JP2009207146A - 芸術的シーン画像を検出するシステムおよび方法 - Google Patents

芸術的シーン画像を検出するシステムおよび方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2009207146A
JP2009207146A JP2009042556A JP2009042556A JP2009207146A JP 2009207146 A JP2009207146 A JP 2009207146A JP 2009042556 A JP2009042556 A JP 2009042556A JP 2009042556 A JP2009042556 A JP 2009042556A JP 2009207146 A JP2009207146 A JP 2009207146A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image data
data
histogram
image
artistic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009042556A
Other languages
English (en)
Inventor
Jonathan Yen
イエン,ジョナサン
William C Kress
シー. クレス,ウイリアム
Harold Boll
ボル,ハロルド
Robert Poe
ポエ,ロバート
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba TEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba TEC Corp filed Critical Toshiba Corp
Publication of JP2009207146A publication Critical patent/JP2009207146A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T7/00Image analysis
    • G06T7/90Determination of colour characteristics
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06VIMAGE OR VIDEO RECOGNITION OR UNDERSTANDING
    • G06V10/00Arrangements for image or video recognition or understanding
    • G06V10/40Extraction of image or video features
    • G06V10/56Extraction of image or video features relating to colour
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06VIMAGE OR VIDEO RECOGNITION OR UNDERSTANDING
    • G06V20/00Scenes; Scene-specific elements
    • G06V20/10Terrestrial scenes

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Computer Vision & Pattern Recognition (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Studio Devices (AREA)
  • Image Analysis (AREA)
  • Color Image Communication Systems (AREA)

Abstract

【課題】自動画像補正を施すことが不適切な電子画像を区別するシステムおよび方法を提供する。
【解決手段】先ず、多次元色空間において符号化された画像データを受け取る。次に、受け取った画像データからヒストグラム・データが計算される。次に、計算されたヒストグラム・データにおける支配的なスパイク領域が識別される。次に、計算されたヒストグラム・データにおける識別した支配的なスパイク領域からN-Sum値が計算される。次に、計算したN-Sum値が予め定められた閾値と照合される。その後、受け取った画像データが、照合結果にしたがって、芸術的シーン、または着色芸術的シーンまたは非芸術的シーンとして分類される。
【選択図】図14

Description

本発明は、符号化された画像を分析するシステムおよび方法に関し、特に、電子画像について芸術的シーン画像を検出するシステムおよび方法に関する。
電子画像は、ディジタル・スチル・カメラ、ディジタル・ムービー・カメラ、ディジタル画像処理ソフトウェア等の多くの手段によって作成または取得される。熟練した写真家は、効果を狙って特に選択した特性を備えた芸術的画像を作成する。そのような効果には、通常とは異なるカラー・バランス、1つまたは複数の色相の優勢、または限られたカラー・スペクトルの使用がある。これまでの写真家は、夕暮れ等の照明の戦略的なセッティング、カラー・フィルタのレンズへの装着、または水中撮影等の特定の環境によって、そのような効果を得ていた。また、そのような芸術的効果は、クローズアップ、セピア、高速または低速画像撮影、拡散フィルタ、またはムード照明により得られることもある。
ディジタル画像の場合は、ホワイト・バランス調整やカラー調整等のコンピュータによる色修正がしばしば行われる。そのような自動画像補正の適用は、芸術的画像を意図的に作成するときに望ましくない結果を招くことがしばしばあるという問題点があった。
本発明は、上記の従来の問題点に鑑みてなされたもので、自動画像補正を施すことが不適切な電子画像を区別するシステムおよび方法を提供することを目的とする。
本発明による芸術的シーン画像検出システムは、多次元色空間において符号化された画像データを受け取る画像データ受取り手段と、受け取った画像データからヒストグラム・データを計算するヒストグラム・データ計算手段とを備える。
このシステムは、また、計算したヒストグラム・データにおける支配的なスパイク領域を識別する識別手段と、ヒストグラム・データにおける識別された支配的なスパイクにおけるN-Sum値を計算するN-Sum値計算手段とを備える。ここで、N-Sum値は、ある色相インデックスを中心とするN個の最も近い隣接するヒストグラム・カウント値の合計として定義される。このシステムは、さらに、計算したN-Sum値を予め定められた閾値と照合する照合手段と、受け取った画像データを、照合手段の出力にしたがって、芸術的シーン、または着色芸術的シーン、または非芸術的シーンとして分類する分類手段とを備える。
本発明の一実施形態において、システムは、さらに、受け取った画像データにおける近無彩色画素を識別する近無彩色画素識別手段と、ヒストグラム・データを計算する前に、画像データから識別した近無彩色画素に対応するデータを選択的に廃棄する近無彩色画素廃棄手段とを備える。
本発明の別の実施形態では、システムは、また、受け取った入力画像データをHSV色空間において符号化された画像データに変換する色空間変換手段を備える。
本発明のさらに別の実施形態では、システムは、また、画像データからヒストグラム・データを計算する前に、画像データのサイズを縮小するデータ・サイズ縮小手段を備える。
また、本発明による芸術的シーン画像検出方法は、多次元色空間において符号化された画像データを受け取るステップと、受け取った画像データからヒストグラム・データを計算するステップと、計算したヒストグラム・データにおける支配的なスパイク領域を識別するステップと、ヒストグラム・データにおける識別された支配的なスパイクが存在する色相インデックスを中心とするN個の最も近い隣接するヒストグラム・カウント値の合計であるN-Sum値を計算するステップと、計算したN-Sum値を予め定められた閾値と照合する照合ステップと、受け取った画像データを、照合ステップの出力にしたがって、芸術的シーン、または着色芸術的シーン、または非芸術的シーンとして分類するステップとを含む。
本発明によれば、自動画像補正を施すことが不適切な電子画像を区別するシステムおよび方法が提供される。すなわち、電子画像データを、芸術的シーン、または着色芸術的シーン、または非芸術的シーンとして分類することを可能とするシステムおよび方法が提供される。
本発明による実施形態が適用されるシステム全体の構成例である。 本発明による実施形態のシステムの動作が実行されるコントローラのハードウェアの構成例を説明するための図である。 本発明による実施形態のシステムの動作が実行されるコントローラの機能ブロックの構成例を説明するための図である。 入力画像の例と、その画像に対する色処理の結果の例を示す図である。 入力画像の例と、その画像に関連する正規化された色相のヒストグラムを示す図である。 色相ランプを示す図である。 本発明による実施形態における入力画像のノイズ除去を説明するための図である。 1つのスパイクすなわちピーク領域を有する入力画像の例と、その画像に関連する正規化された色相のヒストグラムを示す図である。 2つのスパイクすなわちピーク領域を有する入力画像の例と、その画像に関連する正規化された色相のヒストグラムを示す図である。 入力画像の例と、それぞれの入力画像に自動色補正メカニズムを適用した結果の例を示す図である。 複数のセピア調入力画像のスパイクの色相角のプロット例である。 本発明による実施形態における第1および第2のスパイクにおける複合N-Sumのプロットの例である。 様々な芸術的画像タイプの関係を説明するための図である。 本発明による実施形態における芸術的シーン画像を検出する基本的な動作例を表すフローチャートである。 本発明による実施形態における、芸術的シーン画像を検出する動作例を詳細に表したフローチャートである。
以下、適宜、図面を参照しながら本発明による実施形態の説明を行う。図1は本発明による実施形態が適用される芸術的シーン画像検出を行うシステム全体の構成例である。図に示したシステム100は、コンピュータ・ネットワーク102として表されている分散コンピューティング環境を利用している。コンピュータ・ネットワーク102は、複数の電子装置間におけるデータの交換を可能とする本技術分野で知られている任意の分散通信システムである。コンピュータ・ネットワーク102は、例えば、仮想ローカル・エリア・ネットワーク、ワイド・エリア・ネットワーク、パーソナル・エリア・ネットワーク、ローカル・エリア・ネットワーク、インターネット、イントラネット、またはそれらの任意の組み合わせを含む本技術分野で知られている任意のコンピュータ・ネットワークである。本発明による一実施形態において、コンピュータ・ネットワーク102は、例えば、トークン・リング、IEEE802.11(x)、Ethernet(登録商標)またはその他の無線ベースまたは有線ベースのデータ通信メカニズム等の既存の多数のデータ転送メカニズムによって例示されるような物理レイヤおよびトランスポート・レイヤから構成される。尚、図にコンピュータ・ネットワーク102を示したが、本発明は、本技術分野で知られているようなスタンドアローンの形態でも同様に実施可能である。
システム100は、さらに、様々なドキュメント処理を実行するために適切な多機能周辺装置(Multi-Function Peripheral;以下、MFPということがある。)として図に表されている、少なくとも1つのドキュメント処理装置104を含む。しかし、MFPはドキュメント処理装置の一形態であって、本発明におけるドキュメント処理装置がMFPに限定されるものではない。ドキュメント処理装置における処理動作には、例えば、ファクシミリ通信、画像走査、コピー、印刷、電子メール、ドキュメント管理、ドキュメント保存等がある。本発明による一形態においては、ドキュメント処理装置104は、リモート・ドキュメント処理サービスを、外部装置あるいはネットワークに接続された装置に対して提供する。ドキュメント処理装置104は、ユーザあるいはネットワークに接続された装置等とやり取りするように構成された、ハードウェア、ソフトウェアおよびこれらの任意の適切な組み合わせを含む。
また、本発明による一実施形態において、ドキュメント処理装置104は、例えば、IEEE 1394あるいはUSBインターフェイスを有する各種ドライブ、多様なICメモリカード等の、複数のポータブル記憶媒体を受け入れるためのインターフェイスを備える。本発明の実施形態においては、ドキュメント処理装置104は、さらに、タッチスクリーン、LCD、タッチパネル、英数字キーパッド等のユーザ・インターフェイス106を備え、ユーザは、このようなユーザ・インターフェイスを介してドキュメント処理装置104と直接やり取りすることができる。本発明による実施形態において、ユーザ・インターフェイス106は、ユーザに対して情報を伝達するとともに、ユーザから選択内容を受け取るために有効に用いられる。ユーザ・インターフェイス106は、本技術分野で知られているように、ユーザにデータを提供するために適切な種々のコンポーネントを含む。本発明における一実施形態においては、ユーザ・インターフェイス106は、1つまたは複数のグラフィック要素、テキスト・データまたは画像等をユーザに表示し、ユーザから入力を受け取り、その入力を、さらに後で詳しく説明するコントローラ108等のバックエンド・コンポーネントに伝達するディスプレイ装置を有する。ドキュメント処理装置104は、適切な通信リンク112を介して、コンピュータ・ネットワーク102に通信可能に接続されている。適切な通信リンク112としては、例えば、WiMax(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、IEEE802.11a、IEEE802.11b、IEEE802.11g、IEEE802.11(x)、Bluetooth(登録商標)、公衆交換電話網、専用通信ネットワーク、赤外線接続、光接続、または本技術分野において知られている他の適切な有線または無線のデータ通信チャネルがある。
本発明による実施形態において、ドキュメント処理装置104は、さらに、ドキュメント処理装置104による処理動作を容易にする、コントローラ108として示した、適切なバックエンド・コンポーネントを内蔵する。コントローラ108は、ドキュメント処理装置104の動作を制御し、あるいはユーザ・インターフェイス106を介した画像の表示を容易にし、または電子画像データの操作の指示等の処理を容易にするように構成されたハードウェア、ソフトウェアあるいはこれらの適切な組み合わせによって実装される。以下の説明においては、コントローラ108という用語は、後に述べる動作を実行し、もしくは実行させ、もしくは制御し、または指示するように機能するハードウェア、ソフトウェア、またはこれらの組み合わせを含むドキュメント処理装置104と関連する任意の多数のコンポーネントの意味で、使用する。なお、図および上記の説明において、コントローラ108をドキュメント処理装置104に内蔵された形態としたが、コントローラ108は、ドキュメント処理装置104に通信可能に接続された外部装置の形態であってもよい。コントローラ108との関連において説明を行う処理動作は、本技術分野において知られている任意の汎用的なコンピューティング・システムによって実行可能である。したがって、コントローラ108は、このような汎用的なコンピューティング装置を表しており、以下の説明において使用する際にも、そのように意図されている。さらに、以下におけるコントローラ108の使用は、例としての実施形態にすぎず、当業者には明らかな他の実施形態も、本発明の一実施形態による芸術的シーン画像を検出するシステムおよび方法を用いることができる。コントローラ108の構成等については、後ほど図2と図3を参照しながら説明を行う。
また、ドキュメント処理装置104にはデータ記憶装置110が通信可能に接続されている。データ記憶装置110は、例えば、ハードディスク・ドライブ、その他の磁気記憶装置、光学式記憶装置、フラッシュ・メモリまたはそれらの任意の組み合わせを含む本技術分野で知られている大容量記憶装置である。一実施形態において、データ記憶装置110は、ドキュメント・データ、画像データまたは電子データベースのデータ等を保存するように適切に適合されている。データ記憶装置110は、図においてはシステム100の独立したコンポーネントとして例示されているが、例えば、内蔵ハードディスク・ドライブ等のような、ドキュメント処理装置104の内部記憶装置、あるいはコントローラ108のコンポーネント等として実装することができる。
システム100は、さらに、通信リンク116を介してコンピュータ・ネットワーク102とデータ通信可能なユーザ装置114を含む。図においてはユーザ装置114をデスクトップ形パーソナル・コンピュータとして示しているが、これは例示にすぎない。ユーザ装置114は、例えば、コンピュータ・ワークステーション、ノート形パーソナル・コンピュータ、PDA(Personal Digital Assistant、携帯情報端末)、ウェブ適合携帯電話、スマート・フォン、専用通信ネットワーク用の電子装置、またはその他のウェブ適合電子装置を含む本技術分野において知られている任意のパーソナル・コンピューティング装置を表す。通信リンク116は、例えば、Bluetooth(登録商標)、WiMax、IEEE802.11a、IEEE802.11b、IEEE802.11g、IEEE802.11(x)、専用通信ネットワーク、赤外線接続、光接続、公衆交換電話網、または、本技術分野において知られている他の適切な無線または有線のデータ通信チャネルである。ユーザ装置114は、電子画像、ドキュメント処理インストラクション、ユーザ・インターフェイスの修正、アップグレード、更新、またはパーソナル化データ等を生成し、生成したデータ等を、ドキュメント処理装置104あるいはコンピュータ・ネットワーク102に接続された他の類似装置に送る。本発明の一実施形態において、ユーザ装置114は、本発明による画像処理動作を実行する。
次に、図2および図3を参照しながら、本発明による実施形態におけるシステムの動作が実行されるコントローラのハードウェアおよび機能構成等を説明する。図2に本発明による実施形態において、図1においてコントローラ108として示した、システム100の動作が実行されるバックエンド・コンポーネント、コントローラ200のハードウェア・アーキテクチャの構成例を説明するための図を示す。尚、図においては、コントローラの構成要素の意義をより明確にするため、参照符号232で示した、コントローラ以外のドキュメント処理装置の構成要素の一部を併せて示している。コントローラ200は、本明細書に記載する動作を円滑に実行する能力を有する、本技術分野において知られている任意の汎用的なコンピューティング装置を表す。コントローラ200には、少なくとも1つのCPUを含むプロセッサ202が含まれる。プロセッサ202は、互いに協調して動作する複数のCPUから構成されることもある。また、コントローラ200には、BIOS機能、システム機能、システム構成データおよびコントローラ200の動作に使用する他のルーチンもしくはデータ等の静的または固定的なデータ、あるいはインストラクションのために有効に使用される、不揮発性または読出し専用メモリ(ROM)204が含まれる。
また、コントローラ200には、ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ、スタティック・ランダム・アクセス・メモリ、または他の任意の適切なアドレス指定可能かつ書込み可能なメモリ・システムから構成されるRAM206が含まれる。RAM206は、プロセッサ202により処理されるアプリケーションおよびデータ処理に関係するデータ・インストラクションのための記憶領域を提供する。
ストレージ・インターフェイス208は、コントローラ200に関連するデータの不揮発性保存、大容量保存または長期的な保存のためのメカニズムを提供する。ストレージ・インターフェイス208は、参照符号216で示したディスク・ドライブ、あるいは光学式ドライブ、テープ・ドライブ等の適切な任意のアドレス指定可能、またはシリアル記憶装置等の大容量記憶装置の他、当業者に知られている適切な任意の記憶媒体を使用する。
ネットワーク・インターフェイス・サブシステム210は、ネットワークとの間の入出力を適切にルーティングすることによって、コントローラ200が他の装置と通信することを可能にする。ネットワーク・インターフェイス・サブシステム210は、コントローラ200に対する外部装置との1つまたは複数のコネクションのインターフェイスを適切にとる。図においては、例えば、Ethernet(登録商標)およびトークン・リング等の固定または有線ネットワークとのデータ通信のための少なくとも1つのネットワーク・インターフェイス・カード214、およびWiFi(Wireless Fidelity)、WiMax、無線モデム、セルラ・ネットワークまたは適切な任意の無線通信システム等の手段を介した無線通信のために適切な無線インターフェイス218を示している。ネットワーク・インターフェイス・サブシステム210は、任意の物理的データ転送レイヤあるいは物理的データ転送レイヤではないデータ転送レイヤまたはプロトコル・レイヤを適切に利用する。図においては、ネットワーク・インターフェイス・カード214は、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク、ワイド・エリア・ネットワークまたはそれらの組合せから適切に構成される物理的ネットワーク220を介したデータ交換を行うために、相互接続されている。
プロセッサ202、読出し専用メモリ(ROM)204、RAM206、ストレージ・インターフェイス208およびネットワーク・インターフェイス・サブシステム210の間のデータ通信は、バス212によって例示したバス・データ転送メカニズムを介して行われる。
また、ドキュメント・プロセッサ・インターフェイス222もバス212を介してデータ通信を行う。ドキュメント・プロセッサ・インターフェイス222は、様々なドキュメント処理動作を実行するために、ドキュメント処理ハードウェア232との接続を提供する。そのようなドキュメント処理動作には、コピー・ハードウェア224によって実行されるコピー、画像走査ハードウェア226によって実行される画像走査、印刷ハードウェア228によって実行される印刷、およびファクシミリ・ハードウェア230によって実行されるファクシミリ通信がある。コントローラ200は、これらのドキュメント処理動作のいずれかまたは全部を適切に動作させる。複数のドキュメント処理動作を実行可能なシステムは、前述したように、MFP(多機能周辺装置)または多機能装置と呼ばれる。システム100の機能は、ドキュメント処理装置と関連するインテリジェント・サブシステムとして図2に示したコントローラ200(図1におけるコントローラ108に対応)を含む、ドキュメント処理装置104等の適切なドキュメント処理装置において実行される。
次に図3を参照しながらシステムの動作が実行されるコントローラの機能ブロックと動作の概要を説明する。図3に、本発明による実施形態のシステム100の動作が実行されるコントローラの機能ブロックの構成例を説明するための図を示す。尚、図3においても、コントローラの機能要素の意義をより明確にするため、コントローラ以外のドキュメント処理装置の機能要素の一部を併せて示している。図3は、ソフトウェアおよびオペレーティング・システム機能と関連して、図2に示したハードウェアの機能性を例示している。
コントローラ機能はドキュメント処理エンジン302を含む。一実施形態において、ドキュメント処理エンジン302は、印刷動作、コピー動作、ファクシミリ通信動作および画像走査動作を可能にする。これらの機能は、産業界において一般に好まれるドキュメント処理周辺装置であるMFPと関連付けられることが多い。しかし、コントローラが上記のドキュメント処理動作のすべてを可能にする必要は必ずしもない。コントローラは、上記のドキュメント処理動作のサブセットである、専用のドキュメント処理装置、あるいはより限定した目的のドキュメント処理装置においても有効に用いられる。
ドキュメント処理エンジン302はユーザ・インターフェイス・パネル310と適切にインターフェイスされており、ユーザまたは管理者は、このユーザ・インターフェイス・パネル310を介して、ドキュメント処理エンジン302によって制御される機能にアクセスすることができる。アクセスは、コントローラにローカル接続されたインターフェイスを介して行われるか、遠隔のシン・クライアント(thin client)またはシック・クライアント(thick client)によって遠隔から行われる。
ドキュメント処理エンジン302は、印刷機能部304、ファクシミリ通信機能部306および画像走査機能部308とデータ通信を行う。これらの機能部は、印刷、ファクシミリの送受信、およびドキュメント画像をコピーのために取得するか、またはドキュメント画像の電子バージョンを生成するための、ドキュメント画像走査の実際の処理動作を容易にする。
ジョブ・キュー(job queue)312は、印刷機能部304、ファクシミリ通信機能部306および画像走査機能部308とデータ通信を行う。ビットマップ・フォーマット、ページ記述言語(PDL)フォーマットまたはベクター・フォーマット等の種々の画像形式は、画像走査機能部308からジョブ・キュー312を介して以降の処理のために中継される。
ジョブ・キュー312は、また、ネットワーク・サービス機能部314ともデータ通信を行う。一実施形態において、ジョブ制御信号、状態データまたは電子ドキュメント・データが、ジョブ・キュー312とネットワーク・サービス機能部314との間で交換される。このように、クライアント側ネットワーク・サービス機能320を介したコントローラ機能へのネットワーク・ベースのアクセスに適切なインターフェイスが提供され、このインターフェイスは任意の適切なシン・クライアントまたはシック・クライアントである。一実施形態において、ウェブ・サービス・アクセスは、ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)、ファイル転送プロトコル(FTP)、ユニフォーム・データ・ダイアグラム・プロトコルまたは他の任意の適切な交換メカニズムによって実行される。ネットワーク・サービス機能部314は、また、FTP、電子メール、テルネット(TELNET)等による通信のために、クライアント側ネットワーク・サービス機能320とのデータ交換も有効に提供する。このように、コントローラ機能は、種々のネットワーク・アクセス・メカニズムによって、電子ドキュメントおよびユーザ情報のやり取りを容易にする。
ジョブ・キュー312は、また、画像プロセッサ316ともデータ通信を行う。画像プロセッサ316は、印刷機能部304、ファクシミリ通信機能部306または画像走査機能部308等の装置機能部と、電子ドキュメントを交換するために適したフォーマットに変換するラスタ画像処理(RIP)、ページ記述言語インタープリタまたは任意の適切な画像処理を行うメカニズムである。
さらに、ジョブ・キュー312はジョブ解析部(job parser)318とデータ通信を行い、このジョブ解析部318はクライアント装置サービス部322等の外部装置からの印刷ジョブ言語ファイルを受け取る働きをする。クライアント装置サービス部322は、電子ドキュメントの印刷、ファクシミリ通信、またはコントローラ機能による処理が有効である他の適切な電子ドキュメントの入力を含む。ジョブ解析部318は、受け取った電子ドキュメント・ファイルを解析し、前述した機能およびコンポーネントに関連する処理のために、解析した電子ドキュメント・ファイル情報をジョブ・キュー312に中継する働きをする。
次に、本発明における動作の概要を説明する。先ず、多次元色空間において符号化された画像データを受け取る。次に、受け取った画像データからヒストグラム・データが計算される。次に、計算されたヒストグラム・データにおける支配的なスパイク領域が識別され、識別されたスパイク領域のN-Sum値(N-sum value)が計算される。次に、計算されたN-Sum値が、予め定められた閾値と照合される。次に、受け取った画像データは、計算されたN-Sum値と予め定められた閾値との照合出力にしたがって、芸術的シーン、着色芸術的シーン(tinted artistic scene)、または非芸術的シーンとして分類される。
本発明の一実施形態によれば、先ず、入力画像データが、コントローラ108もしくはドキュメント処理装置104に関連する他の適切なコンポーネント、またはユーザ装置114等によって受け取られる。入力画像データの受取りには、画像処理動作を実行することができる任意の適切な装置を用いることができる。さらに、入力画像データの受取りは、コンピュータ・ネットワーク102を介して伝達される画像データ、またはドキュメント処理装置104の動作によって生成される画像データ、または適切な記憶装置から取得する画像データ等に対応する。また、画像データを、例えば、JPEG、TIFF、RAW、PDF、BMP、GIF等の様々な画像フォーマットで受け取ることができる。また、本発明の一実施形態によれば、画像データは、例えば、RGB、CMYK、CIE L、YC、YIQ、HSV、xyY、u’v’Y、またはL等の多次元色空間において符号化されている。
図4(a)は、街路シーンを表す例示的な入力画像402を示す。尚、図4ないし図13は原出願においてはカラーで表された部分を含むが、本願においてはグレースケールとしている。自動画像強調機能を備えたドキュメント処理装置104の通常の動作の際に、画像属性が誤って調整される可能性がある。図4(b)は、図4(a)の入力画像402に対応する芸術的に着色された画像404を示す。入力画像402がフル・カラーであるのに対し、画像404は緑系のほぼ単色で表されている。芸術的に着色された画像404は、例えば、PICASA等の適切な写真編集アプリケーションまたは画像編集アプリケーションによって画像402を緑系のほぼ単色で着色した後の、入力画像402を表わす。図4(c)は、自動画像補正の誤った、すなわち間違った適用を画像406によって示す。画像406は、ほぼグレースケールで表されている。画像406は、意図的に適用された芸術的シーンが除去される結果となった、自動色補正の試みの結果を示す。
次に、コントローラ108もしくはドキュメント処理装置104に関連する他の適切なコンポーネント、またはユーザ装置114等は、受け取った画像データの処理が、例えば、コントローラ108またはユーザ装置114等の処理装置に相当なリソースを必要とするという判断に基づいて、受け取った画像データのサイズを縮小する。すなわち、受け取った入力画像データが、利用できる処理リソースのうちの高い割合を使用する実質的に大きな画像ファイルである場合には、データ・サイズを縮小する。画像データのサイズの縮小は、本技術分野で知られているように、例えば、受け取った入力画像データの「ぼかし」(blurring)および「ダウンサンプリング」の少なくとも一方、または画像内の画素の総数の削減に対応する。さらに、受け取った入力画像データがHSV(色相、彩度、色値(明度))色空間において符号化されたデータではない場合には、コントローラ108もしくはドキュメント処理装置104に関連する他の適切なコンポーネント、またはユーザ装置114等は、受け取った画像データをHSV符号化画像データに色空間変換する。
次に、受け取った入力画像データの近無彩色画素(near achromatic pixels)が、米国特許出願第12/037,711号明細書に記載された方法にしたがって識別される。すなわち、受け取った入力画像データから彩度データを抽出し、抽出した彩度データからヒストグラム・データを計算する。次に、計算したヒストグラム・データに基づいて適応閾値を決定し、決定した適応閾値と複数の画素の成分値を比較する。次に、適応閾値を成分値と比較した出力にしたがって、画素を近無彩色として識別する。近無彩色画素は、色のない(無彩色)画像内の画素、または、ほぼ無彩色の画素に対応する。次に、コントローラ108もしくはドキュメント処理装置104に関連する他の適切なコンポーネント、またはユーザ装置114等によって識別された近無彩色画素が、選択的に廃棄される。選択された近無彩色画素を廃棄した後、受け取った画像データからヒストグラム・データが計算される。本発明の一実施形態によれば、ヒストグラム・データは、選択された近無彩色画素が廃棄された状態の色相についての正規化ヒストグラムに対応する。
通常、芸術的シーンの1つのクラスは、色(色相)の集中(concentration)の特徴を有する。すなわち芸術的シーンは1つまたは2つの支配的な色の存在を含む。そのような支配的な色の存在は、後ほど説明するように、受け取った入力画像から生成される正規化された色相ヒストグラムによって検出することができる。図5(a)に受け取った入力画像502を、図5(b)に入力画像502に関連する正規化された色相のヒストグラム504を示す。このように、図5(a)に示した受け取った芸術的シーン画像502から生成される色相ヒストグラムは、一般的に、図5(b)の色相ヒストグラム504に表されているように1つまたは2つの「スパイク」すなわち「ピーク」を有する。図5(b)に示す色相ヒストグラム504における色相のランプ(ramp)506は、緑色に色相の集中、すなわちスパイクがあることを示し、画像502内の全画素の約50%が緑であることを示している。
次に、計算されたヒストグラム・データから、支配的なスパイク領域が識別される。次に、ヒストグラム・データの識別されたスパイクのN-Sum値が計算される。N-Sum値の使用と計算は、後ほど図4ないし図13を参照しながら説明する。次に、N-Sum値が予め定められた閾値と照合され、計算されたN-Sum値が予め定められた閾値の範囲内にあるか否かが判断される。N-Sum値が予め定められた閾値の範囲にあるとき、受け取った入力画像は、芸術的シーン画像として分類され、この場合には、コントローラ108もしくはドキュメント処理装置104に関連する他の適切なコンポーネントまたはユーザ装置114等によって、画像に自動画像補正は施されない。計算されたN-Sum値が予め定められた閾値の範囲外にある場合には、受け取った画像は非芸術的シーンとして分類され、ドキュメント処理装置104に関連するコンポーネントまたはユーザ装置114等によって、受け取った画像について任意の適切な自動画像補正を実行することができる。
以上述べた説明は、図6ないし図13に示す実例を参照しながら行う以下の説明によって、より良く理解されるであろう。次に、図6ないし図13に移り、芸術的シーン画像を検出するための本発明の幾つかの例を示す。前述した処理を適用する際、多次元色空間において符号化された受け取られた入力画像は、先ず、エイリアシング(aliasing)を減少させるようにぼかされ、次に必要に応じて、画像処理速度を向上するとともに、ドキュメント処理装置104、ユーザ装置114または他の装置の計算コストを削減するために、ダウンサンプリングされる。
「ぼかし」および「ダウンサンプリング」の少なくとも一方の処理の後、入力画像は、次に、HSV(色相、彩度、色値(明度))色空間に変換される。入力画像データはHSV色空間におけるデータとして受け取られることもあるが、通常、入力画像データはRGBまたはCMYK色空間におけるデータとして受け取られ、このような場合にはHSV色空間への色空間変換が必要である。次に、色相について入力画像のヒストグラムが計算され、受け取った入力画像に関連する画素の総数によって正規化される。色相角(hue angle)が循環(wrap around)する場合、または画素が無彩色またはほぼ無彩色であり、色相角がノイズと見なされる場合には、HSVの色相角が複雑になる可能性がある。図6(a)は、色相角が循環する色相のランプ602を示す。図6(b)は、100の均等セグメントのインデックスで示された色相のランプ604を示す。色相角の循環は、図6(b)の色相ランプ604で、H[i]が0.0〜1.0の間の100の均等セグメントにおけるi番目のヒストグラム・カウントとなるように示される。例えば、H[1]が0.0におけるカウントであり、H[101]が1.0におけるカウントである場合は、H[0]=H[101]、H[−1]=H[100]およびH[−2]=H[99]、ならびにH[102]=H[1]、H[103]=H[2]およびH[104]=H[3]等である。
次に、入力画像の近無彩色画素が識別され選択的に除去される。図7(a)に入力画像702を示す。図7(b)に、ピークが「ノイズ」である入力画像702に対応するHSV色空間の色相ヒストグラム704を示す。ここで、「ノイズ」は近無彩色を意味する。一実施形態において、画像702の中にある花の背景部分は「ノイズ」として識別される。図7(c)に、近無彩色画素が廃棄された後の入力画像702の実際のピークが明確に示されたHSV色空間の色相ヒストグラム706を示す。また、図7(d)に、本発明の一実施形態により実行された「ノイズ」、すなわち近無彩色を除去した結果として、花の背景部分を暗く表した画像708を示す。別の言い方をすると、図7は、本発明の一実施形態による入力画像のノイズ除去を示す。入力画像について、色相Hの値のヒストグラムは、すべての近無彩色画素が廃棄された後の画素の総数によって計算され、正規化される。例えば、色相H[i]の正規化ヒストグラムは、i×360度の色相角におけるiと等しい色相の値の画素の割合と等しい。
次に、近無彩色画素が破棄された状態の色相の正規化ヒストグラムの支配的なスパイクすなわちピーク領域が識別される。図8(a)に、ほぼ緑系の色の芸術的シーンの入力画像802を示し、図8(b)には入力画像802に対応する色相の正規化ヒストグラム804を示す。図8(b)から分かるように、ヒストグラム804は、単一のスパイクすなわちピーク領域を含む。ヒストグラム・カウントHは色相のインデックスiの関数であり、したがってH[i]で表される。また、ヒストグラム・カウントHの最大値、すなわち最大ヒストグラム・カウントをHmaxと表し、ヒストグラム・カウントHが最大となる色相のインデックスiをImaxと記すと、ヒストグラム804においてはHmax=H[Imax]=0.4979であり、Imax=35である。すなわち、近無彩色画素を廃棄した後に残っているすべての画素のうちの49.79%の色相角は0.36×360=129.60度である。色相ランプ806からヒストグラム・カウントHのピークの色相は緑であることが分かる。次に、iにおけるN-Sumは、iを中心とするN個の最も近い隣接するヒストグラム・カウント値の合計であるように定義される。例えば、N=3の場合、図8のImax=35における3-Sumは、H[34]=0.2838と、H[35]=0.4979と、H[36]=0.1466との合計、すなわち0.9283である。例えば、単一のスパイクの検索すなわち識別は、Imaxにおける色相の最大ヒストグラム・カウントHmaxを検索することによって実行される。次に、ImaxにおけるN-Sumを計算し、計算されたN-Sumが、ある閾値Tに対してN-Sum>Tの場合は、入力画像が芸術的シーンとして分類される。Nの値は、3、5または7等とすることができる。
入力画像は複数のスパイクすなわちピーク領域を含んでもよい。図9(a)にセピア調画像に対応する芸術的入力画像902を示し、図9(b)に、芸術的入力画像902に対応する近無彩色画素が廃棄された後の色相正規化ヒストグラム904を示す。正規化ヒストグラム904は、図9(b)に示された2つのスパイクまたはピーク領域を含む。図10(a)にセピア調入力画像に対応する3つの画像1002、1004および1006を示し、図10(b)にそれぞれ画像1002、1004および1006に対応する米国Adobe Systems社製のPHOTOSHOP(登録商標)に含まれるような自動色補正メカニズムを適用した後の3つの画像1008、1010および1012を示す。図示していないが、これらの画像1002、1004および1006は、それぞれ1つまたは複数のスパイクまたはピーク領域を含むヒストグラムを有する。
本発明の一実施形態によれば、複数のスパイクまたはピーク領域の識別は、例えば、画像の色相の正規化ヒストグラムにおけるすべての顕著なスパイクを検索することにより実行される。例えば、先ず、H[i]>H[i−1]かつH[i]>H[i+1]かつH[i]>Thとなるようなすべてのi値を探す。ここで、Thは予め定められた閾値である。次に最も高いスパイクHmax=H(Imax)と2番目に高いスパイクHmax2=H(Imax2)を検索し、次にImaxにおけるN-SumとImax2におけるN-Sumの合計である複合N-Sum(combined N-Sum)を計算する。ここで、Imax2は、ヒストグラム・カウントHが2番目に大きな値であるHmax2となる色相インデックスiの値である。所定の閾値Th’に対して、複合N-Sum>Th’を満たす場合、入力画像は芸術的シーンとして分類される。Nの値は、3、5、7等とすることができる。最も高いスパイクと2番目に高いスパイクを検索するときに、アレイH[i]の循環を考慮しなければならない。さらに、図9(b)のヒストグラム904に例示されているように、最も高いスパイクと2番目に高いスパイクにおけるN-Sumがオーバラップする場合に、複合N-Sumの計算において冗長性を除去する注意が必要である。
図11(a)、図11(b)および図11(c)は、例えば、300の分析されたセピア調画像に基づいた第1のスパイク、第2のスパイクおよび第3のスパイクのそれぞれにおける色相角のプロット1102、1104および1106をそれぞれ示す。縦軸が色相角に対応する。図11(a)のプロット1102が第1のスパイクに関連する色相角に対応し、図11(b)のプロット1104が第2のスパイクに関連する色相角に対応し、図11(c)のプロット1106が第3のスパイクに関連する色相角に対応する。図11(a)は、第1のスパイクの色相角が1から18の範囲に集中していることを示している。図11(b)は、分析された画像の幾つかには第2のスパイクが存在しないことを示している。図11(c)は、第3のスパイクが存在する画像はさらに少ないことを示している。次に、図12に複合N-Sumのプロットの例を示す。図12(a)は第1および第2のスパイクにおける複合3-Sumのプロット1202を示し、図12(b)は第1および第2のスパイクにおける複合5-Sumのプロット1204を示し、図12(c)は第1および第2のスパイクにおける複合7-Sumのプロット1206を示す。図12(c)に示した第1および第2のスパイクにおける複合7-Sumのプロット1206から、分析された画像の大多数について、複合7-Sumの値は0.9以上であることが分かる。
図13に、幾つかのタイプの芸術的シーン1302と、それらのタイプの間の様々な関係を示す。図13に示すように、芸術的シーンのセット1302は、芸術的画像のセット1304とセピア画像のセット1308を含む。芸術的画像1304は図13に示したように着色画像1306の上位集合であり、着色画像1306とセピア画像1308の共通部分は、例えば、PICASAのような適切な写真処理アプリケーションまたは画像処理アプリケーションによって生成されたセピア画像のような、擬似セピア画像のセット1310として表わされる。上記の説明において参照した閾値は、適用される用途にしたがって調整可能である。上記の分析のために、閾値は、自動ホワイト・バランスとホワイト・ストレッチ(画像補正)のために最適化され、T=0.0005、Th=0.998、Th’=0.9、およびTh”=0.5である。閾値については、図15を参照しながら後ほど行う説明においても言及される。
以上、図1ないし図13を参照しながらシステム100とその構成コンポーネントについて説明を行ったが、図14と図15を参照しながら行う次に述べる動作説明によって、理解がより深まるであろう。図14に、本発明による実施形態における芸術的シーン画像を検出する基本的な動作例を表すフローチャートを示す。先ず、S1402で、多次元色空間において符号化された画像データが受け取られる。多次元色空間は、例えば、CIE L、YC、YIQ、xyY、u’v’Y、L、RGB、CMYKまたはHSV等を含む本発明による画像処理と関連する多くの様々な色空間のいずれかを表す。また、受け取る画像データを、例えば、JPEG、TIFF、RAW、PDF、BMP、GIF等の様々な画像フォーマットで受け取ることができる。
S1402で受け取った画像データから、S1404で、ヒストグラム・データが計算される。本発明の一実施形態によれば、ヒストグラム・データは画素の数によって正規化される。次に、計算されたヒストグラム・データの支配的なスパイク領域(dominant spike region)が、S1406で、コントローラ108もしくはドキュメント処理装置104に関連する他の適切なコンポーネント、またはユーザ装置114等によって識別される。次に、識別された支配的なスパイク領域のN-Sum値が、S1408で、計算される。識別されたスパイク領域の計算されたN-Sum値は、次にS1410で、予め定められた閾値と照合される。予め定められた閾値の適切な例については前述したとおりである。次いでS1412で、コントローラ108もしくはドキュメント処理装置104に関連する他の適切なコンポーネント、またはユーザ装置114等は、受け取った画像データを、S1410で実行された照合の出力にしたがって、芸術的シーン、着色芸術的シーン(tinted artistic scene)、または非芸術的シーンとして分類する。
次に図15を参照しながら、本発明による実施形態における芸術的シーン画像を検出する動作を詳細に説明する。図15に、本発明による実施形態における芸術的シーン画像を検出する動作例を詳細に表したフローチャートを示す。尚、図15においてはN-Sum値として7-Sum値を例として説明しているが、他のNの値のN-Sum値を用いることができる。先ず、S1502で、ディジタル写真または画像等の入力画像データが、コントローラ108もしくはドキュメント処理装置104に関連する他の適切なコンポーネント、またはユーザ装置114等によって受け取られる。入力画像データは、コンピュータ・ネットワーク102を介して、ユーザ装置114からドキュメント処理装置104によって受け取られるか、もしくはドキュメント処理装置104またはユーザ装置114によってアクセスされるポータブル記憶媒体から受け取られるか、もしくはドキュメント処理装置104あるいはユーザ装置114への電子通信によって受け取られるか、もしくはドキュメント処理装置104の、例えば、画像走査、ファクシミリ通信等の動作を介して受け取られるか、または本技術分野で知られている他の手段によって受け取られる。受け取られる入力画像データは、例えば、RGB、CMYK、CIE L、YC、YIQ、HSV、xyY、u’v’Y、L等の多次元色空間において符号化されたデータとして受け取られる。本発明の一実施形態において、入力画像データは、複数の異なる電子画像フォーマットのいずれで受け取ることができる。電子画像フォーマットとしては、例えば、JPEG、TIFF、RAW、PDF、BMP、GIF等がある。
次に、S1504で、受け取った入力画像データのサイズの縮小が、必要か否かが判断される。そのような判断は、図15に示した動作における受信入力画像の処理に関連する計算コストに基づいて、コントローラ108もしくはドキュメント処理装置104に関連する他の適切なコンポーネント、またはユーザ装置114等によって行われる。したがって、受け取った入力画像データが、例えば、高解像度または寸法が大きな画像等の、データ・サイズが大きな画像ファイルに対応する場合、コントローラ108、もしくはドキュメント処理装置104に関連する他の適切なコンポーネント、もしくはユーザ装置114または他の類似装置は、受け取った入力画像ファイルのサイズを縮小する。サイズの縮小が必要であると判断されたとき、処理はS1506に進む。S1506で、受け取った画像データのサイズが縮小される。画像データのサイズの縮小は、例えば、受け取った入力画像データの「ぼかし」(blurring)および「ダウンサンプリング」の少なくとも一方に対応する。
S1506における受け取った画像データのサイズの縮小後、または画像データのサイズの縮小が不要であると判断されると、処理はS1508に進む。S1508で、コントローラ108もしくはドキュメント処理装置104に関連する他の適切なコンポーネント、またはユーザ装置114等は、受け取った入力画像データをHSV(色相、彩度、色値(明度))色空間へ変換する必要があるか否かを判断する。画像データはHSV色空間において符号化されたデータとして受け取られることもあるが、通常のディジタル画像はRGBまたはCMYK色空間において符号化されたデータとして受け取られ、このような場合には色空間変換を必要とする。したがって、変換が必要であると判断されたとき、処理はS1510に進み、受け取った入力画像データは、HSV色空間において符号化された画像データに変換される。
HSV色空間において符号化された画像データが得られると、処理はS1512に進み、受け取った入力画像データ内の近無彩色画素が識別される。すなわち、受け取った入力画像データから彩度データを抽出し、抽出した彩度データからヒストグラム・データを計算する。次に、計算したヒストグラム・データに基づいて適応閾値を決定し、決定した適応閾値と複数の画素の成分値を比較する。次に、適応閾値を成分値と比較した出力にしたがって、近無彩色画素が識別される。次にS1514で、識別された近無彩色画素が、コントローラ108もしくはドキュメント処理装置104に関連する他の適切なコンポーネント、またはユーザ装置114等によって選択的に廃棄される。近無彩色画素は、色のない(無彩色)画像の画素またはほぼ無彩色の画素に対応する。そのような近無彩色画素の識別および選択的廃棄に関しては、前述したように米国特許出願第12/037,711号明細書に説明されている。
S1516で、HSV色空間において符号化された画像データからヒストグラム・データが計算される。本発明の一実施形態によれば、ヒストグラム・データは、すべての近無彩色画素が廃棄された状態の画素の総数に基づいて、色相について正規化される。次にS1518で、計算されたヒストグラム・データから支配的なスパイク領域すなわちピーク領域が識別される。次にS1520で、コントローラ108もしくはドキュメント処理装置104に関連する他の適切なコンポーネントまたはユーザ装置114等によって、ヒストグラム・データにおける識別されたスパイクまたはピークの7-Sum値が計算される。ヒストグラム・データにおける様々なスパイクに関連する7-Sum値の使用および計算については、図4ないし図13を参照しながら前述した。
次にS1522で、受け取った画像のImaxとImax 2における複合7-Sumが計算される。次にS1524で、計算された複合7-Sum値が予め定められた閾値Thと照合される。例示的な一実施形態において、閾値は、例えば、閾値Thが0.998、閾値Th’が0.9、閾値Th”が0.5となるように、自動ホワイト・バランスとホワイト・ストレッチ(white stretch;画像補正)に最適化される。すなわち、選択された用途にしたがって閾値が微調整される。次にS1526で、複合7-Sum値が、予め定められた閾値の範囲内にあるか否か、すなわち複合7-Sum値が閾値Th以上か否かに関する判断が行われる。複合7-Sum値が、閾値Th以上であるとき、処理はS1528に進み、受け取った入力画像は、着色芸術的シーン画像として分類される。したがって、この場合、コントローラ108もしくはドキュメント処理装置104に関連する他の適切なコンポーネントまたはユーザ装置114等によって、画像に自動画像補正が施されない。計算された複合7-Sum値が閾値Th未満であるとS1526で判断されたときには、処理はS1530に進む。S1530で、複合7-Sum値が閾値Th’より大きいか、またはImax値が1以上18以下(セピア(スキン)調範囲)であって複合7-Sum値が閾値Th”より大きいか否かに関する判断が行われる。S1530における判断が否定的な場合、処理はS1534に進み、受け取った画像は非芸術的シーンとして分類され、その結果、ドキュメント処理装置104やユーザ装置114等と関連付けられたコンポーネントによって、受け取った画像データに適用可能な任意の適切な自動画像補正が実行される。S1530の判断が肯定的な場合、処理はS1532に進み、受け取った画像データは芸術的シーンとして分類され、その結果、この場合には、受け取った画像に対する、ユーザ装置114、コントローラ108、またはドキュメント処理装置104と関連付けられた他のそのようなコンポーネントによる自動画像補正は施されない。
本発明は、ソース・コード、オブジェクト・コード、部分的にコンパイルされた形のようなコード中間ソースおよびオブジェクト・コードの形、あるいは本発明の実施形態で使用するために適した任意の他の形のコンピュータ・プログラムをも含む。コンピュータ・プログラムは、スタンドアローンのアプリケーション、ソフトウェア・コンポーネント、スクリプトまたは他のアプリケーションへのプラグ・インとすることができる。本発明を実施するコンピュータ・プログラムは、例えば、ROMやRAM等の記憶媒体、CD−ROM等の光記録媒体、フロッピー(登録商標)ディスク等の磁気記録媒体等の、コンピュータ・プログラムを伝達することができる任意の実体または装置である担体上で具体化することができ、あるいは電気ケーブルまたは光ケーブルによって、または無線や他の手段によって伝えられる電気信号や光信号等の任意の担体によって伝達することができる。コンピュータ・プログラムは、サーバからインターネットを介してダウンロードすることもできる。また、コンピュータ・プログラムの機能は集積回路に組み込むこともできる。説明を行った本発明の原理を実質的にコンピュータまたはプロセッサに実行させるコードを含む任意およびすべての実施形態は、本発明の範囲内にある。
本発明の好ましい実施形態の以上の説明は、例示と説明のために行った。説明は網羅的ではなく、本発明を開示した形態に限定しようとするものでもない。以上の開示を鑑みて明らかな修正または変形が可能である。実施形態は、本発明の原理とその実際的な応用例を最もよく示し、それにより当業者が、本発明を、意図された特定の使用に適した様々な実施形態において様々な修正で使用できるように選択され説明された。そのようなすべての修正と変形は、特許請求の範囲の記載に明示されるとおりの本発明の原理および範囲内において、当業者によって行われ得ることは明らかであり、特許請求の範囲の記載によって定められる本発明の範囲内にある。
100 システム
102 コンピュータ・ネットワーク、分散通信システム
104 ドキュメント処理装置、MFP
106 ユーザ・インターフェイス
108 コントローラ
110 データ記憶装置
112、116 通信リンク
114 ユーザ装置
200 コントローラ
202 プロセッサ
204 読み出し専用メモリ、ROM
206 RAM
208 ストレージ・インターフェイス
210 ネットワーク・インターフェイス・サブシステム
212 バス
214 ネットワーク・インターフェイス・カード
216 ディスク・ドライブ
218 無線インターフェイス
220 物理的ネットワーク
222 ドキュメント・プロセッサ・インターフェイス
224 コピー・ハードウェア
226 画像走査ハードウェア
228 印刷ハードウェア
230 ファクシミリ・ハードウェア
232 ドキュメント処理ハードウェア
302 ドキュメント処理エンジン
304 印刷機能部
306 ファクシミリ通信機能部
308 画像走査機能部
310 ユーザ・インターフェイス・パネル
312 ジョブ・キュー
314 ネットワーク・サービス機能部
316 画像プロセッサ
318 ジョブ解析部
320 クライアント側ネットワーク・サービス機能
402、502、702、802、902 入力画像
404、406 入力画像に対して色処理を行った結果
504、704、706、804、904 色相のヒストグラム
506、602、604 色相のランプ
708 近無彩色の画素を除去した後の画像
1002、1004、1006 セピア調入力画像
1008、1010、1012 自動色補正後の画像
1102、1104、1106 スパイクにおける色相角のプロット
1202、1204、1206 複合N-Sumのプロット

Claims (8)

  1. 多次元色空間において符号化された画像データを受け取る画像データ受取り手段と、
    受け取った前記画像データからヒストグラム・データを計算するヒストグラム・データ計算手段と、
    計算した前記ヒストグラム・データにおける支配的なスパイク領域を識別する識別手段と、
    前記ヒストグラム・データにおける識別された支配的なスパイクが存在する色相インデックスを中心とするN個の最も近い隣接するヒストグラム・カウント値の合計であるN-Sum値を計算するN-Sum値計算手段と、
    計算した前記N-Sum値を予め定められた閾値と照合する照合手段と、
    受け取った前記画像データを、前記照合手段の出力にしたがって、芸術的シーン、または着色芸術的シーン、または非芸術的シーンとして分類する分類手段と
    を備えることを特徴とする芸術的シーン画像検出システム。
  2. 前記システムは、
    受け取った前記画像データにおける近無彩色画素を識別する近無彩色画素識別手段と、
    前記ヒストグラム・データを計算する前に、前記画像データから識別した前記近無彩色画素に対応するデータを選択的に廃棄する近無彩色画素廃棄手段と
    を、さらに、備えることを特徴とする請求項1に記載の芸術的シーン画像検出システム。
  3. 前記システムは、
    受け取った前記入力画像データをHSV色空間において符号化された画像データに変換する色空間変換手段を、さらに、備えることを特徴とする請求項1に記載の芸術的シーン画像検出システム。
  4. 前記システムは、
    前記画像データから前記ヒストグラム・データを計算する前に前記画像データのサイズを縮小するデータ・サイズ縮小手段を、さらに、備えることを特徴とする請求項1に記載の芸術的シーン画像検出システム。
  5. 多次元色空間において符号化された画像データを受け取るステップと、
    受け取った前記画像データからヒストグラム・データを計算するステップと、
    計算した前記ヒストグラム・データにおける支配的なスパイク領域を識別するステップと、
    前記ヒストグラム・データにおける識別された支配的なスパイクが存在する色相インデックスを中心とするN個の最も近い隣接するヒストグラム・カウント値の合計であるN-Sum値を計算するステップと、
    計算した前記N-Sum値を予め定められた閾値と照合する照合ステップと、
    受け取った前記画像データを、前記照合ステップの出力にしたがって、芸術的シーン、または着色芸術的シーン、または非芸術的シーンとして分類するステップと
    を含むことを特徴とする芸術的シーン画像検出方法。
  6. 前記方法は、
    受け取った前記画像データにおける近無彩色画素を識別するステップと、
    前記ヒストグラム・データを計算する前に、前記画像データから識別した前記近無彩色画素に対応するデータを選択的に廃棄するステップと
    を、さらに、含むことを特徴とする請求項5に記載の芸術的シーン画像検出方法。
  7. 前記方法は、
    受け取った前記入力画像データをHSV色空間において符号化された画像データに変換するステップを、さらに、含むことを特徴とする請求項5に記載の芸術的シーン画像検出方法。
  8. 前記方法は、
    前記画像データから前記ヒストグラム・データを計算する前に前記画像データのサイズを縮小するステップを、さらに、含むことを特徴とする請求項5に記載の芸術的シーン画像検出方法。
JP2009042556A 2008-02-28 2009-02-25 芸術的シーン画像を検出するシステムおよび方法 Pending JP2009207146A (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US12/039,225 US20090220120A1 (en) 2008-02-28 2008-02-28 System and method for artistic scene image detection

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009207146A true JP2009207146A (ja) 2009-09-10

Family

ID=41013197

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009042556A Pending JP2009207146A (ja) 2008-02-28 2009-02-25 芸術的シーン画像を検出するシステムおよび方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20090220120A1 (ja)
JP (1) JP2009207146A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11068708B2 (en) * 2012-08-16 2021-07-20 Groupon, Inc. Method, apparatus, and computer program product for classification of documents

Families Citing this family (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20090214108A1 (en) * 2008-02-26 2009-08-27 Jonathan Yen System and method for isolating near achromatic pixels of a digital image
US8660373B2 (en) * 2008-07-22 2014-02-25 Xerox Corporation PDF de-chunking and object classification
US8218860B1 (en) * 2008-08-28 2012-07-10 Adobe Systems Incorporated Method and system for replacing color ranges in an image
TWI544785B (zh) * 2014-03-07 2016-08-01 聯詠科技股份有限公司 影像縮減取樣裝置與方法
US11289003B2 (en) 2018-10-25 2022-03-29 Baylor University System and method for a multi-primary wide gamut color system
US11475819B2 (en) 2018-10-25 2022-10-18 Baylor University System and method for a multi-primary wide gamut color system
US11069280B2 (en) 2018-10-25 2021-07-20 Baylor University System and method for a multi-primary wide gamut color system
US11410593B2 (en) 2018-10-25 2022-08-09 Baylor University System and method for a multi-primary wide gamut color system
US11587491B1 (en) 2018-10-25 2023-02-21 Baylor University System and method for a multi-primary wide gamut color system
US10950162B2 (en) 2018-10-25 2021-03-16 Baylor University System and method for a six-primary wide gamut color system
US11043157B2 (en) 2018-10-25 2021-06-22 Baylor University System and method for a six-primary wide gamut color system
US10997896B2 (en) 2018-10-25 2021-05-04 Baylor University System and method for a six-primary wide gamut color system
US11189210B2 (en) 2018-10-25 2021-11-30 Baylor University System and method for a multi-primary wide gamut color system
US11403987B2 (en) 2018-10-25 2022-08-02 Baylor University System and method for a multi-primary wide gamut color system
US11532261B1 (en) 2018-10-25 2022-12-20 Baylor University System and method for a multi-primary wide gamut color system
US11488510B2 (en) 2018-10-25 2022-11-01 Baylor University System and method for a multi-primary wide gamut color system
US11037481B1 (en) 2018-10-25 2021-06-15 Baylor University System and method for a multi-primary wide gamut color system
US10607527B1 (en) 2018-10-25 2020-03-31 Baylor University System and method for a six-primary wide gamut color system
US11289000B2 (en) 2018-10-25 2022-03-29 Baylor University System and method for a multi-primary wide gamut color system
US11030934B2 (en) 2018-10-25 2021-06-08 Baylor University System and method for a multi-primary wide gamut color system

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1555804A3 (en) * 2004-01-19 2006-08-16 Ricoh Company, Ltd. Image processing apparatus, image processing program and storage medium
US20060195860A1 (en) * 2005-02-25 2006-08-31 Eldering Charles A Acting on known video entities detected utilizing fingerprinting
US20070116328A1 (en) * 2005-11-23 2007-05-24 Sezai Sablak Nudity mask for use in displaying video camera images
US7957596B2 (en) * 2007-05-02 2011-06-07 Microsoft Corporation Flexible matching with combinational similarity

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11068708B2 (en) * 2012-08-16 2021-07-20 Groupon, Inc. Method, apparatus, and computer program product for classification of documents
US11715315B2 (en) 2012-08-16 2023-08-01 Groupon, Inc. Systems, methods and computer readable media for identifying content to represent web pages and creating a representative image from the content

Also Published As

Publication number Publication date
US20090220120A1 (en) 2009-09-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2009207146A (ja) 芸術的シーン画像を検出するシステムおよび方法
US8131083B2 (en) Image processing apparatus, image forming apparatus, image processing system, and image processing method having storage section, divided into a plurality of regions, for storing identification information for identifying reference image
US8285059B2 (en) Method for automatic enhancement of images containing snow
US7653217B2 (en) Image data processing apparatus and method using attribute information
US7916905B2 (en) System and method for image facial area detection employing skin tones
JP5164368B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法
JP2008192138A (ja) 画像の顔領域を修整するシステムおよび方法
JP5219706B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、及び、画像処理プログラム
US7602999B2 (en) Image searching device, image forming device, image searching method, image searching program, and computer-readable storage medium
JP4350778B2 (ja) 画像処理装置、画像処理プログラムおよび記録媒体
JP2009207145A (ja) ディジタル画像の近無彩色の画素を分離するシステムおよび方法
US11790477B2 (en) Digital watermark analysis apparatus and digital watermark analysis method
US10360446B2 (en) Data processing apparatus, storage medium storing program, and data processing method
US7586629B2 (en) Printing system for allocating a plurality of image processing items between an image input device and an image output device
JP2009065657A (ja) 画像のかぶりシーン検出システムおよび方法
US10652430B2 (en) Image processing apparatus, image processing method, and storage medium to convert image data
US8284459B2 (en) Image processing apparatus and image processing method
JP4501696B2 (ja) 画像処理装置及びプログラム
JP2009239911A (ja) 電子画像の明度を調整するシステムおよび方法
JP4169674B2 (ja) 画像処理装置、画像処理プログラムおよび記憶媒体
US11405525B2 (en) Image processing apparatus, control method, and product capable of improving compression efficiency by converting close color to background color in a low light reading mode
US11924390B2 (en) Apparatus, method, and storage medium for performing color reduction processing
JP3882657B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラムおよび画像処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP2002223351A (ja) 画像読取装置及び画像処理装置、記憶媒体
JP2009273126A (ja) 画像修整システムおよび方法