JP2009201095A - 光ネットワークシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザーがクラス付けの論理リンク識別子により下りデータの個性化の多重優先度管理を実現する受動光ネットワークシステムを提供する。
【解決手段】本発明の受動光ネットワークシステムは、光ネットワークユニットと、複数の光ネットワークユニットに接続される光回線終端装置を含み、光回線終端装置は光ネットワークユニットから、送信先端末からの、送信元端末と送信先端末間の通信フローの優先度を決める通信優先度を含む論理リンク割当要求メッセージを受信するインタフェースと、インタフェースから受信した論理リンク割当要求メッセージに、通信フローを識別するための論理リンク識別子を割り当て、通信優先度を使用して光ネットワークユニットと通信するようインタフェースを制御する制御部と、を含む。
【選択図】図2

Description

本発明は、光ネットワークシステムに関し、特にユーザーが通信優先度を選択できる受動光ネットワークシステムに関する。
受動光ネットワークシステム(PON:Passive Optical Network)は低コスト、高効率の特徴を持っているので、接続網帯域のボトルネック問題を解決するソリューションになっている。PONシステムは、ユーザーに広い帯域、長い伝送距離の高速光ファイバユーザーネットワークを提供する。また、PONシステムはユーザーとコアネットワーク間の伝送ネットワークを提供する。PONシステムは、複数の光ネットワークユニット(ONU:Optical Network Unit)を1つの光回線終端装置(OLT:Optical Line Terminal)に接続して構成するツリートポロジ構造という光ファイバユーザーネットワークの構造を有する。
ITU−T G.983.1規格によりPONシステムとしては1点から多点へのトポロジおよび受動的な光スプリッタ構造を有するものが推奨されている。PONシステムにおいて上り・下り方向のデータ伝送が異なる伝送方式を採用する。下り方向において、外部ネットワークからユーザーへのデータ送信は、光回線終端装置OLTがブロードキャスト方式にて複数の光ネットワークユニットONUに送信することにより実現され、個々の光ネットワークユニットONUは選択的にデータを受信する。一方、上り方向において、複数のユーザーから外部ネットワークへのデータ送信は時分割多重方式によりタイムスロットの割り当てを行い上り信号との衝突を防止する。
図15に従来技術の基本的なPONシステムネットワークの構造図を示した。PONシステム100は、ネットワーク101とユーザー105の間にあり、光回線終端装置OLT102、受動的光スプリッタ103および複数のONUを光ファイバにより接続されて構成される。
ギガビット受動光ネットワークシステム(GPON:Gigabit−capable Passive Optical Network)はよく知られているPONシステムの一つである。ITU−T G.984.1によりGPONシステムが最大2.4Gbpsの双方向伝送速度を提供することが規定されている。GPONシステムの基本構造は図15に示したPONシステムと同様であるので、以降の記述においてPONシステム100はGPONシステム100と記されるが、GPONシステムに限らない。また、論理リンク識別子はGPONシステムにおけるポート識別子(Port−IDentifier:Port−ID)と記される。
GPONシステム100において、個々のユーザーが通信するとき、データはOLT102とONU104の間に伝送され、1本または数本の論理リンクを作って複数のデータフローを区別する必要がある。この論理リンクはGPONシステムにおいてポートと呼ばれる。また、識別子、即ち12ビットのPort−IDがこのポートを識別するために定義される。ITU−T G.984.3規格によりPort−IDの定義と具体的な適用について規定されている。
従来のGPONシステムにおいて、識別子により通信フロー、即ち論理リンクが唯一に決められるが、従来のGPONシステムでは、1つの光ネットワークユニットに割り当てられる識別子の最大数はシステムの規定値として設定されるため、ある特定の光ネットワークユニットに接続されるユーザーは、通信相手と光ネットワークユニットの識別子の最大数を超えるように作ることができない。
また、ITU−T G.984.3規格にはいかに識別子を割り当てるかの具体的な方法が特に指摘されていない。通常、識別子はGPONシステム設定のときに静的に個々のONUに割り当てられ、個々のONUに少なくとも1つのPort−ID値が割り当てられる。そのほか、ONUに基づいて割り当てられた識別子は異なるサービスのサービス品質を制御することができない。
上記の問題を解決するために、米国特許文献のPub.App.No.20070025734の「受動光ネットワークシステムと論理リンク割当方法」によりある方法が提案された。具体的にいえば、PONシステムは、OLTと少なくとも1つのONUから構成され、OLTがネットワークに接続され、ONUがユーザー終端装置に接続され光ファイバによりOLTに接続される。当該システムにおいて、光ネットワークユニットへの通信フローの最大数を決めるのではなく、ユーザーの要求によって、光ネットワークユニットと光回線終端装置の間の識別子を動的に設定する。当該方法によれば、光ネットワークユニットはユーザーのニーズに応じて、識別子の最大数を変更することができるようなっている。
上記のシステムにおいて、論理リンク生成/削除条件表および論理リンク識別子管理表がOLTとONU間における論理リンク割当に用いられる。当該論理リンク生成/削除条件表はPONシステムを経由するパケットの内容により示されるデータまたはサービスの分類によって、論理リンクを生成/削除する条件を定義する。論理リンク管理表はこれから割り当てる論理リンクの情報を含む。また、当該論理リンク管理表の内容の追加または削除は論理リンク生成/削除条件表を参照して制御される。パケットを受信する度に、PONシステムは、パケットの内容を照合し、その内容によって適切な論理リンクを割り当てる。
しかし、米国特許文献のPub.App.No.20070025734に言及した方法は、サービス種別に基づく論理リンクの割当方法だけが提案されているが、ユーザーのことが考慮されていない。即ち、通信フローの特徴の一つとして、通常サービス種別によって通信の優先度を設定する必要がある。例えば、音声・画像フローには高い優先度を与えるが、メールなどのデータ通信には低い優先度を与える。しかし、どのサービス種別にどのような優先度を与えるかは、個人によって異なる。例えば、画像フローを重視する人もいれば、ファイルのダウンロードを重視する人もいる。そのため、従来のサービス種別と通信優先度を固定値として設定する方法では、ユーザーの個性化要求を満たすことはできない。
従って、従来のPONシステムに下記の問題点があると考えられる。
(1)ユーザーはGPONシステムで規定したサービス優先度の判定仕組みに従わなければならないが、ユーザー個人に基づく個性化のサービス優先度の判定仕組みがない。
(2)ユーザーは自ら多重のPort−ID割当を制御することができない。
本発明は上記の問題点に鑑みて提案されたものであり、その目的は、ユーザーが優先度を選択できるPONシステムを提供し、特に大量な下り流量があり、サービス輻輳とデータ遅延が発生するとき、ユーザーが自らそのサービスの優先度を決められるよう、ユーザーにより個性化のある優先度判定の仕組みを提供することにある。また、本発明は、多重のユーザーインタフェースの管理を実現するために、ユーザーに多重の論理リンク識別子のフィルタリング仕組みを提供する。
本発明は、複数の光ネットワークユニットと接続し、送信元端末と前記光ネットワークユニットに接続される送信先端末との間におけるネットワークを通じた通信に対して制御を行う光回線終端装置を提供し、その回線終端装置は、
前記光ネットワークユニットから、前記送信先からの、送信元端末と送信先端末間の通信フローの優先度を決める通信優先度を含む論理リンク割当要求メッセージを受信するインタフェースと、
前記インタフェースから受信した論理リンク割当要求メッセージに、通信フローを識別するための論理リンク識別子を割り当て、前記通信優先度を使用して前記光ネットワークユニットと通信するよう前記インタフェースを制御する制御部と、を含む。
また、本発明は、光回線終端装置と接続し、送信元端末と前記光ネットワークユニットに接続される送信先端末との間におけるネットワークを通じた通信を制御する光ネットワークユニットを提供し、その光ネットワークユニットは、
前記送信先端末から、送信元端末と送信先端末間の通信フローの優先度を決める通信優先度を含む論理リンク割当要求メッセージを受信し、前記論理リンク割当要求メッセージを前記光回線終端装置に伝送するインタフェースと、
前記光回線終端装置から送信される論理リンク識別子および通信優先度に基づき、前記送信元端末からネットワークと光回線終端装置を経由して送信される通信フローを監視し、前記論理リンク識別子に対応する通信フローを前記送信先端末に伝送する制御部と、を含み、
前記論理リンク識別子は、前記光回線終端装置が前記インタフェースから受信した論理リンク割当要求メッセージに応答して前記論理リンク割当要求メッセージに割り当てたものである。
また、本発明は、光ネットワークユニット、光回線終端装置、ネットワークを経由して送信元端末と通信を行うクライアントを提供し、そのクライアントは、
前記光ネットワークユニットを経由して前記光回線終端装置に送信元端末と送信先端末間の通信フローの優先度を決める通信優先度を含む論理リンク割当要求メッセージを送信するインタフェースと、
前記光回線終端装置から送信される前記論理リンク割当要求メッセージに応答して割り当てた識別子および通信優先度に基づき、前記識別子および通信優先度に対応する通信フローを受信するよう前記インタフェースを制御する制御部と、を含む。
また、本発明は、光ネットワークユニットと、複数の光ネットワークユニットと接続し、送信元端末と前記光ネットワークユニットに接続される送信先端末の間におけるネットワークを通じた通信を制御する光回線終端装置と、を含む受動光ネットワークシステムを提供し、
前記光回線終端装置は、
前記光ネットワークユニットから、前記送信先端末からの、送信元端末と送信先端末間の通信フローの優先度を決める通信優先度を含む論理リンク割当要求メッセージを受信するインタフェースと、
前記インタフェースから受信した論理リンク割当要求メッセージに、通信フローを識別するための論理リンク識別子を割り当て、前記通信優先度を使用して前記光ネットワークユニットと通信するよう前記インタフェースを制御する制御部と、を含み、
前記光ネットワークユニットは、
前記送信先端末から、通信優先度を含む論理リンク割当要求メッセージを受信し、前記論理リンク割当要求メッセージを前記光回線終端装置に伝送するインタフェースと、
前記光回線終端装置から送信される論理リンク識別子および通信優先度に基づき、前記送信元端末からネットワークと光回線終端装置を経由して送信される通信フローを監視し、前記論理リンク識別子に対応する通信フローを前記送信先端末に伝送する制御部と、を含み、
前記論理リンク識別子は、前記光回線終端装置が前記インタフェースから受信した論理リンク割当要求メッセージに応答して前記論理リンク割当要求メッセージに割り当てたものである。
また、本発明は、光ネットワークユニットと、複数の光ネットワークユニットに接続する光回線終端装置とを含む受動光ネットワークシステムにおけるデータ伝送方法を提供し、
送信先端末は、前記光ネットワークユニットに接続され、前記光回線終端装置に送信元端末と送信先端末間の通信フローの優先度を決める通信優先度を含む論理リンク割当要求メッセージを送信し、
前記光回線終端装置は、前記インタフェースから受信した論理リンク割当要求メッセージに基づき、前記論理リンク割当要求メッセージに通信フローを識別するための論理リンク識別子を割り当て、前記論理リンク識別子と通信優先度を前記光ネットワークユニットに送信し、
前記光ネットワークユニットは、前記光回線終端装置から送信された論理リンク識別子および通信優先度に基づき、前記送信元端末からネットワークと光回線終端装置を経由して送信された通信フローを監視し、前記論理リンク識別子に対応する通信フローを前記送信先端末に伝送する。
以下、本発明の長所と特性をより明確に理解できるよう、図面と表を参照して本発明の好ましい実施例を説明する。図面では、同様または類似の部品は異なる図に示されていても、同じ参考数字で示す。なお、本発明はここに挙げた実現方式に限らずに、具体的に様々な異なる形式として現れることがあり得る。
ギガビット受動光ネットワークシステム(以下、GPONシステムという。)は、人々によく知られているPONシステムの一つである。GPONシステムにおいて、論理リンクはポート(Port)と呼ばれ、それに対応して、論理リンク識別子はポート番号(以下、Port−IDという。)と呼ばれる。本発明の記述において、GPONシステムはPONシステムの1つの具体例として記述される。
図1は、本発明のGPONシステム100の構造図である。GPONシステム100はユーザーの要求によりデータに多重のPort−IDを割り当てる。GPONシステム100は、光回線終端装置(以下、OLTという。)102、受動的光スプリッタ103、および複数の光ネットワークユニット(以下、ONUという。)104を含む。GPONシステム100は、ネットワーク101とユーザー(クライアント)105の間にある。OLT102とONU104は光ファイバ107を介して物理的に接続されている。
図1に示したように、数本の論理リンク106は、OLT102とONU104の間にあり、データ伝送に用いられる。ITU−T G.984.3規格により、論理リンク106がGPONシステム100においてPortと定義され、Port−IDにより識別され、複数本のデータフローのGPONカプセル化方法(GEM:GPON Encapsulation Method)の伝送コンテナー(T−CONT:Transmission Container)における多重化に用いられることが規定されている。
ITU−T G.984.3規格により、GEMがGPONシステムにおいてデータをパッケージングする方法の1つであると規定されている。フレーム構造の視点から、GEMはその他のデータサービスのカプセル化方法に似ている。T−CONTは1グループのサービスフローである。PortはGEMにおいてT−CONTに多重化される単位であり、1つのT−CONTを1つまたは複数のPortと定義することができる。OLTとONUの間のデータ伝送はPortを通して行われる。Portは非同期伝送モード(ATM:Asynchronous Transfer Mode)におけるダミーパス/ダミーチャンネルに相当する。
図2は、GPONシステム100の光回線終端装置OLT102の構造図である。光回線終端装置OLT102は、ネットワーク管理システム(NMS)201、サービスポート202、サービス処理モジュール203および光配分ネットワーク(ODN:Optical Division Network)インタフェース204を含む。そのうち、サービス処理モジュール203は、サービス識別部205、優先度管理部206、Port−ID割当部207およびPort−ID割当制御部208を含む。Port−ID割当制御部208にPort−ID管理表209が含まれている。
NMS201は、OLT102とONU104を含むGPONシステム100に対してシステム設定を行い、GPONシステム100の初期化、OLT102とONU104の管理、ネットワークリソースの割当などの機能を実現する。サービスポート202は、PONエリアのサービスインタフェースと伝送収束副層(TC:Transmission Convergence)のフレームインタフェースとの変換を提供する。サービス処理モジュール203は、フレーミング、メディア接続制御、運用、管理、保守(OAM:Operation,Administration and Maintenance)、動的帯域割当(DBA:Dynamic Bandwidth Assignment)、プロトコルデータユニットの境界決定、ONUの管理および交差層機能など、TC副層の機能を提供する。ODNインタフェース204はODNにおけるデータ伝送に適用するためのデータ変換機能を提供する。
サービス処理モジュール203は、PONシステムの大部分の機能を実現した。サービス識別部205は、通過するパケットを聴取して、Port−ID管理表209を照合することによりその伝送先ONU104を決める。優先度管理部206は、通過するパケットを聴取して、Port−ID管理表209を照合することによりそのPort−IDのクラスを決める。Port−ID割当部207は、Port−ID管理表209を照合することによりPort−ID値を決める。
図3に示したのはPort−ID管理表209の一例である。Port−ID管理表209は、唯一に指定されたONU識別子301(ONU III)、Port−ID302、それぞれのデータフロー優先度を表すPort−IDクラス303、伝送するパケットの宛先アドレスを表す宛先IPアドレス304、伝送するパケットの送信元アドレスを表す送信元IPアドレス305およびサービス種別306を含む。
現在の例に各ONUに8つのPort−ID値があることとする。それに対応して、Port−IDクラス303にも1から8の8つの値がある。優先度クラスは昇順で並び、即ち1は最も低い優先度、8は最も高い優先度を表す。実際のGPONシステムにおいて、具体的に各ONUのPort−IDの数はシステム設定によって決められる。
サービス種別306は、パケットの二層、三層および四層構造から得た情報であり、伝送するパケットのデータ種別の識別に用いられる。例えば、データ種別の「Internet」は、インターネットのデータ通信フローを表し、データ種別の「Voice over IP(VoIP)」は、音声サービスフローを表し、データサービス種別の「マルチキャスト」は、通常ビデオデータ伝送に用いられる1点から多点への通信フローを表す。例えば、マルチキャスト宛先IPアドレスを有するパケットを「マルチキャスト」と定義する。
宛先IPアドレス304と送信元IPアドレス305は、一般のIPアドレスと特定のIPアドレスの2種類に分けられる。特定のIPアドレスは、ユーザー105が当該サービスに特定の優先度ニーズを持つことを示す。逆に、Port−ID管理表209中の一般のIPアドレスは「_」と表示され、ユーザーが当該サービスに特別な優先度ニーズを持っていないことを示す。宛先IPアドレス304はONU識別子301の判定、送信元IPアドレス305はPort−IDクラス303の判定に用いられる。
図4に示したのはGPONシステム100の光ネットワークユニットONU104の構造図である。光ネットワークユニットONU104は、ODNインタフェース401、サービス処理モジュール402およびユーザーポート403を含む。そのうち、サービス処理モジュール402は、フィルタリング制御部404とPort−IDフィルタ部405を含む。
ONU104の構造図はOLT102の構造図とかなり似ている。ODNインタフェース401の機能はODNインタフェース204に定義した機能と同様である。ユーザーポート403は、ユーザーポート202とほぼ同様な機能を持ち、PONエリアのユーザーインタフェースとTC層フレームインタフェースの変換を提供する。ONU104が1つのPONインタフェースのみ(あるいは保護のために、多くても2つのPONインタフェース)を処理するため、サービス処理モジュール402に比べてOLT102のサービス処理モジュール203は比較的簡単な構造を持っている。
サービス処理モジュール403はPONシステムの大部分の機能を実現する。Port−IDフィルタ部405は、下りデータ、即ち、OLT102からユーザー105に送信されるデータを受信して、Port−ID管理表406を照合することにより当該下りデータの通過または破棄を決める。Port−ID管理表406はOLT102のPort−ID管理表209に似ている。ONU104が1つのPONインタフェースのみ(あるいは保護のために、多くても2つのPONインタフェース)を処理するため、Port−ID管理表406は1つのONUのみのPort−IDなどの情報を管理する。フィルタリング制御部405は、Port−ID管理表406の更新、管理および操作を制御する。
図5に示したのは論理リンク情報管理表(Port−ID管理表)406の一例である。Port−ID管理表406は、OLT102のPort−ID管理表209の一部であり、そのため、Port−ID管理表406はPort−ID管理表209の対応のONU部分と同様な内容を持つ。
図6に示したのはユーザー(クライアント)105システム構造図の一例である。ユーザー105システムは主に、中央演算処置装置(CPU:Central Processing Unit)407、メモリ408および複数の入力/出力(I/O:Input/Output)インタフェース409を含む。
CPU407は、ユーザー105の主な構成部品であり、演算および論理計算を行う。メモリ408はデータと命令を記憶する。I/Oインタフェース409はI/O回路と周辺機器がシステムバスを通して接続する機能を実現する。メモリ408には、サービス優先度管理表410がある。サービス優先度管理表410の詳しい記述については、図7を参照されたい。
図7に示したのはユーザー105のサービス優先度管理表410の一例である。サービス優先度管理表410は、IPアドレス301、送信元IPアドレス305、サービス種別306および優先度クラス307を含む。
図7A図7Bに示したのはそれぞれ送信元IPアドレスが「192.168.1.101」であるサービスに対してサービス優先度要求を起こす前後のサービス優先度管理表の内容である。図7Aには、送信元IPアドレス192.168.1.101および対応のサービス種別と優先度がなく、図7Bにおいて、ユーザーは送信元IPアドレスが「192.168.1.101」のサービスにサービス優先度要求を起こし、要求した後のサービス種別が「internet」になり、その優先度が6である。
IPアドレス307は当該ユーザー105自身のIPアドレスであり、当該IPアドレスがネットワークにおいて当該ユーザー105を唯一に示した。送信元IPアドレス305は具体的なサービスのサーバー側のIPアドレスまたはデータ送信者のIPアドレスである。サービス種別306はPort−ID管理表209に定義したものと全く同様である。
サービス優先度クラス307は昇順で並び、即ち、具体的なサービスに対して、1は最も低い優先度、8は最も高い優先度を表す。サービス優先度クラス307からPort−IDクラス303へのマッピングには特定のポリシーがあるが、ここでは詳しい記述を省略する。それらの間に特定のマッピングの仕組みがあれば、サービス優先度クラス307の具体的な数とPort−IDクラス303の具体的な数が同様でなくてもよい。図7Aと図7Bに1対1のマッピングの一例を示した。
ユーザーが起したサービス優先度要求メッセージがPONシステムによって応答されたとき、OLT102にあるPort−ID管理表209およびONU104にあるPort−ID管理表406も同時に対応する送信元IPアドレス305およびサービス種別306内容を更新する。
以上、GPONシステムにおけるユーザーの制御可能なPort−ID割当方法のシステム設定を記述した。これ以降の図8、図9、図10は、ユーザーの制御可能なPort−ID割当方法をより詳しく説明する。
図8に示したのはPort−ID割当方法の主なメッセージシーケンスである。OLT102、ONU104およびユーザー105はNMSシステム201を通して初期化を行う。即ち、Port−ID管理表209、Port−ID管理表406およびサービス優先度管理表410の初期化を行う。
ONU104は、ユーザー105からのサービス優先度要求メッセージを聴取し、図7に記述したサービス優先度とPort−IDクラスの間のマッピング関係に基づき、当該サービス優先度要求メッセージをPort−ID要求に変換する。ONU104はPort−ID管理表406を更新して、当該Port−ID要求メッセージをOLT102に送信する。
OLT102は、ONU104からのPort−ID要求メッセージを聴取し、Port−ID管理表209を照合することによりPort−IDの割当を決める。OLT102は、ONU104から受信したPort−ID要求メッセージに基づきPort−ID管理表209を更新して、Port−ID割当情報をNMSシステム201とONU104に送信する。
ONU104は、OLT102が送信したPort−ID情報に基づきPort−ID管理表406を更新し、ユーザー105にサービス優先度応答メッセージを送信し、OLT102に成功メッセージを送信して当該Port−IDメッセージの受信を確認する。
ユーザー105は、ONU104が送信したサービス優先度応答メッセージに基づきサービス優先度管理表410を更新する。
OLT102は、下りデータ、即ち、ネットワーク101からPONシステム部分に送信されるデータが通っているかを聴取する。下りデータが着信したとき、OLT102がPort−ID管理表209を照合し、Port−ID管理表209を照合することにより、適切なPort−ID値を当該下りパケットに割り当てる。その後、当該下りデータがブロードキャスト送信方式にてPONシステムにおいて伝送される。
ONU104は、下りデータが通っているかを聴取する。下りデータが着信したとき、ONU104は、下りパケットのPort−ID値を照合することによりパケットのフィルタリングを行う。ONU104は、Port−ID管理表406にマッチしたPort−ID値を見つけた場合、当該下りデータをユーザー105に伝送し、見つけない場合、当該パケットを破棄する。
図9に示したのは本発明に記述したPort−ID割当プロセスの流れ図である。ステップ501、502、503では、OLT102、ONU104およびユーザー105はまずNMSシステム201により初期化される。即ち、Port−ID管理表209、Port−ID管理表406およびサービス優先度管理表410が初期化される。初期化プロセスが完了した後、Port−ID管理表209とPort−ID管理表406のONU ID 301、Port−ID 302、Port−IDクラス303およびデフォルトのサービス種別306が更新され、サービス優先度管理表410のIPアドレス301、優先度307、送信元IPアドレス305およびサービス種別306が更新される。
初期化の後、ステップ504では、ユーザーは具体的なニーズに応じてサービス優先度要求メッセージを起こす。
ステップ505では、ONU104は、ユーザー105がサービス優先度要求メッセージを送信するかを照合する。ユーザー105がサービス優先度要求メッセージを送信する場合、ステップ506では、ONU104が当該サービス優先度要求メッセージをPort−ID要求メッセージに変換する。また、ステップ507では、ONU104はPort−ID管理表406のPort−IDクラス303、宛先IPアドレス304、送信元IPアドレス305およびサービス種別306を更新する。その後、ステップ508では、ONU104は当該Port−ID要求メッセージをOLT102に送信する。逆に、ユーザー105がサービス優先度要求メッセージを送信していない場合、ONU104は引き続きユーザー105からのサービス優先度要求メッセージを聴取する。
ステップ509では、OLT102は、ONU104がPort−ID要求メッセージを送信するかを照合する。ONU104がPort−ID要求メッセージを送信する場合、ステップ510では、OLT102は当該Port−ID要求メッセージに応答するかを判断する。OLT102が当該Port−ID要求メッセージに応答した場合、ステップ511では、OLT102はPort−ID管理表209を照合して当該Port−IDにマッチする情報があるかを判断し、Port−ID管理表のPort−IDクラス303、宛先IPアドレス304、送信元IPアドレス305を更新する。ステップ512では、OLT102は、Port−ID管理表209を照合することによりマッチしたPort−ID値を割り当て、当該Port−ID値は図3に示した例の8つ値の一つであっても構わないし、新たに追加されたPort−ID値であっても構わない。逆に、ステップ509では、ONU104がOLT102にPort−ID要求メッセージに送信していない場合、または、ステップ510では、OLT102がPort−ID要求メッセージへの応答を拒否した場合、OLT102は引き続きONU104からのPort−ID要求メッセージを聴取する。
ステップ510では、OLT102がONU104からのPort−ID要求メッセージへの応答を拒否したことについて、例を挙げて次のように説明する。各ONU104に1つのユーザー105のみがあるとすれば、当該ユーザー105がサービス優先度要求メッセージを頻繁に送信する場合、OLT102は対応のPort−ID要求メッセージへの応答に一定の制限を行い、例えば、ある時間帯内に、ユーザー105が送信する1つのサービス優先度要求メッセージにのみ応答し、その他のサービス優先度要求メッセージに一切応答せず、あるいは、その他のサービス優先度要求に応答するクラスを下げる。例えば、ユーザー105が同時に2つのサービス優先度が8の要求を送信した場合、この2つのサービスのシステムデフォルト優先度がともに4であり、現在のネットワーク状況を評価することにより、OLT102は1つ目のサービス優先度要求にのみ応答するが、2つ目のサービス優先度要求に応答せず、それにシステムデフォルトのサービス優先度4を維持させ、あるいは、その要求優先度のクラスを下げ、2つ目のサービス優先度要求に6と応答する。また、各ONU104に2つまたは2つ以上のユーザー105があるとすれば、複数のユーザーがサービス優先度要求メッセージを送信するときに衝突が発生する可能性があるので、OLT102は複数のユーザーからのサービス優先度要求メッセージに応答するときにも、同様に一定な制限を行う。例えば、ある時間帯内、OLT102はユーザー優先度ポーリングの方式により決められたその中の一人の特定のユーザーが送信するサービス要求メッセージにのみ応答し、その他のユーザーからのサービス優先度要求メッセージに一切応答せず、あるいは、その他のサービス優先度要求に応答するクラスを下げる。このように、複数ユーザーの同時要求による衝突の問題が解消される。
ステップ513では、OLT102はPort−ID関連情報をNMSシステム201とONU104に送信する。
ステップ514では、ONU104はOLT102から送信されたPort−ID情報を受信したかを照合する。ONU104がOLT102から送信されたPort−ID情報を受信した場合、ステップ515では、ONU104はPort−ID管理表406を更新し、ステップ516では、OLT102に成功メッセージを送信し、当該情報の受信を確認する。同時にステップ517では、ユーザーがONU104から送信されたサービス優先度更新メッセージを受信して、サービス優先度管理表410を更新する。逆に、ONU104がOLT102から送信されたPort−ID情報を受信していない場合、ONU104は再びステップ508に戻り、もとのPort−ID要求メッセージを送信する。
ステップ518では、OLT102は、ONU104が先に述べたPort−ID情報を受信した成功メッセージを受信したかを照合する。OLT102が当該成功メッセージを受信した場合、Port−ID割当の全プロセスが完了する。受信していない場合、OLT102はステップ513に戻って、再びPort−ID情報をONU104に送信する。
図10に示したのは本発明に記述したデータ伝送プロセス全体の流れ図である。ステップ601では、OLT102は下りデータ、即ち、ネットワーク101からPONシステム部分に送信されるデータが通っているかを聴取する。OLT102が下りパケットを受信した場合、ステップ602では、OLT102は当該パケットの宛先IPアドレスを照合することによりPort−ID管理表209にマッチした宛先IPアドレス304があるかを判断する。Port−ID管理表209にマッチした宛先IPアドレス304があれば、ステップ613では、OLT102は当該パケットの送信元IPアドレス303を照合してそれとマッチするPort−IDクラス303を得る。Port−ID管理表209にマッチした送信元IPアドレス303がない場合、ステップ613では、OLT102は当該パケットのサービス種別を照合してそれとマッチするPort−IDクラス303を得る。
その後、ステップ605では、OLT102はPort−ID管理表209を照合することにより当該パケットに指定のPort−ID値を割り当てる。ステップ606では、指定されたPort−ID値を持つパケットはそのPort−IDクラスによってGPONシステム100の論理リンク106において伝送される。即ち、当該パケットが高い優先度のPort−ID値を持つ場合、その他のONU104のデータ伝送に影響を与えずに、指定のONU104の下り伝送経路において高い優先度を得る。
逆に、ステップ602では、それとマッチした宛先IPアドレス304がない場合、OLT102は当該パケットを破棄し、新たにデータ伝送の全プロセスを開始する。
ステップ607では、ONU104は、下りデータが通っているかを聴取する。ONU104が下りパケットを受信した場合、ステップ608では、ONUフィルタ405は、当該パケットのPort−ID値がPort−ID管理表406中の値とマッチするかを照合する。Port−ID管理表406に当該パケットのPort−ID値とマッチしたPort−ID値302があれば、ステップ609では、当該パケットがユーザー105に転送される。そうでなければ、ステップ610では、ONU104は当該パケットを破棄する。
以上はユーザーの制御可能なPort−ID割当方法を具体的に説明した。このあとの記載は、Port−ID要求と応答メッセージのGPONシステムにおける具体的な実現を説明する。図11Aと図11Bに示したのはそれぞれGPONシステムにおけるPort−ID要求と応答メッセージ様式である。
当該Port−ID要求メッセージのGPONシステムにおけるONT(ONT:Optical Network Terminal、ONTは光ファイバが加入者までのONUである。)管理と制御インタフェース(OMCI:ONT Management and Control Interface)経路を通して実現される。ITU−TG.984.3規格によりGPON伝送収束(GTC:GPON Transmission Convergence)はOMCI経路の伝送インタフェースを提供しなければならないことが規定されている。
図11Aに示したのはPort−ID要求メッセージ様式である。ITU−T G.984.4規格によりONT管理制御プロトコルパケットの様式としてはGEMヘッダ701、メッセージ内容706およびOMCIトレイラ707を含むことが規定されている。
GEMヘッダ701はGEMフレームのヘッダ部の固定の5バイトである。トランザクション関係識別子702は要求メッセージの合併と応答に用いられる。メッセージ種別703はメッセージの具体的な応用タイプを示す。ここでは、Port−ID要求を識別するための特殊なメッセージ種別が定義された。ITU−T G.984.3規格の定義によれば、デバイス識別子704は0x0Aと指定されている。メッセージ識別子705は4バイトを含み、前の2バイトはメッセージ種別中の指定動作の目的の管理されるエンティティを示し、後の2バイトは管理されるエンティティのユーティリティの識別に用いられる。メッセージ内容706は具体的メッセージによって指定される。OMCIトレイラ707はGPONシステムによりその応用が指定される。
上記のPort−ID要求メッセージには、特定のメッセージ種別703を提供する必要がある。また、その具体的メッセージ内容706の定義としては、最初の3ビットは優先度判定に使用される優先度識別子708と定義され、次の32ビットは要求されるサービスのIPアドレス709、即ちPort−ID管理表406中の送信元IPアドレス305と定義され、残りのビットはリザーブとして使用される。
図11Bに示したのはPort−ID要求応答メッセージ様式である。Port−ID要求メッセージと異なる点としては、Port−ID要求応答メッセージ様式に12ビットのPort−IDエリア711が多い。この12ビットのPort−ID値はOLT102により指定される。
図12に示したのはサービス優先度要求メッセージ様式の一例である。当該サービス優先度要求メッセージ様式は一般的なイーサネット(登録商標)データフレームに基づき、7バイトのプリアンブル(PREE:PREamble)に、1バイトの開始フレームデリミタ(SFD:Start−of−Frame Delimiter)721、6バイトの宛先MACアドレス(DA:Destination MAC Address)722、6バイトの送信元MACアドレス(SA:Source MAC Address)723、2バイトの種別情報724、46から1500バイトのデータ725、および4バイトのフレームチェックシーケンス(FCS:Frame Check Sequence)726が加えられる。
データ725において、柔軟なIPデータヘッダにより8ビットのサービス優先度識別子730と32ビットの要求サービスのIPアドレス731を含むサービス優先度要求メッセージを伝送する。当該要求サービスのIPアドレスはつまりサービス優先度管理表410に定義された送信元IPアドレス305である。また、当該データフィールド部分725には固定の20バイトのIPデータヘッダ727とIP層以上部分のデータ領域729がさらに含まれている。
図12において、宛先アドレス722はユーザー104に接続されるONU104のMACアドレスであり、送信元アドレス723は当該ユーザー105のMACアドレスである。サービス優先度要求メッセージは特定の種別値724と定義されている。
ここまで、本発明に係るGPONシステムおよびユーザーの制御可能なPort−ID割当方法はすべて図面を参照して説明した。次に、図13を参照して本発明の一部の具体的な応用を紹介する。
図13に示したのは多重のPort−IDフィルタを有するGPONシステム100におけるONU104の機能モジュール図である。図4のONU104の機能モジュール図に比べて、多重のPort−IDフィルタ404、複数のユーザーインタフェース403および複数のユーザー105を追加した点は主な相違である。
Port−IDフィルタ1 405−1とPort−IDフィルタ2 405−2は多重のPort−IDフィルタリング機能を持つ。Port−ID管理表406に挙げられているPort−ID値を持つデータのすべては、Port−IDフィルタ1 405−1によるフィルタリングを通過することができるが、Port−ID管理表406に挙げられているPort−ID値を持つデータの一部しか、Port−IDフィルタ2 405−2によるフィルタリングを通過することができない。即ち、ユーザーインタフェース1 403−1に比べて、ユーザーインタフェース2 403−2が持つ権利が限られ、ONU104を通過した一部のデータしか受信できない。例えば、Port−IDフィルタ2 405−2でPort−IDクラスが4以上のデータしか通過させないと規定される場合、ユーザー2 105−2はONU104を通過したPort−IDクラスが4以上の一部のデータしか受信できない。
従って、ユーザーインタフェース1 403−1はメインユーザーインタフェースと定義することができる。また、ユーザー105−1はユーザーインタフェース1 403−1によりPort−IDの割当を管理することができる。それに対して、ユーザーインタフェース2 403−2は有限なデータ伝送権限を持つサブユーザーインタフェースと定義することができる。
図14に示したのは多重のPort−IDフィルタを持つGPONシステムにおけるデータ伝送プロセスの流れ図である。図10に比べて、図14では、ユーザー1 105−2がONU104を通過したデータを受信できるかどうかを判断するためのステップ611およびステップ612を追加した点は主な相違である。ステップ611では、Port−IDフィルタ2 405−2は、Port−IDフィルタ1 405−1を通過した下りデータのPort−IDを照合する。当該Port−IDのクラスが4以上であれば、ステップ612では、当該下りデータがユーザー2 105−2に伝送される。そうでなければ、当該Port−IDのクラスが4より小さければ、当該下りデータはユーザー2105−2に伝送されない。
本発明の内容によれば、Port−ID割当管理はユーザーにより自ら制御されることが可能である。即ち、ユーザーが自らそのサービスの優先度レベルを決めることができる。これによって、各ユーザーに個性化の優先度判定仕組みを提供している。
本発明の光ネットワークシステムの構造を示した構造図である。 本発明の光回線終端装置の構造を示した構造図である。 本発明の光回線終端装置の論理リンク情報管理表の一例を示した図である。 本発明の光ネットワークユニットの構造を示した構造図である。 本発明の光ネットワークユニットの論理リンク情報管理表の一例を示した図である。 本発明のクライアントの構造を示した構造図である。 本発明のクライアントのサービス優先度管理表を示した図であり、図7Aと図7Bはそれぞれサービス優先度要求を起こした前後のサービス優先度管理表の内容の一例を示した図である。 本発明のユーザーの制御可能なPort−ID割当方法の主なメッセージシーケンスを示した図である。 本発明に記述したPort−ID割当プロセスを示した流れ図である。 本発明に記述したデータ伝送プロセス全体を示した流れ図である。 図11Aは、本発明のPort−ID要求メッセージ様式を示した図であり、図11BはPort−ID要求応答メッセージ様式である。 本発明のサービス優先度要求メッセージ様式の一例を示した図である。 本発明の多重のPort−IDフィルタを有するGPONシステムにおける光ネットワークユニットを示した機能モジュール図である。 本発明の多重のPort−IDフィルタを有するGPONシステムにおけるデータ伝送プロセスを示した流れ図である。 従来の技術による基本的PONシステムの構造を示した構造図である。
符号の説明
105 ユーザー
105−1 ユーザー1
105−n ユーザーn
106 論理リンク
103 光スプリッタ
204 ODNインタフェース
100 PONシステム
208 サービス処理モジュール
Port−ID割当制御
209 Port−ID管理表
201 ネットワーク管理システム
207 Port−ID割当
206 優先度管理
205 サービス識別
202 サービスポート
101 ネットワーク

Claims (16)

  1. 複数の光ネットワークユニットと接続し、送信元端末と前記光ネットワークユニットに接続される送信先端末との間におけるネットワークを通じた通信に対して制御を行う光回線終端装置であって、
    前記光ネットワークユニットから、前記送信先端末からの、送信元端末と送信先端末間の通信フローの優先度を決める通信優先度を含む論理リンク割当要求メッセージを受信するインタフェースと、
    前記インタフェースから受信した論理リンク割当要求メッセージに応じて、通信フローを識別するための論理リンク識別子を割り当て、前記通信優先度を使用して前記光ネットワークユニットと通信するよう前記インタフェースを制御する制御部とを含むことを特徴とする、光回線終端装置。
  2. 請求項1に記載の光回線終端装置において、さらに、前記通信フローと前記論理リンク識別子を管理する論理リンク情報管理表を含み、
    前記論理リンク割当要求メッセージは、前記通信フローの送信元アドレスと送信先アドレスを含み、
    前記論理リンク情報管理表は、前記論理リンク識別子と、前記論理リンク割当要求メッセージに含まれる前記送信元アドレス、送信先アドレスと、前記通信優先度とを含み、
    前記制御部は、前記論理リンク情報管理表中の前記通信優先度を使用して前記光ネットワークユニットと通信するよう前記インタフェースを制御することを特徴とする、光回線終端装置。
  3. 請求項1に記載の光回線終端装置において、前記光回線終端装置の制御部は、前記論理リンク割当要求メッセージに通信フローを識別するための論理リンク識別子を割り当てた後、前記論理リンク情報管理表を更新し、論理リンクに割り当てた論理リンク識別子を前記光ネットワークユニットに送信することを特徴とする、光回線終端装置。
  4. 請求項1に記載の光回線終端装置において、前記光ネットワークユニットの1つとする1つのクライアントから同時に複数の論理リンク割当要求メッセージを受信したとき、1つの論理リンク割当要求メッセージにのみ応答し、論理リンク識別子を割り当て、その他の論理リンク割当要求メッセージには応答せず、あるいはその他の論理リンク割当要求メッセージの優先度のクラスを低くすることを特徴とする、光回線終端装置。
  5. 請求項1に記載の光回線終端装置において、前記光ネットワークユニットの1つとする複数のクライアントから同時に複数の論理リンク割当要求メッセージを受信したとき、1つの論理リンク割当要求メッセージにのみ応答し、論理リンク識別子を割り当て、その他の論理リンク割当要求メッセージには応答せず、あるいはその他の論理リンク割当要求メッセージの優先度のクラスを低くすることを特徴とする、光回線終端装置。
  6. 請求項1に記載の光回線終端装置において、前記光回線終端装置は、前記送信元端末からのパケットを監視し、前記論理リンク情報管理表に前記パケットの宛先アドレスに対応するアドレスがある場合、前記論理リンク情報管理表に基づき前記パケットに対応の論理リンク識別子および通信優先度を割り当て、
    前記論理リンク情報管理表に前記パケットの宛先アドレスに対応するアドレスがない場合、当該パケットを破棄することを特徴とする、光回線終端装置。
  7. 請求項6に記載の光回線終端装置において、前記論理リンク情報管理表に基づき前記パケットに対応の通信優先度を割り当てるとき、当該パケットの送信元アドレスを照合することにより対応の通信優先度を取得し、前記論理リンク情報管理表に対応の送信元アドレスがない場合、当該パケットのサービス種別を照合することにより対応の通信優先度を取得することを特徴とする、光回線終端装置。
  8. 光回線終端装置と接続し、送信元端末と前記光ネットワークユニットに接続される送信先端末との間におけるネットワークを通じた通信を制御する光ネットワークユニットであって、
    前記送信先端末から、送信元端末と送信先端末間の通信フローの優先度を決める通信優先度を含む論理リンク割当要求メッセージを受信し、前記論理リンク割当要求メッセージを前記光回線終端装置に伝送するインタフェースと、
    前記光回線終端装置から送信される論理リンク識別子および通信優先度に基づき、前記送信元端末からネットワークと光回線終端装置を経由して送信される通信フローを監視し、前記論理リンク識別子に対応する通信フローを前記送信先端末に伝送する制御部と、を含み、
    前記論理リンク識別子は、前記光回線終端装置が前記インタフェースから受信した論理リンク割当要求メッセージに応答して前記論理リンク割当要求メッセージに割り当てたものであることを特徴とする、光ネットワークユニット。
  9. 請求項8に記載の光ネットワークユニットにおいて、さらに、前記通信フローと前記論理リンク識別子を管理する論理リンク情報管理表を含み、
    前記論理リンク割当要求メッセージは、前記通信フローの送信元アドレスと送信先アドレスを含み、
    前記論理リンク情報管理表は、前記論理リンク識別子と、前記論理リンク割当要求メッセージに含まれる前記送信元アドレス、送信先アドレスと、前記通信優先度とを含み、
    前記光ネットワークユニットの制御部は、前記論理リンク情報管理表中の前記通信優先度を使用して前記送信先端末と通信を行うことを特徴とする、光ネットワークユニット。
  10. 請求項8に記載の光ネットワークユニットにおいて、
    前記光ネットワークユニットは、前記光回線終端装置から前記論理リンク割当要求メッセージに割り当てた通信フローを標識するための論理リンク識別子を受信した後、前記論理リンク情報管理表を更新し、前記論理リンク識別子を前記送信先端末に送信することを特徴とする、光ネットワークユニット。
  11. 請求項8に記載の光ネットワークユニットにおいて、前記光ネットワークユニットは、前記光回線終端装置からのパケットを監視し、前記論理リンク情報管理表に前記パケットに割り当てた論理リンク識別子に対応する識別子がある場合、前記論理リンク情報管理表に基づき前記送信先端末に、割り当てられた論理リンク識別子に対応するパケットを送信し、
    前記論理リンク情報管理表に前記パケットに割り当てた論理リンク識別子に対応する識別子がない場合、当該パケットを破棄することを特徴とする、光ネットワークユニット。
  12. 光ネットワークユニット、光回線終端装置、ネットワークを経由して送信元端末と通信を行うクライアントであって、
    前記光ネットワークユニットを経由して前記光回線終端装置に送信元端末と送信先端末間の通信フローの優先度を決める通信優先度を含む論理リンク割当要求メッセージを送信するインタフェースと、
    通信優先度を含む論理リンク割当要求メッセージを送信するよう前記インタフェースを制御する制御部とを含むことを特徴とする、クライアント。
  13. 光ネットワークユニットと、複数の光ネットワークユニットと接続し、送信元端末と前記光ネットワークユニットに接続される送信先端末の間におけるネットワークを通じた通信を制御する光回線終端装置と、を含む受動光ネットワークシステムであって、
    前記光回線終端装置は、
    前記光ネットワークユニットから、前記送信先端末からの、送信元端末と送信先端末間の通信フローの優先度を決める通信優先度を含む論理リンク割当要求メッセージを受信するインタフェースと、
    前記インタフェースから受信した論理リンク割当要求メッセージに、通信フローを識別するための論理リンク識別子を割り当て、前記通信優先度を使用して前記光ネットワークユニットと通信するよう前記インタフェースを制御する制御部と、を含み、
    前記光ネットワークユニットは
    前記送信先から、通信優先度を含む論理リンク割当要求メッセージを受信し、前記論理リンク割当要求メッセージを前記光回線終端装置に伝送するインタフェースと、
    前記光回線終端装置から送信される論理リンク識別子および通信優先度に基づき、前記送信元端末からネットワークと光回線終端装置を経由して送信される通信フローを監視し、前記論理リンク識別子に対応する通信フローを前記送信先端末に伝送する制御部と、を含み、
    前記論理リンク識別子は、前記光回線終端装置が前記インタフェースから受信した論理リンク割当要求メッセージに応答して前記論理リンク割当要求メッセージに割り当てたものであることを特徴とする、受動光ネットワークシステム。
  14. 光ネットワークユニットと、複数の光ネットワークユニットに接続する光回線終端装置とを含む受動光ネットワークシステムにおけるデータ伝送方法であって、
    送信先端末は、前記光ネットワークユニットに接続され、前記光回線終端装置に送信元端末と送信先端末間の通信フローの優先度を決める通信優先度を含む論理リンク割当要求メッセージを送信し、
    前記光回線終端装置は、前記インタフェースから受信した論理リンク割当要求メッセージに基づき、前記論理リンク割当要求メッセージに通信フローを識別するための論理リンク識別子を割り当て、前記論理リンク識別子と通信優先度を前記光ネットワークユニットに送信し、
    前記光ネットワークユニットは、前記光回線終端装置から送信された論理リンク識別子および通信優先度に基づき、前記送信元からネットワークと光回線終端装置を経由して送信された通信フローを監視し、前記論理リンク識別子に対応する通信フローを前記送信先端末に伝送することを特徴とする、受動光ネットワークシステムにおけるデータ伝送方法。
  15. 複数の光ネットワークユニットと接続し、送信元端末と前記光ネットワークユニットに接続される送信先端末との間におけるネットワークを通じた通信に対して制御を行う光回線終端装置におけるデータ伝送方法であって、
    前記光ネットワークユニットから、前記送信先端末からの、送信元端末と送信先端末間の通信フローの優先度を決める通信優先度を含む論理リンク割当要求メッセージを受信するステップと、
    前記インタフェースから受信した論理リンク割当要求メッセージに、通信フローを識別するための論理リンク識別子を割り当て、前記通信優先度を使用して前記光ネットワークユニットと通信するよう前記インタフェースを制御するステップとを含むことを特徴とする、光回線終端装置におけるデータ伝送方法。
  16. 光回線終端装置と接続し、送信元端末と前記光ネットワークユニットに接続される送信先端末との間におけるネットワークを通じた通信を制御する光ネットワークユニットにおけるデータ伝送方法であって、
    前記送信先端末から、送信元端末と送信先端末間の通信フローの優先度を決める通信優先度を含む論理リンク割当要求メッセージを受信し、前記論理リンク割当要求メッセージを前記光回線終端装置に伝送するステップと、
    前記光回線終端装置から送信される論理リンク識別子および通信優先度に基づき、前記送信元端末からネットワークと光回線終端装置を経由して送信される通信フローを監視し、前記論理リンク識別子に対応する通信フローを前記送信先端末に伝送するステップと、を含み、
    前記論理リンク識別子は、前記光回線終端装置が前記インタフェースから受信した論理リンク割当要求メッセージに応答して前記論理リンク割当要求メッセージに割り当てたものであることを特徴とする、光ネットワークユニットにおけるデータ伝送方法。
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