JP2009176085A - コンテンツ閲覧装置およびコンテンツ閲覧プログラム - Google Patents

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祥司 尾野藤
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Abstract

【課題】装置の記憶容量を圧迫することなく、必要なコンテンツを取得して閲覧することができるコンテンツ閲覧装置およびコンテンツ閲覧プログラムを提供する。
【解決手段】端末装置に記憶されている電子マニュアルの管理レコードには、電子マニュアルのサーバからのダウンロードの有無を示すダウンロード情報、閲覧回数、および最新閲覧日時が含まれている。管理レコードのダウンロード情報が、すでに対象の電子マニュアルはダウンロード済みであり(S32:YES)、閲覧回数が5未満(S33:YES)、且つ、最新閲覧日時から30日以上経過している場合には(S34:YES)、対象の電子マニュアルが削除される(S36)。
【選択図】図9

Description

本発明は、コンテンツ閲覧装置およびコンテンツ閲覧プログラムに関し、より具体的には、必要なコンテンツを取得して閲覧することが可能なコンテンツ閲覧装置およびコンテンツ閲覧プログラムに関する。
近年、インターネットの普及に伴い、WWW(World Wide Web)上で公開されている情報であるWebコンテンツを、Webブラウザを用いて簡便に閲覧することが可能となっている。さらに、Webコンテンツを提供するサーバから、所望のWebコンテンツをクライアント端末にダウンロードしてクライアント端末の記憶装置に記憶することも可能である。クライアント端末のユーザは、その後、記憶装置にダウンロードされたWebコンテンツを読み出して閲覧することができる。このようなWebコンテンツの利用形態として、例えば、ある装置の電子マニュアルを提供するマニュアル提供装置と、電子マニュアルを閲覧するユーザが利用するマニュアル利用装置とを含むマニュアル閲覧システムが知られている(例えば、特許文献1)。
国際公開第01/46859号パンフレット
特許文献1に記載のマニュアル閲覧システムでは、マニュアル提供装置は、マニュアル利用装置にまだダウンロードされていないサブセクション(ダウンロード可能な最小単位)のみを、ダウンロード可能なサブセクションの一覧としてマニュアル利用装置に提示する。したがって、マニュアル利用装置には、すでにダウンロードされたサブセクションのコンテンツが重複してダウンロードされることはない。しかしながら、マニュアル利用装置では、最大限、マニュアルを構成する全サブセクションのコンテンツがダウンロード可能であるため、蓄積された膨大なコンテンツによって、記憶容量が圧迫されてしまう虞がある。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、装置の記憶容量を圧迫することなく、必要なコンテンツを取得して閲覧することができるコンテンツ閲覧装置およびコンテンツ閲覧プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明のコンテンツ閲覧装置は、ネットワークを介して、複数の部分コンテンツから成るコンテンツを部分コンテンツ単位で提供するサーバに接続可能なコンテンツ閲覧装置であって、表示画面に表示する部分コンテンツである表示コンテンツを特定する指示を受け付ける指示受付手段と、前記コンテンツ毎に、前記複数の部分コンテンツのうち少なくとも1つを保存コンテンツとして記憶するコンテンツ記憶手段と、前記指示によって特定された前記表示コンテンツが、前記保存コンテンツとして前記コンテンツ記憶手段に記憶されているか否かを判断する判断手段と、前記判断手段によって、前記表示コンテンツが、前記保存コンテンツとして前記コンテンツ記憶手段に記憶されていないと判断された場合に、前記サーバに対して、前記表示コンテンツを提供するように要求する要求手段と、前記要求手段からの要求に応じて前記サーバから提供された前記表示コンテンツを取得する取得手段と、前記取得手段によって取得された前記表示コンテンツを、前記保存コンテンツとして前記コンテンツ記憶手段に保存する保存手段と、前記指示によって特定された前記表示コンテンツに対応する前記保存コンテンツを、前記コンテンツ記憶手段から読み出して表示するコンテンツ表示手段と、前記コンテンツ表示手段によって表示された前記保存コンテンツの表示記録を記憶する表示記録記憶手段と、前記表示記録記憶手段に記憶された前記表示記録に基づいて、前記コンテンツ記憶手段に記憶された前記保存コンテンツを削除する削除手段を備えている。
請求項2に係る発明のコンテンツ閲覧装置は、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記表示記録は、前記保存コンテンツが表示された日時を含み、前記削除手段は、前記日時から所定の期間が経過した場合に、前記保存コンテンツを削除することを特徴とする。
請求項3に係る発明のコンテンツ閲覧装置は、請求項1または2に記載の発明の構成に加え、前記表示記録は、前記保存コンテンツが表示された回数を含み、前記削除手段は、前記回数が所定の回数に達しない場合に、前記保存コンテンツを削除することを特徴とする。
請求項4に係る発明のコンテンツ閲覧装置は、請求項1〜3のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記削除手段は、前記判断手段によって、前記表示コンテンツが前記保存コンテンツとして前記コンテンツ記憶手段に記憶されていないと判断された場合に、前記保存コンテンツを削除することを特徴とする。
請求項5に係る発明のコンテンツ閲覧プログラムは、請求項1〜4のいずれかに記載のコンテンツ閲覧装置の各種処理手段としてコンピュータを機能させることができる。
請求項1に係る発明のコンテンツ閲覧装置は、表示を指示された表示コンテンツが記憶されていない場合には、サーバに対して表示コンテンツを提供するように要求する。表示コンテンツは、あるコンテンツに含まれる部分コンテンツである。要求に応じて提供された表示コンテンツは、コンテンツ毎に、保存コンテンツとしてコンテンツ記憶手段に記憶される。保存コンテンツがコンテンツ記憶手段から読み出されて表示されると、表示記録が記憶され、この表示記録に基づいて、コンテンツ記憶手段から保存コンテンツが削除される。したがって、コンテンツ記憶手段に無制限に保存コンテンツが蓄積されていくことがなく、記憶される保存コンテンツの容量を抑えることができる。
請求項2に係る発明のコンテンツ閲覧装置では、一旦は表示され、表示された日時が記録されているものの、その後所定の期間が経過した保存コンテンツは、コンテンツ記憶手段から削除される。このような保存コンテンツは、その後ユーザが再閲覧する可能性が低く、ユーザにとっては必要性が低いと推測できる。したがって、請求項1に記載の発明の効果に加え、必要性がより高い保存コンテンツのみを残すことができ、さらに記憶される保存コンテンツの容量を削減することができる。
請求項3に係る発明のコンテンツ閲覧装置では、表示されたという事実はあるものの、その回数が所定回数に満たない保存コンテンツは、コンテンツ記憶手段から削除される。このような保存コンテンツは、ユーザにとってはそれほど有用なものではなく、必要性が低いと推測できる。したがって、請求項1または2に記載の発明の効果に加え、必要性がより高い保存コンテンツのみを残すことができ、さらに記憶される保存コンテンツの容量を削減することができる。
請求項4に係る発明のコンテンツ閲覧装置では、表示が指示された表示コンテンツがコンテンツ記憶手段に記憶されていない場合に削除処理が行われる。すなわち、サーバから新たに表示コンテンツが取得され、保存コンテンツとしてコンテンツ記憶手段に記憶される場合に、別途、削除される保存コンテンツがある場合がある。したがって、請求項1〜3のいずれかに記載の発明の効果に加え、記憶される保存コンテンツの容量が不要に増加することを防止することができる。
請求項5に係る発明のコンテンツ閲覧プログラムは、請求項1〜4のいずれかに記載のコンテンツ閲覧装置の各種処理手段としてコンピュータを機能させることができる。したがって、請求項1〜4のいずれかに記載の発明の効果を奏することができる。
以下、本発明を具体化した実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、参照する図面は、本発明が採用しうる技術的特徴を説明するために用いられるものであり、記載されている装置の構成、各種処理のフローチャートなどは、特に特定的な記載がない限り、それのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例である。
まず、図1を参照して、本実施形態に係る電子マニュアル閲覧システム1の概略構成について説明する。図1は、電子マニュアル閲覧システム1の概略構成を示す構成図である。図1に示すように、電子マニュアル閲覧システム1は、端末装置10と、インターネット30を介して端末装置10に接続されたサーバ20とを含む。端末装置10およびサーバ20は、いずれも所謂パーソナルコンピュータであり、汎用型の装置である。端末装置10は、インターネット30を介してサーバ20にアクセスし、サーバ20に記憶された電子機器等のマニュアルを電子データ化した、所謂、電子マニュアル(本発明のコンテンツ)をダウンロードすることができる。端末装置10では、ダウンロードされた電子マニュアルがディスプレイ181に表示される。このようにして、端末装置10のユーザは、電子マニュアルを閲覧することができる。なお、図1では、端末装置10は1台のみ図示されているが、サーバ20には、複数の端末装置10が接続可能である。
次に、図2〜図4を参照して、端末装置10の電気的構成について説明する。図2は、端末装置10の電気的構成を示すブロック図である。図3は、電子マニュアル記憶エリア151に記憶される電子マニュアルの説明図である。図4は、管理テーブル1520の説明図である。
図2に示すように、端末装置10は、CPU11と、CPU11に各々接続されたROM12およびRAM13を備えている。CPU11には、その他、入出力(I/O)インタフェイス14が接続されている。I/Oインタフェイス14には、ハードディスク装置(HDD)15、マウスコントローラ16、キーコントローラ17、ビデオコントローラ18、および通信用I/F19が接続されている。
CPU11は、端末装置10の全体の制御を司る。ROM12は、BIOSを含む、端末装置10を動作させるための各種のプログラムを記憶している。CPU11は、ROM12やHDD15に記憶されたプログラムに従って、端末装置10の動作を制御する。RAM13は、各種データを一時的に記憶するための記憶素子である。記憶装置であるHDD15については後述する。マウスコントローラ16、キーコントローラ17、およびビデオコントローラ18には、それぞれマウス161、キーボード171およびディスプレイ181が接続されている。通信用I/F19は、インターネット30を介してサーバ20およびその他の外部機器との間でデータの送受信を行うためのものである。
HDD15の詳細について、図2〜図4を参照して、以下に説明する。図2に示すように、HDD15は、電子マニュアル記憶エリア151、管理テーブル記憶エリア152、およびプログラム記憶エリア153を含む複数の記憶エリアを備えている。
図3を参照して、電子マニュアル記憶エリア151に記憶される情報について説明する。電子マニュアル記憶エリア151には、電子マニュアルが記憶されている。本実施形態では、電子マニュアルは、1つの電子機器に関する各種の機能や操作方法の説明を、セクション(章、節、および項等)毎に分割することにより作成されている。図3に示す表中、同じ行に記載されているID、タイトル、説明文およびバージョンを1組とする情報が、電子マニュアルである。すなわち、電子マニュアル記憶エリア151には、6つの電子マニュアルが記憶されている。IDは、電子マニュアルのID、すなわち、識別コードである。本実施形態では、各電子マニュアルが、対象とする電子機器の電子マニュアル全体の中で、どの章、節、および項等のセクション番号に対応するのかを示す固有の数字が、IDとして使用されている。例えば、ID「2310」は、「第2章第3節第1項」に相当する。タイトルは、対応する説明文の概要を表す語句であり、本実施形態では、後述するメニューに見出し項目として表示されるものである。説明文は、電子機器等の機能や操作方法に関する説明文であり、例えば、HTML形式のドキュメントである。バージョンは、サーバ20で各マニュアルのバージョン管理のために付与されたバージョン番号である。本実施形態では、図3の表において同じ行に記載されているID、タイトル、説明文、およびバージョンを1つの電子マニュアルとして、サーバ20からのダウンロードが行われ、アドレスが付与されて、電子マニュアル記憶エリア151に記憶される。詳細は後述するが、本実施形態では、端末装置10で要求された電子マニュアルのみがサーバ20からダウンロードされるため、電子マニュアル記憶エリア151には、必ずしも、1つの電子機器を対象とする電子マニュアルのすべてが記憶されるとは限らない。なお、電子マニュアル記憶エリア151に記憶されている電子マニュアルの説明文が、本発明の「保存コンテンツ」に相当する。また、電子マニュアル記憶エリア151には、図3のように複数の電子マニュアルから成る1つの電子機器の全体マニュアルが、様々な電子機器について、機器毎に複数記憶されていてもよい。
管理テーブル記憶エリア152には、電子マニュアルを管理するための管理テーブル1520が記憶されている。図4を参照して、管理テーブル1520について説明する。管理テーブル1520には、ID、ダウンロード(DL)、バージョン、閲覧回数、最新閲覧日時、およびアドレスの各欄が設けられている。ID欄には、前述した電子マニュアルの識別コードであるIDが記憶される。DL欄には、ID欄に記憶されたIDに対応する電子マニュアルが、サーバ20からすでにダウンロードされ、電子マニュアル記憶エリア151に記憶されているか否かを示す情報(以下、DL情報という)が記憶される。バージョン欄には、ダウンロードされた電子マニュアルのバージョン番号が記憶される。閲覧回数欄には、電子マニュアルの説明文がこれまでに閲覧された、すなわち、表示された累積回数が、閲覧回数として記憶される。最新閲覧日時欄には、電子マニュアルの説明文が閲覧(表示)された直近の日時が記憶される。アドレス欄には、該当する電子マニュアルの説明文を電子マニュアル記憶エリア151から読み出す際に使用されるアドレスが記憶される。なお、以下の説明では、図4の表において1行で示されているID、DL情報、バージョン番号、閲覧回数、最新閲覧日時、およびアドレスを1組とする情報を、管理レコードというものとする。なお、管理テーブル1520に記憶されている管理レコードは、本発明の「表示記録」に相当する。
管理テーブル記憶エリア152には、1つの電子機器を対象とするすべての電子マニュアルの管理レコードが記憶されている。すなわち、管理テーブル1520には、電子マニュアル記憶エリア151には記憶されていない電子マニュアルの管理レコードも記憶されている。ID欄には、電子マニュアルのセクション番号であるすべてのIDが記憶される。DL、バージョン、閲覧回数、および最新閲覧日時の各欄には、サーバ20から電子マニュアルがダウンロードされるまでは、それぞれ初期値である「未」、「0.00」、「0」、「00/00/00 00:00:00」が記憶される。この場合、対応する電子マニュアルは電子マニュアル記憶エリア151に記憶されていないため、アドレス欄は空欄である。その後、サーバ20から電子マニュアルのダウンロードが行われると、DL情報は「済」とされ、電子マニュアル記憶エリア151に記憶された電子マニュアルの説明文のアドレスが、アドレス欄に記憶される。また、バージョン番号、閲覧回数、および最新閲覧日時が、ダウンロードにあわせて更新される。なお、その後、一旦ダウンロードされた電子マニュアルが電子マニュアル記憶エリア151から削除された場合には、DL情報は「未」とされ、アドレスも削除されるが、バージョン、閲覧回数および最新閲覧日時はそのままとされる。例えば、図4に示すID「2210」に対応するDL情報は「未」であるが、バージョン、閲覧回数および最新閲覧日時はいずれも初期値ではない。したがって、ID「2210」に対応する電子マニュアルは、過去にダウンロードされた後、電子マニュアル記憶エリア151から削除されたことを示している。
図2に示すプログラム記憶エリア153には、各種処理を端末装置10に実行させるための各種プログラムが記憶されている。例えば、インターネット30を介してWebページを閲覧するためのWebブラウザや、後述するマニュアル閲覧処理等を実行するためのプログラムが、プログラム記憶エリア153に記憶されている。HDD15に設けられた他の記憶エリアには各種処理に必要な設定情報等が記憶されている。
次に、図5および図6を参照して、サーバ20の電気的構成について説明する。図5は、サーバ20の電気的構成を示すブロック図である。図6は、電子マニュアル記憶エリア251に記憶される電子マニュアルの説明図である。
図5に示すように、サーバ20は、CPU21と、CPU21に各々接続されたROM22およびRAM23を備えている。CPU21には、その他、入出力(I/O)インタフェイス24が接続されている。I/Oインタフェイス24には、ハードディスク装置(HDD)25、マウスコントローラ26、キーコントローラ27、ビデオコントローラ28、および通信用I/F29が接続されている。
CPU21は、サーバ20の全体の制御を司る。ROM22は、BIOSを含む、サーバ20を動作させるための各種のプログラムを記憶している。CPU21は、ROM22やHDD25に記憶されたプログラムに従って、サーバ20の動作を制御する。RAM23は、各種データを一時的に記憶するための記憶素子である。記憶装置であるHDD25については後述する。マウスコントローラ26、キーコントローラ27、およびビデオコントローラ28には、それぞれマウス261、キーボード271およびディスプレイ281が接続されている。通信用I/F29は、インターネット30を介して端末装置10およびその他の外部機器との間でデータの送受信を行うためのものである。
図5および図6を参照して、HDD25について説明する。図5に示すように、HDD25は、電子マニュアル記憶エリア251およびプログラム記憶エリア252を含む複数の記憶エリアを備えている。図6に示す、サーバ20の電子マニュアル記憶エリア251には、端末装置10からの要求に応じて提供が可能な電子マニュアルがすべて記憶されている。なお、図6は、セクション毎に用意された複数の電子マニュアルから成る、1つの電子機器の全体マニュアルを図示している。各電子マニュアルを構成する情報は、端末装置10の電子マニュアル記憶エリア151に記憶される電子マニュアルと同一である。すなわち、ID、タイトル、説明文、およびバージョンを1組とする情報である。なお、これらの情報は、端末装置10の電子マニュアルに含まれる情報と同一であるため、ここでの説明は省略する。なお、サーバ20の電子マニュアル記憶エリア251に記憶される電子マニュアルは、対象とする電子機器の機能や操作方法の変更に伴って更新されることがある。例えば、説明文が変更された場合には、バージョン番号もあわせて更新される。また、電子マニュアル記憶エリア251には、図6に示す1つの電子機器の全体マニュアルが、様々な電子機器について、機器毎に複数記憶されていてもよい。電子マニュアル記憶エリア251に記憶される1つの電子機器の全体マニュアルが、本発明の「コンテンツ」に相当し、セクション毎の電子マニュアルが、「部分コンテンツ」に相当する。
以下に、図7〜図11を参照して、端末装置10において行われるマニュアル閲覧処理について説明する。図7は、マニュアル閲覧処理のフローチャートである。図8は、共通メニュー画面40の説明図である。図9は、マニュアル削除処理のフローチャートである。図10は、バージョンアップ処理のフローチャートである。図11は、端末装置10から送信されるバージョンリストの説明図である。図12は、個人メニュー画面50の説明図である。
図7に示すマニュアル閲覧処理は、端末装置10においてWebブラウザが起動され、端末装置10がサーバ20の電子マニュアル閲覧用ページにアクセスすると開始される。まず、管理テーブル1520の閲覧回数欄を参照して、電子マニュアルの閲覧が初回か否かが判断される(S1)。前述したように、電子マニュアルがサーバ20からダウンロードされていなければ、閲覧回数として、初期値の0が記憶されている。したがって、管理テーブル1520に記憶されたすべての管理レコードについて、閲覧回数が0として記憶されている場合には、電子マニュアルの閲覧が初回であると判断される(S1:YES)。この場合、CPU11は、サーバ20に対して初期画面を表示するためのデータを要求し、サーバ20から送信されたデータに基づいて、初期画面である共通メニュー画面40(図8参照)をディスプレイ181に表示させる(S21)。図8に示すように、共通メニュー画面40には、セクション番号および見出し項目であるタイトルが一覧表示される。
一方、管理テーブル1520に記憶された管理レコードに、閲覧回数が0でない管理レコードが1件でも含まれる場合には、電子マニュアルの閲覧は初回ではないと判断される(S1:NO)。この場合、マニュアル削除処理が行われる(S3、図9)。ここで、図9を参照して、マニュアル削除処理について説明する。この処理は、電子マニュアルが閲覧されるたびに、すでにサーバ20から受信(ダウンロード)され、電子マニュアル記憶エリア151に記憶されている電子マニュアルのうち、ユーザの必要性が低いと推定されるものを削除する処理である。なお、以下のマニュアル削除処理に関する説明では、処理開始時の日時は2007年10月10日15:00であり、HDD15の管理テーブル記憶エリア152には、図4に示す管理テーブル1520が記憶されているものとする。
図9に示すマニュアル削除処理が開始されると、まず、管理テーブル1520から、最初に記憶されている管理レコードが読み出され、RAM13に記憶される(S31)。具体的には、図4の管理テーブル1520からは、ID「1000」の管理レコードが読み出される。読み出された管理レコードに含まれるDL情報が、対応する電子マニュアルが電子マニュアル記憶エリア151に記憶されていることを示す「済」であるか否かが判断される(S32)。例えば、最初に読み出された管理レコードID「1000」の管理レコードに含まれるDL情報は「未」である(S32:NO)。この場合、削除対象となる電子マニュアルが電子マニュアル記憶エリア151に存在しないので、そのまま処理はS27に進み、管理テーブル1520を参照して、すべての管理レコードについて、処理が完了したか否かが判断される(S37)。まだ完了していなければ(S37:NO)、管理テーブル1520から、次の管理レコードが読み出され、RAM13に取得される(S38)。
新たに取得された管理レコードについて、DL情報が「済」であるか否かが判断される(S32)。図4の管理テーブル1520から2番目に取得されるID「1100」の管理レコードのDL情報も「未」である(S32:NO)。まだすべての管理レコードの処理が完了していないため(S37:NO)、次の管理レコードが取得され(S38)、同様の処理が繰り返される。その後、ID「2000」の管理レコードが読み出された場合(S38)、この管理レコードのDL情報は「済」である(S32:YES)。そこで、管理レコードに含まれる閲覧回数が5未満であるか否かが判断される(S33)。ID「2000」の管理レコードの閲覧回数は1、すなわち5未満であるから(S33:YES)、さらに、管理レコードに含まれる最新閲覧日時からすでに30日以上が経過しているか否かが判断される(S34)。ID「2000」の管理レコードの最新閲覧日時は「07/09/10 12:00:00」であるから、すでに30日が経過している(S34:YES)。このような場合、対応する電子マニュアルは、閲覧された回数が所定回数である5回よりも少なく、前回の閲覧から30日以上も閲覧されていないことを意味する。したがって、今後、ユーザによって再閲覧される可能性が低い、それほど有用なものではないと推測できる。そこで、CPU11は、ID「2000」の管理レコードのDL情報を「済」から「未」に変更し、電子マニュアルのアドレスを削除することにより、管理レコードを更新して、管理テーブル1520に記憶させる(S35)。そして、電子マニュアル記憶エリア151(図3参照)から、ID「2000」の電子マニュアルを削除する(S36)。その後、処理はS37へ進む。
同様にして、その後4回の処理が繰り返される過程で、ID「2200」の電子マニュアルがID「2000」の管理レコードと同様に削除される。その後、ID「2230」の管理レコードが読み出される(S38)。この管理レコードのDL情報は「済」であり(S32:YES)、閲覧回数は12である(S33:NO)。このように、閲覧回数が所定回数である5以上である場合、ユーザは何度も繰り返してこの電子マニュアルの説明文を閲覧しているため、ユーザにとっては有用であると推測できる。そこで、このような場合は、電子マニュアルを削除することなく、処理はS37に進む。続いてID「2300」の管理レコードが読み出されると、この管理レコードのDL情報は「済」であり(S32:YES)、閲覧回数は2、すなわち5未満である(S33:YES)。しかし、最新閲覧日時の「07/09/16 11:00:00」からはまだ30日が経過していない(S34:NO)。このような場合には、30日が経過するまでに、再閲覧されて、閲覧回数が所定回数である5回に達する可能性がある。したがって、このような場合は、電子マニュアルを削除することなく、処理はS37に進む。同様にして処理が繰り返された場合、ID「2310」およびID「2320」の管理レコードではいずれも閲覧回数が5以上であるため、電子マニュアルは削除されず、そのまま電子マニュアル記憶エリア151に残る。
その後も処理が繰り返され、ID「XXXX」の最終レコードの処理が終了すると、S37で、すべての管理レコードについて、処理が完了したと判断される(S37:YES)。そこで、図9のマニュアル削除処理は終了され、図7のマニュアル閲覧処理に戻る。そして、管理テーブル1520が参照され、DL情報が「済」の管理レコードの有無が判断される(S4)。マニュアル削除処理(図9参照)において、閲覧回数がすべて5未満であり、且つ、最新閲覧日から30日以上経過していると、管理レコードのDL情報がすべて「未」とされる。このような場合、CPU11は、サーバ20に対して共通メニュー画面40(図8参照)を表示するためのデータを要求し、サーバ20から送信されたデータに基づいて、共通メニュー画面40をディスプレイ181に表示させる(S21)。一方、前述の例のように、管理テーブル1520にDL情報が「済」の管理レコードが残っていれば(S4:YES)、バージョンアップ処理が行われる(S5、図10)。ここで、図10および図11を参照して、バージョンアップ処理について説明する。この処理は、端末装置10の電子マニュアル記憶エリア151に記憶された電子マニュアルが最新版ではなくなっている場合に、最新版の電子マニュアルをサーバ20からダウンロードする処理である。なお、以下のバージョンアップ処理に関する説明では、前述のようにマニュアル削除処理(図9参照)が行われた後にバージョンアップ処理が行われているものとする。
図10に示すバージョンアップ処理が開始されると、CPU11はまず、管理テーブル1520の管理レコードを基にして、バージョンリスト(図11参照)を作成する(S51)。バージョンリストは、現在、電子マニュアル記憶エリア151に記憶されている電子マニュアルとそのバージョン番号を特定するリストである。図11に示すように、バージョンリストには、ID欄とバージョン欄が設けられている。バージョンリストは、管理テーブル1520に記憶された管理レコードのうち、DL情報が「済」のものについて、そのIDとバージョン番号が各欄に記憶されることにより、作成される。前述のようにマニュアル削除処理(図9参照)が行われた場合には、図11に示すように、ID「2230」、「2300」、「2310」、「2320」および各IDに対応するバージョン番号が記憶されたバージョンリストが作成される。
作成されたバージョンリストは、サーバ20に送信される(S52)。詳細は後述するが、バージョンリストを受信したサーバ20では、バージョンリストに含まれるIDの電子マニュアルがバージョンアップされていれば、バージョン番号が最新版のバージョン番号に上書きされる。そして、上書き更新されたバージョンリストが端末装置10に返信される。いずれの電子マニュアルもバージョンアップされていなければ、サーバ20へ送信された状態のままのバージョンリストが端末装置10へ返信される。そこで、サーバ20から返信されたバージョンリストを受信すると、CPU11は受信したバージョンリストをRAM13に記憶させる(S53)。例えば、図14に示すバージョンリストがサーバ20から受信されたとする。続いて、CPU11は、管理テーブル1520から、このときDL情報が「済」と記憶されている最初の管理レコード、すなわちID「2230」の管理レコードをRAM13に取得する(S54)。そして、S53で受信したバージョンリストのバージョン番号と比較し(S57)、サーバ20には新規バージョンの電子マニュアルが用意されているか否かを判断する(S58)。
S54で読み出されたID「2230」の管理レコードに記憶されているバージョン番号は1.05であるのに対し、サーバ20から受信したバージョンリスト(図14参照)に記憶されているID「2230」のバージョン番号は1.50である。したがって、サーバ20には、ID「2230」の新規バージョンの電子マニュアルがあると判断される(S58:YES)。この場合、CPU11は、サーバ20に対して、マニュアルのIDを通知し、電子マニュアル(ID、タイトル、説明文、およびバージョン)を送信するように要求する(S61)。そして、CPU11は、要求に応じてサーバ20から送信された対象の電子マニュアルを受信し(S62)、受信した電子マニュアルを、電子マニュアル記憶エリア151に記憶されている古いバージョンの電子マニュアルに上書きして保存する(S63)。さらに、電子マニュアル記憶エリア151に上書き保存された電子マニュアルに基づき、管理テーブル1520の管理レコードを更新する(S64)。具体的には、DL情報は「済」のままとされ、バージョン番号は、受信した電子マニュアルのバージョン番号で上書きされる。閲覧回数には1が加算される。また、最新閲覧日時欄には受信日時が記憶され、アドレス欄には上書き保存された電子マニュアルの説明文の所在を示すアドレスが記憶される。
このようにして、管理レコードが更新されると、管理テーブル1520に記憶されたDL情報が「済」の管理レコードすべてについて、処理が完了したか否かが判断される(S66)。まだ処理は完了していないため(S66:NO)、DL情報が「済」の次の管理レコードであるID「2300」の管理レコードがRAM13に取得される(S67)。ID「2230」と同様、ID「2300」についても、新規バージョンのマニュアルがダウンロードされる(S57〜S63)。さらに次の、DL情報が「済」の管理レコードであるID「2310」については、S51で作成されたバージョンリスト(図11参照)、S53でサーバ20から受信されたバージョンリスト(図14参照)のいずれにおいても、バージョン番号は2.00である。したがって、サーバ20には、ID「2310」の新規バージョンの電子マニュアルはないと判断される(S58:NO)。そこで、サーバ20に電子マニュアルの送信を要求する必要はないため、処理はそのままS66へ進む。続くID「2320」の管理レコードについては、ID「2310」と同様に処理される。これでDL情報が「済」のすべての管理レコードについて処理が完了したため(S66:YES)、図10のバージョンアップ処理は終了し、図7のマニュアル閲覧処理に戻る。
バージョンアップ処理の後、CPU11は、ディスプレイ181に、個人メニュー画面50(図12参照)を表示させる(S7)。図12に示す個人メニュー画面50は、電子マニュアル記憶エリア151に記憶されている電子マニュアルのタイトルをメニュー表示するとともに、選択されたタイトルに対応する説明文を表示するための画面である。個人メニュー画面50には、共通メニュー領域51、個人メニュー領域52、およびマニュアル領域53が設けられている。共通メニュー領域51には「共通メニュー」と記載されており、この領域を選択することにより、図8の共通メニュー画面40に表示を切り替えることができる。個人メニュー画面50には、「個人メニュー」の記載と、現在、電子マニュアル記憶エリア151(図3参照)に記憶されている電子マニュアルのセクション番号とタイトルの一覧とが表示される。なお、セクション番号は、前述したように、セクション番号に対応して付与されている電子マニュアルのIDに基づいて表示される。マニュアル領域53には、S7で個人メニュー画面50が最初に表示されたときには何も表示されないが、後述するように、個人メニュー領域52からいずれかのタイトルが選択されると、対応する説明文が表示される。すなわち、端末装置10のユーザは、表示されたタイトルを選択することにより、対応する説明文の表示を指示することができる。
個人メニュー画面50が表示されると、共通メニュー領域51が選択され、共通メニュー画面40の表示が指示されたか否かが判断される(S8)。共通メニュー領域51が選択されていなければ(S8:NO)、個人メニュー領域52に一覧表示されたタイトルのいずれかが選択されたか否かが判断される(S9)。タイトルも選択されていない場合は(S9:NO)、S8に戻って、共通メニュー領域51あるいは個人メニュー領域52のタイトルが選択されるまで、S8〜S9の判断が続けられる。そして、共通メニュー領域51が選択されると(S8:YES)、サーバ20から送信されるデータに基づいて、共通メニュー画面40(図8参照)がディスプレイ181に表示される(S21)。
個人メニュー画面50で共通メニュー領域51が選択された場合のほか、前述したように、電子マニュアルの閲覧が初回の場合(S1:YES)、マニュアル削除処理(図9参照)の結果、管理テーブル1520に記憶されているDL情報がすべて「未」である場合(S1:YES→S3→S4:NO)にも、図8の共通メニュー画面40が表示される。CPU11は、共通メニュー画面40が表示されると、一覧表示されたタイトルの中から、電子マニュアル記憶エリア151に電子マニュアルが記憶されていないタイトル(以下、新規タイトルという)が選択されたか否かを判断する(S22)。具体的には、管理テーブル1520において、選択されたタイトルに対応するIDのDL情報が「未」であるか否かを判断する。新規タイトルが選択された場合には(S22:YES)、CPU11は、サーバ20に対して、選択された新規タイトルの電子マニュアル(ID、タイトル、説明文、およびバージョン)を送信するように要求する(S24)。そして、CPU11は、要求に応じてサーバ20から送信された対象の電子マニュアルを受信し(S25)、受信した電子マニュアルにアドレスを付与して、電子マニュアル記憶エリア151に新規の電子マニュアルとして保存する(S26)。さらに、新たに電子マニュアル記憶エリア151に保存された電子マニュアルに基づき、対応する管理レコードを更新する(S27)。具体的には、DL情報は「済」とされ、バージョン番号は、受信した電子マニュアルのバージョン番号で上書きされる。閲覧回数は、初期値の0に1が加算され、1となる。また、最新閲覧日時欄には受信日時が記憶され、アドレス欄には新たに記憶された電子マニュアルのアドレスが記憶される。さらに、ディスプレイ181の表示画面が、新たにダウンロードされた電子マニュアルのタイトルが個人メニュー領域52に加えられた個人メニュー画面50に切り替えられる(S28)。
続いて、S22で共通メニュー画面40において選択されたタイトルに対応する、S25で新規保存された電子マニュアルの説明文が、電子マニュアル記憶エリア151から読み出され、図12に示すように、個人メニュー画面50のマニュアル領域53に表示される(S12)。このようにして、ユーザは、所望の電子マニュアルが電子マニュアル記憶エリア151に記憶されていない場合でも、そのタイトルを指定することにより、対応する電子マニュアルをサーバ20からダウンロードし、対応する説明文を閲覧することができる。
一方、S7でディスプレイ181に表示された個人メニュー画面50の個人メニュー領域52において、一覧表示されたタイトルのいずれかが選択された場合には(S8:NO→S9:YES)、管理テーブル1520に記憶されている、対応する管理レコードが更新される(S13)。具体的には、閲覧回数に1が加算され、最新閲覧日時が現在の日時に変更される。そして、選択されたタイトルに対応する電子マニュアルの説明文が電子マニュアル記憶エリア151から読み出され、マニュアル領域53に表示される(S12)。
このようにして、共通メニュー画面40または個人メニュー画面50で選択されたタイトルに対応する説明文が表示された後、CPU11は、処理の終了が指示されたか否かを判断する(S13)。終了が指示されていなければ(S13:NO)、S8に戻って、共通メニュー画面40または個人メニュー画面50で選択されたタイトルについて、必要に応じてサーバ20からダウンロードを行いながら、説明文を表示する処理を繰り返す。そして、終了が指示されると(S13:YES)、図7に示すマニュアル閲覧処理は終了する。なお、共通メニュー画面40または個人メニュー画面50で選択されたタイトルに対応する説明文は、本発明の「表示コンテンツ」に相当する。
以下に、図13および図14を参照して、サーバ20で行われるマニュアル配信処理について説明する。図13は、マニュアル配信処理のフローチャートである。図14は、サーバ20から送信されるバージョンリストの説明図である。
図13に示すマニュアル配信処理は、サーバ20の電子マニュアル閲覧用ページが端末装置10からアクセスされると開始される。処理が開始されるとまず、端末装置10からバージョンリストを受信したか否かが判断される(S101)。前述したように、バージョンリストは、端末装置10にすでにサーバ20からダウンロード済みの電子マニュアルが記憶されている場合に作成され、送信される(図10、S51〜S52)、ダウンロード済みの電子マニュアルのIDとバージョン番号を含むリストである。これを受信した場合には(S101:YES)、CPU21は、HDD25の電子マニュアル記憶エリア251に記憶されている最新バージョンの電子マニュアル(図6参照)と比較する。そして、バージョンリストに含まれるIDに対応するバージョン番号のいずれかが、同じIDの最新バージョンの電子マニュアルのバージョン番号と異なるか否かが判断される(S102)。異なるバージョン番号がある場合には(S102:YES)、端末装置10の電子マニュアルはバージョンアップが必要である。そこで、CPU21は、受信したバージョンリストのバージョン番号を最新のものに上書きすることにより、バージョンリストを更新し(S103)、更新後のバージョンリストを端末装置10に送信する(S104)。一方、バージョン番号がすべて同一であれば(S102:NO)、バージョンアップは不要である。よって、バージョンリストを更新することなく、端末装置10から受信したバージョンリストをそのまま端末装置10に返信する(S104)。いずれの場合も、バージョンリストが送信されると、図13に示すマニュアル配信処理は終了する。
例えば、サーバ20には、図6に示す電子マニュアルが記憶されており、端末装置10から、図11に示すバージョンリストを受信したとする(S101:YES)。この場合、受信したバージョンリストに含まれるID「2230」およびID「2300」に対応するバージョン番号は、いずれも図6に示す電子マニュアルにおいて、ID「2230」およびID「2300」に対応するバージョン番号と異なる。一方、ID「2310」およびID「2320」に対応するバージョン番号は、同一である。よって、異なるバージョン番号があると判断され(S102:YES)、いずれも「1.05」であった、ID「2230」およびID「2300」に対応するバージョン番号が、「1.50」および「2.00」にそれぞれ上書き更新される(S103)。そして、図14に示すような更新後のバージョンリストが、端末装置10に送信されることになる(S104)。
サーバ20のCPU21は、端末装置10からバージョンリストを受信しない場合には(S101:NO)、端末装置10から電子マニュアルの送信要求を受信したか否かを判断する(S106)。送信要求も受信していなければ(S106:NO)、S101に戻り、バージョンリストまたは送信要求を受信するまで待機する。一方、前述したように、端末装置10にはまだダウンロードされていない電子マニュアルの説明文の表示が指示された場合には、その電子マニュアルのIDを通知することにより、該当の電子マニュアルの送信が要求される(図7、S24)。また、端末装置10にすでに記憶されている電子マニュアルのバージョンアップが必要な場合にも、同様にして該当の電子マニュアルの送信が要求される(図10、S61)。サーバ20のCPU21は、電子マニュアルの送信要求を受信した場合には(S106:YES)、送信要求に含まれるIDの電子マニュアルを電子マニュアル記憶エリア251から取得して端末装置10に送信する(S107)。電子マニュアルを送信すると、図13のマニュアル配信処理は処理する。
以上に説明したように、本実施形態に係る電子マニュアル閲覧システム1では、端末装置10のユーザは、所望の電子マニュアルをサーバ20から端末装置10にダウンロードして電子マニュアル記憶エリア151に記憶させることができる。そして、選択されたタイトルに対応する電子マニュアルの説明文が読み出され、ディスプレイ181に表示されると、その日時や回数が、最新閲覧日時および閲覧回数として、管理テーブル1520に記憶される。これらの情報に基づいて、所定の期間内に所定の回数以上閲覧されなかった電子マニュアルは削除される。このようにして、端末装置10のユーザにとって必要性が低いと思われる電子マニュアルを削除することにより、電子マニュアル記憶エリア151に無制限に電子マニュアルが蓄積されていくことがなく、記憶されるデータの容量を抑えることができる。
本実施形態では、端末装置10が、本発明の「コンテンツ閲覧装置」に相当し、端末装置10のHDD15が、「コンテンツ記憶手段」および「表示記録記憶手段」に相当する。図7のS9またはS22において、タイトルの選択を受け付けるCPU11が、「指示受付手段」に相当し、S22で新規タイトルの選択か否かを判断するCPU11が、「判断手段」に相当する。図7のS24において、サーバ20に電子マニュアルの送信を要求するCPU11が、「要求手段」に相当し、S25で電子マニュアルを受信するCPU11が、「取得手段」に相当し、S26で受信した電子マニュアルを新規保存するCPU11が、「保存手段」に相当する。図7のS12で、選択されたタイトルに対応する説明文を表示させるCPU11が、「コンテンツ表示手段」に相当する。また、図9のS36で電子マニュアルを削除するCPU11が、「削除手段」に相当する。
なお、前述の実施形態は例示であり、本発明は各種の変形が可能なことはいうまでもない。例えば、前述の実施形態では、端末装置10に記憶された電子マニュアルがあれば、端末装置10からサーバ20の電子マニュアル閲覧ページがアクセスされた直後にマニュアル削除処理が行われている(図7、S3)。しかしながら、マニュアル削除処理を行うタイミングは、この場合に限られない。例えば、図15を参照して以下に説明する変形例のようにすることもできる。図15は、変形例に係るマニュアル閲覧処理のフローチャートである。
図15に示すように、変形例に係るマニュアル閲覧処理では、共通メニュー画面40(図8参照)において新規タイトルが選択された場合(S22:YES)に限ってマニュアル削除処理(S70)が行われる点が特徴である。すなわち、サーバ20から新たに電子マニュアルをダウンロードする場合に限って、端末装置10にすでに記憶されている電子マニュアルのうち、閲覧回数が5未満であり、且つ、最新閲覧日時から30日以上経過している電子マニュアルが削除される。これは、新たに電子マニュアルをダウンロードする場合、端末装置10に記憶される電子マニュアルの容量が増加するので、その代わりに、必要性の低い電子マニュアルを削除する趣旨である。一方、新たなダウンロードを伴わないタイトルの選択であれば(S9:YESまたはS22:NO)、マニュアル削除処理は行われない。このような処理とすることにより、端末装置10に記憶されるデータの容量の増加を効率よく抑えることができる。なお、図15のマニュアル閲覧処理のその他のステップで行われる処理の内容については、前述の実施形態のマニュアル閲覧処理(図7参照)と同一であるため、図15では、同一のステップ番号を付して、説明を省略する。
さらに、前述の実施形態や変形例のように、常にマニュアル削除処理(図9または図15)を行うのではなく、電子マニュアル記憶エリア151に記憶された電子マニュアルの容量に応じて行うようにしてもよい。
また、前述の実施形態では、本発明のコンテンツが電子マニュアルの説明文である場合を例として説明したが、コンテンツは電子マニュアルの説明文に限らない。例えば、説明文以外の文書データであってもよいし、画像データであってもよい。いずれの場合も、所定の期間内に所定の回数以上閲覧されない場合に削除されるようにすれば、ユーザにとって必要性が低いと思われるデータが無制限に蓄積され、装置の記憶容量を圧迫することを防止できる。
また、前述の実施形態では、閲覧回数が5未満であり、且つ、最新閲覧日時から30日以上経過した場合に限って電子マニュアルが削除されるが、削除する条件として、必ずしも閲覧回数と経過時間の両方を使用する必要はない。すなわち、閲覧回数のみ、経過時間のみを条件として削除することも可能である。また、閲覧回数を条件とする場合、必ずしも「5未満」とする必要はない。例えば、「10以下」にしてもよい。同様に、経過時間も、「30日以上」とする必要はなく、例えば、「3ヶ月以上」にしてもよい。閲覧回数や経過時間に関する条件は、装置の記憶容量に応じて定めることができる。
電子マニュアル閲覧システム1の概略構成を示す構成図である。 端末装置10の電気的構成を示すブロック図である。 電子マニュアル記憶エリア151に記憶される電子マニュアルの説明図である。 管理テーブル1520の説明図である。 サーバ20の電気的構成を示すブロック図である。 電子マニュアル記憶エリア251に記憶される電子マニュアルの説明図である マニュアル閲覧処理のフローチャートである。 共通メニュー画面40の説明図である。 マニュアル削除処理のフローチャートである。 バージョンアップ処理のフローチャートである。 端末装置10から送信されるバージョンリストの説明図である。 個人メニュー画面50の説明図である。 マニュアル配信処理のフローチャートである。 サーバ20から送信されるバージョンリストの説明図である。 変形例に係るマニュアル閲覧処理のフローチャートである。
符号の説明
10 端末装置
11 CPU
15 ハードディスク装置
151 電子マニュアル記憶エリア
152 管理テーブル記憶エリア
20 サーバ

Claims (5)

  1. ネットワークを介して、複数の部分コンテンツから成るコンテンツを部分コンテンツ単位で提供するサーバに接続可能なコンテンツ閲覧装置であって、
    表示画面に表示する部分コンテンツである表示コンテンツを特定する指示を受け付ける指示受付手段と、
    前記コンテンツ毎に、前記複数の部分コンテンツのうち少なくとも1つを保存コンテンツとして記憶するコンテンツ記憶手段と、
    前記指示によって特定された前記表示コンテンツが、前記保存コンテンツとして前記コンテンツ記憶手段に記憶されているか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段によって、前記表示コンテンツが、前記保存コンテンツとして前記コンテンツ記憶手段に記憶されていないと判断された場合に、前記サーバに対して、前記表示コンテンツを提供するように要求する要求手段と、
    前記要求手段からの要求に応じて前記サーバから提供された前記表示コンテンツを取得する取得手段と、
    前記取得手段によって取得された前記表示コンテンツを、前記保存コンテンツとして前記コンテンツ記憶手段に保存する保存手段と、
    前記指示によって特定された前記表示コンテンツに対応する前記保存コンテンツを、前記コンテンツ記憶手段から読み出して表示するコンテンツ表示手段と、
    前記コンテンツ表示手段によって表示された前記保存コンテンツの表示記録を記憶する表示記録記憶手段と、
    前記表示記録記憶手段に記憶された前記表示記録に基づいて、前記コンテンツ記憶手段に記憶された前記保存コンテンツを削除する削除手段を備えたコンテンツ閲覧装置。
  2. 前記表示記録は、前記保存コンテンツが表示された日時を含み、
    前記削除手段は、前記日時から所定の期間が経過した場合に、前記保存コンテンツを削除することを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ閲覧装置。
  3. 前記表示記録は、前記保存コンテンツが表示された回数を含み、
    前記削除手段は、前記回数が所定の回数に達しない場合に、前記保存コンテンツを削除することを特徴とする請求項1または2に記載のコンテンツ閲覧装置。
  4. 前記削除手段は、前記判断手段によって、前記表示コンテンツが前記保存コンテンツとして前記コンテンツ記憶手段に記憶されていないと判断された場合に、前記保存コンテンツを削除することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のコンテンツ閲覧装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載のコンテンツ閲覧装置の各種処理手段としてコンピュータを機能させるためのコンテンツ閲覧プログラム。
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