JP2009179549A - 有機性セラミックス坏土の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】各種陶磁器原材料粉末に有機性繊維素類を配合した、有機性セラミックス坏土、及び、当該各種、陶磁器原材料粉末に放射性鉱物粉末を添加した後に有機性繊維素類を配合した放射能を有する有機性セラミックス坏土を提供する。
【解決手段】各種陶磁器原材料粉末を、所要の目的にあわせて配合し又は当該各種原材料粉末に、放射性鉱物粉末を添加、混合した後、仮焼、微粉砕にした後、砕木パルプ等のセルロース類と再配合を為し混練して泥漿を得、当該泥漿を脱水してケーキとした上脱気して有機性セラミックス坏土を得る。
【選択図】なし
【解決手段】各種陶磁器原材料粉末を、所要の目的にあわせて配合し又は当該各種原材料粉末に、放射性鉱物粉末を添加、混合した後、仮焼、微粉砕にした後、砕木パルプ等のセルロース類と再配合を為し混練して泥漿を得、当該泥漿を脱水してケーキとした上脱気して有機性セラミックス坏土を得る。
【選択図】なし
Description
本発明は各種セラミックス原材料を所定の目的にあわせて、調合、混練し、これを仮焼後、混合してミル掛を施こして微粉末とした後に、砕木パルプ、または枯紙及び木綿屑等を混合して再度ミル入を為し、有機質の糊を添加したコロイド状の液体(水溶液)を充填して、ミル掛を行ない、充分混練磨砕して融合した泥漿を、脱水してケーキ状とし、当該ケーキを成形可能な粘度に調整して坏土とした後、所望の形状に成形を行なって、乾燥後完成品とすることを特徴とする、有機性セラミックス坏土の、製造と製作に関するものである。
セラミックスには、大別して、原材料と、製作工程、焼成工程等によって、楽陶器、陶器、▲さっ▼器、磁器、硬質磁器等に分類されており、最近では、ファインセラミックスや、ニューセラミックとして、各種特殊なセラミックスが開発途上にあるが、これ等は各れも無機質の原材料を使用したものであり、有機質の原材料を使用したものは、皆無である。
一方繊維類としては、天然繊維類、と化学繊維類に大別され、天然繊維類には、植物繊維、動物繊維、鉱物繊維等が知られている、その内植物繊維は、その主成分がセルロースであり、動物繊維の主成分は、蛋白質である、鉱物繊維の主成分は、マグネシウムやアルミニウム等を含んだ珪酸塩の無機質塩類である。
本発明に、使用する繊維は、植物繊維である、セルロースを使用するものとし、バインダーとして使用する糊類は澱粉類及び蛋白質類を主とした有機質類を使用する、その理由は酵素菌による、自然分解を期待するからである。
また、近年環境保全が重要視され始め、セラミック関係の産業廃棄物の規制が厳しく制限されるようになり、これに伴ない廃棄物処分費が高騰して、経営基盤を揺るがす事態に至っている。
本発明の構成部材である繊維素のセルロースは酵素菌により、バインダーである澱粉類及びC・M・C(カルポキシ、メチルセルロース)は、酸化、又は酵素菌によって、自然崩壊を起こすため、骨材である、無機質の陶磁器原材料も、これ等の自然崩壊に伴ない当然崩壊するものであって、これを野外に置く場合は、無機質である土に還元される。
本発明品である有機性セラミックス坏土を使用した陶磁器の廃棄物の土への還元速度は、当該品の粒経によって調整でき、粒経が小であれば崩壊速度も早く、粒経が大であれば崩壊速度は遅くなるが、これ等は処理条件にあわして適切に処理できる利便さを有する。
本発明に係る無機質の陶磁器原材料は焼成済であるため、リン、硫黄、砒素等の鉱毒は一切除去され無害化されており且つ、中性域を保っている、更にセルロースや澱粉類C・M・C等の炭水化物は、肥料として、植物の栄養素となり、焼成済陶磁器原材料からは、カリウム、ナトリウム、カルシウム等のミネラル分が微量であるが溶出されているため、これを粉末にして田、畑に散布すれば植物の肥料となり、公害指定物質が肥料としてリサイクルできることになる。
即ち、家庭から排出される、こわれた茶碗や湯呑等は、家庭用品であっても、一般廃棄物にならず、また工業的に製造される過程で発生する陶磁器不良品も、一般産業廃棄物にならず、特定産業廃棄物に指定される、本発明品による有機性セラミックス坏土を使用すれば、一般廃棄物となり、更に有効成分を添加すれば肥料としてリサイクルが可能になる利点も有することになる。
上記課題の目的達成のため手段としては、
(イ)、陶磁器坏土の焼成と微粉末の製造工程、
(ロ)、繊維素混入セラミックス坏土泥漿の製造工程、
(ハ)、繊維素混入セラミックス坏土より完成品への製造工程、
に大別することできる、以下順に詳述する。
(イ)、陶磁器坏土の焼成と微粉末の製造工程、
(ロ)、繊維素混入セラミックス坏土泥漿の製造工程、
(ハ)、繊維素混入セラミックス坏土より完成品への製造工程、
に大別することできる、以下順に詳述する。
(陶磁器坏土の焼成と微粉末の製造工程)
楽陶器、陶器、▲さっ▼器、磁器、硬質磁器等の坏土原料粉末を混合後、楽陶器坏土の場合は820℃、陶器坏土の場合は、850℃、▲さっ▼器坏土の場合は、900℃、磁器坏土の場合は1000℃、硬質磁器坏土の場合は1050℃〜1100℃で仮焼の後、20時間程度、ミル掛をして、所望の陶磁器坏土微粉末を得る。
楽陶器、陶器、▲さっ▼器、磁器、硬質磁器等の坏土原料粉末を混合後、楽陶器坏土の場合は820℃、陶器坏土の場合は、850℃、▲さっ▼器坏土の場合は、900℃、磁器坏土の場合は1000℃、硬質磁器坏土の場合は1050℃〜1100℃で仮焼の後、20時間程度、ミル掛をして、所望の陶磁器坏土微粉末を得る。
なお、坏土中に微量の放射線を発生さして、坏土各物質を励起さす場合や、マイナスイオンを発生させる場合等の放射線効果を期待する場合には、370Bq/g以下の放射能を有するモナザイト鉱石粉末を当該坏土原料粉末に対して、20W%〜30W%配合した後に混合して、上記坏土に適合した仮焼温度で焼成後ミル掛を行なって、所望の陶磁器坏土微粉末を得る。
(繊維素混入の泥漿の製造工程)
所要の目的に応じた、上記仮焼、ミル掛済微粉末の陶磁器坏土粉末に砕木パルプ粉末、故紙粉末、木綿屑粉末の混合粉末を体積比にして1:1で混合し、これに同量のC・M・C10%水溶液、又は澱粉糊10%水溶液を注水して10時間以上ミル掛をして、充分磨砕、混練された繊維素混入セラミックス坏土泥漿を得る。
所要の目的に応じた、上記仮焼、ミル掛済微粉末の陶磁器坏土粉末に砕木パルプ粉末、故紙粉末、木綿屑粉末の混合粉末を体積比にして1:1で混合し、これに同量のC・M・C10%水溶液、又は澱粉糊10%水溶液を注水して10時間以上ミル掛をして、充分磨砕、混練された繊維素混入セラミックス坏土泥漿を得る。
(繊維素混入セラミックス坏土より完成品への製造工程)
上記繊維素混入セラミックス坏土泥漿を脱水してケーキ状とした後、成形可能な粘度になるまで練上げ、更に、真空土練繊機で混練して坏土とし、当該坏土で所望の形状に成形し、これを自然乾燥後に強制乾燥さして、完成品を得る。
上記繊維素混入セラミックス坏土泥漿を脱水してケーキ状とした後、成形可能な粘度になるまで練上げ、更に、真空土練繊機で混練して坏土とし、当該坏土で所望の形状に成形し、これを自然乾燥後に強制乾燥さして、完成品を得る。
本発明による、有機性セラミックスの坏土を用いて製作した陶磁器製品は、在来の陶磁器製品と異なり、冷感が無く、且つ、軟かな感触がして、肌触わりが良好である。
本発明品を使用した産業廃棄物は特定産業廃棄物でなく、一般産業廃棄物である、また当該陶磁器製品を廃品として廃棄処分を為す場合に、これを破砕しても、在来の陶磁器製品やガラス片とはことなり鋭利な断口ができず、従って傷を負うことはない。
更に廃品を破砕して細粒状や砂状にすれば肥料として再利用できる。
一般に鉱物に含まれている、鉱毒と言われるものには、リン、硫黄、砒素等が知られているが、これ等の融点及び昇華点、又は沸点は、リンの場合は、融点44.1℃、沸点280℃、硫黄の融点は119℃、沸点は171℃、砒素の場合は、昇華点は616℃、融点は817℃であり、鉱毒除去温度は、800℃を目安としているのが通例である。
本発明に係る、各種坏土の仮焼温度は、楽陶器坏土の場合は、820℃、陶器坏土の場合は、850℃、▲さっ▼器坏土の場合は、900℃、磁器坏土の場合は1000℃、硬質磁器坏土の場合は、1050℃〜1100℃であって、充分に融点又は昇華点、或いは沸点温度を上廻っており、鉱毒は除去されているので安全である。
仮焼により、無毒化され、且つ中性化された各種坏土を微粉末にするために20時間程度、ミル掛した後、砕木パルプ、故紙、木綿屑の各粉末と坏土粉末を体積1:1の割合で混合した後にそれと同量のC・M・C10%混合水溶液又は、澱粉糊10%水溶液で、約10時間程度、混練、磨砕して、繊維素混入セラミックス坏土泥漿を得る。
更に当該泥漿を、圧縮脱水した後、成形可能な粘度になるまで混練し、更に真空土練機で脱気、混練した、上級坏土を得る、以上が各種陶磁器の有機性セラミックス坏土の構成であるが、
これ等、各種坏土を使用する場合、
工業製品の場合は、流込成形、プレス成形、ロクロ成形等が多用されており、
陶芸製品製造の場合は、タタラ成形、ロクロ成形、手びねり成形等の技法が用いられる、
本発明では、各れの技法でも、使用可能である、なお施釉の場合は、従来の釉薬に代えて、膠水又は漆水、樹脂液で吹付か塗付で仕上を行なう、以下に本発明の実施例を挙げて詳細に説明する。
工業製品の場合は、流込成形、プレス成形、ロクロ成形等が多用されており、
陶芸製品製造の場合は、タタラ成形、ロクロ成形、手びねり成形等の技法が用いられる、
本発明では、各れの技法でも、使用可能である、なお施釉の場合は、従来の釉薬に代えて、膠水又は漆水、樹脂液で吹付か塗付で仕上を行なう、以下に本発明の実施例を挙げて詳細に説明する。
(1)、既に仮焼、微粉砕された、モナザイト鉱石25W%を含む楽陶器坏土粉末100ccに対し、砕木パルプ粉末60cc、故紙粉末20cc、木綿屑粉末20ccを粗混合してミルに入れ、これにC・M・C10%混合水溶液200ccを注水して10時間、ミル掛し、混練、磨砕された繊維素混入セラミック泥漿400ccを得る、
(2)、これを加圧脱水して体積280ccのケーキを得た、更に当該ケーキをニーダーで成形可能な粘度になるまで混練した後、真空土練機で、混練、脱気して優良な坏土を得た、
(3)、当該坏土に、ガーゼーを下地にして、タタラ成形をなし、L10cm×W10cm×t1.2mmの膏薬成形品200枚を得た、
更に、この内10枚をL1cm×W1cm×t1.2mmに裁断して、チップ型膏薬成形品1000枚を得た、
(4)、この膏薬の効能は、既に知られているとおり、微量の放射線と遠赤外線の相乗効果によって、身体の皮膚、及び筋肉の細胞の活性化と生体内会合水の微細化、血流の促進化の効果を期待するものであり、本発明によって初めて試作されたものである。
(2)、これを加圧脱水して体積280ccのケーキを得た、更に当該ケーキをニーダーで成形可能な粘度になるまで混練した後、真空土練機で、混練、脱気して優良な坏土を得た、
(3)、当該坏土に、ガーゼーを下地にして、タタラ成形をなし、L10cm×W10cm×t1.2mmの膏薬成形品200枚を得た、
更に、この内10枚をL1cm×W1cm×t1.2mmに裁断して、チップ型膏薬成形品1000枚を得た、
(4)、この膏薬の効能は、既に知られているとおり、微量の放射線と遠赤外線の相乗効果によって、身体の皮膚、及び筋肉の細胞の活性化と生体内会合水の微細化、血流の促進化の効果を期待するものであり、本発明によって初めて試作されたものである。
Claims (2)
- 各種陶磁器坏土原材料に有機性繊維素類を配合したことを特徴とする、有機性セラミックス坏土の製造方法。
- 各種陶磁器坏土原材料に放射性鉱物粉末を添加した後に有機性繊維素類を配合したことを特徴とする有機性セラミックス坏土の製造方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008048702A JP2009179549A (ja) | 2008-01-31 | 2008-01-31 | 有機性セラミックス坏土の製造方法 |
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JP2008048702A Pending JP2009179549A (ja) | 2008-01-31 | 2008-01-31 | 有機性セラミックス坏土の製造方法 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021065253A1 (ja) * | 2019-09-30 | 2021-04-08 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 複合部材 |
-
2008
- 2008-01-31 JP JP2008048702A patent/JP2009179549A/ja active Pending
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