JP2009188712A - 画像処理装置と画像処理プログラム - Google Patents

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Abstract


【課題】 複合機での処理開始前に、メタデータをDMSサーバに書き込むことができるかのチェックを行い、メタデータを確実に残せるようにする。
【解決手段】 複合機は回線に接続されていることと、DMSサーバへの書き込みが実際にできるかとを、確認した後に処理を行う。
【選択図】 図8

Description

この発明はスキャナやプリンタ、ファクシミリなどの画像処理装置に関する。
スキャナとプリンタ、あるいはこれらにさらにファクシミリ処理部などを備えた複合機に付いて、スキャンした画像、コピーした画像、及びファクシミリで送受信した画像を、メタデータと共に、文書管理サーバに記憶することが知られている(特許文献1:特開2003−30220,特許文献2:特開2000−341454)。メタデータは複合機での処理の内容あるいは処理した画像の属性を記載したデータで、画像データの属性等を記載したデータである点からメタデータと言い、特許文献1等に開示されるようにXML等のファイル形式で記載される。また文書管理サーバ内で、文書管理を行うシステムをDMS(Document Management System)という。DMSはメタデータを保存するデータベースと画像データを保存するデータベースとで構成され、メタデータを検索して、対応する画像データを出力できる。この結果、複合機などで処理した画像データを有効利用するのが容易になる。
画像処理装置の例えばコピーなどで、読み取った画像データとメタデータとは、コピーの実行後に文書管理サーバに出力している。
しかし、メタデータファイルの出力時に画像処理装置の回線に障害が発生している場合や、送信先の文書管理サーバへファイルを書き込みできない場合などには、メタデータの書き込みができない。そのためコピーではプリントアウトした後に、スキャンではスキャンした後にメタデータファイルを書き込むことができない状態が発生する。
特開2003−30220 特開2000−341454
この発明の課題は、画像処理装置が処理を実行した場合に、読み取った画像データのメタデータを文書管理サーバに確実に保存できるようにすることにある。
さらにこの発明の追加の課題は、画像処理装置と文書管理サーバとの接続状態の検出を、確実にできるようにすることにある。
この発明は、スキャナとプリンタとを備え、かつ文書管理サーバに対し、画像データと該画像データの属性を記憶したメタデータとを送出する画像処理装置であって、画像処理装置と前記文書管理サーバとの接続状態を検出するための検出部を設け、ユーザによる処理の指示を受け付けると、前記検出部で前記接続状態を検出し、該接続状態が正常であることを検出すれば、前記ユーザに指示された処理を実行して前記作成したメタデータファイルを前記文書管理サーバへ出力すると共に、該接続状態が異常であることを検出すれば、前記ユーザに指示された処理を中止するようにしたことを特徴とする。
好ましくは、前記ユーザに指示された処理を中止する場合に、前記メタデータファイルの書き込みができない旨を通知するための通知部を設ける。
さらに好ましくは、前記検出部は、前記メタデータファイルを前記文書管理サーバに書き込めるか否かにより、前記接続状態を検出する。
またこの発明では、スキャナとプリンタとを備え、かつ文書管理サーバに対し、画像データと該画像データの属性を記憶したメタデータとを送出する画像処理装置であって、画像処理装置と前記文書管理サーバとの接続状態を検出するための検出部を設け、ユーザによる処理の指示を受け付けると、前記検出部で前記接続状態を検出し、該接続状態が正常であることを検出すれば、前記ユーザに指示された処理を実行して前記作成したメタデータファイルを前記文書管理サーバへ出力すると共に、該接続状態が異常であることを検出すれば、前記メタデータファイルを該画像処理装置のメモリに記憶するようにしたことを特徴とする。
好ましくは、前記検出部は、前記メタデータファイルを前記文書管理サーバに書き込めるか否かにより、前記接続状態を検出する。
さらにこの発明では、スキャナとプリンタとを備え、かつ文書管理サーバに対し、画像データと該画像データの属性を記憶したメタデータとを送出する画像処理装置のプログラムであって、画像処理装置と前記文書管理サーバとの接続状態を検出するための検出命令を備え、ユーザによる処理の指示を受け付けると、前記検出命令を実行して前記接続状態を検出し、該接続状態が正常であることを検出すれば、前記ユーザに指示された処理を実行して前記作成したメタデータファイルを前記文書管理サーバへ出力する出力命令と、該接続状態が異常であることを検出すれば、前記ユーザに指示された処理を中止する中止命令とを備えるように構成することを特徴とする。
さらにまたこの発明では、スキャナとプリンタとを備え、かつ文書管理サーバに対し、画像データと該画像データの属性を記憶したメタデータとを送出する画像処理装置のプログラムであって、画像処理装置と前記文書管理サーバとの接続状態を検出するための検出命令を備え、ユーザによる処理の指示を受け付けると、前記検出命令を実行して前記接続状態を検出し、該接続状態が正常であることを検出すれば、前記ユーザに指示された処理を実行して前記作成したメタデータファイルを前記文書管理サーバへ出力する出力命令と、該接続状態が異常であることを検出すれば、前記メタデータファイルを該画像処理装置のメモリに記憶する記憶命令とを備えるように構成することを特徴とする。
この発明では、画像処理装置での処理を行う前に、文書管理装置との接続状態が正常か否かを検出し、正常であることを確認して処理を行うので、メタデータファイルを文書管理装置に確実に保存できる。処理の履歴をすべて残すことができるため、例えばコピーに関する課金処理を確実に行うことができる。また、コピーやスキャン、及びインターネットファクシミリ送信などの処理の履歴を残すことができるので、無断で文書をコピーしたり送信することを防止できる。
そして、メタデータを文書管理サーバに書き込みできない場合には、管理者やユーザに通知するので、処理を行うことができないことを知らせることができる。またメタデータファイルを書き込めることを確認した後に処理を行うので、処理に関するメタデータを確実に保存できる。
さらにこの発明では、文書管理サーバとの接続状態が正常でなければ、メタデータファイルを画像処理装置のメモリなどに記憶して、確実にメタデータを保存する。接続状態が正常か否かは、例えば画像処理装置のLANなどへの接続チェックの他に、メタデータファイルを文書管理サーバへ書き込むことができるか否かにより検出できる。正常に書き込みができれば、接続状態は正常であることが分かる。
以下に本発明を実施するための最適実施例を示す。
図1〜図9に、実施例の複合機2とメタデータ管理プログラム86とを示す。図1などにおいて、4はLANで、6は管理者端末、8はユーザ端末で通常複数の端末があり、10はDMSサーバである。管理者端末6はユーザ端末8はパーソナルコンピュータなどを用い、DMSサーバ10も同様にパーソナルコンピュータなどで構成され、入出力するデータを一時的に記憶するフォルダと、メタデータを管理するデータベース並びにメタデータとリンクした、即ちメタデータと対応付けられた画像データを記憶するデータベースとを備えている。DMSサーバ10はメタデータのデータベースと画像データのデータベース並びにフォルダや、メタデータと画像データの入出力を管理するソフトウェアから成るDMS本体を記憶している。
12はインターネットサーバで、ここではSMTPサーバやPOPサーバなどのインターネットアプリケーションのサーバから成り、ルータ14を通じてインターネットとLAN4とが接続されている。
複合機2はネットワークインターフェース20を介してLAN4に接続され、インターネットサーバ12を介してインターネットとの間でインターネットファクシミリの送受信などを行い、ネットワークインターフェース20はバス21に接続されている。22はスキャナでカラースキャナでもモノクロスキャナでもよく、23はプリンタでカラープリンタでもモノクロプリンタでもよい。24はファクシミリ処理部で、インターネットサーバ12中のSMTPサーバなどを通じてインターネットファクシミリの送受信などを行い、また公衆電話回線網を通じてG3ファクシミリの送受信を行う。なおファクシミリ処理部24は備えていなくても良い。そして複合機2がユーザに対して提供するサービスは、画像データのスキャンと画像データのコピーであり、これ以外にユーザ端末8等から送出された画像データのプリントができ、またファクシミリの送受信ができる。
複合機2はユーザインターフェースとしてタッチパネル25とバイオメトリクスセンサ26並びにキーボード27を備えている。タッチパネル25は、表示用のパネルに重ねて複数の感圧スイッチを入力用に設けたものである。バイオメトリクスセンサ26は例えば指紋センサや静脈センサなどで、複合機2を操作するユーザを認証する。キーボード27は、タッチパネル25以外の入力スイッチを表す。なおバイオメトリクスセンサ26やキーボード27は設けなくても良い。
画像メモリ30は画像データを記憶し、プログラムメモリ31は複合機2を制御するためのプログラムを記憶し、特に後述のメタデータ管理プログラム86を記憶する。画像処理部32は画像に対する縮小/拡大/精鋭化/地色の除去などの画像処理を行う。ここでの画像処理は、画像データを処理して新たな画像データを作る処理である。リムーバブルディスク33はメタデータなどを記憶し、複合機2に対して着脱自在のディスクである。なお画像メモリ30やプログラムメモリ31は、ハードディスクやRAMなどで実現しても、あるいはリムーバブルディスクで実現しても良い。
メタデータ管理部40は、複合機2で作成するメタデータを管理する。メタデータはスキャンあるいはコピーやプリントする画像、もしくは送受信する画像について、その属性を記載したデータである。メタデータはメタデータファイルとして画像データのファイルと共にDMSサーバ10へ出力され、メタデータはメタデータのデータベースに、画像データは画像データのデータベースに記憶される。そしてユーザは端末6,8あるいはタッチパネル25などから、メタデータのデータベースなどを検索し、所望の画像データにアクセスできる。メタデータは従来のログファイルに代わる役割をし、複合機2がいつだれによってどのように使用されたかの記録となる。例えばメタデータにはスキャンかプリントかなどの処理の内容と、複合機2を操作したユーザ名並びに処理の日時、処理した画像のページ数などがシステムデータに記憶されている。
そして画像の内容やその他のキーワードがユーザ項目として記載されている。そこでDMSサーバ10を検索することにより、例えばユーザ毎の複合機2の使用状況を求めて、課金データとすることができる。またどのようなデータをいつ誰が処理したかの記録により、画像データに対するセキュリティを高めることができる。例えば画像データをスキャンあるいはコピーする毎に、メタデータを作成してDMSサーバ10に保存すれば、画像データの不法コピーや不法な持ち出しなどを制限することができる。さらにメタデータを用いて、特にユーザデータを用いて、画像を検索することができる。実施例では、メタデータは例えば発注書,請求書,契約書などの画像データの種類毎に異なるフォーマットで記憶するので、画像データは種類分けされてDMSサーバ10に記憶されている。そしてサーバ10を検索することにより、必要な画像データにアクセスできる。
この明細書でテンプレートとフォーマットは同義語で、メタデータファイルの形式とデータ項目とを特定したものであり、原則として複数のメタデータのテンプレートを記憶する。テンプレート管理部41はテンプレートをリムーバブルディスク33に記憶させ、端末6,8やタッチパネル25などに表示して、ユーザの入力を可能にし、スキャナ22やプリンタ23、ファクシミリ処理部24などで処理した画像データとリンクさせて、メタデータファイルを作成する。
DMSチェッカ42は、スキャナ22やプリンタ23あるいはファクシミリ処理部24での処理の実行前に、メタデータファイルをDMSサーバ10のフォルダに一時書き込みができるかどうかをチェックする。即ちメタデータを画像処理の実行前に保存できるかどうかをチェックする。保存できない場合、スキャンやプリントあるいはファクシミリ送信などを禁止するか、もしくはリムーバブルディスク33にメタデータを保存するなどの処理を行う。
出力制御部43は、メタデータファイルと対応する画像ファイルとをDMSサーバ10や端末6,8などに出力する。ここでテンプレート毎の設定により、メタデータファイルを画像ファイルと共に出力するか、メタデータのみを出力するかを選択できる。出力制御部43はメタデータファイルを画像データと共に出力するか、メタデータのみを出力するかを制御する。入力支援部44はユーザデータ項目をユーザがタッチパネル25やキーボード27などから入力する際に支援し、例えばユーザ項目に対して不適正なデータが入力されるとそれをチェックして、正しいデータ形式で入力するようにユーザをガイドする。テンプレート設定部45は、端末6あるいは端末6,8やタッチパネル25などからテンプレートを設定する作業を支援する。
図2にテンプレートの例を示す。50は個別のテンプレートで、DMSサーバ10の種類に応じてXMLもしくはCSVなどのデータ形式を用いることができ、システムデータエリア51とユーザデータエリア52とに区分されている。システムデータエリア51の各データ項目は、DMSサーバ10にとって必須のデータ項目であり、ユーザデータエリア52のユーザデータ項目53は、端末6,8などから設定時に自由に設定したデータ項目である。ユーザデータ項目53では、メタデータとして出力する項目名(メタデータネーム)と、タッチパネル25などに表示するデータ名(ディスプレイネーム)の2重の項目名を記憶できるようにする。また項目名に対応するデータ本体を記憶する。なおデータ本体のフォーマットはDMSサーバ10などに応じて固定され、例えば数字のみ,英数字,英文字のみ,英文字+記号,その他などの種類がある。そして複数種類のテンプレート50がリムーバブルディスク33に記憶され、テンプレート管理部41により管理される。
図3,図4に例としてのメタデータファイル60,61を示す。図3のメタデータファイル60はXML形式で記載され、ファイルの前半のscanInfoからdocInfoまでは、システムデータのエリアであり、userDefinedのエリアがユーザデータエリアである。システムデータ中のPurchase orderは、画像データの種類を表し、またフォーマットの種類を表している。そしてスキャンを行った日時とスキャンを実行したユーザ名が記載されている。またメタデータや対応する画像データの保存先、DMSサーバでのファイル名、ページ数、白黒かカラーかの種別、画像データのファイル形式と解像度などが記載されている。これらはDMSサーバ10にとって必須の項目であり、メタデータファイルからこれらの項目に対するデータをDMSサーバが発見できない場合、メタデータや画像データをDMSサーバで管理できなくなる。そのためシステムデータとユーザデータとをファイル中での位置により区分し、DMSサーバ10がメタデータファイルをファイルの先頭から後への順でチェックすれば、最初に必須のデータ項目を発見できるようにしてある。これらのデータ項目のうち、タイトルとユーザ名以外の部分は、複合機2側で自動的に発生できる。例えば日時や宛先、ファイル名、ページ数、ファイル形式、解像度などは、複合機2側で自動的に発生できる。ユーザ名や白黒かカラーかの種別は、タッチパネル25へのユーザの入力などから求めることができる。
図4のメタデータファイル61は、図3のメタデータファイル60と実質的に同じデータを、CSV(Comma Separated Values)形式で記載したものである。データ形式が異なるフォーマットが必要な理由は、DMSサーバ毎にデータフォーマットが定められているので、複数のDMSサーバに対応するためには、テンプレートのフォーマットを複数用意する必要があるためである。
図5に実施例でのテンプレートの作成から、DMSサーバ10へのメタデータファイル60の送出までのプロセスを示す。テンプレート50の設定は管理者端末6もしくはユーザ端末8で行い、設定について複合機2のテンプレート設定部45が設定画面を提供するなどの支援を行う。設定されたテンプレートはリムーバブルディスク33に保存する。複合機2を操作するユーザはタッチパネル25やキーボード27などから、テンプレートへのデータを入力する。ユーザ名はタッチパネル25などから入力しても良いが、バイオメトリクスセンサ26でユーザ認証を行い、認証されたユーザのユーザ名をテンプレートに入力しても良い。
そしてこの時、ユーザの入力を容易にするように入力支援部44で支援を行う。例えば数字の入力しか許されていないデータ項目に対して英文字を入力すると、入力支援部44でエラーを検出し、どの部分がエラーであるのかを表示する。またタッチパネルに表示された入力スイッチのうち、入力中の項目に対して使用できないスイッチをぼやかすなどにより、間違った入力をしないようにする。さらにデータの桁数が定まっている場合、所定の桁数のデータが入力されないと、データが不足しているもしくはデータが長すぎるなどのエラーを表示する。このようにして入力支援部44により正しいデータが入力されるようにする。なおシステムデータは全データ項目に対してデータが存在する必要があり、ユーザの入力が必要なデータが入力されないと、入力支援部44はエラーを表示する。これに対してユーザデータは一部の項目に対してデータが入力されないことを認めるようにしても、あるいは全てのデータ項目が入力されることを要求するようにしてもよい。
コピー,プリント及びファクシミリ送信の場合、これらの処理の実行前に、メタデータの入力が完了されていることを要求するようにし、スキャンの場合メタデータの入力とスキャンの実行の順序とは任意である。そしてスキャンした画像データやプリントもしくはコピーした画像データ、ファクシミリの送受信をした画像データを、画像データファイル62とし、入力されたメタデータからメタデータファイル60を作成し、これらを例えばリンクさせてDMSサーバ10へ送出する。
図6を参照して、メタデータファイル60のみを、複合機2からDMSサーバ10へ送出する場合について説明する。複合機2のコピーで画像データを読み取ると、画像データファイル62と、これとリンクさせたXML形式のメタデータファイル60とを作成する。メタデータファイル60には、コピーに関して必須のデータ項目として、処理日時やユーザ名、及びプリントアウトした枚数などを記載する。そしてメタデータファイル60を画像データファイル62と共にDMSサーバに出力するか、メタデータファイル60のみを出力するかを、出力制御部43で制御する。実施例では、メタデータファイル60のみを出力することを実線で示す。
メタデータファイル60に記載される、コピーに必須のデータ項目は、図1のリムーバブルディスク33に記憶するテンプレートに基づいて定まる。テンプレートはコピーやスキャンなど処理毎に、及び契約書や請求書など文書の種類毎に用意され、それぞれの処理に固有のデータ項目を記載する。またメタデータ中に画像データのサムネイル画像63を記載して、大まかな画像データが分かるようにしても良い。サムネイル画像であれば、セキュリティ上の問題もない。
処理に使用するテンプレート毎に、メタデータファイルを画像データファイルと共に出力するか、メタデータファイルのみを出力するかを決定しておくことにより、出力制御を行うことができる。例えば契約書や請求書などの重要文書をコピーする場合は、重要文書コピーのためのテンプレートをユーザが選択して、メタデータファイルを画像データファイルと共にDMSサーバ10や端末6,8などに出力する。雑書類をコピーする場合は、雑書類コピーのためのテンプレートをユーザが選択して、そのメタデータファイルのみをDMSサーバ10などに出力する。
出力制御部43で、テンプレートの設定に従い、メタデータファイルを画像データファイルと共に出力するか、メタデータファイルのみを出力するかを制御できる。さらに、メタデータのみを出力することを処理毎にあらかじめ機器設定しておくと、例えばコピーではメタデータファイルのみを出力できる。またメタデータファイルのみを出力させるかどうかをユーザに選択させるためのスイッチを、タッチパネル25などに設けてもよい。
図7に、メタデータファイルの出力アルゴリズムを示す。例えばコピーが指示されると、メタデータファイルの作成はコピーの実行と並行して行い、操作したユーザ名並びに処理の日時や、コピー終了時のプリントアウトした画像の枚数などのシステムデータを記載する(S1)。複合機2のDMSチェッカ42は、コピーの実行前に、メタデータファイルをDMSサーバ10のフォルダに一時書き込みができるかどうかをチェックする(S2,S3)。保存できない場合、スキャンやプリントなどを禁止するか、もしくはリムーバブルディスク33にメタデータを保存するなどの処理を行う。メタデータをDMSサーバ10のフォルダに一時書き込みできれば、画像データのスキャンを行い(S4)、画像データファイルを作成する(S5)。そして読み取った画像をプリントアウトして(S6)、その枚数をメタデータファイルに書き込む。
実施例では、メタデータ項目の処理日時、ユーザ名、プリントアウト枚数を記載し、メタデータファイル60を出力して(S7)、DMSサーバ10の一時フォルダに対してオーバーライトする(S8)。メタデータファイルはDMSサーバ10に保存され、管理者はコピーに伴うユーザ毎の課金を確実に行うことができる。またユーザ毎の処理履歴をDMSサーバ10側で管理でき、ファクシミリ送信などで送信対象文書や送信先のアドレス等をメタデータファイルに記載することにより、文書のセキュリティ管理を行うことができる。
なお図示しないが、コピーなどが中断された場合などにおいて、中断された時点でのプリントアウト枚数をメタデータファイルに記載して出力することにより、コピーを中断した場合にもそのユーザに対し課金処理を行うことができる。
図8に、メタデータファイルの出力処理を示す。ユーザがコピーを指示すれば(S10)、複合機がLANに正しく接続接続されているかを、pingコマンドの送出などで確認する(S11)。次にDMSサーバにメタデータを書き込むための、書き込みディレクトリがあるかをチェックする(S12)。そして実際にメタデータなどが一時的に書き込みできることを確認して、コピーを行う(S14)。コピー終了で、メタデータファイルをDMSサーバへ出力して書き込みを行い(S15)、すでに書き込んだ一時フォルダにメタデータをオーバーライトする。
DMSサーバへの書き込みができなければ、コピーを中止する(S16)。そして複合機のタッチパネルなどにコピーが実行できない旨を表示する。回線の復旧後などに、処理ができなかった旨を、電子メールやファクシミリ送信等で管理者端末へ通知してもよい(S17)。この通知には、障害検出の日時や、LANの切断などの障害の内容、要求された処理の種類などを記載する。
なお実施例では、DMSサーバへメタデータファイルを書き込みできないことを検出すればコピーなどを中止するが、処理を中止せずに複合機のリムーバブルディスクなどに読み取った画像データやメタデータを格納してもよい。そして書き込み先のDMSサーバのアドレスも同時に記憶することにより、リムーバブルディスクから出力先であるDMSサーバへメタデータを回線の復旧後などに送信できる。さらにそのリムーバブルディスクに保存されたメタデータを、DMSサーバで出力してもよい。
また一時フォルダの書き込みを確認した後に、障害などが発生してメタデータのオーバーライトができなければ、処理を異常終了させ、その時点でのメタデータをリムーバブルディスクなどに保存しても良い。
図9にメタデータ管理プログラム86を示し、このプログラムは図1のプログラムメモリ31に記憶され、CD−ROMなどの記憶媒体やあるいは搬送波などにより複合機2に供給される。そしてプログラム86はメタデータ管理部40により処理される。テンプレート管理命令87はテンプレートの管理一般を行い、DMSチェック命令88は、メタデータファイルをDMSサーバ10に一時記憶できるかどうかのチェックを行い、出力制御命令89はメタデータファイルのみをDMSサーバ10へ出力するか、画像データファイルと共に出力するかを制御する。入力支援命令90はテンプレートへのユーザの入力、特にユーザ項目への入力を支援し、不適正な入力データをチェックしてその旨を表示し、不要なキーを隠すなどにより、ユーザが誤った形式でデータを入力しないように支援する。テンプレート設定命令91は端末6などでのテンプレートの設定を支援する。そして命令87〜91の内容は、テンプレート管理部41〜テンプレート設定部45での前記の処理を実現するためのものである。またこの明細書において、メタデータ管理部40に関する記載は全てそのままメタデータ管理プログラム86にも当てはまる。
このように実施例によれば、複合機での処理の開始に先だってメタデータをDMSサーバに書き込むことができるか否かをチェックし、書き込めることを確認した後に処理を行うので、処理に関するメタデータを確実に保存できる。例えば、ユーザがコピーなどを行ったにも関わらず、プリントアウト後にLANを切断してメタデータを出力させないなどを防止できる。
またメタデータを確実に保存できるので、複合機の使用状況を管理でき、処理の履歴を残すことができる。メタデータはDMSサーバを介して検索できるので、どのユーザが複合機を用いてどのような処理を行ったかの履歴を求めることができ、例えばコピーに関する課金を確実に行うことができる。またどのユーザがどのような処理を行ったかや、取り扱われた文書を特定でき、セキュリティを重視した文書管理を行うことができる。さらに発注書やインボイスなどの管理や検索が容易になり、これらの画像データを共用できる。
実施例の複合機とその使用環境とを示すブロック図 実施例でのメタデータのテンプレートを示す図 実施例でのXML形式でのメタデータの例を示す図 実施例でのCSV形式でのメタデータの例を示す図で、データ内容は図3と同じ 実施例での、メタデータファイルの作成からDMSサーバへの格納までのフローを示す図 実施例での、メタデータファイルの出力を説明するための図 実施例での、メタデータファイルの出力アルゴリズムを示す図 実施例での、メタデータファイルの出力処理のフローチャートを示す図 実施例のメタデータ管理プログラムのブロック図
符号の説明
2 複合機
4 LAN
6 管理者端末
8 ユーザ端末
10 DMSサーバ
12 インターネットサーバ
14 ルータ
20 ネットワークインターフェース
21 バス
22 スキャナ
23 プリンタ
24 ファクシミリ処理部
25 タッチパネル
26 バイオメトリクスセンサ
27 キーボード
30 画像メモリ
31 プログラムメモリ
32 画像処理部
33 リムーバブルディスク
40 メタデータ管理部
41 テンプレート管理部
42 DMSチェッカ
43 出力制御部
44 入力支援部
45 テンプレート設定部
50 テンプレート
51 システムデータエリア
52 ユーザデータエリア
53 ユーザ項目
60,61 メタデータファイル
62 画像データファイル
63 サムネイル画像
86 メタデータ管理プログラム
87 テンプレート管理命令
88 DMSチェック命令
89 出力制御命令
90 入力支援命令
91 テンプレート設定命令

Claims (7)

  1. スキャナとプリンタとを備え、かつ文書管理サーバに対し、画像データと該画像データの属性を記憶したメタデータとを送出する画像処理装置であって、
    画像処理装置と前記文書管理サーバとの接続状態を検出するための検出部を設け、
    ユーザによる処理の指示を受け付けると、前記検出部で前記接続状態を検出し、
    該接続状態が正常であることを検出すれば、前記ユーザに指示された処理を実行して前記作成したメタデータファイルを前記文書管理サーバへ出力すると共に、
    該接続状態が異常であることを検出すれば、前記ユーザに指示された処理を中止するようにしたことを特徴とする、画像処理装置。
  2. 前記ユーザに指示された処理を中止する場合に、前記メタデータファイルの書き込みができない旨を通知するための通知部を設けたことを特徴とする、請求項1の画像処理装置。
  3. 前記検出部は、前記メタデータファイルを前記文書管理サーバに書き込めるか否かにより、前記接続状態を検出するようにしたことを特徴とする、請求項1または2の画像処理装置。
  4. スキャナとプリンタとを備え、かつ文書管理サーバに対し、画像データと該画像データの属性を記憶したメタデータとを送出する画像処理装置であって、
    画像処理装置と前記文書管理サーバとの接続状態を検出するための検出部を設け、
    ユーザによる処理の指示を受け付けると、前記検出部で前記接続状態を検出し、
    該接続状態が正常であることを検出すれば、前記ユーザに指示された処理を実行して前記作成したメタデータファイルを前記文書管理サーバへ出力すると共に、
    該接続状態が異常であることを検出すれば、前記メタデータファイルを該画像処理装置のメモリに記憶するようにしたことを特徴とする、画像処理装置。
  5. 前記検出部は、前記メタデータファイルを前記文書管理サーバに書き込めるか否かにより、前記接続状態を検出するようにしたことを特徴とする、請求項4の画像処理装置。
  6. スキャナとプリンタとを備え、かつ文書管理サーバに対し、画像データと該画像データの属性を記憶したメタデータとを送出する画像処理装置のプログラムであって、
    画像処理装置と前記文書管理サーバとの接続状態を検出するための検出命令を備え、
    ユーザによる処理の指示を受け付けると、前記検出命令を実行して前記接続状態を検出し、
    該接続状態が正常であることを検出すれば、前記ユーザに指示された処理を実行して前記作成したメタデータファイルを前記文書管理サーバへ出力する出力命令と、
    該接続状態が異常であることを検出すれば、前記ユーザに指示された処理を中止する中止命令とを備えるように構成することを特徴とする、画像処理装置プログラム。
  7. スキャナとプリンタとを備え、かつ文書管理サーバに対し、画像データと該画像データの属性を記憶したメタデータとを送出する画像処理装置のプログラムであって、
    画像処理装置と前記文書管理サーバとの接続状態を検出するための検出命令を備え、
    ユーザによる処理の指示を受け付けると、前記検出命令を実行して前記接続状態を検出し、
    該接続状態が正常であることを検出すれば、前記ユーザに指示された処理を実行して前記作成したメタデータファイルを前記文書管理サーバへ出力する出力命令と、
    該接続状態が異常であることを検出すれば、前記メタデータファイルを該画像処理装置のメモリに記憶する記憶命令とを備えるように構成することを特徴とする、画像処理装置のプログラム。
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