JP2009204088A - 円筒ころ軸受 - Google Patents

円筒ころ軸受 Download PDF

Info

Publication number
JP2009204088A
JP2009204088A JP2008047472A JP2008047472A JP2009204088A JP 2009204088 A JP2009204088 A JP 2009204088A JP 2008047472 A JP2008047472 A JP 2008047472A JP 2008047472 A JP2008047472 A JP 2008047472A JP 2009204088 A JP2009204088 A JP 2009204088A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylindrical roller
cage
roller bearing
retainer
sliding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008047472A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshihiro Motoda
智弘 元田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NSK Ltd filed Critical NSK Ltd
Priority to JP2008047472A priority Critical patent/JP2009204088A/ja
Publication of JP2009204088A publication Critical patent/JP2009204088A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/30Parts of ball or roller bearings
    • F16C33/46Cages for rollers or needles
    • F16C33/4617Massive or moulded cages having cage pockets surrounding the rollers, e.g. machined window cages
    • F16C33/4623Massive or moulded cages having cage pockets surrounding the rollers, e.g. machined window cages formed as one-piece cages, i.e. monoblock cages
    • F16C33/4635Massive or moulded cages having cage pockets surrounding the rollers, e.g. machined window cages formed as one-piece cages, i.e. monoblock cages made from plastic, e.g. injection moulded window cages

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Rolling Contact Bearings (AREA)

Abstract

【課題】潤滑剤の油膜を長期にわたって維持して、急激な温度上昇や焼き付きを抑制することができる円筒ころ軸受を提供する。
【解決手段】円筒ころ軸受10は、内周面に外輪軌道面11aを有する外輪11と、外周面に内輪軌道面12aを有する内輪12と、外輪軌道面11aと内輪軌道面12aとの間に転動可能に配設される複数の円筒ころ13と、複数の円筒ころ13を円周方向に略等間隔に保持する合成樹脂製の保持器14と、を備え、保持器14が軌道輪案内形式とされ、保持器14の案内面18、及び保持器14に形成されるポケット部17の円筒ころ13と摺接する摺接面17aに対して、そのすべり方向と略平行な方向性を有する表面粗さ面を形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、円筒ころ軸受に関し、特に、工作機械等の高速回転する主軸を支持するのに好適な円筒ころ軸受に関する。
工作機械主軸用軸受には、一般に、円筒ころ軸受やアンギュラ玉軸受等が使用されている。これらの軸受の保持器としては、綿布補強のフェノール樹脂を切削加工した保持器や、ガラス繊維で強化した66ナイロン樹脂等を材料とする合成樹脂製保持器が使用されている。合成樹脂製保持器は、軽量であるため、回転時の遠心力が小さく、また、自己潤滑性を有するため、高速回転に有利である。
高速回転用の転がり軸受に使用される合成樹脂製保持器は、通常、軸受外輪によって回転案内される外輪案内形式が採用される。また、高速回転用の転がり軸受の潤滑方法としては、グリース潤滑、オイルエア潤滑、ジェット潤滑等が使用条件やコストによって適宜選択され利用されているが、一般的には、低コストでメンテナンスも容易なことから、グリース潤滑が利用されることが多い。
近年、工作機械では、切削能力を向上させて加工時間を短縮する傾向にあり、それに伴い、主軸の回転数の高速化が顕著である。そのため、高速回転する主軸を支持する転がり軸受に供給する潤滑剤の量も微量(必要最小限の量)となる傾向にある。
また、潤滑剤の保持力を向上させて発熱を抑制することを目的として、転動体を保持するポケットの内面に、このポケットの深さ方向に沿って延びる平行な細溝が密に並ぶ凹凸面に形成した合成樹脂製の保持器が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平8−184318号公報
しかしながら、上記従来技術では、例えば、グリース潤滑のように、回転中に外部から軸受内部に潤滑剤が供給されない場合には、時間の経過とともに潤滑剤が一時的あるいは継続的に不足し、油膜が途切れがちになってしまい、十分な潤滑性能を得ることが困難である。そのため、保持器と円筒ころとの摺動部、及び保持器と内外輪との摺動部が発熱して高温になり、場合によって焼き付きに到るという問題が発生する場合がある。このような問題は、特に、保持器の案内面と外輪内周面との摺接部、あるいは保持器と円筒ころとの摺接部において生じることが多い。
また、上記特許文献1では、細溝が大きい場合は、機械的な引っ掛かりの原因になったり、部分的に接触面圧が大きくなったりする問題が生じる。
本発明は、このような不都合を解消するためになされたものであり、その目的は、潤滑剤の油膜を長期にわたって維持して、急激な温度上昇や焼き付きを抑制することができる円筒ころ軸受を提供することにある。
本発明の上記目的は、下記の構成により達成される。
(1)内周面に外輪軌道面を有する外輪と、外周面に内輪軌道面を有する内輪と、外輪軌道面と内輪軌道面との間に転動可能に配設される複数の円筒ころと、複数の円筒ころを円周方向に略等間隔に保持する合成樹脂製の保持器と、を備え、保持器が軌道輪案内形式とされる円筒ころ軸受であって、保持器の案内面、及び保持器に形成されるポケット部の円筒ころと摺接する摺接面に対して、そのすべり方向と略平行な方向性を有する表面粗さ面を形成することを特徴とする円筒ころ軸受。
(2)表面粗さ面の算術平均粗さが、Ra0.05μm〜1μmであることを特徴とする(1)に記載の円筒ころ軸受。
本発明の円筒ころ軸受によれば、保持器の案内面、及び保持器に形成されるポケット部の円筒ころと摺接する摺接面に対して、そのすべり方向と略平行な方向性を有する表面粗さ面を形成するため、高速回転により潤滑条件が厳しくなった場合でも、保持器の表面粗さ面の凹部に保持される潤滑剤が、保持器の案内面、及びポケット部の摺接面に供給され、且つ摩耗粉が保持器の表面粗さ面の凹部に逃げて容易に排出される。これにより、円筒ころ軸受の急激な温度上昇や焼き付きを長期にわたり抑制することができる。
以下、本発明に係る円筒ころ軸受の一実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1に示すように、本実施形態の円筒ころ軸受10は、内周面に外輪軌道面11aを有する外輪11と、外周面に内輪軌道面12aを有する内輪12と、外輪軌道面11aと内輪軌道面12aとの間に転動可能に配設される複数の円筒ころ13と、複数の円筒ころ13を円周方向に略等間隔に保持する保持器14と、を備える。
保持器14は、自己潤滑性を有する合成樹脂製で、外輪11の内周面によって回転案内される外輪案内形式であって、図2に示すように、軸方向に互いに同軸に離間配置される一対の円環部15と、一対の円環部15を連結すべく、円周方向に等間隔で配置される複数の柱部16と、を有する。また、円周方向に互いに隣り合う各柱部16の間には、円筒ころ13を転動可能に保持するポケット部17が形成される。
そして、本実施形態では、図2に示すように、外輪11の内周面によって案内される保持器14の案内面18(一対の円環部15及び複数の柱部16の外周面)、及び保持器14のポケット部17の円筒ころ13と摺接する摺接面17a(柱部16の円周方向を向く面)、即ち、一定方向のすべり接触状態にある面に対して、そのすべり方向と略平行な方向性を有する表面粗さ面を形成している。なお、案内面18のすべり方向とは、保持器14の円周方向(図2の矢印A参照)のことで、摺接面17aのすべり方向とは、保持器14の径方向(図2の矢印B参照)のことである。
また、本実施形態では、保持器14の案内面18及び摺接面17aに形成される上記表面粗さ面の表面粗さ(算術平均粗さ)はRa0.05μm〜1μmの範囲内に設定されている。また、上記表面粗さ面は、射出成形の金型の成形面に所定の表面粗さの面を形成することにより、射出成形時に金型の成形面からの転写によって形成される。また、円筒ころ13に砥粒を電着して保持器14を加工する方法や、保持器14と円筒ころ13との間に砥粒を含むペースト等を供給して共削りする方法などを採用してもよい。
ここで、上記表面粗さ面の表面粗さをRa0.05μm〜1μmの範囲に設定するのは、表面粗さがRa0.05μm未満では、上記表面粗さ面の凹部の潤滑剤の保持量が少なくなり、接触界面への十分な潤滑剤の供給が得られないからである。一方、表面粗さがRa1μmを超える粗さに設定されると、その粗さ自体が、高精度の高速回転が要求される工作機械用軸受の回転精度に悪影響を与えてしまう可能性がある。
また、保持器14の樹脂材料としては、例えば、66ナイロン、46ナイロン等のポリアミド樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂、ポリイミド樹脂、ポリエーテルサルフォン樹脂等のいわゆるエンジニアリングプラスチツク等を使用することができる。保持器14の樹脂材料は、特に上記材料に限定されるものではないが、高速回転時の局部発熱にも軟化し難い(熱変形し難い)、耐熱性に優れる樹脂が好ましく、特に、ガラス転移温度が80℃(さらに好ましくは、100℃)を超え、融点が270℃を超える樹脂が好適である。また、これらの樹脂材料に、炭素繊維、ガラス繊維、チタン酸カリウムウィスカ等の繊維補強材を添加しても良い。また、これらの樹脂材料に、固体潤滑剤や熱伝導体等の各種の添加剤を添加しても良い。
また、耐摩耗性や機械的強度の向上を目的として、上記のように保持器14に炭素繊維やガラス繊維などを添加した場合、接触界面で生成される各種繊維補強材を含む摩耗粉が接触界面で異物として作用し、切削摩耗の増大が問題となるが、保持器14の案内面18及び摺接面17aに形成される上記表面粗さ面の凹部により、摩耗粉が接触界面から容易に排除されるため、保持器14の耐摩耗性を向上することが可能となる。
次に、本発明の効果を確かめるため、円筒ころ13及び保持器14をそれぞれ球材及び平板材に置き換えて、一定荷重のもとで摺動による摩擦試験を行い、摩擦・摩耗特性の評価を行った。
試験条件は次の通りである。
・球材(円筒ころに相当):3/8inch SUJ2(Ra0.15μm)
・平板材(保持器に相当):ポリアミド66(無機フィラー40重量%)
・垂直荷重:49N
・摺動速度:10mm/s
・摺動回数:5万回(総すべり距離:500m)
・雰囲気:グリース潤滑
図3に、平板材に形成される表面粗さ面の表面粗さがRa1.2μmのときの球材の摺動回数nと摩擦係数μの経時変化を測定した結果を示す。この結果より、摩擦係数μは、平板板の表面粗さ面の形成方向に対して球材が平行に摺動した方が、直交に摺動した場合と比較して小さく、また、ほぼ一定の値を示し安定していることがわかった。
次に、図4に、平板材の表面粗さ面の表面粗さRaを変化させ、その表面粗さ面の形成方向に対して球材を平行及び直交に摺動させる摩擦試験を行い、その後の摩耗痕深さdを測定した結果を示す。この結果より、摩耗痕深さdは、平板材の表面粗さ面の形成方向に対して球材が平行に摺動した方が、直交に摺動した場合と比較して小さく、また、バラツキも小さいことがわかった。
これらの結果は、平板材の表面粗さ面の形成方向に対して球材が平行に摺動した場合、摩擦方向に対して平行に存在する表面粗さ面の相手部材と接触していない凹部よりグリースが2固体の接触界面に供給されること、及び接触界面より生成される摩耗粉などの異物が、摺動方向と同じ方向、即ち、平行に存在する表面粗さ面の凹部に逃げ、相手部材との摺動により摩擦域より排出されるためと考えられる。
但し、平板材の表面粗さ面の表面粗さがRa0.05μm未満の場合、接触界面へのグリース供給機能や接触界面に生成される摩耗粉を排出機能が損なわれるため摩耗が増加してしまう。このため、平板材の表面粗さはRa0.05μm以上が好ましい。
以上説明したように、本実施形態の円筒ころ軸受10によれば、保持器14の案内面18、及び保持器14に形成されるポケット部17の円筒ころ13と摺接する摺接面17aに対して、そのすべり方向と略平行な方向性を有するRa0.05μm〜1μmの表面粗さ面を形成するため、高速回転により潤滑条件が厳しくなった場合でも、保持器14の表面粗さ面の凹部に保持される潤滑剤が、保持器14の案内面18、及びポケット部17の摺接面17aに供給され、且つ摩耗粉が保持器14の表面粗さ面の凹部に逃げて容易に排出される。これにより、円筒ころ軸受10の急激な温度上昇や焼き付きを長期にわたり抑制することができる。
本発明に係る円筒ころ軸受の一実施形態を説明するための要部断面図である。 図1に示す保持器の斜視図である。 摺動回数nと摩擦係数μとの関係を示すグラフ図である。 表面粗さRaと摩耗痕深さdとの関係を示すグラフ図である。
符号の説明
10 円筒ころ軸受
11 外輪
11a 外輪軌道面
12 内輪
12a 内輪軌道面
13 円筒ころ
14 保持器
15 円環部
16 柱部
17 ポケット部
17a 摺接面
18 案内面

Claims (2)

  1. 内周面に外輪軌道面を有する外輪と、外周面に内輪軌道面を有する内輪と、前記外輪軌道面と前記内輪軌道面との間に転動可能に配設される複数の円筒ころと、複数の前記円筒ころを円周方向に略等間隔に保持する合成樹脂製の保持器と、を備え、前記保持器が軌道輪案内形式とされる円筒ころ軸受であって、
    前記保持器の案内面、及び前記保持器に形成されるポケット部の前記円筒ころと摺接する摺接面に対して、そのすべり方向と略平行な方向性を有する表面粗さ面を形成することを特徴とする円筒ころ軸受。
  2. 前記表面粗さ面の算術平均粗さが、Ra0.05μm〜1μmであることを特徴とする請求項1に記載の円筒ころ軸受。
JP2008047472A 2008-02-28 2008-02-28 円筒ころ軸受 Pending JP2009204088A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008047472A JP2009204088A (ja) 2008-02-28 2008-02-28 円筒ころ軸受

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008047472A JP2009204088A (ja) 2008-02-28 2008-02-28 円筒ころ軸受

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009204088A true JP2009204088A (ja) 2009-09-10

Family

ID=41146574

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008047472A Pending JP2009204088A (ja) 2008-02-28 2008-02-28 円筒ころ軸受

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009204088A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008240796A (ja) シール付きアンギュラ玉軸受及び主軸装置
JP2014095469A (ja) 転がり軸受
CN104100640A (zh) 双列滚子轴承用的树脂制梳形保持架以及双列滚子轴承
JP2017203551A (ja) 玉軸受、それを用いたモータ及び主軸装置
JP5929543B2 (ja) 転がり軸受及び工作機械用主軸装置
JP2014005848A (ja) 転がり軸受及び工作機械用主軸装置
CN107076206B (zh) 滚珠轴承用保持器
JPWO2015146811A1 (ja) アンギュラ玉軸受
JP2009275722A (ja) 転がり軸受
JP2016145643A (ja) 転がり軸受用保持器、及び転がり軸受、並びに転がり軸受用保持器の製造方法
JP5982881B2 (ja) 玉軸受、それを用いたモータ及び主軸装置
JP2009204088A (ja) 円筒ころ軸受
CN112997018B (zh) 圆柱滚子轴承
US10197094B2 (en) Double-row spherical roller bearing
JP2008019937A (ja) 転がり軸受
JP2014190453A (ja) アンギュラ玉軸受
WO2020189364A1 (ja) アンギュラ玉軸受およびアンギュラ玉軸受用保持器
JP4158047B2 (ja) 円すいころ軸受
WO2016052232A1 (ja) 玉軸受用保持器
WO2018225720A1 (ja) 転がり軸受用保持器および転がり軸受
US20200049199A1 (en) Resin holder for cylindrical roller bearings and cylindrical roller bearing
JP2009257593A (ja) 円筒ころ軸受
JP2011074954A (ja) 固体潤滑玉軸受
JP2007170470A (ja) アンギュラ玉軸受用の合成樹脂製保持器およびアンギュラ玉軸受
JP6065423B2 (ja) 転がり軸受及び工作機械用主軸装置