JP2009190646A - ヘッドアップディスプレイ - Google Patents

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Shinya Omura
真也 大村
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Abstract

【課題】 より遠方に表示することを実現しつつ、装置の車載性を向上させ、さらに車速による運転視野の変化に応じた表示を行うことができるヘッドアップディスプレイを提供すること。
【解決手段】 表示光を投光するよう装置本体2の内部の下部に配置された表示器4と、表示光を交互に複数回の反射を行わせ、その後にドライバへ向かう光路を形成するよう配置された、全反射を行い後方側となる第1反射部5及び半透過性を有する前方側の第2反射部6と、第1反射部5を上下位置に移動させるスライド機構部7を備えた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、フロントウインドシールドと別体のコンバイナを用いるヘッドアップディスプレイの技術分野に属する。
従来では、結像部材上に投射され結像された実像の映像情報を第1の反射鏡が第2の反射鏡の方向へ反射させ、さらに、第2の反射鏡が車両のウィンドシールド方向へ反射させ、ウィンドシールドが運転者の視界方向へ反射させて虚像表示を行っている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2004−126226号公報(第2−10頁、全図)
しかしながら、従来のヘッドアップディスプレイにあっては、遠方表示の実現と装置の車載性に問題があった。
本発明は、上記問題点に着目してなされたもので、その目的とするところは、より遠方に表示することを実現しつつ、装置の車載性を向上させ、さらに車速による運転視野の変化に応じた表示を行うことができるヘッドアップディスプレイを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明では、車両のフロントウインドシールドと別体に設けられ、表示器からの表示光をドライバへ向かうよう反射して表示を行うヘッドアップディスプレイにおいて、
表示光を投光するよう装置本体内部の下部に配置された前記表示器と、前記表示光を交互に複数回の反射を行わせ、その後にドライバへ向かう光路を形成するよう配置された、全反射を行い後方側となる第1反射部及び半透過性を有する前方側の第2反射部と、前記第1反射部を上下位置に移動させる移動手段と、を備えた、ことを特徴とする。
よって、本発明にあっては、より遠方に表示することを実現しつつ、装置の車載性を向上させ、さらに車速による運転視野の変化に応じた表示を行うことができる。
以下、本発明のヘッドアップディスプレイを実現する実施の形態を、請求項1〜4に係る発明に対応する実施例1と、請求項1,2に係る発明に対応する実施例2に基づいて説明する。
まず、構成を説明する。
図1は実施例1のヘッドアップディスプレイの斜視図である。図2は実施例1のヘッドアップディスプレイの断面図である。
実施例1のヘッドアップディスプレイ1は、装置本体2、基板回路部3、表示器4、第1反射部5、第2反射部6、スライド機構部7、ルーバ8を備えている。
装置本体2は、車両のインストパネルの上部の一部を構成するユニットとして設けられる樹脂製の筐体である。
そして、その上面の一部には、第1反射部5及び第2反射部6を突出させ、内部からの表示光を通過させるための開口部21を設ける。
基板回路部3は、表示器4の表示やバックライト等の駆動、制御に必要な回路を実装するものであり、装置本体2の内部に設けられる。
表示器4は、画像を表示し、その表示光を車両前方側からドライバ側の第1反射部5へ向けて発するものである。例として、バックライトを備えたLCDのユニットを挙げておく。
第1反射部5は、装置本体2から一部が外部上方へ突出し、前後に配置される反射部材において、ドライバ側の側面を形成する壁面で、全反射を行うよう設けられたものであり、例として反射ミラーを挙げておく。第1反射部5は、上下に長い反射面を形成し、且つ上端が下端より、ややドライバ側に近くなるよう傾斜して設けられる。さらに、第1反射部5は、装置本体2に対して傾斜した上下方向にスライド移動自在に取り付けられる。
第2反射部6は、装置本体2の上面に、第1反射部5と並行で且つ第1反射部5と開口部21を挟むようにして、第1反射部5の車両前方側に立設する。
第2反射部6は、適度な透過率と反射率を有し、通して車両前方視界を見ることができるものであり、例としてハーフミラーを挙げておく。
この第1反射部5と第2反射部6は、所定の間隔で、対向する上下に長い反射平面を形成する。詳細は後述する。
スライド機構部7は、第1反射部5を上下にスライド自在に支持し、さらに駆動により第1反射部5を上下動させる。詳細は後述する。
ルーバ8は、表示及び運転視界のための方向のみ光を通過させるものである。詳細は後述する。
図3は実施例1のヘッドアップディスプレイの車載構造を示す説明図である。
この実施例1のヘッドアップディスプレイ1は、図3に示すように、メータフード91より車両前方側のインストパネル9の上部に埋め込むように配置する。
そして、フロントウインドシールド10を用いずに、第2反射部6で表示光を反射して虚像表示を行う構造である。
次に、第1反射部5と第2反射部6の対向配置について説明する。
実施例1のヘッドアップディスプレイ1において、前後に配置された第1反射部5と第2反射部6は、表示器4から第1反射部5までの光路101と、その後の第1反射部5と第2反射部6との間での複数回の反射の光路102〜106と、その後の第2反射部6によりドライバのアイポイントAへ向かって反射する光路107により、表示器4からドライバのアイポイントAまでの表示光の光路を形成する間隔、上下長さの対向配置にする。
つまり、第1反射部5と第2反射部6の複数回反射により、長い光路を経た後、ドライバのアイポイントAへ表示光を向かわせる構造にする。
次に、ルーバの設置構造について説明する。
図4は実施例1におけるルーバの構造の説明図である。
図1及び図4に示すように、実施例1のヘッドアップディスプレイ1では、所定方向の光のみを通過させるルーバ8を設けている。
ルーバ8は、第2反射部6の車両前方側の面に設けたルーバ81と、装置本体2の開口部21を塞ぐように設けたルーバ82とからなる。
ルーバ8の構造例としては、図4に示すように、同じ角度に傾斜させた多数の薄いフィンを所定の間隙で設けたものである。そして、第2反射部6に設けたルーバ81では、ドライバからの運転視野方向、及びヘッドアップディスプレイ1で表示する虚像表示方向に光が通過でき、且つフロントウインドシールド10を通過し、第2反射部6を通過して、装置本体2の内部へ向かう方向の光を遮るようにフィンを傾斜させる構造にする。
また、装置本体2の開口部21を塞ぐように設けたルーバ82では、第1反射部5で第2反射部6へ向かって反射させる表示光を通過させ、ルーバ82より上方の第1反射部5で反射して装置本体2の内部へ向かう方向の光を差瀬切るようにフィンを傾斜させる構造にする。
次に、スライド機構部7の構造例について説明する。
図5はスライド機構部7の構造例の説明図である。
スライド機構部7の例としては、図5に示すように、第1反射部5を左右のレール構造のガイド部11で上下動自在に支持する。レール構造は、例えばコ字状の断面で上下に長い部材であり、上下方向を移動自在にし、他の方向は、移動を制限するとともに、摺動させるようにしたものである。
そして、第1反射部5の一部には、上下に長くラック部12を設け、装置本体2の内部に設けたモータ14の出力軸にピニオン13を設けてラック部12と歯面を係合させる。これによりモータ14の駆動により第1反射部5が上下動するスライド機構部7となる。なお、モータ14は、基板回路部3により制御される。
次に、スライド機構部7の制御ブロック構造について説明する。
図6はスライド機構部7の制御ブロックを説明する図である。
実施例1のヘッドアップディスプレイ1では、基板回路部3により表示器4や表示器4が備えるか、もしくは基板回路部3に備えるバックライト等の表示に関する制御のほかに、第1反射部5を上下動させるスライド機構部7の制御を行う。
このスライド制御では、図6に示すように、車速信号を用いるコントローラ20から車内通信もしくは専用線により基板回路部3へ車速信号が送られる。
そして、基板回路部3ではスライド機構部7へスライド量を調整する制御信号が送られる制御構造である。
次に作用を説明する。
[車速に応じたスライド制御処理]
図7に示すのは、実施例1のヘッドアップディスプレイの基板回路部3で実施する車速によるスライド制御処理の流れを示すフローチャートで、以下各ステップについて説明する。
ステップS1では、ヘッドアップディスプレイ1の電源のオンにより本処理を開始する。
ステップS2では、コントローラ20から車速信号を受信し、車速を判断する。
ステップS3では、車速が40km/h以下かどうかを判断し、40km/h以下ならばステップS6へ進み、40km/hを超えるならばステップS4へ進む。
ステップS4では、車速が41km/h〜80km/hかどうかを判断し、41km/h〜80km/hならばステップS7へ進み、80km/hを超えるならばステップS5へ進む。
ステップS5では、車速が81km/h以上かどうかを判断し、81km/h以上ならばステップS8へ進み、条件不成立ならば車速エラー処理としてステップS3へ戻る。
ステップS6では、第1反射部5のスライド位置を低速走行用位置にする。
ステップS7では、第1反射部5のスライド位置を中速走行用位置にする。
ステップS8では、第1反射部5のスライド位置を高速走行用位置にする。
[虚像を表示する作用]
図8は実施例1のヘッドアップディスプレイにおける高速走行時の虚像表示状態を示す説明図である。図9は実施例1のヘッドアップディスプレイにおける中速走行時の虚像表示状態を示す説明図である。図10は実施例1のヘッドアップディスプレイにおける低速走行時の虚像表示状態を示す説明図である。
(高速走行時)
実施例1のヘッドアップディスプレイ1では、車速が81km/h以上と判断された場合(ステップS5)、第1反射部5は、最も上端位置が高い位置になるようにスライドさせられる(ステップS8)。
この場合には、図8に示すように、表示器4からの表示光を装置本体2の内部に設けた第1反射部5で反射する(光路101)。その後に、第1反射部5と第2反射部6の間で複数回(5回)、交互に反射しつつ反射位置を上方へ移動させる(光路102〜光路106)。
そして、第2反射部6の上端部で、ドライバへ向かって反射し、表示光を送る。これにより、ドライバのアイポイントAまで光路107が形成される。そのため、図8に示すように、ヘッドアップディスプレイ1を設置したインストパネル9の位置より車両前方側、つまりドライバが運転のために見る前方の遠方視界側に虚像201として虚像表示を行う。
さらに説明する。実施例1のヘッドアップディスプレイ1では、第2反射部6がドライバへ表示光を送る光路107と、表示器4までの間に、表示光を第1反射部5と第2反射部6により複数回反射させる。これにより、ドライバへ表示光を送るよう反射している第2反射部6の反射位置から表示器4までの光路長を長くすることができる。
すると、ドライバへ表示光を送るよう反射している第2反射部6の反射位置から、車両前方の虚像201までの距離は長くなることになり、結果的にドライバからより遠方の前方位置に虚像201を表示する。
これによりドライバは運転のために見ている前方視界により近い表示として実施例1のヘッドアップディスプレイ1の表示(虚像201)を見ることになる。
(中速走行時)
実施例1のヘッドアップディスプレイ1では、車速が41km/h〜80km/hと判断された場合(ステップS4)、第1反射部5は、上端位置が中間位置になるようにスライドさせられる(ステップS7)。
この場合には、図9に示すように、表示器4からの表示光を装置本体2の内部に設けた第1反射部5で反射する(光路101)。その後に、第1反射部5と第2反射部6の間で複数回(3回)、交互に反射しつつ反射位置を上方へ移動させる(光路102〜光路104)。
そして、第2反射部6の中間部で、ドライバへ向かって反射し、表示光を送る。これにより、ドライバのアイポイントAまで光路108が形成される。そのため、図9に示すように、ヘッドアップディスプレイ1を設置したインストパネル9の位置より車両前方側、つまりドライバが運転のために見る前方の遠方視界側で、且つ虚像201より近い位置に虚像202として虚像表示を行う。
この中速時では、高速時よりも第1反射部5と第2反射部6との間の反射回数を少なくしているので、虚像202は、やや近く低い位置になる。
(低速走行時)
実施例1のヘッドアップディスプレイ1では、車速が40km/h以下と判断された場合(ステップS3)、第1反射部5は、上端位置が最も低い位置になるようにスライドさせられる(ステップS6)。
この場合には、図10に示すように、表示器4からの表示光を装置本体2の内部に設けた第1反射部5で反射する(光路101)。その後に、第1反射部5と第2反射部6の間で1回反射し反射位置を上方へ移動させる(光路102)。
そして、第2反射部6の下部で、ドライバへ向かって反射し、表示光を送る。これにより、ドライバのアイポイントAまで光路109が形成される。そのため、図10に示すように、ヘッドアップディスプレイ1を設置したインストパネル9の位置より車両前方側、つまりドライバが運転のために見る前方の遠方視界側で、且つ虚像201及び虚像202より近い位置に虚像203として虚像表示を行う。
この低速時では、高速時及び中速時よりも第1反射部5と第2反射部6との間の反射回数を少なくしているので、虚像203は、さらに近く低い位置になる。
このように実施例1では、車速により運転視野が広がることに応じるようにして、虚像表示位置を変更する。そのためにドライバへの虚像表示は、車速に伴う運転視野の変化に配慮したものとなり、ヘッドアップディスプレイ1による車両前方への情報表示がドライバに負担になることがないものとなる。
言い換えると、高速で、運転視野が狭くなる場合には、高く遠い位置に表示することで虚像表示の視認性を向上し、低速で、運転視野が広くなる場合には、低く近い位置に表示することで、車両前方視界の視認性を向上する。
また、非常に車両に近い障害物を見るような場合の見やすさが向上する。
図11は実施例1のヘッドアップディスプレイの虚像表示の例を示す説明図である。
虚像201では、例えば、図11に示すように、車速を単位付きで表示する車速表示201a、燃料残量をレベルメータで表示する燃料残量表示201b、目的地までの案内として次が左折であることと、左折箇所までの距離を表示するなどを行うナビゲーションの案内表示201cなどを行う。
これらは、表示器4による可変表示であるので、車両の状態や状況に応じて表示内容を変化させるようにすれば、より良好に運転支援を行うことができる。
[小型化作用]
実施例1のヘッドアップディスプレイ1は、対向させて配置した第1反射部5と第2反射部6の間で複数回、反射を繰り返すことにより遠方表示を行う。そのため、この光路長を構成する部分が非常に小型なスペースになる。そのため、車載性に優れる。
[外光による影響を抑制する作用]
図12は実施例1のヘッドアップディスプレイにおける外光の入射を説明する説明図である。
ルーバ8のない状態を考えると、図12に示す光路301、302のように、日射等の外光が透過性を有する第2反射部6を通過し、全反射する第1反射部5で反射して、表示器4に達することになる。日射等の外光が表示器4へ照射されると、表示器4の経時劣化を早める等が生じるため非常に好ましくない。
実施例1のヘッドアップディスプレイは、第2反射部6の車両前方側の面に設けたルーバ81と装置本体2の開口部21を塞ぐように設けたルーバ82により、光路301、302のような外光が装置本体2の内部へ入射することを防止している。そのため、表示品質を高く維持することになる。さらに、装置本体2の開口部21を塞ぐように設けたルーバ82は、埃やゴミ等が装置本体2の内部へ侵入することを抑制することができるので、さらに良好な表示品質を維持しやすくすることができる。
次に、効果を説明する。
実施例1のヘッドアップディスプレイにあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
(1)車両のフロントウインドシールド10と別体に設けられ、表示器4からの表示光をドライバへ向かうよう反射して表示を行うヘッドアップディスプレイ1において、表示光を投光するよう装置本体2の内部の下部に配置された表示器4と、表示光を交互に複数回の反射を行わせ、その後にドライバへ向かう光路を形成するよう配置された、全反射を行い後方側となる第1反射部5及び半透過性を有する前方側の第2反射部6と、第1反射部5を上下位置に移動させるスライド機構部7を備えたため、より遠方に表示することを実現しつつ装置の車載性を向上させ、さらに車速による運転視野の変化に応じた表示を行うことができる。
(2)上記(1)において、スライド機構部7を制御する基板回路部3と、車速を検知するようコントローラ20からの車速信号を入力するようにし、基板回路部3は、車速に応じて、第1反射部5と第2反射部6の間の交互な表示光の反射回数を変更する位置に第1反射部5を移動させるため、車速に伴う運転視野の変化に配慮したものとなり、ヘッドアップディスプレイ1による車両前方への情報表示がドライバに負担になることがないものにできる。
(3)上記(2)において、基板回路部3は、車速が速くなるに従って、反射回数を多くする上方位置に第1反射部5を移動させるため、高速で、運転視野が狭くなる場合には、高く遠い位置に表示することで虚像表示の視認性を向上でき、低速で、運転視野が広くなる場合には、低く近い位置に表示することで、車両前方視界の視認性を向上することができる。
(4)上記(1)〜(4)において、第1反射部5と第2反射部6の間から表示器へ向かう外光を遮り、且つ表示光を通過するルーバ8を備えたため、表示品質を高く維持することができる。
実施例2のヘッドアップディスプレイは、第1反射部及び第2反射部、表示器の位置を変更させるようにした例である。
図13は実施例2のヘッドアップディスプレイの車載構造を示す説明図である。図14は実施例2のヘッドアップディスプレイの構造説明断面図である。
実施例2では、表示器4のバックライトは、表示器4の内部に備えるようにし、表示器4と第1反射部5、第2反射部6を、相対位置を変更させずに上下動自在な構造にするスライド機構部71を設ける。スライド機構部71は、図5と同様にラックとモータで駆動したピニオンによる上下動構造とする。
さらに、表示器4を、光路101を短くする方向にスライドさせるスライド機構部72を設ける。スライド機構部72は図5と同様にラックとモータで駆動したピニオンによるスライド構造とする。
その他構造は実施例1と同様であるので説明を省略する。
作用を説明する。
[虚像を表示する作用]
図15は実施例2のヘッドアップディスプレイにおける高速走行時の虚像表示状態を示す説明図である。図16は実施例2のヘッドアップディスプレイにおける中速走行時の虚像表示状態を示す説明図である。図17は実施例2のヘッドアップディスプレイにおける低速走行時の虚像表示状態を示す説明図である。
実施例2では、スライド機構部71により、車速に応じて、表示器4と第1反射部5及び第2反射部6の上下位置を変更する。
すると、図15〜図17に示すように、表示される虚像401の上下位置が変更される。
そのため、車速による運転視野の変化に応じて、虚像表示位置を上下に変更することができる。
また、図15〜図17には、3段階の変化を示したが、反射回数は同じであるので、無段階に変化させればよい。
このように虚像位置の変更を行えば、実施例2における虚像表示による虚像401は、車速に伴う運転視野の変化に配慮したものとなり、ヘッドアップディスプレイ1による車両前方への情報表示がドライバに負担になることがないものとなる。
さらに、実施例2では、スライド機構部72により、表示器4を、光路101を短縮する方向に移動させる。これにより、さらに結像位置の変化を加えるようにし、表示内容や車速、重要度に合わせて変化させ、表示を見やすく表現性を向上すればよい。
さらに、スライド機構部71の第1反射部5と第2反射部6を分けるようにして、図9、図10に示す第1反射部5のみを移動させる状態を組合せるようにし、さらに表現性を向上させてもよい。
効果を説明する。
実施例2のヘッドアップディスプレイにあっては、上記(1)に加えて、以下の効果を有する。
(5)上記(1)において、スライド機構部71は、第1反射部5とともに、第2反射部6及び表示器4を上下動させるため、結像距離を変更せずに虚像表示位置を上下動させることができ、より遠方に表示することを実現しつつ装置の車載性を向上させ、さらに車速による運転視野の変化に応じた表示を行うことができる。
(6)上記(5)において、表示器4と第1反射部5との間の距離を変更するように表示器4の位置を変更するスライド機構部72を備えたため、さらに表示を見やすく表現性を向上することができる。
以上、本発明のヘッドアップディスプレイを実施例1、実施例2に基づき説明してきたが、具体的な構成については、これらの実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
例えば、実施例1及び実施例2においては、車速に応じて虚像表示位置を変更したが、さらに緊急性のある表示を行う場合等、その表示の重要度に合わせて表示位置を変更するようにしてもよい。
実施例1のヘッドアップディスプレイの斜視図である。 実施例1のヘッドアップディスプレイの断面図である。 実施例1のヘッドアップディスプレイの車載構造を示す説明図である。 実施例1におけるルーバの構造の説明図である。 スライド機構部7の構造例の説明図である。 スライド機構部7の制御ブロックを説明する図である。 実施例1のヘッドアップディスプレイの基板回路部3で実施する車速によるスライド制御処理の流れを示すフローチャートである。 実施例1のヘッドアップディスプレイにおける高速走行時の虚像表示状態を示す説明図である。 実施例1のヘッドアップディスプレイにおける中速走行時の虚像表示状態を示す説明図である。 実施例1のヘッドアップディスプレイにおける低速走行時の虚像表示状態を示す説明図である。 実施例1のヘッドアップディスプレイの虚像表示の例を示す説明図である。 実施例1のヘッドアップディスプレイにおける外光の入射を説明する説明図である。 実施例2のヘッドアップディスプレイの車載構造を示す説明図である。 実施例2のヘッドアップディスプレイの構造説明断面図である。 実施例2のヘッドアップディスプレイにおける高速走行時の虚像表示状態を示す説明図である。 実施例2のヘッドアップディスプレイにおける中速走行時の虚像表示状態を示す説明図である。 実施例2のヘッドアップディスプレイにおける低速走行時の虚像表示状態を示す説明図である。
符号の説明
1 ヘッドアップディスプレイ
2 装置本体
21 開口部
3 基板回路部
4 表示器
5 第1反射部
6 第2反射部
7 スライド機構部
8 ルーバ
81 ルーバ
82 ルーバ
9 インストパネル
91 メータフード
10 フロントウインドシールド
11 ガイド部
12 ラック部
13 ピニオン
14 モータ
20 コントローラ
71 スライド機構部
72 スライド機構部
101〜109 光路
201〜203 虚像
201a 車速表示
201b 燃料残量表示
201c 案内表示
301 光路
401 虚像
A アイポイント

Claims (6)

  1. 車両のフロントウインドシールドと別体に設けられ、表示器からの表示光をドライバへ向かうよう反射して表示を行うヘッドアップディスプレイにおいて、
    表示光を投光するよう装置本体内部の下部に配置された前記表示器と、
    前記表示光を交互に複数回の反射を行わせ、その後にドライバへ向かう光路を形成するよう配置された、全反射を行い後方側となる第1反射部及び半透過性を有する前方側の第2反射部と、
    前記第1反射部を上下位置に移動させる移動手段と、
    を備えた、
    ことを特徴とするヘッドアップディスプレイ。
  2. 請求項1に記載のヘッドアップディスプレイにおいて、
    前記移動手段を制御する制御手段と、
    車速を検知する車速検知手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、車速に応じて、前記第1反射部と前記第2反射部の間の交互な表示光の反射回数を変更する位置に前記第1反射部を移動させる、
    ことを特徴とするヘッドアップディスプレイ。
  3. 請求項2に記載のヘッドアップディスプレイにおいて、
    前記制御手段は、車速が速くなるに従って、反射回数を多くする上方位置に前記第1反射部を移動させる、
    ことを特徴とするヘッドアップディスプレイ。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のヘッドアップディスプレイにおいて、
    前記第1反射部と前記第2反射部の間から前記表示器へ向かう外光を遮り、且つ表示光を通過するフィルタ手段を備えた、
    ことを特徴とするヘッドアップディスプレイ。
  5. 請求項1に記載のヘッドアップディスプレイにおいて、
    前記移動手段は、
    前記第1反射部とともに、前記第2反射部及び前記表示器を上下動させる、
    ことを特徴とするヘッドアップディスプレイ。
  6. 請求項5に記載のヘッドアップディスプレイにおいて、
    前記表示器と前記第1反射部との間の距離を変更するように前記表示器の位置を変更する表示器位置変更手段を備えた、
    ことを特徴とするヘッドアップディスプレイ。
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