JP2009217700A - ディスクアレイ装置及び物理配置最適化方法 - Google Patents

ディスクアレイ装置及び物理配置最適化方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 論理ディスクのコピーを作成する際に、当該コピー先となる論理ディスクに対するアクセス性能を最適化することを可能とする。
【解決手段】 統計情報格納部32は、第1の論理ディスクに含まれる第1の論理エクステントに割り当てられている第1の物理エクステントに対するホスト装置からのアクセス頻度を示す統計情報を、当該物理エクステント毎に格納する。最適化処理部35は、第1の論理ディスクのコピーボリュームが作成される際、第2の論理ディスクに含まれる第2の論理エクステントに割り当てる第2の物理エクステントを、統計情報格納部32に格納されている統計情報に基づいて選択する。コピー処理部36は、最適化処理部35によって選択された第2の物理エクステントが割り当てられた第2の論理エクステントを含む第2の論理ディスクに対して第1の論理ディスクのコピーボリュームを作成する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、論理ディスクのコピーを作成する際に、当該コピー先となる論理ディスクに対するアクセス性能を最適化するディスクアレイ装置及び物理配置最適化方法に関する。
一般に、ディスクアレイ装置は、複数のディスク記憶装置、例えばハードディスクドライブ(HDD:Hard Disk Drive)と、これらのHDDと接続されたアレイコントローラとを備えている。アレイコントローラは、一般に知られる例えばRAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks)の手法により複数のHDDを管理する。つまり、アレイコントローラは、ホスト装置(ホスト計算機)からのデータ読み出し/書き込み要求(リード/ライト要求)に対し、接続された複数のHDDを並列に動かしてデータの読み出し/書き込みを分散して実行することでアクセスの高速化を図ると共に、冗長構成によって信頼性の向上を図っている。
ディスクアレイ装置は、上記した1台以上のHDDの記憶領域が連続した1つの領域として定義されるアレイ(ディスクアレイ)を含む。また、ディスクアレイ装置は、ホスト装置から認識される例えば1台以上のHDDによって構成される論理ディスク(論理ボリューム)を有する。
このようなディスクアレイ装置では、ホスト装置がアクセスを行う論理ディスクと、その論理ディスクを構成する1台以上のHDDから構成されるアレイとの対応関係は固定的である。したがって、システムによっては、実際に論理ディスクとして使用されていない領域の割合が高くなり、無駄が大きい場合がある。
そこで、例えばディスクアレイに含まれるアレイの全領域(物理領域)をエクステント(物理エクステント)という一定サイズに区切って管理し、論理ディスクへのライトアクセスが発生した場合に当該ライトアクセスの対象となる領域に割り当てる(対応する)物理エクステントを実際に確保するという仮想論理ディスク方式が考えられている。
つまり、ディスクアレイ装置では、当該ディスクアレイ装置に含まれるアレイの全領域分割された複数の物理エクステントのうちの1つ以上の物理エクステントが組み合わされることによってホスト装置から認識される論理ディスクが構成される。
このようなディスクアレイ装置は、上記したホスト装置からアクセスされる論理ディスクと当該論理ディスクに割り当てられる物理エクステントとの対応関係を管理し、論理ディスクの作成後にホスト装置から書込み要求を受信する都度、該当する論理ディスク領域に割り当てる物理エクステントを確保するという仮想論理ボリューム機能を備える。
ところで、ディスクアレイ装置では、上記したようにホスト装置から認識される論理ディスクの領域に割り当てられる物理エクステントの配置(物理的な配置)は固定的であり、論理ディスク内のブロックアドレスとそれに対応するディスクアレイやHDDのブロックアドレスは基本的に変化することはない。
一方で、ディスクアレイ装置の運用を開始すると、論理ディスクへのアクセス負荷(I/O負荷)が当初計画と異なるといったことが生じることがある。このような場合、ディスクアレイ装置では、論理ディスク内のアレイやHDDにてボトルネックやホットスポット(HDDのある領域へのアクセス負荷の集中)が発生しても、論理ディスクとアレイやHDDとの対応が固定的であるため、これを解消することは容易ではない。この場合、例えばデータをテープなどにバックアップし、論理ディスクを改めて作り直し、テープからリストアするなどの作業が必要となる。
また、最近では複数のホスト装置にてディスクアレイ装置を共有する場合も多い。このような場合、ディスクアレイ装置と接続されるホスト装置の数の増加などによりアクセス負荷が変化し、ボトルネックやホットスポットが発生することも考えられる。
そこで、例えば論理ディスクの領域の物理的な配置を仮想的に管理する技術が開示されている(例えば、特許文献1を参照)。この先行技術1によれば、例えば同一アレイ内でアクセス負荷が高い領域同士が近接するようにスライスの再配置が行われる。これにより、アクセス負荷が高い領域へのアクセス時におけるシーク時間が短縮され、アクセス性能を向上させることができる。
また、物理ボリュームのアクセス頻度に応じて論理ボリュームのアクセス頻度に応じて論理ボリュームを再構成する技術が開示されている(例えば、特許文献2を参照)。
また、論理ディスクを構成する物理ディスクのI/O競合頻度を検出し、論理ディスクの中でアクセス頻度が高い物理ディスクを他の論理ディスクへ再配置する技術が開示されている(例えば、特許文献3を参照)。
特開2006−24024号公報 特開2004−272324号公報 特許第3427763号公報
しかしながら、上記したような従来の技術では、例えばデータの再配置を行う際に、データの入れ替えのための媒介領域に対してコピーを行う必要がある。このため、例えば論理ディスク全体について実行するには多大な時間を必要とする。また、データを入れ替えのための媒介領域を確保する必要がある。
そこで、本発明の目的は、論理ディスクのコピーを作成する際に、当該コピー先となる論理ディスクに対するアクセス性能を最適化することが可能なディスクアレイ装置及び物理配置最適化方法を提供することにある。
本発明の1つの態様によれば、ホスト装置と接続されたディスクアレイ装置であって、1台以上のディスク装置の記憶領域が連続した1つの領域として定義されるアレイを含み、当該アレイの全領域が分割された複数の物理エクステントのうちの1つ以上の第1の物理エクステントが割り当てられている第1の論理エクステントを含む第1の論理ディスク及び当該第1の論理ディスクに含まれる第1の論理エクステントがコピーされるための第2の論理エクステントを含む第2の論理ディスクを備えるディスクアレイ装置が提供される。このディスクアレイ装置は、前記第1の論理ディスクに含まれる第1の論理エクステントに割り当てられている第1の物理エクステントに対する前記ホスト装置からのアクセス頻度を示す統計情報を、当該物理エクステント毎に格納する統計情報格納手段と、前記第1の論理ディスクのコピーボリュームが作成される際、前記第2の論理ディスクに含まれる第2の論理エクステントに割り当てる第2の物理エクステントを、前記統計情報格納手段に格納されている統計情報に基づいて選択する選択手段と、前記センタ屈された第2の物理エクステントが割り当てられた第2の論理エクステントを含む第2の論理ディスクに対して前記第1の論理ディスクのコピーボリュームを作成するコピー処理手段とを具備する。
本発明によれば、論理ディスクのコピーを作成する際に、当該コピー先となる論理ディスクに対するアクセス性能を最適化することが可能となる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るディスクアレイ装置を備えた計算機システムのハードウェア構成を示すブロック図である。
この計算機システムは、ディスクアレイ装置10及びホスト装置(ホスト計算機)20から構成される。ディスクアレイ装置10及びホスト装置20は、例えばネットワークを介して接続されている。ホスト装置20は、ディスクアレイ装置10を例えば外部記憶装置として利用する。
ディスクアレイ装置10は、アレイコントローラ11と、ディスク(ディスクメディア)を記憶媒体として使用する複数のディスク記憶装置(ディスクドライブ)、例えば複数のHDD12とを含む。
アレイコントローラ11は、複数のHDD12を制御すると共に、ホスト装置20との間のデータ送受信を行う。
複数のHDD12は、記憶媒体として磁気ディスク(磁気ディスクメディア)を使用する。HDD12において、磁気ディスクへのデータの書き込み/磁気ディスクからのデータの読み出しはヘッドを用いて行われる。このヘッドによるデータの書き込み/読み出しに際しては、当該ヘッドを、データが書き込み/読み出しされるべき位置(目標位置)に移動するシーク動作が行われる。複数のHDD12は、少なくとも1つのアレイ(物理アレイ)を構成するのに用いられる。
アレイコントローラ11は、インタフェース制御回路111、インタフェース制御回路112、キャッシュメモリ113、チップセット114、マイクロプロセッサ115、メモリ(ローカルメモリ)116及びROM117を含む。
インタフェース制御回路111は、アレイコントローラ11をホスト装置20と接続するためのSCSI(Small Computer System Interface)あるいはファイバチャネル(FC:Fibre Channel)のようなホスト接続用インタフェースを制御する。
インタフェース制御回路111は、アレイコントローラ11を複数のHDD12と接続するための、SCSIあるいはファイバチャネルのような記憶装置接続用インタフェースを制御する。
キャッシュメモリ113は、ホスト装置20によって要求された読み書きデータを一時的に保持するためのバッファメモリである。本実施形態において、キャッシュメモリ113はバッテリバックアップされている。
チップセット114は、マイクロプロセッサ115及び周辺回路(メモリ116、ROM117のような周辺回路)を接続するためのブリッジ回路である。チップセット114には、内部バスを介して、インタフェース制御回路111、インタフェース制御回路112及びキャッシュメモリ113も接続される。内部バスは、例えばPCI(Peripheral Component Interconnect Bus)あるいはPCI−Xである。
マイクロプロセッサ115は、ROM117からメモリ116にコピー(ロード)されたプログラム118を実行することにより、アレイコントローラ11内の他の要素の制御及び各種の処理を行う。
メモリ116は、アレイコントローラ11のローカルメモリとして用いられる。メモリ116は、ROM117に格納されているプログラム118がマイクロプロセッサ115による実行のためにコピーされる領域及びマイクロプロセッサ115の各種処理でのワーク領域を提供する。
ROM117は、プログラム118を予め格納する不揮発性メモリである。ROM117に変えて、フラッシュROMのような書き換え可能な不揮発性メモリを用いても構わない。
なお、図1に示すディスクアレイ装置10は、上記した複数のHDD12の記憶領域が連続した1つの領域として定義されるアレイを含む。ディスクアレイ装置10は、複数のアレイを含む構成であっても構わない。また、ディスクアレイ装置10では、当該ディスクアレイ装置10に含まれるアレイの全領域が分割された複数の物理エクステントのうちの1つ以上の物理エクステントが割り当てられた論理エクステントを含む論理ディスクが構成される。ホスト装置20からは、この論理ディスクに対してアクセスが実行される。この論理ディスクには、当該論理ディスクを識別するための論理ユニット番号(LUN:Logical Unit Number)が予め付与される。
ホスト装置20からアクセスされる論理ディスク上での物理エクステントとの対応関係(論理エクステントと当該論理エクステントに割り当てられる物理エクステントとの対応関係)は、ディスクアレイ装置10側で管理される。ディスクアレイ装置10は、論理ディスクが作成された後、ホスト装置20からライトアクセス(書き込み要求)を受信する都度、当該ライトアクセスの対象となる論理エクステント(論理ディスクに含まれる論理エクステント)に割り当てる物理エクステントを確保する機能(仮想論理ボリューム機能)を備える。
また、ディスクアレイ装置10は、例えば複数のHDD12によって構成される例えば複数のRAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks)グループを有する。
図2は、図1に示すディスクアレイ装置10のアレイコントローラ11の主として機能構成を示すブロック図である。
アレイコントローラ11は、差分判定部31、統計情報格納部32、統計情報取得部33、最適化判定部34、最適化処理部35、コピー処理部36及びLUN付与部37を含む。
差分判定部31、統計情報取得部33、最適化判定部34、最適化処理部35、コピー処理部36及びLUN付与部37は、図1に示されるアレイコントローラ11内のマイクロプロセッサ115がROM117からメモリ116にコピーされたプログラム118を読み取って実行することにより実現される。また、統計情報格納部32は、図1に示されるアレイコントローラ11のメモリ116に格納される。
差分判定部31は、ディスクアレイ装置10が備える論理ディスク(第1の論理ディスク)のバックアップとして当該第1の論理ディスクのコピーボリュームが作成される際に、当該第1の論理ディスクと当該コピー先となる論理ディスク(第2の論理ディスク)とを比較する。これにより、差分判定部31は、第1の論理ディスクに第2の論理ディスクとの差分が存在するか否かを判定する。以下に説明するように、差分判定部31によって存在すると判定された第1の論理ディスクの差分について第2の論理ディスクに対してコピー処理が実行される。なお、第1の論理ディスクのコピーボリュームを最初に作成する際には、当該第1の論理ディスクの全てが差分と判定され、当該第1の論理ディスクが全て第2の論理ディスクにコピーされる。
統計情報格納部32は、ディスクアレイ装置10が備える論理ディスク(第1の論理ディスク)に含まれる論理エクステント(第1の論理エクステント)に割り当てられている物理エクステント(第1の物理エクステント)に対するホスト装置20からの書き込み(ライト)または読み出し(リード)等のアクセスの頻度(以下、アクセス頻度と表記)を示す統計情報を、当該物理エクステント毎に格納する。なお、この統計情報は、ホスト装置20からアクセスがある度に更新される。
統計情報取得部33は、差分判定部31によって存在すると判定された差分を含む第1の論理エクステントに割り当てられている第1の物理エクステントに対するホスト装置20からの書き込みまたは読み出し等のアクセスの頻度を示す統計情報(以下、単に第1の物理エクステントの統計情報と表記)を、統計情報格納部32から取得する。
最適化判定部33は、差分判定部31によって存在すると判定された差分を含む第1の論理エクステントのコピー先である第2の論理ディスクに含まれる論理エクステント(第2の論理エクステント)に割り当てる物理エクステント(第2の物理エクステント)についての最適化(再配置)処理が必要であるか否かを、統計情報取得部33によって取得された統計情報に基づいて判定する。この最適化判定部33の判定処理の詳細については後述する。
最適化処理部35は、最適化判定部33によって最適化が必要であると判定された場合、第2の論理ディスクに対するアクセス性能が最適となるように統計情報取得部33によって取得された統計情報によって示されるアクセス頻度(アクセス付加状況)を考慮した第2の物理エクステントを選択することによって最適化処理を実行する。この最適化処理部35の最適化処理の詳細については後述する。最適化処理部35は、選択された第2の物理エクステントを第2の論理エクステントに割り当てる(対応付ける)。
コピー処理部36は、最適化処理部35によって選択された第2の物理エクステントが割り当てられた第2の論理エクステントを含む第2の論理ディスクに対して、コピー元である第1の論理ディスクのコピーボリュームを作成する。
LUN付与部37は、例えば第1の論理ディスクに予め付与されているLUN(第1のLUN)をコピー先である第2の論理ディスクに付与する。また、LUN付与部37は、第2の論理ディスクに予め付与されているLUN(第2のLUN)を第1の論理ディスクに付与する。換言すれば、コピー処理が実行された後、コピー元である第1の論理ディスク及びコピー先である第2の論理ディスクに付与されているLUNを交換する。これにより、コピー処理後は第1の論理ディスクに代えて第2の論理ディスクが、ホスト装置20からアクセスされるようになる。
また、第2の論理ディスクに予めLUNが付与されていなかった場合には、コピー処理後は第1の論理ディスクにはLUNが付与されていない状態(LUN未割当)となる。
次に、図3のフローチャートを参照して、アレイコントローラ11の第1の処理手順について説明する。第1の処理手順とは、バックアップとして第1の論理ディスクのコピーボリュームを最初に作成する、つまり、第1の論理ディスクの全てが差分であり、当該第1の論理ディスクの全てを第2の論理ディスクにコピーする際の処理手順である。なお、この第1の処理手順は、例えばユーザの要求に応じて実行される。また、例えば予め定められた時点等に実行される構成でも構わない。
なお、コピー先である第2の論理ディスクに含まれる第2の論理エクステントには第2の物理エクステントは未だ割り当てられていないものとする。
まず、統計情報取得部33は、第1の論理ディスクに含まれる全ての第1の論理エクステントに割り当てられている第1の物理エクステントの各々の統計情報を、統計情報格納部32から取得する(ステップS1)。この第1の物理エクステントの統計情報は、当該第1の物理エクステントに対するホスト装置20からのアクセス頻度を示す。
最適化判定部34は、コピー先である第2の論理ディスクに含まれる第2の論理エクステントに割り当てる第2の物理エクステントの最適化(再配置)処理が必要であるか否かを、統計情報取得部33によって取得された統計情報に基づいて判定する(ステップS2)。
このとき、最適化判定部34は、コピー元である第1の論理ディスクに含まれる第1の論理エクステントに割り当てられている第1の物理エクステントのうち予め定められた値よりアクセス頻度が高い第1の物理エクステントを、統計情報取得部33によって取得された統計情報に基づいて特定する。最適化判定部34は、例えば以下に示す第1〜第3の判定基準に基づいて上記した第2の物理エクステントについて最適化処理が必要であるか否かの判定処理を実行する。
第1の判定基準によれば、例えば特定された第1の物理エクステントが複数あり、それらが同一アレイ内に存在し、かつ、当該複数の第1の物理エクステント相互の物理距離が予め定められた値以上のとき最適化処理が必要であると判定される。ここでいう複数の第1の物理エクステント相互の物理距離とは、HDD12のシーク距離に対応する。
第2の判定基準によれば、アイドル率が予め定められた値以上で、かつ、論理ディスクに未だ割り当てられていない物理エクステントが存在する場合であって、当該物理エクステントが特定された第1の物理エクステントが存在するRAIDグループ(第1のRAIDグループ)より高い処理性能を有するRAIDグループ(第2のRAIDグループ)に存在する場合には、最適化処理が必要である(つまり、最適化できる)と判定される。
また、第3の判定基準によれば、特定された第1の物理エクステントが複数あり、ディスクアレイ装置10に含まれる複数のアレイに論理ディスクに未だ割り当てられていない物理エクステントが存在し、かつ、それら複数のアレイのアイドル率が予め定められた値以下の場合には、最適化処理が必要であると判定される。
なお、第1〜第3の判定基準は、全て適用されるわけではなく、例えばユーザによって予め指定された判定基準が適用される。ここでは、第1の判定基準により最適化が必要であるか否かの判定処理が実行されたものとして説明する。
ここで、上記した第1の判定基準により最適化判定部34によって最適化処理が必要であると判定された場合を想定する(ステップS2のYES)。この場合、最適化処理部35は、特定された複数の第1の物理エクステントが割り当てられている第1の論理エクステントがコピーされる第2の論理ディスクに含まれる第2の論理エクステントに割り当てる第2の物理エクステントが互いに近接するように物理エクステントを選択する(ステップS3)。
なお、上記した第2の判定基準により最適化判定部34によって最適化が必要であると判定された場合には、最適化処理部35は、特定された第1の物理エクステントが割り当てられている第1の論理エクステントがコピーされる第2の論理エクステントに割り当てる第2の物理エクステントを、上記した第2のRAIDグループに存在する物理エクステントから選択する。
また、上記した第3の判定基準により最適化判定部34によって最適化が必要であると判定された場合には、最適化処理部35は、特定された第1の物理エクステントが割り当てられている第1の論理エクステントがコピーされる第2の論理エクステントに割り当てる第2の物理エクステントを、複数のアレイに分散して配置されるように選択する。
上記したように判定基準によって最適化処理部35の処理は変化する。ここでは、ユーザによって指定された判定基準が適用されるものとして説明したが、例えば予め第1〜第3の判定基準に優先度を付与しておき、判定基準を満たすもののうち優先度の高い判定基準に基づいて処理が実行される構成でもよい。また、複数の判定基準を満たす場合には、当該複数の判定基準に応じた処理が実行される構成であっても構わない。
次に、コピー処理部36は、選択された第2の物理エクステントが割り当てられた第2の論理エクステントを含む第2の論理ディスクに対して、第1の論理ディスクのコピーボリュームを作成することによってコピー処理を実行する(ステップS4)。
LUN付与部37は、ステップS4の処理が実行されると、コピー元である第1の論理ディスクに予め付与されていた第1のLUNをコピー先である第2の論理ディスクに付与する(ステップS5)。このLUNは、論理ディスクを識別する論理ユニット番号である。なお、コピー先である第2の論理ディスクに予め付与されていた第2のLUNは、コピー元である第1の論理ディスクに付与される。
これにより、コピー処理が実行された後は、最適化処理が実行された第2の論理ディスクが、ホスト装置20によってアクセスされることとなる。
上記した処理が実行されると、コピー元である第1の論理ディスクとコピー先である第2の論理ディスクの同期状態が解除(スプリット)され、処理が終了される(ステップS6)。
一方、上記したステップS2において最適化処理が必要でないと判定された場合には、ステップS3の処理が実行されることなくステップS4の処理が実行される。つまり、最適化のために第2の物理エクステントが選択されることなく、例えば未だ論理ディスクに割り当てられていない第2の物理エクステントが第2の論理ディスク(に含まれる第2の論理エクステント)に割り当てられる。
図4は、上記した図3に示す第1の処理手順の概略を説明するための図である。ここでは、論理ディスク200(第1の論理ディスク)のコピーボリュームイメージを論理ディスク210(第2の論理ディスク)に対して作成する場合を想定している。
論理ディスク200は、論理エクステント201a及び202aを含む複数の論理エクステント(第1の論理エクステント)を含むものとする。この論理ディスク200には、当該論理ディスク200を識別する論理ユニット番号として予めLUN−0が付与されているものとする。また、論理ディスク200に含まれる論理エクステント201aには物理エクステント201bが割り当てられており、論理ディスク200に含まれる論理エクステント202aには物理エクステント202bが割り当てられているものとする。
論理ディスク210は、論理エクステント211a及び212aを含む複数の論理エクステント(第2の論理エクステント)を含むものとする。この論理ディスク210には、当該論理ディスク210を識別する論理ユニット番号は付与されていない、つまり、LUN未割当であるものとする。また、論理ディスク200に含まれる論理エクステント201aは、論理ディスク210に含まれる論理エクステント211aにコピーされるものとする。また、論理ディスク200に含まれる論理エクステント202aは、論理ディスク210に含まれる論理エクステント212aにコピーされるものとする。
なお、物理エクステント201b及び202bは、同一のアレイ220に存在し、例えばRAIDグループ1(第1のRAIDグループ)に存在するものとする。
また、後述する物理エクステント211b及び212bは、同一のアレイ230に存在し、例えばRAIDグループ2(第2のRAIDグループ)に存在するものとする。なお、RAIDグループ2は、RAIDグループ1よりも高い処理性能を有するものとする。
まず、統計情報取得部33は、論理ディスク200に含まれる(論理エクステント201a及び202aを含む)複数の論理エクステントの各々に割り当てられている(物理エクステント201b及び202bを含む)物理エクステントの統計情報を取得する。
次に、最適化判定部34は、論理ディスク200に含まれる複数の論理エクステントの各々に割り当てられている物理エクステントのうち、予め定められた値よりアクセス頻度が高い(つまり、ホストからの負荷が高い)物理エクステントを、統計情報取得部33によって取得された統計情報に基づいて特定する。ここで、予め定められた値よりアクセス頻度が高い物理エクステントとして物理エクステント201b及び202bが特定されたものとする。
ここで、物理エクステント201b及び202b相互の物理距離は、例えば上記した第1の判定基準による予め定められた値以上であるものとする。この場合、特定された物理エクステント201b及び202bは、同一アレイ220内に存在し、かつ、相互の物理距離が予め定められた値以上であるため最適化処理が必要であると判定される。
また、例えばアイドル率が予め定められた値以上で、かつ、論理ディスクに未だ割り当てられていない物理エクステントが存在する場合であって、当該物理エクステントが(物理エクステント201b及び202bが存在する)RAIDグループ1より高い処理性能を有するRAIDグループ2に存在する場合を想定する。この場合には、上記した第2の判定基準によって最適化処理が必要であると判定される。
この場合、最適化処理部34は、論理エクステント201aがコピーされる論理エクステント211aに割り当てる物理エクステント(第2の物理エクステント)及び論理エクステント202aがコピーされる論理エクステント212aに割り当てる物理エクステントをRAIDグループ1よりも処理性能が高いRAIDグループ2に存在する物理エクステントから選択する。
また、最適化処理部34は、論理エクステント211aに割り当てる物理エクステント及び論理エクステント212aに割り当てる物理エクステントが互いに近接するようにそれぞれの物理エクステントを選択する。
図4に示す例では、最適化処理部34は、論理エクステント211aに割り当てる物理エクステントとして物理エクステント211b及び論理エクステント212aに割り当てる物理エクステントとして物理エクステント212bを選択する。
上記したようにして選択された物理エクステント211b及び212bは、論理エクステント211a及び212aに割り当てられる。なお、論理エクステント211a及び212a以外の論理エクステントについても物理エクステントが割り当てられるが、ホストからの負荷が低い論理エクステントについては、上記したような最適化処理を行う必要はない。
コピー処理部36は、論理ディスク210に含まれる論理エクステントの全てについて物理エクステントが割り当てられると、当該論理ディスク210に対して論理ディスク200のコピーボリュームが作成されることによりコピー処理を実行する。
図4に示すように、コピー処理が実行されると、論理ディスク200に予め付与されていたLUN−0は、論理ディスク210に付与される。一方、論理ディスク210はLUN未割当であったため、論理ディスク200は、LUN未割当となる。これにより、コピー処理完了後においては、ホスト装置20は、論理ディスク200に代えて論理ディスク210にアクセスするようになる。
次に、図5のフローチャートを参照して、アレイコントローラ11の第2の処理手順について説明する。第2の処理手順とは、上記した第1の処理手順とは異なり、既に第1の論理ディスクのコピーボリュームが第2の論理ディスクに作成された後に、当該第1の論理ディスクに存在する差分のみを第2の論理ディスクにコピーする際の処理手順である。なお、第2の処理手順は、上記した第1の処理手順と同様に、例えばユーザの要求に応じて実行される。また、例えば予め定められた時点等に実行される構成でも構わない。
第2の論理ディスクには第1の論理ディスクのコピーボリュームが既に作成されていることから、第2の論理ディスクに含まれる第2の論理エクステントの各々には既に第2の物理エクステントが割り当てられているものとする。
まず、差分判定部31は、第1の論理ディスク及び第2の論理ディスクを比較することにより、当該第1の論理ディスクに当該第2の論理ディスクとの差分(部分)が存在するか否かを判定する(ステップS11)。
差分が存在すると判定された場合(ステップS11のYES)、統計情報取得部33は、当該差分を含む第1の論理エクステントに割り当てられている第1の物理エクステントの統計情報を、統計情報格納部32から取得する(ステップS12)。
最適化判定部34は、コピー先である第2の論理ディスクに含まれる第2の論理エクステントに割り当てる第2の物理エクステントについて最適化処理が必要であるか否かを、統計情報取得部33によって取得された統計情報に基づいて判定する(ステップS13)。
このとき、最適化判定部34は、差分判定部31によって存在すると判定された差分を含む第1の論理エクステントに割り当てられている第1の物理エクステントのうち予め定められた値よりアクセス頻度が高い第1の物理エクステントを、統計情報取得部33によって取得された統計情報に基づいて特定する。
最適化判定部34は、特定された第1の物理エクステントが割り当てられている第1の論理エクステントがコピーされる第2の論理エクステントに割り当てられている第2の物理エクステント(以下、対象となる第2の物理エクステントと表記)及び上記した第1〜第3の判定基準に基づいて当該対象となる第2の物理エクステントについて最適化処理が必要であるか否かの判定処理を実行する。最適化判定部34は、上記した第1〜第3の判定基準に基づいて上記した対象となる第2の物理エクステントについて最適化処理が必要であるか否かの判定処理を実行する。
具体的には、第1の判定基準によれば、例えば対象となる第2の物理エクステントが複数あり、それらが同一アレイ内に存在し、かつ、当該複数の第2の物理エクステント相互の物理距離があらかじめ定められた値以上のとき最適化処理が必要であると判定される。
第2の判定基準によれば、アイドル率が予め定められた値以上で、かつ、論理ディスクに未だ割り当てられていない物理エクステントが存在する場合であって、当該物理エクステントが対象となる第2の物理エクステントが存在するRAIDグループ(第1のRAIDグループ)より高い処理性能を有するRAIDグループ(第2のRAIDグループ)に存在する場合には、最適化処理が必要であると判定される。
また、第3の判定基準によれば対象となる第2の物理エクステントが複数あり、ディスクアレイ装置10に含まれる複数のアレイに論理ディスクに未だ割り当てられていない物理エクステントが存在し、かつ、それら複数のアレイのアイドル率が予め定められた値以下の場合には、最適化処理が必要であると判定される。
上記したように、第1〜第3の判定基準は、全て適用されるわけではなく、例えばユーザによって予め指定された判定基準が適用される。ここでは、第1の判定基準により最適化が必要であるか否かの判定処理が実行されたものとして説明する。
第1の判定基準により最適化が必要であると判定された場合(ステップS13のYES)、最適化処理部35は、特定された複数の第1の物理エクステントが割り当てられている第1の論理エクステントがコピーされる第2の論理ディスクに含まれる第2の論理エクステントと、当該第2の論理エクステントに割り当てられている第2の物理エクステント(対象となる第2の物理エクステント)との対応関係を解除する(ステップS14)。
次に、最適化処理部35は、対象となる第2の物理エクステントが互いに近接するように物理エクステントを選択する(ステップS15)。
なお、第2または第3の判定基準により最適化が必要であると判定された場合には、上記したようにそれぞれの判定基準に対応する処理によって第2の物理エクステントが選択される。また、上記したように例えば予め第1〜第3の判定基準に優先度を付与しておき、判定基準を満たすもののうち優先度の高い判定基準に基づいて処理が実行される構成でもよい。また、複数の判定基準を満たす場合には、当該複数の判定基準に応じた処理が実行される構成であっても構わない。
コピー処理部36は、選択された第2の物理エクステントが割り当てられた第2の論理エクステントに対して、差分判定部31によって存在すると判定された差分を含む第1の論理エクステントのコピー処理(差分コピー処理)を実行する(ステップS16)。
なお、ステップS16の処理が実行されると、上記した図3のステップS5及びステップS6の処理に相当する処理が実行される。
また、ステップS11において差分が存在しないと判定された場合には、差分コピー処理は実行されず、処理は終了される。また、ステップS13において最適化処理が必要でないと判定された場合には、最適化処理が実行されることなく、差分を含む第1の論理エクステントがコピーされる第2の論理エクステント(に割り当てられている第2の物理エクステント)に対してそのまま差分コピー処理が実行される。
図6は、上記した図5に示す第2の処理手順の概略を説明するための図である。ここでは、論理ディスク300(第1の論理ディスク)のコピーボリュームイメージを論理ディスク310(第2の論理ディスク)に対して作成する場合を想定している。
論理ディスク300は、論理エクステント301及び302を含む複数の論理エクステント(第1の論理エクステント)を含むものとする。この論理ディスク300には、当該論理ディスク300を識別する論理ユニット番号として予めLUN−0が付与されているものとする。
論理ディスク310は、論理エクステント311a及び312aを含む複数の論理エクステント(第2の論理エクステント)を含むものとする。この論理ディスク310には、当該論理ディスク310を識別する論理ユニット番号は付与されていない、つまり、LUN未割当であるものとする。また、論理ディスク300に含まれる論理エクステント301は、論理ディスク310に含まれる論理エクステント311aにコピーされるものとする。また、論理ディスク300に含まれる論理エクステント302は、論理ディスク310に含まれる論理エクステント312aにコピーされるものとする。
なお、論理ディスク310には論理ディスク300のコピーボリュームイメージが既に1度作成されており、当該論理ディスク310に含まれる複数の論理エクステントの各々には既に物理エクステント(第2の物理エクステント)が割り当てられているものとする。例えば、論理ディスク310に含まれる論理エクステント311aには物理エクステント311bが割り当てられており、論理ディスク310に含まれる論理エクステント312aには物理エクステント312bが割り当てられているものとする。
なお、物理エクステント311b及び312bは、同一のアレイ320に存在し、例えばRAIDグループ1(第1のRAIDグループ)に存在するものとする。また、後述する物理エクステント311c及び312cは、同一のアレイ330に存在し、例えばRAIDグループ2(第2のRAIDグループ)に存在するものとする。なお、RAIDグループ2は、RAIDグループ1よりも高い処理性能を有するものとする。
また、上記した論理ディスク300に含まれる論理エクステント301及び302は、論理ディスク300のコピーボリュームが論理ディスク310に対して作成され、当該論理ディスク300及び310の同期状態が解除(スプリット)された後に、当該論理ディスク300に対して書き込みがあった論理エクステントである。
まず、差分判定部31は、論理ディスク300及び310を比較することにより、論理ディスク300に論理ディスク310との差分(部分)が存在するか否かを判定する。図6に示す例では、上記したように論理ディスク300に含まれる論理エクステント301及び302に対して書き込みがあったので、論理エクステント301及び論理エクステント311aの内容は異なっている。同様に、論理エクステント302及び312aの内容も異なっている。このため、差分判定部31は、論理エクステント301及び302に差分が存在すると判定する。
次に、統計情報取得部33は、差分判定部31によって存在すると判定された差分を含む論理エクステント301及び302に割り当てられている物理エクステント(第1の物理エクステント)の統計情報を、統計情報格納部32から取得する。
最適化判定部34は、論理エクステント301及び302に割り当てられている物理エクステントのうち予め定められた値よりアクセス頻度が高い物理エクステントを、統計情報取得部33によって取得された統計情報に基づいて特定する。ここでは、論理エクステント301及び302に割り当てられている物理エクステントの両方が、予め定められた値よりアクセス頻度が高い物理エクステントとして特定されたものとする。
ここで、特定された物理エクステントが割り当てられている論理エクステント301及び302がコピーされる論理エクステント311a及び312aに割り当てられている物理エクステント311b及び312b(対象となる第2の物理エクステント)相互の物理距離は、例えば上記した第1の判定基準による予め定められた値以上であるものとする。この場合、物理エクステント311b及び312bは、同一アレイ320内に存在し、かつ、相互の物理距離が予め定められた値以上であるため最適化処理が必要であると判定される。
また、例えばアイドル率が予め定められた値以上で、かつ、論理ディスクに未だ割り当てられていない物理エクステントが存在する場合であって、当該物理エクステントが(物理エクステント311b及び312bが存在する)RAIDグループ1より高い処理性能を有するRAIDグループ2に存在する場合を想定する。この場合には、上記した第2の判定基準によって最適化処理が必要であると判定される。
この場合、最適化処理部34は、論理エクステント301のコピー先である論理エクステント311a及び当該論理エクステント311aに割り当てられている物理エクステント311bの対応関係を解除する。同様に、最適化処理部34は、論理エクステント302のコピー先である論理エクステント312a及び当該論理エクステント312aに割り当てられている物理エクステント312bの対応関係を解除する。
次に、最適化処理部34は、論理エクステント301がコピーされる論理エクステント311aに割り当てる物理エクステント及び論理エクステント302がコピーされる論理エクステント312aに割り当てる物理エクステントをRAIDグループ1よりも処理性能が高いRAIDグループ2に存在する物理エクステントから選択する。
また、最適化処理部34は、論理エクステント311aに割り当てる物理エクステント及び論理エクステント312aに割り当てる物理エクステントが互いに近接するようにそれぞれの物理エクステントを選択する。
図6に示す例では、最適化処理部34は、論理エクステント311aに割り当てる物理エクステントとして物理エクステント311cを選択する。また、最適化処理部34は、論理エクステント312aに割り当てる物理エクステントとして物理エクステント312cを選択する。上記したようにして選択された物理エクステント311c及び312cは、論理エクステント311a及び312aに割り当てられる。
コピー処理部36は、論理エクステント311a及び312aに物理エクステント311c及び312cが割り当てられると、当該論理エクステント311a及び312aに論理エクステント301及び302がコピー(差分コピー)される。
なお、上記したアクセス頻度が予め定められた値以上である物理エクステントが割り当てられている論理エクステント301及び302以外の論理エクステントについて差分コピーが実行される場合には、当該論理エクステントに既に割り当てられている物理エクステントに対して差分コピーが実行される。
また、上記したように差分コピー処理が実行されると、論理ディスク300に予め付与されていたLUN−0は、論理ディスク310に付与される。一方、論理ディスク310はLUN未割当であったため、論理ディスク300は、LUN未割当となる。これにより、差分コピー処理実行後おいては、ホスト装置20は、論理ディスク300に代えて論理ディスク310にアクセスするようになる。
次に、図7を参照して、ディスクアレイ装置10における処理の流れについて具体的に説明する。このとき、ディスクアレイ装置10は、論理ディスクA及び論理ディスクBを有するものとする。また、論理ディスクAには、論理ユニット番号LUN−0が予め付与されているものとする。なお、論理ディスクBには、論理ユニット番号は付与されていない(LUN未割当である)ものとする。
まず、例えばユーザからの要求に応じて論理ディスクAのバックアップディスクとして、論理ディスクBにコピーボリュームが作成される。このとき、上記したようにディスクアレイ装置10に含まれるアレイコントローラ11によって論理ディスクBに含まれる論理エクステントに割り当てられる物理エクステントの最適化処理が実行される。つまり、図7に示すように、ディスクアレイ装置10は、ディスクアレイ装置10aの状態になる。
論理ディスクBにコピーボリュームが作成されると、論理ディスクA及びBの同期状態が解除され、当該論理ディスクA及びBはスプリット状態となる。このとき、論理ディスクAに予め付与されていたLUN−0は、論理ディスクBに付与される。これにより、ホスト装置20からアクセスされる論理ディスクは、論理ディスクAから論理ディスクBに入れ替わる。ここで、論理ディスクA及びBがスプリット状態となった後、ホスト装置20からアクセスされる論理ディスクBに含まれる論理エクステント400に対して当該ホスト装置20から書き込みがあったものとする。この場合、図7に示すように、ディスクアレイ装置10は、ディスクアレイ装置10aの状態からディスクアレイ装置10bの状態になる。
次に、例えば上記したディスクアレイ装置10bの状態となった後、例えば一定期間経過後に、再び論理ディスクBのコピーボリュームが論理ディスクAに対して作成(つまり、再同期)される場合を想定する。この場合、論理ディスクA及びBを比較することにより、当該論理ディスクBに存在する論理ディスクAとの差分についてのみコピー処理(差分コピー)を実行する。この場合、上記したように論理ディスクA及びBがスプリット状態となった後にホスト装置20による書き込みがあった論理エクステント400には差分が存在する。したがって、差分が存在する論理エクステント400が、例えば論理ディスクAに含まれる論理エクステント401にコピー(差分コピー)される。このとき、論理エクステント401に割り当てる物理エクステントの最適化処理が実行される。これにより、ディスクアレイ装置10は、ディスクアレイ装置10bの状態からディスクアレイ装置10cの状態となる。
論理ディスクAに対して差分コピー処理が実行されると、論理ディスクA及びBの同期状態が解除され、当該論理ディスクA及びBはスプリット状態となる。このとき、論理ディスクBに付与されていたLUN−0は、論理ディスクAに付与される。これにより、ホスト装置20からアクセスされる論理ディスクは、論理ディスクBから論理ディスクAに入れ替わる。つまり、ディスクアレイ装置10は、ディスクアレイ装置10cの状態からディスクアレイ装置10dの状態になる。
上記したように、論理ディスクA及びBのコピーボリュームが作成される度、つまり、論理ディスクA及びBが再同期化される度に当該論理ディスクAまたはBに含まれる論理エクステントに割り当てる物理エクステントの最適化処理が行われる。
上記したように本実施形態においては、第1の論理ディスクのコピーボリュームを第2の論理ディスクに対して作成する際に、当該第2の論理ディスクに含まれる第2の論理エクステントに割り当てる第2の物理エクステントを、当該第1の論理ディスクに含まれる第1の論理エクステントに割り当てられている第1の物理エクステントの統計情報に基づいて選択する。例えばアクセス頻度が予め定められた値以上である複数の第1の物理エクステントが割り当てられている第1の論理エクステントがコピーされる第2の論理エクステントに割り当てる第2の物理エクステントを互いに近接した物理アドレスに配置することによって、当該第2の物理エクステント間のシーク距離を短縮することができるのでコピー先である第2の論理ディスクに対するアクセス性能を最適化することが可能となる。
また、本実施形態においては、例えばアクセス頻度が予め定められた値以上である複数の第1の物理エクステントが割り当てられている第1の論理エクステントがコピーされる第2の論理エクステントに割り当てる第2の物理エクステントを、当該第1の物理エクステントが配置されている第1のRAIDグループよりも処理性能が高い第2のRAIDグループに配置、または当該複数の第2の物理エクステントを複数のアレイに分散して配置することによっても、第2の論理ディスクのアクセス性能を最適化することができる。
また、本実施形態にいては、コピーボリューム作成後に、ホスト装置20からアクセスされていた第1の論理ディスクに予め付与されていたLUNをコピー先である第2の論理ディスクに付与する。これにより、ホスト装置20が第2の物理エクステントについて最適化された第2の論理ディスクに対してアクセスするようにすることが可能となる。
[変形例]
次に、図8を参照して、本実施形態の変形例について説明する。なお、本変形例に係るディスクアレイ装置10の構成は、前述した図1及び図2に示す本実施形態の構成と同様であるためのその詳しい説明は省略する。したがって、本変形例においては、適宜図1及び図2を用いて説明する。
本変形例においては、本実施形態とは異なり、第1の論理ディスクのコピーボリュームを第2の論理ディスクに対して作成する際に、リードアクセス頻度を示す統計情報に基づいて当該第2の論理ディスクに含まれる第2の論理ディスクに割り当てる第2の物理エクステントについての最適化処理が実行される。つまり、本変形例においては、リードアクセスに対して物理配置が最適化される。また、本変形例においては、第1の倫理ディスクのコピーボリュームが第2の論理ディスクに対して作成された場合、例えばコピー処理済みの第1のディスクの領域(第1の論理エクステント)に対してホスト装置20からリードアクセス(リード要求)があった場合には、当該リードアクセスに対する応答は最適化処理が実行された第2の論理ディスクから返される。
図8は、本変形例に係るディスクアレイ装置10の処理の概略を説明するための図である。ここでは、論理ディスク400(第1の論理ディスク)のコピーボリュームイメージを論理ディスク410(第2の論理ディスク)に対して作成する場合を想定している。また、ここでは、バックアップとして論理ディスク400のコピーボリュームを最初に作成する、つまり、当該論理ディスク400の全てを論理ディスク410にコピーする場合について説明する。
論理ディスク400は、論理エクステント401a及び402aを含む複数の論理エクステント(第1の論理エクステント)を含むものとする。この論理ディスク400に含まれる論理エクステント401aには物理エクステント401bが割り当てられており、論理ディスク400に含まれる論理エクステント402aには物理エクステント402bが割り当てられているものとする。
論理ディスク410は、論理エクステント411a及び412aを含む複数の論理エクステント(第2の論理エクステント)を含むものとする。論理ディスク400に含まれる論理エクステント401aは、論理ディスク410に含まれる論理エクステント411aにコピーされるものとする。また、論理ディスク400に含まれる論理エクステント402aは、論理ディスク410に含まれる論理エクステント412aにコピーされるものとする。
なお、物理エクステント401b及び402bは、同一のアレイ420に存在し、例えばRAIDグループ1(第1のRAIDグループ)に存在するものとする。
また、後述する物理エクステント411b及び412bは、同一のアレイ430に存在し、例えばRAIDグループ2(第2のRAIDグループ)に存在するものとする。なお、RAIDグループ2は、RAIDグループ1よりも高い処理性能を有するものとする。
まず、統計情報取得部33は、論理ディスク400に含まれる(論理エクステント401a及び402aを含む)複数の論理エクステントの各々に割り当てられている物理エクステントの統計情報を取得する。この物理エクステントの統計情報は、前述した本実施形態と異なり、当該物理エクステントに対するリードアクセスの頻度を示す。つまり、本変形例において用いられる統計情報には、例えばライトアクセスの頻度を示す統計情報は含まれない。
最適化判定部34は、論理ディスク400に含まれる複数の論理エクステントの各々に割り当てられている物理エクステントのうち、予め定められた値よりリードアクセス頻度が高い(つまり、リードアクセス負荷が高い)物理エクステントを、統計情報取得部33によって取得された統計情報に基づいて特定する。ここで、予め定められた値よりリードアクセス頻度が高い物理エクステントとして物理エクステント401b及び402bが特定されたものとする。
次に、最適化判定部34は、論理エクステント401aのコピー先である論理エクステント411aに割り当てる物理エクステント(第2の物理エクステント)を選択する最適化処理を実行する。同様に、最適化判定部34は、論理エクステント402aのコピー先である論理エクステント412aに割り当てる物理エクステントを選択する最適化処理を実行する。なお、この最適化処理は、前述した本実施形態と同様であるため、ここではその詳しい説明は省略する。
図8に示す例では、論理エクステント411aに割り当てる物理エクステントとして物理エクステント411bが選択される。また、論理エクステント412aに割り当てる物理エクステントとして物理エクステント412bが選択される。選択された物理エクステント411b及び412bは、論理エクステント411a及び412aに割り当てられる。
上記した処理の後、論理ディスク410に対して論理ディスク400のコピーボリュームが作成されることによりコピー処理が実行される。
ここで、ホスト装置20から例えば論理ディスク400に対してリード要求(リードアクセス)があった場合を想定する。このリード要求が例えば論理ディスク400から論理ディスク410に対してコピー済みの領域に対するものであれば、当該リード要求の対象となるデータは論理ディスク410から読み出すことで応答する。例えばホスト装置20から論理ディスク400に含まれる論理エクステント401aに対するリード要求があった場合には、論理ディスク410に含まれる論理エクステント411a(物理エクステント411b)に格納されているデータ(リードデータ)が当該リード要求の応答としてホスト装置20に返される。
次に、図9を参照して、本変形例においてホスト装置20からディスクアレイ装置10に対してアクセス要求(ライト要求またはリード要求)が送信された場合のディスクアレイ装置10の処理について説明する。
図9に示す例では、ディスクアレイ装置10は、論理ディスクA及びBを有する。この論理ディスクA(第1の論理ディスク)のコピーボリュームが論理ディスクB(第2の論理ディスク)に作成されているものとする。このとき、論理ディスクB(に含まれる論理エクステント)に割り当てられる物理エクステントについてはコピーボリューム作成時に最適化処理が実行されている。また、論理ディスクA及びBは、同期状態にあるものとする。
ここで、ホスト装置20からディスクアレイ装置10の論理ディスクAに含まれる論理エクステントに対するライト要求が送信された場合を想定する。この場合、ディスクアレイ装置10は、ホスト装置20からのライト要求の対象となる論理エクステント(以下、対象論理エクステントと表記)に対して当該ライト要求に応じたライト(書き込み)処理を実行する。また、論理ディスクA及びBは同期状態にあるため、ディスクアレイ装置10は、対象論理エクステントに対応する論理ディスクBに含まれる論理エクステント(対象論理エクステントのコピー先である論理エクステント)に対しても同様にライト処理を実行する(ミラーライト)。
次に、ホスト装置20からディスクアレイ装置10の論理ディスクAに含まれるコピー処理完了済みの論理エクステント(コピー完了エクステント)に対するリード要求が送信された場合を想定する。この場合、ディスクアレイ装置10は、ホスト装置20からのリード要求の対象となる論理エクステント(対象論理エクステント)に対応する論理ディスクBに含まれる論理エクステント(対象論理エクステントのコピー先である論理エクステント)対して当該リード要求に応じたリード(読み出し)処理を実行する。つまり、ディスクアレイ装置10は、論理ディスクAから論理エクステント(に格納されているデータ)のリード処理を行わず、物理エクステントの最適化処理が実行された論理ディスクBからリード処理を実行する。これにより、論理ディスクBに対しては最適化処理が実行されているため、論理ディスクAからデータをリードする場合と比較して、より高速にデータを読み出すことができる。
一方、ホスト装置20からディスクアレイ装置10の論理ディスクAに含まれるコピー処理が完了していない論理エクステント(コピー未完了エクステント)に対してリード要求が送信された場合を想定する。この場合、ディスクアレイ装置10は、ホスト装置20からのリード要求の対象となる論理エクステント(対象論理エクステント)に対して当該リード要求に応じたリード(読み出し)処理を実行する。
なお、論理ディスクA全体のコピー処理が完了した後は、ホスト装置20からの全てのリードアクセスに対する応答は、リードアクセスに対して最適化処理された論理ディスクBからのデータを読み出し応答する。
上記したように本変形例においては、第1の論理ディスクのコピーボリュームを第2の論理ディスクに対して作成する際、当該第2の論理ディスク(に含まれる論理エクステント)に割り当てる物理エクステントとしてリードアクセス頻度(リードアクセス負荷状況)に適した物理エクステントが選択される。これにより、本変形例においては、リードアクセスに対して第2の論理ディスクの物理配置を最適化することができる。これにより、本変形例においては、コピー先となる第2の論理ディスクに対するリードアクセス性能を最適化することが可能となる。
また、本変形例においては、コピー処理が完了済みの論理エクステント(コピー完了エクステント)に対してホスト装置20からリード要求が送信された場合には、当該リード要求に応じたデータをリードアクセスに対して物理配置が最適化されている第2の論理ディスクから読み出し、当該データを応答としてホスト装置20に返す。これにより、コピー完了エクステントに対してリード要求があった場合には、リードアクセスに対して物理配置が最適化される前の第1の論理ディスクからではなく当該物理配置が最適化された第2の論理ディスクからデータを読み出すことで、より高速に当該リード要求に対する応答をホスト装置20に返すことが可能となる。
なお、本変形例においてはコピー完了エクステントに対するリード要求があった場合には全て第2の論理ディスクからデータを読み出すものとして説明したが、ホスト装置20から送信されたリード要求が例えばコピー完了エクステントであっても物理配置の最適化処理がされていないエクステント(つまり、最適化する必要がないエクステント)に対するリード要求である場合には、第1の論理ディスクからデータを読み出す構成であっても構わない。
なお、本願発明は、上記実施形態またはその変形例そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態またはその変形例に開示されている複数の構成要素の適宜な組合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態またはその変形例に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、実施形態またはその変形例に亘る構成要素を適宜組合せてもよい。
本発明の実施形態に係るディスクアレイ装置を備えた計算機システムのハードウェア構成を示すブロック図。 図1に示すディスクアレイ装置10のアレイコントローラ11の主として機能構成を示すブロック図。 アレイコントローラ11の第1の処理手順を示すフローチャート。 図3に示す第1の処理手順の概略を説明するための図。 アレイコントローラ11の第2の処理手順を示すフローチャート。 図5に示す第2の処理手順の概略を説明するための図。 ディスクアレイ装置10における処理の流れについて具体的に説明するための図。 本実施形態の変形例に係るディスクアレイ装置10の処理の概略を説明するための図。 本変形例においてホスト装置20からディスクアレイ装置10に対してアクセス要求があった場合のディスクアレイ装置10の処理について説明するための図。
符号の説明
10…ディスクアレイ装置、11…アレイコントローラ、12…ハードディスクドライブ(HDD)、31…差分判定部、32…統計情報格納部、33…統計情報取得部、34…最適化判定部、35…最適化処理部(選択手段)、35…コピー処理部、37…LUN付与部、111,112…インタフェース制御回路、113…キャッシュメモリ、114…チップセット、115…マイクロプロセッサ、116…メモリ、117…ROM。

Claims (7)

  1. ホスト装置と接続されたディスクアレイ装置であって、1台以上のディスク装置の記憶領域が連続した1つの領域として定義されるアレイを含み、当該アレイの全領域が分割された複数の物理エクステントのうちの1つ以上の第1の物理エクステントが割り当てられている第1の論理エクステントを含む第1の論理ディスク及び当該第1の論理ディスクに含まれる第1の論理エクステントがコピーされるための第2の論理エクステントを含む第2の論理ディスクを備えるディスクアレイ装置において、
    前記第1の論理ディスクに含まれる第1の論理エクステントに割り当てられている第1の物理エクステントに対する前記ホスト装置からのアクセス頻度を示す統計情報を、当該物理エクステント毎に格納する統計情報格納手段と、
    前記第1の論理ディスクのコピーボリュームが作成される際、前記第2の論理ディスクに含まれる第2の論理エクステントに割り当てる第2の物理エクステントを、前記統計情報格納手段に格納されている統計情報に基づいて選択する選択手段と、
    前記選択された第2の物理エクステントが割り当てられた第2の論理エクステントを含む第2の論理ディスクに対して前記第1の論理ディスクのコピーボリュームを作成するコピー処理手段と
    を具備することを特徴とするディスクアレイ装置。
  2. 前記第1の論理ディスクのコピーボリュームが作成される際、当該第1の論理ディスクに含まれる第1の論理エクステントに割り当てられている第1の物理エクステントのうち、予め定められた値よりアクセス頻度が高い第1の物理エクステントを前記統計情報格納手段に格納されている統計情報に基づいて特定する特定手段を更に具備し、
    前記選択手段は、前記特定された第1の物理エクステントが複数存在する場合には、当該第1の物理エクステントの各々が割り当てられている第1の論理エクステントがコピーされる第2の論理エクステントに割り当てる第2の物理エクステントが互いに近接するように、当該第2の物理エクステントを選択する
    ことを特徴とする請求項1記載のディスクアレイ装置。
  3. 前記コピー処理手段によって前記第1の論理ディスクのコピーボリュームが作成された後、前記第1の論理ディスクに予め付与されている当該第1の論理ディスクを識別するための論理ユニット番号を前記第2の論理ディスクに付与する付与手段を更に具備することを特徴とする請求項1記載のディスクアレイ装置。
  4. 前記第1の論理ディスクのコピーボリュームが作成される際に、前記第1の論理ディスク及び前記第2の論理ディスクに差分が存在するかを判定する判定手段を更に具備し、
    前記選択手段は、前記差分が存在すると判定された場合、前記第2の論理ディスクに含まれる第2の論理エクステントのうち、当該差分が含まれる第2の論理エクステントに割り当てる第2の物理エクステントを選択する
    ことを特徴とする請求項1記載のディスクアレイ装置。
  5. 前記コピー処理手段によって前記第1の論理ディスクのコピーボリュームが作成された後に前記ホスト装置から当該第1の論理ディスクに対してリード要求があった場合には、前記第2の論理ディスクから応答する応答手段を更に具備することを特徴とする請求項1記載のディスクアレイ装置。
  6. 前記統計情報は、前記ホスト装置からのリードアクセス頻度を示し、
    前記選択手段は、前記前記第1の論理ディスクのコピーボリュームが作成される際に、当該コピー先となる第2の論理ディスクに含まれる第2の論理エクステントに割り当てる第2の物理エクステントを、前記統計情報によって示されるリードアクセス頻度に基づいて選択する
    ことを特徴とする請求項5記載のディスクアレイ装置。
  7. ホスト装置と接続されたディスクアレイ装置であって、1台以上のディスク装置の記憶領域が連続した1つの領域として定義されるアレイを含み、当該アレイの全領域が分割された複数の物理エクステントのうちの1つ以上の第1の物理エクステントが割り当てられている第1の論理エクステントを含む第1の論理ディスク、当該第1の論理ディスクに含まれる第1の論理エクステントがコピーされるための第2の論理エクステントを含む第2の論理ディスク及び前記第1の論理ディスクに含まれる第1の論理エクステントに割り当てられている第1の物理エクステントに対する前記ホスト装置からのアクセス頻度を示す統計情報を当該物理エクステント毎に格納する統計情報格納手段を備えるディスクアレイ装置が実行する物理配置最適化方法であって、
    前記第1の論理ディスクのコピーボリュームが作成される際、前記第2の論理ディスクに含まれる第2の論理エクステントに割り当てる第2の物理エクステントを、前記統計情報格納手段に格納されている統計情報に基づいて選択するステップと、
    前記選択された第2の物理エクステントが割り当てられた第2の論理エクステントを含む第2の論理ディスクに対して前記第1の論理ディスクのコピーボリュームを作成するステップと
    を具備することを特徴とする物理配置最適化方法。
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