JP2009183016A - 電源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 瞬断を招くことなく、高効率、大容量の電力を供給することができ、無停電電源装置およびポータブル電源として併用可能な電源装置を供給することを目的としている。
【解決手段】
本発明の電源装置100は、入力プラグ120と、出力コンセント126と、充電器140と、二次電池128と、インバータ142と、出力コンセントを通過する電流を測定する電流測定部152と、測定された電流を所定比で按分した按分電流を導出する按分電流導出部154と、インバータからの出力電流を按分電流となるように制御する電流制御部156と、入力プラグに商用電源が接続されていることを検知する商用接続検知部160と、を備え、按分電流導出部は、商用電源に接続されていないことが検知されると、所定比を検知前より大きな値に変更することを特徴とする。
【選択図】 図3

Description

本発明は、予め二次電池に蓄電しておき、商用電源が切断された場合においても、接続された負荷に単独で電力を供給することが可能な電源装置に関する。
停電等により商用電源からの電力の供給が一時的に途絶えることがある。しかし、パーソナルコンピュータを始めとする、商用電源に接続された複数の電気機器には、そのような電力の瞬断が許されない場合がある。そこで、通常は商用電源からの電力を供給し、その電力が停止した場合に内部の二次電池から負荷に電力を供給する所謂無停電電源装置(UPS:Uninterruptible Power Systems)を電気機器に接続するといった対応がとられている。
図10は、常時商用給電方式による無停電電源装置10の例を示したブロック図である。無停電電源装置10は、入力プラグ12を商用コンセント14に挿入して商用電源を取得し、接続切替部16および出力コンセント18を経由して負荷に伝送する。ここで無停電電源装置10は負荷への給電と並行して商用電源を充電器20で整流して二次電池22に蓄電し、停電時に接続切替部16をインバータ24側に倒して二次電池22から負荷に電力を供給する。
かかる常時商用給電方式では、二次電池22を利用することで停電時においても電力の供給を継続することができる。しかし、接続切替部16の機械接点の切替時に電源が瞬時的に途切れるため、瞬断を許容しない電気機器には利用できなかった。
図11は、常時インバータ給電方式による無停電電源装置30の例を示したブロック図である。無停電電源装置30は、入力プラグ12から受電した電力全てを充電器20で整流し、二次電池22の蓄電分を除く全ての電力がインバータ24を経由して負荷に供給される。従って、常時商用給電方式のような接続切替部16が存在しないので停電時に瞬断が生じることもない。しかし、かかる常時インバータ給電方式では、電力が充電器20およびインバータ24を常に経由することとなるので、両者の変換時に電力を費やしてしまい電力効率が悪くなるといった問題があった。
また、無停電電源装置は、停電時にパーソナルコンピュータを正常にシャットダウンさせる目的に利用されることが多く、電力容量の小さいものが一般的である。従って、電気機器を長時間動作させるような所謂ポータブル電源として利用することはできなかった。また、無停電電源装置はその目的から単体で動作し、負荷容量に合わせて無停電電源装置を並列運転させるといった用途が想定されていなかった。
一方、停電時の電気機器の長時間動作を補償するポータブル電源装置(外部電源装置)は、燃料電池や二次電池が用いられ、単体で大容量の電力を供給することができる。燃料電池の例では水素を燃料として数百W以上の電力を生成できるものもある(例えば、特許文献1参照)。停電等により発電所を含む電力供給システムからの電力の供給が一時的に途絶えた場合においても、エアコン、冷蔵庫等の電気機器には継続的な電力の供給が必要である。この場合、屋内配線とは独立して電力供給可能なポータブル電源装置に上記電気機器を接続して動作を継続させることができる。
ポータブル電源装置が供給すべき電力容量は、接続する電気機器の負荷によってそれぞれ相異し、また、突入電流等の突発的な消費にも耐えうる量でなくてはならない。しかし、いかなる負荷にも対応できるように電力容量の違う複数種類のポータブル電源装置を準備するのは、購入や運搬にコストがかかりすぎて実用的ではない。そこで、複数の電源をマスタースレーブ方式で接続したり、電力容量の等しい複数のポータブル電源装置をその負荷に応じて適切な数だけ連結したりして電気機器に電力を供給する技術(例えば、特許文献2および3)が知られている。
図12は、複数のポータブル電源装置の電力を1つの負荷に供給する例を示したブロック図である。ここでは、複数のポータブル電源装置40の出力同士が並列に接続され負荷42に繋がっている。ポータブル電源装置40内には、電力が蓄電された二次電池44が設けられ、その二次電池44の直流電力がインバータ46を通じて交流電力に変換され、負荷42に供給される。
このとき、各ポータブル電源装置40の電流制御部48は、インバータ46への電圧制御および位相制御を通じて、自体が生成する交流電力を他のポータブル電源装置40の交流電力に合わせ、横流電流の発生を抑制する。電流制御部48では、総電流測定部50によって測定された負荷への総電流Isumを接続されたポータブル電源装置40の個数で按分した電流と、電流測定部52によって測定された自体の電流Iindとが比較され、その偏差が0(ゼロ)になるようにインバータ46の電圧および位相が調整される。かかる技術により各ポータブル電源装置40のインバータ46の出力電流を平衡させることができ、非線形負荷の変動にも追従することができる。
図13は、複数のポータブル電源装置の電力を1つの負荷に供給する他の例を示したブロック図である。ここでも図12同様、複数のポータブル電源装置60の出力同士が並列に接続され負荷42に繋がっている。ポータブル電源装置60内には、電力が蓄電された二次電池44が設けられ、その二次電池44の直流電力がインバータ46を通じて交流電力に変換され、負荷42に供給される。
図13の例では、図12の例と電流の比較対象が相異し、図13の例の場合、電力制御部62が、自体の電流測定部52で測定された電流Iindと隣接するポータブル電源装置60の電流測定部52で測定された電流Iindとを比較し、その偏差が0となるようにインバータ46の電圧および位相を調整している。ここでは、並列接続される総てのポータブル電源装置60が、少なくとも隣接するポータブル電源装置60と電力を按分するので、結果的に各ポータブル電源装置60から均一に電力を給電することができる。かかる技術では各ポータブル電源装置60の一つが解列したとしても電力の按分量が自動的に校正され負荷への電力供給を継続することができる。
特開2004−319367号公報 特開平8−223808号公報 特開2002−262577号公報
上述したように、無停電電源装置は、電力容量が小さく、並列運転によって電力容量を増やすといった考え方がなかった。ここで、単に電力容量を大きくまたは並列運転すると、瞬断の生じない常時インバータ給電方式では、充電器およびインバータを経由することによる消費電力が膨大になり、充電器や二次電池の大型化を招くこととなる。
また、ポータブル電源に関しては並列運転の技術が公開されているものの、例えばマスタースレーブ方式の並列接続では、マスターとなるポータブル電源装置を設定しなければならず、汎用性や拡張性に欠ける。また、上述した図12の例では、電流制御部48による電流の比較を適切に遂行するため、連結するポータブル電源装置の台数を予め把握し、総電流測定部50からの電流をその台数で正確に按分するように設定しなくてはならず、準備に時間を費やしていた。また、連結する台数が変更される毎に内部設定を更新しなければならず、確実性や安全性の観点からも問題があった。
さらに、図12の例では、総電流測定部50を設け、その総電流測定部50から各ポータブル電源装置40に総電流量をフィードバックし、総てのポータブル電源装置40でその情報を共有する必要があるため配線等が複雑になりコストの増加と信頼性の低下を招いていた。
また、図13の例では、ポータブル電源装置60の台数の把握を必要とせず、各ポータブル電源装置60の一つが解列したとしても電力の供給は継続できるものの、ポータブル電源装置60の構成変更時におけるポータブル電源装置60間の接続変更が複雑であり、やはり準備に時間を費やしていた。
さらに、上述したポータブル電源の従来技術では、連結するポータブル電源装置の電力容量が等しいことを前提としているので、電力容量が足りない場合であっても他種のポータブル電源装置を連結することができないといった課題も有していた。
このようなポータブル電源装置は、緊急時に利用されるため、利用されていない期間が長く、その期間は他の用途に利用できないといった問題もある。本願発明者は、電力容量が大きく並列運転可能なポータブル電源装置を、通常時でも電源として利用可能な無停電電源装置に応用できないか検討し、本発明を完成するに至った。
本発明は、このような課題に鑑み、瞬断を招くことなく、高効率、大容量の電力を供給することができ、無停電電源装置およびポータブル電源として併用可能な電源装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明にかかる電源装置の代表的な構成は、入力プラグと、入力プラグから入力された交流電力を出力する出力コンセントと、入力プラグから入力された交流電力を直流電力に変換する充電器と、変換された直流電流を蓄電する二次電池と、二次電池からの直流電力を交流電力に変換し、出力コンセントに出力するインバータと、出力コンセントを通過する電流を測定する電流測定部と、測定された電流を所定比で按分した按分電流を導出する按分電流導出部と、インバータからの出力電流を按分電流となるように制御する電流制御部と、入力プラグに商用電源が接続されていることを検知する商用接続検知部と、を備え、按分電流導出部は、商用電源に接続されていないことが検知されると、所定比を検知前より大きな値に変更することを特徴とする。
当該電源装置を無停電電源装置として利用したとき、入力プラグから直接出力コンセントに供給される電力と、充電器およびインバータを経由する電力が適切に合成され、接続切替を必要としないので、停電時等、入力プラグからの商用電源の供給が断たれた場合においても瞬断を招くことなくスムーズに電力源の切替が可能となる。また、商用電源からの供給を受けている間、按分電流導出部が充電器およびインバータを経由する電流を所定比に抑えるので、そこでの消費電力を最小に抑制でき、通常時においても電力効率の向上を図ることができる。さらに、インバータ経由の電力容量を抑えることで充電器の容量を小さくすることが可能となる。
さらに、按分電流導出部と電流制御部との構成により、入力された電力の状態に拘わらず、適切に所定比の電力を合成することができるので、当該電源装置を複数連結して、停電時またはポータブル電源として当該電源装置を利用する際に、電力の消費を按分することができる。こうして複雑な外部配線を要することなく簡易な構成で容易かつ迅速に複数の電源装置を連結させることができ、安定した電力の供給が可能となる。以下、本明細書において「下流」は電源装置を連結した場合における負荷側を示し、「上流」はその逆側を示す。従って、電力は上流から下流に向かって供給され、電力の大きさは下流に下るに連れ累積される。また、「単電力容量」とは該当する電源装置単体の電力容量をいう。ここでは、電源装置同士を直列に連結しているが、内部的には電力同士が並列に接続されている。
電源装置は、入力プラグと充電器との接続をオンオフする充電スイッチをさらに備え、充電スイッチは、商用電源に接続されていないことが検知されるとオフされてもよい。
商用電源から電力を供給する商用供給モードが、二次電池から電力を供給する電池供給モードに切り替わった場合、最早二次電池の充電は必要なくなる。しかし、当該電源装置を複数連結している場合、上流からの電力が供給されるので、充電器を接続したままでは二次電池へのさらなる充電が実行されてしまう。本発明では電池供給モードにおいては充電スイッチをオフすることで二次電池への充電を抑制する。
電源装置は、二次電池が充電可能であることを検知する充電可能検知部と、インバータと出力コンセントとの接続をオンオフするインバータスイッチと、をさらに備え、充電スイッチおよびインバータスイッチは、二次電池が充電不能のときにもオフされてもよい。
二次電池が充電不能に陥った場合、充電器を機能させ続けることを要せず、その二次電池の状態によってはインバータを接続し続けるのは危険である。従って、二次電池が不能の場合、その前後段の充電スイッチおよびインバータスイッチをオフすることで二次電池を電力供給経路から切り離す。
電源装置は、上流に他の電源装置が連結されていないことで自体が最上流の電源であることを検知する最上流検知部と、入力プラグと出力コンセントとの接続をオンオフするバイパススイッチと、をさらに備え、バイパススイッチは、商用電源に接続されておらず、かつ自体が最上流のときオフされるとしてもよい。
かかる構成により、自体が単体動作または最上流で動作している場合に電源供給経路から入力プラグを切り離すことができ、商用コンセントへの逆潮流を防止することができる。
電源装置は、当該電源装置からの電源出力を実行させるかどうか検知する出力実行検知部をさらに備え、インバータスイッチおよびバイパススイッチは、電源出力を実行しないときにもオフされるとしてもよい。
かかる構成により、当該電源装置からの出力の可否をユーザが操作することができ、所望するタイミングにおいてのみ電源として利用することが可能となる。
インバータスイッチは、上流に連結された電源装置の台数が所定数を超えるとオフされるとしてもよい。
かかる構成により、連結台数に上限(例えば6台)を設けることができる。また、上限以上の電源装置を予備の電源装置(出力としては荷担していないが、二次電池への充電が為されるため、いつでも電源装置として機能させることが可能)として連結することができ、上流における電源装置の1つが不能に陥った場合には、直ちにその代わりとして機能する。
連結された一段上流の電源装置から受信した上流に連結された総ての電源装置の電力容量に、当該電源装置の単電力容量を加算して総電力容量を導出する電力加算部をさらに備え、按分電流導出部は、商用電源に接続されていないことが検知されると、総電力容量と当該電源装置の単電力容量との比で電流測定部に測定された電流を按分した按分電流を導出してもよい。
本発明は、電池供給モードにおいて、自体の出力コンセントを通過する電流を、総電力容量と単電力容量との比で内部的に按分しているので、電源装置内部で自己完結的にインバータの出力電流を制御することができる。従って、インバータの出力電流は当該電源装置の出力電流以下となるので商用電源への逆潮流も発生しない。このように、複雑な外部配線を要することなく、単に複数の電源装置を直列に連結するのみといった単純な構成および作業で容易かつ迅速に供給電力を増加させることが可能となる。
また、本発明の電源装置では、自体を含む、自体より上流にある総ての電源装置の総電力容量と自体の単電力容量とでインバータからの電流を調整しているので、総電力容量を把握する必要がある。ここでは、各電源装置がそれぞれ総電力容量を把握しており、電源装置のデイジーチェーンを通じて電力容量を連鎖的に伝達している。従って、下流にある電源装置は、連結される総ての電源装置の構成や台数を把握しなくても、一段上流から受信した電力容量に自体の単電力容量を加算するだけで、自体を含む総電力容量を把握することができる。
また、按分電流導出部は、電源装置の台数ではなく、実際の総電力容量および単電力容量といったアナログ量で電流を按分しているので、連結される電源装置の電力容量が等しくてはならない等の規制がなく、様々な電力容量の電源装置を連結することが可能である。
電力加算部は、さらに、導出された総電力容量を、連結された下流の電源装置に送信してもよい。
かかる構成により、自体までの総電力容量を、下流の電源装置における上流の電力容量として送信することができ、連鎖的に電力容量を伝達することが可能となる。
電力加算部は、インバータスイッチがオフのとき、上流に連結された電源装置から受信した電力容量をそのまま下流の電源装置に送信してもよい。
入力プラグから出力コンセントまでの電力系統は二次電池およびインバータの電力系統と独立して存在するため、一つのインバータの出力が停止したとしても、上流から下流への電力系統は途切れない。また、上流に連結された電源装置から受信した電力容量をそのまま下流に送信する構成により、その出力が停止したインバータを有する電源装置がなかったものとして電源装置の連結を構成することができ、下流における総電力容量の計算に影響を与えないで済む。
当該電源装置の電力容量は、所定の単位電力容量の倍数で表されてもよい。かかる構成により、例えば50Wを1とした場合に250Wを5とする等、電源装置の上流から下流への電力容量の伝達を簡単な(小さい)数値で表すことができ、情報を伝達するための構成を簡易化できる。また、数値やそのビット数が少ないので伝達エラーを削減でき信頼性の向上を図ることが可能となる。
連結される総ての電源装置の単電力容量が実質的に等しい場合、総電力容量は一段上流の電源装置から受信した上流に連結された電源装置の総数に1を加算した値で、単電力容量は1で表されるとしてもよい。
かかる構成により、上述した倍数同様、電源装置間の情報の伝達を単純化することが可能となる。また、受信した数値が上流で駆動している電源装置の総数となるので、総電力容量を導出できると共に何台の電源装置が上流に連結されているかを把握することができる。
電流制御部は、出力コンセントを通過する電流とインバータから出力される電流との無効電力および有効電力の偏差が0となるようにインバータの電圧および位相を制御してもよい。
かかる構成により、各電源装置のインバータの出力電流を平衡させることができ、非線形負荷の変動にも追従することができる。
電源装置同士の電力容量の送受信は、それぞれに設けられた発光素子と受光素子によって為されてもよい。
かかる構成により、煩雑な電気的接続をすることなく、発光素子と受光素子を向かい合わせるだけで、絶縁性や防水性を維持しつつ電力容量を伝達することができる。従って、入力プラグと上流の電源装置の出力コンセントとの接続のみで複数の電源装置を連結することが可能となる。
以上説明したように本発明によれば、瞬断を招くことなく、高効率、大容量の電力を供給することができ、無停電電源装置およびポータブル電源として併用可能となる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
商用のコンセントからの電力供給が停電等により途絶えた場合においても、無停電電源装置を用いることで、負荷に電力を給電し続け、様々な電気機器を動作させることが可能である。本実施形態では、瞬断を招くことなく高効率で利用できる無停電電源装置として機能すると共にポータブル電源として併用可能な電源装置を提供する。
本実施形態では、通常時には、屋内の電気機器の無停電装置として利用し、非常時にはポータブル電源として他の電気機器に電力を供給するといったことが可能となる。例えば、夜間やトンネル内の暗所において工事が行われる場合、高輝度放電灯(High Intensity Discharge Lamp)等の電灯が用いられるが、このような電灯は大電力を要し、かつ瞬断に弱い。かかる電源として発電機等を用いると騒音や振動といった問題が生じる。本実施形態の電源装置は無停電電源機能とポータブル電源機能を持ち合わせているので、このような状況下においても容易に適用できる。
ここでは、まず、本実施形態の電源装置を単体で利用する場合を説明し、その後、電源装置を連結した場合の動作を説明する。
(電源装置100)
図1は、電源装置100の外観を示した斜視図である。特に、図1中(a)は、電源装置100を横置きしたときの正面図を、(b)はその背面図を、(c)は、縦置きしたときの正面図を示している。
電源装置100は、図1(a)のように例えば、300mm×300mm×100mmの外形寸法を有する筐体110に覆われ、横置きにした状態で緩衝部材112を通じて床面と接触する。また、図1(a)における平面(上面)には、他の電源装置100の緩衝部材112を嵌入するための凹部114が設けられている。
さらに、図1(a)における正面には当該電源装置100に電力を入力するための入力プラグ120が設けられ、入力プラグ120はプラグ収納スイッチ122によってプラグ収納溝124に収納される。そして、出力実行検知部116をオンすることで、当該電源装置100に充電された電力は、出力コンセント126を通じて任意の電気機器へ供給される。本実施形態では、電源装置100の電力容量として、AC100V、50Hzで250W程度を想定している。
電源装置100内で実質的に電力を蓄電する二次電池128は、図1(b)のように、筐体110背面に設けられた電池収納溝130に例えばプッシュロック方式により脱着可能に収納され、経年による性能劣化が生じたときは交換できるようになっている。従って、本実施形態では当該二次電池128を充電器により充電する構成を主として説明しているが、二次電池128のみを取り外し、別体の充電装置で充電することもできる。即ち、充電器140を電源装置100内に備えない構成も本実施形態の技術的範囲に属することとなる。本実施形態では、二次電池としてリチウムイオン電池を用いているが、ニッケル水素電池やニッケルカドミウム電池等を用いてもよいし、その他の蓄電池を用いることもできる。
かかる電源装置100を運搬する場合、図1(c)のように縦置きに置き換え、ハンドル132を把持する。また、緩衝部材112が設けられた面には発光素子の光を透過する透過窓134が、凹部114が設けられた面には発光素子の光を透過して受光素子に伝達する透過窓136が、表裏対応する位置に設置されている。また、ステータス表示部118は、LED等で構成され、当該電源装置100の出力ステータスを表示する。例えば、緑色点灯で商用電源からの出力を、オレンジ色の点灯で二次電池128からの出力を示す。
図2は、電源装置100を単体で動作する場合における部分的な機能を示した電気ブロック図である。ここでは、理解を容易にするために電源装置100を単体で利用する場合の機能のみを抜粋しており、本実施形態における他の電気回路に関しては図3を用いて後述する。
かかる電源装置100は、主として2つの電力供給経路を有している。1つは図2の(1)で示すような、商用コンセント144に挿入した入力プラグ120から直接出力コンセント126に電力を出力する経路である。他方は、図2の(2)に示すような、充電器140やインバータ142を介して電力を供給する経路である。本実施形態では、かかる2つの経路を出力コンセント126の前段においてその比を制御しつつ合成することを特徴としている。
ここで、当該電源装置100がとり得る代表的な2つのモード(商用供給モード、電池供給モード)を説明する。通常時において商用電源からの電源を負荷に供給する商用供給モードでは、上述した2つの経路(1)および(2)のいずれからも電力が供給され、さらに経路(2)の電力の一部は二次電池128への充電に費やされる。充電器140は、商用コンセント144から得た、例えば100Vの交流電力を直流電力に整流すると共に、二次電池128への充電電流が適切な量となるように制御している。本実施形態では、後述する電流按分により経路(2)を経由する電力が少なくなるので、従来の常時インバータ方式に比べて充電器の容量を小さくすることができる。
ここで、停電等により商用電源が断たれると、二次電池128から電力を供給する電池供給モードに切り替わり、電力は二次電池128からインバータ142を経由して出力され、経路(2)のみから負荷に供給される。インバータ142は、二次電池128に蓄電された直流電力を再度交流電力に変換する役割を担う。
このように2つの電力供給経路を設け合成しているのは、商用電源の切断時においても二次電池128から電力を供給し続けることで電力供給の連続性を担保するためである。しかし、単に2つの経路の電力を合成すると、経路(2)における電力変換効率が低いため、電力を無駄に費やすこととなる。そこで、本実施形態では、商用供給モードにおいては、経路(2)に必要最低限の電力、例えば、経路(1)の1%のみを流し、電池供給モードにおいて経路(2)の電力を大きくして負荷の継続的な動作に対応する。このときの経路(2)の電力容量は後述するように、当該電源装置100の他の電源装置との接続状態に応じて決定される。
また、商用供給モードにおいて電源装置100に接続されている負荷を切り離せば、ポータブル電源の充電モードとして利用でき、二次電池128への蓄電が十分に為されれば、商用コンセント144から切り離して、そのままポータブル電源として利用することもできる。
当該電源装置100を無停電電源装置として利用、またはポータブル電源として利用する際、電気機器の負荷が大きく、電源装置100単体では電力容量が不足している場合、複数の電源装置100を適切な数だけ連結して十分な電力容量を確保する。以下では電源装置100のさらに詳細な構成を述べ、どのようにして電源装置100の連結を可能としているか説明する。
図3は、電源装置100の全体的な電気的機能を示した電気ブロック図である。ここで、電源装置100は、入力プラグ120と、商用接続検知部160と、充電可能検知部162と、出力実行検知部116と、ステータス表示部118と、充電スイッチ146と、バイパススイッチ148と、インバータスイッチ150と、充電器140と、二次電池128と、インバータ142と、出力コンセント126と、電流測定部152と、按分電流導出部154と、電流制御部156と、電力加算部158と、を含んで構成される。このうち入力プラグ120、充電器140、二次電池128、インバータ142、出力コンセント126に関しては、図1および図2を用いて既に説明されているので、ここでは、構成の相違する商用接続検知部160、充電可能検知部162、出力実行検知部116、ステータス表示部118、充電スイッチ146、バイパススイッチ148、インバータスイッチ150、電流測定部152、按分電流導出部154、電流制御部156、電力加算部158を主として説明する。
上記商用接続検知部160は、例えば電圧低下リレーから構成され、入力プラグ120に商用電源が接続されていることを検知する。かかる商用電源の検知は、入力プラグ120の電圧が商用電源電圧になっていることによって、または、商用電源の波形とインバータ波形との差から商用電源の波形と判断されることによって為されてもよい。また、当該電源装置100が連結されている場合、最上位電源装置100の入力プラグ120の電圧が低下したとき(例えば、AC70〜80V以下になったとき)商用電源と切断されたと判断し、最上位以外の電源装置100はその最上位の電源装置100からの情報により商用電源との切断を把握するとしてもよい。かかる商用接続検知部160の検知結果はステータス表示部118にも反映され、ユーザは商用コンセント144から受電しているか、二次電池128から放電しているかを客観的に把握することができる。
上記充電可能検知部162は、二次電池が正常に動作し、充電可能であることを検知する。
上記出力実行検知部116は、例えば、ロッカースイッチ等の機械式スイッチで構成され、当該電源装置100からの電源出力を実行させるかどうかのユーザ操作を検知する。また、出力実行検知部116では、例えば、ロッカースイッチを点灯させて電源出力の有無をユーザに報知してもよい。
上記充電スイッチ146は、入力プラグ120と充電器140との接続をオンオフする。具体的に、充電スイッチ146は、図3に示すように商用接続検知部160と充電可能検知部162との論理積(商用接続検知部&充電可能検知部)によってオンする。
また、二次電池128が充電不能のときにも充電スイッチ146はオフされる。二次電池128が充電不能に陥った場合、充電器140を機能させ続けることを要さない。従って、二次電池128が不能の場合、その前段の充電スイッチ146をオフすることで二次電池128を電力供給経路から切り離す。
上記バイパススイッチ148は、インバータ142と出力コンセント126との接続をオンオフする。具体的に、バイパススイッチ148は、図3に示すように商用接続検知部160と最上流検知部の否定との論理和と、出力実行検知部116との論理積((商用接続検知部|/最上流検知部)&出力実行検知部)でオンする。ここで最上流検知部は、後述する電力加算部158の機能の一部であり、上流に他の電源装置100が連結されていないことで自体が最上流の電源であることを検知している。
従って、商用電源に接続されておらず、かつ自体が最上流のときバイパススイッチ148はオフされる。かかる構成により、自体が単体動作または最上流で動作している場合に電源供給経路から入力プラグ120を切り離すことができ、商用コンセント144への逆潮流を防止することができる。
また、電源出力を実行しないときにもオフされる。かかる構成により、当該電源装置100からの出力の可否を操作することができ、所望するタイミングにおいてのみ電源として利用することが可能となる。
また、最上流検知部と入力プラグ120の挿抜が連動していない場合、バイパススイッチ148の論理式に入力電圧の有無をかけ合わせる(バイパススイッチ148=(商用接続検知部|/最上流検知部)&出力実行検知部&入力電圧「有」)のが望ましい。例えば、最上流ではない電源装置100の入力プラグ120が上流の電源装置100の出力コンセント126に接続されていない状態(挿し忘れた状態)で出力実行検知部116がオンされると、入力プラグ120の各端子に逆電圧が印加され事故の原因となり得る。従って、入力電圧が無い場合にはバイパススイッチ148を切断することによって、このような状態になるのを回避できる。
上記インバータスイッチ150は、入力プラグ120と出力コンセント126との接続をオンオフする。具体的に、インバータスイッチ150は、出力実行検知部116と充電検知部と上流台数5以下という判定との論理積(出力実行検知部・充電可能検知部・上流台数≦5)でオンする。またインバータスイッチ150とインバータ142とを一体形成し、インバータ142の動作をオフすることでインバータスイッチ150のオフに代え、インバータスイッチ150自体を省略することもできる。
従って、インバータスイッチ150は、バイパススイッチ148同様電源出力を実行しないときにもオフされ、充電スイッチ同様二次電池128が充電不能のときにもオフされる。
また、インバータスイッチ150は、上流に連結された電源装置の台数が所定数、例えば5を超えるとオフされる。かかる構成により、連結台数に上限(例えば6台)を設けることができる。また、上限以上の電源装置100を予備の電源装置(出力としては荷担していないが、二次電池への充電が為されるため、いつでも電源装置として機能させることが可能)として連結することができ、上流における電源装置100の1つが不能に陥った場合には、直ちにその代わりとして機能する。
図4は、かかるスイッチ動作を纏めた説明図である。上述した図3の回路を用いると、商用接続検知部160、充電可能検知部162、最上流検知部、出力実行検知部116、に応じて充電スイッチ146、バイパススイッチ148、インバータスイッチ150が図4に示すように動作する。ここで上流台数は、電力加算部158に入力される上流の電源装置100の台数であり、下流台数は電力加算部158が出力する自体までの電源装置100の台数を示す。かかる電力加算部158の詳細な説明は後述する。
上記電流測定部152は、計器用変流器(CT:Current Transformers)等の電流計で構成され、出力コンセント126を通過する電流、即ち、上流に連結された総ての電源装置100および当該電源装置100の総電流Isumを測定する。
上記按分電流導出部154は、商用供給モードのとき、測定された電流を所定比で按分した按分電流を導出する。また、電池供給モードでは、この所定比を検知前より大きな値に変更する。具体的には、上流に連結された総ての電源装置100および当該電源装置100の総電力容量Psumと当該電源装置100のみの単電力容量(電源装置100単体での電力容量)Pindとの比で、電流測定部152において測定された電流を按分した電流Iind’を導出する。こうして、電気機器の負荷に必要な総電流(電流測定部152が測定した電流Isum)の一部、ここでは自体の電力容量分だけ賄うこととなる。
図5は、商用供給モードと電池供給モードとにおける連結された電源装置100(100a、100b、100c、100d)の動作を説明するための説明図である。図5(a)は、商用供給モードでの電力供給状態を示しており、ここでは、商用電源から受電した約1000Wの電力を負荷に供給している。按分電流導出部154は、商用供給モードにおいてインバータ142からの出力を所定比、ここでは1%で按分し、充電器140およびインバータ142を介す経路の電力は1000Wの1%即ち10Wとなる。この10Wのインバータ出力を確保するための充電器140の入力が15W必要であれば、電源装置100の消費電力は5Wということになり、効率の低下を最小限に抑えることができる。
また、図5(a)の状態で、負荷を切断した場合、商用電源からの電力は、二次電池128のみが受電するので、例えば、ポータブル電源として利用する場合の充電モードとすることができる。
図5(b)は、電池供給モードでの電力供給状態を示しており、ここでは、商用電源からの電力が切断され、連結された各電源装置100からの電力が累積されて1000Wの電力を負荷に供給している。かかる電力の按分量は、各電源装置100の電力容量に従うが、ここでは各電源装置100の電力容量は等しいとしているので、インバータ142からの電力も均等に按分される。従って、按分電流導出部154は、電池供給モードにおいてインバータ142からの出力を1%から25%に上げ、各インバータ142からは250Wずつ電力が出力される。こうして電源装置100(100a、100b、100c、100d)の電力容量に応じた按分量で負荷の電力1000Wを補うことができる。
上記電流制御部156は、インバータ142からの出力電流Iindを、按分電流導出部154が按分した電流Iind’となるように制御する。
このとき、電流制御部156は、出力コンセント126を通過する電流Isumとインバータ142から出力される電流Iindとの無効電力の偏差ΔQおよび有効電力の偏差ΔPが0となるように、インバータ142の電圧および位相を制御する。
即ち、インバータ142の有効電力は、PLL170とV/f発振器172による周波数操作を通じて調整される。また、無効電力は、インバータ142の電圧Vindを調整、即ち電圧調整部174およびPWM176によるパルス幅変調を通じて調整される。かかる構成により、各電源装置100のインバータ142の出力電流Iindを平衡させることができ、非線形負荷の変動にも追従することができる。また、電流制御部156は、上述した回路構成に限られず、出力電流Iindの電圧および位相調整が可能な様々な回路を適用することが可能である。
このように本実施形態においては、当該電源装置100の出力コンセント126を通過する電流Isumを、総電力容量Psumと単電力容量Pindとの比で内部的に按分しているので、電源装置100内部で自己完結的にインバータの出力電流Iindを制御することができる。従って、複雑な外部配線を要することなく、単に複数の電源装置100を直列に連結するのみといった単純な構成および作業で容易かつ迅速に供給電力を増加させることが可能となる。
上記電力加算部158は、連結された一段上流の電源装置100から受光素子180を通じて受信した、上流に連結された総ての電源装置100の電力容量Prefに、当該電源装置100の単電力容量Pindを加算し、総電力容量Psumを導出する。また、電力加算部158は、上流からの電力容量が0(ゼロ)であることをもって、上流に他の電源装置100が連結されていないこと、即ち、自体が最上流の電源装置であることを把握できるので、上述したように、最上流であることを検知する最上流検知部としても機能することができる。さらに、電力加算部158は、上流に連結された電源装置100の数を判断して、例えばその数が5を超えるとインバータスイッチ150の電源をオフする機能も有する。
本実施形態の電源装置100では、上述したように、自体を含む、自体より上流にある総ての電源装置100の総電力容量Psumと自体の単電力容量Pindとでインバータ142からの電流Iindを調整しているので、総電力容量Psumを把握する必要がある。ここでは、各電源装置100がそれぞれ総電力容量を把握しており、電源装置100のデイジーチェーンを通じて電力容量を連鎖的に伝達している。従って、下流にある電源装置100は、連結される総ての電源装置100の構成や台数を把握しなくても、一段上流から受信した電力容量Prefに自体の単電力容量Pindを加算するだけで、自体を含む総電力容量Psumを把握することができる。
また、このとき按分電流導出部154は、電源装置100の台数ではなく、実際の総電力容量Psumおよび単電力容量Pindといったアナログ量で電流Isumを按分しているので、総電力容量Psumも単電力容量Pindもあらゆる数値をとることができ、連結される電源装置100の電力容量が互いに等しくてはならない等の規制がなく、様々な電力容量の電源装置100を連結することが可能となる。
電力加算部158は、さらに、導出された総電力容量Psumを連結された下流の電源装置100に発光素子182を通じて送信する。かかる構成により、自体までの総電力容量Psumを、下流の電源装置100における上流の電力容量Prefとして送信することができ、連鎖的に電力容量を伝達することが可能となる。
また、電源装置100間の電力容量Prefの伝達は、上述した発光素子182や受光素子180に限らず、有線による電気信号や磁気信号等、様々な伝達手段によって構成されてもよい。
ここで、自体のインバータ142から電流を出力しない場合、例えば、インバータスイッチ150をオフした場合、電力加算部158は、上流に連結された電源装置100から受信した電力容量Prefをそのまま総電力容量Psumとして下流の電源装置に送信する。
入力プラグ120から出力コンセント126までの電力系統は二次電池128およびインバータ142の電力系統と独立して存在するため、一つのインバータ142(ここでは自体のインバータ)の出力が停止したとしても、上流から下流への電力系統は途切れない。また、上流に連結された電源装置100から受信した電力容量Prefをそのまま下流に送信する構成により、その出力が停止したインバータ142を有する電源装置100がなかったものとして電源装置100の連結を構成することができ、下流における総電力容量の計算に影響を与えないで済む。
以上説明した電源装置100は、充電に利用される入力プラグ120を上流の電源装置100の出力コンセント126に接続することで、電源装置100の連結状態を構成する。
図6は、4つの電源装置100を連結した場合の組み立て構成を示した外観斜視図である。ここでは、4つの電源装置100a、100b、100c、100dが、それぞれ、自体の入力プラグ120を上流の電源装置の出力コンセント126に接続させることによって連結状態を構成している。そして、電源装置100aの電力を電源装置100bに、その総電力を電源装置100cに、さらにその総電力を電源装置100dにといった具合に、下流側に電力が累積され、電源装置100dの出力コンセントからその総電力が供給される。このとき各電源装置100の個々の電力は、本実施形態の電流按分によって均一的に消費される。
また、各電源装置100を重畳する際、下流の凹部114に上流の緩衝部材112を嵌入することで、上流の電源装置100を位置決めできる。ここでは、電源装置100が4つの場合を例に挙げているが、かかる数に限定されないことは言うまでもない。また、ここでは、4つの等しい形の電源装置100を選択しているが、各電源装置100の電力容量を任意に選択できることは上述した通りである。このような電源装置100の電力容量が相違する場合においても本実施形態が遂行可能であることを以下に示す。
図7は、電力容量が相違する複数の電源装置100を連結した場合の電池供給モードにおける電流配分を説明するための説明図である。ここでは、電源装置100a、100b、100c、100dがそれぞれ250W、500W、250W、750Wの電力容量を有している。従って、それぞれの電力加算部158による総電力容量Psumは、デイジーチェーン形式で順次計算され、上流である電源装置100aから250W、750W、1000W、1750Wとなる。
ここで、終端の負荷において例えば7Aの電流が消費される場合、電源装置100dの出力コンセント126を通過する電流も7Aとなり、電源装置100dのインバータ142の出力電流Iindは、総電力容量Psumと各電源装置100の単電力容量Pindを用いて、Isum×Pind/Psum=7×750/1750=3Aとなる。同様に、電源装置100c、100b、100aのインバータ142の出力電流Iindは、1A、2A、1Aとなり、各電源装置100の電力容量に相応した電流を出力することが可能となる。
ところで、図7の例では、電源装置100の電力容量として、250W、500W、750Wの3種類が挙がっている。このように電源装置100が所定の単位電力容量、ここでは250Wの倍数で表すことができる場合、電源装置100間で基数として250Wを規定し、電源装置100間において、電力容量そのものに代えて、その倍数を伝達することができる。
図8は、電力容量が相違する複数の電源装置100を連結した場合の電池供給モードにおける他の電流配分を説明するための説明図である。ここでは、図7同様、電源装置100a、100b、100c、100dがそれぞれ250W、500W、250W、750Wの電力容量を有している。しかし、総電力容量Psumは、その倍数で表されるので、上流から1、3、4、7となる。そして、自体の単電力容量Pindも倍数で表されるので、上流から、1、2、1、3となる。従って、導出すべきインバータ142の出力電流Iindは、図7と等しくなるものの、電力加算部158や按分電流導出部154の計算時間が短縮される。
かかる構成により、電源装置100の上流から下流への電力容量の伝達を簡単な(小さい)数値(整数)のみで表すことができ、情報を伝達するための構成を簡易化できる。また、数値やそのビット数が少ないので伝達エラーを削減でき信頼性の向上を図ることが可能となる。さらには電力加算部158や按分電流導出部154等の計算も単純化でき、不要に高価な計算回路を構築する必要もなくなる。
さらに、連結される総ての電源装置100の単電力容量(単体における電力容量)が実質的に等しい場合、総電力容量Psumは、一段上流の電源装置100から受信した、上流に連結された電源装置100の総数に1を加算した値で、単電力容量Pindは1で表すことができる。
図9は、電力容量が実質的に等しい複数の電源装置100を連結した場合の電池供給モードにおける他の電流配分を説明するための説明図である。ここでは、図8と相違し、電源装置100a、100b、100c、100dは総て250Wの電力容量で構成され、単電力容量は1で表される。
図9の構成でも、図8同様、電源装置100間の情報の伝達を単純化することが可能となり、さらに、受信した数値が上流で駆動している電源装置の総数となるので、総電力容量Psumを導出できると共に何台の電源装置100が上流に連結されているかを把握することができる。
また、図8や図9のように、電源装置100間の情報の伝達を単純な数値化、例えば、3ビット(8台分)で表現できる数値にすると、その伝達構造も簡易に構成することができる。本実施形態では、図1に示したように電源装置100の表裏に対応して発光素子182用の透過窓134および受光素子180用の透過窓136が設けられているので、図6のように電源装置100を重畳した場合、上流の発光素子182と一段下流の受光素子180が対向する。こうして、発光素子182と受光素子180との情報の伝達が可能となる。ここで発光素子182として、LED(Light Emitting Diode)やランプを用いることができる。
電源装置100の受光素子180は、上流の発光素子182から所定のビット数、例えば3ビットの情報を得て、その値により上流の総電力容量を把握し、自己の単電力容量である例えば1を加算して自体までの総電力容量を導出する。そして、その値を発光素子182で表示し、下流の電源装置100に伝達する。また、発光素子182および受光素子180がそれぞれ1ビット分しか準備されていない場合、点滅回数や発光時間(パルス幅)で情報を伝達することもできる。さらに、出力コンセント126から入力プラグ120への主電力線に電力容量を示す電気信号を重畳することで伝達することも可能である。
かかる構成により、煩雑な電気的接続をすることなく、発光素子182と受光素子180とを向かい合わせるだけで、絶縁性や防水性を維持しつつ電力容量を伝達することができる。従って、入力プラグ120と上流の電源装置100の出力コンセント126との接続のみで複数の電源装置100を連結することが可能となる。
また、連結可能な電源装置の台数を6と定めておくと、図4にも示したように、7台目の電源装置100の上流台数が6となり、当該電源装置100のインバータスイッチ150が自動的にオフにされる。しかし、連結状態を解除する必要がないので、出力としては荷担していないが、二次電池への充電が為され、いつでも電源装置として機能させることが可能となる。従って、上流における電源装置100の1つが不能に陥った場合には、直ぐにその代わりとして機能させることが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、予め二次電池に蓄電しておき、商用電源が切断された場合においても、接続された負荷に単独で電力を供給することが可能な電源装置に利用することができる。
電源装置の外観を示した斜視図である。 電源装置を単体で動作する場合における部分的な機能を示した電気ブロック図である。 電源装置の全体的な電気的機能を示した電気ブロック図である。 スイッチ動作を纏めた説明図である。 商用供給モードと電池供給モードとにおける連結された電源装置の動作を説明するための説明図である。 4つの電源装置を連結した場合の組み立て構成を示した外観斜視図である。 電力容量が相違する複数の電源装置を連結した場合の電池供給モードにおける電流配分を説明するための説明図である。 電力容量が相違する複数の電源装置を連結した場合の電池供給モードにおける他の電流配分を説明するための説明図である。 電力容量が実質的に等しい複数の電源装置を連結した場合の電池供給モードにおける他の電流配分を説明するための説明図である。 従来技術における常時商用給電方式による無停電電源装置の例を示したブロック図である。 従来技術における常時インバータ給電方式による無停電電源装置の例を示したブロック図である。 従来技術における複数の電源装置の電力を1つの負荷に供給する例を示したブロック図である。 従来技術における複数の電源装置の電力を1つの負荷に供給する他の例を示したブロック図である。
符号の説明
100 …電源装置
116 …出力実行検知部
118 …ステータス表示部
120 …入力プラグ
126 …出力コンセント
128 …二次電池
140 …充電器
142 …インバータ
144 …商用コンセント
146 …充電スイッチ
148 …バイパススイッチ
150 …インバータスイッチ
152 …電流測定部
154 …按分電流導出部
156 …電流制御部
158 …電力加算部
160 …商用接続検知部
162 …充電可能検知部
170 …PLL
172 …V/f発振器
174 …電圧調整部
176 …PWM
180 …受光素子
182 …発光素子

Claims (13)

  1. 入力プラグと、
    前記入力プラグから入力された交流電力を出力する出力コンセントと、
    前記入力プラグから入力された交流電力を直流電力に変換する充電器と、
    前記変換された直流電流を蓄電する二次電池と、
    前記二次電池からの直流電力を交流電力に変換し、前記出力コンセントに出力するインバータと、
    前記出力コンセントを通過する電流を測定する電流測定部と、
    前記測定された電流を所定比で按分した按分電流を導出する按分電流導出部と、
    前記インバータからの出力電流を前記按分電流となるように制御する電流制御部と、
    前記入力プラグに商用電源が接続されていることを検知する商用接続検知部と、
    を備え、
    前記按分電流導出部は、前記商用電源に接続されていないことが検知されると、前記所定比を検知前より大きな値に変更することを特徴とする電源装置。
  2. 前記入力プラグと前記充電器との接続をオンオフする充電スイッチをさらに備え、該充電スイッチは、前記商用電源に接続されていないことが検知されるとオフされることを特徴とする請求項1に記載の電源装置。
  3. 前記二次電池が充電可能であることを検知する充電可能検知部と、
    前記インバータと前記出力コンセントとの接続をオンオフするインバータスイッチと、
    をさらに備え、
    前記充電スイッチおよびインバータスイッチは、前記二次電池が充電不能のときにもオフされることを特徴とする請求項2に記載の電源装置。
  4. 上流に他の電源装置が連結されていないことで自体が最上流の電源であることを検知する最上流検知部と、
    前記入力プラグと前記出力コンセントとの接続をオンオフするバイパススイッチと、
    をさらに備え、
    前記バイパススイッチは、前記商用電源に接続されておらず、かつ自体が最上流のときオフされることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の電源装置。
  5. 当該電源装置からの電源出力を実行させるかどうか検知する出力実行検知部をさらに備え、前記インバータスイッチおよびバイパススイッチは、前記電源出力を実行しないときにもオフされることを特徴とする請求項3または4に記載の電源装置。
  6. 前記インバータスイッチは、上流に連結された電源装置の台数が所定数を超えるとオフされることを特徴とする請求項3から5のいずれか1項に記載の電源装置。
  7. 連結された一段上流の電源装置から受信した上流に連結された総ての電源装置の電力容量に、当該電源装置の単電力容量を加算して総電力容量を導出する電力加算部をさらに備え、
    前記按分電流導出部は、商用電源に接続されていないことが検知されると、前記総電力容量と当該電源装置の単電力容量との比で前記電流測定部に測定された電流を按分した按分電流を導出することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の電源装置。
  8. 前記電力加算部は、さらに、前記導出された総電力容量を、連結された下流の電源装置に送信することを特徴とする請求項7に記載の電源装置。
  9. 前記電力加算部は、前記インバータスイッチがオフのとき、上流に連結された電源装置から受信した電力容量をそのまま下流の電源装置に送信することを特徴とする請求項8に記載の電源装置。
  10. 当該電源装置の電力容量は、所定の単位電力容量の倍数で表されることを特徴とする請求項7から9のいずれか1項に記載の電源装置。
  11. 連結される総ての電源装置の単電力容量が実質的に等しい場合、
    前記総電力容量は前記一段上流の電源装置から受信した上流に連結された電源装置の総数に1を加算した値で、前記単電力容量は1で表されることを特徴とする請求項10に記載の電源装置。
  12. 前記電流制御部は、前記出力コンセントを通過する電流と前記インバータから出力される電流との無効電力および有効電力の偏差が0となるように該インバータの電圧および位相を制御することを特徴とする、請求項1から11のいずれか1項に記載の電源装置。
  13. 電源装置同士の電力容量の送受信は、それぞれに設けられた発光素子と受光素子によって為されることを特徴とする請求項1から12のいずれか1項に記載の電源装置。
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