JP2009198929A - 擬似サンプルの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】成形体の表面にフィルムを貼着する擬似サンプルの製造方法にあって、貼着後のフィルムにシワが残るのを防止し、かつ、フィルムと成形体との剥離強度を高めて該フィルムの剥離を防ぐことができる擬似サンプルの製造方法を提供する。
【解決手段】本物品の外形形状に対応すると共に表面に微細な型側凹凸形状を有する型に、硬化可能であって流動性を有する成形素材を流し込む第1の工程と、この流し込んだ成形素材を硬化させ、型側凹凸形状に対応した微細な成形体側凸凹形状21を有する成形体2を形成する第2の工程と、成形体を脱型した後、該成形体を加熱し、この成形体の表面に絵柄などが表示されたフィルム3を被覆する第3の工程と、成形体を加熱した状態で、フィルムの表面を擦って該フィルムを成形体側凸凹形状の凹部2bに入り込ませる第4の工程と、フィルムを成形体側凸凹形状の凹部に噛み込ませる第5の工程とを有しているものである。
【選択図】図8

Description

本発明は、食品や装飾品等の本物品の立体的形状や模様等の外観を擬似した擬似サンプルの製造方法に係り、特に、本物品と略同一の立体的形状の成形体の表面に、模様、色彩、光沢等の絵柄などの表示物を表示したフィルムを貼り付けて、よりリアルな擬似サンプルを製造するものに関する。
従来、例えば、食品や装飾品等の本物品の立体的形状、模様等の外観を擬似した擬似サンプルを製造する場合にあっては、まず、本物品の外形形状に対応した型に、硬化可能であって流動性を有する成形素材を流し込んで硬化させて成形体を作製し、本物品の外観を印刷等したフィルムを、前述の成形体の表面に被覆して擬似サンプルの製造を行っていた(例えば、特許文献1の図1〜図4参照)。
特開2007−52085号公報
しかしながら、上述した擬似サンプルの製造にあっては、フィルムが成形体表面の起伏に合致できなかったり、フィルム自身の貼着剤の吸収により膨張して該フィルムに多数のシワが発生してしまい、得られた擬似サンプルの外観を損ねてしまうという問題を生じ、加えて、擬似サンプルのハンドリングに際し、フィルムが容易に剥離を起こして短期間で使用不能になってしまうという問題点があった。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものである。
請求項1に係る発明は、本物品の外形形状に対応すると共に表面に微細な型側凹凸形状を有する型に、硬化可能であって流動性を有する成形素材を流し込む第1の工程と、この流し込んだ成形素材を硬化させ、前記本物品と略同一の外形形状であって前記型側凹凸形状に対応した微細な成形体側凸凹形状を有する成形体を形成する第2の工程と、前記成形体を脱型した後、該成形体を加熱し、この成形体の表面に絵柄などの表示物が表示されたフィルムを被覆する第3の工程と、前記成形体を加熱した状態で、前記フィルムの表面を擦って該フィルムを前記成形体側凸凹形状の凹部に入り込ませる第4の工程と、前記フィルムが入り込んだ前記成形体を冷却し、前記フィルムを前記成形体側凸凹形状の凹部に噛み込ませる第5の工程とを有している擬似サンプルの製造方法である。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の擬似サンプルの製造方法において、第3の工程および第4の工程において、成形体の加熱は、該成形体の温度が60〜120℃となるようになされるものである。
請求項3に係る発明は、請求項1または2に記載の擬似サンプルの製造方法において、第3の工程において、フィルムの被覆は、貼着剤による貼着により行われるものである。
請求項4に係る発明は、請求項1〜3に記載の擬似サンプルの製造方法において、成形素材は、ポリ塩化ビニル(PVC)と可塑剤とを含有するペースト樹脂であるものである。
請求項5に係る発明は、請求項1〜4に記載の擬似サンプルの製造方法において、擬似サンプルは、脂身と赤身を有する肉片を擬似したものであり、成形体は、前記脂身の色彩と略同一の白色または乳白色であり、フィルムは、前記赤身の部位の絵柄が表示されていると共に、このフィルムの前記脂身に対応する部位は透明で、該フィルムを介して前記成形体の色彩が表示されているものである。
請求項6に係る発明は、請求項5に記載の擬似サンプルの製造方法において、 肉片を透明な包装部材で包装する包装工程と、この包装工程は、前記肉片が有する肉汁感を付与すると共に前記包装部材の内部が曇るのを防ぐために、少なくともフィルムと前記包装部材との間にグリセリンを介在させて包装するものである。
請求項1記載の擬似サンプルの製造方法によれば、本物品の外形形状に対応すると共に表面に微細な型側凹凸形状を有する型に、硬化可能であって流動性を有する成形素材を流し込む第1の工程と、この流し込んだ成形素材を硬化させ、前記本物品と略同一の外形形状であって前記型側凹凸形状に対応した微細な成形体側凸凹形状を有する成形体を形成する第2の工程と、前記成形体を脱型した後、該成形体を加熱し、この成形体の表面に絵柄などの表示物が表示されたフィルムを被覆する第3の工程と、前記成形体を加熱した状態で、前記フィルムの表面を擦って該フィルムを前記成形体側凸凹形状の凹部に入り込ませる第4の工程と、前記フィルムが入り込んだ前記成形体を冷却し、前記フィルムを前記成形体側凸凹形状の凹部に噛み込ませる第5の工程とを有しているため、加熱による成形体の膨張により成形体側凸凹形状の凹部を拡張させてこの凹部にフィルムを擦って入り込ませた後、冷却により凹部を収縮させてこの凹部にフィルムを噛み込ませ、この噛み込みによりフィルムを伸ばしてシワを除去し、良好な外観を得ることができ、しかも、フィルムの噛み込みにより該フィルムと成形体との接合力を強め、フィルムの剥離を防止することができる。
請求項2記載の発明によれば、請求項1に記載の擬似サンプルの製造方法の効果に加え、第3の工程および第4の工程において、成形体の加熱は、該成形体の温度が60〜120℃となるようになされるため、塑性変形など成形体やフィルムが受ける熱的劣化を防止しつつ、成形体の熱膨張による成形体側凸凹形状の凹部の拡張を確実に行うことができ、拡張した凹部にフィルムを迅速かつ容易に入り込ませることができる。
請求項3記載の発明によれば、請求項1または2に記載の擬似サンプルの製造方法の効果に加え、第3の工程において、フィルムの被覆は、貼着剤による貼着により行われるため、フィルムと成形体とを固着して該成形体の立体的形状と模様、色彩、光沢等の表示物とを一体化させることができ、質感を高めてより一層リアルな擬似サンプルを得ることができる。
請求項4記載の発明によれば、請求項1〜3に記載の擬似サンプルの製造方法の効果に加え、成形素材は、ポリ塩化ビニル(PVC)と可塑剤とを含有するペースト樹脂であるため、第1の工程において、ペースト樹脂が有する高い流動性によりポリ塩化ビニルを型側凹凸形状の凹部に確実に流し込むことができ、成形体に型側凹凸形状に対応した微細な成形体側凸凹形状を忠実に形成することができる。
請求項5記載の発明によれば、請求項1〜4に記載の擬似サンプルの製造方法の効果に加え、擬似サンプルは、脂身と赤身を有する肉片を擬似したものであり、成形体は、前記脂身の色彩と略同一の白色または乳白色であり、フィルムは、前記赤身の部位の絵柄が表示されていると共に、このフィルムの前記脂身に対応する部位は透明で、該フィルムを介して前記成形体の色彩が表示されているため、フィルムの絵柄と成形体の色彩とが相俟って、肉片の立体的形状に加え、脂身および赤身の外観を本物品のようにリアルに表現することができる。
従来は、肉片の肉汁感を出すため、透明な包装部材の中に肉片と共に水を入れていたが、水分が包装部材の内部において不均一に凝集して付着し、包装部材の内部が曇って肉片及び肉汁が見えなくなってしまうという不具合があった。
しかしながら、請求項6記載の発明によれば、請求項5に記載の擬似サンプルの製造方法の効果に加え、肉片を透明な包装部材で包装する包装工程と、この包装工程は、前記肉片が有する肉汁感を付与すると共に前記包装部材の内部が曇るのを防ぐために、少なくともフィルムと前記包装部材との間にグリセリンを介在させて包装するため、本物品の肉片が有する肉汁感を得ることができ、しかも、グリセリンを用いることにより不均一な凝集を防ぐことができ、肉汁感を保ったまま長期間に亘って包装部材の内部が曇るのを防止することができる。
本発明に係る擬似サンプルの製造方法の一実施例を、図1〜図10を参照して説明する。なお、本実施例に係る図面は、スライスハムを擬似サンプルの例にしている。図1、図2において、1は後述する成形体2を成型する型であり、型1は、本物品の外形形状に対応すると共に表面に微細な型側凹凸形状を有するもので、擬似サンプルの製造に先立って、あらかじめ内面が本物品の外形形状と同一の形状となるように成型されている。
この型1は、樹脂型、金型、木型、石膏型など型取り反転のできる物であればいずれであっても構わないが、多量に擬似サンプルを製造する場合にあっては耐久性のある金型が、少量で簡易に擬似サンプルを製造する場合にあっては型の作製が容易な樹脂型が用いられる。なお、樹脂型は、例えば、シリコーン樹脂やエポキシ樹脂など硬化剤を添加して樹脂を固化させて型を形成するものであり、本物品を硬化前の樹脂中に入れて固化させ、樹脂の硬化後に本物品を取り除けば、本物品の外形形状が転写された型が形成される。また、本物品を縮小したミニチュアサンプルや、拡大したサンプルを製造する場合にあっては、型1内面の形状を本物品の外形形状と相似形になるように縮小若しくは拡大して作製してもよい。
なお、型1表面の微細な型側凹凸形状11は、成型後に、例えば公知のエッチング法等により設けてもよいが、成型後に既に存している凹凸形状であってもよい。
そして、図3、図4に示したように、前述の型1に硬化可能であって流動性を有する成形素材aを流し込む(第1の工程)。ここで、成形素材aは、熱可塑性樹脂または熱硬化樹脂若しくは常温硬化樹脂(硬化剤を添加して架橋反応などにより硬化させた樹脂)などであり、具体的には、ポリ塩化ビニル(PVC)、アクリロニトリル・スチレン・ブタジエン共重合体(ABS)、ポリプロピレン、アクリル、シリコーン、ポリエステル、高分子ポリエチレンなどが挙げられるが、流動性が良く、型1の有する表面の微細な型側凹凸形状11を確実に成形体2に転写できる点でポリ塩化ビニル(PVC)と、フタル酸ジオクチルなどの可塑剤とを含有するペースト樹脂を用いるのが好ましい。
次に、流し込んだ成形素材aを硬化させ、本物品と略同一の外形形状であって型側凹凸形状に対応した微細な成形体側凸凹形状21(図6参照)を有する成形体2を形成する(第2の工程)。なお、成形体2の形成は公知の技術を用いることができ、成形素材aが熱可塑性樹脂にあっては、予め融解させた樹脂を型1に流し込んで成形させたり、ペースト状の樹脂を型1に流し込み、型1内で融解させて成形してもよい。また、熱硬化樹脂にあっては、液体状の樹脂を型1に流し込んだ後、加熱により固化させて成形し、常温硬化樹脂にあっては、液体状の樹脂に硬化剤を添加して型1に流し込んだ後、化学反応(架橋反応など)により硬化させて成形することができる。
他方、第3の工程に移行するのに先立って、図5に図示したような成形体2に貼着するフィルム3を製造し準備しておく。このフィルム3は、例えば、厚さ15〜120μmのウレタン・アクリルの重合樹脂であり、該フィルム3の片面に、本物品の外観と同様な模様、色彩、光沢等の絵柄などの表示物hをプリンタによる印刷や手書きによる模写などにより表示しておく。
そして、前述の成形体2を脱型した後、該成形体2を、例えば、平板ヒータ上で若しくは熱風器(図示せず)の熱風を吹き付けて加熱し、図6に示したように、この加熱された成形体2の表面に前述の絵柄などの表示物hが表示されたフィルム3を被覆する(第3の工程)。ここで、フィルム3の被覆は、例えば、フィルム3を成形体2に貼着剤cにより貼着して行うことができる。この貼着剤には、水溶性貼着剤、油性貼着剤のいずれの貼着剤も使用することができるが、水を付与すれば簡便に貼着でき、比較的フィルム3の変色や溶解が少ない水溶性貼着剤を用いるのが好ましい。また、貼着剤cは、フィルム3の表示物hを表示する側の面と反対側の面上に、あらかじめ設けておいてもよい。
次に、成形体2を加熱した状態で、図7に示したように、貼着したフィルム3の表面を、例えば、指、筆、歯ブラシ、ローラー、竹串、ヘラ等の摺擦手段8により擦り、図8(b)の模式図に示したように、フィルム3を、加熱により拡張した成形体2表面の成形体側凸凹形状21の凹部2bに入り込ませる(第4の工程)。
そして、フィルム3が凹部2bに入り込んだ成形体2を冷却して凹部2bが収縮すれば、図8(c)の模式図の矢印で示したように、フィルム3は徐々に凹部2b内に引き寄せられ、成形体側凸凹形状21の凹部2bに噛み込んで擬似サンプルA(図9参照)が完成する(第5の工程)。前述の冷却は、例えば、大気中での自然放冷など、徐冷とするのがシワSを除去する点で好ましい。徐冷によりフィルム3の噛み込みが徐々に進行し、シワSが凹部2bに向かって引っ張られ易くなり、それに伴いシワSが消滅するからであると考えられる。
なお、図7に示したように、貼着したフィルム3の外端部3aが成形体2の外周縁2aからはみ出す場合にあっては、上述した第5の工程の後、図9に示したように、成形体2の外周縁2aに沿ってフィルム3を切除してもよく、また、図10に示したように、フィルム3の外端部3aを成形体2の裏面側に折り返し、この外端部3aを成形体2の裏面に貼着してもよい。
また、上述した例では、一枚のフィルム3を成形体2に貼着する例について説明したが、フィルム3は一枚に限定されるものではなく、一の成形体2に複数のフィルム3、3、・・を用いてもよい。
ところで、前述の第3の工程および第4の工程において、成形体2の加熱は、該成形体2の温度が60〜120℃となるようになされることが好ましい。成形体2の温度が60℃よりも低いとシワSが残留し易くなると共に、フィルム3と成形体2とが剥離をし易くなるからであり、120℃を超えると塑性変形や変色を生じ易くなるからである。これは、60℃よりも低いと成形体2の熱膨張による成形体側凸凹形状21の凹部2bの拡張が十分になされず、冷却後のフィルム3の噛み込みが不十分となり、120℃を超えると成形体2やフィルム3が熱的劣化を受け易くなるためであると考えられる。
ここで、特に、前述の図1〜図10において図示したスライスハム(肉片)の擬似サンプルの例について詳述すると、擬似サンプルAは、脂身と赤身を有する肉片を擬似したものであり、成形体2は、成形体自身の色彩により、または、成形素材への顔料の添加により、脂身の色彩と略同一の白色または乳白色であり、フィルム3は、図5に示したように、例えばカラー印刷により赤身の部位の絵柄3aが表示されていると共に、このフィルム3の脂身に対応する部位3bは透明で、図9に示したように、フィルム3を成形体2に被覆した後、該フィルム3を介して成形体2の色彩を表示するものである。
かかる擬似サンプルAにあっては、赤身に対応する部位がフィルム3の絵柄3aにより表示され、脂身に対応する部位がフィルム3の透明な部位3bを介して成形体2の色彩により表示されるため、これらフィルム3の絵柄と成形体2の色彩とが相俟って、肉片の立体的形状に加え、脂身および赤身の外観を本物品のようにリアルに表現することができる。
次に、本発明に係る擬似サンプルの製造方法の他の実施例を、図11〜図13を参照して説明する。なお、同一部分に同一の符号を付している。この例は、肉片を包装部材で包装する擬似サンプルの製造方法の例であり、前述の第5の工程に加え、図11に示したように、擬似サンプルである肉片A’を透明な包装部材41で包装する包装工程を含んでいるものであり、この包装工程は、肉片A’が有する肉汁感を付与すると共に包装部材41の内部が曇るのを防ぐもので、少なくともフィルム3と包装部材41との間にグリセリン5を介在させて包装する。
具体的には、例えば、図12に示したように、シーラント層41aが片面に設けられた透明で矩形のプラスチック製フィルムの包装部材41を、シーラント層41a、41a同士が当接するようにヒートシール装置(図示せず)によりヒートシールして製袋された袋体4を用い、この袋体4の内部に肉片A’を挿入する。そして、図13に示したように、マイクロシリンジ(図示せず)などの注入器具を用いてフィルム3と包装部材41との間Pに該フィルム3が濡れる程度にグリセリン5を充填して介在させ、真空パック装置(図示せず)により袋体内部の空気を排気し、開口部41bをヒートシールにより密封して包装する(図11参照)。
このように、肉片A’と共に、グリセリン5をフィルム3と包装部材41との間に介在させて包装することにより、擬似サンプルの肉片A’の周囲にあたかも肉片A’から肉汁がしみ出しているような本物品と同じ肉汁感を付与することができ、しかも、グリセリン5を用いることにより包装部材41の内部において該グリセリン5の不均一な凝集を防ぐことができ、肉汁感を保ったまま長期間に亘って包装部材41の内面や肉片A’の表面が曇るのを防止することができる。
なお、グリセリンに代えて水を充填したものにあっては、1日放置した程度で包装部材41の内部に曇りを生じ、肉片A’が十分に視認できなくなるものであった。
本発明の一実施例に係る型の概略的平面図であり、スライスハムを擬似サンプルとしたときの一例である。 図1のX−X線で切断した概略的縦断面図である。 図2の概略的縦断面図において、型に流動性を有する成形素材を流し込んでいる状態を示した概略図である。 図2の概略的縦断面図において、成形体を形成している状態を示した図である。 表示物を表示したフィルムの例を示した概略図である。 図4で製造した成形体にフィルムを貼着する前の状態を示した概略的縦断面図である。 図4で製造した成形体にフィルムを貼着した後の状態を示した概略的縦断面図である。 本発明の作用効果を説明するための成形体表面近傍の断面の模式図であり、図8(a)はフィルムを貼着する前の図を、図8(b)は成形体にフィルムを貼着したときの図を、図8(c)は成形体を自然冷却した後の図をそれぞれ示している。 図7のフィルム外端部を成形体の外周縁に沿って切断した後の概略的平面図である。 図7のフィルム外端部を成形体の裏面側に折り返し、成形体の裏面に貼着した後の概略的縦断面図である。 本発明の他の実施例の擬似サンプルを示した概略的斜視図である。 図11の製造過程を示した概略的斜視図であり、袋体内に肉片の擬似サンプルと共にグリセリンを入れた状態を示した図である。 図12のX−X線で切断した概略的断面図である。
符号の説明
A 擬似サンプル
A’ 擬似サンプル(肉片)
S シワ
a 成形素材
c 貼着剤
h 表示物
1 型
11 型側凹凸形状
2 成形体
2b 凹部
21 成形体側凸凹形状
3 フィルム
4 袋体
5 グリセリン
8 摺擦手段

Claims (6)

  1. 本物品の外形形状に対応すると共に表面に微細な型側凹凸形状を有する型に、硬化可能であって流動性を有する成形素材を流し込む第1の工程と、
    この流し込んだ成形素材を硬化させ、前記本物品と略同一の外形形状であって前記型側凹凸形状に対応した微細な成形体側凸凹形状を有する成形体を形成する第2の工程と、
    前記成形体を脱型した後、該成形体を加熱し、この成形体の表面に絵柄などの表示物が表示されたフィルムを被覆する第3の工程と、
    前記成形体を加熱した状態で、前記フィルムの表面を擦って該フィルムを前記成形体側凸凹形状の凹部に入り込ませる第4の工程と、
    前記フィルムが入り込んだ前記成形体を冷却し、前記フィルムを前記成形体側凸凹形状の凹部に噛み込ませる第5の工程とを有していることを特徴とする擬似サンプルの製造方法。
  2. 第3の工程および第4の工程において、成形体の加熱は、該成形体の温度が60〜120℃となるようになされることを特徴とする請求項1記載の擬似サンプルの製造方法。
  3. 第3の工程において、フィルムの被覆は、貼着剤による貼着により行われることを特徴とする請求項1または2記載の擬似サンプルの製造方法。
  4. 成形素材は、ポリ塩化ビニル(PVC)と可塑剤とを含有するペースト樹脂であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の擬似サンプルの製造方法。
  5. 擬似サンプルは、脂身と赤身を有する肉片を擬似したものであり、
    成形体は、前記脂身の色彩と略同一の白色または乳白色であり、
    フィルムは、前記赤身の部位の絵柄が表示されていると共に、このフィルムの前記脂身に対応する部位は透明で、該フィルムを介して前記成形体の色彩が表示されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の擬似サンプルの製造方法。
  6. 肉片を透明な包装部材で包装する包装工程と、
    この包装工程は、前記肉片が有する肉汁感を付与すると共に前記包装部材の内部が曇るのを防ぐために、少なくともフィルムと前記包装部材との間にグリセリンを介在させて包装することを特徴とする請求項5記載の擬似サンプルの製造方法。
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