JP2009198826A - 光信号処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】実装が容易で、方向性結合器を使用しない消光比の高い光信号処理装置を提供する。
【解決手段】基板上に作製された、少なくとも1つの入出力導波路(102)と接続された第1のスラブ導波路(104)と、第1のスラブ導波路と接続導波路アレイ(106)で接続されたアレイ導波路格子であって、第2のスラブ導波路(112)およびアレイ導波路(114)を含む少なくとも1つのアレイ導波路格子(110)と、アレイ導波路格子から出射した光を集光するレンズ(200,300)と、集光された光に位相シフトを与える位相変調素子を有する位相変調器(400)とを備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、光信号処理装置に関し、より詳細には、多光束干渉を利用した光信号処理装置に関する。
従来、回折格子やレンズなどバルクデバイスを用いた波長選択スイッチ(WSS:Wavelength Selective Switch)が知られている(例えば、非特許文献1参照)。
また、光平面回路(PLC:Planer Lightwave Circuit)上に方向性結合器およびアレイ導波路回折格子(AWG:Arrayed Waveguide Grating)を配置した波長選択スイッチが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−233619号公報(図7) Kyoungsik Yu, et al., "A wavelength selective switch with flat passband using a free-space grating and MEMS phase-shifters", JTuC67, Quantum Electronics and Laser Science Conference, May 2005
しかしながら、バルクデバイスを用いたWSSでは、これらのバルクデバイスの実装が容易ではないという問題があった。また、WSSにおける光の方路の増大に伴いファイバコリメータをアレイ化する必要があり、WSSにおける光の方路を増大することが困難であるという問題があった(例えば、WSSの入出力の規模は、1入力9出力程度に限定されていた)。
また、PLC上に方向性結合器や多モード干渉カプラおよびAWGを配置したWSSでは、方向性結合器や多モード干渉カプラの製造誤差等により高い消光比を得ることができないという問題があった。また、AWG単体を分光器として用いているため、広い透過帯域を確保することが困難であるという問題があった。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、バルクデバイスの数を少なくすることで実装が容易な光信号処理装置を提供することにある。また、方向性結合器や多モード干渉カプラを使用しない消光比の高い光信号処理装置を提供することにある。
本願発明に係る光信号処理装置は、入力導波路から入射した複数の波長が多重された信号光を複数に分岐し、分岐した信号光の各々を波長分離し、波長分離した各波長の光信号に位相シフトを与えた後に波長合成し、位相シフトが与えられ波長合成された複数の信号光を多光束干渉させて複数の出力導波路へ結合する。
本発明に係る光信号処理装置は、基板上に作製された、少なくとも1つの入力導波路および少なくとも1つの出力導波路と接続された第1のスラブ導波路と、前記第1のスラブ導波路と接続導波路アレイで接続されたアレイ導波路格子であって、各々第2のスラブ導波路およびアレイ導波路を含む少なくとも1つのアレイ導波路格子と、前記基板上に作製された前記アレイ導波路格子から出射した光を集光する集光手段と、前記集光手段によって集光された光に位相シフトを与える位相変調素子を有する位相変調手段とを備えたことを特徴とする。
本願発明に係る光信号処理装置の基板上に作製された第1のスラブ導波路および接続導波路アレイは、入力導波路から入射した複数の波長が多重された信号光を複数に分岐してアレイ導波路格子の第2のスラブ導波路へ結合するように作用する。
また、本願発明に係る光信号処理装置の集光手段および基板上に作製されたアレイ導波路格子は、分岐された信号光の各々を波長分離する分光部として作用する。
さらに、本願発明に係る光信号処理装置の位相変調手段は、波長分離した各波長の光信号に位相シフトを与える位相変調部として作用する。さらに、位相変調手段は、位相シフトを与えた各波長の光信号が基板上に作製された第1のスラブ導波路の入出力面に形成する干渉縞の強度がピークになる位置を移動させるように作用する。
さらにまた、光信号処理装置の基板上に作製された第1のスラブ導波路および接続導波路アレイは、再結合した光信号を多光束干渉させる干渉計として作用する。
一実施形態では、前記接続導波路アレイは、当該接続導波路アレイを導波した信号光の干渉により第1のスラブ導波路の入出力面上に生じる干渉縞の自由スペクトルレンジが前記入力導波路に入射する信号光に多重された複数の波長の光信号の周波数間隔よりも大きくなる光路長差を有することを特徴とする。
また、一実施形態では、前記入出力導波路に入射する複数の波長の信号光が多重された信号光の周波数帯域をFとし、前記アレイ導波路格子に接続された前記接続導波路の数をNとしたとき、前記アレイ導波路格子は、N×F以上の自由スペクトルレンジを有するように構成されていることを特徴とする。
さらにまた、一実施形態では、光信号処理装置は、基板上に作製された、入力導波路と接続された第1のスラブ導波路と、前記第1のスラブ導波路と第1の接続導波路アレイで接続された第1のアレイ導波路格子であって、各々第2のスラブ導波路、第1のアレイ導波路および第3のスラブ導波路を含む少なくとも2つの第1のアレイ導波路格子と、前記基板上に作製された、出力導波路と接続された第6のスラブ導波路と、前記第6のスラブ導波路と第2の接続導波路アレイで接続された第2のアレイ導波路格子であって、各々第5のスラブ導波路、第2のアレイ導波路および第4のスラブ導波路を含む前記第1のアレイ導波路格子と同数の第2のアレイ導波路格子と、前記基板上に作製された、前記第1のアレイ導波路格子と前記第2のアレイ導波路格子とに接続された前記第1のアレイ導波路格子と同数の位相シフタアレイとを備える。
以上説明したように、本発明によれば、バルクデバイスの数を少なくすることで実装が容易な光信号処理装置を提供することができる。また、方向性結合器を使用しないための消光比の高い光信号処理装置を提供することが可能となる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳細に説明する。
本願発明に係る光信号処理装置は、入力導波路から入射した複数の波長が多重された信号光を複数に分岐し、分岐した信号光の各々を波長分離し、波長分離した各波長の光信号に位相シフトを与えた後に波長合成し、位相シフトが与えられ波長合成された複数の信号光を多光束干渉させて複数の出力導波路へ結合する。
以下の説明では、光信号処理装置において、入射した信号光から分岐された信号光の各々を波長分離するように作用する要素を分光部と称し、波長分離した各波長の光信号に位相シフトを与えるように作用する要素を位相変調部、または位相シフトが与えられ波長合成された複数の信号光を多光束干渉させて複数の出力導波路へ結合するように作用する要素をスイッチング部と称する。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の一実施形態の光信号処理装置の概略構成を示す図である。
図1に示すように、本実施形態の光信号処理装置は、石英系光導波路100と、K個(Kは2以上の整数)のシリンドリカルレンズ200−1〜200−Kと、K個の集光レンズ300−1〜300−Kと、K個の位相変調器400−1〜400−Kとを備える。ここでは石英系光導波路100の基板における信号光の出射端面と水平な方向をx、垂直な方向をyとし、光波の進行方向すなわち光軸をzとする。
石英系光導波路100は、石英系基板上に各々作製された、M個(Mは1以上の整数)の入出力導波路102−1〜102−Mに接続された第一スラブ導波路104と、K個のアレイ導波路格子110−1〜110−Kと、第一スラブ導波路104とアレイ導波路格子110−1〜110−Kとを接続するN個(Nは、K以上の整数)の接続導波路106−1〜106−Nとを備える。
アレイ導波路格子110は各々、接続導波路106と接続された第二スラブ導波路112と、第二スラブ導波路112に接続されたアレイ導波路114とを備える。
シリンドリカルレンズ200−1〜200−Kは各々、アレイ導波路114−1〜114−Kの第二スラブ導波路112−1〜112−Kと異なる端に配置され、アレイ導波路114−1〜114−Kから出射された波長分離された各光信号を、石英系基板面にz方向に(y方向に拡がることなく)、集光レンズ300へ入射するように作用する。
集光レンズ300−1〜300−Kは各々、波長分離された各光信号を位相変調器400−1〜400−Kに集光する。
位相変調器400−1〜400−Kの各々は、波長分離された各光信号に対して任意の位相シフトを与え、集光レンズ300−1〜300−K、シリンドリカルレンズ200−1〜200−Kを介してアレイ導波路114−1〜114−Kへ結合するように反射する位相制御素子を備える。例えば、位相変調器400−1〜400−Kの各々を、x方向に配列された液晶などに代表される屈折率変調素子を用いたデバイス、例えばLCOS(Liquid Crystal on Silicon)と呼ばれるデバイスを用いて構成することができる。LCOSは、シリコン基板の表面に少なくとも波長分離された光信号の数の液晶素子(セル)を配列した反射型のデバイスである。各液晶素子(セル)は位相制御素子として入射した光信号に位相差を与えるとともに、光路を反転するように作用する。
入出力導波路102、第一スラブ導波路104および接続導波路106は、スイッチング部を構成する。アレイ導波路格子110、シリンドリカルレンズ200および集光レンズ300は、分光部を構成する。位相変調器400は位相変調部を構成する。
第一スラブ入出力面P上には、接続導波路106からの光信号が干渉し、干渉縞を形成する。ここで、干渉縞の強度がピークになる位置は、位相制御素子400−1〜400−Kに設定された位相状態により決まる。すなわち、位相制御素子400−1〜400−Kの位相設定を制御することにより、光信号を出力する出力導波路を選択することが可能になる。
加えて、位相制御素子400−1〜400−Kの各々には、液晶素子(セル)が波長分離された光信号の数だけ配置されるため、異なる波長の信号に対して個別に位相分布を設定することができる。したがって、上述の干渉縞の強度がピークになる位置は、波長毎に異なる位置に設定し、異なる出力導波路に出力することができる。
例えば、あるWDM信号のうちλ1の波長の光信号は位相制御素子400−1〜400−Kの各々の特定の位置に集光し、位相制御素子400−1〜400−K上の対応する液晶素子から位相変調を受けるが、このとき、位相制御素子400−1〜400−Kによる位相設定(位相分布)を0、α×2π/K、α×2×2π/K、α×3×2π/K、・・・α×(K−1)×2π/Kのように線形に設定する。このように位相分布を線形に設定することで、干渉縞の強度がピークとなる位置は、第一スラブ入出力面P上をほぼ線形に移動する。ここで、αは定数であり、光信号λ1を出力したい出力ポートに対応する。さらに、液晶素子はWDM信号の波長毎に別々の素子を対応させているため、λ2、λ3、・・・は異なる出力へルーティングが可能である。
以下、本実施形態の光信号処理装置の作用について、M=5,N=K=14として説明する。また、石英系基板上に配列された5個の入出力導波路102−1〜102−5の中心にある入出力導波路102−3は入出力兼用の導波路として用いるものとし、その他の入出力導波路は出力用の導波路として用いるものとする。したがって、図1において、入出力兼用の入出力導波路102−3にはサーキュレータ500が接続されている。しかしながら、本発明は本実施例に限定されるものではない。
複数の波長が多重された信号光は、入出力兼用の入出力導波路102−3を導波して第一スラブ導波路104の第一スラブ入出力面Pへ入射する。第一スラブ入出力面Pへ入射した信号光は、第一スラブ導波路104において、14個の信号光に分岐され各々接続導波路106−1〜106−14へ結合される。
各信号光は、接続導波路106−1〜106−14を導波してアレイ導波路格子110−1〜110−14へ入射する。例えば、接続導波路106−1を導波してアレイ導波路格子110−1へ入射した信号光は、アレイ導波路格子110−1の第二スラブ導波路112−1およびアレイ導波路114−1を導波することで、波長分離されて石英系光導波路100から出射する。接続導波路106−2〜106−14を導波した信号光も同様に、波長分離されて石英系光導波路100から出射する。
アレイ導波路格子110−1において波長分離された複数の波長の光信号の各々は、シリンドリカルレンズ200−1および集光レンズ300−1を透過して、位相変調器400−1へ入射して、位相変調器400−1において位相シフトを与えられる。例えば位相変調器を、LCOSなど入射する光に対して付与する位相変調量を液晶素子(液晶セル)毎に制御することができるデバイスで構成した場合、複数の波長の光信号は、集光して、それぞれ異なる液晶素子(液晶セル)へ入射して、互いに独立に位相シフトを与えられて、光路が反転する。アレイ導波路格子110−2〜110−14において波長分離された複数の波長の光信号の各々も同様に位相変調器400−2〜400−14へ入射して、独立に位相シフトを与えられ、光路が反転する。
位相変調器400−1において位相シフトを与えられ、光路が反転した各波長の光信号は、集光レンズ300−1およびシリンドリカルレンズ200−1を透過して、アレイ導波路格子110−1に結合される。さらに、光路が反転した各波長の光信号は、アレイ導波路格子110−1において波長合成された後に接続導波路106−1に結合されて、再び第一スラブ導波路104へ入射する。位相変調器400−2〜400−14において位相シフトを与えられ、光路が反転した各波長の光信号も同様に、再び第一スラブ導波路104へ入射する。
ここで、再び第一スラブ導波路104へ入射した光信号のある波長成分は、位相変調器400−1〜400−14において位相シフトを与えられているため、多光束干渉により第一スラブ導波路入出力面Pに干渉縞を形成する。また、位相変調器400−1〜400−14において付与する位相変調量を制御することで、干渉縞が形成される位置および干渉縞の光強度を制御することができる。したがって、本実施形態の光信号処理装置に入射した光信号の所望の周波数成分を、所望の光強度で所望の入出力導波路102−1〜102−5へ結合することができる。つまり、本実施形態の光信号処理装置を干渉型波長選択スイッチとして動作させることが可能となる。
なお、本実施形態において接続導波路106−1〜106−14の導波路長は等長であることが望ましい。しかしながら、接続導波路106−1〜106−14の導波路長に差がある場合であっても、接続導波路106−1〜106−14を導波したあるチャネル(波長)の信号光が干渉して生じる干渉光の自由スペクトルレンジが、対象とするWDM信号(入射する信号光に多重された複数の波長の光信号)の周波数間隔(例えば100GHz)よりも大きくなるように、接続導波路106−1〜106−14の導波路長の差を短くする(WDM信号の周波数間隔が100GHzの場合には、干渉光の自由スペクトルレンジが100GHzよりも大きくなるように、接続導波路の導波路長を短くする)ことで、接続導波路106−1〜106−14を導波したあるチャネル(波長)の信号光が干渉して生じるノイズを当該チャネルの帯域外に排除することができる。
図2は、本実施形態の光信号処理装置の特性を数値解析した結果を示す図である。図2は、1チャネル(波長)についての特性を示し、(a)は透過スペクトル特性を示す図であり、(b)は第一スラブ入出力面Pに形成される干渉縞を示す図であり、(c)は出力ポートにおける消光比の特性を示す図である。なお、図2(b)では、第一スラブ入出力面Pの中心をx=0としている。また、図2(c)では、第一スラブ入出力面Pの中心に接続された出力導波路をポート0としている。
図2に示す本実施形態の光信号処理装置の特性は、次の表1に示す条件に基づいて解析した。各光学素子のパラメータは、石英系光導波路の比屈折率差が1.5%とした場合の数値を用いた。
Figure 2009198826
図2(a)に示すように、本実施形態の光信号処理装置によれば、0.5dB透過帯域を60GHz(30GHz×2)とすることができる。また、図2(b)に示すように形成される干渉縞の間隔を65.4μmに制御することができ、図2(c)に示すように所望のポート0(出力用導波路102−3)に隣接するポートにおける消光比を47dBとすることができる。
以上説明したように、本実施形態の光信号処理装置は、バルクデバイスの数が少ないため実装が容易である。また、方向性結合器を用いていないため、高い消光比を得ることができる。さらに、位相変調部を空間型の位相制御素子を用いることで、広い透過特性を確保することができる。
なお、本実施形態では、位相制御素子としてLCOSによるものを例示したが、位相制御素子としてはLCOSに限るものではなく、MEMS(Micro Electro-Mechanical Systems)によるものや、ピエゾ、電気光学結晶などによる位相制御素子を用いても同様の効果を得ることが可能である。このように、空間型の位相制御素子を用いることで、広い透過特性をもつ波長選択スイッチを構成することが可能である。
<第2の実施形態>
図3は、本発明の一実施形態にかかる光信号処理装置の概略構成を示す図である。
図3に示すように、本実施形態の光信号処理装置は、石英系光導波路600と、K個(Kは1以上の整数)のシリンドリカルレンズ700−1〜700−Kと、K個の集光レンズ800−1〜800−Kと、K個の位相変調器900−1〜900−Kとを備える。上記実施形態と同様に、石英系光導波路600の基板における信号光の出射端面と水平な方向をx、垂直な方向をyとし、光波の進行方向すなわち光軸をzとする。
石英系光導波路600は、石英系基板上に各々作製された、M個(Mは1以上の整数)の入出力導波路602−1〜602−Mに接続された第一スラブ導波路604と、K個のアレイ導波路格子610−1〜610−Kと、第一スラブ導波路604とアレイ導波路格子610−1〜610−Kとを接続するN個(NはKの整数倍)の接続導波路606−1〜606−Nとを備える。本実施形態においては、第一スラブ導波路604とアレイ導波路格子610−1とがN/K個の接続導波路606で接続されている。
アレイ導波路格子610は各々、接続導波路606と接続された第二スラブ導波路612と、第二スラブ導波路612に接続されたアレイ導波路614とを備える。対象とするWDM信号(入出力導波路602から入射する複数の波長の信号光が多重された信号光)の周波数帯域をFとすると、アレイ導波路格子610は各々、N×F以上の自由スペクトルレンジを有するように構成されている。さらに、接続導波路606は、アレイ導波路格子610において異なる接続導波路606から入射した光信号がそれぞれ波長分離されて異なる(重複しない)位置に位相変調器900−1〜900−K上に集光するように接続されている。例えば、入出力導波路602から入射する光信号に40波長の光信号が多重されているとすると、アレイ導波路格子610−1において、隣接した接続導波路606−nおよび606−n+1からそれぞれ入射された光信号は、それぞれ40波長の光信号に波長分離されるが、このとき接続導波路606−nと606−n+1の間隔を十分離すことでこれらの波長分離された80個の光信号は互いに位相変調器900−1上の重ならない位置に集光するように構成されている。
シリンドリカルレンズ700−1〜700−Kは各々、アレイ導波路614−1〜614−Kの第二スラブ導波路612−1〜612−Kと異なる端に配置され、アレイ導波路614−1〜612−Kから出射された波長分離された各光信号を、石英系基板面にz方向に(y方向に拡がることなく)、集光レンズ800へ入射するように作用する。
集光レンズ800−1〜800−Kは各々、波長分離された各光信号を位相変調器900−1〜900−Kに集光する。例えば、接続導波路606−nおよび606−n+1を導波してアレイ導波路格子610−1へ入射し波長分離された光信号は、図3に示すように、それぞれ位相変調器900−1における異なる(重複しない)領域に集光される。
位相変調器900−1〜900−Kの各々は、波長分離された各光信号に対して任意の位相シフトを与え、集光レンズ800−1〜800−K、シリンドリカルレンズ700−1〜700−Kを介してアレイ導波路614−1〜614−Kへ結合するように反射する素子を備える。上記実施形態と同様に、位相変調器900を、LCOSを用いて構成することができる。本実施形態においては、LCOSは、シリコン基板の表面に少なくとも(波長分離された光信号の数)×(1つの第二スラブ導波路に接続された接続導波路の数)の液晶素子(セル)を配列したものとすることができる。
上記実施形態と同様に、入出力導波路602、第一スラブ導波路604および接続導波路606は、スイッチング部を構成する。アレイ導波路格子610、シリンドリカルレンズ700および集光レンズ800は、分光部を構成する。位相変調器900は位相変調部を構成する。
以下、本実施形態の光信号処理装置の作用について、M=21,N=48,K=3として説明する。したがって、1つのアレイ導波路格子610へ接続される接続導波路606の数は16個である。また、入出力導波路602から入射する光信号には40波長の光信号が多重されているとし、位相変調器900は、640個(40×16)の素子を備えるものとする。また、石英系基板上に配列された21個の入出力導波路102−1〜102−21の1つを入力用の導波路として用いるものとし、その他の入出力導波路は出力用の導波路として用いるものとする。しかしながら、図3において、上記実施形態と同様にサーキュレータを用いて、入出力導波路102の一部を入出力用として兼用してもよい。
複数の波長が多重された信号光は、入出力導波路602−11を導波して第一スラブ導波路604の第一スラブ入出力面Pへ入射する。第一スラブ入出力面Pへ入射した信号光は、第一スラブ導波路604において、48個の信号光に分岐され各々接続導波路606−1〜106−48へ結合される。分岐された各信号光は、40波長の光信号が多重されている。
接続導波路606−1〜606−48を導波した光信号は、各々アレイ導波路格子610−1〜610−3へ入射する。例えば、接続導波路606−1〜606−16を導波した信号光は、アレイ導波路格子610−1へ入射し、アレイ導波路格子610−1の第二スラブ導波路612−1およびアレイ導波路614−1を導波することで、波長分離されて石英系光導波路600から出射する。このとき、上述したように、接続導波路606−1〜606−16のうちの隣り合うn番目とn+1番目の接続導波路から入射した光信号は、それぞれ分波され、アレイ導波路614−1の出力端から異なる方向に出射する。接続導波路606−17〜606−32、および606−33〜606−48を導波した信号光も同様に、波長分離されて石英系光導波路600から出射する。
アレイ導波路格子610−1において波長分離された複数の波長の光信号の各々は、シリンドリカルレンズ700−1および集光レンズ800−1を透過して、位相変調器900−1へ入射して、位相変調器900−1において位相シフトを与えられる。上記実施形態と同様に、例えば位相変調器を、LCOSで構成した場合、複数の波長の光信号は、それぞれ異なる液晶素子(液晶セル)へ入射して、互いに独立に位相シフトを与えられて、光路が反転する。アレイ導波路格子610−2および610−3において波長分離された複数の波長の光信号の各々も同様に位相変調器900−2および900−3へ入射して、位相シフトを与えられ、光路が反転する。
位相変調器900−1〜900−3において位相シフトを与えられ、光路が反転した各波長の光信号は、それぞれ集光レンズ800−1〜800−3およびシリンドリカルレンズ700−1〜700−2を透過して、アレイ導波路格子610−1〜610−3に結合される。さらに、光路が反転した各波長の光信号は、アレイ導波路格子610−1〜610−3において波長合成された後に接続導波路606−1〜606−48に結合されて、再び第一スラブ導波路604へ入射する。
ここで、再び第一スラブ導波路604へ入射した光信号ある波長成分は、位相変調器900−1〜900−3において位相シフトを与えられているため、多光束干渉により第一スラブ導波路入出力面Pに干渉縞を形成する。また、位相変調器900−1〜900−3において付与する位相変調量を制御することで、干渉縞が形成される位置および干渉縞の光強度を制御することができる。したがって、本実施形態の光信号処理装置に入射した光信号の所望の周波数成分を、所望の光強度で所望の入出力導波路602−1〜602−10および602−12〜602−21へ結合することができる。つまり、本実施形態の光信号処理装置を干渉型波長選択スイッチとして動作させることが可能となる。
なお、本実施形態において接続導波路606−1〜106−48の導波路長は等長であることが望ましい。しかしながら、接続導波路606−1〜606−48の導波路長に差がある場合であっても、接続導波路606−1〜606−48を導波したあるチャネル(波長)の信号光が干渉して生じる干渉光の自由スペクトルレンジが、対象とするWDM信号(入射する信号光に多重された複数の波長の光信号)の周波数間隔(例えば100GHz)よりも大きくなるように、接続導波路606−1〜606−48の導波路長の差を短くする(WDM信号の周波数間隔が100GHzの場合には、干渉光の自由スペクトルレンジが100GHzよりも大きくなるように、接続導波路の導波路長を短くする)ことで、接続導波路606−1〜606−48を導波したあるチャネル(波長)の信号光が干渉して生じるノイズを当該チャネルの帯域外に排除することができる。
図4に本実施形態の光信号処理装置の特性を数値解析した結果を示す。図4は、1チャネル(波長)についての特性を示し、(a)は透過スペクトル特性を示す図であり、(b)は第一スラブ入出力面Pに形成される干渉縞を示す図であり、(c)は出力ポート(出力に用いる入出力導波路602)における消光比の特性を示す図である。なお、図4(b)では、第一スラブ入出力面Pの中心をx=0としている。また、図4(c)では、第一スラブ入出力面Pの中心に接続された出力導波路をポート0としている。
図4に示す本実施形態の光信号処理装置の特性は、次の表2に示す条件に基づいて解析した。各光学素子のパラメータは、石英系光導波路の比屈折率差が1.5%とした場合の数値を用いた。
Figure 2009198826
図4(a)に示すように、本実施形態の光信号処理装置によれば、0.5dB透過帯域を54GHz(27GHz×2)とすることができる。また、図4(b)に示すように形成される干渉縞の間隔を240μmに制御することができ、図4(c)に示すように所望のポート13(入出力導波路602−13)に隣接するポート(入出力導波路602−12および602−14)における消光比を38.5dBとすることができる。
以上説明したように、本実施形態の光信号処理装置は、バルクデバイスの数が少ないため実装が容易である。また、方向性結合器を用いていないため、高い消光比を得ることができる。さらに、位相変調部を空間型の位相制御素子を用いることで、広い透過特性を確保することができる。また、本実施形態の光信号処理装置は、図1を参照して説明した上記実施形態の光信号処理装置と比較すると、アレイ導波路格子の数を少なくすることができ、石英系光導波路600を高集積化することが可能となる。
なお、本実施形態では、位相制御素子としてLCOSによるものを例示したが、位相制御素子としてはLCOSに限るものではなく、MEMS(Micro Electro-Mechanical Systems)によるものや、ピエゾ、電気光学結晶などによる位相制御素子を用いても同様の効果を得ることが可能である。このように、空間型の位相制御素子を用いることで、広い透過特性をもつ波長選択スイッチを構成することが可能である。
<第3の実施形態>
図5は、本発明の一実施形態の光信号処理装置の概略構成を示す図である。
図5に示す本実施形態の光信号処理装置は、図1を参照して説明した光信号処理装置の
分光部および位相変調部の構成を変形した、透過型の光信号処理装置である。本実施形態の光信号処理装置は、スイッチング部、分光部および位相変調部のすべてをPLC上に作製したものである。
図5に示すように、本実施形態の光信号処理装置は、石英系導波路基板1000上に各々作製された、1つの入力導波路1102に接続された第一スラブ導波路1104と、K個(Kは2以上の整数)の第一アレイ導波路格子1110−1〜1110−Kと、第一スラブ導波路1104と第一アレイ導波路格子1110−1〜1110−Kとを接続するN個(Nは、K以上の整数)の第一接続導波路1106−1〜1106−Nと、M個(Mは1以上の整数)の出力導波路1202−1〜1202−Mに接続された第六スラブ導波路1204と、K個の第二アレイ導波路格子1210−1〜1210−Kと、第二アレイ導波路格子1210−1〜1210−Kと第六スラブ導波路1204とを接続するN個の第二接続導波路1206−1〜1206−Nと、第一アレイ導波路格子1110−1〜1110−Kと第二アレイ導波路格子1210−1〜1210−Kとにそれぞれ接続されたK個の位相シフタアレイ1400−1〜1400−Kとを備える。
第一アレイ導波路格子1110は各々、第一接続導波路1106と接続された第二スラブ導波路1112と、第二スラブ導波路1112に接続された第一アレイ導波路1114と、第一アレイ導波路1114と接続された第三スラブ導波路1115とを備える。同様に、第二アレイ導波路格子1210は各々、第二接続導波路1206と接続された第五スラブ導波路1212と、第五スラブ導波路1212に接続された第二アレイ導波路1214と、第二アレイ導波路1214と接続された第四スラブ導波路1215とを備える。
ここでは石英系導波路基板1000における信号光の出射端面と水平な方向をx、垂直な方向をyとし、光波の進行方向すなわち光軸をzとする。
第一アレイ導波路格子1110は、第一接続導波路1106から出射されたWDM光信号を、波長分離して各光信号を位相シフタアレイ1400に結合する。
位相シフタアレイ1400−1〜1400−Kの各々は、波長分離された各光信号に対して任意の位相シフトを与える。位相シフタアレイ1400は、例えば、導波路と薄膜ヒータや薄膜電極とを積層した位相シフタ導波路を配列した構成とすることができる。
第二アレイ導波路格子1210−1〜1210−Kは、各々位相シフタアレイ1400−1〜1400−Kから出力された複数の波長の光信号を波長合成して第二接続導波路1206−1〜1206−Nに結合する。
第六スラブ出力面P上には、接続導波路1206からの光信号が干渉し、干渉縞を形成する。ここで、干渉縞の強度がピークになる位置は、位相シフタアレイ1400−1〜1400−Kに設定された位相状態により決まる。すなわち、位相制御素子1400−1〜1400−Kの位相設定を制御することにより、光信号を出力する出力導波路を選択することが可能になる。
加えて、位相シフタアレイ1400−1〜1400−Kの各々には、位相シフタが波長分離された光信号の数だけ配置されるため、異なる波長の信号に対して個別に位相分布を設定することができる。したがって、上述の干渉縞の強度がピークになる位置は、波長毎に異なる位置に設定し、異なる出力導波路に出力することができる。
例えば、あるWDM信号のうちλ1の波長の光信号は位相シフタアレイ1400−1〜1400−Kの各々の特定の位置に入射し、位相シフタアレイ1400−1〜1400−K上の対応する位相シフタから位相変調を受けるが、このとき、位相シフタアレイ1400−1〜1400−Kによる位相設定(位相分布)を0、α×2π/K、α×2×2π/K、α×3×2π/K、・・・α×(K−1)×2π/Kのように線形に設定する。このように位相分布を線形に設定することで、干渉縞の強度がピークとなる位置は、第六スラブ出力面P上をほぼ線形に移動する。ここで、αは定数であり、光信号λ1を出力したい出力ポートに対応する。さらに、位相シフタはWDM信号の波長毎に別々の位相シフタ導波路を対応させているため、λ2、λ3、・・・は異なる出力へルーティングが可能である。
以下、本実施形態の光信号処理装置の作用について、M=5,N=K=14として説明する。
複数の波長が多重された信号光は、入力導波路1102を導波して第一スラブ導波路1104の第一スラブ入力面へ入射する。第一スラブ入力面へ入射した信号光は、第一スラブ導波路1104において、14個の信号光に分岐され各々第一接続導波路1106−1〜1106−14へ結合される。
各信号光は、第一接続導波路1106−1〜1106−14を導波して第一アレイ導波路格子1110−1〜1110−14へ入射する。例えば、第一接続導波路1106−1を導波して第一アレイ導波路格子1110−1へ入射した信号光は、第一アレイ導波路格子110−1の第二スラブ導波路1112−1、アレイ導波路1114−1および第3スラブ導波路1115−1を導波することで、波長分離される。第一接続導波路1106−2〜1106−14を導波した信号光も同様に、波長分離される。
第一アレイ導波路格子1110−1において波長分離された複数の波長の光信号の各々は、位相シフタアレイ1400−1の異なる位相シフタ導波路へ入射して、独立に位相シフトを与えられる。第一アレイ導波路格子1110−2〜1110−14において波長分離された複数の波長の光信号の各々も同様に位相シフタアレイ1400−2〜1400−14へ入射して、独立に位相シフトを与えられる。
位相シフタアレイ1400−1において位相シフトを与えられた各波長の光信号は、第2アレイ導波路格子1210−1において波長合成された後に第二接続導波路1206−1に結合されて、第六スラブ導波路1204へ入射する。位相位相シフタ1400−2〜1400−14において位相シフトを与えられた各波長の光信号も同様に、第六スラブ導波路1204へ入射する。
ここで、第六スラブ導波路1204へ入射した光信号のある波長成分は、位相シフタ1400−1〜1400−14において位相シフトを与えられているため、多光束干渉により第六スラブ導波路出力面Pに干渉縞を形成する。また、位相シフタ1400−1〜1400−14において付与する位相変調量を制御することで、干渉縞が形成される位置および干渉縞の光強度を制御することができる。したがって、本実施形態の光信号処理装置に入射した光信号の所望の周波数成分を、所望の光強度で所望の出力導波路1202−1〜1202−5へ結合することができる。つまり、本実施形態の光信号処理装置を干渉型波長選択スイッチとして動作させることが可能となる。
なお、本実施形態において第一接続導波路1106−1〜1106−14または第二接続導波路1206−1〜1206−14の導波路長は等長であることが望ましい。しかしながら、第一接続導波路1106−1〜1106−14または第二接続導波路1206−1〜1206−14の導波路長に差がある場合であっても、第一接続導波路1106−1〜1106−14および第二接続導波路1206−1〜1206−14を導波したあるチャネル(波長)の信号光が干渉して生じる干渉光の自由スペクトルレンジが、対象とするWDM信号(入射する信号光に多重された複数の波長の光信号)の周波数間隔(例えば100GHz)よりも大きくなるように、第一接続導波路1106−1〜1106−14または第二接続導波路1206−1〜1206−14の導波路長の差を短くする(WDM信号の周波数間隔が100GHzの場合には、干渉光の自由スペクトルレンジが100GHzよりも大きくなるように、接続導波路の導波路長を短くする)ことで、第一接続導波路1106−1〜1106−14および第二接続導波路1206−1〜1206−14を導波したあるチャネル(波長)の信号光が干渉して生じるノイズを当該チャネルの帯域外に排除することができる。
本実施形態の光信号処理装置は、石英系光導波路の比屈折率差が1.5%としたときの各光学素子のパラメータ値を用いて上記表1に示す条件に基づいて解析した場合、図2(b)乃至(c)に示した特性と同様の特性を得ることができる。
以上説明したように、本実施形態の光信号処理装置は、バルクデバイスを用いないため実装が容易である。また、方向性結合器を用いていないため、高い消光比を得ることができる。
以上、本発明の代表的な実施形態について詳細に説明した。本願において開示されているように、本願発明に従えば、スイッチング部にスラブ導波路を用いるため、従来の方式では得られなかった高い消光比を得ることができる。
従来の方式で高い消光比が得られないのは、方向性結合器や多モード干渉カプラをスイッチング部に用いており、その製造誤差により接続導波路への光強度の分岐比に差が生じ、出力導波路の選択時に理想的な干渉状態を得られないことに起因する。
一方、本発明の波長選択スイッチでは、スイッチング部にスラブ導波路を用いており、接続導波路への光の分岐比はスラブ導波路内での光強度の広がりにのみ依存し、製造誤差に対する耐性が強くなるためである。
また、従来の方式では、単一のWDM波長あたりの位相制御素子の数は、高々出力の数程度備えられればスイッチングの機能を実現できていたが、本発明では、多光束干渉を用いるため、出力方路数以上の位相制御素子を必要とする(上記の第1の実施形態ではおよそ3倍、第2の実施形態ではおよそ2.5倍)。これは、換言すれば、方向性結合器や多モード干渉カプラなどに要求される精度を、複数の位相制御素子に肩代わりさせることで、高い消光比を実現するものといってよい。
上記のとおり、本願発明は、従来技術にない構成上の特徴を有し、またこの構成上の特徴による格別の効果を奏するものである。
本発明の一実施形態の光信号処理装置の概略構成を示す図である。 本発明の一実施形態の光信号処理装置の特性を数値解析した結果を示す図であり、(a)は透過スペクトル特性を示す図であり、(b)は第一スラブ入出力面Pに形成される干渉縞を示す図であり、(c)は出力ポートにおける消光比の特性を示す図である。 本発明の一実施形態の光信号処理装置の概略構成を示す図である。 本発明の一実施形態の光信号処理装置の特性を数値解析した結果を示す図であり、(a)は透過スペクトル特性を示す図であり、(b)は第一スラブ入出力面Pに形成される干渉縞を示す図であり、(c)は出力ポートにおける消光比の特性を示す図である。 本発明の一実施形態の光信号処理装置の概略構成を示す図である。
符号の説明
100,600 石英系光導波路
102,602,1102,1202 入出力導波路
104,604,1104,1204 スラブ導波路
106,606,1106,1206 接続導波路
110,610,1110,1210 アレイ導波路格子
112,612,1112,1115,1212,1215 スラブ導波路
114,614,1114,1214 アレイ導波路
200,700 シリンドリカルレンズ
300,800 集光レンズ
400,900 位相変調器
500, サーキュレータ
1400 位相シフタアレイ

Claims (4)

  1. 基板上に作製された、少なくとも1つの入力導波路および少なくとも1つの出力導波路と接続された第1のスラブ導波路と、前記第1のスラブ導波路と接続導波路アレイで接続されたアレイ導波路格子であって、各々第2のスラブ導波路およびアレイ導波路を含む少なくとも1つのアレイ導波路格子と、
    前記基板上に作製された前記アレイ導波路格子から出射した光を集光する集光手段と、
    前記集光手段によって集光された光に位相シフトを与える位相変調素子を有する位相変調手段と
    を備えたことを特徴とする光信号処理装置。
  2. 前記接続導波路アレイは、当該接続導波路アレイを導波した信号光の干渉により生じる干渉光の自由スペクトルレンジが伝送される波長多重信号の周波数間隔よりも大きくなる光路長差を有することを特徴とする請求項1に記載の光信号処理装置。
  3. 前記入出力導波路に入射する複数の波長の信号光が多重された信号光の周波数帯域をFとし、前記アレイ導波路格子に接続された前記接続導波路の数をNとしたとき、前記アレイ導波路格子は、N×F以上の自由スペクトルレンジを有するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の光信号処理装置。
  4. 基板上に作製された、入力導波路と接続された第1のスラブ導波路と、前記第1のスラブ導波路と第1の接続導波路アレイで接続された第1のアレイ導波路格子であって、各々第2のスラブ導波路、第1のアレイ導波路および第3のスラブ導波路を含む少なくとも2つの第1のアレイ導波路格子と、
    前記基板上に作製された、出力導波路と接続された第6のスラブ導波路と、前記第6のスラブ導波路と第2の接続導波路アレイで接続された第2のアレイ導波路格子であって、各々第5のスラブ導波路、第2のアレイ導波路および第4のスラブ導波路を含む前記第1のアレイ導波路格子と同数の第2のアレイ導波路格子と、
    前記基板上に作製された、前記第1のアレイ導波路格子と前記第2のアレイ導波路格子とに接続された前記第1のアレイ導波路格子と同数の位相シフタアレイと
    を備えたことを特徴とする光信号処理装置。
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