JP2009209281A - 発泡性固形洗浄剤の製造方法 - Google Patents

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勝 石垣
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Abstract

【課題】発泡性固形洗浄剤として、取扱い性のよいペレットサイズの成形造粒物で、洗浄使用時の水中への溶解速度が速く、高い洗浄能率が得られ、量産性に優れて低コストで製造可能なものを提供する。
【解決手段】a)固形炭酸塩10〜50質量%、b)固形有機酸10〜40質量%、c)液状のポリアルキレングリコールモノアルキルエーテル2〜10質量%、d)粉末界面活性剤1〜10質量%、e)粉末ビルダー10〜40質量%を含有し、実質的に水分を含まない組成物の半乾式押出造粒物からなる。
【選択図】なし

Description

本発明は、取扱い性のよいペレットサイズの成形造粒物であって、且つ洗浄使用時の水中への溶解速度が速い発泡性固形洗浄剤と、その製造方法に関する。
従来より、台所、浴室、洗面所、トイレ等の排水管や貯水部の洗浄、ならびに衣類等の洗濯に用いる固形洗浄剤として、水に接触した際に含有する炭酸塩と酸の中和反応で炭酸ガスを発生して発泡し、この発泡によって洗浄力と水中への溶解性を高めるようにしたものが知られる。また、過酸化水素を吸収させた過炭酸、過硼酸、過硫酸等を含有し、水中で酸素を発生して発泡と共に殺菌作用を及ぼすようにしたものもある。
そして、このような発泡性固形洗浄剤としては、各成分の粉末混合物を打錠成形して得られるタブレット形態のもの(特許文献1〜3)が汎用されると共に、同様の粉末混合物をブリケットマシンのロール対間に供給し、そのロール表面に設けたポケット内で圧縮成形して得られるブリケット形態のもの(特許文献4)も使用されている。
特開昭62−30197号公報 特開平7−109499号公報 特開平11−172298号公報 特開2003−342164号公報
しかしながら、前記タブレット形態の発泡性固形洗浄剤では、打錠によって高密度に圧縮されているため、水中に投入した際の発泡が弱く、全体の溶解までに時間を要して洗浄能率が悪い上、打錠成形では量産性に乏しく、それだけ製造コストが高く付くという問題があった。また、前記ブリケット形態の発泡性固形洗浄剤では、タブレット形態よりも圧縮度合は低いが、発泡性は充分とは言えず溶解に時間を要すると共に、やはり製法的に量産性に劣るために製造コストが高く付くという難点があった。
本発明は、上述の情況に鑑み、発泡性固形洗浄剤として、取扱い性のよいペレットサイズの成形造粒物であって、且つ洗浄使用時の水中への溶解速度が速く、もって高い洗浄能率が得られ、しかも量産性に優れて低コストで製造可能な発泡性固形洗浄剤を提供することを目的としている。
本発明者は、上記目的を達成するために鋭意検討を重ねる過程で、発泡性固形洗浄剤としての溶解性を高め、且つ量産性を確保する成形造粒手段として、半乾式押出造粒方式に着目した。すなわち、半乾式押出造粒は、上下方向に透通する多数の押出孔を有する厚板状のディスク・ダイ上に造粒材料を連続供給し、この造粒材料を転動するローラーによって押出孔へ圧入して軸状に下方へ押出成形し、ディスク・ダイの下面側で旋回するナイフカッターによって適当長さに切断して短軸状造粒物とするものであり、得られる造粒物の圧縮度合が比較的に小さく、且つ多数の押出孔からの連続押出による成形造粒であるため、極めて量産に適するという特徴を持っている。
ところが、この半乾式押出造粒においては、その名称通りに造粒材料をある程度の湿潤状態とする必要があるが、発泡性固形洗浄剤の原料では炭酸塩と酸の反応を防止する上で水分を配合できない。そこで、本発明者は更に綿密な実験研究を重ねた結果、特定の液剤を湿潤剤として用いた場合に、上記の反応を生起させずに円滑な押出造粒を可能にする湿潤作用を発揮でき、且つ洗浄剤の使用時に該湿潤剤成分が水に容易に溶解し、洗浄性に悪影響を及ぼす懸念がないことを見出し、本発明をなすに至った。
すなわち、本発明の請求項1に係る発泡性固形洗浄剤は、a)固形炭酸塩10〜50質量%、b)固形有機酸10〜40質量%、c)液状のポリアルキレングリコールモノアルキルエーテル2〜10質量%、d)粉末界面活性剤1〜10質量%、e)粉末ビルダー10〜40質量%を含有し、実質的に水分を含まない組成物の半乾式押出造粒物からなるものとしている。
請求項2の発明は、上記請求項1の発泡性固形洗浄剤において、b成分としてクエン酸を含んでなる構成としている。
請求項3の発明は、上記請求項1又は2の発泡性固形洗浄剤において、b成分としてフマル酸を含んでなる構成としている。
請求項4の発明は、上記請求項1〜3のいずれかの発泡性固形洗浄剤において、c成分は、アルキレングリコールの付加モル数が2〜15、アルキル基の炭素数が8〜20であるアルキレングリコールモノアルキルエーテルからなる構成としている。
請求項5の発明は、上記請求項1〜4のいずれかの発泡性固形洗浄剤において、前記組成物がa〜e成分と共に5質量%以下のf)水溶性結合剤粉末を含有してなる構成としている。
請求項6の発明は、上記請求項1〜4のいずれかの発泡性固形洗浄剤において、平均径2〜10mm、平均長さ3〜15mmの短軸状の半乾式押出造粒物からなる構成としている。
請求項7の発明に係る発泡性固形洗浄剤の製造方法は、図面の参照符号を付して示せば、上下方向に透通する多数の押出孔4…を有する厚板状のディスク・ダイ5上に、請求項1記載の組成物Cを連続的に供給し、この供給された組成物Cを該ディスク・ダイ上5を転動するローラー6…によって前記押出孔4…へ圧入して軸状に下方へ押出成形すると共に、この押出成形物をディスク・ダイ5の下面側で旋回するナイフカッター7によって適当長さに切断して短軸状造粒物M…を得ることを特徴とするものである。
請求項1の発明に係る発泡性固形洗浄剤は、固形炭酸塩、固形有機酸、粉末界面活性剤、及び粉末ビルダーと、特定の液状ポリエーテルとを特定比率で含有する半乾式押出造粒物からなり、洗浄に際して水中に投入することにより、含有する炭酸塩と有機酸との中和反応で炭酸ガスを発生して発泡するが、タブレット形態やブリケット形態に比較し、その造粒物が低密度であるから、水中への溶解が速く且つ高発泡で高い洗浄能率が得られ、また半乾式押出造粒方式によって量産が容易である上、造粒後の乾燥も不要であるから、製造コストを大きく低減できる。そして、前記液状ポリエーテルは、半乾式押出造粒を可能ならしめる湿潤剤として機能するが、片末端封鎖型のアルキレングリコールであって炭酸塩と有機酸との反応を生じさせないため、洗浄剤の保管中の発泡性低下を招かず、また洗浄剤使用時には容易に水に溶解するから、被洗浄物に付着残留する懸念がない上、ノニオン界面活性剤として洗浄力を高めることになる。
請求項2の発明によれば、固形有機酸としてクエン酸を含むため、炭酸塩との反応で生じるクエン酸塩がキレート効果を発揮し、もって洗浄性が向上する。
請求項3の発明によれば、固形有機酸としてコハク酸を含むため、半乾式押出造粒の際に押出孔を通過する組成物の滑りが良くなり、押出造粒を円滑に行えると共に、得られる造粒物が低密度でも割れや崩壊を生じにくいものとなる。
請求項4の発明によれば、前記の液状ポリエーテルとして、アルキレングリコールの付加モル数とアルキル基の炭素数が特定範囲のアルキレングリコールモノアルキルエーテルを用いるから、洗浄剤製造時の押出造粒性と洗浄剤使用時の洗浄力がより向上する。
請求項5の発明によれば、洗浄剤が水溶性結合剤粉末を含有することから、半乾式押出造粒による製造時の造形性と、製造後の造粒物としての保形性が向上する。
請求項6の発明によれば、洗浄剤が特定サイズの半乾式押出造粒物からなるため、製品化のための充填包装や使用時の取扱い性がよい上、排水管や貯水部の洗浄用として適した大きさとなる。
請求項7の発明に係る製造方法によれば、上述した半乾式押出造粒物からなる発泡性固形洗浄剤を安定的に効率よく量産できる。
以下、本発明に係る発泡性固形洗浄剤の実施形態について、具体的に説明する。この発泡性固形洗浄剤は、基本的に、a)固形炭酸塩、b)固形有機酸、c)液状のポリアルキレングリコールモノアルキルエーテル、d)粉末界面活性剤、e)粉末ビルダーを必須成分として含有し、実質的に水分を含まない組成物の半乾式押出造粒物からなる。
前記a成分の固形炭酸塩は、発泡のための二酸化炭素源であり、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウム等の粉末が挙げられ、これらを単独使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。なお、特に好適な固形炭酸塩として炭酸ナトリウム粉末が推奨される。
このような固形炭酸塩の配合量は、洗浄剤全量中の10〜50質量%を占める範囲,特に好適には20〜40質量%の範囲とするのがよく、少な過ぎては洗浄剤の発泡性が不充分となり、逆に多過ぎては造粒物の安定性が損なわれる。
前記b成分の固形有機酸は、a成分の固形炭酸塩と反応して炭酸ガスを発生させる成分であり、例えばクエン酸、コハク酸、フマール酸、酒石酸、リンゴ酸、シュウ酸等の粉末が挙げられ、これらを単独使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。しかして、これらの固形有機酸の中でも、クエン酸とコハク酸が好適であって、特に両者を併用することが推奨される。これは、クエン酸を使用した場合、炭酸塩との反応で生じるクエン酸塩のキレート効果によって洗浄性が向上することによる。また、コハク酸を使用した場合は、半乾式押出造粒の際に押出孔を通過する組成物の滑りが良くなるため、押出造粒を円滑に行えると共に、得られる造粒物が低密度でも割れや崩壊を生じにくいものとなる。
このような固形有機酸の配合量は、洗浄剤全量中の10〜40質量%を占める範囲,特に好適には15〜30質量%の範囲とするのがよく、少な過ぎては洗浄剤の発泡性が不充分となり、逆に多過ぎては造粒物の安定性が損なわれる。なお、本発明の発泡性固形洗浄剤では、a成分の固形炭酸塩とb成分の固形有機酸との相対比率を変えることにより、投入した水のpHを弱酸領域から弱アルカリ領域まで自由に調整することができる。
前記c成分の液状のポリアルキレングリコールモノアルキルエーテルは、半乾式押出造粒を可能にするための湿潤剤として機能するものである。しかして、両末端に水酸基がある液状のポリアルキレングリコールを湿潤剤として用いた場合、水と同様に前記a成分の炭酸塩とb成分の有機酸との反応を生じてしまうのに対し、このc成分の配合で湿潤状態になった組成物中では前記a,b成分の反応を生じないことが確認されている。その理由は定かではないが、ポリアルキレングリコールの一端側の水酸基がエーテル化で封鎖されることにより、残る他端側の水酸基の反応性が抑えられるものと考えられる。なお、両末端をエーテル化した液状のポリアルキレングリコールジアルキルエーテルは、その生成のために多段階の反応を要して製造困難であり、コスト的にも不適である。
このようなポリアルキレングリコールモノアルキルエーテルとしては、ポリアルキレングリコール成分が、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリエチレンポリプロピレングリコールのいずれでもであってもよいが、アルキレングリコールの付加モル数が2〜15で、アルキル基の炭素数が8〜20の範囲であるものが特に好適である。このアルキレングリコールの付加モル数とアルキル基の炭素数が小さ過ぎては、洗浄力向上への貢献が不充分となる。また、アルキレングリコールの付加モル数が大き過ぎては、常温で液状にならないため、使用時に加熱して液状化する必要がある。なお、このような加熱による液状化には手間がかかるが、常温で液状でなくとも50℃以下で液状を呈するものであれば、僅かな加温で液状化が可能であるため、本発明ではコスト的に許容できる。
このような液状のポリアルキレングリコールモノアルキルエーテルの配合量は、洗浄剤全量中の2〜10質量%を占める範囲,特に好適には4〜8質量%の範囲とするのがよく、少な過ぎても、また逆に多過ぎても組成物の半乾式押出造粒が困難になる。
前記d成分の粉末界面活性剤は、界面活性剤としての洗浄力を発揮させる成分であり、アニオン系、カチオン系、ノニオン系、両性系のいずれでもよいが、粉末形態で配合できるものに限定され、且つ水に溶け易いことも必要であるから、アニオン系のものが好適である。すなわち、カチオン系や両性系の界面活性剤は概して液状であり、またノニオン系の界面活性剤粉末は水に溶けにくいという難点がある。なお、アニオン界面活性剤の好適な具体例としては、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルエーテル硫酸塩、アルキル硫酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、α−スルホ脂肪酸塩、α−スルホ脂肪酸エステル塩、アルキルエーテルカルボン酸塩等が挙げられる。
このような粉末界面活性剤の配合量は、洗浄剤全量中の1〜10質量%を占める範囲とするのがよく、少な過ぎては洗浄剤としての洗浄力が不足する一方、多過ぎては洗浄剤の溶解に時間がかかるという問題がある。
前記e成分の粉末ビルダーは、洗浄補助剤として機能する成分であり、従来よりタブレット及びブリケット形態の発泡性洗剤や洗濯用粉末洗剤等に配合されている各種の無機ビルダー及び有機ビルダーを使用できる。無機ビルダーの具体例としては、硫酸ナトリウム(芒硝)、硫酸カリウムの如き硫酸塩粉末、亜硫酸ナトリウムの如き亜硫酸塩粉末、硼酸ナトリウムの如き硼酸塩粉末、ピロリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、トリポリリン酸ナトリウムの如き縮合リン酸塩粉末、ゼオライト粉末等が挙げられる。また、有機ビルダーとしては、クエン酸塩、エチレンジアミン四酢酸塩、ニトリロ三酢酸塩、メタキシレンスルホン酸塩等が挙げられる。
このような粉末ビルダーの配合量は、洗浄剤全量中の10〜40質量%を占める範囲とするのがよく、少な過ぎては配合効果が充分に発現せず、逆に多過ぎては洗浄剤の発泡性が低下して溶解性の悪化を招来する。
本発明の発泡性固形洗浄剤は、上述したa〜e成分を必須として特定の配合比率で含むと共に、実質的に水分を含まない組成物からなるが、該組成物中にはa〜e成分と共に必要に応じて水溶性結合剤粉末、着色剤、防錆剤、蛍光増白剤、蛋白質分解酵素、脂肪分解酵素、漂白剤等の添加剤を適宜配合することができる。
上記の水溶性結合剤粉末としては、平均分子量4000〜6000程度のポリエチレングリコール、ポリビニルピロリドン、水溶性アクリル系樹脂、ポリビニルアルコール等が挙げられる。そして、このような水溶性結合剤粉末の配合量は、洗浄剤全量中の5質量%以下がよく、多過ぎては洗浄剤の溶解性が悪化する。
本発明の発泡性固形洗浄剤を得るには、上述した特定配合比率のa〜e成分と必要に応じて配合される各種添加剤成分とを含み、実質的に水分を含まない組成物を、半乾式押出造粒方式によってペレットサイズに造粒する。この半乾式押出造粒は、上下方向に透通する多数の押出孔を有する厚板状のディスク・ダイ上に造粒材料を連続供給し、この造粒材料を転動するローラーによって押出孔へ圧入して軸状に下方へ押出成形し、ディスク・ダイの下面側で旋回するナイフカッターによって適当長さに切断して短軸状造粒物とするものである。
図1は、上記の半乾式押出造粒に用いる造粒機(ディスクペレッターと称される)の構成例を示す。図において、1は造粒機本体、2はパグフィーダー、3はパグフィーダー2の入口側に設けた原料投入用ホッパーであり、パグフィーダー3の出口側が造粒機本体1の頂部に開口している。そして、造粒機本体1内には、上下方向に透通する多数の押出孔4…を有する厚肉円盤状のディスク・ダイ5が水平に設置され、このディスク・ダイ5上で複数基(一般的に2〜5基)のローラー6…が公転しつつディスク・ダイ5との摩擦で自転するように放射状に配置すると共に、該ディスク・ダイ5の下面側に旋回するナイフカッター7が配置し、更に内底部にナイフカッター7と同軸回転のロータリングプレート8が配置している。
造粒を行うには、前記組成物から湿潤剤のc成分を除いた粉末混合物Pをホッパー3に投入し、パグフィーダー2によって攪拌しつつ造粒機本体1側へ連続的に移送する途上で、該パグフィーダー2の上部に設けた加液部2a,2aよりc成分のポリアルキレングリコールモノアルキルエーテルを注入し、湿潤状態の組成物Sとして造粒機本体1内へ連続的に送り込む。なお、造粒量が少ない場合は、パグフィーダー2の加液部2a,2aを利用せず、予め粉末成分にc成分を混合して湿潤状態とした組成物を調製し、これをホッパー3及びパグフィーダー2を経て造粒機本体1内へ送り込む。そして、造粒機本体1内に送り込まれた組成物Sは、ディスク・ダイ5上に落下して堆積するが、転動するローラー6…によって該ディスク・ダイ5の押出孔4…に圧入され、当該押出孔4…より軸状に下方へ押し出され、この押出成形物が適当な長さになったタイミングでナイフカッター7にて切断されて短軸状造粒物M…として下方へ落下し、ロータリングプレート8の回転によって該造粒機本体1の下方の取出口9より連続的に放出される。
かくして製出した短軸状造粒物M…は、乾燥を要することなく、そのまま発泡性固形洗浄剤としての製品に供し得る。ここで、短軸状造粒物Mの大きさは、製品化のための充填包装や使用時の取扱い性と、排水管や貯水部の洗浄用としての適性から、平均径2〜10mm程度、平均長さ3〜15mm程度が好適である。
なお、本発明の発泡性固形洗浄剤の製造方法では、半乾式押出造粒に際し、図1で例示した構造の造粒機に限らず、造粒部への原料組成物の供給手段や造粒物の排出手段が種々異なる造粒機を使用可能である。
以下、本発明の実施例を比較例と対比して具体的に説明する。なお、以下において部とあるは重量部を意味する。
実施例1
炭酸ナトリウム粉末 40質量%
クエン酸粉末 10質量%
フマル酸粉末 15質量%
液状ポリオキシエチレンモノアルキルエーテル 5質量%
(クラリアント社製ゲナポール079、アルキル基の炭
素数12〜16、エチレングリコール付加モル数7)
粉末アニオン界面活性剤 5質量%
硫酸ナトリウム粉末 23質量%
粉末ポリエチレングリコール 2質量%
(固形、平均分子量約6000)
上記組成物より液状ポリエチレングリコールモノアルキルエーテルを除いた粉末成分を10Lのヘンシェルミキサーに仕込み、攪拌しながら液状ポリエチレングリコールモノアルキルエーテルを添加し、回転速度500rpmで3分間混合して湿潤状態の組成物を調製した。一方、図1で示すディスクペレッター(不二パウダル社製)において、押出孔4…の孔径が4mmであるディスク・ダイ5を用い、ローラー6…の自転速度を100rpm、ナイフカッター7の間隔を10mm、同回転速度を100rpmに各々設定し、そのホッパー3に上記湿潤状態の組成物の約3Kgを投入し、パグフィーダー2によって攪拌しつつ造粒機本体1側へ連続的に送り込むことにより、約4mm径で平均長さ約12mmの丸軸状造粒物からなる発泡性固形洗浄剤を調製した。
実施例2
炭酸ナトリウム粉末 25質量%
リンゴ酸粉末 10質量%
フマル酸粉末 5質量%
液状ポリオキシエチレンプロピレンモノアルキルエーテル 7質量%
(青木油脂社製ワンダーサーフS−1000)
α−オレフィンスルホン酸塩粉末 8質量%
(ライオン社製リボランPB−800)
硫酸ナトリウム粉末 45質量%
上記組成物を用いた以外は実施例1と同様にして、約4mm径で平均長さ約12mmの丸軸状造粒物からなる発泡性固形洗浄剤を調製した。
実施例3
炭酸ナトリウム粉末 30質量%
コハク酸粉末 10質量%
フマル酸粉末 10質量%
液状ポリオキシエチレンモノアルキルエーテル 6質量%
(ライオン社製レオコールSC90)
デキストリン粉末 2質量%
ラウリル硫酸塩粉末(花王社製エマール40P) 7質量%
硫酸ナトリウム粉末 35質量%
上記組成物を用いた以外は実施例1と同様にして、約4mm径で平均長さ約12mmの丸軸状造粒物からなる発泡性固形洗浄剤を調製した。
実施例4
炭酸ナトリウム粉末 35質量%
クエン酸粉末 25質量%
液状ポリオキシエチレンモノオレイルエーテル 3質量%
(クラリアント社製ゲナポールO 020、エチレングリコール付加モル数2)
アルキルベンゼンスルホン酸粉末 8質量%
(日油社製ニューレックスソフト60F)
ゼオライト粉末 29質量%
上記組成物を用いた以外は実施例1と同様にして、約4mm径で平均長さ約12mmの丸軸状造粒物からなる発泡性固形洗浄剤を調製した。
比較例1
液状ポリオキシエチレンモノアルキルエーテルに代えて液状のポリエチレングリコール(平均分子量約600)を同量用いたところ、原料組成物中で炭酸ナトリウムと有機酸との反応を生じて組成物が固まってしまい、造粒不能となった。
比較例2
液状ポリオキシエチレンモノアルキルエーテルの比率を1質量%に変更した以外は、実施例1と同様にして半乾式押出造粒を行ったところ、得られた発泡性固形洗浄剤は造粒物が割れや崩壊によって不揃いで粉末を多く含む状態であった。
比較例3
液状ポリオキシエチレンモノアルキルエーテルの比率を15質量%に変更した以外は、実施例1と同様にして半乾式押出造粒を行ったところ、得られた発泡性固形洗浄剤は柔らか過ぎて簡単に崩壊した。
比較例4
実施例1と同じ組成の粉末混合物10gを、直径30mmの打錠スタンプに入れ、20kgf/cm2 の圧力で打錠し、錠剤を得た。
上記実施例1〜4で得られた発泡性固形洗浄剤と、比較例4で得られた錠剤型発泡性洗浄剤について、それぞれビーカー内の1リットルの水中(水温40℃)に洗浄剤10gを投入し、発泡状態を観察して次の4段階で評価すると共に、全量が溶解し終わるまでの時間を測定した。その結果を表1に示す。
〔発泡性〕 ◎・・・極めて良好
○・・・良好
△・・・やや不良
×・・・不良











Figure 2009209281
上表の結果から、本発明の発泡性固形洗浄剤は、従来の錠剤型やブリケット型の固形洗浄剤に比較し、高発泡性で浴槽水中に速やかに溶解することが判る。
本発明に係る発泡性固形洗浄剤の製造方法に用いる半乾式押出造粒機の構成例を示す概略縦断側面図である。
符号の説明
1 造粒機本体
4 押出孔
5 ディスク・ダイ
6 ローラー
7 ナイフカッター
M 短軸状造粒物
S 組成物

Claims (7)

  1. a)固形炭酸塩10〜50質量%、b)固形有機酸10〜40質量%、c)液状のポリアルキレングリコールモノアルキルエーテル2〜10質量%、d)粉末界面活性剤1〜10質量%、e)粉末ビルダー10〜40質量%を含有し、実質的に水分を含まない組成物の半乾式押出造粒物からなる発泡性固形洗浄剤。
  2. 前記b成分としてクエン酸を含んでなる請求項1に記載の発泡性固形洗浄剤。
  3. 前記b成分としてフマル酸を含んでなる請求項1又は2に記載の発泡性固形洗浄剤。
  4. 前記c成分は、アルキレングリコールの付加モル数が2〜15、アルキル基の炭素数が8〜20であるアルキレングリコールモノアルキルエーテルからなる請求項1〜3のいずれかに記載の発泡性固形洗浄剤。
  5. 前記組成物がa〜e成分と共に5質量%以下のf)水溶性結合剤粉末を含有してなる請求項1〜4のいずれかに記載の発泡性固形洗浄剤。
  6. 平均径2〜10mm、平均長さ3〜15mmの短軸状の半乾式押出造粒物からなる請求項1〜5のいずれかに記載の発泡性固形洗浄剤。
  7. 上下方向に透通する多数の押出孔を有する厚板状のディスク・ダイ上に、請求項1記載の組成物を連続的に供給し、この供給された組成物を該ディスク・ダイ上を転動するローラーによって前記押出孔へ圧入して当該押出孔より軸状に下方へ押出成形すると共に、この押出成形物をディスク・ダイの下面側で旋回するナイフカッターによって適当長さに切断して短軸状造粒物を得ることを特徴とする発泡性固形洗浄剤の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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