JP6152018B2 - 車両用表示装置 - Google Patents

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本発明は、車両の前景と、ウインドシールドに投影される重畳用画像の虚像とを重畳視認させる車両用表示装置に関する。
近年、運転者が運転に際して求める情報の増加や多角化に伴って、メータユニット内ではスペースの関係上表示しきれない情報を、ウインドシールド上に虚像表示させ、それを透して視認される車両の前景と重畳視認させる、ヘッドアップディスプレイ装置(以下、HUD装置と呼ぶ)と呼ばれる投影型の車両用表示装置が採用されている。
図6は、一従来例としてのHUD装置を示す模式図である。図6に示されているHUD装置5は、車両のインストルメントパネルIP内に設けられ、インストルメントパネルIPの開口IPaから、例えばナビゲーション画像等といった重畳用画像をウインドシールドWSに投影する。HUD装置5は、ケース51と、表示源52と、非球面ミラー53と、を備えている。また、ケース51における、インストルメントパネルIPの開口IPaに重なる部分には、透光性カバー部材54が嵌め込まれている。表示源52に表示された重畳用画像をなす光L5は、図中に破線で示されているように、非球面ミラー53で反射され、透光性カバー部材54を、次のような経路を経て透過する。図6では、光L5の透過経路が拡大図A5に示されている。非球面ミラー53で反射された光L5は、透光性カバー部材54の下面に入射角φ5inで入射する。入射角φ5inは、この下面の法線V51との間になす角度である。その後、光L5は、この法線V51に近づく側に屈折し、透光性カバー部材54の内部を通って上面へと達する。そして、この上面からの出射時に、光L5は、上面の法線V52から離れる側に屈折し出射角φ5outで出射する。出射角φ5outは、この上面の法線V52との間になす角度である。ここで、下面の法線V51と上面の法線V52とがほぼ一致することから、上記の入射角φ5inと出射角φ5outとは略等しい角度となる。つまり、光L5は、見掛け上、透光性カバー部材54を略直進して透過する。出射後、光L5は、ウインドシールドWSへと向かう。これにより、重畳用画像が、ウインドシールドWSに投影サイズSz5で投影され、このウインドシールドWSを透して視認される車両の前景と、重畳用画像の虚像とが車内における不図示のアイポイントから重畳視認されることとなる。
ここで、一般的に、HUD装置については、インストルメントパネルIP内に設けられるという性質上、小型化が求められることが多い。しかしながら、この小型化のために、小型の表示源やミラーを用いると、重畳用画像のウインドシールドWSへの投影サイズが小さくなってしまうという問題がある。
そこで、透光性カバー部材の上面に下記のプリズム面を形成し、このプリズム面によって重畳用画像の投影サイズを維持しつつHUD装置の小型化を図る技術が提案されている(特許文献1参照)。
図7は、透光性カバー部材の上面にプリズム面が形成されたHUD装置を示す模式図である。このHUD装置6では、表示源62を出て非球面ミラー63で反射される、重畳用画像をなす光L6は、プリズム面65付きの透光性カバー部材64を次のような経路を経て透過する。図7では、光L6の透過経路が拡大図A6に示されている。非球面ミラー63で反射された光L6は、透光性カバー部材64の下面に入射角φ6inで入射する。入射角φ6inは下面の法線V61との間になす角度である。その後、光L6は、この法線V61に近づく側に屈折し、透光性カバー部材64の内部を通って上面に形成されたプリズム面65に達する。プリズム面65は、複数のプリズム651が、図7中に矢印D6で示されている車両の前後方向に配列されてなる。各プリズム651は、その稜線652が、この前後方向と直交する、車両の幅方向に直線状に延びている。このプリズム面65に達した光L6は、プリズム面65を構成するプリズム651の傾斜面653から出射する。この出射時に光L6は、この傾斜面653の法線V62から離れ、かつ、下面の法線V61に近づく側に屈折し、この下面の法線V61との間になす出射角φ6outで出射する。この傾斜面653からの出射により、出射角φ6outは入射角φ6inよりも小さくなる。つまり、光L6は、プリズム面65付きの透光性カバー部材64を、見掛け上、下面の法線V61に近づく側に屈折して透過する。
ここで、光L6がなす重畳用画像のウインドシールドWSへの投影サイズSz6は、透光性カバー部材64からウインドシールドWSに至る光路が、次のような光路であれば、図6に示されている重畳用画像の投影サイズSz5と略同サイズとなる。即ち、この光路が、図6に示されている構成において透光性カバー部材54からウインドシールドWSに至る光路と略同じ光路であれば、上記の2つの投影サイズSz5,Sz6が互いに略同サイズとなる。両者の光路を合わせるには、透光性カバー部材64からの出射角φ6outが図6に示されているプリズム面無しの透光性カバー54からの出射角φ5outと略同角度となればよい。この場合、透光性カバー部材64への入射角φ6inは、光L6を上記のような出射角φ6outで出射させるために、プリズム面無しの透光性カバー54への入射角φ5inよりも大きくとられることとなる。その結果、非球面ミラー63から透光性カバー部材64に至る光L6の光路は水平側に寝ることとなり、その断面の高さ寸法が小さくなる。図7に示されているHUD装置6では、これを利用し、図6に示されている表示源52や非球面ミラー53に比べて、高さ方向について小型の表示源62及び非球面ミラー63が採用されている。これにより、ケース61の、高さ方向についての小型化が図られ、延いてはHUD装置6の小型化が図られている。
特開2004−20605号公報
しかしながら、上記のHUD装置6では、ウインドシールドWS上において、プリズム面65による拡大方向と、投影像の上下方向、延いては虚像の上下方向との間に不一致が生じることがある。このような不一致が生じると、虚像が、意図した形状から歪んでしまう恐れがある。
したがって、本発明は、小型化が図られつつも、虚像における、意図した形状からの歪みが低減された車両用表示装置を提供することを目的とする。
上記課題を達成するために、請求項1に記載の車両用表示装置は、表示源に表示された重畳用画像をミラーで反射して、車両の、曲面形状を有するウインドシールドに投影することで、車内のアイポイントから前記ウインドシールドを透して視認される前記車両の前景と、前記ウインドシールドに投影される前記重畳用画像の虚像とを重畳視認させる車両用表示装置において、前記ミラーから前記ウインドシールドへと至る光路上には、前記重畳用画像をなす光が透過する透光性カバー部材が配置され、前記透光性カバー部材における、前記ウインドシールド側の面又は前記ミラー側の面には、稜線が前記車両の幅方向に延びたプリズムが前記車両の前後方向に複数配列されたプリズム面が形成されており、前記透光性カバー部材の透過時における前記重畳用画像は、前記曲面形状に応じた曲率で前記幅方向に扇型に湾曲した形状を有し、前記プリズムの稜線が、前記曲率に応じた曲率で前記幅方向に湾曲していることを特徴とする。
請求項2に記載の車両用表示装置は、請求項1記載の車両用表示装置において、前記プリズム面を構成する複数の前記プリズムの稜線のそれぞれが、前記透光性カバー部材の透過時における前記重畳用画像の、前記前後方向中心を通り前記幅方向に湾曲して延びる中心線と同心円をなす曲率で円弧状に湾曲していることを特徴とする。
請求項1に記載の車両用表示装置では、プリズム面が形成された透光性カバー部材によって、重畳用画像をなす光がウインドシールド側に曲げられる。このため、ミラーから透光性カバー部材に至る光路を水平側に寝かせて、その断面の高さ寸法を抑えても、透光性カバー部材からウインドシールドに至る光路を、プリズム面非形成の場合と略同じ光路とすることが可能となる。ミラーから透光性カバー部材に至る光路の断面の高さ寸法を抑えれば、ミラーおよび表示源の高さ寸法を小さくして車両用表示装置を小型化することができる。一方で、透光性カバー部材からウインドシールドに至る光路が、プリズム面非形成の場合と略同じ光路であれば、両者間で、ウインドシールドへの重畳用画像の投影サイズも略同サイズとなる。つまり、請求項1に記載の車両用表示装置によれば、ウインドシールドへの重畳用画像の投影サイズを維持しつつ車両用表示装置を小型化することができる。そして、請求項1に記載の車両用表示装置では、透光性カバー部材の透過時における重畳用画像が扇型に湾曲した形状を有するとともに、プリズムの稜線が、その扇型の曲率に応じた曲率で湾曲している。重畳用画像をなす光は、プリズム面付きの透光性カバー部材を透過する際に、プリズムの稜線と直交する方向に屈折する。請求項1に記載の車両用表示装置では、その稜線が上記のように湾曲しているために、ウインドシールド上での拡大方向と、ウインドシールド上の投影像の上下方向、延いてはその虚像の上下方向との間の不一致が低減される。その結果、虚像における、意図した形状からの歪みが低減される。以上のように、請求項1に記載の車両用表示装置によれば、小型化が図られつつも、虚像における、意図した形状からの歪みが低減されることとなる。
請求項2に記載の車両用表示装置によれば、複数のプリズムの稜線それぞれが、透光性カバー部材の透過時における重畳用画像の中心線と同心円をなす円弧状に湾曲している。これにより、複数のプリズムそれぞれでの屈折方向が揃えられることから、以って、虚像における、意図した形状からの歪みが一層低減されることとなる。
本発明の車両用表示装置の一実施形態にかかるHUD装置を示す図である。 ウインドシールド上での歪みを打ち消すように重畳用画像が予め変形されている様子を示す模式図である。 図2に示されているプリズム面における各プリズムの稜線を模式的に示す図である。 ウインドシールド上での拡大方向と、虚像の上下方向との一致を示した模式図である。 透光性カバー部材における各プリズムの稜線が、車両の幅方向に直線状に延びていた場合の、ウインドシールド上での重畳用画像の拡大方向を示す模式図である。 一従来例としてのHUD装置を示す模式図である。 透光性カバー部材の上面にプリズム面が形成されたHUD装置を示す模式図である。
本発明の車両用表示装置の一実施形態にかかるHUD装置を図1〜4を参照して説明する。
図1は、本発明の車両用表示装置の一実施形態にかかるHUD装置を示す図である。この図1に示されているHUD装置1は、ケース11と、表示源12と、非球面ミラー13と、を備えている。また、ケース11における、インストルメントパネルIPの開口IPaに重なる部分には、透光性カバー部材14が嵌め込まれている。表示源12は、ここでは特定しないが、液晶ディスプレイやCRT等の表示装置が一例として挙げられる。また、透光性カバー部材14は、ガラス製や透明樹脂製のカバーが一例として挙げられる。
表示源12に表示された重畳用画像をなす光L1は、図中に破線で示されているように、非球面ミラー13で反射され、透光性カバー部材14を透過し、ウインドシールドWSへと至る。これにより、重畳用画像がウインドシールドWSに投影され、車内の不図示のアイポイントから、ウインドシールドWS越しの前景と、重畳用画像の虚像とが重畳視認されることとなる。表示源12が、本発明にいう表示源の一例に相当し、非球面ミラー13が、本発明にいうミラーの一例に相当し、透光性カバー部材14が、本発明にいう透光性カバー部材の一例に相当する。
図1では、光L1の透過経路が拡大図A1に示されている。非球面ミラー13で反射された光L1は、透光性カバー部材64の下面に形成されたプリズム面15に達する。プリズム面15は、複数のプリズム151が、図1中に矢印D1で示されている車両の前後方向に配列されてなる。各プリズム151は、その稜線152が、この前後方向と直交する、車両の幅方向に延びている。プリズム面15が、本発明にいうプリズム面の一例に相当する。
このプリズム面15に達した光L1は、プリズム面15を構成するプリズム151の傾斜面153に入射する。この傾斜面153は、車両の前方から後方にかけてウインドシールドWS側に傾斜した面である。上面の法線V11との間になす角度を、透光性カバー部材64への見掛け上の入射角φ1inとすると、傾斜面153の法線V12との間になす実質上の入射角φ1in’は、見掛け上の入射角φ1inよりも大きくなる。その結果、光L1は、この傾斜面153への入射時に、仮に平面に見掛け上の入射角φ1inで入射したと仮定したときよりも、上面の法線V11により近づく側へと屈折する。
その後、光L1は、透光性カバー部材64の内部を通って上面に達する。そして、光L1は、この上面の法線V11から離れる側に屈折し、この法線V11との間になす出射角φ1outで出射する。上記の傾斜面153により、実質上の入射角φ1in’が大きくなっていることから、入射時の屈折量が大きくなり、その結果、出射角φ1outは入射角φ1inよりも小さくなる。つまり、光L1は、プリズム面15付きの透光性カバー部材64を、見掛け上、上面の法線V11に近づく側に屈折して透過する。
このHUD装置1では、光L1がなす重畳用画像のウインドシールドWSへの投影サイズSz1は、透光性カバー部材14からウインドシールドWSに至る光路が、次のような光路であれば、図3に示されている重畳用画像の投影サイズSz5と略同サイズとなる。即ち、この光路が、図3に示されている構成における透光性カバー部材54からウインドシールドWSに至る光路と略同じ光路であれば、上記の2つの投影サイズSz5,Sz1が互いに略同サイズとなる。両者の光路を合わせるには、透光性カバー部材14からの出射角φ1outが図3に示されているプリズム面無しの透光性カバー54からの出射角φ5outと略同角度となればよい。この場合、透光性カバー部材14への入射角φ1inは、光L1を上記のような出射角φ1outで出射させるために、プリズム面無しの透光性カバー54への入射角φ5inよりも大きくとられることとなる。その結果、非球面ミラー13から透光性カバー部材14に至る光L1の光路は水平側に寝ることとなり、その断面の高さ寸法が小さくなる。図1に示されているHUD装置1では、これを利用し、図3に示されている表示源52や非球面ミラー53に比べて、高さ方向について小型の表示源12及び非球面ミラー13が採用されている。これにより、ケース11の、高さ方向についての小型化が図られ、延いてはHUD装置1の小型化が図られている。つまり、本実施形態のHUD装置1では、ウインドシールドWSへの重畳用画像の投影サイズSz1を維持しつつHUD装置1の小型化が図られている。
ここで、本実施形態では、ウインドシールドWSの曲面形状に起因する投影像の歪みを打ち消して、この投影像の虚像が意図した形状となるように、投影前の重畳用画像の形状が、次のように予め変形されている。
図2は、ウインドシールド上での歪みを打ち消すように重畳用画像が予め変形されている様子を示す模式図である。図2(A)には、重畳用画像をなす光L1の光路が示されており、図2(B)には、予め変形された重畳用画像の、透光性カバー部材14の透過時における透過画像G13の形状が示されている。尚、図2では、図を見易いものとするために、投影像G11の意図する形状を矩形状としている。ウインドシールドWSの曲面形状に起因する投影像G11の歪みは、図2(B)に一点鎖線で描かれた歪み画像G11’における歪みのように、像の左右両端が上方へとつり上がった逆扇型の湾曲歪みとなる。このため、この逆扇型の湾曲歪みを打ち消すように、透過画像G13の形状は、ウインドシールドWSの曲面形状に応じた曲率で、車両の幅方向に扇型に湾曲した形状となっている。これにより、ウインドシールドWS上の投影像G11、延いては、ドライバーDRのアイポイントから見える虚像G12の形状が意図した形状となるように図られている。本実施形態では、表示源12に表示される重畳用画像が、このような扇型に変形した形状となっている。尚、透過画像G13を変形させる方法は、表示源12に変形した画像を表示する方法に限るものではなく、例えば、透光性カバー部材14へと光L1を反射するミラーを球面ミラーとすることで透過画像G13を変形させる方法等であってもよい。
さらに、ウインドシールドWS上では意図した形状となる投影像の虚像の上下方向と、プリズム面15によるウインドシールドWS上での拡大方向とを一致させるべく、本実施形態では各プリズム151の稜線152が次のような形状となっている。
図3は、図2に示されているプリズム面における各プリズムの稜線を模式的に示す図である。図3(A)に示されているように、複数のプリズム151の稜線152は、湾曲した形状となっている。プリズム面15を構成するこれら複数の稜線152それぞれの湾曲は、扇形に湾曲した透過画像G13の曲率に応じた次のような曲率での湾曲となっている。即ち、各稜線152は、透過画像G13の、矢印D1が示す車両の前後方向中心を通り車両の幅方向に湾曲して延びる中心線Mと同心円をなす曲率で円弧状に湾曲している。図3(B)には、湾曲形状の透過画像G13における上下方向に延びる3つの切断線B−B,C−C,D−Dそれぞれの断面が示されている。上記のように、稜線152の曲率が、透過画像G13の中心線Mと同心円をなす曲率となっていることから、これら3つの断面に示されるプリズム151の形状は同じ形状となり、その形状は、稜線152の法線方向の断面形状となる。これら3つの断面からも分かるように、稜線152の法線は、透過画像G13の上下方向と略一致する。その結果、ウインドシールドWS上での投影像の虚像の上下方向と、プリズム面15によるウインドシールドWS上での拡大方向とが次のように略一致することとなる。
図4は、ウインドシールド上での拡大方向と、虚像の上下方向との一致を示した模式図である。図4には、意図した形状(ここでは矩形状)の虚像G12と、プリズム151の稜線152をウインドシールドWS上に投影したと仮定したときの投影線152’とが、重ねられて示されている。上記のように湾曲した稜線152の、ウインドシールドWS上での投影線152’は、ウインドシールドWSの曲面形状による変形を受けて、幅方向に延びる直線となる。ウインドシールドWS上での拡大方向は、透光性カバー部材14での上述した屈折方向から、図中に矢印D2で示されているように稜線152の投影線152’の法線方向となる。その結果、この拡大方向と、虚像G12の上下方向とが略一致することとなる。
ここで、本実施形態に対する比較例として、透光性カバー部材における各プリズムの稜線が、車両の幅方向に直線状に延びていた場合の、ウインドシールドWS上での重畳用画像の拡大方向について説明する。
図5は、透光性カバー部材における各プリズムの稜線が、車両の幅方向に直線状に延びていた場合の、ウインドシールドWS上での重畳用画像の拡大方向を示す模式図である。図5には、意図した形状(ここでは矩形状)の虚像G12’と、直線状に延びる稜線をウインドシールドWS上に投影したと仮定したときの投影線152”とが、重ねられて示されている。直線状に延びた稜線の投影線152”は、ウインドシールドWSの曲面形状に応じて湾曲した形状となる。ウインドシールドWS上での拡大方向は、透光性カバー部材での上述した屈折方向から、図中に矢印D3で示されているように投影線152”の法線方向となる。その結果、図5の比較例では、この拡大方向と、虚像G12’の上下方向との間に不一致が生じ、矩形状になるべき虚像G12の形状に歪みが生じる恐れがある。
これに対し、本実施形態の車両用表示装置1によれば、上述したように、ウインドシールドWS上での拡大方向と、虚像G12の上下方向とが略一致することとなる。これにより、虚像G12における、意図した形状からの歪みが低減される。このように、本実施形態の車両用表示装置1によれば、透光性カバー部材14へのプリズム面15の形成により小型化が図られつつも、虚像G12における、意図した形状からの歪みが低減されることとなる。
また、本実施形態の車両用表示装置1によれば、複数のプリズム151の稜線152それぞれが、透光性カバー部材14の透過時における透過画像G13の中心線Mと同心円をなす円弧状に湾曲している。これにより、複数のプリズム151それぞれでの屈折方向が揃えられることから、以って、虚像における、意図した形状からの歪みが一層低減されることとなる。
尚、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
例えば、上記の実施形態では、透光性カバー部材14の、非球面ミラー13側を向いた下面にプリズム面15が形成された形態が例示されている。しかしながら、プリズム面15の形成場所は、透光性カバー部材14の下面に限るものではなく、例えばウインドシールドWS側を向いた上面であってもよい。
また、上記の実施形態では、重畳用画像を1つの非球面ミラー13での反射によりウインドシールドWSへ投影する形態が例示されている。しかしながら、反射に使われるミラーは、非球面ミラーに限らず、例えば球面ミラー等であってもよい。また、表示源12からウインドシールドWSへと至る光路も、1つのミラーでの反射による光路に限らず、例えば複数のミラーでの反射により光が導かれる光路であってもよい。
1 HUD装置(車両用表示装置の一実施形態)
11 ケース
12 表示源(表示源の一例)
13 非球面ミラー(ミラーの一例)
14 透光性カバー部材(透光性カバー部材の一例)
15 プリズム面(プリズム面の一例)
151 プリズム(プリズムの一例)
152 稜線
153 傾斜面

Claims (2)

  1. 表示源に表示された重畳用画像をミラーで反射して、車両の、曲面形状を有するウインドシールドに投影することで、車内のアイポイントから前記ウインドシールドを透して視認される前記車両の前景と、前記ウインドシールドに投影される前記重畳用画像の虚像とを重畳視認させる車両用表示装置において、
    前記ミラーから前記ウインドシールドへと至る光路上には、前記重畳用画像をなす光が透過する透光性カバー部材が配置され、
    前記透光性カバー部材における、前記ウインドシールド側の面又は前記ミラー側の面には、稜線が前記車両の幅方向に延びたプリズムが前記車両の前後方向に複数配列されたプリズム面が形成されており、
    前記透光性カバー部材の透過時における前記重畳用画像は、前記曲面形状に応じた曲率で前記幅方向に扇型に湾曲した形状を有し、
    前記プリズムの稜線が、前記曲率に応じた曲率で前記幅方向に湾曲していることを特徴とする車両用表示装置。
  2. 前記プリズム面を構成する複数の前記プリズムの稜線のそれぞれが、前記透光性カバー部材の透過時における前記重畳用画像の、前記前後方向中心を通り前記幅方向に湾曲して延びる中心線と同心円をなす曲率で円弧状に湾曲していることを特徴とする請求項1記載の車両用表示装置。
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