JP2009206236A - 複合コンデンサ、その実装基板、及び電子機器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】誘電材料層15、16、17中に、第1の主容量を形成する内部電極10、第2の主容量を形成する一対の内部電極11、14、第3の主容量を形成する一対の内部電極12、13を設ける。一対の内部電極11、14は内部電極10に対して対角配置とし、また、一対の内部電極12、13も内部電極10に対して対角配置とする。上下面いずれが実装面となっても、同一のコンデンサ部の配置となると共に、内部電極11、14の一方及び内部電極12、13の一方の配線のインピーダンスが、必ず小さくなる。
【選択図】図4
Description
このノイズの原因は、電気回路(回路基板)からの伝達及び空中経路(輻射)からの伝達の2つの伝播経路に起因することが知られている。
バイパスコンデンサは、信号線及び電源線の不要な周波数成分を除去するために、複数の適所に配置される。
これを解決するために、複数のコンデンサ部を縦方向に配置することも考えられるが、この場合、たとえば、容量の小さいコンデンサ部を容量の大きいコンデンサ部の上方に配置した場合、容量の小さいコンデンサ部は複合コンデンサの外部端子から距離が遠くなり、容量の小さいコンデンサ部のインダクタンスは増大する恐れがある。この結果、特定の周波数帯域でのノイズの減衰量が得られないことがある。
尚、内部電極2は異なる極性が付与される少なくとも一対のメタライズ層にセラミックス層を介在させた積層セラミックスコンデンサを形成する。
Z11=1/ωC11+ω(L11+L12)
となり、図3のごとくなる。
尚、図3の周波数ω11は主容量C11に対応する。
尚、各内部電極は異なる極性が付与される少なくとも一対のメタライズ層にセラミックス層を介在させた積層セラミックスコンデンサ部を、形成する。また、誘電材料15、17は、主容量C11を主容量C21、C31間の寄生容量を小さくするために低誘電体シートとすることができる。
ここで、第1コンデンサ部(C11)は1つ、第2コンデンサ部(C21)は2つ、第3コンデンサ部(C31)は2つである。
さらに、上下面、正面、裏面のいずれが実装面となっても、内部電極11、14の一方及び内部電極14、15の一方が内部電極10より実装面に近い側に位置するので、内部電極11、14の一方及び内部電極14、15の一方の配線のインダクタンスが内部電極10の配線のインダクタンスより小さくなるように配置できる。
また、第1コンデンサ部(C11)、第2コンデンサ部(C21),第3コンデンサ部(C31)間にはコンデンサ部間隔、介在誘電材料に依存する寄生容量C121、C122、C131、C132が存在する。尚、寄生容量が大きいと、リーク電流が増加し、ノイズ減衰量が低下する。この結果、図4の複合コンデンサのインピーダンスZaryは、
Zary=1/ωC11+ω(L11+L12)+ 1/ωC21+ω(L21+L22)+ 1/ωC31+ω(L31+L32)
となり、図6のごとくなる。
尚、周波数ω11、ω21、ω31は主容量C11、C21、C31に対応する。つまり、図6に示すように、広帯域、特に周波数ω11より高周波帯域成分のノイズを減衰できる。
また、内部電極11〜15の配線(外部端子18、端子電極19)のインダクタンスを配線長で調整しているが、断面積で調整してもよい。
2:内部電極(C11)
3、3':外部電極
4、4':端子電極
10:内部電極(C11)
11:内部電極(C21)
13:内部電極(C31)
14:内部電極(C21)
15:誘電材料層
16:誘電材料層
17:誘電材料層
18、18':外部電極
19、19':端子電極
Claims (9)
- 絶縁体の表面に形成された一対の外部端子と、
前記絶縁体の内部に、それぞれが前記外部端子に接続された複数のコンデンサ部と、
前記複数のコンデンサ部の各々と前記外部端子とを電気的に接続する複数の電極配線と、を備え、
前記複数のコンデンサ部のうち、相対的に容量の小さな第1コンデンサ部に接続される前記複数の電極配線のうち、一対の第1電極配線のインダクタンスは、相対的に容量の大きな第2コンデンサ部に接続される一対の第2電極配線のインダクタンスよりも小さく形成されている
複合コンデンサ。 - 前記一対の第1電極配線は、前記一対の第2電極配線に比べて前記外部端子から各コンデンサ部までの配線長を短く形成されていること、
あるいは、
前記一対の第1電極配線は、前記一対の第2電極配線に比べて断面積を大きく形成されていることによって、
前記一対の第1電極配線のインダクタンスが、前記一対の第2電極配線のインダクタンスよりも小さい
請求項1に記載の複合コンデンサ。 - 絶縁体の一方の面に形成された一対の一方の側の外部端子と、
該一方の側の外部端子の一方の側に配線された第1コンデンサ部と、
該第1コンデンサ部と前記一方の側の外部端子とを接続する一対の第1電極配線と、
前記絶縁体の他方の面に形成された一対の他方の側の外部端子と、
該他方の側の外部端子の他方に配置され、前記第1コンデンサ部と実質的に同じ容量の第2コンデンサ部と、
該第2コンデンサ部と前記他方の側の外部端子とを接続する一対の第2電極配線と、
前記第1コンデンサ部よりも容量の大きな第3コンデンサ部と、
該第3コンデンサ部と前記一方の側の外部端子との間を接続する一対の下側第3電極配線と、
前記第3コンデンサ部と前記他方の側の外部端子との間を接続する一対の上側第3電極配線と、を備え、
前記第1電極配線のインダクタンス及び前記第2電極配線のインダクタンスは、前記下側第3電極配線のインダクタンス及び前記他方の側の第3電極配線のインダクタンスよりも大きく形成してあり、
前記第1コンデンサ部と前記第2コンデンサ部とは、前記第3コンデンサ部に対して、互いに回転対称となる位置に配置されている
複合コンデンサ。 - 前記一方の側の外部端子の上方に配置された第4コンデンサ部と、
該第4コンデンサと前記一方の側の外部端子とを接続する一対の第4電極配線と、
前記他方の側の外部端子の下方に配置され、前記第4コンデンサ部と実質的に同じ容量の第5コンデンサ部と、
該第5コンデンサ部と前記他方の側の外部端子とを接続する一対の第5電極配線と、を備え、
前記第4コンデンサ部は、前記第3コンデンサ部よりも容量が小さくなしており、
前記第4電極配線のインダクタンス及び前記第5電極配線のインダクタンスは、前記一方の側の第3電極配線のインダクタンス及び前記上側第3電極配線のインダクタンスよりも大きく形成してあり、
前記第4コンデンサ部と前記第5コンデンサ部とは、前記第3コンデンサ部に対して、回転対称となる位置に配置されている
請求項3に記載の複合コンデンサ。 - 前記絶縁体は、セラミックス層を積層させて圧着した積層体からなり、
前記コンデンサ部の各々は、互いに異なる極性が付与される一対のメタライズ電極を、間にセラミックス層を介在させて対向させてなる
請求項3または請求項4に記載の複合コンデンサ。 - 前記第1コンデンサ部と前記第2コンデンサ部とは、上下方向において互いに重畳しない位置に配置されている
請求項5に記載の複合コンデンサ。 - 前記第4コンデンサ部と前記第5コンデンサ部とは、上下方向において互いに重畳しない位置に配置されている
請求項6に記載の複合コンデンサ。 - 基板と、
該基板に実装され、電源端子とグランド端子とを備えた回路と、
請求項1から請求項7のいずれかに記載の複合コンデンサと、を備えた実装基板。 - 請求項8に記載の実装基板を具備する電子機器。
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JP2008045581A JP5073532B2 (ja) | 2008-02-27 | 2008-02-27 | 複合コンデンサ、その実装基板、及び電子機器 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015142126A (ja) * | 2014-01-27 | 2015-08-03 | サムソン エレクトロ−メカニックス カンパニーリミテッド. | 積層セラミックキャパシタ及びその実装基板 |
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2008
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KR20150089141A (ko) * | 2014-01-27 | 2015-08-05 | 삼성전기주식회사 | 적층 세라믹 커패시터 및 그 실장 기판 |
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