JP2009189928A - 液滴吐出ヘッドの駆動方法、液滴吐出ヘッド - Google Patents

液滴吐出ヘッドの駆動方法、液滴吐出ヘッド Download PDF

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Abstract

【課題】吐出量の空間分布を均一化する。
【解決手段】本発明は、複数の吐出ユニットを有しており、連続して配置された所定数の吐出ユニットで所定の領域300に液状体を配置する液滴吐出ヘッドの駆動方法である。連続して配置された吐出ユニットからなる第1吐出ユニット群P1を第1駆動信号で駆動するとともに、連続して配置されかつ第1ユニット群と離れて配置された吐出ユニットからなる第2吐出ユニット群P3を第2駆動信号で駆動し、かつ第1吐出ユニット群P1と第2吐出ユニット群P2との間に配置された吐出ユニットからなる第3ユニット群P3を第1駆動信号又は第2駆動信号で駆動する。第3ユニット群P3において、第1駆動信号で駆動される吐出ユニットが連続して配置される数を所定数よりも少なくし、かつ第2駆動信号で駆動される吐出ユニットが連続して配置される数を所定数よりも少なくする。
【選択図】図8

Description

本発明は、液滴吐出ヘッドの駆動方法、液滴吐出ヘッドに関する。
近年、液滴吐出法を用いた成膜技術が注目されている。液滴吐出法によれば、膜の形成材料を含んだ微小な液状体を所望の位置に配置することが可能である。これにより、微細な膜パターンを形成することができ、フォトリソグラフィ法を用いる場合よりもパターニングが容易化される。また、膜の形成材料のムダを少なくできるので、製造コストを低くすることができる。
液滴吐出法に用いられる液滴吐出ヘッドは、例えばY方向に並んだ多数の吐出ユニットを備えている。各吐出ユニットは、液状体の貯留部、ノズル、液状体を加圧しノズルから押し出すピエゾ素子等を備えている。このような液滴吐出ヘッドで成膜面上をX方向に走査しつつ、吐出ユニットから液状体を吐出させて液状体を配置している。
液滴吐出ヘッドにあっては、複数の吐出ユニットにおける液状体の吐出量を均一にすることが重要である。吐出量にばらつきを生じているとY方向に膜厚のばらつきを生じてしまうからである。例えば、画像表示装置のカラーフィルタに膜厚ばらつきを生じると、これがX方向に沿うスジ(スジムラ)として視認され、表示品質が損なわれてしまう。
吐出量のバラつきを小さくするためには、特許文献1に開示されている方法を適用することが考えられる。特許文献1では、インクジェット記録ヘッド(プリンタ)において、アクチュエータの駆動電圧波形を複数種類から選択することにより、記録ドットの大きさ(吐出量)を可変にしている。
特開平9−174883号公報
特許文献1の方法を適用すれば、各吐出ユニット用に電圧値等を調整した駆動信号を個別に供給することにより各々の吐出量を調整することができ、吐出量の均一化が可能であると考えられる。しかしながら、このような技術をそのまま適用すると、以下のような不都合を生じるおそれがある。
通常、液滴吐出ヘッドは多数の吐出ユニットを備えており、それぞれに駆動信号を用意して供給しようとすれば駆動電圧波形を生成する回路等の駆動回路を多数設ける必要がある。そのため、装置の大型化や装置コストの増大、消費電力の増大などの不都合を生じてしまう。また、多数の駆動回路を用いるとその電気特性にばらつきを生じるため、駆動回路に起因して吐出量のばらつきを生じてしまう。そこで均一な電気特性にしようとすれば、駆動回路の製造に高度な加工が必要となり、製造コストの増大あるいは歩留りの低下等の不都合を生じるおそれがある。
本発明は、前記事情に鑑み成されたものであって、シンプルな構成の液滴吐出ヘッドを用いつつ、均一な量の液状体を吐出させることが可能な液滴吐出ヘッドの駆動方法を提供することを目的の1つとする。
本発明の液滴吐出ヘッドの駆動方法は、複数の吐出ユニットを有しており、前記複数の吐出ユニットのうち連続して配置された所定数の吐出ユニットで所定の領域に液状体を配置する液滴吐出ヘッドの駆動方法であって、前記複数の吐出ユニットのうち連続して配置された吐出ユニットで構成される第1吐出ユニット群を第1駆動信号で駆動するとともに、前記複数の吐出ユニットのうち連続して配置されかつ前記第1ユニット群と離れて配置された吐出ユニットで構成される第2吐出ユニット群を前記第1駆動信号と異なる第2駆動信号で駆動し、かつ前記第1吐出ユニット群と前記第2吐出ユニット群との間に配置された前記吐出ユニットで構成される第3ユニット群を前記第1駆動信号又は前記第2駆動信号で駆動し、前記第3ユニット群において、第1駆動信号で駆動する吐出ユニットが連続する数を前記所定数よりも少なくするとともに、第2駆動信号で駆動する吐出ユニットが連続する数を前記所定数よりも少なくすることを特徴とする。
第3吐出ユニット群において、前記所定数よりも少ない数で連続する吐出ユニットを第1駆動信号で駆動し、かつ前記所定数よりも少ない数で連続する吐出ユニットを第2駆動信号で駆動すれば、前記所定数の連続する吐出ユニットの中に第1駆動信号で駆動するものと第2駆動信号で駆動するものが混在するようになる。したがって、第3吐出ユニット群において、任意に選択された前記所定数の連続する吐出ユニットの吐出量の合計は、これらを第1駆動信号のみで駆動した場合の合計と、第2駆動信号のみで駆動した場合の合計との間の値となる。よって、第1吐出ユニット群、第2吐出ユニット群、及び第3ユニット群が配置された部分において、前記所定数の連続する吐出ユニットの吐出量の合計は、選択する吐出ユニットの組合せによる変化量が小さくなる。このようにして、所定の領域に配置される液状体の量を均一にすることができ、例えば均一な膜厚の薄膜を形成することが可能になる。
本発明の液滴吐出ヘッドは、複数の吐出ユニットを有しており、前記複数の吐出ユニットのうち連続して配置された所定数の吐出ユニットで所定の領域に液状体を配置する液滴吐出ヘッドであって、前記複数の吐出ユニットのうち連続して配置された吐出ユニットで構成され、該吐出ユニットの各々が第1駆動信号で駆動される第1吐出ユニット群と、前記複数の吐出ユニットのうち連続して配置されかつ前記第1ユニット群と離れて配置された吐出ユニットで構成され、該吐出ユニットの各々が前記第1駆動信号と異なる第2駆動信号で駆動される第2吐出ユニット群と、前記第1吐出ユニット群と前記第2吐出ユニット群との間に配置された前記吐出ユニットで構成され、該吐出ユニットの各々が前記第1駆動信号又は前記第2駆動信号で駆動される第3吐出ユニット群と、を有し、前記第3ユニット群において、前記第1駆動信号で駆動される前記吐出ユニットが連続する数が前記所定数よりも少なくなっており、かつ前記第2駆動信号で駆動される前記吐出ユニットが連続する数が前記所定数よりも少なくなっていることを特徴とする。
このようにすれば、第3吐出ユニット群において、前記所定数の連続する吐出ユニットには、第1駆動信号で駆動されるものと第2駆動信号で駆動されるものとが混在するようになる。したがって、第1吐出ユニット群、第2吐出ユニット群、及び第3ユニット群が配置された部分において、前記所定数の連続する吐出ユニットの吐出量の合計は、選択する吐出ユニットの組合せによる変化量が小さくなる。よって、前記所定の領域に配置される液状体の量の均一化が図られ、例えば均一な膜厚の薄膜を形成可能な液滴吐出装ヘッドとなる。
また、前記第3ユニット群において、前記第1駆動信号で駆動される前記吐出ユニットと、前記第2駆動信号で駆動される前記吐出ユニットと、が交互に配置されていることが好ましい。
このようにすれば、第1吐出ユニット群と前記第2吐出ユニット群との間において、隣り合う2つの吐出ユニットは、いずれも第1駆動信号で駆動されるものと第2駆動信号で駆動されるものとの組合せになる。したがって、隣り合う2つの吐出ユニットの吐出量の合計は、第1駆動信号のみで駆動される場合の合計と第2駆動信号のみで駆動される場合の合計との平均程度となる。したがって、第3吐出ユニット群において、前記所定数の連続する吐出ユニットの吐出量の合計がほとんど変化しなくなり、前記所定の領域に配置される液状体の量が均一になる。
以下、本発明の一実施形態を説明するが、本発明の技術範囲は以下の実施形態に限定されるものではない。なお、以降の説明では図面を用いて各種の構造を例示するが、構造の特徴的な部分を見やすくするために、構造の寸法や縮尺を実際の構造と適宜異ならせて図示することがある。
[液滴吐出ヘッド]
図1(a)〜(c)は、本実施形態の液滴吐出ヘッド140の構成を示す図である。図1(a)は各吐出ユニットに設けられたノズルの平面配置図、図1(b)は液滴吐出ヘッド140の要部を示す分解斜視図、図1(c)は各吐出ユニットの断面構成図である。
図1(a)に示すように、液滴吐出ヘッド140は、列状に配置された180個の吐出ユニットU〜U180を備えており、吐出ユニットU〜U180の各々に対応してノズルN〜N180が設けられている。図1(b)に示すように、液滴吐出ヘッド140は、互いに離間して設けられた振動板141及びノズルプレート142と、これらの間を区画して設けられた隔壁144とを備えている。隔壁144に区画された空間は、キャビティ145となっており、一つのキャビティ145が一つの吐出ユニットに対応している。吐出ユニットU〜U180の各々に対応して、ノズルプレート142にはノズルN〜N180が設けられており、振動板141には圧電素子(駆動素子)PZ〜PZ180が設けられている。圧電素子PZ〜PZ180は、例えばピエゾ素子等である。
複数のキャビティ145は、各々に対応した供給孔145aを介して、共通の液溜まり143に通じている。振動板141には、液溜まり143に対応させて導入口141aが設けられており、導入口141aには液状体を供給するチューブ(図示略)が接続されている。このような構成により、チューブから供給される液状体は、導入口141aを通って液溜り143に貯留され、さらに供給孔145aを通って各キャビティ145に充填されるようになっている。
図1(c)に示すように、圧電素子PZは、圧電材料146と、これを挟持する一対の電極147を備えている。また、圧電素子PZ〜PZ180に駆動信号を供給するための駆動回路基板(後述する)が、液滴吐出ヘッド140に対応して設けられている。この駆動回路基板は、制御装置(図示略)に接続されており、制御装置から入力される描画データや制御信号に基づいて、実際に圧電素子PZ〜PZ180に供給する駆動電圧波形の選択、駆動信号の生成、吐出タイミングの制御等を行う。
駆動回路基板により駆動信号が供給されると、一対の電極147間に電圧が印加され、その電圧値に応じたひずみ量だけ圧電材料146が収縮する。すると、圧電素子PZの配置部分における振動板141は、圧電素子PZと一体に外側(キャビティ145の反対側)へ撓曲する。これにより、キャビティ145の容積が増大し、増大した容積分の液状体が液溜まり143からキャビティ145に流入する。
そして、一対の電極147間における電圧の印加が停止されると、圧電素子PZ及び振動板141はともに元の形状に戻り、キャビティ145が元の容積に戻る。すると、キャビティ145内の液状体の圧力が上昇し、ノズルNから被処理基板(図示略)に向けて液状体の液滴Lが吐出される。液状体の吐出量、すなわち液滴Lの体積はキャビティ145の容積変化量に基づいており、一対の電極147間に印加される電圧値により調整可能になっている。
このような吐出量の調整は、理論上、吐出ユニットU〜U180について個別に行うことも可能である。しかしながら、この場合には各吐出ユニット用に駆動信号を生成する回路等の駆動回路が必要になるため、装置の高コスト化や装置の大型化等の不都合を生じてしまう。本実施形態の液滴吐出ヘッド140は、吐出ユニットU〜U180が複数のグループに分割されており、グループごとに吐出量の調整が可能になっている。次に、グループごとに吐出ユニットを駆動する制御系について説明する。
図2は、液滴吐出ヘッド140及び駆動回路基板200の回路構成を示す模式図である。図2に示すように、駆動回路基板200は、インターフェース210、描画データメモリ220、波形選択回路230、及び第1〜4のD/Aコンバータ240A〜240Dを備えている。また、液滴吐出ヘッド140は、COM選択回路170、スイッチング回路180、及び圧電素子PZ〜PZ180からなる圧電素子群190を備えている。なお、吐出ユニットU〜U180のうち使用する吐出ユニットは、4つのグループに分割されており、グループごとに共通の駆動信号を供給するようになっている。
インターフェース210は、制御装置にPCIバス等(図示略)で接続されている。制御装置は、吐出データSIA及びCOM選択データSIBが含まれる描画データSIや、回路を駆動・制御するクロック信号やラッチ信号等の各種の制御信号等を出力する。描画データSI及び各種の制御信号は、描画データメモリ220に書き込まれる。描画データメモリ220は、例えば32ビットのSRAMである。
吐出データSIAは、被処理基板と液滴吐出ヘッド140との相対位置に応じて、吐出ユニットU〜U180の各々に駆動信号を供給するか否かを規定するデータである。例えば、形成する薄膜パターンをマトリクス状に区分し、区分された各ビットにおける吐出動作のオンオフを2値データでマッピングしたビットマップデータとなっている。
COM選択データSIBは、吐出ユニットのグループ分けを規定するとともに各グループに供給する駆動信号を規定するデータである。ここでは、各吐出ユニット用の駆動信号として、4種類の駆動信号COM1〜COM4から1つを選択するようになっている。COM選択データSIBには、駆動信号COM1〜COM4の波形を規定する駆動波形番号データWNと、各吐出ユニット用に駆動信号COM1〜4のいずれを選択するかを規定するデータが含まれている。これにより、各駆動信号で駆動される吐出ユニットの集合が1つのグループとして規定されている。
描画データメモリ220は、各種の制御信号によるデータ読出しの要求に応じて、吐出データSIAをシリアルデータとして液滴吐出ヘッド140のスイッチング回路180に出力し、COM選択データSIBをシリアルデータとして液滴吐出ヘッド140のCOM選択回路170に出力する。駆動波形番号データWNは、波形選択回路230に出力される。
波形選択回路230は、予め記憶されている波形データ(例えば64種類)から駆動波形番号データWNが指定する波形データを読出し、これを吐出データSIAに対応するアドレスに記憶する。また、各種の制御信号によるデータ読出しの要求に応じて、指定されるアドレスに記憶されている駆動波形データを各D/Aコンバータに出力する。
第1のD/Aコンバータ240Aは、各種の制御信号に同期して波形選択回路230から入力される駆動波形データを保持する。また、この駆動波形データをアナログ変換して駆動信号COM1を生成し、液滴吐出ヘッド140のCOM選択回路170に出力する。以下同様に、第2のD/Aコンバータ240Bは駆動信号COM2を、第3のD/Aコンバータ240Cは制御信号COM3を、第4のD/Aコンバータ240Dは駆動信号COM4を生成して、それぞれCOM選択回路170に出力する。
COM選択回路170は、各種の制御信号により制御されCOM選択データSIBに基づいて、各吐出ユニットにおける圧電素子用の駆動信号V〜V180の各々をスイッチング回路180に出力する。また、スイッチング回路180は、各種の制御信号により制御され吐出データSIAに基づいて、駆動信号V〜V180を吐出ユニットごとにオンオフする。これにより、各吐出ユニットに対応して設けられた圧電素子PZ〜PZ180のうち、所定の圧電素子に所定の駆動信号が供給される。駆動信号が供給された圧電素子は、前記のように一対の電極147間に印加された電圧値に応じた吐出量の液状体を吐出するようになっている。
次に、図3〜6を参照しつつ、吐出ユニットU〜U180を複数のグループに分ける方法を説明する。図3は、所定の駆動信号で駆動した吐出ユニットの吐出量の分布の一例を示すグラフである。このような吐出量の分布は、例えば検査用基板に吐出ユニットU〜U180を所定の駆動信号で駆動して液状体を配置した後、配置された各液状体の体積を測定すること等により調べることができる。
図3において、横軸は各吐出ユニットの番号を示しており、縦軸は吐出量を示している。なお、各吐出ユニットの吐出量は離散的なデータであるが、図3には離散的なデータを平滑線でつないで示している。また、図3に図示しないものの列状に配置された吐出ユニットU〜U180のうち両端側に配置されたものは、中央側に配置したものよりも吐出量が非常に大きくなっている。ここでは、吐出量の均一化を図る観点から、両端側に配置された吐出ユニットU〜U10、U171〜U180を使用しないようにする。以下、使用する吐出ユニットU11〜U170に関してグループ分けを行う。本実施形態では4種類の駆動信号を用いるので、吐出ユニットU11〜U170を4つのグループに分割する。
まず、図3に示すように、吐出量の最小値から最大値までの範囲を4分割する。分割の手法としては、各々の範囲における吐出量の幅が均等になるように分割する手法や、各々の範囲に含まれる吐出ユニットの数が均等になるように分割する手法等が挙げられる。ここでは、吐出量の幅が均等になるように範囲を分割し、その値が小さい順にレンジ1、レンジ2、レンジ3、レンジ4とする。
次に、レンジ1に含まれる吐出量の吐出ユニットを仮グループG1a、レンジ2に含まれる吐出量の吐出ユニットを仮グループG2aとし、以下同様にして吐出ユニットU11〜U170を仮グループG1a〜G4aに分割する。そして、図4に示すように、仮グループG1a〜G4aごとに駆動信号COM1〜COM4を設定する。ここでは、吐出ユニットの圧電素子に印加する電圧に対する吐出量の関係式に基づいて、所定の吐出量となる電圧(補正駆動電圧)を算出する。補正駆動電圧を求める式は、例えば下記の式(1)で表される。式(1)においてV0は、補正前の印加電圧であり、Kは予め実験等で求めた係数である。また、式(1)において、「グループの中心重量」という統計値を、「各グループ内における吐出ユニットの平均重量」という統計値に替えても良い。吐出量が多いグループ用(例えば仮グループG4a)には電圧が低い駆動信号(例えばCOM4)が設定され、吐出量が少ないグループ用(例えば仮グループG1a)に、電圧が低い駆動信号(例えばCOM1)が設定される。これにより吐出量の均一化が図られる。
補正駆動電圧=V0−K・(レンジの中心重量−適正重量) ・・・・(1)
図5は、所定の駆動信号による吐出量(補正前)の分布、及び制御信号COM1〜4による吐出量(補正後)の分布の比較を示すグラフである。図5に示すように、補正前に比べて補正後は、液滴吐出ヘッド全体としての吐出量のばらつきが格段に低減される。一方、例えば仮のグループG1aと仮のグループG2aとの間で駆動信号(駆動信号COM1、駆動信号COM2)が切り替わるので、この部分において吐出量が段差状に変化するようになる。本発明では、この部分に異なる駆動信号(駆動信号COM1、駆動信号COM2)で駆動される吐出ユニットを混在させることにより、吐出量の空間分布を均一にする。以下、仮グループG1a〜G4aに基づいてこれらを再グループ化し、本グループG1〜G4を設定する方法を説明する。
図6は、本グループG1〜G4の設定方法の説明図である。まず、液滴吐出ヘッド140で液状体を配置する被処理基板における所定の領域を担当する吐出ユニットの数(所定数)を定める。所定の領域とは、1つの吐出ユニットからの液状体が実質的に影響を及ぼし得る領域のことである。
例えば、カラーフィルタ基板において隔壁に区画された領域(画素)の各々は、ここに配置された液状体が隔壁の外側に濡れ広がらないため、前記所定の領域に相当する。カラーフィルタ基板の場合には、1画素のサイズ及び液滴吐出ヘッドのノズルピッチから、1画素あたりの吐出ユニットの数(所定数)が算出される。
また、例えば配向膜等のベタ状の膜を形成する場合には、複数の吐出ユニットからの液状体が互いに相溶して被処理基板に濡れ広がる。1つの吐出ユニットからの液状体が実質的に濡れ広がる領域も前記所定の領域に相当する。その大きさは液状体の粘性や表面張力等の特性により定まり、これとノズルピッチから所定数が算出される。ここでは、カラーフィルタ基板に液状体を配置する場合を想定し、例えば1画素あたりの吐出ユニット数が3であるとする。
次いで、仮グループG1aにおいて仮グループG2a側に配置された吐出ユニット、及び/又は仮グループG2aにおいて仮グループG1a側に配置された吐出ユニットで第3吐出ユニット群P3を構成する。また、仮グループG1aのうち第3吐出ユニット群に属さないものを第1吐出ユニット群P1、仮グループG2aのうち第3吐出ユニット群に属さないものを第2吐出ユニット群P2とする。
第3吐出ユニット群P3の吐出ユニット数を前記所定数の2倍以上とすれば後述する吐出量の空間分布を平均化する効果を高めることができる。また、3倍よりも大きくするとこの効果が飽和するとともに、第1吐出ユニット群や第2ユニット群の吐出ユニット数が少なくなることにより、駆動信号を調整したことによる効果が薄れてしまう。したがって、第3吐出ユニット群P3の吐出ユニット数を前記所定数の3倍以下とすることが好ましい。また、仮グループG1aの端側及び仮グループG2aの端側で、第3ユニット群P3を構成する吐出ユニット数を同じにすることが好ましく、これにより吐出量の空間分布を平均化する効果を高めることができる。
また、第3吐出ユニット群においては、適宜、吐出ユニットの駆動信号を駆動信号COM1から駆動信号COM2へ変更するとともに駆動信号COM2から駆動信号COM1へ変更する。駆動信号COM1で駆動されるものと駆動信号COM1で駆動されるものとが不規則に並ぶようにしてもよいし、規則的に並ぶようにしてもよい。いずれの場合でも、駆動信号COM1で駆動される吐出ユニットが連続する数を所定数よりも小さくするとともに、駆動信号COM2で駆動される吐出ユニットが連続する数を所定数よりも小さくする。
本実施形態では、図6に示すように、駆動信号COM1で駆動されるものと駆動信号COM2で駆動されるものとが交互になるように、駆動信号を入れ替える。これにより、吐出量の空間分布を良好に平均化することができる。また、再グループ化の前後で、駆動信号COM1により駆動される吐出ユニットの数や駆動信号COM2により駆動される吐出ユニットの数を変化させなくすることができる。したがって、再グループ化の前後で、図2に示した第1のD/Aコンバータ240Aや第2のD/Aコンバータ240B等の駆動回路側の負荷を変化させなくすることができ、負荷が変化することにより吐出量が設定値と異なってしまうことを防止することができる。
以上のようにして、第1駆動信号(ここでは駆動信号COM1)で駆動される第1吐出ユニット群P1の吐出ユニット、及び第3吐出ユニット群P3のうち第1駆動信号(ここでは駆動信号COM1)で駆動される吐出ユニットで本グループG1を構成する。同様にして、第2駆動信号(ここでは駆動信号COM2)で駆動される吐出ユニットで本グループG2を構成する。また、このような本グループG1〜G4に基づいてCOM選択データSIBを定める。
図7は、再グループ化の前後における吐出量の分布の比較を示すグラフである。図7には、図6に示した部分について吐出量を示している。また、各吐出ユニットの吐出量を離散的なデータ(点)で示すとともに、3つの連続する吐出ユニットの吐出量の移動平均を線で示している。本発明では、所定数の連続する吐出ユニットにより所定の領域に液状体を配する。したがって、所定の領域に配置される液状体の量は、所定数の連続する吐出ユニットの吐出量を合計した値となる。すなわち、実質的な吐出量の空間分布は、所定数の連続する吐出ユニットの吐出量の移動平均で表される。
図7に示したように、再グループ化後の移動平均の値は、第3ユニット群P3が配置された部分及びその周辺において、再グループ化前に駆動信号COM1で駆動した移動平均の値以下、あるいは駆動信号COM2で駆動した移動平均の値以上となっている。すなわち、再グループ化後の吐出量の空間分布は、再グループ化前よりも均一になっている。
なお、再グループ化により、グループにおける吐出量の統計値が変化するので、再グループ化後に、本グループG1〜G4に対して前記した駆動信号の設定を再度行ってもよい。また、仮グループG1a〜G4aに対して駆動信号COM1〜COM4を設定せずに本グループG1〜G4を定め、本グループG1〜G4に対して駆動信号を設定してもよい。このようにすれば、本グループG1〜G4に応じた駆動信号となり、吐出量の空間分布がさらに均一化される。
図8(a)〜(d)は、本グループG1〜G4に分割された液滴吐出ヘッド140の使用方法を示す平面模式図である。ここでは、カラーフィルタ基板にカラーフィルタ材料を含有する液状体を配置する例を説明する。カラーフィルタ基板には格子状の隔壁が設けられており、隔壁に区画された部分が画素300となっている。画素300と液滴吐出ヘッド140とを所定の相対位置とした状態で、本グループG1〜G4に対応したCOM選択データSIBを供給することにより、本グループG1〜G4ごとに吐出ヘッドを駆動する。これにより、1つの画素300に連続する3つの吐出ユニットで液状体を配置する。図8(a)〜(d)には、液滴吐出ヘッド140に対する画素300の相対位置を、それぞれ異ならせて示している。
図8(a)〜(d)に示すように、第3ユニット群P3が配置された部分及び周辺部分において、画素300の1つに対応する3つの吐出ユニットには、本グループG1に属するものと本グループG2に属するものとが混在するようになっている。したがって、1つの画素300に配置される液状体の量は、3つの吐出ユニットを駆動信号COM1のみで駆動した場合と駆動信号COM2のみで駆動した場合との間の値になり、複数の画素300において均一化される。よって、配置された液状体を固化してカラーフィルタ層を形成すると、その膜厚が複数の画素300において均一化される。
以上のように、本発明の液滴吐出ヘッドの駆動方法によれば、第1駆動信号(駆動信号COM1)に駆動される第1吐出ユニット群P1と、第2駆動信号(駆動信号COM2)に駆動される第2吐出ユニット群P2との間で、吐出量の空間分布を均一化することができる。したがって、所定の領域(例えば、1画素)に配置される液状体の量を複数の画素で均一化することができる。
従来、複数の吐出ユニットでの吐出量のばらつきを小さくするには、高精度の加工が必要であった。そのため、液滴吐出ヘッドの高コスト化や歩留りの低下等の不都合を生じていた。また、吐出ユニットを個別に駆動する手法を採用し、吐出量のばらつきを小さくする場合には、吐出ユニットの数だけ駆動回路やスイッチング回路が必要となり、装置の大型化や高コスト化を招いていた。
本発明の液滴吐出ヘッドは、複数の吐出ユニットが複数の本グループに分割され本グループごとに駆動されているので、シンプルな構成でありながら均一な量の液状体を吐出することが可能になっている。例えば、本発明の液滴吐出ヘッドをカラーフィルタ層の形成に用いれば、均一な膜厚のカラーフィルタ層を形成することができる。したがって、スジムラ等を生じることなくカラーフィルタ層を機能させることができ、これを備えた高品質の画像表示装置の表示品質を製造することが可能になる。
(a)〜(c)は、液滴吐出ヘッドの構成例を示す図である。 液滴吐出ヘッド及び駆動回路基板回路構成を示す模式図である。 吐出量の分布の一例を示すグラフである。 駆動信号の一例を示すグラフである。 補正前及び補正後における吐出量の分布の比較を示すグラフである。 本発明の液滴吐出ヘッドにおけるグループ分けを示す平面模式図である。 再グループ化の前後における吐出量の分布の比較を示すグラフである。 液滴吐出ヘッドの使用方法を示す平面模式図である。
符号の説明
140・・・液滴吐出ヘッド、147・・・圧電素子(駆動素子)、170・・・COM選択回路、200・・・駆動回路基板、230・・・波形選択回路、300・・・画素(所定の領域)、COM1〜COM4・・・駆動信号、G1a〜G4a・・・仮グループ、G1〜G4・・・本グループ、N〜N180・・・ノズル、P1・・・第1吐出ユニット群、P2・・・第2吐出ユニット群、P3・・・第3吐出ユニット群、U〜U180・・・吐出ユニット

Claims (3)

  1. 複数の吐出ユニットを有しており、前記複数の吐出ユニットのうち連続して配置された所定数の吐出ユニットで所定の領域に液状体を配置する液滴吐出ヘッドの駆動方法であって、前記複数の吐出ユニットのうち連続して配置された吐出ユニットで構成される第1吐出ユニット群を第1駆動信号で駆動するとともに、前記複数の吐出ユニットのうち連続して配置されかつ前記第1ユニット群と離れて配置された吐出ユニットで構成される第2吐出ユニット群を前記第1駆動信号と異なる第2駆動信号で駆動し、かつ前記第1吐出ユニット群と前記第2吐出ユニット群との間に配置された前記吐出ユニットで構成される第3ユニット群を前記第1駆動信号又は前記第2駆動信号で駆動し、前記第3ユニット群において、第1駆動信号で駆動する吐出ユニットが連続する数を前記所定数よりも少なくするとともに、第2駆動信号で駆動する吐出ユニットが連続する数を前記所定数よりも少なくすることを特徴とする液滴吐出ヘッドの駆動方法。
  2. 複数の吐出ユニットを有しており、前記複数の吐出ユニットのうち連続して配置された所定数の吐出ユニットで所定の領域に液状体を配置する液滴吐出ヘッドであって、
    前記複数の吐出ユニットのうち連続して配置された吐出ユニットで構成され、該吐出ユニットの各々が第1駆動信号で駆動される第1吐出ユニット群と、
    前記複数の吐出ユニットのうち連続して配置されかつ前記第1ユニット群と離れて配置された吐出ユニットで構成され、該吐出ユニットの各々が前記第1駆動信号と異なる第2駆動信号で駆動される第2吐出ユニット群と、
    前記第1吐出ユニット群と前記第2吐出ユニット群との間に配置された前記吐出ユニットで構成され、該吐出ユニットの各々が前記第1駆動信号又は前記第2駆動信号で駆動される第3吐出ユニット群と、を有し、
    前記第3ユニット群において、前記第1駆動信号で駆動される前記吐出ユニットが連続する数が前記所定数よりも少なくなっており、かつ前記第2駆動信号で駆動される前記吐出ユニットが連続する数が前記所定数よりも少なくなっていることを特徴とする液滴吐出ヘッド。
  3. 前記第3ユニット群において、前記第1駆動信号で駆動される前記吐出ユニットと、前記第2駆動信号で駆動される前記吐出ユニットと、が交互に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の液滴吐出ヘッド。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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