JP2009192387A - 電気計器の交換作業時に用いる短絡防止具 - Google Patents

電気計器の交換作業時に用いる短絡防止具 Download PDF

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Abstract

【課題】 簡単に着脱可能であり、電気計器を交換する際に電気計器の水切り部に電線が接触するのを防止することができる。
【解決手段】 本発明の短絡防止具200は、絶縁体で形成され電気計器100の水切り部112の下縁を覆う保護部202と、電気計器100の背面に短絡防止具200を一時的に固定する固定部204と、保護部202と固定部204とを接続する接続部206と、を備え、保護部202の長手方向に対する垂直断面は、電気計器100の背面側から水切り部112の下縁を迂回して前面側に折り返されるU字形状を有しており、短絡防止具200は水切り部112の下方から装着可能であることを特徴としている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、電気計器を交換する際に発生しうる短絡を防止する短絡防止具に関する。
一般に電気メータと呼ばれる電気計器は、使用電力量を正確に計量するために、住宅やオフィスといった需要家ごとに個別に設けられている。
電気計器は正確性が重要となるため、計量法により有効期限が定められており、有効期限前に検定を受けた新品又は整備品と交換することが義務づけられている。
電気計器の交換は、電気計器の端子部の電源側端子に接続された電源側電線および負荷側端子に接続された負荷側電線を取り外して行われる。この際、需要家(負荷側)の要請により電力供給を停止(停電)することなく交換を行うために、無停電工具を電源側電線および負荷側電線に接続させて行う。
具体的には、交換対象である電気計器に接続されている電源側電線と負荷側電線(一般に3本ずつの計6本)を、無停電工具で挟み、無停電工具を構成する押し切りねじにより電源側電線と負荷側電線の被覆を押し切ってバイパス回路を形成する。その後、電気計器を壁面から取り外して手前に引き起こし、上方に持ち上げて電線から引き抜く。そして新しい検定済みの電気計器に電源側電線と負荷側電線を挿入した後に、電気計器を壁面に取付けることで交換が終了する。したがって、負荷側を停電させることなく電気計器を交換することができる。
しかし、上述した電気計器の交換に際しては、通電状態(電源側電線と負荷側電線に電流が流れた状態)のまま作業が行われる。したがって作業に用いられるドライバ等の導電性工具の先端が電線の端子に接触すると短絡事故を起こすおそれがある。短絡事故が発生すると瞬間的に大電流が流れ、爆音と共に溶けた銅線が飛散し、発火と停電を招来する。このため作業員には、厳重な防護装備と慎重な作業が課せられている。
従来からも、短絡事故を予防するための種々の提案がなされている。例えば特許文献1には、電気計器の端子の列に沿って長手方向にスライド可能であり、端子1つ分に相当する大きさの開口を有する短冊状の透明な板体を電気計器の端子の前面に装着させることで、端子それぞれを絶縁し、ドライバ等の工具の先端が電線の端子に接触するのを防止する技術が提案されている。特許文献1によれば、作業を行う端子のみに開口を対応させることにより、工具が横すべりした場合であっても短絡事故を確実に防止できるとしている。
特開2006−84374号公報
ところで、電気計器は係員が検針するために、屋外に設置されることが多い。従来、電気計器は防水ボックスに収容されていたが、近年は耐候性(防水性)のある電気計器が普及しており、電気計器が露出した状態で設置されている。耐候型の電気計器では、端子部の前面側には風雨から電気計器を保護するカバーが取り付けられ、背面側には端子部から壁面をつたう雨水を隔離するために水切り部が設けられる。水切り部は、電気計器の背面板の一部であり、端子部の背面側よりも下方まで垂下される構成を採っている。
一方、電気計器が設置されている場所は必ずしも充分な作業空間が確保されていない場合が多い。特に電気計器を電線から挿抜する際には上方に作業空間が必要であるが、空間がない場合は電気計器を斜めにして引き抜くこととなる。このとき露出した電線の端部と、端子部よりも突出した水切り部が接触することにより、短絡事故を生じ、停電が生じる可能性がある。
上述した特許文献1に開示されている技術では、工具によって端子を操作している場合には有効であると考えられる。しかし、端子(ねじ)が緩んだ状態で電気計器を挿抜する際に電気計器の水切り部に電線が接触することによる短絡事故については考慮されておらず、何らの作用も発揮しない。
そこで、電気計器を取り外す際に電線と接触しやすい水切り部等の部分を絶縁体で形成したり、水切り部の前面(端子部側)にあらかじめ絶縁体を取り付けたりすることも考えられる。しかし、計量法により定められた有効期限は10年と長く、屋外に設置される耐候型であるため、あらかじめ電気計器を絶縁しておいても経年劣化が生じて絶縁性能が維持できなくなるおそれがある。また電気計器は、需要家ごとに個別に設けられており、毎日莫大な数を交換しているため、個々の電気計器に絶縁物を装着するのはコスト高となってしまう。
そこで、本発明は、上述した短絡防止具が有する上記問題に鑑み、電気計器の交換作業時に簡単に着脱可能であり、かつ電気計器の水切り部に電線が接触することを確実に防止することができる短絡防止具を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明にかかる短絡防止具の代表的な構成は、通電状態の電線が挿抜される端子部と、端子部の背面側に垂下される導電性の水切り部とを備えた電気計器の交換時に発生しうる短絡を防止する短絡防止具であって、絶縁体で形成され電気計器の水切り部の下縁を覆う保護部と、電気計器の背面に当該短絡防止具を一時的に固定する固定部と、保護部と固定部とを接続する接続部と、を備え、保護部の長手方向に対する垂直断面は、電気計器の背面側から水切り部の下縁を迂回して前面側に折り返されるU字形状を有しており、当該短絡防止具は水切り部の下方から装着可能であることを特徴とする。
上記構成により、交換時に電線と接触する確率の高い電気計器の水切り部の下縁を絶縁体の保護部が電気計器の背面側から水切り部の下縁を迂回して前面側に折り返した状態で覆うこととなる。したがって、電線が水切り部の下縁に当接したとしても、電線は保護部と接触することとなり、短絡を防止することが可能となる。
また、固定部が短絡防止具を一時的に固定する、すなわち着脱自在であるため、水切り部の絶縁が必要となる電気計器の交換時のみに短絡防止具を装着し、交換後に簡単に取り外すことができる。したがって、常に当該短絡防止具を電気計器に固定してしまうことがなくなるため、別の電気機器を交換する際に再使用することができ、コストを低減させることが可能となる。
さらに、保護部がU字形状を有するため、水切り部方向にかかる電線の荷重によって電気計器から固定部が脱落するおそれを生じることがない。
上記の短絡防止具の固定部は、磁石、接着剤、粘着剤、のうちいずれか1つまたは複数を組み合わせてなってもよい。
これにより、当該短絡防止具と電気計器とを容易に着脱できる。特に固定部を磁石で形成すれば、半永久的に利用することができる。
上記の短絡防止具の保護部は、弾性力または付勢力によって電気計器の水切り部の下縁の背面と前面を挟持し、当該短絡防止具を水切り部に固定してもよい。
固定部のみならず、保護部の弾性力または付勢力によって電気計器の水切り部の下縁の背面と前面を挟持するため、より確実に固定することが可能となる。
上記課題を解決するために、本発明にかかる短絡防止具の他の構成は、充電状態の電線を挿抜する端子部と、端子部の背面側に垂下される導電性の水切り部とを備えた電気計器の交換時に発生しうる短絡を防止する短絡防止具であって、絶縁体で形成され電気計器の水切り部の下縁を覆う保護部を備え、保護部は、鉛直断面が電気計器の背面側から水切り部の下縁を迂回して前面側に折り返されるU字形状を有し、当該U字形状の開口部に水切り部の下縁を収容することにより弾性力または付勢力によって当該下縁の背面と前面を挟持し、当該短絡防止具を固定することを特徴とする。
上記構成により、交換時に電線と接触する確率の高い電気計器の水切り部の下縁を絶縁体の保護部が電気計器の背面側から水切り部の下縁を迂回して前面側に折り返した状態で覆うこととなる。したがって、電線が電気計器の下縁に当接したとしても、電線は保護部と接触することとなり、短絡を防止することが可能となる。
また保護部の弾性力または付勢力によって電気計器の水切り部の下縁の背面と前面を挟持するため、確実に電気計器に固定することができる。これにより、電気計器の交換時に下縁が電線に当たったとしても保護部が下縁からずれてしまうことがなくなる。
上記の水切り部は、両端に立設された壁面を有し、保護部は、略鉛直方向に電気計器の水切り部の壁面の厚みよりも厚い切り込みを有してもよい。電気計器は単相2線式、単相3線式もしくは三相3線式といったような様々な種類があり、それぞれ電気容量によって大きさ(幅)が異なる。保護部に水切り部の壁面の厚みよりも厚い切り込みを有することにより、電気計器の水切り部の両端もしくは片端の壁面を切り込みに挿入させることができる。したがって、切り込みを電気計器の下縁の幅に対応させることでさまざまな種類の電気計器に適応することが可能となる。
上記の短絡防止具の保護部は、電気計器と異なる色で形成されるとよい。これにより、作業者に当該短絡防止具の取り外し忘れ(回収もれ)を容易に認識させることができる。また保護部の色は、赤が好ましい。電気計器は灰色が広く利用されているため、保護部を赤にすることによって、作業者に確実に当該短絡防止具を視認させることが可能となる。
上記の短絡防止具の保護部および接続部は、樹脂で一体成形されてもよい。これにより、大量生産を行うことができ、製造コストを抑えることが可能となる。さらに、保護部と固定部を堅牢に支持することができる。
以上説明したように本発明の短絡防止具によれば、電気計器の交換作業時に簡単に着脱が可能であり、かつ電気計器の水切り部に電線が接触することを確実に防止することができる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態にかかる短絡防止具を装着する電気計器を説明するための説明図である。特に図1(a)は正面図を、図1(b)は右側面図を示す。図1に示すように、本実施形態において電気計器100は、外箱102と、表示部104と、回転盤106と、制御部108と、端子部110と、を含んで構成される。
電気計器100は、屋外に設置されることが多いため、風雨から保護する外箱102を備えている。特に壁面をつたう雨水を隔離するために、電気計器100の端子部110の背面側に鉄製(導電性を有する)の水切り部112が垂下されている。
電気計器100は、電圧を印加するコイルP(図示せず)および電流が流れるコイルC1、C2(図示せず)の間に回転盤106を有し、コイルC1およびコイルC2は、互いに逆方向にコイルがまかれている。電源側電線120および負荷側電線122を端子部110に接続することで、端子部110に接続されたコイルP、C1、C2に交流の電圧および電流が流れ、流れた電圧および電流に比例して、磁界が発生する。回転盤106は、発生した磁界の中に置かれる事となるため、回転盤106自体に回転力が発生する。
制御部108は、永久磁石で構成され、回転盤106を鋏んで設置されている。制御部108は、電流が流れなくなった場合に確実に回転盤106を停止させる。
コイルに電圧および電流が流れることによって発生する回転盤106の回転数は、電力に比例するため、計数部(図示せず)で回転数を積算することで電力の時間積算値(電力量)を算出し、算出された値が表示部104に表示されることとなる。
図2は、電気計器100を交換する手順を説明する説明図である。電気計器100は、計量法で有効期限が定められているため、10年未満で交換することが義務付けられている。
図2(a)に示すように、まず電気計器100を少し壁面から浮かせた状態で、電気計器100の水切り部112の下方から短絡防止具200を装着する。つぎに、電気計器100の端子部110に接続されている充電状態の電源側電線120と負荷側電線122を、無停電工具130で挟み(図2(b))、無停電工具130を構成する押し切りねじにより電源側電線120と負荷側電線122の被覆を押し切ってバイパス回路を形成する。
その後、電源側電線120と負荷側電線122を電気計器100の端子部110から取り外し(抜脱し)(図2(c))、さらに電気計器100を取り外す(図2(d)、図2(e))。この際、水切り部112に電源側電線120や負荷側電線122が接触したとしても、短絡防止具200に接触するため(図2(e)拡大図参照)、短絡が発生することはない。そして、新しい検定済みの電気計器100を電源側電線120と負荷側電線122に取付ける(挿入する)ことで交換が終了する。また、短絡防止具200が後述するようにさまざまな種類の電気計器に適応可能であり、取り外された電気計器100に装着された同一の短絡防止具200を需要家の電気容量変更等による新しい検定済みの電気計器100に対して簡単に装着し替えて短絡発生を防止できるので、作業員は、作業空間の制約の他に電源側電線120や負荷側電線122の曲がりやよじれの補正を伴っても、電気計器100を取付ける(挿入する)作業が比較的容易に行える。
(短絡防止具200)
図3は、本実施形態にかかる短絡防止具200を説明するための説明図であり、特に図3(a)は正面図を、図3(b)は図3(a)のA−A断面図を、図3(c)は外観斜視図を示す。図4は、本実施形態にかかる短絡防止具200の使用形態図である。図3に示すように、短絡防止具200は、保護部202と、固定部204と、接続部206とを含んで構成されている。
保護部202は、樹脂等の絶縁体で形成され、図3(b)に示すように、鉛直断面は、U字形状を有している。このU字形状の溝を電気計器100の水切り部112の下端に装着した場合、保護部202は、電気計器100の背面側から水切り部112の下縁を迂回して前面側に折り返されることとなる(図4参照)。
上記形状により、電気計器100の交換時に電源側電線120や負荷側電線122と接触する確率の高い水切り部112の下縁を絶縁体の保護部202が電気計器の背面側から水切り部の下縁を迂回して前面側に折り返した状態で覆うこととなる。したがって、交換の際に電線(電源側電線120や負荷側電線122)が水切り部112の下縁に当接したとしても、電線は保護部202と接触することとなり、短絡を防止することが可能となる。
また、保護部202がU字形状を有するため、短絡防止具200は水切り部112の下方から簡単に装着することが可能である。
さらに、保護部202がU字形状を有するため、水切り部112方向にかかる電源側電線120や負荷側電線122の荷重によって電気計器100から固定部202が脱落するおそれを生じることがない。
本実施形態において、保護部202は、赤色で形成されている。電気計器100は、一般的に灰色であるため、電気計器100の色と異なる色である赤色で形成することにより、作業者に短絡防止具200の取り外し忘れを容易に認識させることができる。本実施形態において保護部202は赤色であるとしたが、これに限定されず、作業者に確実に短絡防止具200を視認させることができれば足り、電気計器100の色によって青、黄、白、黒、緑等さまざまな色で形成することもできる。
なお、本実施形態において保護部202の横方向の長さは、小型の(幅の狭い)30A用の単相3線式の電気計器の横幅とほぼ同じ長さである。図4(a)に示すように、30A用の電気計器に短絡防止具200を装着した場合、電気計器の水切り部は、ほぼ全幅に亘って保護部202に覆われることとなる。一方、図4(b)に示すように、大型の(幅の広い)120A用の電気計器100に短絡防止具200を装着した場合、両端にある電線の間に対応する水切り部の部分が保護部202に覆われることとなる。通常電気計器に装着される電線は、両端を同じ電位にしているため、両端の電線が、水切り部に接触したとしても短絡が発生することはない。
上述したような保護部202の長さにより、さまざまな種類の電気計器に適応することが可能となる。
固定部204は、磁石で構成され、電気計器100の背面に短絡防止具200を一時的に固定する。これは、そもそも水切り部112が鉄製であることから導電性を有するため支障が発生しているのであるが、この固定部204は逆に水切り部112(およびこれに連続する外箱)が鉄製であることを利用したものである。これにより、確実に短絡防止具200を電気計器100に固定することができる。したがって、電気計器100の交換時に水切り部112の下縁が電線に当たったとしても保護部202が下縁からずれてしまうことがなくなる。
なお固定部204は一時的に固定する、すなわち着脱自在であるため、水切り部112の絶縁が必要となる電気計器100の交換時のみに短絡防止具200を装着し、交換後に簡単に取り外すことができる。つまり、常に短絡防止具200を電気計器100に固定してしまうことがなくなるため、別の電気機器を交換する際に再使用することができ、コストを低減させることが可能となる。
本実施形態において、固定部204は磁石で構成されているが、これに限定されず、一時的に電気計器に固定できれば足り、予め接着剤を固定部204として接続部206に塗布しておき剥離紙を貼付しておいたり、両面テープ等の粘着剤で構成したり、磁石、接着剤、粘着剤の複数を組み合わせたりしてもよい。
接続部206は、保護部202と固定部204とを接続する。本実施形態において保護部202および接続部206は、樹脂で一体成形されている。これにより、大量生産を行うことができ、製造コストを抑えることが可能となる。さらに、保護部202と固定部204を堅牢に支持することができる。
(第2実施形態)
第1実施形態においては、保護部202を小型で幅の狭い30A用の電気計器100の外箱に収まる長さにして、大型で幅の広い120A用の電気計器でもそのまま使う例について説明した。しかし、保護部202を工夫することでさらに汎用性を高めることもできる。第2実施形態においては、かかる短絡防止具300による構成に関して説明する。
(短絡防止具300)
図5は、本実施形態にかかる短絡防止具300を説明するための説明図であり、特に図5(a)は正面図を、図5(b)は図5(a)B−B断面図を、図5(c)は外観斜視図を示す。図6は、本実施形態にかかる短絡防止具300の使用形態図である。
図5に示すように、短絡防止具300は、保護部302と、固定部204と、接続部206と、を含んで構成されている。上述した短絡防止具200と機能が実質的に等しい構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態において保護部302は、略鉛直方向に水切り部112の壁面の厚みよりも厚い切り込み302a、302bを有している。電気計器は単相2線式、単相3線式もしくは三相3線式といったような様々な種類があり、それぞれ電気容量によって大きさ(幅)が異なる。そして切り込み302a、302bの幅は、保護部302よりも幅の狭い電気計器の水切り部の壁面の幅と合わせている。保護部302にこのような切り込み302a、302bを有することにより、電気計器の水切り部112の両端もしくは片端を切り込み302a、302bに挿入させることができる。
図6(a)に示すように、幅の狭い30A用の電気計器に短絡防止具300を装着した場合、保護部302の切り込み302a、302bに水切り部112の両端が挿入され、電気計器の水切り部は全幅に亘って保護部202に覆われることとなる。一方、図6(b)に示すように、幅の広い120A用の電気計器100に短絡防止具300を装着した場合であっても、保護部302全体が電気計器の水切り部内に収容され、水切り部は、ほぼ全幅に亘って保護部202に覆われることとなる。したがって、切り込み302a、302bを電気計器の下縁の幅に対応させることでさまざまな種類の電気計器に適応することが可能となる。
なお切り込みは必ずしも2つ設ける必要はなく、1つであってもよい。例えば図6(c)に示すように、1つの切り込み302aを設け、切り込み302aの一方側の長さを幅の狭い電気計器の水切り部の幅と略等しく形成し、保護部302の全長を幅の広い電気計器の水切り部の幅と略等しく形成することにより、両方の幅に対応させることができる。また3つ以上の複数個の切り込みを有していれば、さらに様々な大きさの電気計器に適用させることができる。
(第3実施形態)
第1実施形態および第2実施形態においては、固定部として電気計器の背面に吸着する磁石を備えることによって、一時的に電気計器100に固定する構成について説明した。しかし、保護部を工夫することでさらに固定性を高めることもできる。第3実施形態においては、かかる短絡防止具400による構成に関して説明する。
(短絡防止具400)
図7は、本実施形態にかかる短絡防止具400を説明するための説明図であり、特に図7(a)は正面図を、図7(b)は図7(a)C−C断面図を、図7(c)は外観斜視図を示す。図7に示すように、短絡防止具400は、保護部402と、固定部204と、接続部206とを含んで構成されている。上述した短絡防止具200と機能が実質的に等しい構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態において保護部402は、開口部402aが底部402bよりも狭くなっており、さらに開口部402aは水切り部112の厚みよりも狭い形状となっている。保護部302は樹脂(プラスチック)で形成されていることから弾性を有しており、隙間の幅を広げて水切り部112を開口部402aに嵌入することができ、かつ保護部402自体の弾性力または付勢力によって水切り部112の下縁の背面と前面を挟持することとができる。これにより、保護部402においても、短絡防止具400を水切り部112に固定することとなる。
上述の如く、電気計器100背面に固定する固定部204のみならず、保護部402の弾性力または付勢力によって電気計器100の水切り部112の下縁の背面と前面を挟持するため、より確実に固定することが可能となる。したがって上記第1実施形態と同様の作用効果に加え、電線が保護部302に当たったとしても水切り部から外れてしまうことを防止し、より確実に短絡事故を防止することができる。
(第4実施形態)
第1実施形態および第2実施形態においては、固定部として電気計器の背面に吸着する磁石を備えることによって、一時的に電気計器100に固定する構成について説明した。しかし、保護部だけで固定することも可能である。第4実施形態においては、かかる短絡防止具500による構成に関して説明する。
(短絡防止具500)
図8は、本実施形態にかかる短絡防止具500を説明するための説明図であり、特に図8(a)は正面図を、図8(b)は図8(a)D−D断面図を、図8(c)は外観斜視図を示す。図8に示すように、短絡防止具500は、保護部502のみで構成されている。
保護部502は、樹脂等の絶縁体で形成され、図8(b)に示すように、鉛直断面は、U字形状を有しており、電気計器100に装着した場合、保護部502は、電気計器100の背面側から水切り部112の下縁を迂回して前面側に折り返されることとなる。
また、保護部502は、開口部502aが底部502bよりも狭くなっており、さらに開口部502aは水切り部112の厚みよりも狭い形状となっている。したがって水切り部112を開口部502aに嵌入することにより、保護部502は、弾性力または付勢力によって電気計器100の水切り部112の下縁の背面と前面を挟持することとなる。これにより、保護部502は単独で、短絡防止具500を水切り部112に固定することとなる。
上述の如く、保護部502の弾性力または付勢力によって電気計器100の水切り部の下縁の背面と前面を挟持するため、確実に電気計器に固定することができる。したがって、電気計器の交換時に下縁が電線に当たったとしても保護部が下縁からずれてしまうことがなく、上記第1実施形態と同様に短絡事故を防止することができる。さらに短絡防止具を小型軽量化することができ、可搬性を向上し、生産コストを低減させることができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施例について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
たとえば、上述した短絡防止具の保護部の鉛直断面は、電気計器の背面側から記水切り部の下縁を迂回して前面側に折り返されるU字形状を有しているが、電線と水切り部が接触しなければ足り、保護部の鉛直断面がL字形状を有してもよい。
図9は、保護部602の鉛直断面がL字形状を有する短絡防止具600を説明するための説明図であり、特に図9(a)は正面図を、図9(b)は図9(a)E−E断面図を、図9(c)は外観斜視図を、図9(d)は短絡防止具600の使用形態図を示す。図9に示すように、短絡防止具600の保護部602のL字形状の底部602aには水切り部112の下縁が載置され、底部602aは下縁よりも数cm程度前面に突出している。またリブ604は、水切り部112の前面に設けられ、水切り部112方向にかかる電源側電線120や負荷側電線122の荷重によって電気計器100から固定部202が脱落するのを防止している。これにより、電線が保護部602の底部602aの前面(前端)と当接することとなるため、電線と水切り部112が接触しなくなる。
本発明は、電気計器を交換する際に発生しうる短絡を防止する短絡防止具に利用することができる。
第1実施形態にかかる短絡防止具を装着する電気計器を説明するための説明図である。 電気計器を交換する手順を説明する説明図である。 第1実施形態にかかる短絡防止具を説明するための説明図である。 第1実施形態にかかる短絡防止具の使用形態図である。 第2実施形態にかかる短絡防止具を説明するための説明図である。 第2実施形態にかかる短絡防止具の使用形態図である。 第3実施形態にかかる短絡防止具を説明するための説明図である。 第4実施形態にかかる短絡防止具を説明するための説明図である。 保護部の鉛直断面がL字形状を有する短絡防止具を説明するための説明図である。
符号の説明
100 …電気計器、102 …外箱、104 …表示部、106 …回転盤、108 …制御部、110 …端子部、112 …水切り部、120 …電源側電線、122 …負荷側電線、130 …無停電工具、200 …短絡防止具、202 …保護部、204 …固定部、206 …接続部、300 …短絡防止具、302 …保護部、302a …切り込み、400 …短絡防止具、402 …保護部、402a …開口部、402b …底部、500 …短絡防止具、502 …保護部、502a …開口部、502b …底部、600 …短絡防止具、602 …保護部、604 …リブ

Claims (7)

  1. 通電状態の電線が挿抜される端子部と、前記端子部の背面側に垂下される導電性の水切り部とを備えた電気計器の交換時に発生しうる短絡を防止する短絡防止具であって、
    絶縁体で形成され前記電気計器の水切り部の下縁を覆う保護部と、
    前記電気計器の背面に当該短絡防止具を一時的に固定する固定部と、
    前記保護部と前記固定部とを接続する接続部と、
    を備え、
    前記保護部の長手方向に対する垂直断面は、前記電気計器の背面側から前記水切り部の下縁を迂回して前面側に折り返されるU字形状を有しており、当該短絡防止具は該水切り部の下方から装着可能であることを特徴とする短絡防止具。
  2. 前記固定部は、磁石、接着剤、粘着剤、のうちいずれか1つまたは複数を組み合わせてなることを特徴とする請求項1に記載の短絡防止具。
  3. 前記保護部は、弾性力または付勢力によって前記電気計器の水切り部の下縁の背面と前面を挟持し、当該短絡防止具を前記水切り部に固定することを特徴とする請求項1または2に記載の短絡防止具。
  4. 充電状態の電線を挿抜する端子部と、前記端子部の背面側に垂下される導電性の水切り部とを備えた電気計器の交換時に発生しうる短絡を防止する短絡防止具であって、
    絶縁体で形成され前記電気計器の水切り部の下縁を覆う保護部を備え、
    前記保護部は、鉛直断面が前記電気計器の背面側から前記水切り部の下縁を迂回して前面側に折り返されるU字形状を有し、当該U字形状の開口部に前記水切り部の下縁を収容することにより弾性力または付勢力によって該下縁の背面と前面を挟持し、当該短絡防止具を固定することを特徴とする短絡防止具。
  5. 前記水切り部は、両端に立設された壁面を有し、
    前記保護部は、略鉛直方向に前記電気計器の水切り部の壁面の厚みよりも厚い切り込みを有することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の短絡防止具。
  6. 前記保護部は、前記電気計器と異なる色で形成されることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の短絡防止具。
  7. 前記保護部および前記接続部は、樹脂で一体成形されることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の短絡防止具。
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