JP2009192841A - 焦点調節装置および顕微鏡 - Google Patents

焦点調節装置および顕微鏡 Download PDF

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Abstract

【課題】レボルバの移動時に生じるガタつきや位置ズレを防止し、対物レンズの焦点調節精度や観察精度を良好に保つこと。
【解決手段】焦点調節装置30は、底部にレボルバ23が取り付けられ、内部空間にハーフミラー151等が設置された観察ユニットを切り換える明暗視野観察切換装置50を配置可能な筒状の可動部材31と、この可動部材31を駆動して上下動させる駆動機構32と、一対のガイド部材とを備える。そして、ガイド部材は、可動部材31の左右の側壁において、観察光軸OA2に対して対向する位置にそれぞれ長手方向が観察光軸OA2に沿うように配置され、可動部材31の上下動を案内する。
【選択図】図2

Description

本発明は、顕微鏡に設けられ、レボルバを対物レンズの光軸に沿って変位させて前記対物レンズと標本との相対距離を変更する焦点調節装置およびこの焦点調節装置を備えた顕微鏡に関するものである。
従来から、標本を照明して観察する顕微鏡において、標本と対物レンズとの相対距離を調節して焦点合わせを行う焦点調節装置を備えたものが知られている。例えば、標本が載置されるステージを対物レンズの光軸方向に移動させることによって焦点合わせを行うものがある。この種の焦点調節装置では、標本のサイズや重量によっては、ステージの移動が困難な場合があった。
これに対し、例えば特許文献1に開示されているように、対物レンズを保持するレボルバを対物レンズの光軸方向に焦準移動させるものも知られている。しかしながら、特許文献1では、焦準移動を行う焦準本体枠に取り付けられた連結部材によってレボルバが片持ちの状態で支持された構成となっているため、レボルバや対物レンズの自重によって連結部材が撓んでしまい、焦点調節精度の低下を招き、観察精度を低下させるという問題があった。この問題を解決するための技術として特許文献2がある。特許文献2では、中心が観察光軸(対物レンズの光軸)と一致するように配置される円筒状の円筒移動部にレボルバを取り付けるとともに、この円筒移動部の観察光軸に対して対向する位置に一対の鋼球列を配置し、円筒移動部の上下動を案内するように構成している。
特開2003−43368号公報 特開2007−72287号公報
しかしながら、特許文献2では、円筒移動部の上下動を案内する各鋼球列の長さが短いため、円筒移動部の上下動の直線性が悪いという問題があった。このため、円筒移動部が上下動する際にレボルバがガタついたり位置ズレする等して対物レンズの焦点調節精度の低下や、観察精度の低下を引き起こす恐れがあった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、レボルバの移動時に生じるガタつきや位置ズレを防止し、対物レンズの焦点調節精度や観察精度を良好に保つことができる焦点調節装置および顕微鏡を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明にかかる焦点調節装置は、顕微鏡に設けられ、レボルバを対物レンズの光軸に沿って変位させて前記対物レンズと標本との相対距離を変更する焦点調節装置であって、底部に前記レボルバが取り付けられ、少なくとも前記顕微鏡において前記対物レンズの照明光の入射側前段に配置される光学素子を内部空間に配置可能な深さに形成された筒状の可動部材と、前記可動部材を、前記対物レンズの光軸に沿って直動させる駆動手段と、前記可動部材の側面部において、前記対物レンズの光軸に沿い、且つ前記対物レンズの光軸に対して対向する位置にそれぞれ配置され、前記可動部材の直動を案内する一対のガイド部材と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明にかかる焦点調節装置は、上記の発明において、前記駆動手段は、駆動源と、該駆動源からの駆動力によって前記可動部材を直動させる直動駆動部材と、前記駆動源からの駆動力を前記直動駆動部材に伝達する伝達部材とを有し、前記駆動源は、前記直動駆動部材の横方向に隣接配置されたことを特徴とする。
また、本発明にかかる焦点調節装置は、上記の発明において、前記直動駆動部材が、前記一対のガイド部材それぞれから等距離の位置に配置されたことを特徴とする。
また、本発明にかかる焦点調節装置は、上記の発明において、前記可動部材の周囲に設けられて前記直動駆動部材を位置決めする固定部材を備え、前記可動部材と前記固定部材との間に付勢部材が配置されたことを特徴とする。
また、本発明にかかる焦点調節装置は、上記の発明において、前記レボルバは、複数の対物レンズを前記対物レンズの光軸上に交換自在に保持しており、前記可動部材、前記レボルバおよび該レボルバが保持する前記複数の対物レンズの重心の合成重心位置と、前記一対のガイド部材がなす平面との距離が、前記ガイド部材のガイド長さの半分以下であることを特徴とする。
また、本発明にかかる顕微鏡は、上記構成の焦点調節装置を備えた顕微鏡であって、前記対物レンズの照明光の入射側前段に配置される前記光学素子が、前記可動部材の内部空間に配置されたことを特徴とする。
また、本発明にかかる顕微鏡は、上記の発明において、前記光学素子は、光源からの照明光を前記対物レンズへ入射させるとともに、前記標本からの観察光を通過させる反射ミラーを含むことを特徴とする。
本発明によれば、レボルバを取り付けて直動する可動部材を、対物レンズの照明光の入射側前段に配置される光学素子を内部空間に配置可能な筒状に形成し、この可動部材の直動を案内する一対のガイド部材を、可動部材の側面部において、対物レンズの光軸に沿い、且つ対物レンズの光軸に対して対向する位置にそれぞれ配置することができる。これにより、ガイド部材のガイド長さを確保できるので、可動部材の直動の直線性を向上させることができる。したがって、可動部材の直動に伴ってレボルバがガタついたり位置ズレするといった事態を防止でき、対物レンズの焦点調節精度や観察制度を良好に保てるという効果を奏する。
以下、図面を参照し、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。また、図面の記載において、同一部分には同一の符号を付して示している。
(実施の形態1)
先ず、実施の形態1について図1〜図8を参照して説明する。なお、各図に示す照明光軸OA1の方向をX軸方向、観察光軸OA2の方向をZ軸方向、X軸方向およびZ軸方向の両方に直行する方向をY軸方向と定義する。また、XYZの各軸方向について、各図中において矢印が指し示す方向を正の方向、その逆方向を負の方向とする。
図1は、実施の形態1の顕微鏡1の構成を説明する右側面図であり、一部を切り欠いて内部の様子を模式的に示している。図1に示すように、顕微鏡1の顕微鏡本体11は、その基部において標本Sが載置されるステージ13を支持している。ステージ13は、図示しない駆動機構によって観察光軸OA2に垂直なXY平面内で移動自在であり、これによって標本S上の観察箇所が調整されるようになっている。
また、顕微鏡本体11は、その上部においてステージ13上の標本Sを落射照明するための投光管15の一端を支持しており、この投光管15の背面側に光源ユニット17が配設されている。光源ユニット17は、投光管15内に向けて照明光を射出する光源171を内蔵している。また、投光管15の内部には、ステージ13上の標本Sの落射照明を行うための照明光学系を備える。照明光学系は、例えば図示しないコレクタレンズや開口絞り、視野絞り、視野レンズ、観察光軸OA2上に配置される光路分割素子であるハーフミラー151等が光源ユニット17側から順番に照明光軸OA1に沿って配置されて構成される。ハーフミラー151は、対物レンズ21の照明光の入射側前段に配置され、光源171からの照明光を対物レンズ21へ入射させるとともに、標本Sからの観察光を通過させる。より具体的には、顕微鏡1は、標本の明視野観察および暗視野観察に共用されるものであり、ハーフミラー151は、観察方法に応じて使用するダイクロイックミラーや偏光フィルタ等の光学素子とともにそれぞれユニット化され、観察方法に応じたユニット(以下、「観察ユニット」と呼ぶ。)を観察光軸OA2上に配置して標本Sの明視野観察状態と暗視野観察状態とを切り換える明暗視野観察切換装置50に搭載されている。光源171からの照明光は、投光管15によって標本Sに照射され、観察光として反射される。
また、投光管15の他端部において、対物レンズ21を観察光軸OA2上の標本S上方に配置するためのレボルバ23を昇降移動自在に保持する焦点調節装置30を備えている。この焦点調節装置30は、対物レンズ21の光軸すなわち観察光軸OA2に沿ってレボルバ23を変位させ、標本Sと対物レンズ21との相対距離を変更して焦点合わせを行う。ここで、対物レンズ21は、レボルバ23に対して倍率や対応する波長等が異なる他の対物レンズ21−2とともに交換自在に装着されており、レボルバ23の回転操作に応じて観察に用いる対物レンズが択一的に選択されるようになっている。一方、投光管15の他端上側には、図示しない結像レンズが内蔵された鏡筒25が載置されている。この結像レンズは観察光軸OA2上の適所に配置され、対物レンズ21と協働して投光管15によって照明された標本Sの観察像を結像させる。この結像レンズによって結像された観察像は、鏡筒25に取り付けられた双眼部27に導入され、接眼レンズ271を介して検鏡者に目視観察される。なお、鏡筒25にCCD等の撮像素子を取り付け、標本Sの観察像を撮像してモニタ表示する構成としても構わない。
次に、焦点調節装置30について説明する。図2は、焦点調節装置30の概略構成を示す図であり、図3は、焦点調節装置30によるレボルバ23の昇降移動原理を説明する図である。焦点調節装置30は、大別して、底部にレボルバ23が取り付けられた可動部材31と、この可動部材31を駆動して上下動させる(Z軸方向に直動させる)駆動機構32と、一対のガイド部材33−1,33−2とを備えて構成されている。可動部材31は、内部空間にハーフミラー151等が設置された観察ユニットを切り換える明暗視野観察切換装置50を配置可能な深さに形成された筒状を有する。この可動部材31の側面には照明光の光路を遮らないように開口311が形成され、底面には観察光の光路を遮らないように開口313が形成されている。駆動機構32は、ステッピングモータや、このステッピングモータの回転力を可動部材31に伝達する伝達機構等の公知の駆動機構を用いて構成され、可動部材31の上下動を実現する。そして、図3に示すように、ガイド部材33−1,33−2は、可動部材31の左右の側壁において、観察光軸OA2に対して対向する位置にそれぞれ長手方向が観察光軸OA2に沿うように配置されて可動部材31を支持し、可動部材31の上下動を案内する。このように、本焦点調節装置30では、レボルバ23を保持して上下動する可動部材31の形状を、内部空間に明暗視野観察切換装置50を配置可能な深さを有する筒状とし、可動部材31の上下動範囲に対するガイド部材33−1,33−2のガイド長さを十分長く確保している。ここで、明暗視野観察切換装置50は、可動部材31の上下動に連動しないように投光管15に固定される。
図4は、実施の形態1の焦点調節装置30の構成を示した投光管15の上面図であり、図5は、投光管15の正面図であり、図6は、投光管15の右側面図である。焦点調節装置30は、上記したように、底部にレボルバ23が取り付けられた可動部材31と、可動部材31をZ軸方向に上下動させる駆動手段としての駆動機構32と、可動部材31の上下動を案内するガイド部材33−1,33−2とを備える。ここで、レボルバ23は、可動部材31の底部を形成するレボルバ取付部315に取り付けられる。また、可動部材31の外側には、円環状の枠体41が可動部材31を囲うように設けられている。枠体41は、第1の固定部材411と、この第1の固定部材411と剛体的に結合される第2の固定部材413とで構成されており、投光管15に固定される。
駆動機構32は、駆動源としてのモータ34と、直動駆動部材としてのボールねじ35と、モータ34の駆動力(回転力)をボールねじ35に伝達する伝達部材36とを備える。モータ34は、例えばステッピングモータ等で構成され、ボールねじ35に隣接する枠体41周辺の適所に設置される。ボールねじ35は、ねじ軸351と、このねじ軸351を第1の固定部材411に対して回転自在に取り付けて位置決めするねじサポート353とを備え、可動部材31の当接部317と当接するナット355がねじ軸351に螺合して構成されている。伝達部材36は、モータ34の駆動軸に連結されたプーリ361と、ボールねじ35の上端に連結されたプーリ363と、これらのプーリ361,363の間に張設された歯付ベルト365とを備える。この駆動機構32によって、モータ34の回転力が可動部材31をZ軸方向に上下動させる力として伝達され、これによってレボルバ23が昇降移動される。そして、このようにモータ34とボールねじ35とを隣接配置し、モータ34の回転力を伝達部材36を介してボールねじ35に伝える構成とすることで、駆動機構32の高さすなわち焦点調節装置30の高さを投光管15の高さに収めており、焦点調節装置30の設置によって鏡筒25等の配置に影響を与えない。
各ガイド部材33−1,33−2は、例えば剛性の高いクロスローラガイドで構成される。それぞれ観察光軸OA2に直交するY方向に与圧が与えられて取り付けられて可動部材31の上下動の際のガタつきを抑制している。詳細には、各ガイド部材33−1,33−2は、平行に配置された二本の角柱状のガイドレールの間に複数のガイドローラが設けられた構成を有し、一方が枠体41の第1の固定部材411に取り付けられ、他方が可動部材31に取り付けられて可動部材31を上下動可能に案内している。ここで、駆動機構32のボールねじ35は、ねじ軸351と各ガイド部材33−1,33−2との間の距離がそれぞれ等距離となる位置に配設されている。これによって、長期間の使用による各ガイド部材33−1,33−2のガイドローラのローラ列の偏りを低減できる。また、可動部材31、可動部材31のレボルバ取付部315、レボルバ23、このレボルバ23が保持する複数の対物レンズ21,21−2およびボールねじ35のナット355の各部材の重心の合成重心位置と各ガイド部材33−1,33−2がなす平面との距離が、ガイド部材33−1,33−2のガイドローラ列の長さの半分以下になるように、各部材の位置や形状が設定される。これにより、合成重心位置と各ガイド部材33−1,33−2がなす平面との距離よりもガイドローラ列の長さを十分にとることで、ガイドローラのガタつきを極力低減し、ガイド部材33−1,33−2の案内方向に対する可動部材31の直進安定性を確保することができる。なお、合成重心位置と各ガイド部材33−1,33−2がなす平面との距離と、ガイドローラ列長さとの関係については、可動部材31、可動部材31のレボルバ取付部315、レボルバ23、このレボルバ23が保持する複数の対物レンズ21,21−2およびボールねじ35のナット355の各部材の総重量と、ガイドローラの剛性を考慮して適宜設定して構わない。また、ガイド部材33−1,33−2がなす平面と各部材の重心の合成重心位置との距離が短いほどより好ましく、さらに、ねじ軸351と、ガイド部材33−1,33−2がなす平面との距離が短いほどより好ましい。このようにすることで、モーメント荷重の作用による可動部材31の観察光軸OA2上での撓みや変位等を低減でき、可動部材31の上下動の直線性をより向上させることができる。また、背景技術で示した特許文献2のように、対物レンズと投光管との間に可動部材を駆動のための部材を配置する場合と比較して、対物レンズに入射する照明光のテレセン性を保てるとともに、視野数に影響を与えない。
次に、可動部材31の内部空間に配置される明暗視野観察切換装置50について説明する。明暗視野観察切換装置50は、図4に示すように、明視野観察用の観察ユニット501と暗視野観察用の観察ユニット505とを搭載している。ここで、観察ユニット501には、内部に明視野観察用のハーフミラー151−1(図8参照)が設置される等して明視野観察に必要な光学素子がユニット化されて構成されている。同様にして、観察ユニット505には、内部に暗視野観察用の不図示のハーフミラーが設置される等して暗視野観察に必要な光学素子がユニット化されて構成されている。なお、観察ユニット501および観察ユニット503を、それぞれ明視野観察と暗視野観察以外の、その他の検鏡法に対応する観察ユニットとして構成する場合は、上面に偏光板やフィルタなどの光学素子503や光学素子507が設置される。この際、蛍光観察用に観察ユニットを構成する場合は、ハーフミラーの代わりにダイクロイックミラーを使用する。
図7は、明暗視野観察切換装置50の構成を説明する上面図であり、図8は、明暗視野観察切換装置50の右側面図である。明暗視野観察切換装置50は、明視野観察用および暗視野観察用の2つの観察ユニット501,505を保持する保持部材51と、この保持部材51をY軸方向に往復移動させて観察ユニット501,505のうちのいずれか一つを観察光軸OA2上に配置する切換機構53とを備えている。ここで、図7および図8では、明暗視野観察切換装置50の暗視野観察状態を示しており、暗視野観察に用いる光学素子507等を具備する暗視野観察用の観察ユニットが観察光軸OA2上に配置されている。
切換機構53は、投光管15内部の適所に設置されたDCモータやステッピングモータ等のモータ54を備える。このモータ54は、図7中時計回りおよび反時計回りの両方向に回転駆動される。このモータ54の駆動軸には、一端にローラフォロワ551を設けた駆動アーム55の他端が連結されている。一方、投光管15の床部には、連結部材57を介して保持部材51と連結されて投光管15の床部に対して摺動移動自在な移動板56が設置されている。そして、この移動板56の上面には、モータ54の回転に伴って回動する駆動アーム55のローラフォロワ551を係合する係合溝561が形成されており、ローラフォロワ551とともにカム機構を構成している。すなわち、モータ54の回転力が、駆動アーム55の回動に伴うローラフォロワ551の係合溝561に沿った転動と、このローラフォロワ551に押されて移動する移動板56とを通じて、保持部材51をY軸方向に沿って往復移動させる力として伝達されるようになっている。そして、例えばモータ54の回転によって駆動アーム55が180度回転すると、移動板56の移動に伴って保持部材51が図7中に二点鎖線で示す位置にスライド移動する。これによって、明視野観察に用いる光学素子503等を具備する明視野観察用の観察ユニットが観察光軸OA2上に配置され、明視野観察状態となる。
以上説明したように、実施の形態1の焦点調節装置30によれば、レボルバ23を保持して上下動する可動部材31を、内部空間に明暗視野観察切換装置50を配置可能な深さを有する筒状に形成するとともに、可動部材31の上下動を案内するガイド部材33−1,33−2を、可動部材31の左右の側壁において、観察光軸OA2に対して対向する位置にそれぞれ長手方向が観察光軸OA2に沿うように配置することができるので、投光管15のZ軸方向の幅(高さ)を長くすることなくガイド部材33−1,33−2のガイド長さを確保できる。したがって、可動部材31の上下動の直線性を向上させることができ、可動部材31の上下動に伴ってレボルバ23がガタついたり位置ズレするといった事態を防止できる。これによれば、対物レンズ21の焦点調節精度や観察制度を良好に保てるという効果を奏することができる。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2について図9〜図16を参照して説明する。実施の形態2の顕微鏡は、実施の形態1で説明した標本の明視野観察および暗視野観察に加えて、微分干渉(DIC)観察を行う機能をさらに具備したものである。図9は、実施の形態2の顕微鏡の投光管15の上面図であり、図10は、投光管15の正面図であり、図11は、投光管15の右側面図である。なお、実施の形態1で説明した構成と同一の構成については、同一の符号を付する。
実施の形態2では、投光管15の他端部において、標本の明視野観察状態または暗視野観察状態(以下、これらを包括して適宜「通常観察状態」と呼ぶ。)とDIC観察状態とを切り換えるDIC観察切換装置60を備える。このDIC観察切換装置60は、実施の形態1で説明した図示しない明暗視野観察切換装置の上面側に配置される長尺板状のアナライザ切換プレート61と、明暗視野観察切換装置の背面側に配置される長尺板状のポラライザ切換プレート62とを備える。
また、実施の形態2では、焦点調節装置30bの駆動機構の構成を、ボールねじ35のナット355と可動部材の当接部317との間に板部材371を介在させ、板部材371とこの板部材371と対向する第1の固定部材411の端面との間に付勢部材としての圧縮ばね373を配置させた構成としている。圧縮ばね373は、例えば、第1の固定部材411に対して当接部317(可動部材)を離間する方向(負のZ軸方向)に付勢する。これにより、ボールねじ35や伝達部材36で生じるバックラッシュによるロストモーションの影響を低減できる。
図12は、DIC観察切換装置60の上面図であり、図13は、DIC観察切換装置60の底面図であり、図14は、DIC観察切換装置60の右側面図であり、図15は、DIC観察切換装置60の背面図である。DIC観察切換装置60は、アナライザ切換プレート61およびポラライザ切換プレート62を一体的に保持する保持部材63を備える。保持部材63は、側面視L字状に形成され、一端部にアナライザ切換プレート61を取り付ける取付部631を備え、他端部にポラライザ切換プレート62を取り付ける取付部633を備えた平板状の板金を中央部で略90度に折り曲げた構成を有する。アナライザ切換プレート61は取付部631に固定され、ポラライザ切換プレート62は取付部633に固定される。ここで、アナライザ切換プレート61は、図12に示すように、一端側に2つの開口611,613が形成され、一方の開口613に、DIC観察に用いるアナライザ615が嵌設されて構成されている。一方、ポラライザ切換プレート62は、図15に示すように、一端側にアナライザ切換プレート61と同様の間隔で2つの開口621,623が形成され、一方の開口623に、DIC観察に用いるポラライザ625が嵌設されて構成されている。ここで、図12〜図15では、DIC観察切換装置60のDIC観察状態を示しており、アナライザ切換プレート61が具備するアナライザ615が観察光軸OA2上に配置されるとともに、ポラライザ切換プレート62が具備するポラライザ625が照明光軸OA1上に配置されている。この状態で、DIC観察切換装置60の下方に配設されている明暗視野観察装置を明視野観察状態に切り換える。そして、このDIC観察切換装置60によって観察光軸OA2上に配置されたアナライザ615および照明光軸OA1上に配置されたポラライザ625と、明視野観察用の観察ユニットとを組み合わせることによってDIC観察が実現できる。
また、DIC観察切換装置60は、保持部材63をY軸方向に往復移動させる切換機構64を備え、アナライザ切換プレート61の開口611を観察光軸OA2上に配置するとともにポラライザ切換プレート62の開口621を照明光軸OA1上に配置した通常観察状態と、アナライザ切換プレート61のアナライザ615を観察光軸OA2上に配置するとともにポラライザ切換プレート62のポラライザ625を照明光軸OA1上に配置したDIC観察状態とを切り換える。この切換機構64は、実施の形態1で図7および図8に示して説明した明暗視野観察切換装置50が具備する切換機構53と同様の構成を有するものであり、モータ65と、連結部材66を介して保持部材63に連結された移動板68とを備える。モータ65の駆動軸には、一端に軸受671を設けた駆動アーム67の他端が連結され、移動板68の上面には、モータ65の回転に伴って回動する駆動アーム67の軸受671を係合する係合溝681が形成されており、カム機構を構成している。そして、モータ65の回転力が、駆動アーム67の回動に伴う軸受671の係合溝681に沿った転動と、この軸受671に押されて移動する移動板68とを通じて、保持部材63をY軸方向に沿って往復移動させる力として伝達されるようになっている。例えば、モータ65の回転によって駆動アーム67が180度回転すると、移動板68の移動に伴って保持部材63がスライド移動し、アナライザ切換プレート61の開口611が観察光軸OA2上に配置されるとともに、ポラライザ切換プレート62の開口621が照明光軸OA1上に配置され、通常観察状態となる。この状態で、DIC観察切換装置60下方の明暗視野観察装置の明視野観察状態および暗視野観察状態を切り換えることによって、所望の通常観察が実現できる。
ここで、従来の顕微鏡における通常観察状態とDIC観察状態との切換装置について、図16を参照して説明する。従来は、図7に示して説明した暗明視野観察切換装置の保持部材に対して、さらにDIC観察に用いる光学素子を設置した観察ユニットを搭載した構成としていた。すなわち、図16に示すように、明視野観察用の観察ユニット711と、暗視野観察用の観察ユニット713と、DIC観察用の観察ユニット715とを保持部材70に搭載し、この保持部材70をY軸方向にスライド移動させて観察光軸OA2上に配置する観察ユニット711,713,715を切り換える構成としていた。しかしながら、実施の形態1で説明した構成の焦点調節装置を採用して可動部材の内部空間に図16に示した保持部材70を備えた切換装置を配置する場合、可動部材の直動を案内する各ガイド部材間の間隔を広げる必要がある。このため、可動部材周辺の剛性が低下し、可動部材の上下動の直線性が損なわれるという問題があった。これに対し、実施の形態2のDIC観察切換装置60によれば、実施の形態1で説明した明暗視野観察切換装置と組み合わせることで、各ガイド部材間の間隔を広げることなく通常観察状態とDIC観察状態とを切り換えることができる。したがって、可動部材の上下動の直線性を損なわず、対物レンズの焦点調節精度や観察制度を良好に保ったままで、標本の明視野観察、暗視野通常観察およびDIC観察が実現できる。
実施の形態1の顕微鏡の構成を説明する右側面図である。 焦点調節装置の概略構成を示す図である。 焦点調節装置によるレボルバの昇降移動原理を説明する図である。 実施の形態1の投光管の上面図である。 実施の形態1の投光管の正面図である。 実施の形態1の投光管の右側面図である。 明暗視野観察切換装置の構成を示す上面図である。 明暗視野観察切換装置の右側面図である。 実施の形態2の顕微鏡の投光管の上面図である。 実施の形態2の投光管の正面図である。 実施の形態2の投光管の右側面図である。 DIC観察切換装置の上面図である。 DIC観察切換装置の底面図である。 DIC観察切換装置の右側面図である。 DIC観察切換装置の背面図である。 従来の顕微鏡における通常観察状態とDIC観察状態との切換装置を説明するための図である。
符号の説明
1 顕微鏡
13 ステージ
171 光源
15 投光管
151(151−1) ハーフミラー
21,21−2 対物レンズ
23 レボルバ
25 鏡筒
27 双眼部
271 接眼レンズ
30 焦点調節装置
31 可動部材
32 駆動機構
34 モータ
35 ボールねじ
36 伝達部材
361,363 プーリ
365 歯付ベルト
33−1,33−2 ガイド部材
50 明暗視野観察切換装置
501,505 観察ユニット
503,507 光学素子
51 保持部材
53 切換機構
60 DIC観察切換装置
61 アナライザ切換プレート
615 アナライザ
62 ポラライザ切換プレート
625 ポラライザ
64 切換機構
S 標本
OA1 照明光軸
OA2 観察光軸

Claims (7)

  1. 顕微鏡に設けられ、レボルバを対物レンズの光軸に沿って変位させて前記対物レンズと標本との相対距離を変更する焦点調節装置であって、
    底部に前記レボルバが取り付けられ、少なくとも前記顕微鏡において前記対物レンズの照明光の入射側前段に配置される光学素子を内部空間に配置可能な深さに形成された筒状の可動部材と、
    前記可動部材を、前記対物レンズの光軸に沿って直動させる駆動手段と、
    前記可動部材の側面部において、前記対物レンズの光軸に沿い、且つ前記対物レンズの光軸に対して対向する位置にそれぞれ配置され、前記可動部材の直動を案内する一対のガイド部材と、
    を備えたことを特徴とする焦点調節装置。
  2. 前記駆動手段は、駆動源と、該駆動源からの駆動力によって前記可動部材を直動させる直動駆動部材と、前記駆動源からの駆動力を前記直動駆動部材に伝達する伝達部材とを有し、前記駆動源は、前記直動駆動部材の横方向に隣接配置されたことを特徴とする請求項1に記載の焦点調節装置。
  3. 前記直動駆動部材が、前記一対のガイド部材それぞれから等距離の位置に配置されたことを特徴とする請求項2に記載の焦点調節装置。
  4. 前記可動部材の周囲に設けられて前記直動駆動部材を位置決めする固定部材を備え、
    前記可動部材と前記固定部材との間に付勢部材が配置されたことを特徴とする請求項2または3に記載の焦点調節装置。
  5. 前記レボルバは、複数の対物レンズを前記対物レンズの光軸上に交換自在に保持しており、
    前記可動部材、前記レボルバおよび該レボルバが保持する前記複数の対物レンズの重心の合成重心位置と、前記一対のガイド部材がなす平面との距離が、前記ガイド部材のガイド長さの半分以下であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の焦点調節装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか一つに記載の焦点調節装置を備えた顕微鏡であって、前記対物レンズの照明光の入射側前段に配置される前記光学素子が、前記可動部材の内部空間に配置されたことを特徴とする顕微鏡。
  7. 前記光学素子は、光源からの照明光を前記対物レンズへ入射させるとともに、前記標本からの観察光を通過させる反射ミラーを含むことを特徴とする請求項6に記載の顕微鏡。
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