JP2009190219A - 情報処理システム及びそのシステムに用いられる情報処理装置 - Google Patents

情報処理システム及びそのシステムに用いられる情報処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】情報の漏えいを防止しつつ、設定情報を他の印刷機に複製する。
【解決手段】複製元の印刷機10は、設定情報を記憶する記憶部100と、設定情報からQRコードを生成するQRコード生成部140と、生成されたQRコードを複数の印刷画像に分割して、別個の紙に印刷するプリンタエンジン70とを含む。複製先の印刷機10は、印刷された複数の印刷画像が組合わされた画像を1つの印刷画像として光学的に読取るスキャナ部80と、読取った印刷画像内のQRコードを認識して情報を復元するQRコード認識部150とを含む。
【選択図】図1

Description

この発明は、情報処理装置(例えば複合機(複写機能、ファックス機能、プリンター機能、スキャナ機能を備えた装置)又は印刷機等)に対してユーザが設定した設定データを他の複合機や印刷機に伝達(複製)する情報処理システムや情報処理装置に関し、特に、情報の漏えいを防止しつつ容易に設定データを複製することができる情報処理システム及び情報処理装置に関する。
複数台の機器の設定を1台ずつ同じように設定する手間を省くために、1台の機器の設定を他の機器へ複製する(すなわち、設定データを複製する)デバイスクローニングという技術がある。このデバイスクローニングを行なう場合、機器間において、ファームウェア等のプログラムのバージョンが異なると、正常にデバイスクローニングを行なえない場合がある。以下に示す特許文献1は、このような問題を解決する情報処理装置を開示する。この特許文献1に開示された情報処理装置は、設定情報の更新を行なう前に、プログラムを更新する必要があるか否かを判断する。これにより、機器の設定を更新した場合でも必要に応じてプログラムを更新するので、デバイスクローニングを正常に行なうことができる。
特開2005−182163号公報
しかしながら、上記の特許文献1においては、ネットワークを介して複数の情報処理装置が接続されており、そのネットワークを介して設定情報を更新することを前提している。このため、複製先の情報処理装置を誤って設定すると設定情報が漏えいする可能性がある。この問題は、ネットワーク上のセキュリティを確保することで回避できるが、そのセキュリティ自体の設定も煩雑な場合があり、手間を省くためのデバイスクローニングに手間取ることも考えられる。
本発明の目的は、情報の漏えいを防止しつつ、設定データ等の情報を他の情報処理装置に伝達(複製)することが容易にできる情報処理システム及び情報処理装置を提供することである。
この発明のある局面に係る情報処理システムは、印刷媒体に印刷されたマークを用いてある情報処理装置から他の情報処理装置へ情報を伝達する情報処理システムである。このある情報処理装置は、情報を記憶するための記憶手段と、この情報に基づいて、当該情報を復元可能なマークを生成するための生成手段と、生成されたマークを、互いに組合わせることでマークの画像を再現可能な少なくとも2つの印刷画像に変換するための変換手段と、これら少なくとも2つの印刷画像を別個の印刷媒体に印刷するための印刷手段とを含む。他の情報処理装置は、印刷された少なくとも2つの印刷画像が組合わされた画像をマークの印刷画像として光学的に読取るための読取手段と、読取ったマークの印刷画像から元の情報を復元するための情報復元手段とを含む。
この発明の別の局面に係る情報処理装置は、印刷媒体に印刷されたマークを用いてある情報処理装置から他の情報処理装置へ情報を伝達する情報処理システムに用いられる、情報の送信側の情報処理装置である。この情報処理装置は、情報を記憶するための記憶手段と、情報に基づいて、当該情報を復元可能なマークを生成するための生成手段と、生成されたマークを、互いに組合わせることでマークの画像を再現可能な少なくとも2つの印刷画像に変換するための変換手段と、これら少なくとも2つの印刷画像を別個の印刷媒体に印刷するための印刷手段とを含む。
好ましくは、情報処理装置は、変換手段により変換された後の印刷画像の数を指定する入力をユーザから受けるための入力手段をさらに含む。変換手段は、生成されたマークを、互いに組合わせることでマークの画像を再現可能な、入力手段により入力された数の印刷画像に変換するための手段を含む。印刷手段は、これら印刷画像を、入力された数の印刷媒体に別個に印刷するための手段を含む。
さらに好ましくは、情報処理装置は、他の情報処理装置でマークの印刷画像を光学的に読取る際の、マークの印刷画像を再現するための複数の印刷媒体の配置を示す配置情報を、印刷媒体に印刷するための配置情報印刷手段をさらに含む。
さらに好ましくは、配置情報印刷手段は、マークが印刷される印刷媒体に配置情報を印刷するための手段を含む。
さらに好ましくは、配置情報印刷手段は、マークが印刷される印刷媒体の、マークが印刷される面に配置情報を印刷するための手段を含む。
さらに好ましくは、配置情報印刷手段は、マークが印刷される印刷媒体の、マークが印刷される面の裏面に配置情報を印刷するための手段を含む。
さらに好ましくは、配置情報印刷手段は、マークが印刷される印刷媒体とは別の印刷媒体に、配置情報を印刷するための手段を含む。
さらに好ましくは、情報処理装置は、情報を、暗号鍵を用いて暗号化するための手段をさらに含む。生成手段は、暗号化された情報に基づいて、暗号化された情報を復元可能な第1のマークを生成するための第1のマーク生成手段と、暗号鍵に基づいて、暗号鍵を復元可能な第2のマークを生成するための第2のマーク生成手段とを含む。変換手段は、暗号化された情報に基づくマーク及び暗号鍵に基づくマークの一方を、互いに組合わせることでその一方のマークを再現可能な少なくとも2つの印刷画像に変換するための手段を含む。
さらに好ましくは、情報は、変換手段によりマークに変換されるデジタル情報及び変換されるデジタル情報の誤りを検出するための情報を含む。
さらに好ましくは、情報は、ある情報処理装置から他の情報処理装置に伝達されるべき情報、及び他の情報処理装置における認証に用いられる認証情報を含む。
さらに好ましくは、変換手段によりマークに変換される情報は、デバイスクローニングに用いられる情報を含む。
この発明のさらに別の局面に係る情報処理装置は、別々の印刷媒体にそれぞれ印刷された少なくとも2つの印刷画像を用いて、ある情報処理装置から他の情報処理装置へ情報を伝達する情報処理システムに用いられる、情報を受ける側の情報処理装置である。情報処理装置は、上記した少なくとも2つの印刷画像が組合わされた画像を1つの印刷画像として光学的に読取るための読取手段と、読取った1つの印刷画像に対する画像処理により、当該1つの印刷画像によって符号化された情報を復元するための情報復元手段とを含む。
好ましくは、情報処理装置は、情報復元手段による情報の復元が不完全な場合には、情報の伝達を中止するための手段をさらに含む。
さらに好ましくは、情報処理装置は、情報復元手段による情報の復元が不完全な場合には、読取手段による読取を禁止するための手段をさらに含む。
さらに好ましくは、情報復元手段は、1つの印刷画像より、第1及び第2の情報を区別して復元するための手段を含む。情報処理装置は、第2の情報を暗号鍵として用いて、第1の情報をを復号するための手段をさらに含む。
さらに好ましくは、情報復元手段は、1つの印刷画像より、第1及び第2のデジタル情報を区別して復元するための手段を含む。情報処理装置は、第2のデジタル情報を用いて第1のデジタル情報に誤りがあるか否かをチェックして、第1のデジタル情報に誤りが発見された場合には、情報の伝達を中止するための手段をさらに含む。
さらに好ましくは、マークは、誤り訂正率が50%未満のバーコードであり、さらに好ましくは、バーコードは、誤り訂正率が50%未満の2次元バーコードである。
以下、本発明の実施の形態について、添付図面に基づき詳細に説明する。なお、以下の実施の形態の説明では、同一の部品には同一の参照番号を付してある。それらの機能及び名称も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。また、以下においては、紙に印刷されるマークを2次元バーコードの一種であるQR(Quick Response)コードとして説明するが、マークはこれに限定されない。なお、QRコードは登録商標である。
<第1の実施の形態>
本実施の形態に係る情報処理装置は、MFP(Multifunction Printer/Multifunction
Peripheral)と呼ばれ、少なくともプリント機能とスキャナ機能とを備えた複合機である。さらに、ファックス機能又は複写機能を備えていても構わない。 以下においては、MFPを単に「印刷機」と記載する。
図1に、この印刷機10の制御ブロック図を示す。図1に示すように、この印刷機10は、ネットワーク通信回線130に接続して使用され、プリンタエンジン70と、スキャナ部80と、ユーザインターフェイス110と、外部と印刷機10との間で、ネットワーク通信回線130を介して実行される、データ(情報)の送受信を行なうネットワークインターフェイス30と、これらを制御する制御部120とを含む。この印刷機10はさらに、いずれも制御部120に接続された、他のMFPの設定情報のインポート時にスキャナ部80により取得されたQRコードの画像に対する画像認識を行ない、QRコード変換前の情報を復元するためのQRコード認識部150と、QRコード認識部150により認識されたQRコードの中に含まれている認証情報(ユーザ名及びパスワード)を用いて、印刷機10に対するログイン及び操作の可否を判断する認証部50と、QRコード認識部150により認識されたQRコードにより示される情報に含まれている設定情報に従って、この印刷機10の各種設定を実行するための設定部60と、ネットワークインターフェイス30を介してネットワーク通信回線130上の装置と通信を行なうための通信部90と、設定情報を含む種々の情報を記憶するための記憶部100と、設定情報のエクスポート時に記憶部100に記憶された設定情報をQRコードに変換するためのQRコード生成部140と、を含む。
この印刷機10は、ネットワークインターフェイス30及びネットワーク通信回線130を介してパーソナルコンピュータ20に接続され、ネットワークプリンターとして機能する。なお、印刷機10は、ネットワーク接続ではなくスタンドアロン形式で用いられるものであっても構わない。
ネットワークインターフェイス30は、具体的には、通信部90により、予め定められた通信プロトコルに従って制御され、データ(情報)の送受信を行なう。
プリンタエンジン70は、記憶された画像データ、ネットワークインターフェイス30を介して送信されてきた画像データ、及び、スキャナ部80にて読取られた画像データに基づいて画像形成を行なう。スキャナ部80は、例えば、自動原稿搬送装置から搬送されてきた原稿画像を読取る。
記憶部100は、各種の情報を記憶する。この記憶部100は、機器識別情報(この印刷機の固有識別記号又はネットワーク上のアドレス等)、プログラム、及び設定情報を記憶する。設定情報とは、印刷機10の各種設定に関する情報である。この設定情報に含まれる項目の種類としては、例えば、給紙トレイ設定情報、待機モード移行時間情報、シャットオフ時間情報、ユーザのアカウント情報、及びユーザの権限に関する情報等がある。
ユーザインターフェイス110の一例としては、タッチパネル式の操作部及び表示部が挙げられる。このタッチパネルは、操作部と表示部とを兼ねる。表示部は、例えば、印刷機10の現在の状況、及び画像形成条件等を表示する。また、操作部には、例えば、この印刷機10を用いて画像形成を行なう場合、画像形成枚数、画像濃度、画像形成を行なうシートサイズ、及び拡大・縮小等の画像形成条件等の動作条件等が入力される。さらに、操作部には、ユーザにより、デバイスクローニングに用いられる設定情報をQRコードに変換するための指示等が入力される。
本実施の形態においては、ユーザにより設定情報が入力されている印刷機10に対して、デバイスクローニングに用いられる設定情報のQRコード出力が要求される。この要求に応答して、設定情報が入力されている印刷機10において、記憶部100に記憶された設定情報が、QRコード生成部140によりQRコードに変換される。さらに、プリンタエンジン70により、そのQRコードの画像を2分割した画像が形成されて、別々の紙に印刷される。
デバイスクローニング先の印刷機10又は設定情報を更新する印刷機10において、分割されたQRコードであって、結合するとデバイスクローニングに用いられる設定情報になるQRコードがスキャナ部80で読取られる。このとき、QRコードを印刷した2枚の紙は、正しく位置合せしてスキャナ部80上に配置される必要がある。そのように紙を配置することにより、完全なQRコードが読取られる。このような読取が行なわれると、読取られた画像に対しQRコード認識部150により画像認識が行なわれて設定情報が復元され、さらに、変換された設定情報が、設定部60により記憶部100の設定情報記憶領域に書込まれる。
本実施の形態においては、このようなQRコードを用いてデバイスクローニングが実行される場合に、設定情報が漏えいしないように、QRコードを分割して印刷することが特徴である。このような特徴は、制御部120において実行されるプログラムにより、各部(ユーザインターフェイス110、QRコード生成部140、プリンタエンジン70、スキャナ部80、QRコード認識部150、設定部60等)が制御されることにより実現される。以下、制御部120で実行されるプログラムの制御構造を、QRコードの生成処理と、QRコードを用いた設定処理とに大別して説明する。
図2を参照して、制御部120で実行される、デバイスクローニングに用いられる分割されたQRコードを生成するQRコード生成プログラムの制御構造について説明する。このプログラムが実行される印刷機10においては、予め各種の設定情報が記憶部100の設定情報記憶領域に記憶されている。
ステップ(以下、ステップをSと記載する)1000にて、制御部120は、ユーザインターフェイス110(より具体的には操作部)から、分割されたQRコードの印刷指示を受信したか否かを判断する。分割されたQRコードの印刷指示を受信すると(S1000にてYES)、処理はS1002へ移される。もしそうでないと(S1000にてNO)、処理はS1000へ戻され、分割されたQRコードの印刷指示を受信するまで待つ。なお、ここで記載した「分割されたQRコード」は、印刷紙面に、少なくとも設定情報に対応するQRコードを含み、さらに付加情報を含み得る。
S1002にて、制御部120は、QRコードに変換する元データを生成する。具体的には、制御部120は、記憶部100の設定情報記憶領域に記憶された設定情報を読出して、予め定められた規則に従って、QRコードに変換する前のデータを生成する。S1004にて、制御部120は、QRコード生成部140を用いて、このデータを変換してQRコードを生成する。S1006にて、制御部120は、QRコードの画像を2分割した画像データを生成する。
S1008にて、制御部120は、プリンタエンジン70を用いて、分割されたQRコードを各用紙(ここでは2枚の用紙)の予め定められた位置(本実施の形態では、紙を突合わせることが容易な端部)に配置した印刷データを生成する。S1010にて、制御部120は、プリンタエンジン70を用いて、印刷データを紙に印刷する。
図3を参照して、デバイスクローニングによって新たに設定される印刷機10の制御部120で実行される、分割されたQRコードを用いた印刷機10の設定プログラムの制御構造について説明する。なお、ユーザは、スキャナ部80の走査面に、分割されたQRコードが印刷された2枚の紙を正しい位置に載置してから、読取スタートを指示するものとする。
S1020にて、制御部120は、ユーザインターフェイス110(より具体的には操作部)から、読取スタートの指示を受信したか否かを判断する。読取スタートの指示を受信すると(S1020にてYES)、処理はS1022へ移される。もしそうでないと(S1020にてNO)、処理はS1020へ戻され、読取スタートの指示を受信するまで待つ。
読取スタートの指示があると、S1022にて、制御部120は、スキャナ部80を用いて、分割されたQRコードを読取る。S1024にて、制御部120は、QRコード認識部150を用いて、読取ったQRコードが正しいか否か(QRコードとして正しく読取れたか否かを)判断する。このとき、分割されたQRコードが印刷された複数の紙が正しい走査面の位置に載置されていないと、制御部120は、読取ったQRコードが正しいとは判断しない。QRコードとして正しく読取れたと判断されると(S1024にてYES)、処理はS1026へ移される。もしそうでないと(S1024にてNO)、この処理は終了する。なお、S1024にてNOで処理を終了する場合、規定時間内又は規定回数まではリトライを許可して、規定時間又は規定回数を超えるとそのQRコードが印刷された紙による設定処理を禁止するようにしてもよい。
S1026にて、制御部120は、読取ったQRコードに認証情報が含まれるか否かを判断する。読取ったQRコードに認証情報が含まれると(S1026にてYES)、処理はS1028へ移される。もしそうでないと(S1026にてNO)、処理はS1030へ移される。認証情報とは、ユーザ名及びパスワード等である。なお、認証情報を含むQRコードの生成処理については後述する。
S1028にて、制御部120は、認証部50を用いて、認証処理を行なう。その後、この処理はS1030へ移される。この認証処理の一例を以下に示す。制御部120は、QRコードに含まれていた認証情報であるユーザ名とパスワードとの組を認証部50へ送信するとともに、ユーザインターフェイス110の表示部にユーザ名を表示してパスワード入力の要求を表示する。ユーザインターフェイス110の入力部からパスワードが入力されると、制御部120は入力されたパスワードを認証部50へ送信する。認証部50はQRコード中のパスワードと入力されたパスワードが一致しているか否かをS1029で判定する。認証部50は、両者が一致していると、制御部120へ適合情報を送信する。この場合、制御部120は、印刷機10へのログインを許可し、次の処理であるS1030に進む。QRコード中のパスワードと入力されたパスワードとが一致していない場合には、このプログラムの実行は終了する。
S1030にて、制御部120は、読取ったQRコードに機能設定情報が含まれるか否かを判定する。読取ったQRコードに機能設定情報が含まれると(S1030にてYES)、処理はS1032へ移される。もしそうでないと(S1030にてNO)、この処理は終了する。機能設定情報とは、設定情報と、印刷機10にその設定情報をインポートする命令とを含む情報である。なお、機能設定情報を含むQRコードの生成処理については後述する。
S1032にて、制御部120は、設定部60に対し、機能設定情報を用いて機能設定処理を行なうように指示する。その後、この処理は終了する。この機能設定処理では、本実施の形態では以下のような処理が行なわれる。制御部120は、QRコードに含まれていた機能設定情報(設定情報及び設定命令)に基づいて、ユーザにより設定される印刷機10の設定情報を設定部60へ送信するとともに、ユーザインターフェイス110の表示部に設定情報のインポート許可の要求を表示する。ユーザインターフェイス110の入力部からインポート許可が入力されると、制御部120は、設定部60に指示し、QRコードに含まれる設定情報を記憶部100の設定情報記憶領域に記憶させる。さらに、これ以外の機能設定処理として、例えば、パーソナルコンピュータ20(サーバでもよい)からのデータのダウンロードを実行する処理であってもよい。
以上のような構造及びフローチャートに基づく、本実施の形態に係る印刷機10の動作について説明する。
[QRコード生成動作]
ユーザが、設定情報が既に入力された印刷機10のユーザインターフェイス110の入力部に、分割されたQRコードの印刷指示を入力すると(S1000にてYES)、記憶部100の設定情報記憶領域に記憶された設定情報が読出されて元データが生成され(S1002)、元データがQRコードに変換される(S1004)。元データ(ここでは機能設定情報としての設定情報及び設定命令)から変換されたQRコードの画像が2つに分割される(S1006)。
2分割されたQRコードが2枚の紙に分割して配置された印刷データが生成され(S1008)、印刷データに基づいて、2枚の紙に分割されたQRコードがそれぞれ印刷される。この2枚の紙を図4に示す。図4に示すように、1枚目の紙1011にはその右端部に分割されたQRコード1012が印刷され、もう1枚の紙1021にはその左端部に分割されたQRコード1023が印刷されている。QRコードの誤り補正率は最大でも30%であるので、2分割(すなわち50%しかない)することにより、1枚(紙1011及び紙1021のいずれか)のみでは元のQRコードとして機能させることができない。
[設定動作]
ユーザが、分割されたQRコードを用いて設定情報を入力したい印刷機10のスキャナ部80の走査面に、図4に示すように、分割されたQRコード1012と分割されたQRコード1023とによって完全なQRコードが形成されるように紙1011及び紙1021を載置して(正確には、図4の裏返しに走査面に載置することになる)、ユーザインターフェイス110の入力部に読取スタート指示を入力する。この場合、S1020にてYESとなり、走査面上で結合されたQRコードがスキャナ部80により読取られる(S1022)。図4のように、紙1011及び紙1021が走査面に正しく載置されていると、QRコードを正しく読むことができ、S1024にてYESとなる。紙1011及び紙1021が走査面に正しく載置されていない場合にはQRコードを正しく読むことはできず、S1024での判定結果はNOとなる。
QRコードが正しく読取られた場合には、そのQRコードに対しQRコード認識部150が画像認識を行なって、データの復元を行なう。復元されたデータ中に認証情報がある場合には(S1026にてYES)、ユーザ名に対応する正しいパスワードが入力されたか否かが判断される認証処理が行われる(S1028)。正しい認証が行なわれないとこの処理は終了し、設定情報を新たな印刷機10にインポートすることはできない。正しい認証が行なわれたとき、又は認証情報がデータ中に存在していない場合には、機能設置情報があるか否かが判定される(S1030)。機能設定情報がある場合には(S1030にてYES)、元データに含まれる設定情報が新たな印刷機10にインポートされる(S1032)。
以上のようにして、本実施の形態に係る印刷機によると、設定情報が入力されている(インポートされている)印刷機において設定情報に対応する分割されたQRコードが2枚の紙に印刷される。この2枚の紙を正しくスキャナの走査面に載置して読取ると、分割されたQRコードが1つのQRコードに結合される。このQRコードに含まれる設定情報を用いて印刷機の設定情報を入力(インポート)できる。このときに、1枚の紙しかない場合、又は紙の配置を誤った場合には、正しくQRコードを認識できないので、1枚の紙にQRコードを印刷する場合に比べて、設定情報の漏えいを回避できる。
<第1の実施の形態 第1の変形例>
以下、本実施の形態の第1の変形例について説明する。本変形例に係る印刷機10の制御ブロックは、第1の実施の形態と同じである。制御部120は、以下に示すように、図2に示したプログラムとは異なるプログラムを実行する。
図5を参照して、本変形例に係る、QRコード生成プログラムの制御構造について説明する。本変形例においては、図2のS1006の処理に代えて、S1100の処理が行なわれる点が特徴である。
S1100にて、制御部120は、デバイスクローニングのために送信されるべき設定情報データを変換してQRコードの画像を生成する。制御部120はさらに、指定された分割方法に合わせて分割した画像データ(分割したQRコード)を生成する。その後、制御部120は、プリンタエンジン70を用いて、分割されたQRコードを各用紙(例えば4枚の用紙)の、予め指定された位置(例えば、4枚の接合端部)に配置した印刷データを生成する。
以上のような構造及びフローチャートに基づく、本変形例に係る印刷機10の動作について説明する。
[QRコード生成動作]
ユーザが、設定情報が既に入力された印刷機10のユーザインターフェイス110の入力部に分割されたQRコードの印刷指示を入力する(S1000にてYES)。このとき、いくつに分割するのかも合わせて入力される。元データ(ここでは機能設定情報としての設定情報)が変換されたQRコードの画像が、例えば4つに分割される(S1100)。
4分割されたQRコードが4枚の紙にそれぞれ配置された印刷データが生成され(S1008)、印刷データに基づいて、4枚の紙に印刷される(S1010)。この4枚の紙を図6(A)に示す。図6(A)に示すように、1枚目の紙1110にはその右下端部に分割されたQRコード1112が印刷され、2枚目の紙1120にはその左下端部に分割されたQRコード1122が印刷され、3枚目の紙1130にはその右上端部に分割されたQRコード1132が印刷され、4枚目の紙1140にはその左上端部に分割されたQRコード1142が印刷されている。なお、この例では、図6(A)において、QRコード1112とQRコード1122とQRコード1132とQRコード1142とが互いに接することにより元のQRコードを形成するように、4つのQRコードを配置する必要がある。
ただし、QRコードの印刷位置は上記したように、全ての用紙においてその端部でなければならない、というわけではない。図6(B)に示すように、2枚の紙を互いに重ねた状態で元のQRコードが形成されるようにしてもかまわない。図6(B)は、1枚目の紙1150と2枚目の紙1160とが重なった状態を示している。紙1150には、ほぼ中央部に分割されたQRコード1152が印刷され、紙1160には、左端部に分割されたQRコード1162が印刷されている。要は、複数の紙に印刷されたQRコードが、それら複数の紙をどのように組合わせることにより正しく再現できるかがユーザに分かっていればよい。
以上のようにして、本変形例に係る印刷機によると、設定情報が入力されている(インポートされている)印刷機において設定情報に対応する分割されたQRコードが4枚の紙に印刷される。この4枚の紙を正しくスキャナの走査面に載置して読取ると、分割されたQRコードが1つのQRコードに結合される。このQRコードに含まれる設定情報を用いて印刷機の設定情報をインポートできる。この例では、インポート時に1〜3枚の紙しかない場合、又は紙の置き方を知らずに4枚の紙の置き方を誤ったり走査方向が正しくなかったりする場合には、正しくQRコードを認識できないので、設定情報の漏えいを回避できる。また、2枚の紙に重ねて印刷した場合においても、例えば、走査方向を誤って組合わせて読取ってしまうと正しくQRコードを認識できないので、設定情報の漏えいを回避できる。
<第1の実施の形態 第2の変形例>
以下、本実施の形態の第2の変形例について説明する。本変形例に係る印刷機10の制御ブロックも、第1の実施の形態と同じである。制御部120は、以下に示すように、図5に示したプログラムとは異なるプログラムを実行する。
図7を参照して、本変形例に係る、QRコード生成プログラムの制御構造について説明する。本変形例においては、図5のS1008の処理とS1010の処理との間に、図7に示すようにS1200の処理が行なわれる点が特徴である。
S1200にて、制御部120は、設定情報についてのデータから生成されたQRコードが分割された画像に、QRコードの配置方法(スキャナ部80の走査面への載置方法)に関するデータを重ねた画像データ(印刷データ)を生成する。その後、制御部120は、プリンタエンジン70を用いて、分割されたQRコードに加えてQRコードの配置方法に関するデータを各用紙の予め定められた位置(例えば、QRコードは4枚の接合端部、配置に関するデータは認識しやすい位置)に配置した印刷データを生成する。
以上のような構造及びフローチャートに基づく、本変形例に係る印刷機10の動作について説明する。
[QRコード生成動作]
ユーザが、設定情報が既に入力された印刷機10のユーザインターフェイス110の入力部を用いて、分割されたQRコードの印刷指示を印刷機10に対して入力する(S1000にてYES)。このとき、QRコードをいくつに分割するのかも合わせて入力される。機能設定情報から生成されたQRコードが、指示にしたがい例えば4つに分割される(S1100)。
4分割されたQRコード、及びそれらQRコードの配置方法を示す画像が4枚の紙にそれぞれ配置された印刷データが生成され(S1008、S1200)、この印刷データに基づいて、4枚の紙に画像が印刷される(S1010)。この4枚の紙を図8に示す。
図8に示すように、1枚目の紙1210では、その右下端部には分割されたQRコード1212が、左上の空白部にはこの紙の走査方向に関する情報1214及びこの紙の配置位置に関する情報1216が、それぞれ印刷されている。2枚目の紙1220では、その左下端部には分割されたQRコード1222が、右上の空白部にはこの紙の走査方向に関する情報1224及びこの紙の配置位置に関する情報1226が、それぞれ印刷されている。3枚目の紙1230では、その右上端部には分割されたQRコード1232が、左下の空白部にはこの紙の走査方向に関する情報1234及びこの紙の配置位置に関する情報1236が、それぞれ印刷されている。4枚目の紙1240では、その左上端部には分割されたQRコード1242が、右下の空白部にはこの紙の走査方向に関する情報1244及びこの紙の配置位置に関する情報1246が、それぞれ印刷されている。なお、図8において、QRコード1212とQRコード1222とQRコード1232とQRコード1242とが互いに接することにより元のQRコードを形成するように、4つのQRコードを配置する必要がある。
以上のようにして、本変形例に係る印刷機によると、設定情報が入力されている(インポートされている)印刷機において設定情報に対応する分割されたQRコードが例えば4枚の紙に印刷される。このとき、それぞれの紙の相対的位置及び走査方向が、ユーザにとって理解しやすいように紙に印刷される。このため、これらの紙をスキャナの走査面に正しく載置することが容易になる。
<第1の実施の形態 第3の変形例>
以下、本実施の形態の第3の変形例について説明する。本変形例に係る印刷機10の制御ブロックも、第1の実施の形態と同じである。制御部120は、以下に示すように、図7に示したプログラムとは異なるプログラムを実行する。
図9を参照して、本変形例に係る、QRコード生成プログラムの制御構造について説明する。本変形例においては、図7のS1200の処理に代えて、S1300の処理が行なわれる点が特徴である。
S1300にて、制御部120は、設定情報から生成されたQRコードが分割された画像の配置方法(スキャナ部80の走査面への載置方法)を示す画像データ(印刷データ)を生成する。なお、これに先立つS1100の処理では、分割後の各画像を特定する情報が生成されており、S1008では分割後の各画像と、その画像を特定する識別情報とがそれぞれ一枚の紙に印刷されるように印刷データが生成されている。S1300の後、制御部120は、プリンタエンジン70を用いて、分割されたQRコードを各用紙(例えば4枚の用紙)の予め定められた位置(例えば、QRコードは4枚の接合端部)に配置した印刷データを生成する。また、配置方法を示す画像データは、分割されたQRコードが印刷された紙とは別の紙に印刷する。この配置方法を示す画像では、各分割画像の配置位置をその識別情報を使って特定する。
以上のような構造及びフローチャートに基づく、本変形例に係る印刷機10の動作について説明する。
[QRコード生成動作]
ユーザが、設定情報が既に入力された印刷機10のユーザインターフェイス110の入力部に分割されたQRコードの印刷指示を入力する(S1000にてYES)。このとき、いくつに分割するのかも合わせて入力される。元データ(ここでは機能設定情報としての設定情報)が変換されたQRコードの画像が、入力にしたがって例えば4つに分割される(S1100)。分割後の画像にはそれぞれ識別情報が割当てられる。
4分割されたQRコードとその識別情報とが4枚の紙にそれぞれ配置された印刷データと、QRコードの配置方法を示す、別紙画像の印刷データとが生成され(S1008、S1300)、印刷データに基づいて、5枚の紙に印刷される(S1010)。この5枚の紙を、図10(A)(QRコード)及び図10(B)(配置方法を示す画像)に示す。
図10(A)に示すように、1枚目の紙1310では、その右下端部には、分割されたQRコード1312が、左上の空白部にはこの紙を特定するための識別情報1314が、それぞれ印刷されている。2枚目の紙1320では、その左下端部には分割されたQRコード1322が、右上の空白部にはこの紙を特定するための識別情報1324が、それぞれ印刷されている。3枚目の紙1330では、その右上端部には分割されたQRコード1332が、左下の空白部にはこの紙を特定するための識別情報1334が、それぞれ印刷されている。4枚目の紙1340では、その左上端部には分割されたQRコード1342が、右下の空白部にはこの紙を特定するための識別情報1344が、それぞれ印刷されている。なお、図10(A)において、QRコード1312とQRコード1322とQRコード1332とQRコード1342とが互いに接することにより元のQRコードを形成するように、4つのQRコードを配置する必要がある。
図10(B)に示すように、5枚目の紙1350には、図10(A)のそれぞれに紙に印刷された識別情報1314、識別情報1324、識別情報1334、識別情報1344に対応する番号が、4枚の紙1310、紙1320、紙1330、紙1340のスキャナ部80における走査面の配置位置に対応させて、印刷されている。
以上のようにして、本変形例に係る印刷機によると、設定情報が入力されている(インポートされている)印刷機において設定情報に対応する分割されたQRコードが4枚の紙に印刷される。このとき、それぞれの紙の相対的位置(配置方法)を示す情報が4枚の紙とは別の紙に印刷される。このため、この4枚の紙をスキャナの走査面に正しく載置することが容易になる。この5枚目の紙がない場合には、4枚の紙を正しく載置することが容易にはできず、分割されたQRコードを結合させることができないため、設定情報の漏えいのおそれが小さくなる。
<第1の実施の形態 第4の変形例>
以下、本実施の形態の第4の変形例について説明する。本変形例に係る印刷機10の制御ブロックも、第1の実施の形態と同じである。制御部120は、以下に示すように、図9に示したプログラムとは異なるプログラムを実行する。なお、本実施の形態では、印刷機10が両面印刷機能を有していることが前提である。
図11を参照して、本変形例に係るQRコード生成プログラムは、図9のS1300の処理に代えて、S1400及びS1402の処理を含む点が特徴である。
S1400にて、制御部120は、設定情報から生成されたQRコードが分割された画像をどのように配置すれば元のQR画像が得られるか、すなわちスキャナ部80の走査面へのこれら分割後のQR画像の載置方法を示す画像データを生成する。そして、この画像データをQRコードの分割数と同じ数に分割し、各分割画像が、対応するQRコードの分割画像が印刷される紙の裏面に印刷されるように、QRコードの分割画像とそれらの配置を示す画像とを関連付けて配置した印刷データを生成する。なお、制御部120は、プリンタエンジン70を用いて、分割されたQRコードが各用紙(例えば4枚の用紙)の予め定められた位置(例えば、QRコードは4枚の接合端部)に配置して印刷されるように印刷データを生成する。そして、S1402では、これら印刷データをQRコードの分割数と同じ枚数の紙に両面印刷する。
なお、この場合には、分割後のQRコードが印刷された紙の正しい配置位置が、それら紙の裏面に直接印刷されている。したがって、各紙を特定する識別情報を生成する必要はない。
以上のような構造及びフローチャートに基づく、本変形例に係る印刷機10の動作について説明する。
[QRコード生成動作]
ユーザが、設定情報が既に入力された印刷機10のユーザインターフェイス110の入力部に分割されたQRコードの印刷指示を入力する(S1000にてYES)。このとき、いくつに分割するのかも合わせて入力される。設定情報から生成されたQRコードが、例えば4つに分割される(S1100)。
4分割されたQRコードが4枚の紙にそれぞれ配置された印刷データ、QRコードの配置方法に関するデータがそれら4枚の紙の裏面に配置された印刷データが生成され(S1008、S1400)、印刷データに基づいて、4枚の紙に両面印刷される(S1402)。この4枚の紙の裏面の例を、図12(A)に示す。
図12(A)に示すように、1枚目の紙1410の右上には、この紙の走査方向に関する情報1412及びこの紙の配置位置に関する情報1414が印刷されている。2枚目の紙1420の左上にはこの紙の走査方向に関する情報1422及びこの紙の配置位置に関する情報1424が印刷されている。3枚目の紙1430の右下にはこの紙の走査方向に関する情報1432及びこの紙の配置位置に関する情報1434が印刷されている。4枚目の紙1440の左下にはこの紙の走査方向に関する情報1442及びこの紙の配置位置に関する情報1444が印刷されている。各紙を、その裏面に示される情報にしたがってスキャナ部80の走査面に配置することにより、QRコードが正しく再現され、読取が正しく行なわれる。
なお、図12(A)において、紙1410、紙1420、紙1430、紙1440の表面には図6(A) のようにそれぞれQRコードが印刷されている。これら紙を図12(A)のように載置することにより、4枚の紙がお互いに接して、元のQRコードが形成される。さらに、図12(A)と図6(A)とを比較すると、紙の順番が左右で反転されている。これは、図12(A)は紙を裏面から見た配置を示しているためであり、図12(A)のようにスキャナ部80の走査面に載置したとき、走査面側からこれら紙を見ると図6(A)のようにQRコードの画像が再現される。
なお、各紙の裏面に印刷される、配置位置を示す画像は、図12(A)に示されるようなものには限定されない。各紙の正しい配置位置が容易に理解できるようなものであればどのようなものでもよい。例えば、図12(B)に示すような例が可能である。図12(B)に示す例では、QRコードが印刷された紙の裏面には、4枚を正しい配置に載置すると、容易に何の画像か理解できるような画像(ここでは象の画像)が形成されるように、その画像を分割したものを印刷する。図12(B)においては、1枚目の紙1450に象の右上部分の画像1452が、2枚目の紙1460に象の左上部分の画像1462が、3枚目の紙1470に象の右下部分の画像1472が、4枚目の紙1480に象の左下部分の画像1482が、それぞれ印刷されている。図12(B)のように裏面に画像を印刷した場合も、図12(A)の画像を採用したときと同様に、4枚の紙1450、1460、1470、及び1480をスキャナ部80の走査面に正しく載置すると、走査面側から見て図6(A)のように元のQRコードが再現される。これはちょうど、ばらばらになった画像をパズルのように組合せる操作に対応しており、非常に分かりやすいという特徴がある。
以上のようにして、本変形例に係る印刷機によると、設定情報をエクスポートしようとする印刷機10において、設定情報をあらわすQRコードが4枚の紙に分割して印刷される。このとき、それぞれの紙の相対的位置についての情報が4枚の紙の裏面に、左右の位置関係を考慮して印刷される。ユーザがこれら紙をスキャナ部80の走査面に配置するときには、その裏面を見ることになるので、この4枚の紙をスキャナの走査面に正しく載置することがさらに容易になる。さらに、各紙の裏面に、それら紙を正しく配置すると一つの画像が得られるような分割画像を印刷すると、分かりやすくしかも親しみやすく、設定情報のインポートを行なうことができる。
<第1の実施の形態 第5の変形例>
以下、本実施の形態の第5の変形例について説明する。本変形例に係る印刷機10の制御ブロックも、第1の実施の形態と同じである。制御部120は、以下に示すように、図5に示したプログラムとは異なるプログラムを実行する。
図13を参照して、本変形例に係る、QRコード生成プログラムの制御構造について説明する。
本変形例においては、図5のS1100の処理の前に、S1500及びS1510の処理が行なわれる点が特徴である。
S1500にて、制御部120は、認証情報(例えば、ユーザ名とパスワードとの組であって、複数の組であってもよい)を生成する。このとき、制御部120はユーザインターフェイス110にユーザが入力した情報、又はパーソナルコンピュータ20から受信した情報に基づいて、認証情報を生成する。S1510にて、制御部120は、認証情報をQRコードに変換する。この後、QRコードが分割されて印刷される。
なお、本変形例においては認証情報のみをQRコードに変換し、そのQRコードを分割することについて説明しているが、分割されたQRコードには、機能設定情報に加えてこのように認証情報を組入れることが好ましい。この態様の場合、上述の図3のS1028において認証処理が実行され、部外者の印刷機10へのインポートを回避できる。以下の説明では、認証情報のみでなく、機能設定情報も含めてQRコード化する場合について説明する。
以上のような構造およびフローチャートに基づく、本変形例に係る印刷機10の動作について説明する。
[QRコード生成動作]
ユーザが、ユーザのアカウント情報が既に設定されている印刷機10のユーザインターフェイス110の入力部に、分割されたQRコードの印刷指示を入力する(S1000にてYES)。このとき、QRコードの分割数に併せて、さらにそのユーザの認証情報も与えられる。機能設定情報に認証情報を付加したデータからQRコードが生成され、例えば4つに分割される(S1100)。
4分割されたQRコード(認証情報を含む)の画像が4枚の紙にそれぞれ配置された印刷データが生成され(S1008)、4枚の紙に印刷される(S1010)。その結果、認証情報を含むQRコードが4分割された4枚の紙が得られる。この4枚の紙から機能設定情報を印刷機にインポートするためのプログラムは、図3に示す制御構造を持つものでよい。
以上のようにして、本変形例に係る印刷機によると、ある印刷機から得られる機能設定情報と、あるユーザの認証情報とからQRコードが生成され、4枚の紙に分割して印刷される。これら4枚の紙を正しく組合わせてスキャナ部80によって読取った場合、QRコードを認識して得られる情報に認証情報が含まれる。そのため、認証情報が行われた場合のみ設定情報を他の印刷機にインポートできる。すなわち、元の印刷機に登録済みのユーザだけが、その設定情報を他の印刷機にインポートできる。
なお、認証情報のみを分割されたQRコードとして印刷して、分割されたQRコードをスキャナの走査面で結合させて、認証情報を読取り、印刷機の操作を許可するというような使用方法も可能である。いずれの場合においても、認証情報を印刷機が記憶する必要はない。
<第1の実施の形態 第6の変形例>
以下、本実施の形態の第6の変形例について説明する。本変形例に係る印刷機10の制御ブロックも、第1の実施の形態と同じである。制御部120は、以下に示すように、図13に示したプログラムとは異なるプログラムを実行する。
図14を参照して、本変形例に係る、QRコード生成プログラムの制御構造について説明する。
本変形例においては、図13のS1500及びS1510の処理の代わりに、S1600及びS1610の処理が行なわれる点が特徴である。
S1600にて、制御部120は、エクスポートする設定情報に基づいて機能設定情報を生成する。機能設定情報は、設定情報にしたがって印刷機10の設定を行なわせるための命令を示す情報(以後「設定命令情報」と呼ぶ。)を含む。このとき、制御部120はユーザインターフェイス110にユーザが入力した情報、又はパーソナルコンピュータ20から受信した情報に基づいて、この設定命令情報を生成する。S1610にて、制御部120は、設定命令情報を含む機能設定情報をQRコードに変換する。この後、S1100において、このQRコードが分割されて印刷される。
以上のような構造及びフローチャートに基づく、本変形例に係る印刷機10の動作について説明する。
[QRコード生成動作]
ユーザが、設定情報をエクスポートすべき印刷機10のユーザインターフェイス110の入力部に、分割されたQRコードの印刷指示を入力する(S1000にてYES)。このとき、QRコードの分割数と、設定命令情報も併せて入力される。設定情報に設定命令情報を付加したデータから、QRコードが生成され、その画像が例えば4つに分割される(S1100)。
4分割されたQRコードが4枚の紙にそれぞれ配置された印刷データが生成され(S1008)、印刷データに基づいて、4枚の紙に印刷される(S1010)。
以上のようにして、本変形例に係る印刷機によると、エクスポート側の印刷機において設定情報と設定命令情報とに対応するQRコードが分割され、4枚の紙に印刷される。インポート側の印刷機においてスキャナ部80により復元されたQRコードから得られる情報が設定情報と設定命令とを含むので、特段の操作を必要としないで設定情報を新たな印刷機にインポートできる。
<第1の実施の形態 第7の変形例>
以下、本実施の形態の第7の変形例について説明する。本変形例に係る印刷機10の制御ブロックも、第1の実施の形態と同じである。制御部120は、以下に示すように、図3に示したプログラムとは異なるプログラムを実行する。
図15を参照して、本変形例に係る、設定プログラムの制御構造について説明する。
本変形例においては、図3のS1020の処理の代わりに、S1700の処理が行なわれる点が特徴である。
S1700にて、制御部120は、スキャナ部80の蓋が閉められたか否かを判定する。スキャナ部80の蓋が閉められると(S1700にてYES)、処理はS1022へ移される。もしそうでないと(S1700にてNO)、処理はS1700へ戻され、スキャナ部80の蓋が閉められるまで待つ。なお、ユーザは、スキャナ部80の走査面に、分割されたQRコードが印刷された複数の紙を正しい位置に載置してから、スキャナ部80の蓋を閉める。
以上のような構造及びフローチャートに基づく、本変形例に係る印刷機10の動作について説明する。
[設定動作]
ユーザが、分割されたQRコードを用いて設定情報を入力したい印刷機10のスキャナ部80の走査面に、図4に示すように紙1011及び紙1021を載置して(正確には、図4の裏返しに走査面に載置することになる。)、スキャナ部80の蓋を閉めると(S1700にてYES)、分割されたQRコードであって、走査面上で結合されたQRコードが読取られる(S1022)。図4のように正しく紙1011及び紙1021が走査面に載置されていると、QRコードを画像認識することが可能になり、QRコードが正しく読めたと判定される(S1024にてYES)。
以上のようにして、本変形例に係る印刷機によると、設定情報を入力したい(インポートしたい)印刷機において設定情報に対応する、分割されたQRコードを印刷した複数の紙を、スキャナの走査面に正しい組合せで載置してスキャナ部の蓋を閉めるだけで、設定情報を印刷機にインポートできる。
<第2の実施の形態>
以下、本発明の第2の実施の形態について説明する。本実施の形態に係る印刷機10の制御ブロックは、第1の実施の形態と同じである。制御部120は、以下に示すように、図2及び図3に示したプログラムとは異なるプログラムを実行する。
図16を参照して、本実施の形態に係る、QRコード生成プログラムの制御構造について説明する。本実施の形態では、設定情報を暗号化してからQRコードに変換する。さらに、そのQRコードから得られた情報を復号するための暗号鍵が、設定情報のQRコードとは別のQRコードとして提供される点を特徴とする。本実施の形態では、例えば第1の実施の形態におけるQRコードと同様、暗号鍵のQRコードはさらに分割される。
図16を参照して、S1000において、設定情報のエクスポートを示す指示があるまで待機する。エクスポートの指示がある場合、QRコードの分割方法も同時に入力されるものとする。エクスポートの指示があると、S2000にて、制御部120は、暗号化する元データを生成する。具体的には、制御部120は、記憶部100の設定情報記憶領域に記憶された設定情報を読出して、予め定められた規則に従って、暗号化前のデータを生成する。S2010にて、制御部120は、暗号鍵を用いて元データを暗号化する。この場合、暗号鍵はランダムに生成したものでよい。S2020にて、制御部120は、QRコード生成部140を用いて、暗号化されたデータからQRコードを生成する。S2030にて、制御部120は、暗号化に使用した暗号鍵をQRコードに変換し、さらにS2032において、そのようにして得られたQRコードの画像を2つに分割した画像データを生成する。S2040にて、制御部120は、分割された暗号鍵QRコードの分割コードと、暗号化された設定情報のQRコードの全体とを各用紙(ここでは2枚の用紙)の予め定められた位置(例えば、分割されたQRコードは各用紙の端部。設定情報のQRコードはそれ以外の任意の領域)に配置した印刷データを生成する。S1010にて、制御部120は、プリンタエンジン70を用いて、これら印刷データを2枚の紙に印刷する。その結果、一方の紙には例えば暗号鍵のQRデータの分割された右半分と、設定情報のQRコードとが印刷され、他方の紙には暗号鍵のQRデータの分割された左半分と、設定情報のQRコードとが印刷される。
図17を参照して、本実施の形態に係る印刷機によって作成されたQRコードを用い、インポート先の印刷機10を設定するためのプログラムの制御構造について説明する。なお、QRコードの印刷された2枚の紙は、スキャナ部80での読取時に、ユーザによって正しく組合わされるものとする。
S2050にて、制御部120は、スキャナ部80を用いて、分割されたQRコードを読取る。ここで、読取られるQRコードは暗号鍵のデータである。S2060にて、制御部120は、スキャナ部80を用いて、分割されたQRコード以外のQRコードを読取る。ここで、読取られるQRコードは暗号化された設定情報についてのデータである。ここでは、2枚の紙のいずれに印刷されたQRコードを読取ってもよい。S2070にて、制御部120は、QRコード認識部150を用いて、読取った2つのQRコードが正しいか否か(QRコードとして正しく読取れたか否かを)判定する。制御部120は、読取った2つのQRコードがいずれもQRコードとして正しく読取れたと判定すると(S2070にてYES)、処理はS2080へ移される。ここでの判定時には、QRコードの認識が行なわれ、S2050で読取られたQRコードからは暗号鍵が、S2060で読取られたQRコードからは暗号化された設定情報が、それぞれ復元される。もし読取った2つのQRコードのいずれかがQRコードとして正しくないと判定されれば(S2070にてNO)、この処理は終了する。S2080にて、制御部120は、分割されたQRコードから読取られた暗号鍵を用いて、暗号化された設定情報についてのデータを復号する。
[QRコード生成動作]
図16及び図17を参照して、本実施の形態に係る印刷機(エクスポート側及びインポート側)はそれぞれ以下のように動作する。ユーザが、設定情報をエクスポート側の印刷機10のユーザインターフェイス110の入力部に、QRコードの印刷指示を入力すると(S1000にてYES)、記憶部100の設定情報記憶領域に記憶された設定情報が読出されて、暗号化される元データ(ここでは機能設定情報としての設定情報)が生成される(S2000)。暗号鍵がランダムに生成され、元データがこの暗号鍵を用いて暗号化され(S2010)、さらにQRコードに変換される(S2020)。続いて暗号鍵がQRコードに変換された後(S2030)、そのQRコードの画像が、指定された分割方法にあわせて分割される(S2032)。ここではQRコードは2分割されるものとする。
S2040において、2分割された暗号鍵のQRコード(暗号鍵QRコードの分割コード)が2枚の紙に配置された印刷データが生成される。この印刷データにおいては、2枚の紙の各々にさらに、元データのQRコード(暗号化データのQRコード)も配置される。この印刷データに基づいて、2枚の紙に画像が形成される。この2枚の紙の例を図18に示す。
図18に示すように、この例では、1枚目の紙2001にはその右端部に分割された暗号鍵のQRコード2002が印刷され、もう1枚の紙2011にはその左端部に分割された暗号鍵のQRコード2012が印刷されている。さらに、紙2001及び紙2011には、設定情報を暗号化したものから生成されたQRコード2004及び2014がそれぞれ印刷されている。ここでは、QRコード2004とQRコード2014とは同じ設定情報を同じ暗号鍵で暗号化したものから生成されたので、互いに同じものである。
上述したように、QRコードの誤り訂正率は最大でも30%であるので、2分割(すなわち50%しかない)することにより、1枚(紙2001及び紙2011いずれか)では元のQRコードとして機能させることができない。したがって、設定情報を復号するための暗号鍵を認識できない。
なお、本実施の形態では、暗号鍵が分割されたものが印刷されてインポート側に渡されるので、暗号鍵の値を人間が知る必要はない。したがって、前述したとおり、暗号鍵としてはランダムに生成したものを使用することができる。
[設定動作]
ユーザが、インポート側の印刷機10のスキャナ部80の走査面に、図18に示すように中央のQRコードの形が正しく再現されるように紙2001及び紙2011を載置して(正確には、図18の裏返しに走査面に載置することになる。)、ユーザインターフェイス110の入力部に読取スタート指示を入力すると(S1020にてYES)、分割されたQRコードであって、走査面上で結合されたQRコード(暗号鍵をQRコード変換したもの)が読取られる(S2050)。また、紙2001又は紙2011に印刷された他のQRコード(暗号化された元データのQRコード2004)も読取られる(S2060)。図18のように、紙2001及び紙2011が走査面に正しく載置されていると、2種類のQRコードが正しく読めたと判断され(S2070にてYES)、分割されていたQRコードからは暗号鍵が、分割されていなかったQRコード2004からは暗号化された設定情報が、それぞれ得られる。この暗号化された設定情報が、分割されたQRコードから得られた暗号鍵を用いて復号される(S2080)。
図17には図示していないが、さらに、第1の実施の形態において説明したように、認証情報がある場合には認証処理が行われたうえで、認証に成功すると復号された元データに含まれる設定情報が印刷機にインポートされ、印刷機が設定情報によって設定される。
以上のようにして、本実施の形態に係る印刷機によると、設定情報のエクスポート側の印刷機において設定情報に対応する元データを暗号化するときに使用された暗号鍵が、2枚の紙にQRコードとして分割して印刷される。この2枚の紙を正しくスキャナの走査面に載置してインポート側の印刷機で読取ると、分割されたQRコードが1つのQRコードに結合され、暗号鍵を復元できる。このQRコードに含まれる暗号鍵を用いて元の設定情報に復号してインポート側の印刷機設定情報をその設定情報にしたがって設定できる。QRコードが印刷された2枚の紙のうち、1枚の紙しかない場合には、正しい暗号鍵を得ることができないので、設定情報を復号することはできず、設定情報が漏えいすることが回避できる。さらに、前述したとおり、暗号鍵は予め決定しておく必要はなく、エクスポート時にランダムに決定すればよいので、暗号鍵が他人に漏れたりする危険性も小さい。
<第3の実施の形態>
以下、本発明の第3の実施の形態について説明する。本実施の形態に係る印刷機10の制御ブロックは、第1の実施の形態と同じである。制御部120は、以下に示すように、図2及び図3に示したプログラムとは異なるプログラムを実行する。
図19を参照して、本実施の形態に係る、QRコード生成プログラムの制御構造について説明する。本実施の形態においては、設定情報(元データ)が分割されたQRコードに変換される点は第1の実施の形態と同じであるが、この設定情報(元データ)をチェックするためのチェック用データがQRコードとして設定情報とは別に提供される点が特徴である。なお、本実施の形態では、後述するようにチェック用データのQRコードは分割せず、設定情報のQRコードのみを分割して印刷するが、チェック用QRコードも分割することができる。チェック用データは、設定情報全体をチェックするものであってもかまわないし、分割された設定情報ごとにチェックするものであってもかまわない。以下においては、チェック用データは、設定情報(元データ)全体をチェックするものであって、設定情報(元データ)のQRコードは2分割されるものとする。
図19を参照して、S3000にて、制御部120は、分割されるQRコードに対応する元データ(設定情報)を生成する。S3010にて、制御部120は、設定情報をチェックするためのチェック用データを生成する。このチェック用データの生成については公知の誤り検出用符号等の技術を用いればよい。S3020にて、制御部120は、QRコード生成部140を用いて、元データをQRコードに変換する。S3030にて、制御部120は、QRコード生成部140を用いて、チェック用データをQRコードに変換する。S3032では、制御部120は、元データから得られたQRコードを、指定された分割方法にしたがって分割する。S3040にて、制御部120は、元データから得られた分割後のQRコードとチェック用データのQRコードとを各用紙(ここでは2枚の用紙)の予め定められた位置(例えば、分割されたQRコードは端部)に配置した印刷データを生成する。ここでは、分割後のQRデータのうちの一方が一方の紙に配置され、他方が他方の紙に配置される。チェック用データのQRコードは双方の紙に配置されるが、両者は同じものである。S1010にて、制御部120は、プリンタエンジン70を用いて、印刷データを2枚の紙に印刷する。
図20を参照して、本実施の形態に係る、分割されたQRコードを用いた印刷機10の設定プログラムの制御構造について説明する。
S3050にて、制御部120は、スキャナ部80を用いて、分割されたQRコードが走査面上で組合されたものをQRコードとして読取る。ここで、読取られるのは設定情報のデータである。S3060にて、制御部120は、スキャナ部80を用いて、チェック用データのQRコードを読取る。チェック用データのQRコードは、2枚の紙のいずれから読取ってもよい。S3070にて、制御部120は、QRコード認識部150を用いて、読取った2つのQRコードが正しいか否か(QRコードとして正しく読取れたか否かを)判定する。分割されたQRコード(設定情報)が印刷された複数の紙が正しい走査面の位置に載置されていないと、制御部120はQRコードを正しく読取れない。QRコードとして正しく読取れたと判定されると(S3070にてYES)、処理はS3080へ移される。もしそうでないと(S3070にてNO)、この処理は終了する。S3080にて、制御部120は、チェック用データを用いて、分割されたQRコードから変換した設定情報(元データ)をチェックする。
S3090にて、制御部120は、データが正しいと判断すると(S3090にてYES)、処理はS3100へ移される。もしそうでないと(S3090にてNO)、処理はS3110へ移される。
S3100にて、制御部120は、通常処理を実行する。ここで、通常処理とは、設定情報を印刷機10にインポートする処理である。この後、この処理は終了する。S3110にて、制御部120は、処理を停止する。ここで、処理を停止して、異常を報知することも好ましい。この後、この処理は終了する。
[QRコード生成動作]
本実施の形態に係る印刷機は以下のように動作する。ユーザが、エクスポート側の印刷機10のユーザインターフェイス110の入力部に、QRコードの印刷指示(チェックデータあり)を入力すると(S1000にてYES)、記憶部100の設定情報記憶領域に記憶された設定情報が読出されて、分割されるQRコードの元データが生成される(S3000)。さらに、この元データをチェックするためのチェック用データが生成される(S3010)。元データがQRコードに変換され(S3020)、チェック用データがQRコードに変換される(S3030)。S3032において、元データのQRコードの画像が2つに分割される。
S3040において、設定情報のQRコードが2つに分割された画像が2枚の紙に配置され、2ページ分の印刷データが生成される。さらに、チェック用データのQRコード(チェック用データのQRコード)もこれら印刷データの各々に配置される(S3040)。この印刷データに基づいて、2枚の紙の各々に、設定情報のQRコードの分割されたものと、チェック用データのQRコードとが印刷される。この2枚の紙を図21に示す。図21に示すように、1枚目の紙3001にはその右端部に分割された元データ(設定情報)のQRコード3002が印刷され、もう1枚の紙3011にはその左端部に分割された元データ(設定情報)のQRコード3012が印刷されている。なお、図21において、QRコード3002とQRコード3012とが互いに接することにより元のQRコードが復元される。さらに、紙3001にはチェック用データのQRコード3004が、紙3011にはチェック用データのQRコード3014が印刷されている。ここでは、QRコード3004とQRコード3014とは同じである。
[設定動作]
ユーザが、分割されたQRコードを用いて設定情報を入力したい印刷機10のスキャナ部80の走査面に、図21に示すように紙3001及び紙3011を載置して(正確には、図21の裏返しに走査面に載置して)、ユーザインターフェイス110の入力部に読取スタート指示を入力すると(S1020にてYES)、分割されたQRコードであって、走査面上で組合されたQRコードが読取られる(S3050)。このQRコードから、設定情報が得られる。さらに、いずれか一方の紙からデータチェック用のQRコードが読取られる(S3060)。このQRコードからは、設定情報のチェック用データが得られる。これら2種類のQRコードが正しく読めたと判定される(S3070にてYES)と、チェック用データを用いて、分割されたQRコードから認識された設定情報がチェックされ(S3080)、その結果に基づいて制御の流れが分岐される。S3070において2種類のQRコードのいずれかが読取れなかったと判定された場合には処理を終了する。
S3080におけるチェックの結果、QRコードから得られた設定情報が正しい場合には(S3090にてYES)、通常処理が行なわれる。ここでは、第1の実施の形態にて説明したように、認証情報がある場合には認証処理が行われ、機能設定情報(設定情報及び設定命令情報)がある場合には、復号された元データに含まれる設定情報がインポート側の印刷機にインポートされる。一方、チェック用データを用いたチェックの結果、データが正しくない場合には(S3090にてNO)、処理が停止される。
以上のようにして、本実施の形態に係る印刷機によると、エクスポート側の印刷機において設定情報がQRコードに変換されさらに2分割された2枚の紙に別々に印刷される。さらに、この設定情報のチェック用データが、分割されたQRコード(設定情報)とともに2枚の紙にそれぞれ同じQRコードとして印刷される。この2枚の紙を正しくスキャナの走査面に載置して読取ると、分割されたQRコードが1つのQRコードに結合され、設定情報を認識することができる。この設定情報をQRコードに基づいて認識したチェック用データを用いてチェックすることで、読取られた設定情報が正しいか否か、すなわちQRコードの読取に誤りがなかったか否かが判定される。誤りがない場合には、設定情報を使用してインポート側の印刷機を設定できる。データのチェック後に印刷機の設定情報を入力しているので、インポート側の印刷機を誤った設定情報で設定してしまうことが回避できる。
今回開示された実施の形態は単に例示であって、本発明が上記した実施の形態のみに限定されるわけではない。本発明の範囲は、発明の詳細な説明の記載を参酌した上で、特許請求の範囲の各請求項によって示され、そこに記載された文言と均等の意味及び範囲内でのすべての変更を含む。
本発明の第1の実施の形態に係る印刷機のハードウェア構成を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る印刷機におけるQRコード生成プログラムの制御構造を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態に係る印刷機における設定プログラムの制御構造を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態に係る印刷機により印刷されたQRコードを示す図である。 本発明の第1の実施の形態の第1の変形例に係る印刷機におけるQRコード生成プログラムの制御構造を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態の第1の変形例に係る印刷機により印刷されたQRコードを示す図である。 本発明の第1の実施の形態の第2の変形例に係る印刷機におけるQRコード生成プログラムの制御構造を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態の第2の変形例に係る印刷機により印刷されたQRコードを示す図である。 本発明の第1の実施の形態の第3の変形例に係る印刷機におけるQRコード生成プログラムの制御構造を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態の第3の変形例に係る印刷機により印刷されたQRコードを示す図である。 本発明の第1の実施の形態の第4の変形例に係る印刷機におけるQRコード生成プログラムの制御構造を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態の第4の変形例に係る印刷機により印刷されたQRコードを示す図である。 本発明の第1の実施の形態の第5の変形例に係る印刷機におけるQRコード生成プログラムの制御構造を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態の第6の変形例に係る印刷機におけるQRコード生成プログラムの制御構造を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態の第7の変形例に係る印刷機における設定プログラムの制御構造を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係る印刷機におけるQRコード生成プログラムの制御構造を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係る印刷機における設定プログラムの制御構造を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係る印刷機により印刷されたQRコードを示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係る印刷機におけるQRコード生成プログラムの制御構造を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態に係る印刷機における設定プログラムの制御構造を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態に係る印刷機により印刷されたQRコードを示す図である。
符号の説明
10 印刷機
20 パーソナルコンピュータ
30 ネットワークインターフェイス
50 認証部
60 設定部
70 プリンタエンジン
80 スキャナ部
90 通信部
100 記憶部
110 ユーザインターフェイス
120 制御部
130 ネットワーク通信回線
140 QRコード生成部
150 QRコード認識部

Claims (21)

  1. 印刷媒体に印刷されたマークを用いて、ある情報処理装置から他の情報処理装置へ情報を伝達する情報処理システムであって、
    前記ある情報処理装置は、
    情報を記憶するための記憶手段と、
    前記情報に基づいて、当該情報を復元可能なマークを生成するための生成手段と、
    前記生成されたマークを、互いに組合わせることで前記マークの画像を再現可能な少なくとも2つの印刷画像に変換するための変換手段と、
    前記少なくとも2つの印刷画像を別個の印刷媒体に印刷するための印刷手段とを含み、
    前記他の情報処理装置は、
    前記印刷された少なくとも2つの印刷画像が組合された画像を前記マークの印刷画像として光学的に読取るための読取手段と、
    前記読取ったマークの印刷画像から前記情報を復元するための情報復元手段とを含む、情報処理システム。
  2. 前記マークは、誤り訂正率が50%未満のバーコードである、請求項1に記載の情報処理システム。
  3. 前記マークは、誤り訂正率が50%未満の2次元バーコードである、請求項2に記載の情報処理システム。
  4. 印刷媒体に印刷されたマークを用いてある情報処理装置から他の情報処理装置へ情報を伝達する情報処理システムに用いられる、情報の送信側の情報処理装置であって、
    前記情報処理装置は、
    情報を記憶するための記憶手段と、
    前記情報に基づいて、当該情報を復元可能なマークを生成するための生成手段と、
    前記生成されたマークを、互いに組合わせることで前記マークの画像を再現可能な少なくとも2つの印刷画像に変換するための変換手段と、
    前記少なくとも2つの印刷画像を別個の印刷媒体に印刷するための印刷手段とを含む、情報処理装置。
  5. 前記変換手段により変換された後の印刷画像の数を指定する入力をユーザから受けるための入力手段をさらに含み、
    前記変換手段は、前記生成されたマークを、互いに組合わせることで前記マークの画像を再現可能な、前記入力手段により入力された数の印刷画像に変換するための手段を含み、
    前記印刷手段は、前記印刷画像を、前記入力された数の印刷媒体に別個に印刷するための手段を含む、請求項4に記載の情報処理装置。
  6. 前記情報処理装置は、前記他の情報処理装置で前記マークの印刷画像を光学的に読取る際の、前記マークの印刷画像を再現するための前記複数の印刷媒体の配置を示す配置情報を、印刷媒体に印刷するための配置情報印刷手段をさらに含む、請求項4に記載の情報処理装置。
  7. 前記配置情報印刷手段は、前記マークが印刷される印刷媒体に前記配置情報を印刷するための手段を含む、請求項6に記載の情報処理装置。
  8. 前記配置情報印刷手段は、前記マークが印刷される印刷媒体の、前記マークが印刷される面に前記配置情報を印刷するための手段を含む、請求項7に記載の情報処理装置。
  9. 前記配置情報印刷手段は、前記マークが印刷される印刷媒体の、前記マークが印刷される面の裏面に前記配置情報を印刷するための手段を含む、請求項7に記載の情報処理装置。
  10. 前記配置情報印刷手段は、前記マークが印刷される印刷媒体とは別の印刷媒体に、前記配置情報を印刷するための手段を含む、請求項6に記載の情報処理装置。
  11. 前記情報処理装置は、前記情報を、暗号鍵を用いて暗号化するための手段をさらに含み、
    前記生成手段は、
    前記暗号化された情報に基づいて、前記暗号化された情報を復元可能な第1のマークを生成するための第1のマーク生成手段と、
    前記暗号鍵に基づいて、前記暗号鍵を復元可能な第2のマークを生成するための第2のマーク生成手段とを含み、
    前記変換手段は、前記暗号化された情報に基づくマーク及び前記暗号鍵に基づくマークの一方を、互いに組合わせることで前記一方のマークを再現可能な少なくとも2つの印刷画像に変換するための手段を含む、請求項4に記載の情報処理装置。
  12. 前記情報は、前記変換手段によりマークに変換されるデジタル情報、および前記変換されるデジタル情報の誤りを検出するための情報を含む、請求項4に記載の情報処理装置。
  13. 前記情報は、前記ある情報処理装置から前記他の情報処理装置に伝達されるべき情報、及び前記他の情報処理装置における認証に用いられる認証情報を含む、請求項4に記載の情報処理装置。
  14. 前記変換手段によりマークに変換される情報は、デバイスクローニングに用いられる情報を含む、請求項4〜13のいずれかに記載の情報処理装置。
  15. 別々の印刷媒体にそれぞれ印刷された少なくとも2つの印刷画像を用いて、ある情報処理装置から他の情報処理装置へ情報を伝達する情報処理システムに用いられる、情報を受ける側の情報処理装置であって、
    前記情報処理装置は、
    前記少なくとも2つの印刷画像が組合された画像を1つの印刷画像として光学的に読取るための読取手段と、
    前記読取った1つの印刷画像に対する画像処理により、当該1つの印刷画像によって符号化された情報を復元するための情報復元手段とを含む、情報処理装置。
  16. 前記情報処理装置は、前記情報復元手段による前記情報の復元が不完全な場合には、前記情報の伝達を中止するための手段をさらに含む、請求項15に記載の情報処理装置。
  17. 前記情報処理装置は、前記情報復元手段による前記情報の復元が不完全な場合には、前記読取手段による読取を禁止するための手段をさらに含む、請求項15に記載の情報処理装置。
  18. 前記情報復元手段は、前記1つの印刷画像より、第1及び第2の情報を区別して復元するための手段を含み、
    前記情報処理装置は、前記第2の情報を暗号鍵として用いて、前記第1の情報を復号するための手段をさらに含む、請求項15に記載の情報処理装置。
  19. 前記情報復元手段は、前記1つの印刷画像より、第1及び第2のデジタル情報を区別して復元するための手段を含み、
    前記情報処理装置は、前記第2のデジタル情報を用いて前記第1のデジタル情報に誤りがあるか否かをチェックして、前記第1のデジタル情報に誤りが発見された場合には、前記情報の伝達を中止するための手段をさらに含む、請求項15に記載の情報処理装置。
  20. 前記マークは、誤り訂正率が50%未満のバーコードである、請求項4〜19のいずれかに記載の情報処理装置。
  21. 前記バーコードは、誤り訂正率が50%未満の2次元バーコードである、請求項20に記載の情報処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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