図1は、本発明の一実施形態に係るフォトストレージ装置1を含む構成の例を示す図である。
図1に示されるように、フォトストレージ装置1は、ケーブルを介してテレビジョン受像機などのモニタ2に接続される。
フォトストレージ装置1は、デジタルカメラや、メモリカードなどの外部メディアから写真(画像)を取り込み、取り込んだ写真をハードディスクやフラッシュメモリなどの内蔵の蓄積デバイスに記録させて管理する。フォトストレージ装置1においては、アルバム単位で写真が管理されるようになされている。
ユーザは、リモートコントローラ3を操作してアルバムのリストをモニタ2に表示させ、リスト表示されたアルバムの中から所定のアルバムを選択することによって、選択したアルバムによって管理されている写真をモニタ2に表示させることができる。また、ユーザは、リモートコントローラ3を操作し、アルバム名を登録したりして写真を管理することができる。リモートコントローラ3は、ユーザの要求をフォトストレージ装置1に入力するために使用される。
後に詳述するように、アルバム名の入力は、ソフトウエアキーボードなどを操作して一文字一文字入力するのではなく、モニタ2に表示される質問に対して、一覧の中から答えを選択していく形で進められる。すなわち、フォトストレージ装置1には、アルバム名の入力を支援する機能が用意されている。そのような入力支援機能を用いて入力された名前が、対象のアルバムのアルバム名として登録され、フォトストレージ装置1により管理される。
図2は、フォトストレージ装置1のハードウエア構成例を示すブロック図である。
図2に示されるように、フォトストレージ装置1は、リモートコントローラ受信デバイス11、蓄積デバイス12、出力制御デバイス13、バス14、CPU(Central Processing Unit)15、RAM(Random Access Memory)16、およびROM(Read Only Memory)17から構成される。各部はバス14を介して接続される。
リモートコントローラ受信デバイス11は、リモートコントローラ3からの信号を受信し、ユーザの操作を検出する。リモートコントローラ受信デバイス11は、ユーザの操作の内容を表す情報を、バス14を介してCPU15に出力する。リモートコントローラ3には、上下左右ボタン、決定ボタンなどのボタンが設けられる。
蓄積デバイス12はハードディスクやフラッシュメモリなどよりなり、図示せぬインタフェースを介してデジタルカメラなどから取り込まれた写真データを記録する。例えば、蓄積デバイス12においては、同じアルバムによって管理される写真データが同じフォルダに格納され、ユーザにより登録されたアルバム名が対応付けられる。
出力制御デバイス13は、CPU15による制御に従って、デコード済みの写真データをRAM16から読み出し、読み出した写真データに基づいて写真をモニタ2に表示させる。また、出力制御デバイス13は、CPU15による制御に従って、アルバムのリストやアルバム名の入力画面などの、ユーザが写真の管理を行う際に用いる画面をモニタ2に表示させる。
CPU15は、ROM17に記憶されているプログラムをRAM16にロードして実行することによってフォトストレージ装置1の全体の動作を制御する。例えば、CPU15は、アルバム名の入力支援を行うのに必要な情報を管理する。また、CPU15は、蓄積デバイス12に記録されている写真データをデコードし、デコード済みの写真データをRAM16に記録させて写真を表示させることなども行う。
フォトストレージ装置1においては、アルバム名の入力支援を行うのに必要な情報として、アルバム名を構成する文字、数字、記号などのデータであるアルバム名構成データのリスト(アルバム名構成データリスト)、複数の質問からなる質問パターン、アルバム名構成データの組み合わせ方を規定するアルバム名作成パターンが管理される。
図3は、アルバム名構成データリストの例を示す図である。
図3に示されるように、アルバム名構成データリストは、アルバム名構成データをカテゴリ別に分類するリストである。図3の例においては、「ジャンル」、「場所」、「人」、「イベント」のそれぞれのカテゴリにアルバム名構成データが分類されている。
「ジャンル」のカテゴリに分類される1つ目のアルバム名構成データは「旅行」とされ、2つ目のアルバム名構成データは「飲み会/パーティ」とされている。「ジャンル」のカテゴリに分類される3つ目のアルバム名構成データは「フォト作品」とされ、4つ目のアルバム名構成データは「日常」とされている。
同様に、「場所」のカテゴリに分類される1つ目のアルバム名構成データは「北海道」とされ、2つ目のアルバム名構成データは「東北」とされている。「場所」のカテゴリに分類される3つ目のアルバム名構成データは「箱根」とされ、4つ目のアルバム名構成データは「黒川温泉」とされている。
アルバム名構成データには、予め用意されたものと、後述するようなソフトウエアキーボードを用いるなどしてユーザによって直接入力され、後から追加されたものが存在する。
例えば、「場所」のカテゴリにおいては、「北海道」、「東北」、「箱根」などの単語はアルバム名に一般的に使用する単語であると考えられるため、アルバム名構成データとして予め用意される。一方、図3の楕円#1で示す「黒川温泉」は、ユーザによって後から追加されたものである。このように、ユーザは、アルバム名構成データリストに登録するアルバム名構成データをカスタマイズすることができる。楕円#2で示す「人」のカテゴリの「まきちゃん」も、ユーザによって後から追加されたアルバム名構成データである。
「人」、「イベント」などの他のカテゴリについても、それぞれアルバム名構成データが対応付けられる。
図4は、質問パターンの例を示す図である。
図4に示されるように、質問パターンはジャンル毎に用意される。1つの質問パターンは、質問に対する答えになるアルバム名構成データのカテゴリが異なる複数の質問を組み合わせて構成される。図4のそれぞれの質問の欄の上段に示される文章は質問の内容を表す質問文であり、下段のかっこの中に示される単語は質問に対する答えになるアルバム名構成データのカテゴリである。このように、質問文は、質問に対する答えになるアルバム名構成データのカテゴリと対応付けて管理される。
「旅行」のジャンルに対しては、場所についての質問が第1質問として用意され、人についての質問が第2質問として用意されている。ユーザに対して第1質問を提示するとき、画面には、「どこへ行きましたか?」の質問文と、「場所」のカテゴリに分類されるアルバム名構成データの一覧が表示される。また、第2質問を提示するとき、画面には、「誰と一緒でしたか?」の質問文と、「人」のカテゴリに分類されるアルバム名構成データの一覧が表示される。
「飲み会/パーティ」のジャンルに対しては、イベントについての質問が第1質問として用意され、人についての質問が第2質問として用意され、場所についての質問が第3質問として用意されている。ユーザに対して第1質問を提示するとき、画面には、「どんなイベントでしたか?」の質問文と、「イベント」のカテゴリに分類されるアルバム名構成データの一覧が表示される。また、第2質問を提示するとき、画面には、「誰と一緒でしたか?」の質問文と、「人」のカテゴリに分類されるアルバム名構成データの一覧が表示される。第3質問を提示するとき、画面には、「どこで開催されましたか?」の質問文と、「場所」のカテゴリに分類されるアルバム名構成データの一覧が表示される。
このように、フォトストレージ装置1においては、ユーザに提示する質問がジャンル毎に定義され、管理される。質問の数がジャンルによって異なることもある。ジャンルによっては、アルバム名の入力という観点からは不必要な質問もあり、そのような不必要な質問を省略することによって、アルバム名を決定するまでの時間を短縮させることが可能になる。例えば、アルバム名を登録しようとしている対象のアルバムが「旅行」のジャンルのアルバムである場合、「旅行」のアルバムのアルバム名を入力させるという観点からは、例えば「飲み会/パーティ」のジャンルに用意される「どんなイベントでしたか?」の質問は不要な質問といえる。
図5は、アルバム名作成パターンの例を示す図である。
図5に示されるように、アルバム名作成パターンはジャンル毎に複数用意される。
「旅行」のジャンルに対しては、アルバム名作成パターンとして第1乃至第3パターンが用意されている。「旅行」のジャンルのアルバム名作成パターンのうちの第1パターンは、第1質問に対する答えとして取得された「場所」のカテゴリのアルバム名構成データと、第2質問に対する答えとして取得された「人」のカテゴリのアルバム名構成データと、「旅行」の単語をその順番で組み合わせることを規定するパターンである。
図4を参照して説明したように、「旅行」のジャンルに対しては、「場所」のカテゴリのアルバム名構成データを選択させる質問が第1質問として用意され、「人」のカテゴリのアルバム名構成データを選択させる質問が第2質問として用意されている。
また、「旅行」のジャンルのアルバム名作成パターンのうちの第2パターンは、第1質問に対する答えとして取得された「場所」のカテゴリのアルバム名構成データと、「旅行」の単語をその順番で組み合わせることを規定するパターンである。第3パターンは、「旅行」の単語と、「(」の記号と、第1質問に対する答えとして取得された「場所」のカテゴリのアルバム名構成データと、「)」の記号をその順番で組み合わせることを規定するパターンである。
同様に、「飲み会/パーティ」のジャンルに対しても、アルバム名作成パターンとして第1乃至第3パターンが用意されている。「飲み会/パーティ」のジャンルのアルバム名作成パターンのうちの第1パターンは、第1質問に対する答えとして取得された「イベント」のカテゴリのアルバム名構成データと、「(」の記号と、第3質問に対する答えとして取得された「場所」のカテゴリのアルバム名構成データと、「/」の記号と、第2質問に対する答えとして取得された「人」のカテゴリのアルバム名構成データと、「)」の記号をその順番で組み合わせることを規定するパターンである。
図4を参照して説明したように、「飲み会/パーティ」のジャンルに対しては、「イベント」のカテゴリのアルバム名構成データを選択させる質問が第1質問として用意され、「人」のカテゴリのアルバム名構成データを選択させる質問が第2質問として用意されている。また、「場所」のカテゴリのアルバム名構成データを選択させる質問が第3質問として用意されている。
「飲み会/パーティ」のジャンルのアルバム名作成パターンのうちの第2パターンは、第1質問に対する答えとして取得された「イベント」のカテゴリのアルバム名構成データと、「(」の記号と、第3質問に対する答えとして取得された「場所」のカテゴリのアルバム名構成データと、「)」の記号をその順番で組み合わせることを規定するパターンである。第3パターンは、第1質問に対する答えとして取得された「イベント」のカテゴリのアルバム名構成データと、「(」の記号と、第2質問に対する答えとして取得された「人」のカテゴリのアルバム名構成データと、「)」の記号をその順番で組み合わせることを規定するパターンである。
ここで、以上のようなアルバム名構成データリスト、質問パターン、アルバム名作成パターンを用いて実現されるアルバム名の入力手順について説明する。
図6は、モニタ2に表示されるジャンル選択画面の例を示す図である。
図6に示されるジャンル選択画面は、例えば、アルバムのリストから所定のアルバムが選択され、選択されたアルバムのアルバム名を登録することが指示されたときに表示される。写真データの取り込みが完了した後に図6に示されるような画面が表示され、アルバム名の入力が開始されるようにしてもよい。
図6の例においては、「ジャンルを選択してください」のメッセージが表示され、その下の表示欄21に、図3のアルバム名構成データリストにおいて「ジャンル」のカテゴリに分類される「旅行」、「飲み会/パーティ」、「フォト作品」、「日常」が表示されている。表示欄21の右側にはスライドバーが表示されており、表示をスクロールさせることによって、「ジャンル」のカテゴリに分類されるこれ以外のジャンルを表示させることができるようになされている。
また、図6の例においては、ポインタPが「旅行」の左隣に表示されている。ユーザは、リモートコントローラ3の上ボタンまたは下ボタンを押すことによって、アルバム名を登録しようとしている対象のアルバムの内容と関係の深いジャンルの隣にポインタPを移動させ、決定ボタンを押すことによってジャンルを選択することができる。
図7は、「旅行」のジャンルが選択されたときに図6のジャンル選択画面に替えて表示されるアルバム名構成データの選択画面の例を示す図である。
図7の例においては、「どこへ行きましたか?」のメッセージが表示され、その下の表示欄21に、図3のアルバム名構成データリストにおいて「場所」のカテゴリに分類される「北海道」、「東北」、「箱根」のアルバム名構成データが表示されている。表示欄21の右側にはスライドバーが表示されており、表示をスクロールさせることによって、「場所」のカテゴリに分類されるこれ以外のアルバム名構成データを表示させることができるようになされている。
図4を参照して説明したように、「旅行」のジャンルに対しては場所についての質問が第1質問として用意されているため、ジャンルを選択した直後のタイミングでは、「どこへ行きましたか?」の質問文と、「場所」のカテゴリに分類されるアルバム名構成データの一覧を含む選択画面が表示される。
ユーザは、リモートコントローラ3の上ボタンまたは下ボタンを押すことによって質問の答えに相当するアルバム名構成データの隣にポインタPを移動させ、決定ボタンを押すことによってそのアルバム名構成データを選択することができる。
図7の例においては、表示欄21の右側に、第1質問に対する答えを直接入力するときに操作される直接入力ボタン22が表示されている。ユーザは、リモートコントローラ3を操作して直接入力ボタン22を押すことで、第1質問に対する答えを表示欄21に表示されるものの中から選択するのではなく、直接入力することができる。
図8は、図7の直接入力ボタン22が押されたときに表示される直接入力画面の例を示す図である。
図8の例においては、入力欄31が中央上方に表示され、その下にソフトウエアキーボードが表示されている。ソフトウエアキーボードは、平仮名を入力するときに操作されるボタン群であるボタン群32Aと、平仮名または記号を入力するときに操作されるボタン群32Bの間に、変換ボタン33、確定ボタン34、左削除ボタン35、スペースボタン36、左ボタン37A、および右ボタン37Bが配置されることによって構成される。ボタン群32Bの右側には、入力欄31に入力した単語をアルバム名構成データとして登録するときに操作される入力ボタン38、および、直接入力を中止するときに操作される中止ボタン39が表示されている。
ユーザは、リモートコントローラ3の上下左右ボタンを押すことによってカーソルCを移動させ、リモートコントローラ3の決定ボタンや確定ボタン34などのボタンを押すことによって単語を入力欄31に入力することができる。図8の例においては、「黒川温泉」の単語が入力されている。
例えば、図8の状態で入力ボタン38が押されたとき、「黒川温泉」の単語が「場所」のカテゴリに分類されるアルバム名構成データとしてアルバム名構成データリストに登録される。また、第1質問に対する答えとして「黒川温泉」がフォトストレージ装置1により取得される。アルバム名構成データとして登録された「黒川温泉」の単語は、次回、同じ、場所についての質問をするときに、質問文とともに表示されるアルバム名構成データの一覧の中に含められる。
図9は、図8の状態で入力ボタン38が押されたときに直接入力画面に替えて表示されるアルバム名構成データの選択画面の例を示す図である。
図9の例においては、「誰と一緒でしたか?」のメッセージが表示され、その下の表示欄21に、図3のアルバム名構成データリストにおいて「人」のカテゴリに分類される「家族」、「ともだち」、「パパ」のアルバム名構成データが表示されている。表示欄21の右側にはスライドバーが表示されており、表示をスクロールさせることによって、「人」のカテゴリに分類されるこれ以外のアルバム名構成データを表示させることができるようになされている。
図4を参照して説明したように、「旅行」のジャンルに対しては人についての質問が第2質問として用意されているため、第1質問に対する答えが取得された直後のタイミングでは、「誰と一緒でしたか?」の質問文と、「人」のカテゴリに分類されるアルバム名構成データの一覧を含む選択画面が表示される。
ユーザは、リモートコントローラ3の上ボタンまたは下ボタンを押すことによって質問の答えに相当するアルバム名構成データの隣にポインタPを移動させ、決定ボタンを押すことによってそのアルバム名構成データを選択することができる。
また、ユーザは、直接入力ボタン22を押すことによって、第2質問に対する答えを直接入力することができる。図9の直接入力ボタン22が押されたときに表示される直接入力画面から入力された「まきちゃん」などの単語は、図3に示されるように「人」のカテゴリのアルバム名構成データとして登録される。
図10は、第2質問に対する答えが選択されたときに図9のアルバム名構成データの選択画面に替えて表示されるアルバム名選択画面の例を示す図である。
図10に示されるアルバム名選択画面は、図8の直接入力画面から「黒川温泉」のアルバム名構成データが第1質問に対する答えとして選択され、図9の選択画面から「家族」のアルバム名構成データが第2質問に対する答えとして選択された場合に表示される画面である。アルバムのジャンルとして「旅行」が選択されたときに使用される質問は図4を参照して説明したように第2質問までであるから、第2質問に対する答えが選択された時点で、これ以上の質問は提示されない。
図10の例においては、「アルバム名を選択してください」のメッセージが表示され、その下の表示欄21に、これまでの質問に対する答えとして選択された「黒川温泉」と「家族」のうちの少なくともいずれかを含むアルバム名の候補が一覧表示されている。一覧表示されるそれぞれのアルバム名の候補は、「旅行」のジャンルのアルバム名作成パターンに従ってアルバム名構成データを組み合わせることによって作成されたものである。
図10の表示欄21の一番上には、図5を参照して説明した「旅行」のジャンルに対して用意されているアルバム名作成パターンのうちの第1パターンに従って作成された「黒川温泉家族旅行」が表示されている。上述したように、第1パターンは、第1質問に対する答えとして取得された「場所」のカテゴリのアルバム名構成データと、第2質問に対する答えとして取得された「人」のカテゴリのアルバム名構成データと、「旅行」の単語をその順番で組み合わせることを規定するパターンである。
また、表示欄21の上から2番目には、「旅行」のジャンルに対して用意されているアルバム名作成パターンのうちの第2パターンに従って作成された「黒川温泉旅行」が表示されている。第2パターンは、第1質問に対する答えとして取得された「場所」のカテゴリのアルバム名構成データと、「旅行」の単語をその順番で組み合わせることを規定するパターンである。
同様に、表示欄21の上から3番目には、「旅行」のジャンルに対して用意されているアルバム名作成パターンのうちの第3パターンに従って作成された「旅行(黒川温泉)」が表示されている。上から4番目には、「旅行」のジャンルに対して用意されているアルバム名作成パターンのうちの所定のパターンに従って作成された「黒川温泉」が表示されている。
ユーザは、リモートコントローラ3の上ボタンまたは下ボタンを押すことによって、好みのアルバム名の候補の隣にポインタPを移動させ、決定ボタンを押すことによってそのアルバム名を選択することができる。図10のアルバム名選択画面において選択されたアルバム名は、対象になっているアルバムのアルバム名として登録される。
図10のアルバム名選択画面にも直接入力ボタン22が表示されており、直接入力ボタン22を押したときに表示される直接入力画面から、ユーザがアルバム名を直接入力することができるようになされている。
このように、アルバム名に使用されそうな単語がアルバム名構成データとして予め用意されており、その中から選択されたアルバム名構成データを用いてアルバム名が自動的に作成されるようにすることにより、アルバム名を入力する手間を軽減することができる。ユーザは、表示されるものの中から質問に答える形で1つずつ選択していくだけで済む。
また、複数の選択画面を順次表示し、ユーザにアルバム名構成データを1つずつ選択させるようにすることによって、画面に一度に表示される項目の数を減らすことができる。これにより、複数の項目を一度に表示してそれらをまとめて選択させる場合に較べて、ユーザが選択しやすいインタフェースを実現することが可能になる。
さらに、「ジャンル」の選択が最初に行われ、使用される質問がジャンル毎に変化するようにすることによって、不必要な質問をなくし、アルバム名を登録するまでの時間を短縮させることが可能になる。
質問の答えとして一覧表示されるアルバム名構成データの中に適当なものがない場合に答えを直接入力することができるようにすることにより、ユーザの要求に幅広く応えることが可能になる。直接入力された単語などは、質問の答えのカテゴリと同じカテゴリのアルバム名構成データとして登録され、次回、同じカテゴリの質問時に表示されるため、ユーザは、同じ単語を質問に対する答えとして選択したい場合でも、その単語を再度入力する必要がない。
予め用意されているアルバム名作成パターンに従って複数のアルバム名が作成され、候補として提示されるため、ユーザは、複数の候補の中から、気に入ったアルバム名を選択することができる。アルバム名作成パターンはジャンル毎に定義されているため、ジャンルに応じて適切なアルバム名を作成することが可能になる。
以上のようにしてアルバム名を入力させるフォトストレージ装置1の一連の処理についてはフローチャートを参照して後述する。
図11は、フォトストレージ装置1の機能構成例を示すブロック図である。図11に示す機能部のうちの少なくとも一部は、図2のCPU15により所定のプログラムが実行されることによって実現される。
図11に示されるように、フォトストレージ装置1においては、リスト/パターン管理部51、表示制御部52、および登録部53が実現される。
リスト/パターン管理部51は、アルバム名構成データリスト、質問パターン、アルバム名作成パターンを管理する。リスト/パターン管理部51は、リモートコントローラ受信デバイス11から供給される情報によって表されるユーザの操作に応じて、管理するそれらの情報を、適宜、表示制御部52、登録部53に出力する。
例えば、リスト/パターン管理部51は、アルバム名の登録が指示されたとき、アルバム名構成データリストにおいて「ジャンル」のカテゴリに分類されているアルバム名構成データを表示制御部52に出力し、図6に示されるようなジャンル選択画面を表示させる。また、リスト/パターン管理部51は、ジャンルが選択されたとき、選択されたジャンルに応じた質問文と、質問の答えになるアルバム名構成データの一覧の情報を質問パターンを参照して表示制御部52に出力し、図7に示されるような選択画面を表示させる。
さらに、リスト/パターン管理部51は、ユーザにより選択されたジャンルに応じたアルバム名作成パターンを登録部53に出力する。
アルバム名構成データとして登録する単語がユーザにより直接入力されたとき、リスト/パターン管理部51は、入力された単語をアルバム名構成データとしてアルバム名構成データリストに登録することも行う。
表示制御部52は、出力制御デバイス13を制御し、リスト/パターン管理部51、または登録部53から供給された情報に基づいて上述したような各種の画面をモニタ2に表示させる。
登録部53は、質問に対する答えとしてユーザにより選択されたアルバム名構成データをリスト/パターン管理部51から供給されたアルバム名作成パターンに従って組み合わせ、アルバム名の候補を複数作成する。登録部53は、作成した複数のアルバム名の候補を表示制御部52に出力し、図10に示されるようなアルバム名選択画面を表示させる。
また、登録部53は、アルバム名選択画面から選択された候補を、対象になっているアルバムのアルバム名として登録する。登録されたアルバム名は、アルバムのデータと対応付けて蓄積デバイス12に記録される。
次に、図12のフローチャートを参照して、フォトストレージ装置1のアルバム名入力処理について説明する。
この処理は、アルバム名を登録することが指示されたときに開始される。アルバム名を登録することが指示されたとき、リスト/パターン管理部51から表示制御部52に対して、「ジャンル」のカテゴリに分類されているアルバム名構成データが供給される。
ステップS1において、表示制御部52は、リスト/パターン管理部51から供給された情報に基づいて、図6に示されるようなジャンル選択画面を表示させる。ユーザは、対象のアルバムの内容と関係のあるジャンルをジャンル選択画面から選択することができる。
ステップS2において、リスト/パターン管理部51はジャンルの選択結果を取得する。リスト/パターン管理部51は、ユーザにより選択されたジャンルに応じた質問パターンを参照し、質問文と、質問の答えになるアルバム名構成データの一覧の情報を表示制御部52に出力する。また、リスト/パターン管理部51は、ユーザにより選択されたジャンルに応じたアルバム名作成パターンを登録部53に出力する。
ステップS3において、表示制御部52は、リスト/パターン管理部51から供給された情報に基づいて、次の質問の答えになるアルバム名構成データの選択画面を表示させる。ジャンルが選択された直後には、第1質問の質問文と、質問の答えになるアルバム名構成データの一覧を含む選択画面が表示されることになる。ユーザは、アルバム名構成データを一覧から選択したり、アルバム名構成データとして登録する単語の直接入力を指示したりすることができる。
ステップS4において、リスト/パターン管理部51は、アルバム名構成データとして登録する単語の直接入力がユーザにより指示されたか否かを判定する。
単語の直接入力が指示されていないとステップS4において判定した場合、ステップS5において、リスト/パターン管理部51は、アルバム名構成データの選択結果を取得する。アルバム名構成データの選択結果は登録部53にも供給される。
一方、単語の直接入力が指示されたとステップS4において判定した場合、ステップS6において、表示制御部52は、図8に示されるような直接入力画面を表示させる。ユーザは、アルバム名構成データとして登録する好みの単語を自ら入力することができる。
ステップS7において、リスト/パターン管理部51は、直接入力画面から入力された単語の入力結果を取得する。入力結果は登録部53にも供給される。
ステップS8において、リスト/パターン管理部51は、ユーザにより入力された単語を、現在の質問の答えになるアルバム名構成データのカテゴリと同じカテゴリによって分類されるようにアルバム名構成データリストに登録する。
ステップS5において選択結果を取得した後、またはステップS8においてアルバム名構成データを登録した後、ステップS9において、リスト/パターン管理部51は、次の質問の答えになるアルバム名構成データの選択が残っているか否かを判定する。
質問パターンとして用意されている質問の中に、まだ提示していない質問があることから、次の質問の答えになるアルバム名構成データの選択が残っているとステップS9において判定した場合、リスト/パターン管理部51は、ステップS3に戻り、それ以降の処理を行う。すなわち、次の質問が提示され、アルバム名構成データの選択が続けられる。
質問パターンに用意される最後の質問に対する答えになるアルバム名構成データが取得されたことから、次の質問の答えになるアルバム名構成データの選択がないとステップS9において判定された場合、ステップS10において、登録部53は、それまでに取得されたアルバム名構成データを、アルバム名作成パターンに従って組み合わせ、アルバム名の候補を作成する。作成されたアルバム名の候補は表示制御部52に供給される。
ステップS11において、表示制御部52は、登録部53により作成されたアルバム名の候補の一覧を含む、図10に示されるようなアルバム名選択画面を表示させる。ユーザは、一覧表示された候補の中から好みのアルバム名を選択することができる。
ステップS12において、登録部53は、アルバム名の選択結果を取得する。
ステップS13において、登録部53は、蓄積デバイス12に記録されているフォルダの名前を変更するなどして、ユーザにより選択されたアルバム名を対象になっているアルバムのアルバム名として登録し、処理を終了させる。
以上の処理により、ユーザは、質問に答えていく形で、容易に、アルバム名を入力することができる。
以上においては、質問に対する答えとしてユーザにより選択されたアルバム名構成データはアルバム名を作成するのに用いられるものとしたが、これ以外にも、ユーザにより選択されたアルバム名構成データをタグ情報としてアルバムと関連付けて保持しておき、タグ検索などの際に使用されるようにしてもよい。
また、以上においては、写真のまとまりの単位であるアルバムの名前を登録する場合について説明したが、1枚の写真の名前の登録が上述したような手順で進められるようにしてもよい。また、動画の名前、音楽の名前、音楽のまとまりの単位であるプレイリストの名前などの各種のコンテンツの名前の登録が上述したような手順で進められるようにしてもよい。
上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行することもできるし、ソフトウエアにより実行することもできる。一連の処理をソフトウエアにより実行する場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な汎用のパーソナルコンピュータなどに、プログラム記録媒体からインストールされる。
図13は、上述した一連の処理をプログラムにより実行するコンピュータのハードウエアの構成例を示すブロック図である。
CPU61、ROM62、RAM63は、バス64により相互に接続されている。
バス64には、さらに、入出力インタフェース65が接続されている。入出力インタフェース65には、キーボード、マウス、マイクロホンなどよりなる入力部66、ディスプレイ、スピーカなどよりなる出力部67、ハードディスクや不揮発性のメモリなどよりなる記憶部68、ネットワークインタフェースなどよりなる通信部69、光ディスクや半導体メモリなどのリムーバブルメディア71を駆動するドライブ70が接続されている。
以上のように構成されるコンピュータでは、CPU61が、例えば、記憶部68に記憶されているプログラムを入出力インタフェース65及びバス64を介してRAM63にロードして実行することにより、上述した一連の処理が行われる。
CPU61が実行するプログラムは、例えばリムーバブルメディア71に記録して、あるいは、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル放送といった、有線または無線の伝送媒体を介して提供され、記憶部68にインストールされる。
なお、コンピュータが実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであっても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであっても良い。
本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。