JP2009194006A - ガス輸送路およびこれを利用した半導体処理装置 - Google Patents

ガス輸送路およびこれを利用した半導体処理装置 Download PDF

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田 明 吉
Tadashi Yahagi
理 矢作
Hiroshi Watanuki
宏 綿貫
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Abstract

【課題】キャリアガス、反応ガスを輸送するガス輸送管路に対して断熱材を被覆しなくても、安定した所定の温度でキャリアガス、反応ガス等を反応炉等に供給することができるガス輸送路を提供する。
【解決手段】真空断熱管と温度調節器を有するガス加熱手段とを交互にして多段に接続した管路を反応炉20のガス供給口20aあるいはこれに接続されるフィルタ27か、これらの手前に設けることで、この管路に断熱材を巻かなくても反応炉のガス供給口20aに近いところで目標とする温度のガスを吐出することができる。
【選択図】図1

Description

この発明は、ガス輸送路およびこれを利用した半導体処理装置に関し、詳しくは、半導体製造装置を含めた半導体処理装置の反応炉等へのキャリアガス、反応ガスを輸送するガス輸送管路に対して断熱材を被覆しなくても安定した所定の温度でキャリアガス、反応ガスを反応炉等に供給することができるガス輸送路およびこれを利用した半導体処理装置に関する。
例えば、低圧CVD装置(LP−CVD)等の反応炉では反応ガス等は、通常600°C〜800°Cの温度とされ、成膜の均一性と品質の向上を図るためにキャリアガスあるいは反応ガスが200°C以上に加熱されてLP−CVDに供給される。
そのため、この種のCVD装置では、ガス加熱装置で加熱したガスをガス輸送管に通して反応炉に供給している。
ところで、半導体製造の分野で扱うガスは、管を腐食させたり、塩化アンモニユム等の不要析出物が管壁に付着しやすいので、熱伝導率の高い、銅やアルミニュウム製の管を使用することは難しく、耐食性の高い金属、例えば、SUS(ステンレススチール)製等の金属やセラミックス管が使用される。
SUS製等のガス輸送管は、これにテープヒータ等を巻き付けてさらにシリコンラバー等の断熱材で被覆されるのが一般的である。そのため、例えば、管径が細い1/4インチの外径を持つガス輸送管であっても、断熱材を被覆した後の外径は、50mmφ〜70mmφ程度になる。
半導体処理装置における原料ガス供給系は、ガス管理上の問題から通常床下とならざるを得ない。そこで、ガス供給の原料系が床下に配置されることになり、反応炉は床上に配置される二階建て構造となる。そのため、反応炉までの管路長が長くなる傾向にある。
原料ガス供給系のガスや原料には、N2等のキャリアガス,NH3、モノシラン、ジクロルシランなどの反応ガスがあり、次世代半導体処理装置ではこれらに加えて誘電体などの個体材料や液体の原料が用いられる。これらの原料タンクやシリンダの後にはマスフローコントローラ(MFC)、エアーバルブ(AV)、フィルタ等が設けられて原料ガス供給系が構成される。
この種の半導体製造装置は公知である(特許文献1)。また、反応炉手前にガス加熱装置を設けてパージガスを導入する半導体製造装置も公知である(特許文献1,2)。
特開2007−103801号公報 特開2003−268552号公報
キャリアガス、反応ガスをガス加熱装置で加熱して反応炉に供給する従来の配管システムは、SUS製のガス輸送管をテープヒータ等を巻き付けて管自体を外部ヒータで加熱する。それにより輸送ガスの温度低下を防止する。さらにテープヒータ等の発熱部材の上からガス輸送管を断熱して反応炉にキャリアガス、反応ガスを送り出す構成を採る。
この種のガス輸送管の外部加熱は、ガス輸送管を流れるガスが層流となるために、熱が均一化されない問題がある。また、輸送管と輸送管とを結合する場合の結合部材等の構造上の問題から、またテープヒータ等の巻き付け状態から熱が低下するポケットが生じ易く、そこに輸送ガスが凝縮する温度かそれ以下になる場所(スコールドスポット)が発生し易い。
誘電体などの個体材料や液体の原料が用いられた場合にはコールドスポットで原料ガスが変質し易く、凝縮してそこがパーティクルの発生源になる欠点がある。
断熱材としてのグラスウール等は、パーティクルの発生やかさ張りなどの点で特にメンテナンス性が悪い。しかも、グラスウール断熱材、その他の断熱材であっも施工状態により反応炉に導入するキャリアガス、反応ガスの温度にばらつきを生じ易い。そのため、原料供給源から5mを越えるような比較的長い配管路を経て反応炉にガスが導入される場合には導入ガスの温度が安定していない。
その結果、LP−CVDなどでは成膜の均一性と品質とを確保できない場合がある。特に、回路配線幅が40n以下となる次世代半導体処理装置では、LP−CVD等の反応炉への導入ガスは、回路微細化の関係で200°C以上の温度で温度が一様に安定した状態でガスを導入することが必須になる。そのため、反応炉へ導入するガスの温度のばらつきが最近問題視されている。
原料供給源から5mを越えるような比較的長い配管路を経て反応炉にガスが導入される場合に、断熱性の高い真空断熱管を小型ガス管の接続分野で実質的な標準規格となっているCAJON社製の商品名VCR(継手コネクタ)の袋ナットと継手雄ナットとをガスケットを介して接続してガス輸送路とすることが考えられる。しかし、継手コネクタ部分での放熱があるので、この部分の断熱が必要になる。そのため管路長が長くなる場合には単に真空断熱管を結合して使用しても反応炉へ導入するガスの温度を安定化させることは難しい。ガス輸送路のすべてを二重断熱管を溶接接続して構成すると、最後に送出されるガスの温度が大きく低下するのと、ガス輸送路に柔軟性がなくなり、保守点検等の作業上の問題が生じ、実際上のガス輸送路としては適したものとはならない。
さらに、CO2削減などの地球温暖化対策を各種産業が模索している現在では、ガスを保温するために配管のほか、バルブ、管継手等を外部ヒータで加熱する従来の配管加熱方式では熱量消費が大きくなり、問題である。
また、次世代CVD装置では、成膜材料が新しい液体原料あるいは固体原料を気化して使用することが必要になるために、その分、不要析出物がガス輸送路の管壁に付着しやすくなる。それを防止するために、各種の原料ガスは、成膜材料に応じてそれに適した温度管理をすることが必要になる。
この発明の目的は、このような従来技術の問題点を解決するものであって、キャリアガス、反応ガスを輸送するガス輸送管路に対して断熱材を被覆しなくても、安定した所定の温度でキャリアガス、反応ガス等を反応炉等に供給することができるガス輸送路を提供することにある。
また、この発明の他の目的は、液体原料あるいは固体原料から反応ガスを半導体処理装置等の反応炉へガス輸送管路を介して供給する場合に安定した所定の温度で反応炉等に供給することができる半導体処理装置を提供することにある。
さらに、この発明の他の目的は、半導体処理装置等の反応炉から排出されるガスをガス輸送管路を介して無害化処理装置へ供給する場合に不要析出物がガス輸送路の管壁に付着するのを防止できる半導体処理装置を提供することにある。
このような目的を達成するための第1の発明のガス輸送路およびこれを利用した半導体処理装置の構成は、反応炉あるいはその他のワーク処理装置の処理ステージへキャリアガス、原料ガス等のガスを輸送するガス輸送路において、
複数の真空断熱管と、それぞれが所定の温度にガスの温度を調節するための温度調節器を有する複数のガス加熱手段とを備えていて、
真空断熱管とガス加熱手段とを交互にかつガス加熱手段が真空断熱管を挟んで多段に接続された管路を反応炉若しくは処理ステージのガス供給口とガス供給源との間においてガス供給口側に設け、ガスが凝縮しない温度以上であってかつ変質しない温度以下においてガスが管路を経てガス供給口まで輸送されるように各ガス加熱手段がガスをそれぞれに所定の温度に加熱するものである。
第2の発明は、キャリアガス、原料ガス等のガス供給源と反応炉若しくは処理ステージのガス供給口の間においてガス供給源側に設けられ所定の温度にガスを加熱する第1のガス加熱装置と、ガス供給口側に設けられ所定の温度か他の所定の温度にガスを加熱する第2のガス加熱装置と、複数の第1の真空断熱管と、所定の温度、他の所定の温度またはさらに他の所定の温度にそれぞれがガスの温度を調節するための温度調節器を有する複数のガス加熱手段とを備えていて、
ガス加熱手段と第1の真空断熱管を交互に順次接続して最後に第1の真空断熱管を接続した第1の管路により第1のガス加熱装置と第2のガス加熱装置との間を接続し、ガスが凝縮しない温度以上であってかつ変質しない温度以下においてガスが管路を経てガス供給口まで輸送されるように各ガス加熱手段がガスを所定の温度か、他の所定の温度か、あるいは他の所定の温度のいずれかの温度にそれぞれに加熱するものである。
VCR等の継手コネクタで接続しない単体の真空断熱管は、その流入口から導入されたガスの温度とその流出口から吐き出されるガスの温度の差は、真空断熱管の長さと単位長さ当たりの放熱量との関係で決定され、後述する図2(b)に示すような一次関数近似の減衰特性を持っている。
発明者等はこれに着目したものであって、第1の発明は、真空断熱管と温度調節器を有するガス加熱手段とを交互にして多段に接続した管路を反応炉のガス供給口あるいはこれに接続されるフィルタか、これらの手前に設けることで、この管路に断熱材を巻かなくても反応炉のガス供給口に近いところで目標とする温度のガスを吐出することができる。
第2の発明は、第1のガス加熱装置と第2のガス加熱装置とを間を複数の第1の真空断熱管を温度調節器付きのガス加熱手段で接続して真空断熱管の流入口から流出口までに減衰した熱量を間に設けたガス加熱手段で加熱して補うか、それ以上の温度に加熱して下流の真空断熱管に温度調節された所定の温度のガスを送り出し、反応炉のガス供給口に近い第2のガス加熱装置で目標とする温度のガスを吐出するものである。
特に、第2の発明では、配管系での温度低下及びコールドスポットが発生し易い場所に対応してガス加熱手段が設けることで、輸送ガスについてのコールドスポットを防止することができる。
なお、ガスが凝縮しない温度以上であってかつ変質しない温度以下の範囲としては、現在使用されている反応ガス、例えば、NH3、モノシラン、ジクロルシランなど、そして誘電体などの個体材料や液体の原料、ギャリアガスとしての、例えばN2,アルゴンガス等などにおいて下限が80°C程度であり、上限が300°C程度である。
これにより第1のガス加熱装置から所定の温度で送出されたガスは、第2のガス加熱装置において反応炉に導入する適切な温度のガスとして吐出されてフィルタ等を介して反応炉に供給することができる。その結果、たとえ原料供給源から比較的長い配管路を経て反応炉にガスが導入される場合であっても、反応炉に導入されるガスはその温度ばらつきがほとんど発生しないで済む。
また、真空断熱管と真空断熱管との間にガス加熱手段が設けられることにより、ガス輸送路のすべてを真空断熱管を溶接接続して構成するものではないので、ガス輸送路に柔軟性があり、保守点検等の作業性も向上する。
しかも、第1のガス加熱装置と第2のガス加熱装置とを間を複数の真空断熱管をガス加熱継手あるいは他のガス加熱装置等で接続することにより真空断熱管1本の長さを短くでき、そのことで真空断熱管1本での輸送ガスの放熱量を小さく抑えることができる。このことにより、小型なガス加熱継手で真空断熱管を接続でき、しかも、真空断熱管と真空断熱管との間に設けたガス加熱継手は、管路が曲折するところに用いることが可能である。
なお、ここでのガス加熱継手とは、ガス入力ポートとガス出力ポートとこれらガス入力ポートとガス出力ポートとを接続する加熱通路と温度調節器とを有していて、ガス入力ポートとガス出力ポートとの幅がVCR(継手コネクタ)に近いものとなっていて、ガス入力ポートとガス出力ポートとが継手接続できるような間隔になってかつガス入力ポートとガス出力ポートとを直線配置以外で構成することも可能なものである。
特に、ガス加熱継手の加熱通路は、ガス入力ポートとガス出力ポートとを接続する伝熱ブロックに通路として設けるとよく、発熱源を伝熱ブロックに通路に沿って埋設するとよい。
また、ガス加熱継手にさらにセンサを設けて温度調節器に換えて温度制御器としてセンサで検出した温度に応じて温度を温度制御するようにすることができる。
その結果、反応炉あるいはその他のワーク処理装置の処理ステージへの導入ガスの温度ばらつきを低減して導入ガスの温度を安定させることができ、LP−CVDなどでは成膜の均一性と品質とを確保し易くなる。
図1は、この発明のガス輸送路を適用した一実施例の半導体処理装置のシステム構成図、図2は、図1に示すシステムにおける真空断熱管を結合したガス輸送路の配管構造の説明図、図3は、図1における半導体処理装置の配管で使用されるガス加熱装置の一部断面平面説明図およびそのA−A縦断面説明図、図4は、図3のガス加熱装置をガス加熱継手とした場合の説明図、図5は、曲折部分を接続する場合のガス加熱継手の横断面図、図6(a)は、T字継手の真空断熱管の構造の軸方向断面説明図、図6(b)は、その分解説明図、そして図7は、図1に示すシステムにおけるガス輸送路の輸送ガスの温度変化の説明図である。
図1において、20は、LP−CVD等の縦型反応炉、21はガス供給集積システム(IGS)、22はガス供給系配管路、23は排出ガス処理系、30は制御装置、そして31はガス加熱継手に対する電源である。
縦型反応炉(以下反応炉)20は、堆積棚にウエハが多数堆積されていて、外側がベルジャ(カバー)で覆われ、反応ガス供給路20aが下側側面に形成されている。
IGS21は、反応炉20が設置されている床24の床下エリア25に配置され、反応炉20は床24上に配置される二階建て構造となっている。そして、床下エリア25から床上エリア26の反応炉20までの管路長が5m〜6mと長い。床下エリア25は、通常、ユーティリテイエリアと言われ、床上エリアがワーキングエリアとなっている。
ガス供給系配管路22は、原料ガス輸送管路22aとキャリアガス輸送管路22b、反応ガス輸送管路22c、ガス輸送管路22d、ガス輸送管路22e、そしてガス輸送管路22fとからなる。
原料ガス輸送管路22aは、IGS21において生成ガス2として設けられた液体原料、固体原料等の原料ガス供給源21aに接続された輸送管路であり、キャリアガス輸送管路22bは、IGS21のキャリアガス供給源21bに接続された輸送管路であり、反応ガス輸送管路22cは、IGS21において生成ガス1としての反応ガス供給源21cに接続された輸送管路である。ガス輸送管路22dは、これら原料ガス,反応ガス等をキャリアガスとともに搬送する床24と並行に配管された横配管の輸送管路であり、ガス輸送管路22eは、ガス輸送管路22dに接続され床下エリア25から床上エリア26に縦に床24を貫通する縦配管の輸送管路である。そして、ガス輸送管路22fは、床上エリア26において、床24と並行に配管され反応炉20に至る横配管の輸送管路である。
なお、これらの輸送管路は、一例であって、これらの他に原料ガス,反応ガスの供給源が設けられ、他のガス輸送の配管路が設けられていてもよい。
図面太線で示すこれらの輸送管路は、内管と外管(図6の100A,100b参照)との間を真空状態にした真空断熱管(真空二重管)で接続され形成される。
これとは別に、ガス排出輸送管路23aが反応炉20の排出ガス処理系23の排気管路として反応炉20に接続され、ガス排出輸送管路23aとガス輸送管路22fとを結ぶ排気系へのバイパス輸送管路22gが設けられている。これら管路も図面太線で示すように真空断熱管(真空二重管)で形成されている。
これらガス輸送管路とは別にIGS21のパージガス等の供給源21dと反応炉20とを接続するガス供給輸送管路22i、そして原料ガス供給源21aおよび反応ガス供給源21cのそれぞれと、ガス排出輸送管路23aとの間をベントルート(減圧路/換気管路)として従来の配管で結ぶガス輸送管路22i,22jがそれぞれ設けられている。
なお、IGS21は、それぞれ後部側にN2等のキャリアガスシリンダ,NH3、モノシラン、ジクロルシランなどの反応ガスシリンダなどが接続され、後部側からフィルタ、ポンプ、マスフローコントローラ(MFC)、エアーバルブ(AV)等がシリーズに接続されて構成されている。
ガス供給源21aにおいては、原料ガスとして高誘電率材料(High-k)あるいは低誘電率材料(Low-k)を供給する液体タンクが弁を介して接続され、液体タンクに高温の不活性ガスがフィルタを介して供給されてガス化する構成を採ることができる。このような原料ガスの輸送を想定してガス供給源21aのガス吐出口となるエアーバルブ(AV)の流出口と原料ガス輸送管路22aの管端部との間にガス加熱装置10gを設けてある。
横配管のガス輸送管路22dは、ガス加熱装置10aで接続された2本の真空断熱管100a,100bとからなり、図面左側の管端部が1本の真空断熱管からなるキャリアガス輸送管路22bとエルボ型のガス加熱継手101aを介して接続されている。その図面右側の管端部は、縦配管のガス輸送管路22eの管端部とガス加熱継手101bで接続されている。
ガス輸送管路22dは、管端の途中において真空断熱管による原料ガス輸送管路22aと真空断熱管による反応ガス輸送管路22cとにそれぞれT字真空断熱継手管106a,106bを介して接続されている。そしてガス加熱装置10aは、T字真空断熱継手管106aとT字真空断熱継手管106bとの間に設けられ。これらT字管路は2つのガスを混合する。
縦配管のガス輸送管路22eは、2個のガス加熱装置10b,10cと3本の真空断熱管100c,100d,100eとを交互に接続した管路であり、両端部にガス加熱継手101bとガス加熱継手101cとが設けられ、ガス加熱継手101cを介してガス輸送管路22fの管端部に接続されている。
ガス輸送管路22fは、1本の真空断熱管100fでガス加熱継手101cとガス加熱装置10dとを接続する管路である。ガス加熱装置10dは、反応炉20の反応ガス供給口20aの手前に設けられるフィルタ27にエアーバルブ(AV)27aを介して接続されている。エアーバルブ(AV)27aと反応炉20の反応ガス供給口20aとの間は、フィルタ27とガス加熱装置10fとが真空断熱管で順次接続されて真空断熱管を介して反応ガス供給口20aに至る。
真空断熱管100fは、途中でT字真空断熱継手管106cでバイパス輸送管路22gに分岐されてガス加熱装置10e、エアーバルブ27b、ガス加熱継手101d、真空断熱管100g、ガス加熱継手101e,真空断熱管100hを経てガス供給輸送管路22iにT字真空断熱継手管106dで接続されている。
ここで、真空断熱管は、通常、ガス流入口の温度が1m当たり、10%程度低下する。そこで、前記の真空断熱管100a〜100fとガス加熱継手101a〜101c、そしてガス加熱装置10a〜10dとによるガス供給系配管路22のガス輸送路においては、配管系での温度低下及びコールドスポットが発生し易い場所に対応してガス加熱装置10a〜10dあるいはガス加熱継手101a〜101cが設けられる。この実施例では、その他のガス輸送経路に挿入されたガス加熱装置あるいはガス加熱継手ついても同様である。そこで、ここでは、ガス輸送路の温度がコールドスポットが発生しない温度になるように1本の真空断熱管の長さを2m以下にしてある。その長さが2mを越えると、輸送ガスの温度が20%以上低下してガス加熱継手101aで再加熱してもガス輸送温度が低い場合にはガス輸送路の温度がコールドスポットが発生しない温度になるようにその温度調整器7で温度調整することが難しくなるからである。通常、輸送されるガスの最低温度は、100°C程度となるので、これ以下にならない間隔で各ガス加熱手段が設けられることになる。
なお、IGS21の各ガス送出口に設けられたエアーバルブ(AV)と各ガス輸送管路21a〜21cとの間には、前記のガス加熱装置10a〜10dとは別にガス加熱装置10g,10h,10iが設けられている。これらガス加熱装置10g,10h,10iは、必要に応じて設けられる。
各ガス加熱装置10a〜10iと各ガス加熱継手101a〜101eにはそれぞれに温度調節器が設けられている。ガス加熱装置10aと原料ガス供給源21aおよび反応ガス供給源21cとの間は、ガス加熱装置10aを設けているので、必ずしも真空断熱管で接続する必要はないが、真空断熱管で接続することが好ましい。
ガス加熱装置10dからフィルタ27を経て反応炉20へ至るガス輸送路は、比較的短い経路、例えば、1m程度であり、ガス加熱装置10fが設けられているので、従来と同様な配管接続であってもよいが、ここも真空断熱管で接続することが好ましい。
また、エアーバルブ(AV)27aとフィルタ27とガス加熱装置10fとは削除されて、ガス加熱装置10dと反応ガス供給口20aとの間が真空断熱管で接続されていてもよい。また、エアーバルブ(AV)27aとフィルタ27とガス加熱装置10fのすべてではなく、いずれか1つの部品あるいは複数の部品が設けられてよい。ガス加熱装置10fが削除されてガス加熱装置10fの位置にガス加熱装置10dが置かれてもよい。
図1において、この発明を適用したガス輸送路としては、ガス加熱装置10a〜ガス加熱装置10dと、原料ガスとして高誘電率材料(High-k)あるいは低誘電率材料(Low-k)などを供給するような場合を仮定したガス輸送路として、ガス加熱装置10gを開始点としたガス加熱装置10g〜ガス加熱装置10dのガス輸送路とがある。
後者のガス輸送路では、キャリアガスと原料ガスとは、T字真空断熱継手管106bで混合される。そのため、ここでの温度ができるだけ同じ温度となるように、ガス加熱装置10aとガス加熱装置10gの温度調節器によるガス加熱温度が設定される。
ガス供給系配管路22におけるガス加熱装置10a〜10d,10gとガス加熱継手101b,101cとは、それぞれIGS21から縦型反応炉20に導入されるキャリアガスと反応ガスを、例えば、120°C以上の温度のガスとして導入するための温度調節器を有するガス加熱手段である。これらは、真空断熱管100a〜100fと交互に配置され、ガス加熱手段101b,101cは、このガス輸送路において多段に設けられている。なお、ガス加熱装置10b,10c,10gは、ガス加熱継手に置き換えられてもよい。多段接続は、真空断熱管を最初にしてもガス加熱継手を最初にしてもよい。
なお、ガス加熱装置10e〜10f,ガス加熱装置10h,10iについては温度調節器が設けられていなくてもよい。
ガス加熱装置10aとガス加熱装置10gは、ユーティリテイエリア25において、IGS21から供給された輸送ガスを最初に所定の温度に加熱する加熱装置であり、ガス加熱装置10dは、ワーキングエリアエリア25において、反応炉20に輸送ガスを最後に所定の温度に加熱して供給する最後の温度調節器付きの加熱装置である。
反応炉20の手前のガス加熱装置10fは、制御装置30により目標温度に制御される温度制御装置が設けられているものであり、これについては後述する。
このように、ガス加熱装置10a(ガス加熱装置10g)とガス加熱装置10dとの間を真空断熱管100a〜100fとガス加熱手段101b,101cとで接続することで、外部加熱や断熱材を被服しない真空断熱輸送管路が形成される。これにより、縦型反応炉20でのウエハに対する成膜の均一性と品質の向上を図ることができ、不要析出物がガス輸送路の管壁に付着を防止するとができる。
ガス加熱装置10a(ガス加熱装置10g)〜ガス加熱装置10dとの間に設けられた多段接続の真空断熱管100a〜100fとガス加熱継手101b,101cとで形成される真空断熱輸送管路は、輸送ガスの温度を再加熱することで所定の温度にばらつきなく維持することができる。
すなわち、この発明では、ガス加熱装置10aあるいはガス加熱装置10gからガス加熱装置10dに至るガス供給系配管路22のガス輸送路について、真空断熱管とガス加熱装置あるいはガス加熱継手により交互に多段接続するものである。このような管路の最低限の構成としては、反応ガス供給口20aとIGS21のガス供給源との間において少なくとも反応ガス供給口20a側に設けられればよい。それがガス加熱装置10c〜ガス加熱装置10dである。
それによりガス加熱装置あるいはガス加熱継手などの各ガス加熱手段において輸送されるガスが所定の温度に加熱することができ、ガスの温度のばらつきを低減することができるからである。その詳細は、後述する図2において説明する。
しかも、ガス加熱装置10a(ガス加熱装置10g)〜ガス加熱装置10dのガス輸送経路においては、コールドスポットの発生が防止できかつ輸送されるガスの温度のばらつきを低減することができる。
以下では、ガス加熱装置10a〜ガス加熱装置10dまでのガス輸送経路を代表として説明し、ガス加熱装置10g〜ガス加熱装置10dのガス輸送路については、ガス加熱装置10aをガス加熱装置10gに読み替えることでその説明を割愛する。
制御装置30は、IGS21の各ガスシリンダを制御し、マスフローコントローラ(MFC)、エアーバルブ(AV)等を制御するとともに、圧力センサ(図示せず)、ガス累積流量計(図示せず)などから各種の測定値を得る。
制御装置30は、これらエアーバルブ(AV)を含めた各種バルブのON/OFF、圧力センサ(図示せず)、ガス累積流量計(図示せず)などから各種の測定値を得て、供給系のガスの温度と流量、排出系のガスの温度と流量等を制御する。さらに、各種の測定値に応じて制御装置30は、ガス加熱装置10fの加熱するガスの温度をこれに内蔵された温度制御装置を制御することで制御する。
図示していないが、ガス加熱装置10dの後に気化器が設けられていてもよい。また、ガス加熱装置10a〜ガス加熱装置10dに至る真空断熱輸送管路の途中あるいは後部には気化器が設けられていてもよい。
気化器は、N2等のキャリアと原料ガスとを混合して原料ガスを気化してさらにガス化する。気化器でガス化されたガスは、切換型エアーバルブ(AV)に供給される。
気化器が設けられている場合には、気化器の手前はもちろんのこと、気化器から反応炉20に向かって多段接続の真空断熱管100とガス加熱手段の経路を形成するとよい。
排出ガス処理系23は、ガス排出輸送管路23aにより縦型反応炉20に接続されている。ガス排出輸送管路23aを排気ポンプへと接続して、排ガスをこれに導き、排気ポンプからガス輸送管路で排気ガスを無害なガスに処理する除害処理装置28に至る。排気ポンプと除害処理装置28等からなる排出ガス処理系の各部も制御装置30に制御される。
排出ガス処理系23にも前記ガス加熱装置10c〜ガス加熱装置10dと同様なガス加熱手段と真空断熱管とを交互に設けたガス輸送管路とすることができる。ここでのガス加熱装置は、塩化アンモニユム等の不要析出物の排出管路、吸引ポンプ等への付着を排除することができる。コールドスポットの生じやすい配管パーツの前段に実装するとよく、それによりコールドスポットの発生を防止することができる。
図2は、図1に示すシステムにおける真空断熱管を結合したガス輸送路の配管構造の説明図であって、真空断熱管とガス加熱手段とを結合したガス輸送管路は、図2(a),図2(c),図2(d)に示す継手配管ユニットを結合して形成される。
図2(a)は、直線結合型の継手配管ユニット102であり、2本の真空断熱管100(100a〜100fを代表して)をガス加熱装置10(ガス加熱装置10a〜10f)あるいはガス加熱継手101(ガス加熱継手101a〜101eを代表して)で直線状に袋ナットと雄ナットにより螺合結合して構成される。
図面左側の真空断熱管100は、その一部を破断して内管と外管との関係が見えるようにしてある。内管と外管とのいずれか一方の管端部は、折り曲げられて他方の壁面に溶接され、管端部が封止されて内管と外管との間の空間が真空状態にされる。
なお、ガス加熱装置10あるいはガス加熱継手101にさらにセンサを設けて温度調節器を温度制御装置に換えてセンサの検出温度に応じてガスの温度を目標の温度となるように制御するようにしてもよい。反応炉20の反応ガス供給口20aの前に設けられた前記したガス加熱装置10fは、このような加熱装置である。
図2(b)に示すように、真空断熱管100は、その長さと単位長さ当たりの放熱量との関係で決定され、m単位当たりで10%程度の温度が低下する一次関数近似の減衰特性を持つ。
そこで、図2(b)の温度特性グラフ103に示すように真空断熱管100の流入口100iに所定の温度Aで供給された輸送ガスを流出口から温度Aより低下した温度Bで受けてガス加熱装置10(ガス加熱継手101)で再加熱して温度Bからガスの温度をより高い温度Kとして後段の真空断熱管100の流入口に送り出して後段の真空断熱管100の流出口100jで温度Cの輸送ガスを吐出する。なお、温度Kは、温度調節器7で調整した場合には、バイメタルでは±5°C程度の制御誤差がある。
ここで、真空断熱管100の流出口100jの温度Cは、再加熱温度Kと、後段の真空断熱管100の長さとにより決定でき、真空断熱管100の流入口100iの温度Aあるいはその流出口のガスの温度Bが多少変化して流出口100jでの温度Cは、温度Bが低く、温度Kまでに加熱できないような例外の場合を除いてほとんどの場合は影響を受けることはない。
多段接続の真空断熱管100と多段接続ガス加熱手段とで形成されるガス加熱装置10a〜ガス加熱装置10dに至る真空断熱輸送管路は、前記のような例外が生じても、ガス加熱装置10dから吐出されるガスの温度を補償できる。これがガスの温度のばらつきを低減することができる理由である。そこで、途中の真空断熱管100の長さに応じて後述する図7(a)に示すような特性を得ることができる。
図2(c)は、2本の真空断熱管100,100をガス加熱装置10(ガス加熱継手101)でエルボ型に継手接続するエルボ型継手配管ユニット104であって、ガス加熱装置10(ガス加熱継手101)のガス入力ポート1に対してガス出力ポート2を時計方向に90°方向回転させて、管路の曲折部を接続するものである。なお、その角度は、90°に限定されるものではない。
図2(d)は、ガス入力ポート1に対してガス出力ポート2を反時計方向に90°方向回転させて、管路の曲折部を接続するエルボ型継手配管ユニット105である。
これら接続ユニット104,105においても図2(b)と同様な温度特性でガスを輸送することができる。
これら図2(a)、図2(c)、図2(d)の接続ユニット102,104,105を使用することで、ガス加熱装置10a〜ガス加熱装置10dに至る図1に示す真空断熱のガス輸送管路に限らず、各種の曲折した構造のガス輸送路を形成してガスを輸送することができる。
なお、図2(d)に示すエルボ型継手配管ユニット104は、図1においてはガス加熱手段101a,101c,101eにおいて使用され、図2(c)に示すエルボ型継手配管ユニット105は、ガス加熱手段101b,101eにおいて使用されている。
ここで、ガス加熱継手101とは、図2(a)に示すように、ガス入力ポート1とガス出力ポート2とこれらガス入力ポート1とガス出力ポート2とを接続する加熱通路と温度調節器7とを有していて、ガス入力ポート1とガス出力ポート2との幅がVCR(継手コネクタ)に近いものとなっていて、ガス入力ポート1とガス出力ポート2とが継手接続できるような間隔でありかつ図2(c),図2(d)に示すように、ガス入力ポートとガス出力ポートとを直線配置以外で構成することも可能なものである。
図3(a)は、図1における半導体処理装置の配管で使用されるガス加熱装置の一部断面平面説明図、図3(b)は、そのA−A縦断面説明図である。
ガス加熱装置10は、ここではサイクロン加熱通路を設けることで、加熱効率を向上させてガス加熱装置を小型化する。それによりこのガス加熱装置の構造をそのままガス加熱継手101として利用することができる。
図3(a)は、温度調節機能付きガス加熱装置の一部断面平面説明図であって、ガス加熱装置10は、図1におけるガス加熱装置10a〜10iの具体例である。
1はガス導入管路を形成するそのガス入力ポート、2はガス流出管路を形成するそのガス出力ポートであり、3は、底部が開放された箱形の真空断熱カバー(ハウジング)である。真空断熱カバー3は、図3(a)では内部が見えるように上部で横断面にしてある。これには、内部に真空層3aが形成されている。
図3(b)は、ガス加熱装置10のA−A縦断面図であって、伝熱ブロック4は、SUS(ステンレススチール)製のものであって、全体として逆U字型のガス加熱通路が形成された角柱シリンダとなっている。伝熱ブロック4の内部には、逆U字に折曲げられた断面円形で直線状をなす中空加熱路5が形成されている。
図3(a)、図3(b)に示すように、中空加熱路5は、ガス入力ポート1が接続されている伝熱ブロック4の下端から断面円形の円柱状の中空路51がそのまま直線状に立上がり、上部にある円柱状の連通中空路52に結合してここでクランク状に横に折曲げられている。伝熱ブロック4には中空路51に隣接して円柱状の中空路53が設けられていて、連絡中空路52の先が中空路53の頭部で接続されて中空路がここでクランク状に下に折曲げられている。中空路53は、そのまま直線状に立下がり、中空路53の端部が中空路51の端部と対応するところまで形成され、中空路53の端部にガス出力ポート2が接続されている。
図3(a),図5(a),図5(b)に示すように、中空路53に対して中空路51は、所定のオフセットΔdをもって伝熱ブロック4の内部に形成されている。したがって、連絡中空路52は、図3(a)に点線で示すように水平方向において所定の傾斜をしている。
伝熱ブロック4の頭部には真空断熱カバー3の内側と伝熱ブロック4との間に空間6が設けられ、そこに温度調節器7が伝熱ブロック4の頭部に装着されて設けられている。これにより真空断熱カバー3の内側に収納されている。この温度調節器7は、例えば、内部に100°±5°CでON/OFFするバイメタル等が内蔵されていて輸送ガスを温度を所定の温度に加熱する。また、これは、100°±5°C〜150°±5°Cの範囲を摘み等で温度を外部から設定する独立に温度設定が可能な温度調節器としてもよい。このような温度調節器7を設けることで制御装置30により温度制御をしなくて済む。しかし、連絡中空路52に臨むところに温度センサを設けてこの温度センサの検出値に応じてガスが目標温度になるように制御装置30により制御してもよい。
なお、温度調節器7は、シースヒータとして後述する各抵抗発熱体8,8a,9,9aに電源31から電力を供給して抵抗発熱体の発熱量がバイメタル等で調整される。
図3(b)では、伝熱ブロック4は、頭部と底部とが一体型のものとして図示しているが、これは、通路がクランク状に折曲がる連絡中空路52が形成された矩形の頭部ブロック41と、所定のオフセットをもって中空路51と中空路53とを形成した角柱の本体ブロック42とかなり、内壁があらかじめ鏡面仕上げされた矩形の頭部ブロック41と内壁あらかじめ鏡面仕上げされた本体ブロック42とを製造した後にこれらを後から接合して一体化したものである。43は、これらをレーザ溶接により接合した溶接線である。
図3(b)のA−A縦断面説明図に示すように、ガス入力ポート1は、その流出口12が伝熱ブロック4の底部において中空路51の下端部に結合され、ガス出力ポート2もその流入口13が伝熱ブロック4の底部となる中空路51の下端部に結合されている。
これにより、中空加熱路5は、途中で折り返して元の方向へと戻る折り返す断面円形の通路となる。なお、11は、ガス入力ポート1の流入口、14は、ガス出力ポート2の流出口である。
図3(b)では、ガス入力ポート1とガス出力ポート2は、伝熱ブロック4(本体ブロック42)から切り出された状態のものとして本体ブロック42と一体物として示してあるが、ガス入力ポート1とガス出力ポート2とは、外周をねじ切りした別の管部材で構成してこれを伝熱ブロック4の底部から少し上に穿孔されたねじ孔に螺合結合して伝熱ブロック4(本体ブロック42)に一体的に結合して設けられてもよい。
ガス入力ポート1とガス出力ポート2は、例えば、次の図4の実施例のガス加熱継手において説明するように、ガス導入管路を形成する管の本体ブロック42から突出した部分の外周にねじが切られ、図2(a),図2(c),図2(d)で示したようにガス輸送管の端部に設けられた真空断熱管の継手部材と螺合結合されることでガス輸送管に結合される継手管部となっていもよい。
なお、ガス輸送管の継手が溶接継手である場合には外周はねじが切りされることなく直接継手管部の外周に相手方の溶接継手部材が嵌合する形態で結合されることになる。さらに、継手管部に袋ナット等の雌型の継手部材が装着されていてもよく、この場合にはガス輸送管の雄ナット等の継手部材と螺合することになる。この場合にも同様に継手管部の外周のねじが切りは不要である。
図3(a)に示すように、ガス入力ポート1の流出口12が接続される中空路51の下端における円柱中空路の断面円16(図5(a)参照)は、その外周に流出口12が接線方向で接続されるように断面円の中心は、中心線Oから所定量Δd分オフセットした位置にある。
図3(b)に示すように、円柱中空路の断面円16(図5(a)参照)の外周とガス入力ポート1の流出口12とを外周の接線方向で接続するために案内孔17が穿孔されている。案内孔17は、ガス入力ポート1の流入口11の口径よりも小さい口径のものであって、案内孔17の先がガス入力ポート1の流出口12となり、流入口11と流出口12とを連通させるためにガス入力ポート1の流入口11の中心線よりも外側に偏って案内孔17が設けられている。これにより、流入口11に導入されたガスは、円柱中空路の断面円16(図5(a)参照)の外周の接線方向あるいはこれに平行な方向に噴射されることになる。
図3(a)に示すように、オフセットΔdにより空いた伝熱ブロック4の拡大領域にシースヒータ等の円柱状の抵抗発熱体8が中空路51に沿ってこれに隣接して伝熱ブロック4に穿孔された縦孔18に沿って縦に埋設されている。また、伝熱ブロック4には、シースヒータ等の円柱状の抵抗発熱体9が中空路53に沿ってこれに隣接して伝熱ブロック4に穿孔された縦孔19に沿って縦に埋設されている。
ガス入力ポート1に導入されるガスは、前記した案内孔17を介して中空路51に下側から導入される。これにより、導入されたガスは、円柱中空路の断面円16(図5(a)参照)の壁面に沿って回転してサイクロンとなって中空路51を昇り、中空路51の側壁面に接して中空路51から熱の伝達を受ける。その結果、ガスと中空路51との単位時間当たりの接触面積が向上して高速にガスが加熱される。そのサイクロン状態となったガスは、連絡中空路52を経てそのまま中空路53に至り、中空路53を下って下側からガス出力ポート2へと抜ける。その結果、導入されたガスは、短い距離の中空加熱路5で高速に200°C以上の温度に加熱することが可能になる。しかも、中空加熱路5が逆U字となっているので、伝熱ブロック4は小型なもので済む。
図4は、図3のガス加熱装置10をガス加熱継手とした場合の説明図であって、反応ガスの各ガス輸送管路の管外径を1/4インチ(≒6.3mm)程度にすると、図3に示す温度調整器付きガス加熱装置10は、その大きさが25mm×25mm程度か、それ以下で高さを60mm以下に抑えられる。これに対して真空断熱カバー3を加えてもその高さは90mm程度か、それ以下にできる。これにより、ガス入力ポートとガス出力ポートとの幅がVCR(継手コネクタ)に近いものとなっていて、ガス入力ポートとガス出力ポートとが継手接続できるような間隔になる。しかも、ガス入力ポートとガス出力ポートとを直線配置以外で構成することも可能になる。
そこで、図3(a),(b)に示す温度調節機能付きガス加熱装置10を図1におけるガス加熱継手101a〜101eとしてガス輸送管同士を結合することに利用することができる。
図4に示すように、ガス加熱継手101は、ガス導入管路を形成しているガス入力ポート1の管外周部分をねじ切りして螺合溝60aを形成して雄ボルトとなる円筒の継手管部60をガス加熱装置10に形成する。同様に、ガス流出管路を形成しているガス出力ポート2の管外周部分をねじ切りして螺合溝61aを形成して雄ボルトの継手管部61とする。
さらに、ガス入力ポート1の継手管部60の先端側には管軸方向に沿ってガスケット62を押圧する山形の円形突起60bを設ける。ガス出力ポート2の先端側にも同様なガスケット62を押圧する山形の円形突起61bを設ける。
これにより、ガス輸送管63の管端に設けられた袋ナット(螺合継手部材)64を継手管部60にガスケット62を介して螺合結合することで、図4に示すガス加熱継手101a〜101eの具体例であるガス加熱手段101においてそのガス入力ポート1にガス輸送管64をシール状態で接続することができる。
同様に、ガス輸送管65の管端に設けられた袋ナット(螺合継手部材)66を継手管部61にガスケット67を介して螺合結合することでガス加熱手段101のガス出力ポート2にガス輸送管65をシール状態で接続することができる。
なお、袋ナット(螺合継手部材)64,66は、それぞれ透明にして内部の結合状態が見えるように図示してある。これらは、真空断熱管100の端部に設けられているものである。
以上は、継手管部60と継手管部61が雄ボルト型になっている場合であるが、継手管部60と継手管部61は、それぞれ管端部に袋ナットを設けて雌型にしてもよい。これは、例えば、図3(a),(b)のガス入力ポート1とガス出力ポート2の管軸方向の管先端側外周にフランジを設けて袋ナットが外れないように装着しておけばよい。
なお、図3(a),(b)のガス入力ポート1とガス出力ポート2の管軸方向の管先端側には、図示するように、円形突起60b,円形突起61bと同様なガスケットを押圧する突起がすでに設けられている。
もちろん、ガス入力ポート1とガス出力ポート2の継手管部の一方を雄型とし、他方を雌型としてこれらを組み合わせることもできる。
ところで、図4の断面図に示すように、この実施例では、ガス加熱手段101の底部にも真空断熱カバー3bが設けられている。この真空断熱カバー3bは、真空断熱カバー3の裾部分にキャップとして装着されて真空断熱カバー3と一体化され、ガス加熱手段101を全体的にカバーする。また、連通中空路52の上部の両端部の側壁は円形に形成してある。
図5は、曲折部分を接続する場合のガス加熱継手の横断面図である。
図5(a)は、図4で示すガス入出力ポートの対向配置からガス出力ポート2を反時計方向に90°回転させた位置で中空路53の下端においてガス出力ポート2の流入口13を中空路53に接続した具体例である。これは、図2(d)のエルボ型継手配管ユニット105で用いられるガス加熱継手である。
伝熱ブロック4の中心に向かうガス入力ポート1の流入口11の中心線Oとガス出力ポート2の流出口14の中心線Lとは、伝熱ブロック4の中心で直角にクロスする。中心線に対するオフセットΔdは、伝熱ブロック4の中心に向かうガス入力ポート1の流入口11の中心線の方向に対して設定される。オフセットにより空いた伝熱ブロック4の拡大領域の外側からみて奥の位置にシースヒータ等の円柱状の抵抗発熱体8,9をそれぞれ中空路51,中空路53に沿って埋設する。
ところで、この実施例では、案内孔17は、一方の壁面がガス入力ポート1の流入口11の壁面に沿っていて、断面円16の外周と結合し、他方の壁面が断面円16の外周の方向に向かって円錐上に絞り込まれた孔になっている。
図5(b)は、図4で示すガス入出力ポートの対向配置からガス出力ポート2を時計方向90°に回転させた位置で中空路53の下端においてガス出力ポート2の流入口13を接続した具体例であって、これは、図2(c)のエルボ型継手配管ユニット104で用いられるガス加熱継手である。
図5(a)の具体例を入力ポート1の流入口11の中心線の方向にミラーを置いてミラー反転した配置関係になっている。
いずれの場合も配管結合において、ガス入出力ポートが曲折できる構造である。
なお、図5(a),図5(b)のガス加熱継手101は、ガス加熱装置10であってもよいことはもちろんである。
図6(a)は、T字継手の真空断熱管の構造の軸方向断面説明図、図6(b)は、その分解説明図である。
図1に示す真空断熱T字真空断熱継手管106は、真空断熱の二重管のうちの内管としての内管Tブロック107と外管としての半割外管Tブロック108,109とからなる。内管Tブロック107の端部までの長さは、その端部が半割外管Tブロック108,109の端部より内側になる短いものである。
まず、内管Tブロック107の両端部が真空断熱管100の内管101Aの端部に溶接されて結合される。その後、上下に半割した半割外管Tブロック108,109が内管Tブロック107に上下から被せられて、真空断熱管100の外管101Bに端部が溶接される。
そして、真空断熱管100の内管101Aと外管101B内管とが真空にされることで真空断熱管路が形成される。
なお、真空断熱のエルボ管を同様な構造で形成することができる。この真空断熱のエルボ管によりガス輸送管路の方向を90°変更する曲折部に設けることができる。
図7は、図1に示すシステムにおけるガス輸送路の輸送ガスの温度変化の説明図である。
ガス加熱装置10aからガス加熱装置10dに至るガス供給系配管路22のガス輸送路について説明すると、真空断熱管を結合したガス輸送路の場合には、1本の真空断熱管の流入口から導入されたガスの温度は、輸送管から放熱により1m当たり、10パーセント程度減衰するとし、ガス加熱装置10aからガス加熱継手101bまでの距離を1.8m、ガス加熱手段101bからガス加熱装置10bまでの距離を1m、ガス加熱装置10bからガス加熱装置10cまでの距離を1m、ガス加熱装置10cからガス加熱継手101cまでの距離を1.5m、ガス加熱手段101cからガス加熱装置10dまでの距離を1mと仮定する。
図1に示すガス加熱装置10a〜10dまでのガス輸送路の輸送ガスの温度変化は、第1のガス加熱装置10aと第2のガス加熱装置10d、ガス加熱装置10b,10cの温度調節器により設定されるガス加熱の温度を120°Cと仮定してガス加熱継手101b,101cの温度調節器により設定されるガス加熱の温度を110°とした場合には、図7(a)に示すような特性グラフ110となる。
この場合、ガス加熱装置10aから第2のガス加熱装置10dまでの第2のガス加熱装置10dにおいて、1.5m以上の長い真空断熱管100bで接続されるガス加熱装置10aからガス加熱継手101bの間については、ガス加熱装置10aの温度調節器により設定されるガス加熱の温度を130°と高くすることができる。その場合には、そこが、図7(a)の点線で示すような特性グラフ111となる。このように長い真空断熱管の前の加熱手段の温度調節器の設定温度を高くすることで、配管系での温度低下及びコールドスポットを防止することができる。
図7(b)の特性グラフ112は、ガス加熱装置10aからガス加熱装置10dに至るガス供給系配管路22の各ガス加熱装置10a〜10dとガス加熱手段101b,101cの温度調節器により設定されるガス加熱の温度を順次高く設定して、反応炉20の反応ガス供給口20aへのガスの温度を230°Cに設定した場合の例である。
このようにすれば次世代半導体処理装置においても適用できる。
この発明では、第1のガス加熱装置と第2のガス加熱装置とを間を複数の真空断熱管を温度調節器付きのガス加熱装置あるいはガス加熱継手で接続して流入口から流出口までに減衰した熱量を再加熱することで温度補償をするか、それ以上に加熱して下流の真空断熱管に温度調節された所定の温度のガスを送り出すことができる。これにより、反応炉のガス供給口に近い第2のガス加熱装置で目標とする温度で安定した温度のガスを吐出すことができる。
以上説明してきたが、実施例では、ガス加熱装置とガス加熱継手とは同様な構造のものを使用しているが、この発明では実施例のガス加熱装置は、一般のガス加熱装置を使用してもよいことはもちろんである。
実施例では、反応炉20の手前のガス加熱装置10fのみ温度制御できるようにしているが、原料供給側のガス加熱装置10a,10gについても温度制御できるようにしてガス化する原料に応じて温度調整できるようにしてもよい。
また、実施例では、ガス加熱装置とガス加熱継手とを使用しているが、ガス加熱継手だけを全体に使用してもよいことはもちろんである。
さらに、実施例では、キャリアガス、反応ガスを輸送するガス輸送管路の例を中心として説明しているが、反応炉から排出される排気ガスを無害なガスに処理する除害処理装置反応炉から排出されるガスを輸送する場合もこの発明は適用できることはもちろんである。
また、実施例では、半導体処理装置へキャリアガスあるいは反応ガスを送出する例を挙げているが、この発明は、半導体処理装置に結合する配管に設ける場合に限定されるものではなく、半導体処理装置と同様なガスや処理液を供給し排出する点では液晶表示装置等のワーク処理装置の処理ステージへのガス配管にも適用可能でである。
図1は、この発明のガス輸送路を適用した一実施例の半導体処理装置のシステム構成図である。 図2は、図1に示すシステムにおける真空断熱管を結合したガス輸送路の配管構造の説明図である。 図3(a)は、図1における半導体処理装置の配管で使用されるガス加熱装置の一部断面平面説明図、図3(b)は、そのA−A縦断面説明図である。 図4は、図3のガス加熱装置をガス加熱継手とした場合の説明図である。 図5は、曲折部分を接続する場合のガス加熱継手の横断面図である。 図6(a)は、T字継手の真空断熱管の構造の軸方向断面説明図、図6(b)は、その分解説明図である。 図7は、図1に示すシステムにおけるガス輸送路の輸送ガスの温度変化の説明図である。
符号の説明
1…ガス入力ポート、2…ガス出力ポート、
3…真空断熱カバー、3a…真空層
4…伝熱ブロック、5…中空加熱路、6…空間、
7…温度調節器、8,8a,9,9a…抵抗発熱体、
10…ガス加熱装置、10a、10b…ガス加熱装置、
11,14…流入口、12,13…流出口、
16…円柱中空路の断面円、
17…案内孔、18,19…縦孔、20…縦型反応炉、
21…ガス供給集積システム(IGS)、22…ガス供給系配管路、
22a…原料ガス輸送管路、22b…キャリアガス輸送管路、
22c…反応ガス輸送管路、22c…ガス輸送管路、
22d…ガス輸送管路、22e…ガス輸送管路22、
23…排出ガス処理系、24…床、
25…床下エリア、26…床上エリア、
27…フィルタ、28…除外処理装置、
30…制御装置、31…源源、
51…中空路、52…連通路、53…中空路、
100,100a〜100f,100…真空断熱管、
101,101a〜101f…ガス加熱継手、
103…温度特性グラフ、104,105…エルボ型継手配管ユニット。

Claims (15)

  1. 反応炉あるいはその他のワーク処理装置の処理ステージへキャリアガス、原料ガス等のガスを輸送するガス輸送路において、
    複数の真空断熱管と、それぞれが所定の温度に前記ガスの温度を調節するための温度調節器を有する複数のガス加熱手段とを備え、
    前記真空断熱管と前記ガス加熱手段とを交互にかつ前記ガス加熱手段が前記真空断熱管を挟んで多段に接続された管路を前記反応炉若しくは前記処理ステージのガス供給口とガス供給源との間において前記ガス供給口側に設け、前記ガスが凝縮しない温度以上であってかつ変質しない温度以下において前記ガスが前記管路を経て前記ガス供給口まで輸送されるように各前記ガス加熱手段が前記ガスをそれぞれに前記所定の温度に加熱するガス輸送路。
  2. 前記ガス加熱手段の間隔は、前記ガスの温度が80°C以下にならない間隔で配置され、
    前記ガス加熱手段は、前記温度調節器を有するガス加熱継手あるいは前記温度調節器を有するガス加熱装置のいずれかであって、前記ガス加熱継手は、ガス入力ポートとガス出力ポートとこれらガス入力ポートとガス出力ポートとを接続する加熱通路とを有していて、前記ガス入力ポートとガス出力ポートとが継手接続できる間隔になっているものである請求項1のガス輸送路。
  3. 前記ガス供給口側の最後の前記ガス加熱手段と前記ガス供給口との間にはエアーバルブとフィルタと第3のガス加熱装置のいずれか1つの部品または複数の部品が設けられ、前記最後の前記ガス加熱手段と前記部品とが前記真空断熱管により接続されている請求項2記載のガス輸送路。
  4. 前記管路は、少なくとも前記原料ガスを気化する気化器から前記反応炉側に設けられている請求項1のガス輸送路。
  5. 半導体処理装置の反応炉あるいはその他のワーク処理装置の処理ステージへキャリアガス、原料ガス等のガスを輸送するガス輸送路において、
    前記キャリアガス、原料ガス等のガス供給源と前記反応炉若しくは前記処理ステージのガス供給口の間において前記ガス供給源側に設けられ所定の温度に前記ガスを加熱する第1のガス加熱装置と、
    前記ガス供給口側に設けられ前記所定の温度か他の所定の温度に前記ガスを加熱する第2のガス加熱装置と、
    複数の第1の真空断熱管と、
    前記所定の温度、前記他の所定の温度またはさらに他の所定の温度にそれぞれが前記ガスの温度を調節するための温度調節器を有する複数のガス加熱手段とを備え、
    前記ガス加熱手段と前記第1の前記真空断熱管を交互に順次接続して最後に前記第1の真空断熱管を接続した第1の管路により前記第1のガス加熱装置と前記第2のガス加熱装置との間を接続し、前記ガスが凝縮しない温度以上であってかつ変質しない温度以下において前記ガスが前記第1の管路を経て前記ガス供給口まで輸送されるように各前記ガス加熱手段が前記ガスを前記所定の温度か、前記他の所定の温度か、あるいは前記他の所定の温度のいずれかの温度にそれぞれに加熱するガス輸送路。
  6. 前記ガス加熱手段の間隔は、前記ガスの温度が80°C以下にならない間隔で配置され、
    前記第2のガス加熱装置と前記ガス供給口との間にはエアーバルブとフィルタと他の温度調節器を有する第3のガス加熱装置のいずれか1つの部品または複数の部品が設けられ、前記第2のガス加熱装置と前記部品との間が前記第1の真空断熱管により接続されている請求項5記載のガス輸送路。
  7. 前記第2のガス加熱装置と前記ガス供給口との間が前記エアーバルブ、前記フィルタ、そして前記第3のガス加熱装置の順に接続されている請求項6のガス輸送路。
  8. 前記ガス加熱手段の間隔は、前記ガスの温度が100°C以下にならない間隔で配置され、
    前記ガス加熱手段は、前記温度調節器を有するガス加熱継手あるいは前記温度調節器を有するガス加熱装置であって、前記ガス加熱継手は、ガス入力ポートとガス出力ポートとこれらガス入力ポートとガス出力ポートとを接続する加熱通路とを有していて、前記ガス入力ポートとガス出力ポートとが継手接続できるような間隔になっているものである請求項5のガス輸送路。
  9. さらに前記ガス加熱手段は発熱源を有し、前記加熱通路は、これらガス入力ポートとガス出力ポートとを接続する伝熱ブロックに通路として設けられかつこの通路は、途中で折り返して元の方向へと戻る折り返す断面円形のものであり、前記発熱源は前記通路に沿って前記伝熱ブロックに埋設され、前記第1のガス加熱装置と前記ガス供給源との間のガス輸送路も前記第1の真空断熱管で接続されている請求項8のガス輸送路。
  10. 前記ガス加熱継手は、前記第1の管路の曲折する部分に設けられ、前記ガス加熱手段としてのガス加熱装置は、前記第1の管路の直線部分に設けられている請求項9のガス輸送路。
  11. 前記第3のガス加熱装置は、センサと、外部から温度制御ができる温度制御装置を前記他の温度調節器に換えて有するものであり、前記第1の管路の曲折する部分に設けられた前記ガス加熱継手は、そのガス入力ポートとガス出力ポートとが前記管路の曲折に対応する所定の角度をもって配置されている請求項10記載のガス輸送路。
  12. 前記第1のガス加熱装置および第2のガス加熱装置のいずれかは前記ガス加熱継手であり、前記第2のガス加熱装置と前記ガス供給口との間が前記第1の真空断熱管で接続されている請求項11のガス輸送路。
  13. 前記反応炉のガス排気口に第2の真空断熱管が複数接続された第2の管路が形成され、前記第2のガス加熱装置の手前に前記第2の管路へのバイパス路が設けられ、このバイパス路は、前記ガス加熱手段と第3の真空断熱管が接続されて形成されている請求項5記載のガス輸送路。
  14. 前記反応炉を有し、請求項1乃至13記載のガス輸送路を介して前記ガスを前記反応炉に供給する半導体処理装置。
  15. 前記反応炉を有し、前記処理ステージが前記反応炉から排出される排気ガスを無害なガスに処理する除害処理装置であって、請求項1乃至6記載のうちのいずれかのガス輸送路を介して前記反応炉から排出されるガスを前記除害処理装置に輸送する半導体処理装置。
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