JP2009207162A - 通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】送信すべき複数のパケットが1つの集合パケットにまとめられ、この集合パケットが受信装置に対して送信される場合に、送達確認対象となるパケットをより多く含めることのできる送達確認要求パケットを生成することのできる通信装置を提供する。
【解決手段】送信すべき複数のパケットを、1つの集合パケットにまとめる処理を行う集合パケット生成手段と、前記集合パケットに含まれるパケットのそれぞれに対する送達確認パケットの送信を、該パケットの受信側に対して要求するための送達確認要求パケットを生成する送達確認要求手段と、前記集合パケット生成手段によって生成された集合パケット、および前記送達確認要求手段によって生成された送達確認要求パケットを前記受信装置に対して送信する通信部とを備え、前記送達確認要求パケットが、送達確認を要求する対象となるパケットを特定する情報を含んでいる。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば無線によってパケット通信を行う通信装置および通信方法に関するものである。
(OSIアーキテクチャ)
近年、情報通信ネットワークの利用形態がますます多様化しており、また、広域化している。これに伴って、異なるネットワークアーキテクチャを有するコンピュータシステム同士を相互接続する必要が生じている。このような異機種間通信を可能とするために、OSI(Open Systems Interconnection)と呼ばれる標準ネットワークアーキテクチャが提案されている。
OSI参照モデルは、(1)物理層、(2)データリンク層、(3)ネットワーク層、(4)トランスポート層、(5)セッション層、(6)プレゼンテーション層、(7)アプリケーション層、の7つの階層から構成されている。
(1)物理層は、電話線や同軸ケーブルなどの物理媒体を通信回線として使用するため、電気的、機械的および物理的条件を管理し、ビット列の伝送を保証する層である。(2)データリンク層は、隣接して通信し合うシステム間の伝送路上で発生するビット誤りを検出して回復することにより、相手システムにビット列から構成されるフレームを確実に伝送することを保証する層である。このデータリンク層は、例えばLLC(Logical Link Control)、およびMAC(Media Access Control)から構成される。
(3)ネットワーク層は、各種通信網を使用し、通信相手となる最終端のシステムとの通信経路を確立するための中継、ルーティング機能を管理し、最終端のシステム間のデータ伝送を保証する層である。(4)トランスポート層は、通信網の両側にある最終端のシステムで実際に通信を行っているプロセス間で、確実にデータが転送されることを保証する層である。(5)セッション層は、プロセスが必要とする情報の送り方(例えば半二重や全二重の管理、送信権の管理など)やプロセス間の同期、再同期の管理などを行う層である。
(6)プレゼンテーション層は、プロセス間で転送されるデータ構造(構文)を決定し、必要に応じて個々のプロセス独自のデータ構造と転送とに必要な共通データ構造との変換を行うものである。(7)アプリケーション層は、最上位の層であり、ファイルの転送、電子メール、ネットワークマネージメントなどをユーザに提供する層である。
以上のようなOSI参照モデルにおいて、データ送信の際には、データは第7層から第1層に流れる一方、データ受信の際には、データは第1層から第7層へと流れることになる。
(マルチリンク&MIMO)
一方、昨今では、より大容量のデータを通信ネットワークにおいて伝送することに対する要求が増大しており、通信の高速化の需要が著しく高まっている。ここで、データ通信の伝送速度を上げる手法としては、物理層の伝送速度を上げる方法が挙げられる。しかしながら、物理層の伝送速度には、通信媒体およびプロトコルの特性に応じた限界がある。例えばISDN(integrated services digital network)の物理速度は64Kbpsであり、IEEE802.11aによる無線LANの最速は54Mbpsであり、言うまでもなく、これらの通信速度以上のデータ伝送を行うことは物理的に不可能である。
これに対して、データ通信の伝送速度を上げる別の方法としてマルチリンクプロトコル(米国特許US6614808(Date of Patent: Sep.2, 2003)、PPP MultiLink Protocol(RFC1990,1996/8)などの文献参照)およびMIMO(Multiple Input Multiple Output)(P.W.Wolniansky,G.J.Foschini,G.D.Golden,R.A.Valenzuela:“V−Blast:An Architecture for Realizing Very High Data Rates Over the Rich−Scattering Wireless Channel”,Proc.ISSSE−98,Pisa,Italy,Sep.29,1998などの文献参照)がある。マルチリンクプロトコルは、一般にデータリンク層の機能として実現されるものである。マルチリンクプロトコルによれば、複数の具体的なデータリンクを、データリンク層の最上位部分において集約して、一本の仮想的なデータリンクとして上位の層(ネットワーク層)に見せる処理が行われる。このような処理によれば、仮想的なデータリンクの伝送速度は、個々のデータリンクにおける速度の合計となる。
現状のマルチリンクプロトコルでは、あるデータリンクにおいて転送されたパケットに誤りが生じた場合には、同じデータリンクにおいて、データリンク層のMAC副層の手順にしたがって、誤りが生じたパケットの再送が行われる。
マルチリンクは有線および無線で利用することができることに対し、MIMOは無線の物理層の技術である。MIMOの名は、同じ周波数帯を用いた伝送路に対して入力/出力される信号数が複数あることから由来している。図35に示すシステム例では、MIMO送信機51がN本のアンテナを有し、MIMO受信機52がM本のアンテナを有している。そして、MIMO送信機51における各アンテナから送信されるTx1〜Tx2の信号が、MIMO受信機52における各アンテナにおいて、Rx1〜Rx2の信号として受信される。MIMOの種類としては、MIMO spatial diversityおよびMIMO spatial multiplexing(SM)がある。なお、以降の説明では、MIMO SMを対象としている。
図36(a)は、従来のシングルリンクによる伝送形態を示している。従来では一つの周波数帯に対し一つの信号のみ伝送されていた。同図に示す例では、まず、Aの記号が送信機61に入力され、送信機61は入力された信号Aを信号Txに変調して伝送路hに無線出力する。信号Txは伝送路hを通過した後に受信機62にRxとして入力され、受信機62は、信号Rxを復調することによって信号Aを出力する。ここで、信号Rxは、Rx=Tx*h+(雑音成分)の式によって表すことができる。すなわち、信号Txは、図36(b)の左側のグラフで示される周波数スペクトルであった場合、受信機62で受信される信号Rxは、同図の右側のグラフで示される周波数スペクトルのように、伝送路hにおける伝送係数hの影響および雑音成分の影響を受けたものとなる。
図36(c)は、送信アンテナ数と受信アンテナ数を2つにした場合のMIMOによる伝送形態を示している。同図に示す例では、同時に2つの信号A・BがMIMO送信機51に入力され、MIMO送信機51は、入力された信号A・Bをそれぞれ変調部51a・51bによって信号Tx1・Tx2に変調して無線出力する。信号Tx1・Tx2は、伝送路Hを通過した後に、MIMO受信機52に信号Rx1・Rx2として入力される。ここで、信号Rx1・Rx2は次の式で表される。
Rx1=Tx1*h11+Tx2*h12+(雑音成分)
Rx2=Tx1*h21+Tx2*h22+(雑音成分)
上式のように、各受信アンテナの信号はTx1およびTx2の両方の成分を含んだものとなっている。
MIMO受信機52において受信された信号Rx1・Rx2は、ICI(Inter−Channel Interference)Cancelerによって信号Tx1A・Tx2Aに変換される。Tx1A・Tx2AはTx1・Tx2のBB(Base Band)信号に相当する。その後、信号Tx1A・Tx2Aは、それぞれ復調部52a・52bによって信号A・Bに復調されて出力される。
以上のように、従来では1つの信号(A)しか同時に送受信できなかったことに対し、MIMOを用いれば、2つの送信および受信アンテナを用いることにより同じチャンネルで二つの信号(A、B)を同時に伝送することができ高速化を達成することができる。
図47は、送信アンテナ数および受信アンテナ数を2つにしたMIMOにおいて、1つの信号BAを送受信した場合を示している。MIMO送信機51に入力された信号BAは、S/P(Serial/Parallel)51cにおいて信号Aと信号Bとに分割され、それぞれ異なるアンテナによってMIMO受信機52に送信される。MIMO受信機52では、受信して復調された信号Aおよび信号BがP/S52dによって合成され、信号BAが出力されている。この例においては、1つの信号を複数のアンテナで同時に送信することによって通信速度の高速化を図っている。
なお、複数のチャンネルを用いて高速化することの欠点は、利用する帯域が大きくなり加入できるユーザ数が減ることである。一方、MIMOの場合の欠点は、それぞれのアンテナの信号が互いに影響するため、通信距離が短くなることである。
(QoSの画像データ)
また、昨今では、大容量の動画データなどをストリーミングで伝送する需要も高まっている。このようなストリーミングデータを伝送する際には、通信にリアルタイム性が要求される。すなわち、ストリーミングデータを構成するパケット(QoSパケット)には有効期限が決まっており、この有効期限内に伝送することが必要となる。
図37に、QoSパケットの伝送に成功した例および失敗した例のパケットシーケンスの模式図を示す。成功事例では、パケット5は、最初に伝送された際には伝送が失敗しており、再送が行われた際には、伝送が成功している。この再送の時点は、パケット5の有効期限よりも前となっているので、パケット5の伝送は成功したことになる。
一方、失敗事例では、パケット5は、最初に伝送された際、および1回目の再送の際に伝送が失敗している。その後、2回目の再送が行われる前にパケット後の有効期限が経過してしまっている。この場合、有効期限内に伝送できなかったQoSパケット5は、利用することができずに無効(パケットロス)となり、動画データによる映像は受信側で乱れることになる。すなわち、伝送エラーを補償するための再送を行う場合は、各パケットの有効期限内に再送を成功させることが重要である。
無線LANにおけるQoSデータ通信に特化したIEEE802.11e(IEEE Std 802.11e Draft7(2004/1)などの文献参照)は、このような有効期限内のQoSパケットの再送を実現するように設計されたMAC層のプロトコルである。IEEE802.11eでは、パケットが正常に伝送されたか否かを確認する2つの方法が提案されている。第1の方法としては、受信側の通信装置が、受信したQoSパケット毎に受信確認パケット(Normal Ack:以降、ACKと称する)を送信側へ送信する方法である。第2の方法としては、送信側の通信装置が、複数のQoSパケットをバーストで送信した後、送信したQoSパケットに対する送達確認要求パケット(BAR:Block Ack Request)を送信するとともに、受信側の通信装置が、BARに応じて、受信したQoSパケットに対する受信確認パケット(BA:Block Ack)を返信する方法である。
ここで、受信側ではパケットの順序を整列する必要があるので、QoSパケットには予め順序の番号が付けられている。上記の第1の方法であるACKを用いた方法では、QoSパケットを順番通りに送信する仕様になっている。一方、第2の方法であるBAR/BAを用いた方法の場合、BARには、送達確認すべきQoSパケットの最初のパケットの順序番号を示すSequenceControlが示されており、BAには、SequenceControlで示される順序番号のQoSパケットから、SequenceControl+63で示される順序番号のQoSパケットまでの合計64個のQoSパケットに関する受信確認情報が示される。
なお、BAR/BAを用いたバースト通信はQoSパケットに限らず有効期限のない通常のデータパケットにも用いることができる。
(Packet Aggregation)
ACKを用いた場合の伝送事例を図38に示す。同図に示すように、伝送すべきデータを含む送信パケットは、preamble&header、実データ、およびエラーチェックコードEを含んでいる。このような送信パケットに対するACKは、送信パケットの送信が完了した後からSIFS(Short Inter Frame Space)後に送信される。そして、ACKの送信が完了してからSIFS後から別のパケットの送信が可能となる。
ここで、preamble&headerの部分の送信に必要とされる期間をTP、実データの部分の送信に必要とされる期間をTDATA、ACKの送信に必要とされる期間をTACKとすると、実データの送信に必要とされる総通信期間のうち、実データの部分の送信に必要とされる期間以外の期間(非実データ送信期間)は、TP+2*SIFS+TACKとなる。すなわち、実データの大きさが小さいほど、総通信期間に占める非実データ送信期間の割合が大きくなることになることがわかる。
ここで、非実データ送信期間を小さくすることを目的として、Packet Aggregationと呼ばれる手法を用いることが考えられる。Packet Aggregationは、複数のパケットをまとめて1つの集合パケットに構成し、この集合パケットを物理層で伝送する手法である。このような方法によって、総通信期間に占める非実データ送信期間の割合を小さくすることができる。
図39(a)および図39(b)は、Packet Aggregationを用いた送信パケットのパケットシーケンス例を示している。同図に示すように、3つのパケット1、パケット2、パケット3を実データ部分に含んでいる集合パケットが送信パケットとして送信されるようになっている。なお、同図において、H1、H2、H3は、それぞれパケット1、パケット2、パケット3のヘッダを示している。これらのヘッダは、同図(a)に示すように、各パケットの先頭部分に設けてもよいし、同図(b)に示すように、集合パケットの実データ部分における先頭部分にまとめて設けてもよい。
また、Packet Aggregationを用いる際、各パケットのあて先は全て同じ通信局である必要はない。例えば上記の例の場合、パケット1を通信局Aに、パケット2および3を通信局Bに伝送することもできる。ここで、各パケットの宛て先情報はそれぞれのパケットに対応するヘッダ(H1、H2、H3)に格納すればよい。
Packet Aggregationの処理はMAC層より上の層で行われる場合があるが、以降の説明では、Packet AggregationはMAC層で行うものとする。図40に、IEEE802.11のMAC層において処理される送信フレーム(パケット)を示す。データパケットはMSDU(MAC Service Data Unit)という名前で入力され、MAC層はこれにMACヘッダおよびCRCを追加し、MPDU(MAC Protocol Data Unit)と呼ばれるフレームを生成する。Packet AggregationをIEEE802.11に適応した場合、図41(a)および図41(b)に示すような集合パケットが生成されることになる。同図に示すように、図39(a)(b)で示したパケット1、パケット2、パケット3がそれぞれMSDU1、MSDU2、MSDU3に対応し、集合パケットの実データ部分がMPDUに対応することになる。
米国特許US6614808(Date of Patent: Sep.2, 2003)
PPP MultiLink Protocol(RFC1998,1996/8) IEEE Std 802.11e Draft7(2004/1) P.W.Wolniansky,G.J.Foschini,G.D.Golden,R.A.Valenzuela:"V−Blast:An Architecture for Realizing Very High Data Rates Over the Rich−Scattering Wireless Channel",Proc.ISSSE−98,Pisa,Italy,Sep.29,1998
(課題1)
Packet Aggregationを用いた際、ACKを従来のIEEE802.11のようにMPDU単位にすることができる。この場合、CRC(Cyclic Redundancy Code)のエラーチェックコードはMPDU全体に適用されることになる。すると、図42に示すように、1つのMSDUがエラーになると、MPDU全体がエラーとなってしまい、正常に受信されている他のMSDUもエラーとして扱われることになる。よって、伝送効率の低下を招くことになる。
(課題2)
Packet Aggregationを用いて1つのMPDUに含まれるそれぞれのMSDUを別の通信局に通信する際、それぞれにMSDUを送信した通信局からいつACKを受信するかの問題が生じる。全ての通信局が同時にACKを返信する場合、図43に示すように、ACKの衝突の問題が生じる。図43の事例では通信局1が同時に通信局2と通信局3にMPDUを送り、MPDU内のMSDU1が通信局2へ、MSDU2が通信局3に送られる。この場合、通信局2および通信局3が通信局1へACKを返信する必要があり、同時に返信をするとACKの衝突が生じる。
ここで、図44(a)の様に通信局3が通信局2のACK1を認識してそのACK1が終わった後に通信局3はACK2を返信することができるが、この場合、図44(b)の様に隠れ端末の問題が生じる。この場合、ACK1を期待している通信局1はACK1を認識できるが、通信局3は、通信局1とは通信可能範囲にいるが、通信局2とは通信可能範囲外にいるため、ACK1を認識できず、ACK2を返信できなくなる。
(課題3)
Packet Aggregationは、バースト転送にも用いることができる。この場合、ACKと同様にBAR/BAを全てのMSDUに対応させることができる。しかしながら、この場合、MSDU単位で確認を行うため確認すべきパケット数は増える。従来の802.11eのBAR/BAでは一度に64個の範囲のMSDUしか確認できないため、BAR/BAの確認する方法を改善する必要がある。
また、ACKと同様に宛先別に送信したMSDUを確認する時刻の問題がある。
(課題4)
複数のMSDUをMIMOで送信する際、MIMOのそれぞれの送信アンテナで各々のMSDUを送信する。しかしながら、MSDUに共通の情報があり、この共通の情報をどのアンテナで送信するのかの課題が残る。
(課題5)
MIMOを用いてデータ転送を行う際、全ての送信アンテナで同時にデータを送信する必要がある。また、それぞれのアンテナの通信状況は同じでない。このため、それぞれのアンテナに最適な伝送速度を調整してデータ転送を行う。802.11a/11eの場合、物理層の伝送速度は6、9、12、24、36、48、54MBpsである。このため、図45の様に各アンテナでデータを送信している時間は同じであるが、伝送速度が異なるため、各アンテナで伝送するデータ量は異なる。図45では、24MBpsの伝送速度で1000バイトを送信した場合、同じ伝送時間で1500バイトを36MBpsで伝送することができることを示している。
しかしながら、MACに入力されたMSDUの長さはすでに決められているため、全てのパケットをそれぞれのアンテナの伝送時間に合わせることはできない。ここで、図46のようにMPDUの伝送時間を最も長いアンテナの伝送時間に合わせることができるが、伝送時間がより短いアンテナでは帯域を無駄にすることになる。早く終わるアンテナの伝送速度を遅くすることもできるが、この場合は最適な伝送速度を利用していないことから帯域を無駄にしていることになる。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、パケット伝送を行う際に生じる問題を解決する通信装置および通信方法を提供することにある。
より詳細には、本発明の第1の目的は、送信すべき複数のパケットが1つの集合パケットにまとめられ、この集合パケットが受信装置に対して送信される場合に、送達確認対象となるパケットをより多く含めることのできる送達確認要求パケットを生成することのできる通信装置および通信方法を提供することにある。
また、本発明の第2の目的は、送信すべき複数のパケットが1つの集合パケットにまとめられ、この集合パケットが受信装置に対して送信される場合に、該集合パケットの大きさをより小さくすることによって伝送効率を向上させる通信装置および通信方法を提供することにある。
また、本発明の第3の目的は、送信すべき複数のパケットが1つの集合パケットにまとめられ、この集合パケットが受信装置に対して送信される場合に、該集合パケットに含まれているパケットにエラーが生じた場合でも、他のパケットに影響を与えないことによって、伝送効率を向上させる通信装置および通信方法を提供することにある。
また、本発明の第4の目的は、例えば複数の通信装置に対して送信パケットが同時に送られた場合などに、各通信装置からの送達確認の送信が衝突するなどの事態を防ぐことを可能とする通信装置および通信方法を提供することにある。
また、本発明の第5の目的は、送信すべき複数のパケットが1つの集合パケットにまとめられ、この集合パケットが受信装置に対して送信される場合に、集合パケットの構成の自由度を増大させることにより、該集合パケットの大きさを状態に応じた大きさに設定することを可能とする通信装置および通信方法を提供することにある。
本発明に係る通信装置は、通信ネットワークにおいて受信装置と通信を行う通信装置であって、送信すべき複数のパケットを、1つの集合パケットにまとめる処理を行う集合パケット生成手段と、前記集合パケットに含まれるパケットのそれぞれに対する送達確認パケットの送信を、該パケットの受信側に対して要求するための送達確認要求パケットを生成する送達確認要求手段と、前記集合パケット生成手段によって生成された集合パケット、および前記送達確認要求手段によって生成された送達確認要求パケットを前記受信装置に対して送信する通信部とを備え、前記送達確認要求パケットが、送達確認を要求する対象となるパケットを特定する情報を含んでいることを特徴としている。
また、本発明に係る通信方法は、通信ネットワークにおいて受信装置と通信を行う通信装置における通信方法であって、送信すべき複数のパケットを、1つの集合パケットにまとめる処理を行う集合パケット生成処理と、前記集合パケットに含まれるパケットのそれぞれに対する送達確認パケットの送信を、該パケットの受信側に対して要求するための送達確認要求パケットを生成する送達確認要求処理と、前記集合パケット生成処理によって生成された集合パケット、および前記送達確認要求処理によって生成された送達確認要求パケットを前記受信装置に対して送信する通信処理とを含み、前記送達確認要求パケットが、送達確認を要求する対象となるパケットを特定する情報を含んでいることを特徴としている。
上記の構成および方法によれば、送信すべき複数のパケットが1つの集合パケットにまとめられ、この集合パケットが受信装置に対して送信されるようになっている。また、集合パケットに含まれるパケットに対する送達確認要求パケットが受信装置に対して送信されるようになっている。ここで、集合パケットに含まれる各パケットごとに送達確認が行われる場合、送達確認対象となるパケットが多くなることが考えられる。ここで、従来の802.11eのBAR/BAでは一度に64個の範囲のMSDUしか確認できないので、より多くのパケットに対応することを可能とする必要が生じる。
これに対して、上記の構成および方法によれば、送達確認要求パケットが、送達確認を要求する対象となるパケットを特定する情報を含んでいるので、パケットを特定する情報を追加していくだけで、送達確認対象となるパケットを増やすことが可能となるという効果を奏する。なお、一つの送達確認対象となるパケット数にはパケット数を表すパケット数幅の制限がある。例えばパケットを特定する情報の中のパケット数の情報分が16ビットの場合、パケット数の制限は2^16−1=65535個になる。
本発明に係る通信装置は、通信ネットワークにおいて受信装置と通信を行う通信装置であって、送信すべき複数のパケットを、1つの集合パケットにまとめる処理を行う集合パケット生成手段と、前記集合パケット生成手段によって生成された集合パケットを前記受信装置に対して送信する通信手段とを備え、前記集合パケット生成手段が、前記送信すべき1つまたは複数のパケットごとにエラーチェック処理を施すエラーチェック処理手段を備えていることを特徴としている。
また、本発明に係る通信方法は、通信ネットワークにおいて受信装置と通信を行う通信装置における通信方法であって、送信すべき複数のパケットを、1つの集合パケットにまとめる処理を行う集合パケット生成処理と、前記集合パケット生成手段によって生成された集合パケットを前記受信装置に対して送信する通信処理とを含み、前記集合パケット生成処理が、前記送信すべき1つまたは複数のパケットごとにエラーチェック処理を施すエラーチェック処理を含んでいることを特徴としている。
上記の構成および方法によれば、送信すべき複数のパケットが1つの集合パケットにまとめられ、この集合パケットが受信装置に対して送信されるようになっている。また、集合パケットを生成する際には、パケットごとにエラーチェック処理が施されるようになっている。従来、集合パケットに対しては、該集合パケットの全体に対してエラーチェック処理が行われるようになっていた。この場合、集合パケットに含まれるパケットの1つでもエラーが発生すると、該集合パケットに含まれる他のパケットもエラーとなり、伝送効率が悪かった。これに対して、上記の構成および方法によれば、集合パケットに含まれる1つまたは複数のパケットごとにエラーチェック処理が行われるので、集合パケットに含まれるパケットの1つにエラーが発生したとしても、残りのパケットは正常に伝送することが可能となる。よって、伝送効率を向上することができるという効果を奏する。
また、本発明に係る通信装置は、上記の構成において、前記エラーチェック処理手段が、前記集合パケットのヘッダにもエラーチェック処理を施す構成としてもよい。
集合パケットのヘッダに、該集合パケットに含まれるパケットに関する情報を含める構成とすることが可能である。ここで、パケットごとにエラーチェック処理をする場合、送達確認などを返信する際には、各パケットに関する情報が重要となる。これに対して、上記の構成によれば、集合パケットのヘッダにもエラーチェック処理を施すので、ヘッダに示されている情報の信頼性を向上させることができる。よって、パケットごとにエラーチェック処理をする場合においても、信頼性の高い伝送を行うことができるという効果を奏する。
また、本発明に係る通信装置は、上記の構成において、受信装置に対して前記集合パケットに含まれる各パケットに対する送達確認情報の返送を要求するための送達確認要求パケットを生成する送達確認要求手段をさらに備え、前記通信手段が、集合パケットに対する送達確認パケットを前記受信装置から受信するはずのタイミングにおいてそれを正常に受信できなかった場合に前記送達確認要求パケットを該受信装置に対して送信する構成としてもよい。
集合パケットによる送信が行われた場合、該集合パケットに対する送達確認パケットが受信側から送信される通信方式が考えられる。ここで、集合パケットに対する送達確認パケットを前記受信装置から受信するはずのタイミングにおいてそれを正常に受信できなかった場合に、該集合パケットに含まれるどのパケットの受信が失敗しているかについて、送信側が把握することができない。よって、この場合には、該集合パケット全体を再送する必要が生じていた。
これに対して、上記の構成によれば、集合パケットに対する送達確認パケットを前記受信装置から受信するはずのタイミングにおいてそれを正常に受信できなかった場合に、該集合パケットに含まれる各パケットに対する送達確認情報の返送を要求するための送達確認要求パケットを送信するようになっている。これにより、受信側から、集合パケットに含まれるどのパケットの受信に失敗したかを示す送達確認パケットを受信することができるので、これに基づいて、再送すべきパケットを含む新たな集合パケットを生成しなおして送信することができる。したがって、再送すべきパケットの数を低減することが可能となり、通信帯域の利用効率を向上させることができる。
なお、前記通信手段が、前記集合パケットに含まれるパケットのそれぞれに対する送達確認パケットの送信を、該パケットの受信側に対して要求するための送達確認要求パケットを生成する送達確認要求手段をさらに備え、前記通信部が、集合パケットに対する送達確認パケットを前記受信装置からエラーが生じている状態で受信した場合に、前記送達確認要求手段によって生成された、該集合パケットに含まれるパケットのそれぞれに対する送達確認要求パケットを該外部の通信装置に対して送信する構成としてもよい。
また、本発明に係る通信装置は、上記の構成においてさらに、前記送達確認要求パケットが集合パケットに含まれるパケットの識別情報を含む構成としてもよい。
これにより、たとえば、送達確認要求パケットで送達確認を行うパケットの内容を集合パケットで送信したパケットの内容と異なるものに設定可能であるなど、より柔軟性が高くなるという効果を奏する。
また、本発明に係る通信装置は、上記の構成においてさらに、前記集合パケット生成手段が集合パケットの各々を識別するための集合パケット番号を各集合パケットに対して付加し、前記送達確認要求パケット生成手段が送達確認要求パケットに対して集合パケット番号を含む構成としてもよい。
これにより、全パケットの識別情報を送達確認要求パケットに含める場合と比較して、集合パケット番号情報を含めるだけで良いため、送達確認要求パケットを短縮化可能であるという効果を奏する。
また、本発明に係る通信装置は、上記通信装置から集合パケットを受信する通信装置であって、前記集合パケットまたはパケットの受信状態を検知する受信状態検知手段と、前記受信状態検知手段による検知結果に従って、前記集合パケットまたはパケットに対応したビットマップ生成し、該ビットマップを含んだ送達確認パケットを生成する送達確認生成手段と、前記送達確認パケットを送信する通信部とを備えている構成とすることによって、上記通信装置の受信装置として対応することが可能となる。
本発明に係る通信装置は、通信ネットワークにおいて受信装置と通信を行う通信装置であって、送信すべき複数のパケットを、1つの集合パケットにまとめる処理を行う集合パケット生成手段と、前記集合パケット生成手段によって生成された集合パケットを前記受信装置に対して送信する通信部とを備え、前記集合パケット生成手段が、集合パケットに含める前記送信すべき複数のパケットの全てに共通する共通情報を抽出する共通情報抽出手段と、前記共通情報を前記集合パケットに含めるとともに、前記送信すべきパケットの少なくとも1つのパケットから前記共通情報を削除した上で、前記集合パケットを生成する集合パケット再構成手段とを備えていることを特徴としている。
また、本発明に係る通信方法は、通信ネットワークにおいて受信装置と通信を行う通信装置における通信方法であって、送信すべき複数のパケットを、1つの集合パケットにまとめる処理を行う集合パケット生成処理と、前記集合パケット生成処理によって生成された集合パケットを前記受信装置に対して送信する通信処理とを含み、前記集合パケット生成手処理が、集合パケットに含める前記送信すべき複数のパケットの全てに共通する共通情報を抽出する共通情報抽出処理と、前記共通情報を前記集合パケットに含めるとともに、前記送信すべきパケットの少なくとも1つのパケットから前記共通情報を削除した上で、前記集合パケットを生成する集合パケット再構成処理を含んでいることを特徴としている。
上記の構成および方法によれば、送信すべき複数のパケットが1つの集合パケットにまとめられ、この集合パケットが受信装置に対して送信されるようになっている。また、集合パケットを生成する際には、次の処理が行われる。すなわち、まず、集合パケットに含める複数のパケット全てに共通する共通情報が抽出され、この共通情報が集合パケット内で1つにまとめられる。したがって、単純に複数のパケットをまとめて集合パケットにした場合と比較して、集合パケットの大きさをより小さくすることができる。よって、パケットの伝送効率を向上させることができるという効果を奏する。
また、本発明に係る通信装置は、上記の構成において、前記共通情報抽出手段が、前記共通情報を、前記送信すべき複数のパケットのヘッダにおける少なくとも一部の情報とする構成としてもよい。パケットのヘッダには、複数のパケットで共通する情報を含んでいる場合が多いので、この構成によれば、共通情報を効率的に抽出することができるという効果を奏する。
また、本発明に係る通信装置は、上記の構成において、前記共通情報抽出手段が、前記集合パケットに含める前記送信すべき複数のパケットが全て同じ種類の場合に、前記共通情報を、前記送信すべきパケットのヘッダ全体とする構成としてもよい。
集合パケットに含める複数のパケットが全て同じ種類である場合には、各パケットのヘッダは全て共通である場合が多い。よって、上記の構成によれば、各パケットのヘッダを全て共通化することになるので、集合パケット内における実データ部分の割合をより高めることができるという効果を奏する。
また、本発明に係る通信装置は、上記の構成において、前記共通情報抽出手段が、前記集合パケットに含める前記送信すべき複数のパケットの種類が複数ある場合に、前記共通情報を抽出しない構成としてもよい。
集合パケットに含める複数のパケットの種類が複数ある場合には、全てのパケットに共通する情報がない場合が多い。よって、上記の構成によれば、パケットの種類が複数ある場合には共通情報を抽出しないとすることによって、抽出処理を省略することが可能となる。よって、処理の迅速化を図ることができるという効果を奏する。
本発明に係る通信装置は、通信ネットワークにおいて受信装置と通信を行う通信装置であって、送信パケットを生成するパケット生成手段と、前記パケット生成手段によって生成された送信パケットを前記受信装置に対して送信する通信部とを備え、前記パケット生成手段が、生成する送信パケットに対する受信側による送達確認パケットの返信時刻を算出する返信時刻算出手段を備え、該パケット生成手段が、前記返信時刻の情報を前記送信パケットに含めることを特徴としている。
また、本発明に係る通信方法は、通信ネットワークにおいて受信装置と通信を行う通信装置における通信方法であって、送信パケットを生成するパケット生成処理と、前記パケット生成手段によって生成された送信パケットを前記受信装置に対して送信する通信処理とを含み、前記パケット生成処理が、生成する送信パケットに対する受信側による送達確認パケットの返信時刻を算出する返信時刻算出処理を含むとともに、前記返信時刻の情報を前記送信パケットに含めることを特徴としている。
上記の構成および方法によれば、送信パケットに対する受信側による送達確認パケットの返信時刻が算出され、この返信時刻の情報が、送信パケットに含められることになる。よって、例えば複数の通信装置に対して送信パケットが同時に送られた場合などに、各通信装置からの送達確認の送信が衝突するなどの事態を防ぐことが可能となるという効果を奏する。
また、本発明に係る通信装置は、上記の通信装置から送信パケットを受信する通信装置であって、前記送信パケットの受信状態を検知する受信状態検知手段と、前記送信パケットに含まれる返信時刻の情報を抽出する返信時刻抽出手段と、前記受信状態検知手段による検知結果に従って、前記送信パケットに対する送達確認パケットを生成する送達確認生成手段と、前記送達確認パケットを、前記返信時刻に送信する通信部とを備えている構成とすることによって、上記の通信装置に対応することが可能となる。
また、本発明に係る通信装置は、上記の構成において、前記パケット生成手段が、生成する送信パケットのヘッダに、該送信パケットに返信時刻の情報が含まれているか否かを示す返信時刻フラグを含める構成としてもよい。
この構成の場合、受信側の通信装置は、受信した送信パケットのヘッダを確認することによって、返信時刻情報が含まれているか否かを確認することができるという効果を奏する。
また、本発明に係る通信装置は、上記の構成において、前記パケット生成手段が、前記送信パケットとして、複数のパケットを1つにまとめた集合パケットを生成するとともに、前記返信時刻算出手段が、前記集合パケットに含まれる各パケットに対する前記返信時刻を算出する構成としてもよい。
この構成によれば、集合パケットに含まれる各パケットに対して返信時刻が設定されるので、例えば各パケットの宛先がそれぞれ異なる通信装置である場合にも、各通信装置が送達確認を送信するタイミングを的確に認識することが可能となるという効果を奏する。
本発明に係る通信装置は、通信ネットワークにおいて受信装置と通信を行う通信装置であって、送信すべき複数のパケットを、1つの集合パケットにまとめる処理を行う集合パケット生成手段と、前記集合パケット生成手段によって生成された集合パケットを前記受信装置に対して送信する通信部とを備え、前記集合パケット生成手段が、送信すべき複数のパケットのうち、少なくとも1つのパケットを複数に分割し、分割された各分割パケットを複数の集合パケットに割り振ることを特徴としている。
また、本発明に係る通信方法は、通信ネットワークにおいて受信装置と通信を行う通信装置における通信方法であって、送信すべき複数のパケットを、1つの集合パケットにまとめる処理を行う集合パケット生成処理と、前記集合パケット生成処理によって生成された集合パケットを前記受信装置に対して送信する通信処理とを備え、前記集合パケット生成処理が、送信すべき複数のパケットのうち、少なくとも1つのパケットを複数に分割し、分割された各分割パケットを複数の集合パケットに割り振ることを特徴としている。
上記の構成および方法によれば、集合パケットに含めるべきパケットを複数に分割し、各分割パケットを複数の集合パケットに割り振るようになっている。よって、集合パケットの構成の自由度を増大させることができるので、何らかの理由によって、集合パケットの大きさを調整する必要が生じた場合などに的確に対応することが可能となるという効果を奏する。
また、本発明に係る通信装置は、上記の構成において、前記通信部が複数の送信アンテナを備え、前記集合パケット生成手段によって生成される複数の集合パケットを各送信アンテナに振分けて送信する構成としてもよい。
前記したように、MIMOを用いてデータ転送を行う際、全ての送信アンテナで同時にデータを送信する必要がある。この場合、各送信アンテナによる伝送速度の相違、および各送信アンテナにおいて伝送されるパケットの大きさの相違によって、各送信アンテナから送信されるパケットの伝送時間はばらつくことになる。すなわち、伝送時間がより短いアンテナでは帯域が無駄になるという問題がある。
これに対して、上記の構成によれば、各送信アンテナによって送信される集合パケットの長さがほぼ等しくなるように、集合パケットに含めるパケットを分割してそれぞれ異なる集合パケットに割り振るように集合パケットを生成するようにすることが可能となる。よって、各送信アンテナによる1つの集合パケットの伝送時間を揃えることが可能となるので、帯域の利用効率を向上させることができるという効果を奏する。
また、本発明に係る通信装置は、上記の構成において、1つのパケットから分割された各分割パケットを含む集合パケットを、同じ送信アンテナから送信する構成としてもよい。
上記の構成のように、パケットを分割して送信する場合、分割パケットを同じアンテナで送信することによって、一方の分割パケットのみが伝送に失敗することによって、伝送に成功した分割パケットが無駄になるという事態の発生を抑制することができる。よって、帯域の利用効率を向上させることができるという効果を奏する。
また、本発明に係る通信装置は、上記の構成において、前記集合パケットに対する送達確認パケットの返信を、該パケットの受信側に対して要求するための送達確認要求パケットを生成する送達確認要求手段をさらに備え、前記通信部が、前記送達確認要求パケットを前記受信装置に対してさらに送信する構成としてもよい。すなわち、この構成の場合、パケットを分割して送信する場合に、集合パケットに対する送達確認パケットの返信を、該パケットの受信側に対して要求するための送達確認要求パケットを送ることが可能となる。
また、本発明に係る通信装置は、上記の構成において、前記集合パケットに含まれるパケットのそれぞれに対する送達確認パケットの返信を、該パケットの受信側に対して要求するための送達確認要求パケットを生成する送達確認要求手段をさらに備え、前記通信部が、前記送達確認要求パケットを前記受信装置に対してさらに送信する構成としてもよい。すなわち、この構成の場合、パケットを分割して送信する場合に、集合パケットに含まれるパケットのそれぞれに対する送達確認パケットの返信を、該パケットの受信側に対して要求するための送達確認要求パケットを送ることが可能となる。
また、本発明に係る通信装置は、上記の構成において、前記集合パケットに対する送達確認パケットの返信を、該パケットの受信側に対して要求するための送達確認要求パケットを生成する送達確認要求手段をさらに備え、前記通信部が、前記送達確認要求パケットを前記受信装置に対してさらに送信する構成としてもよい。すなわち、この構成の場合、集合パケットに対する送達確認パケットの返信を、該パケットの受信側に対して要求するための送達確認要求パケットを送ることが可能となる。
また、本発明に係る通信装置は、上記の構成において、前記集合パケットに含まれるパケットのそれぞれに対する送達確認パケットの返信を、該パケットの受信側に対して要求するための送達確認要求パケットを生成する送達確認要求手段をさらに備え、前記通信部が、前記送達確認要求パケットを前記受信装置に対してさらに送信する構成としてもよい。すなわち、この構成の場合、集合パケットに含まれるパケットのそれぞれに対する送達確認パケットの返信を、該パケットの受信側に対して要求するための送達確認要求パケットを送ることが可能となる。
また、本発明に係る通信装置は、上記の構成において、前記通信部が複数の送信アンテナを備え、前記集合パケット生成手段によって生成される複数の集合パケットを各送信アンテナに振分けて送信する構成としてもよい。この構成によれば、複数の集合パケットを各送信アンテナに振分けて送信することが可能となるので、1つの送信アンテナによって送信する場合と比較して、伝送速度を向上させることができる。
また、本発明に係る通信装置は、上記の構成において、前記通信部が、各送信アンテナに対して同じ送達確認要求パケットを送信する構成としてもよい。この場合、各送信アンテナでそれぞれ異なる送達確認要求パケットを生成する必要がないので、処理の簡略化を図ることができる。
また、本発明に係る通信装置は、上記の構成において、前記送達確認要求パケットが、送達確認を要求する対象となる前記集合パケットまたは前記パケットの宛先となる受信側の通信装置を特定する情報を含んでいる構成としてもよい。この構成によれば、宛先となる受信側の通信装置を特定する情報が送達確認要求パケットに含まれているので、同じ送達確認要求パケットを複数の送信アンテナで送信したとしても、宛先に応じた通信装置から適切な送達確認が返信されることを期待することができる。
また、本発明に係る通信装置は、上記の通信装置から集合パケットを受信する通信装置であって、前記集合パケットから、当該通信装置を宛先とする集合パケットまたはパケットを抽出する抽出手段と、前記抽出手段によって抽出された集合パケットまたはパケットの受信状態を検知する受信状態検知手段と、前記受信状態検知手段による検知結果に従って、前記送信パケットに対する送達確認パケットを生成する送達確認生成手段と、前記送達確認パケットを送信する通信部とを備えている構成とすることによって、上記通信装置の受信装置として対応することが可能となる。
また、本発明に係る通信装置は、上記の構成において、前記送達確認要求パケットが、送達確認を要求する対象となる前記集合パケットまたは前記パケットの宛先となる受信側の各通信装置に対して、送達確認パケットの返信時刻を設定する情報を含んでいる構成としてもよい。この構成によれば、各通信装置からの送達確認の送信が衝突するなどの事態を防ぐことが可能となる。
また、本発明に係る通信装置は、上記通信装置から集合パケットを受信する通信装置であって、前記集合パケットまたはパケットの受信状態を検知する受信状態検知手段と、前記集合パケットまたはパケットに含まれる返信時刻の情報を抽出する返信時刻抽出手段と、前記受信状態検知手段による検知結果に従って、前記集合パケットまたはパケットに対する送達確認パケットを生成する送達確認生成手段と、前記送達確認パケットを、前記返信時刻に送信する通信部とを備えている構成とすることによって、上記通信装置の受信装置として対応することが可能となる。
本発明に係る通信装置は、通信ネットワークにおいて受信装置と通信を行う通信装置であって、送信すべき複数のパケットを、1つの集合パケットにまとめる処理を行う集合パケット生成手段と、前記集合パケットに含まれるパケットのそれぞれに対する送達確認パケットの送信を、該パケットの受信側に対して要求するための送達確認要求パケットを生成する送達確認要求手段と、前記集合パケット生成手段によって生成された集合パケット、および前記送達確認要求手段によって生成された送達確認要求パケットを前記受信装置に対して送信する通信部とを備え、前記送達確認要求パケットが、送達確認を要求する対象となるパケットを特定する情報を含んでいる構成である。
これにより、送達確認要求パケットが、送達確認を要求する対象となるパケットを特定する情報を含んでいるので、パケットを特定する情報を追加していくだけで、送達確認対象となるパケットを増やすことが可能となるという効果を奏する。
本発明の一実施形態に係る送信側通信装置の概略構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る受信側通信装置の概略構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る通信ネットワークシステムの概略構成を示すブロック図である。 複数のアンテナによってそれぞれ異なるMSDUをMIMOによって送信する場合のパケットの形式例を示す図である。 複数のアンテナによってそれぞれ異なるMSDUをMIMOによって送信する場合のパケットの形式例の他の例を示す図である。 複数のアンテナによってそれぞれ異なるMSDUをMIMOによって送信する場合のパケットの形式例のさらに他の例を示す図である。 集合パケットに含まれるMSDUごとにエラーチェック処理を施す場合のパケットの構成例を示す図である。 集合パケットに含まれる複数のMSDUごとにエラーチェック処理を施す場合のパケットの構成例を示す図である。 2つの送信アンテナを用いた場合の各送信アンテナで送信される集合パケットの例を示す図である。 同図(a)は、ある1つの送信アンテナから送信されたMSDUあるいはMSDUの分割部分に対するACKが、該当MSDUあるいはMSDUの分割部分を受信した受信アンテナに対応する受信側の送信アンテナから送信される例を示す図であり、同図(b)は、複数のアンテナによって送信された全てのMSDUあるいはMSDUの分割部分に対応するACKが返信される例を示す図である。 同図(a)は、1つのパケットから分割された複数の分割パケットがそれぞれ異なるアンテナによって送信される例を示す図であり、同図(b)および同図(c)は、1つのパケットから分割された複数の分割パケットがそれぞれ同じアンテナによって送信される例を示す図である。 図11(b)および図11(c)に示す送信例をACKに適用した例を示す図である。 同図(a)は、MPDUにおけるMACヘッダの構成例を示す図であり、同図(b)は、MSDUにおけるMACヘッダの構成例を示す図である。 同図(a)は、本発明の一実施例において用いられるパケットの概略構成を示す図であり、同図(b)は、本発明の一実施例において用いられるMAC情報部例を示す図であり、同図(c)は、本発明の一実施例において用いられるMSDU部例を示す図である。 同図(a)は、本発明の他の実施例において用いられるMAC情報部例を示す図であり、同図(b)は、本発明の他の実施例において用いられるMSDU部例を示す図である。 本発明のさらに他の実施例において用いられるMAC情報部例を示す図である。 同図(a)は、本発明のさらに他の実施例において用いられるパケットの概略構成を示す図であり、同図(b)および同図(c)は、本発明のさらに他の実施例において用いられるMSDU部例を示す図である。 同図(a)は、本発明のさらに他の実施例において用いられるパケットの概略構成を示す図であり、同図(b)は、本発明のさらに他の実施例において用いられるCRC部例を示す図であり、同図(c)は、本発明のさらに他の実施例において用いられるMSDU部例を示す図である。 本発明のさらに他の実施例において用いられるMSDU部例を示す図である。 CRCHおよびCRCの適用例を示す図である。 本発明の実施例において用いられるACKの概略構成を示す図である。 同図(a)は、本発明のさらに他の実施例において用いられるパケットの概略構成を示す図であり、同図(b)および同図(c)は、本発明のさらに他の実施例において用いられるMSDU部例を示す図である。 同図(a)は、本発明のさらに他の実施例において用いられるパケットの概略構成を示す図であり、同図(b)は、本発明のさらに他の実施例において用いられるMAC情報部例を示す図であり、同図(c)は、本発明のさらに他の実施例において用いられるMSDU部例を示す図である。 同図(a)は、本発明のさらに他の実施例において用いられるMAC情報部例を示す図であり、同図(b)は、本発明のさらに他の実施例において用いられるMSDU部例を示す図である。 本発明のさらに他の実施例において用いられるMAC情報部例を示す図である。 同図(a)は、本発明のさらに他の実施例において用いられるパケットの概略構成を示す図であり、同図(b)および同図(c)は、本発明のさらに他の実施例において用いられるMSDU部例を示す図である。 複数のMACによるACK返信の順番を示す図である。 同図(a)は、本発明のさらに他の実施例において用いられるパケットの概略構成を示す図であり、同図(b)は、本発明のさらに他の実施例において用いられるCRC部の構成を示す図であり、同図(c)および同図(d)は、本発明のさらに他の実施例において用いられるMSDU部例を示す図である。 同図(a)は、本発明のさらに他の実施例において用いられるパケットの概略構成を示す図であり、同図(b)および同図(c)は、本発明のさらに他の実施例において用いられるMSDU部例を示す図である。 本発明のさらに他の実施例において用いられるBARのパケット構成、およびBAのパケット構成の概略を示す図である。 本発明のさらに他の実施例において用いられるBARのパケット構成、およびBAのパケット構成の概略を示す図である。 本発明のさらに他の実施例において用いられるBARのパケット構成、およびBAのパケット構成の概略を示す図である。 本発明のさらに他の実施例において用いられるBARのパケット構成、およびBAのパケット構成の概略を示す図である。 本発明のさらに他の実施例において用いられるACKのパケット構成の概略を示す図である。 MIMOを用いた通信システムの概略構成を示す図である。 同図(a)は、シングルリンクによる伝送形態を示す図であり、同図(b)は、送信時における信号の周波数スペクトル、および、受信時における信号の周波数スペクトルを示すグラフであり、同図(c)は、送信アンテナ数と受信アンテナ数を2つにした場合のMIMOによる伝送形態を示す図である。 QoSパケットの伝送に成功した例および失敗した例のパケットシーケンスの模式図である。 ACKを用いた場合の伝送事例を示す図である。 同図(a)および同図(b)は、Packet Aggregationを用いた送信パケットのパケットシーケンス例を示す図である。 IEEE802.11のMAC層において処理される送信フレーム(パケット)を示す図である。 同図(a)および同図(b)は、Packet AggregationをIEEE802.11に適応した場合の集合パケットのパケットシーケンス例を示す図である。 Packet Aggregationを用いた際に、1つのMSDUがエラーになることによってMPDU全体がエラーとなる例を示す図である。 1つの通信局が2つの通信局に同時にMSDUを送信した場合のシステム図およびACKの衝突が生じた場合のパケットシーケンス例を示す図である。 同図(a)は、1つの通信局が2つの通信局に同時にMSDUを送信した場合のシステム図およびACKの衝突が回避された場合のパケットシーケンス例を示す図であり、同図(b)は、受信側の2つの通信局が、互いに通信状況を把握できない場合のシステム図およびパケットシーケンス例を示す図である。 互いに伝送速度の異なる複数のアンテナにおいて、同じ時間にパケット伝送を行った場合の状態を示す図である。 互いに伝送速度の異なる複数のアンテナにおいて、同じデータ量のパケット伝送を行った場合の状態を示す図である。 送信アンテナ数および受信アンテナ数を2つにしたMIMOにおいて、1つの信号ABを送受信する伝送形態を示す図である。 集合パケットに対するACKにエラーが生じた場合に、BARの送信が行われる場合の例を示す図である。 集合パケットの送信が行われた後に、ACKの返信に失敗した場合の例を示す図である。 集合パケットに集合パケットを識別する集合パケット番号が設定されていて、ACK再送要求パケットの送信が行われる場合の例を示す図である。 集合パケット番号が設定されている集合パケット全体がエラーになり、かつ送信側通信装置がACK受信タイミングでチャンネルビジー状態を検出したが正常にパケット受信が行われなかった際に、ACK再送要求パケットの送信が行われる場合の例を示す図である。
本発明の一実施形態について図面に基づいて説明すると以下の通りである。
(通信ネットワークシステムの構成)
図3は、本実施形態に係る通信ネットワークシステムの概略構成を示している。同図に示すように、この通信ネットワークシステムは、送信装置3から受信装置4…に対して、送信側通信装置(通信装置)1および受信側通信装置(通信装置)2…を介して、ストリームデータおよび/またはデータが送信される構成となっている。なお、同図では、受信側通信装置2および受信装置4がそれぞれ複数設けられている例が示されているが、それぞれ1つのみ設けられている構成も考慮する。また、送信側通信装置1および送信装置3が複数設けられていてもよい。
送信装置3は、動画データなどのストリームデータや、その他のデータを外部の装置に対して送信することが可能な装置である。具体的には、送信装置3は、例えばDVD(Digital Versatile Disk)プレイヤーやDVDレコーダ、HDDレコーダなどの動画再生装置や、BS/CSチューナーなどの放送受信装置などによって構成されるものである。
受信装置4は、受信したストリームデータやその他のデータに基づいて処理を行う装置である。具体的には、受信装置4は、例えば受信したストリームデータとしての動画データを表示する表示装置などによって構成されるものである。
送信装置3から出力されるストリームデータ/データは、送信側通信装置1に伝送される。そして、送信側通信装置1が、無線通信によって受信側通信装置2に対して該ストリームデータ/データを送信する。受信側通信装置2は、送信側通信装置1から送られたストリームデータ/データを無線を介して受信すると、これを受信装置4に伝送する。以上の処理によって、送信装置3から受信装置4へのストリームデータ/データの送信が行われる。
なお、本実施形態では、送信装置3と送信側通信装置1とを別の装置として設けたシステムを示しているが、これに限定されるものではなく、送信装置3の内部に、送信側通信装置1の機能を設けた構成となっていてもよい。同様に、受信装置4の内部に、受信側通信装置2の機能を設けた構成となっていてもよい。
(送信側通信装置の構成)
図1は、送信側通信装置1の概略構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、送信側通信装置1は、通信部5、集合パケット生成部(集合パケット生成手段・パケット生成手段)6、BAR生成部(送達確認要求手段)7、送達確認受信部8、返信時刻算出部(返信時刻算出手段)9、および送信パケット情報記憶部10を備えた構成となっている。
通信部5は、送信側通信装置1における通信処理を行うとともに、通信インターフェースとしての機能をも有するブロックである。この通信部5は、集合パケット生成部6によって生成された集合パケット、およびBAR生成部7によって生成されたBARなどを無線通信を介して受信側通信装置2に送信するとともに、受信側通信装置2から無線通信を介して受信したACKあるいはBAを送達確認受信部8に送る処理などを行う。
なお、通信部5は、図36(a)に示した構成のように、1つのアンテナを用いて送信を行う構成であってもよいし、図36(c)や図47に示した構成のように、複数のアンテナを用いて送信を行う構成であってもよい。
BAR生成部7は、送信パケット情報記憶部10に記憶されている、すでに送信が行われ、送達確認が完了していないパケットの情報を読み出し、所定のタイミングでBARを生成するブロックである。
返信時刻算出部9は、複数の受信側通信装置2…に対して同じBARを送信するとともに、該BARによってBAの返信要求をするパケットの宛先が複数の受信側通信装置2である場合に、各受信側通信装置2に対してBAをどのタイミングで返信すべきかを設定する返信時刻を算出するブロックである。
送達確認受信部8は、受信側通信装置2から受信したACKあるいはBAに基づいて、送信パケット情報記憶部10に記憶されているパケットの情報を更新するブロックである。
集合パケット生成部6は、送信装置3から入力されたパケットを送信用の送信パケットに構成して通信部5に送る処理を行うブロックである。ここで、集合パケット生成部6は、送信装置3から入力された複数のパケットをまとめて1つの集合パケットを生成してもよいし、送信装置3から入力された1つのパケットに基づいて送信用の送信パケットを生成してもよい。また、以下に示す実施形態、実施例では、集合パケットをヘッダ+MPDUとして構成するものとし、集合パケットに含まれる各パケットをMPDUまたはMSDUとしている。
この集合パケット生成部6は、パケットバッファ11、共通情報抽出部(共通情報抽出手段)12、集合パケット構築部(集合パケット再構成手段)13、エラーチェック処理部(エラーチェック処理手段)14、および返信時刻算出部(返信時刻算出手段)15を備えている。
パケットバッファ11は、上位層としての送信装置3から入力された1つ以上のパケットを一時的に格納するバッファである。共通情報抽出部12は、パケットバッファ11に格納されている複数のパケット全てに共通する情報を抽出する処理を行うブロックである。この共通情報の詳細については後述する。
エラーチェック処理部14は、集合パケットに対してエラーチェック処理を行うブロックである。このエラーチェック処理の詳細については後述する。
返信時刻算出部15は、複数の受信側通信装置2…に対して1つの集合パケットを送信するとともに、該集合パケットに含まれるパケットに対してACKの返信要求をするパケットの宛先が複数の受信側通信装置2である場合に、各受信側通信装置2に対してACKをどのタイミングで返信すべきかを設定する返信時刻を算出するブロックである。
集合パケット構築部13は、共通情報抽出部12、エラーチェック処理部14、および返信時刻算出部15による処理に基づいて、パケットバッファ11に格納されている1つ以上のパケットをまとめて1つの集合パケットを構築する処理を行うブロックである。
なお、送信側通信装置1は、集合パケット生成部6が備える各構成、BAR生成部7、送達確認受信部8、返信時刻算出部9、および送信パケット情報記憶部10を全て備えている必要はなく、後述する実施例において必要とされる機能を備えていればよい。
(受信側通信装置の構成)
図2は、受信側通信装置2の概略構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、受信側通信装置2は、通信部21、ACK生成部(送達確認生成手段)22、BA生成部(送達確認生成手段)23、宛先情報抽出部(抽出手段)24、BAR受信部25、返信時刻抽出部(返信時刻抽出手段)26、パケットバッファ27、受信状態検知部(受信状態検知手段)28、および受信パケット情報記憶部29を備えた構成となっている。
通信部21は、受信側通信装置2における通信処理を行うとともに、通信インターフェースとしての機能をも有するブロックである。この通信部21は、ACK生成部22によって生成されたACK、BA生成部23によって生成されたBAなどを無線通信を介して送信側通信装置1に送信するとともに、送信側通信装置1から無線通信を介して受信した集合パケット、およびBARなどを宛先情報抽出部24を介してパケットバッファ27およびBAR受信部25に送る処理などを行う。
なお、通信部21は、図36(a)に示した構成のように、1つのアンテナを用いて受信を行う構成であってもよいし、図36(c)や図47に示した構成のように、複数のアンテナを用いて受信を行う構成であってもよい。
宛先情報抽出部24は、通信部21において受信された集合パケットおよびBARの中から自装置を宛先とする部分の情報を抽出する処理を行うブロックである。宛先情報抽出部24は、集合パケットから抽出したパケットおよびBARから抽出した情報をパケットバッファ27に送る。
パケットバッファ27は、受信したパケットを一時的に格納するバッファである。パケットバッファ27に格納されたパケットのうち、実データとしてのパケットは、上位層としての受信装置4に対して送られる。
受信状態検知部28は、自装置宛のパケットの受信状態、すなわち、受信に成功しているか失敗しているかを検知するブロックである。受信状態検知部28によって検知された受信状態は、受信パケット情報記憶部29に記憶される。
BAR受信部25は、自装置宛のBARを受信した際に、送達確認対象となるパケットの受信状態を受信パケット情報記憶部29から読み出し、その情報をBA生成部23に送る処理を行うブロックである。
BA生成部23は、BAR受信部25から送られた送達確認対象となるパケットの受信状態に基づいてBAを生成し、通信部21に送る処理を行うブロックである。ACK生成部22は、受信状態検知部28によって検知された受信状態に基づいてACKを生成し、通信部21に送る処理を行うブロックである。
返信時刻抽出部26は、パケットバッファ27に格納されているパケットおよびBARの中から返信時刻情報を抽出し、この返信時刻情報を通信部21に送る処理を行うブロックである。通信部21は、返信時刻情報に従って、BA生成部23によって生成されたBAおよびACK生成部22によって生成されたACKの送信を行う。
なお、受信側通信装置2は、ACK生成部22、BA生成部23、宛先情報抽出部24、BAR受信部25、返信時刻抽出部26、受信状態検知部28、および受信パケット情報記憶部29を全て備えている必要はなく、後述する実施例において必要とされる機能を備えていればよい。
(実施の形態1)
本発明の一実施形態に関して以下に説明する。本実施形態では、複数のアンテナによってそれぞれ異なるMSDUをMIMOによって送信する場合に、集合パケット生成部6が生成するパケットの形式について述べる。
まず、各MSDUの共通の情報(共通情報)をヘッダAとし、共通していないヘッダの部分をヘッダBとする。ヘッダAを送信する方法として以下に示す3つの例が挙げられる。
第1のパケット伝送例を、図4に示す。この事例では、送信アンテナを2つ用いる場合が示されている。従来の1つのアンテナによって送信する送信機と互換性を保つために、最初は1つのアンテナにおいて、SP(Short Preamble)、LP(Long Preamble)、およびPLCP(Phisical Layer Convergence Protocol)が送信される。本事例ではヘッダAをこの後に同じアンテナで送信し、その後に全てのアンテナでMP(MIMO Preamble)を送信する。次にそれぞれのアンテナで送信するそれぞれのMSDUのヘッダBを送信する。しかしながら、ヘッダAはMPDUの部分であり、また、MPDUはMPの後の部分であるので、ヘッダAはMPの後に送信する方が好ましい。
第2のパケット伝送例を、図5に示す。この事例では、共通情報としてのヘッダAはMPの後に送信されている。また、ヘッダAはヘッダA1とヘッダA2とに分割され、それぞれ異なるアンテナで送信されている。しかしながら、いずれかのアンテナによる送信が失敗した場合、ヘッダA全体の送信が失敗となるので、通信状況が良好なアンテナによる送信も全て失敗したことになってしまう。
第3のパケット伝送例を、図6に示す。この事例では、全てのアンテナで同じ共通のヘッダAを送信してからそれぞれのヘッダBを送信する。共通のヘッダAを全てのアンテナで送信することにより、第1のパケット伝送例および第2のパケット伝送例の問題点を解決することができる。
(実施の形態2−1)
本発明の他の実施形態に関して以下に説明する。本実施形態では、集合パケットに含まれるMSDUごとにエラーチェック処理部14によってエラーチェック処理を施す場合に、集合パケット生成部6が生成するパケットの形式について述べる。このように、MSDUごとにエラーチェックをすることにより、MPDU内の一つのMSDUが失われても、他のMSDUの通信を成功させることが可能となる。また、各MSDUごとに送達確認を要求することが可能となるので、送信に失敗したMSDUのみの再送を行うことができ、伝送の効率化を図ることができる。
本実施形態におけるパケット構成例を図7に示す。同図において、H1、H2、H3はMSDU1、MSDU2、MSDU3それぞれのヘッダを示しており、CHはH1、H2、H3に対して施されるCRCであり、C1、C2、C3はMSDU1、MSDU2、MSDU3それぞれに対して施されるCRCである。
同図に示すように、CRCによるチェックはMSDUごとに行われる。また、MPDU内の各MSDUの位置づけ情報なども受信側でACKを作成するために必要であるので、各MSDUの伝送速度や長さ情報を含むヘッダはMPDUの最初にまとめて送信する。この場合、このヘッダ情報の信頼性は重要のため、ヘッダ情報にもCRCチェックを行う。
なお、上記の例では、各MSDUごとにCRCを施していたが、伝送路の状況が比較的良好である場合、複数のMSDUごとに1つのCRCでチェックを行うようにしてもよい。このようにすれば、CRCの数を減らすことができるので、MPDUの大きさをより小さくすることが可能となる。図8に示す事例では、MSDU2とMSDU3とをまとめてC2によってCRCのチェックを行っている。なお、CRCを含めたパケットの例については、後述する実施例において詳細を説明する。
以上のように、伝送路の状況が比較的悪い場合には、図7に示す事例のように、CRCをMSDUごとに行うことによってMSDU通信の成功率を一定以上に確保することが可能となる。また、伝送路の状況が良好になるに従って、図8に示す事例のように、複数のMSDUをまとめて1つのCRCでチェックを行うことによってMPDUの長さを小さくすることができる。
(実施の形態2−2)
本発明のさらに他の実施形態に関して以下に説明する。本実施形態では、送信側通信装置1において、実施の形態2−1で示した集合パケットによる送信が行われた場合に、該集合パケットに対するACKにエラーが生じた際の処理について説明する。
IEEE802.11に規定される処理が行われる場合、ACKにエラーが生じるとパケットが再送されることになる。集合パケットの場合、図21のようにACKは送信した全てのMSDUの送達状況を含むビットマップであり、ACKにエラーが生じても、集合パケット内の全てのMSDUがエラーであるとは限らない。このため、本実施形態では図48に示すように、エラーが生じたACKの受信終了から少なくともPIFS(Point coordination function Inter Frame Space:IEEE801.11aの場合、25μs)後の時点で、BAR生成部7によって、集合パケット内の全てのMSDUを確認するためのBARが生成され、このBARが受信側通信装置2に送信される。その後、受信側通信装置2から返信されたBAによって集合パケット内の各MSDUの送達確認が行われる。このように、ACKにエラーが生じた場合、集合パケット全体が再送されるのではなく、比較的に短いBARが送信されることによって、どのMSDUの送達に失敗したかを確認することが可能となる。なおBAとACKとは、両者とも各MSDUの送達状況を示すビットマップによって構成されているので、BAの形式はACKと同じ形式であっても良い。
また、図49に示すように、送信側通信装置1において送信された集合パケットのヘッダ部(図49のpreamble&header、H1, H2, H3, CH)にエラーが生じた場合には、送信側通信装置1は該集合パケットの送達確認を行うことができない。すなわち、受信側通信装置2は集合パケットを受信することができないので、ACKを返信しない。よって、集合パケットの送信後、送信側通信装置1はACKの受信処理にはいるが、ACKは受信されないため、TIME OUTになる。この場合、送信側通信装置1は集合パケットを再送するようにしても良い。例えば、複数の端末で同じ帯域を共有している場合、各端末に対してデータを転送することが可能な時間が決まっていて、この転送可能時間にまだ余裕がある場合、集合パケットの再送はTIME OUT後に行われる。また、例えばエラー時に集合パケット内に有効期限が切れているMSDUがある場合、そのMSDUの再送は行わない。
また、図50に示すように、集合パケットに集合パケットを識別する集合パケット番号が設定されている場合、再送してほしい全MSDUの情報を含む長いBARを用いる代わりに、送信側通信装置1は集合パケット番号を含んだACK再送要求パケットを用いても良い。この場合、ACK再送要求パケットは集合パケット番号が指定されることによってACKの再送を要求するため、BARと比べて長さを短くすることができる。
ACK再送要求パケットを受信すると、受信側通信装置2は集合パケット番号で指定される集合パケットに含まれるMSDUの送達状況を含むビットマップをACKで返信する。受信側通信装置2は、集合パケット番号で指定された集合パケットを受信していない、あるいはACKを生成するための情報が無くなっている可能性があるため、ACKはACKが有効であるかどうかを示すACK有効フラグも含んでも良い。ACK有効フラグがACKが有効でないことを示している場合、ACKはビットマップを含まなくても良い。
例えば図51に示すように、集合パケット番号=1の集合パケット全体がエラーになり、かつ送信側通信装置1がACK受信タイミングでチャンネルビジー状態(受信電力レベルが一定の閾値以上になった状態、もしくは、パケットのPreambleを検出した状態)を検出したが正常にパケット受信が行われなかった場合、送信側通信装置1は集合パケット番号=1を含むACK再送要求パケットを送信しても良い。受信側通信装置2では集合パケット番号=1の集合パケットを受信していないため、ACK有効フラグを無効に設定してACKビットマップを入れずにACKを返信しても良い。この場合、送信側通信装置1は集合パケットを再送するようにしても良い。
以上の説明で明らかなように受信側通信装置2は、最後に送信したACK情報と、その集合パケット番号を記憶しておけば、ACK再送要求パケットを受信した時にACKパケットを再構築するする手間を省くことができる。例えば、複数の端末で同じ帯域を共有している場合、各端末がデータを転送することが可能な時間が決まっていて、この転送可能時間にまだ余裕がある場合、集合パケットの再送を有効でないACKの後に行っても良い。また、例えばエラー時に集合パケット内に有効期限が切れているMSDUがある場合、そのMSDUの再送は行わなくても良い。
なお、本実施の形態では集合パケットの各MSDU毎にCRCを適用した事例を用いたが、図8に示すように複数のMSDU毎にCRCを適用した集合パケットであっても良い。
(実施の形態3)
本発明のさらに他の実施形態に関して以下に説明する。本実施形態では、集合パケットに含まれるパケットの宛先が複数の受信側通信装置2…(以降、送信側および受信側の通信装置を単にMACと称する場合もある)である場合に、各パケットに対して送達確認を返信すべき返信時刻を含めるパケットの形式について説明する。
前記したように、ACKの衝突を避けるために、各受信側通信装置2は、それぞれ異なるタイミングでACKの返信を行う必要がある。ここで、各受信側通信装置2は、ACKを返信する順番が確認できれば、ACKのバイト数および他の受信側通信装置2における伝送速度に基づいて、ACKを返信すべき時刻を算出することができる。なお、ACKのバイト数はACKによって確認されるMSDU数により確認できる。しかしながら、802.11の伝送速度は全ての場合に既知ではない。STA(Station)とAP(Access Point)が通信する場合、ACKの伝送速度は既知であるが、STAとSTA間の通信の場合は未知である。
このように、ACKの伝送速度が未知の場合、各通信装置(STA)に対してACKを返信すべき返信時刻をMSDUのヘッダに含ませることにより、MSDUを受信した通信局はいつACKを返信すればよいのかが分かる。この返信時刻は、返信時刻算出部15によって算出され、ここで算出された返信時刻が、集合パケット構築部13によって、各MSDUのヘッダに含められることになる。なお、返信時刻が含まれたパケットの例については、後述する実施例において詳細を説明する。
なお、MPDUの全てのMSDUを1つの通信局に通信する場合と同様に、MSDUを別の通信局に通信する際、伝送路の状況が悪い場合は1つのMSDUごとにCRCチェックを行い、伝送路状況が良くなるに従い複数のMSDUを1つのCRCにまとめるようにしてもよい。
(実施の形態4)
本発明のさらに他の実施形態に関して以下に説明する。本実施形態では、BARを構成するパケットの形式について説明する。前記したように、従来の802.11eのBAR/BAでは一度に64個の範囲のMSDUしか確認できないようになっている。しかしながら、Packet Aggregationを用いる場合などには、より多くのパケットに対する送達確認を行えることが好ましい。そこで、本実施形態では、64個以上のMSDUに対応することが可能なBARを実現するために、送信側通信装置1におけるBAR生成部7は、確認したい全てのMSDUの情報を含めたBARを生成するとともに、受信側通信装置2におけるBA生成部23は、BARの各MSDUの受信が成功したか失敗したかを示すビットマップからなるBAを生成するようにする。
また、複数の受信側通信装置2に対してMSDUを送信した場合、BAR生成部7は、送達確認対象となる受信側通信装置2の情報、および各受信側通信装置2ごとに送達確認すべきMSDUの情報を含んだBARを生成する。なお、BARおよびBAのパケットの例については、後述する実施例において詳細を説明する。
(実施の形態5)
本発明のさらに他の実施形態に関して以下に説明する。本実施形態では、集合パケットに含めるべきパケットを複数に分割し、各分割パケットを複数の集合パケットに割り振る場合のパケットの形式について説明する。
前記したように、MIMOを用いてデータ転送を行う際、全ての送信アンテナで同時にデータを送信する必要がある。この場合、各送信アンテナによる伝送速度の相違、および各送信アンテナにおいて伝送されるパケットの大きさの相違によって、各送信アンテナから送信されるパケットの伝送時間はばらつくことになる。すなわち、伝送時間がより短いアンテナでは帯域が無駄になるという問題がある。
これに対して、本実施形態では、各送信アンテナによって送信される集合パケットの長さがほぼ等しくなるように、集合パケット構築部13が、集合パケットに含めるパケットを分割してそれぞれ異なる集合パケットに割り振るように集合パケットを生成するようになっている。これにより、各送信アンテナによる1つの集合パケットの伝送時間を揃えることが可能となるので、帯域の利用効率を向上させることができる。
図9に、2つの送信アンテナを用いた場合の各送信アンテナで送信される集合パケットの例を示す。同図に示す例では、互いに伝送速度が異なる2つの送信アンテナ1(伝送速度24MBps)および送信アンテナ2(伝送速度36MBps)を用いている。
アンテナ1から送信される最初のMPDUでは、MSDU1の全体、および、MSDU2を2つに分割した分割パケットのうちの一方のMSDU2_1/2が含まれている。また、アンテナ2から送信される最初のMPDUでは、MSUDU2を2つに分割した分割パケットのうちの他方のMSDU2_2/2、および、MSDU3の全体が含まれている。このように、各送信アンテナに配分するパケットの大きさを調整することによって、各送信アンテナにおける伝送時間を揃えることが可能となり、帯域の利用効率を向上させることができる。
まず、複数のアンテナを用いて、1つの通信装置に対して集合パケットを伝送する例について説明する。Packet Aggregationと同様に、受信側通信装置2は、各MSDUあるいは分割されたMSDUの各分割部分に対してACKを返信する。分割されたMSDUの再送は伝送が失敗した分割部分のみにする。ここで、ある1つの送信アンテナから送信されたMSDUあるいはMSDUの分割部分に対するACKは、該当MSDUあるいはMSDUの分割部分を受信した受信アンテナに対応する受信側の送信アンテナから送信されることになる。図10(a)に示す例では、アンテナ1に対するACKはMSDU1およびMSDU2_1/2に対応しており、アンテナ2に対するACKはMSDU2_2/2およびMSDU3に対応している。しかしながら、この場合、1つの送信アンテナから送られたMSDUあるいはMSDUの分割部分に対するACKの伝送が失敗すると、MSDUあるいはMSDUの分割部分の通信自体が成功していても、これらの再送が行われることになる。
これに対して、図10(b)に示す例では、アンテナ1に対するACK、およびアンテナ2に対するACKは、それぞれアンテナ1およびアンテナ2によって送信された全てのMSDUあるいはMSDUの分割部分に対応するものとしている。このようにすれば、たとえ1つのアンテナにおいてACKの伝送が失敗したとしても、他のアンテナにおいてACKの伝送が成功していれば、全てのアンテナで送信されたMSDUあるいはMSDUの分割部分に対する送達確認を行うことが可能となる。これにより、パケットの冗長な再送を回避することが可能となり、帯域の利用効率を向上させることができる。なお、図10(a)および図10(b)では、集合パケットにおけるMPDUの部分のみを示しており、集合パケットにおけるヘッダ部分は示していない。
次に、集合パケットとしてのMPDU内に、互いに宛先となる通信装置が異なるMSDUを含める場合について説明する。この場合、Packet Aggregationと同様に、通信装置ごとにACKを返信すべき返信時刻をMPDUあるいはMSDUのヘッダに格納する。
バーストモードでも全てのアンテナのBAR/BAを全てのアンテナで送信した全てのMSDUに対応させることができる。また、アンテナごとに通信状況が異なるため、バースト通信では分割されたMSDUは同じアンテナで通信した方が好ましい。例えば図11(a)に示す例では、MSDU2は2つの分割部分MSDU2_1/2およびMSDU2_2/2に分割され、それぞれの分割部分はアンテナ1およびアンテナ2で別々に伝送されている。
ここで、アンテナ2の通信状況が悪いとすると、MSDU2_2/2のみが失敗になり、次のバーストで再送されることになる。MSDUが通常のデータの場合は問題は生じないが、MSDUがQoSパケットの場合には、再送が遅くなることによって有効期限によりパケットロスになる可能性がある。図11(a)に示すように、MSDU2_2/2のみがエラーになったことによってMSDU2全体がロスになると、MSDU2_1/2は、伝送が成功しているにも拘らず、利用されないことになる。すなわち、帯域の利用効率を低下させることになる。
これに対して、図11(b)および図11(c)に示す例では、MSDU2は2つの分割部分MSDU2_1/2およびMSDU2_2/2に分割され、それぞれの分割部分は同じアンテナ1によって伝送されている。この場合、同図(b)に示すように、アンテナ2の通信状況が悪い場合には、アンテナ1で送信されるMSDU2_1/2およびMSDU2_2/2はともに伝送に成功する可能性が高く、同図(c)に示すように、アンテナ1の通信状況が悪い場合には、アンテナ1で送信されるMSDU2_1/2およびMSDU2_2/2はともに伝送に失敗する可能性が高くなる。すなわち、パケットを分割して送信する場合、分割パケットを同じアンテナで送信することによって、一方の分割パケットのみが伝送に失敗することによって、伝送に成功した分割パケットが無駄になるという事態の発生を抑制することができる。よって、帯域の利用効率を向上させることができる。
BAR/BAはACKと同様にバースト中に送信した全てのMSDUとMSDUの分割部分に対応する。全てのアンテナで通信したBAR/BAは同じとする。
また、複数の通信装置にMSDUを送信した場合、1つのBARに通信装置ごとに確認するMSDUおよび各通信装置がBAを返信すべき時刻を含める。なお、BAの返信時刻は必要の場合のみに用いる。
なお、ACKを用いた場合でも連続にバーストでMPDUを通信することができる。この場合、BAR/BAと同じように分割したMSDUを同じアンテナで送信することができる。この事例を図12に示す。
なお、伝送するMPDUが最後の場合、MSDUを同じアンテナの2つのMPDUに分割できないためMSDUの各部分は異なったアンテナで伝送するようにしてもよい。
(MACヘッダの概要)
ここで、以下に示す実施例において送受信されるパケットに含まれるMACヘッダの概要について図13(a)および図13(b)を参照しながら以下に説明する。なお、ここで示すMACヘッダはあくまで概要であり、後述する各実施形態においては、それぞれその形態に適したMACヘッダ構成となる。
図13(a)は、MPDU MACヘッダ200の構成例を示している。同図に示すように、MPDU MACヘッダ200は、MPDUタイプ205、およびMPDUヘッダ230を含んでいる。MPDUヘッダ230は、アドレス部210、伝送速度220、およびその他情報225を含んでいる。なお、MPDU MACヘッダ200のそれぞれ情報の順番は任意である。
また、図13(b)は、MSDU MACヘッダ250の構成例を示している。同図に示すように、MSDU MACヘッダ250は、アドレス部210、およびMSDUヘッダ260を含んでいる。MSDUヘッダ260は、MSDUタイプ255、伝送速度220、およびその他情報225を含んでいる。なお、MSDU MACヘッダ250のそれぞれ情報の順番は任意である。
アドレス部210は、Source Address(SA)、Destination Address(DA)などのアドレス情報を示す領域である。伝送速度220は、当該パケットが送信される際の伝送速度情報を示す領域である。ここで、例えば1つの信号を複数のアンテナで送信するMIMOを用いた場合には、伝送速度としては、各送信アンテナで伝送するパケットの伝送速度を指定する。
MSDUタイプ255は、当該MSDUパケットの種類を示す領域である。MSDUパケットの種類としては、ACKパケット、BARパケット、BAパケット、データパケット、およびQoSパケットなどが挙げられる。
MPDUタイプ205は、当該MPDUパケットの種類を示す領域である。MPDUパケットの種類としては、ACKパケット、BARパケット、BAパケット、データパケット、QoSパケット、および混雑パケットなどが挙げられる。混雑パケットとは、一つのMPDUに、それぞれMSDUタイプ260の異なるMSDUを含むことが可能なMPDUの種類である。混雑パケットでない場合、MPDU内の全MSDUのMSDUタイプがMPDUタイプとなる。なお、MPDUタイプ205は、Ack Policyフラグも含んでもよい。
その他情報225としては、Ack Policy、More Flag、返信時刻Flagなどが挙げられる。Ack Policyは、ACKを用いるのか、あるいはBAR/BAを用いるのかを指定するフラグである。More Flagは、MSDUが複数に分割されて伝送される場合に、どのように分割されたかを示すために、各MSDUの最後に設けられるフラグである。分割されたMSDUの最後の部分のMore Flagを0とし、その他のMSDUでは1とすることによって、受信側はMSDUがどのように分割されたかを認識することが可能となる。
返信時刻Flagは、AckあるいはBAを返信する時刻に関する情報がMPDUに含まれているか否かを示すフラグである。
(実施例1−1)
本実施例では、Packet Aggregationを用い、1)宛先が1つのMACのみであり、2)MACヘッダが従来(IEEE802.11など)と互換性があり、3)CRCがMPDU全体に用いられている場合のMPDUのパケット形式について説明する。
本実施例では、全てのMSDUに従来のMSDU MACヘッダを適用することによって従来方式と互換性を保つことが可能となっている。また、それぞれのMSDUを従来のMPDUにすることにより、別のタイプのパケットを同じMPDUで伝送することが可能となっている。なお、従来のMPDUの例としては、IEEE802.11およびIEEE802.11eに準拠したものなどが挙げられる。
なお、本実施例では、Packet AggregationのMPDUタイプ205はデータパケット、QoSパケットあるいは混雑パケットとなる。
本実施例において用いられるパケットの概略構成を図14(a)に示す。同図に示すように、該パケットは、MPDUタイプ300、MSDU数310、MAC情報部320、およびMSDU部340を含んでいる。
MPDUタイプ300は、図13(a)で示したMPDUタイプ205に相当するものである。MSDU数310は、該パケットによって送信されるMSDUの数を示している。この例では、MSDU数をn個とする。
MAC情報部320は、本実施例の場合、図14(b)に示すMAC情報部例400となっている。すなわち、MAC情報部320は、伝送速度405およびn個のMAC情報410…を含んでいる。
伝送速度405は、図13(b)で示した伝送速度220に相当するものである。MAC情報410は、MSDU長/順序番号420からなる。MSDU長/順序番号420は、それぞれのMSDUのバイト長とMSDUの順序の番号とを示している。
MSDU部340は、図14(c)に示すMSDU部例650となっている。同図に示すように、MSDU部340は、n個の従来のMPDU655…と、最後のMPDU全体のCRC670とからなる。従来のMPDUの例としては、IEEE802.11やIEEE802.11eに準拠したものなどが挙げられる。なお、ACKパケットは従来の802.11と同じ形式のものを用いればよい。
上記のように、本実施例ではCRC670はMPDU全体に適用されるものとなっている。このように、CRCをMPDU全体に適用することによって、MPDUに含まれる各MSDUごとにCRCを適用する場合と比較して、MPDUの長さを短くすることが可能となっている。
なお、送受信に発生する誤りを訂正するために、CRCを含むMPDU全体に通常Viterbi、Turbo Code、LDPC(Low Density Parity Check)などが用いられる。また、これらの処理から発生するパッドビットもCRCの後に追加される。
(実施例1−2)
本実施例では、Packet Aggregationを用い、1)宛先が1つのMACのみであり、2)アドレス部を共有し、3)CRCをMPDU全体に用いた場合のMPDUのパケット形式について説明する。
本実施例では、全てのMSDUでアドレス部を共有することによりMAC情報部320を小さくすることが可能となっている。また、それぞれのMSDUで独立したMSDUヘッダを用いることにより、別のタイプのパケットを同じMPDUで伝送することが可能となっている。
本実施例において用いられるパケットの概略構成は、実施例1−1において図14(a)に示したものと同様である。
MAC情報部320は、本実施例の場合、図15(a)に示すMAC情報部例500となっている。すなわち、MAC情報部320は、アドレス部510とn個のMSDUのヘッダ520…とを含んでいる。各ヘッダ520は、MSDU長/順序番号530とMSDUヘッダ540とを含んでいる。なお、ヘッダ520において、MSDU長/順序番号530とMSDUヘッダ540との順番は任意である。
MSDU部340は、本実施例の場合、図15(b)に示すMSDU部例700となっている。同図に示すように、MSDU部340は、n個のMSDU710…と、最後のMPDU全体のCRC740とからなる。
なお、本実施例の場合、MSDU数310と、MAC情報部320におけるアドレス部510との順番を逆にすることも可能である。
(実施例1−3)
本実施例では、Packet Aggregationを用い、1)宛先が1つのMACのみであり、2)MPDUヘッダ230を共有し、3)CRCをMPDU全体に用いた場合のMPDUのパケット形式について説明する。
本実施例では、MSDUタイプをなくし、MPDUヘッダ230を全てのMSDUで共有することによってMAC情報部320をさらに小さくすることが可能となっている。MSDUタイプはないため全てのMSDUのタイプはMPDUタイプ205に示されるタイプに統一されることになる。この場合、MPDUタイプ205のタイプとしては、データパケットおよびQoSパケットが挙げられ、混雑パケットはありえないことになる。
本実施例において用いられるパケットの概略構成は、実施例1−1において図14(a)に示したものと同様である。
MAC情報部320は、本実施例の場合、図16に示すMAC情報部例600となっている。すなわち、MAC情報部320は、MPDUヘッダ610とn個のMSDU長/順序番号620…とを含んでいる。
なお、本実施例の場合、MSDU数310と、MAC情報部320におけるMPDUヘッダ部610との順番を逆にすることも可能である。
(実施例1−4)
本実施例は、実施例1−1と実施例1−3とを組み合わせたものである。MPDUタイプが混雑タイプのパケットを送信する場合には、MPDUを実施例1−1の形式とし、MPDUタイプがデータタイプあるいはQoSタイプのパケットを送信する場合には、MPDUを実施例1−3の形式とする。この場合、混雑タイプのパケットを送信する場合は従来と互換性を保つことが可能となり、データタイプあるいはQoSタイプのパケットを送信する場合はMPDUの大きさを短くすることが可能となる。
(実施例1−5)
本実施例は、実施例1−2と実施例1−3とを組み合わせたものである。MPDUタイプが混雑タイプのパケットを送信する場合には、MPDUを実施例1−2の形式とし、MPDUタイプがデータタイプあるいはQoSタイプのパケットを送信する場合には、MPDUを実施例1−3の形式とする。この場合、どちらのタイプにおいても、MPDUの大きさを短くすることが可能となる。
(実施例1−6)
本実施例は、実施例1−1〜実施例1−5のMSDUそれぞれにCRCを適用した事例である。また、MPDUタイプ、MPDU数、およびMAC情報部に一括してCRCを適用している。このように、MPDUのヘッダ部および各MSDUに対してそれぞれCRCを適用することにより通信の信頼性を高くすることが可能となっている。
本実施例において用いられるパケットの概略構成を図17(a)に示す。同図に示すように、該パケットは、MPDUタイプ300、MSDU数310、MAC情報部320、およびMSDU部340に加えて、CRCH330を含んでいる。CRCH330は、MPDUタイプ300、MSDU数310、およびMAC情報部320の後に配され、MPDUタイプ300、MSDU数310、およびMAC情報部320に対して適用されるCRCである。
また、図17(b)は、図14(c)に示したMSDU部例650を本実施例に適用した構成を示している。同図に示すように、MSDU部340は、n個の従来のMPDU655…と、各従来のMPDU655の後に配されるn個のCRC660とからなる。
また、図17(c)は、図15(b)に示したMSDU部例700を本実施例に適用した構成を示している。同図に示すように、MSDU部340は、n個のMSDU710…と、各MSDU710の後に配されるn個のCRC720とからなる。
なお、送受信に発生する誤りを訂正するために、通常Viterbi、Turbo CodeあるいはLDPC処理が用いられる。また、これらの処理から発生するパッドビットもそれぞれのCRCの後に追加される。以上の処理はCRCH/CRCが対応する部分(CRCH/CRC含)に適応される。例えば図20では以上の処理はMACヘッダ+CRCH+パッドビットとそれぞれの従来のMPDUあるいはMSDU+CRC+パッドビットに適応される。
本実施例によれば、CRCをMSDUごとに適用することによって信頼性を高くすることできるが、各MSDUの通信状況を確認するために、ACKも全てのMSDUの通信状況を含む必要がある。このためのACKは、図21に示すように、ACK用MACヘッダ1350とn個のビット1360とからなる。ビット1360の個数は、ACKの対象となるパケットに含まれるMSDUの個数に対応している。また、各ビット1360は、ACKの対象となるパケットに含まれるMSDUの通信状況を示している。例えば、ビットが1の場合通信成功を表し、0の場合通信失敗を表すものとすればよい。また、各ビット1360の順番は、ACKの対象となるパケットに含まれるMAC情報部によって確認される各MSDUの順番に対応したものとなる。
(実施例2−1)
本実施例では、可変数の複数のMSDUごとにCRCを適用したMPDUのパケット形式について説明する。本実施例によれば、最適なMSDUの数ごとにCRCを適用することができるので、MPDU全体の長さと伝送路の信頼性とのトレードオフができる。
本実施例において用いられるパケットの概略構成を図18(a)に示す。同図に示すように、該パケットは、MPDUタイプ800、MSDU数810、MAC情報部820、CRC部830、CRCH835、およびMSDU部840を含んでいる。
MPDUタイプ800、MSDU数810、MAC情報部820およびCRCH835は、前記したMPDUタイプ300、MSDU数310、MAC情報部320およびCRCH330に対応するものであるので、ここではそれらの説明を省略する。
CRC部830は、図18(b)に示すように、CRC部数1200、および、CRC MSDU数1210…からなる。CRC部数1200がMSDU部840に含まれるCRCの数であり、これをm個とする。事例では最初のCRC MSDU数1をx1個として、最後のCRC MSDU数mをxm個としている。
MSDU部840としては、図14(c)に対応するものとしての図18(c)に示すMSDU部例1250、図15(b)に対応するものとしての図19に示すMSDU部例1300を適用することができる。これらの図に示すように、CRCは複数のMSDUごとに適用し、各CRCが適用されるMSDUの数がCRC MSDU数1210に対応する。MSDU部例1250の例では、最初のCRC1265が最初のx1個の従来のMPDU1260に適用され、最後のCRC1265が最後のxm個の従来のMPDU1260に適用される。同様に、MSDU部例1300の例では、最初のCRC1320が最初のx1個のMSDU1310に適用され、最後のCRC1320が最後のxm個の従来のMSDU1310に適用される。その他はそれぞれ対応する内容と同様であるのでここでは説明を省略する。
(実施例3−1)
本実施例では、固定数の複数のMSDUごとにCRCを適用したMPDUのパケット形式について説明する。本実施例によれば、複数のMSDUごとにCRCを適用することになるので、MPDU全体の長さと伝送路の信頼性とのトレードオフができる。
本実施例において用いられるパケットの概略構成を図22(a)に示す。同図に示すように、該パケットは、MPDUタイプ1400、MSDU数1410、MAC情報部1420、CRCMSDU数1430、CRCH1435、およびMSDU部1440を含んでいる。
MPDUタイプ1400、MSDU数1410、MAC情報部1420、およびCRCH1435は、前記したMPDUタイプ300、MSDU数310、MAC情報部320、およびCRCH330に対応するものであるので、ここではそれらの説明を省略する。
CRCMSDU数1430は、CRCとCRC間にある固定数のMSDU数を示している。事例ではこのMSDU数をm個としている。
MSDU部1440としては、図14(c)に対応するものとしての図22(b)に示すMSDU部例1750、図15(b)に対応するものとしての図22(c)に示すMSDU部例1800を適用することができる。これらの図に示すように、CRC1765あるいはCRC1830は、m個のMSDU1760あるいはMSDU810ごとに適用される。また、MPDUの最後にも必ず最後のCRC1765あるいは1830が適用される。
(実施例4−1)
本実施例では、Packet Aggregationを用い、1)宛先が複数のMACであり、2)MACヘッダが従来(IEEE802.11など)と互換性があり、3)CRCがMPDU全体に用いられている場合のMPDUのパケット形式について説明する。
本実施例では、全てのMSDUに従来のMSDU MACヘッダを適用することによって従来方式と互換性を保つことが可能となっている。また、それぞれのMSDUを従来のMPDUにすることにより、別のタイプのパケットを同じMPDUで伝送することが可能となっている。なお、従来のMPDUの例としては、IEEE802.11およびIEEE802.11eに準拠したものなどが挙げられる。
なお、本実施例では、Packet AggregationのMPDUタイプ205はデータパケット、QoSパケットあるいは混雑パケットとなる。
本実施例において用いられるパケットの概略構成を図23(a)に示す。同図に示すように、該パケットは、MPDUタイプ2000、MAC数2010、MAC情報部2020、およびMSDU部2040を含んでいる。
MPDUタイプ2000は、図13(a)で示したMPDUタイプ205に相当するものである。MAC数2010は、該パケットによって送信されるMSDUの宛先となるMACの数を示している。この例では、MSDU数をn個とする。
MAC情報部2020は、本実施例の場合、図23(b)に示すMAC情報部例2100となっている。すなわち、MAC情報部2020は、n個のMAC情報2110…を含んでいる。
それぞれのMAC情報2110は、MSDU長/順序番号2120および伝送速度2130を含んでいる。MSDU長/順序番号2120は、それぞれのMSDUのバイト長とMSDUの順序の番号とを示している。伝送速度2130は、図13(b)で示した伝送速度220に相当するものである。なお、MSDU長/順序番号2120および伝送速度2130の順序は任意である。
MSDU部2040は、図23(c)に示すMSDU部例2400となっている。同図に示すように、MSDU部2400は、n個の従来のMPDU2410…と、最後のMPDU全体のCRC2440とからなる。従来のMPDUの例としては、IEEE802.11やIEEE802.11eに準拠したものなどが挙げられる。なお、ACKパケットは従来の802.11と同じ形式のものを用いればよい。
上記のように、本実施例ではCRC2440はMPDU全体に適用されるものとなっている。このように、CRCをMPDU全体に適用することによって、MPDUに含まれる各MSDUごとにCRCを適用する場合と比較して、MPDUの長さを短くすることが可能となっている。
なお、送受信に発生する誤りを訂正するために、CRCを含むMPDU全体に通常Viterbi、Turbo Code、LDPC(Low Density Parity Check)などが用いられる。また、これらの処理から発生するパッドビットもCRCの後に追加される。
本実施例では、複数のMACにMSDUを転送するため、それぞれのMACはACKを返信する必要がある。複数のMACによるACK返信の順番は、図27に示すように、MPDUに含まれているMSDUの順番に従うことになる。ここで、複数のMACから同じタイミングでACKが送られることによる衝突を避けるために、それぞれのMACはACKを返信すべきタイミングを考慮する必要がある。この際に、ACKを送信すべきMACは、ACKの返信時刻を、ACKの返信順番、ACKのバイト数、およびACKの伝送速度によって算出することが可能である。
しかしながら、各MACは、ACKの伝送速度、特に、他のMACにおける伝送速度を知ることができない場合も考えられる。このような場合に対応するために、MAC情報2110に、対応するMSDUに対するACKを受信側が返信すべき時刻を示す返信時刻2140を含むようにしてもよい。この場合、図13(b)に示すその他情報225に、返信時刻Flagを含めておく。これにより、ACKを送信するMACは、返信時刻2140がMAC情報部2110に含まれていることを確認することができる。
(実施例4−2)
本実施例では、Packet Aggregationを用い、1)宛先が複数のMACであり、2)アドレス部を共有し、3)CRCをMPDU全体に用いた場合のMPDUのパケット形式について説明する。
本実施例では、全てのMSDUでアドレス部を共有することによりMAC情報部2020を小さくすることが可能となっている。また、それぞれのMSDUで独立したMSDUヘッダを用いることにより、別のタイプのパケットを同じMPDUで伝送することが可能となっている。
本実施例において用いられるパケットの概略構成は、実施例4−1において図23(a)に示したものと同様である。
MAC情報部2020は、本実施例の場合、図24(a)に示すMAC情報部例2200となっている。すなわち、MAC情報部2020は、n個のMAC部2210…を含んでいる。それぞれのMAC部2210は、MSDU数2220、アドレス部2230、およびヘッダ2250を含んでいる。なお、実施例4−1で示したように、返信時刻2240(実施例4−1における返信時刻2140に相当)をMAC部2210に含めてもよい。
MSDU数2220は、それぞれのMAC宛に送信するMSDUの数を示している。事例では、MSDU数2220をi.k個としている。ここで、iは対応するMAC部2210を示しており、kはそのMAC部2210に対応するMAC宛に送信するMSDUの数を示している。
ヘッダ2250は、全部でi.k個あり、それぞれはMSDU長/順序番号2270およびMSDU MACヘッダ2280を含んでいる。
なお、MSDU数2220、アドレス部2230、および返信時刻2240の順番は任意である。また、MSDU長/順序番号2270およびMSDU MACヘッダ2280の順番も任意である。
MSDU部2040は、本実施例の場合、図24(b)に示すMSDU部例2500となっている。同図に示すように、MSDU部2040は、n.k個のMSDU2510…と、最後のMPDU全体のCRC2560とからなる。MSDU部2040に含まれているMSDU2510…の順番は、対応するMSDU MACヘッダ2280の順番と同じである。
(実施例4−3)
本実施例では、Packet Aggregationを用い、1)宛先が複数のMACであり、2)MPDUヘッダ230を共有し、3)CRCをMPDU全体に用いた場合のMPDUのパケット形式について説明する。
本実施例では、MSDUタイプはなく、全てのMPDUヘッダ230を共有することによりMAC情報部2020をさらに小さくすることが可能となっている。MSDUタイプはないため全てのMSDUのタイプはMPDUタイプ205に示されるタイプに統一されることになる。この場合、MPDUタイプ205のタイプとしては、データパケットおよびQoSパケットが挙げられ、混雑パケットはありえないことになる。
本実施例において用いられるパケットの概略構成は、実施例4−1において図14(a)に示したものと同様である。
MAC情報部2020は、本実施例の場合、図25に示すMAC情報部例2300となっている。すなわち、MAC情報部2020は、MSDU数2320、MSDU MACヘッダ2330、および、それぞれのMSDU長/順序番号2350…を含んでいる。なお、実施例4−1で示したように、返信時刻2340(実施例4−1における返信時刻2140に相当)をMAC部2310に含めてもよい。
なお、本実施例の場合、MSDU数2320、MSDU MACヘッダ2330、および返信時刻2340の順番は任意である。
(実施例4−4)
本実施例は、実施例4−1と実施例4−3とを組み合わせたものである。MPDUタイプが混雑タイプのパケットを送信する場合には、MPDUを実施例4−1の形式とし、MPDUタイプがデータタイプあるいはQoSタイプのパケットを送信する場合には、MPDUを実施例4−3の形式とする。この場合、混雑タイプのパケットを送信する場合は従来と互換性を保つことが可能となり、データタイプあるいはQoSタイプのパケットを送信する場合はMPDUの大きさを短くすることが可能となる。
(実施例4−5)
本実施例は、実施例4−2と実施例4−3とを組み合わせたものである。MPDUタイプが混雑タイプのパケットを送信する場合には、MPDUを実施例4−2の形式とし、MPDUタイプがデータタイプあるいはQoSタイプのパケットを送信する場合には、MPDUを実施例4−3の形式とする。この場合、どちらのタイプにおいても、MPDUの大きさを短くすることが可能となる。
(実施例4−6)
本実施例は、実施例4−1〜実施例4−5のMSDUそれぞれにCRCを適用した事例である。また、MPDUタイプ、MAC数、およびMAC情報部に一括してCRCを適用している。このように、MPDUのヘッダ部および各MSDUに対してそれぞれCRCを適用することにより通信の信頼性を高くすることが可能となっている。
本実施例において用いられるパケットの概略構成を図26(a)に示す。同図に示すように、該パケットは、MPDUタイプ2000、MAC数2010、MAC情報部2020、およびMSDU部2040に加えて、CRCH2030を含んでいる。CRCH2030は、MPDUタイプ2000、MAC数2010、およびMAC情報部2020の後に配され、MPDUタイプ2000、MAC数2010、およびMAC情報部2020に対して適用されるCRCである。
また、図26(b)は、図23(c)に示したMSDU部例2400を本実施例に適用した構成を示している。同図に示すように、MSDU部2040は、n個の従来のMPDU2410…と、各従来のMPDU2410の後に配されるn個のCRC2420とからなる。
また、図26(c)は、図24(b)に示したMSDU部例2500を本実施例に適用した構成を示している。同図に示すように、MSDU部2040は、n個のMSDU2510…と、各MSDU2510の後に配されるn個のCRC2520とからなる。
なお、送受信に発生する誤りを訂正するために、通常Viterbi、Turbo CodeあるいはLDPC処理が用いられる。また、これらの処理から発生するパッドビットもそれぞれのCRCの後に追加される。以上の処理はCRCH/CRCが対応する部分(CRCH/CRC含)に適応される。例えば図20では以上の処理はMACヘッダ+CRCH+パッドビットとそれぞれの従来のMPDUあるいはMSDU+CRC+パッドビットに適応される。
本実施例によれば、CRCをMSDUごとに適用することによって信頼性を高くすることできるが、各MSDUの通信状況を確認するために、ACKも全てのMSDUの通信状況を含む必要がある。このためのACKは、図21に示すように、ACK用MACヘッダ1350とn個のビット1360とからなる。ビット1360の個数は、ACKの対象となるパケットに含まれるMSDUの個数に対応している。また、各ビット1360は、ACKの対象となるパケットに含まれるMSDUの通信状況を示している。例えば、ビットが1の場合通信成功を表し、0の場合通信失敗を表すものとすればよい。また、各ビット1360の順番は、ACKの対象となるパケットに含まれるMAC情報部によって確認される各MSDUの順番に対応したものとなる。
(実施例5−1)
本実施例では、可変数の複数のMSDUごとにCRCを適用したMPDUのパケット形式について説明する。本実施例によれば、最適なMSDUの数ごとにCRCを適用することができるので、MPDU全体の長さと伝送路の信頼性とのトレードオフができる。
本実施例において用いられるパケットの概略構成を図28(a)に示す。同図に示すように、該パケットは、MPDUタイプ2600、MAC数2610、MAC情報部2620、CRC部2630、CRCH2640、およびMSDU部2650を含んでいる。
MPDUタイプ2600、MAC数2610、MAC情報部2620、およびCRCH2640は、前記したMPDUタイプ2000、MAC数2010、MAC情報部2020、およびCRCH2030に対応するものであるので、ここではそれらの説明を省略する。
CRC部2630は、図28(b)に示すように、CRC部数3000、および、CRC MSDU数3010…からなる。CRC部数3000がMSDU部2650に含まれるCRCの数であり、これをm個とする。事例では最初のCRC MSDU数1をx1個として、最後のCRC MSDU数mをxm個としている。
MSDU部2650としては、図23(c)に対応するものとしての図28(c)に示すMSDU部例3100、図24(b)に対応するものとしての図28(d)に示すMSDU部例3200を適用することができる。これらの図に示すように、CRCは複数のMSDUごとに適用し、各CRCが適用されるMSDUの数がCRC MSDU数3010に対応する。MSDU部例3100の例では、最初のCRC3120が最初のx1個の従来のMPDU3110に適用され、最後のCRC3120が最後のxm個の従来のMPDU3110に適用される。同様に、MSDU部例3200の例では、最初のCRC3220が最初のx1個のMSDU3210に適用され、最後のCRC3220が最後のxm個の従来のMSDU3210に適用される。その他はそれぞれ対応する内容と同様であるのでここでは説明を省略する。
(実施例6−1)
本実施例では、固定数の複数のMSDUごとにCRCを適用したMPDUのパケット形式について説明する。本実施例によれば、複数のMSDUごとにCRCを適用することになるので、MPDU全体の長さと伝送路の信頼性とのトレードオフができる。
本実施例において用いられるパケットの概略構成を図29(a)に示す。同図に示すように、該パケットは、MPDUタイプ3300、MAC数3310、MAC情報部3320、CRCMSDU数3330、CRCH3340、およびMSDU部3350を含んでいる。
MPDUタイプ3300、MAC数3310、MAC情報部3320、およびCRCH3340は、前記したMPDUタイプ2000、MAC数2010、MAC情報部2020、およびCRCH2030に対応するものであるので、ここではそれらの説明を省略する。
CRCMSDU数3330は、CRCとCRC間にある固定数のMSDU数を示している。事例ではこのMSDU数をm個としている。
MSDU部3350としては、図23(c)に対応するものとしての図28(b)に示すMSDU部例3700、図24(b)に対応するものとしての図28(c)に示すMSDU部例3800を適用することができる。これらの図に示すように、CRC3720あるいはCRC3820は、m個のMSDU3710あるいはMSDU3810ごとに適用される。また、MPDUの最後にも必ず最後のCRC3720あるいは3820が適用される。
(実施例7−1)
本実施例では、前記した実施例1−1〜実施例1−5におけるパケットの送信が行われた場合に行われるBAR/BAのそれぞれのパケット形式について説明する。この場合、BAR/BAの対象となるパケットは、Packet Aggregationが用いられており、全てのパケットの宛先は1つのMACであり、MPDU全体に一つのCRCが適用されているものとなる。なお、ACKを用いるか、BAR/BAのバーストを用いるかは、前記Ack Policyによって確認されることになる。また、BAR/BAの対象となるパケットにおいて、MPDUの順序番号はMPDUタイプの後に加えられている。
図30は、BAR4000のパケット構成、およびBA4100のパケット構成の概略を示している。BAR4000は、BAR用MACヘッダ部4010、MPDU数4020、および、順序番号4030…を含んでいる。
MPDU数4020は、当該BAR4000によって確認要求をするMPDUの個数を示している。事例ではMPDU数4020をn個としている。順序番号4030は、確認要求するMPDUの順序番号をそれぞれ示している。事例ではn個の順序番号4030…がBAR4000に含まれている。なお、BAR4000において、順序番号4030…が配される順番は任意である。
また、確認要求するn個のMPDUとしては、通常バースト中に伝送したMPDUが対象となるが、バースト中のMPDUに限定する必要はない。
受信側は、上記のようなBAR4000を受信した後にBA4100を作成し、送信側へ送信する。BA4100は、BA用MACヘッダ4110、およびn個のビット4120…を含んでいる。各ビット4120は、BAR4000によって確認要求された各順序番号4030に対応するMPDUの受信状態を示している。ビット4120が1の場合は、確認要求されたMPDUの受信が成功していることを示し、0の場合は、受信が失敗していることを示すようにすればよい。
(実施例7−2)
本実施例では、前記した実施例1−6、実施例2−1、および実施例3−1におけるパケットの送信が行われた場合に行われるBAR/BAのそれぞれのパケット形式について説明する。この場合、BAR/BAの対象となるパケットは、Packet Aggregationが用いられており、1つのMACに伝送され、MPDU内の1つあるいは複数個のMSDUごとにCRCが適用されているものとなる。なお、ACKを用いるか、BAR/BAのバーストを用いるかは、前記Ack Policyによって確認されることになる。
図31は、BAR4200のパケット構成、およびBA4300のパケット構成の概略を示している。BAR4200は、BAR用MACヘッダ部4210、MSDU数4220、および、順序番号4230…を含んでいる。
MSDU数4220は、当該BAR4200によって確認要求をするMSDUの個数を示している。事例ではMSDU数4220をn個としている。順序番号4230は、確認要求するMSDUの順序番号をそれぞれ示している。事例ではn個の順序番号4230…がBAR4200に含まれている。なお、BAR4200において、順序番号4230…が配される順番は任意である。
なお、確認要求するn個のMSDUとしては、通常バースト中に伝送したMSDUが対象となるが、バースト中のMSDUに限定する必要はない。
受信側は、上記のようなBAR4200を受信した後にBA4300を作成し、送信側へ送信する。BA4300は、BA用MACヘッダ4310、およびn個のビット4320…を含んでいる。各ビット4320は、BAR4200によって確認要求された各順序番号4230に対応するMPDUの受信状態を示している。ビット4320が1の場合は、確認要求されたMSDUの受信が成功していることを示し、0の場合は、受信が失敗していることを示すようにすればよい。
(実施例7−3)
本実施例では、前記した実施例1−1〜実施例1−5におけるパケットの送信が行われた場合に行われるBAR/BAのそれぞれのパケット形式について説明する。この場合、BAR/BAの対象となるパケットは、Packet Aggregationが用いられており、MPDU全体に一つのCRCが適用されているものとなる。また、BAR/BAの対象となるパケットのそれぞれの宛先は複数のMACとなっている。なお、各パケット内に含まれるMSDUの宛先は1つのMACである。また、ACKを用いるか、BAR/BAのバーストを用いるかは、前記Ack Policyによって確認されることになる。また、BAR/BAの対象となるパケットにおいて、MPDUの順序番号はMPDUタイプの後に加えられている。
図32は、BAR4400のパケット構成、およびBA4600のパケット構成の概略を示している。BAR4400は、BAR用フレームタイプ4410、MAC数4420、MAC部4430、およびCRC4440を含んでいる。
MAC数4420は、当該BAR4000によって確認要求をするMPDUを送信したMACの数を示している。事例では、MAC数4420をn個としている。
MAC部4430は、n個のMAC情報4450…を含んでいる。それぞれのMAC情報4450は、MPDU数4480、およびMPDUの順序番号4490…を含んでいる。
MPDU数4480は、当該MAC情報4450に含まれる確認要求対象となるMPDUの個数を示している。事例ではMPDU数4480をi.m個(i番目のMAC情報4450に含まれるm個という意味)としている。順序番号4490は、確認要求するMPDUの順序番号をそれぞれ示している。事例では、i.m個の順序番号4490…が各MAC情報4450に含まれている。なお、MAC情報4450において、順序番号4490…が配される順番は任意である。
なお、確認要求するi.m個のMPDUとしては、通常バースト中に伝送したMPDUが対象となるが、バースト中のMPDUに限定する必要はない。
なお、実施例4−1で示したように、返信時刻4470(実施例4−1における返信時刻2140に相当)をMAC情報4450に含めてもよい。ここで、BAR用フレームタイプ4410に返信時刻Flagがあり、返信時刻4470が必要な場合には返信時刻Flagを1にすることになる。
受信側は、上記のようなBAR4400を受信した後にBA4600を作成し、送信側へ送信する。BA4600は、BA用MACヘッダ4610、およびi.m個のビット4620…を含んでいる。各ビット4620は、BAR4400によって確認要求された各順序番号4490に対応するMPDUの受信状態を示している。ビット4620が1の場合は、確認要求されたMPDUの受信が成功していることを示し、0の場合は、受信が失敗していることを示すようにすればよい。
(実施例7−4)
本実施例では、前記した実施例1−1〜実施例1−5、実施例2−1、実施例3−1、実施例4−1〜実施例4−6、実施例5−1、および実施例6−1におけるパケットの送信が行われた場合に行われるBAR/BAのそれぞれのパケット形式について説明する。この場合、BAR/BAの対象となるパケットは、Packet Aggregationが用いられており、MPDU内の1つあるいは複数個のMSDUごとにCRCが適用されているものとなる。また、BAR/BAの対象となる各パケット内に含まれるMSDUの宛先は1つ以上のMACである。また、ACKを用いるか、BAR/BAのバーストを用いるかは、前記Ack Policyによって確認されることになる。
図33は、BAR4700のパケット構成、およびBA4900のパケット構成の概略を示している。BAR4700は、BAR用フレームタイプ4710、MAC数4720、MAC部4730、およびCRC4740を含んでいる。
MAC数4720は、当該BAR4700によって確認要求をするMSDUを送信したMACの数を示している。事例では、MAC数4720をn個としている。
MAC部4730は、n個のMAC情報4750…を含んでいる。それぞれのMAC情報4750は、MSDU数4780、およびMSDUの順序番号4790…を含んでいる。
MSDU数4780は、当該MAC情報4750に含まれる確認要求対象となるMSDUの個数を示している。事例ではMSDU数4780をi.m個(i番目のMAC情報4450に含まれるm個という意味)としている。順序番号4790は、確認要求するMSDUの順序番号をそれぞれ示している。事例では、i.m個の順序番号4790…が各MAC情報4750に含まれている。なお、MAC情報4750において、順序番号4790…が配される順番は任意である。
なお、確認要求するi.m個のMSDUとしては、通常バースト中に伝送したMSDUが対象となるが、バースト中のMSDUに限定する必要はない。
なお、実施例4−1で示したように、返信時刻4770(実施例4−1における返信時刻2140に相当)をMAC情報4750に含めてもよい。ここで、BAR用フレームタイプ4710に返信時刻Flagがあり、返信時刻4770が必要な場合には返信時刻Flagを1にすることになる。
受信側は、上記のようなBAR4700を受信した後にBA4900を作成し、送信側へ送信する。BA4900は、BA用MACヘッダ4910、およびi.m個のビット4920…を含んでいる。各ビット4920は、BAR4700によって確認要求された各順序番号4790に対応するMSDUの受信状態を示している。ビット4920が1の場合は、確認要求されたMSDUの受信が成功していることを示し、0の場合は、受信が失敗していることを示すようにすればよい。
(実施例8−1)
本実施例では、MIMOを用いた場合のMPDUのパケット形式について説明する。MIMOによる送信の条件としては、全てのアンテナで同時に信号を送信することである。したがって、各アンテナで送信するパケットの形式として、Packet Aggregationを適用することによって、MIMOの送信を実現することができる。よって、本実施例は、Packet Aggregationの実施例1−1〜実施例1−5、実施例2−1、実施例3−1、実施例4−1〜実施例4−6、実施例5−1、および実施例6−1におけるパケットの送信に対する適用例となる。
MIMOを用いた場合、全てのアンテナでデータを同時に送信する必要があるため、MSDUを適宜分割してMPDUに含めるようにする。この場合、MSDUの分割単位で伝送の確認をACKあるいはBAR/BAによって行われるようにする必要がある。よって、MPDU中のMSDUの順序番号にはMSDUの分割番号も含めるようにする。
(実施例8−2)
本実施例では、MIMOを用いて1つのMACに送信するとともに、MPDU全体に1つのCRCを用いた場合のACKのパケット形式について説明する。本実施例は、Packet Aggregationを用いた実施例1−1〜実施例1−5におけるパケットの送信に対する適用例となる。
全てのアンテナで返信されるACKは同じであり、それぞれのACKの形式は図34のようになる。該ACKは、ACK用MACヘッダ5000とn個のビット5010とからなる。nはアンテナ数であり、各ビット5010はMIMOで送信した各アンテナのMPDUの確認情報である。それぞれのビット5010はアンテナ順に従った各MPDUの通信状況を示しており、1の場合は受信が成功していることを示し、0の場合は受信が失敗していることを示すようにすればよい。
(実施例8−3)
本実施例では、MIMOを用いて1つのMACに送信するとともに、1つあるいは複数のMSDUごとにCRCを用いた場合のACKのパケット形式について説明する。本実施例は、Packet Aggregationを用いた実施例1−6、実施例2−1、および実施例3−1に対する適用例となる。
全てのアンテナで返信されるACKは同じであり、それぞれのACKの形式は図34のようになる。ビット5010の個数nは、全てのアンテナで送信したMSDU数の合計であり、各ビット5010はこれらのMSDUの確認情報である。それぞれのビット5010は送信されたアンテナ順のMSDU順に従った各MSDUの通信状況を示している。
(実施例8−4)
本実施例では、MIMOを用いて複数のMACに送信するともに、MPDU全体に1つのCRCを用いた場合のACKのパケット形式について説明する。なお、1つのアンテナによってMPDU全体を1つのMACにのみ送信したMPDUも含める。本実施例は、Packet Aggregationを用いた実施例1−1〜実施例1−5に対する適用例となる。
1つのMACから返信される全てのアンテナにおけるACKは同じであり、それぞれのACKの形式は図34のようになる。ビット5010の個数nはアンテナ数であり、各ビット5010はMIMOで送信した各アンテナのMPDUの確認情報である。それぞれのビット5010はアンテナ順に従った各MPDUの通信状況を示している。また、各MACはそれぞれの返信時刻に従ってACKを返信することになる。
(実施例8−5)
本実施例では、MIMOを用いて複数のMACに送信するとともに、1つあるいは複数のMSDUごとにCRCを用いた場合のACKのパケット形式について説明する。本実施例は、Packet Aggregationを用いた実施例4−1〜実施例4−6、実施例5−1、および実施例6−1に対する適用例となる。
1つのMACから返信される全てのアンテナにおけるACKは同じであり、それぞれのACKの形式は図34のようになる。ビット5010の個数nはACKを返信するMAC宛に全てのアンテナで送信されたMSDU数の合計であり、各ビット5010はこれらのMSDUの確認情報である。それぞれのビット5010は送信されたアンテナ順のMSDU順に従った各MSDUの通信状況を示している。
また、各MACはそれぞれの返信時刻に従ってACKを返信することになる。
(実施例9−1)
本実施例では、MIMOを用いて1つのMACに送信するとともに、MPDU全体にCRCを用いた場合のBAR/BAのパケット形式について説明する。全てのアンテナで送受信されるBAR/BAは同じであり、本実施例は、実施例7−1に対する適用例となる。
BARで確認するMPDUは全てのアンテナで送信した全てのMPDUであり、送信側は全てのアンテナで同じBARを送信し、受信側はこれらの全てのMPDUに対する通信状況(BA)を全てのアンテナで返信する。
(実施例9−2)
本実施例では、MIMOを用いて1つのMACに送信するとともに、1つあるいは複数のMSDUごとにCRCを用いた場合のBAR/BAのパケット形式について説明する。全てのアンテナで送受信されるBAR/BAは同じであり、本実施例は、実施例7−2に対する適用例となる。
BARで確認するMSDUは全てのアンテナで送信した全てのMSDUであり、送信側は全てのアンテナで同じBARを送信し、受信側はこれらの全てのMSDUに対する通信状況(BA)を全てのアンテナで返信する。
(実施例9−3)
本実施例では、MIMOを用いて複数のMACに送信するとともに、MPDU全体にCRCを用いた場合のBAR/BAのパケット形式について説明する。
全てのアンテナで送受信されるBARは同じであり、1つのMACが返信する全てのアンテナのBAも同じである。本実施例は、実施例7−3に対する適用例となる。
BARで確認するMPDUは送信した各MACに対して全てのアンテナで送信した全てのMPDUであり、送信側は全てのアンテナで同じBARを送信する。受信側のMACはBA返信時刻に自己宛に確認を要求された全てのMPDUに対する通信状況(BA)を全てのアンテナで返信する。
(実施例9−4)
本実施例では、MIMOを用いて複数のMACに送信するとともに、1つあるいは複数のMSDUごとにCRCを用いた場合のBAR/BAのパケット形式について説明する。
全てのアンテナで送受信されるBARは同じであり、1つのMACが返信する全てのアンテナのBAも同じである。本実施例は、実施例7−4に対する適用例となる。
BARで確認するMSDUは送信した各MACに対して全てのアンテナで送信した全てのMSDUであり、送信側は全てのアンテナで同じBARを送信する。受信側のMACはBA返信時刻に自己宛に確認を要求された全てのMSDUに対する通信状況(BA)を全てのアンテナで返信する。
本発明は上述した各実施形態および各実施例に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態および実施例にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
なお、上記実施形態における送信側通信装置1および受信側通信装置2の各部や各処理ステップは、CPUなどの演算手段が、ROM(Read Only Memory)やRAMなどの記憶手段に記憶されたプログラムを実行し、インターフェース回路などの通信手段を制御することにより実現することができる。したがって、これらの手段を有するコンピュータが、上記プログラムを記録した記録媒体を読み取り、当該プログラムを実行するだけで、本実施形態の送信側通信装置1および受信側通信装置2の各種機能および各種処理を実現することができる。また、上記プログラムをリムーバブルな記録媒体に記録することにより、任意のコンピュータ上で上記の各種機能および各種処理を実現することができる。
この記録媒体としては、マイクロコンピュータで処理を行うために図示しないメモリ、例えばROMのようなものがプログラムメディアであっても良いし、また、図示していないが外部記憶装置としてプログラム読取り装置が設けられ、そこに記録媒体を挿入することにより読取り可能なプログラムメディアであっても良い。
また、何れの場合でも、格納されているプログラムは、マイクロプロセッサがアクセスして実行される構成であることが好ましい。さらに、プログラムを読み出し、読み出されたプログラムは、マイクロコンピュータのプログラム記憶エリアにダウンロードされて、そのプログラムが実行される方式であることが好ましい。なお、このダウンロード用のプログラムは予め本体装置に格納されているものとする。
また、上記プログラムメディアとしては、本体と分離可能に構成される記録媒体であり、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フレキシブルディスクやハードディスク等の磁気ディスクやCD/MO/MD/DVD等のディスクのディスク系、ICカード(メモリカードを含む)等のカード系、あるいはマスクROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、フラッシュROM等による半導体メモリを含めた固定的にプログラムを担持する記録媒体等がある。
また、インターネットを含む通信ネットワークを接続可能なシステム構成であれば、通信ネットワークからプログラムをダウンロードするように流動的にプログラムを担持する記録媒体であることが好ましい。
さらに、このように通信ネットワークからプログラムをダウンロードする場合には、そのダウンロード用のプログラムは予め本体装置に格納しておくか、あるいは別な記録媒体からインストールされるものであることが好ましい。
(発明の効果)
本発明に係る通信装置は、送信すべき複数のパケットを、1つの集合パケットにまとめる処理を行う集合パケット生成手段と、前記集合パケット生成手段によって生成された集合パケットを前記受信装置に対して送信する通信部とを備え、前記集合パケット生成手段が、前記送信すべきパケットごとにエラーチェック処理を施すエラーチェック処理手段を備えている。これにより、集合パケットに含まれるパケットの1つにエラーが発生したとしても、残りのパケットは正常に伝送することが可能となる。よって、伝送効率を向上することができるという効果を奏する。
本発明に係る通信装置は、送信パケットを生成するパケット生成手段と、前記パケット生成手段によって生成された送信パケットを前記受信装置に対して送信する通信部とを備え、前記パケット生成手段が、生成する送信パケットに対する受信側による送達確認パケットの返信時刻を算出する返信時刻算出手段を備え、該パケット生成手段が、前記返信時刻の情報を前記送信パケットに含める構成である。これにより、例えば複数の通信装置に対して送信パケットが同時に送られた場合などに、各通信装置からの送達確認の送信が衝突するなどの事態を防ぐことが可能となるという効果を奏する。
本発明に係る通信装置は、送信すべき複数のパケットを、1つの集合パケットにまとめる処理を行う集合パケット生成手段と、前記集合パケットに含まれるパケットのそれぞれに対する送達確認パケットの送信を、該パケットの受信側に対して要求するための送達確認要求パケットを生成する送達確認要求手段と、前記集合パケット生成手段によって生成された集合パケット、および前記送達確認要求手段によって生成された送達確認要求パケットを前記受信装置に対して送信する通信部とを備え、前記送達確認要求パケットが、送達確認を要求する対象となるパケットを特定する情報を含んでいる構成である。これにより、パケットを特定する情報を追加していくだけで、送達確認対象となるパケットを増やすことが可能となるという効果を奏する。なお、一つの送達確認対象となるパケット数にはパケット数を表すパケット数幅の制限がある。例えばパケットを特定する情報の中のパケット数の情報分が16ビットの場合、パケット数の制限は2^16−1=65535個になる。
本発明に係る通信装置は、送信すべき複数のパケットを、1つの集合パケットにまとめる処理を行う集合パケット生成手段と、前記集合パケット生成手段によって生成された集合パケットを前記受信装置に対して送信する通信部とを備え、前記集合パケット生成手段が、集合パケットに含める前記送信すべき複数のパケットの全てに共通する共通情報を抽出する共通情報抽出手段と、前記共通情報を前記集合パケットに含めるとともに、前記送信すべきパケットの少なくとも1つのパケットから前記共通情報を削除した上で、前記集合パケットを生成する集合パケット再構成手段とを備えている。これにより、単純に複数のパケットをまとめて集合パケットにした場合と比較して、集合パケットの大きさをより小さくすることができる。よって、パケットの伝送効率を向上させることができるという効果を奏する。
本発明に係る通信装置は、送信すべき複数のパケットを、1つの集合パケットにまとめる処理を行う集合パケット生成手段と、前記集合パケット生成手段によって生成された集合パケットを前記受信装置に対して送信する通信部とを備え、前記集合パケット生成手段が、送信すべき複数のパケットのうち、少なくとも1つのパケットを複数に分割し、分割された各分割パケットを複数の集合パケットに割り振る構成である。これにより、集合パケットの構成の自由度を増大させることができるので、何らかの理由によって、集合パケットの大きさを調整する必要が生じた場合などに的確に対応することが可能となるという効果を奏する。
なお、本発明に係る通信装置は、通信ネットワークにおいて通信を行う通信装置であって、送信すべき複数のパケットを、1つの集合パケットにまとめる処理を行う集合パケット生成手段と、前記集合パケット生成手段によって生成された集合パケットを受信装置に対して送信する通信手段とを備え、前記集合パケット生成手段が、前記送信すべき1つまたは複数のパケットごとにエラーチェック処理を施すエラーチェック処理手段を備えている構成としてもよい。
また、本発明に係る通信装置は、上記の構成において、前記エラーチェック処理手段が、前記集合パケットのヘッダにもエラーチェック処理を施す構成としてもよい。
また、本発明に係る通信装置は、上記の構成において、前記通信装置が、受信装置に対して前記集合パケットに含まれる各パケットに対する送達確認情報の返送を要求するための送達確認要求パケットを生成する送達確認要求手段をさらに備え、前記通信手段が、集合パケットに対する送達確認パケットを前記受信装置から受信するはずのタイミングにおいてそれを正常に受信できなかった場合に前記送達確認要求パケットを該受信装置に対して送信する構成としてもよい。
また、本発明に係る通信装置は、上記の構成において、前記送達確認要求パケットが集合パケットに含まれるパケットの識別情報を含む構成としてもよい。
また、本発明に係る通信装置は、上記の構成において、前記集合パケット生成手段が集合パケットの各々を識別するための集合パケット番号を各集合パケットに対して付加し、前記送達確認要求パケット生成手段が送達確認要求パケットに対して集合パケット番号を含む構成としてもよい。
また、本発明に係る通信装置は、通信ネットワークにおいて受信装置と通信を行う通信装置であって、送信すべき複数のパケットを、1つの集合パケットにまとめる処理を行う集合パケット生成手段と、前記集合パケットに含まれるパケットのそれぞれに対する送達確認パケットの送信を、該パケットの受信側に対して要求するための送達確認要求パケットを生成する送達確認要求手段と、前記集合パケット生成手段によって生成された集合パケット、および前記送達確認要求手段によって生成された送達確認要求パケットを前記受信装置に対して送信する通信部とを備え、前記送達確認要求パケットが、送達確認を要求する対象となるパケットを特定する情報を含んでいる構成としてもよい。
また、本発明に係る通信装置は、通信ネットワークにおいて受信装置と通信を行う通信装置であって、送信すべき複数のパケットを、1つの集合パケットにまとめる処理を行う集合パケット生成手段と、前記集合パケット生成手段によって生成された集合パケットを前記受信装置に対して送信する通信部とを備え、前記集合パケット生成手段が、集合パケットに含める前記送信すべき複数のパケットの全てに共通する共通情報を抽出する共通情報抽出手段と、前記共通情報を前記集合パケットに含めるとともに、前記送信すべきパケットの少なくとも1つのパケットから前記共通情報を削除した上で、前記集合パケットを生成する集合パケット再構成手段とを備えている構成としてもよい。
また、本発明に係る通信装置は、上記の構成において、前記共通情報抽出手段が、前記共通情報を、前記送信すべき複数のパケットのヘッダにおける少なくとも一部の情報とする構成としてもよい。
また、本発明に係る通信装置は、上記の構成において、前記共通情報抽出手段が、前記集合パケットに含める前記送信すべき複数のパケットが全て同じ種類の場合に、前記共通情報を、前記送信すべきパケットのヘッダ全体とする構成としてもよい。
また、本発明に係る通信装置は、上記の構成において、前記共通情報抽出手段が、前記集合パケットに含める前記送信すべき複数のパケットの種類が複数ある場合に、前記共通情報を抽出しない構成としてもよい。
また、本発明に係る通信装置は、通信ネットワークにおいて受信装置と通信を行う通信装置であって、送信パケットを生成するパケット生成手段と、前記パケット生成手段によって生成された送信パケットを前記受信装置に対して送信する通信部とを備え、前記パケット生成手段が、生成する送信パケットに対する受信側による送達確認パケットの返信時刻を算出する返信時刻算出手段を備え、該パケット生成手段が、前記返信時刻の情報を前記送信パケットに含める構成としてもよい。
また、本発明に係る通信装置は、上記の構成において、前記パケット生成手段が、生成する送信パケットのヘッダに、該送信パケットに返信時刻の情報が含まれているか否かを示す返信時刻フラグを含める構成としてもよい。
また、本発明に係る通信装置は、上記の構成において、前記パケット生成手段が、前記送信パケットとして、複数のパケットを1つにまとめた集合パケットを生成するとともに、前記返信時刻算出手段が、前記集合パケットに含まれる各パケットに対する前記返信時刻を算出する構成としてもよい。
また、本発明に係る通信装置は、通信ネットワークにおいて受信装置と通信を行う通信装置であって、送信すべき複数のパケットを、1つの集合パケットにまとめる処理を行う集合パケット生成手段と、前記集合パケット生成手段によって生成された集合パケットを前記受信装置に対して送信する通信部とを備え、前記集合パケット生成手段が、送信すべき複数のパケットのうち、少なくとも1つのパケットを複数に分割し、分割された各分割パケットを複数の集合パケットに割り振る構成としてもよい。
また、本発明に係る通信装置は、上記の構成において、前記通信部が複数の送信アンテナを備え、前記集合パケット生成手段によって生成される複数の集合パケットを各送信アンテナに振分けて送信する構成としてもよい。
また、本発明に係る通信装置は、上記の構成において、1つのパケットから分割された各分割パケットを含む集合パケットを、同じ送信アンテナから送信する構成としてもよい。
また、本発明に係る通信装置は、上記の構成において、前記集合パケットに対する送達確認パケットの返信を、該パケットの受信側に対して要求するための送達確認要求パケットを生成する送達確認要求手段をさらに備え、前記通信部が、前記送達確認要求パケットを前記受信装置に対してさらに送信する構成としてもよい。
また、本発明に係る通信装置は、上記の構成において、前記集合パケットに含まれるパケットのそれぞれに対する送達確認パケットの返信を、該パケットの受信側に対して要求するための送達確認要求パケットを生成する送達確認要求手段をさらに備え、前記通信部が、前記送達確認要求パケットを前記受信装置に対してさらに送信する構成としてもよい。
また、本発明に係る通信装置は、上記の構成において、前記集合パケットに対する送達確認パケットの返信を、該パケットの受信側に対して要求するための送達確認要求パケットを生成する送達確認要求手段をさらに備え、前記通信部が、前記送達確認要求パケットを前記受信装置に対してさらに送信する構成としてもよい。
また、本発明に係る通信装置は、上記の構成において、前記集合パケットに含まれるパケットのそれぞれに対する送達確認パケットの返信を、該パケットの受信側に対して要求するための送達確認要求パケットを生成する送達確認要求手段をさらに備え、前記通信部が、前記送達確認要求パケットを前記受信装置に対してさらに送信する構成としてもよい。
また、本発明に係る通信装置は、上記の構成において、前記通信部が複数の送信アンテナを備え、前記集合パケット生成手段によって生成される複数の集合パケットを各送信アンテナに振分けて送信する構成としてもよい。
また、本発明に係る通信装置は、上記の構成において、前記通信部が、各送信アンテナに対して同じ送達確認要求パケットを送信する構成としてもよい。
また、本発明に係る通信装置は、上記の構成において、前記送達確認要求パケットが、送達確認を要求する対象となる前記集合パケットまたは前記パケットの宛先となる受信側の通信装置を特定する情報を含んでいる構成としてもよい。
また、本発明に係る通信装置は、上記の構成において、前記送達確認要求パケットが、送達確認を要求する対象となる前記集合パケットまたは前記パケットの宛先となる受信側の各通信装置に対して、送達確認パケットの返信時刻を設定する情報を含んでいる構成としてもよい。
また、本発明に係る通信装置は、上記の通信装置から送信パケットを受信する通信装置であって、前記送信パケットの受信状態を検知する受信状態検知手段と、前記送信パケットに含まれる返信時刻の情報を抽出する返信時刻抽出手段と、前記受信状態検知手段による検知結果に従って、前記送信パケットに対する送達確認パケットを生成する送達確認生成手段と、前記送達確認パケットを、前記返信時刻に送信する通信部とを備えている構成としてもよい。
また、本発明に係る通信装置は、上記の通信装置から集合パケットを受信する通信装置であって、前記集合パケットまたはパケットの受信状態を検知する受信状態検知手段と、前記集合パケットまたはパケットに含まれる返信時刻の情報を抽出する返信時刻抽出手段と、前記受信状態検知手段による検知結果に従って、前記集合パケットまたはパケットに対する送達確認パケットを生成する送達確認生成手段と、前記送達確認パケットを、前記返信時刻に送信する通信部とを備えている構成としてもよい。
また、本発明に係る通信装置は、上記の通信装置から集合パケットを受信する通信装置であって、前記集合パケットから、当該通信装置を宛先とする集合パケットまたはパケットを抽出する抽出手段と、前記抽出手段によって抽出された集合パケットまたはパケットの受信状態を検知する受信状態検知手段と、前記受信状態検知手段による検知結果に従って、前記送信パケットに対する送達確認パケットを生成する送達確認生成手段と、前記送達確認パケットを送信する通信部とを備えている構成としてもよい。
また、本発明に係る通信装置は、上記の通信装置から集合パケットを受信する通信装置であって、前記集合パケットまたはパケットの受信状態を検知する受信状態検知手段と、前記受信状態検知手段による検知結果に従って、前記集合パケットまたはパケットに対応したビットマップ生成し、該ビットマップを含んだ送達確認パケットを生成する送達確認生成手段と、前記送達確認パケットを送信する通信部とを備えている構成としてもよい。
また、本発明に係る通信方法は、通信ネットワークにおいて受信装置と通信を行う通信装置における通信方法であって、送信すべき複数のパケットを、1つの集合パケットにまとめる処理を行う集合パケット生成処理と、前記集合パケット生成処理によって生成された集合パケットを前記受信装置に対して送信する通信処理とを含み、前記集合パケット生成手処理が、集合パケットに含める前記送信すべき複数のパケットの全てに共通する共通情報を抽出する共通情報抽出処理と、前記共通情報を前記集合パケットに含めるとともに、前記送信すべきパケットの少なくとも1つのパケットから前記共通情報を削除した上で、前記集合パケットを生成する集合パケット再構成処理を含んでいる方法としてもよい。
また、本発明に係る通信方法は、通信ネットワークにおいて受信装置と通信を行う通信装置における通信方法であって、送信すべき複数のパケットを、1つの集合パケットにまとめる処理を行う集合パケット生成処理と、前記集合パケット生成手段によって生成された集合パケットを前記受信装置に対して送信する通信処理とを含み、前記集合パケット生成処理が、前記送信すべき1つまたは複数のパケットごとにエラーチェック処理を施すエラーチェック処理を含んでいる方法としてもよい。
また、本発明に係る通信方法は、通信ネットワークにおいて受信装置と通信を行う通信装置における通信方法であって、送信パケットを生成するパケット生成処理と、前記パケット生成手段によって生成された送信パケットを前記受信装置に対して送信する通信処理とを含み、前記パケット生成処理が、生成する送信パケットに対する受信側による送達確認パケットの返信時刻を算出する返信時刻算出処理を含むとともに、前記返信時刻の情報を前記送信パケットに含める方法としてもよい。
また、本発明に係る通信方法は、通信ネットワークにおいて受信装置と通信を行う通信装置における通信方法であって、送信すべき複数のパケットを、1つの集合パケットにまとめる処理を行う集合パケット生成処理と、前記集合パケットに含まれるパケットのそれぞれに対する送達確認パケットの送信を、該パケットの受信側に対して要求するための送達確認要求パケットを生成する送達確認要求処理と、前記集合パケット生成処理によって生成された集合パケット、および前記送達確認要求処理によって生成された送達確認要求パケットを前記受信装置に対して送信する通信処理とを含み、前記送達確認要求パケットが、送達確認を要求する対象となるパケットを特定する情報を含んでいる方法としてもよい。
また、本発明に係る通信方法は、通信ネットワークにおいて受信装置と通信を行う通信装置における通信方法であって、送信すべき複数のパケットを、1つの集合パケットにまとめる処理を行う集合パケット生成処理と、前記集合パケット生成処理によって生成された集合パケットを前記受信装置に対して送信する通信処理とを備え、前記集合パケット生成処理が、送信すべき複数のパケットのうち、少なくとも1つのパケットを複数に分割し、分割された各分割パケットを複数の集合パケットに割り振る方法としてもよい。
また、本発明に係る通信方法は、上記の通信装置から送信パケットを受信する通信装置における通信方法であって、前記送信パケットの受信状態を検知する受信状態検知処理と、前記送信パケットに含まれる返信時刻の情報を抽出する返信時刻抽出処理と、前記受信状態検知処理による検知結果に従って、前記送信パケットに対する送達確認パケットを生成する送達確認生成処理と、前記送達確認パケットを、前記返信時刻に送信する通信処理とを含んでいる方法としてもよい。
また、本発明に係る通信方法は、上記の通信装置から集合パケットを受信する通信装置における通信方法であって、前記集合パケットまたはパケットの受信状態を検知する受信状態検知処理と、前記集合パケットまたはパケットに含まれる返信時刻の情報を抽出する返信時刻抽出処理と、前記受信状態検知処理による検知結果に従って、前記集合パケットまたはパケットに対する送達確認パケットを生成する送達確認生成処理と、前記送達確認パケットを、前記返信時刻に送信する通信処理とを含んでいる方法としてもよい。
また、本発明に係る通信方法は、上記の通信装置から集合パケットを受信する通信装置における通信方法であって、前記集合パケットから、当該通信装置を宛先とする集合パケットまたはパケットを抽出する抽出処理と、前記抽出処理によって抽出された集合パケットまたはパケットの受信状態を検知する受信状態検知処理と、前記受信状態検知処理による検知結果に従って、前記送信パケットに対する送達確認パケットを生成する送達確認生成処理と、前記送達確認パケットを送信する通信処理とを含んでいる方法としてもよい。
また、本発明に係る通信方法は、上記の通信装置から集合パケットを受信する通信装置における通信方法であって、前記集合パケットまたはパケットの受信状態を検知する受信状態検知処理と、前記受信状態検知処理による検知結果に従って、前記集合パケットまたはパケットに対応したビットマップ生成し、該ビットマップを含んだ送達確認パケットを生成する送達確認生成処理と、前記送達確認パケットを送信する通信処理とを含んでいる方法としてもよい。
本発明に係る通信装置は、例えば、動画データなどのストリームデータや、その他のデータを外部の装置に対して送信することが可能な送信装置に用いられる通信装置に適用することが可能である。具体的には、送信装置としては、例えばDVDプレイヤー、DVDレコーダ、HDDレコーダなどのデジタル符号として記録された動画の再生機能を持つ装置や、BS/CSチューナーなどの放送受信装置などが挙げられる。
また、本発明に係る通信装置は、例えば、受信したストリームデータやその他のデータに基づいて処理を行う受信装置に用いられる通信装置に適用することが可能である。具体的には、受信装置としては、例えば受信したストリームデータとしての動画データを表示する表示装置などが挙げられる。
1 送信側通信装置(通信装置)
2 受信側通信装置(通信装置)
5・21 通信部
6 集合パケット生成部(集合パケット生成手段・パケット生成手段)
7 BAR生成部(送達確認要求手段)
9 返信時刻算出部(返信時刻算出手段)
11 共通情報抽出部(共通情報抽出手段)
13 集合パケット構築部(集合パケット再構成手段)
14 エラーチェック処理部(エラーチェック処理手段)
15 返信時刻算出部(返信時刻算出手段)
22 ACK生成部(送達確認生成手段)
23 BA生成部(送達確認生成手段)
24 宛先情報抽出部(抽出手段)
26 返信時刻抽出部(返信時刻抽出手段)
28 受信状態検知部(受信状態検知手段)

Claims (1)

  1. 通信ネットワークにおいて受信装置と通信を行う通信装置であって、
    送信すべき複数のパケットを、1つの集合パケットにまとめる処理を行う集合パケット生成手段と、
    前記集合パケットに含まれるパケットのそれぞれに対する送達確認パケットの送信を、該パケットの受信側に対して要求するための送達確認要求パケットを生成する送達確認要求手段と、
    前記集合パケット生成手段によって生成された集合パケット、および前記送達確認要求手段によって生成された送達確認要求パケットを前記受信装置に対して送信する通信部とを備え、
    前記送達確認要求パケットが、送達確認を要求する対象となるパケットを特定する情報を含んでいることを特徴とする通信装置。
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