JP2009188186A - 半導体集積回路 - Google Patents

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中島  茂
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Abstract

【課題】乱数生成回路から出力される1ビットのシードの不規則性を高める。
【解決手段】乱数生成回路50には発振回路11、平滑化回路12、及び真性化回路13が設けられる。発振回路11と平滑化回路12の間は、信号線路DL1で接続される。信号線路DL1の発振回路11側には、クロック信号CLKAを伝送する信号線路DL11が所定の長さの期間Lだけ信号線路DL1に近接配置される。近接配置された信号線路DL11を伝送するクロック信号CLKAにより、信号線路DL1を伝送する発振回路の出力信号S1にクロストークノイズが付加され、時系列的に見て乱数性が非常に高い乱数データとしての出力信号S1Aが平滑化回路12に入力され、平滑化回路12で平滑された出力信号S2が真性化回路13に入力される。
【選択図】図1

Description

本発明は、デジタル乱数を発生する半導体集積回路に関する。
デジタル乱数はセキュリティに用いる暗号アルゴリズムでの暗号鍵の生成などに使用され、ICカードや移動体端末などに用いられる。デジタル乱数の生成には専用のハードウエアとして乱数生成回路が多用される(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1などに記載される乱数生成回路では、乱数生成回路から出力されるデータを時系列的な観点で見ると一定以上の品質の高い乱数を得ることが可能であるが、電源投入後に得られるデータを時系列的に見た場合、同一データが出力される可能性があり、乱数性の高いデジタル乱数を得ることが保障できないという問題点がある。
特許第3696209号公報
本発明は、乱数性の高いデジタル乱数を発生する半導体集積回路を提供する。
本発明の一態様の半導体集積回路は、デジタル乱数を発生する乱数生成回路と、
前記乱数生成回路で生成される第1の信号を伝送する第1の信号線路に近接配置され、第2の信号を伝送する第2の信号線路とを具備し、前記第2の信号により前記第1の信号にクロストークノイズが付加されることを特徴とする。
本発明によれば、乱数性の高いデジタル乱数を発生する半導体集積回路を提供することができる。
以下本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
まず、本発明の実施例1に係る半導体集積回路について、図面を参照して説明する。図1は半導体集積回路としての乱数生成回路を示すブロック図、図2は乱数生成回路内の発振回路を示す回路図、図3は図1の信号線路部を示す断面図、図3(a)は図1のA−A線に沿う断面図、図3(b)はB−B線に沿う断面図、図4は乱数生成回路内の平滑化回路を示す回路図、図5は乱数生成回路内の真性化回路を示す回路図である。本実施例では、乱数生成回路を構成する発振回路の出力信号を伝送する第1の信号線路にクロック信号を伝送する第2の信号線路を近接配置させて発振回路の出力信号にクロストークノイズを付加させている。
図1に示すように、乱数生成回路50には、発振回路11、平滑化回路12、及び真性化回路13が設けられる。
発振回路11には、図2に示すように、インバータINV1、インバータINV2、・・・、インバータINVn、及びインバータINV(n+1)が設けられる。発振回路11は、縦続接続される(n+1)段(ただし、nは偶数)のインバータから構成され、連続的或いは非連続的に発振することにより周波数の異なるランダム信号である出力信号S1を発生する。なお、発振回路11には、(n+1)段のインバータの代わりにLC発振器などを用いてもよい。
発振回路11と平滑化回路12の間は、信号線路DL1で接続される。信号線路DL1の発振回路11側には、クロック信号CLKAを伝送する信号線路DL11が所定の長さの期間Lだけ信号線路DL1に近接配置される。
信号線路DL11と信号線路DL1が近接配置される領域では、図3(a)に示すように、信号線路DL1と信号線路DL11が層間絶縁膜としての絶縁膜2を介して半導体基板1上に信号線路の間隔SS1だけ離間され、隣接配置される。信号線路DL1は信号線路の幅がW1、信号線路の高さがH1であり、信号線路DL11は信号線路の幅がW2、信号線路の高さがH1である。
ここで、信号線路の間隔SS1は、例えば乱数生成回路50或いは乱数生成回路50が搭載される半導体集積回路に用いられる配線設計基準の最小寸法である。乱数生成回路50或いは乱数生成回路50が搭載される半導体集積回路に使用されるテクノロジーノードが、例えば100nmの場合、配線のハーフピッチである100nmに設定される。信号線路の高さH1は、例えば600nmに設定される。
隣接配置される信号線路DL11を伝送するクロック信号CLKAにより、信号線路DL1を伝送する発振回路11の出力信号S1にクロストークノイズ(詳細は後述)が付加され、信号の乱数性が高められる。信号線路DL1及びDL11が隣接配置される所定の長さの期間Lは、付加されるクロストークノイズ量を考慮して適宜設定される。ここでは、信号線路の間隔SS1を乱数生成回路50或いは乱数生成回路50が搭載される半導体集積回路に用いられる配線設計基準の最小寸法にしているが、必ずしもこれに限定されるものではなく、クロストークノイズを発生させる間隔だけ近接配置すればよい。
信号線路DL11と信号線路DL1が近接配置される領域以降では、図3(b)に示すように、信号線路DL11と信号線路DL1が層間絶縁膜としての絶縁膜2を介して半導体基板1上に信号線路の間隔SS2だけ離間配置される。
信号線路の間隔SS1と信号線路の間隔SS2の関係は、
SS2>>SS1・・・・・・・・・・・・・・・・式(1)
で設定される。信号線路の間隔SS2は、クロック信号CLKAがクロストークノイズを発振回路11の出力信号S1に発生させない、例えば50μm程度に設定される。
クロック信号CLKAによりクロストークノイズが付加され、乱数性が高められた信号は、出力信号S1Aとして平滑化回路12に入力される。
平滑化回路12には、図4に示すように、擬似乱数発生回路21とXOR回路EX1が設けられる。平滑化回路12は、クロストークノイズが付加された出力信号S1Aが入力され、デジタルデータ列における“0(ゼロ)”と“1”との出現頻度を制御して時系列データとしての乱数列情報である出力信号S2を出力する。
擬似乱数発生回路21は、例えばLFSR(Linear Feedback Shift Resistor)から構成される。擬似乱数発生回路21は、信号線路DL21を介して、時系列的に見て比較的高品質な乱数データである出力信号S11を生成してXOR回路EX1に出力する。
XOR回路EX1は、発振回路11及び擬似乱数発生回路21と真性化回路13の間に設けられ、クロストークノイズが付加された出力信号S1Aと擬似乱数発生回路21から出力される出力信号S11が入力され、出力信号S1Aと出力信号S11を論理演算処理し、乱数性が更に高められた出力信号S2を出力する。XOR回路EX1は、出力信号S1Aと出力信号S11の信号レベルが異なる場合、“High”レベルの信号を出力し、出力信号S1Aと出力信号S11の信号レベルが同一の場合、“Low”レベルの信号を出力する。なお、XOR回路は、Exclusive−OR回路、EX−OR回路、或いはEx−OR回路とも呼称される。
真性化回路13には、図5に示すように、XOR回路EX2とフリップフロップFF1が設けられる。平滑化回路12と真性化回路13の間は、信号線路DL2で接続される。真性化回路13は、信号線路DL2を介して出力信号S2が入力され、出力側に設けられる信号線路DL3を介して、時系列データの内の複数のビットを用いた演算処理により、時系列的に乱数性が非常に高いデジタル乱数である1ビットのシードとしての出力信号S3を出力する。
XOR回路EX2は、XOR回路EX1とフリップフロップFF1の間に設けられ、XOR回路EX1から出力される出力信号S2とフリップフロップFF1のQポートから出力される信号が入力され、この2つの信号を論理演算処理し、出力信号S21を出力する。XOR回路EX2は、この2つの信号の信号レベルが異なる場合、“High”レベルの信号を出力し、この2つの信号の信号レベルが同一の場合、“Low”レベルの信号を出力する。
フリップフロップFF1は、XOR回路EX2から出力される出力信号S21がDポートに入力され、クロック信号CLKBに基づいて出力信号S21がラッチされ、ラッチされた乱数列データがQポートから出力信号S3として出力される。
次に、乱数生成回路の動作について、図6を参照して説明する。図6は発振回路の出力信号波形を示す図である。
図6に示すように、発振回路11から出力される出力信号S1は、“High”レベル期間がTH1、“Low”レベル期間がTL1、振幅がSH1である。一方、クロック信号CLKAは、“High”レベル期間がTH2、“Low”レベル期間がTL2、振幅がSH2である。
“High”レベル期間TH1、“Low”レベル期間TL1、振幅SH1、“High”レベル期間TH2、“Low”レベル期間TL2、振幅SH2、発振周波数である出力信号S1の周波数f1、及びクロック信号CLKAの周波数f2関係を、
TH1=TL1>TH2=TL2・・・・・・・・・・・・式(2)
SH2>SH1・・・・・・・・・・・・・・・・・式(3)
f1<f2・・・・・・・・・・・・・・・・・・式(4)
と設定し、クロック信号CLKAの周波数f2を出力信号S1の周波数f1のm倍(ただし、mは端数)に設定するのが好ましい。
ここで、例えば、出力信号S1を“High”レベル期間TH1及び“Low”レベル期間TL1を210ns(出力信号S1のデューティ比50%、50%)としている。クロック信号CLKAを“High”レベル期間TH2及び“Low”レベル期間TL2を100ns(クロック信号CLKAのデューティ比50%、50%)としている。クロック信号CLKAの振幅SH2の大きさを出力信号S1の振幅SH1の3.5倍に設定している。
上記設定により、クロック信号CLKAが伝送される信号線路DL11と出力信号S1が伝送される信号線路DL1が隣接配置される領域(図3(a)で示す領域)では、発振回路11側の出力信号S1にクロック信号CLKA起因のクロストークノイズが付加されることになる。
具体的には、クロック信号CLKAの立ち上がりエッジで平滑化回路12側の出力信号S1Aに出力信号S1の振幅よりも大きいクロストークノイズが付加される。クロック信号CLKAの立ち下がりエッジで平滑化回路12側の出力信号S1Aに出力信号S1の振幅よりも大きいクロストークノイズ(立ち上がりエッジよりも小さい)が付加される。クロック信号CLKAの立ち上がりエッジ及び立ち下がりエッジ起因の出力信号S1Aのクロストークノイズの振幅の大きさ及び高さは一定せずに常に変動する。しかも、クロストークノイズは裾を引き、裾の大きさ及び高さも一定せずに常に変動する。
この結果、出力信号S1Aは、クロック信号CLKAを伝送する信号線路DL11と発振回路11の出力信号S1を伝送する信号線路DL1を隣接配置しない場合と比較し、電源投入後に得られるデータを時系列的に見た場合、乱数性が非常に高い乱数データとなる。乱数性が非常に高い乱数データとしての出力信号S1Aが平滑化回路12に入力され、平滑化回路12で平滑された出力信号S2が真性化回路13に入力される。
このため、真性化回路13から、例えば、FIFP(Federal Information Processing Standards)の内FIFS PUB 140−2、或いはNIST 800−22などの要求値を上回る乱数性が非常に高められたデジタル乱数を出力信号S3として出力することができる。
上述したように、本実施例の半導体集積回路では、乱数生成回路50に発振回路11、平滑化回路12、及び真性化回路13が設けられる。発振回路11と平滑化回路12の間は、信号線路DL1で接続される。信号線路DL1の発振回路11側には、クロック信号CLKAを伝送する信号線路DL11が所定の長さの期間Lだけ信号線路DL1に隣接配置される。近接配置された信号線路DL11を伝送するクロック信号CLKAにより、信号線路DL1を伝送する発振回路11の出力信号S1にクロストークノイズが付加され、時系列的に見て乱数性が高い乱数データとしての出力信号S1Aが平滑化回路12に入力され、平滑化回路12で平滑された出力信号S2が真性化回路13に入力される。
このため、クロック信号CLKAを伝送する信号線路DL11と発振回路11の出力信号S1を伝送する信号線路DL1を隣接配置しない場合と比較し、発振回路11の出力信号S1Aは乱数性が非常に高い乱数データとなる。したがって、電源投入後に得られるデータを時系列的に見た場合、乱数生成回路50から出力される出力信号S3は同一データが出力される可能性がほとんどなく、乱数性の非常に高いデジタル乱数となる。
なお、本実施例では、クロック信号CLKAの振幅SH2の大きさを出力信号S1の振幅SH1の3.5倍に設定しているが、適宜変更し、例えばクロック信号CLKAの振幅SH2と出力信号S1の振幅SH1の大きさを略同一に設定してもよい。また、クロック信号CLKAのデューティ比を50%、50%に設定しているが、必ずしもこれに限定されるものではなく、適宜デューティ比を変更してもよい。また、発振回路11の出力信号S1を伝送する信号線路DL1にクロック信号CLKAを伝送する信号線路DL11を近接配置しているが、平滑化回路12の出力信号S2を伝送する信号線路DL2にクロック信号CLKAを伝送する信号線路DL11を近接配置してもよい。更に、乱数生成回路50を不確定論理回路と一様化回路から構成される乱数生成回路などに変更し、不確定論理回路と一様化回路を接続する信号線路にクロック信号を伝送する信号線路を近接配置してもよい。
次に、本発明の実施例2に係る半導体集積回路について、図面を参照して説明する。図7は半導体集積回路としての乱数生成回路を示すブロック図、図8は乱数生成回路内の発振回路を示す回路図である。本実施例では、クロック信号を伝送する信号線路を乱数生成回路の信号線路に近接配置する場所を変更している。
以下、実施例1と同一構成部分には、同一符号を付してその部分の説明を省略し、異なる部分のみ説明する。
図7に示すように、乱数生成回路51には、発振回路11、平滑化回路12a、及び真性化回路13が設けられる。
発振回路11と平滑化回路12aの間は、信号線路DL1で接続される。発振回路11の出力信号S1は、信号線路DL1を介して平滑化回路12aに入力される。
平滑化回路12aには、図8に示すように、擬似乱数発生回路21とXOR回路EX1が設けられる。平滑化回路12は、デジタルデータ列における“0(ゼロ)”と“1”との出現頻度を制御して時系列データとしての乱数列情報である出力信号S2を出力する。
擬似乱数発生回路21の出力信号S11を伝送する信号線路DL21の擬似乱数発生回路21側には、クロック信号CLKAを伝送する信号線路DL11が所定の長さの期間Lだけ信号線路DL21に近接配置される。
信号線路DL21と信号線路DL11が近接配置される領域では、実施例1(図3(a))と同様な位置及び形状に信号線路DL21と信号線路DL11が配置される。
隣接配置される信号線路DL11を伝送するクロック信号CLKAにより、信号線路DL21を伝送する擬似乱数発生回路21の出力信号S11にクロストークノイズが付加され、信号の乱数性が高められる。出力信号S11よりも、乱数性が高められた信号が出力信号S11AとしてXOR回路EX1に出力される。
このため、XOR回路EX1からは、実施例1と同様に、乱数性が更に高められた出力信号S2が出力される。
上述したように、本実施例の半導体集積回路では、乱数生成回路51に発振回路11、平滑化回路12a、及び真性化回路13が設けられる。平滑化回路12aには、擬似乱数生成回路21とXOR回路EX1が設けられる。平滑化回路12aの擬似乱数生成回路21とXOR回路EX1の間は、信号線路DL21で接続される。信号線路DL21の擬似乱数生成回路21側には、クロック信号CLKAを伝送する信号線路DL11が所定の長さの期間Lだけ信号線路DL21に隣接配置される。近接配置された信号線路DL11を伝送するクロック信号CLKAにより、信号線路DL21を伝送する擬似乱数生成回路21の出力信号S11にクロストークノイズが付加され、時系列的に見て乱数性が高い乱数データとしての出力信号S11AがXOR回路EX1に入力され、平滑化回路12aで平滑された出力信号S2が真性化回路13に入力される。
このため、クロック信号CLKAを伝送する信号線路DL11と擬似乱数生成回路21の出力信号S11を伝送する信号線路DL21を隣接配置しない場合と比較し、擬似乱数生成回路21の出力信号S11Aは乱数性が非常に高い乱数データとなる。したがって、電源投入後に得られるデータを時系列的に見た場合、乱数生成回路51から出力される出力信号S3は同一データが出力される可能性がほとんどなく、乱数性の非常に高いデジタル乱数となる。
なお、本実施例では、平滑化回路12a内部の信号線路DL21にクロック信号CLKAを伝送する信号線路DL11を近接配置しているが、発振回路11や真性化回路13の内部の信号線路にクロック信号CLKAを伝送する信号線路DL11を近接配置してもよい。
次に、本発明の実施例3に係る半導体集積回路について、図面を参照して説明する。図9は半導体集積回路としての乱数生成回路を示すブロック図である。本実施例では、乱数生成回路の発振回路の出力信号を伝送する第1の信号線路にバス信号を伝送する第2の信号線路を近接させて発振回路の出力信号にクロストークノイズを付加させている。
以下、実施例1と同一構成部分には、同一符号を付してその部分の説明を省略し、異なる部分のみ説明する。
図9に示すように、乱数生成回路52には、発振回路11、平滑化回路12、及び真性化回路13が設けられる。
発振回路11と平滑化回路12の間は、信号線路DL1で接続される。信号線路DL1の発振回路11側には、バス信号SBASSを伝送する信号線路DLBASSが所定の長さの期間Lだけ信号線路DL1に近接配置される。バス信号SBASSにより、発振回路11の出力信号S1にクロストークノイズが付加され、クロストークノイズが付加された出力信号S1Aが平滑化回路12に入力される。信号線路DLBASSとは、アドレスバスやグローバルバスなどの信号線路を言う。バス信号SBASSとは、信号線路DLBASSを伝送するアドレスバス信号やデータバス信号などを言う。
信号線路DLBASSと信号線路DL1が近接配置される領域では、実施例1(図3(a))と同様な位置及び形状に信号線路DLBASSと信号線路DL11が配置される。
ここで、バス信号SBASSの“Low”レベル期間或いは“High”レベル期間を発振回路11の発振周波数信号である出力信号S1の(1/2)の周期よりも短く設定するのが好ましい。発振周波数信号である出力信号S1の(1/2)の周期をバス信号SBASSの“Low”レベル期間或いは“High”レベル期間のm倍(ただし、mは端数)に設定するのが好ましい。バス信号SBASSの振幅を発振回路11の発振周波数信号である出力信号S1の振幅よりも大きく設定するのがこの好ましい。
上述したように、本実施例の半導体集積回路では、乱数生成回路52に発振回路11、平滑化回路12、及び真性化回路13が設けられる。発振回路11と平滑化回路12の間は、信号線路DL1で接続される。信号線路DL1の発振回路11側には、バス信号SBASSを伝送する信号線路DLBASSが所定の長さの期間Lだけ信号線路DL1に隣接配置される。近接配置された信号線路DLBASSを伝送するバス信号SBASSにより、信号線路DL1を伝送する発振回路11の出力信号S1にクロストークノイズが付加され、時系列的に見て乱数性が高い乱数データとしての出力信号S1Aが平滑化回路12に入力され、平滑化回路12で平滑された出力信号S2が真性化回路13に入力される。
このため、バス信号SBASSを伝送する信号線路DLBASSと発振回路11の出力信号S1を伝送する信号線路DL1を隣接配置しない場合と比較し、発振回路11の出力信号S1Aは乱数性が非常に高い乱数データとなる。したがって、電源投入後に得られるデータを時系列的に見た場合、乱数生成回路52から出力される出力信号S3は同一データが出力される可能性がほとんどなく、乱数性の非常に高いデジタル乱数となる。
なお、本実施例では、発振回路11の出力信号S1を伝送する信号線路DL1にバス信号DLBASSを伝送する信号線路DLBASSを近接配置しているが、平滑化回路12の出力信号S2を伝送する信号線路DL2にバス信号DLBASSを伝送する信号線路DLBASSを近接配置してもよい。また、発振回路11、平滑化回路12、及び真性化回路13の内部の信号線路にバス信号DLBASSを伝送する信号線路DLBASSを近接配置してもよい。
次に、本発明の実施例4に係る半導体集積回路について、図面を参照して説明する。図10は信号線路部を示す断面図、図10(a)は発振信号を伝送する第1の信号線路上にクロック信号を伝送する第2の信号線路を配置した断面図、図10(b)は第1の信号線路と第2の信号線路を離間配置した断面図である。本実施例では、乱数生成回路の発振回路の出力信号を伝送する第1の信号線路上にクロック信号を伝送する第2の信号線路を配置させて発振回路の出力信号にクロストークノイズを付加させている。
以下、実施例1と同一構成部分には、同一符号を付してその部分の説明を省略し、異なる部分のみ説明する。
発振回路11の出力信号S1を伝送する信号線路DL1上にクロック信号CLKAを伝送する信号線路DL11が配置される領域では、図10(a)に示すように、層間絶縁膜である絶縁膜2上の信号線路DL1上に、膜厚の薄い絶縁膜3を介して信号線路DL11が設けられる。
信号線路DL1は信号線路の幅がW11、信号線路の高さがH11であり、信号線路DL11は信号線路の幅がW11、信号線路の高さがH12である。絶縁膜3は絶縁膜の膜厚T11を有する。絶縁膜の膜厚T11は、例えば100nm程度に設定され、層間絶縁膜である絶縁膜2などよりも略1桁程度薄く形成される。
薄い絶縁膜2を介して信号線路DL11を信号線路DL1上に配置することにより、クロック信号CLKAに基づいて、クロストークノイズが実施例1と同様に信号線路DL1を伝送する発振回路11の出力信号S1に付加される。クロストークノイズが付加された出力信号S1Aが平滑化回路12に入力される。ここでは、信号線路DL1上に信号線路DL11を配置しているが、信号線路DL11上に信号線路DL1を配置してもよい。
信号線路DL1上に信号線路DL1が配置される領域以降では、図10(b)に示すように、信号線路DL11と信号線路DL11が信号線路の間隔SS2だけ離間配置される。信号線路の間隔SS2は、クロック信号CLKAがクロストークノイズを発振回路11の出力信号S1に発生させない、例えば50μm程度に設定される。
上述したように、本実施例の半導体集積回路では、乱数生成回路に発振回路11、平滑化回路12、及び真性化回路13が設けられる。発振回路11と平滑化回路12の間は、信号線路DL1で接続される。信号線路DL1の発振回路11側に所定の長さの期間Lだけ信号線路DL1に近接配置されるクロック信号CLKAを伝送する信号線路DL11が薄い絶縁膜3を介して信号線路DL1上に配置形成される。信号線路DL1上に配置された信号線路DL11を伝送するクロック信号CLKAにより、信号線路DL1を伝送する発振回路11の出力信号S1にクロストークノイズが付加され、時系列的に見て乱数性が高い乱数データとしての出力信号S1Aが平滑化回路12に入力され、平滑化回路12で平滑された出力信号S2が真性化回路13に入力される。このため、実施例1と同様な効果を有する。
本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々、変更してもよい。
例えば、実施例1及び2では、乱数生成回路内部の信号線路にクロック信号CLKAを伝送する伝送線路DL11を近接配置する箇所を1箇所設け、実施例3では、乱数生成回路内部の信号線路にバス信号SBASSを伝送する伝送線路DLBASSを近接配置する箇所を1箇所設けているが、必ずしも1箇所に限定されるものではない。近接配置する箇所を複数設けてもよい。実施例4では、乱数生成回路内部の信号線路上に膜厚の薄い絶縁膜3を介してクロック信号CLKAを伝送する伝送線路DL11を設ける箇所を1箇所設けているが、必ずしも1箇所に限定されるものではない。
本発明は、以下の付記に記載されているような構成が考えられる。
(付記1) デジタル乱数を発生する乱数生成回路と、前記乱数生成回路で生成される第1の信号を伝送する第1の信号線路に近接配置され、クロック信号を伝送する第2の信号線路とを具備し、前記クロック信号により前記第1の信号にクロストークノイズが付加され、前記第1の信号線路は半導体基板上の層間絶縁膜上に設けられ、前記第2の信号線路は前記層間絶縁膜よりも薄い絶縁膜を介して前記第1の信号線路上に設けられる半導体集積回路。
(付記2) デジタル乱数を発生する乱数生成回路と、前記乱数生成回路で生成される第1の信号を伝送する第1の信号線路に近接配置され、クロック信号を伝送する第2の信号線路とを具備し、前記クロック信号により前記第1の信号にクロストークノイズが付加され、前記第2の信号線路は半導体基板上の層間絶縁膜上に設けられ、前記第1の信号線路は前記層間絶縁膜よりも薄い絶縁膜を介して前記第2の信号線路上に設けられる半導体集積回路。
(付記3) デジタル乱数を発生する乱数生成回路と、前記乱数生成回路で生成される第1の信号を伝送する第1の信号線路に近接配置され、バス信号を伝送する第2の信号線路とを具備し、前記バス信号により前記第1の信号にクロストークノイズが付加され、前記第1の信号線路は半導体基板上の層間絶縁膜上に設けられ、前記第2の信号線路は前記層間絶縁膜よりも薄い絶縁膜を介して前記第1の信号線路上に設けられる半導体集積回路。
(付記4) デジタル乱数を発生する乱数生成回路と、前記乱数生成回路で生成される第1の信号を伝送する第1の信号線路に近接配置され、バス信号を伝送する第2の信号線路とを具備し、前記バス信号により前記第1の信号にクロストークノイズが付加され、前記第2の信号線路は半導体基板上の層間絶縁膜上に設けられ、前記第1の信号線路は前記層間絶縁膜よりも薄い絶縁膜を介して前記第2の信号線路上に設けられる半導体集積回路。
本発明の実施例1に係る乱数生成回路を示すブロック図。 本発明の実施例1に係る発振回路を示す回路図。 図1の信号線路部を示す断面図、図3(a)は図1のA−A線に沿う断面図、図3(b)は図1のB−B線に沿う断面図。 本発明の実施例1に係る平滑化回路を示す回路図。 本発明の実施例1に係る真性化回路を示す回路図。 本発明の実施例1に係る発振回路の出力信号波形を示す図。 本発明の実施例2に係る乱数生成回路を示すブロック図。 本発明の実施例2に係る発振回路を示す回路図。 本発明の実施例3に係る乱数生成回路を示すブロック図。 本発明の実施例4に係る信号線路部を示す断面図、図10(a)は発振信号を伝送する第1の信号線路上にクロック信号を伝送する第2の信号線路を配置した断面図、図10(b)は第1の信号線路と第2の信号線路を離間配置した断面図。
符号の説明
1 半導体基板
2、3 絶縁膜
11 発振回路
12、12a 平滑化回路
13 真性化回路
21 擬似乱数発生回路
50、51、52 乱数生成回路
CLKA、CLKB クロック信号
DL1、DL2、DL3、DL11、DL21、DLBASS 信号線路
EX1、EX2 XOR回路
FF1 フリップフロップ
H1、H11、H12 信号線路の高さ
INV1、INV2、INVn、INV(n+1) インバータ
S1〜3、S11、S21、S1A、S11A 出力信号
SBASS バス信号
SH1、SH2 振幅
SS1、SS2 信号線路の間隔
T11 絶縁膜の膜厚
TH1、TH2 “High”レベル期間
TL1、TL2 “Low”レベル期間
W1、W2、W11 信号線路の幅

Claims (5)

  1. デジタル乱数を発生する乱数生成回路と、
    前記乱数生成回路で生成される第1の信号を伝送する第1の信号線路に近接配置され、第2の信号を伝送する第2の信号線路と、
    を具備し、前記第2の信号により前記第1の信号にクロストークノイズが付加されることを特徴とする半導体集積回路。
  2. 前記乱数生成回路は、第1の発振周波数を発生する発振回路と、前記発振回路から出力されるデジタルデータ列としての0と1との出現頻度を制御し、時系列データとして出力する平滑化回路と、前記平滑化回路の出力信号が入力され、前記時系列データの内の複数のビットを用いた演算処理により、1ビットのシードを生成する真性化回路とを具備することを特徴とする請求項1に記載の半導体集積回路。
  3. 前記第2の信号は、クロック信号であり、前記クロック信号の周波数は前記第1の発振周波数よりも高いことを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体集積回路。
  4. 前記第2の信号は、バス信号であり、前記バス信号のハイレベル期間或いはローレベル期間は前記第1の発振周波数の(1/2)周期よりも短いことを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体集積回路。
  5. 前記第1の信号線路と前記第2の信号線路は、前記乱数生成回路に使用される配線設計基準の最少寸法で隣接配置されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の半導体集積回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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