JP2009201622A - 収容具 - Google Patents
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Abstract
【課題】 収容物を収容する目的の他に、災害等の緊急時に身体の安全を確保する目的に使用できる収容具を提供する。
【解決手段】 収容具1Aの本体部11は一対の板面収容部12,12を備え、この板面収容部12に収容物の板面が対向した状態で収容されて、収容物の未収容時には、板面収容部12,12同士の連結部分18及び板面収容部12,12同士を連結する連結部材20のうち少なくとも何れか一方が人体の首周りに掛け渡されることで板面収容部12が肩周辺を防御しうる位置に装着されて、肩周辺を防御するための肩当てとしての機能を奏しうるように構成する。
【選択図】 図5
【解決手段】 収容具1Aの本体部11は一対の板面収容部12,12を備え、この板面収容部12に収容物の板面が対向した状態で収容されて、収容物の未収容時には、板面収容部12,12同士の連結部分18及び板面収容部12,12同士を連結する連結部材20のうち少なくとも何れか一方が人体の首周りに掛け渡されることで板面収容部12が肩周辺を防御しうる位置に装着されて、肩周辺を防御するための肩当てとしての機能を奏しうるように構成する。
【選択図】 図5
Description
この発明は、収容物を収容するための収容具に関する。
従来、帽子、携帯用椅子、パーソナルコンピュータ、各種防災用品等の各種物品を不使用時、携帯時又は物流の際に嵩張らないように扁平状態に折畳める構成にすることがよく行われている。従来、上記のような各種物品を扁平状態に折り畳んだものを携帯、運搬する際に用いるものとして、例えば特許文献1及び2に示すような扁平形状の収容具が知られている。
特開2006−443号公報
特開2003−299516号公報
しかしながら、上記特許文献1及び2に記載の収容具は、収容具としての機能しか有していない。一方、地震、火事等の災害時等においては落下物や瓦礫等から身体各所を防御しながら避難する必要があるが、例えば就寝時等に突然災害に遭遇し、ヘルメット、身体防御用の装身具が用意されていない場合、身辺にある物品をかかる装身具の代替品としなければならない。しかし、上記特許文献1及び2に記載の収容具は、このような代替品として用いることはできない。
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、収容物を収容する目的の他に、災害等の緊急時に身体の安全を確保する目的に使用できる収容具を提供することを課題としている。
かかる課題を達成するために、請求項1に記載の発明は、扁平状態の収容物が収容される収容具であって、本体部は一対の板面収容部を備え、該板面収容部に前記収容物の板面が対向した状態で収容されて、該収容物の未収容時には、それぞれの前記板面収容部が展開された状態で人体のそれぞれの肩周辺から首周辺にかけて配設されて、前記板面収容部同士の連結部分及び前記板面収容部同士を連結する連結部材のうち少なくとも何れか一方が前記人体の首周りに掛け渡されることで前記板面収容部が前記肩周辺を防御しうる位置に装着されて、該肩周辺を防御するための肩当てとしての機能を奏しうることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の構成に加え、前記板面収容部は略楕円形の略板状に形成されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の構成に加え、前記収容物として、板材によって形成され、折畳んだ状態で前記板材が扁平状態となり、展開した状態で前記板材が人体頭部に被れる形状である帽子状態となる折畳み式帽子が収容可能に構成されたことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載の構成に加え、前記板面収容部には前記人体の足の甲部分及び足首部分のうち少なくとも何れか一方の周囲に締結可能な締結手段が設けられ、前記本体部は前記収容物の未収容時には2つに分離可能に形成され、該分離した状態において、前記締結手段を前記足の甲部分または前記足首部分のうち少なくとも何れか一方に締結させることで前記板面収容部が足裏を防御するための靴底としての機能を奏しうるように形成されていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の構成に加え、前記足の甲部分又は前記足首部分のうち少なくとも何れか一方を囲繞可能なアッパー部が設けられたことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、扁平状態の収容物が収容される収容具の本体部は一対の板面収容部を備え、板面収容部に収容物の板面が対向した状態で収容されて、収容物の未収容時には、それぞれの板面収容部が展開された状態で人体のそれぞれの肩周辺から首周辺にかけて配設されて、板面収容部同士の連結部分及び板面収容部同士を連結する連結部材のうち少なくとも何れか一方が人体の首周りに掛け渡されることで板面収容部が肩周辺を防御しうる位置に装着されて、肩周辺を防御するための肩当てとしての機能を奏しうることにより、平常時は扁平状態の収容物を収容する収容具としての使用を可能とすると共に、災害時等には収容物を未収容の状態にして板面収容部を展開し、板面収容部を肩周辺を防御する肩当てとして使用することを可能とする。これにより、収容具を、収容物を収容する目的の他に、災害等の緊急時に身体の安全を確保する目的に使用することができる。
請求項2に記載の発明によれば、板面収容部は略楕円形の略板状に形成されていることにより、肩当てとして使用する際に、略楕円形の長軸方向を人体の首から肩にかけて配設して装着させることで、当該首から肩にかけての人体形状にフィットした状態で装着させることができる。これにより、装着したことによる違和感を感じさせることなく、肩当てとしての機能を十分に発揮させることができる。
請求項3に記載の発明によれば、収容物として、板材によって形成され、折畳んだ状態で板材が扁平状態となり、展開した状態で板材が人体頭部に被れる形状である帽子状態となる折畳み式帽子が収容可能に構成されたことにより、災害等の緊急時には収容物を取り出して頭に被ると共に、収容物を取り出した後の収容具を肩当てとして使用することが可能になる。これにより、収容物と収容具の使用目的を一致させて、災害等の緊急時に身体の安全を確保する機能を一層高めることができる。
請求項4に記載の発明によれば、板面収容部には人体の足の甲部分及び足首部分のうち少なくとも何れか一方の周囲に締結可能な締結手段が設けられ、本体部は収容物の未収容時には2つに分離可能に形成され、分離した状態において、締結手段を足の甲部分または足首部分のうち少なくとも何れか一方に締結させることで板面収容部が足裏を防御するための靴底としての機能を奏しうることにより、平常時は扁平状態の収容物を収容する収容具としての使用を可能とすると共に、災害時等には収容物を未収容の状態にしてそれぞれの板面収容部を展開して本体部を2つに分離し、板面収容部を足裏を防御する靴底として使用することを可能とする。これにより、災害等の緊急時に肩当て又は靴として選択的に使用することを可能とし、災害等の緊急時に身体の安全を確保する機能を一層高めることができる。
請求項5に記載の発明によれば、足の甲部分又は足首部分のうち少なくとも何れか一方を囲繞可能なアッパー部が設けられたことにより、足裏のみならず足の甲部分又は足首部分のうち少なくとも何れか一方まで保護することができ、足の保護機能を一層高めることができる。
[発明の実施の形態1]
図1乃至図6は、この発明の実施の形態1を示す。
まず構成を説明すると、図1に示す、この発明の収容具1Aは、折畳み式帽子を収容しうる収容具としての機能と、人体の両肩周辺を防御するための肩当てとしての機能を奏するものである。
図6のイメージ図に例示する、収容具1Aに収容される折畳み式帽子100は、例えば特開2007−162179号に示されているような折畳み式のヘルメットである。折畳み式帽子100は、展開した状態で「板材」としての前側弾性平板101及び「板材」としての後側弾性平板102の板面がそれぞれ弧状に弾性変形して、図6に示すような、人体頭部に被れる形状である帽子状態(以下単に「帽子状態」と称する。本明細書において同じ。)となる。一方、折畳み式帽子100は、折り畳んだ状態で前側弾性平板101及び後側弾性平板102の板面がそれぞれ略平板形状となって重ね合わされた、図示せぬ扁平状態(以下単に「扁平状態」と称する。本明細書において同じ。)となる。そして、この折畳み式帽子100は扁平状態で収容具1Aに収容される。
収容具1Aの本体部11の表面側は、ナイロン等の柔軟性と耐久性とを有する材質で形成されており、難燃加工されていることが望ましい。
本体部11は、一対の板面収容部12と側面部13とを有する。
板面収容部12は、図1に示す通り略楕円形の略板状に形成されている。そして、板面収容部12の大きさと形状は、扁平状態の折畳み式帽子100が収容可能であり、かつ、略楕円形の長軸方向を人体の首から肩方向に向けて配設した際に、平均的体型の成人の首周りから肩にかけての部位をほぼ覆うことができる程度に形成されている。また、図5に示す通り、板面収容部12の裏面側全面には、ウレタン等によって形成された衝撃吸収部材12aが貼着されている。
側面部13は、図2,図3,図4に示す通り、板面収容部12の板面に対し略垂直方向に設けられている。そして、側面部13の両端方向の大きさ(図2,図3,図4における高さ方向大きさ)は、扁平状態の折畳み式帽子100が収容できる大きさに形成されている。
側面部13は側面第一部材13aと側面第二部材13bとからなり、側面第一部材13aと側面第二部材13bとの一端部はそれぞれ板面収容部12,12の周縁部に縫合されており、他端部にはそれぞれクローズドタイプのスライドファスナー14が配設されている。図2に示す通り、側面部13における、スライドファスナー14の上止15側には両端部方向に沿って切り欠き部16が形成されており、スライドファスナー14の下止17側には、スライドファスナー14が配設されておらずそれぞれの板面収容部12,12同士を連結する連結部分18が設けられている。
図5に示す通り、スライドファスナー14のスライダー19を下止17の位置まで引き下ろして開き、連結部分18を基準にそれぞれの板面収容部12,12が連結部分18を基準に略線対称形に展開して、それぞれの板面収容部12,12の裏面が露出した展開状態となる。これら板面収容部12,12の裏面一方側(図5における上側)にはそれぞれ連結部材20,20の基端部が縫合されている。連結部材20は、ナイロン等の柔軟性と耐久性を有する材質で形成されたベルト21a,21bと、それぞれのベルト21a,21bの先端部に設けられてそれぞれ係脱自在なバックル22a,22bとから成る。ベルト21a,21bは、平均的体型の成人の首に配設可能な程度の長さ、及び幅に形成し、長さを調節自在に形成されている。
次に、この実施の形態の使用状態について説明する。
まず、この収容具1Aに折畳み式帽子100を収容する場合、折畳み式帽子100を折り畳んで扁平状態とする。そして、収容具1Aの本体部11のスライドファスナー14を開いて本体部11の内部に収容する。この状態で、それぞれの板面収容部12,12の裏面に、折畳み式帽子100の前側弾性平板101及び後側弾性平板102の板面が対向した状態で収容されることになる。そして、切り欠き部16から折畳み式帽子100の顎紐103を本体部11の外部に引き出した後、スライドファスナー14のスライダー19を上止15の位置まで引き上げて閉じ、収容を完了させる。これにより、扁平状態の折畳み式帽子100を収容具1Aの本体部11の内部に嵩張らない状態で保管、携帯することが可能になる。しかも、顎紐103が切り欠き部16から引き出された状態になっているので、収容具1Aの本体部11に折畳み式帽子100を収容した状態で、この顎紐103を家屋の内壁等に設けられたフック(図示せず)に引っ掛けて保管することや、顎紐103を把持して携帯することができて、折畳み式帽子100の保管や携帯の利便性が向上する。
一方、収容具1Aを肩当てとして使用する場合、まず、本体部11のスライドファスナー14のスライダー19を下止17の位置まで引き下げて開き、収容された折畳み式帽子100を取り出した後、図5に示すような展開状態とする。そして、板面収容部12,12の裏面を使用者の体に面する側に向けると共に、連結部分18を首の後ろ側において左右方向に掛け渡して配設し、更に、連結部材20のベルト21a,21bを首の前側において左右方向に掛け渡して配設し、バックル22a,22bを係合させる。この状態で、図6のイメージ図に示す通り、本体部11の板面収容部12,12は、略楕円形の長軸方向が使用者の首から肩にかけて配設された状態で人体に装着される。この状態で本体部11は、それぞれの板面収容部12,12が展開された状態で使用者のそれぞれの肩周辺から首周辺にかけて配設されて、使用者の肩周辺を落下物や飛来物から防御するための肩当てとしての機能を奏することになる。
更に、この状態で、本体部11から取り出した折畳み式帽子100を帽子状態にして、図6のイメージ図に示すように使用者の頭部にかぶらせることで、使用者の肩周辺のみならず頭部も落下物や飛来物から防御することができる。
以上、この実施の形態においては、扁平状態の折畳み式帽子100が収容される収容具1Aの本体部11が一対の板面収容部12,12を備え、板面収容部12,12に折畳み式帽子100の前側弾性平板101及び後側弾性平板102が対向した状態で収容されて、折畳み式帽子100の未収容時には、それぞれの板面収容部12,12が展開された状態で人体のそれぞれの肩周辺から首周辺にかけて配設されて、板面収容部12,12同士の連結部分18及び板面収容部同士を連結する連結部材20が人体の首周りに掛け渡されることで板面収容部12,12がそれぞれの肩周辺を防御しうる位置に装着されて、肩周辺を防御するための肩当てとしての機能を奏しうることにより、平常時は扁平状態の折畳み式帽子100を収容する折畳み式帽子収容具としての使用を可能とすると共に、災害時等には折畳み式帽子100を未収容の状態にして板面収容部12,12を展開し、板面収容部12,12を肩周辺を防御する肩当てとして使用することを可能とする。これにより、収容具1Aを、折畳み式帽子100を収容する目的の他に、災害等の緊急時に身体の安全を確保する目的に使用することができる。
この実施の形態においては、板面収容部12は略楕円形の略板状に形成されていることにより、収容具1Aを肩当てとして使用する際に、略楕円形の長軸方向を人体の首から肩にかけて配設して装着させることで、当該首から肩にかけての人体形状にフィットした状態で装着させることができる。これにより、装着したことによる違和感を感じさせることなく、肩当てとしての機能を十分に発揮させることができる。
この実施の形態においては、収容物として、板材によって形成され、折畳んだ状態で板材が扁平状態となり、展開した状態で板材が人体頭部に被れる形状である帽子状態となる折畳み式帽子100が収容可能に構成されたことにより、災害等の緊急時には折畳み式帽子100を取り出して頭に被ると共に、折畳み式帽子100を取り出した後の収容具1Aを肩当てとして使用することが可能になる。これにより、収容物と収容具1Aの使用目的を一致させて、災害等の緊急時に身体の安全を確保する機能を一層高めることができる。
なお、この実施の形態においては、連結部分18と連結部材20とが設けられ、肩当てとして使用する際にはそれぞれが人体の首周りに掛け渡される構成としたが、これに限定されず、連結部材20に代えて着脱不能の新たな連結部分が設けられた構成としてもよい。この場合、連結部分18、及び新たな連結部材のうち少なくとも何れか一方はゴムバンドのような伸縮自在の材質によって形成され、肩当てとして使用する際、連結部分18と新たな連結部材との間の間隙部に頭部を通すことで装着するように構成することが考えられる。
この実施の形態においては、本体部11にクローズドタイプのスライドファスナー14が設けられ、下止17側に連結部分18が設けられた構成としたが、これに限定されず、本体部11にオープンタイプのスライドファスナーが設けられると共に連結部分18が設けられず、スライドファスナーが下止の位置まで引き下ろされて全開すると本体部11が2つに分離する構成であってもよい。この場合、収容具1Aを肩当てとして使用する場合には、スライドファスナー14を全開させずに、本体部11が分離していない状態で使用する。
[発明の実施の形態2]
[発明の実施の形態2]
図7乃至図9は、この発明の実施の形態2を示す。
この実施の形態の収容具は、実施の形態1の収容具1Aが有する収容具としての機能、及び肩当てとしての機能に加え、人体の足部分(足裏、足の甲、足首等)を保護する靴としての機能を有する。また、実施の形態1の収容具1Aと同様に折畳み式帽子収容具としての機能を奏する。
図7に示す、この実施の形態の収容具1Bの本体部31は、一対の板面収容部32と側面部33とを有する。図7に示す通り、板面収容部32の裏面側には、「締結手段」としての締結用紐34と、アッパー部35とが設けられている。
アッパー部35は、ナイロン等、柔軟性と剛性とを有する布地からなる。アッパー部35を形成する布地は難燃加工してあってもよい。アッパー部35は、一端部側が板面収容部32の裏面側の周辺部近傍略全域に沿って縫合されており、板面収容部32を足に履いた際に足の甲部分及び足首部分を囲繞可能に形成されている。具体的には、図7に示す通り、展開状態において、板面収容部32の裏面側の周辺部側略全域はアッパー部35で覆われた状態になっている。アッパー部35の他端部側は、板面収容部32の裏面側略中央部において、略円形の開口部36を形成している。アッパー部35は、開口部36を上方(図7における正面方向)に引き上げた際に、一端部側から他端部側にかけて上方に隆起した形状を呈する。
締結用紐34はナイロン紐等、柔軟性と剛性とを有する紐状の部材からなり、人体の足の甲部分及び足首部分の周囲に締結可能に配設されている。
具体的には、板面収容部32の裏面側において、両端部側(図7における左右側)に内側ガイド部37a、外側ガイド部37bがそれぞれ設けられると共に一方側(図7における上側)に爪先側ガイド部37cが設けられている。これらのガイド部37a,37b,37cはそれぞれ貫通穴が形成されてこの貫通穴内部に締結用紐34を通せるように形成されている。
更に、アッパー部35の開口部36の両端部側から他方側にかけて足首側ガイド部37dが設けられている。足首側ガイド部37dは展開状態で上方(図7における正面側)から見て略U字型を呈する。足首側ガイド部37dもそれぞれ貫通穴が形成されてこの貫通穴内部に締結用紐34を通せるように形成されており、また、両端部には内側開口部38aと外側開口部38bとがそれぞれ開口形成されている。
そして、締結用紐34は、一端部側から他端部側にかけて、内側ガイド部37a、爪先側ガイド部37c、外側ガイド部37b、内側開口部38a側から足首側ガイド部37dの内部を経て外側開口部38bの順に通されており、一端部側と他端部側とは外側に露出している。そして、締結用紐34の一端部側と他端部側とは、コードストッパ39で締結されている。このコードストッパ39は2つの貫通穴とばね式の締結具40を有し、貫通穴に通した締結用紐34を締結具40でくわえ込んで締結する。
側面部33を形成する側面第一部材33aと側面第二部材33bとは、一端部はそれぞれ板面収容部32,32の周縁部に縫合されており、他端部にはそれぞれオープンタイプのスライドファスナー41が配設されている。即ち、このスライドファスナー41は下止42を形成する保持部材42a及び差込部材42bが切り欠き部16に接して設けられ、スライダー19を下止42の位置まで引き下げると、本体部31は、板面収容部32及び側面第一部材33aと、板面収容部32及び側面第二部材33bとの2つに分離する。
図8は、この実施の形態の収容具1Bを展開状態にして、締結用紐34とアッパー部35とを除去した状態を裏面側から見た図である。同図に示す通り、板面収容部32の裏面側の衝撃吸収部材12a上にはインナーソール43が固着されている。このインナーソール43は、ポリプロピレン等、剛性の高い材質で形成されており、一般的な運動靴等の靴底と略等しい形状を有し、爪先側が板面収容部32の一方側、踵側が他方側になるように配設されている。その他の構成は実施の形態1の収容具1Aと同じである。
次に、この実施の形態のこの実施の形態の使用状態について説明する。
収容具1Bを靴として使用する場合、まず、本体部31のスライドファスナー41を下止42の位置まで引き下げて開き、図7に示すように、本体部31を、板面収容部32及び側面第一部材33aと、板面収容部32及び側面第二部材33bとを分離する。そして、開口部36からアッパー部35の内部に使用者の片足を挿入し、インナーソール43上に足の裏を載置する。
そして、使用者は締結用紐34の両端部を一緒に把持して引っ張る。締結用紐34は、一端部側から他端部側にかけて、内側ガイド部37a、爪先側ガイド部37c、外側ガイド部37b、内側開口部38a側から足首側ガイド部37dの内部を経て外側開口部38bの順に通されているため、締結用紐34の一端部側と他端部側とを把持して一方向に引っ張るだけで、内側ガイド部37a、爪先側ガイド部37c、外側ガイド部37bがそれぞれ上方に引っ張られてせり上がると同時に開口部36の開口径が縮小する。即ち、一の操作のみで収容具1Bの靴底部分と足首部分とをそれぞれ使用者の足にフィットするように締結させることができる。なお、締結用紐34の各ガイド部37a,37b,37c,37dに対する通し方は、一の操作で使用者の足にフィットさせて締結できる通し方ならばどのようなものでもよい。例えば、図7に示す通し方で各ガイド部37a,37b,37c,37dに通された締結用紐34のうち、内側ガイド部37aから導出されている一端部側を、外側開口部38bから足首側ガイド部37dに通したのちに内側開口部38aから導出させることが考えられる。これにより、締結用紐34をより締結しやすくすることができる。
また、板面収容部32は柔軟な材質で形成されており、インナーソール43は剛性の高い材質で形成されているため、使用者が締結用紐34を引っ張ると、板面収容部32はインナーソール43の配設された部分を除いて上方にせり上がることになる。これにより、一般の運動靴と同様の靴底形状を簡易に形成し、靴としての運動機能性の高い収容具を提供することができる。
そして、使用者はコードストッパ39の締結具40を押圧して締結用紐34の締結を解除し、コードストッパ39の締結位置を締結用紐34の端部側から中央部側へとずらし、適度な位置で締結具40の押圧を解除する。これにより、締結用紐34を使用者の足に締結させた状態が維持される。即ち、締結用紐34を引っ張った後、コードストッパ39の締結位置を操作するだけで締結用紐34による締結状態を維持できるため、簡易な操作で収容具1Bを使用者の足にフィットした状態に形成することができる。
以上の手順により、図9のイメージ図に示す態様で、使用者の足に収容具1Bを装着することができる。使用者は、この状態で収容具1Bをそれぞれの足に履き、靴を履いたときと同様に足を保護した状態で行動することができる。
この収容具1Bに折畳み式帽子100を収容する場合の使用方法、及び、肩当てとして使用する場合の使用方法は、実施の形態1の収容具1Aと同じである。ただし、肩当てとして使用する場合には、スライドファスナー41を下止42の位置まで引き下ろさず、本体部31が分離していない状態で使用する。なお、締結用紐34やアッパー部35は柔軟性を有する材質で形成されているため、折畳み式帽子100の収容時や板面収容部32,32を肩に当てる際の障害になることはない。
以上、この実施の形態においては、板面収容部32には人体の足の甲部分及び足首部分に締結可能な締結用紐34が設けられ、本体部31は折畳み式帽子100の未収容時には本体部31が2つに分離可能に形成され、分離した状態において、締結用紐34を足の甲部分または足首部分のうち少なくとも何れか一方に締結させることで板面収容部32が足裏を防御するための靴底としての機能を奏しうることにより、平常時は扁平状態の収容物を収容する折畳み式帽子収容具としての使用を可能とすると共に、災害時等には折畳み式帽子100を未収容の状態にしてそれぞれの板面収容部を展開して本体部31を2つに分離し、板面収容部32を足裏を防御する靴底として使用することを可能とする。これにより、災害等の緊急時に肩当て又は靴として選択的に使用することを可能とし、災害等の緊急時に身体の安全を確保する機能を一層高めることができる。
この実施の形態においては、足の甲部分及び足首部分を囲繞可能なアッパー部35が設けられたことにより、足裏のみならず足の甲部分又は足首部分のうち少なくとも何れか一方まで保護することができ、足の保護機能を一層高めることができる。
なお、この実施の形態においては、締結手段として締結用紐34が設けられた構成としたが、これに限定されず、ベルト、スライドファスナー、面ファスナー等、締結に用いられるものであればどのようなものでもよい。
この実施の形態においては、足の甲部分及び足首部分を囲繞可能なアッパー部35が設けられたものとしたが、これに限定されず、例えば足の甲部分のみを囲繞可能なアッパー部が設けられた構成としてもよい。あるいは、アッパー部が設けられていない構成としてもよい。これらの構成とすることにより、構成を簡素化することができる。
なお、上記各実施の形態においては、収容具1A,1Bは肩当て又は靴としての機能を奏するものとしたが、これに限定されず、例えば肘当て、膝当て、胸当て、ミット等、肩や足以外の身体の部分を防御する機能を奏しうるものであれば、どのようなものでもよい。
上記各実施の形態においては、収容具1A,1Bに収容される収容物を折畳み式帽子100としたが、これに限定されず、例えば携帯用椅子、パーソナルコンピュータ、ヘルメット以外の各種防災用品等、扁平状態に折り畳めるものであればどのようなものでもよい。また、物品本来の形状が扁平形状のものが収容物であってもよい。
上記各実施の形態においては、板面収容部は略楕円形の略板状に形成したが、略楕円形には限定されず、例えば略矩形、略六角形など、扁平形状の収容物を収容できて、かつ肩周辺や足等を確実に防御できる形状であればどのような形状であってもよい。
上記各実施の形態においては、肩当てとして使用する場合、本体部11,31の連結部材20(及び連結部分18)が人体の首周りに掛け渡されて板面収容部12,32が肩周辺を防御しうる位置に装着される構成としたが、板面収容部12,32の裏側に、腕周りに装着するためのベルトや肩周辺の服生地に貼着させる面ファスナ等、装着時の位置ずれを防止するための構成を設けることもできる。
上記各実施の形態は本発明の例示であり、本発明が上記各実施の形態のみに限定されることを意味するものではないことは、いうまでもない。
1A,1B・・・収容具
11,31・・・本体部
12,32・・・板面収容部
18・・・連結部分
20・・・連結部材
34・・・締結用紐(締結手段)
35・・・アッパー部
100・・・折畳み式帽子
11,31・・・本体部
12,32・・・板面収容部
18・・・連結部分
20・・・連結部材
34・・・締結用紐(締結手段)
35・・・アッパー部
100・・・折畳み式帽子
Claims (5)
- 扁平状態の収容物が収容される収容具であって、
本体部は一対の板面収容部を備え、該板面収容部に前記収容物の板面が対向した状態で収容されて、
該収容物の未収容時には、それぞれの前記板面収容部が展開された状態で人体のそれぞれの肩周辺から首周辺にかけて配設されて、前記板面収容部同士の連結部分及び前記板面収容部同士を連結する連結部材のうち少なくとも何れか一方が前記人体の首周りに掛け渡されることで前記板面収容部が前記肩周辺を防御しうる位置に装着されて、該肩周辺を防御するための肩当てとしての機能を奏しうることを特徴とする収容具。 - 前記板面収容部は略楕円形の略板状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の収容具。
- 前記収容物として、板材によって形成され、折畳んだ状態で前記板材が扁平状態となり、展開した状態で前記板材が人体頭部に被れる形状である帽子状態となる折畳み式帽子が収容可能に構成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の収容具。
- 前記板面収容部には前記人体の足の甲部分及び足首部分のうち少なくとも何れか一方の周囲に締結可能な締結手段が設けられ、
前記本体部は前記収容物の未収容時には2つに分離可能に形成され、
該分離した状態において、前記締結手段を前記足の甲部分または前記足首部分のうち少なくとも何れか一方に締結させることで前記板面収容部が足裏を防御するための靴底としての機能を奏しうるように形成されていることを特徴とする請求項2又は3の何れか一つに記載の収容具。 - 前記足の甲部分又は前記足首部分のうち少なくとも何れか一方を囲繞可能なアッパー部が設けられたことを特徴とする請求項4に記載の収容具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008045478A JP2009201622A (ja) | 2008-02-27 | 2008-02-27 | 収容具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008045478A JP2009201622A (ja) | 2008-02-27 | 2008-02-27 | 収容具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009201622A true JP2009201622A (ja) | 2009-09-10 |
Family
ID=41144482
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008045478A Pending JP2009201622A (ja) | 2008-02-27 | 2008-02-27 | 収容具 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2009201622A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017012283A (ja) * | 2015-06-29 | 2017-01-19 | 小林 聡子 | 避難時持ち出し袋 |
JP2019502840A (ja) * | 2015-12-30 | 2019-01-31 | アン,ソン グンAHN, Seung Geun | 膝サポーター兼用かばん |
-
2008
- 2008-02-27 JP JP2008045478A patent/JP2009201622A/ja active Pending
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