JP2009181629A - 光ピックアップ及び光ディスク装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、光ディスクに対して光ビームを精度よく集光する。
【解決手段】本発明は、光ディスク100の判別結果に基づき、偏光切替素子33によって光ビームL1の偏光方向を切り替えることにより、光ビームL2S及びL2Pを同一の光路からプリズム36へ入射させるため、対物レンズホルダ29の入射面29Aに1本分の光ビームを通過させるための孔部29Bを設ければよく、そのため当該対物レンズホルダ29を軽量化した場合でも、剛性の低下を必要最小限に抑えることができるので、対物レンズ37H又は37Bから出射した光ビームL3S又はL3Pを精度よく光ディスク100H又は100Bに集光することができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、光ピックアップ及び光ディスク装置に関し、例えばBD(Blu-ray Disc、登録商標)方式及びHD DVD(High Density Digital Versatile Disc、登録商標)方式に対応した光ディスク装置に適用して好適なものである。
従来、光ディスク装置においては、光ビームを光ディスクに照射することにより当該光ディスクに情報を記録し、またその反射光を検出することにより当該光ディスクから情報を再生し得るようになされたものが広く普及している。
かかる光ディスク装置では、記憶容量を増加させるべく、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、HD DVD並びにBDのように次々と新たな方式が規定され、高密度化が図られてきた。
特にHD DVD及びBDを比較すると、波長が約405[nm]で共通しているものの、光ディスクの表面から記録層までの距離、すなわちカバー層の厚さがそれぞれ約0.6[mm]及び約0.1[mm]と異なり、対物レンズに要求される開口数も約0.65及び約0.85と異なっている。
このため、光ディスク装置をHD DVD及びBDの双方に対応させ、かつ構成をできるだけ簡易化するには、波長が約405[nm]のレーザダイオードを共有化する一方、HD DVD用及びBD用それぞれに対物レンズを設ける構成が考えられる。
そこで、光ビームの偏光方向を調整すると共に、偏光ビームスプリッタにより当該光ビームの光路を切り換えるようにした光ディスク装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
このような光ディスク装置を実際に採用する場合、例えば図1(A)に示すような構成の光ディスク装置1の光ピックアップ2が考えられる。
光ディスク装置1は、移動軸G1及びG2に沿って光ピックアップ2を光ディスク100の内周側又は外周側へ向かう方向であるトラッキング方向に大きく移動させる。
以下では、説明の便宜上、光ディスク100の内周側又は外周側へ向かうトラッキング方向をラジアル方向、このラジアル方向と直交する方向をタンジェンシャル方向とも呼ぶ。
光ピックアップ2は、レーザダイオード3からラジアル方向に光ビームを出射させ、1/2波長板4により偏光方向を調節し、液晶でなる偏光方向切換器5を介して偏光ビームスプリッタ6へ入射させる。このとき光ピックアップ2は、所定の判別手段により光ディスク100がBD又はHD DVDのいずれであるかを判別した上で、その判別結果に応じて偏光方向切換器5により光ビームの偏光方向を切り替える。
光ピックアップ2は、光ディスク100がBD方式でなる光ディスク100Bであった場合、偏光ビームスプリッタ6の反射透過面6Aにより光ビームを反射させ、これをコリメータレンズ7Bにより平行光に変換し、1/4波長板8により円偏光に変換した光ビームをタンジェンシャル方向から対物レンズホルダ9に搭載された対物レンズ10Bへ入射させる。
このとき光ピックアップ2は、図1(B)に示すように、1/4波長板8から入射された光ビームを立上ミラー14Bによって反射させることにより立ち上げ、開口数が約0.85でなる対物レンズ10Bにより光ディスク100Bに当該光ビームを集光する。
一方、光ピックアップ2(図1(A))は、光ディスク100がHD DVD方式でなる光ディスク100Hであった場合、偏光ビームスプリッタ6の反射透過面6Aにより光ビームを透過させ、これを反射板11により反射させた後、コリメータレンズ7Hにより平行光に変換し、1/4波長板8により円偏光に変換した光ビームをタンジェンシャル方向から対物レンズホルダ9に搭載された対物レンズ10Hへ入射させる。
このとき光ピックアップ2は、1/4波長板8から入射された光ビームを立上ミラー14H(図1(B))によって反射させることにより立ち上げ、開口数が約0.65でなる対物レンズ10Hにより光ディスク100Hに当該光ビームを集光する。
また光ピックアップ2は、光ディスク100Hにより反射された光ビームを偏光ビームスプリッタ6の反射透過面6Aにより反射し、また光ディスク100Bにより反射された光ビームを当該反射透過面6Aにより透過し、これを集光レンズ12によりフォトディテクタ13に集光する。
特開2007-4875公報
ところで上述した光ディスク装置1における光ピックアップ2の対物レンズホルダ9は、図1(C)に示すように、HD DVD用及びBD用の光ビームがタンジェンシャル方向からそれぞれ異なる光路によって入射するため、2本の光ビームが通過するための空間を対物レンズホルダ9に設ける必要がある。
一方、光ディスク装置1においては、アクチュエータの制御に対する応答性をよくするために対物レンズホルダ9を軽量化する必要がある。
従って対物レンズホルダ9は、2本の光ビームが通過するための空間を設けているため、軽量化しようとした場合、剛性が不十分になってしまうことがある。
光ディスク装置1は、対物レンズホルダ9の剛性が不十分になると、当該対物レンズホルダ9に搭載した対物レンズ10B及び10Hから出射した光ビームを精度よく光ディスク100B及び100Hに集光できないという問題があった。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、光ディスクに対して光ビームを精度よく集光し得る光ピックアップ及び光ディスク装置を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明の光ピックアップにおいては、同一の光源から出射される光ビームを第1又は第2の対物レンズを介して第1又は第2の光ディスクに照射する光ピックアップであって、第1の光ディスクに光ビームを照射する際には光ビームを第1の偏光方向とし、第2の光ディスクに光ビームを照射する際には光ビームを第2の偏光方向とする偏光切替部と、第1の偏光方向の光ビームを反射して第1の対物レンズに導く一方、第2の偏光方向の光ビームを透過する反射透過面と、反射透過面を透過した光ビームを反射する反射面と、反射面を反射した光ビームを透過して第2の対物レンズに導く透過面とを有し、第2の偏光方向の光ビームを反射透過面及び透過面により屈折させて第2の対物レンズに導くプリズムとを設けるようにした。
これにより、第1及び第2の光ディスクのいずれに光ビームを照射する場合であっても、偏光切替部によって偏光方向を切り替えた光ビームを同一の光路からプリズムへ入射させ、光ビームの屈折を利用してそれぞれに対応した第1又は第2の対物レンズへ向けて立ち上げることができるため、第1及び第2の対物レンズを取り付けている対物レンズホルダに1本分の光ビームを通過させるための孔部が設けられていればよく、そのため当該対物レンズホルダの剛性の低下を必要最小限に抑えることができる。
また本発明の光ディスク装置においては、同一の光源から出射される光ビームを第1又は第2の対物レンズを介して第1又は第2の光ディスクに照射する光ディスク装置であって、第1の光ディスクに光ビームを照射する際には光ビームを第1の偏光方向とし、第2の光ディスクに光ビームを照射する際には光ビームを第2の偏光方向とする偏光切替部と、第1の偏光方向の光ビームを反射して第1の対物レンズに導く一方、第2の偏光方向の光ビームを透過する反射透過面と、反射透過面を透過した光ビームを反射する反射面と、反射面を反射した光ビームを透過して第2の対物レンズに導く透過面とを有し、第2の偏光方向の光ビームを反射透過面及び透過面により屈折させて第2の対物レンズに導くプリズムと、第1の光ディスクに光ビームを照射する際には、光ビームを第1の偏光方向とし、第2の光ディスクに光ビームを照射する際には、光ビームを第2の偏光方向を切り替えるように偏光切替部を制御する制御部とを設けるようにした。
これにより、第1及び第2の光ディスクのいずれに光ビームを照射する場合であっても、偏光切替部によって偏光方向を切り替えた光ビームを同一の光路からプリズムへ入射させ、光ビームの屈折を利用してそれぞれに対応した第1又は第2の対物レンズへ向けて立ち上げることができるため、第1及び第2の対物レンズを取り付けている対物レンズホルダに1本分の光ビームを通過させるための孔部が設けられていればよく、そのため当該対物レンズホルダの剛性の低下を必要最小限に抑えることができる。
本発明によれば、第1及び第2の光ディスクのいずれに光ビームを照射する場合であっても、偏光切替部によって偏光方向を切り替えた光ビームを同一の光路からプリズムへ入射させ、光ビームの屈折を利用してそれぞれに対応した第1又は第2の対物レンズへ向けて立ち上げることができるため、第1及び第2の対物レンズを取り付けている対物レンズホルダに1本分の光ビームを通過させるための孔部が設けられていればよく、そのため当該対物レンズホルダの剛性の低下を必要最小限に抑えることができるため、光ディスクに対して光ビームを精度よく集光し得る光ピックアップ及び光ディスク装置を実現できる。
以下に、図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
(1)第1の実施の形態
(1−1)光ディスク装置の全体構成
図2において、第1の実施の形態による光ディスク装置20は、制御部21を中心に構成されており、光ディスク100に対して情報を記録し、また当該光ディスク100から情報を再生し得るようになされている。
制御部21は、図示しないCPU(Central Processing Unit)と、各種プログラム等が格納されるROM(Read Only Memory)と、当該CPUのワークメモリとして用いられるRAM(Random Access Memory)とによって構成されており、光ディスク装置20を統括制御するようになされている。
すなわち制御部21は、駆動部22を介してスピンドルモータ25を回転駆動させ、ターンテーブル(図示せず)に載置された光ディスク100を所望の速度に回転させる。また制御部21は、駆動部22を介してスレッドモータ26を駆動させることにより、移動軸G1及びG2に沿って光ピックアップ27を光ディスク100の内周側又は外周側へ向かう方向であるトラッキング方向に大きく移動させる。
さらに制御部21は、駆動部22を介して2軸アクチュエータ28を駆動制御することにより対物レンズホルダ29を光ディスク100に近接又は離隔させるフォーカス方向に移動させ、またトラッキング方向に細かく移動させる。
制御部21は、このように対物レンズホルダ29の位置を制御した上で、光ピックアップ27によって光ディスク100に対し光ビームを照射し、その反射光を検出することにより、情報の再生処理及び記録処理を行うようになされている。
ところで光ディスク装置20は、BD方式でなる光ディスク100B及びHD DVD方式でなる光ディスク100Hの両方に対応し得るようになされている。
このため制御部21は、光ディスク100が装填されると、まず当該光ディスク100のTOC(Table of Contents)領域等から当該光ディスク100の種別に関する情報を読み出す等のディスク判別処理を行うことにより、当該光ディスク100がBD方式でなる光ディスク100B又はHD DVD方式でなる光ディスク100Hのいずれであるかを判別するようになされている。
(1−2)光ピックアップの構成
光ピックアップ27は、図3に示すように、光源としてのレーザダイオード31から波長約405[nm]の例えばP偏光でなるレーザ光を光ビームL1として出射させ、無偏光ビームスプリッタ32へ入射させる。無偏光ビームスプリッタ32は、レーザダイオード31から入射された光ビームL1を約50%の割合で透過し、液晶でなる偏光切替素子33へ入射させる。
偏光切替素子33は、液晶を駆動して特性を変化させることにより、光ビームをそのまま透過させるか、あるいはその偏光方向を回転させるかを切り替えるようになされている。実際上、偏光切替素子33は、制御部21(図2)の制御に基づいて液晶を駆動することにより、光ビームL1の偏光方向をP偏光のまま透過させて光ビームL2Pとし、又はS偏光に回転させることにより光ビームL2Sとし、これをコリメータレンズ34へ入射させる。
ここで制御部21は、光ディスク100に対するディスク判別結果に基づいて偏光切替素子33を制御することにより、光ビームL1の偏光方向を切り替えるようになされている。
すなわち制御部21は、光ディスク100がBD方式でなる光ディスク100Bであった場合、偏光切替素子33により光ビームL1をP偏光のまま透過させ、一方光ディスク100がHD DVD方式でなる光ディスク100Hであった場合、偏光切替素子33により光ビームL1をS偏光に回転させるようになされている。
これにより偏光切替素子33は、光ディスク100がHD DVD方式でなる光ディスク100Hであった場合、偏光切替素子33により光ビームL1をS偏光に回転させた光ビームL2Sをコリメータレンズ34へ入射させる。
コリメータレンズ34は、光ビームL2Sを発散光から光束幅Daとなる平行光に変換し、収差補正素子35へ入射させる。収差補正素子35は、コリメータレンズ34から入射された光ビームL2Sの収差を補正し、プリズム36へ入射させる。
プリズム36は、所定の屈折率を有する樹脂材料等でなり、反射透過面36A、反射面36B、透過面36C及び載置面36Dを側面とする略4角柱状に形成されており、載置面36Dを下方へ向けるよう倒置された状態で光ピックアップ27の取付面27Aに取り付けられている。
またプリズム36は、反射透過面36Aと載置面36Dとのなす角度α1が45°に設定され、反射面36Bと透過面36Cとが角度β1をなし、光ピックアップ27の取付面27Aに対して反射面36Bが角度γ1をなして傾斜している。
さらにプリズム36の反射透過面36Aは、S偏光の光ビームを反射し、P偏光の光ビームを透過する偏光膜が貼り付けられている。またプリズム36は、反射面36Bにより光ビームをほぼ100%反射し、透過面36Cにより光ビームをほぼ100%透過するようになされている。
これによりプリズム36は、収差補正素子35から入射された光ビームL2Sを反射透過面36Aにより反射させ、当該反射させた光束幅Dhの光ビームL3Sを対物レンズ37Hに入射させる。このとき光束幅Dhは、光束幅Daと同等になる。
対物レンズ37Hは、HD DVD方式でなる光ディスク100Hに合わせた光学特性を有しており、NAを0.65として光ビームL3Sを集光し、当該光ディスク100Hの信号記録層100HSに照射する。このとき対物レンズ37Hは、光ビームL3Sを信号記録層100HSに対して垂直に入射させるようになされている。
光ビームL3Sは、信号記録層100HSにおいて反射され、反射光ビームL4Sとして光ビームL3Sの光路を反対方向へ順次辿る。反射光ビームL4Sは、対物レンズ37Hにより平行光に変換され、プリズム36の反射透過面36Aにより反射され、収差補正素子35を介してコリメータレンズ34により収束光に変換された上で、偏光切替素子33を介して無偏光ビームスプリッタ32へ入射される。
無偏光ビームスプリッタ32は、偏光切替素子33を介して入射された反射光ビームL4Sを約50%の割合で反射し、マルチレンズ38へ入射させる。マルチレンズ38は、反射光ビームL4Sに非点収差を持たせた上で、当該反射光ビームL4Sをフォトディテクタ39に集光する。
フォトディテクタ39は、複数の検出領域を有しており、各検出領域により反射光ビームL5Sの光量をそれぞれ検出し、複数の検出信号を生成して信号処理部23(図2)へ供給する。
信号処理部23は、供給された複数の検出信号に対して所定の演算処理を施すことによりフォーカスエラー信号及びトラッキングエラー信号等を生成し、これらを駆動部22へ供給することにより、フィードバック処理によるフォーカス制御及びトラッキング制御を行わせるようになされている。
また信号処理部23は、供給された複数の検出信号に対して所定の演算処理を施すことにより、記録されている情報を表す再生RF信号を生成し、さらに所定の復調処理や復号化処理等を施すことにより再生信号を生成して、当該再生信号を制御部21へ供給する。これに応じて制御部21は、供給された再生信号を図示しない外部機器へ供給する。
このように光ピックアップ27は、光ディスク100がHD DVD方式でなる光ディスク100Hであった場合、S偏光の光ビームL2Sをプリズム36の反射透過面36Aで反射させることにより、当該反射された光ビームL3Sを対物レンズ37Hへ入射させるようになされている。
一方、偏光切替素子33は、光ディスク100がBD方式でなる光ディスク100Bであった場合、光ビームL1をP偏光のまま透過させた光ビームL2Pをコリメータレンズ34へ入射させる。
コリメータレンズ34は、光ビームL2Pを発散光から光束幅Daとなる平行光に変換し、収差補正素子35へ入射させる。収差補正素子35は、コリメータレンズ34から入射された光ビームL2Pの収差を補正し、プリズム36へ入射させる。
プリズム36は、収差補正素子35から入射された光ビームL2Pを反射透過面36Aにより透過させると共に下方へ屈折させ、反射面36Bで当該光ビームL2Pを反射させた後、当該光ビームL2Pを透過面36Cにより透過させると共に屈折させた光束幅Dbの光ビームL3Pとして対物レンズ37Bへ入射させる。
ここでプリズム36は、当該プリズム36の屈折率を基に、反射面36Bと透過面36Cとのなす角度β1、及び光ピックアップ27の取付面27Aに対する反射面36Bの傾斜した角度γ1がそれぞれ適切に設定されていることにより、光ビームL2Pを対物レンズ37Bへ導き得るようになされている。
対物レンズ37Bは、BD方式でなる光ディスク100Bに合わせた光学特性を有しており、NAを0.85として光ビームL3Pを集光し、当該光ディスク100Bの信号記録層100BSに照射する。このとき対物レンズ37Bは、光ビームL3Pを光ディスク100Bの信号記録層100BSに対して垂直に入射させるようになされている。
光ビームL3Pは、信号記録層100BSにおいて反射され、反射光ビームL4Pとして光ビームL3Pの光路を反対方向へ順次辿る。反射光ビームL4Pは、対物レンズ37Bにより平行光に変換され、プリズム36の透過面36Cにより透過され、反射面36Bにより反射された後、反射透過面36Aにより透過され、収差補正素子35を介してコリメータレンズ34により収束光に変換された上で、偏光切替素子33を介して無偏光ビームスプリッタ32へ入射される。
無偏光ビームスプリッタ32は、偏光切替素子33を介して入射された反射光ビームL4Pを約50%の割合で反射し、マルチレンズ38へ入射させる。マルチレンズ38は、反射光ビームL4Pに収差を持たせた上で、フォトディテクタ39に集光する。
このように光ピックアップ27は、光ディスク100がBD方式でなる光ディスク100Bであった場合、P偏光の光ビームL2Pをプリズム36の反射透過面36Aにおいて透過させ、さらに反射面36Bにおいて反射させ、透過面36Cにおいて透過させることにより、対物レンズ37Bへ入射させるようになされている。
すなわちプリズム36は、偏光切替素子33によって光ビームL1の偏光方向を切り替えることにより、光ビームL2S及びL2Pをそれぞれ異なる光路へ切り換えて進行させると共に、光ビームL2S及びL2Pをそれぞれ対物レンズ37H及び37Bへ入射させるようになされている。
(1−3)対物レンズホルダの構成
光ピックアップ27は、上面図を図4(A)に示すように、レーザダイオード31からタンジェンシャル方向に光ビームL1を出射させ、無偏光ビームスプリッタ32、偏光切替素子33、コリメータレンズ34及び収差補正素子35を介してプリズム36にタンジェンシャル方向から光ビームL2S又はL2Pを入射させる。
このときプリズム36は、図4(B)に示すように、光ディスク100がHD DVD方式でなる光ディスク100Hであった場合、タンジェンシャル方向から入射された光ビームL2Sを反射透過面36Aによって反射させることにより上方向に立ち上げる。
またプリズム36は、光ディスク100がBD方式でなる光ディスク100Bであった場合、タンジェンシャル方向から入射された光ビームL2Pを反射透過面36Aにより透過させ、当該光ビームL2Pを反射面36Bにより反射させた後、透過面36Cによって当該光ビームL2Pを透過させることにより上方向に立ち上げる。
ところで対物レンズホルダ29は、図4(B)及び(C)に示すように、光ビームL2S及びL2Pが同一の光路からプリズム36へ入射するため、入射面29Aに対して1本分の光ビームを通過させるための孔部29Bが設けられている。
このため対物レンズホルダ29は、1本分の光ビームを通過させ得る程度の孔部29Bを入射面29Aに設ければ良く、2軸アクチュエータ28の制御に対する応答性をよくするために軽量化を実現すると共に、剛性の低下を必要最小限に抑えることができる。
(1−4)動作及び効果
以上の構成において、第1の実施の形態による光ディスク装置20は、制御部21により光ディスク100の種別を判別した後、光ディスク100に情報を記録する際、又は当該光ディスク100から情報を再生する際、レーザダイオード31からタンジェンシャル方向に光ビームL1を出射させ、無偏光ビームスプリッタ32を介して当該光ビームL1を偏光切替素子33へ入射させる。
次に偏光切替素子33は、光ディスク100の種類に応じて、光ビームL1の偏光方向をそのまま回転させず光ビームL2Pとし、又は光ビームL1の偏光方向を回転させて光ビームL2Sとして、これらをコリメータレンズ34及び収差補正素子35を介してプリズム36にタンジェンシャル方向から入射させる。
プリズム36は、反射透過面36Aの光学的性質により、光ビームL2Sを反射して対物レンズ37Hへ導く一方、光ビームL2Pを透過して反射面36B及び透過面37Cを介して対物レンズ37Bへ導く。
すなわちプリズム36の反射透過面36Aは、光ビームL2Sを反射させると共に、光ビームL2Pを透過させることによって、当該光ビームL2S及びL2Pをそれぞれ異なる光路へ切り換えると共に、光ビームL2Sを立ち上げて対物レンズ37Hへ導くことができる。
これにより光ピックアップ27は、HD DVD方式でなる光ディスク100Hに対しては対物レンズ37Hを介して光ビームL3Sを照射させ、またBD方式でなる光ディスク100Bに対しては対物レンズ37Bを介して光ビームL3Pを照射させる。
従って光ピックアップ27は、制御部21による光ディスク100の判別結果に基づき、偏光切替素子33によって光ビームL1の偏光方向を切り替えることができるので、対物レンズ37Hを介してHD DVD方式でなる光ディスク100Hに光ビームL3Pを照射することができると共に、対物レンズ37Bを介してBD方式でなる光ディスク100Bに光ビームL3Sを照射することができる。
また光ピックアップ27は、光ビームL2S及びL2Pを同一の光路からプリズム36へ入射させるため、対物レンズホルダ29の入射面29Aに1本分の光ビームのみを通過させるための孔部29Bを設ければ良い。このため対物レンズホルダ29は、2本分の光ビームを通過させる孔部を設ける必要がある対物レンズホルダ9(図1(C))と比して、軽量化と剛性の維持とを高い次元で両立させることができる。
これにより光ピックアップ27は、対物レンズホルダ29に搭載した対物レンズ37Hから出射した光ビームL3Sを精度よく光ディスク100Hに集光することができ、かつ対物レンズ37Bから出射した光ビームL3Pを精度よく光ディスク100Bに集光することができる。
この結果、光ピックアップ27は、光ビームL3S及びL3Pを精度よくそれぞれ光ディスク100H及び100Bに集光することができるので、光ディスク100に情報を記録する精度、及び当該光ディスク100から情報を再生する精度を向上することができる。
さらにプリズム36は、反射透過面36Aにより光ビームL2Sを反射させ、又は光ビームL2Pを透過させることができると共に、反射透過面36Aにより光ビームL2Sを上方向へ立ち上げ、又は反射透過面36A、反射面36B及び透過面36Cを介して光ビームL2Pを上方向へ立ち上げることができる。このためプリズム36は、図1(A)に示した偏光ビームスプリッタ6、立上ミラー14B及び14Hの機能を同時に行うことができ、光ピックアップ27における部品点数の削減に寄与することができる。
また光ピックアップ27は、立上ミラー14B及び14H(図1(B))のそれぞれに対して光ビームを上方向に立ち上がるよう調整しなくてはならない場合と比して、プリズム36単体の精度を確保することで、光ビームL2S及びL2Pを上方向に立ち上がるように当該プリズム36の取付状態だけを調節するだけでよく、その分、光ピックアップ27の製造過程において調整作業工程を低減させることができる。
さらに光ピックアップ27は、光ディスク100がHD DVD方式でなる光ディスク100Hであった場合、コリメータレンズ34により光ビームL2Sを発散光から光束幅Daとなる平行光に変換し、反射透過面36Aによって反射させた光束幅Dhでなる光ビームL3Sを対物レンズ37Hに入射させることにより、当該光ディスク100Hの隣接トラックの影響やピット方向の解像度を考慮した最適な光束幅Dhに変更することができる。
一方、光ピックアップ27は、光ディスク100がBD方式でなる光ディスク100Bであった場合、コリメータレンズ34により光ビームL2Pを発散光から光束幅Daとなる平行光に変換し、光ビームL2Pを反射透過面36A、反射面36B及び透過面36Cを介して光束幅Dbでなる光ビームL3Pとして対物レンズ37Bへ入射させることにより、当該光ディスク100Bにおける隣接トラックの影響やピット方向の解像度を考慮した最適な光束幅Dbに変更ことができる。
またプリズム36の透過面36Cは、光ビームL2S及びL2Pのタンジェンシャル方向に対して傾斜するように設けられているため、タンジェンシャル方向に対して水平に設けられた場合と比して、透過面36Cにおける対物レンズ37Bに対向する部分をさらに低い位置へ下げることができ、その分光ピックアップ27全体を薄型化することができる。
以上の構成によれば、光ピックアップ27は、光ディスク100の判別結果に基づき、偏光切替素子33によって光ビームL1の偏光方向を切り替えて光ビームL2S及びL2Pを同一の光路からプリズム36へ入射させ、プリズム36により対物レンズ37H又は37Bへそれぞれ入射させることができる。このため光ピックアップ27は、対物レンズホルダ29の入射面29Aに1本分の光ビームを通過させるための孔部29Bを設ければよく、当該対物レンズホルダ29を軽量化した場合でも剛性の低下を必要最小限に抑えることができるので、対物レンズ37H又は37Bから出射した光ビームL3S又はL3Pを精度よく光ディスク100H又は100Bに集光することができる。
(2)第2の実施の形態
第2の実施の形態において、光ディスク装置50(図2)は、第1の実施の形態と比較して、光ピックアップ27に代えて光ピックアップ57が設けられている点が異なっているものの、他は同様に構成されているため、その説明は省略する。
ここで光ディスク装置50は、HD DVD方式でなる光ディスク100H及びBD方式でなる光ディスク100Bに加えて、CD方式でなる光ディスク100C及びDVD方式でなる光ディスク100Dに対しても情報を記録し、また当該光ディスク100C及び100Dから情報を再生し得るようになされている。
図3との対応部分に同一符号を付した図5に示すように、光ピックアップ57は、光ピックアップ27と比較して、プリズム36に代えてプリズム66が設けられている点と、レーザダイオード61及びダイクロイックプリズム62が設けられている点とが異なるものの、他は同様に構成されている。また対物レンズホルダ29(図示せず)は、第1の実施の形態における対物レンズホルダ29(図4(B)及び(C))と同様に構成されている。
レーザダイオード61は、CD方式の波長約780[nm]及びはDVD方式の波長約660[nm]でなる光ビームL6及びL8を出射し得るようになされている。
ダイクロイックプリズム62は、反射透過面62Sの特性により波長約780[nm]及び波長約660[nm]でなる光ビームL6及びL8を反射し、波長約405[nm]でなる光ビームL1を透過するようになされている。
プリズム66は、第1の実施の形態におけるプリズム36と同様に、所定の屈折率を有する樹脂材料等でなり、反射透過面66A、反射面66B、透過面66C及び載置面66Dを側面とする略4角柱状に形成されており、載置面66Dを下方へ向けるよう倒置された状態で光ピックアップ57の取付面57Aに取り付けられている。
このプリズム66は、反射透過面66Aと載置面66Dとのなす角度α2が45°に設定され、また反射面66Bと透過面66Cとのなす角度β2、及び光ピックアップ57の取付面57Aに対する反射面66Bの傾斜した角度γ2がそれぞれ適切に設定されていることにより、光ビームL2Pを対物レンズ37Bへ導き得るようになされている。
さらにプリズム66は、反射透過面66Aに対して、波長約405[nm]であるS偏光の光ビームL2Sを反射し、波長約405[nm]であるP偏光の光ビームL2Pを透過する偏光膜と、波長約780[nm]及び波長約660[nm]でなる光ビームL6及びL8を反射し、波長約405[nm]でなる光ビームL2S及びL2Pを透過する波長選択膜とが重ねて貼り付けられている。またプリズム66は、反射面36Bにより光ビームL2Pをほぼ100%反射し、反射面36Cにより光ビームL2Pをほぼ100%透過するようになされている。
なお偏光切替素子33は、光ディスク100がCD方式でなる光ディスク100C及びDVD方式でなる光ディスク100Dであった場合、制御部21の制御に応じて、光ビームL6及びL8をそのまま透過させるようになされている。
これにより光ディスク57は、光ディスク100がHD DVD方式でなる光ディスク100Hであった場合、及び当該光ディスク100がBD方式でなる光ディスク100Bであった場合、レーザダイオード31から光ビームL1を出射させ、ダイクロイックプリズム62へ当該光ビームL1を入射させる。
ダイクロイックプリズム62は、レーザダイオード31から入射された光ビームL1を反射透過面62Sにより透過させ、無偏光ビームスプリッタ32、偏光切替素子33、コリメータレンズ34及び収差補正素子35を介して光ビームL2S又はL2Pをプリズム66へ入射させる。
プリズム66は、第1の実施の形態におけるプリズム36と同様に、反射透過面66Aにおいて光ビームL2Sを反射して光ビームL3Sとして対物レンズ37Hに入射させ、又は反射透過面66Aにおいて光ビームL2Pを透過させると共に下方へ屈折させ、反射面66Bで当該光ビームL2Pを反射させた後、当該光ビームL2Pを透過面66Cにより透過させると共に屈折させた光ビームL3Pとして対物レンズ37Bへ入射させる。
これにより光ピックアップ57は、HD DVD方式でなる光ディスク100Hの信号記録層100HSに対物レンズ37Hを介して光ビームL3Sを照射させ、またBD方式でなる光ディスク100Bの信号記録層100BSに対物レンズ37Bを介して光ビームL3Pを照射させる。
光ビームL3Sは、信号記録層100HSにおいて反射され、反射光ビームL4Sとして光ビームL3Sの光路を反対方向へ順次辿る。反射光ビームL4Sは、対物レンズ37Hにより平行光に変換され、プリズム66の反射透過面66Aにより反射され、収差補正素子35、コリメータレンズ34、偏光切替素子33、無偏光ビームスプリッタ32及びマルチレンズ38を介してフォトディテクタ39に集光される。
また光ビームL3Pは、信号記録層100BSにおいて反射され、反射光ビームL4Pとして光ビームL3Pの光路を反対方向へ順次辿る。反射光ビームL4Pは、対物レンズ37Bにより平行光に変換され、プリズム66の反射透過面66Cにより透過され、反射面66Bにより反射された後、反射透過面66Aにより透過され、収差補正素子35、コリメータレンズ34、偏光切替素子33、無偏光ビームスプリッタ32及びマルチレンズ38を介してフォトディテクタ39に集光される。
一方、光ディスク装置57は、制御部21により光ディスク100がCD方式でなる光ディスク100Cであると判別された場合、当該制御部21の制御に基づいて、レーザダイオード61から波長約780[nm]でなる光ビームL6を出射させ、ダイクロイックプリズム62へ入射させる。
ダイクロイックプリズム62は、レーザダイオード61から入射された光ビームL6を反射透過面62Sにより反射して無偏光ビームスプリッタ32へ入射させる。光ビームL6は、無偏光ビームスプリッタ32、偏光切替素子33、コリメータレンズ34及び収差補正素子35を介してプリズム66へ入射する。
プリズム66は、収差補正素子35から入射された光ビームL6を反射透過面66Aにより反射させ、当該反射させた光ビームL6を対物レンズ37Hへ入射させる。対物レンズ37Hは、光ビームL6を集光し、光ディスク100Cの信号記録層100CSに照射する。
光ビームL6は、信号記録層100CSにおいて反射され、反射光ビームL7として光ビームL6の光路を反対方向へ順次辿る。反射光ビームL7は、対物レンズ37Hにより平行光に変換され、プリズム66の反射透過面66Aにより反射され、収差補正素子35、コリメータレンズ34、偏光切替素子33、無偏光ビームスプリッタ32及びマルチレンズ38を介してフォトディテクタ39に集光される。
また光ディスク装置57は、制御部21により光ディスク100がDVD方式でなる光ディスク100Dであると判別された場合、当該制御部21の制御に基づいて、レーザダイオード61から波長約660[nm]でなる光ビームL8を出射させ、ダイクロイックプリズム62に入射させる。
光ビームL8は、光ビームL6と同様にダイクロイックプリズム62により反射し、無偏光ビームスプリッタ32、偏光切替素子33、コリメータレンズ34及び収差補正素子35を介してプリズム66へ入射する。
プリズム66は、収差補正素子35から入射された光ビームL8を反射透過面66Aにより反射させ、当該反射させた光ビームL8を対物レンズ37Hへ入射させる。対物レンズ37Hは、光ビームL8を集光し、光ディスク100Dの信号記録層100DSに照射する。
光ビームL8は、信号記録層100DSにおいて反射され、反射光ビームL9として光ビームL8の光路を反対方向へ順次辿る。反射光ビームL9は、対物レンズ37Hにより平行光に変換され、プリズム66の反射透過面66Aにより反射され、収差補正素子35、コリメータレンズ34、偏光切替素子33、無偏光ビームスプリッタ32及びマルチレンズ38を介してフォトディテクタ39に集光される。
このように光ピックアップ57は、光ディスク100がCD方式でなる光ディスク100C又はDVD方式でなる光ディスク100Dであった場合、光ビームL6又はL8を光ビームL2Sと同様にプリズム66の反射透過面66Aで反射させることにより、当該反射された光ビームL6又はL8を対物レンズ37Hへ入射させるようになされている。
以上の構成において、光ピックアップ57は、レーザダイオード61によりCD方式の波長約780[nm]及びDVD方式の波長約660[nm]を出射させ、ダイクロイックプリズム62によりレーザダイオード31から出射された光ビームL1を透過させ、当該ダイクロイックプリズム62によりレーザダイオード61から出射された光ビームL6及びL8を反射させる。
また光ピックアップ57におけるプリズム66の反射透過面66Aは、波長約405[nm]でなるS偏光の光ビームL2Sを反射し、波長約405[nm]でなるP偏光の光ビームL2Pを透過すると共に、波長約780[nm]でなる光ビームL6及び波長約660[nm]でなる光ビームL8を反射し、波長約405[nm]でなる光ビームL2S及びL2Pを透過する。
従って光ピックアップ57は、光ビームL2S、L6及びL8をプリズム66の反射透過面66Aにより反射させて対物レンズ37Hへ導く一方、光ビームL2Pを反射透過面66Aで透過させて反射面66B及び透過面67Cを介して対物レンズ37Bへ導くことができる。
これにより光ピックアップ57は、光ビームL2S、L2P、L6及びL8を同一の光路からプリズム66へ入射させることができ、第1の実施の形態と同様に、対物レンズホルダ29の入射面29Aに1本分の光ビームのみを通過させるための孔部29Bを設ければよい。このため対物レンズホルダ29は、2本分の光ビームを通過させる孔部を設ける必要がある対物レンズホルダ9(図1(C))と比して、軽量化と剛性の維持とを高い次元で両立させることができる。
従って光ピックアップ57は、対物レンズ37Hから出射させた光ビームL3S、L6及びL8を精度よく光ディスク100H、100C及び100Dに集光することができ、また対物レンズ37Bから出射された光ビームL3Pを精度よく光ディスク100Bに集光することができる。
また光ピックアップ57は、HD DVD方式でなる光ディスク100H及びBD方式でなる光ディスク100Bに加えて、CD方式でなる光ディスク100C及びDVD方式でなる光ディスク100Dに対しても情報を記録し、また当該光ディスク100C及び100Dから情報を再生することができる。
このように光ピックアップ57は、第1の実施の形態における光ピックアップ27と比して、レーザダイオード61及びダイクロイックプリズム62を設け、また第1の実施の形態におけるプリズム36に代えて反射透過面36Aに波長選択膜を貼り付けたプリズム66を設けるといった簡易な改良で、光ディスク100C及び光ディスク100Dに対する情報の記録及び再生をも行うことができる。
その他、光ピックアップ57は、第1の実施の形態における光ピックアップ27と同様の作用効果を奏し得る。
以上の構成によれば、光ピックアップ57は、光ディスク100の判別結果に基づき、光ビームL2S、L2P、L6及びL8を同一の光路からプリズム66へ入射させ、プリズム66により光ビームL3S、L6及びL8を対物レンズ37Hへ入射させ、又は光ビームL2Pを対物レンズ37Bへ入射させることができる。このため光ピックアップ57は、対物レンズホルダ29の入射面29Aに1本分の光ビームを通過させるための孔部29Bを設ければよく、当該対物レンズホルダ29を軽量化した場合でも、剛性の低下を必要最小限に抑えることができるので、対物レンズ37Hから出射させた光ビームL3S、L6及びL8を精度よく光ディスク100H、100C及び100Dに集光することができ、また対物レンズ37Bから出射させた光ビームL3Pを精度よく光ディスク100Bに集光することができる。
(3)第3の実施の形態
第3の実施の形態において、光ディスク装置70(図2)は、第1の実施の形態と比較して、光ピックアップ27に代えて光ピックアップ77が設けられている点、及び対物レンズホルダ29に代えて対物レンズホルダ79が設けられている点が異なっているものの、他は同様に構成されているため、その説明は省略する。
ここで光ディスク装置70は、第2の実施の形態における光ディスク装置50と同様に、HD DVD方式でなる光ディスク100H及びBD方式でなる光ディスク100Bに加えてCD方式でなる光ディスク100C及びDVD方式でなる光ディスク100Dに対しても情報を記録し、また当該光ディスク100C及び100Dから情報を再生し得るようになされているものの、その構成は相違している。
すなわち図3との対応部分に同一符号を付した図6に示すように、光ピックアップ77は、第1の実施の形態における光ピックアップ27と比較して、対物レンズ37H及び37Bに代えて対物レンズ87B及び87Hが設けられている点と、プリズム36に代えてプリズム86が設けられている点と、対物レンズホルダ29に代えて対物レンズホルダ79が設けられている点と、レーザダイオード81、無偏光ビームスプリッタ82、コリメータレンズ83、マルチレンズ84及びフォトディテクタ85が設けられている点が異なるものの、他は同様に構成されている。
プリズム86は、所定の屈折率を有する樹脂材料等でなり、反射透過面86A、反射面86B、反射透過面86C及び載置面86Dを側面とする略4角柱状に形成されており、載置面86Dを下方へ向けるよう倒置された状態で光ピックアップ77の取付面77Aに取り付けられている。
またプリズム86は、反射透過面86Aと載置面86Dとのなす角度α3が45°に設定され、反射面86Bと反射透過面86Cとのなす角度β3から光ピックアップ77の取付面77Aに対する反射面86Bの傾斜角γ3を除算した角度が45°に設定されている。
このプリズム86の反射透過面86Aは、S偏光の光ビームを反射し、P偏光の光ビームを透過する偏光膜が貼り付けられている。また反射透過面86Cは、波長約780[nm]及び波長約660[nm]の光ビームを反射し、波長約405[nm]の光ビームを透過する波長選択膜が貼り付けられている。
対物レンズ87Hは、HD DVD方式でなる光ディスク100Hに合わせた光学特性を有しており、NAが0.65でなる。対物レンズ87Bは、BD方式でなる光ディスク100Bに合わせた光学特性を有しており、NAが0.85でなる。
このため光ピックアップ77は、光ディスク100がBD方式でなる光ディスク100Bであった場合、レーザダイオード31から波長約405[nm]の例えばP偏光でなるレーザ光を光ビームL1として出射させ、無偏光ビームスプリッタ32を介して光ビームL1を偏光切替素子33に入射させる。
偏光切替素子33は、P偏光の光ビームL1をS偏光に回転させ、当該回転された光ビームL2Sをコリメータレンズ34及び収差補正素子35を介してプリズム86へ入射させる。
プリズム86は、収差補正素子35を介して入射された光ビームL2Sを反射透過面86Aにより反射させ、当該反射させた光ビームL3Sを対物レンズ87Bへ入射させる。対物レンズ87Bは、光ビームL3Sを集光し、当該光ディスク100Bの信号記録層100BSに照射する。
光ビームL3Sは、信号記録層100BSにおいて反射され、反射光ビームL4Sとして光ビームL3Sの光路を反対方向へ順次辿る。反射光ビームL4Sは、対物レンズ87Bにより平行光に変換され、プリズム86の反射透過面86Aにより反射され、収差補正素子35、コリメータレンズ34、偏光切替素子33、無偏光ビームスプリッタ32及びマルチレンズ38を介してフォトディテクタ39に集光される。
また光ピックアップ77は、光ディスク100がHD DVD方式でなる光ディスク100Hであった場合、レーザダイオード31から波長約405[nm]の例えばP偏光でなるレーザ光を光ビームL1として出射させ、無偏光ビームスプリッタ32を介して光ビームL1を偏光切替素子33に入射させる。
偏光切替素子33は、P偏光の光ビームL1をそのまま透過させ、当該透過された光ビームL2Pをコリメータレンズ34及び収差補正素子35を介してプリズム86へ入射させる。
プリズム86は、収差補正素子35を介して入射された光ビームL2Pを反射透過面86Aにより透過させると共に下方へ屈折させ、当該光ビームL2Pを反射面86Bにより反射させ、当該光ビームL2Pを反射透過面86Cにより透過させると共に屈折させた光ビームL3Pを対物レンズ87Hへ入射させる。対物レンズ87Hは、光ビームL3Pを集光し、当該光ディスク100Hの信号記録層100HSに照射する。
光ビームL3Pは、信号記録層100HSにおいて反射され、反射光ビームL4Pとして光ビームL3Pの光路を反対方向へ順次辿る。反射光ビームL4Pは、対物レンズ87Hにより平行光に変換され、プリズム86の反射透過面86Cにより透過され、反射面86Bにより反射され、反射透過面86Aにより透過された後、収差補正素子35、コリメータレンズ34、偏光切替素子33、無偏光ビームスプリッタ32及びマルチレンズ38を介してフォトディテクタ39に集光される。
一方、光ディスク装置77は、制御部21により光ディスク100がCD方式でなる光ディスク100Cであると判別された場合、当該制御部21の制御に基づいて、レーザダイオード31と対向するように設けられたレーザダイオード81から波長約780[nm]でなる光ビームL11を出射させ、無偏光ビームスプリッタ82へ入射させる。
無偏光ビームスプリッタ82は、レーザダイオード81から入射された光ビームL11を約50%の割合で透過し、コリメータレンズ83に入射させる。コリメータレンズ83は、光ビームL11を発散光から平行光に変換し、プリズム86へ入射させる。
プリズム86は、反射透過面36Cにより光ビームL11を反射し、対物レンズ87Hへ入射させる。対物レンズ87Hは、光ビームL11を集光し、光ディスク100Cの信号記録層100CSに照射する。
光ビームL11は、信号記録層100CSにおいて反射され、反射光ビームL12として光ビームL11の光路を反対方向へ順次辿る。反射光ビームL12は、対物レンズ87Hにより平行光に変換され、プリズム86の反射透過面86Cにより反射され、コリメータレンズ83、無偏光ビームスプリッタ82及びマルチレンズ84を介してフォトディテクタ85に集光される。
また光ディスク装置77は、制御部21により光ディスク100がDVD方式でなる光ディスク100Dであると判別された場合、当該制御部21の制御に基づいて、レーザダイオード81から波長約660[nm]でなる光ビームL13を出射させ、無偏光ビームスプリッタ82に入射させる。
光ビームL13は、光ビームL11と同様に、無偏光ビームスプリッタ82、コリメータレンズ83を介してプリズム86へ入射し、プリズム86の反射透過面86Cにより反射して対物レンズ87Hへ入射する。対物レンズ87Hは、光ビームL13を集光し、光ディスク100Dの信号記録層100DSに照射する。
光ビームL13は、信号記録層100DSにおいて反射され、反射光ビームL14として光ビームL13の光路を反対方向へ順次辿る。反射光ビームL14は、対物レンズ87Hにより平行光に変換され、プリズム86の反射透過面86Cにより反射され、コリメータレンズ83、無偏光ビームスプリッタ82及びマルチレンズ84を介してフォトディテクタ85に集光される。
このとき対物レンズホルダ79は、光ビームL2S及びL2Pを同一の光路からプリズム86へ入射させるべく、入射面79Aに1本分の光ビームを通過させるための孔部79Bと、光ビームL11及びL13を同一の光路により光ビームL2S及びL2Pと対向する方向から入射させるべく、対向入射面79Cに1本分の光ビームを通過させるための孔部79Dとが設けられている。
従って対物レンズホルダ79は、1本分の光ビームを通過させ得る程度の孔部79C及び79Dをそれぞれ入射面79A及び対向入射面79Cに設ければ良く、2軸アクチュエータ28の制御に対する応答性をよくするために軽量化を実現すると共に、剛性の低下を必要最小限に抑えることができる。
このように光ピックアップ77は、光ディスク100がCD方式でなる光ディスク100C、又はDVD方式でなる光ディスク100Dであった場合、光ビームL11又はL13をプリズム86の反射透過面86Cで反射させることにより、当該反射された光ビームL11又はL13を対物レンズ87Hへ入射させるようになされている。
以上の構成において、光ピックアップ77は、プリズム86の反射透過面86Cにより、波長約780[nm]の光ビームL11及び波長約660[nm]の光ビームL13を反射し、波長約405[nm]の光ビームL2Pを透過する。
従って光ピックアップ77は、光ビームL2Sをプリズム86の反射透過面86Aにより反射させて対物レンズ87Bへ導き、光ビームL2Pを反射透過面86Aで透過させて反射面86B及び反射透過面87Cを介して対物レンズ87Hへ導くと共に、光ビームL11及びL13を反射透過面87Cにより反射させて対物レンズ87Hへ導くことができる。
すなわちプリズム86の反射透過面86Cは、光ビームL2Pを屈折させることにより立ち上げて対物レンズ87Hへ導くと共に、光ビームL11及びL13を反射させることにより立ち上げて対物レンズ87Hへ導くことができる。
これにより光ピックアップ77は、HD DVD方式でなる光ディスク100H及びBD方式でなる光ディスク100Bに加えて、CD方式でなる光ディスク100C及びDVD方式でなる光ディスク100Dに対しても情報を記録し、また当該光ディスク100C及び100Dから情報を再生することができる。
この光ピックアップ77は、光ビームL2S及びL2Pを同一の光路からプリズム86へ入射させ、また光ビームL11及びL13を同一の光路でかつ光ビームL2S及びL2Pと対向する方向から入射させるため、対物レンズホルダ79の入射面79Aに孔部79Bと、対向入射面79Cに孔部79Dとが設けられていればよい。そのため対物レンズホルダ79は、図1(C)に示したように同一方向から並行して2本分の光ビームを通過させる孔部を設ける必要がある対物レンズホルダ9と比して、剛性を高くすることができる。
従って光ピックアップ77は、対物レンズ87Hから出射した光ビームL3P、L11及びL13を精度よく光ディスク100H、100C及び100Dに集光することができ、また対物レンズ87Bから出射した光ビームL3Sを精度よく光ディスク100Bに集光することができる。
また光ピックアップ77は、波長約405[nm]の光ビームL1と、波長約780[nm]及び波長約660[nm]の光ビームL11又はL13とを対向するようにプリズム86へ入射させることができるので、コリメータレンズ33及び83をそれぞれの波長に対して最適化することができる。
その他、光ピックアップ77は、第1の実施の形態における光ピックアップ27と同様の作用効果を奏し得る。
以上の構成によれば、光ピックアップ77は、光ディスク100の判別結果に基づき、偏光切替素子33によって光ビームL1の偏光方向を切り替えて光ビームL2S及びL2Pを同一の光路からプリズム86へ入射させ、また光ビームL11及びL13を光ビームL2S及びL2Pと対向する同一の光路からプリズム86へ入射させ、プリズム86により光ビームL3P、L6及びL8を対物レンズ87Hへ入射させ、又は光ビームL2Sを対物レンズ87Bへ入射させることができる。このため光ピックアップ57は、対物レンズホルダ79の入射面79Aに孔部79A及び対向入射面79Cに孔部79Dを設ければよく、当該対物レンズホルダ79を軽量化した場合でも、剛性の低下を必要最小限に抑えることができるので、対物レンズ87Hから出射した光ビームL3P、L11及びL13を精度よく光ディスク100H、100C又は100Dに集光することができ、また対物レンズ87Bから出射した光ビームL3Sを精度よく光ディスク100Bに集光することができる。
(4)他の実施の形態
なお上述した実施の形態においては、プリズム36、66及び86を単一体で構成するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば2つの同一材料の三角プリズム、又は異なる材料の三角プリズムを貼り合わせるようにしても良い。
この場合、例えば図7に示すように、三角プリズム101及び当該三角プリズム101とは屈折率が異なる材料でなる三角プリズム102を張り合わせるようにしても良い。このとき三角プリズム101では、例えば光ビームL2Pが反射透過面101Aから入射した場合、三角プリズム102とは屈折率が異なるため、当該三角プリズム101の透過面101Bと当該三角プリズム102の透過面102Aとの境目で光ビームL2Pを屈折させることができる。
これにより光ビームL2Pは、プリズム36、66及び86とは異なる光路を辿って三角プリズム102を透過する。そのため三角プリズム102の透過面102Cは、光ビームL2Pの進行方向側に傾斜する角度をプリズム36の透過面36C及びプリズム66の透過面66Cより急に傾けることができ、その分、透過面102Cにおける対物レンズ37Bに対向する部分をさらに低い位置へ下げることができる。
また上述した実施の形態においては、プリズム36を、略四角柱状とするようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、反射透過面36A、反射面36B及び透過面36Cを有し、且つ光ピックアップ27に固定できるのであれば、例えば略三角柱や略五角柱等、あるいは各種多面体の形状とするようにしても良い。なおプリズム66及び86についても同様である。
さらに上述した実施の形態においては、プリズム36における反射透過面36Aと載置面36Dとのなす角度α1が45°に設定されている場合について述べたが、本発明はこれに限らず、光ビームL3S及びL3Pを垂直に立ち上げ得るのであれば、反射透過面36Aと載置面36Dとのなす角度α1を任意の角度としても良い。
さらに上述した第1の実施の形態において、光ディスク100がHD DVD方式でなる光ディスク100Hであった場合にはプリズム36の透過反射面36Aにより光ビームL2Sを反射して対物レンズ37Hに導き、光ディスク100がBD方式でなる光ディスク100Bであった場合にはプリズム36の反射透過面36Aにより光ビームL2Pを透過して反射面36B及び透過面36Cを介して対物レンズ37Bへ導くようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、対物レンズ37H及び37Bの配置を入れ替え、光ディスク100がHD DVD方式でなる光ディスク100Hであった場合にはプリズム36の透過反射面36Aにより光ビームL2Pを透過して反射面36B及び透過面36Cを介して対物レンズ37Hへ導き、光ディスク100がBD方式でなる光ディスク100Bであった場合にはプリズム36の反射透過面36Aにより光ビームL2Sを反射して対物レンズ37Bへ導くようにしても良い。
さらに上述した実施の形態においては、プリズム36の透過面36Cと対物レンズ37Bとの間の空間に何も設けないようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば1/4波長偏光板や開口制限フィルタ等を設けるようにしても良い。
この場合、1/4波長偏光板や開口制限フィルタ等をプリズム36の透過面36Cと平行に設けるようにすれば、タンジェンシャル方向に対して水平に設けられた場合と比して、1/4波長偏光板や開口制限フィルタ等における対物レンズ37Bに対向する部分をさらに低い位置へ下げることができ、その分光ピックアップ27全体を薄型化することができる。なお、プリズム66についても同様である。
さらに上述した実施の形態において、偏光切替素子33は、液晶により光ビームの偏光方向を切り替えるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば種々の光学素子により光ビームの偏光方向を切り替えるようにしても良い。
さらに上述した実施の形態においては、コリメータレンズ34とプリズム36、66及び86との間に収差補正素子35を設けるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば光ビームの収差を他の部品で補正することができるような場合に、収差補正素子35を省略しても良い。
さらに上述した実施の形態においては、光ピックアップ57に対して、無偏光ビームスプリッタ32とコリメータレンズ34との間に偏光切替素子33を設けるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えばレーザダイオード31とダイクロイックプリズム62との間に偏光切替素子33を設けるようにしても良く、要はレーザダイオード31から出射された光ビームL1が偏光切替素子33を通過するようにすれば良い。
さらに上述した実施の形態においては、光ディスク100の種別がBD方式でなる光ディスク100B又はHD DVD方式でなる光ディスク100Hのいずれであるかにより、共通の波長約405[nm]でなる光ビームL1を、偏光切替素子33によって偏光方向を切り替え、プリズム36、66及び86によって別々の光路に切り換えるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らす、同一波長でかつ異なる対物レンズを用いる複数方式の光ディスクに対応するような場合に適用しても良い。
さらに上述した実施の形態においては、光ディスク装置20、50及び70が光ディスク100に対し情報の記録及び再生の両方を行い得るようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、当該光ディスク100に対して情報の記録のみを行い、又は当該情報の再生のみを行うようにしても良い。
さらに上述した実施の形態においては、偏光切替部として偏光切替素子33、反射透過面として反射透過面36A、反射面として反射面36B、透過面として透過面36C、プリズムとしてプリズム36によって本発明の光ピックアップ27を構成するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、この他種々の構成でなる偏光切替部、反射透過面、反射面、透過面、プリズムによって光ピックアップを構成するようにしても良い。
さらに上述した実施の形態においては、偏光切替部として偏光切替素子33、反射透過面として反射透過面36A、反射面として反射面36B、透過面として透過面36C、プリズムとしてプリズム36、制御部として制御部21によって本発明の光ディスク装置20を構成するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、この他種々の構成でなる偏光切替部、反射透過面、反射面、透過面、プリズム、制御部によって光ディスク装置を構成するようにしても良い。
本発明の光ピックアップ及び光ディスク装置は、例えば大容量のデータを記録及び再生し得るに光ディスク装置に利用することができる。
従来の光ディスク装置を示す略線図である。 光ディスク装置の全体構成を示す略線図である。 第1の実施の形態による光ピックアップの構成を示す略線図である。 第1の実施の形態による対物レンズホルダの構成を示す略線図である。 第2の実施の形態による光ピックアップの構成を示す略線図である。 第3の実施の形態による光ピックアップの構成を示す略線図である。 他の実施の形態による三角プリズムの構成を示す略線図である。
符号の説明
1、20、50、70……光ディスク装置、2、27、57,77……光ピックアップ、3、31、61、81……レーザダイオード、4……1/2偏光板、5……偏光方向切換器、6……偏光ビームスプリッタ、7B、7H、34、83……コリメータレンズ、8……1/4波長板、9、29、79……対物レンズホルダ、10B、10H、37B、37H、87B、87H……対物レンズ、11……反射板、12……集光レンズ、13、39、85……フォトディテクタ、14B、14H……立上ミラー、21……制御部、22……駆動部、23……信号処理部、25……スピンドルモータ、26……スレッドモータ、28……2軸アクチュエータ、29A……入射面、29B……孔部、32、82……無偏光ビームスプリッタ、33……偏光切替素子、35……収差補正素子、36……プリズム、36A、66A、86A、86C……反射透過面、36B、66B、86B……反射面、36C、66C……透過面、36D、66D、86D……載置面、38、84……マルチレンズ、62……ダイクロイックプリズム、100、100B、100C、100D、100H……光ディスク。

Claims (6)

  1. 同一の光源から出射される光ビームを第1又は第2の対物レンズを介して第1又は第2の光ディスクに照射する光ピックアップであって、
    上記第1の光ディスクに上記光ビームを照射する際には上記光ビームを第1の偏光方向とし、上記第2の光ディスクに上記光ビームを照射する際には上記光ビームを第2の偏光方向とする偏光切替部と、
    上記第1の偏光方向の上記光ビームを反射して上記第1の対物レンズに導く一方、上記第2の偏光方向の上記光ビームを透過する反射透過面と、上記反射透過面を透過した上記光ビームを反射する反射面と、上記反射面を反射した上記光ビームを透過して上記第2の対物レンズに導く透過面とを有し、上記第2の偏光方向の上記光ビームを上記反射透過面及び上記透過面により屈折させて上記第2の対物レンズに導くプリズムと
    を具えることを特徴とする光ピックアップ。
  2. 上記光ビームは、上記光ディスクの半径方向を表すラジアル方向に直交するタンジェンシャル方向から上記プリズムに対して入射され、
    上記第1及び第2の対物レンズは、上記光ディスクに対し上記タンジェンシャル方向に沿って配置されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ。
  3. 上記第1及び第2の対物レンズが取り付けられ、上記光ピックアップに対し揺動する対物レンズホルダ
    を具え、
    上記対物レンズホルダは、上記光ビームを1本のみ通過させる空間が設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ。
  4. 上記プリズムの上記反射透過面は、上記光ビームとは異なる波長でなる第2の光ビームを反射して上記第1の対物レンズに導く
    ことを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ。
  5. 上記プリズムの透過面は、第2の光源から出射され上記光ビームと対向する方向から入射された、上記光ビームとは異なる波長でなる第2の光ビームを反射して上記第2の対物レンズに導く
    ことを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ。
  6. 同一の光源から出射される光ビームを第1又は第2の対物レンズを介して第1又は第2の光ディスクに照射する光ディスク装置であって、
    上記第1の光ディスクに上記光ビームを照射する際には上記光ビームを第1の偏光方向とし、上記第2の光ディスクに上記光ビームを照射する際には上記光ビームを第2の偏光方向とする偏光切替部と、
    上記第1の偏光方向の上記光ビームを反射して上記第1の対物レンズに導く一方、上記第2の偏光方向の上記光ビームを透過する反射透過面と、上記反射透過面を透過した上記光ビームを反射する反射面と、上記反射面を反射した上記光ビームを透過して上記第2の対物レンズに導く透過面とを有し、上記第2の偏光方向の上記光ビームを上記反射透過面及び上記透過面により屈折させて上記第2の対物レンズに導くプリズムと、
    上記第1の光ディスクに上記光ビームを照射する際には、上記光ビームを第1の偏光方向とし、上記第2の光ディスクに上記光ビームを照射する際には、上記光ビームを上記第2の偏光方向を切り替えるように上記偏光切替部を制御する制御部と
    を具えることを特徴とする光ディスク装置。
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