JP2009191353A - マグネシウム合金部材の製造方法 - Google Patents

マグネシウム合金部材の製造方法 Download PDF

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武義 中村
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精一 小池
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悟 花木
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聖和 長木
Kazuo Kanbara
和夫 神原
Yoshiaki Yoshida
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Abstract

【課題】安価で鍛造性に優れたマグネシウム合金部材の製造方法を提供する。
【解決手段】Mgと、Znと、Yと、全量に対して0.1〜0.7重量%の範囲のZrとを溶解し、得られた溶湯Mを所定の形状の鋳型3に連続的に供給し、該鋳型3内で冷却して取り出すことにより、ZnとYとを含むマグネシウム合金からなり、且つ50〜150μmの範囲の結晶粒子径を有する鋳造体Maを得る工程と、該鋳造体を350〜500℃の範囲の温度に加熱して鍛造することにより、マグネシウム合金部材となる鍛造体を得る工程とを備える。前記鍛造により付与される相当歪み量が、1.1〜5.0の範囲である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、高強度と高延性とを備えるマグネシウム合金部材の製造方法に関するものである。
マグネシウムは、鉄、アルミニウムに比べて軽量であるため、鉄鋼材料、アルミニウム合金材料からなる部材に代わる軽量代替材として、マグネシウム合金を自動車部品等の構造部材に用いることが検討されている。ところが、一般のマグネシウム合金は、鉄鋼、アルミニウム合金、チタン合金等の他の金属構造材料に比較して強度が低く、比較的高強度とされるダイキャスト用のAZ91材ですら160MPa程度である。また、ピストン等の産業用部品の可動部では少なくとも4〜5%の伸びが必要とされるが、一般のマグネシウム合金は延性についても十分とは言えず、前記AZ91材で3%程度である。
そこで、従来、高強度と高延性とを備えるマグネシウム合金部材の製造方法が種々提案されている。
例えば、本発明者らは、先に、Mgと、Znと、Y等の希土類元素とを溶解してなる溶湯を用いて得られた鋳造体を押出加工して押出加工材を得た後、該押出加工材を350〜500℃の温度に加熱して鍛造することによりマグネシウム合金部材としての鍛造体を得るマグネシウム合金部材の製造方法を特許出願している(特願2007−075085号明細書参照)。前記製造方法によれば、マグネシウム合金に長周期構造を示すMg12ZnY相が含まれると共に、前記押出加工により該Mg12ZnY相にキンクを発生させることができるので、材料強度を著しく向上させることができる。
しかしながら、前記製造方法では、前記押出加工の際に、押出用のビレットの切削加工分、押出時の押し残し分、押出先端の不均質分等の無駄が生じるために歩留まりが低く、コストの増大が避けられないという不都合がある。
また、前記鋳造体の鋳造方法として、Mgと、Znと、Yとを溶解し、得られた溶湯を攪拌した後、静置し、10〜200秒の範囲の時間で凝固させる方法が知られている(特許文献1参照)。前記製造方法によれば、Yの偏析を抑制することができると共に、成分が均一化されたマグネシウム合金を得ることができ、該マグネシウム合金では、α−Mg相中に長周期構造を示すMg12ZnY相を析出させることができる。
しかしながら、前記鋳造方法は、アルゴン雰囲気下で実施するために作業効率が低い上、冷却速度が遅く凝固時間が長いため、得られたマグネシウム合金において、晶出相の粒子径が粗大になり、鍛造時の圧縮率が50〜70%になると割れが発生する等、十分な鍛造性を得ることができないという不都合がある。
特開2006−255713号公報
本発明は、かかる不都合を解消して、安価で鍛造性に優れたマグネシウム合金部材の製造方法を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するために、本発明のマグネシウム合金の製造方法は、Mgと、Znと、Yと、全量に対して0.1〜0.7重量%の範囲のZrとを溶解し、得られた溶湯を所定の形状の鋳型に連続的に供給し、該鋳型内で冷却して取り出すことにより、ZnとYとを含むマグネシウム合金からなり、且つ50〜150μmの範囲の結晶粒子径を有する鋳造体を得る工程と、該鋳造体を350〜500℃の範囲の温度に加熱して鍛造することにより、マグネシウム合金部材となる鍛造体を得る工程とを備えることを特徴とする。
本発明の製造方法では、まず、Mgと、Znと、Yと、全量に対して0.1〜0.7重量%の範囲のZrとを溶解し、溶湯とする。次に、前記溶湯を所定の形状の鋳型に連続的に供給し、該鋳型内で水冷等の手段により冷却して、連続的に取り出す。
このようにすると、ZnとYとを含むマグネシウム合金からなり、該マグネシウム合金が長周期構造を示すMg12ZnY相を含む鋳造体が得られる。ここで、前記マグネシウム合金は、前記範囲のZrを含むと共に、前記鋳型内で急冷されるので、結晶粒子径が50〜150μmの範囲の微細なものとなる。Zrの量が、全量に対して0.1重量%未満では前記結晶粒子径を50〜150μmの範囲とすることができない。また、Zrの量が、全量に対して0.7重量%を超えても、それ以上の効果は少なく、歩留まりが悪化し、コスト増となる。
次に、本発明の製造方法では、前記鋳造体を350〜500℃の範囲の温度に加熱して鍛造することにより、マグネシウム合金部材となる鍛造体を得る。このとき、前記鋳造体は、前記マグネシウム合金が前記範囲の大きさの結晶粒子径を備えることにより優れた鍛造性を示すことができる。前記鍛造の際に前記鋳造体を加熱する温度が350℃未満では、鍛造体表面に割れが生じることがある。また、500℃を超えると、加工歪の減少や金属組織の粗大化等により強度低下を招く。
前記鍛造によれば、前記マグネシウム合金に含まれる長周期構造を示す前記Mg12ZnY相にキンクを発生させることができ、前記鍛造体からなる前記マグネシウム合金部材に優れた強度を付与することができる。
上述のように、本発明の製造方法では、前記溶湯を所定の形状の鋳型に連続的に供給し、該鋳型内で水冷等の手段により冷却することにより、作業効率を向上させることができる。また、本発明の製造方法では、前記鍛造において前記Mg12ZnY相にキンクを発生させることにより、前記鋳造体を押出加工に付することなく、前記鍛造体からなる前記マグネシウム合金部材に優れた強度を付与することができる。従って、本発明の製造方法によれば、前記押出加工による歩留まりの低下を避けることができ、前記鍛造体からなり優れた強度を備えるマグネシウム合金部材を安価に製造することができる。
本発明の製造方法では、前記鍛造において、相当歪み量を増加させていくことにより、強度を増大させることができるが、相当歪み量が1.1以上になると破壊強度の増加が見られなくなり、相当歪み量が1.5以上になると0.2%耐力の増加も見られなくなる。しかし、本発明の製造方法では、前記鍛造において前記Mg12ZnY相にキンクを発生させることにより、前記鍛造体からなる前記マグネシウム合金部材に優れた強度を付与することができるので、相当歪み量1.1以上を狙って、歪みを付与すれば良い。
そこで、本発明の製造方法は、前記鍛造により付与される相当歪み量が、1.1〜5.0の範囲であるときに適している。本発明の製造方法では、前記鍛造により、1.1以上の相当歪みを付与することにより、前記長周期構造を示すMg12ZnY相に歪みを導入することができ、前記鍛造体において、さらに優れた強度を得ることができる。
尚、前記相当歪み量は、5.0が加工上の限界であり、これを超える相当歪み量を付与することは困難である。
次に、添付の図面を参照しながら本発明の実施の形態についてさらに詳しく説明する。図1は本実施形態の製造方法に用いる連続鋳造装置の説明的断面図であり、図2乃至図4は実施例1〜3で得られたマグネシウム合金の金属組織の光学顕微鏡写真であり、図5及び図6は比較例1,2で得られたマグネシウム合金の金属組織の光学顕微鏡写真である。また、図7は割れの有無と粒子径及び圧縮率との関係を示すグラフであり、図8は相当歪み量と破壊強度との関係を示すグラフであり、図9は相当歪み量と0.2%耐圧との関係を示すグラフである。
本実施形態のマグネシウム合金の製造方法では、まず、Mgと、Znと、Yと、全量に対して0.1〜0.7重量%の範囲のZrとを溶解し、得られた溶湯を所定の形状の鋳型に連続的に供給し、該鋳型内で冷却して取り出すことにより、ZnとYとを含むマグネシウム合金からなる鋳造体としての連続鋳造棒を得る。前記溶湯を得る際に、Znは全量に対して2.8〜9.0重量%の範囲とし、Yは全量に対して5.0〜9.0重量%の範囲とする。また、このとき、Znに対するYの重量比Y/Znを1.0〜1.8とする。
前記連続鋳造棒は、例えば、図1に示す連続鋳造装置1により鋳造することができる。連続鋳造装置1は、溶湯Mを収容するタンディッシュ2と、タンディッシュ2の底部に備えられた鋳型3と、鋳型3の下方に連設された冷却水ジャケット4と、引き出し機5により昇降するボトムブロック6とを備えている。連続鋳造装置1に供給された溶湯Mは、タンディッシュ2から鋳型3に引き出され、冷却水ジャケット4で冷却されて凝固した後、連続鋳造棒Maとなってボトムブロック6により冷却水ピット7に導かれる。
連続鋳造装置1で得られた連続鋳造棒Maは、ZnとYとを含むマグネシウム合金からなり、該マグネシウム合金は、長周期構造を示すMg12ZnY相を含んでいる。また、前記マグネシウム合金は、前記範囲のZrを含むと共に、前記冷却水ジャケット4で冷却されることにより急速に凝固するので、晶出したα−Mg相の結晶粒子径が50〜150μmの範囲と微細であり、優れた塑性加工性を備えている。
本実施形態の製造方法では、次に、前記連続鋳造棒Maを350〜500℃の範囲の温度に加熱して、鍛造することにより、ピストン等のマグネシウム合金部材となる鍛造体を得る。本実施形態の製造方法は、前記鍛造により、1.1〜5.0の範囲、好ましくは1.5〜2.0の範囲の相当歪み量を付与するときに好適に用いることができ、前記マグネシウム合金部材に優れた強度を付与することができる。
次に、実施例及び比較例を示す。
本実施例では、まず、Mgと、Znと、Yと、Zrとを740℃の温度で溶解し、溶湯を調製した。前記溶湯は、それぞれ全量に対し、4.8重量%のZnと、6.5重量%のYと、0.1重量%のZrとを含み、残部がマグネシウムと不可避の不純物とからなる。
次に、前記溶湯を図1に示す連続鋳造装置1のタンディッシュ2に連続的に供給し、鋳型3及び冷水ジャケット4を介して、100mm/分の鋳造速度で引き出すことにより、鋳造体として、直径76mmの連続鋳造棒Maを製造した。冷却速度は約15℃/秒であった。本実施例で得られた連続鋳造棒Maのマグネシウム合金の金属組織の光学顕微鏡写真を図2に示す。
次に、図2から、結晶粒子径を測定し、算出した。結果を表1に示す。
本実施例では、溶湯に含まれるZnの量を全量に対して4.9重量%とし、Yの量を6.8重量%とし、Zrの量を0.4重量%とした以外は、実施例1と全く同一にして、鋳造体としての連続鋳造棒Maを製造した。本実施例で得られた連続鋳造棒Maのマグネシウム合金の金属組織の光学顕微鏡写真を図3に示す。
次に、図3から、結晶粒子径を測定し、算出した。結果を表1に示す。
本実施例では、溶湯に含まれるZnの量を全量に対して4.9重量%とし、Yの量を6.4重量%とし、Zrの量を0.62重量%とした以外は、実施例1と全く同一にして、鋳造体としての連続鋳造棒Maを製造した。本実施例で得られた連続鋳造棒Maのマグネシウム合金の金属組織の光学顕微鏡写真を図4に示す。
次に、図4から、結晶粒子径を測定し、算出した。結果を表1に示す。
〔比較例1〕
本比較例では、溶湯に含まれるZnの量を全量に対して5.0重量%とし、Yの量を6.2重量%とし、Zrの量を0.005重量%未満とした以外は、実施例1と全く同一にして、鋳造体としての連続鋳造棒Maを製造した。本実施例で得られた連続鋳造棒Maのマグネシウム合金の金属組織の光学顕微鏡写真を図5に示す。
次に、図5から、結晶粒子径を測定し、算出した。結果を表1に示す。
〔比較例2〕
本比較例では、まず、Mgと、Znと、Yと、Zrとを740℃の温度で溶解し、溶湯を調製した。前記溶湯は、それぞれ全量に対し、5.1重量%のZnと、6.9重量%のYと、0.78重量%のZrとを含み、残部がマグネシウムと不可避の不純物とからなる。
次に、前記溶湯を攪拌した後、静置し、10〜200秒の範囲の時間で凝固させて鋳造体を製造した。冷却速度は約0.1℃/秒であった。本比較例で得られた連続鋳造棒Maのマグネシウム合金の金属組織の光学顕微鏡写真を図6に示す。
次に、図6から、結晶粒子径を測定し、算出した。結果を表1に示す。
表1から、図1に示す連続鋳造装置1を用いて鋳造体を製造する場合には、前記溶湯に含まれるZrの量を全量の0.1〜0.7重量%の範囲とすることにより、得られた鋳造体のマグネシウム合金の結晶粒子径を50〜150μmの範囲の微小なものとすることができることが明らかである。一方、前記溶湯に含まれるZrの量が全量の0.1重量%未満の場合には、得られた鋳造体のマグネシウム合金の結晶粒子径が150μmを超えることが明らかである。
また、前記溶湯を攪拌した後、静置し、10〜200秒の範囲の時間で凝固させて鋳造体を製造する場合には、前記溶湯に含まれるZrの量を全量の0.78重量%としても、得られた鋳造体のマグネシウム合金の結晶粒子径が100μmを超えることが明らかである。
本実施例では、実施例1と全く同一にして得られた連続鋳造棒Maから、直径15mm、長さ15mmの円柱状のビレットを削り出し、該ビレットを試験片として、400℃の温度で圧縮鍛造し、鍛造体を製造した。前記圧縮鍛造における圧縮速度は15mm/秒とし、圧縮率は40%、50%、60%、70%とした。
次に、本実施例で得られた鍛造体を目視で観察し、割れの有無を評価した。結果を表2及び図7に示す。尚、表2及び図7において、「○」は割れが発生していないことを示し、「×」は割れが発生していることを示す。
本実施例では、実施例2と全く同一にして得られた連続鋳造棒Maから円柱状のビレットを削り出し、該ビレットを試験片とした以外は、実施例4と全く同一にして、鍛造体を製造した。
次に、本実施例で得られた鍛造体を目視で観察し、割れの有無を評価した。結果を表2及び図7に示す。
本実施例では、実施例3と全く同一にして得られた連続鋳造棒Maから円柱状のビレットを削り出し、該ビレットを試験片とした以外は、実施例4と全く同一にして、鍛造体を製造した。
次に、本実施例で得られた鍛造体を目視で観察し、割れの有無を評価した。結果を表2及び図7に示す。
〔比較例3〕
本比較例では、比較例1と全く同一にして得られた連続鋳造棒Maから円柱状のビレットを削り出し、該ビレットを試験片とした以外は、実施例4と全く同一にして、鍛造体を製造した。
次に、本比較例で得られた鍛造体を目視で観察し、割れの有無を評価した。結果を表2及び図7に示す。
〔比較例4〕
本比較例では、比較例2と全く同一にして得られた鋳造体から円柱状のビレットを削り出し、該ビレットを試験片とした以外は、実施例4と全く同一にして、鍛造体を製造した。
次に、本比較例で得られた鍛造体を目視で観察し、割れの有無を評価した。結果を表2及び図7に示す。
表2及び図7から、マグネシウム合金の結晶粒子径が55〜100μmの範囲にある実施例4の鋳造体は、圧縮率40〜60%の範囲の圧縮鍛造を行っても、得られた鍛造体に割れが発生せず、また、実施例5,6の鋳造体は、圧縮率40〜70%の範囲の圧縮鍛造を行っても、得られた鍛造体に割れが発生せず、優れた鍛造性を備えていることが明らかである。
本実施例では、まず、実施例2と全く同一にして得られた連続鋳造棒Maから3種の円柱状のビレットA,B,Cを削り出し、各ビレットA,B,Cを試験片として、同一形状への据え込み鍛造を行い、それぞれ圧縮率の異なる据え込み鍛造素材を得た。前記ビレットAは、直径70mm、長さ51.9mm、ビレットBは、直径60mm、長さ70.7mm、ビレットCは、直径50mm、長さ101.8mmであり、前記据え込み形状は直径94.5mm、長さ28mmである。この結果、前記各ビレットの据え込み鍛造時の圧縮率は、ビレットAが46%、ビレットBが60%、ビレットCが72%となる。各ビレットA,B,Cの形状と、前記圧縮率との関係を表3に示す。
次に、各ビレットA,B,Cの軸に沿って長さ方向の底面近傍の部分aと、中央の部分bとを強度評価部位として、前記据え込み鍛造により付与された相当歪み量を算出した。前記相当歪み量は、予め圧縮変形時の変形抵抗値を測定しておき、市販のシミュレーションソフト(Scientific Forming Technologies Corporation社製、商品名:DE−FORM)を用いて算出した。各ビレットA,B,Cの強度測定部位a,bに付与された相当歪み量を表4に示す。
次に、各ビレットA,B,Cの強度測定部位a,bの静強度として、破壊強度及び0.2%耐圧を室温で測定した。相当歪み量と破壊強度との関係を図8に、相当歪み量と0.2%耐圧との関係を図9にそれぞれ示す。
図8,図9から、本実施例で得られた鍛造体としての据え込み鍛造素材(マグネシウム合金部材に相当する)は、優れた強度を備えていることが明らかである。
また、図8から、破壊強度は相当歪み量が1.1以下の範囲で上昇していることが明らかである。また、図9から、0.2%耐圧は相当歪み量が1.5以下の範囲で急激に上昇していることが明らかである。
本発明の製造方法に用いる連続鋳造装置の説明的断面図。 実施例1で得られたマグネシウム合金の金属組織の光学顕微鏡写真。 実施例2で得られたマグネシウム合金の金属組織の光学顕微鏡写真。 実施例3で得られたマグネシウム合金の金属組織の光学顕微鏡写真。 比較例1で得られたマグネシウム合金の金属組織の光学顕微鏡写真。 比較例2で得られたマグネシウム合金の金属組織の光学顕微鏡写真。 割れの有無と粒子径及び圧縮率との関係を示すグラフ。 相当歪み量と破壊強度との関係を示すグラフ。 相当歪み量と0.2%耐圧との関係を示すグラフ。
符号の説明
1…連続鋳造装置、 3…鋳型、 M…溶湯、 Ma…鋳造物。

Claims (2)

  1. Mgと、Znと、Yと、全量に対して0.1〜0.7重量%の範囲のZrとを溶解し、得られた溶湯を所定の形状の鋳型に連続的に供給し、該鋳型内で冷却して取り出すことにより、ZnとYとを含むマグネシウム合金からなり、且つ50〜150μmの範囲の結晶粒子径を有する鋳造体を得る工程と、
    該鋳造体を350〜500℃の範囲の温度に加熱して鍛造することにより、マグネシウム合金部材となる鍛造体を得る工程と、
    を備えることを特徴とするマグネシウム合金部材の製造方法。
  2. 前記鍛造により付与される相当歪み量が、1.1〜5.0の範囲であることを特徴とする請求項1記載のマグネシウム合金部材の製造方法。
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