JP2009219213A - 電動車両用電源装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】二次電池と電圧変換器とを含む電源ユニットが並列に接続された電動車両用電源装置において、各二次電池の出力を効率的に取り出す。
【解決手段】電動車両用電源装置の電圧変換器内の電子部品の温度を取得する温度センサを備え、電動車両用電源装置の二次電池の充放電電力配分を変化させる制御部は、各二次電池の各充放電可能残存容量の大きさの割合に応じて各二次電池の基本充放電電力配分を算出する基本充放電電力配分を算出し、各温度センサによって取得した各電子部品の温度を比較し、温度の高い方の電子部品を含む電圧変換器が接続されている二次電池の充放電電力配分を低減し、温度の低い方の電子部品を含む電圧変換器が接続されている二次電池の充放電電力配分を増加する。
【選択図】図2
【解決手段】電動車両用電源装置の電圧変換器内の電子部品の温度を取得する温度センサを備え、電動車両用電源装置の二次電池の充放電電力配分を変化させる制御部は、各二次電池の各充放電可能残存容量の大きさの割合に応じて各二次電池の基本充放電電力配分を算出する基本充放電電力配分を算出し、各温度センサによって取得した各電子部品の温度を比較し、温度の高い方の電子部品を含む電圧変換器が接続されている二次電池の充放電電力配分を低減し、温度の低い方の電子部品を含む電圧変換器が接続されている二次電池の充放電電力配分を増加する。
【選択図】図2
Description
本発明は、電動車両用電源装置の制御に関する。
近年、エンジンとモータの2種類の駆動源を組み合わせて車両の駆動源とするハイブリッド車両や、二次電池に蓄電した電力によってモータを駆動し、車両を駆動する電気自動車等の電動車両が多く用いられるようになってきている。そして、最近では、これらの電動車両も次第に大型化し、大きな駆動力を得る為に高出力の二次電池を搭載するようになってきている。
しかし、二次電池を負荷に合わせて大型化あるいは高電圧電池とすると、大きな搭載スペースが必要になる上、高い耐電性が必要となることから電源装置全体が大型化してしまうという問題がある。そこで、二次電池と電圧変換器を含む電源ユニットを並列に接続した車両駆動用の電源装置が提案されている。このような電源装置は、低電圧の二次電池の電圧を電圧変換器によって昇圧してモータジェネレータを駆動し、モータジェネレータによって発電した電力の電圧を電圧変換器で降圧して二次電池に蓄電するもので、二次電池をモータジェネレータの駆動電圧よりも低電圧にすることができることと、二次電池の全体容量を大きくすることができるものである。そして、このような電源装置で、各二次電池の劣化特性を改善するために、各電池の残存容量(SOC)が同一となるように各二次電池の充放電を制御する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、電動車両においては、電圧変換器には、リアクトルや、トランジスタなどのスイッチング素子を組み合わせて構成されているものが用いられている。この様な電子部品は流れる電流が大きくなると発熱量が大きくなり、場合によっては過熱によって損傷を受けることがある。このため、電圧変換器のスイッチング素子の電圧からスイッチング素子の最高温度を推定し、その温度がスイッチング素子の破壊温度を超えないように昇圧コンバータの通過電力を制限する方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特許文献1に記載された従来技術の電源装置では、並列に接続された各二次電池の残存容量を平準化するように各二次電池からの充放電を制御するようにしているが、各二次電池に接続されている各電圧変換器の電子部品の温度がそれぞれ独立して上昇してしまう場合がある。そして、いずれかの電圧変換器の電子部品の温度が制限温度を超えた場合には特許文献2に記載された従来技術のように、その電圧変換器の通過電力が制限されてしまうので、並列に接続された二次電池全体の出力電力が制限されてしまい、二次電池の出力を十分に取り出すことができなくなるという問題があった。
そこで、本発明は、二次電池と電圧変換器とを含む電源ユニットが並列に接続された電動車両用電源装置において、各二次電池の出力を効率的に取り出すことを目的とする。
本発明の電動車両用電源装置は、二次電池と、二次電池と負荷及び電力源との間に接続されて二次電池と負荷及び電力源との間の電圧を相互に変換する電圧変換器と、電圧変換器内の電子部品の温度を取得する温度センサと、を含む電源ユニットを並列に接続した車両駆動用電源と、各二次電池の充放電電力配分を変化させる制御部と、を備える電動車両用電源装置であって、制御部は、各二次電池の各充放電可能残存容量に応じて各二次電池の基本充放電電力配分を算出する基本充放電電力配分算出手段と、各温度センサによって取得した各電子部品の各温度に応じて基本充放電電力配分を補正する補正手段と、を有すること、を特徴とする。
本発明の電動車両用電源装置において、電圧変換器は、チョッパ型電圧変換器であり、電子部品はリアクトルであること、としても好適であるし、電子部品はスイッチング素子であること、としても好適である。
本発明の電動車両用電源装置において、基本充放電電力配分算出手段は、各二次電池の各充放電可能残存容量の大きさの割合に応じて各二次電池の基本充放電電力配分を算出し、補正手段は、各電子部品の温度を比較し、温度の高い方の電子部品を含む電圧変換器が接続されている二次電池の充放電電力配分を低減し、温度の低い方の電子部品を含む電圧変換器が接続されている二次電池の充放電電力配分を増加させること、としても好適であるし、補正手段は、各電子部品の温度差に応じて各二次電池の充放電電力配分の低減量または増加量を変化させること、としても好適である。
本発明の電動車両用電源装置において、基本充放電電力配分算出手段は、各二次電池の各充放電可能残存容量の大きさの割合に応じて各二次電池の基本充放電電力配分を算出し、補正手段は、各電子部品の各温度の平均温度を算出し、平均温度よりも温度の高い電子部品を含む各電圧変換器が接続されている二次電池の充放電電力配分を低減し、平均温度よりも温度の低い電子部品を含む各電圧変換器が接続されている二次電池の充放電電力配分を増加させること、としても好適であるし、補正手段は、平均温度と各電子部品との温度差に応じて各二次電池の充放電電力配分の低減量または増加量を変化させること、としても好適である。
本発明の電動車両用電源装置において、補正手段の各二次電池の充放電電力配分の低減量の合計と充放電電力配分の増加量の合計は等しいこと、としても好適である。
本発明の電動車両用電源装置において、基本充放電電力配分算出手段は、各二次電池の各充放電可能残存容量の大きさの割合に応じて各二次電池の基本充放電電力配分を算出し、補正手段は、各電子部品の温度に基づく各電圧変換器の各許容負荷率の大きさの割合に応じて1つの二次電池の充放電電力配分の最大割合と最小割合を算出し、その二次電池の基本充放電電力配分と最大割合及び最小割合とを比較し、その二次電池の基本充放電電力配分が最大割合よりも大きい場合にはその二次電池の基本充放電電力配分を最大割合に制限し、その二次電池の基本充放電電力配分が最小割合よりも小さい場合にはその二次電池の基本充放電電力配分を最小割合に制限すること、としても好適であるし、補正手段は、少なくとも1つの二次電池の基本充放電電力配分が最大割合よりも大きい場合にはその二次電池の基本充放電電力配分を最大割合に制限し、残余の二次電池の充放電電力配分の各増加量の合計がその二次電池の基本充放電電力配分と最大割合との差分となるように残余の二次電池の充放電電力配分を増加させ、少なくとも1つの二次電池の基本充放電電力配分が最小割合よりも小さい場合にはその二次電池の基本充放電電力配分を最小割合まで増加させ、残余の二次電池の充放電電力配分の各低減量の合計がその二次電池の基本充放電電力配分と最小割合との差分となるように残余の二次電池の充放電電力配分を低減すること、としても好適である。
本発明は、二次電池と電圧変換器とを含む電源ユニットが並列に接続された電動車両用電源装置において、各二次電池の出力を効率的に取り出すことができるという効果を奏する。
以下、本発明の好適に実施形態について図面を参照しながら説明する。図1に示すように、電動車両用電源装置100は、充放電可能なマスタ側二次電池12とマスタ側二次電池12に接続されたチョッパ型電力変換器であるマスタ側昇圧コンバータ11とを含むマスタ電源ユニット10と、充放電可能なスレーブ側二次電池22とスレーブ側二次電池22に接続されたチョッパ型電力変換器であるスレーブ側昇圧コンバータ21とを含むスレーブ電源ユニット20とが並列に接続され、各電源ユニット10,20はインバータ31に接続されている。インバータ31は、各二次電池12,22の直流出力を車両駆動用のモータジェネレータ32を駆動する三相交流電力に変換すると共に、モータジェネレータ32によって発電した三相交流電力を二次電池への蓄電用に直流に変換する。
各電源ユニット10,20の各昇圧コンバータ11,21は、それぞれ昇圧用のリアクトル13,23と、充放電切り替え用のスイッチング素子14,24と、昇圧用のスイッチング素子15,25と、各スイッチング素子14,15,24,25に並列に接続されたダイオード16,17,26,27とを備えている。各スイッチング素子14,15,24,25は、スイッチングトランジスタあるいはGTO等である。充放電切り替え用の各スイッチング素子14,24と昇圧用の各スイッチング素子15,25とはそれぞれ直列に接続され、各接続の中点は各リアクトル13,23を介して各二次電池12,22の一端と接続されている。また、各二次電池12,22の他端は昇圧用の各スイッチング素子15,25と接続されている。また、各リアクトル13,23には各リアクトル13,23の温度を検出する温度センサ41,42が取り付けられている。
各二次電池12,22、各スイッチング素子14,15,24,25、インバータ31、モータジェネレータ32はそれぞれ制御部50に接続され、制御部50の指令によって駆動されるよう構成されている。また、制御部50は各二次電池12,22の残存容量(SOC)を取得する。各リアクトル13,23の温度センサ41,42は制御部50に接続され、制御部50は各リアクトル13,23の温度を取得するよう構成されている。
制御部50は信号及び情報の処理を行うCPUを備えるコンピュータであり、制御用のデータなどを格納するメモリを含んでいても良いし、外部に記憶装置を備えているように構成されていてもよい。
図2から図4を参照しながら電動車両用電源装置100の動作について説明する。図2のステップS101に示すように、制御部50は各二次電池12,22から各二次電池の残存容量(SOC)を取得する。制御部は図2のステップS102に示すように、各二次電池12,22の充放電可能残存容量に応じて各二次電池12,22の各基本充放電電力配分Kbat1,Kbat2を計算する。
各基本充放電電力配分Kbat1,Kbat2の計算は以下のように行う。図3に示すように、電動車両用電源装置100が動作を開始した際の時間t1に制御部50はマスタ側二次電池12の残存容量をマスタ側二次電池残存容量SOC1、スレーブ側二次電池22の残存容量をスレーブ側二次電池残存容量SOC2として取得する。制御部50はメモリに格納している各二次電池12,22の放電可能な下限残存容量SOC0を読み出して、マスタ側二次電池残存容量SOC1と下限残存容量SOC0との差を計算し、マスタ側二次電池放電可能残存容量ΔSOC1としてメモリに格納し、スレーブ側二次電池残存容量SOC2と下限残存容量SOC0との差を計算し、スレーブ側二次電池放電可能残存容量ΔSOC2としてメモリに格納する。制御部50は、マスタ側二次電池放電可能残存容量ΔSOC1とスレーブ側二次電池放電可能残存容量ΔSOC2との大きさの割合に応じて、各二次電池12,22の各基本充放電電力配分Kbat1,Kbat2を計算する。すなわち、マスタ側基本充放電電力配分Kbat1、スレーブ側基本充放電電力配分Kbat2、はそれぞれ次の式で表わされる。
Kbat1=ΔSOC1/(ΔSOC1+ΔSOC2) ――――― (式1)
Kbat2=ΔSOC2/(ΔSOC1+ΔSOC2) ――――― (式2)
Kbat1=ΔSOC1/(ΔSOC1+ΔSOC2) ――――― (式1)
Kbat2=ΔSOC2/(ΔSOC1+ΔSOC2) ――――― (式2)
例として、マスタ側二次電池残存容量SOC1が50%で、スレーブ側二次電池残存容量SOC2が40%、下限残存容量SOC0が20%の場合、マスタ側二次電池放電可能残存容量ΔSOC1は30%、スレーブ側二次電池放電可能残存容量ΔSOC2は20%となり、マスタ側基本充放電電力配分Kbat1、スレーブ側基本充放電電力配分Kbat2は、それぞれ(式1)、(式2)より、
Kbat1=30%/(30%+20%)=3/5=60% ――――― (式3)
Kbat2=20%/(30%+20%)=2/5=40% ――――― (式4)
となる。これにより、次に記載する補正がない場合には、各二次電池12,22は6:4の割合で要求電力を出力するように制御される。この場合、図3の実線で示すように、各二次電池12,22は6:4の放電可能残存容量の割合を保ちながら各二次電池残存容量SOC1,SOC2が下限残存容量SOC0となるまで放電していく。
Kbat1=30%/(30%+20%)=3/5=60% ――――― (式3)
Kbat2=20%/(30%+20%)=2/5=40% ――――― (式4)
となる。これにより、次に記載する補正がない場合には、各二次電池12,22は6:4の割合で要求電力を出力するように制御される。この場合、図3の実線で示すように、各二次電池12,22は6:4の放電可能残存容量の割合を保ちながら各二次電池残存容量SOC1,SOC2が下限残存容量SOC0となるまで放電していく。
図2のステップS103に示すように、制御部50はマスタ側のリアクトル13の温度をマスタ側リアクトル温度THL1として取得し、スレーブ側のリアクトル23の温度をスレーブ側リアクトル温度THL2として取得する。図2のステップS104に示すように、制御部50は、マスタ側リアクトル温度THL1からスレーブ側リアクトル温度THL2を引いた差をリアクトル温度差ΔTHLとしてメモリに格納する。
図2のステップS105に示すように、制御部50はメモリに格納している補正マップからスレーブ側基本充放電電力配分Kbat2の補正量Kadj2を読み出す。図4に示すように、補正マップはリアクトル温度差ΔTHLを横軸とし、補正量Kadj2を縦軸として、リアクトル温度差ΔTHLに対する補正量Kadj2の変化を示したものである。図4に示すように補正量Kadj2は、リアクトル温度差ΔTHLが大きいほど大きく、リアクトル温度差ΔTHLが小さいほど小さくなるようになっている。そして、リアクトル温度差ΔTHLの絶対値の小さい領域では、補正量Kadj2はゼロとなり、補正量の最大値は100%、最小値は―100%となるような特性となっている。リアクトル温度差ΔTHLは、マスタ側リアクトル温度THL1からスレーブ側リアクトル温度THL2を引いたものであることから、リアクトル温度差ΔTHLが正の場合は、マスタ側のリアクトル13の温度が高い状態で、リアクトル温度差ΔTHLが負の場合は、スレーブ側のリアクトル23の温度が高い状態を示す。従って、図4に示す補正マップは、スレーブ側のリアクトル23の温度がマスタ側リアクトル13の温度よりも高い場合にはスレーブ側基本充放電電力配分Kbat2の補正量Kadj2がマイナスとなり、スレーブ側二次電池22からの充放電を減少させ、逆に、マスタ側のリアクトル13の温度がスレーブ側リアクトル23の温度よりも高い場合にはスレーブ側基本充放電電力配分Kbat2の補正量Kadj2がプラスとなり、スレーブ側二次電池22からの充放電を増加させるような特性となっている。例えば、図4に示すように、リアクトル温度差ΔTHLがΔTL1の様にマイナスの場合は、スレーブ側のリアクトル23の温度がマスタ側リアクトル13の温度よりも高く、スレーブ側基本充放電電力配分Kbat2の補正量Kadj2は、―10%となる。
図2のステップS106に示すように、制御部50は、先に計算したスレーブ側基本充放電電力配分Kbat2に補正量Kadj2を加えて、スレーブ側補正充放電電力配分Kbat2’を次式により計算する。
Kbat2’=Kbat2+Kadj2 ―――――――― (式5)
先に示した例によると、Kbat2は40%、Kadj2は−10%であるから、Kbat2’は30%となる。
Kbat2’=Kbat2+Kadj2 ―――――――― (式5)
先に示した例によると、Kbat2は40%、Kadj2は−10%であるから、Kbat2’は30%となる。
図2のステップS107に示すように、制御部50はスレーブ側補正充放電電力配分Kbat2’が負あるいは100%を超えていないかを判断する。そして、スレーブ側補正充放電電力配分Kbat2’がゼロと100%との間にある場合には、図2のステップS108に示すように、スレーブ側補正充放電電力配分Kbat2’の変更は行なわずに、図2のステップS111に示すように、100%からスレーブ側補正充放電電力配分Kbat2’を引いてマスタ側補正充放電電力配分Kbat1’を計算する。
図2のステップS112に示すように、制御部50は補正したマスタ側補正充放電電力配分Kbat1’、スレーブ側補正充放電電力配分Kbat2’の割合で各二次電池12,22からの電力出力の配分を行う。先に示した例によれば、スレーブ側補正充放電電力配分Kbat2’はゼロと100%の間の30%であるので変更は行なわれず、そのまま30%となり、マスタ側補正充放電電力配分Kbat1’は100%−30%=70%で、70%となる。
以上の動作によって、制御部50は60%のマスタ側基本充放電電力配分Kbat1と、40%のスレーブ側基本充放電電力配分Kbat2、を各リアクトル13,23の温度差によって補正し、温度の高いスレーブ側二次電池22の充放電配分を低減してスレーブ側補正充放電電力配分Kbat2’を30%とし、マスタ側補正充放電電力配分Kbat1’を70%として各二次電池12,22からの出力電力の配分を行う。具体的には、制御部50は各二次電池12,22からの出力が各充放電電力配分Kbat1’,Kbat2’となるように各電源ユニット10,20の各スイッチング素子14,15,24,25のオンオフのタイミングを調整する。
図3の1点鎖線で示すように、マスタ側補正充放電電力配分Kbat1’はマスタ側基本充放電電力配分Kbat1よりも大きいので、基本充放電電力配分による場合よりも早く放電し、逆にリアクトル23の温度が高いスレーブ側は、スレーブ側補正充放電電力配分Kbat2’がスレーブ側基本充放電電力配分Kbat2よりも小さいので、基本充放電電力配分による場合よりもゆっくりと放電することとなる。
また、制御部50は、図2のステップS106に示す補正によってスレーブ側補正充放電電力配分Kbat2’が負となった場合には、図2のステップS109に示すようにスレーブ側補正充放電電力配分Kbat2’をゼロとする。また、図2のステップS106に示す補正によってスレーブ側補正充放電電力配分Kbat2’が100%を超えた場合には、図2のステップS110に示すように、スレーブ側補正充放電電力配分Kbat2’を100%として図2のステップS111に示すように100%からスレーブ側補正充放電電力配分Kbat2’を引いてマスタ側補正充放電電力配分Kbat1’を計算する。スレーブ側補正充放電電力配分Kbat2’がゼロの場合は、マスタ側補正充放電電力配分Kbat1’は100%で、逆に、スレーブ側補正充放電電力配分Kbat2’が100%の場合は、マスタ側補正充放電電力配分Kbat1’はゼロとなる。
以上説明したように、本実施形態の電動車両用電源装置100は、リアクトルの温度の高い方の電源ユニットの二次電池の電力配分を低減し、リアクトルの温度が低い方の電源ユニットの二次電池の電力配分を増加させることによって、リアクトルの温度を平均化し、各昇圧コンバータ11,21の通過電力が制限されることを抑制することができる。このため、各リアクトル13,23の温度上昇による各昇圧コンバータ11,21の通過電力の制限により並列に接続された各二次電池12,22の出力電力が制限されることが抑制され、各二次電池12,22の出力を効率的に取り出すことができるという効果を奏する。
以上説明した実施形態では、各二次電池12,22の放電の際の電力配分について説明したが、充電の場合も同様で、補正したマスタ側補正充放電電力配分Kbat1’、スレーブ側補正充放電電力配分Kbat2’の割合で各二次電池12,22への充電を行う。この場合、マスタ側基本充放電電力配分Kbat1、スレーブ側基本充放電電力配分Kbat2、はマスタ側二次電池残存容量SOC1、スレーブ側二次電池残存容量SOC2と各二次電池12,22の充電可能な上限残存容量である上限残存容量SOC9に基づいて計算する。上限残存容量SOC9は例えば80%などである。制御部50は、上限残存容量SOC9とマスタ側二次電池残存容量SOC1の差を計算し、マスタ側二次電池充電可能残存容量ΔSOC19としてメモリに格納し、上限残存容量SOC9とスレーブ側二次電池残存容量SOC2の差を計算し、スレーブ側二次電池充電可能残存容量ΔSOC29としてメモリに格納する。そして、
Kbat1=ΔSOC19/(ΔSOC19+ΔSOC29) ―――― (式6)
Kbat2=ΔSOC29/(ΔSOC19+ΔSOC29) ―――― (式7)
としてマスタ側基本充放電電力配分Kbat1、スレーブ側基本充放電電力配分Kbat2を計算する。図4に示したマップに基づく補正によってマスタ側補正充放電電力配分Kbat1’、スレーブ側補正充放電電力配分Kbat2’を計算する方法は放電の際の電力配分の計算と同様である。
Kbat1=ΔSOC19/(ΔSOC19+ΔSOC29) ―――― (式6)
Kbat2=ΔSOC29/(ΔSOC19+ΔSOC29) ―――― (式7)
としてマスタ側基本充放電電力配分Kbat1、スレーブ側基本充放電電力配分Kbat2を計算する。図4に示したマップに基づく補正によってマスタ側補正充放電電力配分Kbat1’、スレーブ側補正充放電電力配分Kbat2’を計算する方法は放電の際の電力配分の計算と同様である。
図5及び図6を参照しながら他の実施形態について説明する。図1から図4を参照して説明した実施形態と同様の部分には同様の符号を付して説明は省略する。図1に示す各昇圧コンバータ11,21は、各リアクトル13,23の温度が一定以上に上昇してきた場合には、その出力電力が制限されてしまう。このような場合には、各リアクトル13,23の温度差ではなく、各リアクトル13,23の温度によって、各二次電池12,22の電力配分の制限を行う。
図5のステップS201からS202に示すように、制御部50は先に図2を参照して説明した実施形態と同様、各二次電池12,22の残存容量(SOC)を取得し、これからマスタ側基本充放電電力配分Kbat1、スレーブ側基本充放電電力配分Kbat2、を計算する。先の例と同様、マスタ側二次電池残存容量SOC1が50%で、スレーブ側二次電池残存容量SOC2が40%、下限残存容量SOC0が20%の場合、マスタ側基本充放電電力配分Kbat1は60%、スレーブ側基本充放電電力配分Kbat2は40%となる。図5のステップS203に示すように、制御部50は各リアクトル13,23の温度を取得する。
図5のステップS204に示すように、制御部50はメモリに格納している各リアクトル13,23の温度に対する各昇圧コンバータ11,21の各許容負荷率のマップを読み出して、このマップによって各昇圧コンバータ11,21のマスタ側許容負荷率Klim1、スレーブ側許容負荷率Klim2を取得する。
図6に示すように、各昇圧コンバータの許容負荷率は、例えば、リアクトルの温度が所定の温度T以上となった場合には、温度が上昇すると共に低減される特性となっている。
以下、マスタ側のリアクトル13の温度がT以下でマスタ側許容負荷率Klim1が100%で、スレーブ側のリアクトル23の温度がT以上のT’であり、スレーブ側許容負荷率Klim2が60%に制限されている場合について説明する。
図5のステップS205に示すように、制御部50は、取得した各リアクトル13,23の温度と図6に示す許容負荷率のマップから、いずれかの昇圧コンバータ11,21の負荷率が制限されているかを判断する。上記の例の場合、スレーブ側のリアクトル23の温度によってスレーブ側の昇圧コンバータ21の負荷率が制限されているがマスタ側の昇圧コンバータ11の負荷率は制限されていないので、制御部50は図5のステップS206に示す場合と判断して、図5のステップS207に示すように、負荷率が制限されているスレーブ側の二次電池22の充放電電力配分の最大割合Kmax2と最小割合Kmin2とを計算する。最大割合Kmax2は、マスタ側許容負荷率Klim1とスレーブ側許容負荷率Klim2とによって以下の式で計算される。
Kmax2=Klim2/(Klim1+Klim2) ――――― (式8)
スレーブ側は負荷率が制限されているので最小割合Kmin2はゼロに設定される。本例では、マスタ側許容負荷率Klim1=100%、スレーブ側許容負荷率Klim2=60%なので、Kmax2は、
Kmax2=60%/(100%+60%)=37.5% ――― (式9)
となる。
Kmax2=Klim2/(Klim1+Klim2) ――――― (式8)
スレーブ側は負荷率が制限されているので最小割合Kmin2はゼロに設定される。本例では、マスタ側許容負荷率Klim1=100%、スレーブ側許容負荷率Klim2=60%なので、Kmax2は、
Kmax2=60%/(100%+60%)=37.5% ――― (式9)
となる。
図5のステップS212に示すように、制御部50は、スレーブ側基本充放電電力配分Kbat2が最大割合Kmax2と最小割合Kmin2との間にあるかどうか判断する。例の場合には、スレーブ側基本充放電電力配分Kbat2=40%、最大割合Kmax2=37.5%となり、スレーブ側基本充放電電力配分Kbat2が最大割合Kmax2を超えている。制御部50は、図5のステップS215に示すように、スレーブ側基本充放電電力配分Kbat2を最大割合Kmax2の37.5%に補正してスレーブ側補正充放電電力配分Kbat2’とする。そして、図5のステップS216に示すように、制御部50は、マスタ側補正充放電電力配分Kbat1’を100%―Kbat2’=100%―37.5%=62.5%に補正する。
この様に、スレーブ側のリアクトル23の温度が高く、負荷率の制限を受けている場合には、40%のスレーブ側基本充放電電力配分Kbat2は37.5%に低減されてスレーブ側補正充放電電力配分Kbat2’となり、負荷率の制限のないマスタ側は60%のマスタ側基本充放電電力配分Kbat1は62.5%に増加されてスレーブ側補正充放電電力配分Kbat2’となる。図5のステップS217に示すように、制御部50は補正されたマスタ側補正充放電電力配分Kbat1’とスレーブ側補正充放電電力配分Kbat2’によって各二次電池12,22からの出力電力の配分を行う。
なお、制御部50は、図5のステップS212において、スレーブ側基本充放電電力配分Kbat2が最大割合Kmax2と最小割合Kmin2との間にあるような場合には、図5のステップS213に示すように、スレーブ側基本充放電電力配分Kbat2を補正せずそのままスレーブ側補正充放電電力配分Kbat2’とする。
他の例としてマスタ側のリアクトル13の温度がT以上のT’で、マスタ側許容負荷率Klim1が60%に制限され、スレーブ側のリアクトル23の温度がT以下でスレーブ側許容負荷率Klim2は制限されていない場合について説明する。
本例の場合、マスタ側のリアクトル13の温度によってマスタ側の昇圧コンバータ11の負荷率は制限されているがスレーブ側の昇圧コンバータ21の負荷率は制限されていないので、制御部50は図5のステップS208に示す場合と判断して、図5のステップS209に示すように、スレーブ側の二次電池22の充放電電力配分の最小割合Kmin2を計算する。最小割合Kmin2は、マスタ側許容負荷率Klim1とスレーブ側許容負荷率Klim2とによって以下の式で計算される。
Kmin2=Klim2/(Klim1+Klim2) ――――― (式10)
スレーブ側は負荷率が制限されないので最大割合Kmax2は100%に設定される。本例では、マスタ側許容負荷率Klim1=60%、スレーブ側許容負荷率Klim2=100%なので、最小割合Kmin2は、
Kmin2=100%/(100%+60%)=62.5% ―― (式11)
となる。
Kmin2=Klim2/(Klim1+Klim2) ――――― (式10)
スレーブ側は負荷率が制限されないので最大割合Kmax2は100%に設定される。本例では、マスタ側許容負荷率Klim1=60%、スレーブ側許容負荷率Klim2=100%なので、最小割合Kmin2は、
Kmin2=100%/(100%+60%)=62.5% ―― (式11)
となる。
図5のステップS212に示すように、制御部50は、スレーブ側基本充放電電力配分Kbat2が最大割合Kmax2と最小割合Kmin2との間にあるかどうか判断する。この場合には、スレーブ側基本充放電電力配分Kbat2=40%、最小割合Kmin2=62.5%となり、スレーブ側基本充放電電力配分Kbat2が最小割合Kmin2よりも小さくなっている。制御部50は、図5のステップS214に示すように、スレーブ側基本充放電電力配分Kbat2を最小割合Kmin2の62.5%に補正してスレーブ側補正充放電電力配分Kbat2’とする。そして、図5のステップS216に示すように、制御部50は、マスタ側補正充放電電力配分Kbat1’を100%―Kbat2’=100%―62.5%=37.5%に補正する。
この様に、マスタ側のリアクトル13の温度が高く、負荷率の制限を受けている場合には、40%のスレーブ側基本充放電電力配分Kbat2を62.5%に増加してマスタ側補正充放電電力配分Kbat2’とすることによって、マスタ側補正充放電電力配分Kbat1’を37.5%に低減する。制御部50は補正されたマスタ側補正充放電電力配分Kbat1’とスレーブ側補正充放電電力配分Kbat2’によって各二次電池12,22からの出力電力の配分を行う。
別の例として、各リアクトル13,23の温度が共にT’で各昇圧コンバータ11,21の各許容負荷率Klim1,Klim2が共に60%に制限されている場合について説明する。
本例の場合、各昇圧コンバータ11,21の負荷率が制限されているので、制御部50は図5のステップS210に示す場合と判断して、図5のステップS211に示すように、スレーブ側の二次電池22の充放電電力配分の最大割合Kmax2と最小割合Kmin2を計算する。この場合、最大割合Kmax2と最小割合Kmin2は、マスタ側許容負荷率Klim1とスレーブ側許容負荷率Klim2とによって以下の同一の式で計算される。
Kmax2=Kmin2=Klim2/(Klim1+Klim2) ―― (式12)
本例では、Klim1=60%、Klim2=60%なので、Kmax2、Kmin2は、
Kmax2=Kmin2=60%/(60%+60%)=50% ――― (式13)
となる。
Kmax2=Kmin2=Klim2/(Klim1+Klim2) ―― (式12)
本例では、Klim1=60%、Klim2=60%なので、Kmax2、Kmin2は、
Kmax2=Kmin2=60%/(60%+60%)=50% ――― (式13)
となる。
本例の場合、最大割合Kmax2=最小割合Kmin2=50%でスレーブ側基本充放電電力配分Kbat2=40%であるので、スレーブ側基本充放電電力配分Kbat2は最小割合Kmin2=50%よりも小さくなる。制御部50は、図5のステップS214に示すように、スレーブ側基本充放電電力配分Kbat2を最小割合Kmin2の50%に補正してスレーブ側補正充放電電力配分Kbat2’とする。そして、図5のステップS216に示すように、制御部50は、マスタ側補正充放電電力配分Kbat1’を100%―Kbat2’=100%―50%=50%に補正する。
この様に、各リアクトル13,23の温度が高く、各昇圧コンバータ11,21が負荷率の制限を受けている場合には、制御部50は各昇圧コンバータ11,21の負荷率の割合に応じてマスタ側補正充放電電力配分Kbat1’とスレーブ側補正充放電電力配分Kbat2’を決定し、これによって各二次電池12,22からの出力電力の配分を行う。
以上説明した本実施形態は、先に図1から図4を参照して説明した実施形態と同様、各リアクトル13,23の温度上昇による各昇圧コンバータ11,21の通過電力の制限により並列に接続された各二次電池12,22の出力電力が制限されることが抑制され、各二次電池12,22の出力を効率的に取り出すことができるという効果を奏する。
以上説明した本実施形態では、各二次電池12,22の放電の際の電力配分について説明したが、充電の場合はマスタ側基本充放電電力配分Kbat1、スレーブ側基本充放電電力配分Kbat2、はマスタ側二次電池残存容量SOC1、スレーブ側二次電池残存容量SOC2と各二次電池12,22の充電可能な上限残存容量である上限残存容量SOC9に基づいて計算し、放電の場合と同様に補正を行い、補正したマスタ側補正充放電電力配分Kbat1’、スレーブ側補正充放電電力配分Kbat2’の割合で各二次電池12,22への充電を行う。
図7から図9を参照しながら、他の実施形態について説明する。先に図1から図4を参照して説明した実施形態と同様の部分には同様の符号を付して説明は省略する。
図7に示すように、本実施形態の電動車両用電源装置200の構成は、先に図1を参照して説明した実施形態と同様であり、各リアクトル13,23の温度センサに代わって各スイッチング素子14,15,24,25の温度を測定する温度センサ43,44,45,46が設けられている点が異なっている。各温度センサ43〜46はいずれも制御部50に接続され、制御部50は各スイッチング素子14,15,24,25の温度を取得することができるよう構成されている。
図8のステップS301からS302に示すように、制御部50は先に図2を参照して説明した実施形態と同様、各二次電池12,22の残存容量(SOC)を取得し、これからマスタ側基本充放電電力配分Kbat1、スレーブ側基本充放電電力配分Kbat2、を計算する。先の例と同様、マスタ側二次電池残存容量SOC1が50%で、スレーブ側二次電池残存容量SOC2が40%、下限残存容量SOC0が20%の場合、マスタ側基本充放電電力配分Kbat1は60%、スレーブ側基本充放電電力配分Kbat2は40%となる。
図8のステップS303に示すように、制御部50は各スイッチング素子14,15,24,25の各温度THCp1,THCn1,THCp2,THCn2を各温度センサ43〜46によって取得する。制御部50はマスタ側の充放電切り替え用のスイッチング素子14の温度THCp1と昇圧用のスイッチング素子15の温度THCn1の高いほうの温度をマスタ側スイッチング素子温度THC1としてメモリに格納し、スレーブ側の充放電切り替え用のスイッチング素子24の温度THCp2と昇圧用のスイッチング素子25の温度THCn2の高いほうの温度をスレーブ側スイッチング素子温度THC2としてメモリに格納する。図8のステップS304に示すように、制御部50は、メモリから各温度THC1,THC2を読み出し、マスタ側スイッチング素子温度THC1からスレーブ側スイッチング素子温度THC2を引いてスイッチング素子温度差ΔTHCを計算する。
図8のステップS305に示すように、制御部50は、図9に示すスイッチング素子温度差ΔTHCに対するスレーブ側基本充放電電力配分Kbat2の補正量Kadj2のマップを参照して、補正量Kadj2を取得する。図9に示すマップは図4で説明したリアクトルの温度差ΔTHLに対する補正量Kadj2の特性と同様の特性を備えており、補正量Kadj2は、スイッチング素子温度差ΔTHCが大きいほど大きく、スイッチング素子温度差ΔTHCが小さいほど小さくなるようになっている。そして、スイッチング素子温度差ΔTHCの絶対値の小さい領域では、補正量Kadj2はゼロとなり、補正量の最大値は100%、最小値は―100%となるような特性となっている。スイッチング素子温度差ΔTHCは、マスタ側スイッチング素子温度THC1からスレーブ側スイッチング素子温度THC2を引いたものであることから、スイッチング素子温度差ΔTHCが正の場合は、マスタ側のスイッチング素子14,15温度THCp1,THCn1の高い方の温度がスレーブ側のスイッチング素子24,25温度THCp2,THCn2の高い方よりも高い状態を示し、スイッチング素子温度差ΔTHCが負の場合は、スレーブ側のスイッチング素子24,25温度THCp2,THCn2の高い方の温度がマスタ側のスイッチング素子14,15温度THCp1,THCn1の高い方のよりも高い状態を示す。従って、図9に示す補正マップは、スレーブ側のスイッチング素子24,25の温度がマスタ側スイッチング素子14,15よりも高い場合にはスレーブ側基本充放電電力配分Kbat2の補正量Kadj2がマイナスとなり、スレーブ側二次電池22からの充放電を減少させ、逆に、マスタ側のスイッチング素子14,15の温度がスレーブ側スイッチング素子24,25温度よりも高い場合にはスレーブ側基本充放電電力配分Kbat2の補正量Kadj2がプラスとなり、スレーブ側二次電池22からの充放電を増加させるような特性となっている。例えば、図9に示すように、スイッチング素子温度差ΔTHCがΔTC1の様にマイナスの場合は、スレーブ側のいずれかのスイッチング素子24,25の温度がマスタ側のスイッチング素子14,15の温度よりも高く、スレーブ側基本充放電電力配分Kbat2の補正量Kadj2は、―10%となる。
先に説明した実施形態と同様、図8のステップS306からS311に示すように、制御部50は、スレーブ側基本充放電電力配分Kbat2に補正量Kadj2を加えてスレーブ側補正充放電電力配分Kbat2’を計算し、100%からスレーブ側補正充放電電力配分Kbat2’を差し引いてマスタ側補正充放電電力配分Kbat1’を求める。図8のステップS312に示すように、制御部50は、各二次電池12,22からの出力が各充放電電力配分Kbat1’,Kbat2’となるように各電源ユニット10,20の各スイッチング素子14,15,24,25のオンオフのタイミングを調整する。
以上説明したように、本実施形態の電動車両用電源装置200は、スイッチング素子の温度の高い方の電源ユニットの二次電池の電力配分を低減し、スイッチング素子の温度が低い方の電源ユニットの二次電池の電力配分を増加させることによって、スイッチング素子の温度を平均化し、各昇圧コンバータ11,21の通過電力が制限されることを抑制することができる。このため、各スイッチング素子14,15,24,25の温度上昇による各昇圧コンバータ11,21の通過電力の制限により並列に接続された各二次電池12,22の出力電力が制限されることが抑制され、各二次電池12,22の出力を効率的に取り出すことができるという効果を奏する。
以上説明した本実施形態では、各二次電池12,22の放電の際の電力配分について説明したが、充電の場合も同様で、補正したマスタ側補正充放電電力配分Kbat1’、スレーブ側補正充放電電力配分Kbat2’の割合で各二次電池12,22への充電を行う。
図10及び図11を参照しながら他の実施形態について説明する。図1から図9を参照して説明した実施形態と同様の部分には同様の符号を付して説明は省略する。図7に示す昇圧コンバータ11,21は、各スイッチング素子14,15,24,25の各温度THCp1,THCn1,THCp2,THCn2が一定以上に上昇してきた場合には、その出力電力が制限されてしまう。このような場合には、各スイッチング素子14,15,24,25の温度THCp1,THCn1,THCp2,THCn2によって、電力配分の制限を行う。
図10のステップS401からS402に示すように、制御部50は先に図2を参照して説明した実施形態と同様、各二次電池12,22の残存容量(SOC)を取得し、これからマスタ側基本充放電電力配分Kbat1、スレーブ側基本充放電電力配分Kbat2、を計算する。先の例と同様、マスタ側二次電池残存容量SOC1が50%で、スレーブ側二次電池残存容量SOC2が40%、下限残存容量SOC0が20%の場合、マスタ側基本充放電電力配分Kbat1は60%、スレーブ側基本充放電電力配分Kbat2は40%となる。
図10のステップS403に示すように、制御部50は各スイッチング素子14,15,24,25の温度THCp1,THCn1,THCp2,THCn2を取得する。
図10のステップS404及び、図11に示すように、制御部50は、メモリに格納しているマスタ側のスイッチング素子14の温度THCp1に対するマスタ側の昇圧コンバータ11の許容負荷率のマップを読み出して、マスタ側のスイッチング素子14の温度THCp1に対するマスタ側昇圧コンバータ11の許容負荷率Klimcp1を取得し、メモリに格納しているマスタ側のスイッチング素子15の温度THCn1に対するマスタ側の昇圧コンバータ11の許容負荷率のマップを読み出して、マスタ側のスイッチング素子15の温度THCn1に対するマスタ側昇圧コンバータ11の許容負荷率Klimcn1を取得し、スレーブ側のスイッチング素子24の温度THCp2に対するスレーブ側の昇圧コンバータ21の許容負荷率のマップを読み出して、スレーブ側のスイッチング素子24の温度THCp2に対するスレーブ側昇圧コンバータ21の許容負荷率Klimcp2を取得し、メモリに格納しているスレーブ側のスイッチング素子25の温度THCn2に対するスレーブ側の昇圧コンバータ21の許容負荷率のマップを読み出して、スレーブ側のスイッチング素子25の温度THCn2に対するスレーブ側昇圧コンバータ21の許容負荷率Klimcn2を取得する。すなわち、制御部50は4つのスイッチング素子14,15,24,25の各温度に基づいて、図11に示す4つの特性マップから昇圧コンバータ11,21に関する4つの許容負荷率を取得する。
制御部50は、取得した4つの許容負荷率の内、マスタ側の昇圧コンバータ11についての2つの許容負荷率Klimcp1,Klimcn1の小さいほうをマスタ側許容負荷率Klim1とし、スレーブ側の昇圧コンバータ21についての2つの許容負荷率Klimcp2,Klimcn2の小さいほうをスレーブ側許容負荷率Klim2とする。
図10のステップS405からステップS417に示すように、制御部50は先に図5を参照して説明した実施形態と同様、各昇圧コンバータ11,12のいずれかの負荷率が制限されている場合には、各昇圧コンバータ11,12の各許容負荷率Klim1,Klim2に応じて最大割合Kmax2と最小割合Kmin2を計算或いは設定し、スレーブ側基本充放電電力配分Kbat2が最大割合Kmax2と最小割合Kmin2との間にない場合には、スレーブ側基本充放電電力配分Kbat2を最大割合Kmax2または最小割合Kmin2に制限してスレーブ側補正充放電電力配分Kbat2’を決定し、100%からスレーブ側補正充放電電力配分Kbat2’引いてマスタ側補正充放電電力配分Kbat1’とし、このスレーブ側補正充放電電力配分Kbat2’とマスタ側補正充放電電力配分Kbat1’によって各二次電池12,22からの出力電力の配分を行う。
本実施形態の電動車両用電源装置200は先に図7から図9を参照して説明した実施形態と同様、各スイッチング素子14,15,24,25の温度上昇による各昇圧コンバータ11,21の通過電力の制限により並列に接続された各二次電池12,22の出力電力が制限されることが抑制され、各二次電池12,22の出力を効率的に取り出すことができるという効果を奏する。
以上説明した本実施形態では、各二次電池12,22の放電の際の電力配分について説明したが、充電の場合はマスタ側基本充放電電力配分Kbat1、スレーブ側基本充放電電力配分Kbat2、はマスタ側二次電池残存容量SOC1、スレーブ側二次電池残存容量SOC2と各二次電池12,22の充電可能な上限残存容量である上限残存容量SOC9に基づいて計算し、放電の場合と同様に補正を行い、補正したマスタ側補正充放電電力配分Kbat1’、スレーブ側補正充放電電力配分Kbat2’の割合で各二次電池12,22への充電を行う。
図12から図14を参照して、本発明の他の実施形態について説明する。本実施形態は、図1に示した電動車両用電源装置100で電源ユニットが3つ並列になった場合である。図12に示すように、本実施形態の電動車両用電源装置300は、第1の二次電池312と第1の昇圧コンバータ311を含む第1の電源ユニット310と、第2の二次電池322と第2の昇圧コンバータ321を含む第2の電源ユニット320と、第3の二次電池362と第3の昇圧コンバータ361を含む第3の電源ユニット360と、を並列に接続したものである。第1、第2の電源ユニット310,320は図1を参照して説明した実施形態のマスタ電源ユニット10、スレーブ電源ユニット20と同様の構成であり、各符号を300番台として示したものであるので、詳細な説明は省略する。第3の昇圧コンバータ361は第1の昇圧コンバータ311と同様の構成で、スイッチング素子364,365とダイオード366,367と昇圧用のリアクトル363とを含んでいる。昇圧用のリアクトル363には温度センサ347が取り付けられている。第3の二次電池362、温度センサ347、スイッチング素子364,365は制御部350に接続されている。
図13、図14を参照しながら本実施形態の動作について説明する。図13のステップS501に示すように、制御部50は各二次電池312,322,362から各二次電池の残存容量(SOC)を取得する。制御部は図13のステップS502に示すように、各二次電池312,322,362の充放電可能残存容量に応じて各二次電池312,322,362の第1二次電池基本充放電電力配分Kbat1、第2二次電池基本充放電電力配分Kbat2、第3二次電池基本充放電電力配分Kbat3を計算する。
第1二次電池基本充放電電力配分Kbat1、第2二次電池基本充放電電力配分Kbat2、第3二次電池基本充放電電力配分Kbat3の計算は以下のように行う。先に説明した実施形態と同様、電動車両用電源装置300が動作を開始した際の時間t1に制御部50は第1の二次電池312の残存容量を第1二次電池残存容量SOC1、第2の二次電池322の残存容量を第2二次電池残存容量SOC2、第3の二次電池362の残存容量を第3二次電池残存容量SOC3として取得する。制御部50はメモリに格納している各二次電池312,322、362の放電可能な下限残存容量SOC0を読み出して、第1二次電池残存容量SOC1と下限残存容量SOC0との差を計算し、第1二次電池放電可能残存容量ΔSOC1としてメモリに格納し、第2二次電池残存容量SOC2と下限残存容量SOC0との差を計算し、第2二次電池放電可能残存容量ΔSOC2としてメモリに格納し、第3二次電池残存容量SOC3と下限残存容量SOC0との差を計算し、第3二次電池放電可能残存容量ΔSOC3としてメモリに格納する。制御部50は、第1二次電池放電可能残存容量ΔSOC1と第2二次電池放電可能残存容量ΔSOC2と第3二次電池放電可能残存容量ΔSOC3の各大きさの割合に応じて、各二次電池312,322,362の各基本充放電電力配分Kbat1,Kbat2,Kbat3を計算する。すなわち、第1二次電池基本充放電電力配分Kbat1、第2二次電池基本充放電電力配分Kbat2、第3二次電池基本充放電電力配分Kbat3はそれぞれ以下のようになる。
Kbat1=ΔSOC1/(ΔSOC1+ΔSOC2+ΔSOC3) ――― (式14)
Kbat2=ΔSOC2/(ΔSOC1+ΔSOC2+ΔSOC3) ――― (式15)
Kbat3=ΔSOC3/(ΔSOC1+ΔSOC2+ΔSOC3) ――― (式16)
として計算される。
Kbat1=ΔSOC1/(ΔSOC1+ΔSOC2+ΔSOC3) ――― (式14)
Kbat2=ΔSOC2/(ΔSOC1+ΔSOC2+ΔSOC3) ――― (式15)
Kbat3=ΔSOC3/(ΔSOC1+ΔSOC2+ΔSOC3) ――― (式16)
として計算される。
図13のステップS503に示すように、制御部50は第1のリアクトル313の温度を第1リアクトル温度THL1として取得し、第2のリアクトル323の温度を第2リアクトル温度THL2として取得し、第3のリアクトル363の温度を第3リアクトル温度THL3として取得する。図13のステップS504に示すように、制御部50は、各リアクトルの平均温度THLAを計算する。そして、図13のステップS505に示すように、平均温度THLAと第1のリアクトル313の温度THL1との差を第1温度差ΔTHA1としてメモリに格納し、平均温度THLAと第2のリアクトル323の温度THL2との差を第2温度差ΔTHA2としてメモリに格納し、そして平均温度THLAと第3のリアクトル363の温度THL3との差を第3温度差ΔTHA3としてメモリに格納する。
図13のステップS506に示すように、制御部50は、図14に示す各温度差ΔTHA1,ΔTHA2,ΔTHA3に対する各基本充放電電力配分Kbat1,Kbat2,Kbat3の各補正量Kadj1,Kadj2,Kadj3を取得して、図13のステップS507、S508に示すように、各二次電池312,322,362の各基本充放電電力配分Kbat1,Kbat2,Kbat3に加算し、各補正充放電電力配分Kbat1’,Kbat2’,Kbat3’とする。この際、各補正量Kadj1,Kadj2,Kadj3のうちのプラスの補正量の合計とマイナスの補正量の合計が等しくなり、全補正量の合計がゼロとなるように各補正量Kadj1,Kadj2,Kadj3を決定する。例えば、第1の二次電池312の補正量Kadj1がマイナスの場合、第2、第3の二次電池322,362の各補正量Kadj2,Kadj3は補正量Kadj1の絶対値を各二次電池322,323の基本充放電電力配分Kbat2,Kbat3の大きさの割合に応じて配分するようにしてもよい。そして、図13のステップS508に示すように、制御部50は、各二次電池312,322,362からの出力が各補正充放電電力配分Kbat1’,Kbat2’ ,Kbat3’となるように各電源ユニット310,320,360の各スイッチング素子314,315,324,325,364,365のオンオフのタイミングを調整する。
以上説明したように、本実施形態の電動車両用電源装置300は、先に説明した実施形態と同様の効果を奏すると共に、3つ以上の電源ユニットが並列に接続された場合でも各二次電池の出力を効率的に取り出すことができるという効果を奏する。
以上説明した本実施形態では、各二次電池312,322,362の放電の際の電力配分について説明したが、充電の場合は、第1二次電池基本充放電電力配分Kbat1、第2二次電池基本充放電電力配分Kbat2、第3二次電池基本充放電電力配分Kbat3を第1二次電池残存容量SOC1、第2二次電池残存容量SOC2、第3二次電池残存容量SOC3と各二次電池312,322,362の充電可能な上限残存容量である上限残存容量SOC9に基づいて計算し、放電の場合と同様に補正を行い、補正した各補正充放電電力配分Kbat1’,Kbat2’,Kbat3’の割合で各二次電池312,322,362への充電を行う。
10 マスタ電源ユニット、11 マスタ側昇圧コンバータ、12 マスタ側二次電池、13 マスタ側リアクトル、14,15,24,25 スイッチング素子、16,17,26,27 ダイオード、20 スレーブ電源ユニット、21 スレーブ側昇圧コンバータ、22 スレーブ側二次電池、23 スレーブ側リアクトル、31 インバータ、32 モータジェネレータ、41〜46 温度センサ、50 制御部、100,200,300 電動車両用電源装置、310,320,360 電源ユニット、361 昇圧コンバータ。
Claims (10)
- 二次電池と、二次電池と負荷及び電力源との間に接続されて二次電池と負荷及び電力源との間の電圧を相互に変換する電圧変換器と、電圧変換器内の電子部品の温度を取得する温度センサと、を含む電源ユニットを並列に接続した車両駆動用電源と、
各二次電池の充放電電力配分を変化させる制御部と、を備える電動車両用電源装置であって、
制御部は、
各二次電池の各充放電可能残存容量に応じて各二次電池の基本充放電電力配分を算出する基本充放電電力配分算出手段と、
各温度センサによって取得した各電子部品の各温度に応じて基本充放電電力配分を補正する補正手段と、を有すること、
を特徴とする電動車両用電源装置。 - 請求項1に記載の電動車両用電源装置であって、
電圧変換器は、チョッパ型電圧変換器であり、
電子部品はリアクトルであること、
を特徴とする電動車両用電源装置。 - 請求項1に記載の電動車両用電源装置であって、
電圧変換器は、チョッパ型電圧変換器であり、
電子部品はスイッチング素子であること、
を特徴とする電動車両用電源装置。 - 請求項1から3のいずれか1項に記載の電動車両用電源装置であって、
基本充放電電力配分算出手段は、各二次電池の各充放電可能残存容量の大きさの割合に応じて各二次電池の基本充放電電力配分を算出し、
補正手段は、各電子部品の温度を比較し、温度の高い方の電子部品を含む電圧変換器が接続されている二次電池の充放電電力配分を低減し、温度の低い方の電子部品を含む電圧変換器が接続されている二次電池の充放電電力配分を増加させること、
を特徴とする電動車両用電源装置。 - 請求項4に記載の電動車両用電源装置であって、
補正手段は、各電子部品の温度差に応じて各二次電池の充放電電力配分の低減量または増加量を変化させること、
を特徴とする電動車両用電源装置。 - 請求項1から3のいずれか1項に記載の電動車両用電源装置であって、
基本充放電電力配分算出手段は、各二次電池の各充放電可能残存容量の大きさの割合に応じて各二次電池の基本充放電電力配分を算出し、
補正手段は、各電子部品の各温度の平均温度を算出し、平均温度よりも温度の高い電子部品を含む各電圧変換器が接続されている二次電池の充放電電力配分を低減し、平均温度よりも温度の低い電子部品を含む各電圧変換器が接続されている二次電池の充放電電力配分を増加させること、
を特徴とする電動車両用電源装置。 - 請求項6に記載の電動車両用電源装置であって、
補正手段は、平均温度と各電子部品との温度差に応じて各二次電池の充放電電力配分の低減量または増加量を変化させること、
を特徴とする電動車両用電源装置。 - 請求項5または7に記載の電動車両用電源装置であって、
補正手段の各二次電池の充放電電力配分の低減量の合計と充放電電力配分の増加量の合計は等しいこと、
を特徴とする電動車両用電源装置。 - 請求項1から3のいずれか1項に記載の電動車両用電源装置であって、
基本充放電電力配分算出手段は、各二次電池の各充放電可能残存容量の大きさの割合に応じて各二次電池の基本充放電電力配分を算出し、
補正手段は、各電子部品の温度に基づく各電圧変換器の各許容負荷率の大きさの割合に応じて1つの二次電池の充放電電力配分の最大割合と最小割合を算出し、その二次電池の基本充放電電力配分と最大割合及び最小割合とを比較し、その二次電池の基本充放電電力配分が最大割合よりも大きい場合にはその二次電池の基本充放電電力配分を最大割合に制限し、その二次電池の基本充放電電力配分が最小割合よりも小さい場合にはその二次電池の基本充放電電力配分を最小割合に制限すること、
を特徴とする電動車両用電源装置。 - 請求項9に記載の電動車両用電源装置であって、
補正手段は、少なくとも1つの二次電池の基本充放電電力配分が最大割合よりも大きい場合にはその二次電池の基本充放電電力配分を最大割合に制限し、残余の二次電池の充放電電力配分の各増加量の合計がその二次電池の基本充放電電力配分と最大割合との差分となるように残余の二次電池の充放電電力配分を増加させ、少なくとも1つの二次電池の基本充放電電力配分が最小割合よりも小さい場合にはその二次電池の基本充放電電力配分を最小割合まで増加させ、残余の二次電池の充放電電力配分の各低減量の合計がその二次電池の基本充放電電力配分と最小割合との差分となるように残余の二次電池の充放電電力配分を低減すること、
を特徴とする電動車両用電源装置。
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