JP2009188107A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】容易に製造でき、エレクトロマイグレーションの発生を抑制できるバンプ構造を備えた半導体装置を提供する。
【解決手段】半導体装置は、半導体チップ表面に形成された、パッド領域を含む配線層と、前記半導体チップ上に、前記パッド領域において前記配線層とコンタクトして形成されるバンプとを備え、前記パッド領域には、前記バンプと接合される接合面に、絶縁物よりなるパターンが形成されている。
【選択図】図3

Description

本発明は一般に半導体装置に係り、特に半導体装置の外部接続用電極端子部の接続構造に関する。
電子機器の小型化、性能の向上ならびに価格の低減を実現するため、電子機器に搭載される半導体装置にあっても小型化、性能向上ならびに価格低減が求められている。このような事情で、半導体装置の外部接続用電極端子構造に、はんだバンプが適用されている。半導体装置の小型化の要求に伴い、このような外部接続用電極端子として使われるはんだバンプも、より小形化・小径化されつつある。
一方、半導体装置の高速動作の為、扱う電流量は増大する傾向にある。このため、一つのはんだバンプに流れる電流密度が高まっているが、その結果、かかるはんだバンプを構成するはんだ材及び/或いは前記はんだバンプの下地金属層にエレクトロマイグレーションが生じ、はんだバンプの内部にボイド(空洞)を生じてしまう恐れが生じている。このようなボイドが形成されると、はんだバンプ中における電流路の断面積が減じ、電気抵抗が増加し、当該半導体装置の動作速度に悪影響が及ぶ。また、当該半導体装置の信頼性も低下してしまう。
はんだバンプ用はんだ材として、環境問題への配慮から、いわゆる鉛フリーはんだ材が適用されつつある。しかし、鉛フリーはんだは、従来の鉛含有はんだに比して、エレクトロマイグレーション耐性が低いとされている。
図1に、はんだバンプからなる外部接続用電極端子を有する半導体装置の、特にはんだバンプ近傍における構成の例を示す。
図1を参照するに、半導体基板10の主面に配設されたアルミニウム(Al)配線層1には端子パッド部2が設定され、前記端子パッド部2上にはチタン(Ti)層3、銅(Cu)層4、ニッケル(Ni)層5からなる下地金属層6を介して、錫(Sn)−銀(Ag)はんだからなるはんだバンプ7が接合されている。前記端子パッド部2のうち、前記下地金属層6と接触する接合領域は、窒化シリコンからなるパッシベーション層8、及び当該パッシベーション層8を覆うポリイミド層9からなる表面保護膜中に形成された開口部により画成されている。
このような外部接続用電極端子構造にあっては、図1中に模式的に示すように、外部接続用電極端子の下地金属層6と当該下地金属層6に接続されたAl配線層1との接続領域のうち、特に当該Al配線層1が導出される側の端部近傍において電流、即ち電子(エレクトロンe−)流の集中が発生し、はんだバンプ7及び/或いは下地金属層6にエレクトロマイグレーションが生じやすい。このようなエレクトロマイグレーションの結果、前記バンプ7の内部にはボイド(空洞)が形成されてしまうことがある。
なお、前記図1の半導体基板1内部には、通常の半導体プロセスにより、図示は省略するが、能動素子及び/或いは受動素子が形成されており、また当該半導体基板1の主面上には、いわゆる多層配線構造が配設されて、前記能動素子及び/或いは受動素子は相互に電気的に接続されている。
特開2007−13063号公報 特開平9−68547公報 特開平10−189671号公報
これに対し従来、特許文献1において、図2に示すように、前記半導体チップ10上に前記Al配線層1により端子パッド部2を形成し、前記Al配線層1の下にさらに、前記能動素子及び/又は受動素子に接続された別の配線層11を形成し、前記別の配線層11と前記Al配線層1とをビアプラグ12で接続する構成が提案されている。ただし図2中、先に説明した部分には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
かかる構成によれば、電流は前記別の配線層11から前記Al配線層1、すなわちパッドへと、前記ビアプラグ12を介して供給されるため、電流路が分散し、エレクトロマイグレーション効果が抑制される。
しかし、このようなビアプラグ12により電流路を分散させる構成では、前記パッド電極を構成するAl配線層1の下に別の配線層11を設ける必要があり、このため配線層の構成が複雑になる問題がある。
また前記図2の構成では、ビアプラグ12の総面積、すなわち電流路の総断面積を十分に確保する必要があるが、このためには、前記ビアプラグ12を電流分散に十分な数で、かつ抵抗値が増大しないように可能な限り高い密度で形成する必要がある。例えば前記ビアプラグ12を、前記ビアプラグ12の総面積が前記端子パッド部2の面積の少なくとも1/2以上となるように形成する必要がある。またその際、ビアプラグ12の径を、前記端子パッド領域2中において、場所により変化させるのが好ましい場合がある。しかし、このような前記パッド1と配線層11の間の接続をビアプラグ12により形成する構成は、以下に説明するように、実現が困難である。
すなわち、図2に示すように、このようなビアプラグ12を使った構成においても電流の偏りはある程度発生することが避けられないため、前記端子パッド部2のうち、電流集中が生じる一方の側ではビアプラグ12の径を、電流集中が生じない他方の側におけるよりも大きく設定することが望ましい。またビアプラグ密度も、このような電流集中が生じる領域では増大させるのが好ましい。しかし、このように多数のビアプラグ12を可能な限り高密度で形成する場合、ビアプラグの径を端子パッド部2中の場所により変化させるのは困難である。例えば、前記端子パッド部2に形成される多数のビアプアラグ12について出来上がりの高さを等しくしようとすると、同一の径のビアプラグ12を一様に配置する方が、ビアプラグ径を変化させる場合よりも、はるかに容易である。
仮に、図2の技術においてビアプラグ12の径あるいは密度を前記端子パッド部2中において変化させようとすると、ビアプラグ12の形成に高い精度のマスクを使う必要があり、またエッチング工程を精密に制御する必要が生じるが、このようなプロセスでは、製造費用が増大してしまう。
他に特許文献2、3にも、バンプと導電体の間に開口部を設けて導電材料を充填し、接続する構成が記載されているが、これらの提案においても、上記の問題を回避しようとすると、同一径の開口部を均一に配置する必要があり、提案の構成を、図2で説明した電流集中の課題の解決に使うことはできない。
一の側面によれば本発明は、半導体チップ表面に形成された、パッド領域を含む配線層と、前記半導体チップ上に、前記パッド領域において前記配線層とコンタクトして形成されるバンプと、を備えた半導体装置であって、前記パッド領域には、前記バンプと接合される接合面に、絶縁物よりなるパターンが形成されていることを特徴とする半導体装置を提供する。
本発明によれば、配線層とバンプとの間の接合面において電流路が絶縁パターンにより分散され、エレクトロマイグレーションの発生が抑制される。その際、本発明によれば、前記電流路の分散を絶縁パターンにより実現する構成であるため、絶縁膜中に形成したビアプラグを使った場合よりも電流路の総断面積を、単にパターン密度を低減することにより、はるかに容易に増大させることができ、接合面の抵抗値を低減することができる。また本発明では前記電流路の分散を絶縁パターンにより実現する構成であるため、パターンの形状や配置を自在に設定でき、効果的な電流集中の回避が可能となる。
[第1の実施形態]
図3(A),(B)は、本発明の第1の実施形態による半導体装置20の構成を示す。ただし図3(A)は前記半導体装置20の側断面図を、図3(B)は一部切除平面図を示す。
図3(A),(B)を参照するに、前記半導体装置20は、図示しないトランジスタなどの能動素子および抵抗などの受動素子を形成された半導体チップ30の一主面上に形成された幅が例えば10μmで厚さが例えば1.17μmのAl配線層21を含み、前記Al配線層21の一部には、一辺が例えば100μmの領域中に幅広のパッド領域22が、例えば差し渡しが100μmの八角形状に形成されている。
前記Al配線層21は、シリコン窒化膜28とポリイミド膜29を積層した保護膜により覆われており、前記保護膜には、前記パッド領域22において前記Al配線層21の表面部分21Aを露出する開口部21Bが形成されている。
さらに前記露出表面部分21Aには、厚さが100nmのTi(チタン)密着層23と厚さが200nmのCu(銅)導電層24と厚さが3000nmのNi(ニッケル)バリア層を積層した構造の下地金属層26を介して、例えばSn(錫)−Ag(銀)系、あるいはSn−Bi(ビスマス)系、あるいはSn−Bi−Ag系の無鉛はんだよりなるはんだボール27が、例えば100μmの径で形成されている。ここで前記下地金属層26とはんだボール27とは、はんだバンプ構造31を形成する。
さて、上記構成では、前記Al配線層21の前記パッド領域21A中における露出表面部分21Aが前記下地金属層26との接合面をなしている。その際本実施形態では、前記接合面21A上に多数の孤立した絶縁パターン28Iが、行列状に形成されている。このような絶縁パターン28Iは、前記シリコン窒化膜22をパターニングすることにより、前記開口部21Bと同時に形成することができる。
前記絶縁パターン28Iとしては、例えば一辺が10μm以下の矩形パターンを使うことが可能である。前記絶縁パターン28Iを前記シリコン窒化膜22のパターニングにより形成した場合には、前記絶縁パターン28Iの各々は前記シリコン窒化膜22と同一の組成と厚さを有する。図示の例では、かかる絶縁パターン28Iが等間隔に4×5の配列で形成されているが、本発明は勿論、このような特定の構成に限定されるものではない。
なお前記絶縁パターン28Iの一辺の長さの下限値は特に特定されないが、絶縁パターンが存在しさえすればよく、マスク精度にもよるが、5μm程度とすることができる。
このような絶縁パターン28Iを前記Al配線層21とバンプ構造31の接合面21Aに形成することにより、図3(A),(B)に示すように前記Al配線層21とバンプ構造31との間の電流路が前記接合面21Aにおいて分散され、個々の電流路における電流密度が低減し、エレクトロマイグレーションの発生が効果的に抑制される。前記絶縁パターン28Iは、このように電流路を分散させるためのものであるため、前記下地金属層26の上面まで延在する必要はなく、図示の例では前記Ti密着層23の厚さ方向に、前記Ti密着層23の厚さよりも小さい高さで形成されているが、前記密着層23の上面に達するような高さに形成してもよい。
本実施形態では、図が複雑になるのを避けるため図3(A)の断面図には示されていないが、前記Ti密着層23が前記絶縁パターン28Iを覆って形成されるため、前記Ti密着層23の表面には、前記絶縁パターン28Iに対応した凹凸パターンが形成される。またこのような凹凸パターンは、その上のCu導電層24およびNiバリア層25に引き継がれ、前記下地金属層26の上面に、かかる凹凸パターンに対応した凹凸パターンが形成される。その結果、前記はんだボール27と前記下地金属層26の接触面積が増大し、前記はんだボール27と下地金属層26との間の接触抵抗が低減され、接合強度が向上する効果も得られる。
以下、このような接合面21Aに設けられた絶縁パターン28Iの作用・効果について、シミュレーションをもとに説明する。
図4(A),(B)は、シミュレーションで使ったモデル構造のそれぞれ側面図および平面図を示す。
図4(A),(B)を参照するに、前記シミュレーションでは前記はんだボール27の径として100μmの値を設定し、前記Al配線層21の幅として30μm、厚さ1.17μmの値を設定し、前記パッド領域22として差し渡しが100μmの八角形パターンを設定し、さらに前記下地金属層26として、差し渡しが50μmで厚さが3000nmの八角形パターンを設定した。
またシミュレーションに当たり、前記Al配線層21の抵抗率の値として2.65μΩcmを設定し、前記はんだボール27の抵抗率の値として、Snの抵抗率の値である13.3μΩcmを設定し、さらに前記下地金属層26の抵抗率の値として、Niの抵抗率の値である6.99μΩcmを設定し、前記シミュレーションは、前記はんだボール27に50mAの電流を供給する条件で行った。
図5(A)〜(C)は、このようにしてシミュレーションを行った3種類のモデル構造を示す図である。ただし図5(A)〜(C)は、前記はんだボール27の底面に形成される下地金属層26を示しているが、図5(A)は前記接合面21A、従って前記下地金属層26中に前記絶縁パターン28Iが形成されない対照標準REFを、図5(B)は、前記接合面21A、従って前記下地金属層26中に、一辺が10μmの正方形SiNパターンを前記絶縁パターン28Iとして、5μmの間隔で4×4の行列状パターンに配列した場合(モデル1)を示す。ただし図5(B)のモデル1では、このような行列状配列において対角線方向の最外端に位置する四つのパターンは削除している。さらに図5(C)は、前記図5(B)のモデル1において、電流が流れる側に位置する二つのパターンを削除した場合(モデル2)を示す。
いずれの場合でも、シミュレーションは、先に説明したように前記はんだボール27に50mAの電流を流した条件で行っている。
図6(A)〜(C)は、それぞれ前記図5(A)〜(C)に対応する図で、前記はんだボール27と前記下地金属層26との接合面における電流密度を示している。図示の電流密度は、前記接合面21Aにおける電流密度に略対応している。
図6(A)〜(C)を参照するに、図6(A)の対照標準REFでは破線で囲んだ部分において許容できない電流集中が生じているのに対し、図6(B)のモデル1では、このような許容できない電流集中は回避されており、さらに図6(C)のモデル2では、全体に電流集中が前記モデル1よりも低減されていることがわかる。
図7(A)は、このようにして求められた、前記はんだボール27と下地金属層26との界面における電流密度の最大値を示し、図7(B)は、前記下地金属層26中における電流密度の最大値を示す。
図7(A),(B)を参照するに、いずれの部位においても、モデル1の構造の方が対照標準の構造よりも最大電流密度の値が小さく、さらにモデル2の構造の方が前記モデル1の構造よりも最大電流密度の値が小さいことがわかる。
図7(A),(B)の結果は、図8(B)に示すように、前記パッド領域22中の前記接合面21Aに絶縁パターン28Iを形成することにより、前記接合面21Aにおいて電流路が分散され、図8(A)に示すような、特に前記接合面21Aのうち電流が流出する側に生じる電流の集中が効果的に抑制されることを示している。
特に本実施形態では、前記絶縁パターン28Iとして、パッシベーション層の設計基準として定められた最小幅基準である10μm以下の径を有するパターン、例えば径が数μmのパターンを、前記シリコン窒化膜28をフォトリソグラフィによりパターニングすることで容易に形成できるため、前記接合面21Aにおける前記下地金属層26と前記パッド領域22との接合面積を、例えば前記接合面21Aの面積の1/2以上に容易に増大させることができ、前記パッド領域22とバンプ構造31よりなるコンタクト構造の抵抗値を低減することが可能である。例えば本実施形態では、前記接合面21Aにおいて一つの絶縁パターン28Iと隣接する絶縁パターン28Iの間隔を、前記絶縁パターン28Iの径よりも大きく設定することにより、前記接合面積を効果的に増大させることができる。本実施形態では、前記絶縁パターン28Iを、前記Al配線層21を保護しているSiN膜28をパターニングして前記開口部21Bを形成する際に、前記SiN膜28などのパッシベーション層に課せられる設計基準に制約されることはない。かかる設計基準は、パッシベーション層に対して、最小幅が10μm以上であることを要求する。
また本実施形態では、前記パッド領域22がAl配線層21の先端部に形成され、かつ前記パッド領域22が前記接合面21Aにおいて直接に前記下地金属層26とコンタクトするため、特許文献1の構成のようにパッド領域22をAl配線層21と別のレベルに形成する必要がなく、配線層の数を減らし、工程数を減らすことが可能となる。
図9は、本実施形態の一変形例による半導体装置20Aの構成を示す。ただし図中、先に説明した部分に対応する部分には同一の参照符号を付し、説明を省略する。なお、図9は前記図3(A)の断面図に対応する断面図である。なお本変形例の平面図は、前記図3(B)の平面図と同一であり、省略する。
図9を参照するに、本実施形態では前記下地金属層26が省略され、前記はんだボール27が直接に配線層21に前記接合面21Aにおいて接合されている。
このような構成においても、前記接合面21Aに前記絶縁パターン28Iを配設することにより、電流集中およびエレクトロマイグレーションの発生の問題を回避することができる。
本実施形態において、前記絶縁パターン28Iは正方形形状に限定されるものではなく、矩形形状、円形形状、三角形上など、他の形状に形成できることは明らかである。
[第2の実施形態]
図10(A),(B)は、本発明の第2の実施形態による半導体装置40の構成を示す。ただし図中、先に説明した部分に対応する部分には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
図10(A),(B)を参照するに、本実施形態の半導体装置40では、前記バンプ構造31近傍の断面図は先の図3(A)のものと同一であるが、図10(B)の平面図に示すように、本実施形態では前記接合面21A上における絶縁パターン28Iの配置が一様ではなく、例えば20μm×20μmのサイズの中央部21aを避けて、前記中央部21aの周辺部21bに等間隔で形成されている。
かかる構成により、本実施形態では、前記接合面21Aのうち、電流集中の生じやすい周辺部にのみ前記絶縁パターン28Iを配置することにより、エレクトロマイグレーションを効果的に抑制することができる。また前記接合面21Aの中央部21aにおいて前記パッド領域22と前記バンプ構造31との間に大きな接触面積を確保することができ、前記パッド領域22とバンプ構造31よりなるコンタクト構造の抵抗値を低減することが可能となる。
本実施形態においても、前記絶縁パターン28Iとして、一辺が10μm以下の微少な絶縁パターンを使うことができる。
本実施形態でも、前記絶縁パターン28Iは、前記Al配線層21を保護しているSiN膜のパターニングにより形成することができる。このようなパターニングは、前記開口部21Bの形成と同時に実行することができるが、その際、パッシベーション層に課せられる設計基準に制約されることがなく、前記絶縁パターニング28Iを自在な配置で形成することができる。
本実施形態においても前記絶縁パターン28Iは正方形形状に限定されるものではなく、矩形形状、円形形状、三角形上など、他の形状に形成できることは明らかである。
[第3の実施形態]
図11(A),(B)は、本発明の第3の実施形態による半導体装置60の構成を示す。ただし図中、先に説明した部分には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
図11(A),(B)を参照するに、本実施形態では前記パッド領域22中の接合面21A上に、前記SiN膜28のパターニングにより、格子状パターン28Jが前記接合面21Aを露出するように形成されており、かつ前記格子状パターンの繰り返し間隔を、前記接合面21Aの中央部(図示せず、図10(B)の領域21aに相当)において、大きく、周辺部(図示せず、図10(B)の領域21bに相当)において小さく設定している。例えば前記格子状パターン28J一本の幅を、縦方向パターンおよび横方向パターンとも、例えば5μmとし、その間隔を、縦方向および横方向とも、前記接合面21Aの中央部では10μmに設定し、周辺部では5μmに設定することができる。
かかる構成によっても、電流集中が生じやすい接合面21Aの周辺部21bにおいて電流路を分散し、エレクトロマイグレーションの発生を抑制すると同時に、前記接合面21Aの中央部21aにおいて、前記バンプ構造31および配線層21よりなるコンタクト構造の抵抗値を低減させることが可能となる。
このような格子状パターン28Jは、前記SiN膜29のパターニングにより容易に、かつパッシベーション膜の設計基準に拘束されることなく容易に形成することができる。
[第4の実施形態]
図12(A),(B)は、本発明の第4の実施形態による半導体装置80の構成を示す。ただし図中、先に説明した部分には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
図12(A),(B)を参照するに、前記半導体装置80では前記パッド領域22中の接合面21A上に、前記SiN膜28のパターニングにより、前記接合面21Aの中央部21aに向かって幅を狭めながら延在するくさび型パターン28Kが、前記中央部(図10(B)の領域21aに相当)を囲む周辺部(図10(B)の領域21bに相当)に、互いに隣接して多数形成されている。
図12(A),(B)の構成によれば、前記接合面21Aの中央部21aにおいて絶縁パターン28Iが形成されないことから、大きなコンタクト面積が確保でき、前記バンプ構造31および配線層21よりなるコンタクト構造の抵抗を低減させることができる。また図12(A),(B)の構成によれば、前記絶縁パターン28Iがくさび形をしていることのため、前記中央部21aを囲む周辺部においても、前記接合面22Aの外周端に向かって絶縁パターン28Iの密度を増大させることができ、かかる接合面22Aの特に外周端における電流集中およびエレクトロマイグレーションの増大を、効果的に抑制することが可能となる。
例えば前記くさび型パターン28Kの各々は、その根本部分での底辺の長さを5μmに、先端部での上辺の長さを1μmで、長さ、すなわち高さが10μmの台形形状に形成することができる。また前記中央部21aは、一辺の長さが5μmになるように形成することができる。
[第5の実施形態]
図13(A),(B)は、本発明の第5の実施形態による半導体装置100の構成を示す。ただし図中、先に説明した部分には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
図13(A),(B)を参照するに、前記半導体装置100では前記パッド領域22中の接合面21A上には、SiNよりなる八角形帯状の絶縁パターン29Lが多重同心状に形成されている。その際、図13(A),(B)の実施形態では、前記絶縁パターン29Lを、前記接合面21Aの外周端近傍では幅が太く、中央部(図10(B)の領域21a)に相当)に向かって細くなるように形成することにより、前記接合面21Aの特に外周端における電流集中およびエレクトロマイグレーションの増大を、効果的に抑制することが可能となる。
例えば前記八角形帯状パターン28Lの各々は、前記接合面22Aの外周端近傍においては3μmの幅を有するように、また前記中央部28aの近傍では1μmの幅を有するように形成することができる。また前記八角形帯状パターン28Lは、前記接合面22A上に、例えば3μm間隔で配置することができる。
なお本実施形態において前記絶縁パターン28Lの形状は八角形帯状形状に限定されるものではなく、同心円状であっても、四角形帯状形状などであってもよい。
[第6の実施形態]
図14(A),(B)は、本発明の第6の実施形態による半導体装置120の構成を示す。ただし図中、先に説明した部分には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
図14(A),(B)を参照するに、前記半導体装置120では前記パッド領域22を構成するAl配線層21中、前記接合面21Aの直下に対応する位置に、前記図3(A),(B)の実施形態における絶縁パターン28Iと同様な孤立絶縁パターン28Mが行列状に配列されている。
かかる構成によっても、前記接合面21Aにおける電流の集中、およびエレクトロマイグレーションの発生を回避することができる。
このような孤立絶縁パターン28Mは、前記Al配線層21中に多数のビアホールを形成し、これをSiN膜やSiO2膜などの絶縁膜で充填し、余分な絶縁膜を化学機械研磨法により除去することで形成することができる。また、孤立絶縁パターン28は、まずSiN膜やSiO2膜などの絶縁膜でパターンを作成し、パターンの間へAl配線層を充填することで形成することができる。
本実施形態において、前記孤立絶縁パターン28Mの代わりに、先に第2〜第5の実施形態で説明した絶縁パターン,28I,28J,28K,28Lなどを使うことも可能である。
以上、本発明を好ましい実施形態について説明したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した要旨内において様々な変形・変更が可能である。
(付記1)
半導体チップ表面に形成された、パッド領域を含む配線層と、
前記半導体チップ上に、前記パッド領域において前記配線層とコンタクトして形成されるバンプと、
を備えた半導体装置であって、
前記パッド領域には、前記バンプと接合される接合面に、絶縁物よりなるパターンが形成されていることを特徴とする半導体装置。
(付記2)
前記パターンは、前記接合面の中央部において、周辺部よりも密度が低いことを特徴とする付記1記載の半導体装置。
(付記3)
前記パターンは、複数の孤立パターンよりなることを特徴とする付記1または2記載の半導体装置。
(付記4)
前記複数の孤立パターンは、前記接合面に一様に配設されていることを特徴とする付記3記載の半導体装置。
(付記5)
前記複数の孤立パターンは、前記接合面のうち、中央部を避けて形成されていることを特徴とする付記3記載の半導体装置。
(付記6)
前記パターンは、格子状パターンであり、前記格子状パターンの間隔が、前記接合面の中央部において、周辺部よりも大きいことを特徴とする付記1または2記載の半導体装置。
(付記7)
前記パターンは、前記接合面の中央部に向かって周辺部から、幅を狭めながら延在する、複数のくさび形パターンよりなることを特徴とする付記1または2記載の半導体装置。
(付記8)
前記パターンは、前記接合面の中心部を多重に囲む複数の環状パターンよりなり、前記接合面の中心部に近い環状パターンは、周辺部に近い環状パターンよりも幅が小さいことを特徴とする付記1または2記載の半導体装置。
(付記9)
前記配線層は、前記接合面を除き、前記半導体チップ表面に形成された絶縁膜で覆われており、前記パターンは、前記絶縁膜と同一の組成を有することを特徴とする付記1〜8のうち、いずれか一項記載の半導体装置。
(付記10)
前記バンプは、前記接合面において前記配線層のパッド領域に、下地金属層を介して接合されることを特徴とする付記1〜9のうち、いずれか一項記載の半導体装置。
(付記11)
前記バンプは、前記接合面において前記配線層のパッド領域に、直接に接合されることを特徴とする付記1〜9のうち、いずれか一項記載の半導体装置。
(付記12)
半導体チップ表面に形成された、パッド領域を含む配線層と、
前記半導体チップ上に、前記パッド領域において前記配線層とコンタクトして形成されるバンプと、
を備えた半導体装置であって、
前記配線層には、前記バンプと接合される部分に、絶縁物よりなるパターンが形成されていることを特徴とする半導体装置。
従来の半導体装置の構成を示す図である。 従来の別の半導体装置の構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態による半導体装置の構成を示す図である。 図3の半導体装置の原理を説明する図である。 図3の半導体装置の原理を説明する別の図である。 図3の半導体装置の原理を説明するさらに別の図である。 本発明の効果を示す図である。 本発明の作用を示す図である。 図3の版の付いた装置の一変形例を示す図である。 本発明の第2の実施形態による半導体装置の構成を示す図である。 本発明の第3の実施形態による半導体装置の構成を示す図である。 本発明の第4の実施形態による半導体装置の構成を示す図である。 本発明の第5の実施形態による半導体装置の構成を示す図である。 本発明の第6の実施形態による半導体装置の構成を示す図である。
符号の説明
10,30 半導体チップ
1,21 配線層
21A 接合面
21B 開口部
2,22 パッド領域
3,23 Ti密着層
4,24 Cu導電層
5,25 Niバリア層
6,26 下地金属層
7,27 はんだボール
8,28 絶縁膜
9,29 ポリイミド膜
20,40,60,80,100,120 半導体装置
28I,28J,28K,28L,28M 絶縁パターン
31 バンプ構造

Claims (5)

  1. 半導体チップ表面に形成された、パッド領域を含む配線層と、
    前記半導体チップ上に、前記パッド領域において前記配線層とコンタクトして形成されるバンプと、
    を備えた半導体装置であって、
    前記パッド領域には、前記バンプと接合される接合面に、絶縁物よりなるパターンが形成されていることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記パターンは、前記接合面の中央部において、周辺部よりも密度が低いことを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 前記パターンは、複数の孤立パターンよりなることを特徴とする請求項1または2記載の半導体装置。
  4. 前記パターンは、格子状パターンであり、前記格子状パターンの間隔が、前記接合面の中央部において、周辺部よりも大きいことを特徴とする請求項1または2記載の半導体装置。
  5. 前記パターンは、前記接合面の中央部に向かって周辺部から、幅を狭めながら延在する、複数のくさび形パターンよりなることを特徴とする請求項1または2記載の半導体装置。
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