JP2009183876A - マイクロ流体混合装置および混合方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】省スペース化を実現するため送液機構として1つのバルブ機構を設けることによって、定量的な混合が可能なマイクロ流体混合装置を提供する。
【解決手段】複数の流体をバルブを用いて順次に混合流路に供給して混合するマイクロ流体混合装置であって、複数の流体をバルブに注入する複数の注入流路と、該注入流路から注入された複数の流体を収納する複数の貫通流路を有する移動可能なバルブと、該バルブに接して設けられ、複数の貫通流路に収納された流体を加圧により外部に移送する加圧流路と、該加圧流路の加圧により貫通流路から移送された複数の流体を収納して混合する混合流路と、前記バルブを移動させることにより複数の貫通流路に収納された複数の流体を加圧により順次混合流路に供給するバルブ移動手段を有するマイクロ流体混合装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の流体を混合させるマイクロ流体混合装置および混合方法に関するものである。
複数の流体が合流する際において、一般的にレイノルズ数がおよそ2000以下になるとその空間を進行する流体は層流を形成する。レイノルズ数が100以下に多々なり得る微小領域の流体においても同様に、複数流体を合流させると層流を形成し、各流体が混合されにくい。また、微小空間内においては、駆動できる物体を配置して流体を攪拌することも困難である。そこで、マイクロ流路内での複数流体を混合する方法として、マイクロ流路内に障害物を設ける方法(特許文献1参照)、または流路寸法を変化させる方法(特許文献2参照)により乱流を発生させ混合を促進させてきた。また、層流のまま流体を混合させる方法として、流体の流れを分流し、混合させようとする流体を挟み込む方法がある(特許文献3参照)。
さらに、前記各種混合方法は、マイクロ流路の構造が複雑になるなどの課題が存在するのに対し、流路構造によらない送液機構の調整による混合方法は、簡便な混合方法である。図4のような複数の注入流路41、42があり、それぞれにポンプ45、46が配置されたマイクロ流路において、ポンプ45とポンプ46を交互に作動させることにより、合流点43においてそれぞれの流体47、48を同時にではなく交互に通過させることにより、混合流路44において両流体界面における拡散を促して混合させる方法が開示されている(特許文献4参照)。
また、3流体の混合を行う場合には、前記図4のような2液混合を行った後に新たに1流体混合させるか、図5に示されるように、第1、2、3注入流路をそれぞれレザーバ57、58、59よりポンプ54、55、56によって、流路49,50,51を移送されてくる流体が合流点52を交互に通過し、混合流路53で拡散により混合させる方法がある(特許文献5参照)。
特開2006−208188号公報(第10項、図1) 特開2006−53091号公報(第13項、図6) 特開2003−1077号公報(第10項、図3) 特開2005−144215号公報(第7項、図3) 特開2003−220322号公報(第10項、図10)
送液機構の調整による混合方法は、流路構造による混合方法より簡便ではあるが、以下のような課題が生じる。まず、各注入流路それぞれに送液機構が必要なため、送液機構のためのスペースを確保する必要が生じる。マイクロデバイスにおいて、多くの機能を付加するためには、省スペースである必要があり、送液機構に多くのスペースを確保するのは好ましくない。これは、混合する流体数が増加するとより顕著になる問題である。
次に、合流点において各注入流路と混合流路内の圧力のバランスによっては、1つの注入流路から他の注入流路へ流体が流入して、注入しようとしている流体が混合流路外で混合される可能性がある。このため混合比率を確定する必要のある定量的な混合が困難になる。
また、3流体以上混合可能なデバイスにおいて、3流体のうち任意の2流体だけを混合させるような、流体の混合組み合わせに対する自由度がなく、定量的な混合にも課題が生じる。これは、図5で説明すると、第1流体と第3流体のみを混合させる場合、第1流体と第3流体のみを注入しようとすると、流体の一部は混合流路53方向と第2注入流路50方向へ分流されてしまう。よって、第1流体と第3流体の全量が混合流路53方向へは進行しないので、定量的に2種の流体が混合されないということに相当する。
そこで、本発明は、省スペース化を実現するため送液機構として1つのバルブ機構を設けることによって、定量的な混合を可能にするマイクロ流体混合装置および混合方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するマイクロ流体混合装置は、複数の流体をバルブを用いて順次に混合流路に供給して混合するマイクロ流体混合装置であって、複数の流体をバルブに注入する複数の注入流路と、該注入流路から注入された複数の流体を収納する複数の貫通流路を有する移動可能なバルブと、該バルブに接して設けられ、複数の貫通流路に収納された流体を加圧により外部に移送する加圧流路と、該加圧流路の加圧により貫通流路から移送された複数の流体を収納して混合する混合流路と、前記バルブを移動させることにより複数の貫通流路に収納された複数の流体を加圧により順次混合流路に供給するバルブ移動手段を有することを特徴とする。
上記の課題を解決するマイクロ流体混合方法は、複数の流体をバルブを用いて順次に混合流路に供給して混合するマイクロ流体混合方法であって、複数の注入流路から複数の流体をバルブに注入する工程と、該注入流路から注入された複数の流体を、移動可能なバルブに設けられた複数の貫通流路に収納する工程と、該複数の貫通流路に収納された流体を、バルブに接して設けられた加圧流路からの加圧により外部に移送する工程と、該加圧流路の加圧により貫通流路から移送された流体を混合流路に収納する工程と、前記バルブを移動させることにより複数の貫通流路に収納された複数の流体を加圧により順次混合流路に供給して混合する工程を有することを特徴とする。
本発明のマイクロ流体混合装置は、従来の複数の送液機構を要した装置に比較して、送液機構として1つのバルブ機構を設けることによって、定量的な混合を可能にし、省スペース化を実現できる効果がある。
また、複数の流体において、混合する定量の流体を前段階にてバルブ内の貫通流路に保持することにより、混合の前段階において流体間の混合が発生しないため、混合比率が保持され、定量的な混合が可能になるという効果がある。
さらに、バルブ内の複数の貫通流路は互いに独立し、複数の各々の流体を収容できるので、混合流体の選択自由度が上昇するという効果がある。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に係るマイクロ流体混合装置は、複数の流体をバルブを用いて順次に混合流路に供給して混合するマイクロ流体混合装置であって、複数の流体をバルブに注入する複数の注入流路と、該注入流路から注入された複数の流体を収納する複数の貫通流路を有する移動可能なバルブと、該バルブに接して設けられ、複数の貫通流路に収納された流体を加圧により外部に移送する加圧流路と、該加圧流路の加圧により貫通流路から移送された複数の流体を収納して混合する混合流路と、前記バルブを移動させることにより複数の貫通流路に収納された複数の流体を加圧により順次混合流路に供給するバルブ移動手段を有することを特徴とする。
前記バルブに接して、注入流路と該注入流路からの流体が流入する廃棄流路が設けられ、前記バルブを移動することにより、注入流路と貫通流路と廃棄流路を連通させ、流体を注入流路から貫通流路に注入することが好ましい。
前記バルブに接して加圧流路と混合流路が設けられ、前記バルブを移動することにより、加圧流路と貫通流路と混合流路を連通させ、貫通流路に収納された流体を加圧流路からの加圧により順次混合流路に供給することが好ましい。
前記複数の貫通流路に収納された複数の流体を、加圧流路からの気体による加圧により順次混合流路に供給することが好ましい。
本発明に係るマイクロ流体混合方法は、複数の流体をバルブを用いて順次に混合流路に供給して混合するマイクロ流体混合方法であって、複数の注入流路から複数の流体をバルブに注入する工程と、該注入流路から注入された複数の流体を、移動可能なバルブに設けられた複数の貫通流路に収納する工程と、該複数の貫通流路に収納された流体を、バルブに接して設けられた加圧流路からの加圧により外部に移送する工程と、該加圧流路の加圧により貫通流路から移送された流体を混合流路に収納する工程と、前記バルブを移動させることにより複数の貫通流路に収納された複数の流体を加圧により順次混合流路に供給して混合する工程を有することを特徴とする。
前記複数の貫通流路に収納された複数の流体を、加圧流路からの気体の印加圧力値を一定に保って加圧することにより順次混合流路に供給することが好ましい。
本発明では、複数の流体に対し、移動式バルブ内にそれぞれ一定容積の貫通流路を形成する。その貫通流路内に流体を保持した後、移動式バルブの位置を制御して、バルブに接して設けられた加圧流路と混合流路を単一の貫通流路で連通させて、加圧流路からの気体を加圧して貫通流路内の流体の一部を混合流路に注入する。他の貫通流路内の流体も同様に一部分ずつ混合流路に注入させることにより、複数の流体を交互に混合流路に注入することにより、流体間の短い拡散距離内で混合される。
図1は、本発明におけるマイクロ流体混合装置の一実施態様を示す模式図である。図1において、マイクロ流体混合装置1には第1流体注入流路3と、第2流体注入流路5が形成され、1端をそれぞれのレザーバに接続し、反対側の端はバルブ8を収納し、バルブが移動するために設けられた空間部分のバルブ穴2に接続している。空間部分のバルブ穴2はマイクロ流体混合装置1の側面より内部の方向に、加圧流路4と混合流路7が対向しながら分断する方向に形成され、内部に貫通流路9および10を有するバルブ8の大きさにほぼ等しい大きさを保持する。
加圧流路4は、1端はポンプ6に接続し、反対側の端はバルブ穴2の壁面に接続している。混合流路7は、1端はバルブ穴2の壁面に接し、反対側の端は特に限定する必要はない。バルブ8はマイクロ流体混合装置1のバルブ穴2内に移動させながら挿入された際に、貫通流路9、10はそれらの位置により注入流路3、5、加圧流路4、または混合流路7と連通させることができる。
11はバルブ移動手段であり、バルブを移動させることにより複数の貫通流路に収納された複数の流体を加圧により順次混合流路に供給する。バルブ移動手段11は、機械的にバルブ8を移動させるものでもよいし、また磁気など直接バルブ8と接していなくても、バルブ8の位置制御が可能なものであれば、特に動作方式を限定する必要はない。
ポンプ6はマイクロ流体混合装置1上に必ずしも設置される必要はなく、マイクロ流体混合装置1の外部に設置されているシリンジポンプなようなもので作動させてもよい。ここで、マイクロ流体混合装置1の材質は、特に限定する必要はないが、バルブ穴2壁面が疎水性を有するような材質か、またはマイクロ流体混合装置1の材質が親水性であった場合は、バルブ穴2壁面は疎水性処理が施されていることが好ましい。
さらに、バルブ8においても、材質を特に限定する必要はないが、表面が疎水性を有する材質または表面が疎水性処理可能な材質が好ましい。また、マイクロ流体混合装置1およびバルブ8の材質は使用される流体と化学反応を生じない材質であることが好ましい。
以下、実施例を示して本発明を具体的に説明する。
実施例1
本発明の実施例1を図2を用いて説明する。図2は、本発明におけるマイクロ流体混合装置の基本構成を示す模式図であり、特にマイクロ流体混合装置1とバルブ8の上面図を示す。
バルブ8を、第1流体貫通流路9、第1流体注入流路3、第1流体廃棄流路15と連通されるような位置にて停止させ、第1流体17の液滴を、第1流体レザーバ12上に置く。第1流体17は毛細管現象により第1流体注入流路3を通してバルブ8内の第1流体貫通流路9へ注入される。第1流体17が、第1流体貫通流路9を通過した後、バルブ8の位置を第2流体注入流路5、第2流体貫通流路10、第2流体廃棄流路16が連通するように合わせ、第2流体を第2流体レザーバ14上へ置き、毛細管現象によって第2流体貫通流路10へ注入する。
このさい、混合に必要な流体量は、貫通流路9、10の容積によって決定されるため、混合流路7へ定量が注入されることになり、混合比が保たれる。
第2流体18が第2流体貫通流路10を通過した後、バルブ8の位置を第1流体貫通流路が加圧流路4と混合流路7に連通する位置に合わせ、ポンプ6を作動させることにより加圧流路4へ気体を送り込み、第1流体17の一部を混合流路7内へ移送する。
次に、第2流体貫通流路10が、加圧流路4と混合流路7と連通する位置にバルブ8を合わせ、ポンプ6を作動させることにより、第2流体18の一部が混合流路7内へ移送される。このバルブ8を、第1、第2貫通流路と混合流路7とを交互に連通させてポンプ6からの加圧によりそれぞれの流体の一部を移送する工程を行うことにより、混合流路7内には第1流体と第2流体が交互に移送され、微小領域内においても効果的に流体が混合される。
各貫通流路と混合流路7および加圧流路4が連通したさいに、流体の一部が混合流路7に注入されるわけであるが、その注入量はポンプ6の印加圧力で調整可能である。
なお、全ての実施例におけるバルブ8の動作は、1つの貫通流路がいづれかの注入流路、加圧流路および混合流路と連通しているときには、他の全ての貫通流路はいづれかの流路とも連通していない状態であるように設計されている。
また、全ての実施例において、図示されているバルブ8はバルブ穴2の壁面に対して直線方向へ移動させるように記載されているが、必ずしも直線方向へ限定する必要はない。例えば、移動方向は回転を含むものであってもよい。さらに、移動方向が回転を含む場合、バルブ8は常時バルブ穴2内に保持されていてもよい。
実施例2
次に実施例2を説明する。
図1において、バルブ8を、第1流体貫通流路9、第1流体注入流路3、第1流体廃棄流路15と連通される位置にて停止させ、第1流体17の液滴を、第1流体レザーバ12上に置く。第1流体17は毛細管現象により第1流体注入流路3を通してバルブ8内の第1流体貫通流路へ注入される。第1流体17が、第1流体貫通流路9を通過した後、バルブ8の位置を第2流体注入流路5、第2流体貫通流路10、第2流体廃棄流路が連通するように合わせ、第2流体を第2流体レザーバ14上へ置き、毛細管現象によって第2流体貫通流路10へ注入する。
ポンプ6を作動させ、一定値圧力を加圧流路4方向へ与える。バルブ8位置を第1流体貫通流路が加圧流路4と混合流路7に連通する位置に合わせて加圧流路4からの圧力により、第1流体17の一部を混合流路7内へ移送する。次に、第2流体貫通流路10が、加圧流路4と混合流路7と連通する位置にバルブ8を合わせて加圧流路4からの圧力により、第2流体18の一部が混合流路7内へ移送される。ポンプ6からの加圧値を一定に保持し、バルブ8の位置を第1、第2貫通流路と混合流路7とを交互に連通させてそれぞれの流体の一部を移送する工程を行うことにより、混合流路7内には第1流体と第2流体が交互に移送され、微小領域内においても効果的に流体が混合される。
各貫通流路と混合流路7および加圧流路4が連通したさいに、流体の一部が混合流路7に注入されるわけであるが、その注入量はバルブ8の位置が貫通流路と混合流路が連通している時間によって調節可能である。
実施例3
次に実施例3を図3を用いて説明する。
図3は、本発明におけるマイクロ流体混合装置の他の実施態様を示す模式図である。図3(a)はマイクロ流体混合装置19の上面図、図3(b)はマイクロ流体混合装置19の側面図である。
図3において、21、23、24はそれぞれ第1、第2、第3流体注入流路、35、36、37はそれぞれ第1、第2、第3流体廃棄流路である。また、22は加圧流路、26は混合流路である。これらの流路において、第1、第3流入流路21、24および第1、第3廃棄流路35、37は同一の水平方向の平面内に位置し、第1、第3注入流路より垂直方向へ上昇させた面に、第2流入流路23および第2廃棄流路36が配置されている。混合流路26、加圧流路22およびポンプ25は第2注入流路23よりさらに垂直方向へ上昇させた平面に配置されている。
バルブ27は内部に第1流体貫通流路28、第2流体貫通流路29、第3流体貫通流路30を保持し、それぞれ第1、第2、第3流体注入流路と第1、第2、第3流体貫通流路が連通可能な位置に、バルブ動作機構(図示せず)を2次元的に作動させることにより制御することができる。
バルブ27を、第1流体貫通流路28、第1流体注入流路21、第1流体廃棄流路35と連通されるような位置にて停止させ、第1流体38の液滴を、第1流体レザーバ31上に置く。第1流体38は毛細管現象により第1流体注入流路21を通してバルブ27内の第1流体貫通流路28へ注入される。第1流体38が、第1流体貫通流路28を通過した後、バルブ27位置を第2流体注入流路23、第2流体貫通流路29、第2流体廃棄流路36が連通するように合わせ、第2流体を第2流体レザーバ33上へ置き、毛細管現象によって第2流体貫通流路29へ注入する。さらに、第2流体39が、第2流体貫通流路29を通過した後、バルブ27位置を第3流体注入流路24、第3流体貫通流路30、第3流体廃棄流路37が連通するように合わせ、第3流体を第3流体レザーバ34上へ置き、毛細管現象によって第3流体貫通流路30へ注入する。
第3流体40が第3流体貫通流路30を通過した後、バルブ27位置を第1流体貫通流路28が加圧流路22と混合流路26に連通する位置に合わせ、ポンプ25を作動させることにより加圧流路22へ気体を送り込み、第1流体38の一部を混合流路26内へ移送する。次に、第2流体貫通流路29が、加圧流路22と混合流路26と連通する位置にバルブ27を合わせ、ポンプ25を作動させることにより、第2流体39の一部が混合流路26内へ移送される。さらに、第3流体貫通流路30が、加圧流路22と混合流路26と連通する位置にバルブ27を合わせ、ポンプ25を作動させることにより、第3流体40の一部が混合流路26内へ移送される。このバルブ27を、第1、第2、第3貫通流路と混合流路26とを交互に連通させてポンプ25からの加圧によりそれぞれの流体の一部を移送する工程を行うことにより、混合流路26内には第1流体、第2流体および第3流体が交互に移送され、微小領域内においても効果的に流体が混合される。
また、必要に応じて混合流路26へ各流体を注入する順序を変えてもよい。さらに、3種類の流体中、任意の2種類の流体のみを混合することもでき、そのさいに使用されない注入流路には流体が注入されることはない。
実施例4
実施例4を図3を用いて説明する。実施例3において第1、第2、第3貫通流路にそれぞれの流体を注入された後に、ポンプ25を一定の圧力が加圧流路22に印加されるようにして、第1、第2、第3貫通流路が混合流路26と加圧流路22に連通したときに、第1、第2、または第3流体の一部が混合流路26内へ注入して効果的に混合させる。
本発明のマイクロ流体混合装置は、省スペース化を実現するため送液機構として1つのバルブ機構を設けることによって、定量的な混合が可能なので、流体の分析装置内の一システムとして利用することができる。
本発明におけるマイクロ流体混合装置の一実施態様を示す模式図である。 本発明におけるマイクロ流体混合装置の基本構成を示す模式図である。 本発明におけるマイクロ流体混合装置の他の実施態様を示す模式図である。 従来技術の送液機構による微小領域内の2液混合方法を示す模式図である。 従来技術の送液機構による微小領域内の3液混合方法を示す模式図である。
符号の説明
1 マイクロ流体混合装置
2 バルブ穴
3 第1流体注入流路
4 加圧流路
5 第2流体注入流路
6 ポンプ
7 混合流路
8 バルブ
9 第1流体貫通流路
10 第2流体貫通流路
11 バルブ移動手段
15 第1廃棄流路
16 第2廃棄流路

Claims (6)

  1. 複数の流体をバルブを用いて順次に混合流路に供給して混合するマイクロ流体混合装置であって、複数の流体をバルブに注入する複数の注入流路と、該注入流路から注入された複数の流体を収納する複数の貫通流路を有する移動可能なバルブと、該バルブに接して設けられ、複数の貫通流路に収納された流体を加圧により外部に移送する加圧流路と、該加圧流路の加圧により貫通流路から移送された複数の流体を収納して混合する混合流路と、前記バルブを移動させることにより複数の貫通流路に収納された複数の流体を加圧により順次混合流路に供給するバルブ移動手段を有することを特徴とするマイクロ流体混合装置。
  2. 前記バルブに接して、注入流路と該注入流路からの流体が流入する廃棄流路が設けられ、前記バルブを移動することにより、注入流路と貫通流路と廃棄流路を連通させ、流体を注入流路から貫通流路に注入することを特徴とする請求項1に記載のマイクロ流体混合装置。
  3. 前記バルブに接して加圧流路と混合流路が設けられ、前記バルブを移動することにより、加圧流路と貫通流路と混合流路を連通させ、貫通流路に収納された流体を加圧流路からの加圧により順次混合流路に供給することを特徴とする請求項1に記載のマイクロ流体混合装置。
  4. 前記複数の貫通流路に収納された複数の流体を、加圧流路からの気体による加圧により順次混合流路に供給することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかの項に記載のマイクロ流体混合装置。
  5. 複数の流体をバルブを用いて順次に混合流路に供給して混合するマイクロ流体混合方法であって、複数の注入流路から複数の流体をバルブに注入する工程と、該注入流路から注入された複数の流体を、移動可能なバルブに設けられた複数の貫通流路に収納する工程と、該複数の貫通流路に収納された流体を、バルブに接して設けられた加圧流路からの加圧により外部に移送する工程と、該加圧流路の加圧により貫通流路から移送された流体を混合流路に収納する工程と、前記バルブを移動させることにより複数の貫通流路に収納された複数の流体を加圧により順次混合流路に供給して混合する工程を有することを特徴とするマイクロ流体混合方法。
  6. 前記複数の貫通流路に収納された複数の流体を、加圧流路からの気体の印加圧力値を一定に保って加圧することにより順次混合流路に供給することを特徴とする請求項5に記載のマイクロ流体混合方法。
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