JP2009220737A - 撮像装置 - Google Patents

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Shoichi Akiyama
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Abstract

【課題】設置自由度を向上させることが可能であり、レンズの存在を認識しにくくするとともに、外装品の外観品質を向上させることが可能であり、光学的な設計自由度を向上させることが可能な車載の撮像装置を提供することを目的とする。
【解決手段】車載され、レンズ31を含む光学系3と、この光学系3を通して得られた光の状態を電荷の量に変換した信号を形成するイメージセンサ4と、このイメージセンサ4で得られた信号を処理する画像処理装置5と、を備えて車外を撮像する撮像装置であって、レンズ31が、その外表面31aをドアハンドル1の基部11の表面に露出させて設置され、レンズ31の外表面31aが表面層7により被覆されていることを特徴とする撮像装置とした。
【選択図】図1

Description

本発明は、車載されて、車外を撮像する撮像装置に関する。
従来、運転者からの死角補助、車線逸脱防止や衝突防止や車庫入れ時の後方確認、事故や盗難発生時の状況記録など、撮像装置を車両外方に臨ませて設置することが行われている。
また、このような撮像装置において、車両の外観品質を低下させないようにする技術が下記の特許文献1〜3などにより知られている。
すなわち、透明樹脂製の外装装飾部品に、撮像装置の光学系を一体成形してレンズとして機能させたもの(特許文献1)や、車両のグリルへ取り付けたもの(特許文献2)や、ドアミラー装置のハーフミラーの内側に埋め込んだもの(特許文献3)などがある。
特開2007−131155号公報 特開2005−271715号公報 特開平7−186831号公報
しかしながら、透明樹脂製の外装装飾部品に、撮像装置の光学系を一体成形してレンズとして機能させたものでは、撮像装置のレンズの設置位置が、透明な外装品を有した位置に限られ、設置位置の自由度が低い。
さらに、レンズとして機能する部分は、レンズとして機能する形状が与えられ、外装品の意匠形状とは異なる可能性が大きいため、外観品質の低下を招くとともに、この部分が外観的にレンズの存在を認識しやすい。具体的には、車載レンズは、口角機能を有するものが多用され、このようなものは表面の曲率が高く、外装品の表面からレンズ部分のみが突出してしまい、外観品質を低下させるとともに、レンズの存在を認識させる。また、レンズの存在を認識させた場合、犯罪行為による破壊の対象や撮影妨害の対象となることを招くおそれがある。
また、車両のグリルへ取り付けたものでは、撮像装置の設置位置がグリルに限られ、車両側面などへの設置ができず、設置位置の自由度が低い。さらに、レンズが車外に露出するため、外装品とカメラとが独立して存在し、外観品質の低下を招くとともに、車外から見る人にレンズを認識させる。加えて、レンズの設置位置が、グリルの内側になることから、180°を越える広角な撮影を行うことが難しい。
また、ドアミラー装置のハーフミラーの内側に埋め込んだものでは、撮像装置の設置位置がドアミラー装置に限られ、設置位置の自由度が低い。また、レンズが、ハーフミラーの内側に設置されるため、180°を越える広角な撮影を行うことができない。
本願は上述の従来の問題点に着目して成されたもので、設置自由度を向上させることが可能であり、レンズの存在を認識しにくくするとともに、外装品の外観品質を向上させることが可能であり、光学的な設計自由度を向上させることが可能な撮像装置を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために本発明の撮像装置は、車載され、レンズを含む光学系と、この光学系を通して得られた光の状態を電荷の量に変換した信号を形成するイメージセンサと、このイメージセンサで得られた信号を処理する画像処理装置と、を備えて車外を撮像する撮像装置であって、前記レンズが、その外表面を車両の外装品から車外に臨んで設置され、前記レンズの外表面が表面層により被覆されていることを特徴とする撮像装置とした。
請求項2に記載の撮像装置は、請求項1に記載の撮像装置において、前記表面層が、前記外装品の表面と同等の反射スペクトル特性が与えられていることを特徴とする撮像装置とした。
請求項3に記載の撮像装置は、請求項2に記載の撮像装置において、前記表面層が、前記外装品の表面を覆う被覆層と同一素材で形成されることで、前記反射スペクトル特性が与えられ、かつ、前記表面層に、前記レンズに向けて光を通過させる透光用小孔が複数形成されていることを特徴とする撮像装置とした。
請求項4に記載の撮像装置は、請求項2に記載の撮像装置において、前記表面層が、光を反射可能な材質の反射膜により形成されているとともに、前記表面層に特定の反射スペクトル特性を与える複数の超微小径孔が形成されて前記反射スペクトル特性が与えられていることを特徴とする撮像装置とした。
請求項5に記載の撮像装置は、請求項2に記載の撮像装置において、前記外装品が透光性を有し、かつ、着色された素材で形成され、前記表面層が、前記外装品と同色で透光性を有した素材で形成されていることで、前記反射スペクトル特性が与えられていることを特徴とする撮像装置とした。
請求項6に記載の撮像装置は、請求項4または請求項5に記載の撮像装置において、前記画像処理装置が、前記表面層を通過する際に生じるカラースペクトル変化を、このカラースペクトル変化が生じない場合と同等となるよう補正するカラースペクトル補正を実行することを特徴とする撮像装置とした。
本願発明では、光学系のレンズが、外装品から車外に臨まされているため、例えば、車体のアウタパネル、バンパフェイシャ、ドアハンドル、エンブレムやモールなどの装飾部材などのような各種外装品に設置することができ、高い設置自由度が得られるとともに、レンズ形状を180°以上の広角撮像可能な形状とすることも可能であり、光学的な設計自由度を向上させることができる。
また、レンズの外表面を表面層で覆ったことにより、レンズとは異なる外観を与えることができ、レンズをそのまま露出させたものよりも、外装品の外観品質を向上させることができるとともに、レンズとして認識されないようにできる。
請求項2に記載の発明では、レンズの外表面を覆う表面層が、外装品の表面と同等の反射スペクトル特性が与えられているため、外観上、表面層が外装品と一体的に見える。
したがって、レンズが、いっそうレンズとして認識されにくくなるとともに、外装品と一体的に見えて、外装品の外観品質をいっそう向上させることができる。
請求項3に記載の発明では、表面層が、外装品の表面を覆う塗装膜やメッキ層などの被覆層と同一素材が用いられているため、外装品の表面と同等の反射スペクトル特性を与えることが容易であり、かつ、外装品と表面層とが、より一体的に見え、外観品質を向上させることができる。
そして、表面層には、透光用小孔が複数設けられているため、外装品の被覆層が透光性を有していなくても、イメージセンサで受光することが可能となり、設計自由度に優れるとともに、高い汎用性が得られる。
請求項4に記載の発明では、表面層を形成する反射膜に超微小径孔を複数形成することで特定の反射スペクトル特性、すなわち、外装品の表面と同等の反射スペクトル特性が得られる。
すなわち、表面層を構成する金属酸化物や樹脂や多層コーティングなどの反射層に、ナノレベルの超微小径孔を形成することで、表面層の反射スペクトル特性を特定の特性に設定することができる。
そこで、表面層として、外装品と異なる材質のものを用いても、同等の外観を得ることができる。よって、外装品の表面の材質にかかわらず、外装品と同等の外観を得ることができ、設計自由度が向上する。
請求項5に記載の発明では、レンズの表皮層は、レンズが設置された外装品と同色の素材で形成されている。したがって、レンズが外装品と一体的に見え、外観品質を向上させることができる。
さらに、請求項4または請求項5に記載の発明では、表面層が、特定の反射スペクトル特性を与えられたり着色されたりしていることで、光が表面層を通過する際に、カラースペクトル変化、すなわち、色味の変化が生じる。
そこで、請求項6に記載の発明では、画像処理装置が、カラースペクトル補正を実行して、表面層で生じたカラースペクトル変化を、このカラースペクトル変化が生じない場合と同等となるように補正する。
したがって、表面層により色味が変化するのを抑制して、違和感のない表示を可能とする。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(実施の形態1)
実施の形態1の撮像装置Aを図1および図2に基づいて説明する。
実施の形態1の撮像装置Aは、図外の車両に搭載され、車外を撮像するのに用いられるもので、車両の進行方向を撮像して、運転の支援制御に用いたり、車両後退時に車両後方を撮像したり、運転者からの死角を撮像したりするのに用いることができる。
この実施の形態1の撮像装置Aを説明するのにあたり、図2に示すように、外装品としての車両のドアハンドル1に設けられ、車両側方を撮像するものに適用したものについて説明する。
ドアハンドル1は、ドア2の車両後方(矢印R方向)端部の外側面に設けられており、ドア2に固定された基部11と、ドア2に回動可能に支持されたハンドル操作部12と、を備えている。そして、基部11とハンドル操作部12とは、車両前後方向に連続するとともに、車外方向に僅かに湾曲した1本の桿状に形成され、かつ、図1に示すように、車両上下方向(矢印UPが車両上方を示す)で車両外方向に湾曲した曲面形状に形成されている。なお、基部11を形成するパネル部材11aおよびハンドル操作部12を形成するパネル部材(図示省略)の表面には、メッキ層13が設けられ、表面に光沢が与えられている。
図1に示すように、実施の形態1の撮像装置Aは、光学系3、イメージセンサ4、画像処理装置5、表示装置6、表面層7を備えている。
光学系3は、レンズ31と凸エレメント32とを備え、撮像対象物から発せられた光をイメージセンサ4の受光平面41に結像させる。
レンズ31は、図2に示すドアハンドル1の基部11に設置されている。
すなわち、基部11には、設置穴11bが開口され、この設置穴11bからわずかに奥まった位置にレンズ31が車外に臨んで設置されている。なお、凸エレメント32は、レンズ31を通過した光をイメージセンサ4の受光平面41に結像させる機能を有する。
さらに、レンズ31は、設置穴11bに配置された外表面31aが、ドアハンドル1の基部11の外表面に連続して、車外方向に外方に凸となった湾曲形状に形成され、魚眼レンズ的な広角特性が与えられている。
このレンズ31は、ドアハンドル1の基部11の形状に連続する形状に形成することを優先し、理想的なレンズとは異なる形状に形成したため、イメージセンサ4の受光平面41における結像が、理想的なレンズと比較して拡がりを有した(言い換えるとぼやけた結像となる)点像振幅分布特性(以下、この特性をPSF特性という)に形成されている。
レンズ31の外表面31aは、表面層7で覆われている。
この表面層7は、その表面が、ドアハンドル1の基部11の外表面に連続して形成されており、ドアハンドル1の基部11の表面と同等の反射スペクトルが与えられることで、ドアハンドル1の基部11と同じ質感が与えられている。
すなわち、表面層7は、100nm〜500nmの厚さの例えば、Ag,Cr,Ni,Pt,Al,Ti,Fe−Ni,Ta,Moなどを素材とする金属膜により形成されている。そして、表面層7には、図示は省略するが、ナノスケールの多数の超微小径孔が形成されている。つまり、表面層7の反射スペクトル特性は、超微小径孔の径および配列に基づいて、任意に設定することが可能である。そこで、あらかじめドアハンドル1の反射スペクトル特性を測定し、このドアハンドル1の反射スペクトル特性と同等の反射スペクトル特性が得られるように、超微小径孔を形成している。これにより、表面層7において、特定の光を反射させる一方で特定の光を透過させる特性を与えることができ、表面層7を形成する金属膜が本来有する反射スペクトル特性とは異なり、ドアハンドル1と同等の反射スペクトル特性、すなわち、ドアハンドル1と同等の質感を与えることができる。
なお、ナノスケールの超微小径孔は、ホール径が20〜100nmの範囲内で、各孔は、同一径であっても良いし異径であってもよい。また、超微小径孔間のピッチが30〜200nmの範囲に形成されている。
イメージセンサ4は、例えば、CCD( Charge Coupled Device)やCMOS(相補性金属酸化膜半導体)が用いられ、光学系3を通して受光平面41に結像された像の明暗を電荷の量に変化し、それを順次読み出して電気信号に変換する周知のものである。
画像処理装置5は、イメージセンサ4の出力にPSF補正およびカラースペクトル補正を加えて、表示装置6へ出力する。
PSF補正は、レンズ31をドアハンドル1の基部11の外形形状に沿わせた結果、PSF特性が拡がったものを、理想的なレンズによる点結像に近づけさせる補正である。すなわち、レンズ31に、前述したPSF特性を与えているため、その逆関数との畳み込み積分を行うことで、理想的なレンズによるPSF関数に復元させる補正を行う。
カラースペクトル反射補正は、表面層7による反射スペクトル特性に基づいて、イメージセンサ4の受光平面41において生じた色味の変化を補正し、表面層7でスペクトル変化が生じない本来の色バランスを得る補正を実行する。
表示装置6は、液晶モニタなどを備え、図外の乗員により視認可能な位置、例えば、車両の図外のインストルメントパネルなどに設置されている。
次に、実施の形態1の作用を説明する。
本実施の形態1では、レンズ31が、ドアハンドル1の基部11に設けられた設置穴11bから車外に臨んで設置され、撮像装置Aの作動時には、このレンズ31を含む光学系3を通してイメージセンサ4の受光平面41で得られた画像を示す信号が、画像処理装置5で補正された後、表示装置6に表示される。
ここで、本実施の形態1では、レンズ31が、車外に臨まれているが、その外表面31aが、表面層7に覆われ、かつ、この表面層7には、ドアハンドル1と同等の反射スペクタル特性が与えられている。
したがって、表面層7は、ドアハンドル1の表面とは異なる材質で形成されているにもかかわらず、外観上は、略同一の素材の外観を示し、車外の人間に対し、レンズ31および撮像装置Aの存在を感じさせないようにできる。
以上説明したように、本実施の形態1では、光学系3のレンズ31が、ドアハンドル1の基部11から設置穴11bを介して、車外に露出されているため、ドアハンドル1に限らず、例えば、車体のアウタパネル、バンパフェイシャ、エンブレムやモールなどの装飾部材などのような各種外装品に設置することができ、高い設置自由度が得られるとともに、レンズ形状を180°以上の広角撮像可能な形状とでき、光学的な設計自由度を向上させることができる。
また、レンズ31の外表面31aを表面層7で覆ったことにより、レンズ31が車外に露出していても、レンズ31とは異なる外観を与えることができ、レンズ31をそのまま露出させたものよりも、レンズ31として認識されないようにできる。これにより、破壊行為や撮影妨害行為の対象となるのを抑止できる。
さらに、レンズ31および表面層7は、ドアハンドル1の外表面形状に連続した形状に形成されているため、レンズ31および表面層7が、ドアハンドル1から突出されたり凹んだりすることが無く、高い外観品質を得ることができる。
しかも、画像処理装置5が、カラースペクトル補正を実行するため、表面層7に特定の反射スペクトル特性を与えたことによるカラースペクトルの変化を元に戻して、表示装置6において違和感のないカラー表示することができる。
加えて、レンズ31を、車外方向に凸形状に形成されたドアハンドル1の基部11に設け、ドアハンドル1の基部11の外観形状に連続させたことにより、レンズ31に広角機能を与えても、基部11と外観を連続させることが可能であり、意匠性に優れる。
しかも、レンズ31の形状を、ドアハンドル1の基部11の外観形状に連続させたことにより、レンズ31のPSF特性が拡散性を有し、イメージセンサ4の受光平面41の結像がいわゆるぼやけた像となる。しかしながら、本実施の形態1では、画像処理装置5が、PSF補正を実行することで、レンズ31があたかも理想的なPSF特性を有したレンズであるかのような画像を、表示装置6にて表示することができ、ぼやけの無い鮮明な画像を表示することができ、視認性を犠牲にすることがないようにできる。
さらに、表面層7にナノレベルの超微小径孔を形成することで、表面層7の反射スペクトル特性を、ドアハンドル1の反射スペクトル特定と同等の特性に設定したため、表面層7として、ドアハンドル1の外表面と異なる材質のものを用いても、同等の外観を得ることができる。よって、レンズ31を設置するドアハンドル1などの外装品の材質にかかわらず、外装品と同等の外観を得ることができ、設計自由度および汎用性が向上する。
(他の実施の形態)
以下に、図面に基づいて他の実施の形態について説明するが、この説明にあたり、前述の構成と同一ないし均等な構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
(実施の形態2)
次に、図3および図4に基づいて、実施の形態2の撮像装置Bについて説明する。
この実施の形態2の撮像装置Bは、図3に示すように、車両のテールランプ200に設置している。このテールランプ200は、赤やオレンジといった赤系色に着色された樹脂製のテールランプレンズ(外装品)201の内側に図示を省略したバルブなどの光源が設けられたものである。
また、テールランプ200は、図4の縦断面図に示すように、その外表面となるテールランプレンズ201が、凹凸を有した外径形状に形成されている。そして、このテールランプレンズ201において車両外方に凸となった凸部201aに、設置穴201bが開口され、この設置穴201bの奥にレンズ231および凸エレメント232を含む光学系203が設置されている。
この実施の形態2では、レンズ231の外表面231aは、テールランプレンズ201の凸部201aの外表面に連続した外方に凸形状に形成されており、本実施の形態2では、実施の形態1と同様に、レンズ231は、魚眼レンズ的な広角特性が与えられている。
また、レンズ231の外表面231aを覆う表面層207は、本実施の形態2では、テールランプレンズ201と同色で透光性を有した素材により形成されている。なお、このような着色透光性を有した表面層207の素材としては、樹脂や金属酸化物や光学多層膜を用いることができる。
画像処理装置205では、実施の形態1と同様に、PSF補正とスペクトル補正が実行される。
すなわち、実施の形態1と同様に、レンズ231は、外装品であるテールランプレンズ201の形状に一致させているため、そのPSF特性は、理想的なレンズのPSF特性と比較して、拡散的な特性を有している。
そこで、PSF補正では、実施の形態1と同様に、イメージセンサ4における結像を、理想的なレンズと同等のPSF関数の逆関数との畳み込み積分を実施する。
また、実施の形態2では、表面層207として、テールランプレンズ201と同色に着色されたものを用いているため、イメージセンサ4における結像は、実際の色味に赤系の色が加えられた色味に成っている。そこで、本実施の形態2のカラースペクトル補正では、この表面層207の着色成分で生じたスペクトル変化を補償する補正を行う。
上述のように構成した実施の形態2の撮像装置Bにあっては、撮像作動時には、テールランプレンズ201に設置されたレンズ231を含む光学系203を通してイメージセンサ4の受光平面41で得られた画像が、画像処理装置205で補正されて、表示装置6に表示される。
以上のように本実施の形態2では、レンズ231が、テールランプレンズ201に設けられているが、このレンズ231の外表面231aを覆う表面層207が、テールランプレンズ201と同じ色に着色されているため、外観上は、テールランプレンズ201との差異を認識しにくく、車外の人間に対し、レンズ231の存在を感じさせないようにできる。
よって、テールランプ200においてレンズ231および撮像装置Bの存在を認識しにくく、高い外観品質を得ることができるとともに、妨害行為の対象になりにくい。
しかも、画像処理装置205が、カラースペクトル補正を実行するため、表面層207を着色していても、表示装置6において違和感のないカラー表示を行うことができる。
さらに、本実施の形態2では、レンズ231の外表面231aの形状を、レンズ231が設置されたテールランプレンズ201の凸部201aの外表面に連続する形状に形成したため、レンズ231が、いっそう、車体外装面であるテールランプ200と、同一の仕上がりに見え、レンズ231の存在を感じさせずに、高い外観品質を得ることができ、かつ、レンズ231に広角機能を与えても、凸部201aと外観を連続させることが可能であり、意匠性に優れる。
また、このようにレンズ231の形状を、車体外装品であるテールランプ200の外観形状に連続させたことにより、レンズ231のPSF特性が拡散性を有し、イメージセンサ4の受光平面41の結像がいわゆるぼやけた像となるが、実施の形態1と同様に、画像処理装置205が、PSF補正を実行することで、レンズ231があたかも理想的なPSF特性を有したレンズであるかのような画像を表示装置6にて表示することができる。
このように、本実施の形態2では、レンズ231として、レンズ231が設置された車体の外表面、すなわち、テールランプレンズ201の外表面形状に連続した外表面形状を有したものを用いても、表示装置6にあっては、ぼやけの無い鮮明な画像を表示することができ、視認性を犠牲にすることがないようにできる。
(実施の形態3)
実施の形態3の撮像装置Cについて図5により説明する。
この実施の形態3は、レンズ331を車体のアウトサイドパネルあるいはバンパフェイシャなどの外板(外装品)300のコーナ部301に設けた例である。
コーナ部301に、実施の形態1と同様の設置穴301aが開口され、この設置穴301aの奥にレンズ331を含む光学系303が設けられている。
レンズ331の外表面331aは、外板300において車外方向に凸となったコーナ部301の形状に沿って、車外方向に凸状の湾曲面形状に形成されており、実施の形態1と同様の魚眼レンズ的に広角な特性が与えられている。
また、外板300の外表面は、被覆層としての塗装膜(例えば、黄色)300aで覆われている。
そこで、本実施の形態3では、レンズ331の表面層307として、外板300の塗装膜300aと同一材質の塗装膜を用いている。
そして、表面層307には、透光性を有した多数のピンホール(図示省略)が設けられている。これらピンホールは、直径が100μm〜1mmの範囲の大きさで形成されており、表面層307の乾燥前のエンボシング加工や、表面層の乾燥後のドリリング加工、マスク掛けサンドブラスト加工、リフトオフ加工、ドライエッチング加工などで形成することができる。
実施の形態3では、実施の形態1と同様に、レンズ331の外表面形状を、外板300の形状に連続させているため、PSF特性が、理想的なレンズと比較して、拡散的な特性となっている。
そこで、実施の形態3の画像処理装置305は、実施の形態1と同様に、PSF補正を実行する。すなわち、PSF補正では、理想的なレンズと同等のPSF関数の逆関数との畳み込み積分を実施する。
なお、実施の形態3では、イメージセンサ4における結像に、表面層307によるスペクトル影響がほとんど存在しないため、カラースペクトル補正は実施しない。
以上説明したように、実施の形態3では、実施の形態1と同様に、高い設置自由度が得られるとともに、レンズ形状を180°以上の広角撮像可能な形状とでき、光学的な設計自由度を向上させることができるという効果、レンズ331をそのまま露出させたものよりも、レンズ331として認識されないようにでき、妨害行為の対象となるのを防止できる効果、レンズ331および表面層307が、外板300から突出されたり凹んだりすることが無く、高い外観品質を得ることができる効果、画像処理装置305が、PSF補正を実行することで、レンズ331があたかも理想的なPSF特性を有したレンズであるかのような画像を、表示装置6にて表示することができ、ぼやけの無い鮮明な画像を表示することができ、視認性を犠牲にすることがないようにできるという効果、レンズ331に広角機能を持たせても外板300と連続した形状が得られ、外観品質に優れる効果、を奏する。
さらに、実施の形態3では、表面層307が、外板300の塗装膜300aと同一の素材により形成されているため、この表面層307と外板300との一体的感がさらに増し、外観品質をより向上させることができる。
以上、図面を参照して本発明の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
例えば、実施の形態では、外装品として、ドアハンドル1,テールランプレンズ201,外板300を示したが、これに限定されるものではなく、車両において車外に面して設置された外装品であれば、ドアミラーや、モール・エンブレムなどの装飾部品、などに適用することもできる。
また、実施の形態では、レンズとして、凸状のものを示したが、外装品の凹形状部分に適用する場合は、凹状のレンズを用いることもできる。要は、レンズ形状は、撮像対象および外装品形状に応じ、任意に設定することができる。
また、実施の形態では、画像処理装置5,205,305から表示装置6に出力して、画像を表示するものを示したが、画像処理装置からの出力対象は、表示装置に限定されるものではない。例えば、運転支援のために、車両前方の車両との間隔を測定・制御する装置や、車両前方の道路や障害物の検出を行う装置などのように、画像処理装置の出力を制御に用いる装置では、この出力を制御出力に入力して処理するようにしてもよい。
本発明の最良の実施の形態に係る実施の形態1の撮像装置Aを示す、ドアハンドル1を縦に切断した状態の概略図である。 実施の形態1の撮像装置Aを設置したドアハンドル1を示す斜視図である。 実施の形態2の撮像装置Bを設置したテールランプ200を示す、車両斜め後方下方から見上げた状態の斜視図である。 実施の形態2の撮像装置Bを示す、テールランプ200を縦に切断した状態の概略図である。 実施の形態3の撮像装置Cを示す、外板300を水平に切断した状態の概略図である。
符号の説明
1 ドアハンドル(外装品)
3 光学系
4 イメージセンサ
5 画像処理装置
6 表示装置
7 表面層
31 レンズ
201 テールランプレンズ(外装品)
203 光学系
205 画像処理装置
207 表面層
231 レンズ
300 外板(外装品)
300a塗装膜(被覆層)
303 光学系
305 画像処理装置
307 表面層
331 レンズ
A 実施の形態1の撮像装置
B 実施の形態2の撮像装置
C 実施の形態3の撮像装置

Claims (6)

  1. 車載され、レンズを含む光学系と、この光学系を通して得られた光の状態を電荷の量に変換した信号を形成するイメージセンサと、このイメージセンサで得られた信号を処理する画像処理装置と、を備えて車外を撮像する撮像装置であって、
    前記レンズが、その外表面を車両の外装品から車外に臨んで設置され、
    前記レンズの外表面が表面層により被覆されていることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記表面層が、前記外装品の表面と同等の反射スペクトル特性が与えられていることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記表面層が、前記外装品の表面を覆う被覆層と同一素材で形成されることで、前記反射スペクトル特性が与えられ、かつ、前記表面層に、前記レンズに向けて光を通過させる透光用小孔が複数形成されていることを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記表面層が、光を反射可能な材質の反射膜により形成されているとともに、前記表面層に特定の反射スペクトル特性を与える複数の超微小径孔が形成されて前記反射スペクトル特性が与えられていることを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  5. 前記外装品が透光性を有し、かつ、着色された素材で形成され、
    前記表面層が、前記外装品と同色で透光性を有した素材で形成されていることで、前記反射スペクトル特性が与えられていることを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  6. 前記画像処理装置が、前記表面層を通過する際に生じるカラースペクトル変化を、このカラースペクトル変化が生じない場合と同等となるよう補正するカラースペクトル補正を実行することを特徴とする請求項4または請求項5に記載の撮像装置。
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