JP2009191945A - 液化ガス貯蔵設備とその運転方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】気化器が送出する気化ガス最小量を低減できる液化ガス貯蔵設備とその運転方法を提供する。
【解決手段】貯蔵タンク3への入熱で液化ガスから発生した蒸発ガスを貯蔵タンク3から排出する蒸発ガスライン5と、貯蔵タンク3内の液化ガスを貯蔵タンク3から払出液化ガスとして払い出す払出ライン7と、蒸発ガスライン5からの蒸発ガスを、払出ライン7からの払出液化ガスにより液化して再液化ガスにし、再液化ガスと払出液化ガスとを合わせた供給用液化ガスを排出する再液化装置9と、再液化装置9からの供給用液化ガスを気化器11へ送る供給用液化ガスライン13と、供給用液化ガスライン13を流れる供給用液化ガスと蒸発ガスライン5を流れる蒸発ガスとを熱交換させる熱交換器15と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、貯蔵する液化ガスを気化して所定箇所へ供給する液化ガス貯蔵設備とその運転方法に関する。より詳しくは、液化ガスから生じた蒸発ガスを再液化する再液化装置を備える液化ガス貯蔵設備とその運転方法に関する。
液化ガス貯蔵設備は、LNG(液化天然ガス)などの液化ガスを貯蔵し、この液化ガスを気化ガスにして所定箇所(発電所などのガス需要先)に供給するための設備である。
液化ガス貯蔵設備には、再液化装置が設けられる場合がある。再液化装置は、液化ガスを貯蔵する貯蔵タンクへの入熱により液化ガスから発生する蒸発ガス(BOG:Boiling Off Gas)を再液化する。これにより、余分な蒸発ガスが処理される。再液化装置を備える液化ガス貯蔵設備は、例えば図4に示す構成を有する。貯蔵タンク3は、LNG船などから液化ガスを受け入れて貯蔵する。貯蔵タンク3への入熱により液化ガスが蒸発して蒸発ガスが発生する。このように発生した余分な蒸発ガスは、蒸発ガスライン5を通して再液化装置9へ送られる。この際、蒸発ガスはBOG圧縮機17により圧縮されて再液化装置9に送られる。また、再液化装置9には、ポンプ19により貯蔵タンク3から払い出された払出液化ガスも供給される。再液化装置9は、圧縮された蒸発ガスを払出液化ガスと熱交換させて再液化する。また、再液化装置9は、再液化ガスと払出液化ガスとを合わせた供給用液化ガスを排出する。この供給用液化ガスは気化器11により気化され気化ガスにされる。気化ガスは、ガス需要先に燃焼用ガスとして供給される。上記のような再液化装置9は、例えば下記の特許文献1に記載されている。
なお、本発明の技術分野に属する先行技術または本発明の技術分野に関連する先行技術として、下記特許文献2、3がある。
特開平11−63395号公報 特開2002−39674号公報 特開2003−294198号公報
図4において、気化器11が送出する気化ガスの最小量を低減することで、無駄な蒸発ガスを減らすことができる。なお、以下において、気化ガス最小量などの量は、単位時間当たりの量を意味する。
気化器11が送出する気化ガスの最小量は、常時発生する余分な蒸発ガスを再液化するのに要する払出液化ガス量と、当該蒸発ガスが再液化された再液化ガス量との合計量に相当する。即ち、この合計量の液化ガスが、再液化装置から気化器11へ送られ気化器11にて気化ガスにされる。従って、前記合計量の液化ガスを気化した気化ガス量が、気化器11が送出する気化ガス最小量となる。なお、この気化ガス最小量は、貯蔵タンク3で発生する余分な蒸発ガスの全てを再液化装置9で再液化する場合の量である。
無駄な蒸発ガスは、上述の気化ガス最小量が変動する気化ガス需要量を上回る時に生じる。この時には、余分な蒸発ガスの全てを再液化装置9で再液化すると気化ガスの需要量を上回ってしまうので、蒸発ガスの全てを再液化できない。再液化できない蒸発ガスは、フレアスタックや低温ベントスタックなどで安全な状態に処理されて大気中に放出されることになる。このように処理される蒸発ガスは無駄になってしまう。即ち、気化器11からの一定気化ガス最小量が変動する気化ガス需要量を上回る時に、両者の差が無駄な蒸発ガス量となる。従って、気化ガス最小量を低減することで、無駄な蒸発ガスを減らすことができる。
そこで、本発明の目的は、気化器が送出する気化ガス最小量を低減できる液化ガス貯蔵設備とその運転方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明によると、貯蔵する液化ガスを気化して所定箇所へ供給する液化ガス貯蔵設備であって、
液化ガスを貯蔵する貯蔵タンクと、
前記貯蔵タンクへの入熱で前記液化ガスから発生した蒸発ガスを前記貯蔵タンクから排出する蒸発ガスラインと、
前記貯蔵タンク内の前記液化ガスを前記貯蔵タンクから払出液化ガスとして払い出す払出ラインと、
前記蒸発ガスラインからの前記蒸発ガスを、前記払出ラインからの前記払出液化ガスにより液化して再液化ガスにし、該再液化ガスと該払出液化ガスとを合わせた供給用液化ガスを排出する再液化装置と、
前記供給用液化ガスを気化して前記所定箇所へ供給する気化器と、
前記再液化装置からの前記供給用液化ガスを前記気化器へ送る供給用液化ガスラインと、
該供給用液化ガスラインを流れる前記供給用液化ガスと、前記蒸発ガスラインを流れる前記蒸発ガスとを熱交換させる熱交換器と、を備える、ことを特徴とする液化ガス貯蔵設備が提供される。
上記構成では、前記再液化装置が、前記蒸発ガスラインからの前記蒸発ガスを、前記払出ラインからの前記払出液化ガスにより液化して再液化ガスにし、該再液化ガスと該払出液化ガスとを合わせた供給用液化ガスを排出する場合に、前記熱交換器が、供給用液化ガスラインを流れる前記供給用液化ガスと、前記蒸発ガスラインを流れる前記蒸発ガスとを熱交換させる。これにより、蒸発ガスが、低温の前記供給用液化ガスにより冷却されて前記再液化装置に供給されるので、この蒸発ガスを液化するために再液化装置が必要とする前記払出液化ガス量を減らすことができる。
一方、気化器が送出する気化ガス最小量は、上述のように、常時発生する余分な蒸発ガスを再液化するのに要する払出液化ガス量と、当該蒸発ガスが再液化された再液化ガス量との合計量に相当する。この合計量のうち払出液化ガス量は、上述のように本発明により減らすことができるので、その分、前記気化ガス最小量を低減できる。
本発明の好ましい実施形態によると、前記液化ガス貯蔵設備は、前記蒸発ガスラインに設けられ、前記蒸発ガスを圧縮して前記再液化装置に供給する圧縮機を備え、
前記蒸発ガスラインは、前記貯蔵タンクから前記熱交換器を通って前記再液化装置まで至る第1経路と、前記貯蔵タンクから前記熱交換器を通らずに前記再液化装置まで至る第2経路と、を含み、
前記第2経路には、開閉弁が設けられており、該開閉弁を開けることで前記貯蔵タンクからの前記蒸発ガスが前記第2経路を流れ、これにより、当該蒸発ガスが前記圧縮機に圧縮されて前記熱交換器を通らずに前記再液化装置へ供給される。
上記構成により、気化ガスの需要量が多い時に圧縮機の負荷を次のように低減できる。気化ガスの需要量が多い場合には、払出液化ガス量もそれだけ多くなる。そのため、蒸発ガスを熱交換器で冷却しなくても、量が多い払出液化ガスにより蒸発ガスを十分に液化できる。即ち、前記開閉弁を開けて、蒸発ガスを圧縮して熱交換器を通らない第2経路により再液化装置に供給し、この圧縮蒸発ガスを再液化装置において払出液化ガスにより液化できる。この場合、圧縮蒸発ガスが熱交換器を通過しないので、熱交換器での圧縮蒸発ガスの圧損を回避でき、これにより圧縮機の負荷を低減できる。
上記目的を達成するため、本発明によると、貯蔵する液化ガスを気化して所定箇所へ供給する液化ガス貯蔵設備の運転方法であって、
前記液化ガス貯蔵設備は、
液化ガスを貯蔵する貯蔵タンクと、
前記貯蔵タンクへの入熱で前記液化ガスから発生した蒸発ガスを前記貯蔵タンクから排出する蒸発ガスラインと、
前記貯蔵タンク内の前記液化ガスを前記貯蔵タンクから払出液化ガスとして払い出す払出ラインと、
前記蒸発ガスラインからの前記蒸発ガスを、前記払出ラインからの前記払出液化ガスにより液化して再液化ガスにし、該再液化ガスと該払出液化ガスとを合わせた供給用液化ガスを排出する再液化装置と、
前記供給用液化ガスを気化して前記所定箇所へ供給する気化器と、
前記再液化装置からの前記供給用液化ガスを前記気化器へ送る供給用液化ガスラインと、
該供給用液化ガスラインを流れる前記供給用液化ガスと、前記蒸発ガスラインを流れる前記蒸発ガスとを熱交換させる熱交換器と、を備え、
前記蒸発ガスラインは、前記貯蔵タンクから前記熱交換器を通って前記再液化装置まで至る第1経路と、前記貯蔵タンクから前記熱交換器を通らずに前記再液化装置まで至る第2経路と、を含み、
第1経路から前記蒸発ガスを前記再液化装置に供給する第1運転パターンと、第2経路から前記蒸発ガスを前記再液化装置に供給する第2運転パターンと、を有する、ことを特徴とする液化ガス貯蔵設備の運転方法が提供される。
前記第1運転パターンでは、蒸発ガスが第1経路を流れて熱交換器において冷却されるので、この蒸発ガスを液化するために再液化装置が必要とする前記払出液化ガス量を減らすことができる。その結果、再液化ガスと払出液化ガスを合わせた供給用液化ガスの量も低減される。従って、この供給用液化ガスを気化する気化器からの気化ガス量を低減することができる。よって、上述のように、前記気化ガス最小量を低減できる。
一方、第2運転パターンでは、気化ガスの需要量が多い時に圧縮機の負荷を次のように低減できる。気化ガスの需要量が多い場合には、払出液化ガス量もそれだけ多くなる。そのため、蒸発ガスを熱交換器で冷却しなくても、量が多い払出液化ガスにより蒸発ガスを十分に液化できる。即ち、前記開閉弁を開けて、蒸発ガスを圧縮して熱交換器を通らない第2経路により再液化装置に供給し、この圧縮蒸発ガスを再液化装置において払出液化ガスにより液化できる。この場合、圧縮蒸発ガスが熱交換器を通過しないので、熱交換器での圧縮蒸発ガスの圧損を回避でき、これにより圧縮機の負荷を低減できる。
上述した本発明によると、気化器が送出する気化ガス最小量を低減できる。
本発明を実施するための最良の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
図1は、本発明の実施形態による液化ガス貯蔵設備10の構成図である。図1に示すように、本実施形態による液化ガス貯蔵設備10は、貯蔵タンク3、蒸発ガスライン5、払出ライン7、再液化装置9、気化器11、供給用液化ガスライン13および熱交換器15を備える。
貯蔵タンク3には、LNG船などから液化ガス(この例では、LNG)を受け入れて、液化ガスを貯蔵する。貯蔵タンク3にはその外部から熱が入るため、貯蔵タンク3内の液化ガスが蒸発して蒸発ガス(BOG)が発生する。
蒸発ガスライン5は、貯蔵タンク3への入熱で発生した蒸発ガスを貯蔵タンク3から排出する送ガス管である。この蒸発ガスライン5には、蒸発ガスを圧縮して再液化装置9に供給する圧縮機17が設けられる。
払出ライン7は、貯蔵タンク3内の液化ガスを貯蔵タンク3から払出液化ガスとして払い出す送液管である。液化ガスを払い出すために、貯蔵タンク3内にポンプ19が設けられている。
再液化装置9は、蒸発ガスライン5からの蒸発ガスを、払出ライン7からの払出液化ガスにより液化して再液化ガスにし、該再液化ガスと該払出液化ガスとを合わせた供給用液化ガスを排出する凝縮器である。再液化装置9は、蒸発ガスを、払出液化ガスと直接接触させて払出液化ガス中に吸収させる。なお、再液化装置9の構成は、特許文献1に記載されている再液化装置の構成と同様であってもよい。
気化器11は、供給用液化ガスを気化した気化ガス(燃焼用ガス)を所定箇所へ供給する。所定箇所は、この例では発電所などのガス需要先である。
供給用液化ガスライン13は、再液化装置9からの供給用液化ガスを気化器11へ送る送液管である。この供給用液化ガスライン13には、ポンプ21が設けられ、このポンプ21により供給用液化ガスが気化器11へ送り込まれる。
熱交換器15は、供給用液化ガスライン13を流れる供給用液化ガスと、蒸発ガスライン5を流れる蒸発ガスとを熱交換させる。この熱交換器15には圧縮機17により圧縮された蒸発ガスが通されるが、圧縮蒸発ガスが熱交換器15を通過することで、熱交換器15の機構により圧損が生じ圧縮蒸発ガスの圧力が低下する。
また、本実施形態によると、蒸発ガスライン5は、貯蔵タンク3から熱交換器15を通って再液化装置9まで至る第1経路5aと、貯蔵タンク3から熱交換器15を通らずに再液化装置9まで至る第2経路5bと、を含む。第2経路5bには、開閉弁23が設けられる。開閉弁23を開けることで貯蔵タンク3からの蒸発ガスが第2経路5bを流れ、これにより、当該蒸発ガスが圧縮機17に圧縮されて熱交換器15を通らずに再液化装置9へ供給される。図1の例では、第1経路5aと第2経路5bは、貯蔵タンク3から再液化装置9までに至る途中まで共通の経路となっており、途中から互いに分岐し、再び共通の経路となって再液化装置9まで延びている。開閉弁23は、第2経路5bにおける第1経路5aから分岐している部分に設けられる。また、図1の例では、開閉弁25が、第1経路5aにおける第2経路5bから分離している部分に設けられる。
上述の液化ガス貯蔵設備10の運転方法について説明する。図2は、液化ガス貯蔵設備10の運転方法を示すフローチャートである。
ステップS1では、ガス需要先からの気化ガスの需要量が、所定量以下であるかを判断する。この所定量は、気化器11からの前記気化ガス最小量であってよい。即ち、この所定量は、図1において第1経路5aと熱交換器15を使用しないまたは設けない場合に、常時発生する余分な蒸発ガスの全てを再液化装置9で再液化するのに要する払出液化ガス量と、当該蒸発ガスが再液化された再液化ガス量との合計量に相当し、この合計量の液化ガスを気化器11で気化した気化ガス量であってよい。
気化ガスの需要量が、所定量以下である場合には、ステップS2へ進む。一方、気化ガスの需要量が、所定量より多い場合には、ステップS3へ進む。
ステップS2では、液化ガス貯蔵設備10を第1運転パターンで運転する。第1運転パターンでは、第1経路5aから蒸発ガスを再液化装置9に供給する。図1の例では、開閉弁23を閉じて開閉弁25を開けて第1経路5aと第2経路5bのうち第1経路5aのみから蒸発ガスを再液化装置9に供給する。なお、ステップS2で、余分な蒸発ガスの全てを再液化装置9で再液化すると、気化器11からの気化ガス量が気化ガスの需要量を上回ってしまう場合には、蒸発ガスの全てを再液化できない。再液化できない分の蒸発ガスは、フレアスタックや低温ベントスタックなど(図示せず)で安全な状態に処理されて大気中に放出されてよい。これにより、気化器11からは、気化ガス需要量と同じ量の気化ガスを送出できる。
ステップS3では、液化ガス貯蔵設備10を第2運転パターンで運転する。第2運転パターンでは、第2経路5bから蒸発ガスを再液化装置9に供給する。図1の例では、開閉弁23を開けて開閉弁25を閉じて、第1経路5aと第2経路5bのうち第2経路5bからのみから蒸発ガスを再液化装置9に供給する。
上述した本発明の実施形態による液化ガス貯蔵設備10では、再液化装置9が、蒸発ガスライン5からの蒸発ガスを、払出ライン7からの払出液化ガスにより液化して再液化ガスにし、該再液化ガスと該払出液化ガスとを合わせた供給用液化ガスを排出する場合に、熱交換器15が、供給用液化ガスライン13を流れる供給用液化ガスと、蒸発ガスライン5を流れる蒸発ガスとを熱交換させる。これにより、蒸発ガスが、低温の供給用液化ガスにより冷却されて再液化装置9に供給されるので、この蒸発ガスを液化するために再液化装置9が必要とする払出液化ガス量を減らすことができる。
一方、仮に余分な蒸発ガスの全てを払出液化ガスにより再液化ガスにしこの再液化ガスを払出液化ガスとともに気化器11に供給する場合に、気化器11が送出する気化ガス最小量は、常時発生する蒸発ガスを再液化するのに要する払出液化ガス量と、当該蒸発ガスが再液化された再液化ガス量との合計量に相当する。この合計量のうち払出液化ガス量は、上述のように本実施形態により減らすことができるので、前記合計量に相当する前記気化ガス最小量を低減できる。
下記の条件(1)〜(7)の下では、図4の従来構成の場合での前記気化ガス最小量を100とした場合、図1の本発明の実施形態による構成では、前記気化ガス最小量は75まで低減できる。
(1)圧縮機17の効率:70%
(2)ポンプ19、21の効率:65%
(3)圧縮機17の吸入温度:−140℃
(4)LNG組成:C1が93.2%、C2が4.3%、C3が1.5%、iC4が0.3%、nC4が0.2%、N2が0.5%
(5)貯蔵タンク3内の圧力:0.2barg
(6)再液化装置9(凝縮器)の内部圧力:7.5barg
(7)気化器11の送出気化ガス圧力:95barg
また、上述した本発明の実施形態による液化ガス貯蔵設備10とその運転方法では、第2運転パターンにより、気化ガスの需要量が多い時に圧縮機17の負荷を次のように低減できる。気化ガスの需要量が多い場合には、払出液化ガス量もそれだけ多くなる。そのため、蒸発ガスを熱交換器15で冷却しなくても、量が多い払出液化ガスにより蒸発ガスを十分に液化できる。即ち、開閉弁23を開けて、蒸発ガスを圧縮して熱交換器15を通らない第2経路5bにより再液化装置9に供給し、この圧縮蒸発ガスを再液化装置9において払出液化ガスにより液化できる。この場合、圧縮蒸発ガスが熱交換器15を通過しないので、熱交換器15での圧縮蒸発ガスの圧損を回避でき、これにより圧縮機17の負荷を低減できる。
本発明は上述した実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更を加え得ることは勿論である。
本発明による液化ガス貯蔵設備は、LNG以外の液化ガス(例えば、LPG(液化石油ガス))を貯蔵するものであってもよい。
また、第1経路5aと第2経路5bとは、図3(A)の構成であっても、図3(B)の構成であってもよい。図3(A)の構成では、第1経路5aと第2経路5bとは、貯蔵タンク3から別個の経路として延び途中で共通の経路となって再液化装置9に至るように延びている。この場合、開閉弁23は、第2経路5bにおける第1経路5aと分離している部分に設けられ、開閉弁25は、第1経路5aにおける第2経路5bと分離している部分に設けられる。また、図3(A)では、圧縮機17は、第1経路5aにおける第2経路5bと分離している部分と、第2経路5bにおける第1経路5aと分離している部分との両方に設けられる。図3(B)の構成では、第1経路5aと第2経路5bとは、貯蔵タンク3から再液化装置9まで別個の経路として延びている。図3(B)において、開閉弁23は第2経路5bに設けられ、開閉弁25は第1経路5aに設けられ、圧縮機17は第1経路5aと第2経路5bとの両方に設けられる。図3(A),図3(B)の場合であっても、液化ガス貯蔵設備10の運転方法は、上述の実施形態と同様である。
本発明の実施形態による液化ガス貯蔵設備の構成図である。 本発明の実施形態による液化ガス貯蔵設備の運転方法を示すフローチャートである。 本発明の他の実施形態による液化ガス貯蔵設備の構成図である。 従来における液化ガス貯蔵設備の構成図である。
符号の説明
3・・・貯蔵タンク、5・・・蒸発ガスライン、5a・・・第1経路、5b・・・第2経路、7・・・払出ライン、9・・・再液化装置、10・・・液化ガス貯蔵設備、11・・・気化器、13・・・供給用液化ガスライン、15・・・熱交換器、17・・・圧縮機、19・・・ポンプ、21・・・ポンプ、23・・・開閉弁、25・・・開閉弁

Claims (3)

  1. 貯蔵する液化ガスを気化して所定箇所へ供給する液化ガス貯蔵設備であって、
    液化ガスを貯蔵する貯蔵タンクと、
    前記貯蔵タンクへの入熱で前記液化ガスから発生した蒸発ガスを前記貯蔵タンクから排出する蒸発ガスラインと、
    前記貯蔵タンク内の前記液化ガスを前記貯蔵タンクから払出液化ガスとして払い出す払出ラインと、
    前記蒸発ガスラインからの前記蒸発ガスを、前記払出ラインからの前記払出液化ガスにより液化して再液化ガスにし、該再液化ガスと該払出液化ガスとを合わせた供給用液化ガスを排出する再液化装置と、
    前記供給用液化ガスを気化して前記所定箇所へ供給する気化器と、
    前記再液化装置からの前記供給用液化ガスを前記気化器へ送る供給用液化ガスラインと、
    該供給用液化ガスラインを流れる前記供給用液化ガスと、前記蒸発ガスラインを流れる前記蒸発ガスとを熱交換させる熱交換器と、を備える、ことを特徴とする液化ガス貯蔵設備。
  2. 前記蒸発ガスラインに設けられ、前記蒸発ガスを圧縮して前記再液化装置に供給する圧縮機を備え、
    前記蒸発ガスラインは、前記貯蔵タンクから前記熱交換器を通って前記再液化装置まで至る第1経路と、前記貯蔵タンクから前記熱交換器を通らずに前記再液化装置まで至る第2経路と、を含み、
    前記第2経路には、開閉弁が設けられており、該開閉弁を開けることで前記貯蔵タンクからの前記蒸発ガスが前記第2経路を流れ、これにより、当該蒸発ガスが前記圧縮機に圧縮されて前記熱交換器を通らずに前記再液化装置へ供給される、ことを特徴とする請求項1に記載の液化ガス貯蔵設備。
  3. 貯蔵する液化ガスを気化して所定箇所へ供給する液化ガス貯蔵設備の運転方法であって、
    前記液化ガス貯蔵設備は、
    液化ガスを貯蔵する貯蔵タンクと、
    前記貯蔵タンクへの入熱で前記液化ガスから発生した蒸発ガスを前記貯蔵タンクから排出する蒸発ガスラインと、
    前記貯蔵タンク内の前記液化ガスを前記貯蔵タンクから払出液化ガスとして払い出す払出ラインと、
    前記蒸発ガスラインからの前記蒸発ガスを、前記払出ラインからの前記払出液化ガスにより液化して再液化ガスにし、該再液化ガスと該払出液化ガスとを合わせた供給用液化ガスを排出する再液化装置と、
    前記供給用液化ガスを気化して前記所定箇所へ供給する気化器と、
    前記再液化装置からの前記供給用液化ガスを前記気化器へ送る供給用液化ガスラインと、
    該供給用液化ガスラインを流れる前記供給用液化ガスと、前記蒸発ガスラインを流れる前記蒸発ガスとを熱交換させる熱交換器と、を備え、
    前記蒸発ガスラインは、前記貯蔵タンクから前記熱交換器を通って前記再液化装置まで至る第1経路と、前記貯蔵タンクから前記熱交換器を通らずに前記再液化装置まで至る第2経路と、を含み、
    第1経路から前記蒸発ガスを前記再液化装置に供給する第1運転パターンと、第2経路から前記蒸発ガスを前記再液化装置に供給する第2運転パターンと、を有する、ことを特徴とする液化ガス貯蔵設備の運転方法。
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