JP2009189148A - 電動送風機及びそのブラケット構造 - Google Patents

Abstract

【課題】電動送風機が運転された際の、電動送風機に内包される部品の冷却は、界磁組立の外周部分と、ブラケットの内壁間の隙間および、界磁組立と、電機子組立の間の隙間に流れる冷却風によって、行われる構成となっているため、内包される部品が、十分に冷却されない傾向であり、温度上昇が高くなることを配慮して、設計的ディレーティングを要するため、より高性能な電動送風機の構造が求められていた。
【解決手段】電動送風機において、一対のブラケットのうち、電動機の界磁組立１の固定に使用されるブラケットＢ２の横断面の形状は、界磁組立の界磁巻線が施されていない側の鉄心形状に対向する部分の形状を鉄心形状に合わせ平行な面を持つ小判型形状にし、その対向するブラケットＢ２の内壁と界磁鉄心との隙間を０．５ｍｍ〜１．５ｍｍに設定し、その界磁鉄心の内部に、１対のブラケットで、回転自在に固定された電機子組立３が、組み込まれている。
【選択図】図１

Description

本発明は、主に家庭用の掃除機などに使用される電動送風機のブラケット構造に関する。

従来、主に家庭用の掃除機などに使用される電動送風機の中で、特に電動機に内包される部品の冷却のために、略円筒状のブラケット構造を有する電動機について図を用いて簡単に説明する。

図２は、従来の電動送風機の横断面図である。一対のブラケットのうち、電動機の界磁組立１の固定に使用されるブラケットＢ２の横断面の形状は、界磁鉄心１０１の外形寸法に合わせた円形となっており、その界磁鉄心の内部に、１対のブラケットで、回転自在に固定された電機子組立３が、組み込まれている。なお、従来技術の構造については、特許文献１が開示されている。
特開平６−２５７５９８号公報

以上のような構成の従来の電動送風機において、電動送風機が運転された際の、電動送風機に内包される部品の冷却は、界磁組立１の外周部分と、ブラケットＢ２の内壁間の隙間および、界磁組立１と、電機子組立３の間の隙間に流れる冷却風によって、行われる構成となっているため、内包される部品が、十分に冷却されない傾向であり、温度上昇が高くなることを配慮して、設計的ディレーティングを要するため、より高性能な電動送風機の構造が求められていた。

上記課題を解決するために本件出願に係る第１の発明は、家庭用掃除機などに用いられる、電動送風機の中で、特に、電動機に内包される部品の冷却のために、略円筒状のブラケット構造を有する整流子電動機部において、略円筒状のブラケットの対抗する２面を、内包される界磁鉄心の形状に合わせ小判形状にし、前記界磁鉄心に対応する２面との隙間を、０．５〜１．５ｍｍの間に設定したことを特徴とする電動送風機ブラケット構造である。

また、本件出願に係る第２の発明は、空気吸引用の回転ファンと、この回転ファンを覆うファンケースと、回転ファンの後方に設けられ、前記回転ファン駆動用の整流子電動機部を支持する一対のブラケットと、前記回転ファンと前記一対のブラケットの前記回転ファン側のブラケットとの間に設けられ前記回転ファンにより発生した空気流を整流した後に前記整流子電動機側へ送り出すエアガイドとを備える構成であり、そして前記整流子電動機部が、界磁鉄心と、この界磁鉄心の内側に配された電機子と、この電機子に連なって電機子よりも前記回転ファン側に配された整流子と、この整流子に当接するように取り付けられた複数個のブラシ及びこのブラシを収納するブラシ箱とを具備した電動送風機において、
前記一対のブラケットの前記界磁鉄心を内包するブラケットの断面形状を前記界磁鉄心の断面形状に合わせ小判形状にし、かつ前記界磁鉄心の前記小判形状の外周平行辺部各々と前記界磁鉄心を内包するブラケットの内側面との隙間を、０．５〜１．５ｍｍの間に設定し、前記界磁鉄心とブラケットの内側面との間に通風路を具備する電動送風機である。

本発明によれば、電動送風機が運転された際の、電動送風機に内包される部品の冷却は、界磁組立１の外周部分と、ブラケットＢ２の内壁間の隙間および、界磁組立１と、電機子組立３の間の隙間に流れる冷却風によって行われるが、界磁巻線を施してない側の界磁鉄心１−１と、ブラケットＢ２の隙間を０．５ｍｍ〜１．５ｍｍの間で設定しているため、冷却が必要な部分に効果的に冷却風を当てる事ができるため、動送風機の出力点での出力低下を防ぐと共に、内包部品の冷却が必要な、冷却風量の少ない点での内包部品の冷却も、十分に行うことのできるという効果が得られる。

以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。

本発明は、家庭用掃除機などに用いられる、電動送風機の中で、特に、電動機に内包される部品の冷却のために、略円筒状のブラケット構造を有する電動機において、略円筒状のブラケットの対抗する２面を、内包される界磁鉄心の形状に合わせ小判形状にし、前記界磁鉄心に対応する２面との隙間を、０．５〜１．５ｍｍの間に設定したことにより、動送風機の出力点での出力低下を防ぐ共に、内包部品の冷却が必要な、冷却風量の少ない点での内包部品の冷却も、十分に行うことのできる電動送風機を提供することが可能となる。

以下、本発明の実施例について、図１を用いて説明する。

空気吸引用の回転ファンと、この回転ファンを覆うファンケースと、回転ファンの後方に設けられ、前記回転ファン駆動用の整流子電動機部を支持する一対のブラケットと、前記回転ファンと前記一対のブラケットの前記回転ファン側のブラケットとの間に設けられ前記回転ファンにより発生した空気流を整流した後に前記整流子電動機側へ送り出すエアガイドとを備える構成であり、そして前記整流子電動機部が、界磁鉄心と、この界磁鉄心の内側に配された電機子と、この電機子に連なって電機子よりも前記回転ファン側に配された整流子と、この整流子に当接するように取り付けられた複数個のブラシ及びこのブラシを収納するブラシ箱とを具備した電動送風機において、前記一対のブラケットの前記界磁鉄心を内包するブラケットの断面形状を前記界磁鉄心の断面形状に合わせ小判形状にし、かつ前記界磁鉄心の前記小判形状の外周平行辺部各々と前記界磁鉄心を内包するブラケットの内側面との隙間を、０．５〜１．５ｍｍの間に設定し、前記界磁鉄心とブラケットの内側面との間に通風路を具備する電動送風機である。

図１は本発明の一実施例の場合の横断面図である。なお、図１においては、空気吸引用の回転ファン、ファンケース、エアガイドの記載が省かれ図示されていない。従来例と同様な構成からなる本発明の一実施例の電動送風機において、一対のブラケットのうち、電動機の界磁組立１の固定に使用されるブラケットＢ２の横断面の形状は、界磁組立の界磁巻線が施されていない側の鉄心形状に対向する部分の形状を鉄心形状に合わせて平行な面を持つ小判型形状にし、その対向するブラケットＢ２の内壁と界磁鉄心との隙間を０．５ｍｍ〜１．５ｍｍに設定し、その界磁鉄心の内部に、１対のブラケットで、回転自在に固定された電機子組立３が、組み込まれている。

本発明は、主に家庭用の掃除機などに使用される電動送風機のブラケット構造に有用である。

本発明の断面図 従来例の断面図

符号の説明

１ 界磁組立
２ 界磁鉄心
３ ブラケットＢ
４ 電機子鉄心

Claims (2)

1. 家庭用掃除機などに用いられる、電動送風機の中で、特に、電動機に内包される部品の冷却のために、略円筒状のブラケット構造を有する整流子電動機部において、略円筒状のブラケットの対抗する２面を、内包される界磁鉄心の形状に合わせ小判形状にし、前記界磁鉄心に対応する２面との隙間を、０．５〜１．５ｍｍの間に設定したことを特徴とする電動送風機ブラケット構造。
2. 空気吸引用の回転ファンと、この回転ファンを覆うファンケースと、回転ファンの後方に設けられ、前記回転ファン駆動用の整流子電動機部を支持する一対のブラケットと、前記回転ファンと前記一対のブラケットの前記回転ファン側のブラケットとの間に設けられ前記回転ファンにより発生した空気流を整流した後に前記整流子電動機側へ送り出すエアガイドとを備える構成であり、そして前記整流子電動機部が、界磁鉄心と、この界磁鉄心の内側に配された電機子と、この電機子に連なって電機子よりも前記回転ファン側に配された整流子と、この整流子に当接するように取り付けられた複数個のブラシ及びこのブラシを収納するブラシ箱とを具備した電動送風機において、
   前記一対のブラケットの前記界磁鉄心を内包するブラケットの断面形状を前記界磁鉄心の断面形状に合わせ小判形状にし、かつ前記界磁鉄心の前記小判形状の外周平行辺部各々と前記界磁鉄心を内包するブラケットの内側面との隙間を、０．５〜１．５ｍｍの間に設定し、前記界磁鉄心とブラケットの内側面との間に通風路を具備する電動送風機。

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