JP2009199668A - 楽曲選曲システムおよび楽曲選曲方法 - Google Patents

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春樹 葛岡
Atsushi Tsurumi
篤 鶴見
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邦博 須賀
Sayuri Yuzukizaki
さゆり 柚木▲崎▼
Masahiro Ota
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Abstract

【課題】ディスプレイが小型であっても容易にユーザ所望のプレイリストを作成する。
【解決手段】特殊なパターンおよび楽曲を選択するための楽曲選曲図が重ねて印刷された楽曲選曲シート5と、楽曲選曲シート5上をなぞることにより該楽曲選曲シート5上に印刷された特殊なパターンを読み取って軌跡情報を出力する電子ペン4と、電子ペン4より出力される軌跡情報に基づいて複数の楽曲が記憶される楽曲DBの中から楽曲のプレイリストを生成する制御部と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、楽曲選曲システムおよび楽曲選曲方法に関する。
近年、楽曲再生装置には、ハードディスクなどの大容量蓄積装置が搭載されるようになってきている。そのような楽曲再生装置では、従来のように楽曲コンテンツが格納されたCD(Compact Disc)やMD(Mini Disc)などのメディア取り替え操作を行うことなく、大量の楽曲コンテンツを長時間連続して再生することが可能となっている。さらに、楽曲再生装置をネットワークに接続することが急速に普及し、ネットワークを介して膨大な量の楽曲コンテンツをダウンロード等することにより、連続して再生することが可能となりつつある。
ここで、従来、複数の楽曲コンテンツの中からユーザが聞きたいと思う楽曲を希望通りの順序で再生する方法としては、ユーザが一曲ずつ選曲し楽曲の再生順序を指定したプレイリストを作成し、そのプレイリストに従って楽曲を順に再生していく方法が主流である。しかし、楽曲コンテンツ数の増大に伴い、大量のコンテンツから手作業で希望の楽曲を選曲する作業は非常に煩雑なものとなる。
これを改善する手法として、ユーザがマウスやタッチパネルを利用して、ディスプレイ上の任意の点を指定する度に、全体制約条件を満たすよう、楽曲コンテンツをマッピングした検索空間上の探索範囲を動的に変更して楽曲抽出処理を行い、その結果をユーザにフィードバックすることにより、楽曲選曲を行う技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。また、楽曲を、ユーザの持つ印象度データに置き換え、ディスプレイ上にマッピングし、これらをマウス等で選択することにより楽曲選曲を行う技術が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特許文献1に開示されているプレイリスト生成装置では、プレイリストを生成するための条件として、全体制約条件と時系列嗜好条件の2つを利用する。検索空間上にマッピングした楽曲コンテンツに対し、時系列嗜好条件としてユーザが空間上の任意の点をマウスやタッチパネル等を利用して指定する度に、全体制約条件を満たすために動的に探索範囲を変更して楽曲抽出処理を行い、その結果をユーザにフィードバックする。これにより、ユーザは、プレイリストに加えられる楽曲をディスプレイ上で視認(確認)しながら、希望するプレイリストを作成することができる。
特許文献2に開示されている楽曲検索システムでは、階層型ニューラルネットワークによって、楽曲の有する物理的な複数の項目からなる特徴データと、人間の感性によって判断される項目からなる印象度データとを直接関連づけている。この関連づけにより、人間の感性によって判断される印象度データに基づいて精度の高い楽曲データの検索、すなわちユーザの希望するプレイリストを作成することができる。
特開2006−039704号公報 特開2005−235278号公報
しかしながら、上述のようなプレイリスト生成装置(特許文献1)や楽曲検索システム(特許文献2)において楽曲のプレイリストを作成する場合には、マウスやタッチペン等により直接ディスプレイ上にマッピングされた楽曲コンテンツを指定することになる。このため、ディスプレイの大きさの影響が大きく、特に小さなディスプレイなどで楽曲コンテンツの指定を行う場合、大雑把な指定しかできず、ユーザ所望の楽曲を上手く指定することができないという問題がある。さらに、このディスプレイ上で直接選曲する方式の場合、ディスプレイから離れた位置からの楽曲選曲が困難となる。特に車載装置の場合、人が容易には移動できない後部座席の人は、実質的に選曲ができない状況となる。
また、バックグランドミュージックの楽曲選曲においては、多くの場合、ユーザは、具体的な曲(楽曲名)を指定したいのではなく、所定の雰囲気を持った楽曲を聴きたくて選曲する場合が多く、ある程度選曲される楽曲の幅を広げる(楽曲選曲にランダム性を持たせる)ことが好ましい。
本発明は、係る問題に鑑みてなされたもので、曲名や歌手名を知らなくても、また、ディスプレイが小型のものであっても、さらに、ディスプレイから離れた場所であっても、容易に、且つ楽曲の演奏順序を考慮したプレイリストの作成(楽曲選曲)が可能な楽曲選曲システムおよび楽曲選曲方法を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するため、本発明の楽曲選曲システムは、特殊なパターンおよび楽曲を選択するための楽曲選曲図が重ねて印刷された専用シートと、専用シート上をなぞることにより該専用シート上に印刷された特殊なパターンを読み取って軌跡情報を出力する携帯入力装置と、携帯入力装置より出力される軌跡情報に基づいて複数の楽曲が記憶される楽曲DBの中から楽曲のプレイリストを生成する制御部と、を備えるものである。
また、本発明の楽曲選曲システムは、上述の発明において、制御部は、楽曲DBに記憶される楽曲の楽曲名と、該楽曲名毎の書誌データと、を対応付けて記憶する楽曲書誌データ記憶部と、軌跡情報に含まれる位置情報と書誌データとを対応付けて記憶する変換テーブルと、位置情報に対応した書誌データを変換テーブルから読み出し、書誌データに対応した楽曲名を楽曲書誌データ記憶部から検索し出力する取得データ解析部と、取得データ解析部より出力された楽曲名を入力・記憶し、携帯入力装置による楽曲の選択が完了した時点において、記憶された複数の楽曲名からプレイリストを生成するプレイリスト生成部と、を備えるものである。
また、本発明の楽曲選曲システムは、上述の発明において、プレイリスト生成部は、携帯入力装置により専用シート上をなぞり始めた開始点に対応する楽曲から楽曲再生を開始し、なぞり終わった終了点に対応する楽曲までを順次に再生するためのプレイリストを生成する、ものである。
また、本発明の楽曲選曲システムは、上述の発明において、位置情報と、それに対応する時間情報とを含む軌跡情報を記憶する軌跡情報記憶部を備え、取得データ解析部は、軌跡情報記憶部より、時間情報に対応する位置情報を順次に検索することで該位置情報から楽曲名を順次に得て出力し、プレイリスト生成部は、軌跡情報記憶部から一連の位置情報の入力が完了した時点までに得られた複数の楽曲名からプレイリストを生成する、ものである。
また、本発明の楽曲選曲システムは、上述の発明において、携帯入力装置が専用シート上をなぞることにより得られるなぞり始めから終了までの間に得られる一連の軌跡情報は、該携帯入力装置内部の不揮発性メモリに一旦記憶され、軌跡情報の携帯入力装置から制御部への出力は、携帯入力装置の本体に設けられた専用のスイッチの操作、または、携帯入力装置と制御部との有線もしくは無線による接続が行われたことをトリガとして開始され、制御部は、軌跡情報の入力が開始されたことにより、楽曲名の検索を開始する、ものである。
また、本発明の楽曲選曲システムは、上述の発明において、制御部は、複数の専用シートまたは縦軸や横軸のパラメータやグリッドのサイズを変更しなぞることにより得られた、それぞれ複数の楽曲名の集合体間の全てにおいて論理積をとることにより、ユーザが所望する楽曲の選曲のさらなる絞込みを行うものである。
また、本発明の楽曲選曲方法は、特殊なパターンおよび楽曲を選択するための楽曲選曲図が重ねて印刷された専用シート上をなぞることにより該専用シート上に印刷された特殊なパターンを読み取って軌跡情報を出力するステップと、軌跡情報に含まれる位置情報と書誌データとを対応付けて記憶した記憶部から、位置情報に対応する書誌データを検索するステップと、検索された書誌データに対応する楽曲名を検索し出力するステップと、出力された楽曲名を記憶し、パターンの読み取りが完了した時点において、記憶された複数の楽曲名からプレイリストを生成するステップと、を有するものである。
本発明によれば、曲名や歌手名を知らなくても、また、ディスプレイが小型のものであっても、さらに、ディスプレイから離れた場所であっても、容易に、かつ楽曲の演奏順序を考慮したプレイリストの作成(楽曲選曲)が可能となる。
以下、本発明の実施の形態に係る楽曲選曲システムについて説明する。この該楽曲選曲システムは、AVN(オーディオ一体型ナビゲーション装置)システムに適用したものである。なお、楽曲選曲システムとしては、AVNに限定されるものではなく、オーディオプレイヤー、据え置き型オーディオシステム、パソコンやPDA(Personal Digital Assistant)等に適用することも可能である。
図1は、本発明の実施の形態に係るAVNシステム1の主要構成を示す構成図である。AVNシステム1は、自動車に設置されるナビゲーション装置としてのAVN本体2と、USB(Universal Serial Bus)ケーブル3により接続可能な、携帯入力装置としての電子ペン4と、電子ペン4にて読取可能な特殊なパターンと楽曲を選択するための楽曲選曲図(後述)が重ねて印刷された専用シートである印刷物としての楽曲選曲シート5と、を有する。また、AVN本体2は、表示部10を有する。なお、USBケーブル3は、通信ケーブル(有線)の一種であるが、例えば、ブルートゥースなどの無線通信ケーブルで構成されていても良い。
図2は、図1中の楽曲選曲シート5中の1ページを示す図でそのページを使用して所定の設定をした場合の電子ペン4の軌跡を示す図である。図2において「レ」で示されるものと、楽曲選曲図21中の曲線は、電子ペン4でなぞった軌跡を示す。図2に示すように、楽曲選曲図21を含む楽曲選曲シート5は、例えば、楽曲を選択するための楽曲選曲図21と、楽曲選曲図21の<<横軸>>および<<縦軸>>のパラメータを設定するための横縦軸用コマンドマーク22と、<<グリッド>>を設定するためのグリッド用コマンドマーク23と、楽曲の選択動作(プレイリストの生成動作)を開始するためのスタート用コマンドマーク(“START”マーク)24が印刷されている。また、各ページには後述する複数のドット12からなる複数の座標パターン13が印刷されている。この座標パターン13は、前述の楽曲選曲図21およびコマンドマーク22,23,24と重ねて印刷されている(図では、2分割して表記)。また、座標パターン13は、図2に示すように各ページの全面に印刷されているが、部分的な印刷であってもよい。
なお、本実施の形態では、楽曲の選択(プレイリストの生成:後述)は、例えば、(a)横軸の設定→(b)縦軸の設定→(c)グリッドの設定→(d)楽曲選曲図21上を電子ペン4でなぞることによる楽曲のイメージによる選択→(e)スタート用コマンドマーク24の選択の順で操作することにより行われる。また、上述の設定や選択は、それぞれ楽曲選曲シート5上の所定の位置を、電子ペン4でなぞることにより行われる。なお、上述の(a)〜(d)の操作は、上述の順番通りに行う必要は無い。
横縦軸用コマンドマーク22は、楽曲選曲図21の<<横軸>>方向における楽曲のイメージ(パラメータ)と楽曲選曲図21の<<縦軸>>方向における楽曲のイメージを設定するものである。具体的には、<<横軸>>方向については、選曲したい楽曲の明るさ[明暗]、楽曲の激しさ[静激]、楽曲のテンポ[遅速]、および楽曲の年代[新旧]が設定できる。一方<<縦軸>>については、選曲したい楽曲の激しさ[静激]、楽曲のテンポ[遅速]、および楽曲の年代[新旧]を設定できる。
また、グリッド用コマンドマーク23は、ユーザが電子ペン4により楽曲選曲シート5をなぞることにより楽曲選択した楽曲の選択範囲、すなわち、どれだけ電子ペン4にてなぞった軌跡(線)に近いものを許容するか(詳細は後述)を設定するためのものである。また、スタート用コマンドマーク24は、楽曲の選択動作(プレイリストの生成動作)を開始させるためのものである。
図3に楽曲選択(楽曲選択のための解析)が行われた後における解析例を示す。このような解析結果は、図2で示される楽曲選曲シート5を電子ペン4でなぞって選曲したグリッドによる範囲を表した図であるが、このような解析例をAVN本体2の表示部10で表示してもよい。図3では、楽曲選曲図21の横軸方向が楽曲の明るさ[明暗]に設定され、縦軸方向が楽曲のテンポ[遅速]に設定され、グリッドが[中]に設定されている。なお、本実施の形態では、グリッド大は斜線を記した4×4コマに、グリッド中は横線を記した2×2コマに、グリッド小は縦線を記した1×1コマにそれぞれ設定されている。図3では、[大][中][小]が混在しているが、[大]を選択した場合、図3で示されている[中][小]の領域が全て斜線で示される[大]の領域として表示され、[中]を選択した場合、図3で示されている斜線の領域が削除されると共に、縦線の領域となる[小]の領域が削除され、横線で示される[中]の領域のみの表示がなされる。また、[小]を選択した場合、[大][中]として表示されている領域が削除され、縦線で示される[小]の領域のみとなる。
図3に示すようにグリッドが[中]の場合、ユーザがなぞった曲線xによって、選択された楽曲は白丸で表示され、選択されなかった楽曲は黒丸で表示されている。なお、この解析例は、表示部10に表示しないようにしても良い。なお、表示部に表示させる場合、表示部10には、楽曲選曲図21のみ表示させ、各コマンドマーク22,23,24は表示しないようにしても良い。
また、楽曲選曲シート5は、図4に示すように複数のページで構成されていても良い。すなわち、図4は、電子ペン4で読取可能な特殊なパターンと楽曲を選択するための楽曲選曲図21が重ねて印刷された専用シートを製本したものをばらして表示したものである。この場合、横軸および縦軸の選択(設定:印刷)が既に行われた複数ページのシートが用意されるため、<<横軸>>および<<縦軸>>を設定するための横縦軸用コマンドマーク22はシート上に設けられていない。なお、横軸および縦軸の選択に加え、グリッドの選択が行われたシートを用意するようにしても良い。この場合、グリッド用コマンドマーク23はシート上に設けられなくなる。なお、図4では、一例として4ページ分の楽曲選曲シート5を示しているが、これに限られるものではなく、実際には、横軸や縦軸のパラメータ、およびグリッドのサイズ(設定パラメータ)のそれぞれの数の組み合わせの数分だけ専用シートを設けるようにしても良い。
図5は、図2の楽曲選曲シート5の専用シート(以下、紙面ともいう)の部分断面図である。楽曲選曲シート5(の各ページ)は、図5に示すように、シート本体11の紙面に、赤外線を吸収するインク12aからなるドット12と、赤外線を透過するインク12bからなる楽曲選曲図とが印刷されたものである。シート本体11には、まず、赤外線を吸収するインク12aが印刷され、その上に、赤外線を透過するインク12bにより楽曲選択のための情報が印刷される。
楽曲選曲シート5の各ページには、赤外線を吸収するインク12aにより、複数の座標パターン13が印刷される。座標パターン13は、電子ペン4により読み取り可能な解像度のパターンであり、例えば、6×6個のドット12により構成されている。
図6は、シート本体11に対する複数の座標パターン13の印刷状態の一例を示す説明図である。図6において、複数の座標パターン13を構成する複数のドット12は、略0.3ミリメートル間隔で、縦横に配列されている。そして、1つの座標パターン13は、6×6個の計36個のドット12により構成される。座標パターン13内におけるその複数のドット12の配置は、少なくともその紙面中の複数の座標パターン13において互いが区別できるように、座標パターン13毎に互いに異なる。
座標パターン13は、左右上下に1列または1行ずれることで異なる座標パターン13となる。また、斜め上、斜め下に1ます分ずれることで異なる座標パターン13となる。図6で示す座標パターン13は、その座標パターン13の中心のます目である中心ます目13aの位置を示すパターンとなる。他の座標パターン13もそれぞれ中心位置を示すものとなる。
具体的にはたとえば、各ドット12は、図6中の所定の一定間隔毎の縦基準線と横基準線とからなる直交格子16の交点の位置を基準として、上下左右のいずれか1つの方向(すなわち、4つの方向の中の1つの方向)へ少しずれた位置に印刷される。そして、各座標パターン13における6×6個の合計36個のドット12のずれ方向の組合せは、複数の座標パターン13の中で唯一なものとなっている。これにより、複数のドット12の中から6×6個のドット12を選んだとき、その36個のドット12のずれ方向の組合せは、他のすべての36個のドット12によるずれ方向の組合せと異なるものとすることができる。この組み合わせは4の36乗とおりとなる。
この複数の座標パターン13の中で唯一となる36個のドット12のずれ方向の組合せにより、各座標パターン13には、ユニークな座標値を対応付けることができる。
複数の座標パターン13は、楽曲選曲シート5の紙面の略全面に印刷される。複数の座標パターン13は、図2の楽曲選曲シート5のページ中の、各コマンドマーク22,23,24と重なる領域を含め、紙面の全面に印刷される。しかし、楽曲選曲図21の箇所のみに座標パターン13を配置させても良い。複数の座標パターン13上には、楽曲選曲図21や各コマンドマーク22,23,24が重ねて印刷される。しかし、逆に、楽曲選曲図21や各コマンドマーク22,23,24の上に座標パターン13を印刷しても良い。
シート本体11の略全面に印刷される複数の座標パターン13は、それぞれのユニークなドット12の配列に基づいて、電子ペン4により互いに異なる座標値の座標データへ変換される。楽曲選曲図21と重ねて印刷される複数の座標パターン13は、紙面上の位置に応じて互いに異なるものとなる。複数の座標パターン13は、たとえば紙面の左上隅を基準(0,0)とする、X,Yの二次元の座標データへ変換される。図2の紙面では、紙面の横方向がX軸であり、紙面の縦方向がY軸である。
なお、複数の座標パターン13は、たとえば1冊の楽曲選曲シート5のすべてのページを1つの大きな紙面上に並べたと仮定した状態において、その大きな紙面の左上隅を基準(0,0)とする、X,Yの二次元の座標データへ変換されるものであってもよい。この変形例の場合、二次元の座標データにより、ページ内の読取位置のみならず、楽曲選曲シート5中のページも特定することが可能である。この二次元座標データは、上述したように、直交格子16の交点から少しずれた6×6の36個のドット群から絶対アドレスを算出するようになっている。これにより、この座標パターン13が印刷された位置や、どの紙(何ページ目の紙)であるかが判断される。この例では、表現できるアドレス面積は、理論的にはユーラシア大陸に匹敵する面積がある。
楽曲選曲シート5の各ページには、図5に示すように、赤外線を吸収するインク12aの上に、赤外線を透過するインク12bにより、楽曲を選曲するための楽曲選曲図21や、各種の長方形のコマンドマーク22,23,24とが印刷される。楽曲選曲図21および複数のコマンドマーク22,23,24は、シート本体11の別々の領域に、互いに重ることがないように領域を分けて印刷される。
赤外線を透過するインク12bによりシート本体11に形成される各コマンドマーク22,23,24等は、楽曲選択のための条件を設定したり、電子ペン4を制御するためのものである。
図7は、図1中の電子ペン4の構成を示すブロック図である。電子ペン4は、ペン軸31、筆圧センサ32、赤外線LED(Light Emitting Diode)33、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ34、USBケーブル3が接続されるUSBI/F(USBインタフェース)35、時刻情報を生成するタイマ36、不揮発性メモリ37、マイクロコンピュータ38などを有する。電子ペン4は、図1に示すように、細長い棒形状のハウジング39を有する。
なお、電子ペン4やAVN本体2は、USBI/F35の代わりに、たとえばブルートゥースなどの無線通信I/Fを備えるものであってもよい。また、タイマ36は、電子ペン4がたとえばリセットされてからの経過時間などを時刻として計測するものであってもよい。不揮発性メモリ37は、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory)などで構成される。
ペン軸31は、この細長い棒形状のハウジング39の一端部に、突出して配設される。筆圧センサ32は、ペン軸31に作用する筆圧を検出する。筆圧センサ32は、検出した筆圧値をマイクロコンピュータ38へ出力する。電子ペン4は、このペン軸31を利用して画や文字を描くことができるようになっているが、文字等を描くことができず、楽曲選曲シート5を単になぞるだけのものとしてもよい。
赤外線LED33およびCMOSセンサ34は、ハウジング39の一端部において、ペン軸31の配設位置の周囲に配設される。赤外線LED33は、ペン軸31の先端が紙面に触れるとき、その接触部位およびその周囲の部位へ赤外線を照射する。CMOSセンサ34は、紙面のその接触部位およびその周囲の部位により反射される赤外線を受光する。CMOSセンサ34は、受光した赤外線の強度分布データを、マイクロコンピュータ38へ出力する。
マイクロコンピュータ38は、メモリ、CPU(Central Processing Unit)、入出力ポート(図示せず)などを有する。入出力ポートには、筆圧センサ32、赤外線LED33、CMOSセンサ34、USBI/F35、タイマ36、不揮発性メモリ37などが接続される。電子ペン4のCPUは、不図示のメモリなどから制御プログラムを読み込んで実行する。これにより、電子ペン4のマイクロコンピュータ38には、読取データ生成部41と、読取データ送信部42と、が実現される。
読取データ生成部41は、CMOSセンサ34により撮像される座標パターン13を紙面中の座標値へ変換し、図7に示す読取データ46を生成する。すなわち、座標値の読取座標データ(読取座標情報)51(図8参照)などを有する読取データ(読取情報)46を生成する。読取データ(情報)生成部41は、生成した読取データ46を不揮発性メモリ37に記憶させる。
図8は、図7中の不揮発性メモリ37に記憶される所定時間内の読取データ46のデータ構造の一例を示す図である。読取データ46は、通常、複数のレコードで構成される。図8では、横一列が1つのレコードに相当する。読取データ46の各レコードは、少なくとも、読取座標データ(情報)51と、ペン圧レベルデータ(情報)52と、読取時刻データ(情報:読取時間データとも称する)53と、を有する。読取座標データ51は、CMOSセンサ34により撮像される座標パターン13から得られる座標値を有する座標データであり、X,Yの二次元の座標データである。ペン圧レベルデータ52は、筆圧センサ32が検出した筆圧値を有するデータである。読取時刻データ53は、ある1つの座標パターン13が得られたときの、タイマ36が計測する時刻(時間)を有するデータである。
図2中の各コマンドマーク22,23,24の部分は、各コマンドマーク22,23,24の印刷されている位置を示す読取座標データに、各機能を紐付けすることで、それぞれの機能を実現するようにしている。
読取データ送信部42は、図7中の不揮発性メモリ37に記憶される読取データ46を、USBI/F35を介してUSBケーブル3により接続される機器へ送信する。図1のAVNシステム1では、電子ペン4のUSBI/F35には、USBケーブル3によりAVN本体2が接続される。この結果、この実施の形態では、読取データ送信部42は、AVN本体2へ、不揮発性メモリ37に記憶される読取データ46を送信する。
図9は、AVNシステム1の主要な構成を示すブロック図である。AVNシステム1は、AVN本体2、電子ペン4、楽曲選曲シート5、を有し、AVN本体2は、制御部61と、表示部10とオーディオ信号出力部62とを有する。制御部61は、取得データ解析部100、変換テーブル101、楽曲書誌データ記憶部102、プレイリスト生成部103、制御管理部104、楽曲DB105、楽曲選択部106、RAM(Random Access Memory)107、ROM(Read Only Memory)108、プレイリスト記憶部109、およびシステムバス110により構成される。
なお、図9では、本実施の形態に関わる部分のみの構成を示しており、一般(公知)のAVN(カーナビゲーションシステム)の構成全体を示したものではない。また、図9では、説明を簡単にするため、1つの制御部61を配置し、また1つの制御管理部104によりAVNシステム1の制御や管理を行うものとしているが、これに限定されることは無く、各機能ブロック毎に制御部または制御管理部を有するユニット構成とすることも可能である。また、各機能ブロックが行う各機能を1つまたは複数のソフトウェアで行うようにしても良い。
電子ペン4は、特殊なパターンが印刷された専用の楽曲選曲シート5を所定のペン圧(筆圧)レベル以上にてなぞることにより、所定の間隔にて楽曲選曲シート5の軌跡情報(読取座標情報および読取時刻情報)を読み取り、取得データ解析部100に供給する。なお、軌跡情報を取得データ、座標情報を位置情報とも称する。
取得データ解析部100は、制御管理部104の制御のもと、電子ペン4より供給された軌跡情報(取得データ)から、電子ペン4により、楽曲選曲シート5のどの部分が選択された(なぞられた)のかを解析し、該解析結果をもとに、(1)横軸のパラメータを何にするのかを設定し、(2)縦軸のパラメータを何にするのかを設定し、(3)グリッドのサイズを設定し、(4)それぞれの設定を記憶する。
また、取得データ解析部100は、軌跡情報(図2の曲線x)に含まれる位置情報(読み取り座標情報)に対応する書誌データを、変換テーブル101(設定・記憶された横軸および縦軸のパラメータならびにグリッドのサイズに対応する部分)から検索し、該検索された書誌データに対応する楽曲名を楽曲書誌データ記憶部102から検索し、該検索された楽曲名をプレイリスト生成部103に出力する。なお、書誌データとは、本実施の形態においては、図10の楽曲毎の書誌データに示すように、楽曲毎のイメージ(楽曲の明るさ[明暗]や、楽曲の激しさ[静激]や、楽曲のテンポ[遅速]や、楽曲の年代[新旧]等)を示すものである。このデータは、楽曲DB(データベース)105に記憶された楽曲毎にユーザが設定しても良いし、CDDB(CD DataBase)など外部からのデータを利用して設定(作成)してもよい。
変換テーブル101は、位置情報(読み取り座標情報)と書誌データとを対応付けたテーブルを記憶する。楽曲書誌データ記憶部102は、楽曲名毎に書誌データと対応付けたテーブルを記憶する。具体的には、図10に示す楽曲名毎の書誌データを記憶する。
プレイリスト生成部103は、制御管理部104の制御のもと、取得データ解析部100より出力された楽曲名を入力・記憶し、電子ペン4によるユーザが所望する楽曲の選択が完了した時点(図2の曲線xをなぞり終えた時点)において、記憶された複数の楽曲名からプレイリストを生成し、プレイリスト記憶部109に記憶する。
プレイリストの一例を図11に示す。図11では、再生される楽曲毎に再生順序(例えば、図2の曲線xのなぞり始めから終了までの間に順次に選択された楽曲順)が記載されているが、この再生順序は特に設けなくても良い。なお、プレイリストは、表示部10に表示される。また、ユーザが所望する楽曲とは、ユーザが聞きたいと思うイメージ(書誌データ)を有する楽曲のことであり、楽曲の選択とは、楽曲選曲シート5の楽曲選曲図21上を電子ペン4にてなぞる行為をいう。
制御管理部104は、プロセッサ等から構成され、AVNシステム1全体の動作を制御する。
楽曲DB105は、実際に再生される楽曲の再生データを所定のデータ形式にて記憶する。楽曲選択部106は、制御管理部104の制御のもと、プレイリスト記憶部109を参照し、再生順序に従って楽曲を楽曲DB105より読み出してオーディオ信号出力部62に供給する。
オーディオ信号出力部は、制御管理部104の制御のもと、楽曲DB105より読み出された楽曲の再生データを所定の方式にてデコードし、図示しない音声出力部に供給し、再生音楽を出力する。
RAM107は、制御管理部104のワークエリアとして機能する。ROM108は、このAVNシステム1全体の動作制御に必要なオペレーティングシステム(OS)や動作プログラムや各種のデータを記憶する。
表示部10は、例えば、楽曲選択(楽曲選択のための解析)が行われた後における解析例(図3参照)や、プレイリスト記憶部109に記憶されたプレイリストの表示を行う。プレイリスト記憶部109は、プレイリスト生成部103にて生成されたプレイリスト(図11参照)を記憶する。
システムバス110は、上述の各処理部の間で命令やデータを転送するための伝送経路である。
次に、本実施の形態におけるAVNシステム1の動作について、図12のフローチャートを参照して説明する。なお、以下に説明する動作は、楽曲選曲の一例を示すものであって、種々の変形が可能である。以下の動作説明では、取得データ解析部100が、電子ペン4よりの取得データから、最初に、横軸のパラメータ、縦軸のパラメータ、およびグリッドのサイズを設定・記憶し、その後、楽曲選曲図21上のなぞりが開始されることにより得られるデータ(図2の曲線x)に基づいてリアルタイムに楽曲名の検索を行い、楽曲選曲図21上のなぞりが終了(楽曲選曲操作の終了)した時点でプレイリストの生成を行う場合を例に説明する。この場合、電子ペン4により楽曲選曲図21上をなぞり始めた開始点に対応する楽曲から楽曲再生を開始し、なぞり終わった終了点に対応する楽曲までを順次に再生するためのプレイリストが生成されることとなる。
まず、電子ペン4の制御部(図示せず)は、筆圧センサ32のペン圧レベルが所定値以上であるか否かを判断し(ステップS1)、所定値以下(NO)と判断された場合には、所定時間後にステップS1を再度行い、所定値以上(YES)であると判断された場合には、処理をステップS2に移す。
ステップS2に移行すると、制御管理部104の制御のもと取得データ解析部100は、電子ペン4から供給される情報(取得データ)に基づいて、横軸のパラメータ、縦軸のパラメータ、およびグリッドのサイズを設定・記憶し、処理をステップS3に移す。
ステップS3に移行すると、制御管理部104の制御のもと取得データ解析部100は、楽曲選曲のための電子ペン4による楽曲選択画面21上のなぞり(例えば、図2の曲線x)が開始されたか否かを、電子ペン4から供給される取得データに基づいて判断する。開始されたと判断されなかった(NO)場合には処理をステップS1に戻し、判断された(YES)場合には処理をステップS4に移す。なお、NOの場合、ステップS3を再度行うようにしても良い。
ステップS4に移行すると、制御管理部104の制御のもと取得データ解析部100は、電子ペン4より供給される取得データ(座標情報)に基づいて、変換テーブル101を参照することで、当該座標情報に対応する書誌データを検索し、処理をステップS5に移す。
ステップS5に移行すると、制御管理部104の制御のもと取得データ解析部100は、ステップS4にて検索・取得した書誌データに基づいて、楽曲書誌データ記憶部102を参照することで、当該書誌データに対応する楽曲名を検索し、処理をステップS6に移す。
ステップS6に移行すると、制御管理部104の制御のもと取得データ解析部100は、ステップS5にて検索・取得した楽曲名をプレイリスト生成部103に供給する。楽曲名を供給されたプレイリスト生成部103は、制御管理部104の制御のもと、楽曲名を順次に記憶し、処理をステップS7に移す。なお、ステップS5にて、楽曲名が検索されなかった場合には、プレイリスト生成部103は、何も処理を行わず、処理をステップS7に移す。
ステップS7に移行すると、制御管理部104の制御のもと取得データ解析部100は、楽曲選曲のための電子ペン4による楽曲選曲図21上のなぞりが終了したか否かを判断する。なぞりが終了していない(NO)と判断された場合には処理をステップS4に戻し、終了した(YES)と判断された場合には、処理をステップS8に移す。
ステップS8に移行すると、制御管理部104の制御のもとプレイリスト生成部103は、記憶された楽曲名からプレイリスト(図11参照)を生成し、プレイリスト記憶部109に記憶し、処理をステップS9に移す。
ステップS9に移行すると、制御管理部104は、プレイリスト記憶部109に記憶されたプレイリストを読み出して、表示部10に出力し、処理を終了する。
次に、他の実施の形態について説明する。図13は、楽曲選択(なぞった○印の範囲に入る全ての楽曲選択のための解析)が行われた後における解析例を示した図である。この場合、両端が閉じるようになぞった領域内(図3の例では右上方の領域)に入る楽曲が選曲される。なお、この領域もグリッドの大きさが考慮される。図13において、選択された楽曲は白丸で表示され、選択されなかった楽曲は黒丸で表示されている。なお、この解析例は、表示部10に表示されるが、表示されないようにしても良い。表示する場合、表示部10には、楽曲選曲図21のみ表示させ、各コマンドマーク22,23,24は表示しないようにしても良い。図13の例では、選択するための図形を示す<<形状>>に関するコマンドマークが示されており、[円]を指示された事を示している。
図13において、選択するための図形を示すコマンドマークを[円]としたが、形状の指定をせずに、単に電子ペン4で囲った範囲内に入る楽曲を選曲する[範囲]としてもよい。
次に、さらに他の実施の形態について説明する。図14は、楽曲選択(×で描かれた範囲以外の全ての楽曲選択のための解析)が行われた後における解析例を示した図である。この場合、×で描かれた範囲(グリッドのサイズを考慮する)以外の楽曲が全て選曲される。図14において、選択された楽曲は白丸で表示され、選択されなかった楽曲は黒丸で表示されている。なお、この解析例は、表示部10に表示するが、表示しないようにしても良い。表示部10に表示する場合、表示部10には、楽曲選曲図21のみ表示させ、コマンドマーク22,23,24,25は表示しないようにしても良い。
なお、図13に示す他の実施の形態、および、図14に示す、さらに他の実施の形態では、新たな電子ペン用コマンドマークとして、<<形状>>を設け、「円」や「×」を入力するようにしているが、新たな電子ペン用コマンドマーク(上述の形状を設定する枠)を設けずに、電子ペン4から得られた軌跡情報から、形状認識を行うことにより、同様な結果(効果)が得られるようにしても良い。なお、図13の、他の実施の形態、および、図14の、さらに他の実施の形態により選択された楽曲においては、楽曲の再生順序は設定されない。が、このような場合、左上の「0,0」の座標に近い楽曲から順に再生するように初期設定をしてもよい。また、このような初期設定を変更できるようにしても良い。
以上、本発明の実施の形態によれば、表示部10の大きさ(サイズ)に影響されず、グリッドのサイズ(幅)を変更することで、より詳細(ピンポイント)に楽曲を選曲することができる。また、楽曲の明るさ[明暗]や、楽曲の激しさ[静激]や、楽曲のテンポ[遅速]や、楽曲の年代[新旧]等のパラメータで、楽曲DBに記憶された膨大な量の楽曲(保有楽曲)全てをユーザが記憶していなくても、これら楽曲のイメージ(パラメータ)を設定するだけで容易に且つ簡単にユーザ所望の楽曲選択を行うことが可能となる。
以上、上述の如くに、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、上述のフローチャートによる動作の説明では、電子ペン4にて楽曲選曲図21上のなぞりが開始されることにより得られる軌跡情報(図2の曲線x)に基づいてリアルタイムに楽曲名の検索を行い、楽曲選曲図21上のなぞりが終了(楽曲選曲操作の終了)した時点でプレイリストの生成を行うとして説明したが、これに限られることは無く、例えば、AVN本体2の内部に位置情報とそれに対応する時間情報とを含む軌跡情報(取得データ)を記憶する軌跡情報記憶部を備えることにより、一旦、電子ペン4にて楽曲選曲図21上のなぞりが開始され終了するまでの間に得られた情報(軌跡情報)を、この軌跡情報記憶部に記憶し、該軌跡情報記憶部より、時間情報に対応する位置情報を順次に検索することで該位置情報から楽曲名を順次に得て、これら楽曲名からプレイリストを生成するようにしても良い。このとき、古い時間情報に対応する位置情報から順次に楽曲名を検索し、順次再生(古い軌跡情報から順に再生)されるようにプレイリストを生成するようにしても良い。
また、電子ペン4が専用シートとなる楽曲選曲シート5上をなぞることにより得られるなぞり始めから終了までの間の一連の軌跡情報を、電子ペン4内部の不揮発性メモリに一旦記憶し、この一連の軌跡情報が、電子ペン4本体に設けられた専用のスイッチの操作、または、電子ペン4と取得データ解析部100との有線もしくは無線による接続が行われたこと(専用シート上のスタート用コマンドマーク(“START”マーク)24をなぞることではない)をトリガとして電子ペン4内部に記憶された軌跡情報を取得データ解析部100に転送(供給)することにより、取得データ解析部100が、楽曲名の検索を開始するようにしても良い。これにより、一連の軌跡情報を電子ペン4内部の不揮発性メモリ37に一旦記憶しておくことで、軌跡情報の持ち運びができ、別の場所や時間に選曲した楽曲を選択(再生)することが可能となる。さらに、同様な形式の変換テーブル101や楽曲書誌データ記憶部102を有する機器であれば、ひとつの電子ペン4にて複数の機器(他の機器)を操作することが可能となる。
また、取得データ解析部100は、複数の専用シートまたは縦軸や横軸のパラメータやグリッドのサイズを変更しなぞることにより得られた、それぞれ複数の楽曲名の集合体間の全てまたは選択されたものの論理積をとることにより、ユーザが所望する楽曲の選曲のさらなる絞込みを行うようにしても良い。
また、ユーザがあまり多くの楽曲を聴きたくない場合には、軌跡情報(図2の曲線x)が短くなるように、電子ペン4によって楽曲選曲図21上をなぞるようにすると良い。さらに、グリッドの設定により、楽曲選曲にランダム性を持たせることが可能となる。
また、楽曲選曲(楽曲名の検索)により、複数の楽曲名が検索された場合には、所定の基準、例えば、過去に選曲された回数を基準として、よく再生する楽曲を選ぶようにしても良いし、全ての楽曲を再生するようにしても良い。
また、AVN本体2の内部に示した各機能ブロックの全てまたは一部を、電子ペン4の内部に設けるようにしても良い。また、楽曲書誌データまたは楽曲名は、楽曲DB105に記憶されていても良い。
また、電子ペン4は出力データとして軌跡情報(座標情報および時刻情報)を取得データ解析部100に出力する、すなわち、電子ペン4にて楽曲選曲シート5(専用シート)より読み取られた特殊なパターン(パターンデータ)を、電子ペン4にて座標情報(位置情報)に変換して出力するものとして説明したが、電子ペン4にて読み取られた特殊なパターンをそのまま取得データ解析部100に出力するようにしても良い。この場合、例えば、変換テーブル101に前述の電子ペン4にて読み取られた特殊なパターンと座標情報とを対応付けるテーブルを用意(記憶)し、取得データ解析部100にて、変換テーブル101を参照することにより、前述のパターンデータを座標情報に変換する。
また、携帯入力装置としては、赤外線使用の電子ペン4以外に、超音波、紫外線、磁気などのいずれかを使用する装置としても良い。
また、電子ペン4は軌跡情報を取得データ解析部100へストリーミング送信してもよい。
また、特殊なパターン(座標パターン)としては、6×6の36ドットで1つのパターンを示すものではなく、8×8の64ドットで1つのパターンを示すものとしたり、ドット自体の形状を変えてパターンの継続を増やすパターン形状など他のパターンとしても良い。また、光学パターンではなく、磁気パターン等としても良い。
また、印刷媒体(専用シート)としては、各ドットが認識可能であれば、紙の他に、セルロイド樹脂などの樹脂材、金属材など他の印刷媒体としても良い。
また、上述の実施の形態のAVNシステム1が持つ各構成ブロックの機能は、全てまたはその一部をソフトウェアによって実現しても、あるいはその少なくとも一部をハードウェアで実現しても良い。例えば、制御管理部104における処理の全部またはその一部は、1又は複数のプログラムによりコンピュータ上で実現しても良く、また、その少なくとも一部をハードウェアで実現しても良い。
また、上記実施の形態はあくまでも説明のためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。例えば、AVN本体2の全部又は一部として動作させるためのコンピュータプログラムを、メモリカード、CD−ROM、DVD、MO(Magneto Optical Disk)などのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布し、これを別のコンピュータ、例えば、携帯電話、オーディオ機器、電子時計などにインストールし、AVN本体2として動作させ、あるいは、AVN本体2が行う工程を実行させてもよい。さらに、インターネット上のサーバ装置が有するディスク装置等にプログラムを格納しておき、例えば、搬送波に重畳させて、AVN本体2となるコンピュータにダウンロード等するものとしてもよい。
本発明の実施の形態に係るAVNシステムを示す構成図である。 図1に示される楽曲選曲シートの例(1ページ)を示す図である。 図1に示される楽曲選曲シートを利用して楽曲選択(楽曲選択のための解析)が行われた後における解析例を示す図である。 図1に示される楽曲選曲シートの他の例で、製本したものをばらして表示した図である。 図2に示される楽曲選曲シートの部分断面図である。 図5に示される楽曲選曲シートに対する座標パターンの印刷状態の一例を示す説明図である。 図1中の電子ペンの主要構成の一例を示すブロック図である。 図7中の不揮発性メモリに記憶される読取データのデータ構造の一例を示す図である。 図1中に示されるAVN本体の主要構成を示すブロック図である。 図9中に示される楽曲書誌データ記憶部に記憶される楽曲名毎の書誌データの一例を示す図である。 図9中に示されるプレイリスト記憶部に記憶されるプレイリストの一例を示す図である。 本実施の形態におけるAVNシステムの動作の流れを示すフローチャートである。 図1のAVNシステムで実行される解析例の他の例を示す図である。 図1のAVNシステムで実行される解析例のさらに他の例を示す図である。
符号の説明
1 AVNシステム
2 AVN本体
3 USBケーブル(通信ケーブル)
4 電子ペン(携帯入力装置)
5 楽曲選曲シート(専用シート)
10 表示部
13 座標パターン
21 楽曲選曲図
22,23,24,25 コマンドマーク
46 読取データ
51 読取座標情報
52 読取時刻情報
61 制御部
62 オーディオ信号出力部
100 取得データ解析部
101 変換テーブル
102 楽曲書誌データ記憶部
103 プレイリスト生成部
104 制御管理部
105 楽曲DB
106 楽曲選択部
107 RAM
108 ROM
109 プレイリスト記憶部
110 システムバス

Claims (7)

  1. 特殊なパターンおよび楽曲を選択するための楽曲選曲図が重ねて印刷された専用シートと、上記専用シート上をなぞることにより該専用シート上に印刷された特殊なパターンを読み取って軌跡情報を出力する携帯入力装置と、
    上記携帯入力装置より出力される上記軌跡情報に基づいて複数の楽曲が記憶される楽曲DBの中から楽曲のプレイリストを生成する制御部と、
    を備えることを特徴とする楽曲選曲システム。
  2. 前記制御部は、
    前記楽曲DBに記憶される楽曲の楽曲名と、該楽曲名毎の書誌データと、を対応付けて記憶する楽曲書誌データ記憶部と、
    前記軌跡情報に含まれる位置情報と上記書誌データとを対応付けて記憶する変換テーブルと、
    上記位置情報に対応した上記書誌データを上記変換テーブルから読み出し、上記書誌データに対応した楽曲名を上記楽曲書誌データ記憶部から検索し出力する取得データ解析部と、
    上記取得データ解析部より出力された上記楽曲名を入力・記憶し、前記携帯入力装置による楽曲の選択が完了した時点において、記憶された複数の上記楽曲名からプレイリストを生成するプレイリスト生成部と、
    を備えることを特徴とする請求項1に楽曲選曲システム。
  3. 前記プレイリスト生成部は、前記携帯入力装置により前記専用シート上をなぞり始めた開始点に対応する楽曲から楽曲再生を開始し、なぞり終わった終了点に対応する楽曲までを順次に再生するためのプレイリストを生成することを特徴とする請求項2に記載の楽曲選曲システム。
  4. 前記位置情報と、それに対応する時間情報とを含む前記軌跡情報を記憶する軌跡情報記憶部を備え、
    前記取得データ解析部は、上記軌跡情報記憶部より、上記時間情報に対応する上記位置情報を順次に検索することで該位置情報から前記楽曲名を順次に得て出力し、
    前記プレイリスト生成部は、上記軌跡情報記憶部から一連の上記位置情報の入力が完了した時点までに得られた複数の上記楽曲名からプレイリストを生成する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の楽曲選曲システム。
  5. 前記携帯入力装置が前記専用シート上をなぞることにより得られるなぞり始めから終了までの間に得られる一連の前記軌跡情報は、該携帯入力装置内部の不揮発性メモリに一旦記憶され、
    前記軌跡情報の前記携帯入力装置から前記制御部への出力は、前記携帯入力装置の本体に設けられた専用のスイッチの操作、または、前記携帯入力装置と前記制御部との有線もしくは無線による接続が行われたことをトリガとして開始され、
    前記制御部は、前記軌跡情報の入力が開始されたことにより、前記楽曲名の検索を開始する、
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の楽曲選曲システム。
  6. 前記制御部は、複数の前記専用シートまたは縦軸や横軸のパラメータやグリッドのサイズを変更しなぞることにより得られた、それぞれ複数の前記楽曲名の集合体間の全てにおいて論理積をとることにより、ユーザが所望する楽曲の選曲のさらなる絞込みを行うことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の楽曲選曲システム。
  7. 特殊なパターンおよび楽曲を選択するための楽曲選曲図が重ねて印刷された専用シート上をなぞることにより該専用シート上に印刷された特殊なパターンを読み取って軌跡情報を出力するステップと、
    上記軌跡情報に含まれる位置情報と書誌データとを対応付けて記憶した記憶部から、上記位置情報に対応する書誌データを検索するステップと、
    検索された上記書誌データに対応する楽曲名を検索し出力するステップと、
    上記出力された上記楽曲名を記憶し、上記パターンの読み取りが完了した時点において、記憶された複数の上記楽曲名からプレイリストを生成するステップと、
    を有することを特徴とする楽曲選曲方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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