JP2009178005A - 充電装置及び充電装置における誤差補正方法 - Google Patents
充電装置及び充電装置における誤差補正方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】 高精度の定電圧制御回路を備えることなく、安全かつ確実にリチウムイオン電池の充電を行うことができる充電装置を提供する。
【解決手段】 充電装置1は、電池組2aを充電する充電手段6と、前記電池組2aの電圧値を検出する電池電圧検出手段9と、基準電圧値を調整可能な調整手段40と、前記調整手段40によって調整された基準電圧値と、前記電池電圧検出手段90によって検出された電圧値とが一致したことを表示する表示手段80と、前記調整手段40によって調整された基準電圧値と、前記電池電圧検出手段90によって検出された電圧値とに基づき充電電圧を制御する制御手段50と、を備えている。
【選択図】図1
【解決手段】 充電装置1は、電池組2aを充電する充電手段6と、前記電池組2aの電圧値を検出する電池電圧検出手段9と、基準電圧値を調整可能な調整手段40と、前記調整手段40によって調整された基準電圧値と、前記電池電圧検出手段90によって検出された電圧値とが一致したことを表示する表示手段80と、前記調整手段40によって調整された基準電圧値と、前記電池電圧検出手段90によって検出された電圧値とに基づき充電電圧を制御する制御手段50と、を備えている。
【選択図】図1
Description
本発明は、2次電池を充電する充電装置に関する。
近年、コードレス電動工具の電池には、高容量かつ軽量なリチウムイオン電池が用いられている。リチウムイオン電池を充電するための充電装置は、通常、定電流・定電圧制御で充電を行い、充電電流が所定値以下に達した場合に満充電であると判断している(例えば、特許文献1参照)。
特開平2−192670号公報
しかしながら、リチウムイオン電池は、所定値以上の電圧で充電を行うと過充電となり、発火・発煙を引き起こす可能性があり、一方で、充電電圧が低すぎる場合には、容量不足を引き起こしてしまう。上記問題を解決するために、従来のリチウムイオン電池の充電装置は、高精度の定電圧を出力する定電圧制御回路を備えていたが、それに伴い、その回路コストや回路を設置する設置面積が必要となっていた。
本発明の目的は、高精度の定電圧制御回路を備えることなく、安全かつ確実にリチウムイオン電池の充電を行うことができる充電装置を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明は、電池組を充電する充電手段と、電池組の電圧値を検出する電池電圧検出手段と、電池電圧検出手段で検出された電圧値と基準電圧値とのずれを調整する調整手段と、電池電圧検出手段で検出された電圧値が基準電圧値と一致したことを表示する表示手段と、調整手段によって調整された基準電圧値と電池電圧検出手段によって検出された電圧値とに基づき充電制御を行う制御手段と、を備えたことを特徴としている。
このような構成によれば、所定電圧を入力したときに電池電圧検出手段が検出した電圧値と基準電圧値とのずれを調整する過程で両者が一致したときには表示手段に表示されることとなるため、調整作業が容易である。また、制御手段は、電圧検出手段での検出誤差を考慮して充電制御を行うため、精度の高い充電制御を行うことができる。
また、本発明の充電装置では、基準電圧値を発生する基準電圧発生手段を備え、調整手段は、基準電圧値を調整可能とされていることを特徴としている。
このような構成によれば、基準電圧値を容易に調整できる。また、調整された基準電圧値は電池電圧検出手段が検出した電池組の電圧値のほかに検出誤差を含んだ電圧値となるため、制御手段は、検出誤差を考慮して設定された基準電圧値に基づいて正確な充電電流制御を行うことが可能となる。
また、本発明の充電装置では、電池電圧検出手段によって検出された電圧値をA/D変換して第1のA/D値として認識し、調整手段によって調整された基準値をA/D変換して第2のA/D値として認識するA/Dコンバータを更に備え、表示手段は、第1のA/D値と第2のA/D値とが一致したことを表示することを特徴としている。
このような構成によれば、電池電圧検出手段の誤差に加えて、A/Dコンバータの電源電圧によるA/D変換のずれを考慮して基準電圧値が設定されるため、より高精度に電池電圧を検出することができ、更に正確な充電制御を行うことが可能となる。
充電電流を設定する充電電流設定手段を更に備え、制御手段は、充電中に電池電圧検出手段によって検出された電圧値が所定電圧値に達した場合に充電電流を所定値低下させるように充電電流設定手段を制御することを特徴としている。
このような構成によれば、高精度な定電圧回路を備える必要がなく、その回路コストや回路を設置する設置面積を節約することができる。
制御手段は、充電電流設定手段によって充電電流が所定電流値に設定された状態で前記電池電圧検出手段によって検出された電圧値が前記所定電圧値に達した場合に充電を終了させるよう前記充電手段を制御することを特徴としている。
このような構成によれば、簡易な構成により、満充電を検出して充電を終了させることができる。
調整手段は、複数の基準電圧値を調整可能であることを特徴としている。
このような構成によれば、検出したい電池の電圧をそれぞれ高精度に検出することができるので、素電池の数の異なる電池組が充電装置に接続された場合であっても、それぞれの場合で正確に充電制御を行うことが可能となる。
また、本発明の充電装置では、電池組を充電する充電手段と、電池組の電圧値を検出する電池電圧検出手段と、電池電圧検出手段で検出された電圧値と基準電圧値とのずれを調整する調整手段と、電池電圧検出手段で検出された電圧値が基準電圧値と一致したことを表示する表示手段と、調整手段によって調整された基準電圧値と電池電圧検出手段によって検出された電圧値とに基づき充電制御を行う制御手段と、を備えた充電装置における誤差補正方法であって、
電池電圧検出手段に所定電圧を入力するステップと、調整手段を調整し、表示手段が基準電圧値と電池電圧検出手段によって検出された電圧値とが一致したことを表示した場合に調整手段の調整を停止するステップと、を備えたことを特徴としている。
電池電圧検出手段に所定電圧を入力するステップと、調整手段を調整し、表示手段が基準電圧値と電池電圧検出手段によって検出された電圧値とが一致したことを表示した場合に調整手段の調整を停止するステップと、を備えたことを特徴としている。
このような構成によれば、所定電圧を入力したときに電池電圧検出手段が検出した電圧値と基準電圧値とのずれを調整する過程で両者が一致したときには表示手段に表示されることとなるため、調整作業が容易である。
本発明の充電装置によれば、高精度の定電圧制御回路を備えることなく、安全かつ確実に、例えば、リチウムイオン電池からなる電池組の充電を行うことができる。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態による充電装置1の回路図である。充電装置1は、交流電源Pから供給された電力により電池パック2を充電するためのものである。
電池パック2は、2次電池としても複数のリチウムイオン素電池2aと、保護IC2bと、セル数判別抵抗2cと、感温素子2dとを備えている。複数のリチウムイオン素電池2aは、直列に接続されており、電池組を構成している。保護IC2bは、電池パック2の過充電或いは過放電を検知した場合に異常検知信号を出力する。セル数判別抵抗2cは、リチウムイオン素電池2aのセル数に応じた抵抗値を有している。感温素子2dは、電池パック2に近接して設けられたサーミスタである。
充電装置1は、第1の整流平滑回路3と、スイッチング回路4と、第2の整流平滑回路5と、充電電圧制御回路6と、セル数判別回路7と、電池温度検出回路8と、電池電圧検出回路9と、充電電流設定回路10と、電流検出回路20と、充電電流制御回路30と、電圧調整回路40と、マイコン50と、充電制御信号伝達回路60と、充電電流信号伝達回路70と、表示回路80と、電源回路90と、第3の整流平滑回路100と、を備えている。
第1の整流平滑回路3は、全波整流回路3aと、平滑用コンデンサ3bとを備えており、交流電源Pから供給された交流を整流及び平滑して直流として出力する。
スイッチング回路4は、高周波トランス4aと、MOSFET4bと、PWM制御IC4cとを備えている。PWM制御IC4cは、スイッチング電源ICであり、MOSFET4bを制御してその駆動パルス幅を変化させる。第1の整流平滑回路3から出力された直流は、MOSFET4bのスイッチングにより、再び交流に変換され、高周波トランス4aにより変圧されて出力される。
第2の整流平滑回路5は、ダイオード5aと、平滑コンデンサ5bと、放電用抵抗5cとを備えており、スイッチング回路4から出力された交流を整流及び平滑して再び直流として出力する。
充電電圧制御回路6は、抵抗6aとツェナーダイオード6bとを備えている。第2の整流平滑回路5から出力された電圧は、抵抗6a及びツェナーダイオード6bにより充電の対象となる電池を充電するのに必要十分なおおまかな値の充電電圧に調整されて電池パック2に出力される。
セル数判別回路7は、抵抗から構成されており、基準電圧Vccをセル数判別回路7の抵抗とセル数判別抵抗2cとで分圧して、セル数判別信号として出力する。
電池温度検出回路8は、抵抗8a及び8bから構成されており、基準電圧Vccを感温素子2d及び抵抗8a及び8bで分圧して、電池温度信号として出力する。
電池電圧検出回路9は、抵抗9a及び9bを備えており、電池パック2の電池電圧を抵抗9a及び9bで分圧して、電池電圧信号として出力する。
充電電流設定回路10は、抵抗10a〜10fから構成されており、基準電圧Vccを、抵抗10a〜10fの中から充電すべき電流値に基づいて選択された抵抗で分圧して、充電基準電圧として出力する。
電流検出回路20は、抵抗から構成されており、充電電流制御回路30は、オペアンプ30a及び30bと、抵抗30c〜30gと、ダイオード30hとを備えている。電流検出回路20により、電池パック2に流れる充電電流を示す電圧がオペアンプ30aに入力され、増幅される。オペアンプ30aで増幅された電圧は、オペアンプ30bにおいて、充電電流設定回路10から出力された充電基準電圧と比較され、その差分電圧が充電電流信号として出力される。
電圧調整回路40は、抵抗40a〜40dと、可変抵抗40e及び40fとから構成されており、基準電圧Vccを抵抗40a及び40bと可変抵抗40eで分圧して、第1の調整信号として出力し、また、基準電圧Vccを抵抗40c及び40dと可変抵抗40fで分圧して、第2の調整信号として出力する。
マイコン50は、A/D入力ポート50a及び50bと、出力ポート50c及び50dと、リセットポート50eとを備えている。
A/D入力ポート50aには、電圧調整回路40から出力された第1の調整信号及び第2の調整信号が入力される。
A/D入力ポート50bには、保護IC2bから出力された異常検知信号と、セル数判別回路7から出力されたセル数判別信号と、電池温度検出回路8から出力された電池温度信号と、電池電圧検出回路9から出力された電池電圧信号と、充電電流制御回路30から出力された充電電流信号が入力される。
出力ポート50cには、充電電流設定回路10の抵抗10c〜10fが接続されており、出力ポート50cは、各抵抗10c〜10fにロー信号を出力することができる。出力ポート50cがロー信号を出力する抵抗の組み合わせにより、充電電流設定回路10から出力される充電基準電圧を変化させることができる。
例えば、出力ポート50cがいずれの抵抗にもロー信号を出力しない場合には、基準電圧Vccを抵抗10a及び10bで分圧した電圧が、充電基準電圧として、充電電流制御回路30の非反転入力端子に入力され、充電電流を設定する際の基準値となる。この際の充電電流をI1とする。出力ポート50cが抵抗10cにロー信号を出力した場合には、基準電圧Vccを抵抗10a〜10cで分圧した電圧が、充電基準電圧として、充電電流制御回路30の非反転入力端子に入力され、充電電流を設定する際の基準値となる。この際の充電電流をI2とする。以下同様に、出力ポート50cが各抵抗10d〜10fにロー信号を出力した場合の充電電流は、それぞれ、I3、I4、I5とし、I1>I2>I3>I4>I5の関係を有するものとする。
出力ポート50dは、充電の開始及び停止を制御する充電状態信号を出力する。また、出力ポート50dは、出荷前の調整時に、A/D入力ポート50aに入力された第1の調整信号又は第2の調整信号のA/D値と、A/D入力ポート50bに入力された電池電圧信号のA/D値が一致した場合に表示回路80において表示すべく信号を出力する。
リセットポート50eは、リセット信号の入力を受けてマイコン50をリセットする。
充電制御信号伝達回路60は、フォトカプラから構成されており、出力ポート50dから出力された充電状態信号をスイッチング回路4のPWM制御IC4cに伝達する。
充電電流信号伝達回路70は、フォトカプラから構成されており、充電電流制御回路30から出力された充電電流信号をスイッチング回路4のPWM制御IC4cに帰還する。これにより、電池パック2を充電するための充電電流を制御することができる。
表示回路80は、LED80aと、抵抗80b及び80cとを備えている。LED80aは、出力ポート50dから出力された充電状態信号に基づき、赤と緑と橙の3色を発色することができる。本実施の形態においては、抵抗80bの両端に所定の電位差が生じた場合には、充電が終了していることを示す緑色に発色し、抵抗80cの両端に所定の電位差が生じた場合には、充電前であることを示す赤色に発色し、抵抗80b及び80cの両端に所定の電位差が生じた場合には、充電中であることを示す橙色に発色するものとする。表示信号が入力された場合にも、LED80aは発色するが、表示信号は、LED80aにどの色を発色させるものであってもよい。
電源回路90は、トランス90a〜90cと、スイッチング素子90dと、制御素子90eと、整流ダイオード90fと、コンデンサ90g及び90hと、レギュレータ90iと、リセットIC90jとを備えている。トランス90bは、交流電源Pから供給された電力を変圧してトランス90cに出力する。トランス90cから出力された交流は、整流ダイオード90fと、コンデンサ90g及び90hと、レギュレータ90iとによって、安定した直流に変換され、マイコン50やオペアンプ30a及び30bに駆動電力として供給される。リセットIC90jは、リセットポート50eにリセット信号を出力する。
第3の整流平滑回路100は、トランス100aと、整流ダイオード100bと、平滑コンデンサ100cとを備えている。第3の整流平滑回路100は、電源回路90のトランス90aから出力された交流を整流及び平滑して直流に変換し、PWM制御IC4cに駆動電力として供給する。
ここで、本実施の形態による誤差是正方法について図2のフローチャートを用いて説明する。本実施の形態による誤差検出は、製品の出荷前に行われる。
まず、製造元は製品出荷前に電池電圧検出回路9に正確に検出したい所望の所定電圧Aを直接入力し(ステップ201)、マイコン50が認識したA/D値“a”をマイコン50に記憶させる(ステップ202)。所定電圧Aは、例えば、4セルのリチウムイオン素電池2aを充電する場合には、4セルのリチウムイオン素電池2aを充電するための充電電圧に相当する4.2×4=16.8Vであり、5セルのリチウムイオン素電池2aを充電する場合には、5セルのリチウムイオン素電池2aを充電するための充電電圧に相当する4.2×5=21Vである。
続いて、ユーザは、電圧調整回路40の可変抵抗40e又は40fを調整することにより、A/D入力ポート50aに入力される調整信号を変化させていく(ステップ203)。マイコン50は、ステップ202でマイコン50に記憶されたA/D値“a”と、A/D入力ポート50aに入力された調整信号のA/D値とが一致した場合に、出力ポート50dから表示回路80に表示信号を出力し、LED80aを点灯させる。
製造元は、LED80aが点灯したか否かを監視し(ステップ204)、LED80aが点灯した場合には(ステップ204:YES)、LED80aが点灯した位置で可変抵抗40e又は40fの調整を停止し、充電電圧の設定を終了する(ステップ205)。
通常、マイコンには、予め電圧に応じて決められたA/D値が格納されている。例えば、マイコンのA/D入力ポートの分解能が10bit、基準電圧が5V、所定電圧Aが、電池電圧検出回路で分圧されて、理論的に、分圧電圧A‘になる場合を考えると、この場合、A/D値1bit分の電圧理論値は、5Vを1024等分した値であるため、入力された電圧のA/D値は、A’/(5/1024)=(1024A’/5)bitとなる。従って、マイコンには、(1024A’/5)bitという値が、所定電圧Aに対応するA/D値として予め格納されており、マイコンは、このA/D値(1024A’/5)を認識したときに、電池電圧は所定電圧Aであると認識する。
しかしながら、実際には、電池電圧検出回路の抵抗及びの抵抗値や、マイコンに供給されるA/D値の基準となる電圧等には誤差があるため、電池電圧検出回路に所定電圧Aが入力されたとしても、A/Dポートにおいて(1024A’/5)bitというA/D値では認識されず、電池電圧がAであるとは認識されない。
例えば、抵抗の誤差の影響により、電池電圧検出回路に入力された電圧Aが、A’ではなくA’+aに分圧され、また、基準電圧を供給しているレギュレータ等の誤差によりマイコンの基準電圧が5Vではなく4.9Vである場合には、A/D入力ポートで読込まれるA/D値は、(1024(A‘+a)/4.9)bitとなり、電池電圧がAであると認識する場合のA/D値(1024A’/5)との間に誤差が生じる。従って、正しい電圧Aが電池電圧検出回路に入力されたとしても、マイコンは、正しい電圧Aが電池電圧検出回路に入力されたとは認識しないこととなるため、精度の高い電圧検出を行なうことはできない。
しかしながら、本実施の形態による誤差是正方法では、電池電圧検出回路9に正確に検出したい所望の所定電圧Aを直接入力し、その時のA/D値をマイコン50に記憶した後、電圧調整回路40の可変抵抗40e又は40fを調整することにより、A/D入力ポート50aに入力される調整信号を変化させていくと、マイコン50は、マイコン50に記憶されたA/D値と、A/D入力ポート50aに入力された調整信号のA/D値とが一致した場合にLED80aを点灯させる。製造元は、LED80aが点灯した時点で可変抵抗40e又は40fの調整を停止すれば、マイコン50は、電池電圧検出回路9の抵抗9a及び9bの抵抗値や、マイコン50に供給されるA/D値の基準となる電圧等の誤差を考慮して充電制御を行うことができるので、正確な充電制御を行うことが可能となる。
次に、上記誤差の是正がなされた充電装置1で充電を行う場合の充電制御を図3及び図4を用いて説明する。図3は、本実施の形態の充電制御を説明するフローチャートである。本実施の形態では、図4に示すように、電池電圧が所定値に達した場合に充電電流を低下させることにより電池電圧を低下させることを繰り返し、所定の充電電流での充電中に電池電圧が前記所定値に達した場合に充電を終了する。
まず、電源が投入されると、マイコン50は、出力ポート50c及び50dをイニシャルセットした後(ステップ301)、出力ポート50dから表示回路80の抵抗80cにハイ信号を出力し、LED80dを充電前であることを示す赤色に点灯させる(ステップ302)。
次に、マイコン50は、電池パック2が充電装置1に接続されたか否かを判断する(ステップ303)。例えば、電池温度検出回路8からA/Dポート50bに入力された値に変化があった場合に電池パック2が接続されたと判断することができる。
電池パック2が充電装置1に接続されたと判断した場合には(ステップ303:YES)、セル数判別回路7を介してA/Dポート50bに入力された値に基づき、電池パック2のセル数を検出し(ステップ304)、続いて、出力ポート50cから充電電流設定回路10の抵抗10c〜10fにハイ信号を出力して、充電電流をI1に設定する(ステップ305)。ステップ304で、電池パック2が充電装置1に接続されていないと判断した場合には(ステップ303:NO)、引き続き、電池パック2が充電装置1に接続されたか否かの判断を継続する。
ステップ305で、充電電流をI1に設定した後は、出力ポート50dから充電制御信号伝達回路60にハイ信号を出力して充電を開始し(ステップ306)、同時に、出力ポート50dから表示回路80の抵抗80b及び80cにハイ信号を出力して、LED80aを充電中であることを示す橙色に点灯させる(ステップ307)。
次に、A/Dポート50bに入力された充電電圧信号のA/D値と、A/Dポート50aに入力された調整信号のA/D値とが一致したか否かを判断する(ステップ308)。
ステップ308で、A/Dポート50bに入力された充電電圧信号のA/D値と、A/Dポート50aに入力された調整信号のA/D値とが一致したと判断した場合には(ステップ308:YES)、出力ポート50cから充電電流設定回路10の抵抗10cにロー信号を出力して、充電電流をI2に降下させる(ステップ309)。ステップ308で、A/Dポート50bに入力された充電電圧信号のA/D値と、A/Dポート50aに入力された調整信号のA/D値とが一致していないと判断した場合には(ステップ308:NO)、引き続き、A/Dポート50bに入力された充電電圧信号のA/D値と、A/Dポート50aに入力された調整信号のA/D値とが一致したか否かの判断を継続する。
ステップ309で、充電電流をI2に降下させた後、電池電圧は一旦降下するが、その後、再度上昇していく。従って、A/Dポート50bに入力された充電電圧信号のA/D値と、A/Dポート50aに入力された調整信号のA/D値とが一致したか否かを再び判断する(ステップ310)。
ステップ310で、A/Dポート50bに入力された充電電圧信号のA/D値と、A/Dポート50aに入力された調整信号のA/D値とが一致したと判断した場合には(ステップ310:YES)、出力ポート50cから充電電流設定回路10の抵抗10dにロー信号を出力して、充電電流をI3に降下させる(ステップ311)。ステップ310で、A/Dポート50bに入力された充電電圧信号のA/D値と、A/Dポート50aに入力された調整信号のA/D値とが一致していないと判断した場合には(ステップ308:NO)、引き続き、A/Dポート50bに入力された充電電圧信号のA/D値と、A/Dポート50aに入力された調整信号のA/D値とが一致したか否かの判断を継続する。
ステップ311で、充電電流をI3に降下させた後、電池電圧は一旦降下するが、その後、再度上昇していく。従って、A/Dポート50bに入力された充電電圧信号のA/D値と、A/Dポート50aに入力された調整信号のA/D値とが一致したか否かを再び判断する(ステップ312)。
ステップ312で、A/Dポート50bに入力された充電電圧信号のA/D値と、A/Dポート50aに入力された調整信号のA/D値とが一致したと判断した場合には(ステップ312:YES)、出力ポート50cから充電電流設定回路10の抵抗10eにロー信号を出力して、充電電流をI4に降下させる(ステップ313)。ステップ312で、A/Dポート50bに入力された充電電圧信号のA/D値と、A/Dポート50aに入力された調整信号のA/D値とが一致していないと判断した場合には(ステップ312:NO)、引き続き、A/Dポート50bに入力された充電電圧信号のA/D値と、A/Dポート50aに入力された調整信号のA/D値とが一致したか否かの判断を継続する。
ステップ313で、充電電流をI4に降下させた後、電池電圧は一旦降下するが、その後、再度上昇していく。従って、A/Dポート50bに入力された充電電圧信号のA/D値と、A/Dポート50aに入力された調整信号のA/D値とが一致したか否かを再び判断する(ステップ314)。
ステップ314で、A/Dポート50bに入力された充電電圧信号のA/D値と、A/Dポート50aに入力された調整信号のA/D値とが一致したと判断した場合には(ステップ314:YES)、出力ポート50cから充電電流設定回路10の抵抗10fにロー信号を出力して、充電電流をI5に降下させる(ステップ315)。ステップ314で、A/Dポート50bに入力された充電電圧信号のA/D値と、A/Dポート50aに入力された調整信号のA/D値とが一致していないと判断した場合には(ステップ314:NO)、引き続き、A/Dポート50bに入力された充電電圧信号のA/D値と、A/Dポート50aに入力された調整信号のA/D値とが一致したか否かの判断を継続する。
ステップ315で、充電電流をI5に降下させた後、電池電圧は一旦降下するが、その後、再度上昇していく。従って、A/Dポート50bに入力された充電電圧信号のA/D値と、A/Dポート50aに入力された調整信号のA/D値とが一致したか否かを再び判断する(ステップ316)。
ステップ316で、A/Dポート50bに入力された充電電圧信号のA/D値と、A/Dポート50aに入力された調整信号のA/D値とが一致したと判断した場合には(ステップ316:YES)、満充電に達したと判断し、出力ポート50dから充電制御信号伝達回路60にロー信号を出力することにより、PWM制御IC4cを停止させる(ステップ317)。ステップ316で、A/Dポート50bに入力された充電電圧信号のA/D値と、A/Dポート50aに入力された調整信号のA/D値とが一致していないと判断した場合には(ステップ316:NO)、引き続き、A/Dポート50bに入力された充電電圧信号のA/D値と、A/Dポート50aに入力された調整信号のA/D値とが一致したか否かの判断を継続する。
続いて、出力ポート50dから表示回路80の抵抗80cにハイ信号を出力し、LED80aを充電が終了したことを示す緑色に点灯させる(318)。
最後に、電池パック2が充電装置1から外されたか否かを判断し(ステップ319)、電池パック2が充電装置1から外されたと判別した場合には(ステップ319:YES)、充電制御を終了する。電池パック2が充電装置1から外されていないと判別した場合には(ステップ319:NO)、引き続き、電池パック2が充電装置1から外されたか否かの判断を継続する。
このように、本実施の形態による充電装置1は、充電制御のために簡易な構成の充電電圧制御回路6を備えているだけであって、図5に示す従来の充電装置1000の定電圧回路600のような高精度な定電圧回路を必要としないため、その回路コストや回路を設置する設置面積を節約することができる。また、ある程度低い電流値に設定された状態で、A/Dポート50bに入力された充電電圧信号のA/D値と、A/Dポート50aに入力された調整信号のA/D値とが一致した場合には、充電を終了するので、簡易な構成により、満充電を確実に検出して充電を終了することができる。
また、電圧調整回路40の誤差、及び、A/D値の基準となる電圧の誤差を素電池2aの数に応じて複数パターン検出することができるので、素電池2aの数の異なる電池パック2が充電装置1に接続された場合であっても、それぞれの場合で正確に充電制御を行うことが可能となる。
尚、本発明の充電装置は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
例えば、表示手段は、LED80aに限らず、例えば、ブザー等であってもよい。また、上記実施の形態では、電圧調整回路40は、4セル及び5セルの素電池2aに対応するために、抵抗40a及び40bと可変抵抗40eのセットと、抵抗40c及び40dと可変抵抗40fのセットの2つを備えていたが、いずれか一方のみを備えた構成であってもよい。また、その場合には、例えば、電圧調整回路40を、4セルの素電池2aを充電する場合の誤差を是正できる状態に調整しておき、5セルの素電池2aを充電する場合には、電池電圧検出回路10が電圧調整回路40から出力される電圧の5/4倍の電圧を検出したときに充電制御を行っても良い。
1 充電装置、 2 電池パック、4 スイッチング回路、6 充電電圧制御回路、9 電池電圧検出回路、10 充電電流設定回路、20 電流検出回路、30 充電電流制御回路、40 電圧調整回路、50 マイコン、80 表示回路
Claims (7)
- 電池組を充電する充電手段と、
前記電池組の電圧値を検出する電池電圧検出手段と、
前記電池電圧検出手段で検出された電圧値と基準電圧値とのずれを調整する調整手段と、
前記電池電圧検出手段で検出された電圧値が基準電圧値と一致したことを表示する表示手段と、
前記調整手段によって調整された基準電圧値と前記電池電圧検出手段によって検出された電圧値とに基づき充電制御を行う制御手段と、
を備えたことを特徴とする充電装置。 - 前記基準電圧値を発生する基準電圧発生手段を更に備え、
前記調整手段は、前記基準電圧値を調整可能とされていることを特徴とする請求項1に記載の充電装置。 - 前記電池電圧検出手段によって検出された電圧値をA/D変換して第1のA/D値として認識し、前記調整手段によって調整された基準値をA/D変換して第2のA/D値として認識するA/Dコンバータを更に備え、前記表示手段は、前記第1のA/D値と前記第2のA/D値とが一致したことを表示することを特徴とする請求項2に記載の充電装置。
- 充電電流を設定する充電電流設定手段を更に備え、
前記制御手段は、充電中に前記電池電圧検出手段によって検出された電圧値が所定電圧値に達した場合に充電電流を所定値低下させるように充電電流設定手段を制御することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の充電装置。 - 前記制御手段は、前記充電電流設定手段によって充電電流が所定電流値に設定された状態で前記電池電圧検出手段によって検出された電圧値が前記所定電圧値に達した場合に充電を終了させるよう前記充電手段を制御することを特徴とする請求項4に記載の充電装置。
- 前記調整手段は、複数の基準電圧値を調整可能であることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の充電装置。
- 電池組を充電する充電手段と、前記電池組の電圧値を検出する電池電圧検出手段と、基準電圧値を調整可能な調整手段と、前記調整手段によって調整された基準電圧値と前記電池電圧検出手段によって検出された電圧値とが一致したことを表示する表示手段と、前記調整手段によって調整された基準電圧値と、前記電池電圧検出手段によって検出された電圧値とに基づき充電電圧を制御する制御手段と、を備えた充電装置における誤差補正方法であって、
前記電池電圧検出手段に所定電圧を入力するステップと、
前記調整手段を調整し、前記表示手段が前記調整手段によって調整された基準電圧値と前記電池電圧検出手段によって検出された電圧値とが一致したことを表示した場合に前記調整手段の調整を停止するステップと、
を備えたことを特徴とする誤差補正方法。
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- 2008-01-28 JP JP2008016855A patent/JP2009178005A/ja active Pending
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