JP2009198695A - 複合光ファイバ伝送路及び光伝送システム - Google Patents
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Abstract
Description
しかしながら、Δを小さくすると、伝送路を曲げた場合の光の漏洩(曲げ損失)が大きくなる欠点がある。
同時に、クラッド層への伝送光のしみだし量が増加することで、透過率の低いポリマークラッド層へのパワーのロスが生じ、伝送損失もまた大きくなる欠点がある。
また、ポリマークラッド材の屈折率の温度依存性が石英コアのそれと比較して大きいので、使用環境によりΔが変化しやすく、伝送特性が環境温度による影響を受けやすいという欠点がある。
前記Δ高ファイバとΔ低ファイバとの組み合わせが、次式(1)
の関係を満たすものであることを特徴とする複合光ファイバ伝送路を提供する。
本発明によれば、Δ高ファイバに求められるΔ算出方法を確立したので、伝送損失と接続損失の配分がわかるため、適切なΔ高ファイバを選択することができる。
本発明の複合光ファイバ伝送路において、Δ低ファイバ部分に石英ガラスファイバ、特に石英ガラス大口径ファイバを用いることで、コア・クラッドが同程度の屈折率の温度係数となり、温度によるΔ変動が少なく、伝送特性の変動を抑えることができる。
本発明の光伝送システムは、前述した複合光ファイバ伝送路を使用したものなので、伝送路全体の損失を低く抑えることができ、光源のパワーも最低限にすることができ、システム全体を安価にすることができる。
図1は、本発明の複合光ファイバ伝送路の第1実施形態を示す概略構成図であり、この図中符号1はΔ高ファイバ、2はΔ低ファイバ、3は接続点、4は光源、5はディテクタである。
ここで、Δ高ファイバ1とは、コアとクラッドとの比屈折率差Δが、Δ低ファイバ2より大きい光ファイバをいう。
実施例1の伝送システムにおいて、Δ高ファイバとΔ低ファイバを接続した複合光ファイバ伝送路を採用して評価を行った。Δ高ファイバとしてΔ=1.86%のPCF、Δ低ファイバとしてΔ=0.75%のPCFを使用した。また、このときに式(1)から最大ΔHighを算出すると、2.49%となるが、用いたΔ高ファイバは式(1)を満たしている。なお、Δ低ファイバは、常温に維持した。この時の伝送路としての[1]の伝送損失は、4.65(接続損失含む)dB、[2]の温度特性損失は、4.0dB、[3]の温度特性帯域は450MHzであった。
以上から、この伝送システムは、全損失≦10dB、帯域≧400MHzを満たしている、良好な伝送特性を得ることができた。
実施例2の伝送システムにおいて、実施例1と同じΔ高ファイバとΔ低ファイバを接続した複合光ファイバ伝送路を採用して評価を行った。Δ高ファイバとしてΔ=1.86%のPCFを使用し、実施例2では実施例1と異なりΔ低ファイバとしてΔ=0.75%のガラスファイバを使用した。このときに式(1)から算出した最大ΔHighは、2.34%となるが、今回用いたΔ高ファイバの式(1)を満たしている。なおΔ低ファイバ部の温度維持は無しとした。この伝送システムの評価を行った結果、[1]の伝送損失は、4.50(接続損失含む)dB、[2]の温度特性損失は、4.0dB、[3]の温度特性帯域は450MHzであった。
以上から、この伝送システムは、全損失≦10dB、帯域≧400MHzを満たしている、良好な伝送特性を得ることができた。また、実施例2ではΔ低ファイバとして、コア、クラッド共にガラスで構成されているガラスファイバを用いた。このガラスファイバは、屈折率の温度依存性がコア、クラッドで同程度であるため、温度を一定とする制御をすることなく、良好な温度特性を維持することができた。
実施例3の伝送システムにおいて、実施例1と同じΔ高ファイバとΔ低ファイバを接続した複合光ファイバ伝送路を採用して評価を行った。Δ高ファイバとしてΔ=1.86%のPCFを使用し、実施例3では実施例1と異なりΔ低ファイバとしてΔ=0.75%のプラスチックファイバ(以下POF)を使用した。このときに式(1)から算出した最大ΔHighは、2.84%となるが、今回用いたΔ高ファイバの式(1)を満たしている。Δ低ファイバ部の温度維持は無しとした。この伝送システムの評価を行った結果、[1]の伝送損失は、4.95(接続損失含む)dB、[2]の温度特性損失は、4.0dB、[3]の温度特性帯域は450MHzであった。
以上から、この伝送システムは、全損失≦10dB、帯域≧400MHzを満たす、良好な伝送特性を得ることができた。また、実施例3ではΔ低ファイバとして、コア、クラッド共にプラスチックで構成されているPOFを用いた。このPOFは、屈折率の温度依存性がコア、クラッドで同程度であるため、温度を一定とする制御をすることなく、良好な温度特性を維持することができた。
実施例4の伝送システムにおいて、実施例1と同様にΔ高ファイバとΔ低ファイバを接続した複合光ファイバ伝送路を採用して評価を行った。実施例4では実施例1と異なりΔ高ファイバとしてΔ=4.49%のPCFを使用し、Δ低ファイバとして実施例1と同じΔ=0.75%のPCFを使用した。このときに式(1)から算出した最大ΔHighは、4.49%となり、今回用いたΔ高ファイバの式(1)を満たしている。Δ低ファイバ部の温度維持は無しとした。この伝送システムの評価を行った結果、[1]の伝送損失は、6.5(接続損失含む)dB、[2]の温度特性損失は、3.5dB、[3]の温度特性帯域は450MHzであった。
以上から、この伝送システムは、全損失≦10dB、帯域≧400MHzを満たす、良好な伝送特性を得ることができた。
比較例1の伝送システムにおいて、Δ低ファイバ単体の伝送路を採用して評価を行った。Δ低ファイバとして、Δ=0.75%のPCFを使用した。この伝送システムの評価を行った結果、[1]の伝送損失は、10dB、[2]の温度特性損失は、−40℃においてΔが0になり、光を導波させることができなかった。[3]の温度特性帯域は前記同様−40℃では光が導波せず評価不能であった。
以上から、比較例1の伝送システムは、低温時に伝送路が成り立たず、機能することができなかった。
比較例2の伝送システムにおいて、Δ低ファイバ単体の伝送路を採用して評価を行った。Δ低ファイバとして、Δ=0.75%のガラスファイバを使用した。Δ低ファイバ部の温度維持は無しとした。この伝送システムの評価を行った結果、[1]の伝送損失は、3dB、[2]の温度特性損失は、8.0dB、[3]の温度特性帯域は450MHzであった。
以上から、比較例2の伝送システムは、帯域≧400MHzは満たしているものの、全損失≦10dBを満たすことができないため、良好な伝送特性を得ることができなかった。
比較例3の伝送システムにおいて、Δ低ファイバ単体の伝送路を採用して評価を行った。Δ低ファイバとして、Δ=0.75%POFを使用した。Δ低ファイバ部の温度維持は無しとした。この伝送システムの評価を行った結果、[1]の伝送損失は、25dB、[2]の温度特性損失は、8.0dB、[3]の温度特性帯域は450MHzであった。
以上から、比較例3の伝送システムは、帯域≧400MHzは満たしているものの、全損失≦10dBを満たすことができないため、良好な伝送特性を得ることができなかった。
比較例4の伝送システムにおいて、Δ高ファイバとΔ低ファイバを接続した複合光ファイバ伝送路を採用して評価を行った。Δ高ファイバとしてΔ=5.0%のPCF、Δ低ファイバとしてΔ=0.75%のPCFを使用した。このΔ高ファイバのΔは、式(1)の関係を満たしていない。Δ低ファイバは常温に維持した。この伝送システムの評価を行った結果、[1]の伝送損失は、6.65(接続損失含む)dB、[2]の温度特性損失は、3.4dB、[3]の温度特性帯域は450MHzであった。
以上から、比較例4の伝送システムは、帯域≧400MHzは満たしているものの、全損失≦10dBを満たすことができないため、良好な伝送特性を得ることができなかった。
伝送路として、Δ高ファイバ単体の伝送路とした。Δ高ファイバとして、Δ=1.86%のガラスファイバを使用した。Δ高ファイバ部の温度維持は無しとした。この伝送システムの評価を行った結果、[1]の伝送損失は、2.45dB、[2]の温度特性損失は、4.0dB、[3]の温度特性帯域は160MHzであった。
以上から、伝送システムとして、全損失≦10dBは満たしているものの、帯域≧400MHzを満たすことができないため、良好な伝送特性を得ることができなかった。
Claims (5)
- Δ低ファイバが石英ガラスファイバであることを特徴とする請求項1に記載の複合光ファイバ伝送路。
- Δ低ファイバがプラスチッククラッドファイバであることを特徴とする請求項1に記載の複合光ファイバ伝送路。
- Δ低ファイバがプラスチックファイバであることを特徴とする請求項1に記載の複合光ファイバ伝送路。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の複合光ファイバ伝送路を使用したことを特徴とする光伝送システム。
Priority Applications (1)
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JP2008038941A JP2009198695A (ja) | 2008-02-20 | 2008-02-20 | 複合光ファイバ伝送路及び光伝送システム |
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JP2011085854A (ja) * | 2009-10-19 | 2011-04-28 | Sumitomo Electric Ind Ltd | プラスチッククラッド光ファイバ心線および光ファイバケーブル |
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- 2008-02-20 JP JP2008038941A patent/JP2009198695A/ja active Pending
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