JP2009219797A - 情報処理センタのサーバ装置及び決済制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】利用者によるのめり込みを実効的に防止することを課題とする。
【解決手段】デビット管理装置100では、デビットカードが発行された利用者ごとに、当該利用者における所定期間当りの決済額の上限を示す利用上限金額を対応付けて記憶しておき、デビット子機60から決済要求金額を含むデビット決済要求を受け付けた場合に、該決済要求金額を決済したとして仮定した利用者の仮定累積決済金額が当該利用者に対応付けて記憶した利用上限金額を超えるか否かを判定し、利用上限金額を超えると判定した場合に、デビットカード発行銀行の銀行サーバAに対するデビット決済依頼を規制することで、利用者個人の懐具合に合った利用上限金額を用いてデビット決済依頼の規制を行うことができるようにしている。
【選択図】 図2
【解決手段】デビット管理装置100では、デビットカードが発行された利用者ごとに、当該利用者における所定期間当りの決済額の上限を示す利用上限金額を対応付けて記憶しておき、デビット子機60から決済要求金額を含むデビット決済要求を受け付けた場合に、該決済要求金額を決済したとして仮定した利用者の仮定累積決済金額が当該利用者に対応付けて記憶した利用上限金額を超えるか否かを判定し、利用上限金額を超えると判定した場合に、デビットカード発行銀行の銀行サーバAに対するデビット決済依頼を規制することで、利用者個人の懐具合に合った利用上限金額を用いてデビット決済依頼の規制を行うことができるようにしている。
【選択図】 図2
Description
本発明は、遊技店に配設されたデビット端末装置からデビット決済要求を受け付け、該受け付けたデビット決済要求に応答して所定の金融機関のサーバ装置にデビット決済依頼を行う情報処理センタのサーバ装置及び決済制御方法に関する。
従来、パチンコ遊技やスロット遊技などの遊技を提供する遊技システムにおいては、遊技客が記録媒体発行機に貨幣を投入することによって購入した遊技用記録媒体(以下、プリペイドカードと言う。)を遊技媒体貸出機に投入し、該投入されたカードの価値(例えば、貨幣の金額または金額に相当する価値を示す価値データ)に基づいて遊技媒体を貸し出す遊技媒体貸出システムがよく知られている。
ところが、プリペイドカードを現金でしか購入できないとすると、たとえ金融機関の預貯金残高を多く持つ遊技客であっても、手持ちの現金が無くなった時点で、金融機関に行って預貯金を下ろさねばならないため、継続して遊技を行うことができない。特に、遊技に熱中している遊技客にとっては、遊技を中断して金融機関に向かうのは極めて煩わしいことであり、遊技店は、かかる不便に対する対処を望まれていた。
このため、近年では、所定の金融機関のセンタ若しくはその代行センタに対してデビット決済依頼を行い、このデビット決済依頼に応答して決済された決済額を遊技用記録媒体に価値付けるデビット決済システムが採用されている(例えば、特許文献1参照)。
具体的には、店舗外部の決済センタ(情報処理センタ)と回線接続されたデビット子機を遊技店内のカード発行機に隣接配置し、遊技客からデビットカード(銀行や郵便貯金のキャッシュカード)の挿入とともにデビット決済要求を受け付けたならば、情報処理センタを介して金融機関にデビット決済依頼を行い、このデビット決済依頼に応答して決済された決済額でプリペイドカードを購入できるようにしている。
ところが、このようなデビット決済を利用した遊技媒体貸出システムにおいては、デビット決済によりプリペイドカードを購入することができる反面で、利用者が自身の余剰資金以上の金額を購入するのめり込みを招くおそれがある。
これを背景にして、所定期間(例えば、1日)内に認める決済額に上限(利用上限金額)を設けておき、デビット決済要求で指定された決済要求金額を決済したとして仮定した仮定累積決済金額が利用上限金額(例えば、3万円)を超える場合に、そのデビット決済を規制する技術が考案されている。
しかしながら、上述のように、システムが定めた利用上限金額でデビット決済を規制しようとしても、実際には、同じ金額であっても各々の利用者にとって重みが異なり、このように一義的に定めた利用上限金額では、利用者によるのめり込みを実効的に防止することが困難であるという問題があった。
すなわち、遊技に投資する金額を2万円に抑えたい遊技客もいれば、5千円に抑えたい遊技客も存在するが、これらの遊技客がデビット決済を利用する場合であっても1日あたり3万円まで決済を行うことができてしまい、各々の余剰資金以上の金額を遊技に投資してしまうこととなる。
このことから、デビット決済を規制する場合に、いかにして各々の遊技客の余剰資金を超える際に規制を行うかが重要な課題となっている。
そこで、本発明は、上述した従来技術による課題(問題点)を解消するためになされたものであり、利用者によるのめり込みを実効的に防止することができる情報処理センタのサーバ装置及び決済制御方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る情報処理センタのサーバ装置は、遊技店に配設されたデビット端末装置からデビット決済要求を受け付け、該受け付けたデビット決済要求に応答して所定の金融機関のサーバ装置にデビット決済依頼を行う情報処理センタのサーバ装置であって、前記金融機関により記録媒体が発行された利用者ごとに、当該利用者における所定期間当りの決済額の上限を示す利用上限金額を対応付けて記憶する利用上限金額記憶手段と、前記デビット端末装置から決済要求金額を含むデビット決済要求を受け付けた場合に、該決済要求金額を決済したとして仮定した利用者の仮定累積決済金額が前記利用上限金額記憶手段によって当該利用者に対応付けて記憶された利用上限金額を超えるか否かを判定する上限超過判定手段と、前記上限超過判定手段によって利用上限金額を超えると判定された場合に、前記金融機関のサーバ装置に対するデビット決済依頼を規制する決済規制手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明に係る情報処理センタのサーバ装置は、上記の発明において、前記利用上限金額の設定要求を受け付ける設定要求受付手段と、前記設定要求受付手段によって設定要求が受け付けられた利用上限金額を当該設定要求を行う利用者に対応付けて前記利用上限金額記憶手段に設定する設定処理手段とをさらに備えたことを特徴とする。
また、本発明に係る情報処理センタのサーバ装置は、上記の発明において、前記設定処理手段は、前記利用上限金額記憶手段によって記憶された利用上限金額よりも前記設定要求受付手段によって設定要求が受け付けられた利用上限金額の方が大きい場合には、当該設定要求が所定の更新条件を満たす場合にのみ、前記利用上限金額記憶手段に対する利用上限金額の設定を実行することを特徴とする。
また、本発明に係る情報処理センタのサーバ装置は、上記の発明において、前記設定要求受付手段によって設定要求が受け付けられた利用上限金額がデビット決済を行う際の最低決済金額未満である場合に、当該設定要求を行う利用者に発行された記録媒体の利用を停止するように前記金融機関のサーバ装置に依頼する利用停止依頼手段をさらに備えたことを特徴とする。
また、本発明に係る決済制御方法は、遊技店に配設されたデビット端末装置からデビット決済要求を受け付け、該受け付けたデビット決済要求に応答して所定の金融機関のサーバ装置にデビット決済依頼を行う決済制御方法であって、前記金融機関により記録媒体が発行された利用者ごとに、当該利用者における所定期間当りの決済額の上限を示す利用上限金額を対応付けて利用上限金額記憶手段に格納する利用上限金額格納工程と、前記デビット端末装置から決済要求金額を含むデビット決済要求を受け付けた場合に、該決済要求金額を決済したとして仮定した利用者の仮定累積決済金額が前記利用上限金額記憶手段によって当該利用者に対応付けて記憶された利用上限金額を超えるか否かを判定する上限超過判定工程と、前記上限超過判定工程によって利用上限金額を超えると判定された場合に、前記金融機関のサーバ装置に対するデビット決済依頼を規制する決済規制工程とを含んだことを特徴とする。
本発明によれば、金融機関により記録媒体が発行された利用者ごとに、当該利用者における所定期間当りの決済額の上限を示す利用上限金額を対応付けて記憶しておき、決済要求金額を含むデビット決済要求を受け付けた場合に、該決済要求金額を決済したとして仮定した利用者の仮定累積決済金額が当該利用者に対応付けて記憶した利用上限金額を超えるか否かを判定し、利用上限金額を超えると判定した場合に、金融機関のサーバ装置に対するデビット決済依頼を規制するように構成したので、利用者個人の懐具合に合った利用上限金額を用いてデビット決済依頼の規制を行うことができ、デビット決済を規制する場合に各々の遊技客(利用者)の余剰資金を超える際に規制を行うことができる結果、利用者によるのめり込みを実効的に防止することが可能になるという効果を奏する。
また、本発明によれば、利用上限金額の設定要求を受け付け、設定要求を受け付けた利用上限金額を当該設定要求を行う利用者に対応付けて設定するように構成したので、たとえば臨時収入があったときには利用上限金額を上げ、出費が多いときには利用上限金額を下げることができ、利用者個人の懐具合の変動に応じて利用上限金額を設定し直すことが可能になるという効果を奏する。
また、本発明によれば、記憶した利用上限金額よりも設定要求を受け付けた利用上限金額の方が大きい場合には、当該設定要求が所定の更新条件を満たす場合にのみ、利用上限金額の設定を実行するように構成したので、のめり込みに無関係な利用上限金額の下げ設定については無条件に許容しつつ、利用上限金額の頻繁な上げ設定を防止することができ、利用者によるのめり込みをより実効的に防止することが可能になるという効果を奏する。
また、本発明によれば、設定要求を受け付けた利用上限金額がデビット決済を行う際の最低決済金額未満である場合に、当該設定要求を行う利用者に発行された記録媒体の利用を停止するように金融機関のサーバ装置に依頼するように構成したので、あまり意味のない設定操作を金融機関発行の記録媒体の利用停止操作として代用することができ、迅速かつ簡易に金融機関発行の記録媒体の利用を停止させることが可能になるという効果を奏する。
以下の添付図面を参照して、本発明に係る情報処理センタのサーバ装置(決済制御方法)を実現するデビット管理装置の好適な実施例を詳細に説明する。なお、以下では、本発明に係るデビット管理装置を実施例1として説明した後に、本発明に含まれる他の実施例を実施例2として説明する。
以下の実施例1では、本実施例に係るデビット管理装置の概要および特徴、このデビット管理装置の構成および処理の流れを順に説明する。
[概要および特徴]
まず、図1を用いて、実施例1に係るデビット管理装置を含むデビット決済システムのシステム構成を説明し、このデビット決済システムにおけるデビット管理装置の位置付けを明確にしてから、実施例1に係るデビット管理装置の概要および特徴を説明する。
まず、図1を用いて、実施例1に係るデビット管理装置を含むデビット決済システムのシステム構成を説明し、このデビット決済システムにおけるデビット管理装置の位置付けを明確にしてから、実施例1に係るデビット管理装置の概要および特徴を説明する。
図1は、実施例1に係るデビット決済システムのシステム構成を示すシステム構成図である。同図に示すように、デビット決済システム1には、遊技店に配設されるデビット子機60並びに金融機関(下記のデビットカード発行銀行)からデビットカードの発行を受けた利用者が保有する利用者端末200が公衆回線網3を介して情報処理センタのデビット管理装置100に接続され、このデビット管理装置100が図示しないクリアリングセンタを内在するCAFIS(Credit and Finance Information System)ネットワーク5を介してデビットカード発行銀行内の銀行サーバA及び加盟店銀行内の銀行サーバBに接続される接続関係を有する。
この遊技店内には、プリペイドカードに関連付けられた関連付け情報を管理するカード管理用ターミナルコントローラ(以下、「プリペイドカードT/C」と言う)10と、島コントローラ20と、カード処理ユニット(以下、「CRユニット」と言う)30と、パチンコ機40と、カード発行機50と、デビット子機60とが設けられている。
そして、プリペイドカードT/C10には、島コントローラ20及びカード発行機50が接続されており、島コントローラ20には、各島に設置された複数のパチンコ機40にそれぞれに併設されたCRユニット30が接続されており、さらに、カード発行機50には、デビット子機60が接続されている。
CRユニット30は、プリペイドカードT/C10と各パチンコ機40との間に介在し、プリペイドカードT/C10に対してプリペイドカードの有価価値の残高(プリペイド残額)の問合せ、価値付け要求(加算要求)や減算要求を行うとともに、プリペイドカードにプリペイド残額がある場合にパチンコ機40に対して玉投出指示を行う装置である。
パチンコ機40は、パチンコ玉を遊技領域に発射して遊技者がパチンコ遊技を行う装置であり、本実施例では、プリペイドカード対応のいわゆるCRパチンコ機であるものとしている。
カード発行機50は、有価価値を価値付けたプリペイドカードを発行する装置であり、具体的には、遊技客によって現金(紙幣)が投入され、その紙幣の範囲内で購入金額の指定を受け付けた場合、或いはデビット子機60によって決済額(購入金額)が通知された場合に、図示しない内蔵カード(残額なし)のプリペイドカードIDに対応するプリペイド残額を購入金額分について加算する価値付け依頼をプリペイドカードT/C10に行い、プリペイドカードT/C10からの価値付け完了通知に応答して当該内蔵カードをカード排出口に繰り出すことにより、プリペイド残額が価値付けられたプリペイドカードを発行する。
デビット子機60は、カード発行機50に併設され、通信可能に接続されており、デビットカード、該デビットカードに対応付けられた暗証番号及び決済要求金額を受け付けた場合には、この決済要求額のデビット決済要求を公衆回線網3を介して情報処理センタのデビット管理装置100に対して行う端末装置である。
プリペイドカードT/C10は、プリペイド残額管理テーブルを用いてプリペイドカードのプリペイド残額を統括管理する管理装置である。このプリペイド残額管理テーブルは、プリペイドカードIDにプリペイド残額を対応付けて記憶している。そして、CRユニット30またはカード発行機50からプリペイドカードIDを含む残額更新依頼を受け付けた場合には、プリペイド残額管理テーブル内において当該プリペイドカードIDに対応するプリペイド残額を更新する。
利用者端末200は、利用者が保有する情報処理装置であり、後述する利用上限金額を設定するためにデビット管理装置100にアクセスするための装置である。なお、利用者端末200は、パーソナルコンピュータなど固定端末であってもよいし、携帯電話、PHSやPDAなどの移動体端末であってもかまわない。
デビット管理装置100は、デビット子機60からのデビット決済要求を受け付ける情報処理センタ所属のサーバ装置であり、かかるデビット決済要求を受け付けたならば、CAFISネットワーク5を介して遊技客(利用者)の銀行口座が設けられているデビットカード発行銀行の銀行サーバAに対してデビット決済依頼を行う。そして、このデビット決済依頼を受け付けた銀行サーバAでは、情報処理センタの口座を有する加盟店銀行の銀行サーバBと協働して、デビットカード発行銀行の遊技客の銀行口座から情報処理センタの口座に決済要求額を引き落とすデビット決済処理を実行する。その後、デビット決済に際して手数料等が設けられている場合には手数料を差し引いた金額、また、手数料が設けられていない場合には決済額が、この加盟店銀行に存在する情報処理センタの口座から遊技店によって所定の金融機関で開設された口座に振り込まれる。
ここで、本実施例に係るデビット管理装置100は、デビット子機60からデビット決済要求を受け付け、該受け付けたデビット決済要求に応答してデビットカード発行銀行の銀行サーバAにデビット決済依頼を行うことを概要とし、デビットカードが発行された利用者ごとに、当該利用者における所定期間当りの決済額の上限を示す利用上限金額を対応付けて記憶しておき、デビット子機60から決済要求金額を含むデビット決済要求を受け付けた場合に、該決済要求金額を決済したとして仮定した利用者の仮定累積決済金額が当該利用者に対応付けて記憶した利用上限金額を超えるか否かを判定し、利用上限金額を超えると判定した場合に、デビットカード発行銀行の銀行サーバAに対するデビット決済依頼を規制する点にその特徴がある。
すなわち、このデビット管理装置100では、デビットカード発行銀行の銀行サーバAに対するデビット決済依頼を利用上限金額を用いて規制するが、上述した従来技術のように、システム側によって一義的に定められた金額ではなく、デビット決済を通じてプリペイドカードを購入する遊技客(利用者)それぞれに合せて定められた金額を記憶しておき、かかる利用上限金額を用いてデビット決済依頼の規制を行う。
このため、たとえば遊技に投資する金額を2万円に抑えたい遊技客の場合には、利用上限金額を2万円に設定しておくことで、決済要求金額を含めた仮定累積決済金額が2万円を超えるデビット決済要求を棄却でき、また、遊技に投資する金額を5千円に抑えたい遊技客の場合には、利用上限金額を5千円に設定しておくことで、決済要求金額を含めた仮定累積決済金額が5千円を超えるデビット決済要求を棄却できる。
したがって、本実施例に係るデビット管理装置100によれば、利用者個人の懐具合に合った利用上限金額を用いてデビット決済依頼の規制を行うことができ、デビット決済を規制する場合に各々の遊技客(利用者)の余剰資金を超える際に規制を行うことができる結果、利用者によるのめり込みを実効的に防止することが可能になる。
[デビット管理装置の構成]
続いて、図1に示したデビット管理装置100の構成について説明する。図2は、図1に示したデビット管理装置100の構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、このデビット管理装置100は、通信I/F部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。
続いて、図1に示したデビット管理装置100の構成について説明する。図2は、図1に示したデビット管理装置100の構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、このデビット管理装置100は、通信I/F部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。
通信I/F部110は、デビット管理装置100と他の装置(例えば、デビット子機60、利用者端末200や銀行サーバAなどの他の装置)との間で各種通信を行うためのインターフェースである。
記憶部120は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等の記憶デバイスであり、利用者の属性情報を管理する利用者情報管理テーブル121と、利用者のデビット決済に関する利用履歴を管理する利用履歴管理テーブル122と、利用上限金額を管理する利用上限金額管理テーブル123とを記憶する。
利用者情報管理テーブル121は、図3に示すように、デビットカード発行銀行から利用者に付与された口座番号ごとに、氏名、住所、暗証番号などの利用者の属性情報を記憶したテーブルである。
利用履歴管理テーブル122は、図4に示すように、デビットカード発行銀行から利用者に付与された口座番号ごとに、累積決済金額、利用回数などの利用履歴を記憶したテーブルである。ここで、累積決済金額は、本日にデビット子機60で決済された累計額を示し、また、利用回数は、本日にデビット子機60でデビット回数が行われた回数を示し、これら両者は、日付が替わるごとに値がゼロにリセットされる。なお、ここでは、1日分の利用履歴だけを記憶することとしたが、複数日の利用履歴を記憶するようにしてもよいし、また、利用履歴として管理する期間の長さも1日に限らず任意の期間に設定することができる。
利用上限金額管理テーブル123は、図5に示すように、デビットカード発行銀行から利用者に付与された口座番号ごとに利用上限金額を記憶したテーブルである。ここで、利用上限金額は、利用者に1日当りで認める決済額の上限を示し、利用者端末200を介して後述する利用上限金額設定部131によって設定登録されない限りは、たとえば一律3万円がデフォルトの設定金額として登録されており、利用者端末200を介して設定要求を受け付けると受付金額がデフォルト設定の3万円以内であるならばその受付金額が利用上限金額として設定登録される。
図4及び図5に示した例で言えば、口座番号123−45678900の利用者は、本日に5000円のデビット決済を既に行っており、利用者自身が利用上限金額を10000円に定めていることから、あと5000円までのデビット決済が可能な状態を示しており、一方、口座番号223−45698711の利用者は、本日に15000円のデビット決済を既に行っているが、利用上限金額をデフォルト設定(30000円)のまま変更していないため、あと15000円のデビット決済が可能な状態を示している。
制御部130は、デビット管理装置100を全体制御する制御部であり、利用上限金額設定部131と、上限超過判定部132と、決済規制部133と、決済処理部134とを有する。実際には、これらの機能部に対応するプログラムを図示しないROMや不揮発性メモリに記憶しておき、これらのプログラムをCPUにロードして実行し、利用上限金額設定部131、上限超過判定部132、決済規制部133及び決済処理部134にそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
利用上限金額設定部131は、利用上限金額管理テーブル123内に記憶された利用上限金額の設定を行う処理部であり、公衆回線網3を介して利用者端末200との間で利用上限金額の設定に関するWebページの授受を行うためにWebサーバとしての機能を有する。つまり、利用者端末200との間でWebページの授受を通じて利用上限金額の設定要求を受け付け、設定要求として受け付けた利用上限金額がデフォルト設定金額(本例では3万円)以下である場合に利用者端末200から受け付けた利用上限金額を利用上限金額管理テーブル123に設定登録する。
より具体的には、インタネット上の情報処理センタのサイトなどに利用上現金額を設定するリンクを設けておき、利用者端末200上でこのリンクに対するアクセス操作がなされると、利用者端末200からリンクに対応するWebページの取得要求が行われるので、利用上限金額の設定を行う利用者を特定すべく、利用者情報入力画面(図7参照)を利用者端末200に返信する。そして、利用者端末200で利用者情報入力画面の入力フォームに沿って口座番号および暗証番号を入力させ、口座番号および暗証番号が入力済みの利用者情報入力画面が再度返信されると、利用者情報管理テーブル121を参照して口座番号から利用者を特定し、口座番号とともに受け付けた暗証番号がテーブル内に登録されている暗証番号と一致するか否かを照合する利用者本人認証を行う。この時、両暗証番号が一致した場合には、入力を受け付けた口座番号に対応する利用上限金額を利用上限金額管理テーブル123から読み出し、該読み出した利用上限金額を含めた利用上限金額設定画面を利用者端末200に送信し、利用者端末200上で利用上限金額設定画面の入力フォームに沿って利用上限金額を入力させる。その後、利用上限金額が入力済みの利用上限金額設定画面が再度返信されると、入力を受け付けた利用上限金額がデフォルト設定金額を超えない限りは先に受け付けておいた口座番号に対応付けて当該利用上限金額を利用上限金額管理テーブル123に登録する。
なお、本実施例では、利用者が利用者端末200を通じて利用上限金額を設定する際に利用者の本人認証を行うために利用者の属性情報を利用者情報管理テーブル121に記憶しておくこととしたが、当然のことながら利用者が口座を保有するデビットカード発行銀行の銀行サーバAには利用者の属性情報が登録されているので、利用上限金額の設定が行われる度に銀行サーバAから利用者の属性情報を取得するように後述する利用上限金額設定部131を構成してもかまわない。
上限超過判定部132は、デビット決済要求における決済要求金額を決済したとして仮定した利用者の仮定累積決済金額が利用上限金額管理テーブル123によって当該利用者に対応付けて記憶された利用上限金額を超えるか否かを判定する処理部である。具体的には、デビット子機60からキャッシュカード情報及び決済要求金額を含むデビット決済要求を受け付けた場合に、キャッシュカード情報に含まれる口座番号に対応する累積決済金額を利用履歴管理テーブル122から読み出すとともに、該口座番号に対応する利用上限金額を利用上限金額管理テーブル123から読み出し、読み出した累積決済金額に決済要求金額を加算した加算値が利用上限金額以内であるか否かを判定する。
決済規制部133は、デビットカード発行銀行の銀行サーバAに対するデビット決済依頼を規制する処理部であり、具体的には、上限超過判定部132によって利用上限金額を超えると判定された場合に、当該利用者の余剰資金を超えるものと見做してデビット決済依頼を銀行サーバAに行わずに、デビット子機60に対して当該デビット決済を規制する旨を通知し、デビット決済要求が利用上限金額を超えるものであることをデビット子機60に報知させる。
決済処理部134は、デビットカード発行銀行の銀行サーバAに対するデビット決済依頼を規制する処理部である。具体的には、上限超過判定部132によって利用上限金額以下であると判定された場合に、キャッシュカード情報に含まれるデビットカード発行銀行の銀行番号、支店番号、口座番号をもとに、デビットカード発行銀行の銀行サーバAにデビット決済依頼を行い、銀行サーバAからデビット決済結果を受け付ける。その結果、デビット決済が正常になされなかった場合には、その決済不能事由(例えば、取引時間外または残額不足である旨など)を含む決済NG通知をデビット子機60に送信し、デビット決済が正常になされた場合には、利用履歴管理テーブル122内の累積決済金額に決済額を加算する更新を行った後にデビット決済完了通知をデビット子機60に送信する。
[処理の流れ]
次に、本実施例に係るデビット管理装置の処理の流れについて詳細に説明する。なお、以下では、利用者固有の利用上限金額を設定する(1)利用上限金額設定処理を説明してから、その利用上限金額を用いてデビット決済の規制または依頼を行う(2)デビット決済処理を説明する。
次に、本実施例に係るデビット管理装置の処理の流れについて詳細に説明する。なお、以下では、利用者固有の利用上限金額を設定する(1)利用上限金額設定処理を説明してから、その利用上限金額を用いてデビット決済の規制または依頼を行う(2)デビット決済処理を説明する。
(1)利用上限金額設定処理
前述したように、本実施例に係る利用上限金額設定処理について説明する。図6は、実施例1に係る利用上限金額設定処理に関する利用者端末およびデビット管理装置間の制御シーケンスを示す図である。
前述したように、本実施例に係る利用上限金額設定処理について説明する。図6は、実施例1に係る利用上限金額設定処理に関する利用者端末およびデビット管理装置間の制御シーケンスを示す図である。
同図に示すように、利用者端末200では、たとえばインタネット上の情報処理センタのサイトなどに設けられた利用上現金額を設定するリンク(URL)を指定する入力操作を受け付けると(ステップS101)、当該リンクに対応するWebページの取得要求をデビット管理装置100に行う(ステップS102)。
このWebページの取得要求を受け付けたデビット管理装置100の利用上限金額設定部131は、利用者情報入力画面(図7参照)を利用者端末200に返信する(ステップS103)。例えば、図7に示す例では、利用上限金額の設定を行う利用者の特定、ひいては利用者の本人認証を行うべく、利用者情報入力画面には、口座番号および暗証番号の入力フォームを設けている。
この利用者情報入力画面を取得した利用者端末200では、その利用者情報入力画面の入力フォームに沿って口座番号および暗証番号などの利用者情報の入力を受け付け(ステップS104)、該受け付けた利用者情報(口座番号および暗証番号)をデビット管理装置100に送信する(ステップS105)。
これら口座番号および暗証番号を受け付けた利用上限金額設定部131は、その口座番号を用いて利用者情報管理テーブル121を検索することにより利用者を特定し(ステップS106)、口座番号とともに受け付けた暗証番号が同テーブル121内に登録されている暗証番号と一致するか否かを照合する利用者本人認証を行う(ステップS107)。なお、この時、受付暗証番号と登録暗証番号が一致しなかった場合には、利用者本人からの設定要求ではないおそれがあるため、暗証番号NG通知が返信される。
利用者本人であることが確認されると、利用上限金額設定部131は、利用者情報入力画面での入力操作を通じて受け付けた口座番号に対応する利用上限金額を利用上限金額管理テーブル123から読み出し(ステップS108)、該読み出した利用上限金額を含めた利用上限金額設定画面(図8参照)を利用者端末200に送信する(ステップS109)。例えば、図8に示す例では、現在採用している利用上限金額を入力フォームに入力候補として待機させておくとともに、設定金額をデフォルト設定に戻すボタン等を併せて表示させる。
この利用上限金額設定画面を取得した利用者端末200は、その利用上限金額画面の入力フォームに沿って利用上限金額の入力を受け付け(ステップS110)、該受け付けた利用上限金額をデビット管理装置100に送信する(ステップS111)。例えば、図8に示した例では、利用上限金額を変更しない場合には、マウスまたはenterキーを介して決定ボタンを押下すればよく、新たに利用上限金額を設定しなおす場合には、テンキーを介して金額を入力した後にマウスまたはenterキーを入力すればよく、また、デフォルト設定に戻す場合には、初期値ボタンを押下すれば30000円が入力候補として表示される。
この利用上限金額を受け付けた利用上限金額設定部131は、利用上限金額設定画面での入力操作を通じて受け付けた利用上限金額がデフォルト設定金額(本例では3万円)を超えない限りは先に受け付けておいた口座番号に対応付けて当該利用上限金額を利用上限金額管理テーブル123に登録し(ステップS112)、利用上限金額の設定完了を報知する更新完了画面(図9参照)を返信し(ステップS113)、処理を終了する。例えば、図9に示した例では、利用上限金額及びその設定完了を報知している。
このようにして利用上限金額管理テーブル123に設定された利用者固有の利用上限金額がデビット決済を規制するか否かの判定基準として用いられることになる。
(2)デビット決済処理
次に、本実施例に係るデビット決済処理について説明する。図10は、実施例1に係るデビット決済処理に関するカード発行機、デビット子機、デビット管理装置および銀行サーバ間の制御シーケンスを示す図である。
次に、本実施例に係るデビット決済処理について説明する。図10は、実施例1に係るデビット決済処理に関するカード発行機、デビット子機、デビット管理装置および銀行サーバ間の制御シーケンスを示す図である。
同図に示すように、デビット子機60は、図示しないカード挿入口にデビットカードが挿入されるとデビットカードから銀行番号、支店番号及び口座番号などのキャッシュカード情報を読み取り(ステップS201)、決済に必要な情報、たとえば決済要求金額および暗証番号の入力を受け付け(ステップS202)、その後、デビット決済開始操作を受け付けると(ステップS203)、キャッシュカード情報、決済要求金額および暗証番号を含むデビット決済要求を情報処理センタ内のデビット管理装置100に行う(ステップS204)。具体的には、決済要求金額の入力は、カード発行機50で行われ、デビット子機60に通知される。
このデビット決済要求を受け付けたデビット管理装置100の上限超過判定部132は、キャッシュカード情報に含まれる口座番号に対応する累積決済金額を利用履歴管理テーブル122から読み出すとともに(ステップS205)、該口座番号に対応する利用上限金額を利用上限金額管理テーブル123から読み出し(ステップS206)、読み出した累積決済金額に決済要求金額を加算した加算値が利用上限金額以内であるか否かを判定する(ステップS207)。
ここで、決済要求金額及び累積決済金額の加算値が利用上限金額を超える場合(ステップS207否定)には、決済規制部133は、当該利用者の余剰資金を超えるものと見做してデビット決済依頼を銀行サーバAに行わずに、デビット子機60に対して当該デビット決済を規制する旨を通知し(ステップS208)、この決済規制通知を受け付けたデビット子機60では、デビット決済要求が利用上限金額を超えることを理由に決済要求が棄却された旨を表示部等に表示させることにより報知し(ステップS209)、キャッシュカードを返却して処理を終了する。
また、決済要求金額及び累積決済金額の加算値が利用上限金額以下である場合(ステップS207肯定)には、決済処理部134は、キャッシュカード情報に含まれるデビットカード発行銀行の銀行番号、支店番号、口座番号をもとに、デビットカード発行銀行の銀行サーバAにデビット決済依頼を行う(ステップS210)。
このデビット決済依頼を受け付けた銀行サーバAでは、情報処理センタの口座を有する加盟店銀行の銀行サーバBと協働して、デビットカード発行銀行の遊技客の銀行口座から情報処理センタの口座に決済要求額を引き落とすデビット決済処理を実行し(ステップS211)、このデビット決済結果をデビット管理装置100に返信する(ステップS212)。なお、この時、遊技客の銀行口座の残額が決済要求金額に満たない場合やデビットカード発行銀行または加盟店銀行が取引時間外である場合には、デビット決済は行わずに決済不能事由とともにデビット決済結果がデビット管理装置100に返信されることは言うまでもない。
このとき、デビット管理装置100の決済処理部134は、デビット決済結果としてデビット決済が正常に実行されなかった旨の応答を受け付けた場合(ステップS213否定)には、その決済不能事由(例えば、取引時間外または残額不足である旨など)を含む決済NG通知をデビット子機60に送信し(ステップS214)、デビット子機60にデビット決済に失敗した旨とともに決済不能事由を報知させ(ステップS215)、キャッシュカードを返却して処理を終了する。
一方、デビット管理装置100の決済処理部134は、デビット決済結果としてデビット決済が正常に実行された旨の応答を受け付けた場合(ステップS213肯定)には、利用履歴管理テーブル122内の累積決済金額に決済額を加算する更新を行い(ステップS216)、その後にデビット決済完了通知をデビット子機60に送信する(ステップS217)。
このデビット決済完了通知を受け付けたデビット子機60は、カード発行機50にプリペイドカードの発行を要請すべく、当該デビット決済の決済金額をカード発行機50に通知し(ステップS218)、この決済金額通知を受け付けたカード発行機50では、当該決済金額分のプリペイド残額を内蔵カードのプリペイドカードIDに加算する価値付け処理を行い(ステップS219)、キャッシュカードを返却して処理を終了する。
上述してきたように、本実施例では、デビットカードが発行された利用者ごとに、当該利用者における所定期間当りの決済額の上限を示す利用上限金額を対応付けて記憶しておき、デビット子機60から決済要求金額を含むデビット決済要求を受け付けた場合に、該決済要求金額を決済したとして仮定した利用者の仮定累積決済金額が当該利用者に対応付けて記憶した利用上限金額を超えるか否かを判定し、利用上限金額を超えると判定した場合に、デビットカード発行銀行の銀行サーバAに対するデビット決済依頼を規制するように構成したので、利用者個人の懐具合に合った利用上限金額を用いてデビット決済依頼の規制を行うことができ、デビット決済を規制する場合に各々の遊技客(利用者)の余剰資金を超える際に規制を行うことができる結果、利用者によるのめり込みを実効的に防止することが可能になる。
また、本実施例では、利用者端末200から利用上限金額の設定要求を受け付け、設定要求を受け付けた利用上限金額を当該設定要求を行う利用者に対応付けて利用上限金額管理テーブル123に設定登録するように構成したので、たとえば臨時収入があったときには利用上限金額を上げ、出費が多いときには利用上限金額を下げることができ、利用者個人の懐具合の変動に応じて利用上限金額を設定し直すことが可能になる。
さて、これまで本発明の実施例について説明したが、本発明は上述した実施例以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、以下では、本発明に含まれる他の実施例を説明する。
(1)利用上限金額の設定
例えば、上記した実施例1では、システム側で定められたデフォルト設定金額(本例では3万円)の範囲内で利用上限金額を自由に設定させることとしたが、設定前よりも利用上限金額を上昇させる設定変更の場合には制約を設けるようにしてもよい。
例えば、上記した実施例1では、システム側で定められたデフォルト設定金額(本例では3万円)の範囲内で利用上限金額を自由に設定させることとしたが、設定前よりも利用上限金額を上昇させる設定変更の場合には制約を設けるようにしてもよい。
すなわち、利用上限金額を頻繁に上昇させる傾向にある場合には、遊技にのめり込んでいる可能性が高いことから、たとえば前回に利用上限金額を上げた時から一定期間(例えば、一時間、一週間や一ヶ月など)が経過した場合やその一定期間内の利用回数が所定回数(例えば、5回)を超えない場合などに限って利用上限金額の上げ設定を許容することにより、のめり込みに無関係な利用上限金額の下げ設定については無条件に許容しつつ、利用上限金額の頻繁な上げ設定を防止することができ、利用者によるのめり込みをより実効的に防止することが可能になる。
なお、上記した実施例1では、情報処理センタのWebサイトに手動操作でアクセスさせる例を説明したが、必ずしも手動操作を行わせる必要はない。例えば、利用上限金額の設定を行うためのアプリケーションを利用者端末200にダウンロードさせ、かかるアプリケーションを通じて利用上限金額の設定を受け付けておけば、所定の時間(例えば、午前0時など)に至ると、デビット管理装置100に利用上限金額の設定依頼コマンドが記述されたメールを自動的に送信したり、情報処理センタのWebサイトに自動的にアクセスするようにアプリケーションを機能させてもよい。
また、本発明では、設定要求が受け付けられた利用上限金額がデビット決済を行う際の最低決済金額未満である場合に、当該設定要求を行う利用者に発行されたデビットカードの利用を停止するようにデビットカード発行銀行の銀行サーバAに依頼するようにしてもよい。
すなわち、多くの遊技店においては、玉貸しの貸出単位金額(一度の操作で貸し出される金額)を500円から1000円程度に設定している遊技店が多く、この金額未満の金額ではパチンコ玉を借り受けることはできないことから、デビット決済に際しても決済要求金額として受け付ける最低決済金額を少なくとも貸出単位金額以上と定めている。
そして、利用上限金額が最低決済金額未満に設定されるとデビット決済を行うことはできず、意味合いとしては遊技店でのデビットカードの利用を禁止する意思表示に近くなる。そこで、かかる意味合いを拡張し、あえて利用上限金額を最低決済金額以下に設定する設定要求を受け付けた場合には、デビットカードの利用停止を要求する操作と定義付けておくことにより、あまり意味のない設定操作をデビットカードの利用停止操作として代用することができ、迅速かつ簡易にカード利用を停止させることができる。
さらに、本発明では、利用上限金額が最低決済金額未満に設定されたデビットカードをデビット子機60で受け付けた場合には、当該デビットカードをデビット子機60の内部に取り込ませるようにしてもよい。また、デビット子機60の表示部や従業員所持のインカム等にその旨を併せて報知するようにしてもよい。
すなわち、これによって、盗難または紛失に遭ったデビットカードが不正利用されることを防止するとともに、そのデビットカード、ひいては不正利用を行う不正者を確保することが可能になる。
(2)デビット決済の規制
例えば、上記した実施例1では、決済要求金額及び累積決済金額の和が利用上限金額を超える場合にデビット決済依頼を規制する例を説明したが、デビット決済依頼を規制する条件は必ずしも利用上限金額の超過である必要はなく、利用履歴からのめり込み傾向を推定し、利用者がのめり込み傾向にある場合には、当該利用者からのデビット決済依頼を規制するようにしてもよい。
例えば、上記した実施例1では、決済要求金額及び累積決済金額の和が利用上限金額を超える場合にデビット決済依頼を規制する例を説明したが、デビット決済依頼を規制する条件は必ずしも利用上限金額の超過である必要はなく、利用履歴からのめり込み傾向を推定し、利用者がのめり込み傾向にある場合には、当該利用者からのデビット決済依頼を規制するようにしてもよい。
より具体的には、のめり込みを推定するためには、利用履歴管理テーブル122に累積決済金額または利用回数などの利用履歴を複数日にまたがって記憶管理させることが好ましく、そのように記憶管理された利用履歴に一定期間内の利用の総量からのめり込み傾向を推定するようにしてもよい。例えば、一定期間内に所定金額(例えば、1週間に10万円)以上の累積決済金額があった場合、或いは一定期間内に所定回数(例えば、1週間に10回)以上の利用回数があった場合には、のめり込み傾向にあると推定し、デビット決済を規制する。
すなわち、これによって、1日当り(第一の期間)で制限される利用上限金額を超えないようにデビット決済が行われていたとしても、1週間(第二の期間)で利用履歴に基づき、累積決済金額または利用回数からのめり込み傾向を推定し、のめり込み傾向にある場合にはデビット決済を規制することで、短期間的及び中長期的にものめり込みを防止することができ、利用者によるのめり込みを多重的に防止することが可能になる。
また、上記した実施例1では、決済要求金額及び累積決済金額の和が利用上限金額を超える場合にはデビットカード発行銀行の銀行サーバAにデビット決済依頼を一律に行わないこととしたが、決済要求金額が利用上限金額を超えない範囲に縮小することを条件にデビット決済を許容してもかまわない。例えば、利用上限金額が10000円、累積決済金額が5000円の時にさらに決済要求金額10000円の決済要求を受け付けた場合には、この決済要求は決済規制部133により棄却されることになるが、5000円以内の決済は認めても問題はなく、かかる5000円以内であればデビット決済依頼を銀行サーバAに行うようにしてもよい。すなわち、これによって、遊技客(利用者)が自ら定めた範囲で最大限に遊技を行わせることが可能になる。
(3)その他
また、上記した実施例1では、本発明をパチンコ遊技に適用する例を説明したが、パチスロ遊技を対象としてさらに含めた場合又はパチスロ遊技のみを対象とした場合にも本発明を同様に適用することができる。なお、ここでは、パチンコ店及びパチスロ店に本発明を適用する例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、ゲームセンタ等の遊技施設にも同様に適用することができる。
また、上記した実施例1では、本発明をパチンコ遊技に適用する例を説明したが、パチスロ遊技を対象としてさらに含めた場合又はパチスロ遊技のみを対象とした場合にも本発明を同様に適用することができる。なお、ここでは、パチンコ店及びパチスロ店に本発明を適用する例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、ゲームセンタ等の遊技施設にも同様に適用することができる。
また、上記した実施例1では、情報処理センタにデビット決済要求を行うデビット子機60について説明したが、デビット子機60とカード発行機50が一体的に構成されるデビット対応カード発行機や、貨幣処理機能を有さないデビット専用カード発行機にも同様に本発明を適用できる。
また、本実施例において説明した各処理のうち、自動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を手動的におこなうこともでき、あるいは、手動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的におこなうこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
以上のように、本発明に係る情報処理センタのサーバ装置及び決済制御方法は、利用者によるのめり込みを実効的に防止する場合に適している。
1 デビット決済システム
3 公衆回線網
5 CAFISネットワーク
10 プリペイドカードT/C
20 島コントローラ
30 CRユニット
40 パチンコ機
50 カード発行機
60 デビット子機
100 デビット管理装置
110 通信I/F部
120 記憶部
121 利用者情報管理テーブル
122 利用履歴管理テーブル
123 利用上限金額管理テーブル
130 制御部
131 利用上限金額設定部
132 上限超過判定部
133 決済規制部
134 決済処理部
200 利用者端末
3 公衆回線網
5 CAFISネットワーク
10 プリペイドカードT/C
20 島コントローラ
30 CRユニット
40 パチンコ機
50 カード発行機
60 デビット子機
100 デビット管理装置
110 通信I/F部
120 記憶部
121 利用者情報管理テーブル
122 利用履歴管理テーブル
123 利用上限金額管理テーブル
130 制御部
131 利用上限金額設定部
132 上限超過判定部
133 決済規制部
134 決済処理部
200 利用者端末
Claims (5)
- 遊技店に配設されたデビット端末装置からデビット決済要求を受け付け、該受け付けたデビット決済要求に応答して所定の金融機関のサーバ装置にデビット決済依頼を行う情報処理センタのサーバ装置であって、
前記金融機関により記録媒体が発行された利用者ごとに、当該利用者における所定期間当りの決済額の上限を示す利用上限金額を対応付けて記憶する利用上限金額記憶手段と、
前記デビット端末装置から決済要求金額を含むデビット決済要求を受け付けた場合に、該決済要求金額を決済したとして仮定した利用者の仮定累積決済金額が前記利用上限金額記憶手段によって当該利用者に対応付けて記憶された利用上限金額を超えるか否かを判定する上限超過判定手段と、
前記上限超過判定手段によって利用上限金額を超えると判定された場合に、前記金融機関のサーバ装置に対するデビット決済依頼を規制する決済規制手段と
を備えたことを特徴とする情報処理センタのサーバ装置。 - 前記利用上限金額の設定要求を受け付ける設定要求受付手段と、
前記設定要求受付手段によって設定要求が受け付けられた利用上限金額を当該設定要求を行う利用者に対応付けて前記利用上限金額記憶手段に設定する設定処理手段とをさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の情報処理センタのサーバ装置。 - 前記設定処理手段は、前記利用上限金額記憶手段によって記憶された利用上限金額よりも前記設定要求受付手段によって設定要求が受け付けられた利用上限金額の方が大きい場合には、当該設定要求が所定の更新条件を満たす場合にのみ、前記利用上限金額記憶手段に対する利用上限金額の設定を実行することを特徴とする請求項2に記載の情報処理センタのサーバ装置。
- 前記設定要求受付手段によって設定要求が受け付けられた利用上限金額がデビット決済を行う際の最低決済金額未満である場合に、当該設定要求を行う利用者に発行された記録媒体の利用を停止するように前記金融機関のサーバ装置に依頼する利用停止依頼手段をさらに備えたことを特徴とする請求項2または3に記載の情報処理センタのサーバ装置。
- 遊技店に配設されたデビット端末装置からデビット決済要求を受け付け、該受け付けたデビット決済要求に応答して所定の金融機関のサーバ装置にデビット決済依頼を行う決済制御方法であって、
前記金融機関により記録媒体が発行された利用者ごとに、当該利用者における所定期間当りの決済額の上限を示す利用上限金額を対応付けて利用上限金額記憶手段に格納する利用上限金額格納工程と、
前記デビット端末装置から決済要求金額を含むデビット決済要求を受け付けた場合に、該決済要求金額を決済したとして仮定した利用者の仮定累積決済金額が前記利用上限金額記憶手段によって当該利用者に対応付けて記憶された利用上限金額を超えるか否かを判定する上限超過判定工程と、
前記上限超過判定工程によって利用上限金額を超えると判定された場合に、前記金融機関のサーバ装置に対するデビット決済依頼を規制する決済規制工程と
を含んだことを特徴とする決済制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008070058A JP2009219797A (ja) | 2008-03-18 | 2008-03-18 | 情報処理センタのサーバ装置及び決済制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008070058A JP2009219797A (ja) | 2008-03-18 | 2008-03-18 | 情報処理センタのサーバ装置及び決済制御方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009219797A true JP2009219797A (ja) | 2009-10-01 |
Family
ID=41237232
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2008070058A Pending JP2009219797A (ja) | 2008-03-18 | 2008-03-18 | 情報処理センタのサーバ装置及び決済制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009219797A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021145837A (ja) * | 2020-03-18 | 2021-09-27 | グローリー株式会社 | 遊技管理システム及び遊技管理方法 |
JP7466035B2 (ja) | 2019-02-19 | 2024-04-11 | グローリー株式会社 | 各台装置及び遊技管理方法 |
-
2008
- 2008-03-18 JP JP2008070058A patent/JP2009219797A/ja active Pending
Cited By (3)
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