tmax=1/30秒は複数のページの端をつまんで、できるだけ速くページを探るときの、ページの束をめくる時にかかる時間である。また、湾曲検出手段10201dの出力S(t)が、直前に検出された値よりも低下した場合には、閾値を超えていても、ページ送りを行うことを決定せず、ページ送り動作を行わない。これにより、曲げを戻す際の動作に関しては、ページめくりが判断されないようにすることができる。さらに、ここでは、最初のページめくりを行うことが判断されてからのページめくりを行うと判断された数をカウントし、そのカウント数の増加によっても、段階的に、ページをめくる速度が増加するようになっているものとする。具体的には、束めくりの回数が増加すると、カウンターjの値が増加するため、ステップS2311に示した式における(mmax−m)の値が減少して、その結果として束めくり動作を判断する間隔が短縮される。これ以降は、前回の束めくりからこの経過時間tが経過した場合に、次の束めくりを行う処理が実行されることとなる。
また、予め指定した数以上のページについての閲覧履歴情報が蓄積された時点で、束めくり先指定情報取得手段30301は、図26のフローチャートにおいて説明したように、閲覧履歴情報を用いて束めくり先指定情報を取得して、束めくり先指定情報格納手段30302に蓄積するようにし、この蓄積された束めくり先指定情報の中から、動作情報取得部303が、束めくりの際の束めくり先指定情報を取得するようにしても良い。
図29は、閲覧履歴取得部306が取得し、図示しない格納部に蓄積している閲覧履歴情報と、束めくり先指定情報取得手段30301が閲覧履歴情報を用いて算出した、閲覧履歴のスコアである閲覧時間と閲覧回数とを乗算した値とを管理する閲覧管理表を示す図である。閲覧管理表は、閲覧されたページを示す「ページ」と、累積した閲覧回数を示す「閲覧回数」、累積した閲覧時間を示す「閲覧時間」と、閲覧履歴から算出したスコアである「スコア」という属性を有している。「ページ」、「閲覧回数」、および「閲覧時間」は、閲覧履歴情報である。「スコア」は、束めくり先指定情報取得手段30301が閲覧履歴情報を読み出して算出したスコアである。ここでは、一例として、スコアが閲覧回数と閲覧時間との積であるとする。
例えば、図29に示すような閲覧履歴取得部306が取得した閲覧履歴情報、およびこれを用いて算出したスコアが、図示しない格納部に蓄積されたとする。また、ここでは、束めくり先指定情報として、スコアの高いページを3つ選択することが、予め指定されていたとする。この場合、束めくり先指定情報取得手段30301は、スコアが高い50ページ、100ページ、136ページを束めくり先ページに指定する束めくり先指定情報を、取得することとなる。したがって、このようにして取得された束めくり先指定情報の中から、束めくり先のページが指定されるようにしてもよい。なお、束めくり先指定情報は、既に利用されていた束めくり先指定情報に追記されても良いし、置き換えられたり、上書きされたりしても良い。
図30は、湾曲検出手段10201dが出力する信号S(t)と、動作情報取得部303が取得した動作情報との関係を示す図である。図において縦軸は電圧、横軸は時間を示している。信号S(t)は実線(曲線)で示している。また、ここでは、動作情報取得部303が取得した動作情報を重ねて示している。信号S(t)を示す曲線の下方に位置する、x軸に垂直な線が、ページめくりを検出した位置である。なお、束めくりを検出した位置の線を実線、1ページめくりを検出した位置の線を点線でそれぞれ示している。図30から、束めくりを判断するための閾値Sを超える信号S(t)が出力された場合には、束めくりを行うことが検出され、1ページめくりの閾値Sを超える信号S(t)であってSを超えない信号S(t)が出力された場合には、束めくりを行うことが検出されることが分かる。
以上、本実施の形態によれば、ユーザが電子ブック装置3の端をつまんで表側に向かってまげることで、ページめくりを行うことができるため、実際の紙媒体の書籍のページの端をつまんでページめくりを行う場合と同様の操作により、電子ブックのページめくりを行うことが可能となる。このため、ユーザに実際に紙媒体の書籍を扱っているような没入感を与えることができ、ユーザに紙媒体の書籍を読んでいる際に感じられるべき感覚を、十分に読者に与えることができる。
また、電子ブック装置3の端の表側方向への曲げる度合いが大きい場合には、ページの束めくりを行うようにすることで、一度に複数のページをめくることが可能となる。これにより、複数のページをめくって目的のページを開きたい場合等において、ページめくりに要する時間を短縮することができる。また、実際の書籍により近い操作感で電子ブックのページめくりを行うことが可能となる。また、複数のページを高速にめくりたい場合等においては、複数のページが1枚ずつめくられないようにすることができ、ページめくりによって生じるストレスをなくすことができる。
なお、上述したような、ページめくりが行われたことを検出する時間間隔tを、一回の曲げにおいてめくられたページの枚数に応じて短縮する構成を、上記実施の形態1の、裏方向への電子ブック装置1の曲げによってページめくりを行う構成に適用するようにしても良いことはいうまでもない。
なお、本実施の形態において説明したような束めくりを行う処理を、上記実施の形態1において説明したページめくりの処理において適用するようにしてもよい。例えば、上記実施の形態1の構成に、本実施の形態の束めくり先指定情報取得手段30301や束めくり先指定情報格納手段30302等の構成を加えるようにして、上記実施の形態1の図6において示したステップS610からステップS615の処理の代わりに、図24のステップS2400からS2410までの処理を適用するようにしてもよい。また、図26に示したような束めくり先指定情報取得手段30301が束めくり先指定情報を取得する処理と同様の処理を行うようにしても良いことはいうまでもない。
また、本実施の形態において説明した、一度の曲げにおいて連続して行われるページめくりの数に応じて、ページめくりが行われたことを示すユーザ動作情報を取得するまでの時間間隔tを短縮して、ページめくりの速さを実質的に変化させる構成を、上記実施の形態1に対して適用するようにしても良い。例えば、上記実施の形態1において図6のステップS2316において説明した経過時間tを算出する処理およびこの処理を行う構成の代わりに、本実施の形態において図23のステップS2316を用いて説明した経過時間tを算出する処理および構成を加えるようにすることで、1ページのページめくり回数のカウント結果nに応じて経過時間tを算出し更新するようにしても良い。また、この場合、ステップS608およびステップS610からステップS616に示した複数ページめくりを行う処理を省略して、ステップS607の処理後に、ステップS617に進むようにしてもよい。これにより、ページめくりの感度を徐々に高めることができる。
(実施の形態4)
本実施の形態の電子ブック装置は、上記実施の形態の電子ブック装置において、ユーザによるページの上隅、あるいは下隅を曲げる動作を検出して、当該曲げを検出したページに対応付けて、折り曲げ情報を蓄積するようにしたものである。
図31は、本実施の形態の電子ブック装置の構成を示すブロック図である。
電子ブック装置4は、文書情報格納部101、動作検出部102、動作情報取得部403、ページフリップ出力部404、文書ページ表示部405、折り曲げ検出部406、および折り曲げ情報取得部407を備えている。
文書情報格納部101および動作検出部102の構成および動作については、上記実施の形態1と同様であるのでここでは説明を省略する。
動作情報取得部403は、上記実施の形態において説明した動作情報取得部403において、さらに、動作検出部102が予め指定した値を超える曲がりを検出した場合に、後述する折り曲げ情報取得部407が取得した折り曲げ情報の一つと対応付けられたページまで、ページをめくるユーザ動作情報を取得するようにしたものである。予め指定した値とは、例えば、閾値である。このユーザ動作情報は、上記実施の形態3において説明した束めくりが行われたことを示すユーザ動作情報と同様のユーザ動作情報と考えても良い。この場合、束めくり先指定情報は、折り曲げ情報の一つと対応付けられたページを指定する束めくり先に指定する情報である。折り曲げ情報の一つと対応付けられたページとは、例えば、後述する折り曲げ情報の一つと対応付けられたページのうちの、ユーザ動作情報が示すページをめくる方向における、現在表示されているページに最も近いページである。なお、動作情報取得部403の、上記以外の構成等については、上記実施の形態の動作情報取得部103と同様であるので、詳細な説明は省略する。
ページフリップ出力部404は、折り曲げ情報取得部407が取得した折り曲げ情報が指定するページをめくる速さが、他のページをめくる速さよりも遅くなるようなページめくりの画像を構成して出力する。「折り曲げ情報が指定するページをめくる速さが、他のページをめくる速さよりも遅くなる」ようにすることは、例えば、ページフリップ出力部404が出力する対象となるページが折り曲げ情報が指定するページであるか否かを判断し、当該折り曲げ情報が指定するページである場合、当該ページをめくる動画像の動く速さを遅くすることであっても良い。また、折り曲げ情報が指定するページが表示されてから、ページフリップ出力部404が当該ページをめくる画像を表示するまでの時間間隔が、その前後の時間に対して長くなるようにすることでも良い。例えば、時間間隔を予め指定した十分な長さの値に一時的に設定しても良いし、時間間隔の値に1より大きい予め指定された値を乗算しても良い。また、ページフリップ出力部404が出力する対象となるページが折り曲げ情報が指定するページである場合、当該ページの前後のページをめくる動画像の動く速さを遅くすることでも良い。なお、ページフリップ出力部404の、上記以外の構成等については、上記実施の形態のページフリップ出力部104と同様であるので、詳細な説明は省略する。
文書ページ表示部405は、表示するページが、折り曲げ情報が指定するページである場合に、当該ページの画像のページに、折り曲げ情報が指定するページであることを示す情報を表示するようにしてもよい。好ましくは、折り曲げ情報が指定するページの隅に、ページを折り曲げた画像を表示する。このように隅を折り曲げた画像を表示することで、実際の書籍と同様に、折り曲げたページが他のページに対して特に識別すべきページであると判断することができる。ただし、折り曲げられたことを示すマーク等をページの余白等に重ねて表示しても良い。折り曲げた画像が表示されるページの隅は、電子ブック装置4が曲げを検出した側の隅であることが好ましい。折り曲げ情報が指定するページであることを示す画像は、ページの画像と重ね合わせて表示するようにしても良いし、ページの画像を構成する際に、折り曲げ情報が指定するページであることを示すページを構成するようにしても良い。なお、文書ページ表示部405の、上記以外の構成等については、上記実施の形態の文書ページ表示部105と同様であるので、詳細な説明は省略する。
折り曲げ検出部406は、電子ブック装置4の1以上の隅に対する、表面側に折り曲げる動作を検出する。電子ブック装置4の1以上の隅とは、例えば電子ブック装置4の筐体の1以上の隅である。折り曲げ検出部406は、曲がりを検出する位置が、異なる点を除けば、上述した動作検出部402と同様の構成を備えたものと考えて良い。例えば、折り曲げ検出部406は、電子ブック装置4の表面の1以上の隅にそれぞれ図3に示すような湾曲検出手段、例えばセンサを備えていても良い。なお、折り曲げ検出部406は、折り曲げに相当する動作を検出するためのものであり、実際に折り曲げが行われたことを検出する必要はない。なお、折り曲げ検出部406は、隅を曲げる、あるいは折り曲げることにより信号を出力するスイッチにより構成されても良い。また、折り曲げ検出部406は、さらに、1以上の隅に対する、裏面側へ折り曲げる動作である折り戻り動作を検出するようにしても良い。例えば、電子ブック装置の1以上の隅の裏面に、裏面方向への曲げを検出するセンサやスイッチ等を備えていても良い。折り曲げ検出部406は、例えば、折り曲げ動作が行われた後に、裏面側へ曲げる動作を検出可能な状態となるようにしても良い。折り曲げ検出部406は、例えばセンサや、センサの検知した信号を出力する出力インターフェース等により構成される。また、検知した信号に対して、増幅等の処理を行う回路や、検知した信号に対してAD変換等の処理を行うための回路や、MPUやメモリ等を備えていても良い。
折り曲げ情報取得部407は、折り曲げ検出部406が折り曲げ動作を検出した場合に、折り曲げられた側に表示されているページを、折り曲げが行われたページに指定する情報である折り曲げ情報を取得する。そして取得した折り曲げ情報を、図示しない記憶媒体等に蓄積する。折り曲げ情報とは、例えば折り曲げたページを特定する情報であればどのような情報でも良く、具体的にはページ番号や、章の番号等である。折り曲げられた側とは、見開きで表示される文書情報のうちの折り曲げ動作を検出した側のページである。電子ブック装置4の隅に対して折り曲げを行うことは、ユーザの望むページに対して、印付けを行う処理と考えても良く、折り曲げ情報は、このような印付けが行われたページを示す情報と考えても良い。折り曲げ情報取得部407は、折り曲げ動作を検出した隅を特定する情報を含む折り曲げ情報を取得して、ページと対応付けて蓄積することが好ましい。これにより、折り曲げ情報が指定するページの、電子ブック装置4の折り曲げ動作を検出した隅に対応する隅に、例えば、ページが折り曲げられたことを示す画像等を表示させることが可能となる。また、折り曲げ情報取得部407は、折り曲げ情報が指定するページに対する、折り戻し動作を検出した際に、当該ページを指定する折り曲げ情報を削除するようにしてもよい。ここで述べる削除とは、結果的に削除と考えられる処理であれば良く、例えば、情報に対して、読み出しが行われないようにするためのフラグ等を付ける処理等であっても良い。なお、折り曲げ検出部406として、いわゆるタッチセンサ等の指等の接触を検知するセンサーを設けるようにし、折り曲げ検出部406が所定の閾値以上の接触を検出した信号を、予め設定された期間より長く、例えば数秒間より長く出力した場合に、折り曲げ情報取得部407が、折り曲げ検出部406が設けられている側への折り曲げ動作を検出するようにしてもよい。これにより、ユーザが電子ブック装置3の隅(角)を数秒触れることで、折り曲げ情報取得部407が折り曲げ情報を取得することができる。
折り曲げ情報取得部407は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。折り曲げ情報取得部407の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
また、図32は、本実施の形態における電子ブック装置1の一例を示す斜視図である。この電子ブック装置1は、筐体107と、ディスプレイ106と、湾曲検出手段10201a〜10201dと、ディスプレイ106の表示方向に風を出力するデバイスである送風デバイス108、振動を出力するデバイスである振動デバイス109a、109b、音を出力するデバイスである音出力デバイス110を備えている。本実施の形態においては、電子ブック装置4の筐体107を構成する面のうちの、ページが表示される面は、1以上の隅を有する面に設けられている。そして、この隅に4隅の湾曲を検出する折り曲げ検出部406を備えている。ここでは、隅の表側への折り曲げを検出する折り曲げ検出部406を、折り曲げ検出部406a〜406dとする。また、裏側への折り曲げを検出する折り曲げ検出部406を、折り曲げ検出部406e〜406hとする。なお、ここでは、デバイスや湾曲検出手段等の間の配線等は省略している。また、図31において示した電子ブック装置1の構成のうちの、図32に示されていない部分については、筐体107内に格納されているものとする。また、電子ブック装置1の各回路等に供給される電源等についても、ここでは説明を省略する。
次に、図33のフローチャートを用いて、本実施の形態の電子ブック装置4の動作について説明する。なお、図33において、図5と同一符号は、同一または相当する処理を示している。
(ステップS3301)折り曲げ情報取得部407は、電子ブック装置4の隅のいずれかの折り曲げを検出したか否かを判断する。具体的には、折り曲げ情報取得部407は、電子ブック装置4の表側の隅に設けられた折り曲げ検出部406a〜406dのいずれかから曲がりが発生したことを示す信号が出力されたか否かを判断する。隅のいずれかの折り曲げを検出した場合、ステップS3302に進み、検出していない場合、ステップS3305に進む。
(ステップS3302)折り曲げ情報取得部407は、ステップS3301で取得した信号の示す値が、予め設定した閾値より大きいか否かを判断する。ここでの閾値は、折り曲げが行われたか否かを判断するための閾値である。閾値よりも大きい場合ステップS3303に進み、閾値よりも小さい場合ステップS503に戻る。
(ステップS3303)折り曲げ情報取得部407は、図示しない格納部等に、現在表示中のページが指定する折り曲げ情報が格納されているか否かを判断する。格納されている場合、ステップS503に戻り、対応付けられていない場合、ステップS3304に進む。
(ステップS3304)折り曲げ情報取得部407は、現在表示されているページを指定する折り曲げ情報を取得して蓄積する。例えば、現在表示中のページ番号を折り曲げ情報として蓄積する。そして、ステップS503に戻る。
(ステップS3305)折り曲げ情報取得部407は、電子ブック装置4の隅のいずれかの折り戻しを検出したか否かを判断する。具体的には、折り曲げ情報取得部407は、電子ブック装置4の表側の隅に設けられた折り曲げ検出部406e〜406hのいずれかから曲がりが発生したことを示す信号が出力されたか否かを判断する。隅のいずれかの折り戻しを検出した場合、ステップS3306に進み、検出していない場合、ステップS503に戻る。
(ステップS3306)折り曲げ情報取得部407は、ステップS3305で取得した信号の示す値が、予め設定した閾値より大きいか否かを判断する。ここでの閾値は、折り戻しが行われたか否かを判断するための閾値である。閾値よりも大きい場合ステップS3307に進み、閾値よりも小さい場合ステップS503に戻る。
(ステップS3307)折り曲げ情報取得部407は、図示しない格納部等に、現在表示中のページを指定する折り曲げ情報が格納されているか否かを判断する。格納されている場合、ステップS3308に進み、対応付けられていない場合、ステップS503に戻る。
(ステップS3308)折り曲げ情報取得部407は、現在表示中のページを指定する折り曲げ情報を削除する。そして、ステップS503に戻る。
(ステップS3309)電子ブック装置4は左側のページめくり判定を行う。この処理の詳細については後述する。処理後、ステップS503に戻る。
(ステップS3310)電子ブック装置4は右側のページめくり判定を行う。この処理の詳細については後述する。処理後、ステップS503に戻る。
なお、図33のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
次に、図34のフローチャートを用いて、図33のステップS3309に示したページめくり判定処理について説明する。なお、ここでは、ステップS3309のページめくり判定処理について説明したが、ステップS3310の右側のページめくり判定処理についても、値Sの代わりに値S等を用いる点等が異なる点を除けば、上記と同様であるため、ここでは説明を省略する。なお、図34において、図6と同一符号は、同一または相当する処理を示している。
(ステップS3401)動作情報取得部403は、ステップS3304において蓄積された折り曲げ情報を参照して、現在表示中のページが、折り曲げ情報の一つが指定するページ、またはその前後のページであるか否かを判断する。対応付けられたページまたはその前後のページである場合、ステップS3402に進み、対応付けられていない場合、ステップS602に進む。
(ステップS3402)時間間隔tの値を、予め指定されているtminよりも長い時間に設定する。なお、ここでは、予め指定した、ページめくりを判断する時間間隔の最大値よりも遅い時間となる値を、時間間隔tの値に入力する場合を例に挙げて説明するが、直前の時間間隔よりも長い時間、例えば所定の値を加算した時間を入力するようにしてもよい。これにより、折り曲げ情報が指定するページとその前後のページについては、ページめくりが行われたことが判断されるまでの時間を他よりも長くすることができ、結果的に、折り曲げ情報が指定するページ近傍のページめくり時間を遅くすることができる。そして、ステップS602に進む。
(ステップS3403)動作情報取得部403は、Sが予め指定した閾値Sよりも大きいか否かを判断する。閾値Sは、複数のページめくりを行うか否かを判断するための曲げ量の閾値である。なお、S>Sとする。大きい場合、ステップS3404に進み、大きくない場合、ステップS3405に進む。
(ステップS3404)動作情報取得部403は、ページめくりの対象となるページが配置されている側、即ちめくられるページが配置されている側に、折り曲げ情報が指定するページが存在するか否かを判断する。例えば電子ブック装置4の右辺が、裏側に向けた曲げられた場合、右側のページがめくられることとなる。存在する場合、ステップS3406に進み、存在しない場合、ステップS3405に進む。
(ステップS3405)電子ブック装置4は、ページめくり出力処理を行う。なお、このページめくり出力処理の詳細については後述する。
(ステップS3406)動作情報取得部403は、複数のページをめくるユーザ動作情報を取得する。ここでは、特に、上記実施の形態3と同様に、複数ページの束をめくるユーザ動作情報を取得する。なお、ここで取得するユーザ動作情報は、ページめくり先となるページを、ページめくり対象となるページが配置されている側に存在するページのうちの、現在表示されているページの次に出現する折り曲げ動作情報が指定するページに指定するユーザ動作情報であるとする。
(ステップS3407)ページフリップ出力部404は、動作検出部102が曲げを検出した側の複数ページの束をめくる動画像の出力を開始する。
(ステップS3408)ページフリップ出力部404は、ページの束をめくる音を、図示しない記憶媒体等から読み出し、音出力デバイス110から出力させる処理を開始する。
(ステップS3409)ページフリップ出力部404は、複数ページに対応した強さの振動をユーザからみて左側の振動デバイス109aから出力させる処理を開始する。
(ステップS3410)ページフリップ出力部404は、複数ページに対応した強さの風を送風デバイス108から出力させる処理を開始する。
(ステップS3411)電子ブック装置4は、ステップS3407からステップS3410において開始したページめくり中に実行する動作を終了する。具体的には、ステップS3407によるページの束をめくる動画像の出力が終了した時点で、動作を終了することが好ましい。あるいは予め終了時間を設定しておいても良いし、終了時間をめくるページ数に応じて算出して設定してもよい。
(ステップS3412)文書ページ表示部405は、ページの隅を折り曲げた画像を含むページめくり後の画像を表示する。具体的には、文書ページ表示部405は、文書情報格納部101に格納されている文書情報のうちの、束めくり先指定情報が指定するページの情報を取得する。そして、この取得したページの画像であって、当該ページを指定する折り曲げ情報が指定する隅を折り曲げたページの画像を構成して、当該取得したページの画像をディスプレイ106に表示する。そして、上位の処理にリターンする。
次に、図35のフローチャートを用いて、図34のステップS3405に示したページめくり判定処理について説明する。なお、図34において、図6と同一符号は同一または相当する処理を示している。
(ステップS3501)ページフリップ出力部404は、現在表示されているページが折り曲げ情報が指定するページまたはその前後のページであるか否かを判断する。なお、この判断は、ページめくり先となるページが、折り曲げ情報が指定するページ、またはその前後のページであるかを判断する処理と考えても良い。折り曲げ情報が指定するページまたはその前後のページである場合、ステップS3502に進み、折り曲げ情報が指定するページまたはその前後のページでない場合、ステップS617に進む。
(ステップS3502)ページフリップ出力部404は、動作検出部102が曲げを検出した側の1ページを低速でめくる動画像の出力を開始する。ここで述べる低速とは、通常の1ページをめくる動画像において、1ページをめくる速さよりも低速であることを意味する。従って、通常は、1ページをめくるための所要時間も短い。なお、このような低速のページめくりの動画像は、予め用意してあっても良いし、表示時にモデリング情報等を用いてレンダリングしても良い。また、通常の速さのページめくり画像を、低速で再生したものであっても良い。
(ステップS3503)ページフリップ出力部404は、低速で1ページをめくる音を、図示しない記憶媒体等から読み出し、音出力デバイス110から出力させる処理を開始する。
(ステップS3304)ページフリップ出力部404は、1ページに対応した強さの振動であって、低速のページめくりに対応した振動を、ユーザからみて左側の振動デバイス109aから出力させる処理を開始する。
(ステップS3505)ページフリップ出力部404は、1ページに対応した強さの風であって、低速のページめくりに対応した強さの風を送風デバイス108から出力させる処理を開始する。
(ステップS3506)電子ブック装置4は、ステップS3502からステップS3505において開始したページめくり中に実行する動作を終了する。具体的には、ステップS3502による1ページをめくる動画像の出力が終了した時点で、動作を終了することが好ましい。あるいは予め終了時間を設定しておいても良い。この場合、通常のページめくりよりも終了時間を長く設定しておくことが好ましい。
(ステップS3507)文書ページ表示部405は、ユーザ動作情報が示すページめくり後に現れるページが、折り曲げ情報が指定するページであるか否かを判断する。折り曲げ情報が指定するページである場合、ステップS3508に進み、折り曲げ情報が指定するページでない場合、ステップS623に進む。
(ステップS3508)文書ページ表示部405は、ページの隅を折り曲げた画像を含むページめくり後の画像を表示する。具体的には、文書ページ表示部405は、文書情報格納部101に格納されている文書情報のうちの、束めくり先指定情報が指定するページの情報を取得する。そして、この取得したページの画像であって、当該ページに対応した折り曲げ情報が指定するページの隅を折り曲げたページの画像を構成して、当該取得したページの画像をディスプレイ106に表示する。そして、上位の処理にリターンする。
なお、ステップS3502等において、ページめくりの動画像の速度等は、折り曲げ情報が指定するページに近づくにつれて遅くなり、離れるにつれて速くなるようにすることがより好ましい。
次に、本実施の形態に係る電子ブック装置4の動作の具体例について説明する。
まず、文書ページ表示部405の右側の領域に、ユーザが指定したページである「256ページ」が表示されている状態で、図36に示すように、ユーザが電子ブック装置4の左上の隅(ユーザから見て右上の隅)を、表側に向かって曲げたとする。この曲げに応じて、電子ブック装置4の左上隅の表面側に配置された折り曲げ検出部406bが、曲げた量に応じた信号を出力する。折り曲げ情報取得部407は、折り曲げ検出部406bが出力した信号Sbの値が、予め指定した折り曲げを検出するための閾値より大きいか否かを判断する。そして、大きいと判断した場合、現在表示されているページのうちの、ここでは曲げを検出した折り曲げ検出部406bが配置されている側のページである右側のページを指定する折り曲げ情報を構成して、図示しない格納部等に蓄積する。ここでは、「256ページ」を指定する折り曲げ情報が蓄積される。また、この折り曲げ情報には、曲げを検出した折り曲げ検出部406bに対応した折り曲げ位置の情報が含まれる。
図37は、折り曲げ情報を管理するための折り曲げ情報管理表である。折り曲げ情報管理表は、ここでは「ページ」および「折り曲げ位置」という属性を有している。「ページ」は、折り曲げ処理が行われたページを識別する情報であり、ここでは、ページ番号である。「折り曲げ位置」とは、表示されている書籍のページの4隅のいずれの隅が折り曲げられたかを示す情報である。例えば、「折り曲げ位置」が「左上」であれば、ページの左上が折り曲げられていることを示す。「折り曲げ位置」は、曲げを検出した折り曲げ検出部406に応じて決定される。例えば、電子ブック装置4の左上の隅に配置された折り曲げ検出部406aが曲げられると、折り曲げ情報の「折り曲げ位置」が「左上」に設定される。また、電子ブック装置4の右上の隅に配置された折り曲げ検出部406bが曲げられると、折り曲げ情報の「折り曲げ位置」が「右上」に設定される。なお、折り曲げ情報管理表は、ここでは、「ページ」という属性のみを有していても良い。ページの表示位置(右側または左側)により、文書ページ表示部405は、折り曲げ情報が指定するページであることを示す情報(例えば、ページを折り曲げた画像)を、適切な位置(右上隅または左上隅)に表示するようにすれば良い。
次に、ユーザが任意の電子ブック装置4を用いて任意のページ、例えば「150ページ」を開いた状態で、図7に示したように、電子ブック装置4の右側を裏側に曲げ続けることで、連続したページめくりを行ったとする。
この場合、電子ブック装置4は、150ページ以降のページを順次めくる処理を繰り返す。ページめくりを行う際には、動作情報取得部403は、現在表示しているページ、言い換えればページめくりを行おうとするページが、図37に示した折り曲げ情報によって指定されたページまたはその前後の1ページであるか否かを判断する。
ここで、ページめくりを行うページ、即ち現在表示されているページが、折り曲げ情報によって指定されたページまたはその前後の1ページである場合、次のページめくりが行われたか否かを判断するための時間間隔tを通常の時間間隔よりも長い時間に設定する。例えば、ページめくりを行おうとするページが、「255ページ」であったとすると、折り曲げ情報に含まれる「256ページ」という情報が示すページの、1ページ前のページであるため、次のページめくりが行われたか否かを判断するための時間間隔tを通常の時間間隔よりも長い時間に設定する。これにより、ページめくりが行われたことの判断が行われるまでの時間を、折り曲げ情報によって指定されたページ近傍のページについては、他のページよりも遅くすることができる。この結果、これらのページのページめくりを遅くすることができ、ユーザは折り曲げ情報が指定されたページ近傍のページをめくっていることを感覚的に知覚することができる。
また、ページフリップ出力部404は、ページめくりを行おうとするページ、あるいはページめくり先となるページが、図37に示した折り曲げ情報によって指定されたページまたはその前後の1ページであるか否かを判断する。そして、ページめくりを行おうとするページが折り曲げ情報によって指定されたページまたはその前後の1ページである場合、例えば、「255ページ」であった場合、通常のページめくりの動画像よりも、ページめくり速度が遅くなっているページめくりの動画像を表示する。これにより、折り曲げ情報により指定されたページ近傍においては、ページめくりの画像が他の領域よりも遅く表示されるため、ユーザは、折り曲げ情報により指定されたページ近傍のページをめくっていることを感覚的に知覚することができる。
さらに、文書ページ表示部405は、ページめくりの結果として表示されるページ、即ち直前に配置されていたページの次のページが、折り曲げ情報によって指定されたページであるか否かを判断する。この判断の結果、折り曲げ情報によって指定されたページであったとする。例えば、ページめくりの結果表示されるページが折り曲げ情報によって指定されたページである「256ページ」であるとする。この場合、文書ページ表示部405は、表示されるページを指定する折り曲げ情報に含まれる「折り曲げ位置」の情報である「右上」を取得する。そして、この「折り曲げ位置」の情報「右上」が指定する位置を折り曲げたページの画像を構成し、表示する。
図38は、電子ブック装置4による、折り曲げ情報により指定されたページの表示例を示す図である。このように、折り曲げ情報が指定されているページの画像は、ページの隅を折り曲げた画像となる。
また、ユーザが、任意のページ、例えば「170ページ」を開いた状態で、電子ブック装置4の右側を裏側に強く曲げたとする。この場合、電子ブック装置4の右側の裏面に設けられた湾曲検出手段10201dの出力が、予め指定された複数のページめくりを行うか否かを判断するための閾値Sよりも大きかったとする。この場合、動作情報取得部403は、複数のページめくりを行うことを判断する。そして、ページめくり対象となるページが配置されている側に存在するページのうちの、現在表示されているページの次に出現する、折り曲げ動作情報が指定するページを、図37に示した折り曲げ情報管理表を用いて検出する。例えば、ここでは、現在表示されているページが「170ページ」であり、電子ブック装置4の右側が曲げられることで、ページ番号が増大するようなページめくりが行われることとなるため、折り曲げ情報管理表から、「256ページ」が検出される。従って、動作情報取得部403は、「256ページ」をページめくり先とした複数のページめくりを行うユーザ動作情報を取得する。そして、例えば、上記実施の形態3において説明した束めくりと同様に、ページフリップ出力部404が複数のページを束でめくる動画像等を表示する。その後、文書ページ表示部405が「256ページ」の画像を表示する。このとき、文書ページ表示部405は、図38と同様に、右上隅を折り曲げたページの画像を表示する。
ここで、折り曲げ情報が指定するページが表示されている状態、例えば「256ページ」が表示されている状態で、電子ブック装置4の右上隅を裏側方向に曲げたとする。この場合、折り曲げ検出部406fが曲げに応じて、予め指定した閾値以上の信号を出力したとする。折り曲げ情報取得部407は、電子ブック装置4の裏面側に配置された折り曲げ検出部406fからの信号を受け付けたことにより、隅の折り戻し操作が行われたことを検出する。そして、折り曲げ検出部406fからの信号が閾値を超えた信号であるか否かの判断を行う。そして、閾値を超えたと判断したとすると、折り曲げ情報取得部407は、現在表示されているページである「256ページ」を指定する折り曲げ情報が、折り曲げ情報管理表に含まれるか否かを検索により判断する。ここでは、含まれているため、既に含まれている「256ページ」を指定する折り曲げ情報を削除する処理を行う。なお、この処理は、「256ページ」を指定する折り曲げ情報に対するアクセスを不可とする処理と考えても良い。これにより、「256ページ」を指定した折り曲げ情報が削除されたこととなる。
以上、本実施の形態によれば、電子ブック装置4の隅を曲げる操作に応じて、電子ブックの現在表示されているページを、折り曲げが行われたページに指定する折り曲げ情報を取得することができる。これにより、ユーザにより折り曲げが行われたページを、他のページと異なる表示方法等で出力することが可能となる。この結果、電子ブックにおいても、紙媒体の書籍における隅を折り曲げる操作、いわゆる隅折れやドッグイヤーと呼ばれる操作を実現することが可能となる。
例えば、折り曲げが行われたページの隅にページを折り曲げた画像を表示させることで、折り曲げが行われたページであることを、ユーザに視覚的に知らせることができる。また、例えば、ページを連続してめくっている際に、折り曲げが行われたページ近傍のページがめくられる速さや、時間間隔を、他のページに比べて遅くして、ユーザに折り曲げたページの近くをめくっていることを感覚的に通知することが可能となる。また、折り曲げが行われたページをページめくり先とした、複数ページを束としたページめくりを実現することができる。
なお、上記各実施の形態において、動作情報取得部が、動作検出部が検出した曲がりの速さの情報を含むユーザ動作情報を取得するようにし、ページフリップ出力部は、動作情報取得部が取得したユーザ動作情報が示している曲がりの速さに応じた速さで、ページがめくられている動画像の表示等を行うようにしてもよい。曲がりの速さは、例えば、予め指定した時間内に受信する湾曲検出手段の出力値の変化の大きさ等から演算により取得すればよい。また、ページがめくられる動画像のページがめくられる速さは、例えば、予め曲がりの速さに応じてページめくりの速さが異なる動画像を用意しておき、これらを動作検出が検出した曲がりの速さに応じて選択することで、変更することが可能である。また、曲がりの速さに応じて、動画像の再生速度等を変化させても良い。
なお、上記各実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
また、上記実施の形態において、各構成要素が実行する処理に関係する情報、例えば、各構成要素が受け付けたり、取得したり、選択したり、生成したり、送信したり、受信したりする情報や、各構成要素が処理で用いるしきい値や数式、アドレス等の情報等は、上記説明で明記していない場合であっても、図示しない記録媒体において、一時的に、あるいは長期にわたって保持されていてもよい。また、その図示しない記録媒体への情報の蓄積を、各構成要素、あるいは、図示しない蓄積部が行ってもよい。また、その図示しない記録媒体からの情報の読み出しを、各構成要素、あるいは、図示しない読み出し部が行ってもよい。
また、上記各実施の形態では、電子ブック装置がスタンドアロンである場合について説明したが、電子ブック装置は、スタンドアロンの装置であってもよく、サーバ・クライアントシステムにおけるサーバ装置であってもよい。後者の場合には、出力部や受付部は、通信回線を介して入力を受け付けたり、画面を出力したりすることになる。
また、上記各実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよく、あるいは、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。
なお、上記各実施の形態における電子ブック装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、ユーザにより行われた紙のページをめくる動作と同様の動作を検出し、検出結果を出力する動作検出部が出力する検出結果を用いて、ページをめくる動作が行われたことを示す情報であるユーザ動作情報を取得する動作情報取得部と、前記ユーザ動作情報に応じた出力であって、ページがめくられたことをユーザに知覚させるための出力であるページフリップ出力を行うページフリップ出力部と、格納されている1以上のページを有する文書情報から、前記動作情報取得部が取得したユーザ動作情報に応じたページの情報を読み出し、表示する文書ページ表示部として機能させるためのプログラムである。
また、このプログラムは、コンピュータを、ユーザにより行われた書籍に対するページをめくる動作を検出し、検出結果を出力する動作検出部と、前記動作検出部が出力する検出結果を用いて、ページをめくる動作が行われたことを示す情報であるユーザ動作情報を取得する動作情報取得部と、前記ユーザ動作情報に応じた出力であって、ページがめくられたことをユーザに知覚させるための出力であるページフリップ出力を行うページフリップ出力部として機能させるためのプログラムである。
また、このプログラムは、前記動作検出部は、前記文書ページ表示部が表示するページの右側または左側の少なくとも一方における、ページが表示される面の方向である表面方向への曲がりを検出し、前記動作情報取得部は、前記動作検出部が曲がりを検出した側のページをめくる動作が行われたことを示すユーザ動作情報を取得し、
前記ページフリップ出力部は、前記ユーザ動作情報が示しているページがめくられたことを示すページフリップ出力を行うプログラムである。
また、このプログラムは、前記動作検出部は、前記文書ページ表示部が表示するページの右側または左側の少なくとも一方における、ページが表示される面の方向である表面方向への曲がりを検出し、前記動作情報取得部は、前記動作検出部が曲がりを検出した側のページをめくる動作が行われたことを示すユーザ動作情報を取得し、前記ページフリップ出力部は、前記ユーザ動作情報が示しているページがめくられたことを示すページフリップ出力を行うプログラムである。
また、このプログラムは、前記動作情報取得部は、前記動作検出部が予め指定した量より大きい曲がりを検出した場合に、前記動作検出部が曲がりを検出した側の、複数ページの束をめくる動作である束めくりが行われたことを示すユーザ動作情報を取得し、前記ページフリップ出力部は、前記ユーザ動作情報が示している束めくりが行われたことを示すページフリップ出力を行い、前記文書ページ表示部は、前記文書情報格納部に格納されている文書情報から、前記ユーザ動作情報が示す束めくりを行った後のページの情報を読み出し、表示するプログラムである。
また、このプログラムは、前記動作情報取得部は、前記動作検出部の曲がりを検出している時間が所定の時間を経過する毎に、1ページをめくる動作が行われたことを示すユーザ動作情報を取得するものであり、前記所定の時間は、1度の曲げに対するユーザ動作情報の取得回数に応じて、短縮されるプログラムである。
また、このプログラムは、コンピュータを、1以上の隅に対する、表面側に折り曲げる動作を検出する折り曲げ検出部が折り曲げ動作を検出した場合に、折り曲げられた側に表示されているページを、折り曲げが行われたページに指定する情報である折り曲げ情報を取得する折り曲げ情報取得部としてさらに機能させるためのプログラムである。
なお、上記プログラムにおいて、上記プログラムが実現する機能には、ハードウェアでしか実現できない機能は含まれない。例えば、情報を取得する取得部や、情報を出力する出力部などにおけるモデムやインターフェースカードなどのハードウェアでしか実現できない機能は、上記プログラムが実現する機能には含まれない。
また、このプログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
図39は、上記プログラムを実行して、上記実施の形態による電子ブック装置やブックカバー装置を実現するコンピュータの外観の一例を示す模式図である。上記実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムによって実現される。
図39において、コンピュータシステム500は、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)ドライブ505、FD(Flexible Disk)ドライブ506を含むコンピュータ501と、キーボード502と、マウス503と、モニタ504とを備える。
図40は、コンピュータシステムを示す図である。図40において、コンピュータ501は、CD−ROMドライブ505、FDドライブ506に加えて、MPU(Micro Processing Unit)511と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM(Read Only Memory)512と、MPU511に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶すると共に、一時記憶空間を提供するRAM(Random Access Memory)513と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するハードディスク514と、MPU511、ROM512等を相互に接続するバス515とを備える。なお、コンピュータ501は、LANへの接続を提供する図示しないネットワークカードを含んでいてもよい。
コンピュータシステム500に、上記実施の形態による電子ブック装置やブックカバー装置の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM521、またはFD522に記憶されて、CD−ROMドライブ505、またはFDドライブ506に挿入され、ハードディスク514に転送されてもよい。これに代えて、そのプログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ501に送信され、ハードディスク514に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM513にロードされる。なお、プログラムは、CD−ROM521やFD522、またはネットワークから直接、ロードされてもよい。
プログラムは、コンピュータ501に、上記実施の形態による電子ブック装置やブックカバー装置の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティプログラム等を必ずしも含んでいなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいてもよい。コンピュータシステム500がどのように動作するのかについては周知であり、詳細な説明は省略する。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
以上のように、本発明にかかる電子ブック装置およびブックカバー装置等は、読書等に利用可能な装置等として適しており、特に、ページめくりが必要な文書等の読書等に利用可能な装置等として有用である。
実施の形態1における電子ブック装置のブロック図 同実施の形態における電子ブック装置の一例を示す斜視図 同実施の形態における電子ブック装置の湾曲検出手段近傍の拡大図 同実施の形態における電子ブック装置の湾曲検出手段の測定回路を示す回路図 同実施の形態における電子ブック装置の動作について説明するフローチャート 同実施の形態における電子ブック装置の動作について説明するフローチャート 同実施の形態における電子ブック装置の動作を説明するための図 同実施の形態における電子ブック装置の湾曲検出手段が出力する信号を示す図 同実施の形態における電子ブック装置の1枚ページめくりの表示例を示す図(a)、および複数ページめくりの表示例を示す図(b) 同実施の形態における電子ブック装置の動作について説明するための図 同実施の形態における電子ブック装置の動作を説明するための図 同実施の形態における電子ブック装置の動作を説明するための図 同実施の形態における電子ブック装置の変形例を示す図 同実施の形態における電子ブック装置の変形例を示す図 同実施の形態における電子ブック装置の表示例を示す図 実施の形態2におけるブックカバー装置のブロック図 同実施の形態におけるブックカバー装置の一例を示す斜視図 同実施の形態におけるブックカバー装置に書籍を取り付けた状態を示す図 同実施の形態におけるブックカバー装置の動作について説明するフローチャート 同実施の形態におけるブックカバー装置の動作を説明するための図 実施の形態3における電子ブック装置のブロック図 同実施の形態における電子ブック装置の一例を示す斜視図 同実施の形態における電子ブック装置の動作について説明するフローチャート 同実施の形態における電子ブック装置の動作について説明するフローチャート 同実施の形態における電子ブック装置の動作について説明するフローチャート 同実施の形態における電子ブック装置の動作について説明するフローチャート 同実施の形態における電子ブック装置の動作を説明するための図 同実施の形態における電子ブック装置の表示例を示す図 同実施の形態における電子ブック装置の閲覧管理表の一例を示す図 同実施の形態における電子ブック装置の動作について説明するための図 実施の形態4における電子ブック装置のブロック図 同実施の形態における電子ブック装置の一例を示す斜視図 同実施の形態における電子ブック装置の動作について説明するフローチャート 同実施の形態における電子ブック装置の動作について説明するフローチャート 同実施の形態における電子ブック装置の動作について説明するフローチャート 同実施の形態における電子ブック装置の動作について説明するための図 同実施の形態における電子ブック装置の折り曲げ情報の一例を示す図 同実施の形態における電子ブック装置の表示例を示す図 各実施の形態におけるコンピュータシステムの外観一例を示す模式図 各実施の形態におけるコンピュータシステムの構成の一例を示す図
符号の説明
1、3、4 電子ブック装置
2 ブックカバー装置
81、82、83 領域
101 文書情報格納部
102、201、302、402 動作検出部
103、202、303、403 動作情報取得部
104、203、304、404 ページフリップ出力部
105、304、305、405 文書ページ表示部
106 ディスプレイ
107、205 筐体
108 送風デバイス
109a、109b 振動デバイス
110 音出力デバイス
10201、30201 湾曲検出手段
10202 接触検出手段
1021 曲げセンサ
1022 チューブ
1023 固定部材
208a〜208d 透過型フォトセンサ
209a、209b ラインセンサ
306 閲覧履歴取得部
30301 束めくり先指定情報取得手段
30302 束めくり先指定情報格納手段
406 折り曲げ検出部
407 折り曲げ情報取得部

Claims (31)

  1. 1以上のページを有する文書情報が格納され得る文書情報格納部と、
    ユーザにより行われた紙のページをめくる動作と同様の動作を検出し、検出結果を出力する動作検出部と、
    前記動作検出部が出力する検出結果を用いて、ページをめくる動作が行われたことを示す情報であるユーザ動作情報を取得する動作情報取得部と、
    前記ユーザ動作情報に応じた出力であって、ページがめくられたことをユーザに知覚させるための出力であるページフリップ出力を行うページフリップ出力部と、
    前記文書情報格納部に格納されている文書情報から、前記動作情報取得部が取得したユーザ動作情報に応じたページの情報を読み出し、表示する文書ページ表示部と、を具備する電子ブック装置。
  2. 前記動作検出部は、曲がりを検出する湾曲検出手段を備えており、ユーザにより行われた、前記湾曲検出手段を曲げる動作を検出する請求項1記載の電子ブック装置。
  3. 前記ページフリップ出力部が行うページフリップ出力は、ページがめくられている状態を示す画像の表示である請求項1記載の電子ブック装置。
  4. 前記動作情報取得部は、前記動作検出部が検出した動作の継続時間に応じたページ数のページをめくるユーザ動作情報を取得し、
    前記ページフリップ出力部は、前記ユーザ動作情報が示すページ数に応じたページをめくる画像を表示し、
    前記文書ページ表示部は、前記ユーザ動作情報が示すページ数を移動したページの情報を表示する請求項1記載の電子ブック装置。
  5. 前記動作情報取得部は、前記動作検出部が動作を検出した回数をカウントし、カウント結果に応じたページ数のページをめくるユーザ動作情報を取得し、
    前記ページフリップ出力部は、前記ユーザ動作情報が示すページ数に応じたページをめくる画像を表示し、
    前記文書ページ表示部は、前記ユーザ動作情報が示すページ数を移動したページの情報を表示する請求項1記載の電子ブック装置。
  6. 前記ページフリップ出力部が行うページフリップ出力は、ページをめくる音の出力を含む請求項1記載の電子ブック装置。
  7. 前記ページフリップ出力部が行うページフリップ出力は、風の出力を含む請求項1記載の電子ブック装置。
  8. 前記ページフリップ出力部が行うページフリップ出力は、振動の出力を含む請求項1記載の電子ブック装置。
  9. 前記動作検出部は、表面の接触を検出する接触検出手段を備えており、ユーザにより行われた、前記接触検出手段の表面を移動する動作を検出し、
    前記動作情報取得部は、前記動作検出部の湾曲検出手段と接触検出手段とが出力する検出結果との組み合わせにより、ページをめくる動作が行われたことを示す情報であるユーザ動作情報を取得する請求項1記載の電子ブック装置。
  10. 書籍の背面を覆うように配置されるブックカバー装置であって、
    ユーザにより行われた前記書籍に対するページをめくる動作を検出し、検出結果を出力する動作検出部と、
    前記動作検出部が出力する検出結果を用いて、ページをめくる動作が行われたことを示す情報であるユーザ動作情報を取得する動作情報取得部と、
    前記ユーザ動作情報に応じた出力であって、ページがめくられたことをユーザに知覚させるための出力であるページフリップ出力を行うページフリップ出力部と、を具備するブックカバー装置。
  11. ユーザにより行われた紙のページをめくる動作と同様の動作を検出し、検出結果を出力する動作検出ステップと、
    前記動作検出ステップで出力する検出結果を用いて、ページをめくる動作が行われたことを示す情報であるユーザ動作情報を取得する動作情報取得ステップと、
    前記ユーザ動作情報に応じた出力であって、ページがめくられたことをユーザに知覚させるための出力であるページフリップ出力を行うページフリップ出力ステップと、
    格納されている1以上のページを有する文書情報から、前記動作情報取得ステップで取得したユーザ動作情報に応じたページの情報を読み出し、表示する文書ページ表示ステップと、を具備する電子ブック処理方法。
  12. コンピュータを、
    ユーザにより行われた紙のページをめくる動作と同様の動作を検出し、検出結果を出力する動作検出部が出力する検出結果を用いて、ページをめくる動作が行われたことを示す情報であるユーザ動作情報を取得する動作情報取得部と、
    前記ユーザ動作情報に応じた出力であって、ページがめくられたことをユーザに知覚させるための出力であるページフリップ出力を行うページフリップ出力部と、
    格納されている1以上のページを有する文書情報から、前記動作情報取得部が取得したユーザ動作情報に応じたページの情報を読み出し、表示する文書ページ表示部として機能させるためのプログラム。
  13. 前記動作検出部は、前記文書ページ表示部が表示するページの右側または左側の少なくとも一方における、ページが表示される面に対して反対方向である裏面方向への曲がりを検出し、
    前記動作情報取得部は、前記動作検出部が曲がりを検出した側のページをめくる動作が行われたことを示すユーザ動作情報を取得し、
    前記ページフリップ出力部は、前記ユーザ動作情報が示しているページがめくられたことを示すページフリップ出力を行う請求項1記載の電子ブック装置。
  14. 前記動作検出部は、前記文書ページ表示部が表示するページの右側または左側の少なくとも一方における、ページが表示される面の方向である表面方向への曲がりを検出し、
    前記動作情報取得部は、前記動作検出部が曲がりを検出した側のページをめくる動作が行われたことを示すユーザ動作情報を取得し、
    前記ページフリップ出力部は、前記ユーザ動作情報が示しているページがめくられたことを示すページフリップ出力を行う請求項1記載の電子ブック装置。
  15. 前記動作情報取得部は、前記動作検出部が曲がりを検出した側の、1ページをめくる動作が行われたことを示すユーザ動作情報を取得し、
    前記ページフリップ出力部は、前記ユーザ動作情報が示している1ページがめくられたことを示すページフリップ出力を行い、
    前記文書ページ表示部は、前記文書情報格納部に格納されている文書情報から、前記ユーザ動作情報が示す1ページをめくった後のページの情報を読み出し、表示する請求項14記載の電子ブック装置。
  16. 前記動作情報取得部は、前記動作検出部が予め指定した量より大きい曲がりを検出した場合に、前記動作検出部が曲がりを検出した側の、複数ページの束をめくる動作である束めくりが行われたことを示すユーザ動作情報を取得し、
    前記ページフリップ出力部は、前記ユーザ動作情報が示している束めくりが行われたことを示すページフリップ出力を行い、
    前記文書ページ表示部は、前記文書情報格納部に格納されている文書情報から、前記ユーザ動作情報が示す束めくりを行った後のページの情報を読み出し、表示する請求項13から請求項15いずれか記載の電子ブック装置。
  17. 前記動作情報取得部は、一度の曲げに対して、1回だけ束めくりが行われたことを示すユーザ動作情報を取得する請求項16記載の電子ブック装置。
  18. 前記動作情報取得部は、
    前記動作検出部の曲がりを検出している時間が所定の時間を経過する毎に、1ページをめくる動作が行われたことを示すユーザ動作情報を取得するものであり、
    前記所定の時間は、1度の曲げに対するユーザ動作情報の取得回数に応じて、短縮される請求項13または請求項14記載の電子ブック装置。
  19. 前記ページフリップ出力部は、予め設定されているページである束めくり先ページまでの束めくりが行われたことを示すページフリップ出力を行い、
    前記文書ページ表示部は、前記文書情報格納部に格納されている文書情報から、前記束めくり先ページの情報を読み出し、表示する請求項16または請求項17記載の電子ブック装置。
  20. 前記動作情報取得部は、前記文書情報格納部に格納されている文書情報に応じて、束めくり先ページを設定する請求項19記載の電子ブック装置。
  21. 前記動作情報取得部は、文書情報格納部に格納されている文書情報が示す文書が、複数の章に区切られている場合に、ページめくりを行う方向における最も近い章の先頭を示すページを、束めくり先ページに設定する請求項19記載の電子ブック装置。
  22. 前記動作情報取得部は、文書情報格納部に格納されている文書情報が示す文書に含まれるページの属性に応じて、束めくり先ページを設定する請求項19記載の電子ブック装置。
  23. ユーザの閲覧履歴を示す情報である閲覧履歴情報を取得する閲覧履歴取得部を更に備え、
    前記動作情報取得部は、前記閲覧履歴取得部が取得した閲覧履歴情報を用いて、前記束めくり先ページを設定する請求項19記載の電子ブック装置。
  24. 前記閲覧履歴取得部は、文書情報が示す文書に含まれるページについての、閲覧回数または閲覧時間の少なくとも一方の情報を含む閲覧履歴情報を取得し、
    前記動作情報取得部は、前記閲覧履歴情報に含まれる閲覧回数または閲覧時間の少なくとも一方の情報を用いて、前記束めくり先ページを設定する請求項23記載の電子ブック装置。
  25. 前記動作情報取得部は、前記閲覧履歴情報に含まれる閲覧回数または閲覧時間の少なくとも一方の情報を用いて、文書情報が示す文書に含まれる各ページについての閲覧状況を示すスコアを取得し、当該スコアが示す閲覧されたページについてのランキングに応じて、前記束めくり先ページを設定する請求項24記載の電子ブック装置。
  26. 前記ページが表示される面は、1以上の隅を有する面に設けられており、
    前記1以上の隅を有する面の、1以上の隅に対する、表面側に折り曲げる動作を検出する折り曲げ検出部と、
    当該折り曲げ検出部が折り曲げ動作を検出した場合に、折り曲げられた側に表示されているページを、折り曲げが行われたページに指定する情報である折り曲げ情報を取得する折り曲げ情報取得部とをさらに備えた請求項1記載の電子ブック装置。
  27. 前記動作情報取得部は、前記動作検出部が予め指定した量より大きい曲がりを検出した場合に、
    前記折り曲げ情報取得部が取得した折り曲げ情報が指定するページまで、ページをめくるユーザ動作情報を取得する請求項26記載の電子ブック装置。
  28. 前記ページフリップ出力部は、前記折り曲げ情報取得部が取得した折り曲げ情報が指定するページをめくる速さが、他のページをめくる速さよりも遅くなるようなページめくりの画像を構成して出力する請求項26記載の電子ブック装置。
  29. 前記折り曲げ検出部は、さらに、前記1以上の隅を有する面の、1以上の隅に対する、裏面側へ折り曲げる動作である折り戻り動作を検出し、
    前記折り曲げ情報検出部は、折り曲げ情報が指定するページに対する、前記折り戻し動作を検出した際に、当該ページを指定する折り曲げ情報を削除する請求項26から請求項28いずれか記載の電子ブック装置。
  30. 前記文章ページ表示部は、表示するページが、折り曲げ情報が指定するページである場合に、当該ページの画像の隅に、ページを折り曲げた画像を表示する請求項26から請求項29いずれか記載の電子ブック装置。
  31. 前記動作情報取得部は、さらに、前記動作検出部が検出した曲がりの速さの情報を含むユーザ動作情報を取得し、
    前記ページフリップ出力部が行うページフリップ出力は、ページがめくられている状態を示す動画像の表示であり、
    前記ページフリップ出力部は、前記ユーザ動作情報が示している曲がりの速さに応じた速さで、ページがめくられている動画像を表示する請求項13または請求項14記載の電子ブック装置。
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