JP2009184671A - 浮体の動揺低減装置およびこれを備えた浮体 - Google Patents

浮体の動揺低減装置およびこれを備えた浮体 Download PDF

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Abstract

【課題】浮体の動揺低減装置において、確実に浮体の揺れを低減して安全性の向上を図る。
【解決手段】水上に浮かぶ浮体本体51の少なくとも波上側に板状部材54を設けると共に、板状部材54の浮体本体側端部が、浮体本体51の底面と同高さから所定距離離間し、浮体本体51は直方体形状をなし、波上側からの入射波16が浮体本体51の側面に当たると共に、一部が浮体本体51と板状部材54との間を通水することを特徴とする。
【選択図】図15

Description

本発明は、水上に浮かぶ浮桟橋、浮倉庫、浮駐車場、作業船、石油生産プラットフォームなどとして適用される浮体構造物において、入射波による動揺を低減するための浮体の動揺低減装置および浮体に関する。
水上に浮桟橋や浮駐車場などを設置する場合や、作業船を停留して各種の作業を行う場合、これらの浮桟橋や浮駐車場、作業船などの浮体構造物に対して波が入射して動揺してしまうことから、この浮体構造物の動揺を低減する必要がある。
浮体構造物の動揺を低減する装置として、各種の消波装置が提案されているが、出願人は、下記の特許文献1や特許文献2に既に提案している。この特許文献1に記載された浮体の動揺低減装置では、浮体本体の波上側に水面を貫通する鉛直板を設け、浮体の揺れを低減するようにしている。また、特許文献2に記載された耐波型大型浮体では、大型浮体の波上側にL型や逆L型をなす形状の異なる消波構造体を幅方向に交互に並設し、浮体の揺れを低減するようにしている。
特開2000−142569号公報 特開2001−206284号公報
ところが、上述した浮体の動揺低減装置は、それぞれの構造を採用することで、浮体の揺れをかなり低減することはできるものの、十分ではなく、確実に浮体の揺れを低減して安全性の向上を図ったものが望まれている。
本発明はこのような問題を解決するものであって、確実に浮体の揺れを低減して安全性の向上を図った浮体の動揺低減装置を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するための請求項1の発明の浮体の動揺低減装置は、水上に浮かぶ浮体本体の少なくとも波上側に板状部材を設けると共に、該板状部材の前記浮体本体側端部が、前記浮体本体の底面と同高さから所定距離離間し、前記浮体本体は直方体形状をなし、波上側からの入射波が前記浮体本体の側面に当たると共に、一部が前記浮体本体と前記板状部材との間を通水することを特徴とするものである。
さらに、本発明の浮体の動揺低減装置は、前記板状部材は、前記浮体本体の底面に対して斜め方向に設けられていることを特徴とするものである。
さらに、本発明の浮体の動揺低減装置は、前記板状部材は、前記浮体本体から並設された複数のステイを介して所定位置に支持され、該複数のステイの間に通水可能な貫通部が設けられていることを特徴とするものである。
さらに、本発明の浮体の動揺低減装置は、前記板状部材は該浮体本体の長手方向における少なくとも左右いずれかの一側に設けられたことを特徴とするものである。
さらに、本発明の浮体の動揺低減装置は、前記板状部材を前記浮体本体の底面より上方に移動可能としたことを特徴とするものである。
さらに、本発明の浮体の動揺低減装置は、前記板状部材は、ヒンジ機構を介して垂下されていることを特徴とするものである。
さらに、本発明の浮体の動揺低減装置は、前記板状部材は、前記浮体本体から並設された前記ヒンジ機構に支持され、該ヒンジ機構に通水可能な貫通部が設けられていることを特徴とするものである。
さらに、本発明の浮体の動揺低減装置は、前記板状部材は、該板状部材の延材方向に略直交するよう形成された間隙により分割されていることを特徴とするものである。
また、本発明の浮体は、上記のいずれかに記載の浮体の動揺低減装置と、浮体本体とを備えたことを特徴とするものである。
水上に浮かぶ浮体本体の少なくとも波上側に浮体本体から所定距離離間して板状部材を設け、前記浮体本体は直方体形状をなしているので、入射波が浮体本体の側面および板状部材に当たると共に一部が通水するため、浮体本体に作用する波力が減少できると共に板状部材によりローリングあるいはピッチングを抑制でき、確実に浮体の揺れを低減して安全性も向上を図ることができる。
水上に浮かぶ浮体本体の少なくとも波上側に、浮体本体の底面に対して斜め方向に板状部材を設けたので、入射波が浮体本体および板状部材に当たると共に一部が通水するため、浮体本体に作用する波力が減少できると共に板状部材によりローリングあるいはピッチングを抑制でき、確実に浮体の揺れを低減して安全性も向上を図ることができる。さらに、入射波の周期に応じて、板状部材の角度を変化させることにより、ローリングあるいはピッチングを最も低減できるように設定できる。
板状部材を浮体本体から並設された複数のステイを介して所定位置に支持し、複数のステイの間に通水可能な貫通部を設けたので、簡単な構成で板状部材を所定位置に支持することができる。
板状部材を浮体本体の長手方向における少なくとも左右一側に設けたので、板状部材により浮体本体のローリングを確実に抑制することができる。
板状部材を浮体本体の底面より上方に移動可能としたので、例えば、浮体本体を作業船に適用した場合、不使用時には板状部材を浮体本体の上方に移動することで、航行の邪魔になることを防止することができる。
水上に浮かぶ浮体本体の少なくとも波上側に、浮体本体にヒンジ機構を介して垂下される板状部材を設けたので、入射波が浮体本体および板状部材に当たると共に一部が通水するため、浮体本体に作用する波力が減少できると共に、板状部材が波力を吸収するので、板状部材によりローリングあるいはピッチングを抑制でき、確実に浮体の揺れを低減して安全性も向上を図ることができる。
板状部材を浮体本体から並設されたヒンジ機構を介して支持し、複数のヒンジ機構の間に通水可能な貫通部を設けたので、簡単な構成で板状部材を支持することができる。
板状部材の延在方向に略直交するよう形成された間隙により分割された板状部材を設けたので、一体とされた板状部材を設けた場合と同様に、入射波が浮体本体及び板状部材に当たると共に一部が通水するため、浮体本体に作用する波力を減少できると共に板状部材によりローリングあるいはピッチングを抑制でき、確実に浮体の揺れを低減して安全性の向上を図ることができる。
本発明の浮体によれば、動揺低減板により浮体の揺れが低減されるので、安全性の高い浮体が実現できる。
本発明の第1参考例に係る浮体の動揺低減装置を表す概略図である。 鉛直板の取付構造を表す浮体本体の概略図である。 本参考例の浮体の動揺低減装置における鉛直板の取付高さごとの波周期に対する浮体本体のロール角を表すグラフである。 本参考例の第1変形例に係る浮体の動揺低減装置を表す概略図である。 本参考例の浮体の動揺低減装置における波周期に対する浮体本体のロール角を表すグラフである。 本参考例の第2変形例に係る浮体の動揺低減装置を表す概略図である。 本発明の第2参考例に係る浮体の動揺低減装置を表す概略図である。 本参考例の浮体の動揺低減装置における水平板の取付高さごとの波周期に対する浮体本体のロール角を表すグラフである。 本参考例の第1変形例に係る浮体の動揺低減装置を表す概略図である。 本参考例の浮体の動揺低減装置における波周期に対する浮体本体のロール角を表すグラフである。 本発明の第3参考例に係る浮体の動揺低減装置を表す概略図である。 本発明の変形例に係る浮体の動揺低減装置における波周期に対する浮体本体のピッチ角を表すグラフである。 本発明の第4参考例に係る浮体の動揺低減装置を表す概略図である。 本参考例の浮体の動揺低減装置における波周期に対する浮体本体のピッチ角を表すグラフである。 本発明の第1実施形態に係る浮体の動揺低減装置を表す概略図である。 本実施形態の浮体の動揺低減装置における板状部材の取付角度ごとの波周期に対する浮体本体のロール角を表すグラフである。 本発明の第2実施形態に係る浮体の動揺低減装置を表す概略図である。 本実施形態の浮体の動揺低減装置における波周期に対する浮体本体のロール角を表すグラフである。 本発明の第5参考例に係る浮体の動揺低減装置を表す概略図である。 本参考例の浮体の動揺低減装置における波周期に対する浮体本体のピッチ角を表すグラフである。 本発明の第1参考例の第3変形例に係る浮体の動揺低減装置を表す平面図である。 本参考例の浮体の動揺低減装置における波周期に対する浮体本体のロール角を表すグラフである。 本発明の第6参考例に係る浮体の動揺低減装置を表す平面図である。 本発明の第6参考例に係る浮体の動揺低減装置を表す側面図である。 本参考例の浮体の動揺低減装置における波周期に対する浮体本体のピッチ角を表すグラフである。 図25に示すグラフの各浮体の動揺低減装置の条件を示す図表である。 本発明の第6参考例の第1変形例に係る浮体の動揺低減装置を表す平面図である。 本発明の第6参考例の第2変形例に係る浮体の動揺低減装置を表す平面図である。 喫水の浅い浮体と、喫水の深い浮体を比較した図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1に本発明の第1参考例に係る浮体の動揺低減装置を表す概略、図2に鉛直板の取付構造を表す浮体本体の概略、図3に本参考例の浮体の動揺低減装置における鉛直板の取付高さごとの波周期に対する浮体本体のロール角を表すグラフ、図4に本参考例の第1変形例に係る浮体の動揺低減装置を表す概略、図5に本参考例の浮体の動揺低減装置における波周期に対する浮体本体のロール角を表すグラフ、図6に本参考例の第2変形例に係る浮体の動揺低減装置を表す概略を示す。
本参考例の浮体の動揺低減装置において、図1及び図2に示すように、浮体本体11は、例えば、鋼板によって直方体形状に形成され、内部に密閉された複数の浮き室(図示略)が設けられている。そのため、浮体本体11はこの浮き室によって発生する浮力により水上(喫水線12)に浮かぶことができる。
この浮体本体11の長手方向における一側、つまり、側面部には複数のステイ13を介して鉛直板14が浮体本体11から所定距離離間して略鉛直方向に沿って支持されている。この鉛直板14は浮体本体11の長手方向寸法とほぼ同じ長さの平板であって、上端部が浮体本体11の底面とほぼ同じ高さ位置にあり、この位置から下方に延出して形成されている。そして、浮体本体11と鉛直板14との間には複数のステイ13により区画された複数の貫通部15が形成され、この貫通部15に通水可能となっている。
従って、このように構成された鉛直板14を有する浮体本体11にあっては、水上に浮かした状態で、波上側(図1にて右側)から入射波16が作用すると、この入射波16は浮体本体11の側面及び鉛直板14に当たると共に、一部が各貫通部15を通水する。そのため、浮体本体11は、貫通部15の通水により入射波16の波力を減少できる。また、鉛直板14は浮体本体11のローリングに対する抵抗になると共に、各貫通部15を流体が通過することによって更に大きな抵抗になるため、浮体本体11の動揺を低減できる。
この場合、浮体本体11に対する鉛直板14の高さ位置により浮体本体11における動揺の低減効果が変わる。即ち、図3のグラフに示すように、浮体本体11の底面に対して鉛直板14の上端部を下方に位置させた場合と、浮体本体11の底面に対して鉛直板14の上端部を上方に位置させた場合と、浮体本体11の底面と鉛直板14の上端部とをほぼ同一高さに位置させた場合とを比較した。このグラフからわかるように、浮体本体11の底面と鉛直板14の上端部とを同じ高さにしたほうが、浮体本体11のロール角が小さくなり、浮体本体11における動揺を確実に低減する効果がある。
なお、上述の参考例では、浮体本体11の一方の側面部にステイ13を介して鉛直板14を設けたが、図4に示すように、浮体本体11の左右の側面部にステイ13を介して鉛直板14を設けてもよい。浮体本体11の浮遊位置によっては、波が左からあるいは右から作用することが考えられ、このような場合には、入射波16に対して浮体本体11のローリングを抑制でき、浮体本体11の動揺を低減できる。
このように本参考例にあっては、浮体本体11の一側面部、あるいは両側面部に貫通部15を介して鉛直板14を設けたことで、浮体本体11における動揺を確実に低減することができる。即ち、図5のグラフに示すように、浮体本体のみの場合、浮体本体の一側面部に鉛直板を固定した場合、浮体本体11の一側面部に貫通部15を介して鉛直板14を設けた場合(本参考例)、浮体本体11の両側面部に貫通部15を介して鉛直板14を設けた場合(本参考例の第1変形例)とを比較した。このグラフからわかるように、本参考例で説明した浮体本体11の両側面部に貫通部15を介して鉛直板14を設けたものは、浮体本体のみ及び浮体本体に鉛直板を固定したものに比べて、浮体本体11のロール角を低減できると共にロール固有周期を長い側に移行でき、浮体本体11における動揺を確実に低減できることがわかる。そして、浮体本体11の一側面部に貫通部15を介して鉛直板14を設けたものは、更に浮体本体11における動揺の低減効果を向上できることがわかる。
更に、上述の参考例では、浮体本体11の一方の側面部にステイ13を介して鉛直板14を固定して設けたが、図6に示すように、浮体本体11の一側面部には複数のガイドレール17が鉛直方向に沿って固定され、このガイドレール17にはガイド部材18が昇降自在に支持され、このガイド部材18にステイ13を介して鉛直板14が支持されており、このガイド部材18は図示しない駆動装置(例えば、駆動チェーン、ねじ軸、流体シリンダ等)により昇降可能となっている。
従って、浮体本体11に対して鉛直板14が昇降自在であり、上昇位置では鉛直板14の下端部が浮体本体11の底面より上方の退避位置にあり、浮体本体11を作業船に適用した場合には、鉛直板14が航行の邪魔になることはない。一方、鉛直板14の下降位置ではこの鉛直板14の上端部と浮体本体11の底面とがほぼ同じ高さ位置にあり、入射波16に対して浮体本体11のローリングを抑制して浮体本体11の動揺を低減できる。
図7に本発明の第2参考例に係る浮体の動揺低減装置を表す概略、図8に本参考例の浮体の動揺低減装置における水平板の取付高さごとの波周期に対する浮体本体のロール角を表すグラフ、図9に本参考例の第1変形例に係る浮体の動揺低減装置を表す概略、図10に本参考例の浮体の動揺低減装置における波周期に対する浮体本体のロール角を表すグラフを示す。なお、前述した第1参考例で説明したものと同様の機能を有する部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
本参考例の浮体の動揺低減装置において、図7に示すように、浮体本体21は、前述した第1参考例の浮体本体11とほぼ同様の構成をなし、長手方向における一側、つまり、側面部に複数のステイ23を介して水平板24が浮体本体21から所定距離離間して略水平方向に沿って支持されている。この水平板24は浮体本体21の長手方向寸法とほぼ同じ長さの平板であって、上面部が浮体本体21の底面とほぼ同じ高さ位置にあり、浮体本体21と水平板24との間には各ステイ23により複数の貫通部25が形成されて通水可能となっている。
従って、このように構成された水平板24を有する浮体本体21にあっては、水上に浮かした状態で、波上側(図7にて右側)から入射波16が作用すると、この入射波16は浮体本体21の側面に当たると共に、一部が各貫通部25を通水する。そのため、浮体本体21は、貫通部25の通水により入射波16の波力を減少できると共に、水平板24及び貫通部25が抵抗となってローリングを抑制でき、浮体本体21の動揺を低減できる。
この場合、浮体本体21に対する水平板24の高さ位置により浮体本体21における動揺の低減効果が変わる。即ち、図8のグラフに示すように、浮体本体21の底面に対して水平板24の上面部を下方に位置させた場合と、浮体本体21の底面と水平板24の上端部とをほぼ同一高さに位置させた場合とを比較した。このグラフからわかるように、浮体本体21の底面と水平板24の上面部とを同じ高さにしたほうが、浮体本体21のロール角が小さくなり、浮体本体21における動揺を確実に低減する効果がある。
なお、上述の参考例では、浮体本体21の一方の側面部にステイ23を介して水平板24を設けたが、図9に示すように、浮体本体21の左右の側面部にステイ23を介して水平板24を設けてもよい。浮体本体21の浮遊位置によっては、波が左からあるいは右から作用することが考えられ、このような場合には、入射波16に対して浮体本体21のローリングを抑制でき、浮体本体21の動揺を低減できる。
このように本参考例にあっては、浮体本体21の一側面部、あるいは両側面部に貫通部25を介して水平板24を設けたことで、浮体本体21における動揺を確実に低減することができる。即ち、図10のグラフに示すように、浮体本体のみの場合、浮体本体の一側面部に鉛直板を固定した場合、浮体本体21の一側面部に貫通部25を介して水平板24を設けた場合(本参考例)、浮体本体21の両側面部に貫通部25を介して水平板24を設けた場合(本参考例の第1変形例)とを比較した。このグラフからわかるように、本参考例で説明した浮体本体21の両側面部に貫通部25を介して水平板24を設けたものは、浮体本体のみ及び浮体本体に鉛直板を固定したものに比べて、浮体本体21のロール角を低減できると共にロール固有周期を長い側に移行でき、浮体本体21における動揺を確実に低減できることがわかる。そして、浮体本体21の一側面部に貫通部25を介して水平板24を設けたものは、更に浮体本体21における動揺の低減効果を向上できることがわかる。
図11に本発明の第3参考例に係る浮体の動揺低減装置を表す概略を示す。本参考例の浮体の動揺低減装置において、図11に示すように、浮体本体31は、前述した各参考例の浮体本体11,21とほぼ同様の構成をなし、長手方向における一側、つまり、側面部に複数のブラケット33を介して回動板34が浮体本体31から所定距離離間して回動自在に支持されている。そして、この回動板34は図示しない駆動装置により回動可能であると共に、浮体本体31の底面より上方にある退避位置(図11にて実線位置)と、浮体本体31の底面とほぼ同位置にある水平位置(図11にて二点鎖線位置)と、浮体本体31の底面から下方へ延出する鉛直位置(図11にて二点鎖線位置)とに停止可能となっている。また、回動板34が水平位置及び鉛直位置にあるとき、浮体本体31と水平板34との間には貫通部35が形成されて通水可能となっている。
従って、このように構成された回動板34を有する浮体本体31にあっては、水上に浮かした状態で、波上側(図11にて右側)から入射波16が作用すると、回動板34が水平位置にある場合、入射波16は浮体本体31の側面に当たると共に、一部が各貫通部35を通水し、浮体本体31は貫通部35の通水により入射波16の波力を減少できると共に、回動板34が抵抗となってローリングを抑制でき、浮体本体31の動揺を低減できる。また、回動板34が鉛直位置にある場合、入射波16は浮体本体31の側面及び回動板34に当たると共に、一部が各貫通部35を通水し、入射波16の波力を減少できると共に、回動板34によりローリングを抑制でき、浮体本体31の動揺を低減できる。
そして、浮体本体31に対して回動板34が退避位置と水平位置と鉛直位置に回動して停止可能であるため、浮体本体31を作業船に適用した場合には、作業船の航行時には回動板34を退避位置に移動することで、航行の邪魔になることはない。また、周辺に干渉物(岸壁や航行する船舶等)がない場合には、回動板34を水平位置に移動することで、浮体本体31の動揺を確実に低減できる。更に、周辺に干渉物(岸壁や航行する船舶等)がある場合には、回動板34を鉛直位置に移動することで、周辺部材に干渉することなく、浮体本体31の動揺を低減できる。なお、この場合であっても、回動板34は水平位置でこの上面が浮体本体31の底面とほぼ同一高さにすることが望ましく、鉛直位置では上端が浮体本体31の底面とほぼ同一高さにすることが望ましい。
なお、上述の参考例では、浮体本体31の一方の側面部に回動板34を設けたが、浮体本体31の左右の側面部に回動板34を設けてもよい。
また、上述の各参考例では、浮体本体11,21,31の側面部に鉛直板14、水平板24、回動板34をそれぞれ設けることで、浮体本体11,21,31のローリングを抑制するようにしたが、浮体本体11,21,31の前後部に鉛直板14、水平板24、回動板34をそれぞれ設けることで、浮体本体11,21,31のピッチングを抑制することができる。
即ち、図12のグラフに示すように、浮体本体のみの場合、浮体本体11の前部に貫通部15を介して鉛直板14を設けた場合、浮体本体21の前部に貫通部25を介して水平板24を設けた場合とを比較した。このグラフからわかるように、浮体本体のみのものに比べて、浮体本体11の前部に鉛直板14を設けたもの、更に、浮体本体21の前部に水平板24を設けたものの方が、浮体本体11,21のピッチ角を低減でき、浮体本体11,21における動揺を確実に低減できることがわかる。
図13に本発明の第4参考例に係る浮体の動揺低減装置を表す概略、図14に本参考例の浮体の動揺低減装置における波周期に対する浮体本体のピッチ角を表すグラフを示す。
本参考例の浮体の動揺低減装置において、図13に示すように、浮体本体41は、前述した各参考例の浮体本体11,21,31とほぼ同様の構成をなし、長手方向における前端部及び後端部に水面に沿った水面水平板44が固定されている。
従って、このように構成された水面水平板44を有する浮体本体41にあっては、水上に浮かした状態で、波上側(図13にて右側)から入射波16が作用すると、この入射波16は浮体本体41の前面に当たるが、水面水平板44が抵抗となって浮体本体41のピッチングを抑制でき、浮体本体41の動揺を低減できる。
即ち、図14のグラフに示すように、浮体本体のみの場合、浮体本体41の前端部あるいは後端部に水面水平板44を固定した場合、浮体本体41の前端部及び後端部に水面水平板44を固定した場合とを比較した。このグラフからわかるように、浮体本体のみのものに比べて、浮体本体41の前端部あるいは後端部に水面水平板44を固定したものは、浮体本体41のピッチ角を低減でき、浮体本体21における動揺を確実に低減できることがわかる。そして、浮体本体41の前端部及び後端部に水面水平板44を固定したものは、浮体本体41のピッチ角を更に低減でき、浮体本体21における動揺を確実に低減できることがわかる。
図15に本発明の第1実施形態に係る浮体の動揺低減装置を表す概略、図16に本実施形態の浮体の動揺低減装置における波周期に対する浮体本体のロール角を表すグラフを示す。
本実施形態の浮体の動揺低減装置において、図15に示すように、浮体本体51は、前述した実施形態の浮体本体11とほぼ同一の構成をなし、長手方向における一側、つまり、側面部に板状部材54が浮体本体51から所定距離離間して浮体本体51の底面に対して斜め方向に支持されている。この板状部材54は浮体本体51の長手方向寸法とほぼ同じ長さの平板であって、上端部が浮体本体51の底面とほぼ同じ高さ位置にあり、浮体本体51と板状部材54との間には複数のステイと複数の貫通部55が形成されて通水可能となっている。
従って、このように構成された板状部材54を有する浮体本体51にあっては、水上に浮かした状態で、波上側(図15にて左側)から入射波16は浮体本体51の側面に当たると共に、一部が貫通部55を通水する。そのため、浮体本体51は、貫通部55の通水により入射波16の波力を減少できると共に、板状部材54及び貫通部55が抵抗となってローリングを抑制でき、浮体本体51の動揺を低減できる。
この場合、浮体本体51の底面に対する板状部材54の角度により浮体本体における動揺の低減効果が変わる。即ち、図16のグラフに示すように浮体本体51の底面に対して板状部材54の角度を変化させた場合のロール角を比較した。このグラフからわかるように、板状部材54を浮体本体51の底面に対して、斜め下方向(0〜90度)に設けた場合も、浮体本体51のロール角を低減できると共にロール固有周期を長い側に移行でき、浮体本体51における動揺を確実に低減する効果がある。ここで、浮体本体51の底面の延長面に対して板状部材54がなす角度が0度(α=0°)の時は、板状部材54は第2参考例における水平板24の位置にあり、浮体本体51の底面の延長面に対して板状部材54の角度が90度(α=90°)の時は、板状部材54は第1参考例における鉛直板14の位置にあり、浮体本体51の底面の延長面に対して板状部材の角度は−90度から+90度(図15において反時計回りを正とする。)の範囲で任意に設定できる。
なお、上述の実施形態では、浮体本体51の一方の側面部に板状部材54を設けたが、浮体本体51の左右の側面部に板状部材を設けてもよい。浮体本体は51の浮遊位置によっては、波が左あるいは右から作用することが考えられ、このような場合には、入射波16に対して浮体本体51のローリングを抑制でき、浮体本体51の動揺を低減できる。また、上述の実施形態において、板状部材54は、例えば、前述の第1参考例と同様にステイを介して固定して設けられている。しかし、前述の第1参考例と同様に、浮体本体の一側面部に複数のガイドレールを固定し、このガイドレールにはガイド部材が昇降自在に支持され、このガイド部材にステイを介して板状部材54を支持し、このガイド部材を駆動装置(例えば、駆動チェーン、ねじ軸、流体シリンダ等)により昇降可能としてもよい。
図17に本発明の第2実施形態に係る浮体の動揺低減装置を表す概略、図18に本実施形態の浮体の動揺低減装置における波周期に対する浮体本体のロール角を表すグラフを示す。
本実施形態の浮体の動揺低減装置において、図17に示すように、浮体本体61は、前述した実施形態の浮体本体11とほぼ同一の構成をなし、長手方向における一側、つまり、板状部材64が浮体本体61から所定距離離間して浮体本体61の側面部の底部からヒンジ機構を介して垂下されている。この板状部材64は浮体本体61の長手方向寸法とほぼ同じ長さの平板であって、浮体本体61と板状部材64との間には複数の貫通部65が形成されて通水可能となっている。
従って、このように構成された板状部材64を有する浮体本体61にあっては、水上に浮かした状態で、波上側(図17にて左側)から入射波16は浮体本体61の側面に当たると共に、一部が貫通部65を通水する。そのため、浮体本体61は、貫通部65の通水により入射波16の波力を減少できると共に、板状部材64及び貫通部65が抵抗となってローリングを抑制でき、浮体本体61の動揺を低減できる。
図18に示すように板状部材64を設けた場合、浮体本体61のロール角を低減できると共にロール固有周期を長い側に移行でき、浮体本体61における動揺を確実に低減できる効果がある。
なお、上述の実施形態では、浮体本体61の一方の側面部に板状部材64を設けたが、浮体本体61の左右の側面部に板状部材を設けてもよい。浮体本体は61の浮遊位置によっては、波が左あるいは右から作用することが考えられ、このような場合には、入射波16に対して浮体本体61のローリングを抑制でき、浮体本体61の動揺を低減できる。
図19に本発明の第5参考例に係る浮体の動揺低減装置を表す概略、図20に本参考例の浮体の動揺低減装置における波周期に対する浮体本体のピッチ角を表すグラフを示す。
本参考例の浮体の動揺低減装置において、図19に示すように、浮体本体71は、前述した各実施形態及び各参考例の浮体本体とは異なり、浮体の長手方向の両端側の底角部76が取り除かれ、長手方向における断面は台形状とされている。また、長手方向における前端部及び後端部にL字型の板状部材74が外向きに固定されている。この板状部材74の底部は、水面より下部に位置しており、かつ、浮体本体71の底面とほぼ同じ高さに位置している。
従って、このように構成された板状部材74を有する浮体本体71にあっては、水上に浮かした状態で、波上側(図19において左側)から入射波16が作用すると、この入射波16は浮体本体71の前面に当たるが、板状部材74が抵抗となって、浮体本体71のピッチングを抑制でき、浮体本体71の動揺を低減できる。
即ち、図20のグラフに示すように、浮体本体のみの場合、浮体本体71の前端部及び後端部に板状部材74を固定した場合、浮体本体71の前端部あるいは後端部に板状部材74を固定した場合、浮体本体71の前端部に板状部材74を固定し、後端部に第4参考例で前述した水面水平板44を固定した場合、とを比較した。このグラフからわかるように、浮体本体のみのものに比べて、板状部材74等を設けたものは、浮体本体71のピッチ角を低減でき、浮体本体71における動揺を確実に低減できることがわかる。
なお、上述の参考例では、L字型の板状部材74の底部は、浮体本体71の底面とほぼ同じ高さとしているが、本発明はこれに限定されず、L字型の板状部材74の底部が水面より下部に位置するように固定したものであれば、浮体本体71のピッチ角を低減でき、浮体本体71における動揺を確実に低減できる。
図21に第1参考例の第3変形例を示す。なお、図1と異なり平面図であるから、喫水線が示されていないことに留意されたい。図21において、鉛直板14aは、鉛直板14aの延在方向に略直交するよう形成された間隙により分割されている。図22は鉛直板14aを設けた浮体の動揺低減装置における波周期に対する浮体本体11のロール角と、浮体本体11のみの場合のロール角、及び一体とされた鉛直板14を設けた浮体の動揺低減装置における浮体本体11のロール角とを比較したグラフである。
図22からわかるように、鉛直板14aの延在方向に略直交するよう形成された間隙により分割された鉛直板14aを設けた場合も、一体とされた鉛直板14を設けた場合には及ばないが、浮体本体11のロール角を低減できると共にロール固有周期を長い側に移行でき、浮体本体11における動揺を確実に低減することができる。
同様に、第2参考例に示した水平板の延在方向に略直交するよう形成された間隙により分割された水平板を設けた場合、及び第2実施形態に示した板状部材の延在方向に略直交するよう形成された間隙により分割された板状部材を設けた場合も、浮体本体11のロール角を低減できると共にロール固有周期を長い側に移行でき、浮体本体11における動揺を確実に低減することができる。
図23に本発明の第6参考例に係る浮体の動揺低減装置を表す断面図、図24に本発明の第6参考例に係る浮体の動揺低減装置を表す側面図、図25に本参考例の浮体の動揺低減板において、図26に示す条件下での波周期に対する浮体本体のピッチ角を表すグラフを示す。
本参考例の浮体の動揺低減装置において、図24に示すように、浮体本体81は、例えば、鋼板によって形成され、柱状で、上下方向に貫通する空間が中央に形成された中空とされている。また、浮体本体81内部に密閉された複数の浮き室(図示略)が設けられている。そのため、浮体本体81はこの浮き室によって発生する浮力により水上(喫水線82)に浮かぶことができる。
この第6参考例に係る浮体は、上記の第1実施形態及び第2実施形態や、第1参考例〜第5参考例に係る浮体に比べて喫水が深い構成となっている。第1実施形態及び第2実施形態や、第1参考例〜第5参考例に係る浮体は図29(a)に示すように喫水幅Xが浮体の水平最大長さ(長手方向長さ)Yに比べて小さくなるような構成で、喫水の浅い浮体である。一方、本参考例に係る浮体は図29(b)に示すように喫水幅Xが浮体の水平長さYとほぼ同じになるような構成で、喫水の深い浮体である。
このような、喫水が浮体の水平最大長さと同程度となる浮体では、ローリング及びピッチングの固有周期は入射波の卓越周期に比べ十分に長いため、入射波が作用しても入射波の卓越周期成分による動揺はほとんど起こらないが、入射波により誘起される固有周期の動揺が起こりやすい。なお、卓越周期とは、実海面で発生頻度の高い波周期範囲を意味しており、この周期よりも動揺の固有周期が長い方にずれていると、波周期成分の動揺は発生しにくい特性となる。
図23、24に示されているようにこの浮体本体81の外周側に対して、ステイ87を介して浮体本体81の底面とほぼ同じ高さ位置に動揺低減板84が支持されている。この動揺低減板84は、上記の第2参考例に係る水平板と同様に平板であって、図23に示すように浮体本体の外周側全周にわたって形成されている。そして、浮体本体81と動揺低減板84との間には複数のステイ87により区画された複数の貫通部85が形成され、この貫通部85は通水可能とされている。なお、本参考例では、動揺低減板84として水平板を設けているが、上記の第1参考例で説明した鉛直板や、第1実施形態で説明した板状部材であってもよい。すなわち、動揺低減板84とは、浮体本体81のロール角を低減するとともにロール固有周期を長い側に移行することにより、入射波の波力を減少させて浮体本体81の動揺を低減させるような板を意味し、動揺低減板84には、少なくとも上記の第1実施形態及び第2実施形態や、第1参考例〜第5参考例で説明した板はすべて含まれるものである。
また、中空とされた浮体本体81の内周側に対して、浮体本体81の底面に動揺低減板83が設けられている。この動揺低減板83は、平板であって、図23に示すように浮体本体81の内周側全周にわたって形成されている。
このように構成された動揺低減板83,84を有する浮体本体81にあっては、水上に浮かした状態で、波上側(図24にて右側)から入射波86が作用すると、この入射波86は浮体本体81の側面及び動揺低減板84に当たると共に、一部が各貫通部85を通水する。そのため、浮体本体81は、動揺低減板84及び貫通部85が抵抗となって、固有周期のローリング及びピッチングを抑制できる。図26に示す各種の動揺低減板84(Fin1A〜Fin1D)を設けた場合、浮体本体81の波周期に対するピッチ角を図25に示す。各動揺低減板84(Fin1A〜Fin1D)は、全長96mの浮体に対してフィン幅(間隔を含む)8mの種々のフィンを設けたものであり、Fin1Aは、浮体本体81に間隔(貫通部)を設けず、直接浮体本体81に8mの動揺低減板84を設けたものであり、Fin1Bは、浮体本体81との間に0.5mの間隔(貫通部85)を形成して7.5mの動揺低減板84を設けたものであり、Fin1Cは、浮体本体81との間に1.0mの間隔(貫通部85)を形成して7.0mの動揺低減板84を設けたものであり、Fin1Dは、浮体本体81との間に1.9mの間隔(貫通部85)を形成して6.1mの動揺低減板84を設けたものである。図25に示すように、上記の各動揺低減板84(Fin1A〜Fin1D)を設けた場合、動揺低減板84を設けない場合(Fin0)と比較すると、明らかに浮体本体81に対するピッチ角は低減され、浮体本体81の動揺を低減していることがわかる。さらに、浮体本体81の内周側に設けられた動揺低減板83により固有周期のヒービング、ローリング及びピッチングを低減でき、浮体本体81における動揺を低減できる。
なお、本参考例では、動揺低減板83,84を浮体本体81の内周側及び外周側の全周にわたって形成しているが、本発明はこれに限定されず、動揺低減板83,84は間隙を設けて形成する構成としても、同様の作用・効果を奏することができる。
また、図27(a)に示すように浮体本体81の中央が中空になっていないものや、(b)に示すように浮体本体81が円筒状の形状のものであっても、浮体本体81に取付けた動揺低減板83,84は同様の作用・効果を奏することができる。さらに、本参考例では、図24に示すように縦断面形状が一様の浮体を用いて説明したが、図28(a)〜(c)に示すような縦断面形状が一様でない浮体であっても、動揺低減板83,84は同様の作用・効果を奏することができる。つまり、本発明の動揺低減板は、種々の形状の浮体に適用することができる。
なお、上述の各実施形態及び各参考例では、浮体本体11,21,31の側面部に鉛直板14、水平板24、回動板34をそれぞれ設けることで、浮体本体11,21,31のローリングを抑制し、浮体本体11,21,31の前後部に鉛直板14、水平板24、回動板34をそれぞれ設けたり、浮体本体41の前後端部に水平板44を設けることで、浮体本体11,21,31のピッチングを抑制したが、浮体本体の両側部及び前後端部に水平板等を設けたローリング及びピッチングを抑制してもよい。
また、上述の各実施形態及び各参考例では、浮体本体11,21,31,41を直方体形状としたが、立方体形状や円柱形状として鉛直板や水平板等を設けてもよい。
11,21,31,41,51,61,71,81 浮体本体
12 喫水線
13,23 ステイ
14,14a 鉛直板
15,25,35,55,65 貫通部
16 入射波
17 ガイドレール
18 ガイド部材
24,44 水平板
33 ブラケット
34 回動板
54,64,74 板状部材
83,84 動揺低減板

Claims (9)

  1. 水上に浮かぶ浮体本体の少なくとも波上側に板状部材を設けると共に、該板状部材の前記浮体本体側端部が、前記浮体本体の底面と同高さから所定距離離間し、前記浮体本体は直方体形状をなし、
    波上側からの入射波が前記浮体本体の側面に当たると共に、一部が前記浮体本体と前記板状部材との間を通水することを特徴とする浮体の動揺低減装置。
  2. 前記板状部材は、前記浮体本体の底面に対して斜め方向に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の浮体の動揺低減装置。
  3. 前記板状部材は、前記浮体本体から並設された複数のステイを介して所定位置に支持され、該複数のステイの間に通水可能な貫通部が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の浮体の動揺低減装置。
  4. 前記板状部材は該浮体本体の長手方向における少なくとも左右いずれかの一側に設けられたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の浮体の動揺低減装置。
  5. 前記板状部材を前記浮体本体の底面より上方に移動可能としたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の浮体の動揺低減装置。
  6. 前記板状部材は、ヒンジ機構を介して垂下されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の浮体の動揺低減装置。
  7. 前記板状部材は、前記浮体本体から並設された前記ヒンジ機構に支持され、該ヒンジ機構に通水可能な貫通部が設けられていることを特徴とする請求項6に記載の浮体の動揺低減装置。
  8. 前記板状部材は、該板状部材の延材方向に略直交するよう形成された間隙により分割されていることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の浮体の動揺低減装置。
  9. 請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の浮体の動揺低減装置と、浮体本体とを備えたことを特徴とする浮体。
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