JP2009065657A - 画像のかぶりシーン検出システムおよび方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像のかぶりシーンを検出するシステムおよび方法を提供する。
【解決手段】先ず、電子画像データが受け取られ、受け取られた電子画像データは、それぞれの領域が複数のピクセルから構成される複数の画像領域に分割される。次に、それぞれの画像領域に含まれるピクセルを表す強度値の最小値と、閾値とが比較され、この比較結果に基づいてそれぞれの画像領域に対応する比較マトリクスが生成される。次に、比較マトリクスのうちの少なくとも1つのエントリ、すなわち要素が、予め選択された値についてテストされる。次に、比較マトリクスのエントリについてのテスト出力に基づいて、受け取られた電子画像データにかぶりシーンが含まれているか否かが判定される。この判定によって、受け取られた電子画像データにかぶりシーンが含まれていると判定されたときには、かぶりシーンの検出を表すかぶりシーン検出データが生成される。
【選択図】図12

Description

本発明は、画像のかぶりシーン検出システムおよび方法に関する。
撮影された多くの画像、特に写真画像には、一部分または全体に、かぶり(fog)があるシーンが含まれることがある。そのようなかぶりは、基調をなす画像の一部または全部を和らげるか、または不明瞭にする傾向がある。かぶりは、薄暮、曇りの日または雨降りの間の撮影時等に自然に生じる撮影されたシーンの特性に起因することがある。その他のかぶり特性は、感光性エマルジョンの性質、照明源の位置決め、外来光に起因することがある。また、画像内のかぶりは、例えば、化学反応、経時変化、および熱に曝されたこと等の、記録媒体の保存条件によって、発生することもある。
多くの画像は、ディジタル・カメラを用いる場合のようにディジタル画像として取り込まれるか、写真フィルムを用いる場合のように、より伝統的な態様で取り込まれる。写真フィルムを用いるときは、長期間の保存を容易にし、転送または印刷を直ちに可能にするために、ディジタル化がしばしば行われる。いずれの場合においても、かぶりシーン情報がコード化された電子画像が取得され、最終的には、そのかぶりシーン情報は、レンダリングまたは表示が行われる画像を不明瞭にするか、または劣化させるように働く。
従来のシステムは、かぶりシーンの検出を模索し、カラー画像について機能する手法が分離されていた。そのようなシステムは、赤、緑および青の色平面等の成分の平均との間の不均衡を検出する方法を用いていた。
本発明は、画像のかぶりシーンを検出するシステムおよび方法を提供することを目的とする。
本発明による画像のかぶりシーン検出システムは、電子画像データを受け取る電子画像データ受取り手段と、受け取った電子画像データを、それぞれの画像領域が複数のピクセルからなる複数の画像領域に分割するセグメント化手段とを有する。さらに本システムは、それぞれの画像領域に含まれるピクセルを表す強度値の最小値を閾値と比較し、この比較結果にしたがってそれぞれの画像領域に対応する比較マトリクスを生成する比較手段と、予め選択された値について比較マトリクスのエントリをテストするテスト手段とを有する。また本システムは、テスト手段の出力にしたがって、かぶりシーン(fog scene)が受け取った電子画像データに含まれるか否かを特定する特定手段と、この特定手段の出力にしたがって、特定されたかぶりシーンを表すかぶりシーン検出データを生成するかぶりシーン検出データ生成手段とを有する。
本発明による一実施形態においては、テスト手段は、予め選択された値を含むエントリを算入した比較マトリクスに対応するカウント・データを生成する手段を、さらに、含む。このような実施形態においては、特定手段は、生成されたカウント・データにしたがって、かぶりシーンが受け取った電子画像データに含まれるか否かを特定する手段を含む。
本発明の別の実施形態においては、システムは、かぶりシーン特性を表すデータに対応するヒストグラム・データを受け取るヒストグラム・データ受取り手段を、さらに、有する。この種の実施形態においては、比較手段は、受け取ったヒストグラム・データにしたがった最小強度値の比較にしたがって比較マトリクスを生成する。ヒストグラム・データは、最小画像成分値、または修正最小画像成分値、または以前に受け取られた画像データに関する黒色点(black point)分析に関連付けられたデータを含む。
本発明のさらに別の実施形態においては、システムは、かぶりシーン検出のための所望の閾値に対応するかぶりシーン閾値データを受け取る閾値データ受取り手段を、さらに、有する。この実施形態においては、特定手段は、受け取られた閾値データにしたがって、かぶりシーンが受け取った電子画像データに含まれるか否かを特定する。好ましくは、閾値データは画質向上システムの出力に対応する。画質向上システムは、ホワイト・バランス調整システムまたは自動暗色化システムである。
また、本発明による画像のかぶりシーン検出方法は、電子画像データを受け取るステップと、受け取った電子画像データを、それぞれの画像領域が複数のピクセルからなる複数の画像領域に分割するステップと、それぞれの画像領域に含まれるピクセルを表す強度値の最小値を閾値と比較し、この比較結果にしたがって、それぞれの画像領域に対応する比較マトリクスを生成する比較マトリクス生成ステップと、予め選択された値について比較マトリクスのエントリをテストするテスト・ステップと、このテスト・ステップの出力にしたがって、かぶりシーンが受け取った電子画像データに含まれるか否かを特定する特定ステップと、この特定ステップの出力にしたがって、特定されたかぶりシーンを表すかぶりシーン検出データを生成するステップとを含む。
本発明によれば、画像のかぶりシーンを検出するシステムおよび方法が提供される。
以下、適宜、図面を参照しながら本発明による実施形態の説明を行う。図1は本発明による実施形態が適用される画像かぶりシーン検出システム全体の構成例である。図に示したシステム100は、コンピュータ・ネットワーク102として表されている分散コンピューティング環境を利用している。コンピュータ・ネットワーク102は、複数の電子装置間におけるデータの交換を可能とする本技術分野で知られている任意の分散通信システムである。コンピュータ・ネットワーク102は、例えば、仮想ローカル・エリア・ネットワーク、ワイド・エリア・ネットワーク、パーソナル・エリア・ネットワーク、ローカル・エリア・ネットワーク、インターネット、イントラネットまたはそれらの任意の組み合わせを含む本技術分野で知られている任意のコンピュータ・ネットワークである。本発明による一実施形態において、コンピュータ・ネットワーク102は、例えば、トークン・リング、IEEE802.11(x)、Ethernet(登録商標)またはその他の無線ベースまたは有線ベースのデータ通信メカニズム等の既存の多数のデータ転送メカニズムによって例示されるような物理レイヤおよびトランスポート・レイヤから構成される。尚、図にコンピュータ・ネットワーク102を示したが、本発明は、本技術分野で知られているようなスタンドアローンの形態でも同様に実施可能である。
システム100は、さらに、様々なドキュメント処理を実行するために適切な多機能周辺装置(Multi-Function Peripheral;以下、MFPということがある)として図に表されている、ドキュメント処理装置104を含む。しかし、MFPはドキュメント処理装置の一形態であって、本発明におけるドキュメント処理装置がMFPに限定されるものではない。ドキュメント処理装置における処理動作には、例えば、ファクシミリ通信、画像走査、コピー、印刷、電子メール、ドキュメント管理またはドキュメント保存等がある。本発明による一形態においては、ドキュメント処理装置104は、リモート・ドキュメント処理サービスを外部装置あるいはネットワーク装置に対して提供する。ドキュメント処理装置104は、ユーザあるいはネットワーク装置等とやり取りするように構成された、ハードウェア、ソフトウェアおよびこれらの任意の適切な組み合わせを含んでいる。
また、本発明による一実施形態において、ドキュメント処理装置104は、例えば、IEEE 1394あるいはUSBインターフェイスを有する各種ドライブ、多様なICメモリカード等の、複数のポータブル記憶媒体を受け入れるためのインターフェイスを備える。本発明の実施形態においては、ドキュメント処理装置104は、さらに、タッチ・スクリーン、LCD、タッチ・パネルまたは英数字キーパッド等のユーザ・インターフェイス106を備え、ユーザは、このようなユーザ・インターフェイスを介してドキュメント処理装置104と直接やり取りすることができる。本発明による実施形態においては、ユーザ・インターフェイス106は、ユーザに対して情報を伝達するとともに、ユーザから選択内容を受け取るために有効に用いられる。ユーザ・インターフェイス106は、本技術分野で知られているように、ユーザにデータを提供するために適切な種々のコンポーネントからなる。本発明における一実施形態においては、ユーザ・インターフェイス106は、1つまたは複数のグラフィック要素、テキスト・データまたは画像等をユーザに表示し、ユーザから入力を受け取り、その入力を、さらに後で詳しく説明するように、コントローラ108等のバックエンド・コンポーネントに伝達するディスプレイ装置を有する。ドキュメント処理装置104は、適切な通信リンク112を介して、コンピュータ・ネットワーク102に通信可能に接続されている。適切な通信リンク112には、例えば、WiMax(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、IEEE802.11a、IEEE802.11b、IEEE802.11g、IEEE802.11(x)、Bluetooth(登録商標)、公衆交換電話網、専用通信ネットワーク、赤外線接続、光接続、または本技術分野において知られている他の適切な有線または無線のデータ通信チャネルが含まれる。
本発明による実施形態において、ドキュメント処理装置104は、さらに、ドキュメント処理装置104による処理動作を容易にする、コントローラ108として示した、適切なバックエンド・コンポーネントを内蔵している。コントローラ108は、ドキュメント処理装置104の動作の制御、あるいはユーザ・インターフェイス106を介した画像の表示の制御、または電子画像データの操作の指示等のために構成されたハードウェア、ソフトウェアあるいはこれらの適切な組み合わせによって実装される。以下の説明においては、コントローラ108という用語は、後に述べる動作を実行し、もしくは実行させ、もしくは制御し、またはその他の指示を行うように機能するハードウェア、ソフトウェア、またはこれらの組み合わせを含むドキュメント処理装置104と関連する任意の多数のコンポーネントの意味で、使用する。なお、図および上記の説明において、コントローラ108をドキュメント処理装置104に内蔵された形態としたが、コントローラ108は、ドキュメント処理装置104に通信可能に接続された外部装置の形態であってもよい。コントローラ108との関連において説明を行う処理動作は、本技術分野において知られている任意の汎用的なコンピューティング・システムによって実行可能である。したがって、コントローラ108は、そのような汎用的なコンピューティング装置を表しており、以下の説明において使用する際にも、そのように意図されている。さらに、以下におけるコントローラ108の使用は、例としての実施形態にすぎず、当業者には明らかな他の実施形態も本発明の一実施形態による画像のかぶりシーン検出のためのシステムおよび方法を用いることができる。コントローラ108の構成等については、後ほど図2と図3を参照しながら説明を行う。
また、ドキュメント処理装置104にはデータ記憶装置110が通信可能に接続されている。データ記憶装置110は、例えば、ハードディスク・ドライブ、その他の磁気記憶装置、光学式記憶装置、フラッシュ・メモリまたはそれらの任意の組み合わせを含む本技術分野で知られている大容量記憶装置である。一実施形態においては、データ記憶装置110は、ドキュメント・データ、画像データ、または電子データベースのデータを保存するように適切に適合されている。データ記憶装置110は、図においてはシステム100の独立したコンポーネントとして示しているが、例えば、内蔵ハードディスク・ドライブ等のような、ドキュメント処理装置104の内部記憶装置、あるいはコントローラ108のコンポーネント等として実装することができる。
システム100は、さらに、通信リンク116を介してコンピュータ・ネットワーク102とデータ通信可能なユーザ装置114を含む。図においてはユーザ装置114をコンピュータ・ワークステーションとして示しているが、これは例示にすぎない。ユーザ装置114は、例えば、ノート形パーソナル・コンピュータ、デスクトップ形パーソナル・コンピュータ、PDA(Personal Digital Assistant ;携帯情報端末)、ウェブ適合携帯電話、スマートフォン、専用ネットワーク装置、またはその他のウェブ適合電子装置を含む本技術分野において知られている任意のパーソナル・コンピューティング装置を表している。通信リンク116は、例えば、Bluetooth(登録商標)、WiMax、IEEE802.11a、IEEE802.11b、IEEE802.11g、IEEE802.11(x)、専用通信ネットワーク、赤外線接続、光接続、公衆交換電話網、または本技術分野において知られている他の適切な無線または有線のデータ通信チャネルである。ユーザ装置114は、電子ドキュメント、ドキュメント処理インストラクション、ユーザ・インターフェイスの修正、アップグレード、更新、またはパーソナル化データ等を生成し、生成されたデータを、ドキュメント処理装置104あるいはコンピュータ・ネットワーク102に接続された他の類似装置に送る。
次に、図2および図3を参照しながら、本発明による実施形態におけるシステムの動作が実行されるコントローラのハードウェアおよび機能構成等を説明する。図2に本発明による実施形態においてシステム100の動作が実行される、すなわち、図1においてコントローラ108として示した、バックエンド・コンポーネントであるコントローラ200のハードウェア・アーキテクチャの構成例を説明するための図を示す。尚、図においては、コントローラの構成要素の意義をより明確にするため、参照符号232で表した、コントローラ以外のドキュメント処理装置の構成要素の一部を併せて示している。コントローラ200は、本明細書に記載する動作を円滑に実行する能力を有する、本技術分野において知られている任意の汎用的なコンピューティング装置を表している。コントローラ200には、少なくとも一つのCPUを含むプロセッサ202が含まれている。プロセッサ202は、互いに協調して動作する複数のCPUから構成されることもある。また、コントローラ200には、BIOS機能、システム機能、システム構成データおよびコントローラ200の動作に使用する他のルーチンもしくはデータ等の静的または固定的なデータ、あるいはインストラクションのために有効に使用される、不揮発性または読出し専用メモリ(ROM)204が含まれている。
また、コントローラ200には、ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ、スタティック・ランダム・アクセス・メモリ、または他の任意の適切なアドレス指定可能かつ書込み可能なメモリ・システムから構成されるRAM206が含まれている。RAM206は、プロセッサ202により処理されるアプリケーションおよびデータ処理に関係するデータ・インストラクションのための記憶領域を提供する。
ストレージ・インターフェイス208は、コントローラ200に関連するデータの不揮発性保存、大容量保存または長期的な保存のためのメカニズムを提供する。ストレージ・インターフェイス208は、参照符号216で示したディスク・ドライブ、あるいは光学式ドライブ、テープ・ドライブ等の適切な任意のアドレス指定可能、またはシリアル記憶装置等の大容量記憶装置の他、当業者に知られている適切な任意の記憶媒体を使用する。
ネットワーク・インターフェイス・サブシステム210は、ネットワークとの間の入出力を適切にルーティングすることによって、コントローラ200が他の装置と通信することを可能にする。ネットワーク・インターフェイス・サブシステム210は、コントローラ200に対する外部装置との一つまたは複数のコネクションのインターフェイスを適切にとる。図においては、例えば、Ethernet(登録商標)およびトークン・リング等の固定または有線ネットワークとのデータ通信のための少なくとも一つのネットワーク・インターフェイス・カード214と、WiFi(Wireless Fidelity)、WiMax、無線モデム、セルラ・ネットワークまたは適切な任意の無線通信システム等の手段を介した無線通信のために適切な無線インターフェイス218を示している。ネットワーク・インターフェイス・サブシステム210は、任意の物理的データ転送レイヤあるいは物理的データ転送レイヤではないデータ転送レイヤまたはプロトコル・レイヤを適切に利用する。図においては、ネットワーク・インターフェイス・カード214は、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク、ワイド・エリア・ネットワークまたはそれらの組合せから適切に構成される物理的ネットワーク220を介したデータ交換を行うために、相互接続されている。
プロセッサ202、読出し専用メモリ(ROM)204、RAM206、ストレージ・インターフェイス208およびネットワーク・インターフェイス・サブシステム210の間のデータ通信は、バス212によって例示したバス・データ転送メカニズムを介して行われる。
また、ドキュメント・プロセッサ・インターフェイス222もバス212を介してデータ通信を行う。ドキュメント・プロセッサ・インターフェイス222は、様々なドキュメント処理動作を実行するために、ドキュメント処理ハードウェア232との接続を提供する。そのようなドキュメント処理動作には、コピー・ハードウェア224によって実行されるコピー、画像走査ハードウェア226によって実行される画像走査、印刷ハードウェア228によって実行される印刷、およびファクシミリ・ハードウェア230によって実行されるファクシミリ通信が含まれる。コントローラ200は、これらのドキュメント処理動作のいずれかまたは全部を適切に動作させる。複数のドキュメント処理動作を実行可能なシステムは、前述したように、MFP(多機能周辺装置)または多機能装置と呼ばれる。システム100の機能は、ドキュメント処理装置と関連するインテリジェント・サブシステムとして図2に示したコントローラ200(図1におけるコントローラ108に対応)を含む、ドキュメント処理装置104等の適切なドキュメント処理装置において実行される。
次に図3を参照しながらシステムの動作が実行されるコントローラの機能ブロックと動作の概要を説明する。図3に、本発明による実施形態のシステム100の動作が実行されるコントローラの機能ブロックの構成例を説明するための図を示す。尚、図3においても、コントローラの機能要素の意義をより明確にするため、コントローラ以外のドキュメント処理装置の機能要素の一部を併せて示している。図3は、ソフトウェアおよびオペレーティング・システム機能と関連して、図2に示したハードウェアの機能性を例示している。コントローラの機能は、ドキュメント処理エンジン302を含む。
一実施形態において、ドキュメント処理エンジン302は、印刷動作、コピー動作、ファクシミリ通信動作および画像走査動作を可能にする。これらの機能は、業界において一般に好まれるドキュメント処理周辺装置であるMFPと関連付けられることが多い。しかし、コントローラが上記のドキュメント処理動作のすべてを可能にする必要は必ずしもない。コントローラは、上記のドキュメント処理動作のサブセットである、専用のドキュメント処理装置、あるいはより限定した目的のドキュメント処理装置においても有効に用いられる。
ドキュメント処理エンジン302はユーザ・インターフェイス・パネル310と適切にインターフェイスされており、ユーザまたは管理者は、このユーザ・インターフェイス・パネル310を介して、ドキュメント処理エンジン302によって制御される機能にアクセスすることができる。アクセスは、コントローラにローカル接続されたインターフェイスを介して行われるか、遠隔のシン・クライアント(thin client)またはシック・クライアント(thick client)によって遠隔から行われる。
ドキュメント処理エンジン302は、印刷機能部304、ファクシミリ通信機能部306および画像走査機能部308とデータ通信を行う。これらの機能部は、印刷、ファクシミリの送受信、およびドキュメント画像をコピーのために取得するか、またはドキュメント画像の電子バージョンを生成するための、ドキュメント画像走査の実際の処理動作を容易にする。
ジョブ・キュー(job queue)312は、印刷機能部304、ファクシミリ通信機能部306および画像走査機能部308とデータ通信を行う。ビットマップ・フォーマット、ページ記述言語(PDL)フォーマットまたはベクター・フォーマット等の種々の画像形式は、画像走査機能部308からジョブ・キュー312を介して以降の処理のために中継される。
ジョブ・キュー312は、また、ネットワーク・サービス機能部314ともデータ通信を行う。一実施形態において、ジョブ制御信号、状態データまたは電子ドキュメント・データが、ジョブ・キュー312とネットワーク・サービス機能部314との間で交換される。このように、任意の適切なシン・クライアントまたはシック・クライアントとなるクライアント側ネットワーク・サービス機能320を介したコントローラへのネットワーク・ベースのアクセスのために、適切なインターフェイスが提供される。一実施形態において、ウェブ・サービス・アクセスは、ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)、ファイル転送プロトコル(FTP)、ユニフォーム・データ・ダイアグラム・プロトコルまたは他の任意の適切な交換メカニズムによって実行される。ネットワーク・サービス機能部314は、また、FTP、電子メール、またはテルネット(TELNET)等による通信のために、クライアント側ネットワーク・サービス機能320とのデータ交換も有効に提供する。このように、コントローラ機能は、種々のネットワーク・アクセス・メカニズムによって、電子ドキュメントおよびユーザ情報のやり取りを容易にする。
ジョブ・キュー312は、また、画像プロセッサ316ともデータ通信を行う。画像プロセッサ316は、印刷機能部304、ファクシミリ通信機能部306または画像走査機能部308等の装置機能部と、電子ドキュメントを交換するために適したフォーマットに変換するラスタ画像処理(RIP)、ページ記述言語インタープリタまたは任意の適切な画像処理を行うメカニズムである。
最後に、ジョブ・キュー312はジョブ解析部(job parser)318とデータ通信を行い、このジョブ解析部318はクライアント装置サービス部322等の外部装置からの印刷ジョブ言語ファイルを受け取る働きをする。クライアント装置サービス部322は、電子ドキュメントの印刷、ファクシミリ通信、またはコントローラ機能による処理が有効である他の適切な電子ドキュメントの入力を含む。ジョブ解析部318は、受け取った電子ドキュメント・ファイルを解析し、前述した機能およびコンポーネントに関連する処理のために、解析した電子ドキュメント・ファイル情報をジョブ・キュー312に中継する働きをする。
次に、図4に、入力画像400の例を示す。図4に示されているとおり、入力画像400はかぶりシーンを示しており、入力画像の分析およびかぶりシーンの検出は、以降、詳しく説明する。以降の説明においては、カラー画像に適用可能であることを説明するが、本発明は、カラー画像ではない、例えばモノクロ画像に対しても適用可能である。さらに、本発明は、例えば、RGB、L*a*b*、XYZ、CMYK、例えば、4色成分を超えるHi−Fiカラー、およびグレイスケール等を含む任意の色空間またはモノクロ空間のディジタル画像に適用することが可能である。以下においてはRGB色空間画像のかぶりシーン検出について説明するが、本発明がその他の任意の色空間またはモノクロ空間の画像に含まれるかぶりシーンの検出の実行が可能である。図5に、図4に示した画像に関するRGB(赤(R)、緑(G)、青(B))の強度値を表すヒストグラム500を示す。ヒストグラム500は、通常、顕著に高いレベルの第1のゼロでないカウント、すなわちピクセル数を有する一方、40未満、すなわち39以下のすべてのレベルのピクセル数はゼロである。本発明による一実施形態によれば、かぶりシーンのヒストグラム特性を取得することができる。
次に、図6に分割された入力画像の例を示す。入力画像600によって示されているとおり、M行N列、すなわちM×N、例えば5×5の領域に分割された入力画像が示されている。入力画像600は、複数の周辺領域602と、1つの中心領域604と、および中心領域604および周辺領域602を除いたすべての領域を含む複数の中間領域606を含む。次に、画像600のM×N領域に対応するコード値チャートまたはマトリクスが、それぞれの領域、例えば、それぞれ領域602、604および606内の、画像成分の最小のコード値を計算することによって、生成される。例えば、画像成分がR、G、Bで表される入力画像の分割された1つの領域のRGBの最小のコード値は、その領域に含まれる複数のピクセルのそれぞれの色成分について、すなわち赤について最小R、緑について最小G、および青について最小Bを計算し、その結果得られた最小R、最小Gおよび最小Bのうちの最小値を求めることによって計算される。したがって、ある領域の最小のコード値の色成分はR、GまたはBのいずれかであるが、いずれの成分であるかは、通常、複数の領域ごとにそれぞれ異なる。それぞれの領域の最小のコード値は、まず、その領域に含まれるそれぞれのピクセルについて最小のコード値を求め、次いで、求めたそれぞれのピクセルについての最小のコード値のうちの最小値を求めることによって計算することもできる。また、それぞれの領域に含まれるすべてのピクセルのすべての色成分R、G、Bのコード値のうちの最小値を求めることによっても計算することができる。換言すると、それぞれの領域の最小コード値は、ゼロより大きいカウントの最低レベルによって、計算される。
図7は、図6に示した画像600について計算された最小コード値に対応する最小コード値チャート、すなわち最小コード値マトリクス700である。5×5のマトリクス700のそれぞれ要素は、それぞれの要素に対応する画像600の領域の最小コード値を表す。前述した最小RGB値方法に加えて、図7に示した最小コード値マトリクス700を生成するために、別の方法を使用することも可能である。例えば、Pが入力画像内の総ピクセル数の予め選択されたパーセンテージ、例えば、0.05%を表すとき、Pより大きいカウント(カウント>P)の最低レベルを計算する、修正最小画像成分値アプローチを使用することもできる。最小コード値マトリクス700を埋めるさらなる方法には、それぞれの領域についての黒色点(black point)の最小画像成分コード値の計算を行う方法がある。すなわち、黒色点アプローチは、それぞれの領域内で最小輝度を有するピクセルの検索を含む。ここで、領域内で2以上のピクセルが同一の最小輝度値を有する場合には、最も低いクロミナンスを有するピクセルの検索を行う。コード値を決定するためのその他の方法は、分析される画像の色空間またはモノクロ空間に基づいて、本発明にしたがって実施することができる。
次に、閾値が、例えば、受信者動作特性曲線(Receiver Operating Characteristic curve;ROC曲線)のプロットによることを含む、最適化処理によって演繹的(a priori)に取得される。決定された閾値は最小コード値マトリクス700の要素に適用される。すなわち、最小コード値マトリクス700の要素と、閾値の大小関係が比較される。その結果、例えば、閾値を超えるRGBコード値に対しては1、閾値に満たないRGBコード値に対しては0とした要素からなる2値のM×Nマトリクスが得られる。図8に、図7の画像成分コード値、例えばRGBの最小コード値マトリクス700の要素であるそれぞれの最小コード値について閾値を適用した結果得られる2値のマトリクス800を示す。次に、図6における中間領域606に対応するすべての中間領域804とともに、図6における中心領域604に対応する中心領域802がマトリクス800において定められる。前述したように、中間領域804は、中心領域および周辺領域を除いたすべての領域を含む。
本発明の1つの例の実施形態によれば、領域602、604、606、例えば図8の中心領域802および中間領域804の決定に続いて多数決原理が設定される。例えば、図6における領域604に対応する中心領域802における要素の値が、図8に示す2値のM×Nマトリクス800において1に等しくない場合には、分析中の画像はかぶりシーンではないという判定がなされる。図6に示した画像600に対応する2値のM×Nマトリクス800は、中心領域802における要素の値が1に等しいことを示している。したがって、画像600がかぶりシーンではないという判定は行われない。このように、図6における領域604に対応する中心領域802における要素の値が1に等しい場合には、次いで、図6における領域606に対応する中間領域804に含まれる領域の大多数(strong majority)、例えば、中間領域804に含まれる領域の90%が1に等しいスレッショルド適用後の値を有しているか否かの判断がなされる。そのように中間領域804に含まれる領域の大多数が1に等しい、スレッショルド適用後の値を有する場合には、その画像、例えば画像600がかぶりシーンであるという判定がなされる。中間領域804に含まれる領域の大多数が1に等しい、スレッショルド適用後の値を有していない場合には、次に、中間領域804に含まれる領域の多数、例えば60%が1のスレッショルド適用後の値を有するか否かの判断がなされる。中間領域804に含まれる領域の多数が1のスレッショルド適用後の値を有する場合には、分析対象である画像600は部分的なかぶりシーン(partial fog scene)であるという判定が行われる。2値のM×Nマトリクス800に基づいて、中間領域804に含まれる領域の多数が1のスレッショルド適用後の値を有していないと判断された場合には、画像600に表されたシーンはかぶりシーンではないという判定が行われる。
次に、本発明における動作の概要を説明する。先ず、電子画像データが受け取られ、受け取られた電子画像データは、それぞれの領域が複数のピクセルから構成される複数の画像領域に分割される。次に、それぞれの画像領域に含まれるピクセルを表す強度値の最小値と、閾値とが比較され、この比較結果に基づいてそれぞれの画像領域に対応する比較マトリクスが生成される。したがって、比較マトリクスの要素は、対応する画像領域の最小強度値と閾値との比較結果を反映している。次に、比較マトリクスのうちの少なくとも1つのエントリ、すなわち要素が、予め選択された値についてテストされる。次に、比較マトリクスのエントリについてのテスト出力に基づいて、受け取られた電子画像データにかぶりシーンが含まれているか否かが判定される。この判定によって、受け取られた電子画像データにかぶりシーンが含まれている旨の結果が出たときには、かぶりシーンの検出を表すかぶりシーン検出データが生成される。
本発明による例示的な一実施形態においては、先ず、前述した図4、図6、および、後ほど言及する図9(a)、図10(a)、図11(a)に示されている画像データ等の電子画像データが、コントローラ108またはドキュメント処理装置104に関連するその他の適切なコンポーネントによって受け取られる。ここでは本発明を実行するドキュメント処理装置104に言及するが、例えば、ユーザ装置114等の、画像処理を実行可能な任意の適切なコンピューティング装置を本発明にしたがって使用することができる。
受け取られた電子画像データは、次に、それぞれの画像領域が複数のピクセルからなる複数の画像領域に分割される。電子画像の分割の例は、既に図6に示した。かぶりシーン特性を表すデータに対応するヒストグラム・データが、次に、コントローラ108またはドキュメント処理装置104に関連するその他の適切なコンポーネントによって受け取られる。本発明による一実施形態において、ヒストグラム・データは、最小RGB、修正最小RGB、以前に受け取られた画像データに関する黒色点分析、グレイスケール、YCC、XYZ、L*a*b*、CMYK、Hi−Fiまたはその他の色空間またはモノクロ空間パラメータに関連付けされたデータを含む。ヒストグラム・データの適切な例は、既に図5に示した。
次に、コントローラ108またはドキュメント処理装置104に関連するその他の適切なコンポーネントが、かぶりシーン検出のために望ましい閾値に対応するかぶりシーン閾値データを受け取る。閾値データは、例えば、ホワイト・バランス調整システム、自動暗色化システム等の画質向上システムの出力に対応することができる。次に、それぞれの領域について、それぞれの画像領域に含まれるピクセルを表す強度値の最小値と、閾値とが比較され、この比較結果にしたがって、比較マトリクスが生成される。このように、比較マトリクスは、受け取られたヒストグラム・データにしたがい、最小強度値の比較にしたがって生成されることが可能である。比較マトリクスの例は、前述した図8、および後ほど言及する図9(c)、図10(c)、図11(c)に示されている。
次いで、比較マトリクスのエントリ、すなわち要素が、コントローラ108またはドキュメント処理装置104に関連するその他の適切なコンポーネントによって、予め選択された値についてテストされる。その後、予め選択された値を含むエントリを算入した、比較マトリクスに対応するカウント・データが生成される。受け取られた電子画像データは、その後、コントローラ108またはドキュメント処理装置104に関連するその他の適切なコンポーネントによって、テストされたエントリの結果に基づいて、かぶりシーンを含むか否かが判定される。受け取られた電子画像が、かぶりシーン画像を含むか否かの判定は、生成されたカウント・データにしたがって行うことができる。受け取られた電子画像が、かぶりシーンを含むと判定されると、コントローラ108またはドキュメント処理装置104に関連するその他の適切なコンポーネントが、判定されたかぶりシーン画像を表すかぶりシーン検出データを生成する。
本発明によるさらに他の実施形態においては、先ず、画像データが、任意の適切な手段を介して、ドキュメント処理装置104によって受け取られる。例えば、ユーザ装置114からコンピュータ・ネットワーク102を介してドキュメント処理装置104に転送されるか、ドキュメント処理装置104による動作によって生成される等によって、電子画像がドキュメント処理装置104によって受け取られる。受け取られる画像の例が、図4、6、9(a)、10(a)および11(a)に示されている。受け取られた電子画像は、次に、それぞれの領域が複数のピクセルを含むM×Nの領域に分割される。画像の分割の例は図6に示されており、画像600は5×5の領域に分割されている。次に、コントローラ108またはドキュメント処理装置104に関連するその他の適切なコンポーネントが、M×Nの領域のそれぞれの領域について、最小画像成分コード値を特定する。次に、特定された最小画像成分コード値は、図7、図9(b)、図10(b)および図11(b)に示されているようなM×Nマトリクスまたは最小コード値チャートの形式で表現される。例えば、図7は、図6の5×5の画像領域に対応し、したがって結果として得られる5×5マトリクスを与える、最小コード値マトリクス700を図示している。本実施形態に関する例示的な説明目的のため、以下においては、図6に示した画像および図7に示したマトリクスを参照する。例えば、前述した方法を含む別の方法によって、最小コード値チャートを生成することも可能である。
次に、閾値が、前述したように、最適化処理によって演繹的(a priori)に取得される。この閾値が、M×Nの最小コード値マトリクス700の要素であるそれぞれの最小RGBコード値に適用される。すなわち、最小コード値マトリクス700の要素であるそれぞれの最小RGBコード値と、閾値の大小関係が比較される。その後、最小RGBコード値に対する閾値の適用に対応して、2値のM×Nマトリクス800が生成される。すなわち、図8に示した2値のM×Nマトリクス800は、図6の画像600に関する図7のM×Nの最小コード値マトリクス700に閾値を適用した結果に対応する。例えば、閾値より大きい値を有するM×Nの最小コード値マトリクス700内の最小RGBコード値には1が割り当てられ、閾値より小さい値を有するM×Nの最小コード値マトリクス700内のコード値にはゼロが割り当てられる。閾値に等しい最小RGBコード値には、1または0のいずれを割り当てることも可能であり、ドキュメント処理装置104のユーザによって選択されたとおりの設定に依存させることもできる。
次に、コントローラ108またはドキュメント処理装置104に関連するその他の適切なコンポーネントは、2値のM×Nマトリクス800の中心領域を規定する。規定された中心領域は、図8において参照符号802によって示されている。2値のM×Nマトリクス800の中心領域802は、図6に示した関連する画像の600の中心領域604に対応する。次いで、図6の中間領域606に対応し、図8においては参照符号804によって示されている、2値のM×Nマトリクス800の中間領域が、コントローラ108またはドキュメント処理装置104に関連するその他の適切なコンポーネントによって規定される。
次に、コントローラ108は、生成されたM×N2値のマトリクス800の規定された領域および関連する値を用いて、中心領域802の閾値が適用された要素が1に等しい値を有するか否かを判断する。中心領域802の要素の値が1に等しくない場合、すなわち中心領域802が0のときは、2値のM×Nマトリクス800に関連付けされた画像600は、かぶりシーンではないと特定される。図8に示したように中心領域802が1を含む場合には、コントローラ108は、中間領域804の要素の大多数、例えば90%が、1に等しい2値のM×Nマトリクス値を有するか否かを判断する。中間領域804の要素の大多数が1に等しい値を有するときには、画像600は、かぶりシーン画像として特定される。中間領域804の要素の大多数が1に等しい値を有していない場合には、コントローラ108は、中間領域804の要素の多数、例えば60%が1の値を有しているか否かを判断する。中間領域804の要素の多数が1の値を有していないとき、画像600は、かぶりシーン画像ではないと特定される。閾値の適用の結果として中間領域804の要素の多数が1の値を有している場合、コントローラ108またはドキュメント処理装置104に関連するその他の適切なコンポーネントは、画像600を、部分的なかぶりシーン画像として特定する。
次に、図9ないし図11を参照しながら、具体的な画像の処理例を説明する。先ず、図9にかぶりシーン画像の例と、本発明による一実施形態にしたがった処理例を示す。図9(a)は、例えば、ドキュメント処理装置104によって受け取られた、RGBかぶりシーン画像902を示している。画像902について、コントローラ108またはドキュメント処理装置104に関連するその他の適切なコンポーネントによって、図9(b)に示すRGBコード値チャート、すなわち最小コード値マトリクス904が生成される。前述した方法にしたがって演繹的に決定された閾値が、マトリクス904に適用され、図9(c)に示した2値の5×5マトリクス906が生成される。その後、コントローラ108またはドキュメント処理装置104に関連するその他の適切なコンポーネントが、前述した多数決の原理を適用して、画像902がかぶりシーンに対応するか否かを判断する。2値のマトリクス906に基づいて、画像902の中心領域の要素が1に等しく、かつ中間領域の要素の大多数が1に等しいと判断される。したがって、コントローラ108は、画像902をかぶりシーン画像であると特定する。
図10に部分的なかぶりシーン画像の例と、本発明による一実施形態にしたがった処理例を示す。図10(a)は、例えば、ドキュメント処理装置104によって受け取られた、RGBシーン画像1002を示している。コントローラ108またはドキュメント処理装置104に関連するその他の適切なコンポーネントは、RGBシーン画像1002に基づいて、図10(b)に示した5×5のRGBコード値チャート、すなわち最小コード値マトリクス1004を生成する。コントローラ108は、マトリクス1004に適用される演繹的に決定された閾値を取得する。次に、取得した閾値の最小コード値マトリクス1004に対する適用にしたがって、図10(c)に示す5×5の2値のマトリクス1006が生成される。次いで、コントローラ108またはドキュメント処理装置104に関連するその他の適切なコンポーネントは、2値のマトリクス1006を分析して、シーン1002がかぶりシーンであるのか、もしくは部分的なかぶりシーンであるのか、またはかぶりシーンではないのかを判断する。図10(c)から分かるように、2値のマトリクス1006の中心領域の要素は1に等しいが、中間領域の要素の多数しか1に対応していないため、コントローラ108は、シーン画像1002を部分的なかぶりシーン画像として特定する。
さらに、図11に非かぶりシーン画像の例と、本発明による一実施形態にしたがった処理例を示す。図11(a)に示すRGB画像1102から、コントローラ108またはドキュメント処理装置104に関連するその他の適切なコンポーネントによって、図11(b)に示す5×5のRGBコード値チャート、すなわち最小コード値マトリクス1104が生成される。閾値が演繹的に決定され、5×5のRGBコード値マトリクス1104に適用され、図11(c)に示す5×5の2値のマトリクス1106の出力が結果として生成される。次に、図11(c)に示した5×5の2値のマトリクス1106は、前述したように分析される。次に、コントローラ108またはドキュメント処理装置104に関連するその他の適切なコンポーネントは、マトリクス1106に基づいて、シーン1102がかぶりシーン、部分的なかぶりシーン、または非かぶりシーンのいずれに対応するかを判断する。図11(c)から分かるように、マトリクス1106の中心領域の要素は0に等しいため、コントローラ108は、画像1102を非かぶりシーン画像、すなわちかぶりシーン画像ではないと特定する。
以上、図1ないし図11を参照しながらシステム100とその構成コンポーネントおよび処理例について説明を行ったが、図12ないし図14を参照しながら行う以下で行う説明によって、理解がより深まるであろう。図12に、本発明による一実施形態における、画像のかぶりシーン検出動作を表すフローチャートを示す。先ず、S1202で、電子画像データがドキュメント処理装置104によって受け取られる。ここで、図12に示した動作説明においては、ドキュメント処理装置104にのみ言及するが、例えば、ユーザ装置114等の他の装置も同様な動作を実行可能である。
受け取られた電子画像データは、次にS1204において、それぞれの領域が複数のピクセルを含む複数の画像領域に分割される。そのような複数の領域への画像の分割の例は、既に図6に示した。次にS1206において、それぞれの画像領域に含まれるピクセルを表す強度値の最小値と、閾値とが比較され、この比較結果にしたがってそれぞれの画像領域に対応する比較マトリクスが生成される。したがって、比較マトリクスの要素は、対応する画像領域の最小強度値と閾値との比較結果を反映している。次にS1208において、少なくとも1つの比較マトリクスのエントリ、すなわち要素が、予め選択された値についてテストされる。次いでS1210において、S1208において行われた比較マトリクスのエントリについてのテストの出力に基づいて、受け取った電子画像データにかぶりシーンが含まれているか否かが判定される。受け取った電子画像データにかぶりシーンが含まれている旨の判定が、S1210において行われた場合には、S1212において、かぶりシーンの検出を表すかぶりシーン検出データが生成される。
次に図13を参照しながら、本発明による例示的な一実施形態における、画像のかぶりシーン検出動作を説明する。図13に、本発明による例示的な一実施形態における、画像のかぶりシーン検出動作例を表したフローチャートを示す。先ず、S1302で、図4、図6、図9(a)、図10(a)、図11(a)に示されている画像データ等の電子画像データが、コントローラ108またはドキュメント処理装置104に関連するその他の適切なコンポーネントによって受け取られる。ここでは本発明を実行するドキュメント処理装置104に言及するが、例えば、ユーザ装置114またはその他の適切なコンピューティング装置を本発明にしたがって使用することができる。
受け取られた電子画像データは、次にS1304において、複数の画像領域に分割される。分割されたそれぞれの画像領域は、対応する複数のピクセルを含む。電子画像の分割の例は、既に図6に示した。その後処理はS1306に進み、コントローラ108またはドキュメント処理装置104に関連するその他の適切なコンポーネントが、かぶりシーン特性を表すデータに対応するヒストグラム・データを受け取る。ヒストグラム・データは、図5に示すとともに、また詳細を前述したように、最小画像成分値、修正最小画像成分値、または以前に受け取られた画像データに関する黒色点分析に関連付けされたデータを含む。
次にS1308において、かぶりシーン検出のための所望の閾値に対応するかぶりシーン閾値データが、コントローラ108またはドキュメント処理装置104に関連するその他の適切なコンポーネントによって、受け取られる。本発明による一実施形態において、この閾値データは、例えば、適切な画質向上システムの出力に対応する。適切な画質向上システムには、例えば、自動暗色化システム、およびホワイト・バランス調整システム等がある。次にS1310において、コントローラ108またはドキュメント処理装置104に関連するその他の適切なコンポーネントが、閾値と、分割されたそれぞれの画像領域に含まれるピクセルを表す強度値の最小値とを比較し、この比較結果にしたがって、比較マトリクスを生成する。本発明による一実施形態においては、比較マトリクスは、受け取られたヒストグラム・データにしたがい、最小強度値の比較にしたがって生成される。比較マトリクスの例は、図8、図9(c)、図10(c)、図11(c)に示されている。
次いで処理はS1312に進み、コントローラ108またはドキュメント処理装置に関連付けされたその他の適切なコンポーネントが、予め選択された値について比較マトリクスのエントリ、すなわち要素をテストする。予め選択された値は、図8、図9(c)、図10(c)、図11(c)に例示されているように、1または0に対応させることができる。その後S1314において、コントローラ108が、予め選択された値を含むエントリを算入した、比較マトリクスに対応するカウント・データを生成する。S1316においては、コントローラ108またはドキュメント処理装置104に関連するその他の適切なコンポーネントによって、テストされたエントリの結果に基づいて、受け取った電子画像データが、かぶりシーンを含むか否かが判定される。本発明による一実施形態によれば、受け取られた電子画像が、かぶりシーン画像を含むか否かの判定は、生成されたカウント・データにしたがって行われる。受け取られた電子画像が、かぶりシーンを含むと判定されると、コントローラ108またはドキュメント処理装置104に関連するその他の適切なコンポーネントは、特定されたかぶりシーン画像を表すかぶりシーン検出データを、S1318において、生成する。
次に図14を参照しながら、本発明による一実施形態における、画像のかぶりシーン検出動作を詳細に説明する。図14に、本発明による一実施形態にしたがった、画像のかぶりシーン検出動作例を詳細に表したフローチャートを示す。先ず、S1402で、任意の適切な手段を介して、画像データがドキュメント処理装置104によって受け取られる。ここでも図13の説明と同様に、本発明を実行するドキュメント処理装置104に言及するが、例えば、ユーザ装置114またはその他の適切なコンピューティング装置を本発明にしたがって使用することができる。また、図4、図6、図9(a)、図10(a)および図11(a)に示した画像は、S1402においてドキュメント処理装置104によって受け取られる画像の例を表している。
S1404においては、受け取られた電子画像データが、図6の例示の分割された画像600に示されているように、M×Nの画像領域に分割される。それぞれの画像領域は複数のピクセルを含む。S1406においては、分割された画像のそれぞれの領域について、それぞれの画像領域に含まれるピクセルの最小画像成分コード値、例えば最小RGBコード値がコントローラ108またはドキュメント処理装置104に関連するその他の適切なコンポーネントによって、特定される。最小画像成分コード値は、次にS1408において、M×Nマトリクスまたは最小コード値チャートの形式で表現される。このような、チャート形式またはマトリクス形式への最小画像成分コード値の表現の例が、RGB入力画像に対する処理、すなわち最小RGB値マトリクスで表現された図7、図9(b)、図10(b)、および図11(b)に示されている。このように、図7は、結果として5×5チャートまたはマトリクスをもたらす、図6に示した画像600の5×5の領域に対応する最小コード値マトリクス700を示している。最小画像成分値方法は例示目的だけのために図14に関する説明の中で使用しており、その種のコード値チャートを生成するその他の方法を使用することも可能である。その他の方法としては、例えば、修正最小画像成分、あるいは、例えば、RGB、L*a*b*、XYZ、CMYK、Hi−Fi、およびグレイスケール等を含む任意の色空間またはモノクロ空間における、以前に受け取られた画像データに関する黒色点分析方法がある。図14に関する説明においては、例示目的だけのために、図6に示した入力画像600、図7に示した最小RGB値コード・チャート700、および図8に示した2値のコード・マトリクス800に関して言及する。
次にS1410において、コントローラ108またはドキュメント処理装置104に関連するその他の適切なコンポーネントが、最小RGBコード値マトリクス700に対する適用のための閾値を受け取る。本発明による一実施形態においては、例えば、受信者動作特性曲線等のプロットによることを含む最適化処理によって閾値が取得される。ヒストグラム・データの使用、またはホワイト・バランス調整、自動暗色化等の画質向上システムの出力、およびそれらの類の方法を含む、その他の方法も同様に、閾値の決定に使用することができる。
次いでS1412において、M×Nの最小コード値マトリクス700に対して決定された閾値が適用される。すなわち、M×Nの最小コード値マトリクス700に含まれるそれぞれの要素と、閾値とが比較される。この比較結果にしたがって、S1414において、2値のM×Nマトリクス800が生成される。ここで、本発明においては、2値のM×Nマトリクスを比較マトリクスと言うこともある。本発明による例示的な一実施形態においては、閾値より大きいM×Nマトリクス700内の最小画像成分コード値に1が割り当てられ、閾値より小さいM×Nマトリクス700内のコード値にゼロが割り当てられる。閾値に等しい値のコード値には、1または0のいずれを割り当てることも可能であり、ドキュメント処理装置104のユーザによって選択された設定に依存させることができる。
次にS1416において、コントローラ108またはドキュメント処理装置104に関連するその他の適切なコンポーネントによって、生成された2値のM×Nマトリクス800の中心領域802が規定される。図6に示した画像600の中心領域604は、図8に示す、生成された2値のM×Nマトリクス800の中心領域802に対応する。次いでS1418において、コントローラ108またはドキュメント処理装置104に関連するその他の適切なコンポーネントは、生成された2値のM×Nマトリクス800の中間領域804を規定する。図8における中間領域804は、図6における中間領域606に対応する。
次にS1420において、閾値が適用されて生成された2値のM×Nマトリクス800の中心領域802の要素の値が1であるか否かの判断が行われる。例えば、図11(c)に示したように、2値のM×Nマトリクスの中心領域の要素の値が1ではない場合には、処理はS1422に進み、関連する画像は非かぶりシーン画像として特定される。S1420において、閾値が適用されて生成された2値のM×Nマトリクス800の中心領域802の要素の値が1であると判断された場合には、処理はS1424に進む。S1424においては、閾値が適用されて生成された2値のM×Nマトリクス800の中間領域804の要素の大多数の値が1であるか否かの判断が、コントローラ108またはドキュメント処理装置104に関連するその他の適切なコンポーネントによって、行われる。本発明による一実施形態によれば、「大多数」の具体的な値は、ユーザによって定義され、例えば、中間領域の要素の90%の値が1である状況が大多数と定義される。「大多数」の決定は、ユーザの希望する設定に基づき、ユーザによって変更されることが可能である。
受け取られた電子画像に関連付けされ、閾値が適用されて生成された2値のM×Nマトリクス800の中間領域804の要素の大多数が1であると、S1424において判断されると、処理はS1430に進む。S1430においては、コントローラ108またはドキュメント処理装置104に関連するその他の適切なコンポーネントによって、受け取られた電子画像は、かぶりシーン画像として特定される。S1424において、中間領域804の要素の大多数が1ではないと判断されると、処理はS1426に進む。S1426においては、中間領域804の要素の多数が1に等しい値を有するか否かの判断が行われる。「多数」の具体的な値の決定は、「大多数」の具体的な値の決定と同様に、ユーザによって選択されることが可能であり、例えば、中間領域804の要素の60%の値が1である状況が多数と定義される。ユーザの選択に応じて、他のパーセンテージを使用することができる。
S1426において、閾値が適用された中間領域804の要素の多数が1であると判断されると、処理はS1428に進み、受け取られた画像が部分的なかぶりシーン画像として特定される。S1426において、閾値が適用されて生成された2値のM×Nマトリクス800の中間領域804の要素の多数が1であるとは認められないと、コントローラ108またはドキュメント処理装置104に関連するその他の適切なコンポーネントが判断した場合には、処理はS1422に進み、受け取られた画像は非かぶりシーン画像として特定される。以上の説明においては、画像成分コード値がRGBで表されるとしたが、RGB以外の色空間またはモノクロ空間も、かぶりシーン検出に対応する本発明のシステムおよび方法において用いることができる。そのような色空間またはモノクロ空間としては、例えば、L*a*b*、XYZ、YCC、CMYK、Hi−Fi、およびグレイスケール等がある。
本発明は、ソース・コード、オブジェクト・コード、部分的にコンパイルされた形のようなコード中間ソースおよびオブジェクト・コードの形、あるいは本発明の実施形態で使用するために適した任意の他の形のコンピュータ・プログラムに適用される。コンピュータ・プログラムは、スタンドアローンのアプリケーション、ソフトウェア・コンポーネント、スクリプトまたは他のアプリケーションへのプラグ・インとすることができる。本発明を実施するコンピュータ・プログラムは、例えば、ROMやRAM等の記憶媒体、CD−ROM等の光記録媒体、フロッピー(登録商標)ディスク等の磁気記録媒体等の、コンピュータ・プログラムを伝達することができる任意の実体または装置である担体上で具体化することができ、あるいは電気ケーブルまたは光ケーブルによって、または無線や他の手段によって伝えられる電気信号や光信号等の任意の担体によって伝達することができる。コンピュータ・プログラムは、サーバからインターネットを介してダウンロードすることもできる。また、コンピュータ・プログラムの機能は集積回路に組み込むこともできる。説明を行った本発明の原理を実質的にコンピュータまたはプロセッサに実行させるコードを含む任意およびすべての実施形態は、本発明の範囲内にある。
本発明の好ましい実施形態の以上の説明は、例示と説明のために行った。説明は網羅的ではなく、本発明を開示した形態に限定しようとするものでもない。以上の開示を鑑みて明らかな修正または変形が可能である。実施形態は、本発明の原理とその実際的な応用例を最もよく示し、それにより当業者が、本発明を、意図された特定の使用に適した様々な実施形態において様々な修正で使用できるように選択され説明された。そのようなすべての修正と変形は、特許請求の範囲の記載に明示されるとおりの本発明の原理および範囲内において、当業者によって行われ得ることは明らかであり、特許請求の範囲の記載によって定められる本発明の範囲内にある。
本発明による実施形態が適用される画像のかぶりシーン検出システム全体の構成例である。 本発明による実施形態のシステムの動作が実行されるコントローラのハードウェアの構成例を説明するための図である。 本発明による実施形態のシステムの動作が実行されるコントローラの機能ブロックの構成例を説明するための図である。 本発明による実施形態の処理対象となる入力画像の例である。 図4に示した入力画像例に関するRGB強度値を表すヒストグラムである。 本発明による実施形態における入力画像の分割例である。 本発明による一実施形態にしたがって、図6に示した画像について計算された最小コード値に対応する最小コード値マトリクスである。 本発明による一実施形態にしたがって、図7の最小コード値に関連付けされた2値のM×Nマトリクスの例である。 かぶりシーン画像の例と、本発明による一実施形態にしたがった処理動作を説明するための図である。 部分的なかぶりシーン画像の例と、本発明による一実施形態にしたがった処理動作を説明するための図である。 非かぶりシーン画像の例と、本発明による一実施形態にしたがった処理動作を説明するための図である。 本発明による一実施形態における、画像のかぶりシーン検出動作を表したフローチャートである。 本発明による例示的な一実施形態における、画像のかぶりシーン検出動作例を表したフローチャートである。 本発明による一実施形態にしたがった、画像のかぶりシーン検出動作例を詳細に表したフローチャートである。
符号の説明
100 システム
102 コンピュータ・ネットワーク、分散通信システム
104 ドキュメント処理装置、MFP
106 ユーザ・インターフェイス
108 コントローラ
110 データ記憶装置
112、116 通信リンク
114 ユーザ装置
200 コントローラ
202 プロセッサ
204 読み出し専用メモリ、ROM
206 RAM
208 ストレージ・インターフェイス
210 ネットワーク・インターフェイス・サブシステム
212 バス
214 ネットワーク・インターフェイス・カード
216 ディスク・ドライブ
218 無線インターフェイス
220 物理的ネットワーク
222 ドキュメント・プロセッサ・インターフェイス
224 コピー・ハードウェア
226 画像走査ハードウェア
228 印刷ハードウェア
230 ファクシミリ・ハードウェア
232 ドキュメント処理ハードウェア
302 ドキュメント処理エンジン
304 印刷機能部
306 ファクシミリ通信機能部
308 画像走査機能部
310 ユーザ・インターフェイス・パネル
312 ジョブ・キュー
314 ネットワーク・サービス機能部
316 画像プロセッサ
318 ジョブ解析部
320 クライアント側ネットワーク・サービス機能
400、600、902、1002、1102 入力画像
500 RGB強度値ヒストグラム
700、904、1004、1104 最小コード値マトリクス
800、906、1006、1106 2値のM×Nマトリクス

Claims (14)

  1. 電子画像データを受け取る電子画像データ受取り手段と、
    受け取った前記電子画像データを、それぞれの画像領域が複数のピクセルからなる複数の画像領域に分割するセグメント化手段と、
    前記それぞれの画像領域に含まれるピクセルを表す強度値の最小値を閾値と比較し、この比較結果にしたがって前記それぞれの画像領域に対応する比較マトリクスを生成する比較手段と、
    予め選択された値について比較マトリクスのエントリをテストするテスト手段と、
    このテスト手段の出力にしたがって、かぶりシーンが前記受け取った電子画像データに含まれるか否かを特定する特定手段と、
    この特定手段の出力にしたがって、特定されたかぶりシーンを表すかぶりシーン検出データを生成するかぶりシーン検出データ生成手段と
    を有することを特徴とする画像のかぶりシーン検出システム。
  2. 前記テスト手段は、前記予め選択された値を含むエントリを算入した比較マトリクスに対応するカウント・データを生成する手段を、さらに、含み、
    前記特定手段は、前記生成されたカウント・データにしたがって、かぶりシーンが前記受け取った電子画像データに含まれるか否かを特定する手段を含むことを特徴とする請求項1に記載の画像のかぶりシーン検出システム。
  3. 前記かぶりシーン検出システムは、かぶりシーン特性を表すデータに対応するヒストグラム・データを受け取るヒストグラム・データ受取り手段を、さらに、有し、
    前記比較手段は、受け取ったヒストグラム・データにしたがった最小強度値の比較にしたがって比較マトリクスを生成することを特徴とする請求項2に記載の画像のかぶりシーン検出システム。
  4. 前記ヒストグラム・データは、最小画像成分値、または修正最小画像成分値、または以前に受け取られた画像データに関する黒色点分析に関連付けられたデータを含むことを特徴とする請求項3に記載の画像のかぶりシーン検出システム。
  5. 前記かぶりシーン検出システムは、かぶりシーン検出のための所望の閾値に対応するかぶりシーン閾値データを受け取る閾値データ受取り手段を、さらに、有し、
    前記特定手段は、前記受け取られた閾値データにしたがって、かぶりシーンが前記受け取った電子画像データに含まれるか否かを特定することを特徴とする請求項1に記載の画像のかぶりシーン検出システム。
  6. 前記閾値データは画質向上システムの出力に対応することを特徴とする請求項5に記載の画像のかぶりシーン検出システム。
  7. 前記画質向上システムは、ホワイト・バランス調整システムまたは自動暗色化システムであることを特徴とする請求項6に記載の画像のかぶりシーン検出システム。
  8. 電子画像データを受け取るステップと、
    受け取った前記電子画像データを、それぞれの画像領域が複数のピクセルからなる複数の画像領域に分割するステップと、
    前記それぞれの画像領域に含まれるピクセルを表す強度値の最小値を閾値と比較し、この比較結果にしたがって前記それぞれの画像領域に対応する比較マトリクスを生成する比較マトリクス生成ステップと、
    予め選択された値について比較マトリクスのエントリをテストするテスト・ステップと、
    このテスト・ステップの出力にしたがって、かぶりシーンが前記受け取った電子画像データに含まれるか否かを特定する特定ステップと、
    この特定ステップの出力にしたがって、特定されたかぶりシーンを表すかぶりシーン検出データを生成するステップと
    を含むことを特徴とする画像のかぶりシーン検出方法。
  9. 前記予め選択された値を含むエントリを算入した比較マトリクスに対応するカウント・データを生成するステップを、さらに、含み、
    前記特定ステップは、前記生成されたカウント・データにしたがって、かぶりシーンが前記受け取った電子画像データに含まれるか否かを特定することを特徴とする請求項8に記載の画像のかぶりシーン検出方法。
  10. かぶりシーン特性を表すデータに対応するヒストグラム・データを受け取るステップを、さらに、含み、
    前記比較マトリクス生成ステップは、受け取ったヒストグラム・データにしたがった最小強度値の比較にしたがうことを特徴とする請求項9に記載の画像のかぶりシーン検出方法。
  11. 前記ヒストグラム・データは、最小画像成分値、または修正最小画像成分値、または以前に受け取られた画像データに関する黒色点分析に関連付けられたデータを含むことを特徴とする請求項10に記載の画像のかぶりシーン検出方法。
  12. かぶりシーン検出のための所望の閾値に対応するかぶりシーン閾値データを受け取るステップを、さらに、含み、
    前記特定ステップは、前記受け取られた閾値データにしたがって、かぶりシーンが前記受け取った電子画像データに含まれるか否かを特定することを特徴とする請求項8に記載の画像のかぶりシーン検出方法。
  13. 前記閾値データは画質向上システムの出力に対応することを特徴とする請求項12に記載の画像のかぶりシーン検出方法。
  14. 前記画質向上システムは、ホワイト・バランス調整システムまたは自動暗色化システムであることを特徴とする請求項13に記載の画像のかぶりシーン検出方法。
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