JP2009211132A - 記憶システム及びデータ移行方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ストレージ装置間におけるデータ移行を効率的に行ない得る記憶システム及びデータ移行方法を提案する。
【解決手段】第1のストレージ装置内の第1のボリュームに格納されたデータをファイル単位で第2のストレージ装置内の対応する第2のボリュームにコピーする機能が搭載された上位装置と、第1のボリュームに記憶されたデータを第2のボリュームにボリューム単位でコピーするように第1及び第2のストレージ装置を制御する機能とが搭載された制御装置とを有する記憶システムにおいて、データ移行対象の第1のボリュームに格納されたデータの状況に応じて、当該第1のボリュームに格納されたデータを、ボリューム単位及びファイル単位のいずれで移行するかを決定し、必要な制御処理を実行するようにした。
【選択図】図20

Description

本発明は、記憶システム及びデータ移行方法に関し、例えばデータを長期間保存するアーカイブシステムに適用して好適なものである。
近年、記憶システムの分野では、データライフサイクルマネージメント(DLCM:Data Lifecycle Management)という概念が提唱されている。この考えは、データの価値が時間を経るにつれて変化するという事実に着目して、データの効率的な保存管理を行うというものである。
例えば、価値が低下したデータを「1st tier(ファーストティア)」と呼ばれる高価なストレージ装置に記憶させておくのは記憶資源の浪費であるため、記憶デバイスの信頼性、応答性及び耐久性はファーストティアに劣る「2nd tier(セカンドティア)」と呼ばれる安価なストレージ装置を利用して、これに価値が低下した情報をアーカイブするということが行われている。
アーカイブ化されるデータの中には、法律や社内規則等により一定期間の保存が義務付けられているものがある。データの種類によっても相違するが、中には数年〜数十年(場合によってはそれ以上)の期間保存しなければならないものもある。
この場合において、ストレージ装置には耐久年数があるため、アーカイブ化されるデータに求められる法的保存期間が長期に及ぶ場合には、データの保存期間の途中で古い既存のストレージ装置(以下、これを既存ストレージ装置と呼ぶ)から新たなストレージ装置(以下、これを新規ストレージ装置と呼ぶ)にデータを移行させる作業が必要となる。また、ストレージ装置間でのデータ移行は、アーカイブシステム以外の記憶システムにおいても日常的に行なわれる。
なお、データ移行に関連して、下記特許文献1には、仮想化制御装置が複数の記憶装置間でのデータ移行処理を制御することが開示され、下記特許文献2には、DLCMに関して主ストレージシステムから外部ストレージシステムに移行されたデータの保護に関する技術が開示されている。
特開2007−48323号公報 特開2006−72981号公報
ところで、ストレージ装置間においてデータを移行させる際に、かかるデータ移行を効率良く行なうことができれば、例えば上述のようにストレージ装置を既存ストレージ装置から新規ストレージ装置に交換する際の作業効率を向上させ得、かかる交換作業の負荷を軽減することができるものと考えられる。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、ストレージ装置間におけるデータ移行を効率的に行ない得る記憶システム及びデータ移行方法を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明においては、記憶システムにおいて、第1のストレージ装置内の第1のボリュームに格納されたデータをファイル単位で前記第1のストレージ装置から読み出して第2のストレージ装置内の対応する第2のボリュームにコピーする第2のコピー機能が搭載された上位装置と、前記第1のボリュームに記憶されたデータを前記第2のボリュームにボリューム単位でコピーするように前記第1及び第2のストレージ装置を制御する第1のコピー機能とが搭載された制御装置と、データ移行対象の前記第1のボリュームに格納されたデータの状況に応じて、当該第1のボリュームに格納されたデータを、前記ボリューム単位で移行する第1のデータ移行方法及び前記ファイル単位で移行する第2のデータ移行方法のいずれの方法で移行するかを決定し、決定した前記第1又は第2のデータ移行方法によりデータ移行を行なうように、必要な制御処理を実行するデータ移行制御部とを備えることを特徴とする。
この結果、本記憶システムでは、データ移行方法として、第1及び第2のデータ移行方法のうち、データ移行対象の第1のボリュームに格納されたデータの状況に応じた最適なデータ移行方法でデータ移行処理を行なうことができる。
また本発明においては、第1のストレージ装置内の第1のボリュームに格納されたデータをファイル単位で前記第1のストレージ装置から読み出して第2のストレージ装置内の対応する第2のボリュームにコピーする第1のコピー機能が搭載された上位装置と、前記第1のボリュームに記憶されたデータを前記第2のボリュームにボリューム単位でコピーするように前記第1及び第2のストレージ装置を制御する第1のコピー機能とが搭載された仮想化装置とを有する記憶システムにおけるデータ移行方法において、データ移行対象の前記第1のボリュームに格納されたデータの状況に応じて、当該第1のボリュームに格納されたデータを、前記ボリューム単位で移行する第1のデータ移行方法及び前記ファイル単位で移行する第2のデータ移行方法のいずれの方法で移行するかを決定する第1のステップと、決定した前記第1又は第2のデータ移行方法によりデータ移行を行なう第2のステップとを備えることを特徴とする。
この結果、本データ移行方法によれば、データ移行方法として、第1及び第2のデータ移行方法のうち、データ移行対象の第1のボリュームに格納されたデータの状況に応じた最適なデータ移行方法でデータ移行処理を行なうことができる。
本発明によれば、データ移行方法として、第1及び第2のデータ移行方法のうち、データ移行対象の第1のボリュームに格納されたデータの状況に応じた最適なデータ移行方法でデータ移行処理を行なうことができるため、ストレージ装置間におけるデータ移行を効率的に行なうことができる。
以下図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
(1)ストレージ装置におけるアプリケーション機能
(1−1)同一筐体内コピー機能
従来、ストレージ装置に搭載されるアプリケーション機能の1つとして、上位装置としてのホスト装置を経由することなく、同一のストレージ装置内で論理デバイス(以下、これをLDEV(Logical Device)又はボリュームと呼ぶ)のミラーを作成するコピー機能(以下、これを同一筐体内コピー機能と呼ぶ)がある。
同一筐体内コピー機能が搭載されたストレージ装置2では、当該同一筐体内コピー機能の実行時、図1に示すように、コピーペアとして設定(以下、これをペア設定と呼ぶ)された2つのLDEV3,4のうちのコピー元となるLDEV(以下、これを正LDEVと呼ぶ)3内に格納されたデータを、予めコピー先となるLDEV(以下、これを副LDEVと呼ぶ)4にコピーすることにより、正LDEV3及び副LDEV4の内容を同一にする。
そして、ストレージ装置2は、ホスト装置1から正LDEV3に対してデータの書込み要求があったときには、当該書込み要求に従ってデータを正LDEV3の指定されたアドレス位置に書き込むと共に、これと同期又は非同期に同じデータを副LDEV4内の対応するアドレス位置にデータを書き込む。
また、ストレージ装置2は、その後正LDEV3及び副LDEV4のミラーが解除されてスナップショットが生成された状態でホスト装置1から正LDEV3に対するデータの書込み要求が与えられたときには、正LDEV3に書込み対象のデータを書き込む一方、これと併せて正LDEV3における当該データを書き込んだアドレス位置を記憶する。
そのための手段として、ストレージ装置2は、正LDEV3におけるデータのアクセス単位であるブロックの数と同じビット数のビット列を差分ビット情報6として内部メモリ5内に保持しており、正LDEV3及び副LDEV4の内容が同じブロックについては差分ビット情報6の対応するビットの値を「0」、正LDEV3及び副LDEV4の内容が異なるブロックについては対応するビットの値を「1」に設定することで、正LDEV3及び副LDEV4間の差分を管理する。
ところで、かかる同一筐体内コピー機能において、コピーペアの状態(以下、これをペアステータスと呼ぶ)としては、「ペア(pair)」、「コピー(copy)」及び「スプリット(split)」の3つがある。そして、同一筐体内コピー機能が搭載されたストレージ装置2では、ペア設定された各正LDEV3及び副LDEV4について、これら正LDEV3及び副LDEV4のLDEV番号と、正LDEV3及び副LDEV4の現在のペアステータスとを、内部メモリ5に格納されたペア管理テーブル7を用いて管理している。
この場合、「ペア」のペアステータスは、図2に示すように、正LDEV3から副LDEV4へのデータコピーが完了して正LDEV3及び副LDEV4がミラーになっている状態を指す。このペアステータス時には、正LDEV3にデータの書き込みがあったときに、これと同時に副LDEV4の対応するブロックにも同じデータが書き込まれる。またこのペアステータス時には、正LDEV3及び副LDEV4の内容が等しいため、差分ビット情報6のすべてのビットが常に「0」となる。
「コピー」のペアステータスは、図3に示すように、正LDEV3から副LDEV4へのデータコピーが途中であり、正LDEV3及び副LDEV4が未だミラーとなっていない状態である。このペアステータス時には、正LDEV3にデータの書き込みがあったときには、これと同時に副LDEV4の対応する箇所にも同じデータが書き込まれる一方、これと並行して差分ビット情報6の「1」が設定されているブロックのデータコピーが正LDEV3及び副LDEV4間で行われる。
また「スプリット」のペアステータスは、図4に示すように、副LDEV4へのデータ書き込みが行われず、この副LDEV4によってある時点のスナップショットが作成されている状態である。このペアステータス時には、正LDEV3にデータの書き込みがあっても副LDEV4へのデータの書き込みが行われず、差分ビット情報6の対応するビットに「1」が設定される。
図5は、このような「ペア」、「コピー」及び「スプリット」の各ペアステータスと、ペア設定なしのペアステータス(「ペアなし」)との間の状態遷移の様子を示したものである。この図5からも明らかなように、「ペアなし」のペアステータスから2つのLDEVにペア設定がなされると、そのペアのペアステータスが「コピー」に遷移し、その後正LDEV3から副LDEV4へのデータコピーが完了するとペアステータスが「ペア」に遷移する。
そして、「ペア」のペアステータスからストレージ装置2に対してそのペアの分割要求を行うと、正LDEV3及び副LDEV4のペアステータスが「スプリット」となり、「スプリット」のペアステータスから再同期要求を行うことによりペアステータスを再度「コピー」に遷移させることができる。なお、「ペア」、「コピー」及び「スプリット」のいずれの場合においても、ペアを消去することによって、ペアステータスを「ペアなし」に遷移させることができる。
図6は、かかる同一筐体内コピー機能の実行時における正LDEV3へのデータ書込み処理に関するストレージ装置2の処理内容を示している。
ストレージ装置2は、ホスト装置1から正LDEV3へのデータの書込み要求が与えられた場合、まず、かかる書込み要求と共にホスト装置1から与えられる書込み対象のデータを正LDEV3の指定されたブロックに書き込む(SP1)。
またストレージ装置2は、この後ペア管理テーブル7(図1)を参照して、その正LDEV3及び対応する副LDEV4からなるコピーペアに付与されたペア番号のペアステータスが「スプリット」である場合には(SP2:YES)、差分ビット情報7(図1)の対応するビットを「1」に設定する(SP3)。
これに対して、ストレージ装置2は、かかる正LDEV3及び副LDEV4のペアのペアステータスが「スプリット」でない場合には(SP2:NO)、差分ビット情報7の対応するビットを「0」に設定し(SP4)、副LDEV4の対応するブロックに、正LDEV3に書き込んだデータと同じデータを書き込む(SP5)。
一方、図7は、副LDEV4へのデータ書込み処理(以下、これをデータコピー処理と呼ぶ)に関するストレージ装置2の処理内容を表すフローチャートである。ストレージ装置2は、ペアステータスが「ペア」又は「コピー」である正LDEV3及び副LDEV4の各ペアについて、このフローチャートに従って、正LDEV3へのデータ書込み処理とは非同期に副LDEV4へのデータのコピー処理を一定時間毎に実行する。
すなわちストレージ装置2は、データコピー処理を開始すると、まずペア管理テーブル5(図1)に登録された1つの正LDEV3及び副LDEV4のペアを選択し、そのコピーペアのペアステータスが「スプリット」であるか否かをペア管理テーブル7に基づいて判断する(SP10)。
ストレージ装置2は、このペアのペアステータスが「スプリット」である場合には(SP10:YES)、このデータコピー処理を終了し、これに対してこのペアのペアステータスが「スプリット」でない場合には(SP10:NO)、対応する差分ビット情報から値が「1」のビットを検索する(SP11)。
ストレージ装置2は、この検索により「1」のビットを検出できなかったときには(SP12:NO)、このデータコピー処理を終了し、「1」のビットを検出したときには(SP12:YES)、正LDEV3における当該ビットと対応するブロックのデータを読み出し(SP13)、これを副LDEV4における対応するブロックに書き込む(SP14)。
この後ストレージ装置2は、対応する差分ビット情報におけるステップSP12において「1」であると判定したビットの値を「0」に変更し、さらにこの後このデータコピー処理を終了する(SP16)。
(1−2)外部接続機能(仮想化機能)
一方、ストレージ装置に搭載される他のアプリケーション機能として、自ストレージ装置以外のストレージ装置(以下、これを外部ストレージ装置と呼ぶ)内に設定されたLDEV(以下、これを外部LDEVと呼ぶ)を仮想化して自ストレージ装置内のLDEV(以下、これを内部LDEVと呼ぶ)のようにみせかけてホスト装置に提供する機能(以下、これを外部接続機能と呼ぶ)がある。
図8に示すように、外部接続機能が搭載されたストレージ装置11は、当該外部接続機能の実行時、外部接続用ポート11Aに接続された外部ストレージ装置13内のLDEV14を、自ストレージ装置内に設定された仮想LDEV12にマッピングする。そして、ストレージ装置11は、ホスト装置10から仮想LDEV12に対するアクセスがあったときには、外部接続用ポート11Aを介して対応するデータ入出力要求を外部ストレージ装置13に発行する。この結果、対応するデータが外部ストレージ装置13内のLDEV14における対応するブロックに入出力される。従って、かかるホスト装置10から仮想LDEV12へのアクセスは、実際には外部ストレージ装置13内のLDEV14に対して行われることとなる。
また、このような外部接続機能及び上述の同一筐体内コピー機能の双方を連携させて2つのストレージ装置間でデータコピーを行なうことも可能である。この場合、図9に示すように、外部接続機能及び同一筐体内コピー機能が搭載されたストレージ装置11に2つの外部ストレージ装置13A,13Bを接続する。そしてストレージ装置11の外部接続機能を利用して、第1の外部ストレージ装置13A内の第1のLDEV14A及び第2の外部ストレージ装置13B内の第2のLDEV14Bをそれぞれストレージ装置11内の第1及び第2の仮想LDEV12A,12Bにマッピングし、同一筐体内コピー機能を利用して、これら第1及び第2の仮想LDEV12A,12B間においてデータコピーを行う。
ただし、第1及び第2の仮想LDEV12A,12Bは実体が存在しないため、第1の仮想LDEV12Aから第2の仮想LDEV12Bへのデータコピーは、ストレージ装置11の制御のもとに、第1及び第2の外部ストレージ装置13A,13B間における第1のLDEV14Aから第2のLDEV14Bへのデータコピーとして実行されることとなる。
(2)記憶システムにおけるデータ移行方法
次に、記憶システムにおけるデータ移行方法について説明する。
従来、ストレージ装置に格納されているデータを他のストレージ装置に移行させるデータ移行方法として、ストレージ装置に実装されたコピー機能を利用してボリューム(LDEVに相当)単位でデータ移行を行なう第1のデータ移行方法と、ホスト装置に実装されたアプリケーション(例えばアーカイブソフトウェア)のコピー機能を利用してファイル単位でデータ移行を行う第2のデータ移行方法とがある。
このうち第1のデータ移行方法によるデータ移行処理は、図10に示すように、ホスト装置30が当該ホスト装置30に実装されたアプリケーション31に基づいて、移行元ストレージ装置32A内の対応するLDEV33Aに格納されたデータをSAN(Storage Area Network)等のネットワーク34を介して移行先ストレージ装置32B内の対応するLDEV33Bにリモートコピーすることにより行なわれる。
また第2のデータ移行方法によるデータ移行処理は、図11(A)に示すように、ホスト装置20が当該ホスト装置20に実装されたアプリケーション21に基づいて、データ移行元のストレージ装置(以下、これを移行元ストレージ装置と呼ぶ)22A内の対応するLDEV23Aから移行対象のデータを読み出し、これをデータ移行先のストレージ装置(以下、これを移行先ストレージ装置と呼ぶ)22B内の対応するLDEV23Bに書き込むようにして行われる。
またもう1つの第2のデータ移行方法として、図11(B)に示すように、ホスト装置24A,24Bを2台用いる方法もある。この第2のデータ移行方法によるデータ移行処理は、一方のホスト24A装置が、当該ホスト装置24Aに実装されたアプリケーション25Aに基づいて、移行対象のデータを移行元ストレージ装置26A内の対応するLDEV27Aから読み出し、これをLAN(Local Area Network)等のネットワーク28を介して他方のホスト装置24Bに転送する一方、このホスト装置24Bが、当該ホスト装置24Bに実装されたアプリケーション25Bに基づいて、かかるデータを移行先ストレージ装置26B内の対応するLDEV27Bに書き込むようにして行なわれる。
ところで、図10について上述した第1のデータ移行方法には、ボリューム単位でのデータ移行しかできないという欠点がある。また図11(A)について上述した第2のデータ移行方法には、ファイルシステム内のファイルを1つずつ移行させるため、データ移行に時間を要するという欠点があり、図11(B)について上述した第2のデータ移行方法には、ネットワーク28への負荷が大きいという欠点がある。このように図10〜図11について上述した従来のデータ移行方法では、効率的なデータ移行を行ない得ないという問題がある。
そこで、以下に説明する本実施の形態による記憶システムは、効率的なデータ移行を行なうため、システムのデータの入出力状況やデータサイズ等の状況(要因)に基づいてデータ移行方法を使い分ける点を特徴の1つとしている。
以下、このようなデータ移行機能が搭載された本実施の形態による記憶システムについて説明する。
(3)第1の実施の形態
(3−1)本実施の形態による記憶システムの構成
図12において、40は全体として本実施の形態による記憶システムを示す。この記憶システム40は、ホスト装置41並びに第1〜第3のストレージ装置42〜44がSAN等の第1のネットワーク45を介して接続されると共に、ホスト装置41並びに第1及び第2のストレージ装置42,43間がLAN等の第2のネットワーク46を介して接続され、さらに第1及び第2のストレージ装置42,43がそれぞれSAN等からなる第3又は第4のネットワーク47,48を介して第3のストレージ装置44と接続されることにより構成されている。
上位装置としてのホスト装置41は、CPU(Central Processing Unit)50やメモリ51等の情報処理資源を備えたコンピュータ装置であり、例えばパーソナルコンピュータやワークステーション、メインフレームなどから構成される。ホスト装置41は、キーボード、スイッチやポインティングデバイス、マイクロホン等の情報入力装置(図示せず)と、モニタディスプレイやスピーカ等の情報出力装置(図示せず)とを備えている。また、ホスト装置41には、第1のネットワーク45を介して第1〜第3のストレージ装置42〜44にアクセスするためのインタフェースとして機能するHBA(Host Bus Adapter)52と、第2のネットワーク46を介して第1及び第2のストレージ装置42,43とそれぞれ通信を行うためのNIC(Network Interface Card)53とが設けられている。
第3のストレージ装置44は、第1のストレージ装置42から第2のストレージ装置43へのデータ移行を制御するために利用するストレージ装置であり、第1及び第2のストレージ装置42,43が提供するLDEV(以下、これを外部LDEVと呼ぶ)80,83を仮想化して仮想LDEV60としてホスト装置41に提供する外部接続機能と、自ストレージ装置内に設定されたLDEV(仮想LDEV60及び後述の内部LDEV61)間でのコピー処理を行う同一筐体内コピー機能とを有する。この第3のストレージ装置44は、複数の物理記憶デバイス(図示せず)と、コントロール部62とを備えて構成される。
このうち物理記憶デバイスとしては、例えばSCSI(Small Computer System Interface)ディスク等の高価なディスク又はSATA(Serial AT Attachment)ディスクや光ディスク等の安価なディスクが適用される。
これら物理記憶ディスクはコントロール部62によりRAID方式で運用される。1又は複数の物理記憶ディスクにより提供される物理的な記憶領域上に、1又は複数のLDEV(以下、これを内部LDEVと呼ぶ)61が設定される。そしてデータは、これら内部LDEV61内に所定大きさのブロック(以下、これを論理ブロックと呼ぶ)単位で記憶される。
各仮想LDEV60及び各内部LDEV61には、それぞれ記憶システム40内で固有のLUN(Logical Unit Number)と、各第1〜第3のストレージ装置42〜44内で固有のLDEV番号とがそれぞれ付与される。本実施の形態の場合、データの入出力は、LUNと、各ブロックにそれぞれ付与される固有の番号(LBA:Logical Block Address)とを組み合わせたものをアドレスとして、当該アドレスを指定して行われる。
一方、コントロール部62は、複数の第1及び第2のチャネルアダプタ70A,70B、接続部71、共有メモリ72、キャッシュメモリ73、複数のディスクアダプタ74及びコントロールユニット75を備えて構成される。
各第1及び第2のチャネルアダプタ70A,70Bは、それぞれマイクロプロセッサ、メモリ及び通信インタフェース等を備えたマイクロコンピュータシステムとして構成される。そして第1のチャネルアダプタ70Aは、ホスト装置41から第1のネットワーク45を介して送信される各種コマンドを解釈して対応する処理を実行する。また第2のチャネルアダプタ70Bは、SCSIコマンドを発行可能なイニシエータ機能を備えており、外部接続用に用いられる。
第1及び第2のチャネルアダプタ70A,70Bは、それぞれ対応する第1、第3及び第4のネットワーク45,47,48に接続するためのポート70AX,70BXを備える。これらポート70AX,70BXには、図13に示すように、それぞれを識別するためのIP(Internet Protocol)アドレスやWWN(World Wide Address)などのポートアドレス(以下、WWNとする)が割り当てられており、これにより各チャネルアダプタ70A,70Bがそれぞれ個別にNAS(Network Attached Storage)として振る舞うことができるようになされている。
接続部71は、各チャネルアダプタ70A,70B、共有メモリ72、キャッシュメモリ73、各ディスクアダプタ74及びコントロールユニット75と接続されている。チャネルアダプタ70A,70B、共有メモリ72、キャッシュメモリ73、ディスクアダプタ74及びコントロールユニット75間でのデータやコマンドの授受は、この接続部71を介して行われる。接続部71は、例えば高速スイッチングによりデータ伝送を行う超高速クロスデバイススイッチなどのスイッチ又はバス等で構成される。
共有メモリ72及びキャッシュメモリ73は、チャネルアダプタ70A,70B及びディスクアダプタ74により共有されるメモリである。共有メモリ72は、主に自ストレージ装置全体の構成に関するシステム構成情報や、コマンド等を記憶するために利用される。この共有メモリ72としては、不揮発性メモリ、バックアップ用電池を備える揮発性メモリ又は一部ハードディスクドライブをデータの退避先とする構成などの種々の構成のものを適用することができる。本実施の形態では、バックアップ電池を備える揮発性メモリを適用するものとする。またキャッシュメモリ73は、主に仮想LDEV60及び内部LDEV61に入出力するデータを一時的に記憶するために利用される。
各ディスクアダプタ74は、マイクロプロセッサやメモリなどを備えたマイクロコンピュータシステムとして構成され、自己に割り当てられた仮想LDEV60や内部LDEV61に対するデータの読み書き制御を行う。
例えばディスクアダプタ74は、ホスト装置41から自己が管理する仮想LDEV60に対するデータの書込み命令及び書込み対象のデータが与えられたときには、これに応じた書込み要求と、かかる書込み対象のデータとを対応するチャネルアダプタ70Bを介して対応する第1又は第2のストレージ装置42,43に転送することにより、当該データをその第1又は第2のストレージ装置42,43内の対応するLDEV80,83の対応するアドレス位置に書き込ませる。またディスクアダプタ74は、自己が管理する仮想LDEV60からのデータの読出し命令が与えられたときには、これに応じた読出し要求を対応するチャネルアダプタ70Bを介して対応する第1又は第2のストレージ装置42,43に転送することにより、指定されたデータをその第1又は第2のストレージ装置42,43から読み出し、これを対応するチャネルアダプタ70Aを介してホスト装置41に転送する。
また各ディスクアダプタ74には、それぞれ仮想LDEV60及び内部LDEV61と接続するためのポート74Aが設けられている。そしてこれら各ポート74Aには、図13に示すように、それぞれを識別するためのIPアドレスやWWNなどのポートアドレス(以下、WWNとする)が割り当てられている。
コントロールユニット75は、第3のストレージ装置44全体の動作を制御する機能を有し、例えばノード型のパーソナルコンピュータから構成される。コントロールユニット75は、接続部71を介して各チャネルアダプタ70A,70B及び各ディスクアダプタ74と接続されている。コントロールユニット75は、第3のストレージ装置44内の障害の有無を監視し、障害が発生したときにこれを自己のディスプレイに表示したり、オペレータ操作に応じて対応する物理記憶デバイスの閉塞処理を行う。オペレータはコントロールユニット75を用いてシステム構成情報を定義することができ、またこの定義したシステム構成情報を、チャネルアダプタ70A,70B又はディスクアダプタ74と接続部71とを経由して、共有メモリ72に格納することができる。
第1及び第2のストレージ装置42,43は、外部接続機能及び同一筐体内コピー機能が搭載されていない点を除いて第3のストレージ装置44とほぼ同様の構成を有する。第1及び第2のストレージ装置42,43は、それぞれポート81,84を介して第1のネットワーク45と接続されと共に、ポート82,85を介して第3又は第4のネットワーク47,48と接続されており、第1のネットワーク45を介して第1及び第2のストレージ装置42,43間でコピーやデータ移行を行ったり、第3又は第4のネットワーク47,48を介して第3のストレージ装置44との間でデータのやり取りを行うことができる。
これら第1及び第2のストレージ装置42,43の各ポート81,82,84,85には、図13に示すように、それぞれを識別するためのIPアドレスやWWNなどのポートアドレス(以下、WWNとする)が割り当てられている。
(3−2)記憶システムにおけるデータ移行機能
(3−2−1)各種テーブル及び差分ビット情報の構成
次に、この記憶システム40に搭載されたデータ移行機能について説明する。本記憶システム40は、第1のストレージ装置42内の一部又は全部のデータを第2のストレージ装置43に移行する際に、ホスト装置41が、第1のストレージ装置42内のデータ移行対象のLDEV80に格納されたデータの状況に応じて最適なデータ移行方法を決定し、決定したデータ移行方法によりそのLDEV80のデータを第2のストレージ装置43内のデータ移行先のLDEV83(図12)に移行させるように、必要な制御処理を実行する点を特徴の1つとしている。
具体的に、ホスト装置41は、第1のストレージ装置42内のデータ移行対象となっているLDEV80の容量が大きく、かつそのLDEV80に格納されたデータの最終更新日時が古い場合には、第3のストレージ装置44の同一筐体内コピー機能を利用して、そのLDEV80のデータを優先的にボリューム単位で移行させ、かかるデータ移行対象のLDEV80のサイズが小さくかつそのLDEV80に格納されたデータの最終更新日時が新しい場合には、ホスト装置41のアプリケーションのコピー機能を利用して、そのLDEV80のデータを優先的にファイル単位で移行させるような制御処理を実行する。
このようなデータ移行処理を実行するための手段として、図12及び図13に示すように、ホスト装置41のメモリ51には、モード管理テーブル90、ストレージ管理テーブル91及び移行管理テーブル92を備えるアプリケーションプログラム96が格納され、第3のストレージ装置44のコントローラ62の共有メモリ72には、LDEV管理テーブル93、ペア管理テーブル94及び差分ビット情報95が格納されている。
このうちモード管理テーブル90は、現在、第1及び第2のストレージ装置42,43間においてボリューム単位又はファイル単位でのデータ移行が行なわれているか否かを管理するためのテーブルであり、図14に示すように、LDEV移行フラグ欄90A及びファイル移行フラグ欄90Bから構成される。
そしてLDEV移行フラグ欄90Aには、第1のストレージ装置42内のデータ移行対象のLDEV80(図12)に格納されたデータをボリューム単位で移行中であるか否かを表すフラグ(以下、これをLDEV移行フラグと呼ぶ)が格納され、ファイル移行フラグ欄90Bには、かかるLDEV80に格納されたデータをファイル単位で移行中であるか否かを表すフラグ(以下、これをファイル移行フラグと呼ぶ)が格納される。
またストレージ管理テーブル91は、第1及び第2のストレージ装置42,43間におけるデータ移行を管理するためのテーブルであり、図15に示すように、ストレージ識別番号欄91A、WWN欄91B及び移行元/移行先欄91Cから構成される。
そしてストレージ識別番号欄91Aには、そのときホスト装置41(図12)が認識する自装置に接続された各ストレージ装置(図15では第1〜第3のストレージ装置41〜43)の識別番号がそれぞれ格納され、WWN欄91Bには、そのストレージ装置における自装置に接続されたポート81,84,70AXのWWNが格納される。
また移行元/移行先欄91Cには、かかるデータ移行において対応するストレージ装置が移行元ストレージ装置及び移行先ストレージ装置のいずれであるかを表す情報(移行元ストレージ装置のときには「元」、移行先ストレージ装置のときには「先」)が格納される。なお、データ移行を行なう2つのストレージ装置(本実施の形態においては第1及び第2のストレージ装置41,42)の双方と外部接続されているストレージ装置(第3のストレージ装置43)の移行元/移行先欄91Cには、これを表す情報(「外部」)が格納される。
さらに移行管理テーブル92(92−1,92−2)は、第1及び第2のストレージ装置42,43間のデータ移行をLDEV80,83ごとに管理するためのテーブルであり、データ移行を行なうストレージ装置(本実施の形態においては第1及び第2のストレージ装置42,43)ごとに作成される。なお、図16において、(A)は第1のストレージ装置42用の移行管理テーブル92(92−1)を示し、(B)は第2のストレージ装置43用の移行管理テーブル92(92−2)を示している。
これら移行管理テーブル92は、図16(A)及び(B)に示すように、ストレージ識別番号欄92A、LUN欄92B、LDEV番号欄92C、容量欄92D、ファイルシステムタイプ欄92E、ファイルシステム名欄92F、ファイルシステム容量欄92G、ファイルシステムモード欄92H、最終アクセス日時欄92I、最終更新日時欄92J、移行対象欄92K、コピーモード欄92L、コピーステータス欄92M、外部ストレージ識別番号欄92N及び外部LDEV番号欄92Pから構成される。
そしてストレージ識別番号欄92Aには、対応する第1又は第2のストレージ装置42,43のストレージ識別番号が格納され、LUN欄92Bには、その第1又は第2のストレージ装置42,43内に存在する各LDEV80,83にそれぞれ付与されたLUNが格納される。またLDEV番号欄92Cには、対応するLDEV80,83のLDEV番号が格納され、容量欄92Dには、そのLDEV80,83の容量が格納される。
従って、図16には、「001」というストレージ識別番号が付与された第1のストレージ装置42内の「1」というLUN及び「001_01」というLDEV番号が付与されたLDEV80は「100G」の容量を有しており、また「002」というストレージ識別番号が付与された第2のストレージ装置43内の「3」というLUN及び「002_01」というLDEV番号が付与されたLDEV83も「100G」の容量を有していることが示されている。
またファイルシステムタイプ欄92Eには、そのLDEV80,83に格納されているファイルシステムのタイプが格納され、ファイルシステム名92F欄には、そのファイルシステムの名称が格納される。さらにファイルシステム容量欄92Gには、対応するファイルシステムについて設定された容量が格納され、ファイルシステムモード欄92Hには、そのファイルシステムがマウントされているか否かを表す情報(「mount」又は「unmount」)が格納される。なお、1つのLDEV80,83内に複数のファイルシステムが存在する場合には、ファイルシステムごとに異なる列に分けて情報が格納される。
従って、図16では、第1のストレージ装置42内の「001_01」というLDEV番号が付与されたLDEV80内にはファイルシステムが存在せず、かかる第1のストレージ装置42内の「001_02」というLDEV番号が付与されたLDEV80内には、それぞれ「/opt」及び「/usr」という名称が付与されたいずれも「10G」の容量を有する「NFS」というタイプの2つのファイルシステムが存在し、これらはいずれもマウント(「mount」)されていることが示されている。
さらに最終アクセス日時欄92Iには、そのファイルシステムに対する最終アクセスの日時が格納され、最終更新日時欄92Jには、そのファイルシステムに対する最終の更新日時が格納される。
さらに移行対象欄92Kには、対応するLDEV80,83又はファイルシステムがコピー元又はコピー先として指定された場合に、これを表す情報が格納される。なおかかる情報としては、単にそのリストに対応するLDEV80,83やファイルシステムがコピー元又はコピー先であることを意味するフラグを適用することができるが、この図16のように、データ移行対象のLDEV80やファイルシステムが多数存在する場合には、コピー元及びコピー先に同じ番号(以下、これを移行対象番号と呼ぶ)を付与するようにしても良い。
従って、図16では、第1のストレージ装置42内の「001_01」というLDEV番号が付与されたLDEV80のデータを、第2のストレージ装置43内の「002_01」というLDEV番号が付与されたLDEV83に移行させ、第1のストレージ装置42内の「001_02」というLDEV番号が付与されたLDEV80のデータを、第2のストレージ装置43内の「002_02」というLDEV番号が付与されたLDEV83に移行させる設定がなされていることが示されている。
さらにコピーモード欄92Lには、対応するLDEV80,83又はファイルシステムのコピーモードとして、ボリューム単位で行うLDEV移行モードと、ファイル単位で行うファイル移行モードとのいずれが設定されているかを表す情報(LDEV移行モードの場合は「Volume」、ファイル移行モードの場合は「File」)が格納される。またコピーモード欄92Lには、かかる情報と併せて、そのデータコピーの優先度が格納される。データコピーの優先度については後述する。
さらにコピーステータス欄92Mには、対応するLDEV80,83又はファイルシステムのコピーが完了したか否かを表す情報(コピーが完了した場合には「Done」、完了していな場合には「-」)が格納される。従って、図16では、第1のストレージ装置42内の「001_01」というLDEV番号が付与されたLDEV80から、第2のストレージ装置43内の「002_02」というLDEV番号が付与されたLDEV83へのデータ移行は終了しているのに対して、第1のストレージ装置42内の「001_02」というLDEV番号が付与されたLDEV80に格納されたそれぞれ「/opt」及び「/usr」という名称のファイルシステムのデータを第2のストレージ装置43内の「002_02」というLDEV番号が付与されたLDEV83内に移行させるデータ移行は未だ終了していないことが示されている。
さらに外部ストレージ識別番号欄92N及び外部LDEV番号欄92Pには、それぞれ対応するLDEV80,83に第3のストレージ装置44内の仮想LDEV60がマッピングされている場合に、それぞれ当該第3のストレージ装置44のストレージ識別番号及び当該仮想LDEV60のLDEV番号が格納される。従って、例えば図16では、第1のストレージ装置42の「001_01」というLDEV番号が付与されたLDEV80には、「003」というストレージ識別番号が付与された第3のストレージ装置44内に定義された「003_011」というLDEV番号の仮想LDEV60がマッピングされていることが示されている。
一方、LDEV管理テーブル93は、第3のストレージ装置44内に存在する各内部LDEV61及び仮想LDEV60を管理するためのテーブルであり、図17に示すように、内部(仮想)LDEVフィールド93A及び外部LDEVフィールド93Bを備える。
内部(仮想)LDEVフィールド93Aは、LDEV番号欄93C、容量欄93D及びLUN欄93Eから構成される。そしてLDEV番号欄93Cには、第3のストレージ装置44内に存在する各内部LDEV61及び仮想LDEV60のLDEV番号が格納される。また容量欄93Dには、対応する内部LDEV61又は仮想LDEV60の容量が格納され、LUN欄93Eには、その内部LDEV61又は仮想LDEV60に付与されたLUNが格納される。
また外部LDEVフィールド93Bは、ストレージ識別番号欄93F、LDEV番号欄93G及びLUN欄93Hから構成される。そしてストレージ識別番号欄93Fには、対応する仮想LDEV60に関連付けられた外部LDEV(つまり第1又は第2のストレージ装置42,43内のLDEV80,83)が存在する場合に、その外部LDEVが存在する第1又は第2のストレージ装置42,43のストレージ識別番号が格納される。またLDEV番号欄93Gには、その外部LDEVのLDEV番号が格納され、LUN欄93Hには、その外部LDEVに付与されたLUNが格納される。よって、LDEV管理テーブル93において、外部LDEVフィールド93Bに値が格納されているLDEV80,83は仮想LDEV60である。
従って、図17(B)に示すように、このLDEV管理テーブル93における内部(仮想)LDEVフィールド93AのLUN欄93E及び外部LDEVフィールド93BのLUN欄93Hの双方にLUNが格納されているエントリについては、実データが外部LDEVに存在し、ホスト装置41(図12)からのアクセスが可能であり、内部(仮想)LDEVフィールド93AのLUN欄93EにLUNが格納されているが外部LDEVフィールド93BのLUN欄93HにLUNが格納されていないエントリについては、実データが第3のストレージ装置44の内部LDEV61に存在し、ホスト装置41からのアクセスが可能であることが分かる。なお、内部(仮想)LDEVフィールド93AのLUN欄93E及び外部LDEVフィールド93BのLUN欄93Hの双方にLUNが格納されていないエントリは、第3のストレージ装置44上に設定された未使用のLDEVであり、ホスト装置41からのアクセスはできない。
他方、ペア管理テーブル94は、第3のストレージ装置44における同一筐体内コピー処理のためにペア設定されたコピーペアの構成情報を管理するためのテーブルであり、図18に示すように、ペア番号欄94A、正LDEV番号欄94B、副LDEV番号欄94C及びペアステータス欄94Dから構成される。
そしてペア番号欄94Aには、対応するコピーペアに付与された固有の番号であるペア番号が格納され、正LDEV番号欄94Bには、そのコピーペアの正LDEVを形成する第3のストレージ装置44内のLDEV(内部LDEV61,外部LDEV60)のLDEV番号が格納される。また副LDEV番号欄94Cには、そのコピーペアの副LDEVを形成する第3のストレージ装置44内のLDEV(内部LDEV61,外部LDEV60)のLDEV番号が格納され、ペアステータス欄94Dには、そのコピーペアの現在のペアステータス(「ペア(pair)」、コピー「copy」)又は「スプリット(sprit)」が格納される。
さらに差分ビット情報95は、図19に示すように、対応するコピーペアの正LDEVや副LDEVを形成するLDEVのブロック数と同じ数のビットから構成されるビット列であり、正LDEV及び副LDEVのデータが異なるブロックに対応するビットに「1」が設定され、正LDEV及び副LDEVのデータが同じブロックに対応するビットに「0」が設定される。この差分ビット情報95は、ペア管理テーブル94に登録されたコピーペアにそれぞれ対応させて、これらコピーペアと同じ数だけ存在する。
(3−2−2)本実施の形態によるデータ移行処理の流れ
図20は、第1のストレージ装置42から第2のストレージ装置へのデータ移行に関するホスト装置41のCPU50(図12)の処理の流れを示している。なお以下においては、第1及び第2のストレージ装置42,43内のLDEV80,83はホスト装置41に認識されており、これらはそれぞれ第3のストレージ装置44内のいずれかの仮想LDEV60にマッピングされているものとする。
ホスト装置41のCPU50は、システム管理者等からデータ移行処理の実行命令が入力されると、この図20に示すデータ移行処理を開始し、まず、図16について上述した移行管理テーブル92を作成する(SP20)。次いでCPU50は、図15について上述したストレージ管理テーブル91上にデータ移行元及びデータ移行先のストレージ装置(それぞれ第1のストレージ装置42及び第2のストレージ装置43)を設定すると共に、移行管理テーブル92上にデータ移行元及びデータ移行先の各LDEV80,83又はファイルシステムを設定する(SP21)。
続いてCPU50は、データ移行対象のLDEV80やファイルシステムについて、データ移行時のデータ移行方法を決定し(SP22)、この後、第1及び第2のストレージ装置42,43を制御することにより、ステップSP22において決定したデータ移行方法を用いて第1のストレージ装置42内のデータ移行対象のLDEV80やファイルシステムのデータを第2のストレージ装置43内の対応するLDEV83に移行させる(SP23)。
以下、このような本実施の形態によるデータ移行処理の具体的な内容について説明する。
(3−2−3)移行管理テーブル作成処理(図20のステップSP20)
まず、データ移行処理のステップSP20において行なわれる移行管理テーブル92の作成処理について説明する。この移行管理テーブル作成処理は、ホスト装置41のメモリ51(図12)に格納されたアプリケーションプログラム96(図12)に基づいて、図21に示す処理手順に従って行なわれる。
すなわちホスト装置41のCPU50は、図20について上述したデータ移行処理のステップSP20に進むと、図21に示す移行管理テーブル作成処理を開始し、まず、OS(Operation System)コマンド等により、ホスト装置41のOSが認識している当該ホスト装置41に接続されたストレージ装置(ここでは第1及び第2のストレージ装置42,43とする)がそれぞれ提供する各LDEV80,83に関する情報(以下、これをLDEV情報と呼ぶ)を取得し、取得した各LDEV80,83のLDEV情報をメモリ51に一時的に格納する(SP30)。
続いてCPU50は、ステップSP30において取得した各LDEV80,83のLDEV情報に基づいて、未処理のLDEV80,83を1つ選択し(SP31)、そのLDEV80,83が作成されたストレージ装置(第1又は第2のストレージ装置42,43)のストレージ識別番号がストレージ管理テーブル91(図15)に登録されているか否かを判断する(SP32)。なお、初期状態では、ストレージ管理テーブル91には何らの情報も格納されていないため、このステップSP32における判断では必ず肯定結果を得ることになる。
そしてCPU50は、この判断において肯定結果を得るとステップSP34に進み、これに対して否定結果を得ると、そのストレージ装置(第1又は第2のストレージ装置42,43)のストレージ識別番号をストレージ管理テーブル91に登録する(SP33)。
続いてCPU50は、ステップSP31において選択したLDEV80,83が移行管理テーブル92(図16)に登録されているか否かを判断する(SP34)。そしてCPU50は、この判断において肯定結果を得るとステップSP36に進み、これに対して否定結果を得ると、当該LDEV80,83に関する必要な情報を対応する移行管理テーブル92に登録する(SP35)。
なお、初期状態ではホスト装置41に接続されたストレージ装置(第1及び第2のストレージ装置42,43)ごとの移行管理テーブル92が存在しない。このためCPU50は、この場合にはかかるステップSP35において、何らの情報も格納されていない新たな移行管理テーブル92を作成し、その移行管理テーブル92に対応するLDEV80,83のLDEV情報を格納することになる。
次いでCPU50は、ステップSP30においてLDEV情報を取得したすべてのLDEV80,83に対してステップSP31〜ステップSP35の処理を行なったか否かを判断する(SP36)。そしてCPU50は、この判断において否定結果を得ると、ステップSP31に戻って、この後、同様の処理を繰り返す(SP31〜SP36−SP31)。
そしてCPU50は、やがてステップSP30においてLDEV情報を取得したすべてのLDEV80,83についてステップSP31〜ステップSP35の処理を終えることによりステップSP36において肯定結果を得ると、この移行管理テーブル作成処理を終了する。
なお、このような移行管理テーブル作成処理により作成された直後のストレージ管理テーブル91の様子を図22に示し、かかる移行管理テーブル作成処理により作成された直後の移行元ストレージ装置(第1のストレージ装置42)及び移行先ストレージ装置(第2のストレージ装置43)にそれぞれ対応する移行管理テーブル92−1,92−2の様子を図23(A)及び(B)にそれぞれ示す。
(3−2−4)データ移行条件設定処理(図20のステップSP21)
一方、CPU50は、図20について上述したデータ移行処理のステップSP21に進むと、メモリ51に格納されたアプリケーションプログラム96に基づいて、図24に示すデータ移行条件設定処理を実行する。
すなわちCPU50は、図20について上述したデータ移行処理のステップSP21に進むと、このデータ移行条件設定処理を開始し、まず、システム管理者の設定入力に従って、移行元ストレージ装置(第1のストレージ装置42)及び移行先ストレージ装置(第2のストレージ装置43)がそれぞれ外部接続された外部ストレージ装置(第3のストレージ装置44)のストレージ識別番号及びWWNをストレージ管理テーブル91に登録する(SP40)。
続いてCPU50は、システム管理者の設定入力に従って、ストレージ管理テーブル91に移行元ストレージ装置及び移行先ストレージ装置を登録する(SP41)。具体的にCPU50は、図25に示すように、ストレージ管理テーブル91上の移行元ストレージ装置に対応する移行元/移行先欄91Cに「元」、ストレージ管理テーブル91上の移行先ストレージ装置に対応する移行元/移行先欄91Cに「先」というコードをそれぞれ格納する。またCPU50は、これと併せて、外部ストレージ装置に対応する移行元/移行先欄91Cに「外部」というコードを格納する。
次いでCPU50は、システム管理者の設定入力に従って、図26(A)及び(B)に示すように、各移行管理テーブル92(92−1,92−2)におけるデータ移行元及びデータ移行先の各LDEV80,83やファイルシステムとそれぞれ対応する移行管理テーブル92上の列(以下、これをリストと呼ぶ)内の移行対象欄92Kに移行対象番号を格納し(SP42)、この後このデータ移行条件設定処理を終了する。
(3−2−5)データ移行方法決定処理(図20のステップSP22)
他方、CPU50は、図20について上述したデータ移行処理のステップSP22に進むと、メモリ51に格納されたアプリケーションプログラム96に基づいて、図27に示すデータ移行方法決定処理を実行する。
すなわちCPU50は、データ移行処理のステップSP22に進むと、図27に示すデータ移行方法決定処理を開始し、まず、移行元ストレージ装置(第1のストレージ装置42)に対応する移行管理テーブル92(図26(A))上の移行対象番号が移行対象欄92Kに格納されたリストのうち、コピーモード欄92Lにコピーモードが登録されていないリストがあるか否かを判断する(SP50)。
そしてCPU50は、この判断において肯定結果を得ると、かかるリストの中から1つのリストを選択する(SP51)。次いでCPU50は、そのリストに対応するLDEV80に格納されたデータのデータ移行方式を決定し、決定したデータ移行方式をそのリストのコピーモード欄92Lに登録した後(SP52)、ステップSP50に戻る。
そしてCPU50は、この後同様の処理を繰り返し(SP50〜SP52−SP50)、やがてかかる移行管理テーブル92上の移行対象欄92Kに移行対象番号が格納されたすべてのリストのコピーモード欄92Lにコピーモードを登録し終えると、このデータ移行方式決定処理を終了する。
なお、このデータ移行方式決定処理のステップSP52の具体的な処理手順を図28に示す。CPU50は、かかるデータ移行方法決定処理のステップSP52に進むと、この移行方法決定処理を開始し、まず、移行元ストレージ装置(第1のストレージ装置42)に対応する移行管理テーブル92上のそのとき対象としているリストの容量欄92Dを参照して、対応するLDEV80の容量が予め定められた閾値よりも小さいか否かを判断する(SP60)。
CPU50は、この判断において否定結果を得ると、かかる移行管理テーブル92上のそのリストのファイルシステム名欄92F等に情報が格納されているかに基づいて、かかるLDEV80にファイルシステムのデータが格納されているか否かを判断する(SP61)。
またCPU50は、この判断において否定結果を得ると、移行管理テーブル92上のそのリストの最新更新日時欄92Iを参照して、最後に更新が行なわれた日時が現在の日時から予め定められた期間だけ遡った日時よりも古いか否か(つまり各データにそれぞれ付与されたタイムスタンプのうちの最新のタイムスタンプの日時が、現在の日時から予め定められた期間だけ遡った日時よりも古いか否か)を判断する(SP62)。
そしてCPU50は、この判断において否定結果及び肯定結果のいずれを得た場合においても、そのLDEV80に格納されたデータのデータ移行方法としてボリューム単位でのデータ移行方法を決定し(SP63,SP64)、この後、この移行方法決定処理を終了する。
またCPU50は、ステップSP61の判断において肯定結果を得ると、ステップSP62と同様にして、最後に更新が行なわれた日時が現在の日時から予め定められた期間だけ遡った日時よりも古いか否かを判断する(SP65)。
そしてCPU50は、この判断において否定結果を得たときには、そのLDEV80に格納されたデータのデータ移行方法としてボリューム単位でのデータ移行方法を決定し(SP66)、これに対してかかる判断において肯定結果を得たときには、そのLDEV80に格納されたデータのデータ移行方法としてファイル単位でのデータ移行方法を決定し(SP67)、この後、この移行方法決定処理を終了する。
このようにCPU50は、データ移行対象のLDEV80の容量が大きいときには、原則としてデータ移行方法としてボリューム単位でのデータ移行方法を選択する。ただし、この場合においても、最終更新日時が新しいときには、近いうちにそのLDEV80に格納されたファイルに再度アクセスされる可能性があるため、データ移行方法としてファイル単位でのデータ移行方法を選択する。
一方、CPU50は、ステップSP60の判断において肯定結果を得たときには、ステップSP61と同様にして、そのとき対象としているリストに対応するLDEV80にファイルシステムのデータが格納されているか否かを判断する(SP68)。
CPU50は、この判断において否定結果を得ると、ステップSP62と同様にして、最後に更新が行なわれた日時が現在の日時から予め定められた期間だけ遡った日時よりも古いか否かを判断する(SP69)。
そしてCPU50は、この判断において否定結果及び肯定結果のいずれを得た場合においても、そのLDEV80に格納されたデータのデータ移行方法としてボリューム単位でのデータ移行方法を決定し(SP70,SP71)、この後、この移行方法決定処理を終了する。
またCPU50は、ステップSP68の判断において肯定結果を得ると、ステップSP62と同様にして、最後に更新が行なわれた日時が現在の日時から予め定められた期間だけ遡った日時よりも古いか否かを判断する(SP72)。
そしてCPU50は、この判断において否定結果及び否定結果のいずれを得たときにも、そのLDEV80に格納されたデータのデータ移行方法としてファイル単位でのデータ移行方法を選択し(SP73,SP74)、この後、この移行方法決定処理を終了する。
このようにCPU50は、データ移行対象のLDEV80の容量が閾値よりも小さいときには、原則としてデータ移行方法としてファイル単位でのデータ移行方法を選択する。ただし、この場合においても、LDEV80にファイルシステムが格納されていないときには、ファイル単位でのデータ移行を行なえないため、データ移行方法としてボリューム単位でのデータ移行方法を選択する。
なお、図28において、ステップSP63、ステップSP64、ステップSP66、ステップSP67、ステップSP70、ステップSP71、ステップSP73及びステップSP74の「Volume」や「File」の後ろの丸付き番号は優先度を示す。この優先度は、対応するLDEV80又はファイルシステムのデータを移行する際の優先順位を表す数値であり、ボリューム単位でデータ移行を行なうボリューム群及びファイル単位でデータ移行を行なうボリューム群ごとにそれぞれ独立して決定される。なお図28において、優先度は、丸付き番号の数値が小さければ小さいほど順位が高くなる。この優先度に基づくデータ移行の順番については、後述する。
またデータ移行処理の対象となるLDEV80に格納されたデータがアーカイブされるデータ(アーカイブデータ)である場合にデータ移行方法決定処理(図27)のステップSP52で行なわれる移行方法決定処理の具体的な処理内容を図29に示す。この場合には、基本的にはデータ移行対象のLDEV80に格納されたデータの更新がないため、CPU50は以下のようにしてデータ移行方法及び優先順位を決定する。
すなわちCPU50は、データ移行方法決定処理のステップSP52に進むと、この移行方法決定処理を開始し、まず、移行元ストレージ装置(第1のストレージ装置42)に対応する移行管理テーブル92上のそのとき対象としているリストの容量欄92Dを参照して、対応するLDEV80の容量が予め定められた閾値よりも小さいか否かを判断する(SP80)。
CPU50は、この判断において否定結果を得ると、かかる移行管理テーブル92上のかかるリストのファイルシステムモード欄92Hを参照して、かかるLDEV80にファイルシステムが格納されているか否かを判断する(SP81)。
そしてCPU50は、この判断において否定結果及び肯定結果のいずれを得た場合においても、そのLDEV80に格納されたデータのデータ移行方法としてボリューム単位でのデータ移行方法を決定し(SP82,SP83)、この後、この移行方法決定処理を終了する。
このようにCPU50は、LDEV容量が大きいときには、ファイルシステムの有無に関わりなく、データ移行方法としてボリューム単位でのデータ移行方法を選択する。
一方、CPU50は、ステップSP80の判断において肯定結果を得ると、ステップSP81と同様にして、かかるLDEV80にファイルシステムが格納されているか否かを判断する(SP84)。
そしてCPU50は、この判断において否定結果を得たときには、そのLDEV80に格納されたデータのデータ移行方法としてボリューム単位でのデータ移行方法を決定し(SP85)、これに対してかかる判断において肯定結果を得たときには、そのLDEV80に格納されたデータのデータ移行方法としてファイル単位でのデータ移行方法を決定し(SP86)、この後、この移行方法決定処理を終了する。
このようにCPU50は、LDEV容量が小さい場合、当該LDEV80にファイルシステムが存在するときには、データ移行方法としてボリューム単位でのデータ移行方法を選択し、当該LDEV80にファイルシステムが存在しないときには、データ移行方法としてファイル単位でのデータ移行方法を選択する。
(3−2−6)データ移行実行処理(図20のステップSP23)
さらにCPU50は、図20について上述したデータ移行処理のステップSP23に進むと、メモリ51に格納されたアプリケーションプログラム96に基づいて、図30に示すデータ移行実行処理を実行する。
すなわちCPU50は、データ移行処理のステップS23Pに進むと、このデータ移行実行処理を開始し、まず、ストレージ管理テーブル91に基づいて移行元ストレージ装置がどのストレージ装置(ここでは第1のストレージ装置42)であるかを確認し、この移行元ストレージ装置に対応する移行管理テーブル92について、移行対象欄92Kに移行対象番号が格納されたリスト(列)のうち、コピーステータス欄92Mにデータ移行が完了していないことを表す「Done」という情報が格納されていないリスト(つまり対応するLDEV80又はファイルシステムのデータ移行が完了していないリスト)があるか否かを判断する(SP90)
CPU50は、この判断において肯定結果を得ると、該当するリストの中からコピーモード欄92Lに格納された優先順位が最も小さいリストを1つ選択し(SP91)、そのリストについて、コピーモード欄92Lに「Volume」が格納され、かつモード管理テーブル90(図14)のLDEV移行フラグが「オフ(OFF)」に設定されているか否か(つまりコピーモードとしてボリューム単位のコピーが設定され、かつ現在いずれかのLDEV80のデータを移行元ストレージ装置から移行先ストレージ装置に転送中であるか否か)を判断する(SP92)。
そしてCPU50は、この判断において肯定結果を得ると、モード管理テーブル90上のLDEV移行フラグを「オン(ON)」に設定した後(SP93)、外部ストレージ装置(第3のストレージ装置44)を制御することにより、対応するLDEV80について、当該外部ストレージ装置の同一筐体内コピー機能を利用してボリューム単位でのデータ移行処理を実行させる(SP94)。そしてCPU50は、この後、モード管理テーブル90上のLDEV移行フラグを「オフ(OFF)」に再設定した後(SP95)、ステップSP90に戻る。
これに対してCPU50は、ステップSP92の判断において否定結果を得ると、そのリストについて、コピーモード欄92Lに「File」が格納され、かつモード管理テーブル90のファイル移行フラグが「オフ(OFF)」に設定されているか否か(つまりコピーモードとしてファイル単位のコピーが設定され、かつ現在いずれかのファイルシステムのデータを移行元ストレージ装置から移行先ストレージ装置に転送中であるか否か)を判断する(SP96)。
CPU50は、この判断において否定結果を得るとステップSP90に戻り、これに対して肯定結果を得ると、モード管理テーブル90上のファイル移行フラグを「オン(ON)」に設定した後(SP97)、アプリケーション96(図12)のコピー機能を利用して、対応するLDEV80についてボリューム単位でのデータ移行処理を実行する(SP98)。そしてCPU50は、この後、モード管理テーブル90上のLDEV移行フラグを「オフ(OFF)」に再設定した後(SP99)、ステップSP90に戻る。
そしてCPU50は、この後同様の処理を繰り返す(SP90〜SP99−SP90)。この際CPU50は、ステップSP91におけるリストの選択時には、コピーモードが「Volume」であるか「File」であるかに関わりなく、コピーモード欄92Lに格納された優先順位が小さいものから順番に(優先順位が同じときにはランダムに)リストを選択する。これにより、コピーモードが「Volume」に設定された各リストにそれぞれ対応するLDEV80のデータについては、外部ストレージ装置(第3のストレージ装置44)の同一筐体内コピー機能により、優先順位が小さいものから順番に移行元ストレージ装置から移行先ストレージ装置へのコピーが行われ、これと並行して、コピーモードが「File」に設定された各リストにそれぞれ対応するファイルシステムのデータについては、ホスト装置41のアプリケーションプログラム96のコピー機能により、移行元ストレージ装置から移行先ストレージ装置へのコピーが行われることとなる。
そしてCPU50は、やがてかかる移行管理テーブル92上の移行対象番号が移行対象欄92Kに格納された各リストにそれぞれ対応するデータを移行し終えることによりステップSP90において肯定結果を得ると、このデータ移行処理を終了する。
なお、かかるデータ移行実行処理のステップSP93において行なわれるボリューム単位でのデータコピー処理(以下、これをボリューム単位データコピー処理と呼ぶ)の流れを、図31を参照して説明する。
この場合、ホスト装置41のCPU50は、ストレージ管理テーブル91を参照して、移行元ストレージ装置及び移行先ストレージ装置がそれぞれ外部接続された外部ストレージ装置がどのストレージ装置であるかを確認する。
次いでCPU50は、データ移行元のLDEV80(図12)にマッピングされた当該外部ストレージ装置内の仮想LDEV60(図12)と、データ移行先のLDEV83(図12)にマッピングされた当該外部ストレージ装置内の仮想LDEV60とに関する詳細情報(以下、これを仮想LDEV詳細情報と呼ぶ)の転送を外部ストレージ装置に要求する(SP100)。
具体的に、CPU50は、ストレージ管理テーブル91を参照して移行先ストレージ装置を特定し、その移行先ストレージ装置に対応する移行管理テーブル92上の各リストの移行対象欄92Kを参照することにより、データ移行先のLDEV83のLDEV番号を検出する。そしてCPU50は、このようにして得られた移行先ストレージ装置のストレージ識別番号と、かかるデータ移行先のLDEV83のLDEV番号とを外部ストレージ装置に通知することにより、外部ストレージ装置内の当該データ移行先のLDEV83にマッピングされた仮想LDEV60の仮想LDEV詳細情報の転送を要求する。
またCPU50は、これと同様に、データ移行実行処理(図30)のステップSP91において選択したリストのストレージ識別番号欄92Nに格納されたストレージ識別番号と、当該リストのLDEV番号欄92Cに格納されたLDEV番号とを外部ストレージ装置に通知することにより、外部ストレージ装置内の当該データ移行元のLDEV80にマッピングされた仮想LDEV60の仮想LDEV詳細情報の転送を要求する。
そしてこの要求を受信した外部ストレージ装置は、これらデータ移行元及びデータ移行先の各LDEV83,80にそれぞれ対応する各仮想LDEV60のLDEV番号、容量及びLUNをLDEV管理テーブル93(図17)から抽出し、これらの情報を仮想LDEV詳細情報としてホスト装置41に送信する(SP101)。
ホスト装置41のCPU50は、かかる仮想LDEV詳細情報を受信すると、この仮想LDEV詳細情報に基づいて移行元ストレージ装置に対応する移行管理テーブル92及び移行先ストレージ装置に対応する移行管理テーブル92を更新する(SP102)。
具体的に、CPU50は、図32に示すように、移行元ストレージ装置42に対応する移行管理テーブル92のそのとき対象としているリストにおける外部ストレージ識別番号欄92Nに外部ストレージ装置のストレージ識別番号を格納すると共に、かかる仮想LDEV詳細情報に基づき認識されるデータ移行元のLDEV80と対応付けられた仮想LDEV60のLDEV番号を当該リストの外部LDEV番号欄92Pに格納する。またCPU50は、移行先ストレージ装置43に対応する移行管理テーブル92のそのとき対象としているリストの外部ストレージ識別番号欄92Nに外部ストレージ装置のストレージ識別番号を格納すると共に、かかる仮想LDEV詳細情報に基づき認識されるデータ移行先のLDEV83と対応付けられた仮想LDEV60のLDEV番号をかかるリストの外部LDEV番号欄92Pに格納する。
そしてCPU50は、このようにして更新した移行元ストレージ装置に対応する移行管理テーブル92(92−1)及び移行先ストレージ装置に対応する移行管理テーブル92(92−2)に基づいて、外部ストレージ装置に対して、データ移行元のLDEV80に対応付けられた仮想LDEV60からデータ移行先のLDEV83に対応付けられた仮想LDEV60への同一筐体内コピーの実行指示(以下、これを同一筐体内コピー実行指示と呼ぶ)を与える(SP103)。
かくして外部ストレージ装置は、かかる同一筐体内コピー実行指示に基づいて、移行元ストレージ装置(第1のストレージ装置42)及び移行先ストレージ装置(第2のストレージ装置43)を制御することにより、データ移行元のLDEV80からデータ移行先のLDEV83へのボリューム単位でのコピーを実行させる(SP104)。
実際上、このとき移行元ストレージ装置側では、データ移行元のLDEV80のデータを順次読み出し、これを第1のネットワーク45を介して移行先ストレージ装置に転送する。また移行先ストレージ装置側では、移行元ストレージ装置から送信されるデータを順次データ移行先のLDEV83に格納する。
そして外部ストレージ装置は、このコピーが完了すると、これをホスト装置41に通知し(SP105)、この後このデータ移行処理を終了する。
またホスト装置41のCPU50は、かかる通知を受信すると、図32に示すように、移行元ストレージ装置に対応する移行管理テーブル92及び移行先ストレージ装置に対応する移行管理テーブル92をそれぞれ更新する(SP105)。具体的にCPU50は、移行元ストレージ装置に対応する移行管理テーブル92及び移行先ストレージ装置に対応する移行管理テーブル92上の対応するリストのコピーステータス欄92Mに、かかるコピーが完了したことを表す「Done」を格納する。またCPU50は、移行先ストレージ装置に対応する移行管理テーブル92については、対応するリストのコピーモード欄92Lにコピーが完了したことを表す「Done」というコードを格納する。以上によりボリューム単位データコピー処理は完了する。
一方、図33は、データ移行実行処理(図30)のステップSP98において行なわれるファイル単位でのデータコピー処理(以下、これをファイル単位データコピー処理と呼ぶ)の流れを示している。
この場合、ホスト装置41のCPU50は、まず、ストレージ管理テーブル91を参照して、外部ストレージ装置がどのストレージ装置であるかを確認する。ここでは、第3のストレージ装置44が外部ストレージ装置に該当する。
次いでCPU50は、移行元ストレージ装置に対応する移行管理テーブル92(92−1)を参照して、そのとき対象としているリストのLDEV番号欄92Cに格納されているLDEV番号と同じLDEV番号がLDEV番号欄92Cに格納されているリストをすべて抽出する(SP110)。この処理により、そのとき対象としているリストに対応するファイルシステムと同じLDEV80に格納された他のファイルシステムがすべて抽出されることになる。
例えば図32(A)の例では、そのとき対象としているリストが右から2番目のリスト(ファイルシステム名が「/opt」のファイルシステムのリスト)であるとすると、当該リストのLDEV番号欄92Cに格納された「001_02」というLDEV番号がLDEV番号欄92Cに格納されているリストは一番左側のリストである。従って、ステップSP110では、この一番左側のリストが抽出されることになる。
続いてCPU50は、図34(A)及び(B)に示すように、ステップSP110において抽出した各リストのストレージ識別番号欄92A、LUN欄92B、LDEV番号欄92C、容量欄92D、ファイルシステムタイプ欄92E、ファイルシステム名欄92F、ファイルシステム容量欄92G、ファイルシステムモード欄92H及び移行対象欄92Kにそれぞれ格納されている各情報を移行先ストレージ装置に対応する移行管理テーブル92にコピーすることにより、これらファイルシステムを移行先ストレージ装置に対応する移行管理テーブル92に登録する(SP111)。
次いでCPU50は、ステップSP110において移行元ストレージ装置に対応する移行管理テーブル92から選択したリストのうち、対応するファイルシステムのデータ移行が行なわれていない(コピーステータス欄92Mに「Done」が格納されていない)リストが存在するか否かを判断する(SP112)。
CPU50は、この判断において肯定結果を得ると、そのリストを選択し(SP113)、当該リストに対応するファイルシステムのデータの読出し要求を移行元ストレージ装置に送信する(SP114)。かくして、この読出し要求に応じて移行先ストレージ装置からかかるファイルシステムのデータ(管理情報も含む)がファイル単位で順次読み出され(SP115)、これがホスト装置41に送信される(SP116)。
そしてCPU50は、かかるファイルシステムのデータを受信すると、これを書込み要求と共に移行先ストレージ装置に転送する(SP117)。かくして、このデータが移行先ストレージ装置内の移行先LDEVに書き込まれ(SP118)、この後、移行先ストレージ装置からかかるデータの書込みが完了した旨のデータ書込み完了通知がホスト装置117に与えられる(SP119)。
そしてCPU50は、かかるデータ書込み完了通知を受信すると、図34に示すように、移行元ストレージ装置に対応する移行管理テーブル92上の対応するリスト及び移行先ストレージ装置に対応する移行管理テーブル92上の対応するリストの各コピーステータス欄92Mにそれぞれ「Done」を格納した後(SP120)、ステップSP110に戻る。
この後CPU50は、移行元ストレージ装置に対応する移行管理テーブル92上のコピーモード欄92Lに「File」が格納されている全リストについて同様の処理を実行し(SP110〜SP114,SP117,SP120−SP110)、これらリストに対応するすべてのファイルシステムのデータ移行が完了すると、このファイル単位データコピー処理を終了する。
(3−3)本実施の形態の効果
以上のように本実施の形態による記憶システム40では、データ移行対象のLDEV80のサイズが大きく、かつそのLDEV80に格納されたデータのタイムスタンプが古い場合には、そのLDEV80のデータを優先的にボリューム単位で移行し、データ移行対象のLDEV80のサイズが小さくかつそのLDEV80に格納されたデータのタイムスタンプが新しい場合には、そのLDEV80のデータを優先的にファイル単位で移行するため、効率的なデータ移行を行なうことができる。
またこの記憶システム40では、かかるボリューム単位でのデータ移行処理と、ファイル単位でのデータ移行処理とを並行して行なうため、より一層とデータ移行を効率的に行なうことができる。
(4)第2の実施の形態
図12及び図13において、100は全体として第2の実施の形態による記憶システムを示す。この記憶システム100は、ボリューム単位及びファイル単位でのデータ移行に加え、ストレージ装置単位でのデータ移行をも行ない得るようになされた点を除いて第1の実施の形態による記憶システム40と同様に構成されている。
すなわち本実施の形態による記憶システム100の場合、図35に示すように、ストレージ管理テーブル101は、ストレージ識別欄101A、WWN欄101B、移行元/移行先欄101C及びストレージ全体移行フラグ欄101Dから構成される。
そしてストレージ識別欄101A、WWN欄101B及び移行元/移行先欄101Cには、それぞれ図15について上述した第1の実施の形態によるストレージ管理テーブル91のストレージ識別欄91A、WWN欄91B及び移行元/移行先欄91Cと同様の情報が格納される。
またストレージ全体移行フラグ欄101Dには、システム管理者の設定に応じて、移行元ストレージ装置(第1のストレージ装置42)内のすべてのデータを移行先ストレージ装置(第2のストレージ装置43)に移行させるか否かを表すフラグ(以下、これをストレージ全体移行フラグと呼ぶ)が格納される。
そして第2の実施の形態によるホスト装置102のCPU50は、かかるストレージ管理テーブル101のストレージ全体移行フラグ欄101Dに格納されたストレージ全体移行フラグがオン設定(ストレージ全体移行フラグ欄101Dに「1」が格納)された場合、図20について上述したデータ移行処理のステップSP22において、移行元ストレージ装置内の移行対象のデータが格納された各LDEV80について、移行先ストレージ装置内にそのLDEV80と同じ容量のLDEV83をそれぞれ検索する。
またCPU50は、移行元ストレージ装置内のデータ移行対象の各LDEV80に格納されたデータを、それぞれかかる検索により検出した移行先ストレージ装置内の当該LDEV83に移行するように、移行元ストレージ装置及び移行先ストレージ装置の移行管理テーブル92を更新する。
かくして記憶システム100においては、この後、上述したデータ移行処理のステップSP22におけるデータ移行方法決定処理及びステップSP23におけるデータ移行実行処理により、移行元ストレージ装置内のすべてのデータが移行先ストレージ装置に移行されることとなる。
図36は、図20について上述したデータ移行処理のステップSP22において行なわれる、上述のような第2の実施の形態によるデータ移行条件設定処理の具体的な処理内容を示している。本実施の形態によるホスト装置102のCPU50は、この図36に示すデータ移行条件設定処理を、メモリ51に格納された第2の実施の形態によるアプリケーションプログラム103に従って実行する。
すなわちCPU50は、かかるデータ移行処理のステップSP22に進むと、このデータ移行条件設定処理を開始し、まず、図24について上述した第1の実施の形態によるデータ移行条件設定処理と同様にして、システム管理者の設定入力に従って、外部ストレージ装置(第3のストレージ装置44)のストレージ識別番号及びWWNをストレージ管理テーブル91に登録すると共に(SP130)、当該ストレージ管理テーブル91に移行元ストレージ装置及び移行先ストレージ装置を登録する(SP131)。
続いてCPU50は、移行元ストレージ装置内のすべてのデータを移行先ストレージ装置に移行させるべき設定がなされたか否かを判断する(SP132)。
CPU50は、この判断において否定結果を得ると、第1の実施の形態によるデータ移行条件設定処理のステップSP42と同様にして、システム管理者の設定入力に従って、各移行管理テーブル92(92−1,92−2)におけるデータ移行元及びデータ移行先の各LDEV80,83やファイルシステムとそれぞれ対応する移行管理テーブル92上のリスト内の移行対象欄92Kに移行対象番号を格納し(SP133)、この後このデータ移行条件設定処理を終了する。
これに対してCPU50は、かかる判断において肯定結果を得ると、ストレージ管理テーブル101の移行元ストレージ装置に対応するストレージ全体移行フラグ欄101D内のストレージ全体移行フラグをオンに設定する(SP134)。
そしてCPU50は、この後、移行元ストレージ装置内の各LDEV80と、移行先ストレージ装置内の対応するLDEV83とをコピーペアに設定する(SP135)。
具体的に、CPU50は、例えば移行元ストレージ装置に対応する移行管理テーブル92(92−1)上及び移行先ストレージ装置に対応する移行管理テーブル92(92−2)上の各リストの容量欄92Dを参照して、移行元ストレージ装置内の移行対象のデータが格納された各LDEV80について、移行先ストレージ装置内にそのLDEV80と同じ容量のLDEV83をそれぞれ検索する。なお、このとき移行先ストレージ装置内にそのLDEV80と同じ容量のLDEV83が存在しないときには、CPU50の制御のもとに、かかる移行先ストレージ装置内に当該LDEV80と同じ容量のLDEV83を作成するようにしても良い。
そしてCPU50は、この検索により検出した移行先ストレージ装置内のLDEV83に対応するリスト(移行元ストレージ装置に対応する移行管理テーブル92(92−1)上のリスト)の移行対象欄92Kと、対応する移行元ストレージ装置内のLDEV80に対応するリスト(移行先ストレージ装置に対応する移行管理テーブル92(92−2)上のリスト)の移行対象欄92Kとに、それぞれ同じ移行対象番号を登録する。
そしてCPU50は、このようなペア設定を完了すると、この第2の実施の形態によるデータ移行条件設定処理を終了する。
以上のように本実施の形態による記憶システム100では、ボリューム単位及びファイル単位でのデータ移行に加え、ストレージ装置単位でのデータ移行をも行なうことができるため、ストレージ装置単位でのデータ移行作業を容易化させることができる。かくするにつき、例えば既存ストレージ装置から新規ストレージ装置への交換作業を容易化し、かかる交換作業の負荷を軽減させることができる。
(5)他の実施の形態
なお上述の第1及び第2の実施の形態においては、本発明を図12のように構成された記憶システム40,100に適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、この他種々の構成の記憶システムに広く適用することができる。例えば第3のストレージ装置44以外のストレージ装置数は3台以上であっても良く、また第3のストレージ装置44の機能(外部接続機能及び同一筐体内コピー機能)を有するストレージ装置が2台以上であっても良い。
また上述の第1及び第2の実施の形態においては、図30について上述したデータ移行実行処理のステップSP91において、移行元ストレージ装置に対応する移行管理テーブル92内の該当するリストの中からリストを1つ選択する方法として、コピーモード欄92Lに格納された優先順位が最も小さいリストを選択するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えばコピーモードが「Volume」に設定されたリスト群の中から優先順位が最も小さいものから順番に選択した後、コピーモードが「File」に設定されたリスト群の中から優先順位が最も小さいものから順番に選択する方法などを適用するようにしても良く、要は、優先順位の小さいリストから順番にリストを選択するようにするのであれば、この他種々の選択方法を広く適用することができる。
さらに上述の第1及び第2の実施の形態においては、第1のストレージ装置42内のLDEV80に格納されたデータをファイル単位で当該第1のストレージ装置42から読み出して2のストレージ装置43内の対応する第2のボリューム83にコピーするコピー機能が搭載された上位装置としてのホスト装置41に、かかるデータ移行対象のLDEV80に格納されたデータの状況に応じて、当該LDEV80に格納されたデータを、ボリューム単位で移行するデータ移行方法及びファイル単位で移行する第2のデータ移行方法のいずれの方法で移行するかを決定し、決定した第1又は第2のデータ移行方法によりデータ移行を行なうように、必要な制御処理を実行するデータ移行制御部としての機能を搭載するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、かかるデータ移動制御部としての機能をホスト装置41とは別個に設けた管理サーバや、第3のストレージ装置44などに搭載するようにしても良い。
さらに上述の第1及び第2の実施の形態においては、第1のストレージ装置42内のLDEV80及び第2のストレージ装置43内のLDEV83を仮想化してそれぞれ仮想ボリューム60としてホスト装置41に提供する仮想化機能と、第1のストレージ装置42内のLDEV80に対応付けられた仮想ボリューム60に記憶されたデータを第2のストレージ装置43内のLDEV83に対応付けられた仮想ボリューム60にコピーするように第1及び第2のストレージ装置42,43を制御する同一筐体内コピー機能とが搭載された仮想化装置として、かかる仮想化機能及び同一筐体内コピー機能が搭載されたストレージ装置(第3のストレージ装置44)を適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、かかる仮想化装置としては、上記仮想化機能及び同一筐体内コピー機能が搭載されたものであれば、ストレージ装置以外の例えばサーバなどであっても良い。
本発明は、アーカイブシステムなどの種々の記憶システムに広く適用することができる。
ストレージ装置における同一筐体内コピー機能の説明に供する概念図である。 ストレージ装置における同一筐体内コピー機能の説明に供する概念図である。 ストレージ装置における同一筐体内コピー機能の説明に供する概念図である。 ストレージ装置における同一筐体内コピー機能の説明に供する概念図である。 ストレージ装置における同一筐体内コピー機能の説明に供する遷移図である。 ストレージ装置における同一筐体内コピー機能の説明に供するフローチャートである。 ストレージ装置における同一筐体内コピー機能の説明に供するフローチャートである。 ストレージ装置における外部接続機能の説明に供する概念図である。 同一筐体内コピー機能及び外部接続機能の連携の説明に供する概念図である。 第1のデータ移行方法の説明に供する概念図である。 (A)及び(B)は、第2のデータ移行方法の説明に供する概念図である。 第1及び第2の実施の形態による記憶システムの構成を示すブロック図である。 第1及び第2の実施の形態による記憶システムの説明に供するブロック図である。 モード管理テーブルの説明に供する概念図である。 ストレージ管理テーブルの説明に供する概念図である。 (A)及び(B)は、移行管理テーブルの説明に供する概念図である。 (A)はLDEV管理テーブルの説明に供する概念図であり、(B)はLDEV管理テーブルの説明に供する図表である。 ペア管理テーブルの説明に供する概念図である。 差分ビット情報の説明に供する概念図である。 データ移行処理の処理手順を示すフローチャートである。 移行管理テーブル作成処理に関するホスト装置のCPUの具体的な処理内容の説明に供するフローチャートである。 移行管理テーブル作成処理時におけるストレージ管理テーブルの説明に供する概念図である。 (A)及び(B)は、移行管理テーブル作成処理時における移行管理テーブルの説明に供する概念図である。 第1の実施の形態によるデータ移行条件設定処理に関するホスト装置のCPUの具体的な処理内容の説明に供するフローチャートである。 データ移行条件設定処理時におけるストレージ管理テーブルの説明に供する概念図である。 (A)及び(B)は、データ移行条件設定処理時における移行管理テーブルの説明に供する概念図である。 データ移行方法決定処理に関するホスト装置のCPUの具体的な処理内容の説明に供するフローチャートである。 移行処理決定処理に関するホスト装置のCPUの具体的な処理内容の説明に供するフローチャートである。 記憶システムがアーカイブシステムである場合における移行処理決定処理に関するホスト装置のCPUの具体的な処理内容の説明に供するフローチャートである。 データ移行実行処理に関するホスト装置のCPUの具体的な処理内容の説明に供するフローチャートである。 ボリューム単位移行処理の具体的な処理内容の説明に供する流れ図である。 (A)及び(B)は、ボリューム単位移行処理時における移行管理テーブルの説明に供する概念図である。 ファイル単位移行処理の具体的な処理内容の説明に供する流れ図である。 (A)及び(B)は、ファイル単位移行処理時における移行管理テーブルの説明に供する概念図である。 第2の実施の形態によるストレージ管理テーブルの説明に供する概念図である。 第2の実施の形態によるデータ移行条件設定処理に関するホスト装置のCPUの具体的な処理内容の説明に供するフローチャートである。 (A)及び(B)は、第2の実施の形態によるデータ移行条件設定処理時における移行管理テーブルの説明に供する概念図である。
符号の説明
40,100……記憶システム、41,102……ホスト装置、42〜44……ストレージ装置、50……CPU、51……メモリ、60……仮想LDEV、62……コントロール部、80,83……LDEV、90……モード管理テーブル、91,101……ストレージ管理テーブル、92……移行管理テーブル、93……LDEV管理テーブル、94……ペア管理テーブル、95……差分ビット情報、96,103……アプリケーションプログラム。

Claims (9)

  1. 第1のストレージ装置内の第1のボリュームに格納されたデータをファイル単位で前記第1のストレージ装置から読み出して第2のストレージ装置内の対応する第2のボリュームにコピーする第2のコピー機能が搭載された上位装置と、
    前記第1のボリュームに記憶されたデータを前記第2のボリュームにボリューム単位でコピーするように前記第1及び第2のストレージ装置を制御する第1のコピー機能が搭載された制御装置と、
    データ移行対象の前記第1のボリュームに格納されたデータの状況に応じて、当該第1のボリュームに格納されたデータを、前記ボリューム単位で移行する第1のデータ移行方法及び前記ファイル単位で移行する第2のデータ移行方法のいずれの方法で移行するかを決定し、決定した前記第1又は第2のデータ移行方法によりデータ移行を行なうように、必要な制御処理を実行するデータ移行制御部と
    を備えることを特徴とする記憶システム。
  2. 前記上位装置は、前記データ移行制御部を備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の記憶システム。
  3. 前記データ移行制御部は、
    前記データ移行対象の前記第1のボリュームの容量が第1の閾値よりも大きく、かつ当該第1のボリュームに格納されたデータの最終更新日時が第2の閾値よりも古いときには、前記データ移行方法として第1のデータ移行方法を優先的に決定し、前記データ移行対象の前記第1のボリュームの容量が第1の閾値よりも小さく、かつ当該第1のボリュームに格納されたデータの最終更新日時が第2の閾値よりも新しいときには、前記データ移行方法として前記第2のデータ移行方法を優先的に決定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の記憶システム。
  4. 前記データ移行制御部は、
    前記データ移行対象の前記第1のボリュームの容量が第1の閾値よりも小さく、かつ当該第1のボリュームに格納されたデータの最終更新日時が第2の閾値よりも新しいときであっても、前記第1のボリュームにファイルシステムが存在しないときには、前記データ移行方法として前記第1のデータ移行方法を決定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の記憶システム。
  5. 前記データ移行制御部は、
    データ移行対象の前記第1のボリュームに格納されたデータがアーカイブするアーカイブデータである場合に、当該第1のボリュームの容量が第1の閾値よりも大きいときには、前記データ移行方法として前記第1のデータ移行方法を優先的に決定し、当該第1のボリュームの容量が第1の閾値よりも小さいときには、前記データ移行方法として前記第2のデータ移行方法を優先的に決定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の記憶システム。
  6. 前記データ移行制御部は、
    前記データ移行対象の前記第1のボリュームの容量が第1の閾値よりも小さいときであっても、前記第1のボリュームにファイルシステムが存在しないときには、前記データ移行方法として前記第1のデータ移行方法を決定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の記憶システム。
  7. 前記データ移行制御部は、
    データ移行対象の複数の前記第1のボリュームにそれぞれ格納されたデータの状況に応じて、各前記第1のボリュームに格納されたデータのデータ移行の優先度を、前記第1のデータ移行方法でデータ移行を行なうボリューム群内及び前記第2のデータ移行方法でデータ移行を行なうボリューム群内でそれぞれ決定し、決定した前記優先度の順番で各前記第1のボリュームに格納されたデータを前記第2のボリュームに移行させるように、前記必要な制御処理を実行する
    ことを特徴とする請求項1に記載の記憶システム。
  8. 前記データ移行制御部は、
    前記第1のデータ移行方法によるデータ移行処理と、前記第2のデータ移行方法によるデータ移行処理とを並行して行なうように、前記必要な制御処理を実行する
    ことを特徴とする請求項1に記載の記憶システム。
  9. 第1のストレージ装置内の第1のボリュームに格納されたデータをファイル単位で前記第1のストレージ装置から読み出して第2のストレージ装置内の対応する第2のボリュームにコピーする第2のコピー機能が搭載された上位装置と、前記第1のボリュームに記憶されたデータを前記第2のボリュームにボリューム単位でコピーするように前記第1及び第2のストレージ装置を制御する第1のコピー機能とが搭載された制御装置とを有する記憶システムにおけるデータ移行方法において、
    データ移行対象の前記第1のボリュームに格納されたデータの状況に応じて、当該第1のボリュームに格納されたデータを、前記ボリューム単位で移行する第1のデータ移行方法及び前記ファイル単位で移行する第2のデータ移行方法のいずれの方法で移行するかを決定する第1のステップと、
    決定した前記第1又は第2のデータ移行方法によりデータ移行を行なう第2のステップと
    を備えることを特徴とするデータ移行方法。
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