JP2009197311A - 鋳放し高強度球状黒鉛鋳鉄およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】鋳放しで、ベイナイトやセメンタイトのない被削性の良好な緻密な組織からなり、Alの添加なしでも、引張強さ900MPa以上の高強度と、4%以上の良好な伸びを有し、優れた被削性を有し、鍛鋼や鋳鋼、オーステンパ球状黒鉛鋳鉄の代替化、部品としての寿命や軽量化に寄与できる鋳放し高強度球状黒鉛鋳鉄を得ることを目的とする。
【解決手段】重量%で、C:3.0%〜4.0%、Si:2.0%〜3.0%、Mn:0.6%以下、P:0.03%以下、S:0.03%以下、Mg:0.02%〜0.06%、Cu:1.8%〜4.0%、Sn:0.01%〜0.05%、Bi:0.0005%〜0.01%を含有し、残部Fe及び不可避的不純物から成ることを特徴とする鋳放し高強度球状黒鉛鋳鉄。
【選択図】図3

Description

本発明は、強靭性及び被削性に優れた鋳放し高強度球状黒鉛鋳鉄およびその製造方法に関するものである。
球状黒鉛鋳鉄は、優れた強度を有するので、自動車部品や機械部品、土木部品等種々の用途に広く使用されている。特に、オーステンパ処理に基づく基地組織のベイナイト化による強靱化された球状黒鉛鋳鉄の出現により、従来では得られなかった高強度化が可能となり、良好な鋳造性と複雑な形状に対応できる球状黒鉛鋳鉄が鍛鋼や鋳鋼の代替材料として使用されるに至っている。
又、鋳放しによる高強度球状黒鉛鋳鉄は、現状では、引張り強さ800MPa/mm以上、伸び2%以上を得るのは困難とされている。
そこで、より高強度を得るための手段として、Mo、Ni、V等を添加することが行われている。焼入れ性に関しては、鋳放し状態で表面焼入れを行う場合、高周波焼入れがあるが、球状黒鉛鋳鉄では硬化層が通常2mm前後である。Cuは、基地のパーライトの安定化成分で、その量が増すに従い、引張強度は増大するが、Cuは黒鉛の球状化阻害元素であり、2%以上になると阻害作用が強くなり、又、チル化傾向も増大すると言われる。(特開昭61−55577号公報)
そのため、Cu2%以上の添加は、通常考えられていない。又、Biを添加することで球状黒鉛の微細分散化を図り、強靭性及び耐肌荒性を改善したダクタイル鋳鉄材が特開平6−116677号公報及び特開平9−87787号公報に記載されている。
しかしながら、これらの場合、球状黒鉛の微細分散化による黒鉛組織の改善は記載されているものの、Ni、Cr、Moとの共存により初めて達成されるものであり、又、特開平9−87787号において、Cu:1%〜4%、Bi:0.0005%〜0.05%の記載はあるが、これも同様にNi、Crとの共存により達成できるものであり、夫々Bi単独での改善方法には触れられていない。
マトリックス組織の改善については、Cuが0.1%よりフェライト析出抑制効果があり、3%を越えるとフェライト量(面積率)は0%、つまりマトリックスが全てパーライトになるとの記載があるだけであり、Cuが入ればマトリックスは良くなるとの考えであり、Cuに全てを負うとしている。
特開昭61−55577号公報 特開平6−116677号公報 特開平9−87787号公報
然るに、オーステンパ球状黒鉛鋳鉄は、高強度を得るために熱処理工程が加わるため、コストの上昇、ベイナイト組織に起因する被削性や加工工程の複雑化等の問題があり、広く普及には至っていない。
又、鋳放しによる高強度球状黒鉛鋳鉄は、Mo、Ni、V等の添加のために折角の鋳放しによる経済的な効果が相殺されてしまっている。又、元来、Cr、Mo等は鋳放しフェライト化の阻害元素である。
又、Cuのみによるマトリックス組織の改善には限界があること当然で、これで解決出来ない点が多い故に、多種の元素の組合せが提案されているのである。
これに対し、本願発明者は、既にCu:2.4%〜3.3%、Sn:0.01%〜0.05%含有の球状黒鉛鋳鉄を提案し、(特許第3723706号)効果を挙げている。
しかし、該球状黒鉛鋳鉄において、引張強さ900MPa以上を実現するためには、Alの添加が必要であった。
しかし、各種歯車、動力伝達機構の構成部品等実用範囲の拡大に伴い、更なる高強度、被削性の性能アップが求められている。
本発明は、上記の背景技術の問題点を解決し、鋳放しでベイナイトやセメンタイトのない被削性の良好な緻密な組織からなり、Alの添加なしでも、引張強さ900MPa以上の高強度と、4%以上の良好な伸びを有し、優れた被削性を有し、鍛鋼や鋳鋼、オーステンパ球状黒鉛鋳鉄の代替化、部品としての寿命や軽量化に寄与できる鋳放し高強度球状黒鉛鋳鉄を得ることを目的とするものである。
そこで、本発明は、上記目的を達成するため、Cu、Sn、Biを合金とすることにより、緻密な組織が生成され、鋳放しで高強度と良好な伸び、優れた被削性が経済的に得られるようにしたものであって、重量%で、C:3.0%〜4.0%、Si:2.0%〜3.0%、Mn:0.6%以下、P:0.03%以下、S:0.03%以下、Mg:0.02%〜0.06%、Cu:1.8%〜4.0%、Sn:0.01%〜0.05%、Bi:0.0005%〜0.01%を含有し、残部Fe及び不可避的不純物から成ることを特徴とする鋳放し高強度球状黒鉛鋳鉄である。
又、黒鉛周囲に近接して、CuとSnの濃化層を析出形成したことを特徴とする鋳放し高強度球状黒鉛鋳鉄である。
又、球状化率80%〜100%、黒鉛平均粒径20μm〜40μm、黒鉛粒数個200個/mm〜300個/mm、ブリネル硬さがH260〜320であって、パーライト基地組織を有することを特徴とする鋳放し高強度球状黒鉛鋳鉄である。
又、重量%で、C:3.0%〜4.0%、Si:2.0%〜3.0%、Mn:0.6%以下、P:0.03%以下、S:0.03%以下、Mg:0.02%〜0.06%、Cu:1.8%〜4.0%、Sn:0.01%〜0.05%、Bi:0.0005%〜0.01%を含有し、残部Fe及び不可避的不純物から成り、黒鉛周囲に近接して、CuとSnの濃化層を析出形成させることを特徴とする鋳放し高強度球状黒鉛鋳鉄の製造方法である。
又、黒鉛周囲に近接して、CuとSnの濃化層を析出させ、該濃化層のCu、Snにより、炭素原子の黒鉛粒への析出を阻害し、パーライトの分解を抑制することを特徴とする鋳放し高強度球状黒鉛鋳鉄の製造方法である。
又、Fe―Siをインモールド法により二次接種することを特徴とする鋳放し高強度球状黒鉛鋳鉄の製造方法である。
本発明の請求項1によれば、重量%で、C:3.0%〜4.0%、Si:2.0%〜3.0%、Mn:0.6%以下、P:0.03%以下、S:0.03%以下、Mg:0.02%〜0.06%以下、Cu:1.8%〜4.0%、Sn:0.01%〜0.05%、Bi:0.0005%〜0.01%を含有し、残部Fe及び不可避的不純物から成るもので、鋳放し状態では、従来にはない高強度、良好な伸び、セメンタイトやベイナイトのない緻密な組成ならではの優れた被削性を有する球状黒鉛鋳鉄を提供することが出来る。
このため、黒鉛組織は、粒数は多く、且つ粒計は小さく形成され、黒鉛化の促進により、延性、靭性の優れた球状黒鉛鋳鉄が得られた。それと共に、チル化組織の発生が抑制される効果を生む。
従って、極めて高強度、優れた伸びにより、機械的性質の優れた球状黒鉛鋳鉄を提供できる。
本発明の請求項2、3、5、6によれば、黒鉛周囲に近接してCuとSnの濃化層を薄層状に析出形成したので、これにより球状黒鉛の過大な成長を阻止し、且つ球状黒鉛の変形を防止する効果を挙げることが出来た。
CuとSnの共存による黒鉛周辺のCuとSnの濃化層の形成に加えて、Biの添加によるBi自身の有する気泡中に晶出する多大な黒鉛粒の生成と、黒鉛粒の成長による他の黒鉛の生成の抑制作用とが相俟って、黒鉛数の増大とその生成の抑制による黒鉛粒の小径化を齎すことなどにより、球状黒鉛鋳鉄において最も重要な黒鉛化に大きな役割を果たしている。
鋳放しによる省エネルギー性に加え、靭性を高めるためにセメンタイトがないことが望ましい。前記のCrはセメンタイトの発生を促進するので、その添加を止め、合金元素の主軸にCuを用いることで、更にMo、Ni、V等の添加剤を使用しないことにより、製造工程は省略され、製造が容易であり、製造原価の低減化に高い効果を齎す。又、質量効果が大幅に改善されるため、鋳物とした場合の実用性に優れ、環境保全をも考慮した工業的価値は非常に高い。
又、得られる球状黒鉛鋳鉄は、引張強さ900MPa以上の高強度と、4%以上の伸びがある製品が提供できる。
更に、請求項7によれば、Fe―Siをインモールド法により二次接種することで、上記の本発明の高強度を得る方法が容易に達成し得る効果がある。
以下、本発明について説明する。Cu、Bi、Snの作用は本発明の鋳鉄の大きな特徴であるため、詳細に記す。
Cuは、オーステナイトを安定化し、オーステナイト―パーライト変態が低温で起き、基地パーライト面積率を増加させる作用を有し、質量効果を軽減させる。リサイクル材として発生量も多いため、過去に多くの試みがなされてきた。
しかし、その臨界量は研究者により異なり、1.5%、1.9%、2.2%とも言われている。そして、それを超えての使用は、オーステナイト粒界に偏析し、不規則形黒鉛を晶出して球状化を阻害すると言われている。加えて、2%以上の添加は、チル化傾向も増大すると指摘されている。
指摘されている事項の確認のため、次なる実験を行った。2,000kg要領の低周波誘導炉を用い、鋼屑及び戻し材を使用してFCD450相当の溶湯とし、これにCuを1.3%〜2.8%と変化させて添加した後、市販のFe―Si―Mg―Ca―REM合金添加のサンドウィッチ法による黒鉛球状化処理を実施し、注湯取鍋移し換え時に接種、CO鋳型のJIS G5502 Y型B号(25t×215l)に鋳込んだ。
実験は、成分毎に2回実施した。その結果、Cu:1.5%で不規則形黒鉛は確認できず、2.3%、2.6%、2.8%で球状黒鉛の回りにいくつかの凝集状黒鉛が出来た。
球状化の阻害は、Cu:1.8%〜2.3%で開始されることが予想されるが、注目すべきはCu:2.0%〜2.6%の範囲は僅かながらも引張り強さが向上し、加えて伸びの低下が急激ではないことである。引張り強さが上昇するのは、基地がより緻密に強化され、球形阻害より優位になるためであり、伸びが低下するのは、球形阻害が僅かながらも増えるからである。
しかし、Cu:2.6%を超えると球形阻害が優位となる。しかも、この含有量の範囲でセメンタイトの発生は皆無であった。
この2.8%の試験溶湯に微量のSn:0.02%を添加したところ、黒鉛形状、基地組織が改善され、引張り強さと伸びが大幅に向上することを発見した。Snは、Cuと同様の効果を持つが、Cuとの相乗効果でオーステナイト―パーライト変態をより低温側に移動させ、黒鉛粒をより微細にすると共に、適量の添加により不規則形黒鉛の晶出を防止し、黒鉛形状を改善し、伸びを増加させるものである。又、基地組織をより緻密にするため高強度となる。
次に、本発明の鋳鉄の化学組成を前記の如く限定した理由について記す。
本発明は、Cuの範囲が1.8%〜4.0%であることを大きな特徴とする。Cuがこの範囲であると黒鉛粒が微細になり、基地が緻密に強化されるため高強度で良好な伸びを有し、一方偏析したCuは熱伝導率を上げ、焼入れに際しては加熱冷却速度を速め、Cr、Ni、Mo等の添加がなくても強力な焼入れ性を提供する。Cuが1.8%未満では充分な高強度が得られず、4.0%以上では効果が飽和状態となり、不経済になることからCuの範囲を設けるものである。
Snは、後記に更に詳細に挙動を示したが、範囲を設けるのは0.01%以下ではCuとの相乗効果や黒鉛形状の改善の効果はなく、上限を0.05%としたのは、これ以上では脆化作用が強く、機械的性質が大幅に低下するためである。
Biは、鋳鉄材に添加すると、球状化剤を消費してしまうだけでなく、オーステナイトの粒界に偏析して、液相の溝を形成し、これに沿って黒鉛が成長し易くなり、黒鉛晶出が阻害され、球状化も阻害されることから、一般的にはダクタイル鋳鉄材において好ましい元素ではい。
しかしながら、Cuを1.8%〜4%、Snを0.01%〜0.05%含有させたダクタイル鋳鉄において、微量のBiを添加すると、黒鉛晶出が阻害される等の悪影響もなく、冷却速度が遅い内部においても黒鉛を均一微細分散化することが出来る。Biを過量に添加すると、均一微細分散効果よりも、黒鉛量が減少し、鋳鉄の脆化をもたらす傾向が顕著に現れる。従って、0.0005%〜0.01%の範囲にした。
代表的な球状化剤であるMg、Caが、第1に沸点が低く溶解温度で気化する、第2に鉄に対す溶解度がほとんどないという特徴を持っているが、これと同様にBiも上記の2つの性質を有することが明らかにされ、黒鉛を球状化するのに必要な気泡を溶湯中に適当に懸濁させることが出来、球状化剤として有用であることは確認されている。
しかし、Biの沸点は1420〜1627℃であり、従って、1500℃程で溶解した溶湯にBiを添加すれば、Biを気化させることが出来る。Biは、添加後15分もすると、ほとんど系外へ失われて溶湯中に残っていない。
しかし、その後の実験では、1300℃近辺でも使用可能であった。
このような急激な変化は、処理温度が比較的高く、溶湯の粘性が小さいこと、BiはFe中にほとんど溶解しないことから、Biが気化して気泡になれば、非常に早く浮上して消失する。
又、Bi添加後、少しの間は溶湯表面に沸騰現象が見られ、その凝固組織には空洞や中空の黒鉛が確認されている。
このBiの気化した気泡に、黒鉛の晶出により球状黒鉛が生成したと確認出来た。
可鍛鋳鉄溶湯において、Biは白銑化促進(チル化促進)元素として使用されているが、ダクタイル鋳鉄溶湯の場合は、それとは全く逆に、黒鉛粒の微細化によるチル化抑制元素として使用されている。
Biの鋳鉄に及ぼす影響について、上記の相反する挙動を説明する。
可鍛鋳鉄におけるBiのチル化促進効果については、早稲田大学の堤名誉教授の系統的な研究がある。その研究結果によると、Biは黒鉛核表面に吸着し、黒鉛核の成長を抑制することによって、黒鉛の晶出を阻害し、チル化を促進すると結論づけている。
溶湯にBiを添加すると、核生成直後にその表面にBiが吸着し、黒鉛粒の成長が抑制される。可鍛鋳鉄のようにC、Si量が少ない溶湯の場合は、そのまま黒鉛粒が成長することなく、凝固してチル組織となるので、Bi添加によってチル化(白銑化)が促進されることになる。
一方、C、Si量が高いダクタイル鋳鉄の場合、Bi添加によって核成長が抑制されると、黒鉛近傍で、新たな核生成が始まり、これによって黒鉛核数が増加することになる。ダクタイル鋳鉄の場合、C、Siが充分に高いので、さらに温度が低下すると、黒鉛粒の成長が始まる。その結果、黒鉛組織はより黒鉛粒数が多く、黒鉛粒径はより小さくなる。
又、黒鉛粒数が多くなると、黒鉛化が促進されて、チル化組織の発生が抑えられるので、ダクタイル鋳鉄の場合は、Bi添加によってチル化防止効果が得られることになる。
以上のように、可鍛鋳鉄におけるチル化促進効果及びダクタイル鋳鉄における黒鉛粒数の増加とチル化防止効果を、矛盾なく説明することが出来る。
本発明は、この吸着説をダクタイル鋳鉄に適用しようとするものである。
以下、本発明の黒鉛の成長について図を以って説明する。
図1、2は、球状黒鉛鋳鉄溶湯において、冷却過程で黒鉛核が生成し、成長していく過程を模式的に示したものである。
図1は、Bi無添加における黒鉛の成長過程を示している。炉1に溶湯2を入れ、そこにFe−Si−Mg3を添加する。(図1a)溶湯温度が低下していくと、まずMgS4等が核となって微細な黒鉛核5が発生する。(図1b)
黒鉛6の成長が始まる(図1c)と、黒鉛周辺のC量が減少するので、黒鉛近傍では新たな核生成は起こりにくくなる。
このため、Biを添加しない通常の溶湯では、より早く核生成した黒鉛が、近傍における新たな核の生成を抑制しながら成長していく。その結果的として、黒鉛粒間の距離が或る程度保たれ比較的粒径の大きな黒鉛組織となる。(図1d)
又、Biは、凝固初期の黒鉛核生成の際に、その表面に吸着して黒鉛核の成長を抑制する効果があると言われている。これにより、新たな黒鉛核生成の機会を作ることによって、黒鉛粒数を増加させると考えられる。
本発明においては、Biの添加による作用について1は、Bi添加時の発生する気泡による黒鉛の生成、2には、溶湯の冷却して行く段階でのBiの黒鉛への吸着、それによる黒鉛成長抑制、更に新たなる黒鉛の生成という二段構成の作用が行われていると考えている。
図2は、炉1に溶湯2、Fe−Si−Mg+Bi7を約1500℃にて添加した経過を示す。
図2bにおいては、MgSの核生成及びBi吸着による核成長の抑制が行われる。
図2cにおいては、新たな核生成が進行する。
図2dにおいては、約1200℃付近にて黒鉛が晶出する。
さらに、約1200℃以下になると、これらの黒鉛核が一斉に成長を始める。本高強度鋳鉄では、一般の球状黒鉛鋳鉄と比較して、この黒鉛粒の成長過程において、黒鉛形状がより丸く成長する。
この原因は、CuとSnの働きによると考えられるが、このパーライト変態までの黒鉛核の成長に対するCuとSnの働きについては、不明な点が多い。
温度が900℃以下になると、Cu量が例えば、2.5%(過共析成分)の場合、初析Cuの析出が始まり、黒鉛粒表面に濃化する。
又、Snもこれに同伴することにより、黒鉛粒表面にCu−Sn薄膜が形成される。この膜がC原子の黒鉛粒表面への析出を阻止するため、黒鉛付着による黒鉛球状化率の低下が防止できる。同時に、黒鉛粒周辺のパーライトの分解が抑制されるので、強度低下の原因になるフェライトの生成が阻止される。
以上の効果によって、球状黒鉛鋳鉄の高強度化が達成できたと考えられる。
ここで、Cuの濃化機構について説明する。
Fe−Cu系平衡状態図を図5に示す。Cu:2%、857℃にαFe−Cu共析変態点があり、Cu量が2%を越える過共析成分の場合は、γ鉄から初析Cuが生成する。この場合の核生成場所(サイト)としては、γ鉄中の微細な介在物や欠陥のほかに、黒鉛粒表面も核生成サイトとなる。このため、初析Cuが黒鉛粒表面にも析出したため、Cu濃化層が形成されたものと考えられる。
尚、実際の鋳鉄では、CやSi等が数%含まれているが、FeとCuの平衡状態は、本質的には図2と大きな違いはないものと考えられる。
又、Snの濃化機構について説明する。
Cu量が0.5%の場合(亜共析成分)では、Snの濃化現象が現れず、Cu量が2.8%の場合(過共析成分)にSnの濃化現象が現れている。このことから、Snの濃化現象は、Cu量に影響されることは明らかである。特に、過共析領域での初析Cuの析出が大きく影響しているものと考えられる。
図6は、X線マイクロアナライザーを用いて、CuとSnの濃度分布を調べたものである。
ダクタイル FCD800(MAP)
加速電圧 15.0V
照射電流 1.002e−07A
時間(msec) 200.00
点数 450*450
間隔(μm)X:0.45
Y:0.45
Cu WOS 2ch LIF
最大値 2465
最小値 0
平均値 113
Sn WOS 3ch PETH
最大値 2620
最小値 7
平均値 94
Cu21の濃度分布を見ると、比較的広い範囲でCu21が黒鉛22周辺で濃化(黄色の部分)しているが、これは凝固過程において、Cu21の濃度が液体中より固体中の方が高くなる性質があるので、先に凝固する黒鉛近傍のCu21の濃度が高くなったものである。(図61)
さらに、Cu量の高い領域(赤色の部分)が点在しており、これが基地組織の他に、黒鉛粒表面にも存在している。この粒状組織は、先に述べた初析Cuであって、冷却過程で析出したものである。
この粒状組織は、Snの面分析結果にも現れており(図62)、その形状と位置がCuの場合とほとんど同一であることから、初析Cuと同伴してSn30が析出していることが分かる。
以上のことから、Snの黒鉛粒表面への濃化現象については、初析Cuの黒鉛粒表面への析出に同伴して析出するためであると考えられる。
以上のように、初析Cuと同伴してSnが黒鉛粒表面に析出し、生成したCuとSnを含む薄膜が、黒鉛粒の成長過程に大きく影響を及ぼし、結果として、基地組織の強化と黒鉛形状の改善により、本鋳鉄の機械的性質の大幅な向上が実現出来たものと考える。
CuとSnの黒鉛粒表面付近の濃化現象による黒鉛形状の改善効果について、球状黒鉛鋳鉄の凝固における黒鉛粒の成長過程を考える。
図3に示すように、第1に、凝固が始まると黒鉛核5が生成し、それを取り囲んでオーステナイト相8が晶出する。(図3a)
第2に、温度が低下するに従って、オーステナイト相8に取り囲まれながら黒鉛粒6は成長していくが、ここまでの黒鉛粒6の成長過程は、比較的等方的で球状に成長する傾向が強いと考えられる。この時に、Cuの比較的広い領域での濃化現象(偏析)が現れる。(図3b)
第3に、温度がさらに低下して、A1点以下になると、2%以下の低Cuの場合には、オーステナイト8がパーライト9に変態する。(図3c、3d)
第4に、更にパーライト9はフェライト10と炭素に分解するが、この炭素は黒鉛粒表面に析出する。この析出過程は、焼鈍過程での黒鉛成長と同一の過程(自己焼鈍)で、黒鉛形状は塊状に成長し、黒鉛球状化率を低下させる原因となる。
この時、初析Cuが黒鉛粒表面に析出するが、Cu単独では、パーライトの分解(自己焼鈍)を十分に抑制出来なかったものと考えられる。
高強度球状黒鉛鋳鉄の場合、このようなパーライトのフェライト化と球状化率の低下は、引張強さと伸びに顕著な悪影響を及ぼす。
一方、2.8%以上の高CuとSnが存在すると、初析Cuと同伴して黒鉛粒表面にCu―Sn濃化層の薄層14を形成する。(図3e)
この薄層11が、炭素原子の黒鉛粒への析出を阻害することによって、パーライト9への分解を抑制する。このため、黒鉛粒の塊状化が防止されるので、黒鉛形状の劣化が防げたものと考えられる。
図4は、黒鉛粒の拡大写真であるが、周囲に生成するフェライトの面積率が少ない順に並べてある。写真で明らかなように、フェライトの成長と共に、黒鉛の粒形が悪くなっているのが分かる。
CuとSnの複合添加による効果を、より具体的に表現すると、図4における写真(2)の段階で、フェライトの成長或いはパーライトの分解を止めることである。これによって、球状化率の高い黒鉛粒が得られる。
Mnは0.6%を超えると、共晶セル境界に強く偏析すると共に、セメンタイトをつくり延性を著しく低下させ、被削性を悪くするため上限を設けるものである。
Pは0.03%を超えると、ステダイトの影響で伸びが低下し、又、表面焼入れした時の焼割れを防止するために上限を設けるものである。
Sは、Mg消費型の球状化阻害元素であり、0.03%以下とした。C、Si、Mgは一般的な球状黒鉛鋳鉄の範囲である。
本発明の実施例を説明する。
前記試験と同様の手順、即ち2.000kg容量の低周波誘導炉を用い、鋼屑及び戻し材を使用し、FCD450相当の溶湯とし、これに表1に示す如く所望量のCuを添加した後、市販のFe―Si―Mg―Ca―REM合金添加のサンドウィッチ法による黒鉛球状化処理を実施時に表1に示す如く所望量のSn、Biを添加し、注湯取鍋移し換え時に接種、シェル鋳型のJIS G 5502 Y型B号(25t×215l)に鋳込んだ。同様の手順で、化学組成を変化させた本発明実施品1〜9についての機械的性質及び化学組成を表1に示す。
表1において、Cu、Snで含有した時に比べ、それにBiが加わることにより、引張り強さ、伸びが大幅に向上し、更にCuが2.6%を超えても低下しないことが分かる。
図2の金属組成の顕微鏡写真に示す如く、セメンタイトやベイナイトは皆無で、球形も良好で微細な黒鉛と非常に緻密な組成を有している。本発明の球状黒鉛鋳鉄は、JIS G 5503のFCAD900―4の規格相当、引張り強さ900MPa以上、伸び4%以上を鋳放しにて十分満足するものである。
表1の本発明実施品1〜5及び本発明実施品6〜9は、比較品1〜5に比べ、引張り強さが向上し、図7の金属組成の顕微鏡写真より、基地はソルバイトの如くに緻密になっているのが分かる。本発明の球状黒鉛鋳鉄は、JIS G 5503のFCAD900―4の規格相当引張り強さ900MPa以上、伸び4%以上を鋳放しにて十分満足するものである。
又、本発明実施品1〜5において、所謂インモールド法によりFe−Siも二次接種した結果においても、強度、伸び共に満足する結果が得られた。
写真71は比較3、写真72は本発明3、写真73は本発明9、写真74は比較4のデータである表2に対応する。
ダクタイルの球状化黒鉛における元素分布を、オージェ電子分光法(AES:Auger Electron Spectroscopy)を用いた深さ方向分析により調査する。
試料:本発明3ダクタイル鋳鉄
Cu 0.5%(他は本発明と同成分)ダクタイル鋳鉄
試料調整:乾式にて引張試験後の試料を切断し、分析に供した。
その概略を参考図として図9に示す。
装置:Physical Electronics社製 PHI MODEL 660
測定条件:
電子ビーム条件
加速電圧 5kV、
試料電流 0.2μA
試料検査角度 30°
測定領域 <1μmφ(電子ビーム径)
イオンビーム条件
加速電圧 3kV、
ラスター 3mm×3mm
スパッタ速度 3.2nm/min(SiO実測値)
測定スペクトル
C KLL、O KLL、Sn MNN、Fe LMM、Cu LMM、Mg KLL、S LVV、Cl LVV、N KLL
測定範囲:基地組織が黒鉛粒子表面に接する位置から、深さ方向に約0.032μm(スパッタリング時間10分)の範囲
本発明品3とCu0.5%含有品をオージェ電子分光法(AES)による深さ方向分析結果を図8に示す。CuとSnの黒鉛粒近傍における濃度分布測定結果は、図に示されるように、Cu量が0.5%と比較的低い場合は、Cu、Sn共に、黒鉛粒表面近傍における濃化現象は認められない。
しかし、Cu量が2.8%と高い本発明6の場合、Cuが黒鉛粒表面から約0.01μmの範囲で6〜9%と濃化しており、更に添加量(0.02%)を変えていないSnにおいても、1.5〜2.5%と黒鉛粒表面付近に濃化現象が現れた。このCu、Sn濃化層αは、厚さ約0.01μmである。
これと対照的に、Cu0.5%、Sn0.02%の場合、黒鉛の近くに濃化することなく略平均化している。
本発明球状黒鉛鋳鉄溶湯における黒鉛成長過程説明図 同上Bi添加溶湯の黒鉛成長過程説明図 同上Cu、Snの濃化現象説明図 本発明実施品3の600倍の顕微鏡写真図 本発明実施試験Fe−Cu系平衡状態図 本発明実施試験品のX線マイクロアナライザーのCu、Sn面分析結果図 表1の本発明実施試験品の600倍の顕微鏡写真図 本発明実施品と対象従来品の黒鉛粒表面付近のCuとSnのオージェ電子 分光法による濃度分布測定結果図 引張試験後の試料の概略参考図

Claims (7)

  1. 重量%で、C:3.0%〜4.0%、Si:2.0%〜3.0%、Mn:0.6%以下、P:0.03%以下、S:0.03%以下、Mg:0.02%〜0.06%、Cu:1.8%〜4.0%、Sn:0.01%〜0.05%、Bi:0.0005%〜0.01%を含有し、残部Fe及び不可避的不純物から成ることを特徴とする鋳放し高強度球状黒鉛鋳鉄。
  2. 球状黒鉛周囲に近接して、CuとSnの濃化層を析出形成させたことを特徴とする鋳放し高強度球状黒鉛鋳鉄。
  3. 球状黒鉛周囲に近接して、CuとSnの濃化層を析出形成させたことを特徴とする請求項1に記載の鋳放し高強度球状黒鉛鋳鉄。
  4. 球状化率80%〜100%、黒鉛平均粒径20μm〜40μm、黒鉛粒数個200個/mm〜300個/mm、ブリネル硬さがH260〜320であって、パーライト基地組織を有することを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の鋳放し高強度球状黒鉛鋳鉄。
  5. 重量%で、C:3.0%〜4.0%、Si:2.0%〜3.0%、Mn:0.6%以下、P:0.03%以下、S:0.03%以下、Mg:0.02%〜0.06%、Cu:1.8%〜4.0%、Sn:0.01%〜0.05%、Bi:0.0005%〜0.01%を含有し、残部Fe及び不可避的不純物から成り、黒鉛周囲に近接して、CuとSnの濃化層を析出形成させることを特徴とする鋳放し高強度球状黒鉛鋳鉄の製造方法。
  6. 黒鉛周囲に近接して、CuとSnの濃化層を析出させ、該濃化層のCu、Snにより、炭素原子の黒鉛粒への析出を阻害し、パーライトの分解を抑制することを特徴とする請求項5に記載の鋳放し高強度球状黒鉛鋳鉄の製造方法。
  7. Fe―Siをインモールド法により二次接種することを特徴とする請求項5乃至6に記載の鋳放し高強度球状黒鉛鋳鉄の製造方法。
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